JP2004009714A - 押出装置およびそれに用いられる被押出材状態調整部 - Google Patents
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Abstract
【課題】被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な押出装置、およびそれに用いられるブレーカプレートを提供する。
【解決手段】押出機1は、供給された被押出材をスクリュー20によって押出すシリンダ10と、シリンダ10の先端に設けられ、シリンダ10から押出された被押出材が通過するヘッド部35と、ヘッド部35の先端に設けられるブレーカプレート80とを有し、ブレーカプレート80は、ヘッド部35を通過した被押出材が通過するストレーナ50と、ストレーナ50を通過した被押出材を冷却する冷却材が通過する冷却通路81とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】押出機1は、供給された被押出材をスクリュー20によって押出すシリンダ10と、シリンダ10の先端に設けられ、シリンダ10から押出された被押出材が通過するヘッド部35と、ヘッド部35の先端に設けられるブレーカプレート80とを有し、ブレーカプレート80は、ヘッド部35を通過した被押出材が通過するストレーナ50と、ストレーナ50を通過した被押出材を冷却する冷却材が通過する冷却通路81とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゴム製品の材料となるゴム材料を連続的に押出す押出装置に関する。より詳細には、本発明は、ゴム材料中の異物を除去し材料の流れを均一にするためのストレーナを係止するブレーカプレートを有する押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被押出材を連続的に押出す押出装置としての押出機は、例えばゴム製品の製造工程において用いられる。
図8(a)は、ゴム製品の製造工程の一部の一例を示すフロー図である。
例えばラテックス等のゴム材料は、ニーダーやバンバリーと呼ばれる混練機によって、充填剤等の薬品と混練される(混練工程)。
【0003】
混練工程において製造されたゴム材料のコンパウンドは、押出機によって、ストレーナと呼ばれるメッシュ状になった金網を通過するように押出される(ストレーナ工程)。
ストレーナ工程は、ストレーナによって、コンパウンド中に含まれる小石や木片などの異物を除去し、材料が押出される方向と直交する断面方向の密度や流速等の材料の流れの状態を均一にするために行なわれる。
ストレーナを通過したゴム材料は正確に計量され再びコンパウンドにされる。所定の重量毎のコンパウンドは、再びニーダーやバンバリーによって架橋剤や促進剤等の薬品と混練される(促入工程)。
【0004】
架橋剤や促進剤を促入れされたゴム材料のコンパウンドは、ストレーナ工程で用いられた押出機PIとは別の、ゴム材料を所定形状に成形可能な押出機PIIによって、所定形状に成形される(成形工程)。
所定のゴム製品の形状に成形されたゴム材料は、加熱機によって加熱され、架橋により弾性が出るようにされる(加硫工程)。
【0005】
図8(b)に、ストレーナ工程において用いられる押出機PIの部分断面概略構成図を示す。
押出機PIは、ホッパ15からシリンダ10内に供給されるゴム材料を、シリンダ10内に挿入されているスクリュー20を例えばモーター等の駆動手段を備える駆動部30の駆動力によって回転させることにより、シリンダ10の先端部まで搬送する。
【0006】
シリンダ10の先端には、押出圧力やゴム材料の吐出量を規定するための所定形状の内部空間を有するヘッド部35が設置されている。
ヘッド部35の前方、即ちゴム材料の押出方向側には、ブレーカプレート40が設置されている。ブレーカプレート40はブレーカプレート本体40aと押止プレート40bを用いて構成され、これらの間にストレーナ50を挟み込んで係止する。ゴム材料は、スクリュー20の回転により、ブレーカプレート40において挟んでいるストレーナの前後の部分に形成された通過孔OPを通過して押出機PIの外部に押出される。ブレーカプレート40は、被押出材の温度や粘度、流速や押出される向き等の状態を調整する被押出材状態調整部としても機能する。
【0007】
ストレーナを係止するブレーカプレートを有する押出機としては、特開平10−166357号公報、特開平9−239811号公報に開示されているものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなストレーナ50のメッシュの目は非常に細かく、またブレーカプレート40に形成されている通過孔OPの断面積もヘッド部35の出口の断面積に較べて小さいため、ブレーカプレート40の前後では圧力損失が生じる。ゴム材料等の被押出材はこの圧力損失に打ち勝つような力を与えられて押出されるため、摩擦やスクリュー20によるせん断応力により、ブレーカプレート40およびヘッド部35において被押出材に熱が生じる。
【0009】
被押出材の温度が高くなると粘度も低下し、吐出量が減少する。
また、ブレーカプレート40およびヘッド部35における熱履歴が大きいと、被押出材の一部が焼けて化学変化を起こすスコーチが生じることがある。
スコーチが発生すると、後工程の成形条件に悪影響を及ぼす可能性があり、成形不良を多発させる要因となる可能性もある。また、スコーチした部分が異物となって、ストレーナ50の破れや、ブレーカプレート40の詰まり、それによるさらなる発熱や吐出量の減少といった多くの不利益が生じる可能性がある。
【0010】
本発明は、このような課題を鑑み、それらを解決するためになされたものである。その目的は、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な押出装置を提供することである。
また、押出装置に用いられ、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な被押出材状態調整部を提供することも本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するための本発明に係る押出装置は、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部と、前記先端部の先端に設けられる被押出材状態調整部とを有し、前記被押出材状態調整部は、前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部とを有する押出装置である。
【0012】
本発明に係る被押出材状態調整部は、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部とを有する押出装置の当該先端部の先端に設けられ、前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部とを有する被押出材状態調整部である。
【0013】
本発明に係る押出装置においては、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダの先端に先端部が設けられる。被押出材状態調整部はこの先端部の先端に設置される。被押出材状態調整部は、その内側において、先端部から押出された被押出材を通過させるようにストレーナを係止する。また、被押出材状態調整部は、被押出材の温度や粘度、流速や押出される向き等の状態を調整する。ストレーナは、被押出材中の異物を濾しとって除去し、被押出材が押出される方向と直交する断面方向の密度や流速等の被押出材の流れを均一にする。
【0014】
被押出材は、被押出材状態調整部のストレーナへの流入側に設けられている流入側通過孔を通過する際に、この流入側通過孔の被押出材の流入側から吐出側に向かって狭くなるように設けられているテーパにより、大きな圧力損失を生じさせることなく押出される。
被押出材状態調整部の被押出材の吐出側には、ストレーナから押出された被押出材が通過する吐出側通過孔が設けられる。被押出材は、この吐出側通過孔と直行する方向に被押出材状態調整部の内部に設けられた冷却材通路を通過する冷却材によって、ストレーナから押出された時点で冷却される。これにより、被押出材の熱履歴を抑制し、スコーチを防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら述べる。
図1は、本発明に係る押出装置としての押出機の一実施形態を示す部分断面概略構成図である。
図1に示す押出機1は、シリンダ10と、スクリュー20と、駆動部30と、ヘッド部35と、ストレーナ50と、ブレーカプレート80とを有する。
シリンダ10、スクリュー20、駆動部30、ヘッド部35については、その構成および機能は図8(b)に示す従来の押出機PIの場合と同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、ヘッド部35が本発明における先端部の一実施態様に相当し、ブレーカプレート80が被押出材状態調整部の一実施態様に相当する。また、スクリュー20と駆動部30を用いて本発明における押出手段の一実施態様が構成される。
【0016】
本実施形態におけるブレーカプレート80は、ブレーカプレート本体80aと、押止プレート80bとを有する。
図2は押止プレート80bを示す図であり、図2(a)は、図2(b)における正面図の断面I−I’から見た断面図を表わしている。
また、図3はブレーカプレート本体80aを示す図であり、図3(a)がその側面図を、図3(b)が正面図をそれぞれ表わしている。
【0017】
図2に示すように、押止プレート80bは円板状であり、被押出材が通過する通過孔60bが所定の個数形成されている。この通過孔60bが、本発明における流入側通過孔の一実施態様に相当する。
本実施形態においては、通過孔60bは、一例として、テーパ部61と連続形成孔62とから構成される。
テーパ部61は、押止プレート80bの被押出材の流入面ISから、押止プレート80bの所定の厚さまで形成されており、流入面IS側が広く、奥の被押出材の吐出側に行くほど狭くなっている。
連続形成孔62は、このテーパ部61から連続して、流入面ISの反対側である押止面AS1まで形成されており、本実施形態においてはその断面は円形である。
【0018】
図3に示すように、ブレーカプレート本体80aは、押止プレート80bを係合できるような押止プレート80bよりも大きい板状である。ブレーカプレート本体80aには、被押出材が通過する通過孔60aが、被押出材が流入してくる押止面AS2からその反対側の流出面OSまで、ブレーカプレート本体80aを貫通するように形成されている。この通過孔60aが、本発明における吐出側通過孔の一実施態様に相当する。
本実施形態においては、押止プレート80bの通過孔60bと同じ数の、断面円形の通過孔60aが、通過孔60bの連続形成孔62と同軸上に配置可能なように形成される。
本実施形態においては、連続形成孔62の内径と通過孔60aの内径は等しい。
【0019】
また、ブレーカプレート本体80a内には、通過孔60a間に、断面円形の冷却通路81が、図3(b)の行方向において通過孔60aと直交するようにブレーカプレート本体80aを貫通して形成されている。
この冷却通路81内を冷却材が流れることによって、通過孔60aを通過する被押出材を冷却することができる。冷却材としては、例えば水を利用することができる。
なお、図3(b)においてブレーカプレート本体80aの上下両端部にブレーカプレート本体80aの厚さ方向に貫通して形成されている係止孔82は、例えばボルトによってブレーカプレート80をヘッド部35に取り付けるためのものである。
【0020】
ブレーカプレート本体80aの押止面AS2と、押止プレート80bの押止面AS1との間にストレーナ50を挟み込み、連続形成孔62と通過孔60aが同軸になるように押止プレート80bをブレーカプレート本体80aに係合させることによってブレーカプレート80が組立てられ、ストレーナ50が係止される。
図4はストレーナ50を係止した状態のブレーカプレート80を示した図であり、図4(a)は流出面OS側から見た正面図を表わし、図4(b)は図4(a)における断面A−A’から見た断面図を表わし、図4(c)は流入面IS側から見た背面図を表わしている。
【0021】
ストレーナ50は、例えば薄い金網により細かいメッシュ状に構成され、被押出材の断面方向の密度や流速等の流れの状態を均一にし、異物除去力を向上させ破れを防止するために、通常、メッシュの種類を変えて2,3枚重ねて使用される。
このようなストレーナを係止したブレーカプレート80は、例えば係止孔82を貫通するボルトによりヘッド部35に締結されて、図1に示すように、ヘッド部35を介してシリンダ10の先端部に設置される。
被押出材は、ブレーカプレート80の流入面IS側から流出面OS側に押出されることになる。
【0022】
冷却材として例えば押出機1が設置される工場で用いられる水を用いる場合には、ブレーカプレート本体80aの冷却通路81には、工場水用の配管90から分岐された冷却水供給管92が連結される。
ポンプ94により、配管90の上流側から採取された水CWはブレーカプレート本体80aに入り、冷却通路81を通過して再びブレーカプレート本体80aから出てくる。
これにより、被押出材は、ストレーナ50から押出された直後の、吐出側、即ちブレーカプレート本体80aの通過孔60aにおいて冷却されることになる。
冷却に用いられた後の水HWは、配管90の下流側に戻される。これにより、十分な冷却能力を有する水CWをブレーカプレート80に供給することが可能である。
【0023】
ブレーカプレート本体80aおよび押止プレート80bの通過孔60a,60bの数や、その内径d、ならびにテーパ部61の角度r等の数値については、実施の状況に応じて適宜定めればよいが、その一例については後ほど実施例において詳述する。
【0024】
ここで、図5を参照して、押出機1の、ブレーカプレート80を含めたヘッド部における圧力損失と熱履歴について述べる。
押出機1のようなスクリュー型の押出機においては、スクリュー20によって、製品の材料である被押出材を押出すための圧力を確保する。
スクリューによる押出機からの材料の吐出量は下記式で与えられることが知られている。
【0025】
【数1】
Q2=Q1−ΔP/η×(β+γ)
Q1:開放吐出量,Q2:実質吐出量
β:背圧流恒数,γ:漏洩流恒数
ΔP:圧力損失,η:材料粘度
【0026】
上式から、材料粘度ηが高いほど実質吐出量Q2は増えることが分かる。
一般的には、温度が低いほど材料粘度ηは高くなる。
従って、通常は吐出量を確保するため、シリンダ10およびヘッド部35を含め、ストレーナ50までの押出機全体の温度TEXは、例えば冷却水の循環する冷却管を押出機1の外側に設けることなどにより、一例として約40[℃]と、ある程度低い一定の温度になるように設定されている。
【0027】
しかしながら、材料粘度が高いままだと押出されにくいので、ストレーナ50やブレーカプレート80において圧力損失ΔPが大きくなり、吐出量Q2は理論値よりも減少する。そしてその吐出量の減少分の材料は、シリンダ10のスクリュー20が収容されるスクリューフライト10a内に充填され、充填部Bを形成することになる。この充填部Bは、圧力損失ΔPとフライト部10a内に充填された材料からの圧力PEXが等しくなるまで広がる。
【0028】
材料を押出すためには上述のような充填部Bが必要となるが、この充填部Bにおける材料はスクリュー20の進行率とかみ合わなくなるため絶えずせん断力を受け、攪拌されることになる。それ故に、充填部Bにおいて材料の発熱が生じると考えられている。
【0029】
充填部Bにおける材料の発熱は、上述のように押出機全体の温度を低く保つことにより最小限に抑えることができ、充填部Bにおける材料のスコーチを防止することは可能である。しかし、これにより粘度の高いままの材料が押出されると、ストレーナ50およびブレーカプレート80の通過時においても熱が発生し、材料の熱履歴が大きくなる。
従来のように押出機のみの温調ではこの押出時における発熱を抑制することはできず、材料の粘度によっては、押出時にブレーカプレート80においてスコーチが進行する可能性があった。
押出時に熱が生じると、結果的に材料の粘度が低下し、吐出量の減少にもつながる。
【0030】
しかしながら、本実施形態においては、材料が流入し易いように、ブレーカプレート80の被押出材の流入面ISにテーパ部61が設けてあるため、被押出材のストレーナ50への流入時の圧力損失を低減することが可能である。
また、ブレーカプレート本体80aの通過孔60aにおいて、ストレーナ50から押出された被押出材を冷却することができるため、被押出材の押出時の熱履歴を抑制可能である。その結果、材料粘度の低下を抑え吐出量を確保することができ、スコーチも防止することができる。
【0031】
本実施形態においては、ストレーナを係止するブレーカプレートに冷却部を設けているため、被押出材の冷却に際して冷却手段を新たに設置する必要がなく、押出機の寸法の増大を抑制することができる。
また、ストレーナの直後に冷却部を設置しているため、流れが均一になっている被押出材に対して冷却を行なうことができ、均一かつ効果的に冷却することができる。
【0032】
その他にも、これまでは押出機によるストレーナ工程の後で架橋剤や促進剤と混練する促入工程を行なっていたが、本実施形態によれば押出時の発熱を抑えることができるため、促入後の材料に対してストレーナを通すことが可能になり、ストレーナ工程の配置の自由度が上がる。また、促入後の異物除去が可能となるため、異物混入や成形不良等の品質不具合を低減することができる。製品製造工程全体の工程数低減も可能である。
押出時のスコーチの防止も、後工程の成形条件への悪影響や成形不良の要因の除去に効果的である。また、スコーチによるストレーナ破れやブレーカプレート詰まりに対する処置工程を低減可能であり、コスト低下にもつながる。ストレーナが破れにくくなると、ストレーナの材質選択の幅が広くなり、ブレーカプレート等の型寿命を延長させることも可能になる。
【0033】
テーパ部により被押出材が流入し易くなると、小さい圧力で吐出量を増加させることができるため、従来発熱等の問題がなかった材料については、スクリュー回転数を上げて、テーパ部により余裕ができた押出圧力の分だけ吐出量を増加させることもできる。
このように、本実施形態によれば様々な派生効果も発生する。
【0034】
実施例
以下では、本発明に係るブレーカプレート80と押出機1を用いて、ブレーカプレート80を冷却しながら押出作業を行なう場合の一実施例について述べる。まず、図2〜4に示すブレーカプレート本体80aおよび押止プレート80bの設計例について述べる。
表1に、ブレーカプレート80の連続形成孔62および通過孔60aの内径d、その配列数N1、個数N2、その開口部ののべ面積AR1、被押出材料とブレーカプレート(BP)本体80aとの接触面積AR2、冷却通路81の内径drの各パラメータの2水準の値を示す。
なお、ブレーカプレートの外形W×H=255[mm]×270[mm]、および被押出材流路径L=φ150[mm]は2つのブレーカプレートで共通であり、テーパ部61のテーパ角rは、どちらのブレーカプレートにおいてもテーパ部の場所により74〜80[°]の範囲で適宜選択される。
【0035】
【表1】
ブレーカプレートのパラメータ
【0036】
このように、本実施例においては、内径dの違いに起因して開口部面積AR1および材料−BP接触面積AR2が異なる場合にも、通過孔60aの厚さTCを一定にし、冷却通路81の内径drと配列数Nを適宜規定することにより冷却水−BP接触面積AR3も一定にしてある。これにより、冷却水の流量と温度を計測することによって、容易に熱収支を比較することができる。
【0037】
表1に示したブレーカプレートのうち、内径d=φ9[mm]、通過孔60aの個数N2=72[個]のブレーカプレート80を用いて、被押出材を冷却しながら押出した押出実験の結果について述べる。
このときの各実験条件は以下の通りである。
・押出機1全体の温度:TEX=80[℃]
・スクリュー20の回転数:15[min−1]
・ストレーナ50のメッシュ数:φ150[mm]あたり120
・冷却材:工場水を使用。流量QW=22.8[l/min]
・被押出材:ニトリルゴム(NBR)。ムーニー粘度M=85.7[M](100[℃]時)。架橋剤は未添加。
【0038】
また、測定対象は以下の通りである。
・スクリュー20の出口圧力P[MPa]:押出機1の圧力センサにより自動計測。
・被押出材の吐出時温度TOi[℃](i=1〜4):図4(a)に示す4つの通過孔TL1〜TL4から吐出した被押出材に直接熱電対を差して計測。
・吐出量Q2[kg/h]:通過孔TL1〜TL4から一定時間に吐出した被押出材の吐出量QTL1〜QTL4を3回計測した合計値を基に算出。
【0039】
以上の条件のもとで、ブレーカプレート80に流入する水CWの温度を90[℃]と60[℃]の2通りに調節した場合の結果を表2および図6に示す。
図6は、通過孔TL1〜TL4のそれぞれから押出される被押出材の吐出時温度TO1〜TO4を示すグラフである。
【0040】
【表2】
実験結果
【0041】
なお、表2における平均温度TAV[℃]は、吐出量QTL1〜QTL4[kg/h]と吐出時温度TO1〜TO4[℃]に対して、通過孔TL1〜TL4をそれぞれ含む同心のリング状部に含まれる通過孔60aの数を重み付けして算出したものである。図7を参照して、平均温度TAVの算出方法をさらに詳述する。
まず、図4(a)に示す通過孔TL1〜TL4からの被押出材の吐出時温度TO1〜TO4と、流出面OSの中心からの通過孔TL1〜TL4のそれぞれの中心までの半径方向の距離との関係に基づいて、図7(a)に示すように、流出面OSにおける半径方向の温度分布を近似的に求める。図7(a)に示すグラフにおいて、横軸は流出面OSの中心からの半径方向の距離R[mm]であり、縦軸は、近似の結果の、被押出材の吐出時温度T[℃]である。本実施例において実際に求まった半径方向の温度分布が図6に示すグラフである。
【0042】
求まった温度分布に対し、通過孔TL1〜TL4からの吐出量QTL1〜QTL4と通過孔TL1〜TL4をそれぞれ含む同心のリング状部に含まれる通過孔60aの数とから算出した吐出量を重み付けする。これにより、温度分布を、図7(b)に示すように、半径方向に異なる高さを有する円柱状に展開する。
【0043】
図7(b)のように求まった半径方向に異なる高さを有する円柱を、それと等しい体積と直径を有し、図7(c)に示すように一様な断面を有する円柱に変形する。図7(c)における円柱の高さが、平均温度TAVとなる。
【0044】
表2および図6から、水CWの温度が90[℃]の場合に、通過孔TL1〜TL4における被押出材の温度を、冷却しない場合に較べて約25[℃]下げられたことが分かる。また、平均温度においても吐出時温度が約25[℃]低下している。
このとき、吐出量Q2は約3[kg/h](2.3[%])しか低下していない。これは、被押出材の冷却多過に伴い被押出材のムーニー粘度Mが高くなって押出されにくくなることにより生じるブレーカプレート80における被押出材の目詰まりが、ほとんど発生していないことを意味する。
【0045】
水CWの温度が60[℃]の場合には、被押出材の吐出時温度TO1〜TO4、およびおよび平均温度TAVを、冷却しない場合に較べて約30[℃]下げることができた。
この場合にも、被押出材の目詰まりによる吐出量Q2の低下はほとんどなかった。
なお、スクリュー20の出口圧力Pは、被押出材のムーニー粘度Mが冷却により高くなるため、被押出材を冷却しない場合に較べてどちらの場合にもやや高くなっている。
【0046】
以上のように、本実施例によれば、被押出材を効果的に冷却できたことが分かる。
特に、水CWの温度が60[℃]の場合のように、被押出材の吐出時の平均温度TAVが120[℃]以下となる場合には、被押出材の種類によってはスコーチが進行せず、実際に架橋剤を添加しての押出作業が可能になる。
【0047】
なお、これまで述べてきた実施形態、ならびに実施例は本発明を説明するための例であり、本発明は特許請求の範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態においては、テーパ部61から連続して連続形成孔62が形成されているとしたが、連続形成孔62を形成せず、テーパ部61のみにしてもよい。また、テーパ部61の深さも適宜変更可能である。
さらには、連続形成孔62および通過孔60a,60b、ならびに冷却通路81の断面形状も円形に限らず、通過孔および冷却通路81の配列状態についても適宜変更可能である。
冷却材についても、水に限らず、油や市販の冷却材でもよい。要は、ストレーナから被押出材が押出された時点で冷却されるようになっていればよい。
また、冷却効果を調節するために、ストレーナとブレーカプレートとの間に断熱材を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な押出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、押出装置に用いられ、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な被押出材状態調整部を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る押出装置の一実施形態を示す部分断面概略構成図である。
【図2】図2は、図1に示す実施形態において用いられる押止プレートを示す図であり、図2(a)は、図2(b)における正面図の断面I−I’から見た断面図を表わしている。
【図3】図3は、図1に示す実施形態において用いられるブレーカプレート本体を示す図であり、図3(a)がその側面図を、図3(b)が正面図をそれぞれ表わしている。
【図4】図4は、図1に示す実施形態において、ストレーナを係止した状態のブレーカプレートを示した図であり、図4(a)は流出面側から見た正面図を表わし、図4(b)は図4(a)における断面A−A’から見た断面図を表わし、図4(c)は流入面側から見た背面図を表わしている。
【図5】図5は、押出装置のヘッド部における圧力損失と熱履歴を説明するための図である。
【図6】図6は、本発明に係る一実施例において得られる、ブレーカプレートの通過孔に対応した被押出材の吐出時の温度を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明に係る一実施例において用いる平均温度の算出方法を説明するための図であり、図7(a)は半径方向の温度分布を示し、図7(b)は図7(a)の温度分布に吐出量を重み付けして円柱状に展開した様子を示し、図7(c)は図7(b)の円柱を平均化した様子を示している。
【図8】図8は、従来の押出装置を説明するための図であり、図8(a)はゴム製品の製造工程の一部の一例を示すフロー図、図8(b)は図8(a)のストレーナ工程において用いられる押出機の部分断面概略構成図である。
【符号の説明】
1…押出機、10…シリンダ、15…ホッパ、20…スクリュー、30…駆動部、35…ヘッド部、40,80…ブレーカプレート(被押出材状態調整部)、40a,80a…ブレーカプレート本体、40b,80b…押止プレート、50…ストレーナ、60a…吐出側通過孔、60b…流入側通過孔、61…テーパ部、62…連続形成孔、81…冷却通路、IS…流入面、OS…流出面
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばゴム製品の材料となるゴム材料を連続的に押出す押出装置に関する。より詳細には、本発明は、ゴム材料中の異物を除去し材料の流れを均一にするためのストレーナを係止するブレーカプレートを有する押出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
被押出材を連続的に押出す押出装置としての押出機は、例えばゴム製品の製造工程において用いられる。
図8(a)は、ゴム製品の製造工程の一部の一例を示すフロー図である。
例えばラテックス等のゴム材料は、ニーダーやバンバリーと呼ばれる混練機によって、充填剤等の薬品と混練される(混練工程)。
【0003】
混練工程において製造されたゴム材料のコンパウンドは、押出機によって、ストレーナと呼ばれるメッシュ状になった金網を通過するように押出される(ストレーナ工程)。
ストレーナ工程は、ストレーナによって、コンパウンド中に含まれる小石や木片などの異物を除去し、材料が押出される方向と直交する断面方向の密度や流速等の材料の流れの状態を均一にするために行なわれる。
ストレーナを通過したゴム材料は正確に計量され再びコンパウンドにされる。所定の重量毎のコンパウンドは、再びニーダーやバンバリーによって架橋剤や促進剤等の薬品と混練される(促入工程)。
【0004】
架橋剤や促進剤を促入れされたゴム材料のコンパウンドは、ストレーナ工程で用いられた押出機PIとは別の、ゴム材料を所定形状に成形可能な押出機PIIによって、所定形状に成形される(成形工程)。
所定のゴム製品の形状に成形されたゴム材料は、加熱機によって加熱され、架橋により弾性が出るようにされる(加硫工程)。
【0005】
図8(b)に、ストレーナ工程において用いられる押出機PIの部分断面概略構成図を示す。
押出機PIは、ホッパ15からシリンダ10内に供給されるゴム材料を、シリンダ10内に挿入されているスクリュー20を例えばモーター等の駆動手段を備える駆動部30の駆動力によって回転させることにより、シリンダ10の先端部まで搬送する。
【0006】
シリンダ10の先端には、押出圧力やゴム材料の吐出量を規定するための所定形状の内部空間を有するヘッド部35が設置されている。
ヘッド部35の前方、即ちゴム材料の押出方向側には、ブレーカプレート40が設置されている。ブレーカプレート40はブレーカプレート本体40aと押止プレート40bを用いて構成され、これらの間にストレーナ50を挟み込んで係止する。ゴム材料は、スクリュー20の回転により、ブレーカプレート40において挟んでいるストレーナの前後の部分に形成された通過孔OPを通過して押出機PIの外部に押出される。ブレーカプレート40は、被押出材の温度や粘度、流速や押出される向き等の状態を調整する被押出材状態調整部としても機能する。
【0007】
ストレーナを係止するブレーカプレートを有する押出機としては、特開平10−166357号公報、特開平9−239811号公報に開示されているものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のようなストレーナ50のメッシュの目は非常に細かく、またブレーカプレート40に形成されている通過孔OPの断面積もヘッド部35の出口の断面積に較べて小さいため、ブレーカプレート40の前後では圧力損失が生じる。ゴム材料等の被押出材はこの圧力損失に打ち勝つような力を与えられて押出されるため、摩擦やスクリュー20によるせん断応力により、ブレーカプレート40およびヘッド部35において被押出材に熱が生じる。
【0009】
被押出材の温度が高くなると粘度も低下し、吐出量が減少する。
また、ブレーカプレート40およびヘッド部35における熱履歴が大きいと、被押出材の一部が焼けて化学変化を起こすスコーチが生じることがある。
スコーチが発生すると、後工程の成形条件に悪影響を及ぼす可能性があり、成形不良を多発させる要因となる可能性もある。また、スコーチした部分が異物となって、ストレーナ50の破れや、ブレーカプレート40の詰まり、それによるさらなる発熱や吐出量の減少といった多くの不利益が生じる可能性がある。
【0010】
本発明は、このような課題を鑑み、それらを解決するためになされたものである。その目的は、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な押出装置を提供することである。
また、押出装置に用いられ、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な被押出材状態調整部を提供することも本発明の目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するための本発明に係る押出装置は、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部と、前記先端部の先端に設けられる被押出材状態調整部とを有し、前記被押出材状態調整部は、前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部とを有する押出装置である。
【0012】
本発明に係る被押出材状態調整部は、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部とを有する押出装置の当該先端部の先端に設けられ、前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部とを有する被押出材状態調整部である。
【0013】
本発明に係る押出装置においては、供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダの先端に先端部が設けられる。被押出材状態調整部はこの先端部の先端に設置される。被押出材状態調整部は、その内側において、先端部から押出された被押出材を通過させるようにストレーナを係止する。また、被押出材状態調整部は、被押出材の温度や粘度、流速や押出される向き等の状態を調整する。ストレーナは、被押出材中の異物を濾しとって除去し、被押出材が押出される方向と直交する断面方向の密度や流速等の被押出材の流れを均一にする。
【0014】
被押出材は、被押出材状態調整部のストレーナへの流入側に設けられている流入側通過孔を通過する際に、この流入側通過孔の被押出材の流入側から吐出側に向かって狭くなるように設けられているテーパにより、大きな圧力損失を生じさせることなく押出される。
被押出材状態調整部の被押出材の吐出側には、ストレーナから押出された被押出材が通過する吐出側通過孔が設けられる。被押出材は、この吐出側通過孔と直行する方向に被押出材状態調整部の内部に設けられた冷却材通路を通過する冷却材によって、ストレーナから押出された時点で冷却される。これにより、被押出材の熱履歴を抑制し、スコーチを防止する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しながら述べる。
図1は、本発明に係る押出装置としての押出機の一実施形態を示す部分断面概略構成図である。
図1に示す押出機1は、シリンダ10と、スクリュー20と、駆動部30と、ヘッド部35と、ストレーナ50と、ブレーカプレート80とを有する。
シリンダ10、スクリュー20、駆動部30、ヘッド部35については、その構成および機能は図8(b)に示す従来の押出機PIの場合と同じであるので、詳細な説明は省略する。
なお、ヘッド部35が本発明における先端部の一実施態様に相当し、ブレーカプレート80が被押出材状態調整部の一実施態様に相当する。また、スクリュー20と駆動部30を用いて本発明における押出手段の一実施態様が構成される。
【0016】
本実施形態におけるブレーカプレート80は、ブレーカプレート本体80aと、押止プレート80bとを有する。
図2は押止プレート80bを示す図であり、図2(a)は、図2(b)における正面図の断面I−I’から見た断面図を表わしている。
また、図3はブレーカプレート本体80aを示す図であり、図3(a)がその側面図を、図3(b)が正面図をそれぞれ表わしている。
【0017】
図2に示すように、押止プレート80bは円板状であり、被押出材が通過する通過孔60bが所定の個数形成されている。この通過孔60bが、本発明における流入側通過孔の一実施態様に相当する。
本実施形態においては、通過孔60bは、一例として、テーパ部61と連続形成孔62とから構成される。
テーパ部61は、押止プレート80bの被押出材の流入面ISから、押止プレート80bの所定の厚さまで形成されており、流入面IS側が広く、奥の被押出材の吐出側に行くほど狭くなっている。
連続形成孔62は、このテーパ部61から連続して、流入面ISの反対側である押止面AS1まで形成されており、本実施形態においてはその断面は円形である。
【0018】
図3に示すように、ブレーカプレート本体80aは、押止プレート80bを係合できるような押止プレート80bよりも大きい板状である。ブレーカプレート本体80aには、被押出材が通過する通過孔60aが、被押出材が流入してくる押止面AS2からその反対側の流出面OSまで、ブレーカプレート本体80aを貫通するように形成されている。この通過孔60aが、本発明における吐出側通過孔の一実施態様に相当する。
本実施形態においては、押止プレート80bの通過孔60bと同じ数の、断面円形の通過孔60aが、通過孔60bの連続形成孔62と同軸上に配置可能なように形成される。
本実施形態においては、連続形成孔62の内径と通過孔60aの内径は等しい。
【0019】
また、ブレーカプレート本体80a内には、通過孔60a間に、断面円形の冷却通路81が、図3(b)の行方向において通過孔60aと直交するようにブレーカプレート本体80aを貫通して形成されている。
この冷却通路81内を冷却材が流れることによって、通過孔60aを通過する被押出材を冷却することができる。冷却材としては、例えば水を利用することができる。
なお、図3(b)においてブレーカプレート本体80aの上下両端部にブレーカプレート本体80aの厚さ方向に貫通して形成されている係止孔82は、例えばボルトによってブレーカプレート80をヘッド部35に取り付けるためのものである。
【0020】
ブレーカプレート本体80aの押止面AS2と、押止プレート80bの押止面AS1との間にストレーナ50を挟み込み、連続形成孔62と通過孔60aが同軸になるように押止プレート80bをブレーカプレート本体80aに係合させることによってブレーカプレート80が組立てられ、ストレーナ50が係止される。
図4はストレーナ50を係止した状態のブレーカプレート80を示した図であり、図4(a)は流出面OS側から見た正面図を表わし、図4(b)は図4(a)における断面A−A’から見た断面図を表わし、図4(c)は流入面IS側から見た背面図を表わしている。
【0021】
ストレーナ50は、例えば薄い金網により細かいメッシュ状に構成され、被押出材の断面方向の密度や流速等の流れの状態を均一にし、異物除去力を向上させ破れを防止するために、通常、メッシュの種類を変えて2,3枚重ねて使用される。
このようなストレーナを係止したブレーカプレート80は、例えば係止孔82を貫通するボルトによりヘッド部35に締結されて、図1に示すように、ヘッド部35を介してシリンダ10の先端部に設置される。
被押出材は、ブレーカプレート80の流入面IS側から流出面OS側に押出されることになる。
【0022】
冷却材として例えば押出機1が設置される工場で用いられる水を用いる場合には、ブレーカプレート本体80aの冷却通路81には、工場水用の配管90から分岐された冷却水供給管92が連結される。
ポンプ94により、配管90の上流側から採取された水CWはブレーカプレート本体80aに入り、冷却通路81を通過して再びブレーカプレート本体80aから出てくる。
これにより、被押出材は、ストレーナ50から押出された直後の、吐出側、即ちブレーカプレート本体80aの通過孔60aにおいて冷却されることになる。
冷却に用いられた後の水HWは、配管90の下流側に戻される。これにより、十分な冷却能力を有する水CWをブレーカプレート80に供給することが可能である。
【0023】
ブレーカプレート本体80aおよび押止プレート80bの通過孔60a,60bの数や、その内径d、ならびにテーパ部61の角度r等の数値については、実施の状況に応じて適宜定めればよいが、その一例については後ほど実施例において詳述する。
【0024】
ここで、図5を参照して、押出機1の、ブレーカプレート80を含めたヘッド部における圧力損失と熱履歴について述べる。
押出機1のようなスクリュー型の押出機においては、スクリュー20によって、製品の材料である被押出材を押出すための圧力を確保する。
スクリューによる押出機からの材料の吐出量は下記式で与えられることが知られている。
【0025】
【数1】
Q2=Q1−ΔP/η×(β+γ)
Q1:開放吐出量,Q2:実質吐出量
β:背圧流恒数,γ:漏洩流恒数
ΔP:圧力損失,η:材料粘度
【0026】
上式から、材料粘度ηが高いほど実質吐出量Q2は増えることが分かる。
一般的には、温度が低いほど材料粘度ηは高くなる。
従って、通常は吐出量を確保するため、シリンダ10およびヘッド部35を含め、ストレーナ50までの押出機全体の温度TEXは、例えば冷却水の循環する冷却管を押出機1の外側に設けることなどにより、一例として約40[℃]と、ある程度低い一定の温度になるように設定されている。
【0027】
しかしながら、材料粘度が高いままだと押出されにくいので、ストレーナ50やブレーカプレート80において圧力損失ΔPが大きくなり、吐出量Q2は理論値よりも減少する。そしてその吐出量の減少分の材料は、シリンダ10のスクリュー20が収容されるスクリューフライト10a内に充填され、充填部Bを形成することになる。この充填部Bは、圧力損失ΔPとフライト部10a内に充填された材料からの圧力PEXが等しくなるまで広がる。
【0028】
材料を押出すためには上述のような充填部Bが必要となるが、この充填部Bにおける材料はスクリュー20の進行率とかみ合わなくなるため絶えずせん断力を受け、攪拌されることになる。それ故に、充填部Bにおいて材料の発熱が生じると考えられている。
【0029】
充填部Bにおける材料の発熱は、上述のように押出機全体の温度を低く保つことにより最小限に抑えることができ、充填部Bにおける材料のスコーチを防止することは可能である。しかし、これにより粘度の高いままの材料が押出されると、ストレーナ50およびブレーカプレート80の通過時においても熱が発生し、材料の熱履歴が大きくなる。
従来のように押出機のみの温調ではこの押出時における発熱を抑制することはできず、材料の粘度によっては、押出時にブレーカプレート80においてスコーチが進行する可能性があった。
押出時に熱が生じると、結果的に材料の粘度が低下し、吐出量の減少にもつながる。
【0030】
しかしながら、本実施形態においては、材料が流入し易いように、ブレーカプレート80の被押出材の流入面ISにテーパ部61が設けてあるため、被押出材のストレーナ50への流入時の圧力損失を低減することが可能である。
また、ブレーカプレート本体80aの通過孔60aにおいて、ストレーナ50から押出された被押出材を冷却することができるため、被押出材の押出時の熱履歴を抑制可能である。その結果、材料粘度の低下を抑え吐出量を確保することができ、スコーチも防止することができる。
【0031】
本実施形態においては、ストレーナを係止するブレーカプレートに冷却部を設けているため、被押出材の冷却に際して冷却手段を新たに設置する必要がなく、押出機の寸法の増大を抑制することができる。
また、ストレーナの直後に冷却部を設置しているため、流れが均一になっている被押出材に対して冷却を行なうことができ、均一かつ効果的に冷却することができる。
【0032】
その他にも、これまでは押出機によるストレーナ工程の後で架橋剤や促進剤と混練する促入工程を行なっていたが、本実施形態によれば押出時の発熱を抑えることができるため、促入後の材料に対してストレーナを通すことが可能になり、ストレーナ工程の配置の自由度が上がる。また、促入後の異物除去が可能となるため、異物混入や成形不良等の品質不具合を低減することができる。製品製造工程全体の工程数低減も可能である。
押出時のスコーチの防止も、後工程の成形条件への悪影響や成形不良の要因の除去に効果的である。また、スコーチによるストレーナ破れやブレーカプレート詰まりに対する処置工程を低減可能であり、コスト低下にもつながる。ストレーナが破れにくくなると、ストレーナの材質選択の幅が広くなり、ブレーカプレート等の型寿命を延長させることも可能になる。
【0033】
テーパ部により被押出材が流入し易くなると、小さい圧力で吐出量を増加させることができるため、従来発熱等の問題がなかった材料については、スクリュー回転数を上げて、テーパ部により余裕ができた押出圧力の分だけ吐出量を増加させることもできる。
このように、本実施形態によれば様々な派生効果も発生する。
【0034】
実施例
以下では、本発明に係るブレーカプレート80と押出機1を用いて、ブレーカプレート80を冷却しながら押出作業を行なう場合の一実施例について述べる。まず、図2〜4に示すブレーカプレート本体80aおよび押止プレート80bの設計例について述べる。
表1に、ブレーカプレート80の連続形成孔62および通過孔60aの内径d、その配列数N1、個数N2、その開口部ののべ面積AR1、被押出材料とブレーカプレート(BP)本体80aとの接触面積AR2、冷却通路81の内径drの各パラメータの2水準の値を示す。
なお、ブレーカプレートの外形W×H=255[mm]×270[mm]、および被押出材流路径L=φ150[mm]は2つのブレーカプレートで共通であり、テーパ部61のテーパ角rは、どちらのブレーカプレートにおいてもテーパ部の場所により74〜80[°]の範囲で適宜選択される。
【0035】
【表1】
ブレーカプレートのパラメータ
【0036】
このように、本実施例においては、内径dの違いに起因して開口部面積AR1および材料−BP接触面積AR2が異なる場合にも、通過孔60aの厚さTCを一定にし、冷却通路81の内径drと配列数Nを適宜規定することにより冷却水−BP接触面積AR3も一定にしてある。これにより、冷却水の流量と温度を計測することによって、容易に熱収支を比較することができる。
【0037】
表1に示したブレーカプレートのうち、内径d=φ9[mm]、通過孔60aの個数N2=72[個]のブレーカプレート80を用いて、被押出材を冷却しながら押出した押出実験の結果について述べる。
このときの各実験条件は以下の通りである。
・押出機1全体の温度:TEX=80[℃]
・スクリュー20の回転数:15[min−1]
・ストレーナ50のメッシュ数:φ150[mm]あたり120
・冷却材:工場水を使用。流量QW=22.8[l/min]
・被押出材:ニトリルゴム(NBR)。ムーニー粘度M=85.7[M](100[℃]時)。架橋剤は未添加。
【0038】
また、測定対象は以下の通りである。
・スクリュー20の出口圧力P[MPa]:押出機1の圧力センサにより自動計測。
・被押出材の吐出時温度TOi[℃](i=1〜4):図4(a)に示す4つの通過孔TL1〜TL4から吐出した被押出材に直接熱電対を差して計測。
・吐出量Q2[kg/h]:通過孔TL1〜TL4から一定時間に吐出した被押出材の吐出量QTL1〜QTL4を3回計測した合計値を基に算出。
【0039】
以上の条件のもとで、ブレーカプレート80に流入する水CWの温度を90[℃]と60[℃]の2通りに調節した場合の結果を表2および図6に示す。
図6は、通過孔TL1〜TL4のそれぞれから押出される被押出材の吐出時温度TO1〜TO4を示すグラフである。
【0040】
【表2】
実験結果
【0041】
なお、表2における平均温度TAV[℃]は、吐出量QTL1〜QTL4[kg/h]と吐出時温度TO1〜TO4[℃]に対して、通過孔TL1〜TL4をそれぞれ含む同心のリング状部に含まれる通過孔60aの数を重み付けして算出したものである。図7を参照して、平均温度TAVの算出方法をさらに詳述する。
まず、図4(a)に示す通過孔TL1〜TL4からの被押出材の吐出時温度TO1〜TO4と、流出面OSの中心からの通過孔TL1〜TL4のそれぞれの中心までの半径方向の距離との関係に基づいて、図7(a)に示すように、流出面OSにおける半径方向の温度分布を近似的に求める。図7(a)に示すグラフにおいて、横軸は流出面OSの中心からの半径方向の距離R[mm]であり、縦軸は、近似の結果の、被押出材の吐出時温度T[℃]である。本実施例において実際に求まった半径方向の温度分布が図6に示すグラフである。
【0042】
求まった温度分布に対し、通過孔TL1〜TL4からの吐出量QTL1〜QTL4と通過孔TL1〜TL4をそれぞれ含む同心のリング状部に含まれる通過孔60aの数とから算出した吐出量を重み付けする。これにより、温度分布を、図7(b)に示すように、半径方向に異なる高さを有する円柱状に展開する。
【0043】
図7(b)のように求まった半径方向に異なる高さを有する円柱を、それと等しい体積と直径を有し、図7(c)に示すように一様な断面を有する円柱に変形する。図7(c)における円柱の高さが、平均温度TAVとなる。
【0044】
表2および図6から、水CWの温度が90[℃]の場合に、通過孔TL1〜TL4における被押出材の温度を、冷却しない場合に較べて約25[℃]下げられたことが分かる。また、平均温度においても吐出時温度が約25[℃]低下している。
このとき、吐出量Q2は約3[kg/h](2.3[%])しか低下していない。これは、被押出材の冷却多過に伴い被押出材のムーニー粘度Mが高くなって押出されにくくなることにより生じるブレーカプレート80における被押出材の目詰まりが、ほとんど発生していないことを意味する。
【0045】
水CWの温度が60[℃]の場合には、被押出材の吐出時温度TO1〜TO4、およびおよび平均温度TAVを、冷却しない場合に較べて約30[℃]下げることができた。
この場合にも、被押出材の目詰まりによる吐出量Q2の低下はほとんどなかった。
なお、スクリュー20の出口圧力Pは、被押出材のムーニー粘度Mが冷却により高くなるため、被押出材を冷却しない場合に較べてどちらの場合にもやや高くなっている。
【0046】
以上のように、本実施例によれば、被押出材を効果的に冷却できたことが分かる。
特に、水CWの温度が60[℃]の場合のように、被押出材の吐出時の平均温度TAVが120[℃]以下となる場合には、被押出材の種類によってはスコーチが進行せず、実際に架橋剤を添加しての押出作業が可能になる。
【0047】
なお、これまで述べてきた実施形態、ならびに実施例は本発明を説明するための例であり、本発明は特許請求の範囲内で適宜変更が可能である。
例えば、上述の実施形態においては、テーパ部61から連続して連続形成孔62が形成されているとしたが、連続形成孔62を形成せず、テーパ部61のみにしてもよい。また、テーパ部61の深さも適宜変更可能である。
さらには、連続形成孔62および通過孔60a,60b、ならびに冷却通路81の断面形状も円形に限らず、通過孔および冷却通路81の配列状態についても適宜変更可能である。
冷却材についても、水に限らず、油や市販の冷却材でもよい。要は、ストレーナから被押出材が押出された時点で冷却されるようになっていればよい。
また、冷却効果を調節するために、ストレーナとブレーカプレートとの間に断熱材を設けてもよい。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な押出装置を提供することができる。
また、本発明によれば、押出装置に用いられ、被押出材の流出の際の圧力損失を低減し、被押出材の熱履歴を抑制可能な被押出材状態調整部を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る押出装置の一実施形態を示す部分断面概略構成図である。
【図2】図2は、図1に示す実施形態において用いられる押止プレートを示す図であり、図2(a)は、図2(b)における正面図の断面I−I’から見た断面図を表わしている。
【図3】図3は、図1に示す実施形態において用いられるブレーカプレート本体を示す図であり、図3(a)がその側面図を、図3(b)が正面図をそれぞれ表わしている。
【図4】図4は、図1に示す実施形態において、ストレーナを係止した状態のブレーカプレートを示した図であり、図4(a)は流出面側から見た正面図を表わし、図4(b)は図4(a)における断面A−A’から見た断面図を表わし、図4(c)は流入面側から見た背面図を表わしている。
【図5】図5は、押出装置のヘッド部における圧力損失と熱履歴を説明するための図である。
【図6】図6は、本発明に係る一実施例において得られる、ブレーカプレートの通過孔に対応した被押出材の吐出時の温度を示すグラフである。
【図7】図7は、本発明に係る一実施例において用いる平均温度の算出方法を説明するための図であり、図7(a)は半径方向の温度分布を示し、図7(b)は図7(a)の温度分布に吐出量を重み付けして円柱状に展開した様子を示し、図7(c)は図7(b)の円柱を平均化した様子を示している。
【図8】図8は、従来の押出装置を説明するための図であり、図8(a)はゴム製品の製造工程の一部の一例を示すフロー図、図8(b)は図8(a)のストレーナ工程において用いられる押出機の部分断面概略構成図である。
【符号の説明】
1…押出機、10…シリンダ、15…ホッパ、20…スクリュー、30…駆動部、35…ヘッド部、40,80…ブレーカプレート(被押出材状態調整部)、40a,80a…ブレーカプレート本体、40b,80b…押止プレート、50…ストレーナ、60a…吐出側通過孔、60b…流入側通過孔、61…テーパ部、62…連続形成孔、81…冷却通路、IS…流入面、OS…流出面
Claims (6)
- 供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部と、
前記先端部の先端に設けられる被押出材状態調整部と
を有し、
前記被押出材状態調整部は、
前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、
前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部と
を有する
押出装置。 - 前記被押出材状態調整部において、前記ストレーナの後方の被押出材の流入側には、前記ストレーナへ流入する被押出材が通過する複数の流入側通過孔が設けられ、
前記流入側通過孔には、被押出材の流入側から吐出側に向かって狭くなっているテーパが設けられている
請求項1に記載の押出装置。 - 前記被押出材状態調整部において、前記ストレーナの前方の被押出材の吐出側には、前記ストレーナから押出された被押出材が通過する複数の吐出側通過孔が設けられ、
前記冷却部は、前記吐出側通過孔の間に当該吐出側通過孔と直行する方向に設けられ、冷却材が通過する複数の冷却材通路を有する
請求項1または2に記載の押出装置。 - 供給された被押出材を押出手段によって押出すシリンダと、
前記シリンダの先端に設けられ、当該シリンダから押出された被押出材が通過する先端部と
を有する押出装置の前記先端部の先端に設けられ、
前記先端部を通過した被押出材が通過するストレーナと、
前記ストレーナを通過した被押出材を冷却する冷却部と
を有する
被押出材状態調整部。 - 前記ストレーナの後方の被押出材の流入側には、前記ストレーナへ流入する被押出材が通過する複数の流入側通過孔が設けられ、
前記流入側通過孔には、被押出材の流入側から吐出側に向かって狭くなっているテーパが設けられている
請求項4に記載の被押出材状態調整部。 - 前記ストレーナの前方の被押出材の吐出側には、前記ストレーナから押出された被押出材が通過する複数の吐出側通過孔が設けられ、
前記冷却部は、前記吐出側通過孔の間に当該吐出側通過孔と直行する方向に設けられ、冷却材が通過する複数の冷却材通路を有する
請求項4または5に記載の被押出材状態調整部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170546A JP2004009714A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 押出装置およびそれに用いられる被押出材状態調整部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002170546A JP2004009714A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 押出装置およびそれに用いられる被押出材状態調整部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004009714A true JP2004009714A (ja) | 2004-01-15 |
Family
ID=30436770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002170546A Pending JP2004009714A (ja) | 2002-06-11 | 2002-06-11 | 押出装置およびそれに用いられる被押出材状態調整部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004009714A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101206897B1 (ko) * | 2009-08-12 | 2012-11-30 | 이강진 | 폐에어클리너의 폐필터지를 이용한 펠릿 제조장치 |
JP2015145113A (ja) * | 2014-02-04 | 2015-08-13 | Nok株式会社 | 押出機用ストレーナ |
-
2002
- 2002-06-11 JP JP2002170546A patent/JP2004009714A/ja active Pending
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KR101206897B1 (ko) * | 2009-08-12 | 2012-11-30 | 이강진 | 폐에어클리너의 폐필터지를 이용한 펠릿 제조장치 |
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