JP2004013427A - 無線カード - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、複数の無線カードを重ね合わせて使用する場合、各無線カードのアンテナ間の結合による受信電力の低下を軽減することができる。
【解決手段】この発明は、同一の無線カードを左右反転、上下反転、あるいは180度回転して重ね合わせても、アンテナの形状が一致しないように構成したものである。
【選択図】 図1
【解決手段】この発明は、同一の無線カードを左右反転、上下反転、あるいは180度回転して重ね合わせても、アンテナの形状が一致しないように構成したものである。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、無線リーダライタとの無線通信によるデータのやり取り、あるいは、上記無線リーダライタからの電力の受信を行う無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線カードの普及に伴って、複数の無線カードを重ね合わせた状態で使用することが要望されてきている。複数の無線カードを重ね合わせた状態で使用する場合、各無線カード内のループアンテナ間の結合による受信電力の低下等の問題がある。
しかしながら、従来の無線カードでは、コイル(ループ)の開口面積が大きいほど受信電力が大きくなるので、無線カードの外形に応じて最も開口面積が大きくなるようなループアンテナが用いられている場合が多い。例えば、規格サイズの長方形の無線カードでは、最も大きくループをとるために、無線カードの外形に応じた長方形のループアンテナが用いられている場合が多い。
このような無線カードでは、複数の無線カード同士を重ね合わせた場合、各無線カードのアンテナの形状がほぼ一致してしまうため、各アンテナ間の結合が強くなり、各無線カードにおける受信電力が低下し、通信距離に影響を及ぼしてしまうという問題点がある。
【0003】
このような問題点を解決するため、2枚の無線カードの表面を向かい合わせて重ねたときに、互いのアンテナ形状が一致しないように形成する従来技術がある。この従来技術では、無線カードの表面にアンテナが形成されていることを前提とし、2枚の無線カードの表面が互いに向かい合わせた状態でアンテナの形状が一致しないようにしている。
しかしながら、通常の無線カードは、薄型のカード状の本体からなっているものが多いため、無線カードの表面を向かい合わせた状態でなくとも、アンテナの形状が一致すれば、共振周波数が変化したり、受電電圧が低下し、通信距離が低下するという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、2枚の無線カード同士を重ね合わせても、各アンテナの結合による受信電力の低下が軽減され、かつ、通信距離を確保することが可能な無線カードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、2つの本無線カードの表裏と向きとを一致させて前記筐体同士を重ね合わせた状態以外では、2つの本無線カードの前記筐体同士をどのような向きで重ね合わせても一致しない形状のコイルからなるアンテナとから構成される。
【0006】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナとから構成される。
【0007】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナとから構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の携帯用無線機器に係る無線カードC(Ca、Cb)の使用例を示す図である。上記無線カードCは、リーダライタ21との無線通信を行うものである。上記無線カードC(Ca、Cb)は、カード状の筐体11内に、ICモジュール12、及びアンテナ13等を有している。
【0009】
上記筐体11は、薄型の長方形などのカード形状から構成される。また、上記筐体11は、規格により規定されている長方形のものとして説明するが、上記筐体11は、長方形に限定されるものではなく、正方形、円形等のどのような形状であっても良い。上記アンテナ13は、上記筐体11内に設置されたコイルからなるループアンテナである。なお、上記アンテナ13に用いられるループアンテナのコイルの巻き数については任意の設定が可能であるものとする。
【0010】
上記ICモジュール12は、CPU、メモリ、送受信回路、及び電源回路等で構成される。上記CPUは、リーダライタ21との無線通信などの無線カードC全体の制御を司る。上記メモリは、制御プログラム及び種々のデータが記憶される。上記送受信回路は、上記アンテナを介して送受信される電波により外部機器との送受信(無線通信)を行う制御回路である。上記電源回路は、上記アンテナを介して受信する電波により電源電圧を生成するものである。
【0011】
上記リーダライタ21は、上記無線カードCとの無線通信を行う機器である。上記リーダライタ21は、単独で無線カードCとの無線通信を行うものであっても良いし、パーソナルコンピュータ(PC)等の上位装置に接続され、上位装置から制御命令に基づいて無線カードCとの無線通信を行うものであっても良い。上記無線カードCは、1枚で使用される場合が多いが、例えば、複数枚の無線カードが同時に使用される場合がある。例えば、図1に示ように、2枚の無線カードCa、Cbが同時に使用される場合、2枚の無線カードCa、Cbの位置関係は任意である。このため、2枚の無線カードCa、Cbの重なり合う部分が少ない場合、夫々の無線カードCa、Cbのアンテナ間の結合はそれほどではなく、通信距離が著しく低下することはない。ところが、夫々の無線カードCa、Cbの筐体の外形を重ねて密着させた場合、各アンテナ間の結合が強まり、無線カードの受信電力が低下し、通信距離の減少が発生することがある。
【0012】
次に、複数の無線カードのアンテナ間における結合について説明する。
図2は、1枚の無線カードの場合、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が弱い場合、及び2枚の無線カードでアンテナ間の結合が強い場合の3種類の場合における、無線カードの受信電圧と周波数との特性の例を示す図である。図2において、上記特性曲線31は、それぞれ1枚の無線カードの場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。上記特性曲線32は、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が弱い場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。上記特性曲線33は、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が強い場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。
【0013】
すなわち、1枚の無線カードの場合の特性曲線31は、最も好ましい受信電圧と周波数との関係を示している。これに対して、上記特性曲線32及び特性曲線33では、図2に示すように、上記特性曲線32に比べて、受信電圧が低くなり、かつ、共振周波数が低くなる傾向がある。さらに、上記特性曲線32と上記特性曲線33とを比較すると、上記特性曲線33は、上記特性曲線32よりも、受信電圧が低くなり、かつ、共振周波数が低くなっている。従って、2枚の無線カードを重ねて使用する場合(2枚の無線カードを重ねて通信を行う場合)、2枚の無線カードのアンテナ間の結合をできるだけ弱くする方が有利である。
【0014】
また、無線カードの形状は、通常、規格により長方形であることが多い。一般に、ループアンテナでは、通信距離を伸ばすため、できるだけコイルが形成するループの開口面積を大きくする方が好ましい。このため、無線カードの形状が長方形であれば、無線カード内に設置されるループアンテナは、無線カードの形状に応じた長方形に近い形とすれば、大きな開口面積が得られる。これらのことから、複数の無線カードが使用される場合、無線カードのアンテナは、できるだけ大きな開口面積を持ちつつ、重ね合わせても一致することが少ない形状であることが好ましい。
【0015】
以下に説明する第1〜第8の実施の形態では、上記のような無線カードに用いられるアンテナの例として、大きな開口面積を持ちつつ、重ね合わせても重なり合う面積が少なくなるような形状のアンテナの例について図3〜図18を参照しつつ説明する。なお、以下の第1〜第8の実施の形態では、2枚の無線カードを重ね合わせた場合について説明するが、以下の説明において、各無線カードの形状は長方形とし、反転とは一方の無線カードの表裏を裏返すことを示すものとする。従って、以下の説明において、左右反転は、無線カードの長辺について一方の無線カードを反転し、2枚の無線カードの表面と表面あるいは裏面と裏面を向かい合わせた状態とする。また、上下反転は、無線カードの短辺について一方の無線カードを判定し、2枚の無線カードの表面と表面あるいは裏面と裏面を向かい合わせた状態とする。また、180度回転は、2枚の無線カードの表裏及び向きを揃えた状態で一方の無線カードを180度回転させて重ね合わせた状態とする。つまり、180度回転は、2枚の無線カードの表面と裏面とを向かい合わせて向きが互いに反対になるように重ね合わせたものとする。
【0016】
まず、第1の実施の形態について説明する。
図3は、第1の実施の形態としての無線カード40のアンテナ41の構成例を示す図である。図3に示すアンテナ41の例では、無線カード40の筐体の形状に応じた点線で示す長方形42に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図3に示すアンテナ41は、図3に点線で示した長方形42の各辺を波線で形成したものである。また、図3に示す例では、点線で示した長方形の各辺と波線との交点は奇数個であり、かつ、各波線における波の間隔は等間隔であるアンテナ41の形成を示している。なお、図3に点線で示す長方形42は、無線カード40の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形42は、無線カード40においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0017】
図4(a)、(b)、(c)は、図3に示す形状のアンテナ41を有する2枚の無線カード40を重ね合わせた例を示す図である。図4(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ41を有する2枚の無線カード40を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
【0018】
図4(a)、(b)に示すように、左右反転あるいは上下反転して無線カード40を重ね合わせた場合、互いのアンテナ41は、形状が一致しない。このため、無線カード40を左右反転あるいは上下反転して重ね合わせた場合、2枚の無線カード40のアンテナ41は、重なることがなく、結合を弱めることができる。また、図4(c)に示すように、無線カード40を180度回転して重ね合わせた場合、2枚の無線カード40のアンテナ41は、形状が一致して重なり合う。このため、アンテナ間の結合が強まる。
【0019】
また、図3に示すアンテナ41の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、図4(c)に示すような180度回転の場合であっても、互いのアンテナ41の一致する部分が少なくなるため、各アンテナ41間の結合を弱くすることが可能となる。さらに、左右反転あるいは上下反転の場合も、2枚の無線カード40の各アンテナ41のループが形成する面積のうち重なりあう部分が、図4(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図4(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図3に示す例では、アンテナ41の形状を波線(波形)で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0020】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5は、第2の実施の形態としての無線カード50のアンテナ51の構成例を示す図である。図5に示すアンテナ51の例では、無線カード50の筐体の形状に応じた点線で示す長方形52に対して、各辺を波線(波形)とした形状を有している。すなわち、図5に示すアンテナ51は、図5に点線で示した長方形52の各辺を、波線で形成したものである。図5に示すアンテナ51の形状は、図3に示すアンテナ41の形状と同様に、各波線における波の間隔は等間隔であるが、図5に示すアンテナの形状では、点線で示した長方形52の各辺と各波線との交点は偶数個であることが図3に示すアンテナ41の形状とは異なっている。なお、図5に点線で示す長方形52は、無線カード50の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形52は、無線カード50においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0021】
図6(a)、(b)、(c)は、図5に示す形状のアンテナ51を有する2枚の無線カード50を重ね合わせた例を示す図である。図6(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ51を有する2枚の無線カード50を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
【0022】
図6(a)、(b)に示すように、左右反転あるいは上下反転して無線カード50を重ね合わせた場合、互いのアンテナ51の形状は、完全には一致していないが、上記長方形52の各辺に対応する4つの波線のうち、ぞれぞれ2つの波線が一致している。例えば、図6(a)に示す左右反転の例では、上記長方形52の短辺に対応する2つの波線が一致している。また、図6(b)に示す上下反転の例では、上記長方形52の長辺に対応する2つの波線が一致している。このため、無線カード50を左右反転あるいは上下反転して重ね合わせた場合、図6(a)、(b)に示すように、2枚の無線カード50のアンテナ51は、一部が重なって、その他の部分が重ならない状態となる。このため、2枚の無線カード50の各アンテナ51間の結合は、完全にアンテナの形状が一致する場合よりも弱くなる。また、図6(c)に示すように、2枚の無線カード50を180度回転して重ね合わせた場合、互いのアンテナ51は、形状が一致しない。このため、各アンテナ51間の結合が弱くなる。
【0023】
また、図5に示すアンテナ51の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、図6(a)、(b)に示すような左右反転あるいは上下反転の場合であっても、互いのアンテナ51の一致する部分が少なくなるため、各アンテナ51間の結合を弱くすることが可能となる。さらに、180度回転の場合も、2枚の無線カード50の各アンテナ51のループが形成する面積のうち重なりあう部分が、図6(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図6(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図5に示す例では、アンテナ51の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0024】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図7は、第3の実施の形態としての無線カード60のアンテナ61の構成例を示す図である。図7に示すアンテナ61の例では、無線カード60の筐体の形状に応じた点線で示す長方形62に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図7に示すアンテナ61は、図7に点線で示した長方形62の各辺を、波線で形成したものである。図7に示すアンテナ61の形状は、点線で示した長方形62の各辺と各波線との交点は奇数個であり、かつ、各波線における波の間隔が異なっている。なお、図7に点線で示す長方形62は、無線カード60の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形62は、無線カード60においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0025】
図8(a)、(b)、(c)は、図7に示す形状のアンテナ61を有する2枚の無線カード60を重ね合わせた例を示す図である。図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ61を有する2枚の無線カード60を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図8(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード60を重ね合わせた場合、互いのアンテナ61は、形状が一致していない。このため、各アンテナ61間の結合が弱くなる。
【0026】
また、図7に示すアンテナ61の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、2枚の無線カード60の各アンテナ61のループが形成する面積のうち重なりあう部分は、図8(a)、(b)、(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図8(a)、(b)、(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図7に示す例では、アンテナ61の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0027】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図9は、第4の実施の形態としての無線カード70のアンテナ71の構成例を示す図である。図9に示すアンテナ71の例では、無線カード70の筐体の形状に応じた点線で示す長方形72に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図9に示すアンテナ71は、図9に点線で示した長方形72の各辺を、波線で形成したものである。図9に示すアンテナ71の形状は、点線で示した長方形72の各辺と各波線との交点は偶数個であり、かつ、各波線における波の間隔が異なっている。なお、図9に点線で示す長方形72は、無線カード70の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形72は、無線カード70においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0028】
図10(a)、(b)、(c)は、図9に示す形状のアンテナ71を有する2枚の無線カード70を重ね合わせた例を示す図である。図10(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ71を有する2枚の無線カード70を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図10(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード70を重ね合わせた場合、互いのアンテナ71は、形状が一致していない。このため、各アンテナ71間の結合が弱くなる。
【0029】
また、図9に示すアンテナ71の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、2枚の無線カード70の各アンテナ71のループが形成する面積のうち重なりあう部分は、図10(a)、(b)、(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ71間の結合は、図10(a)、(b)、(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図9に示す例では、アンテナ71の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0030】
次に、第5の実施の形態について説明する。
図11は、第5の実施の形態としての無線カード80のアンテナ81の構成例を示す図である。図11に示すアンテナ81の形状は、点線及び実線で示した長方形82の各辺のうち3辺が直線であり、上記長方形82の残りの1辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で構成されている。なお、図11に点線で示す長方形82は、無線カード80の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形82は、無線カード80においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0031】
図12(a)、(b)、(c)は、図11に示す形状のアンテナ81を有する2枚の無線カード80を重ね合わせた例を示す図である。図12(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ81を有する2枚の無線カード80を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図12(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード80を重ね合わせた場合、互いのアンテナ81は、形状が一致していない。このため、各アンテナ81間の結合が弱くなる。
【0032】
また、上記図11に示す例では、曲線部分が長方形82に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ81を示したが、無線カード80の筐体による制約が許せば、上記長方形82に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図11に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ81を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0033】
次に、第6の実施の形態について説明する。
図13は、第6の実施の形態としての無線カード90のアンテナ91の構成例を示す図である。図13に示すアンテナ91の形状は、点線と実線で示した長方形92の各辺のうち2辺が直線であり、上記長方形92の残りの2辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で構成されている。なお、図13に点線で示す長方形92は、無線カード90の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形92は、無線カード90においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0034】
図14(a)、(b)、(c)は、図13に示す形状のアンテナ91を有する2枚の無線カード90を重ね合わせた例を示す図である。図14(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ91を有する2枚の無線カード90を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図14(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード90を重ね合わせた場合、互いのアンテナ91は、形状が一致していない。このため、各アンテナ91間の結合が弱くなる。
【0035】
また、上記図13に示す例では、曲線部分が長方形92に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ91を示したが、無線カード90の筐体による制約が許せば、長方形92に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図13に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ91を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0036】
次に、第7の実施の形態について説明する。
図15は、第7の実施の形態としての無線カード100のアンテナ101の構成例を示す図である。図15に示すアンテナ101の形状は、点線及び実線で示した長方形102の各辺のうち1辺が直線であり、上記長方形102の残りの3辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で形成されている。なお、図15に点線で示す長方形102は、無線カード100の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形102は、無線カード100においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0037】
図16(a)、(b)、(c)は、図15に示す形状のアンテナ101を有する2枚の無線カード100を重ね合わせた例を示す図である。図16(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ101を有する2枚の無線カード100を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図14(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード100を重ね合わせた場合、互いのアンテナ101は、形状が一致していない。このため、各アンテナ101間の結合が弱くなる。
【0038】
また、上記図15に示す例では、曲線部分が長方形102に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ101を示したが、無線カード100の筐体による制約が許せば、長方形102に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図15に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ101を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0039】
次に、第8の実施の形態について説明する。
図17は、第8の実施の形態としての無線カード110のアンテナ111の構成例を示す図である。図17に示すアンテナ111の形状は、点線で示した長方形112の一部分が直線であり、残りの部分が曲線で構成されている。図17に示すアンテナの曲線部分は、波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線などで形成されている。また、図17に示す直線部分は、アンテナが設置できないアンテナ禁止領域113の周囲である。上記アンテナ禁止領域113は、無線カードへの点字エンボス等のために、アンテナの設置が禁止されている領域である。なお、図17に点線で示す長方形112は、無線カード110の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形112は、無線カード110においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0040】
図18(a)、(b)、(c)は、図17に示す形状のアンテナ111を有する2枚の無線カード110を重ね合わせた例を示す図である。図18(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ111を有する2枚の無線カード110を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図18(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード110を重ね合わせた場合、互いのアンテナ111は、形状が一致していない。このため、各アンテナ111間の結合が弱くなる。
【0041】
また、上記図17に示す例では、曲線部分が長方形112に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ111を示したが、無線カード110の筐体による制約が許せば、長方形112に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図17に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ111を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0042】
なお、通常、無線カードでは、図17に示すようなアンテナの設置が禁止されるアンテナ禁止領域が設けられていることが多い。このため、上記第8の実施の形態で説明した例に限らず、上記第1〜第7の実施の形態で説明したアンテナ形状は、上記アンテナ禁止領域113による制約の範囲内で実現されるものである。
【0043】
上記のように、上記第1〜第8の実施の形態によれば、アンテナ形状を曲線あるいは曲線と直線の組み合わせで構成するようにしたものである。これにより、2枚の無線カードを重ね合わせた状態であっても、2枚の無線カードのアンテナ間の結合による受信電力の低下を軽減でき、各無線カードにおける通信距離を確保することが可能となる。また、上記第1〜第8の実施の形態では、アンテナの形状を様々な形で形成することができるので、他の種類の無線カードとのアンテナ間の結合を低減できるという効果もある。
【0044】
また、上記第1〜第8の実施の形態では、表裏が同じの2枚の無線カードのうち一方の無線カードを反転された状態(表面あるいは裏面が向かい合う状態)では、互いの無線カードをどのように回転させてもアンテナの形状が重なりあうことなく、かつ、表裏が同じ状態では、互いの無線カードをどのように回転させても、2枚の無線カードの向きが同じ場合以外では、アンテナの形状が重なりあうことがないようにしたものである。
これにより、2枚の無線カードを重ね合わせて使用しても、各アンテナ間の結合による受信電力の低下が軽減でき、2つの無線カードに対する通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。さらに、上記第1〜第8の実施の形態では、どのような状態であっても、2枚の無線カードを互いに少しずらした状態で重ね合わせてもアンテナの形状が重なりあうことがないため、各アンテナ間の結合による受信電力の低下が軽減でき、2つの無線カードに対する通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、2枚の無線カード同士を重ね合わせても、各アンテナの結合による受信電力の低下が軽減され、かつ通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に係る無線カードの使用例を説明するための図。
【図2】2つの無線カードにおけるアンテナ間の結合を説明するための図。
【図3】第1の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図4】図3に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図5】第2の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図6】図5に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図7】第2の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図8】図7に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図9】第3の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図10】図9に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図11】第4の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図12】図11に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図13】第5の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図14】図13に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図15】第6の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図16】図15に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図17】第7の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図18】図17に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【符号の説明】
C(Ca、Cb)…無線カード、11…筐体、12…ICモジュール、13…アンテナ、21…リーダライタ、C(Ca、Cb)、40、50、60、70、80、90、100、110…無線カード、41、51、61、71、81、91、101、111…アンテナ、113…アンテナ禁止領域
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、無線リーダライタとの無線通信によるデータのやり取り、あるいは、上記無線リーダライタからの電力の受信を行う無線カードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、無線カードの普及に伴って、複数の無線カードを重ね合わせた状態で使用することが要望されてきている。複数の無線カードを重ね合わせた状態で使用する場合、各無線カード内のループアンテナ間の結合による受信電力の低下等の問題がある。
しかしながら、従来の無線カードでは、コイル(ループ)の開口面積が大きいほど受信電力が大きくなるので、無線カードの外形に応じて最も開口面積が大きくなるようなループアンテナが用いられている場合が多い。例えば、規格サイズの長方形の無線カードでは、最も大きくループをとるために、無線カードの外形に応じた長方形のループアンテナが用いられている場合が多い。
このような無線カードでは、複数の無線カード同士を重ね合わせた場合、各無線カードのアンテナの形状がほぼ一致してしまうため、各アンテナ間の結合が強くなり、各無線カードにおける受信電力が低下し、通信距離に影響を及ぼしてしまうという問題点がある。
【0003】
このような問題点を解決するため、2枚の無線カードの表面を向かい合わせて重ねたときに、互いのアンテナ形状が一致しないように形成する従来技術がある。この従来技術では、無線カードの表面にアンテナが形成されていることを前提とし、2枚の無線カードの表面が互いに向かい合わせた状態でアンテナの形状が一致しないようにしている。
しかしながら、通常の無線カードは、薄型のカード状の本体からなっているものが多いため、無線カードの表面を向かい合わせた状態でなくとも、アンテナの形状が一致すれば、共振周波数が変化したり、受電電圧が低下し、通信距離が低下するという問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、2枚の無線カード同士を重ね合わせても、各アンテナの結合による受信電力の低下が軽減され、かつ、通信距離を確保することが可能な無線カードを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、2つの本無線カードの表裏と向きとを一致させて前記筐体同士を重ね合わせた状態以外では、2つの本無線カードの前記筐体同士をどのような向きで重ね合わせても一致しない形状のコイルからなるアンテナとから構成される。
【0006】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナとから構成される。
【0007】
この発明の無線カードは、無線通信を行うものであって、カード状の筐体と、この筐体内に設けられたICモジュールと、このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナとから構成される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の携帯用無線機器に係る無線カードC(Ca、Cb)の使用例を示す図である。上記無線カードCは、リーダライタ21との無線通信を行うものである。上記無線カードC(Ca、Cb)は、カード状の筐体11内に、ICモジュール12、及びアンテナ13等を有している。
【0009】
上記筐体11は、薄型の長方形などのカード形状から構成される。また、上記筐体11は、規格により規定されている長方形のものとして説明するが、上記筐体11は、長方形に限定されるものではなく、正方形、円形等のどのような形状であっても良い。上記アンテナ13は、上記筐体11内に設置されたコイルからなるループアンテナである。なお、上記アンテナ13に用いられるループアンテナのコイルの巻き数については任意の設定が可能であるものとする。
【0010】
上記ICモジュール12は、CPU、メモリ、送受信回路、及び電源回路等で構成される。上記CPUは、リーダライタ21との無線通信などの無線カードC全体の制御を司る。上記メモリは、制御プログラム及び種々のデータが記憶される。上記送受信回路は、上記アンテナを介して送受信される電波により外部機器との送受信(無線通信)を行う制御回路である。上記電源回路は、上記アンテナを介して受信する電波により電源電圧を生成するものである。
【0011】
上記リーダライタ21は、上記無線カードCとの無線通信を行う機器である。上記リーダライタ21は、単独で無線カードCとの無線通信を行うものであっても良いし、パーソナルコンピュータ(PC)等の上位装置に接続され、上位装置から制御命令に基づいて無線カードCとの無線通信を行うものであっても良い。上記無線カードCは、1枚で使用される場合が多いが、例えば、複数枚の無線カードが同時に使用される場合がある。例えば、図1に示ように、2枚の無線カードCa、Cbが同時に使用される場合、2枚の無線カードCa、Cbの位置関係は任意である。このため、2枚の無線カードCa、Cbの重なり合う部分が少ない場合、夫々の無線カードCa、Cbのアンテナ間の結合はそれほどではなく、通信距離が著しく低下することはない。ところが、夫々の無線カードCa、Cbの筐体の外形を重ねて密着させた場合、各アンテナ間の結合が強まり、無線カードの受信電力が低下し、通信距離の減少が発生することがある。
【0012】
次に、複数の無線カードのアンテナ間における結合について説明する。
図2は、1枚の無線カードの場合、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が弱い場合、及び2枚の無線カードでアンテナ間の結合が強い場合の3種類の場合における、無線カードの受信電圧と周波数との特性の例を示す図である。図2において、上記特性曲線31は、それぞれ1枚の無線カードの場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。上記特性曲線32は、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が弱い場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。上記特性曲線33は、2枚の無線カードでアンテナ間の結合が強い場合の受信電圧と周波数との特性の例を示している。
【0013】
すなわち、1枚の無線カードの場合の特性曲線31は、最も好ましい受信電圧と周波数との関係を示している。これに対して、上記特性曲線32及び特性曲線33では、図2に示すように、上記特性曲線32に比べて、受信電圧が低くなり、かつ、共振周波数が低くなる傾向がある。さらに、上記特性曲線32と上記特性曲線33とを比較すると、上記特性曲線33は、上記特性曲線32よりも、受信電圧が低くなり、かつ、共振周波数が低くなっている。従って、2枚の無線カードを重ねて使用する場合(2枚の無線カードを重ねて通信を行う場合)、2枚の無線カードのアンテナ間の結合をできるだけ弱くする方が有利である。
【0014】
また、無線カードの形状は、通常、規格により長方形であることが多い。一般に、ループアンテナでは、通信距離を伸ばすため、できるだけコイルが形成するループの開口面積を大きくする方が好ましい。このため、無線カードの形状が長方形であれば、無線カード内に設置されるループアンテナは、無線カードの形状に応じた長方形に近い形とすれば、大きな開口面積が得られる。これらのことから、複数の無線カードが使用される場合、無線カードのアンテナは、できるだけ大きな開口面積を持ちつつ、重ね合わせても一致することが少ない形状であることが好ましい。
【0015】
以下に説明する第1〜第8の実施の形態では、上記のような無線カードに用いられるアンテナの例として、大きな開口面積を持ちつつ、重ね合わせても重なり合う面積が少なくなるような形状のアンテナの例について図3〜図18を参照しつつ説明する。なお、以下の第1〜第8の実施の形態では、2枚の無線カードを重ね合わせた場合について説明するが、以下の説明において、各無線カードの形状は長方形とし、反転とは一方の無線カードの表裏を裏返すことを示すものとする。従って、以下の説明において、左右反転は、無線カードの長辺について一方の無線カードを反転し、2枚の無線カードの表面と表面あるいは裏面と裏面を向かい合わせた状態とする。また、上下反転は、無線カードの短辺について一方の無線カードを判定し、2枚の無線カードの表面と表面あるいは裏面と裏面を向かい合わせた状態とする。また、180度回転は、2枚の無線カードの表裏及び向きを揃えた状態で一方の無線カードを180度回転させて重ね合わせた状態とする。つまり、180度回転は、2枚の無線カードの表面と裏面とを向かい合わせて向きが互いに反対になるように重ね合わせたものとする。
【0016】
まず、第1の実施の形態について説明する。
図3は、第1の実施の形態としての無線カード40のアンテナ41の構成例を示す図である。図3に示すアンテナ41の例では、無線カード40の筐体の形状に応じた点線で示す長方形42に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図3に示すアンテナ41は、図3に点線で示した長方形42の各辺を波線で形成したものである。また、図3に示す例では、点線で示した長方形の各辺と波線との交点は奇数個であり、かつ、各波線における波の間隔は等間隔であるアンテナ41の形成を示している。なお、図3に点線で示す長方形42は、無線カード40の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形42は、無線カード40においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0017】
図4(a)、(b)、(c)は、図3に示す形状のアンテナ41を有する2枚の無線カード40を重ね合わせた例を示す図である。図4(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ41を有する2枚の無線カード40を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
【0018】
図4(a)、(b)に示すように、左右反転あるいは上下反転して無線カード40を重ね合わせた場合、互いのアンテナ41は、形状が一致しない。このため、無線カード40を左右反転あるいは上下反転して重ね合わせた場合、2枚の無線カード40のアンテナ41は、重なることがなく、結合を弱めることができる。また、図4(c)に示すように、無線カード40を180度回転して重ね合わせた場合、2枚の無線カード40のアンテナ41は、形状が一致して重なり合う。このため、アンテナ間の結合が強まる。
【0019】
また、図3に示すアンテナ41の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、図4(c)に示すような180度回転の場合であっても、互いのアンテナ41の一致する部分が少なくなるため、各アンテナ41間の結合を弱くすることが可能となる。さらに、左右反転あるいは上下反転の場合も、2枚の無線カード40の各アンテナ41のループが形成する面積のうち重なりあう部分が、図4(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図4(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図3に示す例では、アンテナ41の形状を波線(波形)で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0020】
次に、第2の実施の形態について説明する。
図5は、第2の実施の形態としての無線カード50のアンテナ51の構成例を示す図である。図5に示すアンテナ51の例では、無線カード50の筐体の形状に応じた点線で示す長方形52に対して、各辺を波線(波形)とした形状を有している。すなわち、図5に示すアンテナ51は、図5に点線で示した長方形52の各辺を、波線で形成したものである。図5に示すアンテナ51の形状は、図3に示すアンテナ41の形状と同様に、各波線における波の間隔は等間隔であるが、図5に示すアンテナの形状では、点線で示した長方形52の各辺と各波線との交点は偶数個であることが図3に示すアンテナ41の形状とは異なっている。なお、図5に点線で示す長方形52は、無線カード50の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形52は、無線カード50においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0021】
図6(a)、(b)、(c)は、図5に示す形状のアンテナ51を有する2枚の無線カード50を重ね合わせた例を示す図である。図6(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ51を有する2枚の無線カード50を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
【0022】
図6(a)、(b)に示すように、左右反転あるいは上下反転して無線カード50を重ね合わせた場合、互いのアンテナ51の形状は、完全には一致していないが、上記長方形52の各辺に対応する4つの波線のうち、ぞれぞれ2つの波線が一致している。例えば、図6(a)に示す左右反転の例では、上記長方形52の短辺に対応する2つの波線が一致している。また、図6(b)に示す上下反転の例では、上記長方形52の長辺に対応する2つの波線が一致している。このため、無線カード50を左右反転あるいは上下反転して重ね合わせた場合、図6(a)、(b)に示すように、2枚の無線カード50のアンテナ51は、一部が重なって、その他の部分が重ならない状態となる。このため、2枚の無線カード50の各アンテナ51間の結合は、完全にアンテナの形状が一致する場合よりも弱くなる。また、図6(c)に示すように、2枚の無線カード50を180度回転して重ね合わせた場合、互いのアンテナ51は、形状が一致しない。このため、各アンテナ51間の結合が弱くなる。
【0023】
また、図5に示すアンテナ51の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、図6(a)、(b)に示すような左右反転あるいは上下反転の場合であっても、互いのアンテナ51の一致する部分が少なくなるため、各アンテナ51間の結合を弱くすることが可能となる。さらに、180度回転の場合も、2枚の無線カード50の各アンテナ51のループが形成する面積のうち重なりあう部分が、図6(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図6(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図5に示す例では、アンテナ51の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0024】
次に、第3の実施の形態について説明する。
図7は、第3の実施の形態としての無線カード60のアンテナ61の構成例を示す図である。図7に示すアンテナ61の例では、無線カード60の筐体の形状に応じた点線で示す長方形62に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図7に示すアンテナ61は、図7に点線で示した長方形62の各辺を、波線で形成したものである。図7に示すアンテナ61の形状は、点線で示した長方形62の各辺と各波線との交点は奇数個であり、かつ、各波線における波の間隔が異なっている。なお、図7に点線で示す長方形62は、無線カード60の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形62は、無線カード60においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0025】
図8(a)、(b)、(c)は、図7に示す形状のアンテナ61を有する2枚の無線カード60を重ね合わせた例を示す図である。図8(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ61を有する2枚の無線カード60を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図8(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード60を重ね合わせた場合、互いのアンテナ61は、形状が一致していない。このため、各アンテナ61間の結合が弱くなる。
【0026】
また、図7に示すアンテナ61の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、2枚の無線カード60の各アンテナ61のループが形成する面積のうち重なりあう部分は、図8(a)、(b)、(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ61間の結合は、図8(a)、(b)、(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図7に示す例では、アンテナ61の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0027】
次に、第4の実施の形態について説明する。
図9は、第4の実施の形態としての無線カード70のアンテナ71の構成例を示す図である。図9に示すアンテナ71の例では、無線カード70の筐体の形状に応じた点線で示す長方形72に対して、各辺を波形とした形状を有している。すなわち、図9に示すアンテナ71は、図9に点線で示した長方形72の各辺を、波線で形成したものである。図9に示すアンテナ71の形状は、点線で示した長方形72の各辺と各波線との交点は偶数個であり、かつ、各波線における波の間隔が異なっている。なお、図9に点線で示す長方形72は、無線カード70の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形72は、無線カード70においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0028】
図10(a)、(b)、(c)は、図9に示す形状のアンテナ71を有する2枚の無線カード70を重ね合わせた例を示す図である。図10(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ71を有する2枚の無線カード70を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図10(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード70を重ね合わせた場合、互いのアンテナ71は、形状が一致していない。このため、各アンテナ71間の結合が弱くなる。
【0029】
また、図9に示すアンテナ71の形状は、各波線における波の振幅などの形状を変化させても良い。この場合、2枚の無線カード70の各アンテナ71のループが形成する面積のうち重なりあう部分は、図10(a)、(b)、(c)に示す場合よりも少なくなる。このため、各アンテナ71間の結合は、図10(a)、(b)、(c)に示す場合よりも弱くすることが可能となる。
また、上記図9に示す例では、アンテナ71の形状を波線で構成するようにしたが、直線あるいは曲線等を組み合わせたパターンを用いて形成するようにしても良い。
【0030】
次に、第5の実施の形態について説明する。
図11は、第5の実施の形態としての無線カード80のアンテナ81の構成例を示す図である。図11に示すアンテナ81の形状は、点線及び実線で示した長方形82の各辺のうち3辺が直線であり、上記長方形82の残りの1辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で構成されている。なお、図11に点線で示す長方形82は、無線カード80の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形82は、無線カード80においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0031】
図12(a)、(b)、(c)は、図11に示す形状のアンテナ81を有する2枚の無線カード80を重ね合わせた例を示す図である。図12(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ81を有する2枚の無線カード80を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図12(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード80を重ね合わせた場合、互いのアンテナ81は、形状が一致していない。このため、各アンテナ81間の結合が弱くなる。
【0032】
また、上記図11に示す例では、曲線部分が長方形82に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ81を示したが、無線カード80の筐体による制約が許せば、上記長方形82に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図11に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ81を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0033】
次に、第6の実施の形態について説明する。
図13は、第6の実施の形態としての無線カード90のアンテナ91の構成例を示す図である。図13に示すアンテナ91の形状は、点線と実線で示した長方形92の各辺のうち2辺が直線であり、上記長方形92の残りの2辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で構成されている。なお、図13に点線で示す長方形92は、無線カード90の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形92は、無線カード90においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0034】
図14(a)、(b)、(c)は、図13に示す形状のアンテナ91を有する2枚の無線カード90を重ね合わせた例を示す図である。図14(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ91を有する2枚の無線カード90を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図14(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード90を重ね合わせた場合、互いのアンテナ91は、形状が一致していない。このため、各アンテナ91間の結合が弱くなる。
【0035】
また、上記図13に示す例では、曲線部分が長方形92に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ91を示したが、無線カード90の筐体による制約が許せば、長方形92に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図13に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ91を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0036】
次に、第7の実施の形態について説明する。
図15は、第7の実施の形態としての無線カード100のアンテナ101の構成例を示す図である。図15に示すアンテナ101の形状は、点線及び実線で示した長方形102の各辺のうち1辺が直線であり、上記長方形102の残りの3辺に対応する部分が波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線で形成されている。なお、図15に点線で示す長方形102は、無線カード100の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形102は、無線カード100においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0037】
図16(a)、(b)、(c)は、図15に示す形状のアンテナ101を有する2枚の無線カード100を重ね合わせた例を示す図である。図16(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ101を有する2枚の無線カード100を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図14(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード100を重ね合わせた場合、互いのアンテナ101は、形状が一致していない。このため、各アンテナ101間の結合が弱くなる。
【0038】
また、上記図15に示す例では、曲線部分が長方形102に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ101を示したが、無線カード100の筐体による制約が許せば、長方形102に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図15に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ101を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0039】
次に、第8の実施の形態について説明する。
図17は、第8の実施の形態としての無線カード110のアンテナ111の構成例を示す図である。図17に示すアンテナ111の形状は、点線で示した長方形112の一部分が直線であり、残りの部分が曲線で構成されている。図17に示すアンテナの曲線部分は、波の間隔及び振幅の異なる複数の曲線などで形成されている。また、図17に示す直線部分は、アンテナが設置できないアンテナ禁止領域113の周囲である。上記アンテナ禁止領域113は、無線カードへの点字エンボス等のために、アンテナの設置が禁止されている領域である。なお、図17に点線で示す長方形112は、無線カード110の筐体の外形としての長方形に沿った形状となっているものとする。例えば、上記長方形112は、無線カード110においてアンテナのループの開口面積を大きくするのに好ましい形状であるとする。
【0040】
図18(a)、(b)、(c)は、図17に示す形状のアンテナ111を有する2枚の無線カード110を重ね合わせた例を示す図である。図18(a)、(b)、(c)は、それぞれ、アンテナ111を有する2枚の無線カード110を、左右反転して重ね合わせた場合、上下反転して重ね合わせた場合、及び180度回転して重ね合わせた場合の状態を示している。
図18(a)、(b)、(c)に示すように、左右反転、上下反転、あるいは180度回転して2枚の無線カード110を重ね合わせた場合、互いのアンテナ111は、形状が一致していない。このため、各アンテナ111間の結合が弱くなる。
【0041】
また、上記図17に示す例では、曲線部分が長方形112に対して内側に盛り上がった谷形の曲線で構成された形状のアンテナ111を示したが、無線カード110の筐体による制約が許せば、長方形112に対して外側に盛り上がった山形の曲線で構成するようにしても良い。また、上記図17に示す例において、曲線部分は波の間隔及び振幅などの形状が異なる複数の曲線で構成した形状のアンテナ111を示しているが、曲線部分については、直線あるいは曲線等を組み合わせて左右反転及び上下反転で重ならないようなパターンで形成するようにしても良い。
【0042】
なお、通常、無線カードでは、図17に示すようなアンテナの設置が禁止されるアンテナ禁止領域が設けられていることが多い。このため、上記第8の実施の形態で説明した例に限らず、上記第1〜第7の実施の形態で説明したアンテナ形状は、上記アンテナ禁止領域113による制約の範囲内で実現されるものである。
【0043】
上記のように、上記第1〜第8の実施の形態によれば、アンテナ形状を曲線あるいは曲線と直線の組み合わせで構成するようにしたものである。これにより、2枚の無線カードを重ね合わせた状態であっても、2枚の無線カードのアンテナ間の結合による受信電力の低下を軽減でき、各無線カードにおける通信距離を確保することが可能となる。また、上記第1〜第8の実施の形態では、アンテナの形状を様々な形で形成することができるので、他の種類の無線カードとのアンテナ間の結合を低減できるという効果もある。
【0044】
また、上記第1〜第8の実施の形態では、表裏が同じの2枚の無線カードのうち一方の無線カードを反転された状態(表面あるいは裏面が向かい合う状態)では、互いの無線カードをどのように回転させてもアンテナの形状が重なりあうことなく、かつ、表裏が同じ状態では、互いの無線カードをどのように回転させても、2枚の無線カードの向きが同じ場合以外では、アンテナの形状が重なりあうことがないようにしたものである。
これにより、2枚の無線カードを重ね合わせて使用しても、各アンテナ間の結合による受信電力の低下が軽減でき、2つの無線カードに対する通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。さらに、上記第1〜第8の実施の形態では、どのような状態であっても、2枚の無線カードを互いに少しずらした状態で重ね合わせてもアンテナの形状が重なりあうことがないため、各アンテナ間の結合による受信電力の低下が軽減でき、2つの無線カードに対する通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、2枚の無線カード同士を重ね合わせても、各アンテナの結合による受信電力の低下が軽減され、かつ通信距離を確保することが可能な無線カードを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の各実施の形態に係る無線カードの使用例を説明するための図。
【図2】2つの無線カードにおけるアンテナ間の結合を説明するための図。
【図3】第1の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図4】図3に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図5】第2の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図6】図5に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図7】第2の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図8】図7に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図9】第3の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図10】図9に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図11】第4の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図12】図11に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図13】第5の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図14】図13に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図15】第6の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図16】図15に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【図17】第7の実施の形態に係る無線カードのアンテナの構成例を示す図。
【図18】図17に無線カードを左右反転、上下反転、及び180度回転させた場合のアンテナの状態を示す図。
【符号の説明】
C(Ca、Cb)…無線カード、11…筐体、12…ICモジュール、13…アンテナ、21…リーダライタ、C(Ca、Cb)、40、50、60、70、80、90、100、110…無線カード、41、51、61、71、81、91、101、111…アンテナ、113…アンテナ禁止領域
Claims (20)
- 無線通信を行う無線カードであって、
カード状の筐体と、
この筐体内に設けられたICモジュールと、
このICモジュールに電気的に接続され、2つの本無線カードの表裏と向きとを一致させて前記筐体同士を重ね合わせた状態以外では、2つの本無線カードの前記筐体同士をどのような向きで重ね合わせても一致しない形状のコイルからなるアンテナと、
を有することを特徴とする無線カード。 - 前記アンテナは、2つの本無線カードを向かい合わせた状態で前記筐体同士を重ね合わせても一致せず、かつ、表裏及び向きの一致している2つの無線カードの一方を回転させた状態で前記筐体同士を重ね合わせても一致しない形状のコイルからなることを特徴とする前記請求項1に記載の無線カード。
- 無線通信を行う無線カードであって、
カード状の筐体と、
この筐体内に設けられたICモジュールと、
このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナと、
を有することを特徴とする無線カード。 - 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる波形で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる直線または曲線からなる形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、奇数個の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、偶数個の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、1つの直線と、残りの3つの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、2つの直線と、残りの2つの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、3つの直線と、残りの1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で4つの直線で形成される矩形のうち、1部分が直線であり、かつ、残りの部分は残りの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間の間隔が異なる形状であるコイルからなることを特徴とする前記請求項3に記載の無線カード。
- 無線通信を行う無線カードであって、
カード状の筐体と、
この筐体内に設けられたICモジュールと、
このICモジュールに電気的に接続され、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で形成されたコイルからなるアンテナと、
を有することを特徴とする無線カード。 - 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間が異なる振幅の波形で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間が直線または曲線からなる異った形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、奇数個の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、少なくとも1つの直線に対して、偶数個の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、1つの直線と、残りの3つの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状からなる部分とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、2つの直線と、残りの2つの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で構成された部分とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で矩形を形成する4つの直線のうち、3つの直線と、残りの1つの直線に対して、複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で構成された部分とで形成されたコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
- 前記アンテナは、前記筐体内で4つの直線で形成される矩形のうちの1部分が直線であり、かつ、前記矩形の残りの部分は残りの直線に対して、それぞれ複数の交点を有し、各交点間がそれぞれ異なる形状で構成された形状であるコイルからなることを特徴とする前記請求項12に記載の無線カード。
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