JP2004010182A - オプション給紙装置およびその処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】リフト機構の故障を誤検知することが無い、騒音の小さいオプション給紙装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置のオプション給紙装置において、用紙を所定の給紙高さまでリフトアップする際に(S004)、所定時間内にリフトアップ完了の確認ができない場合は(S006)、リフトアップ手段のモータの駆動の仕方を変更する(S010)。駆動の仕方を変更することができないときは、故障をプリンタ本体に通知する(S008)。
【選択図】 図6
【解決手段】画像形成装置のオプション給紙装置において、用紙を所定の給紙高さまでリフトアップする際に(S004)、所定時間内にリフトアップ完了の確認ができない場合は(S006)、リフトアップ手段のモータの駆動の仕方を変更する(S010)。駆動の仕方を変更することができないときは、故障をプリンタ本体に通知する(S008)。
【選択図】 図6
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特にその給紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の給紙を受け持つ給紙装置は、給紙時の紙面高さを維持するためのリフト機構を有している。このリフト機構において、一定時間後に紙面高さセンサが検知できない場合には、リフト機構の故障と判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述の従来例では以下のような問題がある。
【0004】
(1)積載された紙の側面の表面状態によりリフト機構が必要とするトルクが増大し、紙の種類によりリフト機構の故障を誤検知することがある。
【0005】
(2)耐久後の必要トルクの増大に備えて、あらかじめ大きなトルクでリフトアップしているので、騒音が大きい。
【0006】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、リフト機構の故障を誤検知することが無い、騒音の小さいオプション給紙装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、オプション給紙装置を次の(1)ないし(12)のとおりに構成する。
【0008】
(1)画像形成装置に対するオプション給紙装置であって、
モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段と、前記リフト手段よるリフトアップ動作の完了を確認する動作完了確認手段と、前記リフト手段によるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御する制御手段と、を備えたオプション給紙装置。
【0009】
(2)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記動作完了確認手段に紙残量検知手段を利用するオプション給紙装置。
【0010】
(3)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であるオプション給紙装置。
【0011】
(4)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であるプション給紙装置。
【0012】
(5)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
不揮発性記憶手段を備え、前記制御手段は、前記モータの駆動の仕方を変更した場合に、変更後の駆動の仕方を前記不揮発性記憶手段に記憶させ、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定するオプション給紙装置。
【0013】
(6)前記(5)記載のオプション給紙装置において、
制御手段は、前記所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合で、前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をするオプション給紙装置。
【0014】
(7)モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段を備えた、画像形成装置のオプション給紙装置における処理方法であって、
用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするステップAと、前記ステップAによるリフトアップ動作の完了を確認するステップBと、前記ステップAによるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記ステップBによる確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御するステップCと、を備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0015】
(8)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップBでのリフトアップ動作の完了の確認に紙残量検知手段を利用するオプション給紙装置。
【0016】
(9)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であるオプション給紙装置における処理方法。
【0017】
(10)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であるオプション給紙装置の処理方法。
【0018】
(11)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御した場合に、変更後の駆動の仕方を不揮発性記憶手段に記憶させるステップDと、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から前記変更後の駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定するステップEとを備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0019】
(12)前記(11)記載のオプション給紙装置における処理方法において、ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をするステップFを備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態をプリンタの実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施することもできる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である“プリンタ”の全体構成を示す図である。図1において、100はプリンタ本体であり、オプション給紙装置200の上方に配される。オプション給紙装置200内には、紙面を一定に保つためのリフト機構がある。201−1はステッパモータからなるリフトアップモータ、202は積載板、203は紙面センサフラグ、204は紙面センサである。210はピックアップローラ、211は搬送ローラである。220は制御基板であり、各センサの入力,モータの駆動,プリンタ本体との通信を行う。
【0022】
図1に示す構成においてオプション給紙装置200は、リフトアップモータ201−1を回転させ、紙面を上昇させる。紙面が給紙高さになると紙面センサ204がONする。この状態が給紙可能状態である。この状態でプリンタ本体100から給紙命令が到着すると、ピックアップローラ210,搬送ローラ211を回転させ、実際の給紙動作を開始する。
【0023】
図2にて、CPUと入出力要素との関連を説明する。図2において、220はオプション給紙装置の制御基板であり、221はCPUである。232,234,235は、モータ201−1,210,211を駆動するためのモータ駆動手段である。233は、紙面センサ204の入力回路である。236は、通信手段であり、プリンタ本体100に接続されている。この通信手段236を通じて、リフトアップ指示,給紙可能状態の返信,給紙命令の受信を行う。237は、NV−RAM(不揮発性RAM)であり、CPU221とはバス接続されている。
【0024】
図3にてモータ駆動手段232の詳細を説明する。図3において、CPU221から指定するものは、PHA,PHAN,PHB,PHBN,I0A,I1A,I0B,I1Bの8本がある。PHA,PHAN,PHB,PHBNは、モータ201−1のA相,B相への電流方向を指定する。I0A,I1A,I0B,I1Bは、モータ201−1のA相,B相の電流値を指定する。A,AN,B,BNは、モータ201−1の巻線への接続である。
【0025】
図4にてCPU221の相励磁のパターンを示す。図4において、W1−2相励磁と1−2相励磁と2相励磁の励磁パターンを列挙した。
【0026】
図5にて相励磁を切り替えた場合の電流の目標を示す。図5により、供給するエネルギがW1−2相励磁、1−2相励磁、2相励磁の順に増大していることが分かる。
【0027】
図6のフローチャートにて、CPU221の処理を示す。
【0028】
図6において、S001(ステップ001)にて電源ONで、オプション給紙装置200に電源が投入される。S002 CPU221は、NV−RAM237に記憶されている励磁方法を読み出し、通常のRAMに記憶しなおす。S003 本体100からのリフトアップ指示を待つ。S004 リフトアップ指示があれば、リフトアップモータ201−1を回転させることによりリフトアップを開始する。S005 紙面センサ204が通常検知できる時間の1.2倍の時間をセンサ検知時間として設定し、時間計測を開始する。S006 まず、Time−Overが発生していないかどうかを確認する。S007にて紙面センサ204が検知できた場合には、S008にて本体100に対して、給紙可能状態を通知する。
【0029】
もしも、センサ検知時間以内に紙面センサ204が検知できない場合には、リフトアップモータ201−1を停止させる(S009)。そして、S010にて励磁方法の切り替えが可能か確認する。例としては、現時点の励磁方法がW1−2相励磁であれば励磁方法切り替え可能であり、現時点の励磁方法が2相励磁であれば励磁方法切り替え不可能である。もしも、S010にて切り替え不可能であれば、S011にて故障を本体100に通知する。もしも、S010にて切り替え可能な場合には、S012にて励磁方法の切り替えを実行する。その後、S013で切り替えた励磁方法をNV−RAMに記憶させる。その後、S004でリフトアップモータ201−1を回転させることによりリフトアップを開始する。
【0030】
前記フローチャートは、電源ONから第1回目のリフトアップ完了までのシーケンスを説明したものである。
【0031】
オプション給紙装置200は、その後、給紙命令を受信すると給紙を実行する。給紙の実行に伴い、紙面センサ204が再びOFFになった場合には、S004からS019のフローを再び実行し、紙面の高さを確保する。給紙に伴う紙面上昇シーケンスの中では、センサ検知時間は、リフトアップが20mm実行できる時間とする。
【0032】
以上説明したように、本実施例によれば、負荷の必要トルクの増大に応じてモータの励磁の仕方を変化させているので、安定した動作が得られる。
【0033】
また、必要トルクに応じてモータの励磁の仕方を変化させているので、騒音を低減することができる。
【0034】
また、NV−RAMにモータの励磁の仕方を記憶させることにより、電源再投入時に適正な励磁の仕方を選択することができ、不必要な初期化動作をなくすことができる。
【0035】
(実施例2)
実施例2である“プリンタ”は、実施例1の構成に、紙の残量検知センサが追加された例である。
【0036】
図7により本実施例の構成を説明する。図7に示すように、紙面を制御するリフトアップモータ201−1の回転角度を測定することにより紙の残量を検出する。241は残量検知フラグ、238,239,240は、紙残量検知センサである。
【0037】
紙が満載の場合には、センサ238,239,240がすべて透光となる。給紙動作により紙が減るとセンサ240が遮光となる。紙の残量が少なくなり、紙の補給が必要になる位置でセンサ238,239,240のすべてが遮光となるように設定されている。
【0038】
次に図8にてCPUと入出力要素との関連を説明する。実施例1と比較し、センサ238,239,240が追加になり、各センサに対して入力回路が追加となっている(242,243,244)。
【0039】
次に図9のフローチャートにてCPU221の処理を説明する。電源ON(S001)してからリフトアップ開始(S004)までは、実施例1の処理と同一である。S020にてリフトアップ開始直後の紙残量状態を記憶する。S021紙面センサ204を検知するか、または、紙残量センサ238,239,240が変化する時間の1.2倍の時間をセンサ検知時間として設定し、時間計測を開始する。この状態でTIME−OVERを検知することと、TIME−OVER検知後の処置は、実施例1に同一である。もしも、紙面センサがONしない場合には(S007)、紙残量センサを確認し、変化があるかどうかを判断する(S022)。
【0040】
もしも、紙残量センサに変化があった場合には、S023にて紙残量センサの状態を再記憶し、もう一度、S021からの処理を実行する。
【0041】
紙残量センサに変化がない場合には、S006からTIME−OVERの確認処理を実施する。
【0042】
以上説明したように、本実施例によれば、紙残量に変化がある場合に、再度、センサ検知時間を設定して時間計測を開始するようにしているので、リフト機構の故障の誤検知を少なくすることができる。
【0043】
(実施例3)
実施例3である“プリンタ”は、実施例1のプリンタと比較しリフトアップモータがDCモータ201−2に変更されている。従って、相励磁の切り替えではなくリフトアップモータ201−2への供給電力により、モータのトルクを制御する。
【0044】
図10は、CPU接続図であり、モータ駆動手段が232から251に変更となっている。
【0045】
図11は、モータ駆動手段251の説明図であり、(a)はDCモータであるリフトアップモータ201−2を駆動する回路である。モータ201−2の駆動制御線は、CPU221のPWMポートに接続されている。モータ201−2に供給する電力は、PWMのパルス幅を変更することにより切り替えることができる。処理としては、相励磁を切り替えるかわりに、(b)に示すように、PWMのパルス幅を変更することとなる。
【0046】
以上説明したように本実施例によれば、DCモータが使用可能なので、安価なユニットを構成できる。また、PWMのパルス幅変更によりトルクの適正化を実施するので、より細かい制御が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、リフト機構の故障を誤検知することが無い、騒音の小さいオプション給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体構成を示す図
【図2】CPUの接続を示す図
【図3】モータ駆動手段の詳細を示す図
【図4】相励磁の説明図
【図5】モータ電流の説明図
【図6】実施例1における処理を示すフローチャート
【図7】実施例2の全体構成を示す図
【図8】CPUの接続を示す図
【図9】実施例2における処理を示すフローチャート
【図10】実施例3におけるCPUの接続を示す図
【図11】モータ駆動手段の説明図
【符号の説明】
100 プリンタ本体
200 給紙装置
201−1 リフトアップモータ
204 紙面センサ
221 CPU
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、特にその給紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、画像形成装置の給紙を受け持つ給紙装置は、給紙時の紙面高さを維持するためのリフト機構を有している。このリフト機構において、一定時間後に紙面高さセンサが検知できない場合には、リフト機構の故障と判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前述の従来例では以下のような問題がある。
【0004】
(1)積載された紙の側面の表面状態によりリフト機構が必要とするトルクが増大し、紙の種類によりリフト機構の故障を誤検知することがある。
【0005】
(2)耐久後の必要トルクの増大に備えて、あらかじめ大きなトルクでリフトアップしているので、騒音が大きい。
【0006】
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、リフト機構の故障を誤検知することが無い、騒音の小さいオプション給紙装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明は、オプション給紙装置を次の(1)ないし(12)のとおりに構成する。
【0008】
(1)画像形成装置に対するオプション給紙装置であって、
モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段と、前記リフト手段よるリフトアップ動作の完了を確認する動作完了確認手段と、前記リフト手段によるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御する制御手段と、を備えたオプション給紙装置。
【0009】
(2)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記動作完了確認手段に紙残量検知手段を利用するオプション給紙装置。
【0010】
(3)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であるオプション給紙装置。
【0011】
(4)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であるプション給紙装置。
【0012】
(5)前記(1)記載のオプション給紙装置において、
不揮発性記憶手段を備え、前記制御手段は、前記モータの駆動の仕方を変更した場合に、変更後の駆動の仕方を前記不揮発性記憶手段に記憶させ、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定するオプション給紙装置。
【0013】
(6)前記(5)記載のオプション給紙装置において、
制御手段は、前記所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合で、前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をするオプション給紙装置。
【0014】
(7)モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段を備えた、画像形成装置のオプション給紙装置における処理方法であって、
用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするステップAと、前記ステップAによるリフトアップ動作の完了を確認するステップBと、前記ステップAによるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記ステップBによる確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御するステップCと、を備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0015】
(8)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップBでのリフトアップ動作の完了の確認に紙残量検知手段を利用するオプション給紙装置。
【0016】
(9)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であるオプション給紙装置における処理方法。
【0017】
(10)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であるオプション給紙装置の処理方法。
【0018】
(11)前記(7)記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御した場合に、変更後の駆動の仕方を不揮発性記憶手段に記憶させるステップDと、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から前記変更後の駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定するステップEとを備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0019】
(12)前記(11)記載のオプション給紙装置における処理方法において、ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をするステップFを備えたオプション給紙装置における処理方法。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態をプリンタの実施例により詳しく説明する。なお、本発明は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて方法の形で実施することもできる。
【0021】
【実施例】
(実施例1)
図1は、実施例1である“プリンタ”の全体構成を示す図である。図1において、100はプリンタ本体であり、オプション給紙装置200の上方に配される。オプション給紙装置200内には、紙面を一定に保つためのリフト機構がある。201−1はステッパモータからなるリフトアップモータ、202は積載板、203は紙面センサフラグ、204は紙面センサである。210はピックアップローラ、211は搬送ローラである。220は制御基板であり、各センサの入力,モータの駆動,プリンタ本体との通信を行う。
【0022】
図1に示す構成においてオプション給紙装置200は、リフトアップモータ201−1を回転させ、紙面を上昇させる。紙面が給紙高さになると紙面センサ204がONする。この状態が給紙可能状態である。この状態でプリンタ本体100から給紙命令が到着すると、ピックアップローラ210,搬送ローラ211を回転させ、実際の給紙動作を開始する。
【0023】
図2にて、CPUと入出力要素との関連を説明する。図2において、220はオプション給紙装置の制御基板であり、221はCPUである。232,234,235は、モータ201−1,210,211を駆動するためのモータ駆動手段である。233は、紙面センサ204の入力回路である。236は、通信手段であり、プリンタ本体100に接続されている。この通信手段236を通じて、リフトアップ指示,給紙可能状態の返信,給紙命令の受信を行う。237は、NV−RAM(不揮発性RAM)であり、CPU221とはバス接続されている。
【0024】
図3にてモータ駆動手段232の詳細を説明する。図3において、CPU221から指定するものは、PHA,PHAN,PHB,PHBN,I0A,I1A,I0B,I1Bの8本がある。PHA,PHAN,PHB,PHBNは、モータ201−1のA相,B相への電流方向を指定する。I0A,I1A,I0B,I1Bは、モータ201−1のA相,B相の電流値を指定する。A,AN,B,BNは、モータ201−1の巻線への接続である。
【0025】
図4にてCPU221の相励磁のパターンを示す。図4において、W1−2相励磁と1−2相励磁と2相励磁の励磁パターンを列挙した。
【0026】
図5にて相励磁を切り替えた場合の電流の目標を示す。図5により、供給するエネルギがW1−2相励磁、1−2相励磁、2相励磁の順に増大していることが分かる。
【0027】
図6のフローチャートにて、CPU221の処理を示す。
【0028】
図6において、S001(ステップ001)にて電源ONで、オプション給紙装置200に電源が投入される。S002 CPU221は、NV−RAM237に記憶されている励磁方法を読み出し、通常のRAMに記憶しなおす。S003 本体100からのリフトアップ指示を待つ。S004 リフトアップ指示があれば、リフトアップモータ201−1を回転させることによりリフトアップを開始する。S005 紙面センサ204が通常検知できる時間の1.2倍の時間をセンサ検知時間として設定し、時間計測を開始する。S006 まず、Time−Overが発生していないかどうかを確認する。S007にて紙面センサ204が検知できた場合には、S008にて本体100に対して、給紙可能状態を通知する。
【0029】
もしも、センサ検知時間以内に紙面センサ204が検知できない場合には、リフトアップモータ201−1を停止させる(S009)。そして、S010にて励磁方法の切り替えが可能か確認する。例としては、現時点の励磁方法がW1−2相励磁であれば励磁方法切り替え可能であり、現時点の励磁方法が2相励磁であれば励磁方法切り替え不可能である。もしも、S010にて切り替え不可能であれば、S011にて故障を本体100に通知する。もしも、S010にて切り替え可能な場合には、S012にて励磁方法の切り替えを実行する。その後、S013で切り替えた励磁方法をNV−RAMに記憶させる。その後、S004でリフトアップモータ201−1を回転させることによりリフトアップを開始する。
【0030】
前記フローチャートは、電源ONから第1回目のリフトアップ完了までのシーケンスを説明したものである。
【0031】
オプション給紙装置200は、その後、給紙命令を受信すると給紙を実行する。給紙の実行に伴い、紙面センサ204が再びOFFになった場合には、S004からS019のフローを再び実行し、紙面の高さを確保する。給紙に伴う紙面上昇シーケンスの中では、センサ検知時間は、リフトアップが20mm実行できる時間とする。
【0032】
以上説明したように、本実施例によれば、負荷の必要トルクの増大に応じてモータの励磁の仕方を変化させているので、安定した動作が得られる。
【0033】
また、必要トルクに応じてモータの励磁の仕方を変化させているので、騒音を低減することができる。
【0034】
また、NV−RAMにモータの励磁の仕方を記憶させることにより、電源再投入時に適正な励磁の仕方を選択することができ、不必要な初期化動作をなくすことができる。
【0035】
(実施例2)
実施例2である“プリンタ”は、実施例1の構成に、紙の残量検知センサが追加された例である。
【0036】
図7により本実施例の構成を説明する。図7に示すように、紙面を制御するリフトアップモータ201−1の回転角度を測定することにより紙の残量を検出する。241は残量検知フラグ、238,239,240は、紙残量検知センサである。
【0037】
紙が満載の場合には、センサ238,239,240がすべて透光となる。給紙動作により紙が減るとセンサ240が遮光となる。紙の残量が少なくなり、紙の補給が必要になる位置でセンサ238,239,240のすべてが遮光となるように設定されている。
【0038】
次に図8にてCPUと入出力要素との関連を説明する。実施例1と比較し、センサ238,239,240が追加になり、各センサに対して入力回路が追加となっている(242,243,244)。
【0039】
次に図9のフローチャートにてCPU221の処理を説明する。電源ON(S001)してからリフトアップ開始(S004)までは、実施例1の処理と同一である。S020にてリフトアップ開始直後の紙残量状態を記憶する。S021紙面センサ204を検知するか、または、紙残量センサ238,239,240が変化する時間の1.2倍の時間をセンサ検知時間として設定し、時間計測を開始する。この状態でTIME−OVERを検知することと、TIME−OVER検知後の処置は、実施例1に同一である。もしも、紙面センサがONしない場合には(S007)、紙残量センサを確認し、変化があるかどうかを判断する(S022)。
【0040】
もしも、紙残量センサに変化があった場合には、S023にて紙残量センサの状態を再記憶し、もう一度、S021からの処理を実行する。
【0041】
紙残量センサに変化がない場合には、S006からTIME−OVERの確認処理を実施する。
【0042】
以上説明したように、本実施例によれば、紙残量に変化がある場合に、再度、センサ検知時間を設定して時間計測を開始するようにしているので、リフト機構の故障の誤検知を少なくすることができる。
【0043】
(実施例3)
実施例3である“プリンタ”は、実施例1のプリンタと比較しリフトアップモータがDCモータ201−2に変更されている。従って、相励磁の切り替えではなくリフトアップモータ201−2への供給電力により、モータのトルクを制御する。
【0044】
図10は、CPU接続図であり、モータ駆動手段が232から251に変更となっている。
【0045】
図11は、モータ駆動手段251の説明図であり、(a)はDCモータであるリフトアップモータ201−2を駆動する回路である。モータ201−2の駆動制御線は、CPU221のPWMポートに接続されている。モータ201−2に供給する電力は、PWMのパルス幅を変更することにより切り替えることができる。処理としては、相励磁を切り替えるかわりに、(b)に示すように、PWMのパルス幅を変更することとなる。
【0046】
以上説明したように本実施例によれば、DCモータが使用可能なので、安価なユニットを構成できる。また、PWMのパルス幅変更によりトルクの適正化を実施するので、より細かい制御が可能である。
【0047】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、リフト機構の故障を誤検知することが無い、騒音の小さいオプション給紙装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の全体構成を示す図
【図2】CPUの接続を示す図
【図3】モータ駆動手段の詳細を示す図
【図4】相励磁の説明図
【図5】モータ電流の説明図
【図6】実施例1における処理を示すフローチャート
【図7】実施例2の全体構成を示す図
【図8】CPUの接続を示す図
【図9】実施例2における処理を示すフローチャート
【図10】実施例3におけるCPUの接続を示す図
【図11】モータ駆動手段の説明図
【符号の説明】
100 プリンタ本体
200 給紙装置
201−1 リフトアップモータ
204 紙面センサ
221 CPU
Claims (12)
- 画像形成装置に対するオプション給紙装置であって、
モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段と、前記リフト手段よるリフトアップ動作の完了を確認する動作完了確認手段と、前記リフト手段によるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御する制御手段と、を備えたことを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項1記載のオプション給紙装置において、
前記動作完了確認手段に紙残量検知手段を利用することを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項1記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であることを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項1記載のオプション給紙装置において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であることを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項1記載のオプション給紙装置において、
不揮発性記憶手段を備え、前記制御手段は、前記モータの駆動の仕方を変更した場合に、変更後の駆動の仕方を前記不揮発性記憶手段に記憶させ、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定することを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項5記載のオプション給紙装置において、
制御手段は、前記所定時間内に前記動作完了確認手段による確認ができない場合で、前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をすることを特徴とするオプション給紙装置。 - モータにより用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするリフト手段を備えた、画像形成装置のオプション給紙装置における処理方法であって、
用紙を所定の給紙高さまでリフトアップするステップAと、前記ステップAによるリフトアップ動作の完了を確認するステップBと、前記ステップAによるリフトアップ動作の開始後、所定時間内に前記ステップBによる確認ができない場合に、前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御するステップCと、を備えたことを特徴とするオプション給紙装置における処理方法。 - 請求項7記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップBでのリフトアップ動作の完了の確認に紙残量検知手段を利用することを特徴とするオプション給紙装置。 - 請求項7記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータの相励磁の変更であることを特徴としたオプション給紙装置における処理方法。 - 請求項7記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記モータの駆動の仕方の変更は、モータへの供給電力の変更であることを特徴としたオプション給紙装置の処理方法。 - 請求項7記載のオプション給紙装置における処理方法において、
前記ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更するよう制御した場合に、変更後の駆動の仕方を不揮発性記憶手段に記憶させるステップDと、次回の電源投入時に、前記記不揮発性記憶装置から前記変更後の駆動の仕方を読み出し、実行する駆動の仕方として設定するステップEとを備えたことを特徴とするオプション給紙装置における処理方法。 - 請求項11記載のオプション給紙装置における処理方法において、
ステップCで前記モータの駆動の仕方を変更できないときに、本体の画像形成装置に故障の通知をするステップFを備えたことを特徴とするオプション給紙装置における処理方法。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008092616A (ja) * | 2006-09-29 | 2008-04-17 | Brother Ind Ltd | パルスモータ制御装置及びミシン |
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-
2002
- 2002-06-03 JP JP2002161605A patent/JP2004010182A/ja not_active Withdrawn
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