JP2004010087A - 物品取出容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】錠剤形状の物品を蓋を開く動作のみで取り出すことができる、携行に適した物品取出容器を提供する。
【解決手段】物品取出容器1は、容器本体3と蓋体5とからなる。容器本体3は、仕切部材45a,45bによって、上方に物品収容部41が形成され、下方に物品取出部43が形成されている。物品取出部43には、物品取出開口17と、蓋体5が設けられている。仕切部材45a,45bには、物品収容部41から物品取出部43へ物品Mが通過できる連通孔47が設けられている。物品取出部43には、蓋体5の開動作に伴って物品Mを取り出す物品取出手段27と、物品取出手段27と連動して前記連通孔47を塞ぎ物品収容部41から新たな物品Mが落下するのを防止する規制部材4が設けられている。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、容器内に収容された物品、例えば錠剤形状に固化した固形菓子、健康食品、サプリメント等の物品を一つずつ取り出すことのできる物品取出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の物品取出容器は、特開平4−189784号公報に開示されているように、容器内に収容された菓子等の物品を、容器に設けられた動物、ロボット、キャラクタを模した人形等の挟持部材によって挟持して取り出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の物品取出容器は、容器の外部に前記挟持部材が突出して固定された形状となっている。また、ポケット等に入れて携行することを前提とされていないため、収容された物品の飛び出しを防止することは目的とされておらず、容器の収容部を開閉する蓋部材は設けられていなかった。
また、挟持部材により物品を挟持させると、物品の大きさに若干の誤差が合った場合には挟持できず落ちてしまうことがあった。
【0004】
本願発明は、上記従来の事情に鑑みてなされ、菓子、栄養食品、サプリメント等の錠剤形状の物品を収容して取り出すことのできる容器であって、携行に適した形状とするとともに、簡便な構造で僅かに大きさが異なった物品であっても、蓋を開く動作のみで物品を1つずつ取り出すことのできる物品取出容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る物品取出容器は、上記目的を達成するため、下記の手段を有する。
(イ)容器本体と、当該容器本体に設けられた蓋体とから構成されていること。
(ロ)前記容器本体は、仕切部材によって上下に仕切られ、上方に複数の物品を収容する物品収容部が形成され、下方に前記物品を外部に取り出す物品取出部が形成されていること。
(ハ)前記物品取出部の側部には、物品取出開口が形成され、該物品取出開口に前記蓋体が開閉可能に設けられていること。
(ニ)前記仕切部材には、物品収容部から物品取出部へ物品が通過できる連通孔が設けられていること。
(ホ)前記物品取出部には、前記蓋体の開動作に伴って物品を取り出す物品取出手段と、物品取出手段と連動して前記連通孔を塞ぎ物品収容部から新たな物品が落下するのを防止する規制部材が設けられていること。
【0006】
請求項2に係る物品取出容器は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、物品取出手段は、形象部材と、該形象部材に設けられた前記物品を運搬するための載置収容手段とからなる。
【0007】
請求項3に係る物品取出容器は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、物品取出手段と前記規制部材は、接触摩擦により連動するようになっている。
【0008】
請求項4に係る物品取出容器は、上記目的を達成するため、上記手段に加え、前記物品取出手段には、係合突起又は係合凹部が形成され、前記規制部材には、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と係脱する係合凹部又は係合突起が形成され、蓋体が物品取出開口を閉じている時、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と前記規制部材の係合凹部又は係合突起が係合し、蓋体が物品取出開口を開いている時、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と前記規制部材の係合凹部又は係合突起が脱離する。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態に係る物品取出容器について、図面を参照して説明する。
図1は本願発明に係る物品取出容器の分解斜視図である。また、図2は本願発明の物品取出容器の内部構造を示す透視図である。図3は物品取出容器から物品を取り出す際の機構を示す説明図である。
図1、図2において、3は物品Mを収容する容器本体、5は前記容器本体3に設けられた蓋体である。
【0010】
物品取出容器1の全体構成について説明する。物品取出容器1は、容器本体3と、当該容器本体3に設けられた蓋体5とから構成されている。前記容器本体3は、仕切部材45a,45bによって上下に仕切られ、上方に複数の物品Mを収容する物品収容部41が形成され、下方に前記物品Mを外部に取り出す物品取出部43が形成されている。前記物品取出部43の側部には、物品取出開口17が形成され、該物品取出開口17に前記蓋体5が開閉可能に設けられている。
【0011】
前記仕切部材45a,45bには、物品収容部41から物品取出部43へ物品Mが通過できる連通孔47が設けられている。前記物品取出部43には、前記蓋体5の開動作に伴って物品Mを取り出す物品取出手段27と、物品取出手段27と連動して前記連通孔47を塞ぎ物品収容部41から新たな物品Mが落下するのを防止する規制部材4が設けられている。
【0012】
前記物品取出手段27は、形象部材29と、該形象部材29に設けられた前記物品Mを運搬するための載置収容手段31とからなる。前記物品取出手段27と前記規制部材4は、接触摩擦により連動するようになっている。なお、前記物品取出手段27には、係合突起34又は係合凹部が形成され、前記規制部材4には、前記物品取出手段27の係合突起34又は係合凹部と係脱する係合凹部58又は係合突起が形成され、蓋体5が物品取出開口17を閉じている時、前記物品取出手段27の係合突起34又は係合凹部と前記規制部材4の係合凹部58又は係合突起が係合し、蓋体5が物品取出開口17を開いている時、前記物品取出手段27の係合突起34又は係合凹部と前記規制部材4の係合凹部58又は係合突起が脱離するようになっている。
【0013】
本願発明の物品取出容器1は、最適な実施の形態として合成樹脂等により成形されており、容器本体3は物品収容部41と物品取出部43を備えている。前記容器本体3には物品Mを取り出すための蓋体5が開閉可能に取り付けられている。
【0014】
容器本体3及び蓋体5の構成について詳細に説明する。
容器本体3は、前壁62、後壁63、底壁64、左壁11a、右壁11bの縦長箱状に形成され、上部が開放されて物品Mを供給する物品供給開口19が形成され、後壁63下部に物品Mを取り出す物品取出開口17が形成されている。
【0015】
容器本体3は、左容器体9aと右容器体9bを互いに対向させて接合することにより構成されている。これら左容器体9a、右容器体9bの形状は、略長方形状の左壁11a、右壁11bの、物品Mを取り出す物品取出開口17と物品Mを供給する物品供給開口19を除いた部分に周壁13a、13bが形成されている。
なお、上述したように左容器体9aと右容器体9bは、互いに対照的な形状であるため、特に説明を要しないかぎり符号「a」を付したものは左容器体9aに設けられた要素、符号「b」を付したものは右容器体9bに設けられた要素として説明する。また説明上使用する上下左右の用語は、特に説明を行わない限り図面の上下左右と同一の方向を表す。
【0016】
容器本体3に形成された周壁13a、13bの端面は、互いに当接する部位であり、周壁13aの端面の所定位置には複数の嵌合孔15aが設けられ、周壁13bの端面の所定位置には複数の嵌合凸部15bが設けられている。そして、これら嵌合孔15aに嵌合凸部15bを嵌着することにより左容器体9aと右容器体9bが結合されて、容器本体3が形成される。周壁13aと周壁13bが当接することによって、前壁62、後壁63、底壁64が形成される。
【0017】
容器本体3は、前述したように左容器体9aと右容器体9bを対向して結合させることにより形成された部材である。この容器本体3に蓋体5を取り付けた状態において、略直方体をなし外形寸法は例えば奥行き10mm程度、幅30mm程度、高さ70mm程度に形成されている。
これは、衣服等のポケットに入れて傾向する際に邪魔にならない程度の大きさとするためである。
【0018】
また、左容器体9aと右容器体9bの左壁11a、右壁11bの内側には、仕切部材45a、45bが設けられている。仕切部材45aと45bは、左容器体9aと右容器体9bを結合することで互いに当接して容器本体3内を上下に仕切り、上方に物品収容部41の空間を構成し、下方に物品取出部43の空間を構成している。
【0019】
この仕切部材45a、45bは、それぞれの各容器体9a、9bの内壁に設けられている。この仕切部材45a、45bは、前記物品取出開口17を半径とし、該物品取出開口17の下端縁を中心として扇形状の周上に設けられている。そして、仕切部材45a、45bは、前記物品取出開口17とは反対側の位置に前記物品Mを通過させることができる程度の間隔を有した連通孔47が形成されてい
この連通孔47は、物品Mの外形(例えば物品の直径及び厚み)より若干大きい間隔を有して形成され、物品収容部41から物品取出部43へ物品Mを通過させることができる。物品取出開口17は、物品取出部43に形成され、後壁63下部が切り欠かれ、左壁11a下部及び右壁11b下部が湾曲して切り欠かれて形成されている。
る。
【0020】
物品収容部41内の左壁11aと右壁11b間が、下方にいくに従って狭くなるようになっている。物品収容部41内の左壁11aは、仕切部材45aの直上にガイド壁12aが形成され、ガイド壁12aの上端に傾斜壁14aが形成されている。物品収容部41内の右壁11bは、仕切部材45bの直上にガイド壁12bが形成され、ガイド壁12bの上端に傾斜壁14bが形成されている。ガイド壁12aとガイド壁12bの隙間は、物品Mの厚みより若干広くなっている。従って、物品収容部41に収容された物品Mは、傾斜壁14a,14bによって、ガイド壁12aとガイド壁12bの間に厚み方向の複数の物品Mが重ならないようにして導かれて仕切部材45a、45bに載り、仕切部材45a、45bの傾斜に沿って物品Mの直径方向に移動して連通孔47に導かれる。
【0021】
また物品取出部43内の左壁11aと右壁11bには、詳細は後述する規制部材4の第1の規制部材6が摺動する摺動溝49a,49bが設けられている。該摺動溝49a,49bの前記仕切部材45a、45bの端部に位置する部分には、第1の規制部材6を係止する係止突起50a、50bが設けられている。
【0022】
さらに容器本体3には、物品Mを供給するための物品供給開口19が設けられ、該物品供給開口19には開閉自在な物品供給蓋21が取り付けられている。
物品供給蓋21は、前記左容器9aと右容器体9bを当接した際に形成される物品供給開口19を覆い開閉自在に取り付けられている。該物品供給蓋21の長手方向の一側端には突起軸23、23が2カ所に設けられている。この突起軸23、23は、前記左容器体9aと右容器体9bが当接されることにより左容器体9aと右容器体9bに設けられた軸受孔25a、25bに回動自在に枢着される。これにより物品供給蓋21が開閉自在となり、必要に応じて物品Mを収容することができる。なお、物品供給蓋21は、他端側に係止凹部26が形成され、容器本体の前壁62上部に形成された係止凸部18に係止凹部26が係脱される。
【0023】
つぎに、上記説明した容器本体3に設けられた蓋体5と、当該蓋体5と連動可能に設けられた物品取出手段27および規制部材4について詳細に説明する。
蓋体5は、前記容器本体3と同様に合成樹脂により形成され、物品取出開口17を塞ぐようになっており、後壁63の切り欠き部を塞ぐ平面部7と、左壁11aと右壁11bの切り欠き部を塞ぐ側面部5a,5bを有する。また蓋体5の内側には嵌着部37が設けられ、後述する物品取出手段27に取り付けられる。そして該蓋体5は、規制部材4及び物品取出手段27と連動するようにして、前記容器本体3に設けられた物品取出開口17に対して開閉自在に設けられている。
この物品取出手段27は、本実施の最適な形態として、例えば合成樹脂により成形された形象部材29と、該形象部材29に設けられたバケット状の載置収容手段31と、形象部材29が固着された蓋体5とともに容器本体3に取り付けられる取付部材33により構成されている。
【0024】
規制部材4は、前記蓋体5と連動するものであり、前記物品取出部43に配置され、前記連通孔47を介して前述した物品取出手段27の載置収容手段31に前記物品Mが1個ずつ適切に収容されるように設けられている。また、載置収容手段31に物品Mが収容された後、次に待機している物品Mの落下を規制するものである。
この規制部材4は、最適な実施の形態として、合成樹脂により形成された第1の規制部材6と第2の規制部材8とからなる。
【0025】
第1の規制部材6は、前後方向の断面が凸状に形成され、底部に前記連通孔47を開閉するための操作片6aが形成されている。第1の規制部材6は、前記摺動溝49a,49bを摺動することで前記連通孔47を塞ぎ、物品収容部41の物品Mが物品取出部43へ落下することを規制する。
第2の規制部材8は、その一端が容器本体3に設けられた回動軸55a、55bに所定角度をもって回動自在に取り付けられている。この第2の規制部材8の他の一端は、前記第1の規制部材6の操作片6aに当接する形状となっている。これは、前記蓋体5の開閉に伴って、該第2の規制部材8が回動することにより第1の規制部材6を摺動させ、前記連通孔47を開閉する。
【0026】
すなわち、前記蓋材5が閉じられた場合には、前記載置収容手段31が連通孔47の下方の位置に移動し、第1の規制部材6は容器本体3の底部に位置して連通孔47が開口されている。前記蓋材5が開かれた場合には、該第1の規制部材6は前記第2の規制部材8により摺動溝49a、49bに沿って移動し連通孔47を塞ぐ。
このように第1の規制部材6が連通孔47を塞ぐことで、連通孔47の下に載置収容手段31が位置していない場合に物品Mは物品収容部41から物品取出部43へ落下することができなくなる。
【0027】
形象部材29は、前記規制部材4と同様に前記物品取出部43にあって、これの所定位置に上部が開口したバケット状の前記載置収容手段31が設けられている。載置収容手段31は詳細は後述するが、前記蓋体5が閉じられた際に物品Mの載置収容が可能となるように、前記連通孔47の下方の位置に設けられている。
また形象部材29に設けられた載置収容手段31は、前記物品Mを載置収容して当該物品取出容器1の内部から外部へ取り出すためのものであり、前記蓋体5の開動作に伴って形象部材29とともに物品Mがこぼれ落ちないように移動する。この形象部材29は、例えば、動物、アニメのキャラクタ等で形成しても良く、当該形象部材29が物品Mを運搬しての取出しを楽しめるように構成されている。
【0028】
この形象部材29は、取付部材33を介して前記蓋体5に取り付けられ、蓋体5と連動して回動する。取付部材33は、形象部材29が固着されるアーム35と、前記蓋体5に設けられた嵌着部37に嵌着される嵌着板39とにより略L字型に構成されている。
【0029】
この取付部材33はアーム35の後部に取付孔53が設けられ、前記第2の規制部材8に設けられた孔部57a、57bとともに容器本体3に設けられた回動軸55a、55bに同軸上で軸支される。第2の規制部材8は、略コ字型に形成され、一対の軸受片59a,59bと、一対の軸受片59a,59bの先端に設けられた当接片60とからなり、一対の軸受片59a,59bの後部に孔部57a,57bが形成されている。この場合に前記第2の規制部材8の軸受片59a、59bの孔部57a、57b周縁がアーム35を狭持し、両部材間の接触による摩擦力により、蓋体5の回動(蓋体の開閉)に伴って前記第2の規制部材8が所定範囲内で回動する。また前記第2の規制部材8の中央部分には前記形象部材29が載置されたアーム35が収容される空間61が軸受片59a、59bによって形成されている。
このように容器本体3に取り付けられた取付部材33の嵌着板39を前記蓋体5の嵌着部37に嵌着することによって、容器本体3に蓋体5が取り付けられる。
【0030】
このように規制部材4、物品取出手段27とともに容器本体3に取り付けられた蓋体5は、容器本体3の後壁63に沿って閉じられた状態から該容器本体3の底壁64の底部面と一致するぐらいまでの略90度開くことができる。蓋体5をこのように開閉することで、連通孔47を通過して載置収容手段31に収容された物品Mは、蓋体5と同角度(略90度)移動した載置収容手段31により当該容器本体3の外部に取り出すことができる。
なお、物品取出手段27としてアーム35に形象部材29を取り付けるように構成したため、仕様変更の対応、あるいは、形象部材29をシリーズ化した際の対応を容易に行うことが可能となる。
【0031】
つぎに上記構成の物品取出容器1の作用、使用方法等について図2および図3を参照して説明する。
図2(a)は、本願発明の物品取出容器1に複数の物品Mを収容して蓋体5を閉じた状態の説明図であり、図2(b)は、同物品取出容器1から蓋体5を開いて物品Mを取り出した状態の説明図である。
本願発明の物品取出容器1は、最適な実施の形態として、所定の厚みを有し外形が円形に形成された所謂錠剤(コイン)形状の物品Mの収容に適したものとして形成されている。そのため上述したように容器本体3の外観形状は全体として薄型の直方体であり、角部については所定の半径で面取りをした曲面を有している。そして容器本体3には該容器本体3の上部に設けられた前記物品供給開口19から複数の物品Mが収容される。
【0032】
この物品取出容器1は、物品Mが収容された物品収容部41を上方に、物品取出部43が下方として、上下に若干の振動を与えると、物品収容部41の位置Pに物品Mの1つが移動し、前記連通孔47を通過して物品取出部43の載置収容手段31に収容され、蓋体5を開くことにより、容器本体3の外部へ取り出すことができる。
【0033】
図2(a)は、容器本体3に蓋体5を閉じた状態を示したものであり、図に示すようにこの状態では前記規制部材4が下方に位置しており、第1の規制部材6もともに下方に位置して前記連通孔47を通過可能となっている。この状態では位置Pの物品Mは連通孔47を通過して載置収容手段31に物品Mが収容される。
図2(b)は、容器本体3から蓋体5を開いた状態を示したものである。蓋体5を開くと第2の規制部材8は上方に移動し、それに伴って第1の規制部材6が係止突起50a、50bに当接するまで持ち上げられる。該第1の規制部材6は載置収容手段31に収容された物品Mと次に待機している位置Pの物品Mとの間を摺動して連通孔47を塞ぐ。そして載置収容手段31に収容された物品Mを容器外へ取り出すことができる。
このように、蓋体5を閉じると物品取出手段27である載置収容手段31に物品Mが載置収容され、蓋体5を開くことで容器外へ1つの物品Mを取り出せるようになる。
【0034】
ここで上記蓋体5の開閉に伴う物品Mを取り出す状態について図3(a)、図3(b)、図3(c)を参照してさらに詳細に説明する。
図3(a)は、前記図2(a)に示した状態を側面から表したものであり、蓋体5が閉じられて物品Mを載置収容手段31に載置収容された状態が示されている。このとき物品収容部41には、物品Mが雑多に収容されているが、物品収容部41の仕切部材45a、45b付近は、前述したようにガイド壁12a,14aによって物品Mの厚みと略同様の隙間であるため、当該物品取出容器1への上下の振動、あるいは重力に伴って物品収容部41内に形成された位置Pに1つの物品Mが直径方向へ移動し待機状態となる。そして、蓋体5が閉じられていると、物品Mはこの位置Pから連通孔47を通過して前記載置収容手段31に載置収容される。
【0035】
図3(b)は、蓋体5を開き始めた状態を示したものであり、蓋体5の開動作に伴って第2の規制部材8と第2の規制部材8により第1の規制部材6が押し上げられる状態を示している。
蓋体5が開き始めると、取付部材33も同時に回転し、取付部材33に圧接している第2の規制部材8も圧接による摩擦力により、第2の規制部材8が、蓋体5と同じ方向へ回転する。第2の規制部材8の他端(当接片60)が第1の規制部材6の操作片6aに係合して、第1の規制部材6を押し上げて連通孔47を塞ぎ、物品収容部41内で待機している物品Mの落下を防止する。この場合、上述したように載置収容手段31に収容された物品Mと、次に待機している位置Pの物品Mとの接触部分を第1の規制部材6が通過し、これと同時に載置収容手段31は物品取出開口17へ向けて移動する。
【0036】
図3(c)は、蓋体5を完全に開いた状態を示したものであり、蓋体5とともに物品取出手段27が移動し、載置収容手段31に収容された物品Mが当該物品取出容器1の外部に取り出される。このとき前記第1の規制部材6は第2の規制部材8により、係止突起50a,50bに当接する位置まで押し上げられて位置Pの物品Mが連通孔47を通過することが遮断される。第1の規制部材6が係止突起50a,50bに当接すると、第2の規制部材8もこれ以上回転できなくなり、取付部材33が接触摩擦力に抗して第2の規制部材8から抜け出るように回転し、蓋体5が完全に開くことになる。そして物品取出部43の外部に取り出された物品Mを取ることができる。
【0037】
図3(d)は、物品Mを取り出して、再び蓋体5を閉じる状態を示したものである。蓋体5を閉じると取付部材33,即ちアーム35が下方に回転し、アーム35との接触摩擦力により第2の規制部材8も同時に下方に移動する。第2の規制部材8が底壁64に当接すると回転ができなくなり、取付部材33が接触摩擦力に抗して第2の規制部材8、即ち一対の軸受け片59a,59b間の空間61内に収納され、元の状態(図3(a))に戻る。また載置収容手段31が第1の規制部材6に当接して押し下げ、第1の規制部材6が下がるとともに連通孔47が開き始め、蓋体5が所定位置まで閉じられると第1の規制部材6は完全に下方に移動し、次に位置Pで待機していた物品Mが連通孔47を通過して載置収容手段31に載置収容される。
このように蓋体5の開閉を繰り返すことによって物品Mを1つずつ取り出すことができる。
【0038】
なお、取付部材33(アーム35)に係合突起34を形成し、第2の規制部材8に、取付部材33(アーム35)の係合突起34と係脱する係合凹部58を形成しても良い。このようにすると、蓋体5が物品取出開口17を閉じている時、取付部材33(アーム35)の係合突起34と第2の規制部材8の係合凹部58が係合し、蓋体5が物品取出開口17を開いている時、取付部材33(アーム35)の係合突起34と第2の規制部材8の係合凹部58が離脱する。
【0039】
図2(a)に示すように、容器本体3に蓋体5を閉じた状態から蓋体5を開くと、取付部材33も同時に回転し、取付部材33に圧接している第2の規制部材8も圧接による摩擦力及び係合突起34と係合凹部58の係合力により、第2の規制部材8が、蓋体5と同じ方向へ回転する。第2の規制部材8の他端(当接片60)が第1の規制部材6の操作片6aに係合して、第1の規制部材6を押し上げて連通孔47を塞ぎ、物品収容部41内で待機している物品Mの落下を防止する。
【0040】
図3(c)に示すように、第1の規制部材6が係止突起50a,50bに当接すると、第2の規制部材8もこれ以上回転できなくなり、取付部材33が接触摩擦力に抗し且つ係合凹部58から係合突起34が脱離し、一対の軸受け片59a,59b間の空間61から抜け出るように回転し、蓋体5が完全に開くことになる。蓋体5を閉じると、取付部材33,即ちアーム35が下方に回転し、アーム35との接触摩擦力により第2の規制部材8も同時に下方に移動する。第2の規制部材8が底壁64に当接すると回転ができなくなり、取付部材33が接触摩擦力に抗して第2の規制部材8、即ち一対の軸受け片59a,59b間の空間61内に収納され、取付部材33の係合突起34が第2の規制部材8の係合凹部58と係合し、元の状態(図3(a))に戻る。このように、係合突起34及び係合凹部58により、蓋体5を開くと、確実に規制部材4を連動させることができる。
【0041】
物品取出容器1は、ポケットおよびバッグに入れて持ち歩くとき、また衛生面を考慮して蓋体5が設けられているため、蓋体5を開く動作に伴って動物やキャラクタ等の形象部材29により固形菓子等の物品Mを1つずつ取り出せるようになっている。従って従来の物品取出容器のように蓋が無く容器の外部にキャラクタ等が付いて要るものとは異なり、携行に優れ且つ衛生的であって、蓋の開閉とともにキャラクタ等が物品を取り出すといった楽しみが得られる。
また、物品取出容器1は、物品取出部43として物品Mを載置収容する載置収容手段31を設けて物品Mを取り出すようにしたため、従来のように個々の物品Mを挟持する必要がなく、物品Mの大きさに若干の誤差が合った場合にも確実に取り出すことができるようになる。また、物品Mを載置収容手段31に載置収容して容器本体3外に運ぶようにしたため、狭持により物品Mが破損することが防止できる。
【0042】
物品取出容器1は、物品取出部43を扇形状として物品収容部41と仕切り、その最下方に物品Mが通過可能な連通孔47を設けたため、物品収容部41に収容されている物品Mは、重力あるいは該容器本体3を上下に振って若干の振動を与えると、連通孔47の所定位置に移動させることができる。また、物品収容部41の連通孔47近傍の幅を物品Mの略厚みと略同じに構成したので、容器本体3内部に物品Mを所定の姿勢にするための複雑な構造の必要がなく、該容器本体3の形成を容易に行うことが可能となる。
【0043】
なお上記実施の形態では、連通孔を通過する物品の移動を規制する規制部材を第1の規制部材、第2の規制部材として構成したが、物品の移動について同様の作用が得られれば第1の規制部材と第2の規制部材を一体化したものであってもよく、その形状は特に限定されない。
また上記実施の形態では、蓋体の嵌着部に物品取出手段の嵌着板を嵌着してアームとL字型となるように形成して説明したが、同様の作用が得られればアームと蓋体を一体に形成してもよく、また蓋体を容器本体に回動自在に取り付けてもよく、蓋体の取り付け位置あるいは取付方法は特に限定されない。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本願発明に係る物品取出容器は、ポケットおよびバッグに入れて持ち歩くとき、また衛生面を考慮して蓋体が設けられているため、蓋体を開く動作に伴って動物やキャラクタ等の形象部材により固形菓子等の物品を1つずつ取り出せるようになっている。従って従来の物品取出容器のように蓋が無く容器の外部にキャラクタ等が付いて要るものとは異なり、携行に優れ且つ衛生的であって、蓋の開閉とともにキャラクタ等が物品を取り出すといった楽しみが得られる。
また、本願発明に係る物品取出容器は、物品取出部として物品を載置収容する載置収容手段を設けて物品を取り出すようにしたため、従来のように個々の物品を挟持する必要がなく、物品の大きさに若干の誤差が合った場合にも確実に取り出すことができるようになる。また、物品を載置収容手段に載置収容して容器外に運ぶようにしたため、狭持により物品が破損することが防止できる。
【0045】
本願発明に係る物品取出容器は、物品取出部を扇形状として物品収容部と仕切り、その最下方に物品が通過可能な連通孔を設けたため、物品収容部に収容されている物品は、重力あるいは該容器を上下に振って若干の振動を与えると、連通孔の所定位置に移動させることができる。また、物品収容部の連通孔近傍を物品の略厚みに構成したので、容器内部に物品を所定の姿勢にするための複雑な構造の必要がなく、該容器の形成を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る物品取出容器の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る物品取出容器の内部構造を示す透視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る物品取出容器の機構を示す説明図である。
【符号の説明】
M 物品
P 位置
1 物品取出容器
3 容器本体
4 規制部材
5 蓋体
5a 側面部
5b 側面部
6 第1の規制部材
6a 操作片
7 平面部
8 第2の規制部材
9a 左容器体
9b 右容器体
11a 左壁
11b 右壁
12a ガイド壁
14a 傾斜壁
13a 周壁
13b 周壁
12b ガイド壁
14b 傾斜壁
15a 嵌合孔
15b 嵌合凸部
17 物品取出開口
18 係止凸部
19 物品供給開口
21 物品供給蓋
23 突起軸
25a 軸受孔
25b 軸受孔
26 係止凹部
27 物品取出手段
29 形象部材
31 載置収容手段
33 取付部材
34 係合突起
35 アーム
37 嵌着部
39 嵌着板
41 物品収容部
43 物品取出部
45a 仕切部材
45b 仕切部材
47 連通孔
49a 摺動溝
49b 摺動溝
50a 係止突起
50b 係止突起
53 取付孔
55a 回動軸
55b 回動軸
57a 孔部
57b 孔部
58 係合凹部
59a 軸受片
59b 軸受片
60 当接片
61 空間
62 前壁
63 後壁
64 底壁

Claims (4)

  1. 下記の要件を備えたことを特徴とする物品取出容器
    (イ)容器本体と、当該容器本体に設けられた蓋体とから構成されていること。
    (ロ)前記容器本体は、仕切部材によって上下に仕切られ、上方に複数の物品を収容する物品収容部が形成され、下方に前記物品を外部に取り出す物品取出部が形成されていること。
    (ハ)前記物品取出部の側部には、物品取出開口が形成され、該物品取出開口に前記蓋体が開閉可能に設けられていること。
    (ニ)前記仕切部材には、物品収容部から物品取出部へ物品が通過できる連通孔が設けられていること。
    (ホ)前記物品取出部には、前記蓋体の開動作に伴って物品を取り出す物品取出手段と、物品取出手段と連動して前記連通孔を塞ぎ物品収容部から新たな物品が落下するのを防止する規制部材が設けられていること。
  2. 前記物品取出手段は、形象部材と、該形象部材に設けられた前記物品を運搬するための載置収容手段とからなることを特徴とする請求項1記載の物品取出容器。
  3. 前記物品取出手段と前記規制部材は、接触摩擦により連動するようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の物品取出容器。
  4. 前記物品取出手段には、係合突起又は係合凹部が形成され、前記規制部材には、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と係脱する係合凹部又は係合突起が形成され、蓋体が物品取出開口を閉じている時、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と前記規制部材の係合凹部又は係合突起が係合し、蓋体が物品取出開口を開いている時、前記物品取出手段の係合突起又は係合凹部と前記規制部材の係合凹部又は係合突起が脱離することを特徴とする請求項1、2又は3記載の物品取出容器。
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