JP2009236440A - ガスヒートポンプ式空気調和装置もしくは冷凍装置 - Google Patents

ガスヒートポンプ式空気調和装置もしくは冷凍装置 Download PDF

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Abstract

【課題】系全体としての放出熱量を削減するとともに、ヒートポンプサイクルの効率を改善する。
【解決手段】ヒートポンプ式冷凍装置1は、ガスエンジン30駆動式の圧縮機13、室外熱交換器17、過冷却器40および室内熱交換器22A〜22Cを順次接続したヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eと、過冷却器40に放熱部53を接続した吸収式冷凍機50とを備え、吸収式冷凍機50の吸熱部51にガスエンジン30の廃熱利用熱源31を接続した構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、過冷却器を備えたガスヒートポンプ式空気調和装置もしくは冷凍装置(以下、単に「ヒートポンプ式冷凍装置」と言う。)に関する。
従来、ガスエンジン駆動の圧縮機、四方弁、室外熱交換器および室内熱交換器を順次冷媒配管により接続したヒートポンプ式冷凍装置が知られている。この種のものでは、ガスエンジンの廃熱を利用して室外熱交換器の出口冷媒を加熱する廃熱熱交換器を備えたものがある(例えば、特許文献1参照)。この構成によれば、暖房運転時に、ガスエンジンの廃熱を利用して冷媒を加熱することにより、ヒートポンプサイクルの成績係数COP(Coefficient Of Performance)を向上させることができる。
特開2004−36966号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷房運転時には、ガスエンジンの動力の約6割に相当する廃熱が排ガスや冷却水により外気に放熱されており、ヒートポンプサイクルの効率が低くなっている。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、系全体としての放出熱量を削減するとともに、ヒートポンプサイクルの効率を改善したヒートポンプ式冷凍装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のヒートポンプ式冷凍装置は、ガスエンジン駆動式の圧縮機、室外熱交換器、過冷却器および室内熱交換器を順次接続したヒートポンプ式空気調和機と、前記過冷却器に放熱部を接続した吸収式冷凍機とを備え、前記吸収式冷凍機の吸熱部に前記ガスエンジンの廃熱利用熱源を接続したことを特徴とする。
上記構成によれば、冷房運転時に、ガスエンジンの廃熱利用熱源を用いて吸収式冷凍機を運転するので、ガスエンジンの廃熱を有効に利用することができるとともに、過冷却器において冷媒を冷却するためのランニングコストを必要としない(もしくは抑えることができる)。また、高効率な熱交換が可能な吸収式冷凍機を過冷却器での冷却に用いることにより、効率良く過冷却を付けることができ、ヒートポンプサイクルの効率を改善することができる。
さらに、吸収式冷凍機は、複数のヒートポンプ式空気調和機におけるガスエンジンの廃熱利用熱源から複数外出して集合した配管により吸熱する熱交換器(再生器)を備えてもよい。これにより、複数の廃熱利用熱源から吸収式冷凍機の再生器に熱を与えることができるので、吸収式冷凍機50を効率良く運転することができる。
上記構成において、前記熱源がエンジン冷却回路に設けた廃熱熱交換器を備えることが好ましい。
上記構成によれば、暖房運転時に、ガスエンジンの廃熱利用熱源を用いて廃熱熱交換器に熱を与えるので、ガスエンジンの廃熱を有効に利用することができるとともに、廃熱熱交換器において冷媒を加熱するためのランニングコストを抑えることができる。また、廃熱熱交換器で冷媒を加熱することにより、暖房能力を増大することができ、ヒートポンプサイクルの効率を改善することができる。
本発明によれば、冷房運転時に、ガスエンジンの廃熱利用熱源を用いて吸収式冷凍機を運転するので、ガスエンジンの廃熱を有効に利用することができるとともに、過冷却器において冷媒を冷却するためのランニングコストを必要としない(もしくは抑えることができる)。また、高効率な熱交換が可能な吸収式冷凍機を過冷却器での冷却に用いることにより、効率良く過冷却を付けることができ、ヒートポンプサイクルの効率を改善することができる。
次に図面を参照して本発明の好適な実施の形態について説明する。
図1は、本実施の形態におけるヒートポンプ式冷凍装置の一例たる空気調和装置の冷媒回路を示す図である。
空気調和装置1は、ガスヒートポンプ式空気調和装置であり、複数(本実施の形態では、5つ)のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eと、吸収式冷凍機50とを備えている。各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eは、室外機10と、複数(本実施の形態では、3つ)の室内機20A〜20Cとを備えている。室外機10に接続される室外冷媒配管11と、室内機20A〜20Cに接続される室内冷媒配管21A〜21Cとは、連結されて、ヒートポンプサイクル100の一部を構成している。
室内機20A〜20Cは、室内に設置され、室内冷媒配管21A〜21Cに室内熱交換器22A〜22Cがそれぞれ接続されている。これら室内熱交換器22A〜22Cの近傍には、減圧装置としての室内膨張弁23A〜23Cがそれぞれ接続されている。さらに、室内熱交換器22A〜22Cには、これらの室内熱交換器22A〜22Cへ送風する室内ファン24A〜24Cが隣接して配置されている。
室外機10は、室外に配置され、室外冷媒配管11に廃熱熱交換器12と圧縮機13とが順次接続されるとともに、この圧縮機13の吸込側にアキュムレータ14が、吐出側にオイルセパレータ15を介して四方弁16がそれぞれ接続されている。
圧縮機13から吐出された冷媒が流れ込む四方弁16には、室外熱交換器17が接続され、この室外熱交換器17には、室外熱交換器17に外気を流通させる室外ファン18が隣接して配置されている。室外熱交換器17には、減圧装置としての室外膨張弁19が接続されるとともに、この室外膨張弁19に並列して、過冷却器40が接続されている。この過冷却器40は、吸収式冷凍機50から供給される冷水と、室外熱交換器17で凝縮された液冷媒とが熱交換可能に設けられている。
過冷却器40の配管40Aには、逆止弁41が、室外膨張弁19の配管19Aには、逆止弁42が接続されている。これら2つの逆止弁41、42により、冷房運転時には、冷媒が実線矢印に示すように過冷却器40の配管40Aを流れ、暖房運転時には、冷媒が過冷却器40の配管40Aを流れることなく、点線矢印に示すように室外膨張弁19の配管19Aを流れることになる。
冷媒高圧側(圧縮機13の吐出側)と冷媒低圧側(図示の例ではアキュムレータ14の手前)との間には、バイパス管101およびバイパス弁102が接続されている。また、室外冷媒配管11には、閉鎖弁103、104が設けられている。さらに、室外冷媒配管11を流れる液冷媒をアキュムレータ14の手前に適宜供給するためのリキッド管105が設けられ、このリキッド管105にリキッド弁106が設けられている。
圧縮機13は、図示しない動力伝達ベルトを介してガスエンジン30に連結され、ガスエンジン30により駆動される。このガスエンジン30は、エンジン冷却系(熱源、エンジン冷却回路)31を流れる冷却水により冷却される。このエンジン冷却系31は、第1冷却系配管35、および第2冷却系配管33を備えている。第1冷却系配管35には、ガスエンジン30、冷却水三方弁32、廃熱熱交換器12、リザーブタンク39および冷却水ポンプ34が接続されている。ガスエンジン30と冷却水三方弁32との間には、冷却水バイパス弁38が設けられており、この冷却水バイパス弁38は、冷却水ポンプ34の流入側に接続されている。吸収式冷凍機50が接続された第2冷却系配管33の一端は、冷却水三方弁32に接続され、その他端が冷却水ポンプ34の吸込側に接続されている。
吸収式冷凍機50は、再生器(吸熱部)51、凝縮器52、蒸発器(放熱部)53および吸収器54の4つの熱交換器を備え、例えば、冷媒に水、吸収液に臭化リチウム(LiBr)溶液を用いた単効用の吸収式冷凍機である。吸収式冷凍機50は、過冷却水管55を介して各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの過冷却器40に接続され、各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの過冷却器40を流れる冷媒を過冷却できる。過冷却水管55には、給水ポンプP3が設けられている。
吸収式冷凍機50の再生器51には、各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの第2冷却系配管33が接続され、各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eのガスエンジン30の廃熱が集合して再生器51に与えられる。
吸収式冷凍機50の凝縮器52には、冷却水管56を介して冷却塔57が接続され、この冷却塔57は、吸収器54および凝縮器52に冷却水を供給して、吸収器54内で散布される吸収液および凝縮器52を流れる冷媒を冷却できる。冷却水管56には、冷却水ポンプP5が設けられている。冷却塔57には、給水管58および排水管59が接続されている。
図2は、吸収式冷凍機50を示す図である。
再生器51内には、冷媒が吸収液に吸収された希釈吸収液(以下、希液と言う。)が満たされ、この希液に熱源となる冷却水が流通する第2冷却系配管33が伝熱管として水没している。再生器51には、希液が加熱されることで生じた冷媒蒸気を凝縮器52へ導く冷媒蒸気管60が接続されている。
凝縮器52には、冷却塔57(図1)で冷却された冷却水が流通する冷却水管56が伝熱管として配置されている。また、凝縮器52には、冷媒蒸気が凝縮することで生じた冷媒液を蒸発器53に導く冷媒液管61が接続されている。
蒸発器53には、過冷却をする冷水が流通する過冷却水管55が伝熱管として配置されている。また、蒸発器53には、ポンプP4を介して冷媒液を蒸発器53に環流させる冷媒還流管63が接続されている。さらに、蒸発器53には、冷媒液が蒸発することで生じた冷媒蒸気を吸収器54に導く冷媒蒸気管64が接続されている。
吸収器54には、冷却塔57(図1)冷却された冷却水が流通する冷却水管56が伝熱管として配置されている。また、吸収器54には、加熱による冷媒蒸気の発生により吸収液の濃度が高くなった濃縮吸収液(以下、濃液と言う。)を再生器51から導く濃液管65が接続されている。さらに、吸収器54には、ポンプP1を介して冷媒蒸気により濃度の低下した希液を再生器51へ導く希液管66が接続されている。ポンプP1の下流側には、濃液管65を流通する濃液と、希液管66を流通する希液との間で熱交換をする溶液熱交換器67が設けられている。希液管66と吸収器54とは、吸収液を吸収器54に還流させる吸収液環流管68によって接続されている。
次に、空気調和装置1の動作について説明する。
各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eは、四方弁16がリモコン(不図示)で切り換えられることにより、冷房運転または暖房運転に設定される。つまり、四方弁16が冷房側に切り換えられたときには、冷媒が実線矢印αに示すように流れ、室外熱交換器17が凝縮器に、室内熱交換器22A〜22Cが蒸発器になって冷房運転状態となる。これにより、各室内熱交換器22A〜22Cが室内を冷房する。
各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eが冷房運転状態にある場合は、冷却水三方弁32が吸収式冷凍機50側に開放され、冷却水ポンプP2の稼動により、ガスエンジン30の廃熱を含む冷却水が吸収式冷凍機50の再生器51へ導かれて、再生器51に貯留する吸収液を加熱する。
吸収式冷凍機50においては、冷却水ポンプP5が駆動され、冷却塔57で冷却された冷却水が冷却塔57から冷却水管56を介して吸収器54、そして凝縮器52に供給される。吸収式冷凍機50は、ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの第2冷却系配管33から供給されたガスエンジン30の廃熱を含む冷却水を利用して、希液を再生器51で加熱することによって、この希液を濃縮させ、濃液と冷媒蒸気とに分離する。この冷媒蒸気は、凝縮器52に入り、ここで冷却水管56を介して供給された冷却水により冷却されて液冷媒となる。この液冷媒は、冷媒液管61を介して、蒸発器53に入り、一部蒸発しながらも下部に溜まる。蒸発器53の下部に溜まった冷媒液は、ポンプP4を介して蒸発器53内の過冷却水管55上に散布される。このとき、冷媒は気化熱により、過冷却水管55を介して蒸発器53を流通する水の熱を奪い取り、水が冷却されて冷水となる。蒸発器53で蒸発した冷媒蒸気は、吸収器54に入る。
一方で、再生器51で濃縮された濃液は、溶液熱交換器67を経て冷却された後、吸収器54に入る。吸収器54の下部に溜まった濃液は、ポンプP1を介して吸収器54内の冷却水管56の表面に散布される。吸収器54では、蒸発器53で発生した冷媒蒸気が濃液に吸収され、濃度の低下した希液となるとともに、吸収器54内の圧力が低圧に保たれる。なお、吸収器54内で発生する熱は、冷却水管56内を流通する冷却水により冷却される。吸収器54で濃度の低下した希液は、ポンプP1を介して、溶液熱交換器67に入り、ここで再生器51から吸収器54に向かう濃液によって加熱されて、再生器51に戻る。吸収式冷凍機50により冷却された冷水は、給水ポンプP3により、過冷却水管55を介して各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの過冷却器40に供給される。
図3は、空気調和装置1の冷房運転時の圧力(P)―エンタルピ(h)線図である。なお、実線は本実施の形態における空気調和装置1のヒートポンプサイクル100を示し、点線は従来の空気調和装置のヒートポンプサイクルを示す。
ガス冷媒は、圧縮機13で圧縮され(行程A―B)、室外熱交換器17に流入する。室外熱交換器17に流入したガス冷媒は、室外熱交換器17で外気と熱交換して冷却されることによって液冷媒となる(行程B―C)。室外熱交換器17から流出した液冷媒は、逆支弁42があるため、室外膨張弁19の開度に寄らず全量が過冷却器40を流通して、室内機20A〜20Cに流入する。このとき、過冷却器40には、吸収式冷凍機50が生成した冷水が導かれている。これにより、過冷却器40を流通する液冷媒は、供給された冷水と熱交換して過冷却状態になる(行程C―D)。
冷房運転時には、室内膨張弁23A〜23Cのそれぞれの弁開度が空調負荷に応じて調整され、室外膨張弁19が全開に操作される。これにより、過冷却器40で冷却されて室内機20A〜20Cに流入した液冷媒は、室内膨張弁23A〜23Cで膨張する(行程D―E)。室内膨張弁23A〜23Cで膨張した液冷媒は、室内熱交換器22A〜22Cで室内空気と熱交換して室内を冷房するとともに、蒸発してガス冷媒となる(行程E―F)。室内熱交換器22A〜22Cから流出したガス冷媒は、四方弁16を流通し、アキュムレータ14で気液分離されて圧縮機13に吸い込まれる(行程F―A)。
一方、各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eの四方弁16が暖房側に切り換えられたときには、図1に示すように、冷媒が破線矢印βに示すように流れ、室内熱交換器22A〜22Cが凝縮器に、室外熱交換器17が蒸発器になって暖房運転状態となる。これにより、各室内熱交換器22A〜22Cが室内を暖房する。
各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eが暖房運転状態にある場合は、冷却水三方弁32が廃熱熱交換器12側に開放される。このとき、冷却水ポンプ34の稼動により、冷却水が廃熱熱交換器12へ導かれる。
ガス冷媒は、圧縮機13で圧縮され、室内熱交換器22A〜22Cに流入する。室内熱交換器22A〜22Cに流入したガス冷媒は、室内熱交換器22A〜22Cで室内空気と熱交換して室内を暖房するとともに、凝縮して液冷媒となる。
室内熱交換器22A〜22Cから流出した液冷媒は、室内膨張弁23A〜23Cおよび室外膨張弁19を流通して膨張し、蒸気と液の混在した冷媒となり、室外熱交換器17に流入する。なお、暖房運転時には、室外膨張弁19および室内膨張弁23A〜23Cのそれぞれの弁開度が空調負荷に応じて調整されている。
室外熱交換器17に流入した冷媒は、室外熱交換器17で外気と熱交換して蒸発することによってガス冷媒となるが、液冷媒も一部混じった状態で、四方弁16および廃熱熱交換器12を流通する。このとき、廃熱熱交換器12には、ガスエンジン30の廃熱を含む冷却水が導かれている。これにより、廃熱熱交換器12を流通した冷媒は、供給された冷却水と熱交換して加熱される。廃熱熱交換器12で加熱されることにより完全に蒸発した冷媒は、アキュムレータ14で気液分解されて圧縮機13に吸い込まれる。
上記実施の形態では、冷房運転時に、過冷却器40において冷媒を冷却する吸収式冷凍機50の熱源に、ガスエンジン30の廃熱を含む冷却水を用いたことにより、ガスエンジン30の廃熱を有効に利用することができるとともに、過冷却器40において冷媒を冷却するためのランニングコストを抑え、省エネルギー化を図ることができる。
また、本実施の形態の空気調和装置1では、ガスエンジン30の廃熱を含む冷却水は70〜80℃の高温であれば、再生器51において、希液を濃縮することが可能である。さらに、本実施の形態の空気調和装置1では、複数(5つ)のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eが吸収式冷凍機50に接続されているので、高温となった冷却水を複数のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eから集合させて、効率良く吸収式冷凍機50を運転することができる。
本実施の形態の空気調和装置1では、吸収式冷凍機50が過冷却をつけるために供給する冷水の温度は、通常の7℃ではなく、20〜30℃で十分である。したがって、本実施の形態の吸収式冷凍機50においては、蒸発器53及び吸収器54の内部を通常の高真空(絶対圧力が6〜7mmHg)ではなく、飽和温度20℃の水蒸気圧程度に保持すれば、冷水が20〜30℃に冷却される。これにより、吸収式冷凍機50のCOPは、通常の0.5から0.7〜0.8に上昇し、高効率な熱交換が可能となる。
例えば、20馬力、冷房能力56kW、および、ガス消費量39kWである各ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eにおいて、ガス消費量の6割が各ガスエンジン30の廃熱として吸収式冷凍機50の再生器51の熱源となる。
すなわち、5台のガスエンジン30の廃熱としての吸収式冷凍機50の熱源は、
39kW・0.6・5=117kW
となる。
吸収式冷凍機50の効率は、20℃の冷水を生成する場合、約0.8である。
すなわち、冷却能力は、
117kW・0.8=93.6kW
これを5台のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eで分配すると、1台あたり18.7kWの冷却能力となる。
また、従来のヒートポンプサイクルでは、凝縮温度が47℃で、冷媒出口温度がほぼ飽和曲線上にあるので(点D0)、過冷却度をほとんど取ることができない。一方、本実施の形態のヒートポンプサイクル100は、凝縮温度が41℃で(点C)、冷媒出口温度が21℃で(点D)あるため、過冷却度が20℃のサイクルとなる。これにより、冷媒の蒸発エンタルピが大幅に大きくなるため、冷媒循環量を削減することができる。
以下、冷房運転時の成績係数COPについて説明する。
冷房能力Qeは、
Qe=G・ΔH
ΔH:蒸発器および過冷却器のエンタルピ差(kJ/kg)
G:冷媒循環量(kg/h)
となる。
図3より、冷房運転時における従来のエンタルピ差ΔH0および本実施の形態のエンタルピ差ΔH1は、
ΔH0=430−270=160(kJ/kg)
ΔH1=430−240=190(kJ/kg)
となる。
従来と本実施の形態とが同じ冷房能力Qeを得るためには、従来の冷媒循環量をG0、本実施の形態の冷媒循環量をG1とすると、
Qe=160・G0=190・G1
∴G1=0.84G0
となり、本実施の形態の冷媒循環量は、従来の冷媒循環量より16%削減している。冷媒循環量は、ガス消費量にほぼ比例するので、ガス消費量を16%消費できるのと同一である。
また、成績係数ηは、
η=Qe/I
I:ガス消費量
∴Qe=η/I
となる。
従来と本実施の形態とが同じ冷房能力Qeを得るので、従来の成績係数をη0、本実施の形態の成績係数をη1とすると、
Qe=η0/I=η1/0.84I
∴η1=1.19η0
となり、本実施の形態のCOPは、従来のCOPより約2割向上している。
このように、冷房運転時に、ガスエンジン30の廃熱を含む70〜80℃の冷却水を利用して吸収式冷凍機50を運転し、吸収式冷凍機50が供給する20〜30℃の冷水を用いて過冷却を付けることにより、ヒートポンプサイクル100の効率を向上することができる。
暖房運転時にも、冷媒を加熱する廃熱熱交換器12の熱源に、ガスエンジン30の廃熱を含む冷却水を用いたことにより、ガスエンジン30の廃熱を有効に利用することができるとともに、廃熱熱交換器12において冷媒を加熱するためのランニングコストを抑え、省エネルギー化を図ることができる。また、ガスエンジン30の廃熱を含む70〜80℃の冷却水を利用して廃熱熱交換器12で冷媒を加熱することにより、ヒートポンプサイクル100の効率を向上することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、冷房運転時に、ガスエンジン30の廃熱を含んだ冷却水により吸収式冷凍機50を運転するので、ガスエンジン30の廃熱を有効に利用することができるとともに、過冷却器40において冷媒を冷却するためのランニングコストを必要としない(もしくは抑えることができる)。また、高効率な熱交換が可能な吸収式冷凍機50を過冷却器40の冷却に用いることにより、効率良く過冷却を付けることができ、ヒートポンプサイクル100の効率を改善することができる。
さらに、吸収式冷凍機50は、複数のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eにおけるガスエンジン30のエンジン冷却系31から複数外出して集合した第2冷却系配管33により吸熱する再生器51を備えている。これにより、複数のヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eから吸収式冷凍機50の再生器51に熱を与えることができるので、吸収式冷凍機50を効率良く運転することができる。
また、上記実施の形態によれば、暖房運転時に、ガスエンジン30の廃熱を含んだ冷却水を用いて廃熱熱交換器12に熱を与えるので、ガスエンジン30の廃熱を有効に利用することができるとともに、廃熱熱交換器12において冷媒を加熱するためのランニングコストを抑えることができる。また、廃熱熱交換器12で冷媒を加熱することにより、暖房能力を増大することができ、ヒートポンプサイクル100の効率を改善することができる。
但し、上記実施の形態は本発明の一態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能であるのは勿論である。
例えば、上記実施の形態では、ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eは、同時に冷房運転あるいは暖房運転を行うものとして説明したが、ヒートポンプ式空気調和機2A〜2Eが冷房運転および暖房運転を混合してできるものとしてもよい。
本発明に係わる空気調和装置の冷媒回路を示す図である。 本発明に係わる吸収式冷凍機を示す図である。 本発明に係わる空気調和装置の冷房運転時の圧力(P)―エンタルピ(h)線図である。
符号の説明
1 空気調和装置
2A〜2E ヒートポンプ式空気調和機
12 廃熱熱交換器
13 圧縮機
17 室外熱交換器
22A〜22C 室内熱交換器
30 ガスエンジン
31 エンジン冷却系(熱源、エンジン冷却回路)
33 第2冷却系配管
40 過冷却器
50 吸収式冷凍機
51 再生器(吸熱部)
53 凝縮器(放熱部)

Claims (2)

  1. ガスエンジン駆動式の圧縮機、室外熱交換器、過冷却器および室内熱交換器を順次接続したヒートポンプ式空気調和機と、
    前記過冷却器に放熱部を接続した吸収式冷凍機とを備え、
    前記吸収式冷凍機の吸熱部に前記ガスエンジンの廃熱利用熱源を接続したことを特徴とするガスヒートポンプ式空気調和装置もしくは冷凍装置。
  2. 前記熱源がエンジン冷却回路に設けた廃熱熱交換器を備えることを特徴とする請求項1に記載のガスヒートポンプ式空気調和装置もしくは冷凍装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102563953A (zh) * 2012-02-03 2012-07-11 李华玉 三发生-三吸收系统与第三类吸收式热泵
CN103123181A (zh) * 2012-12-06 2013-05-29 双良节能系统股份有限公司 烟气热水补燃单双效复合型溴化锂吸收式制冷机组
WO2017020767A1 (zh) * 2015-07-31 2017-02-09 上海缔森能源技术有限公司 一种多级板式蒸发吸收式制冷装置和方法

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