JP2004012202A - 電界検出光学装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】性能の良い小型の電気光学結晶を複数用いて高感度化および経済化を実現し得る電界検出光学装置を提供する。
【解決手段】レーザダイオード21からのレーザ光はコリメートレンズ33、第一の波長板35を介して、2個の直列接続された電気光学素子23a,23bに入射し、結合される電界によって偏光変化し、この電界で偏光変化したレーザ光は第二の波長板37で偏光状態を調整されてから偏光ビームスプリッタ39に入射し、偏光ビームスプリッタ39でP波およびS波に分離されて光の強度変化に変換され、第一、第二の集光レンズ41a,41bで集光され、第一、第二のフォトダイオード43a,43bで電気信号に変換される。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばウェアラブルコンピュータ(身体につけるコンピュータ)間などのデータ通信のために使用されるトランシーバにおいて送信情報に基づいて生体である電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末の小型化および高性能化によりウェアラブルコンピュータが注目されてきているが、図9はこのようなウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1はそれぞれトランシーバ3を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行うとともに、更に手足の先端に取り付けられたトランシーバ3a,3bを介して外部に設けられたパソコン(PC)5とケーブルを介して通信を行うようになっている。
【0003】
このようにウェアラブルコンピュータ1はトランシーバ3を介して生体である人間に装着してデータ通信を行うが、このトランシーバ3ではウェアラブルコンピュータ1からの送信データを電界として電界伝達媒体である生体に誘起し、図9において波線で示すように電界として生体の他の部位に伝達し、また生体に誘起され伝達されてくる電界を受信データとしてトランシーバ3で受信してウェアラブルコンピュータ1に送るようになっている。
【0004】
トランシーバ3は、図10に示すように構成され、ウェアラブルコンピュータ1からの送信データを入出力(I/O)回路101を介して受け取ると、この送信データのレベルをレベル変換回路102で変換し、送信回路103を介して送信電極105に供給し、該送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して生体100の他の部位に伝達させる。
【0005】
また、トランシーバ3は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバから生体100に誘起させられて伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110に結合して電気信号に変換する。この電気信号は、受光回路113で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、更に波形整形回路115で波形整形されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されるようになっている。
【0006】
上記トランシーバ3の電界検出光学部110は、生体100に誘起されて伝達され、絶縁膜109、受信電極111を介して結合される電界を検出し、電気信号に変換して受光回路113に出力するように機能するものであるが、詳しくは図11に示すように構成されている。
【0007】
図11に示す電界検出光学部110は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出するものであり、レーザ光源を構成するレーザダイオード121および電気光学結晶からなる電気光学素子123を有する。なお、電気光学素子123は、レーザダイオード121からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光が変化するようになっている。
【0008】
電気光学素子123の図上で上下方向に対向する両側面には第一および第二の電極125,127が設けられている。なお、この第一および第二の電極125,127は、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子123内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させるようになっている。
【0009】
電界検出光学装置110は、図10に示した受信電極111を構成する信号電極129を有し、この信号電極129は第一の電極125に接続されている。また、第一の電極125に対向する第二の電極127は、グランド電極131に接続され、第一の電極125に対してグランド電極として機能するように構成されている。信号電極129は、生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出すると、この電界を第一の電極125に伝達し、第一の電極125を介して電気光学素子123に結合するようになっている。
【0010】
レーザダイオード121から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ133を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第一の波長板135で偏光状態を調整されて電気光学素子123に入射する。電気光学素子123に入射したレーザ光は、電気光学素子123内で第一、第二の電極125,127の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において上述したように信号電極129が生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出し、この電界を第一の電極125を介して電気光学素子123に結合すると、この電界は第一の電極125からグランド電極131に接続されている第二の電極127に向かって形成されて、レーザダイオード121から電気光学素子123に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子123の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
【0011】
このように電気光学素子123において第一の電極125からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第二の波長板137で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ139に入射する。偏光ビームスプリッタ139は、第二の波長板137から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ139でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第一、第二の集光レンズ141a,141bで集光されてから、光電気変換手段を構成する第一、第二のフォトダイオード143a,143bに供給され、第一、第二のフォトダイオード143a,143bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力するようになっている。
【0012】
上述したように第一、第二のフォトダイオード143a,143bから出力される電気信号は、図10に示す受光回路113で増幅、雑音除去などの信号処理を施されてから、波形整形回路115で波形整形され、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されることになる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来の電界検出光学装置110は、1個の電気光学素子123を使用しているが、電界検出光学装置の高感度化を図るためには、レーザ光と電界との相互作用時間をできるだけ長くする必要があり、そのためには電気光学素子123の結晶、すなわち電気光学結晶を長くして大型化する必要がある。しかしながら、電気光学結晶はインゴットの全域にわたって性能が良く、かつ結晶性が良いわけではないので、インゴット内の長い部分を選んで、大型の長い電気光学結晶を切り出す必要があるため、大型で長く良好な電気光学結晶を思うように切り出すことができず、歩留まりが低下し、結果的にコストアップになるという問題がある。
【0014】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、性能の良い小型の電気光学結晶を複数用いて高感度化および経済化を実現し得る電界検出光学装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、単一波長の光を発生する光源と、この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、面方位を合わせて直列に接続された複数の電気光学素子と、この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、前記電気光学素子を通過した前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段とを有することを要旨とする。
【0016】
請求項1記載の本発明にあっては、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の直列接続された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているため、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【0017】
また、請求項2記載の本発明は、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、単一波長の光を発生する光源と、この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、面方位を合わせて側面を接続された複数の電気光学素子と、この複数の電気光学素子のうちの前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端から出射する平行光を該電気光学素子に側面を接続されて隣接する他の電気光学素子の一端に入射するように反射し、当該他の電気光学素子の他端から出射する平行光を当該他の電気光学素子に側面を接続されて隣接する別の電気光学素子の一端に入射するように反射するというように各隣接する電気光学素子の隣り合った端面に設けられる反射手段と、この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、前記電気光学素子を通過し、前記反射手段で反射されて最後の電気光学素子の他端から出射する前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段とを有することを要旨とする。
【0018】
請求項2記載の本発明にあっては、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の、側面を接続された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているため、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【0019】
更に、請求項3記載の本発明は、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、単一波長の光を発生する光源と、この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、この複数の電気光学素子のうち前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端が他の電気光学素子の一端に近接し、当該他の電気光学素子の他端が別の電気光学素子の一端に近接して配設される複数の電気光学素子と、この複数の電気光学素子のうちの前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端から出射する平行光を該電気光学素子の他端に一端が近接して配設される他の電気光学素子の一端に入射するように反射し、当該他の電気光学素子の他端から出射する平行光を当該他の電気光学素子の他端に一端が近接して配設される別の電気光学素子の一端に入射するように反射するというように各近接する電気光学素子の他端と一端との間に設けられる反射手段と、この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、前記電気光学素子を通過し、前記反射手段で反射されて最後の電気光学素子の他端から出射する前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段とを有することを要旨とする。
【0020】
請求項3記載の本発明にあっては、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の、各端部を近接して配設された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているため、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【0021】
請求項4記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明において、前記第一の電極が、前記複数の電気光学素子にそれぞれに対応するように分割されている複数の副電極から構成されていることを要旨とする。
【0022】
また、請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明において、前記コリメートレンズと該コリメートレンズから平行光を入射される電気光学素子との間に設けられ、コリメートレンズからの平行光の偏光状態を調整して電気光学素子に入射する第一の波長板、前記電気光学素子の前記対向する側面の他方に設けられ、前記第一の電極に対してグランド電極として機能する第二の電極、前記電気光学素子と前記検光子との間に設けられ、電気光学素子を通過した平行光の偏光状態を調整して検光子に入射する第二の波長板、および前記検光子で分離されたP波およびS波のうちの他方を電気信号に変換する第二の光電気変換素子のうち少なくとも1つ以上を更に有することを要旨とする。
【0023】
更に、請求項6記載の本発明は、請求項5記載の発明において、前記第二の電極が、前記複数の電気光学素子にそれぞれに対応するように分割されている複数の副電極から構成されていることを要旨とする。
【0024】
請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明において、前記光源が、単一波長光を発生する発光ダイオードまたはレーザ光を発生するレーザ光源であることを要旨とする。
【0025】
また、請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の発明において、前記検光子が、偏光ビームスプリッタであることを要旨とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1および図2(a)は、本発明の一実施形態に係る電界検出光学装置の構成を示す図である。同図に示す電界検出光学装置11は、図11で説明した従来の電界検出光学装置に使用されていた1個の電気光学素子123の代わりに小型で性能の良い第一および第二の2個の電気光学素子23a,23bを直列に接続した点が異なるものであり、その他の構成および作用は同じであり、同じ構成要素には図11における符号の百番台の番号を除去した二桁の同じ数字が付与されている。なお、図1は、本実施形態において第一および第二の電極25,27を除去した電界検出光学装置を図示し、図2(a)は、その第一および第二の電極25,27をレーザダイオード21からのレーザ光の電気光学素子23a,23b内における進行方向に対して両側から挟むように電気光学素子23a,23bの両側面にそれぞれ1枚の電極として貼り付け、これによりレーザ光に対して電界を直角に結合させるように設けられている第一および第二の電極25,27を示しているものである。
【0027】
更に詳しくは、本実施形態の電界検出光学装置は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出するものであり、電気光学結晶からなる電気光学素子23a,23bは、レーザダイオード21からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光が変化する。
【0028】
そして、本実施形態では、2個の電気光学素子23a,23bを使用することにより、生体に誘起されて伝達されてくる電界を受信して電気光学素子23a,23bに結合され、この結合された電界が電気光学素子23a,23b内でレーザ光と相互作用する距離、すなわち時間が従来の1個のものより長くなっていて、高感度化を実現し得るようになっているとともに、また小型のものを2個使用することにより、インゴットから結晶を切り出す場合にも同じ長さの大型の電気光学結晶を切り出す場合よりも歩留まり良く、比較的容易に切り出すことができ、経済化を図り得るようになっている。
【0029】
作用を簡単に説明すると、レーザダイオード21から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ33を介して平行光にされてから、第一の波長板35で偏光状態を調整され、2個の直列接続された電気光学素子23a,23bに入射する。
【0030】
すなわち、第一の波長板35からのレーザ光は第一の電気光学素子23aに対してその一端から入射して、電気光学素子23a内を進み、この電気光学素子23aの他端から出射すると、続けて第二の電気光学素子23bにその一端から入射し、電気光学素子23b内を進み、この電気光学素子23bの他端から出射するというように2個の電気光学素子23a,23bを接続して構成される長い光路を伝播するようになっている。そして、レーザ光は、2個の直列接続された電気光学素子23a,23b内で第一、第二の電極25,27間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において信号電極29が生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出すると、この電界は第一の電極25から第二の電極27に向かってレーザ光の進行方向に直角に形成され、これにより電気光学素子23a,23bの光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化するが、本実施形態では2個の電気光学素子23a,23bを直接に接続することによりレーザ光と電界との相互作用時間が長くなるため、感度が向上し、レーザ光の大きな偏光を得ることができる。
【0031】
このように電気光学素子23a,23bにおいて電界によって偏光が変化したレーザ光は、第二の波長板37で偏光状態を調整されてから検光子、偏光子またはポラライザとも称する偏光ビームスプリッタ39に入射する。偏光ビームスプリッタ39は、第二の波長板37からのレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。このP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第一、第二の集光レンズ41a,41bで集光されてから、光電気変換手段を構成する第一、第二のフォトダイオード43a,43bに供給され、第一、第二のフォトダイオード43a,43bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換されて出力される。この第一、第二のフォトダイオードから出力された電気信号は、図10に示す受光回路113で増幅、雑音除去などの信号処理を施され、波形整形回路115で波形整形されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給される。
【0032】
図2(b)は、図1に示した電界検出光学装置に使用されている第一および第二の電極25,27(図2(a))をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応するように二分割した電界検出光学装置を示しているものである。すなわち、第一の電極25が第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応して第一および第三の副電極25a,25bに二分割され、第二の電極27も同様に第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応して第二および第四の副電極27a,27bに二分割されているものである。なお、このように分割された各副電極は、分割される前の各電極の接続先である信号電極29およびグランド電極31に同様に接続されていることは同じである。
【0033】
このように、第一および第二の電極25,27をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応するように分割すると、各電気光学素子の特性が微妙に異なる場合にも電気光学素子毎に電極の配置を調整することで印加する電界の方向を最適とすることが可能なので、電界検出感度を向上させることが期待できる。
【0034】
なお、本実施形態では、2個の電気光学素子23a,23bを使用した場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、3個以上でもよく、すなわち電気光学素子を複数使用しても、同様に実施し得るものである。
【0035】
次に、図3および図4(a)を参照して、本発明の他の実施形態に係る電界検出光学装置について説明する。
【0036】
本実施形態の電界検出光学装置は、図1に示した実施形態と同様に小型で性能の良い第一および第二の2個の電気光学素子23e,23fを使用し、これによりレーザ光と電界との相互作用時間を長くして高感度化と経済化を図る点は同じであるが、第一および第二の2個の電気光学素子23e,23fを単に直列接続するのでなく、電気光学素子23e,23fの側面を面方位を合わせて接続するとともに、その側面を接続された電気光学素子23e,23fの両方の端面をプリズム51で接続し、レーザ光を反射するように構成している点が異なるものであり、その他の構成および作用は同じであり、同じ構成要素には同じ符号が付与されている。
【0037】
なお、図3は、本実施形態において第一および第二の電極25,27を除去した電界検出光学装置を図示し、図4(a)は、その第一および第二の電極25,27をレーザダイオード21からのレーザ光の電気光学素子23e,23f内における進行方向に対して両側から挟むように電気光学素子23e,23fの両側面にそれぞれ1枚の電極として貼り付け、これによりレーザ光に対して電界を直角に結合させるように設けられている第一および第二の電極25,27を示しているものである。
【0038】
図3に示す電界検出光学装置において、プリズム51は、面方位を合わせて側面を接続された第一および第二の電気光学素子23e,23fの両端面に取り付けられ、第一の電気光学素子23eから出射するレーザ光を反射し、第二の電気光学素子23fに入射するようになっている。すなわち、第一の電気光学素子23eの一端に対して、レーザダイオード21からのコリメートレンズ33、第一の波長板35を経由したレーザ光が入射する場合には、プリズム51は、該レーザ光が出射する第一の電気光学素子23eの他端と第二の電気光学素子23fの一端に取り付けられて、第一の電気光学素子23eの他端から出射するレーザ光を反射することができ、電界検出光学装置全体を小型化することが可能となる。
【0039】
なお、本実施形態では、プリズム51を使用してレーザ光を反射させているが、本発明はこれに限定されるものでなく、プリズムの代わりにレーザ光を反射する例えば2つの反射面を有する反射手段でも同様に実現し得るものである。
【0040】
図4(b)は、図3に示した電界検出光学装置に使用されている第一および第二の電極25,27(図4(a))をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23e,23fに対応するように二分割した電界検出光学装置を示しているものである。すなわち、第一の電極25が第一および第二の電気光学素子23e,23fにそれぞれ対応して第一および第三の副電極25a,25bに二分割され、第二の電極27も同様に第一および第二の電気光学素子23e,23fにそれぞれ対応して第二および第四の副電極27a,27bに二分割されているものである。なお、このように分割された各副電極は、分割される前の各電極の接続先である信号電極29およびグランド電極31に同様に接続されていることは同じである。
【0041】
このように、第一および第二の電極25,27をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23e,23fに対応するように分割すると、各電気光学素子の特性が微妙に異なる場合にも電気光学素子毎に電極の配置を調整することで印加する電界の方向を最適とすることが可能なので、電界検出感度を向上させることが期待できる。
【0042】
次に、図5および図6(a)を参照して、本発明の別の実施形態に係る電界検出光学装置について説明する。
【0043】
本実施形態の電界検出光学装置は、図3に示した電界検出光学装置に対して更に1個の電気光学素子23gを追加して、合計で3個の第一、第二および第三の電気光学素子23e,23f,23gの側面を面方位を合わせて接続し、第一および第二の電気光学素子23e,23fの隣接する両端面に第一のプリズム51を設け、第二および第三の電気光学素子23f,23gの隣接する両端面に第二のプリズム53を設けて、レーザ光を反射するように構成したものであり、その他の構成および作用は図3に示したものと同じであり、同じ構成要素には同じ符号が付与されている。なお、図5は、本実施形態において第一および第二の電極25,27を除去した電界検出光学装置を図示し、図6(a)は、その第一および第二の電極25,27をレーザダイオード21からのレーザ光の電気光学素子23e,23f,23g内における進行方向に対して両側から挟むように電気光学素子23e,23f,23gの両側面にそれぞれ1枚の電極として貼り付け、これによりレーザ光に対して電界を直角に結合させるように設けられている第一および第二の電極25,27を示しているものである。
【0044】
本実施形態のように、電気光学素子を更に1個追加して、第一、第二および第三の3個の電気光学素子23e,23f,23gを使用することにより、電気光学素子23e,23f,23g内におけるレーザ光と電界との相互作用時間が更に長くなり、これにより高感度化を実現し得るとともに、また小型のものを3個使用することにより、インゴットから結晶を切り出す場合にも同じ長さの大型の電気光学結晶を切り出す場合よりも歩留まり良く、比較的容易に切り出すことができ、経済化を図り得るようになっている。
【0045】
なお、本実施形態および図3に示した実施形態では、2個または3個の電気光学素子23e,23f,23gを使用した場合について説明しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、4個以上でもよく、すなわち電気光学素子を複数使用しても、同様に実施し得るものである。また、本実施形態ではプリズム51を使用してレーザ光を反射させているが、本発明はこれに限定されるものでなく、プリズムの代わりにレーザ光を反射する例えば2つの反射面を有する反射手段でも同様に実現し得るものである。
【0046】
図6(b)は、図5に示した電界検出光学装置に使用されている第一および第二の電極25,27(図6(a))をそれぞれ第一、第二および第三の電気光学素子23e,23f,23gに対応するように分割した電界検出光学装置を示しているものである。すなわち、第一の電極25が第一、第二および第三の電気光学素子23e,23f,23gにそれぞれ対応して第一、第三および第五の副電極25a,25b,25cに三分割され、第二の電極27も同様に第一、第二および第三の電気光学素子23e,23f,23gにそれぞれ対応して第二、第四および第六の副電極27a,27b,27cに三分割されているものである。なお、このように分割された各副電極は、分割される前の各電極の接続先である信号電極29およびグランド電極31に同様に接続されていることは同じである。
【0047】
このように、第一および第二の電極25,27をそれぞれ第一、第二および第三の電気光学素子23e,23f,23gに対応するように分割すると、各電気光学素子の特性が微妙に異なる場合にも電気光学素子毎に電極の配置を調整することで印加する電界の方向を最適とすることが可能なので、電界検出感度を向上させることが期待できる。
【0048】
次に、図7、図8(a)および(b)を参照して、本発明の更に他の実施形態に係る電界検出光学装置について説明する。
【0049】
本実施形態の電界検出光学装置は、第一および第二の2個の電気光学素子23a,23bをプリズム57を介して直角、すなわちL字形に連結したものであり、その他の構成および作用は図1と同じであり、同じ構成要素には同じ符号が付与されている。なお、プリズム57は、第一の電気光学素子23aの他端から出射されるレーザ光を直角に反射して第二の電気光学素子23bの一端に入射する1つの反射面を有するものでよい。なお、図7は、本実施形態において第一および第二の電極25,27を除去した電界検出光学装置を図示し、図8(a)は、その第一および第二の電極25,27をレーザダイオード21からのレーザ光の電気光学素子23a,23b内における進行方向に対して両側から挟むように電気光学素子23a,23bの両側面にそれぞれ図8(b)に示すような1枚のL字形の電極として貼り付け、これによりレーザ光に対して電界を直角に結合させるように設けられている第一および第二の電極25,27を示しているものであり、図8(b)はL字形の第一および第二の電極25,27を示しているものである。
【0050】
本実施形態のように、第一および第二の電気光学素子23a,23bをプリズム57を介して直角に連結してL字形に構成することにより、本電界検出光学装置が適用される例えばトランシーバにおける実装状態において好都合な場合が多々あるものである。また、このような連結において電気光学素子間の連結を直角でなく、例えば鈍角にして多数の電気光学素子を順次連結することにより、例えば螺旋状に形成することも可能である。
【0051】
図8(c)は、図7に示した電界検出光学装置に使用されている第一および第二の電極25,27(図8(a))をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応するように分割した電界検出光学装置を示しているものである。すなわち、第一の電極25が第一および第二の電気光学素子23e,23fにそれぞれ対応して第一および第三の副電極25a,25bに分割され、第二の電極27も同様に第一および第二の電気光学素子23a,23bにそれぞれ対応して第二および第四の副電極27a,27bに分割されているものである。
【0052】
このように、第一および第二の電極25,27をそれぞれ第一および第二の電気光学素子23a,23bに対応するように分割すると、各電気光学素子の特性が微妙に異なる場合にも電気光学素子毎に電極の配置を調整することで印加する電界の方向を最適とすることが可能なので、電界検出感度を向上させることが期待できる。
【0053】
上述した各実施形態では、レーザダイオード21から出力されるレーザ光を用いているが、本発明はレーザ光に限られるものでなく、単一波長光を発生するものであればよく、例えば発光ダイオード(LED)でもよいものである。また、各電気光学素子23は、例えば角柱の形状を有することが好ましくも、角柱に限定されるものでなく、他の形状、例えば円柱などでもよいものである。
【0054】
また、上記各実施形態では、信号電極29に対応するものとして、グランド電極31が設けられているが、グランド電極31は、例えばトランシーバ3の電池に接続されたり、または大きめの金属などに接続することによりグランドとして機能し、第一の電極25から電気光学素子23への電界の結合を良好にすることができるものであるが、グランド電極31は必ずしも必要なものではない。更に、偏光ビームスプリッタ39で分離されたP波成分およびS波成分は、それぞれ第一、第二のフォトダイオード43a,43bで両方とも電気信号に変換されて出力されるようになっているが、第一、第二のフォトダイオード43a,43bおよび第一、第二の集光レンズ41a,41bはいずれか一方のみを設け、P波成分、S波成分のうちの一方のみを電気信号に変換して出力してもよいものである。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の直列接続された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているので、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【0056】
また、本発明によれば、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の、側面を接続された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているので、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【0057】
更に、本発明によれば、電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を第一の電極を介して複数の、各端部を近接して配設された電気光学素子に結合させ、この複数の電気光学素子に対して平行光を入射させて、平行光の偏光を電界で変化させているので、電界と平行光との相互作用時間は複数の電気光学素子の数だけ長くなって、高感度化を実現し得るとともに、従来のように大型の長い電気光学結晶を切り出す必要がなく、小型の性能の良い電気光学結晶を使用でき、歩留まりを向上して経済化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電界検出光学装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す電界検出光学装置の電極の構成を示す図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係る電界検出光学装置の構成を示す図である。
【図4】図3に示す電界検出光学装置の電極の構成を示す図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係る電界検出光学装置の構成を示す図である。
【図6】図5に示す電界検出光学装置の電極の構成を示す図である。
【図7】本発明の更に他の実施形態に係る電界検出光学装置の構成を示す図である。
【図8】図7に示す電界検出光学装置の電極の構成を示す図である。
【図9】トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示す説明図である。
【図10】ウェアラブルコンピュータを生体に取り付けるためのトランシーバであって、本発明の電界検出光学装置が適用されるトランシーバの回路構成を示すブロック図である。
【図11】従来の電界検出光学装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
3 トランシーバ
11 電界検出光学装置
21 レーザダイオード
23a,23b,23e,23f,23g 電気光学素子
25,27 第一、第二の電極
25a,25b,27a,27b 第一から第四の副電極
29 信号電極
31 グランド電極
33 コリメートレンズ
35 第一の波長板
37 第二の波長板
39 偏光ビームスプリッタ
41a,41b 第一、第二の集光レンズ
43a,43b 第一、第二のフォトダイオード
51,53,57 プリズム
100 生体(電界伝達媒体)

Claims (8)

  1. 電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、
    単一波長の光を発生する光源と、
    この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、
    このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、面方位を合わせて直列に接続された複数の電気光学素子と、
    この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、
    前記電気光学素子を通過した前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、
    該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段と
    を有することを特徴とする電界検出光学装置。
  2. 電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、
    単一波長の光を発生する光源と、
    この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、
    このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、面方位を合わせて側面を接続された複数の電気光学素子と、
    この複数の電気光学素子のうちの前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端から出射する平行光を該電気光学素子に側面を接続されて隣接する他の電気光学素子の一端に入射するように反射し、当該他の電気光学素子の他端から出射する平行光を当該他の電気光学素子に側面を接続されて隣接する別の電気光学素子の一端に入射するように反射するというように各隣接する電気光学素子の隣り合った端面に設けられる反射手段と、
    この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、
    前記電気光学素子を通過し、前記反射手段で反射されて最後の電気光学素子の他端から出射する前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、
    該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段と
    を有することを特徴とする電界検出光学装置。
  3. 電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界を検出して電気信号に変換する電界検出光学装置であって、
    単一波長の光を発生する光源と、
    この光源からの光を平行光にするコリメートレンズと、
    このコリメートレンズからの平行光を入射され、該平行光の進行方向に対して直角の電界に感度を有し、かつ結合される電界強度に応じて光学特性が変化する複数の電気光学素子であって、この複数の電気光学素子のうち前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端が他の電気光学素子の一端に近接し、当該他の電気光学素子の他端が別の電気光学素子の一端に近接して配設される複数の電気光学素子と、
    この複数の電気光学素子のうちの前記コリメートレンズからの平行光を一端に入射される電気光学素子の他端から出射する平行光を該電気光学素子の他端に一端が近接して配設される他の電気光学素子の一端に入射するように反射し、当該他の電気光学素子の他端から出射する平行光を当該他の電気光学素子の他端に一端が近接して配設される別の電気光学素子の一端に入射するように反射するというように各近接する電気光学素子の他端と一端との間に設けられる反射手段と、
    この複数の電気光学素子内を進行する前記平行光を挟むように位置する複数の電気光学素子の対向する側面の一方に設けられ、前記電界伝達媒体に誘起された電界を前記電気光学素子に結合させるための第一の電極と、
    前記電気光学素子を通過し、前記反射手段で反射されて最後の電気光学素子の他端から出射する前記平行光をP波とS波に分離し、かつ光の強度変化に変換する検光子と、
    該検光子で分離されたP波およびS波のうち少なくとも一方を電気信号に変換する第一の光電気変換手段と
    を有することを特徴とする電界検出光学装置。
  4. 前記第一の電極は、前記複数の電気光学素子にそれぞれに対応するように分割されている複数の副電極から構成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電界検出光学装置。
  5. 前記コリメートレンズと該コリメートレンズから平行光を入射される電気光学素子との間に設けられ、コリメートレンズからの平行光の偏光状態を調整して電気光学素子に入射する第一の波長板、
    前記電気光学素子の前記対向する側面の他方に設けられ、前記第一の電極に対してグランド電極として機能する第二の電極、
    前記電気光学素子と前記検光子との間に設けられ、電気光学素子を通過した平行光の偏光状態を調整して検光子に入射する第二の波長板、および
    前記検光子で分離されたP波およびS波のうちの他方を電気信号に変換する第二の光電気変換素子
    のうち少なくとも1つ以上を更に有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電界検出光学装置。
  6. 前記第二の電極は、前記複数の電気光学素子にそれぞれに対応するように分割されている複数の副電極から構成されていることを特徴とする請求項5記載の電界検出光学装置。
  7. 前記光源は、単一波長光を発生する発光ダイオードまたはレーザ光を発生するレーザ光源であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電界検出光学装置。
  8. 前記検光子は、偏光ビームスプリッタであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電界検出光学装置。
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