JP2004012962A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電力を削減するモードを有していて、センサの寿命を延長し、センサのリユースを可能とする。
【解決手段】省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサ電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED,LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされ、2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有するようにする。
【選択図】 図4
【解決手段】省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサ電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED,LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされ、2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有するようにする。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機等の画像形成装置に係わり、特に省エネルギのために電力を削減する省エネモードを有した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置では、省エネルギのために電力を削減する省エネモードを有したものが多い。省エネモードでは所定時間以上画像形成が行われなかったとき通常のプリント可能の状態から省エネモードへ移行する、省エネモードでは定着器を含めプリンタ部の不要部分への電力供給の遮断、或いは最低限の電源のみ通電することが行われる。
【0003】
省エネモードからの復帰は、操作部にある省エネ釦をONして復帰し、或いはユーザによる原稿セットの検出によって行われる。原稿セットの検出には自動原稿搬送装置(ADF)での原稿載置台上に原稿が載置されたのを検知するフォトセンサや、プラテンの開閉を検知するフォトセンサ、或いは接触或いは近接を検知する人体検知センサによって行われる。これらの省エネモードから復帰に用いられるセンサは常時通電されて検知可能の状態とされている。また、省エネモードにあることを表示する発光ダイオード(LED)や液晶(LCD)を用いた表示手段が操作部に設けられているときは、省エネモード中はLEDやLCDも通電されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
センサ、例えばフォトセンサに用いられるLEDや、操作部に表示手段として設けたLEDやLCDは通電時間が長いと特性劣化が発生する可能性がある。特にリユースを考えた場合には、通電時間の長いセンサやLED、LCD等については再使用することができない。
【0005】
本発明はユーザがコピー動作を行って使用する可能性の少ない場合には復帰用として用いるセンサの電源をOFFとし、或いは間欠動作により特性劣化が発生するのを防止するようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は下記の画像形成装置によって達成される。
【0007】
1. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0008】
2. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0009】
3. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモード時には、復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させることを特徴とする画像形成装置。
【0010】
4. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0011】
5. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 本発明の説明に先立って、省エネモードを有していて、復帰用のセンサを設けた画像形成装置について、図1の断面図を用いて構成と作動について説明する。但し、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0013】
図1において、10はプリンタ部、20は給紙搬送部、30は反転搬送部、40は自動原稿搬送装置、50は原稿読み取り部である。自動原稿搬送装置40の原稿載置台41上にセットされた原稿Dはプリント時には1枚宛搬出され、原稿搬送ローラ42によって原稿読み取り位置51を定速度をもって通過する。原稿Dが片面原稿の場合には、原稿読み取り位置51を通過したのち原稿排紙皿43上に排出される。また原稿Dが両面原稿の場合には、原稿読み取り位置51を通過したのち原稿反転路44で反転し、反転した原稿Dは原稿搬送ローラ42によって搬送されて、原稿読み取り部51を通過したのち原稿排紙皿43上に排出される。
【0014】
原稿読み取り部51を定速度をもって通過した原稿Dの原稿情報は原稿読み取り部50に設けたCCD52によって読み取られて、一旦メモリに記録される。
【0015】
また自動原稿搬送装置40は原稿台ガラス53上に開閉可能となっていて、冊子等の原稿の場合には自動原稿搬送装置40を開放し、原稿は原稿台ガラス53上に載置され、原稿面は反射鏡を有した走査光学系53によって走査が行われ、CCD52によって読み取られて、一旦メモリに記録される。
【0016】
原稿載置台41には原稿がセットされたのを検知するフォトセンサRS1が設けられていて、省エネモードにあってもフォトセンサRS1が原稿をセットされたのを検知すると、トリガとして機能しプリント可能の状態に復帰する。また、原稿台ガラス41にもフォトセンサRS2が設けられていて、自動原稿搬送装置40の開放動作を検知すると、省エネモード中であってもトリガとして機能しプリント可能の状態に復帰する。
【0017】
また人体検知センサも用いられ、オペレータの装置への接触又は近接によって省エネモードからプリント可能の状態に復帰することも行われる。
【0018】
プリンタ部10は駆動回転する感光体ドラム11の周線部に帯電器12、像露光器13、現像器14が配設されていて、帯電器12によって一様帯電した感光体表面はメモリに記録された原稿Dの画像情報によって像露光器13の像露光が行われ、感光体表面には潜像が形成される。該潜像は現像器14によって現像がなされてトナー像となる。
【0019】
給紙搬送部20にはサイズを異にした転写紙をそれぞれ収納した複数の給紙トレイ21が設けられていて、画像形成時には該当する用紙サイズの転写紙を収納した給紙トレイ21からは、給紙ローラ22によって1枚宛転写紙Pが所定の時間間隔ピッチTで給紙される。
【0020】
給紙される転写紙Pは、中間ローラ23A、23B、23C、23Dによって給紙路に沿っての給送がなされ、レジストローラ24によって感光体ドラム11上のトナー像と同期がとられて給紙され、感光体ドラム11上のトナー像は転写手段15によって転写紙P上に転写される。トナー像を保持した転写紙Pは定着器16によって加圧・加熱がなされて定着する。
【0021】
片面プリントが選択されているときは、定着を終えて表面プリントされた転写紙Pは直進し、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に排出される。
【0022】
(2) 図2に示すのは、図1で示した画像形成装置の電気系の構成ブロック図である。構成としては、DC電源、制御基板1、制御基板2及び操作部から成っていて、AC電源からの入力は主電源スイッチMSWを介してDC電源に入力し、モータ、ソレノイド類を駆動する24VDC電源及びセンサ駆動用の5V電源等に変換して制御基板1及び制御基板2に出力している。
【0023】
制御基板1にはモード切り替えを行い、操作部との間で情報の入出力を行うと共に制御基板2に設けられたCPU2との間で情報の授受を行い、かつ指示を行うCPU1が設けられている。
【0024】
制御基板2には、給紙トレイ21内の転写紙の有無を検知するフォトセンサや、給紙路を通過する転写紙の検出を行うフォトセンサ等のセンサS3からの情報を用いて、感光体ドラム11その他の部材の駆動回転を行うモータ11Mを制御し、定着器16の加熱を行うヒータ16Hを制御して画像形成制御を行うCPU2が設けられている。
【0025】
操作部には操作部電源スイッチSESWの他に省エネモード時に省エネモードであることを表示する液晶LCD(E)、又は省エネモード時に点灯して省エネモードであることを表示する発光ダイオードLED(E)が設けられていて、CPU1によって制御されている。
【0026】
制御基板1には、先に説明した復帰用のフォトセンサRS1,RS2の電源をON/OFFするスイッチSW1があって、CPU1によってスイッチSW1のON/OFF制御がなされる。なお、復帰用のフォトセンサRS1,RS2は1つの電源制御素子ECEで構成されている。
【0027】
スイッチSW2は制御基板2の電源をON/OFFするスイッチ素子であって、復帰用のフォトセンサRS1,RS2以外のセンサS3をはじめとし画像形成関係の駆動電源をON/OFFすることができる。スイッチSW2のON/OFF制御はCPU1によって行われる。
【0028】
(3) 本発明の画像形成装置は、従来行われている省エネモードとは異なったモードを設け、電力消費を削減すると共にセンサの特性劣化を防止するものであるが、本発明の説明に先立って従来行われている省エネモードについて説明する。
【0029】
図3は従来行われている省エネモードの作動状態を示すタイムチャートである。プリント動作が途絶えてから予め設定されたT0時間が経過すると省エネモードに移行する。省エネモードではスイッチSW2をOFFとして制御基板2への通電を停止し、ヒータ16Hへの加熱のための通電を停止或いは低下させ、画像形成機能を停止して省エネ動作が行われる。この際プリント動作時に原稿セットを検知していた復帰用のフォトセンサRS1,RS2はそのままON状態を維持する。また、操作部に設けられて省エネモードであることを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯或いは表示状態としている。
【0030】
フォトセンサRS1又はRS2が原稿セットを検知すると省エネモードは解除される。即ち、スイッチSW2をONとしてヒータ16Hへの通電を行い、センサS3を作動状態としてプリント動作可能の状態に切り替わる、また省エネモードであることを表示していた発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)をOFFとする。
【0031】
(実施形態1)
本発明(請求項1)は、2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする省エネモードとは異なるモードを有するようにしたもので、図4は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0032】
制御部であるCPU1は時計を内蔵していて、指定時刻A(例えば午後7時)になったのを検知すると、予め休止モードとしてメモリされたプログラムによって休止モードへと移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし制御基板2への通電を停止して画像形成機能を停止する。またスイッチSW1をOFFとし、フォトセンサRS1,RS2はOFF状態とし、プリント可能の状態への復帰機能を有していない状態とする。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0033】
指定時刻B(例えば午前7時)になったのをCPU1が検知すると、CPU1は休止モードから省エネモードへと移行するよう制御を行う、即ちスイッチSW1はONされて動作状態となって、プリント可能の状態への復帰機能を有するようになる。また、発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯又は省エネ表示の状態となる。
【0034】
時刻Aないし時刻Bの休止モード間において、プリントを行いたい状況となったときは、オペレータは操作部電源スイッチSESWを押釦することによって休止モードは解除されプリント可能の状態に復帰する。
【0035】
上記説明で、指定時刻A及び指定時刻Bは固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0036】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0037】
(実施形態2)
本発明(請求項4)は、省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする省エネモードとは異なるモードを有するようにしたもので、図5は本実施形態の動作状態を示すタイムチャートである。
【0038】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、省エネモードとなってから一定時間T1(例えば30分)経過した時は予め休止モードとしてメモリされたプログラムによって休止モードに移行するよう制御を行う。即ちスイッチSW2はOFF状態を維持してプリンタへの非通電状態を継続し、スイッチSW1はOFFされてフォトセンサRS1,RS2はOFF状態とし、プリント可能の状態への復帰機能を有していない状態とする。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0039】
プリントを行いたい状況となったときは、オペレータは操作部電源スイッチSESWを押釦することによってプリント可能の状態へと移行する。即ち、スイッチSW2はONされてプリンタへ通電状態となり、フォトセンサRS1,RS2はONの動作状態へ切り替わる。
【0040】
上記説明で、一定時間T1は固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0041】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0042】
(実施形態3)
本発明(請求項7)は、省エネモード時には復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるようにしたもので、図6は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0043】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、プリント動作が途絶えてから予め設定されたT0時間が経過したのを検知すると、予め省エネモードとしてメモリされていたプログラムによって省エネに移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし、制御基板2への通電を停止し、ヒータ16Hへの加熱のための通電を停止或いは低下させ、画像形成機能を停止する。また、動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態、間欠による電源のOFF/ONは例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONするよう共通の電源制御素子ECEへの制御が行われる。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯又は表示状態とする。
【0044】
間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2の応答がやや遅れるが原稿セットを検知すると、CPU1は省エネモードを解除してプリント可能の状態とする。即ち、スイッチSW2をONとしてヒータ16Hへの通電を行い、センサS3を作動状態として、プリント動作可能の状態に切り替わる。なおフォトセンサRS1,RS2に応答があったときは、ブザー音又は表示光等によってプリント動作可能の状態となったことを表示することも行われる。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0045】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0046】
(実施形態4)
本発明(請求項8)は、2つの指定時刻間は復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有するようにしたもので、図7は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0047】
制御部であるCPU1は時計を内蔵していて、指定時刻A(例えば午後7時)になったのを検知すると、予め半休止モードとしてメモリされたプログラムによって半休止モードへと移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし制御基板2への通電を停止して画像形成機能を停止する。また動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態とする。具体的にはフォトセンサRS1,RS2の共通の電源制御素子ECEに対して例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONすることが行われる。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0048】
指定時刻B(例えば午前1時)になったのをCPU1が検知すると、CPU1は間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2を連続した動作状態として、省エネモードに移行する。
【0049】
時刻Aないし時刻Bの間に間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2が原稿セットを検知すると、CPU1はスイッチSW2をONとしてプリント動作可能の状態に切り替わる、また、間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は連続した動作状態に切り替わるよう制御がなされる。
【0050】
上記説明で、指定時刻A及び指定時刻Bは固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0051】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0052】
(実施形態5)
本発明(請求項11)は、省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有するようにしたもので、図8は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0053】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、省エネモードになってから一定時間T1(例えば30分)経過した時は予め半休止モードとしてメモリされたプログラムによって半休止モードに移行する制御を行う。即ちスイッチSW2はOFF状態を維持してプリンタへの非通電状態を継続し、動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態とする。具体的にはフォトセンサRS1,RS2の共通の電源制御素子ECEに対して例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONすることが行われる。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0054】
間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2が原稿セットを検知すると、CPU1はスイッチSW2をONとしてプリント動作可能の状態に切り替わる。また、間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は連続した動作状態に切り替わるよう制御がなされる。
【0055】
上記説明で、一定時間T1は固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0056】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は何れも、プリント動作時以外での消費エネルギを極力減らすような制御を行うと共に、センサについて動作時間を低減するようにしてセンサがリユースを可能とするような使用状態としたものであって、経済性と環境問題についての対策として、従来の画像形成装置と較べて更に改善が行われることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の断面図。
【図2】画像形成装置の電気系の構成ブロック図。
【図3】省エネモードの作動状態を示すタイムチャート。
【図4】実施形態1の作動状態を示すタイムチャート。
【図5】実施形態2の作動状態を示すタイムチャート。
【図6】実施形態3の作動状態を示すタイムチャート。
【図7】実施形態4の作動状態を示すタイムチャート。
【図8】実施形態5の作動状態を示すタイムチャート。
【符号の説明】
RS1,RS2 フォトセンサ
LED(E) 発光ダイオード
LCD(E) 液晶
SW1,SW2 スイッチ
SESW 操作部電源スイッチ
ECE 電源制御素子
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機等の画像形成装置に係わり、特に省エネルギのために電力を削減する省エネモードを有した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機等の画像形成装置では、省エネルギのために電力を削減する省エネモードを有したものが多い。省エネモードでは所定時間以上画像形成が行われなかったとき通常のプリント可能の状態から省エネモードへ移行する、省エネモードでは定着器を含めプリンタ部の不要部分への電力供給の遮断、或いは最低限の電源のみ通電することが行われる。
【0003】
省エネモードからの復帰は、操作部にある省エネ釦をONして復帰し、或いはユーザによる原稿セットの検出によって行われる。原稿セットの検出には自動原稿搬送装置(ADF)での原稿載置台上に原稿が載置されたのを検知するフォトセンサや、プラテンの開閉を検知するフォトセンサ、或いは接触或いは近接を検知する人体検知センサによって行われる。これらの省エネモードから復帰に用いられるセンサは常時通電されて検知可能の状態とされている。また、省エネモードにあることを表示する発光ダイオード(LED)や液晶(LCD)を用いた表示手段が操作部に設けられているときは、省エネモード中はLEDやLCDも通電されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
センサ、例えばフォトセンサに用いられるLEDや、操作部に表示手段として設けたLEDやLCDは通電時間が長いと特性劣化が発生する可能性がある。特にリユースを考えた場合には、通電時間の長いセンサやLED、LCD等については再使用することができない。
【0005】
本発明はユーザがコピー動作を行って使用する可能性の少ない場合には復帰用として用いるセンサの電源をOFFとし、或いは間欠動作により特性劣化が発生するのを防止するようにした画像形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は下記の画像形成装置によって達成される。
【0007】
1. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0008】
2. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0009】
3. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモード時には、復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させることを特徴とする画像形成装置。
【0010】
4. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0011】
5. 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。
【0012】
【発明の実施の形態】
(1) 本発明の説明に先立って、省エネモードを有していて、復帰用のセンサを設けた画像形成装置について、図1の断面図を用いて構成と作動について説明する。但し、本発明はこの構成に限定されるものではない。
【0013】
図1において、10はプリンタ部、20は給紙搬送部、30は反転搬送部、40は自動原稿搬送装置、50は原稿読み取り部である。自動原稿搬送装置40の原稿載置台41上にセットされた原稿Dはプリント時には1枚宛搬出され、原稿搬送ローラ42によって原稿読み取り位置51を定速度をもって通過する。原稿Dが片面原稿の場合には、原稿読み取り位置51を通過したのち原稿排紙皿43上に排出される。また原稿Dが両面原稿の場合には、原稿読み取り位置51を通過したのち原稿反転路44で反転し、反転した原稿Dは原稿搬送ローラ42によって搬送されて、原稿読み取り部51を通過したのち原稿排紙皿43上に排出される。
【0014】
原稿読み取り部51を定速度をもって通過した原稿Dの原稿情報は原稿読み取り部50に設けたCCD52によって読み取られて、一旦メモリに記録される。
【0015】
また自動原稿搬送装置40は原稿台ガラス53上に開閉可能となっていて、冊子等の原稿の場合には自動原稿搬送装置40を開放し、原稿は原稿台ガラス53上に載置され、原稿面は反射鏡を有した走査光学系53によって走査が行われ、CCD52によって読み取られて、一旦メモリに記録される。
【0016】
原稿載置台41には原稿がセットされたのを検知するフォトセンサRS1が設けられていて、省エネモードにあってもフォトセンサRS1が原稿をセットされたのを検知すると、トリガとして機能しプリント可能の状態に復帰する。また、原稿台ガラス41にもフォトセンサRS2が設けられていて、自動原稿搬送装置40の開放動作を検知すると、省エネモード中であってもトリガとして機能しプリント可能の状態に復帰する。
【0017】
また人体検知センサも用いられ、オペレータの装置への接触又は近接によって省エネモードからプリント可能の状態に復帰することも行われる。
【0018】
プリンタ部10は駆動回転する感光体ドラム11の周線部に帯電器12、像露光器13、現像器14が配設されていて、帯電器12によって一様帯電した感光体表面はメモリに記録された原稿Dの画像情報によって像露光器13の像露光が行われ、感光体表面には潜像が形成される。該潜像は現像器14によって現像がなされてトナー像となる。
【0019】
給紙搬送部20にはサイズを異にした転写紙をそれぞれ収納した複数の給紙トレイ21が設けられていて、画像形成時には該当する用紙サイズの転写紙を収納した給紙トレイ21からは、給紙ローラ22によって1枚宛転写紙Pが所定の時間間隔ピッチTで給紙される。
【0020】
給紙される転写紙Pは、中間ローラ23A、23B、23C、23Dによって給紙路に沿っての給送がなされ、レジストローラ24によって感光体ドラム11上のトナー像と同期がとられて給紙され、感光体ドラム11上のトナー像は転写手段15によって転写紙P上に転写される。トナー像を保持した転写紙Pは定着器16によって加圧・加熱がなされて定着する。
【0021】
片面プリントが選択されているときは、定着を終えて表面プリントされた転写紙Pは直進し、排紙ローラ25に挟持されて機外の排紙トレイ26上に排出される。
【0022】
(2) 図2に示すのは、図1で示した画像形成装置の電気系の構成ブロック図である。構成としては、DC電源、制御基板1、制御基板2及び操作部から成っていて、AC電源からの入力は主電源スイッチMSWを介してDC電源に入力し、モータ、ソレノイド類を駆動する24VDC電源及びセンサ駆動用の5V電源等に変換して制御基板1及び制御基板2に出力している。
【0023】
制御基板1にはモード切り替えを行い、操作部との間で情報の入出力を行うと共に制御基板2に設けられたCPU2との間で情報の授受を行い、かつ指示を行うCPU1が設けられている。
【0024】
制御基板2には、給紙トレイ21内の転写紙の有無を検知するフォトセンサや、給紙路を通過する転写紙の検出を行うフォトセンサ等のセンサS3からの情報を用いて、感光体ドラム11その他の部材の駆動回転を行うモータ11Mを制御し、定着器16の加熱を行うヒータ16Hを制御して画像形成制御を行うCPU2が設けられている。
【0025】
操作部には操作部電源スイッチSESWの他に省エネモード時に省エネモードであることを表示する液晶LCD(E)、又は省エネモード時に点灯して省エネモードであることを表示する発光ダイオードLED(E)が設けられていて、CPU1によって制御されている。
【0026】
制御基板1には、先に説明した復帰用のフォトセンサRS1,RS2の電源をON/OFFするスイッチSW1があって、CPU1によってスイッチSW1のON/OFF制御がなされる。なお、復帰用のフォトセンサRS1,RS2は1つの電源制御素子ECEで構成されている。
【0027】
スイッチSW2は制御基板2の電源をON/OFFするスイッチ素子であって、復帰用のフォトセンサRS1,RS2以外のセンサS3をはじめとし画像形成関係の駆動電源をON/OFFすることができる。スイッチSW2のON/OFF制御はCPU1によって行われる。
【0028】
(3) 本発明の画像形成装置は、従来行われている省エネモードとは異なったモードを設け、電力消費を削減すると共にセンサの特性劣化を防止するものであるが、本発明の説明に先立って従来行われている省エネモードについて説明する。
【0029】
図3は従来行われている省エネモードの作動状態を示すタイムチャートである。プリント動作が途絶えてから予め設定されたT0時間が経過すると省エネモードに移行する。省エネモードではスイッチSW2をOFFとして制御基板2への通電を停止し、ヒータ16Hへの加熱のための通電を停止或いは低下させ、画像形成機能を停止して省エネ動作が行われる。この際プリント動作時に原稿セットを検知していた復帰用のフォトセンサRS1,RS2はそのままON状態を維持する。また、操作部に設けられて省エネモードであることを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯或いは表示状態としている。
【0030】
フォトセンサRS1又はRS2が原稿セットを検知すると省エネモードは解除される。即ち、スイッチSW2をONとしてヒータ16Hへの通電を行い、センサS3を作動状態としてプリント動作可能の状態に切り替わる、また省エネモードであることを表示していた発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)をOFFとする。
【0031】
(実施形態1)
本発明(請求項1)は、2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする省エネモードとは異なるモードを有するようにしたもので、図4は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0032】
制御部であるCPU1は時計を内蔵していて、指定時刻A(例えば午後7時)になったのを検知すると、予め休止モードとしてメモリされたプログラムによって休止モードへと移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし制御基板2への通電を停止して画像形成機能を停止する。またスイッチSW1をOFFとし、フォトセンサRS1,RS2はOFF状態とし、プリント可能の状態への復帰機能を有していない状態とする。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0033】
指定時刻B(例えば午前7時)になったのをCPU1が検知すると、CPU1は休止モードから省エネモードへと移行するよう制御を行う、即ちスイッチSW1はONされて動作状態となって、プリント可能の状態への復帰機能を有するようになる。また、発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯又は省エネ表示の状態となる。
【0034】
時刻Aないし時刻Bの休止モード間において、プリントを行いたい状況となったときは、オペレータは操作部電源スイッチSESWを押釦することによって休止モードは解除されプリント可能の状態に復帰する。
【0035】
上記説明で、指定時刻A及び指定時刻Bは固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0036】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0037】
(実施形態2)
本発明(請求項4)は、省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする省エネモードとは異なるモードを有するようにしたもので、図5は本実施形態の動作状態を示すタイムチャートである。
【0038】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、省エネモードとなってから一定時間T1(例えば30分)経過した時は予め休止モードとしてメモリされたプログラムによって休止モードに移行するよう制御を行う。即ちスイッチSW2はOFF状態を維持してプリンタへの非通電状態を継続し、スイッチSW1はOFFされてフォトセンサRS1,RS2はOFF状態とし、プリント可能の状態への復帰機能を有していない状態とする。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0039】
プリントを行いたい状況となったときは、オペレータは操作部電源スイッチSESWを押釦することによってプリント可能の状態へと移行する。即ち、スイッチSW2はONされてプリンタへ通電状態となり、フォトセンサRS1,RS2はONの動作状態へ切り替わる。
【0040】
上記説明で、一定時間T1は固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0041】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0042】
(実施形態3)
本発明(請求項7)は、省エネモード時には復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるようにしたもので、図6は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0043】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、プリント動作が途絶えてから予め設定されたT0時間が経過したのを検知すると、予め省エネモードとしてメモリされていたプログラムによって省エネに移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし、制御基板2への通電を停止し、ヒータ16Hへの加熱のための通電を停止或いは低下させ、画像形成機能を停止する。また、動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態、間欠による電源のOFF/ONは例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONするよう共通の電源制御素子ECEへの制御が行われる。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)は点灯又は表示状態とする。
【0044】
間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2の応答がやや遅れるが原稿セットを検知すると、CPU1は省エネモードを解除してプリント可能の状態とする。即ち、スイッチSW2をONとしてヒータ16Hへの通電を行い、センサS3を作動状態として、プリント動作可能の状態に切り替わる。なおフォトセンサRS1,RS2に応答があったときは、ブザー音又は表示光等によってプリント動作可能の状態となったことを表示することも行われる。省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0045】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0046】
(実施形態4)
本発明(請求項8)は、2つの指定時刻間は復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有するようにしたもので、図7は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0047】
制御部であるCPU1は時計を内蔵していて、指定時刻A(例えば午後7時)になったのを検知すると、予め半休止モードとしてメモリされたプログラムによって半休止モードへと移行するよう制御を行う。即ち、スイッチSW2をOFFとし制御基板2への通電を停止して画像形成機能を停止する。また動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態とする。具体的にはフォトセンサRS1,RS2の共通の電源制御素子ECEに対して例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONすることが行われる。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0048】
指定時刻B(例えば午前1時)になったのをCPU1が検知すると、CPU1は間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2を連続した動作状態として、省エネモードに移行する。
【0049】
時刻Aないし時刻Bの間に間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2が原稿セットを検知すると、CPU1はスイッチSW2をONとしてプリント動作可能の状態に切り替わる、また、間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は連続した動作状態に切り替わるよう制御がなされる。
【0050】
上記説明で、指定時刻A及び指定時刻Bは固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0051】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0052】
(実施形態5)
本発明(請求項11)は、省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサの応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有するようにしたもので、図8は本実施形態の作動状態を示すタイムチャートである。
【0053】
制御部であるCPU1は計時手段を内蔵していて、省エネモードになってから一定時間T1(例えば30分)経過した時は予め半休止モードとしてメモリされたプログラムによって半休止モードに移行する制御を行う。即ちスイッチSW2はOFF状態を維持してプリンタへの非通電状態を継続し、動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は間欠して動作する状態とする。具体的にはフォトセンサRS1,RS2の共通の電源制御素子ECEに対して例えば1〜2sec毎に数百Ms間電源をONすることが行われる。また省エネモードを表示する発光ダイオードLED(E)又は液晶LCD(E)はOFF状態とする。
【0054】
間欠動作状態にあるフォトセンサRS1,RS2が原稿セットを検知すると、CPU1はスイッチSW2をONとしてプリント動作可能の状態に切り替わる。また、間欠動作状態にあったフォトセンサRS1,RS2は連続した動作状態に切り替わるよう制御がなされる。
【0055】
上記説明で、一定時間T1は固定されたものではなく、例えば操作部のテンキー等を用いて変更可能となっていて、使用状況に応じてユーザによって変更することが行われる。
【0056】
かかる制御が行われることによって、省エネ効果に加えてセンサの動作時間を短くする効果も生じることとなる。
【0057】
【発明の効果】
本発明は何れも、プリント動作時以外での消費エネルギを極力減らすような制御を行うと共に、センサについて動作時間を低減するようにしてセンサがリユースを可能とするような使用状態としたものであって、経済性と環境問題についての対策として、従来の画像形成装置と較べて更に改善が行われることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の断面図。
【図2】画像形成装置の電気系の構成ブロック図。
【図3】省エネモードの作動状態を示すタイムチャート。
【図4】実施形態1の作動状態を示すタイムチャート。
【図5】実施形態2の作動状態を示すタイムチャート。
【図6】実施形態3の作動状態を示すタイムチャート。
【図7】実施形態4の作動状態を示すタイムチャート。
【図8】実施形態5の作動状態を示すタイムチャート。
【符号の説明】
RS1,RS2 フォトセンサ
LED(E) 発光ダイオード
LCD(E) 液晶
SW1,SW2 スイッチ
SESW 操作部電源スイッチ
ECE 電源制御素子
Claims (14)
- 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記指定時刻は操作部での操作により変更を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 指定時刻間を経過したときは、省エネモードに復帰し、前記復帰用センサを動作させることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサ電源をOFFにして自動復帰を不可能にする、省エネモードとは異なるモードを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記一定時間の設定は操作部での操作により変更を可能とすることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
- 前記復帰用センサ電源をOFFとしたときは、前記LED、LCDの表示手段もOFFとすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモード時には、復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させることを特徴とする画像形成装置。 - 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
2つの指定時刻間は復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記指定時刻は操作部での操作により変更を可能とすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
- 指定時刻間を経過したときは、省エネモードに復帰し、前記復帰用センサを動作させることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像形成装置。
- 省エネルギのために電力を削減する省エネモードを持ち、省エネモードから復帰するためのトリガとなる復帰用センサを1つ以上有し、復帰用センサ以外のセンサは電源をOFFする機能を有し、省エネモード時はそのモードであることを表示するLED、LCDの表示手段を有していて、制御部によってモード切り替え制御がなされる画像形成装置において、
省エネモードから一定時間以上ユーザのアクセスがない時に復帰用センサの電源を短時間のON/OFFをくり返すことで応答性を落とし、復帰用センサ電源を間欠して動作させるモードを有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記一定時間の設定は操作部での操作により変更を可能とすることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
- 前記復帰用センサの電源は複数のセンサを有する場合でも1つの電源制御回路で構成することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記復帰用センサに応答があった場合にはブザー音又は表示光により状態を示すことを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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