JP2004011955A - 空気調和機及び空気調和機の室内機 - Google Patents
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Abstract
【課題】風向調整機能及び吹出空気の流量を低下させることなく、風向板の回動軸方向の端部の流速を上げる。
【解決手段】設定された姿勢に保持された主風向板30の風受け面側、かつ、主風向板30の回動軸31方向の端部に補助風向板33を配置し、この補助風向板33を、主風向板30の回動軸31方向の端部に向かって流れる空気の流れを設定方向に矯正する姿勢に保持することにより、当該端部の流速を上げ、この結果、吹出口20から吹出す空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができ、主風向板30の結露を抑制することができる。さらに、主風向板30により吹出空気の風向を調整できるので、吹出した空気を直ちに吸込むことを防ぐことができるので空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】設定された姿勢に保持された主風向板30の風受け面側、かつ、主風向板30の回動軸31方向の端部に補助風向板33を配置し、この補助風向板33を、主風向板30の回動軸31方向の端部に向かって流れる空気の流れを設定方向に矯正する姿勢に保持することにより、当該端部の流速を上げ、この結果、吹出口20から吹出す空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができ、主風向板30の結露を抑制することができる。さらに、主風向板30により吹出空気の風向を調整できるので、吹出した空気を直ちに吸込むことを防ぐことができるので空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機及び空気調和機の室内機に係り、特に、空気の風向を変化させる風向板を備えた空気調和機の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機は、冷媒が封入された環状の冷媒循環流路に、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と室内の空気とを熱交換させる室内熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器とを順次配設してなる冷凍サイクルを備えている。この室内熱交換器は、室内熱交換器に室内の空気を送る送風機と共に室内機の筐体内に格納されている。
【0003】
このような室内機は、例えば、室内の壁に掛ける壁掛けタイプや天井裏に格納される天井埋込カセットタイプなど様々な形態のものがあり、一般に、室内機の筐体には、吸込口と吹出口とが形成され、送風機によって吸込口から吸込んだ室内の空気(以下、室内空気と称する)を室内熱交換器で熱交換させ、吹出流路を介して吹出口から室内に供給する構造になっている。この吹出流路の出口部分、つまり吹出口部分には、通常、回動軸により回動可能に軸支された板状の風向板が渡されており、吹出口から吹出す空気(以下、吹出空気と称する)を風向板の風受け面、すなわち、吹出流路内の空気の流れに対向する面で受け流すことで空気の風向を調整できるようになっている。
【0004】
このような室内機の冷房運転時、室内空気は、吹出空気の流れに巻き込まれて風向板の風受け面の裏側の面(以下、裏面と称する)すなわち、室内に向けて配置された面に接触し、風向板に結露を発生させるという問題がある。この巻き込まれた室内空気は、吹出空気の流速が遅いときほど風向板に接触し易いことが知られている。
【0005】
また、吹出流路内を通流する空気の流速は、空気の流れる位置によってばらつきがあり、吹出流路の中央部分で比較的速く流れ、吹出流路の壁付近で比較的遅く流れる。このため、特に、吹出流路の壁付近に位置する風向板の回動軸方向の両端部は、結露が発生し易いという問題がある。
【0006】
これに対して従来では、風向板の回動軸方向の両端部に貫通穴を形成し、吹出空気を風向板の風受け面から裏面に導通させることで、室内空気が風向板の裏面に接触することを防ぎ、風向板の結露を防ぐというものがある。また、特開平11−118234号公報では、吹出流路内の一部を閉塞する閉鎖部材を設けることで、吹出流路内を流れる空気を風向板の回動軸方向の両端部に流し、室内空気が風向板の両端部に接触することを避けるというものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、風向板に貫通穴を開けると風向板の本来の目的である吹出空気の風向調節機能が低下するという問題がある。この結果、例えば、吹出空気の風向を吸込口から遠ざけることができないので、吹出空気が室内を循環する前に吸込口から直接吸込まれてしまうショートサーキットと呼ばれる現象を抑制することができず、空気調和機の暖房及び冷房能力を低下させることになる。
【0008】
また、特開平11−118234号公報に記載の閉鎖部材を設ける構成は、吹出流路内の全体の空気の流れを阻害し吹出空気の流量を低下させるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の課題は、風向調整機能及び吹出空気の流量を低下させることなく、風向板の回動軸方向の端部の流速を上げることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機の室内機は、吸込口及び吹出口が形成された筐体と、筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、筐体内に設けられ吸込口を介して筐体外から空気を吸込み室内熱交換器に送る送風機と、室内熱交換器を通流した空気を吹出口を介して筐体外に導く吹出流路と、この吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され、この吹出流路を通流する空気を受け流す風受け面が形成された主風向板と、この風受け面とこの風受け面に対向する吹出流路の側壁との間の領域に配置され、吹出流路の空気の流れ方向を変える補助風向板とを備えることにより上記課題を解決する。
【0011】
さらに、吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され主風向板を回動自在に軸支する回動軸と、この回動軸を介して主風向板を回動させ主風向板を設定された姿勢に保持し、吹出口から吹出す空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、この補助風向板を主風向板の回動軸方向の端部に、かつ、この端部に向かって流れる空気の流れを設定方向に矯正するような姿勢で配置することを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明は、主風向板の構造が、吹出流路を通流する空気を風受け面に衝突させて設定方向に流すものであることから、主風向板に向かって流れる空気の流れ方向を風受け面に沿う方向に矯正する補助風向板を設けることで、衝突による空気の流速の低下を抑制することができるようにしたものである。そして、この補助風向板を、主風向板の回動軸方向の端部に配置することにより、吹出空気の流量を低下させることなく、かつ、風向調整機能を保ったまま、当該端部のみの流速を上げることができる。言い換えれば、吹出空気の流速の分布をそろえることができる。この結果、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板の裏面に接触することを避けることができるので、主風向板の結露の発生を抑制することができるとともに、風向調整機能や吹出空気の流量を低下させることがないので、空気調和機の暖房及び冷房能力を維持することができる。
【0013】
また、本発明の空気調和機の室内機は、主風向板と補助風向板を、吹出流路を通流する空気の通流方向に直交する方向、つまり、吹出口の縁に沿う方向に並べて配置することができる。このように配置しても、主風向板の風受け面と風受け面側の吹出流路の側壁とに挟まれた部分の空気の流れを設定方向に矯正できるので、主風向板の結露の発生を抑制するとともに、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【0014】
また、本発明の空気調和機の室内機は、例えば、樹脂などで一体に成形、溶接、または接着などの方法で、補助風向板を主風向板の風受け面に固定する構成とすることができる。これにより、補助風向板が空気の流れを矯正する方向と、主風向板の風受け面により空気の流れを流す方向とを、常時一致させることができるので好ましい。
【0015】
さらに、補助風向板を、主風向板の回動軸に沿う方向の第2の回動軸により回動自在に軸支する構成とすることができる。この場合において、制御手段は、主風向板の姿勢または吹出口から吹出す空気の流れ方向に応じて補助風向板を回動させて姿勢を制御するようにする。これにより、空気の流れ方向を任意に調整できるので好ましい。
【0016】
この場合において、送風機から送られる空気の量が比較的少なく、十分な流速が得られないと、主風向板の回動軸方向の端部に結露が発生し易くなる。そこで、本発明の空気調和機の室内機は、送風機から送風される空気の流量またはこの流量に相関する、例えば送風機の回転数などの物理量を検出する検出器を備え、第2の回動軸は、補助風向板の第2の回動軸に直交する方向の一方の先端部分を軸支し、制御手段は、検出器が検出した検出値が設定値より低い場合、補助風向板を回動させ、第2の回動軸から遠い他方の先端部分を主風向板の風受け面に対向する吹出流路の側壁に近づけるように制御する構成とすることができる。これにより、補助風向板の風受け面側の空気の流路を狭くすることができ、主風向板の風受け面に沿って流れる空気の流速と裏面に沿って流れる空気の流速を上げることができる。この結果、主風向板に沿って吹出す吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板に接触することを避けることができるので、吹出流路を通流する空気の流量が比較的少ない場合であっても結露の発生を防ぐことができる。
【0017】
また、上記構成に代えて、本発明の空気調和機の室内機は、吸込口及び吹出口が形成された筐体と、筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、筐体内に設けられ吸込口を介して筐体外から空気を吸込み室内熱交換器に送る送風機と、室内熱交換器を通流した空気を吹出口を介して筐体外に導く吹出流路と、この吹出流路に交差する回動軸により回動可能に軸支され、この吹出流路を通流する空気を風受け面で受け流す主風向板と、この主風向板を回動させて設定された姿勢に保持し、吹出口から吹出す空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、この主風向板の回動軸方向の端部は、主風向板の回動軸方向の中央部より主風向板の風受け面側の吹出流路の壁に寄せて形成することができる。これにより、風受け面側の空気の流路を狭くすることができるので、風受け面側を通流する空気の流速を上げることができ、裏面に沿って流れる空気の流速も上げることができる。この結果、吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0018】
ここで、端部を主風向板の風受け面側の吹出流路の壁に寄せることで、主風向板の裏面側の空気の流れの風向を調整し難くなる場合があるので、主風向板の風受け面の裏面側、かつ、主風向板の回動軸方向の端部に、空気の流れを設定方向に矯正する補助風向板を配設することができる。これにより、主風向板の裏面側の空気の流れを設定方向に導くことができるので、風向調整機能の低下を抑制することができる。この場合において、補助風向板に結露が付くことを抑制するために、補助風向板は少なくとも主風向板より熱交換器側の吹出流路内に配置することが好ましい。
【0019】
また、本発明は、上記室内機と、室内熱交換器に通流する冷媒が封入される環状の冷媒循環流路と、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁と、室内熱交換器とが順次設けられてなる冷凍サイクルを備えた空気調和機に適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる空気調和機及び空気調和機の室内機の一実施形態について図1〜図10を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の断面を示した側面図である。図2は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板を示した斜視図である。図3は、図1における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図4は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図5は、図4における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図6は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図7は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図8は、図7において補助風向板の姿勢を制御した場合の主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図9は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板の変形例を示した斜視図である。図10は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【0021】
本実施形態の空気調和機は、図1に示す天井埋め込みタイプの室内機1を備え、室内熱交換器3に通流する冷媒が封入される図示していない環状の冷媒循環流路と、冷媒を圧縮する図示していない圧縮機と、冷媒と外気とを熱交換させる図示していない室外熱交換器と、冷媒を減圧する図示していない膨張弁と、室内熱交換器3とが順次設けられてなる図示していない冷凍サイクルを備えて構成されている。そして、例えば暖房運転時、圧縮機により圧縮された冷媒が、室内熱交換器3に導かれ、冷房運転時、圧縮機により室内熱交換器3内の冷媒が吸引されるようになっている。
【0022】
このような構成の空気調和機の室内機1の構成について説明する。図1に示すように、室内機1は、主として、冷媒と空気とを熱交換させる伝熱管が平面状に配列されてなる例えば4つの室内熱交換器3と、室内熱交換器3に空気を送る遠心式の送風機5と、下面を切除して形成された、つまり底が抜けた格好に形成された直方体または立方体の箱型の筐体7とで構成されている。室内熱交換器3と送風機5とは筐体7の内部に格納され、送風機5は筐体7の中央部分に配置され、室内熱交換器3は送風機5の4方の側面を囲うように配置されている。また、室内熱交換器3は筐体7の側壁内面から一定の間隔を空けて配置され、室内熱交換器3と筐体7の側壁内面により吹出流路8が形成されている。送風機5は、ターボファン9と、ターボファン9を回転駆動させるファンモータ11とで形成され、ファンモータ11は回転軸の先端を下向きに向けて筐体7の天井の下面から吊り下げられている。ファンモータ11は、ターボファン9が回転軸の先端側の空気を回転軸の基端側へ導くようにターボファン9を回転させる構造になっている。
【0023】
各室内熱交換器3の上端はそれぞれ筐体7の天井の下面に連結されている。室内熱交換器3の下方には、室内熱交換器3に沿うようにドレンパン13が配置されている。ドレンパン13は、室内熱交換器3で発生した例えばドレン水などを受けて図示していない排出口へ導く溝が形成されており、ドレンパン13の溝の底は室内熱交換器3の下端に連結されている。
【0024】
筐体7の下端は、天井15に形成された開口の縁部分に取り付けられ、天井15の開口は、この天井15の開口部分より大きい板状の化粧パネル17によって塞がれている。化粧パネル17の上面はドレンパン13の下端に連結されており、天井15の開口の縁部分の下面側に当接して配置されている。化粧パネル17は、吸込口19及び吹出口20の2種類の開口が形成されている。
【0025】
吸込口19は、ドレンパン23に囲まれた部分、すなわち、送風機5の直下である中央部分に1個所形成されている。吸込口19には、例えば網状または柵状に形成され空気が通流可能なグリル23が嵌め込まれており、グリル23は、空気中の例えば塵や埃などの固体粒子を捕集するフィルタ25を保持するようになっている。グリル23の上面には、ラッパ口状のベルマウス27の下端が連結されており、グリル23及びフィルタ25を通流した室内の空気を送風機5のターボファン9に導くようになっている。なお、ベルマウス27の上端は下端より縮径して形成されている。
【0026】
一方、吹出口20は、ドレンパン13が連結された位置と筐体7の下端とに挟まれた位置に形成され、各吹出口20は、それぞれ筐体7の側壁の面に沿うように、すなわち、ドレンパン13の延在方向に沿うように延在させて形成されている。ここで、吹出口20を形成する化粧パネル17の開口の縁のうち、吸込口19方向の縁を内縁部21、内縁部21に対向する吹出口20の縁を外縁部22と称する。この内縁部21は、下にいくにつれて徐々に外縁部22側にせり出して形成され、外縁部22は内縁部21の形状に合わせるように、下にいくにつれて徐々に内縁部21から外縁部22の方向へにげて形成されている。つまり、吹出口20から吹出す空気が外縁部22側に向くように形成されている。なお、本実施の形態の室内機1では、吹出口20を4個所に形成した構成であるが、図1においては、そのうちの2個所しか図示していない。
【0027】
次に、本実施の形態の特徴部である風向板の構造及び配置について説明する。吹出口20は、図1及び図2に示すように、吹出口20の延在方向に沿う方向(図1の2つの吹出口においては紙面方向)に延在する主風向板30及び補助風向板33が設けられている。主風向板30は、吹出口20の延在方向に沿う方向(以下、回動軸31方向と称する)に設けられた回動軸31により軸支されている。回動軸31は、図示していない例えばステッピングモータなどの回動駆動手段に連結されて、回動自在になっている。制御手段であるこの回動駆動手段は、図示していない制御装置からの入力される制御信号により駆動するようになっている。また、主風向板30は、回動軸31方向から見て内縁部21側の端部が、外縁部22側の端部より上に、つまり上流側に位置するように保持されている。この姿勢において、内縁部21側の端部と外縁部22側の端部とは、主風向板30の風受け面、つまり上面側に反って形成され、主風向板30の回動軸31方向断面は湾曲した板状に形成されている。
【0028】
補助風向板33は、それぞれの吹出口20に各2個設けられ、主風向板30の回動軸31方向の端部にそれぞれ配置されている。補助風向板33の回動軸31方向の長さは、少なくとも主風向板30の半分より短く形成し、本実施の形態では、例えば1/6の長さとしている。補助風向板33の回動軸31方向の両端は外縁部22から一定の間隔を空けて突設された2本の突起部35の先端に固定されている。また、補助風向板33は、主風向板30と同様に、回動軸31方向から見て内縁部21側の端部が、外縁部22側の端部より上に、つまり上流側に位置する姿勢で固定されている。補助風向板33は、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の外縁部22側の端部と同じ位置になるように配置されている。さらに、この姿勢において、内縁部21側の端部と外縁部22側の端部は、補助風向板33の風受け面である上面側に反って形成され、補助風向板33の回動軸31方向断面は湾曲した板状に形成されている。
【0029】
このように構成された本実施形態の空気調和機の室内機1の動作について説明する。空気調和機の運転、例えば冷房運転が開始されると、図示していない圧縮機は室内熱交換器3内の冷媒を吸引して図示していない室外熱交換器に吐出し、冷凍サイクル内に冷媒を循環させる。一方、室内機1の図示していない制御装置は、ファンモータ11にターボファン9を回転駆動させる信号を出力し、ターボファン9を回転させる。これにより、室内空気の流れは、図1の符号37を付した矢印で示すように、吸込口19からグリル23及びフィルタ25を介して筐体7内に流れ込み、室内熱交換器3に送られる。そして、室内熱交換器3に送られた空気は、室内熱交換器3の伝熱管内を通流する冷媒と熱交換して熱を奪われ、吹出流路8内を通流して、吹出口20から室内に供給される。
【0030】
このときの吹出口20における主風向板30の回動軸31方向の両端部の空気の流れは、図3に示すように、補助風向板33の風受け面により外縁部22側に矯正された流れ37aと、主風向板30の風受け面により外縁部22側に矯正された流れ37bと、主風向板30の裏面と内縁部21との間の流れ37cの3つに分かれて、吹出口20から室内に供給される。
【0031】
このように、補助風向板33を主風向板30の回動軸31方向の両端部に設けることで、主風向板30に向かって流れる空気の流れ方向を主風向板30の風受け面に沿う方向に矯正することができ、主風向板30の風受け面に空気が衝突することによる空気の流速の低下を抑制することができる。これにより、主風向板30の回動軸31方向の端部の流速を上げることができるので、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができ、主風向板30の結露の発生を抑制することができる。さらに、風向調整能力を犠牲にして結露の発生を抑制する従来の構成に比べて、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【0032】
以下に、本発明を適用してなる室内機1の変形例を列挙して説明する。上述した実施の形態では、補助風向板33は、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の外縁部22側の端部と同じ位置になるように配置しているが、本発明において補助風向板33は、吹出流路8を通流する空気の流れを主風向板30の風受け面に沿う方向に矯正できればよく、吹出流路8内の任意の位置に配置することができる。例えば、図4及び図5に示すように、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の内縁部21側の端部と同じ位置になるように配置することができる。
【0033】
また、上記実施の形態では、補助風向板33を外縁部21に固定した構成としているが、これに代えて、図6に示すように、一定の間隔を空けて主風向板の風受け面から突設された突起部36の先端に、補助風向板33の両端を連結して固定する構成とすることができる。これにより、主風向板30の回動に伴なって補助風向板33も回動させることができるので、補助風向板33が空気の流れを矯正する方向と、主風向板30の風受け面により空気の流れを流す方向とを、常時一致させることができるので好ましい。
【0034】
さらに、上記実施の形態では、補助風向板33を固定した構成としているが、図7に示すように、補助風向板33を、主風向板30の回動軸31方向に沿う方向の第2の回動軸39により回動自在に軸支する構成とすることができる。この場合において、回動軸39は、図示していない例えばステッピングモータなどの回動駆動手段に連結されて、回動自在になっている。また、制御手段であるこの回動駆動手段は、図示していない制御装置からの入力される制御信号により駆動するようになっている。これにより、補助風向板によって矯正される空気の流れ方向を任意に調整できるので好ましい。
【0035】
また、この場合において、送風機5から送られる空気の量が比較的少なく、十分な流速が得られないと、主風向板の回動軸方向の端部に結露が発生し易くなる。そこで、送風機5から送風される空気の流量またはこの流量に相関する物理量を検出する図示していない検出器を備え、第2の回動軸39は、補助風向板33の内縁部21側の先端部分41を軸支し、図示していない制御手段は、検出器が検出した検出値が設定値より低い場合、補助風向板33を回動させ、図8に示すように、第2の回動軸39から遠い方の補助風向板33の外縁部22側の先端部分42を外縁部22側に近づけるように制御する。
【0036】
これにより、外縁部22と補助風向板33の風受け面との間を狭くすることができ、主風向板30の風受け面に沿って流れる空気の流速と裏面に沿って流れる空気の流速とを上げることができる。この結果、空気の流れ37aを減らして、その減らした分の空気を37bに流すことができる。このため、吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0037】
また、上記実施の形態では、主風向板30を湾曲した板状としたが、これに代えて、図9に示すように、回動軸31方向の両端部43を、回動軸31方向の中央部45より外縁部22側に寄せて形成された主風向板47とすることができる。
これにより、両端部43の風受け面側の空気の流路を狭くすることができるので、裏面に沿って流れる空気の流量を増やして流速を上げることができる。この結果、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板47の両端部43の裏面に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0038】
ここで、両端部43を外縁部22側に寄せることで、両端部43の裏面側の空気の流れの風向を調整し難くなる場合があるので、図10に示すように、両端部43の裏面側に、空気の流れを設定方向に矯正する補助風向板49を配設することができる。これにより、両端部43の裏面側の空気の流れを設定方向に導くことができるので、風向調整機能の低下を抑制することができる。この場合において、補助風向板49の裏面に結露が付くことを抑制するために、補助風向板49の外縁部22側の端部は少なくとも主風向板47の外縁部22側の端部より室内熱交換器3側の吹出流路8内に配置することが好ましい。
【0039】
また、上記実施の形態では、各吹出口20に、主風向板30を1枚づつ設けた構成としているが、これに限らず、複数枚設けることができる。また、補助風向板33の長さを主風向板30の1/6としたが、これに限らず、空気の流速の分布に応じて任意の長さにすることができる。また、送風機5は、遠心式としたが室内空気を吸込口19から室内熱交換器3へ送ることができれば、どのようなタイプの送風機を用いてもよい。なお、上記実施の形態では、補助風向板33を主風向板30の両端近傍に設けている例について示したが、結露しやすい一方の端部近傍にのみ設けてもよい。また、各々の補助風向板33の角度は異なってもよい。さらに、複数の吹出口20を備えた空気調和機の室内機では、結露しやすい一部の吹出口のみに補助風向板33を設けてもよい。また、天井埋込みカセット型の室内機について説明しているが、他の形状の空気調和機の室内機にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、風向調整機能及び吹出空気の流量を低下させることなく、風向板の回動軸方向の端部の流速を上げることができる。この結果として、風向板の結露の発生を防止するとともに、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の断面を示した側面図である。
【図2】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板を示した斜視図である。
【図3】図1における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図4】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図5】図4における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図6】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板の変形例を示した斜視図である。
【図7】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図8】図7において補助風向板の姿勢を制御した場合の主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図9】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図10】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【符号の説明】
20 吹出口
30 主風向板
31 回動軸
33 補助風向板
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機及び空気調和機の室内機に係り、特に、空気の風向を変化させる風向板を備えた空気調和機の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機は、冷媒が封入された環状の冷媒循環流路に、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と室内の空気とを熱交換させる室内熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器とを順次配設してなる冷凍サイクルを備えている。この室内熱交換器は、室内熱交換器に室内の空気を送る送風機と共に室内機の筐体内に格納されている。
【0003】
このような室内機は、例えば、室内の壁に掛ける壁掛けタイプや天井裏に格納される天井埋込カセットタイプなど様々な形態のものがあり、一般に、室内機の筐体には、吸込口と吹出口とが形成され、送風機によって吸込口から吸込んだ室内の空気(以下、室内空気と称する)を室内熱交換器で熱交換させ、吹出流路を介して吹出口から室内に供給する構造になっている。この吹出流路の出口部分、つまり吹出口部分には、通常、回動軸により回動可能に軸支された板状の風向板が渡されており、吹出口から吹出す空気(以下、吹出空気と称する)を風向板の風受け面、すなわち、吹出流路内の空気の流れに対向する面で受け流すことで空気の風向を調整できるようになっている。
【0004】
このような室内機の冷房運転時、室内空気は、吹出空気の流れに巻き込まれて風向板の風受け面の裏側の面(以下、裏面と称する)すなわち、室内に向けて配置された面に接触し、風向板に結露を発生させるという問題がある。この巻き込まれた室内空気は、吹出空気の流速が遅いときほど風向板に接触し易いことが知られている。
【0005】
また、吹出流路内を通流する空気の流速は、空気の流れる位置によってばらつきがあり、吹出流路の中央部分で比較的速く流れ、吹出流路の壁付近で比較的遅く流れる。このため、特に、吹出流路の壁付近に位置する風向板の回動軸方向の両端部は、結露が発生し易いという問題がある。
【0006】
これに対して従来では、風向板の回動軸方向の両端部に貫通穴を形成し、吹出空気を風向板の風受け面から裏面に導通させることで、室内空気が風向板の裏面に接触することを防ぎ、風向板の結露を防ぐというものがある。また、特開平11−118234号公報では、吹出流路内の一部を閉塞する閉鎖部材を設けることで、吹出流路内を流れる空気を風向板の回動軸方向の両端部に流し、室内空気が風向板の両端部に接触することを避けるというものが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、風向板に貫通穴を開けると風向板の本来の目的である吹出空気の風向調節機能が低下するという問題がある。この結果、例えば、吹出空気の風向を吸込口から遠ざけることができないので、吹出空気が室内を循環する前に吸込口から直接吸込まれてしまうショートサーキットと呼ばれる現象を抑制することができず、空気調和機の暖房及び冷房能力を低下させることになる。
【0008】
また、特開平11−118234号公報に記載の閉鎖部材を設ける構成は、吹出流路内の全体の空気の流れを阻害し吹出空気の流量を低下させるという問題がある。
【0009】
そこで、本発明の課題は、風向調整機能及び吹出空気の流量を低下させることなく、風向板の回動軸方向の端部の流速を上げることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気調和機の室内機は、吸込口及び吹出口が形成された筐体と、筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、筐体内に設けられ吸込口を介して筐体外から空気を吸込み室内熱交換器に送る送風機と、室内熱交換器を通流した空気を吹出口を介して筐体外に導く吹出流路と、この吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され、この吹出流路を通流する空気を受け流す風受け面が形成された主風向板と、この風受け面とこの風受け面に対向する吹出流路の側壁との間の領域に配置され、吹出流路の空気の流れ方向を変える補助風向板とを備えることにより上記課題を解決する。
【0011】
さらに、吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され主風向板を回動自在に軸支する回動軸と、この回動軸を介して主風向板を回動させ主風向板を設定された姿勢に保持し、吹出口から吹出す空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、この補助風向板を主風向板の回動軸方向の端部に、かつ、この端部に向かって流れる空気の流れを設定方向に矯正するような姿勢で配置することを特徴とする。
【0012】
すなわち、本発明は、主風向板の構造が、吹出流路を通流する空気を風受け面に衝突させて設定方向に流すものであることから、主風向板に向かって流れる空気の流れ方向を風受け面に沿う方向に矯正する補助風向板を設けることで、衝突による空気の流速の低下を抑制することができるようにしたものである。そして、この補助風向板を、主風向板の回動軸方向の端部に配置することにより、吹出空気の流量を低下させることなく、かつ、風向調整機能を保ったまま、当該端部のみの流速を上げることができる。言い換えれば、吹出空気の流速の分布をそろえることができる。この結果、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板の裏面に接触することを避けることができるので、主風向板の結露の発生を抑制することができるとともに、風向調整機能や吹出空気の流量を低下させることがないので、空気調和機の暖房及び冷房能力を維持することができる。
【0013】
また、本発明の空気調和機の室内機は、主風向板と補助風向板を、吹出流路を通流する空気の通流方向に直交する方向、つまり、吹出口の縁に沿う方向に並べて配置することができる。このように配置しても、主風向板の風受け面と風受け面側の吹出流路の側壁とに挟まれた部分の空気の流れを設定方向に矯正できるので、主風向板の結露の発生を抑制するとともに、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【0014】
また、本発明の空気調和機の室内機は、例えば、樹脂などで一体に成形、溶接、または接着などの方法で、補助風向板を主風向板の風受け面に固定する構成とすることができる。これにより、補助風向板が空気の流れを矯正する方向と、主風向板の風受け面により空気の流れを流す方向とを、常時一致させることができるので好ましい。
【0015】
さらに、補助風向板を、主風向板の回動軸に沿う方向の第2の回動軸により回動自在に軸支する構成とすることができる。この場合において、制御手段は、主風向板の姿勢または吹出口から吹出す空気の流れ方向に応じて補助風向板を回動させて姿勢を制御するようにする。これにより、空気の流れ方向を任意に調整できるので好ましい。
【0016】
この場合において、送風機から送られる空気の量が比較的少なく、十分な流速が得られないと、主風向板の回動軸方向の端部に結露が発生し易くなる。そこで、本発明の空気調和機の室内機は、送風機から送風される空気の流量またはこの流量に相関する、例えば送風機の回転数などの物理量を検出する検出器を備え、第2の回動軸は、補助風向板の第2の回動軸に直交する方向の一方の先端部分を軸支し、制御手段は、検出器が検出した検出値が設定値より低い場合、補助風向板を回動させ、第2の回動軸から遠い他方の先端部分を主風向板の風受け面に対向する吹出流路の側壁に近づけるように制御する構成とすることができる。これにより、補助風向板の風受け面側の空気の流路を狭くすることができ、主風向板の風受け面に沿って流れる空気の流速と裏面に沿って流れる空気の流速を上げることができる。この結果、主風向板に沿って吹出す吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板に接触することを避けることができるので、吹出流路を通流する空気の流量が比較的少ない場合であっても結露の発生を防ぐことができる。
【0017】
また、上記構成に代えて、本発明の空気調和機の室内機は、吸込口及び吹出口が形成された筐体と、筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、筐体内に設けられ吸込口を介して筐体外から空気を吸込み室内熱交換器に送る送風機と、室内熱交換器を通流した空気を吹出口を介して筐体外に導く吹出流路と、この吹出流路に交差する回動軸により回動可能に軸支され、この吹出流路を通流する空気を風受け面で受け流す主風向板と、この主風向板を回動させて設定された姿勢に保持し、吹出口から吹出す空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、この主風向板の回動軸方向の端部は、主風向板の回動軸方向の中央部より主風向板の風受け面側の吹出流路の壁に寄せて形成することができる。これにより、風受け面側の空気の流路を狭くすることができるので、風受け面側を通流する空気の流速を上げることができ、裏面に沿って流れる空気の流速も上げることができる。この結果、吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0018】
ここで、端部を主風向板の風受け面側の吹出流路の壁に寄せることで、主風向板の裏面側の空気の流れの風向を調整し難くなる場合があるので、主風向板の風受け面の裏面側、かつ、主風向板の回動軸方向の端部に、空気の流れを設定方向に矯正する補助風向板を配設することができる。これにより、主風向板の裏面側の空気の流れを設定方向に導くことができるので、風向調整機能の低下を抑制することができる。この場合において、補助風向板に結露が付くことを抑制するために、補助風向板は少なくとも主風向板より熱交換器側の吹出流路内に配置することが好ましい。
【0019】
また、本発明は、上記室内機と、室内熱交換器に通流する冷媒が封入される環状の冷媒循環流路と、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器と、冷媒を減圧する膨張弁と、室内熱交換器とが順次設けられてなる冷凍サイクルを備えた空気調和機に適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる空気調和機及び空気調和機の室内機の一実施形態について図1〜図10を参照して説明する。図1は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の断面を示した側面図である。図2は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板を示した斜視図である。図3は、図1における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図4は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図5は、図4における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図6は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図7は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。図8は、図7において補助風向板の姿勢を制御した場合の主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。図9は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板の変形例を示した斜視図である。図10は、本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【0021】
本実施形態の空気調和機は、図1に示す天井埋め込みタイプの室内機1を備え、室内熱交換器3に通流する冷媒が封入される図示していない環状の冷媒循環流路と、冷媒を圧縮する図示していない圧縮機と、冷媒と外気とを熱交換させる図示していない室外熱交換器と、冷媒を減圧する図示していない膨張弁と、室内熱交換器3とが順次設けられてなる図示していない冷凍サイクルを備えて構成されている。そして、例えば暖房運転時、圧縮機により圧縮された冷媒が、室内熱交換器3に導かれ、冷房運転時、圧縮機により室内熱交換器3内の冷媒が吸引されるようになっている。
【0022】
このような構成の空気調和機の室内機1の構成について説明する。図1に示すように、室内機1は、主として、冷媒と空気とを熱交換させる伝熱管が平面状に配列されてなる例えば4つの室内熱交換器3と、室内熱交換器3に空気を送る遠心式の送風機5と、下面を切除して形成された、つまり底が抜けた格好に形成された直方体または立方体の箱型の筐体7とで構成されている。室内熱交換器3と送風機5とは筐体7の内部に格納され、送風機5は筐体7の中央部分に配置され、室内熱交換器3は送風機5の4方の側面を囲うように配置されている。また、室内熱交換器3は筐体7の側壁内面から一定の間隔を空けて配置され、室内熱交換器3と筐体7の側壁内面により吹出流路8が形成されている。送風機5は、ターボファン9と、ターボファン9を回転駆動させるファンモータ11とで形成され、ファンモータ11は回転軸の先端を下向きに向けて筐体7の天井の下面から吊り下げられている。ファンモータ11は、ターボファン9が回転軸の先端側の空気を回転軸の基端側へ導くようにターボファン9を回転させる構造になっている。
【0023】
各室内熱交換器3の上端はそれぞれ筐体7の天井の下面に連結されている。室内熱交換器3の下方には、室内熱交換器3に沿うようにドレンパン13が配置されている。ドレンパン13は、室内熱交換器3で発生した例えばドレン水などを受けて図示していない排出口へ導く溝が形成されており、ドレンパン13の溝の底は室内熱交換器3の下端に連結されている。
【0024】
筐体7の下端は、天井15に形成された開口の縁部分に取り付けられ、天井15の開口は、この天井15の開口部分より大きい板状の化粧パネル17によって塞がれている。化粧パネル17の上面はドレンパン13の下端に連結されており、天井15の開口の縁部分の下面側に当接して配置されている。化粧パネル17は、吸込口19及び吹出口20の2種類の開口が形成されている。
【0025】
吸込口19は、ドレンパン23に囲まれた部分、すなわち、送風機5の直下である中央部分に1個所形成されている。吸込口19には、例えば網状または柵状に形成され空気が通流可能なグリル23が嵌め込まれており、グリル23は、空気中の例えば塵や埃などの固体粒子を捕集するフィルタ25を保持するようになっている。グリル23の上面には、ラッパ口状のベルマウス27の下端が連結されており、グリル23及びフィルタ25を通流した室内の空気を送風機5のターボファン9に導くようになっている。なお、ベルマウス27の上端は下端より縮径して形成されている。
【0026】
一方、吹出口20は、ドレンパン13が連結された位置と筐体7の下端とに挟まれた位置に形成され、各吹出口20は、それぞれ筐体7の側壁の面に沿うように、すなわち、ドレンパン13の延在方向に沿うように延在させて形成されている。ここで、吹出口20を形成する化粧パネル17の開口の縁のうち、吸込口19方向の縁を内縁部21、内縁部21に対向する吹出口20の縁を外縁部22と称する。この内縁部21は、下にいくにつれて徐々に外縁部22側にせり出して形成され、外縁部22は内縁部21の形状に合わせるように、下にいくにつれて徐々に内縁部21から外縁部22の方向へにげて形成されている。つまり、吹出口20から吹出す空気が外縁部22側に向くように形成されている。なお、本実施の形態の室内機1では、吹出口20を4個所に形成した構成であるが、図1においては、そのうちの2個所しか図示していない。
【0027】
次に、本実施の形態の特徴部である風向板の構造及び配置について説明する。吹出口20は、図1及び図2に示すように、吹出口20の延在方向に沿う方向(図1の2つの吹出口においては紙面方向)に延在する主風向板30及び補助風向板33が設けられている。主風向板30は、吹出口20の延在方向に沿う方向(以下、回動軸31方向と称する)に設けられた回動軸31により軸支されている。回動軸31は、図示していない例えばステッピングモータなどの回動駆動手段に連結されて、回動自在になっている。制御手段であるこの回動駆動手段は、図示していない制御装置からの入力される制御信号により駆動するようになっている。また、主風向板30は、回動軸31方向から見て内縁部21側の端部が、外縁部22側の端部より上に、つまり上流側に位置するように保持されている。この姿勢において、内縁部21側の端部と外縁部22側の端部とは、主風向板30の風受け面、つまり上面側に反って形成され、主風向板30の回動軸31方向断面は湾曲した板状に形成されている。
【0028】
補助風向板33は、それぞれの吹出口20に各2個設けられ、主風向板30の回動軸31方向の端部にそれぞれ配置されている。補助風向板33の回動軸31方向の長さは、少なくとも主風向板30の半分より短く形成し、本実施の形態では、例えば1/6の長さとしている。補助風向板33の回動軸31方向の両端は外縁部22から一定の間隔を空けて突設された2本の突起部35の先端に固定されている。また、補助風向板33は、主風向板30と同様に、回動軸31方向から見て内縁部21側の端部が、外縁部22側の端部より上に、つまり上流側に位置する姿勢で固定されている。補助風向板33は、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の外縁部22側の端部と同じ位置になるように配置されている。さらに、この姿勢において、内縁部21側の端部と外縁部22側の端部は、補助風向板33の風受け面である上面側に反って形成され、補助風向板33の回動軸31方向断面は湾曲した板状に形成されている。
【0029】
このように構成された本実施形態の空気調和機の室内機1の動作について説明する。空気調和機の運転、例えば冷房運転が開始されると、図示していない圧縮機は室内熱交換器3内の冷媒を吸引して図示していない室外熱交換器に吐出し、冷凍サイクル内に冷媒を循環させる。一方、室内機1の図示していない制御装置は、ファンモータ11にターボファン9を回転駆動させる信号を出力し、ターボファン9を回転させる。これにより、室内空気の流れは、図1の符号37を付した矢印で示すように、吸込口19からグリル23及びフィルタ25を介して筐体7内に流れ込み、室内熱交換器3に送られる。そして、室内熱交換器3に送られた空気は、室内熱交換器3の伝熱管内を通流する冷媒と熱交換して熱を奪われ、吹出流路8内を通流して、吹出口20から室内に供給される。
【0030】
このときの吹出口20における主風向板30の回動軸31方向の両端部の空気の流れは、図3に示すように、補助風向板33の風受け面により外縁部22側に矯正された流れ37aと、主風向板30の風受け面により外縁部22側に矯正された流れ37bと、主風向板30の裏面と内縁部21との間の流れ37cの3つに分かれて、吹出口20から室内に供給される。
【0031】
このように、補助風向板33を主風向板30の回動軸31方向の両端部に設けることで、主風向板30に向かって流れる空気の流れ方向を主風向板30の風受け面に沿う方向に矯正することができ、主風向板30の風受け面に空気が衝突することによる空気の流速の低下を抑制することができる。これにより、主風向板30の回動軸31方向の端部の流速を上げることができるので、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができ、主風向板30の結露の発生を抑制することができる。さらに、風向調整能力を犠牲にして結露の発生を抑制する従来の構成に比べて、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【0032】
以下に、本発明を適用してなる室内機1の変形例を列挙して説明する。上述した実施の形態では、補助風向板33は、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の外縁部22側の端部と同じ位置になるように配置しているが、本発明において補助風向板33は、吹出流路8を通流する空気の流れを主風向板30の風受け面に沿う方向に矯正できればよく、吹出流路8内の任意の位置に配置することができる。例えば、図4及び図5に示すように、補助風向板33の内縁部21側の端部が、主風向板30の内縁部21側の端部と同じ位置になるように配置することができる。
【0033】
また、上記実施の形態では、補助風向板33を外縁部21に固定した構成としているが、これに代えて、図6に示すように、一定の間隔を空けて主風向板の風受け面から突設された突起部36の先端に、補助風向板33の両端を連結して固定する構成とすることができる。これにより、主風向板30の回動に伴なって補助風向板33も回動させることができるので、補助風向板33が空気の流れを矯正する方向と、主風向板30の風受け面により空気の流れを流す方向とを、常時一致させることができるので好ましい。
【0034】
さらに、上記実施の形態では、補助風向板33を固定した構成としているが、図7に示すように、補助風向板33を、主風向板30の回動軸31方向に沿う方向の第2の回動軸39により回動自在に軸支する構成とすることができる。この場合において、回動軸39は、図示していない例えばステッピングモータなどの回動駆動手段に連結されて、回動自在になっている。また、制御手段であるこの回動駆動手段は、図示していない制御装置からの入力される制御信号により駆動するようになっている。これにより、補助風向板によって矯正される空気の流れ方向を任意に調整できるので好ましい。
【0035】
また、この場合において、送風機5から送られる空気の量が比較的少なく、十分な流速が得られないと、主風向板の回動軸方向の端部に結露が発生し易くなる。そこで、送風機5から送風される空気の流量またはこの流量に相関する物理量を検出する図示していない検出器を備え、第2の回動軸39は、補助風向板33の内縁部21側の先端部分41を軸支し、図示していない制御手段は、検出器が検出した検出値が設定値より低い場合、補助風向板33を回動させ、図8に示すように、第2の回動軸39から遠い方の補助風向板33の外縁部22側の先端部分42を外縁部22側に近づけるように制御する。
【0036】
これにより、外縁部22と補助風向板33の風受け面との間を狭くすることができ、主風向板30の風受け面に沿って流れる空気の流速と裏面に沿って流れる空気の流速とを上げることができる。この結果、空気の流れ37aを減らして、その減らした分の空気を37bに流すことができる。このため、吹出空気の流速を上げることができ、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板30の裏面に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0037】
また、上記実施の形態では、主風向板30を湾曲した板状としたが、これに代えて、図9に示すように、回動軸31方向の両端部43を、回動軸31方向の中央部45より外縁部22側に寄せて形成された主風向板47とすることができる。
これにより、両端部43の風受け面側の空気の流路を狭くすることができるので、裏面に沿って流れる空気の流量を増やして流速を上げることができる。この結果、吹出空気の流れに巻き込まれた室内空気が主風向板47の両端部43の裏面に接触することを避けることができるので、結露の発生を防ぐことができる。
【0038】
ここで、両端部43を外縁部22側に寄せることで、両端部43の裏面側の空気の流れの風向を調整し難くなる場合があるので、図10に示すように、両端部43の裏面側に、空気の流れを設定方向に矯正する補助風向板49を配設することができる。これにより、両端部43の裏面側の空気の流れを設定方向に導くことができるので、風向調整機能の低下を抑制することができる。この場合において、補助風向板49の裏面に結露が付くことを抑制するために、補助風向板49の外縁部22側の端部は少なくとも主風向板47の外縁部22側の端部より室内熱交換器3側の吹出流路8内に配置することが好ましい。
【0039】
また、上記実施の形態では、各吹出口20に、主風向板30を1枚づつ設けた構成としているが、これに限らず、複数枚設けることができる。また、補助風向板33の長さを主風向板30の1/6としたが、これに限らず、空気の流速の分布に応じて任意の長さにすることができる。また、送風機5は、遠心式としたが室内空気を吸込口19から室内熱交換器3へ送ることができれば、どのようなタイプの送風機を用いてもよい。なお、上記実施の形態では、補助風向板33を主風向板30の両端近傍に設けている例について示したが、結露しやすい一方の端部近傍にのみ設けてもよい。また、各々の補助風向板33の角度は異なってもよい。さらに、複数の吹出口20を備えた空気調和機の室内機では、結露しやすい一部の吹出口のみに補助風向板33を設けてもよい。また、天井埋込みカセット型の室内機について説明しているが、他の形状の空気調和機の室内機にも適用できる。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、風向調整機能及び吹出空気の流量を低下させることなく、風向板の回動軸方向の端部の流速を上げることができる。この結果として、風向板の結露の発生を防止するとともに、空気調和機の暖房及び冷房能力の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の断面を示した側面図である。
【図2】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板を示した斜視図である。
【図3】図1における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図4】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図5】図4における主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図6】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板の変形例を示した斜視図である。
【図7】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図8】図7において補助風向板の姿勢を制御した場合の主風向板及び補助風向板の配置と空気の流れを示した拡大断面図である。
【図9】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【図10】本発明を適用してなる空気調和機の室内機の一実施形態の主風向板及び補助風向板の変形例を示した斜視図である。
【符号の説明】
20 吹出口
30 主風向板
31 回動軸
33 補助風向板
Claims (10)
- 吸込口及び吹出口が形成された筐体と、前記筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、前記筐体内に設けられ前記吸込口を介して前記筐体外から前記空気を吸込み前記室内熱交換器に送る送風機と、前記室内熱交換器を通流した前記空気を前記吹出口を介して前記筐体外に導く吹出流路と、
該吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され、該吹出流路を通流する空気を受け流す風受け面が形成された主風向板と、
該風受け面と該風受け面に対向する前記吹出流路の側壁との間の領域に配置され、前記吹出流路の空気の流れ方向を変える補助風向板とを備えた空気調和機の室内機。 - 前記吹出流路を通流する空気の通流方向に交差して配置され前記主風向板を回動自在に軸支する回動軸と、
該回動軸を介して前記主風向板を回動させ前記主風向板を設定された姿勢に保持し、前記吹出口から吹出す前記空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、
前記補助風向板は、前記主風向板の回動軸方向の端部に、かつ、該端部に向かって流れる前記空気の流れを前記設定方向に矯正する姿勢で配置されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。 - 前記主風向板と前記補助風向板は、前記吹出流路を通流する空気の通流方向に直交する方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
- 前記補助風向板は、前記主風向板の風受け面に固定されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記主風向板の回動軸に沿う方向に第2の回動軸を設け、該第2の回動軸により前記補助風向板が回動自在に軸支されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の空気調和機の室内機。
- 前記制御手段は、前記主風向板の姿勢または前記吹出口から吹出す前記空気の流れ方向に応じて前記補助風向板を回動させて姿勢を制御することを特徴とする請求項5に記載の空気調和機の室内機。
- 前記第2の回動軸は、前記補助風向板の前記第2の回動軸に直交する方向の一方の先端部分を軸支し、
前記送風機から送風される前記空気の流量または該流量に相関する物理量を検出する検出器を備え、
前記制御手段は、前記検出器が検出した検出値が設定値より低い場合、前記補助風向板を回動させ、前記第2の回動軸から遠い他方の先端部分を前記主風向板の風受け面に対向する前記吹出流路の側壁に近づけることを特徴とする請求項5または6に記載の空気調和機の室内機。 - 吸込口及び吹出口が形成された筐体と、前記筐体内に設けられ冷媒と空気とを熱交換させる室内熱交換器と、前記筐体内に設けられ前記吸込口を介して前記筐体外から前記空気を吸込み前記室内熱交換器に送る送風機と、前記室内熱交換器を通流した前記空気を前記吹出口を介して前記筐体外に導く吹出流路と、
該吹出流路に交差する回動軸により回動可能に軸支され、該吹出流路を通流する前記空気を風受け面で受け流す主風向板と、該主風向板を回動させて設定された姿勢に保持し、前記吹出口から吹出す前記空気の流れ方向を設定方向に制御する制御手段とを備え、
前記主風向板の回動軸方向の端部は、前記主風向板の回動軸方向の中央部より前記主風向板の風受け面側の前記吹出流路の壁に寄せて形成されていることを特徴とする空気調和機の室内機。 - 前記主風向板の風受け面の裏面側、かつ、前記主風向板の回動軸方向の端部に配置され、前記空気の流れを前記設定方向に矯正する補助風向板とを備えた請求項8に記載の空気調和機の室内機。
- 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の室内機と、前記室内熱交換器に通流する前記冷媒が封入される環状の冷媒循環流路と、前記冷媒を圧縮する圧縮機と、前記冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器と、前記冷媒を減圧する膨張弁と、前記室内熱交換器とが順次設けられてなる冷凍サイクルを備えたことを特徴とする空気調和機。
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