JP2004012102A - 冷凍システム - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮式冷凍装置(11)と吸収式冷凍装置(13)とを備える冷凍システムについて、その設置スペースを小さくし、設置方法の自由度を向上させると共に、コストの低減を図る。
【解決手段】
吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、圧縮式冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)とを、熱搬送回路(30)である第1配管(31)及び第2配管(32)により接続する。そして、蒸発器(24)から生じる冷熱により冷水を生成し、該冷水を第1配管(31)のポンプ(41)を作動させることによって過冷却熱交換器(20)へ搬送する。
【選択図】 図1
【解決手段】
吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、圧縮式冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)とを、熱搬送回路(30)である第1配管(31)及び第2配管(32)により接続する。そして、蒸発器(24)から生じる冷熱により冷水を生成し、該冷水を第1配管(31)のポンプ(41)を作動させることによって過冷却熱交換器(20)へ搬送する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮式冷凍装置と吸収式冷凍装置とを組み合わせて構成される冷凍システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばホテルやレストラン等の建物において、必要な電気を発電するための発電機を設ける一方、該発電機の排熱を冷凍装置等の熱源として利用する排熱利用システム(コージェネレーションシステム)は知られている。この排熱利用システムでは、比較的低温の冷熱を生成する目的で、冷媒蒸気を吸収した吸収溶液を加熱することで駆動される吸収式冷凍装置を利用することが広く行われている。
【0003】
ところで、吸収式冷凍装置の冷凍能力は、再生器における吸収溶液の温度の低下に伴って減少する。しかしながら、排熱の温度は所定温度で略一定であるため、吸収式冷凍装置の冷凍能力を増大させることは難しい。
【0004】
そこで、従来より、例えば特開平11−223412号公報に開示されているものでは、上記吸収式冷凍装置に加えて蒸気圧縮式の冷凍装置を設けることで冷凍システムを構成し、その圧縮式冷凍装置の冷媒回路の冷媒を吸収式冷凍装置の蒸発器において過冷却することにより、冷凍システム全体としての冷凍能力を増大させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、吸収式冷凍装置の蒸発器に、圧縮式冷凍装置の冷媒回路を直接に接続することによって、該冷媒回路の冷媒を冷却するようにしているため、1台の圧縮式冷凍装置に対して1台の吸収式冷凍装置が必要となる。
【0006】
したがって、圧縮式冷凍装置を増設する場合には、吸収式冷凍装置も増設する必要があるため、その圧縮式冷凍装置の増設に要するコストが高くなると共に、手間がかかるという問題がある。
【0007】
また、例えば、スーパーマーケット等では、通常、複数の冷凍装置である冷蔵庫が設置されており、これらの各冷蔵庫に応じて、多数の吸収式冷凍装置が必要となるため、冷凍システムの設置に要するスペースが比較的大きくなってしまう。
【0008】
さらに、吸収式冷凍装置と圧縮式冷凍装置とを1箇所にまとめて設置する必要があるため、冷凍システムの設置方法の自由度が低いという問題もある。
【0009】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷凍システムを構成する圧縮式冷凍装置の増設に要するコストや手間を低減すると共に、冷凍システムの設置方法の自由度を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、圧縮式冷凍装置の過冷却熱交換器と吸収式冷凍装置の蒸発器とを、熱搬送回路によって接続するようにした。
【0011】
具体的に、請求項1に係る発明は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路と、該冷媒回路に設けられて冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器(20)とを備える冷凍装置(11)と、吸収式冷凍装置(13)とを備える冷凍システムが対象である。そして、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と上記過冷却熱交換器(20)とを接続して設けられ、該蒸発器(24)から生じる冷熱を過冷却熱交換器(20)へ搬送する熱搬送回路(60)を備えている。
【0012】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)が駆動することにより、該吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から冷熱が生成される。その生成された冷熱は、熱搬送回路(60)を介して上記冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)へ搬送される。過冷却熱交換器(20)では、搬送された冷熱によって、上記冷凍装置(11)の冷媒回路を流れる冷媒が過冷却される。その結果、上記冷凍装置(11)の冷凍能力が向上し、冷凍システム全体としての冷凍能力も向上する。
【0013】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明において、上記冷凍装置(11)が複数設けられる一方、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)は、上記各冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)に熱搬送回路(60)を介して接続されている。
【0014】
この発明によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)で生成された冷熱は、該蒸発器(24)から、熱搬送回路(60)を介して、複数の上記冷凍装置(11)における各過冷却熱交換器(20)へそれぞれ搬送される。その結果、1台の吸収式冷凍装置(13)によって、複数の上記冷凍装置(11)における各冷媒回路の冷媒がそれぞれ過冷却される。
【0015】
請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明において、上記冷凍装置(11)の圧縮機に電力を供給する発電機(12)を備え、上記吸収式冷凍装置(13)は、上記発電機(12)の排熱によって吸収剤から冷媒を蒸発させる再生器(22)を備えている。
【0016】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)は、発電機(12)の排熱が再生器(22)へ供給されることにより、吸収剤から冷媒が蒸発して駆動する。一方、上記冷凍装置(11)は、発電機(12)からの電力が圧縮機へ供給されることによって駆動する。そして、排熱により吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)で生成された冷熱は、上記冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)へ供給される。
【0017】
請求項4に係る発明は、上記請求項3に係る発明において、上記発電機(12)は、タービン発電機であって、上記吸収式冷凍装置(13)は、上記タービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成されている。
【0018】
上記の発明によると、タービン発電機は、空気を吸入して燃料を燃焼することで発電する。このとき、吸収式冷凍装置(13)から生じる冷熱の一部は、タービン発電機へ吸入される空気を冷却する。その結果、吸入空気の温度上昇が低減されるため、発電機(12)の出力の低下が防止される。
【0019】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4の何れか1つに係る発明において、上記熱搬送回路(60)は、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成されている。
【0020】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じた冷熱は、熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により過冷却熱交換器(20)へ搬送される。そして、熱搬送回路(60)の配管の径が、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくなるため、その熱搬送回路(60)の設置工事は、容易に行われる。また、上記冷熱は熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により搬送されるため、搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とがそれぞれ低減される。
【0021】
請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る発明において、上記熱搬送回路(60)は、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプ(63)を備えている。
【0022】
この発明によると、冷媒ガスポンプ(63)が過冷却熱交換器(20)の出口側のガス冷媒を吸い込むことによって、該過冷却熱交換器(20)における冷媒の圧力が下がるため、該冷媒の蒸発温度が低下する。したがって、液冷媒を吸い込んで吐出する液ポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果は大きくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る冷凍システムの実施形態1を示している。この冷凍システム(10)は、例えばスーパーマーケットやレストラン等に設けられ、複数の冷蔵庫(11)と、吸収式冷凍装置(13)とを備えている。
【0025】
上記冷蔵庫(11)は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路を備える冷凍装置であって、例えば4台の冷蔵庫(11)が設けられている。冷蔵庫(11)は、利用側ユニットであるショーケース(16)と、熱源側ユニットである室外機(17)とにより構成されている。ショーケース(16)は室内(18)に配設される一方、室外機(17)はケーシング(19)内に、図示省略の圧縮機や凝縮器等を備え、室外に設けられている。
【0026】
そして、上記冷蔵庫(11)の各冷媒回路には、該冷媒回路を流れる冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器(20)がそれぞれ設けられている。過冷却熱交換器(20)は、室外機(17)のケーシング(19)内に設けられている。
【0027】
上記吸収式冷凍装置(13)は、冷媒蒸気である水蒸気を、吸収液である臭化リチウム等へ吸収させるための吸収器(図示省略)と、該吸収器内で冷媒蒸気を吸収して薄くなった吸収液から水を蒸発させて分離し、該吸収液を濃縮するための再生器(22)とを備えている。さらに、吸収式冷凍装置(13)は、水蒸気を凝縮する凝縮器(23)と、凝縮した水を蒸発させる蒸発器(24)とを備えている。
【0028】
上記再生器(22)は、燃料である都市ガス等を燃焼させ、その燃焼熱により吸収剤から冷媒を蒸発させて高圧の冷媒ガスを発生させるようになっている。また、蒸発器(24)は、水との間で熱交換するための熱交換器(図示省略)を有しており、冷水を生成するようになっている。
【0029】
本発明の特徴として、冷凍システム(10)は、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と上記過冷却熱交換器(20)とを接続する熱搬送回路(30)を備えている。
【0030】
すなわち、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)は、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)に搬送回路(30)を介して接続されている。この搬送回路(30)は、蒸発器(24)で冷却された冷水が流れる第1配管(31)と、過冷却熱交換器(20)により昇温された水が流れる第2配管(32)とを備えている。
【0031】
第1配管(31)の一端は蒸発器(24)に接続される一方、その他端は、4つに分岐していて過冷却熱交換器(20)にそれぞれ接続されている。第1配管(31)には、蒸発器(24)からの冷水を過冷却熱交換器(20)へ送るためのポンプ(41)が設けられている。
【0032】
第2配管(32)についても同様に、一端が蒸発器(24)に接続される一方、その他端は、4つに分岐していて過冷却熱交換器(20)にそれぞれ接続されている。
【0033】
このようにして、熱搬送回路(30)は、蒸発器(24)から生じる冷熱を各過冷却熱交換器(20)へ搬送する一方、各過冷却熱交換器(20)で昇温した温水を再び蒸発器(24)へ搬送するように構成されている。
【0034】
−冷凍システムの作動−
次に、本発明に係る冷凍システム(10)の作動について説明する。
【0035】
まず、再生器(22)において、水蒸気が燃料の燃焼熱により吸収液(臭化リチウム)から蒸発して発生する。再生器(22)で発生した水蒸気は、凝縮器(23)で凝縮する。凝縮器(23)で凝縮した水は、蒸発器(24)で蒸発して冷熱が発生し、熱搬送回路(30)の熱媒体である水との間で熱交換して冷水が生成される。蒸発器(24)で蒸発した水蒸気は、吸収器(図示省略)へ供給されて、吸収液に吸収される。水を吸収した吸収液は、吸収液ポンプ(図示省略)により再生器へ再び送られる。このサイクルが繰り返されて、蒸発器(24)の冷熱により冷水が生成される。
【0036】
蒸発器(24)で生成された冷水は、ポンプ(41)が駆動することによって、熱搬送回路(30)の第1配管(31)を流れて、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)へそれぞれ送られる。
【0037】
一方、各冷蔵庫(11)では、室外機(17)の圧縮機が駆動して冷媒回路を冷媒が循環することにより、ショーケース(16)内が冷却される。このとき、過冷却熱交換器(20)において、冷媒回路を流れる冷媒と、上記熱搬送回路(30)を介して吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から供給される冷水との間で熱交換が行われる。つまり、過冷却熱交換器(20)において、冷蔵庫(11)の冷媒回路を流れる冷媒は過冷却される。
【0038】
その後、各過冷却熱交換器(20,20,…)で昇温した水は、第2配管(32)を通って吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)へ送られて再び冷却される。
【0039】
図2は、冷蔵庫(11)で行われる冷凍サイクルを、モリエル線図(圧力−エンタルピ線図)に示したものである。仮に、吸収式冷凍装置(13)から過冷却熱交換器(20)へ冷水が供給されず、冷媒回路の冷媒が過冷却されない場合には、冷凍サイクルは、点Aから、点B、点C、点D及び点Aの順に行われる。
【0040】
これに対し、吸収式冷凍装置(13)から過冷却熱交換器(20)へ冷水が供給されたときには、冷媒回路において凝縮した冷媒が過冷却されるため、点Cは、左側の点C′へずれて、過冷却部(点C−点C′)だけ過冷却度が大きくなる。すなわち、冷凍サイクルは、点Aから、点B、点C′、点D′及び点Aの順に行われる。このようにして、各冷蔵庫(11,11,…)の冷凍能力が増大し、その結果、冷凍システム(10)の冷凍能力が増大する。
【0041】
−実施形態の効果−
以上説明したように、この実施形態によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、冷蔵庫(11)の過冷却熱交換器(20)とが熱搬送回路(30)を介して接続されているため、熱搬送回路(30)の第1配管(31)及び第2配管(32)の長さを調節することで、吸収式冷凍装置(13)と、冷蔵庫(11)とを別個独立に設置することができる。その結果、冷凍システム(10)の設置方法の自由度を向上させることが可能となる。
【0042】
さらに、冷蔵庫(11)を増設する場合には、それに応じて吸収式冷凍装置(13)を増設する必要がないため、その増設を低コストに行うことができる。また、冷蔵庫(11)を熱搬送回路(30)に分岐接続することによって、該冷蔵庫(11)の増設を容易に行うことができる。
【0043】
また、冷蔵庫(11)が複数設けられていて、これら冷蔵庫(11,11,…)の各過冷却熱交換器(20,20,…)が、熱搬送回路(30)を介して、1台の吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)にそれぞれ接続されているため、冷蔵庫(11)の数に応じて複数の吸収式冷凍装置(13)を設ける必要がない。したがって、冷凍システム全体としての設置スペースを小さくすることができると共に、コストの低減を図ることが可能となる。
【0044】
(実施形態2)
図3は、本発明に係る排熱利用システムの実施形態2を示す。尚、以下の各実施形態において、図1と同じ部分については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0045】
この実施形態2では、熱搬送回路(60)は、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成されている。
【0046】
すなわち、熱搬送回路(60)は、蒸発器(24)で冷却された液冷媒が流通する第1配管(31)と、過冷却熱交換器(20)で吸熱した冷媒が流通する第2配管(32)とを備えている。上記実施形態1と同様に、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)とは、第1配管(31)及び第2配管(32)により接続されている。
【0047】
そして、第1配管(31)には、上記実施形態1におけるポンプ(41)の代わりに、液冷媒を吸引して吐出する冷媒搬送ポンプ(61)が設けられている。
【0048】
こうして、冷媒搬送ポンプ(61)の作動によって、蒸発器(24)により冷却された液冷媒は、過冷却熱交換器(20)へ送られる。過冷却熱交換器(20)では、蒸発器(24)から供給された冷媒と、冷蔵庫(11)の冷媒回路を流れる冷媒との間で、熱交換が行われる。その結果、該冷媒回路の冷媒は過冷却される。その後、過冷却熱交換器(20)で吸熱した冷媒は、第2配管(32)を通って蒸発器(24)へ戻り、再び冷却される。
【0049】
したがって、この実施形態によると、吸収式冷凍装置(13)から生じた冷熱を、相変化する冷媒によって過冷却熱交換器(20)へ搬送するようにしたので、熱搬送回路(60)の配管(31,32)の径を、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくすることができる。その結果、熱搬送回路(60)の設置工事を容易に行うことができる。また、上記冷熱は熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により搬送されるため、水によって熱搬送する場合に比べて、その熱搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とをそれぞれ低減することができる。
【0050】
(実施形態3)
図4は、本発明の実施形態3を示し、熱搬送回路(60)は、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプ(63)を備えている。すなわち、上記実施形態2では、第1配管(31)に液冷媒を吸引して吐出する冷媒搬送ポンプ(61)を設けたのに対し、第2配管(32)に、ガス冷媒を吸引して吐出する冷媒ガスポンプ(63)を設けるようにしている。
【0051】
この実施形態によると、冷媒ガスポンプ(63)が過冷却熱交換器(20)の出口側のガス冷媒を吸い込むことによって、該過冷却熱交換器(20)における冷媒の圧力が下がるため、該冷媒の蒸発温度が低下する。したがって、液冷媒を吸い込んで吐出する液ポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果を大きくすることができる。
【0052】
(実施形態4)
図5は、本発明の実施形態4を示し、上記実施形態2と同様に、冷凍システム(10)は、冷媒搬送ポンプ(61)を有する熱搬送回路(60)を備えている。そのことに加えて、本実施形態の冷凍システム(10)は、発電機(12)を備えている。そして、吸収式冷凍装置(13)の再生器(22)は、上記発電機(12)の排熱によって吸収液である臭化リチウムを加熱し、該吸収液から冷媒である水を蒸発させるように構成されている。
【0053】
上記発電機(12)は、例えばガスタービン発電機であり、上記冷蔵庫(11)の圧縮機に電力を供給するように構成されている。また、発電機(12)は、温水器(21)を備えている。温水器(21)は、発電機(12)の排熱により温水を生成するように構成されている。
【0054】
上記発電機(12)の温水器(21)と、吸収式冷凍装置(13)の再生器(22)とは、温水配管(26)及び冷水配管(27)により接続されている。温水配管(26)には、温水器(21)からの温水を再生器(22)へ送るための温水ポンプ(28)が設けられている。
【0055】
こうして、発電機(12)の排熱により生成された温水器(21)の温水は、温水ポンプ(28)が作動されることにより温水配管(26)を流れて、再生器(22)へ供給される。
【0056】
そして、再生器(22)において、高圧の水蒸気が発生すると共に、凝縮器(23)で水蒸気が凝縮し、蒸発器(24)で低圧の水蒸気が発生する。その結果、蒸発器(24)の冷熱により、熱搬送回路(60)の冷媒が冷却される。一方、再生器(22)で放熱した水は、冷水配管(27)を通って温水器(21)へ戻り、再び加熱される。
【0057】
したがって、この実施形態によると、発電機(12)の排熱を、吸収式冷凍装置の再生器(22)の熱源として有効に利用して、冷凍システム(10)の冷凍能力を向上させることができる。
【0058】
(実施形態5)
図6は、本発明の実施形態5を示し、上記実施形態4において、吸収式冷凍装置(13)は、発電機(12)であるガスタービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成されている。
【0059】
すなわち、上記発電機(12)には、吸入空気を冷却するための熱交換器(65)が設けられている。該熱交換器(65)には、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)により冷却された液冷媒が流通する第3配管(39)の一端が接続されている。第3配管(39)の端端は、第1配管(31)における冷媒搬送ポンプ(61)と過冷却熱交換器(20)との間に合流接続されている。一方、熱交換器(65)には、該熱交換器(65)で昇温した冷媒が流通する第4配管(40)の一端が接続されている。第4配管(40)の他端は、第2配管(32)に合流接続されている。
【0060】
上記発電機(12)は、空気を吸入して燃料であるガスを燃焼することで発電する。このとき、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)により冷却された液冷媒の一部は、第3配管(39)を通って熱交換器(65)へ供給される。熱交換器(65)へ供給された液冷媒は吸入空気との間で熱交換し、該吸入空気が冷却される。そして、熱交換器(65)で昇温した冷媒は、第4配管(40)を通って蒸発器(24)へ戻る。
【0061】
その結果、発電機(12)へ吸入される吸入空気の温度上昇が低減されるため、夏季など室外の気温が高い場合でも、該発電機(12)の出力の低下を防止することができる。
【0062】
尚、上記各実施形態では、複数の冷蔵庫(11)を設けるようにしたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、1台の冷蔵庫(11)を設けるようにしてもよい。
【0063】
また、上記各実施形態では、過冷却熱交換器(20)を冷蔵庫(11)の室外機(17)のケーシング(19)内に設けるようにしたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、過冷却熱交換器(20)を、冷蔵庫(11)の室外機(17)のケーシング(19)の外部に設けるようにしてもよい。すなわち、冷媒回路の一部がケーシング(19)の外部に露出していて、その露出部分に過冷却熱交換器(20)が接続されている。このようにすることで、過冷却熱交換器(20)を予め備えていない冷蔵庫(11)を用いて冷凍システム(10)を構成する場合、その冷蔵庫(11)に対して、過冷却熱交換器(20)と熱搬送回路(60)とを容易に取り付けることが可能となる。
【0064】
また、上記実施形態4及び5では、発電機としてガスタービン発電機を適用したが、請求項3に係る発明の他の実施形態としては、例えばその他の内燃機関や燃料電池等によって発電機を構成してもよい。
【0065】
また、上記各実施形態では、吸収式冷凍装置(13)の吸収液を臭化リチウムとする一方、冷媒を水としたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、例えば、吸収液を水とする一方、冷媒をアンモニア等としてもよい。
【0066】
また、請求項5に係る発明の他の実施形態としては、冷媒搬送ポンプ(61)の代わりに、発電機(12)の排熱又は吸収式冷凍装置(13)からの温熱により冷媒の一部を蒸発させ、その相変化に伴う冷媒の体積変化を利用した、いわゆる熱駆動ポンプを熱搬送回路(60)に設けるようにしてもよい。こうすることで、発電機(12)により発電された電力を利用しないため、システム全体の省エネルギー化を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によると、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられて冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器を備える冷凍装置と、吸収式冷凍装置とを備える冷凍システムについて、吸収式冷凍装置の蒸発器と過冷却熱交換器とを接続すると共に、蒸発器から生じる冷熱を過冷却熱交換器へ搬送する熱搬送回路を設けることにより、吸収式冷凍装置の蒸発器と、冷凍装置の過冷却熱交換器とが熱搬送回路を介して接続されているため、熱搬送回路の長さを調節することで、冷凍装置を独立して設置することが可能となる。その結果、冷凍システムの設置方法の自由度を向上させることができる。さらに、冷凍装置を増設する場合には、該冷凍装置を熱搬送回路に分岐接続することによって、その増設を容易且つ低コストに行うことができる。
【0068】
請求項2に係る発明によると、冷凍装置を複数設ける一方、吸収式冷凍装置の蒸発器を、各冷凍装置の過冷却熱交換器に熱搬送回路を介して接続することにより、複数の冷凍装置の各過冷却熱交換器が、熱搬送回路を介して、1台の吸収式冷凍装置の蒸発器にそれぞれ接続されているため、冷凍装置の数に応じて複数の吸収式冷凍装置を設ける必要がないため、冷凍システム全体としての設置スペースを小さくすることができると共に、コストの低減を図ることが可能となる。
【0069】
請求項3に係る発明によると、冷凍装置の圧縮機に電力を供給する発電機を備え、吸収式冷凍装置が、発電機の排熱によって吸収剤から冷媒を蒸発させる再生器を備えることにより、発電機の排熱を有効に利用することで冷凍システムの冷凍能力を向上させることができる。
【0070】
請求項4に係る発明によると、発電機は、タービン発電機であって、吸収式冷凍装置を、タービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成することにより、吸収式冷凍装置から生じる冷熱の一部が、タービン発電機へ吸入される空気を冷却するため、吸入空気の温度上昇を低減して、発電機の出力の低下を防止することが可能となる。
【0071】
請求項5に係る発明によると、熱搬送回路を、吸収式冷凍装置の蒸発器から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成することにより、熱搬送回路の配管の径が、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくなるため、その熱搬送回路の設置工事を容易に行うことができる。また、冷熱は相変化する冷媒により搬送されるため、その搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とをそれぞれ低減することができる。
【0072】
請求項6に係る発明によると、熱搬送回路が、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプを備えることにより、過冷却熱交換器における冷媒の圧力が下がって該冷媒の蒸発温度が低下するため、液冷媒を吸い込んで吐出するポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図2】冷蔵庫で行われる冷凍サイクルを示すモリエル線図である。
【図3】実施形態2に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図4】
実施形態3に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図5】実施形態4に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図6】実施形態5に係る冷凍システムを示す回路図である。
【符号の説明】
(10) 冷凍システム
(11) 冷蔵庫(冷凍装置)
(12) 発電機
(13) 吸収式冷凍装置
(20) 過冷却熱交換器
(22) 再生器
(24) 蒸発器
(30) 熱搬送回路
(60) 熱搬送回路
(63) 冷媒ガスポンプ
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧縮式冷凍装置と吸収式冷凍装置とを組み合わせて構成される冷凍システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、例えばホテルやレストラン等の建物において、必要な電気を発電するための発電機を設ける一方、該発電機の排熱を冷凍装置等の熱源として利用する排熱利用システム(コージェネレーションシステム)は知られている。この排熱利用システムでは、比較的低温の冷熱を生成する目的で、冷媒蒸気を吸収した吸収溶液を加熱することで駆動される吸収式冷凍装置を利用することが広く行われている。
【0003】
ところで、吸収式冷凍装置の冷凍能力は、再生器における吸収溶液の温度の低下に伴って減少する。しかしながら、排熱の温度は所定温度で略一定であるため、吸収式冷凍装置の冷凍能力を増大させることは難しい。
【0004】
そこで、従来より、例えば特開平11−223412号公報に開示されているものでは、上記吸収式冷凍装置に加えて蒸気圧縮式の冷凍装置を設けることで冷凍システムを構成し、その圧縮式冷凍装置の冷媒回路の冷媒を吸収式冷凍装置の蒸発器において過冷却することにより、冷凍システム全体としての冷凍能力を増大させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものでは、吸収式冷凍装置の蒸発器に、圧縮式冷凍装置の冷媒回路を直接に接続することによって、該冷媒回路の冷媒を冷却するようにしているため、1台の圧縮式冷凍装置に対して1台の吸収式冷凍装置が必要となる。
【0006】
したがって、圧縮式冷凍装置を増設する場合には、吸収式冷凍装置も増設する必要があるため、その圧縮式冷凍装置の増設に要するコストが高くなると共に、手間がかかるという問題がある。
【0007】
また、例えば、スーパーマーケット等では、通常、複数の冷凍装置である冷蔵庫が設置されており、これらの各冷蔵庫に応じて、多数の吸収式冷凍装置が必要となるため、冷凍システムの設置に要するスペースが比較的大きくなってしまう。
【0008】
さらに、吸収式冷凍装置と圧縮式冷凍装置とを1箇所にまとめて設置する必要があるため、冷凍システムの設置方法の自由度が低いという問題もある。
【0009】
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、冷凍システムを構成する圧縮式冷凍装置の増設に要するコストや手間を低減すると共に、冷凍システムの設置方法の自由度を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明では、圧縮式冷凍装置の過冷却熱交換器と吸収式冷凍装置の蒸発器とを、熱搬送回路によって接続するようにした。
【0011】
具体的に、請求項1に係る発明は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路と、該冷媒回路に設けられて冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器(20)とを備える冷凍装置(11)と、吸収式冷凍装置(13)とを備える冷凍システムが対象である。そして、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と上記過冷却熱交換器(20)とを接続して設けられ、該蒸発器(24)から生じる冷熱を過冷却熱交換器(20)へ搬送する熱搬送回路(60)を備えている。
【0012】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)が駆動することにより、該吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から冷熱が生成される。その生成された冷熱は、熱搬送回路(60)を介して上記冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)へ搬送される。過冷却熱交換器(20)では、搬送された冷熱によって、上記冷凍装置(11)の冷媒回路を流れる冷媒が過冷却される。その結果、上記冷凍装置(11)の冷凍能力が向上し、冷凍システム全体としての冷凍能力も向上する。
【0013】
請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る発明において、上記冷凍装置(11)が複数設けられる一方、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)は、上記各冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)に熱搬送回路(60)を介して接続されている。
【0014】
この発明によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)で生成された冷熱は、該蒸発器(24)から、熱搬送回路(60)を介して、複数の上記冷凍装置(11)における各過冷却熱交換器(20)へそれぞれ搬送される。その結果、1台の吸収式冷凍装置(13)によって、複数の上記冷凍装置(11)における各冷媒回路の冷媒がそれぞれ過冷却される。
【0015】
請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る発明において、上記冷凍装置(11)の圧縮機に電力を供給する発電機(12)を備え、上記吸収式冷凍装置(13)は、上記発電機(12)の排熱によって吸収剤から冷媒を蒸発させる再生器(22)を備えている。
【0016】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)は、発電機(12)の排熱が再生器(22)へ供給されることにより、吸収剤から冷媒が蒸発して駆動する。一方、上記冷凍装置(11)は、発電機(12)からの電力が圧縮機へ供給されることによって駆動する。そして、排熱により吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)で生成された冷熱は、上記冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)へ供給される。
【0017】
請求項4に係る発明は、上記請求項3に係る発明において、上記発電機(12)は、タービン発電機であって、上記吸収式冷凍装置(13)は、上記タービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成されている。
【0018】
上記の発明によると、タービン発電機は、空気を吸入して燃料を燃焼することで発電する。このとき、吸収式冷凍装置(13)から生じる冷熱の一部は、タービン発電機へ吸入される空気を冷却する。その結果、吸入空気の温度上昇が低減されるため、発電機(12)の出力の低下が防止される。
【0019】
請求項5に係る発明は、上記請求項1〜4の何れか1つに係る発明において、上記熱搬送回路(60)は、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成されている。
【0020】
上記の発明によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じた冷熱は、熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により過冷却熱交換器(20)へ搬送される。そして、熱搬送回路(60)の配管の径が、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくなるため、その熱搬送回路(60)の設置工事は、容易に行われる。また、上記冷熱は熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により搬送されるため、搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とがそれぞれ低減される。
【0021】
請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る発明において、上記熱搬送回路(60)は、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプ(63)を備えている。
【0022】
この発明によると、冷媒ガスポンプ(63)が過冷却熱交換器(20)の出口側のガス冷媒を吸い込むことによって、該過冷却熱交換器(20)における冷媒の圧力が下がるため、該冷媒の蒸発温度が低下する。したがって、液冷媒を吸い込んで吐出する液ポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果は大きくなる。
【0023】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る冷凍システムの実施形態1を示している。この冷凍システム(10)は、例えばスーパーマーケットやレストラン等に設けられ、複数の冷蔵庫(11)と、吸収式冷凍装置(13)とを備えている。
【0025】
上記冷蔵庫(11)は、冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路を備える冷凍装置であって、例えば4台の冷蔵庫(11)が設けられている。冷蔵庫(11)は、利用側ユニットであるショーケース(16)と、熱源側ユニットである室外機(17)とにより構成されている。ショーケース(16)は室内(18)に配設される一方、室外機(17)はケーシング(19)内に、図示省略の圧縮機や凝縮器等を備え、室外に設けられている。
【0026】
そして、上記冷蔵庫(11)の各冷媒回路には、該冷媒回路を流れる冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器(20)がそれぞれ設けられている。過冷却熱交換器(20)は、室外機(17)のケーシング(19)内に設けられている。
【0027】
上記吸収式冷凍装置(13)は、冷媒蒸気である水蒸気を、吸収液である臭化リチウム等へ吸収させるための吸収器(図示省略)と、該吸収器内で冷媒蒸気を吸収して薄くなった吸収液から水を蒸発させて分離し、該吸収液を濃縮するための再生器(22)とを備えている。さらに、吸収式冷凍装置(13)は、水蒸気を凝縮する凝縮器(23)と、凝縮した水を蒸発させる蒸発器(24)とを備えている。
【0028】
上記再生器(22)は、燃料である都市ガス等を燃焼させ、その燃焼熱により吸収剤から冷媒を蒸発させて高圧の冷媒ガスを発生させるようになっている。また、蒸発器(24)は、水との間で熱交換するための熱交換器(図示省略)を有しており、冷水を生成するようになっている。
【0029】
本発明の特徴として、冷凍システム(10)は、上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と上記過冷却熱交換器(20)とを接続する熱搬送回路(30)を備えている。
【0030】
すなわち、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)は、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)に搬送回路(30)を介して接続されている。この搬送回路(30)は、蒸発器(24)で冷却された冷水が流れる第1配管(31)と、過冷却熱交換器(20)により昇温された水が流れる第2配管(32)とを備えている。
【0031】
第1配管(31)の一端は蒸発器(24)に接続される一方、その他端は、4つに分岐していて過冷却熱交換器(20)にそれぞれ接続されている。第1配管(31)には、蒸発器(24)からの冷水を過冷却熱交換器(20)へ送るためのポンプ(41)が設けられている。
【0032】
第2配管(32)についても同様に、一端が蒸発器(24)に接続される一方、その他端は、4つに分岐していて過冷却熱交換器(20)にそれぞれ接続されている。
【0033】
このようにして、熱搬送回路(30)は、蒸発器(24)から生じる冷熱を各過冷却熱交換器(20)へ搬送する一方、各過冷却熱交換器(20)で昇温した温水を再び蒸発器(24)へ搬送するように構成されている。
【0034】
−冷凍システムの作動−
次に、本発明に係る冷凍システム(10)の作動について説明する。
【0035】
まず、再生器(22)において、水蒸気が燃料の燃焼熱により吸収液(臭化リチウム)から蒸発して発生する。再生器(22)で発生した水蒸気は、凝縮器(23)で凝縮する。凝縮器(23)で凝縮した水は、蒸発器(24)で蒸発して冷熱が発生し、熱搬送回路(30)の熱媒体である水との間で熱交換して冷水が生成される。蒸発器(24)で蒸発した水蒸気は、吸収器(図示省略)へ供給されて、吸収液に吸収される。水を吸収した吸収液は、吸収液ポンプ(図示省略)により再生器へ再び送られる。このサイクルが繰り返されて、蒸発器(24)の冷熱により冷水が生成される。
【0036】
蒸発器(24)で生成された冷水は、ポンプ(41)が駆動することによって、熱搬送回路(30)の第1配管(31)を流れて、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)へそれぞれ送られる。
【0037】
一方、各冷蔵庫(11)では、室外機(17)の圧縮機が駆動して冷媒回路を冷媒が循環することにより、ショーケース(16)内が冷却される。このとき、過冷却熱交換器(20)において、冷媒回路を流れる冷媒と、上記熱搬送回路(30)を介して吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から供給される冷水との間で熱交換が行われる。つまり、過冷却熱交換器(20)において、冷蔵庫(11)の冷媒回路を流れる冷媒は過冷却される。
【0038】
その後、各過冷却熱交換器(20,20,…)で昇温した水は、第2配管(32)を通って吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)へ送られて再び冷却される。
【0039】
図2は、冷蔵庫(11)で行われる冷凍サイクルを、モリエル線図(圧力−エンタルピ線図)に示したものである。仮に、吸収式冷凍装置(13)から過冷却熱交換器(20)へ冷水が供給されず、冷媒回路の冷媒が過冷却されない場合には、冷凍サイクルは、点Aから、点B、点C、点D及び点Aの順に行われる。
【0040】
これに対し、吸収式冷凍装置(13)から過冷却熱交換器(20)へ冷水が供給されたときには、冷媒回路において凝縮した冷媒が過冷却されるため、点Cは、左側の点C′へずれて、過冷却部(点C−点C′)だけ過冷却度が大きくなる。すなわち、冷凍サイクルは、点Aから、点B、点C′、点D′及び点Aの順に行われる。このようにして、各冷蔵庫(11,11,…)の冷凍能力が増大し、その結果、冷凍システム(10)の冷凍能力が増大する。
【0041】
−実施形態の効果−
以上説明したように、この実施形態によると、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、冷蔵庫(11)の過冷却熱交換器(20)とが熱搬送回路(30)を介して接続されているため、熱搬送回路(30)の第1配管(31)及び第2配管(32)の長さを調節することで、吸収式冷凍装置(13)と、冷蔵庫(11)とを別個独立に設置することができる。その結果、冷凍システム(10)の設置方法の自由度を向上させることが可能となる。
【0042】
さらに、冷蔵庫(11)を増設する場合には、それに応じて吸収式冷凍装置(13)を増設する必要がないため、その増設を低コストに行うことができる。また、冷蔵庫(11)を熱搬送回路(30)に分岐接続することによって、該冷蔵庫(11)の増設を容易に行うことができる。
【0043】
また、冷蔵庫(11)が複数設けられていて、これら冷蔵庫(11,11,…)の各過冷却熱交換器(20,20,…)が、熱搬送回路(30)を介して、1台の吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)にそれぞれ接続されているため、冷蔵庫(11)の数に応じて複数の吸収式冷凍装置(13)を設ける必要がない。したがって、冷凍システム全体としての設置スペースを小さくすることができると共に、コストの低減を図ることが可能となる。
【0044】
(実施形態2)
図3は、本発明に係る排熱利用システムの実施形態2を示す。尚、以下の各実施形態において、図1と同じ部分については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0045】
この実施形態2では、熱搬送回路(60)は、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成されている。
【0046】
すなわち、熱搬送回路(60)は、蒸発器(24)で冷却された液冷媒が流通する第1配管(31)と、過冷却熱交換器(20)で吸熱した冷媒が流通する第2配管(32)とを備えている。上記実施形態1と同様に、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と、各冷蔵庫(11,11,…)の過冷却熱交換器(20,20,…)とは、第1配管(31)及び第2配管(32)により接続されている。
【0047】
そして、第1配管(31)には、上記実施形態1におけるポンプ(41)の代わりに、液冷媒を吸引して吐出する冷媒搬送ポンプ(61)が設けられている。
【0048】
こうして、冷媒搬送ポンプ(61)の作動によって、蒸発器(24)により冷却された液冷媒は、過冷却熱交換器(20)へ送られる。過冷却熱交換器(20)では、蒸発器(24)から供給された冷媒と、冷蔵庫(11)の冷媒回路を流れる冷媒との間で、熱交換が行われる。その結果、該冷媒回路の冷媒は過冷却される。その後、過冷却熱交換器(20)で吸熱した冷媒は、第2配管(32)を通って蒸発器(24)へ戻り、再び冷却される。
【0049】
したがって、この実施形態によると、吸収式冷凍装置(13)から生じた冷熱を、相変化する冷媒によって過冷却熱交換器(20)へ搬送するようにしたので、熱搬送回路(60)の配管(31,32)の径を、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくすることができる。その結果、熱搬送回路(60)の設置工事を容易に行うことができる。また、上記冷熱は熱搬送回路(60)において相変化する冷媒により搬送されるため、水によって熱搬送する場合に比べて、その熱搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とをそれぞれ低減することができる。
【0050】
(実施形態3)
図4は、本発明の実施形態3を示し、熱搬送回路(60)は、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプ(63)を備えている。すなわち、上記実施形態2では、第1配管(31)に液冷媒を吸引して吐出する冷媒搬送ポンプ(61)を設けたのに対し、第2配管(32)に、ガス冷媒を吸引して吐出する冷媒ガスポンプ(63)を設けるようにしている。
【0051】
この実施形態によると、冷媒ガスポンプ(63)が過冷却熱交換器(20)の出口側のガス冷媒を吸い込むことによって、該過冷却熱交換器(20)における冷媒の圧力が下がるため、該冷媒の蒸発温度が低下する。したがって、液冷媒を吸い込んで吐出する液ポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果を大きくすることができる。
【0052】
(実施形態4)
図5は、本発明の実施形態4を示し、上記実施形態2と同様に、冷凍システム(10)は、冷媒搬送ポンプ(61)を有する熱搬送回路(60)を備えている。そのことに加えて、本実施形態の冷凍システム(10)は、発電機(12)を備えている。そして、吸収式冷凍装置(13)の再生器(22)は、上記発電機(12)の排熱によって吸収液である臭化リチウムを加熱し、該吸収液から冷媒である水を蒸発させるように構成されている。
【0053】
上記発電機(12)は、例えばガスタービン発電機であり、上記冷蔵庫(11)の圧縮機に電力を供給するように構成されている。また、発電機(12)は、温水器(21)を備えている。温水器(21)は、発電機(12)の排熱により温水を生成するように構成されている。
【0054】
上記発電機(12)の温水器(21)と、吸収式冷凍装置(13)の再生器(22)とは、温水配管(26)及び冷水配管(27)により接続されている。温水配管(26)には、温水器(21)からの温水を再生器(22)へ送るための温水ポンプ(28)が設けられている。
【0055】
こうして、発電機(12)の排熱により生成された温水器(21)の温水は、温水ポンプ(28)が作動されることにより温水配管(26)を流れて、再生器(22)へ供給される。
【0056】
そして、再生器(22)において、高圧の水蒸気が発生すると共に、凝縮器(23)で水蒸気が凝縮し、蒸発器(24)で低圧の水蒸気が発生する。その結果、蒸発器(24)の冷熱により、熱搬送回路(60)の冷媒が冷却される。一方、再生器(22)で放熱した水は、冷水配管(27)を通って温水器(21)へ戻り、再び加熱される。
【0057】
したがって、この実施形態によると、発電機(12)の排熱を、吸収式冷凍装置の再生器(22)の熱源として有効に利用して、冷凍システム(10)の冷凍能力を向上させることができる。
【0058】
(実施形態5)
図6は、本発明の実施形態5を示し、上記実施形態4において、吸収式冷凍装置(13)は、発電機(12)であるガスタービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成されている。
【0059】
すなわち、上記発電機(12)には、吸入空気を冷却するための熱交換器(65)が設けられている。該熱交換器(65)には、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)により冷却された液冷媒が流通する第3配管(39)の一端が接続されている。第3配管(39)の端端は、第1配管(31)における冷媒搬送ポンプ(61)と過冷却熱交換器(20)との間に合流接続されている。一方、熱交換器(65)には、該熱交換器(65)で昇温した冷媒が流通する第4配管(40)の一端が接続されている。第4配管(40)の他端は、第2配管(32)に合流接続されている。
【0060】
上記発電機(12)は、空気を吸入して燃料であるガスを燃焼することで発電する。このとき、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)により冷却された液冷媒の一部は、第3配管(39)を通って熱交換器(65)へ供給される。熱交換器(65)へ供給された液冷媒は吸入空気との間で熱交換し、該吸入空気が冷却される。そして、熱交換器(65)で昇温した冷媒は、第4配管(40)を通って蒸発器(24)へ戻る。
【0061】
その結果、発電機(12)へ吸入される吸入空気の温度上昇が低減されるため、夏季など室外の気温が高い場合でも、該発電機(12)の出力の低下を防止することができる。
【0062】
尚、上記各実施形態では、複数の冷蔵庫(11)を設けるようにしたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、1台の冷蔵庫(11)を設けるようにしてもよい。
【0063】
また、上記各実施形態では、過冷却熱交換器(20)を冷蔵庫(11)の室外機(17)のケーシング(19)内に設けるようにしたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、過冷却熱交換器(20)を、冷蔵庫(11)の室外機(17)のケーシング(19)の外部に設けるようにしてもよい。すなわち、冷媒回路の一部がケーシング(19)の外部に露出していて、その露出部分に過冷却熱交換器(20)が接続されている。このようにすることで、過冷却熱交換器(20)を予め備えていない冷蔵庫(11)を用いて冷凍システム(10)を構成する場合、その冷蔵庫(11)に対して、過冷却熱交換器(20)と熱搬送回路(60)とを容易に取り付けることが可能となる。
【0064】
また、上記実施形態4及び5では、発電機としてガスタービン発電機を適用したが、請求項3に係る発明の他の実施形態としては、例えばその他の内燃機関や燃料電池等によって発電機を構成してもよい。
【0065】
また、上記各実施形態では、吸収式冷凍装置(13)の吸収液を臭化リチウムとする一方、冷媒を水としたが、請求項1に係る発明の他の実施形態としては、例えば、吸収液を水とする一方、冷媒をアンモニア等としてもよい。
【0066】
また、請求項5に係る発明の他の実施形態としては、冷媒搬送ポンプ(61)の代わりに、発電機(12)の排熱又は吸収式冷凍装置(13)からの温熱により冷媒の一部を蒸発させ、その相変化に伴う冷媒の体積変化を利用した、いわゆる熱駆動ポンプを熱搬送回路(60)に設けるようにしてもよい。こうすることで、発電機(12)により発電された電力を利用しないため、システム全体の省エネルギー化を図ることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によると、蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路に設けられて冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器を備える冷凍装置と、吸収式冷凍装置とを備える冷凍システムについて、吸収式冷凍装置の蒸発器と過冷却熱交換器とを接続すると共に、蒸発器から生じる冷熱を過冷却熱交換器へ搬送する熱搬送回路を設けることにより、吸収式冷凍装置の蒸発器と、冷凍装置の過冷却熱交換器とが熱搬送回路を介して接続されているため、熱搬送回路の長さを調節することで、冷凍装置を独立して設置することが可能となる。その結果、冷凍システムの設置方法の自由度を向上させることができる。さらに、冷凍装置を増設する場合には、該冷凍装置を熱搬送回路に分岐接続することによって、その増設を容易且つ低コストに行うことができる。
【0068】
請求項2に係る発明によると、冷凍装置を複数設ける一方、吸収式冷凍装置の蒸発器を、各冷凍装置の過冷却熱交換器に熱搬送回路を介して接続することにより、複数の冷凍装置の各過冷却熱交換器が、熱搬送回路を介して、1台の吸収式冷凍装置の蒸発器にそれぞれ接続されているため、冷凍装置の数に応じて複数の吸収式冷凍装置を設ける必要がないため、冷凍システム全体としての設置スペースを小さくすることができると共に、コストの低減を図ることが可能となる。
【0069】
請求項3に係る発明によると、冷凍装置の圧縮機に電力を供給する発電機を備え、吸収式冷凍装置が、発電機の排熱によって吸収剤から冷媒を蒸発させる再生器を備えることにより、発電機の排熱を有効に利用することで冷凍システムの冷凍能力を向上させることができる。
【0070】
請求項4に係る発明によると、発電機は、タービン発電機であって、吸収式冷凍装置を、タービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成することにより、吸収式冷凍装置から生じる冷熱の一部が、タービン発電機へ吸入される空気を冷却するため、吸入空気の温度上昇を低減して、発電機の出力の低下を防止することが可能となる。
【0071】
請求項5に係る発明によると、熱搬送回路を、吸収式冷凍装置の蒸発器から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成することにより、熱搬送回路の配管の径が、熱搬送媒体が水である場合よりも小さくなるため、その熱搬送回路の設置工事を容易に行うことができる。また、冷熱は相変化する冷媒により搬送されるため、その搬送に伴う熱損失と、熱搬送に要する動力とをそれぞれ低減することができる。
【0072】
請求項6に係る発明によると、熱搬送回路が、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプを備えることにより、過冷却熱交換器における冷媒の圧力が下がって該冷媒の蒸発温度が低下するため、液冷媒を吸い込んで吐出するポンプを設ける場合に比べて、過冷却効果を大きくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図2】冷蔵庫で行われる冷凍サイクルを示すモリエル線図である。
【図3】実施形態2に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図4】
実施形態3に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図5】実施形態4に係る冷凍システムを示す回路図である。
【図6】実施形態5に係る冷凍システムを示す回路図である。
【符号の説明】
(10) 冷凍システム
(11) 冷蔵庫(冷凍装置)
(12) 発電機
(13) 吸収式冷凍装置
(20) 過冷却熱交換器
(22) 再生器
(24) 蒸発器
(30) 熱搬送回路
(60) 熱搬送回路
(63) 冷媒ガスポンプ
Claims (6)
- 冷媒が循環して蒸気圧縮式冷凍サイクルを行う冷媒回路と、該冷媒回路に設けられて冷媒を過冷却するための過冷却熱交換器(20)とを備える冷凍装置(11)と、
吸収式冷凍装置(13)とを備える冷凍システムであって、
上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)と上記過冷却熱交換器(20)とを接続して設けられ、該蒸発器(24)から生じる冷熱を過冷却熱交換器(20)へ搬送する熱搬送回路(60)を備えていることを特徴とする冷凍システム。 - 請求項1において、
上記冷凍装置(11)が複数設けられる一方、
上記吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)は、上記各冷凍装置(11)の過冷却熱交換器(20)に熱搬送回路(60)を介して接続されていることを特徴とする冷凍システム。 - 請求項1又は2において、
上記冷凍装置(11)の圧縮機に電力を供給する発電機(12)を備え、
上記吸収式冷凍装置(13)は、上記発電機(12)の排熱によって吸収剤から冷媒を蒸発させる再生器(22)を備えていることを特徴とする冷凍システム。 - 請求項3において、
上記発電機(12)は、タービン発電機であって、
上記吸収式冷凍装置(13)は、上記タービン発電機へ吸入される空気を冷却するように構成されていることを特徴とする冷凍システム。 - 請求項1〜4の何れか1つにおいて、
上記熱搬送回路(60)は、吸収式冷凍装置(13)の蒸発器(24)から生じる冷熱を、相変化する冷媒によって搬送するように構成されていることを特徴とする冷凍システム。 - 請求項5において、
上記熱搬送回路(60)は、冷媒ガスを循環させるための冷媒ガスポンプ(63)を備えていることを特徴とする冷凍システム。
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JP2010038157A (ja) * | 2008-07-31 | 2010-02-18 | General Electric Co <Ge> | 熱回収システム |
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EP2270322A1 (de) * | 2009-06-26 | 2011-01-05 | Siemens Aktiengesellschaft | Kühlkreislauf zum Abführen von Abwärme eines elektromechanischen Wandlers und Kraftwerksanlage mit einem derartigen Kühlkreislauf |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002170309A patent/JP2004012102A/ja active Pending
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