JP2003187212A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2003187212A JP2001388875A JP2001388875A JP2003187212A JP 2003187212 A JP2003187212 A JP 2003187212A JP 2001388875 A JP2001388875 A JP 2001388875A JP 2001388875 A JP2001388875 A JP 2001388875A JP 2003187212 A JP2003187212 A JP 2003187212A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユーザがリーダライタにかざす向きを意識し
なくても安定した通信を行うICデバイスを提供する。 【解決手段】 ケース41は、電磁波を透過する材質で
作成されており、コイン型ICカード1は、電磁波を透
過する樹脂などを用いてケース41に固定されている。
また、コイン型ICカード1は、ケース41の6つの面
全てと接し(図中A乃至Fで示される点において接して
いる)、かつ、コイン型ICカード1の水平面(すなわ
ち、アンテナ面)と、ケース41のそれぞれの面とのな
す角度(面の対角線とのなす角度)が略一定(略35
度)となるように固定されている。立方体形状ICデバ
イス31のユーザは、立方体形状ICデバイス31の全
ての面を特に区別することができないので、立方体形状
ICデバイス31の6つの面のうち、いずれの面をリー
ダライタにかざすかを特に意識しないが、安定した通信
を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置に関
し、特に、様々な形状で、リーダライタと安定した通信
を実行することができる情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC(Integrated Circuit:集積回路)
カードは、各種情報を処理するためのCPUやメモリを
内部に有する薄型ICチップ、および外部との通信を行
うための部材が樹脂性のカードに埋め込まれたカード型
のデバイスである。ICカードには、カード表面にIC
チップと電気的に接続された金属端子が露出され、リー
ダライタの接触端子とICカードの金属端子が接触する
ことによりデータを授受することが可能な接触型ICカ
ードと、ICカード表面に対して平行になるように埋め
込まれたアンテナを用いて、リーダライタのアンテナと
電磁波を用いて通信するようになされている非接触型I
Cカードがある。
【0003】ICチップには、CPU(Central Proces
sing Unit)やメモリなどが搭載されている。従って、
ICカードは、磁気テープに記録されたデータを読み取
ることのみが可能な磁気カードと異なり、他の情報機器
と情報を授受し、例えば、認証処理を伴う処理や、演算
処理などの高度の処理を実行することが可能である。
【0004】ICチップのメモリ容量やCPUの処理能
力が高まるにつれて、例えば、個人認証処理、電子マネ
ーを利用するための処理、あるいは、定期券やプリペイ
ドカードなどの機能をICカードによって実行すること
ができるばかりでなく、それら複数の機能を1枚のIC
カードを用いて実現することが可能になり、ますますI
Cカードの利用範囲が広まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】非接触型ICカードが
薄型の長方形(例えば、名刺のような形状)を有する場
合、非接触型ICカードの使用者は、その形状から、無
意識にICカードとリーダライタが平行になるようにI
Cカードをかざすため、ICカードとリーダライタの通
信は、非常に安定して行われる。
【0006】近年では、ICカードが一般に広く利用さ
れはじめ、そのデザイン性を高めるため、もしくは、I
Cカードの利用範囲が広まったことにより、その利用用
途によって、様々な形状のものが生産されるようになっ
た。例えば、図1に示されるようなコイン型ICカード
1が利用される場合がある。
【0007】コイン型ICカード1は、その内部にCP
Uやメモリなどを有するICチップと、その表面(水平
面)に対して平行に設けられているアンテナを有し、非
接触で、リーダライタと情報を授受することが可能であ
る。コイン型ICカード1は、名刺型のICカードと比
較して、そのアンテナ部の面積が小さい場合が多い。
【0008】しかしながら、図1に示されるようなコイ
ン型ICカード1が利用される場合、ユーザは、その形
状から、例えば、図2に示されるように、リーダライタ
11のアンテナ21に対して、コイン型ICカード1の
アンテナ面が垂直になってしまうようにかざしてしまう
場合がある。
【0009】コイン型ICカード1とリーダライタ11
のアンテナ21が、図2に示されるような位置関係にな
った場合、あるいは、垂直ではなくとも、それに近い角
度である場合、図3に示されるように、アンテナ21が
発生する磁力線がコイン型ICカード1のアンテナを通
過しない。すなわち、コイン型ICカード1とリーダラ
イタ11は相互に通信を行うことが出来ない。
【0010】また、従来においては、コイン型ICカー
ドに限らず、様々な形状を有する非接触型ICデバイス
が生産される場合、その通信特性を安定したものとする
ためのアンテナパターンがそれぞれの形状に合わせて設
計されていた。
【0011】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、様々な形状を有する非接触型ICデバイス
において、安定した通信を実現するようにするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報処理
装置は、電磁波を透過する材質で形成されたケースと、
ケース内部に設けられ、電磁波を用いてケースの外部と
情報を授受するアンテナと、ケース内部に設けられ、電
磁波を用いて授受される情報を処理する情報処理回路と
を備え、アンテナは、その通信面が、ケースのいずれの
面に対しても略90°以外の角度をなすようにケース内
で固定されていることを特徴とする。
【0013】アンテナは、その通信面が、ケースのいず
れの面に対しても、略同一の角度となるようにケース内
で固定されているものとすることができる。
【0014】アンテナは、ケースの全ての面に内接する
ようにようにケース内で固定されているものとすること
ができる。
【0015】ケースは、正多面体であるものとすること
ができる。
【0016】ケースは、立方体であるものとすることが
できる。
【0017】情報処理回路は集積回路であるものとする
ことができ、情報処理回路およびアンテナは、電磁波を
透過する材質により1つのカード状デバイスとして構成
されているものとすることができる。
【0018】本発明の第2の情報処理装置は、情報を処
理する集積回路と情報を授受するアンテナを有する非接
触情報媒体と、電磁波を透過する材質で形成されたケー
スとを備え、非接触情報媒体は、ケースに封入されてい
ることを特徴とする。
【0019】非接触情報媒体は、コイン型の形状である
ものとすることができる。
【0020】本発明の第1の情報処理装置においては、
ケースが電磁波を透過する材質で形成され、アンテナが
ケース内部に設けられて、電磁波を用いてケースの外部
と情報が授受され、情報処理回路がケース内部に設けら
れ、電磁波を用いて授受される情報が処理され、アンテ
ナは、その通信面が、ケースのいずれの面に対しても略
90°以外の角度をなすようにケース内で固定されてい
る。
【0021】本発明の第2の情報処理装置においては、
情報を処理する集積回路と情報を授受するアンテナを有
するICカードが、電磁波を透過する材質で形成された
ケースに封入されている。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明の実
施の形態について説明する。
【0023】図4は、本発明を適応した立方体形状IC
デバイス31を示す透視斜視図である。立方体形状IC
デバイス31は、図1を用いて説明したコイン型ICカ
ード1と、一辺の長さがaである立方体のケース41で
構成されている。
【0024】コイン型ICカード1は、いわゆるICカ
ードと同様の機能を有するコイン形状の非接触情報媒体
である。非接触情報媒体とは、ICチップを内蔵し、電
磁波やマイクロ波を利用して情報入出力装置(例えば、
リーダライタ)等の外部装置と非接触で通信する媒体で
あって、カード形状を有するICカードのほか、ICカ
ードと同様の機能を有し、切手サイズやそれ以下の超小
型のものやコイン等の形状を有するいわゆるトークンタ
イプの全ての情報記録媒体を含むものとする。非接触情
報媒体に内蔵されているICチップはアンテナと電気的
に接続されるが、その実装はICチップの端子とアンテ
ナを電気的に接続してもよいし、ウェハレベルでアンテ
ナコイルとICチップが電気的に接続されている、いわ
ゆるコイルオンICチップでもよい。
【0025】ケース41が立方体であることにより、立
方体形状ICデバイス31のユーザは、立方体形状IC
デバイス31の全ての面を特に区別することができない
ので、立方体形状ICデバイス31をリーダライタ11
にかざす向き(6つの面のうち、いずれの面をリーダラ
イタにかざすか)を特に意識しない。
【0026】ケース41は、電磁波を透過する材質で作
成されており、コイン型ICカード1は、電磁波を透過
する樹脂などを用いてケース41に固定されている。コ
イン型ICカードは、各種情報を処理するためのCPU
やメモリを内部に有する薄型ICチップと、その表面
(水平面)に対して平行に設けられているアンテナを有
し、非接触で、リーダライタと情報を授受することが可
能であるので、他の情報機器と情報を授受し、例えば、
認証処理を伴う処理や、演算処理などの高度の処理を実
行することが可能である。したがって、立方体形状IC
デバイス31は、コイン型ICカード1と同様の処理を
実行可能な情報処理装置として機能するものである。
【0027】なお、ここでは、ICチップの内部にCP
Uやメモリが備えられているものとして説明するが、I
Cチップに代わって、CPUとメモリなどがそれぞれ異
なるチップによって構成されている情報処理回路を備え
るようにしても良い。
【0028】また、コイン型ICカード1は、ケース4
1の6つの面全てと接し(図中A乃至Fで示される点に
おいて接している)、かつ、コイン型ICカード1の水
平面(すなわち、アンテナ面)と、ケース41のそれぞ
れの面とのなす角度(面の対角線とのなす角度)が略一
定となるように固定されている。このとき、ケース41
のそれぞれの面と、コイン型ICカード1の表面との成
す角度θは、略35度となる(コイン型ICカード1の
厚みなどにより多少異なる)。
【0029】図3を用いて説明したように、コイン型I
Cカード1とリーダライタ11のアンテナ21とが成す
角度θが90度(もしくは90度に近い角度)である場
合、コイン型ICカード1とリーダライタ11とは、安
定した通信ができない。そして、図5に示されるよう
に、コイン型ICカード1とリーダライタ11のアンテ
ナ21とが成す角度θが90度より小さい所定の角度θ
である場合、アンテナ21から出力される電磁波が、コ
イン型ICカード1のアンテナを通過することができる
ので、コイン型ICカード1とリーダライタ11とは、
通信が可能である。
【0030】すなわち、コイン型ICカード1のアンテ
ナの面積や、出力される電磁波の強度によって、コイン
型ICカード1とリーダライタ11とが安定した通信を
行うことが可能な角度θ、すなわち、アンテナ21から
出力される電磁波が、コイン型ICカード1のアンテナ
を通過することができる角度の上限が決定する。
【0031】そして、その角度の上限が35度より大き
くなるようにコイン型ICカード1のアンテナが設計さ
れ、図4を用いて説明したように、ケース41にコイン
型ICカード1が固定されて、立方体形状ICデバイス
31が構成される。
【0032】立方体形状ICデバイス31においては、
ユーザが、立方体形状ICデバイス31の6つの平面の
うち、いずれの面がリーダライタ11のアンテナ21と
平行になるようにかざしても、リーダライタ11のアン
テナ21と、コイン型ICカード1との成す角度は、通
信が可能な一定の角度(略35度)となる。従って、ユ
ーザが、立方体形状ICデバイス31をリーダライタ1
1にかざす向きを特に意識しなくても、安定した通信を
実現することが可能となる。
【0033】また、ケース41のそれぞれの面とコイン
型ICカード1の水平面との成す角度が、リーダライタ
11のアンテナ21との通信が可能な角度θの上限値よ
り下回っていれば、コイン型ICカード1とケース41
のそれぞれの面との成す角度が略同一にならなくてもか
まわないが、この場合、ユーザがリーダライタ11に立
方体形状ICデバイス31をかざす向きによって、通信
の安定性が多少変化してしまう。
【0034】また、コイン型ICカード1は、上述した
ような角度の条件を満たし、リーダライタ11との通信
に支障をきたさないアンテナの大きさや電磁波の強度を
有する場合、ケース41の一部の面と接していなくて
も、あるいは、ケース41の全ての面と接していなくて
もかまわない。
【0035】しかしながら、コイン型ICカード1がケ
ース41の全ての面と接していることにより、コイン型
ICカード1の平面部分の面積を最も大きくとることが
できるので、アンテナの面積を大きくすることができ、
安定した通信を行うことができるばかりでなく、一部を
固定するだけで、コイン型ICカード1をケース41内
の所定の位置に固定することができるので、コイン型I
Cカード1をケース41に固定するために樹脂などをケ
ース41内全てに充填する必要がなくなり、コストダウ
ンにつながる。
【0036】また、ケース41にケース41の表面と所
定の角度を持って封入されるのは、図4を用いて説明し
たようなコイン型ICカード1でなくても、例えば、名
刺型のICカードであってもかまわないのは言うまでも
ない。
【0037】このように、従来利用されているICカー
ドを、ICカードのアンテナがケースの表面から所定の
角度を有するようにして、電磁波を透過するケースに電
磁波を透過する樹脂などを用いて封入することにより、
例えば、立方体などの、カード以外の形状を有するIC
デバイスを生産する場合に、それぞれの形状に合わせた
アンテナを設計しなおす必要がなくなる。
【0038】また、ケース41にコイン型ICカード1
などの、既にアセンブルされたものを封入せずに、図6
に示されるように、アンテナ61の通信面が、ケース4
1の各面の対角線から略35度となるように、また、ア
ンテナ61がケース41のそれぞれの面と接するように
構成し、ケース41の内部で、アンテナ61とリーダラ
イタ11のアンテナ21との通信の妨げとならない位置
(図6においては、アンテナ61の中心部)に、CPU
やメモリなどを有するIC62を備えるようにすること
により、図4を用いて説明した立方体形状ICデバイス
31と同様に、ユーザが、リーダライタ11にかざす向
きを特に意識しなくても、安定した通信を実現すること
が可能な立方体形状ICデバイス51を構成することが
できる。
【0039】また、図4および図6においては、立方体
形状のケース41を用いる場合について説明したが、ユ
ーザが、リーダライタ11にかざす向きを特に意識しな
くても、安定した通信を実現することが可能なICデバ
イスとして、立方体以外の形状のものを作成することが
可能である。
【0040】例えば、図7に示されるように、1辺の長
さbの正三角形6つから構成される正六面体のケースを
用いるようにしても良い。この場合、正六面体の3つの
頂点および中心を含む面Gにコイン型ICカード1(も
しくは、名刺型のICカードでも良い)を固定するか、
アンテナ61を構成することにより、ユーザが、正六面
体のいずれの面をリーダライタ11にかざしても、その
向きに関わらず、安定した通信を行うことが可能とな
る。
【0041】図7を用いて説明した場合においても、コ
イン型ICカード1のアンテナ、もしくはアンテナ61
の表面積を最も大きくするためには、コイン型ICカー
ド1のアンテナ、もしくはアンテナ61が、正六面体の
ケースと接するように(正六面体のケースと面Gとの交
線からなる正三角形に内接するように)すれば良い。
【0042】また、面Gと平行、もしくは略平行な面
に、コイン型ICカード1を固定するか、アンテナ61
を構成するようにしても、リーダライタ11との通信に
支障をきたさないアンテナの大きさや電磁波の強度を有
する場合、ユーザが、正六面体のいずれの面をリーダラ
イタ11にかざしても通信を行うことは可能である。し
かしながら、この場合、ユーザがリーダライタ11にI
Cデバイスをかざす向きによって、通信の安定性が多少
変化してしまう。
【0043】また、図8に示されるように、1辺の長さ
cの正三角形8つから構成される正八面体のケースを用
いるようにしても良い。この場合、正八面体の4つの頂
点および中心を含む面Hにコイン型ICカード1(もし
くは、名刺型のICカードでも良い)を固定するか、ア
ンテナ61を構成することにより、ユーザが、正八面体
のいずれの面をリーダライタ11にかざしても、その向
きに関わらず、安定した通信を行うことが可能となる。
【0044】この場合も同様にして、コイン型ICカー
ド1のアンテナ、もしくはアンテナ61が、正八面体の
ケースと接するように(正八面体のケースと面Hとの交
線からなる正方形に内接するように)することにより、
コイン型ICカード1のアンテナ、もしくはアンテナ6
1の表面積を最も大きくすることができる。また、面H
と平行、もしくは略平行な面に、コイン型ICカード1
を固定するか、アンテナ61を構成するようにしても、
リーダライタ11との通信に支障をきたさないアンテナ
の大きさや電磁波の強度を有する場合、ユーザが、正八
面体のいずれの面をリーダライタ11にかざしても通信
を行うことは可能である。
【0045】更に、図9に示されるように、1辺の長さ
dの正三角形4つから構成される正四面体のケースを用
いるようにしても良い。この場合、正四面体の表面のう
ちの一面である面Iと平行、もしくは略平行な面に、コ
イン型ICカード1を固定するか、アンテナ61を構成
するようにすれば、ユーザが、正四面体のいずれの面を
リーダライタ11にかざしても通信を行うことは可能で
ある。しかしながら、図9に示される正四面体のケース
を用いた場合、ユーザがリーダライタ11にICデバイ
スをかざす向きによって、通信の安定性が多少変化して
しまう。
【0046】また、例えば、図10に示されるような正
五角形からなる正十二面体のケースを用いる場合、いず
れかの正五角形と平行な面Jにアンテナを構成すれば、
アンテナの通信面は、正十二面体のいずれの面とも直交
しない。このようにした場合、アンテナが充分な大きさ
と電磁波の強度を有すれば、ユーザが、正四面体のいず
れの面をリーダライタ11にかざしても通信を行うこと
が可能である。ただし、ユーザがリーダライタ11にI
Cデバイスをかざす向きによって、通信の安定性が大き
く変化してしまう。
【0047】以上説明したように、リーダライタ11と
の通信に支障をきたさないアンテナの大きさや電磁波の
強度を有する場合、多面体のICデバイスのどの面をリ
ーダライタにかざしても、リーダライタ11のアンテナ
21と、ICデバイス内のアンテナとのなす角度が90
度でない所定の角度以下となるようにすることにより、
ユーザが、ICデバイスをリーダライタにかざす向きを
特に気にすることなく、通信を実行することが可能とな
る。
【0048】なお、以上の説明では、ICデバイスのケ
ースを正多面体として説明したが、内部に備えられるア
ンテナが、ICデバイスの表面(ICデバイスのケース
を構成する面)のうち、いずれの面とも直交しないよう
にすることが可能な形状であれば、ICデバイスのケー
スは、例えば、直方体などの、正多面体ではない多面体
としても良い。
【0049】
【発明の効果】本発明の第1の情報処理装置によれば、
電磁波を透過する材質でケースを形成し、アンテナをケ
ース内部に設け、電磁波を用いてケースの外部と情報を
授受し、情報処理回路をケース内部に設け、電磁波を用
いて授受される情報を処理し、アンテナを、その通信面
が、ケースのいずれの面に対しても略90°以外の角度
をなすようにケース内で固定するようにしたので、ユー
ザが、ICデバイスをリーダライタにかざす向きを特に
気にしなくても、安定した通信を実行することができ
る。
【0050】本発明の第2の情報処理装置によれば、情
報を処理する集積回路と情報を授受するアンテナを有す
るICカードを、電磁波を透過する材質で形成されたケ
ースに封入するようにしたので、従来利用されているI
Cカードを利用することによって、カード以外の形状を
有するICデバイスを生産する場合に、それぞれの形状
に合わせたアンテナを設計しなおす必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コイン型ICカードについて説明するための図
である。
【図2】コイン型ICカードを用いてリーダライタと通
信できない場合について説明するための図である。
【図3】コイン型ICカードを用いてリーダライタと通
信できない場合について説明するための図である。
【図4】本発明を適応した立方体形状ICデバイスを説
明するための図である。
【図5】通信可能な角度について説明するための図であ
る。
【図6】本発明を適応した立方体形状ICデバイスを説
明するための図である。
【図7】本発明を適応した立体形状のICデバイスにつ
いて説明するための図である。
【図8】本発明を適応した立体形状のICデバイスにつ
いて説明するための図である。
【図9】本発明を適応した立体形状のICデバイスにつ
いて説明するための図である。
【図10】本発明を適応した立体形状のICデバイスに
ついて説明するための図である。
【符号の説明】
1 コイン型ICカード, 11 リーダライタ, 2
1 アンテナ, 31立方体形状ICデバイス, 41
ケース, 51 立方体形状ICデバイス, 61
アンテナ, 62 IC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田久保 裕幸 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 2C005 MA40 MB10 NA08 NB01 NB39 QC07 TA22 5B035 BA01 BA03 BA09 BB09 CA01 CA23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を透過する材質で形成されたケー
    スと、 前記ケース内部に設けられ、前記電磁波を用いて前記ケ
    ースの外部と情報を授受するアンテナと、 前記ケース内部に設けられ、前記電磁波を用いて授受さ
    れる前記情報を処理する情報処理回路とを備え、 前記アンテナは、その通信面が、前記ケースのいずれの
    面に対しても略90°以外の角度をなすように前記ケー
    ス内で固定されていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記アンテナは、その通信面が、前記ケ
    ースのいずれの面に対しても、略同一の角度となるよう
    に前記ケース内で固定されていることを特徴とする請求
    項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記アンテナは、前記ケースの全ての面
    に内接するようにように前記ケース内で固定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記ケースは、正多面体であることを特
    徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ケースは、立方体であることを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記情報処理回路は集積回路であり、前
    記情報処理回路および前記アンテナは、電磁波を透過す
    る材質により1つのカード状デバイスとして構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 情報を処理する集積回路と前記情報を授
    受するアンテナを有する非接触情報媒体と、 電磁波を透過する材質で形成されたケースとを備え、 前記非接触情報媒体は、前記ケースに封入されているこ
    とを特徴とする情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記非接触情報媒体は、コイン型の形状
    であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装
    置。
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JP2014098971A (ja) * 2012-11-13 2014-05-29 Toppan Printing Co Ltd Icタグ及びicタグの製造方法

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