JP2000274875A - 複合式冷房システム及び複合式冷房方法 - Google Patents

複合式冷房システム及び複合式冷房方法

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JP2000274875A
JP2000274875A JP11083846A JP8384699A JP2000274875A JP 2000274875 A JP2000274875 A JP 2000274875A JP 11083846 A JP11083846 A JP 11083846A JP 8384699 A JP8384699 A JP 8384699A JP 2000274875 A JP2000274875 A JP 2000274875A
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refrigerant
cooling system
evaporator
condenser
regenerator
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Takahiko Miyairi
崇彦 宮入
Takeshi Yokoyama
武 横山
Hirotsugu Ishino
裕嗣 石野
Yutaka Yoshida
豊 吉田
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒圧縮式冷房システムの排熱を利用するこ
とによりエネルギー効率を高めることできる複合式冷房
システムを提供する。 【解決手段】 本発明の複合式冷房システムは、ガス吸
収式冷房システム2とを備える。冷媒圧縮用原動機12
を冷却するための冷却水をガス吸収式冷房システム2の
再生器21の加熱熱源としている。したがって、冷媒圧
縮式冷房システム1にて生じる排熱を有効に利用するこ
とができ、エネルギー効率を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスエンジン等
の原動機を用いて冷房を行うための冷房システムに関
し、特に原動機の排熱の利用方法に特徴を有する複合式
冷房システムに関する。
【0002】
【従来の技術】冷房又は冷凍を行うために従来より広く
利用されているシステムとして、冷媒圧縮式冷房システ
ムがある。図3は、都市ガス等を圧縮駆動の原動機燃料
として用いるガスヒートポンプ(GHP)式の冷媒圧縮
式冷房システムの構成を示す系統図である。この図3に
おいて冷媒圧縮式冷房システム30は、冷媒(フロン系
統)を圧縮する圧縮機31と、この圧縮機31を駆動す
る原動機32と、圧縮機31にて圧縮された冷媒を凝縮
する凝縮器33と、この凝縮器33にて凝縮された冷媒
を膨張させる膨張弁34と、この膨張弁34にて膨張し
た冷媒を蒸発させる蒸発器35と、これらの間に冷媒を
循環させる循環管路36とを備えて構成されている。
【0003】このように構成された冷媒圧縮式冷房シス
テム30において、ガス供給管37から供給されたガス
を燃料として原動機32が運転され、この原動機32に
よって圧縮機31が駆動され、該圧縮機31によって冷
媒が圧縮される。圧縮された冷媒は、凝縮器33におい
てファン33aによる外気風を受けて冷却されて液体に
凝縮する。凝縮した冷媒は、膨張弁34にて膨張し蒸発
器35において蒸発し、この際にファン35aで吸い込
まれた室内空気との間で熱交換を行って該空気を冷却す
る。その後、冷媒は再び圧縮機31にて圧縮され、以
後、同様の循環サイクルが繰り返えされる。
【0004】原動機32には該原動機32を冷却するた
めの冷却水を循環させる循環管路38が設けられてい
る。この循環管路38を循環する冷媒は、原動機32と
の間で熱交換することにより該原動機32の排熱を奪っ
て高温となり、ラジエータ等の放熱器39にて冷却され
て排熱を大気中に放出し、再び原動機32に至る。
【0005】次に、吸収液を利用して冷房を行うガス吸
収式冷房システムについて説明する。図5は、ガス吸収
式冷房システムの構成を示す系統図である。この図5に
示すようにガス吸収式冷房システム40は、吸収液(臭
化リチウム水溶液等)を加熱することにより冷媒(水
等)を放出すると共に吸収液を濃縮する再生器41と、
この再生器41から放出された冷媒を凝縮する凝縮器4
2と、この凝縮器42にて凝縮された冷媒を蒸発させる
蒸発器43と、この蒸発器43にて蒸発した冷媒を吸収
液に吸収させる吸収器44と、吸収液を圧送するポンプ
45と、吸収液同士の熱交換を行う熱交換器46と、こ
れらの間に冷媒を循環させる循環管路47とを備えて構
成されている。
【0006】このように構成されたガス吸収式冷房シス
テムにおいて、冷媒を吸収する吸収液は、図示しない熱
源(ガスバーナー等)を用いて再生器41において加熱
される。吸収液が加熱されると、前段階において吸収液
内部に吸収されていた冷媒が蒸気として放出され、これ
によって吸収液は濃縮される。
【0007】再生器41において放出された蒸気は、凝
縮器42において冷却水によって冷却されて液体に凝縮
する。凝縮した冷媒は、蒸発器43内において、高真空
(7mmHg)下で循環管路48表面に散布される。そ
して冷媒は、循環管路48内を流れる水(入温例えば1
2℃)から蒸発潜熱を奪い、低温(例えば4℃)で蒸発
して蒸気となり、循環管路48内の水を冷却して冷水
(例えば7℃)を製造する。
【0008】蒸発器43で発生した蒸気中の冷媒は、吸
収器44において吸収液に吸収され、これによって蒸発
器43が高真空に維持される。この吸収時の吸収熱を除
去するため、吸収器44は冷却水にて冷却される。この
吸収器44において冷媒を吸収した吸収液は、再び再生
器41に送られ、以後、同様の冷媒循環サイクルが繰り
返えされる。また再生器41で濃縮された吸収液は、再
生器41に至る吸収液を熱交換器46を介して予備加熱
した後、再び吸収器44に送られる。以後、同様の吸収
液循環サイクルが繰り返えされる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図3に示すような中小
規模の冷媒圧縮式冷房システムにおいては、原動機32
の排熱が循環管路38を介して単に大気中に放出されて
いた。図4は、冷媒圧縮式冷房システムの熱収支の一例
を示す図である。この図4において、原動機32に対す
る入力熱量を100とした場合、圧縮機31を駆動する
ための軸出力の相当熱量が25〜30、循環管路38を
介して単に大気中に放出される排熱の熱量が40〜4
5、その他のロスが20〜30である。すなわち入力熱
量の4割以上の熱量が排熱として放出され、エネルギー
効率を低下させていた。
【0010】なお大規模の冷媒圧縮式冷房システムにお
いては、原動機32の排熱を利用して温水を作り出すよ
うなシステムが提案されているが、温熱需要がない場合
にはこの温水を利用できないため、やはり大きなエネル
ギーロスが生じていた。
【0011】また上述のようなガス吸収式冷房システム
においては、該システムの発生冷熱で直接冷房を行うた
めには、すなわち蒸発器43において7℃程度の冷水を
製造するためには、ガス吸収式冷房システムの蒸発温度
を低く(5℃程度)する必要があった。このため、凝縮
器42及び吸収器44を水冷にて冷却する必要があり、
クーリングタワーを含む比較的大規模な冷却設備を必要
とし、設備の設置コストを増大させる一因となってい
た。
【0012】この発明は上記のような事情を考慮してな
されたものであり、その目的は、冷媒圧縮式冷房システ
ムの排熱を利用することによりエネルギー効率を高める
こと等のできる複合式冷房システムを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係る複合式冷
房システムは、A冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機
を駆動する原動機と、前記圧縮機にて圧縮されたA冷媒
を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器にて凝縮されたA冷媒
を膨張させる膨張弁と、前記膨張弁にて膨張したA冷媒
を蒸発させる蒸発器と、を有する冷媒圧縮式冷房システ
ム、並びに、B溶媒を吸収する吸収液を加熱することに
より、該吸収液に吸収されたB冷媒を該吸収液中から放
出すると共に、該液を濃縮する再生器と、前記再生器に
て放出されたB冷媒を凝縮する凝縮器と、前記凝縮器に
て凝縮されたB冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記蒸発器
にて蒸発したB冷媒を吸収液に吸収させる吸収器と、を
有するガス吸収式冷房システム、を備え、前記冷媒圧縮
式冷房システムの原動機より冷却水を介して回収される
排熱を、前記ガス吸収式冷房システムの再生器の加熱熱
源としたことを特徴とする。
【0014】本発明の複合式冷房方法は、原動機にて駆
動される圧縮機にてA冷媒を圧縮し、前記圧縮機にて圧
縮されたA冷媒を凝縮器にて凝縮し、前記凝縮器にて凝
縮されたA冷媒を膨張弁にて膨張させ、前記膨張弁にて
膨張させたA冷媒を蒸発器にて蒸発させ、かつ、再生器
において、前記原動機の冷却排熱によって吸収液を加熱
することにより、該吸収液にて吸収されたB冷媒を該吸
収液中から放出すると共に、該液を濃縮し、前記再生器
にて放出されたB冷媒を凝縮器にて凝縮し、前記凝縮器
にて凝縮されたB冷媒を蒸発器にて蒸発させ、前記蒸発
器にて蒸発したB冷媒を吸収器にて吸収液に吸収させる
ことを特徴とする。なお、上記A冷媒及びB冷媒と呼ん
でいるのは、冷媒圧縮式冷房システムの冷媒とガス吸収
式冷房システムの冷媒を区別するためである。
【0015】この複合式冷房システム及び冷房方法で
は、従来の冷媒圧縮式冷房システムにおいて大気中に放
出されていた原動機の排熱が吸収液を加熱するために利
用される。したがって冷媒圧縮式冷房システムにて生じ
る排熱の一部を有効に利用することができ、エネルギー
効率を向上させることができる。
【0016】本発明においては、前記冷媒圧縮式冷房シ
ステムの前記凝縮器にて凝縮されたA冷媒を、前記ガス
吸収式冷房システムの前記蒸発器で過冷却することが好
ましい。これにより、ガス吸収式冷房システムの蒸発温
度を従来に比して高くすることができる。
【0017】また、前記ガス吸収式冷房システムの前記
蒸発器を、10〜15℃で運転可能とすることが好まし
い。さらには、前記ガス吸収式冷房システムの前記凝縮
器及び又は前記吸収器を、空冷式とすることが好まし
い。これにより、従来のガス吸収式冷房システムにおい
て凝縮器や吸収器を水冷するために設けられていたクー
リングタワー等の設備が不要となり、設備コストや運転
コストを低減することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施形態を説明する。図1は、この発明の一実施形態
による複合式冷房システムの構成を示す系統図である。
この図1において複合式冷房システムは、冷媒圧縮式冷
房システム1と、ガス吸収式冷房システム2とを備えて
構成されている。
【0019】このうち冷媒圧縮式冷房システム1は、例
えば都市ガス等を圧縮駆動用原動機の燃料として用いる
ガスヒートポンプ(GHP)として具体化されるもの
で、A冷媒(フロン等)を圧縮する圧縮機11と、この
圧縮機11を駆動する原動機12と、圧縮機11にて圧
縮されたA冷媒を凝縮する凝縮器13と、この凝縮器1
3にて凝縮されたA冷媒を膨張させる膨張弁14と、こ
の膨張弁14にて膨張したA冷媒を蒸発させる蒸発器1
5と、これらの間にA冷媒を循環させる循環管路16と
を備えて構成されている。
【0020】このように構成された冷媒圧縮式冷房シス
テム1において、原動機12は、例えばガス供給管17
から供給された都市ガス等を燃料に用いる往復動エンジ
ンである。この原動機12によって圧縮機11が駆動さ
れ、該圧縮機11によってA冷媒が圧縮される。ただし
原動機12はいかなる原理・構造のものであってもよ
く、また燃料はガス以外にもガソリンや軽油等の任意の
燃料を用いることができる。
【0021】圧縮機11によって圧縮されたA冷媒は、
凝縮器13においてファン13aによる外気を受けて冷
却されて液体に凝縮する。凝縮したA冷媒は、後述する
蒸発器23において冷却された後、膨張弁14にて膨張
し蒸発器15において蒸発し、この際にファン15aで
吸い込まれた空気との間で熱交換を行って該空気を冷却
する。その後、冷媒は再び圧縮機11にて圧縮され、以
後、同様の循環サイクルが繰り返えされる。なお膨張弁
14及び蒸発器15は図示しない筐体内に収められて室
内器として構成され、冷房対象となる室内に配置され
る。
【0022】また原動機12には、該原動機12を冷却
するための冷媒(冷却水)を循環させる循環管路18が
設けられている。この循環管路18を循環する冷却水
は、原動機12との間で熱交換することにより該原動機
12の排熱を奪って高温(例えば80〜110℃)とな
り、後述する再生器21にて吸収液を加熱し、再び原動
機12に至る。
【0023】一方、ガス吸収式冷房システム2は、図1
に示すように、吸収液を加熱することによりB冷媒(水
等)を放出すると共に該液を濃縮する再生器21と、こ
の再生器21から放出されたB冷媒を凝縮する凝縮器2
2と、この凝縮器22にて凝縮されたB冷媒を蒸発させ
る蒸発器23と、この蒸発器23にて蒸発したB冷媒を
吸収液に吸収させる吸収器24と、吸収液を圧送するポ
ンプ25と、吸収液同士の熱交換を行う熱交換器26
と、これらの間にB冷媒を循環させる循環管路27とを
備えて構成されている。
【0024】このように構成されたガス吸収式冷房シス
テム2において、冷媒を吸収する吸収液(例えば臭化リ
チウム(LiBr)水溶液)は、再生器21内におい
て、冷媒圧縮式冷房システム1のエンジン冷却水循環管
路18内を流れる冷却水を熱源として例えば95℃に加
熱される。吸収液が加熱されると、前段階において吸収
液内部に吸収されていた冷媒(水等)が蒸気として放出
され、これによって吸収液は濃縮される。
【0025】再生器21において放出された蒸気は、凝
縮器22において冷却されて(例えば50℃)液体に凝
縮する。凝縮した冷媒は蒸発器23内において、高真空
(10mmHg程度)下で、冷媒圧縮式冷房システム1
の循環管路16の外表面に散布される。そして冷媒は、
循環管路16内を流れる冷媒から蒸発潜熱を奪い、低温
(例えば15℃)の蒸気となり、循環管路16内の冷媒
を冷却する(例えば50℃→20℃)。
【0026】蒸発器23で発生した蒸気中の冷媒は、吸
収器24において吸収液に吸収され、これによって蒸発
器23が高真空に維持される。冷媒を吸収した吸収液
は、ポンプ25を介して再び再生器21に送られ、以
後、同様の冷媒循環サイクルが繰り返えされる。また再
生器21で濃縮された吸収液は、熱交換器26を介して
再生器21に至る吸収液を予備加熱した後、再び吸収器
24に送られる。以後、同様の吸収液循環サイクルが繰
り返えされる
【0027】ここで、冷媒圧縮式冷房システム1とガス
吸収式冷房システム2の相互の関係についてより詳細に
説明する。図1に示すように、冷媒圧縮式冷房システム
1の原動機12を冷却するための冷却水循環管路18
は、原動機12側から再生器21側に延出され、該再生
器21内部を通って再び原動機12に至るように配設さ
れている。そして原動機12の排熱を奪って高温(例え
ば80〜110℃程度)となった冷媒は、再生器21中
を流れている間に該再生器21中の吸収液との間で熱交
換を行い、この吸収液を加熱する。すなわち原動機12
を冷却するための冷却水が、再生器21の加熱熱源とし
て利用されている。なお、別個のガスバーナー等の加熱
熱源を併設してもよい。
【0028】また図1に示すように、冷媒圧縮式冷房シ
ステム1の凝縮器13から延出された循環管路16は、
ガス吸収式冷房システム2の蒸発器23までに延出さ
れ、該蒸発器23内部を通って膨張弁14に至るように
配設されている。そして凝縮器13にて凝縮されたA冷
媒は、凝縮器22にて凝縮されたB冷媒が蒸発器23内
において循環管路16の外表面に散布されて蒸発するこ
とにより、冷却(過冷却)される。
【0029】このように冷媒圧縮式冷房システム1とガ
ス吸収式冷房システム2とを複合化させたことにより、
エネルギー効率の向上を図ることができる。図2は、複
合式冷房システムの熱収支の一例を示す図である。この
図2において、原動機12に対する入力熱量を100と
した場合、圧縮機11を駆動するための軸出力の相当熱
量が25〜30、その他のロスが20〜30であり、こ
れらは従来の冷媒圧縮式冷房システム1の熱収支とほぼ
同様である。
【0030】しかし従来の冷媒圧縮式冷房システム1に
おいて循環管路を介して大気中に放出されていた原動機
12冷却分の熱量40〜45は、再生器21において吸
収液を加熱するために利用され、その20〜30程度は
有効に利用することができる。このように冷媒圧縮式冷
房システム1のエネルギーを利用してガス吸収式冷房シ
ステム2にて発生する冷熱は、冷媒圧縮式冷房システム
1の冷媒を蒸発器23内において過冷却することから、
冷媒圧縮式冷房システム1にて発生する冷熱に加算され
る。
【0031】すなわち冷媒圧縮式冷房システム1におい
ては、25〜30の軸出力により駆動される冷凍サイク
ルの発生冷熱(例えば冷房時の冷凍サイクル係数が3.
0の場合、75〜90の冷熱が発生)に加えて、ガス吸
収式冷房システム2にて発生する冷熱20〜30が冷房
に利用される。これらのことから明らかとなるように、
従来の冷媒圧縮式冷房システムにおいては入力熱量の4
0%以上の熱量を排熱として放出していたのに対し、本
実施形態における複合式冷房システムにおいては、排熱
される熱量を15〜20%にでき、エネルギー効率を向
上させることができる。
【0032】特に、従来の大規模システムように排熱に
よって温水を作り出すものとは異なり、排熱を冷媒圧縮
式冷房システム1の運転モードである冷房に利用するこ
とができる。したがって冷房需要のみであっても、温熱
需要の有無に関わらず排熱を利用することができるた
め、エネルギー効率を常時高めることができる。
【0033】ところで、従来であればガス吸収式冷房シ
ステムの発生冷熱で直接冷房を行うためには、ガス吸収
式冷房システムの蒸発温度を低く(5℃程度)する必要
があった。しかし本複合式冷房システムによれば、蒸発
器23によって冷媒圧縮式冷房システム1の冷媒を過冷
却しているので、ガス吸収式冷房システム2の蒸発温度
を従来に比して高く(10〜15℃程度)することがで
きる。
【0034】したがってガス吸収式冷房システム2の冷
媒の温度を全体的に高くすることができ、凝縮器22及
び吸収器24を水冷でなく空冷にて運転することができ
る。具体的には図1に示すように、凝縮器22及び吸収
器24にはファン22a、24aが設けられ、該ファン
22a、24aにて吹き込まれる外気によって凝縮器2
2及び吸収器24が冷却されている。このように凝縮器
22及び吸収器24を空冷化することができるので、水
冷のためのクーリングタワー等の設備が不要となり、設
備コストや運転コストを低減することができる。
【0035】なお、冷媒圧縮式冷房システム1の原動機
12の排熱を再生器21の加熱熱源として利用するため
の具体的な装置構成や、蒸発器23によって冷媒圧縮式
冷房システム1の冷媒を過冷却するため具体的な装置構
成は、任意のあらゆる構成が採用されてよい。この他、
冷媒圧縮式冷房システム1の冷媒の過冷却は必ずしも行
わなくともよく、また当然のことながら従来と同様に、
凝縮器22及び吸収器24を水冷運転することもでき
る。あるいは凝縮器22と吸収器24のうちいずれか一
方のみを空冷化することも可能である。
【0036】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は以下の効果を発揮する。 冷媒圧縮式冷房システムにて生じる排熱を有効に利用
することができ、エネルギー効率を向上させることがで
きる。 特に、温熱需要の有無に関わらず排熱を利用すること
ができるため、エネルギー効率を常時高めることができ
る。 ガス吸収式冷房システムの凝縮器等を水冷するための
クーリングタワー等の設備を不要とすることもでき、設
備コストや運転コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による複合式冷房システ
ムの構成を示す系統図である。
【図2】複合式冷房システムの熱収支の一例を示す図で
ある。
【図3】冷媒圧縮式冷房システムの構成を示す系統図で
ある。
【図4】冷媒圧縮式冷房システムの熱収支の一例を示す
図である。
【図5】ガス吸収式冷房システムの構成を示す系統図で
ある。
【符号の説明】
1、30…冷媒圧縮式冷房システム 15、2
3、43…蒸発器 2、40…ガス吸収式冷房システム 17、37
…ガス供給管 11、31…圧縮機 21、41
…再生器 12、32…原動機 24、44
…吸収器 13、22、33、42…凝縮器 25、45
…ポンプ 13a、15a、22a、24a…ファン 26、46
…熱交換器 14、34…膨張弁 39…放熱
器 16、18、36、38、47、48…循環管路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A冷媒を圧縮する圧縮機と、 前記圧縮機を駆動する原動機と、 前記圧縮機にて圧縮されたA冷媒を凝縮する凝縮器と、 前記凝縮器にて凝縮されたA冷媒を膨張させる膨張弁
    と、 前記膨張弁にて膨張したA冷媒を蒸発させる蒸発器と、 を有する冷媒圧縮式冷房システム、並びに、 B溶媒を吸収する吸収液を加熱することにより、該吸収
    液に吸収されたB冷媒を該吸収液中から放出すると共
    に、該液を濃縮する再生器と、 前記再生器にて放出されたB冷媒を凝縮する凝縮器と、 前記凝縮器にて凝縮されたB冷媒を蒸発させる蒸発器
    と、 前記蒸発器にて蒸発したB冷媒を吸収液に吸収させる吸
    収器と、を有するガス吸収式冷房システム、を備え、 前記冷媒圧縮式冷房システムの原動機より冷却水を介し
    て回収される排熱を、前記ガス吸収式冷房システムの再
    生器の加熱熱源としたことを特徴とする複合式冷房シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記冷媒圧縮式冷房システムの凝縮器に
    て凝縮されたA冷媒を、前記ガス吸収式冷房システムの
    蒸発器で過冷却することを特徴とする請求項1記載の複
    合式冷房システム。
  3. 【請求項3】 前記ガス吸収式冷房システムの蒸発器
    を、10〜15℃で運転可能としたことを特徴とする請
    求項2記載の複合式冷房システム。
  4. 【請求項4】 前記ガス吸収式冷房システムの凝縮器及
    び/又は吸収器を空冷式としたことを特徴とする請求項
    3記載の複合式冷房システム。
  5. 【請求項5】 原動機にて駆動される圧縮機にてA冷媒
    を圧縮し、 前記圧縮機にて圧縮されたA冷媒を凝縮器にて凝縮し、 前記凝縮器にて凝縮されたA冷媒を膨張弁にて膨張さ
    せ、 前記膨張弁にて膨張させたA冷媒を蒸発器にて蒸発さ
    せ、 かつ、再生器において、前記原動機の冷却排熱によって
    吸収液を加熱することにより、該吸収液にて吸収された
    B冷媒を該吸収液中から放出すると共に、該液を濃縮
    し、 前記再生器にて放出されたB冷媒を凝縮器にて凝縮し、 前記凝縮器にて凝縮されたB冷媒を蒸発器にて蒸発さ
    せ、 前記蒸発器にて蒸発したB冷媒を吸収器にて吸収液に吸
    収させることを特徴とする複合式冷房方法。
  6. 【請求項6】 凝縮されたA冷媒を、B冷媒の蒸発器に
    おいて過冷却することを特徴とする請求項5記載の複合
    式冷房方法。
  7. 【請求項7】 前記B冷媒の蒸発器を、10〜15℃で
    運転することを特徴とする請求項6記載の複合式冷房方
    法。
  8. 【請求項8】 前記B冷媒の凝縮器及び/又は吸収器を
    空冷することを特徴とする請求項7記載の複合式冷房方
    法。
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