JP2007319840A - 撹拌混合装置及び原料撹拌混合システム - Google Patents

撹拌混合装置及び原料撹拌混合システム Download PDF

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Abstract

【課題】均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができ、且つ、フィルタの閉塞を抑制できる撹拌混合装置等を提供すること。
【解決手段】撹拌混合装置20は、内部に流路211を有するケーシング21と、このケーシング21内部に配置され振動モータ22に接続された撹拌体23と、を備える。ケーシング21は、原料が導入される導入口241が設けられた導入室24と、連通路25を介して導入室24に連通し、内部の流体が排出される排出口261及びこの排出口261を被覆するフィルタ262が設けられた排出室26と、を有する。連通路25は、フィルタ261付近での温度が有意に低下する程度に、導入室24から排出室26に流入する撹拌混合物の圧力を低下させる隔壁251を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、流体を撹拌し混合する撹拌混合装置、及び、撹拌混合装置を備える原料撹拌混合システムに関する。
従来、筒状のケーシング内で螺旋状の撹拌羽根を上下振動させることで、強力な撹拌混合を行う装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図14は、このような従来例に係る撹拌混合装置90の概略構成を示した図であり、撹拌混合装置90は、内部に流路を有するケーシング91を有し、このケーシング91の内部には撹拌体95が配置されている。この撹拌体95の振動軸93は、振動モータ92に接続されており、この振動軸93の周囲には螺旋状の撹拌羽根94が設けられている。これにより、撹拌体95がケーシング91内で上下動し、流体を撹拌混合できる。
ケーシング91の下端側には導入口96が設けられ、この導入口96から原料が導入される。一方、ケーシング91の上端側には、フィルタ99が設けられており、このフィルタ99で流体がろ過され、未溶解物又は未溶融物が除去される。また、ケーシング91の上端側には、フィルタ99によって被覆された排出口98も設けられており、フィルタ99でろ過された流体は排出口98から排出される。
また、ケーシング91には、仕切り板101が設けられており、この仕切り板101でケーシング91の内部空間が仕切られて複数の撹拌室91a〜91dが形成されている。なお、仕切り板101の中央には開口が形成されている。
このような撹拌混合装置90は、まず、導入口96を介して原料がケーシング91内部に導入されると、振動モータ92によって振動軸93が上下に振動する。これに伴って、各撹拌室91a〜91d内では各々の撹拌体95の周囲で強力な渦流が発生し、この渦流によって原料が混合される。やがて、ケーシング91内部の流路を通って撹拌室91dに移動した撹拌混合物は、フィルタ99でろ過される。その後、ろ過された撹拌混合物は、排出口98を介して排出される。
以上の撹拌混合装置90によれば、排出口98をフィルタ99で被覆したので、未溶解物又は未溶融物が撹拌混合物内に残存した場合であっても、フィルタ99でのろ過によって、未溶解物又は未溶融物は除去される。従って、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができる。
特開平10−328547号公報
しかしながら、前述した撹拌混合装置には以下のような問題があった。
つまり、フィルタに捕捉された未溶解物又は未溶融物によりフィルタが閉塞されるため、撹拌混合物がフィルタを通過するのが妨害される。これにより、撹拌混合装置からの撹拌混合物の排出量が低減されて撹拌混合物の製造効率が悪化する。また、フィルタの閉塞が更に進行すると、撹拌混合物がフィルタを通過できずにケーシング内圧を急上昇させるため、導入口から逆流するおそれがある。
また、原料の流動性を向上させて、原料を迅速且つ充分に混合撹拌するために、原料とともにスチームを導入する場合には、スチームの導入に伴って原料が加温及び加圧される。これにより、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が大量発生して、フィルタの閉塞が深刻化する。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができ、且つ、フィルタの閉塞を抑制できる撹拌混合装置、及び撹拌混合装置を備える原料撹拌混合システムを提供することを目的とする。
本発明者らは、筒状のケーシング内で螺旋状の撹拌羽根を上下振動させることで、強力な撹拌混合を行う装置において、流体の圧力を低下させる圧力調整手段を所定位置に設置することにより、混合撹拌効率は維持又は向上されつつ、フィルタに負荷される圧力及び温度が低減化されることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は以下のようなものを提供する。
(1) 内部に流路を有するケーシングと、このケーシング内部に配置され振動源に接続された振動軸及びこの振動軸の周囲に設けられた撹拌羽根を有する撹拌体と、を備える撹拌混合装置であって、前記ケーシングは、原料が導入される原料導入口が設けられた導入室と、流体が流通する連通路を介して前記導入室に連通し、内部の流体が排出される排出口及びこの排出口を被覆するフィルタが設けられた排出室と、を有し、前記撹拌混合装置は、前記導入室から前記排出室に流入する撹拌混合物の圧力の調整をする圧力調整手段を備える撹拌混合装置。
(1)の発明によれば、排出口をフィルタで被覆したので、未溶解物又は未溶融物が撹拌混合物内に残存した場合であっても、フィルタでのろ過によって、未溶解物又は未溶融物は除去される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができる。
しかも、圧力調整手段を設けたので、導入室から排出室へと流入する混合撹拌物の圧力が調整されることを通じて、撹拌混合装置内の温度を簡易且つ自在に変化できる。これとともに、混合撹拌装置内の圧力のゆらぎが生じることにより、フィルタの閉塞を抑制できる。
ここで、「圧力調整手段」とは、具体的には、ケーシング内部の流路を極小に狭める絞り構造やフィルタ、導入室へ原料を圧入するポンプの圧力を低減する手段等である。
例えば、排出室に流入する流体の圧力が低下するように調整された場合には、排出室に設けられたフィルタに負荷される圧力が低減化されるので、フィルタの閉塞を抑制できる。
また、スチーム等の導入に伴って原料が加温及び加圧される場合であっても、排出室に流入する撹拌混合物が冷却されるので、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が抑制される。そこで、圧力調整手段による圧力の調整は、フィルタ付近での温度が有意に低下する程度に、排出室内の圧力の低下を生じさせるものであることが好ましい。
「フィルタ付近での温度が有意に低下する」とは、フィルタの閉塞を実質的に防止できる程度に温度が低下することを指し、より詳しくは、フィルタでの未溶解物又は未溶融物の焦げを実質的に防止できる程度に温度が低下することを指す。即ち、温度の低下幅は、フィルタの孔径、原料の組成、量及び粘度、並びに、撹拌体の形状及び振動速度等に応じて、適宜設定されてよい。
また、圧力調整手段は、圧力の調整の度合を変化させる調整幅変化手段を備えることが好ましい。これにより、原料の導入速度、撹拌体の振動速度等の条件が変化しても、圧力低下の度合を適宜変化させることで、フィルタに負荷される圧力が適度に低減化されるので、フィルタの閉塞をより確実に抑制できる。
(2) (1)記載の撹拌混合装置において、前記導入室は、開口が形成され且つ内部空間を複数の撹拌室に仕切る仕切り板を有する撹拌混合装置。
(2)の発明によれば、導入室の内部空間を仕切って撹拌室を形成したので、原料が狭小な各撹拌室において混合撹拌される。このため、原料は、より迅速且つ充分に混合撹拌される。よって、より均一に溶解又は溶融された混合撹拌物をより迅速に得ることができる。
(3) (1)又は(2)記載の撹拌混合装置において、前記圧力調整手段は、前記連通路に設けられた絞り構造を備える撹拌混合装置。
(3)の発明によれば、導入室と排出室とを連通する連通路に絞り構造を設けたので、導入室から排出室へと流入する混合撹拌物は減圧される。これにより、排出室に設けられたフィルタに負荷される圧力が低減化されるので、フィルタの閉塞を抑制できる。
更に、導入室の内圧は加圧されるから、導入室内における混合及び撹拌の効率が促進される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を迅速に得ることができる。
また、導入室から排出室へと流入する混合撹拌物は減圧されると、排出室に流入する撹拌混合物が冷却される。このため、(3)の発明は、スチーム等の導入に伴って原料が加温及び加圧される場合において、特に有効である。
ここで、絞り構造は、連通路に対して着脱可能に設けられていることが好ましい。これにより、絞り構造を連通路から独立して交換できる。このため、フィルタの孔径、原料の組成及び粘度、並びに、撹拌体の形状等の初期条件に応じて、適切な絞り構造を選択することにより、フィルタに負荷される圧力が適度に低減化される。よって、撹拌混合装置の有用性及び汎用性を向上できる。
また、絞り構造は、導入室から排出室へと流れる流体の流れを妨害するため、撹拌混合物によって経時的に磨耗しやすい。しかし、絞り構造を連通路に対して着脱可能に設けることで、絞り構造のみを独立して新品に交換すればよく、維持費用を低減化できる。
(4) (1)から(3)いずれか記載の撹拌混合装置において、前記圧力調整手段は、前記撹拌混合装置に原料を圧入するポンプにより圧入される原料圧を一時的に低下させる圧入圧低減手段を備える撹拌混合装置。
(4)の発明によれば、圧力調整手段に圧入圧低減手段を設けたので、撹拌混合装置に圧入される原料圧が低減される。また、撹拌混合装置による単位原料量当たりの撹拌混合時間が増加するため、撹拌混合物中に残存する未溶解物又は未溶融物の溶解又は溶融が促進される。これにより、焦げ等の原因となる未溶解物又は未溶融物の量が低減化されるから、フィルタの閉塞の進行を抑制できる。
(5) (1)から(4)いずれか記載の撹拌混合装置において、前記導入室には、スチームが導入されるスチーム導入口が更に設けられている撹拌混合装置。
(5)の発明によれば、導入室にスチーム導入口を更に設けたので、原料はスチームとともに導入室へと導入される。これにより、原料は加温及び加圧されて、流動性が向上するので、原料を迅速且つ充分に混合撹拌できる。
ただし、スチームの導入に伴って原料が加温及び加圧されると、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が大量発生して、フィルタの閉塞が深刻化するおそれがある。しかしながら、(5)の発明によれば、連通路には圧力調整手段が設けられているので、スチームの導入に伴って原料が加温及び加圧されても、導入室から排出室へと流入する混合撹拌物は減圧される。よって、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が抑制されるから、フィルタの閉塞を抑制できる。
(6) (1)から(5)いずれか記載の撹拌混合装置と、この撹拌混合装置に原料を導入する原料導入装置と、を備える原料撹拌混合システムであって、前記原料導入装置は、前記原料導入口に接続された原料供給路を介して前記原料導入口に原料を圧入するポンプと、前記原料供給路に設けられた圧力センサと、を有し、前記原料撹拌混合システムは、前記ポンプの出力を制御する制御手段を更に備え、前記制御手段は、前記圧力センサでの検出値が所定値を超えた場合に、前記原料供給路に押し出される原料圧が一時的に低下するように前記ポンプの駆動を制御する出力低下判断手段を有する原料撹拌混合システム。
(6)の発明によれば、排出口をフィルタで被覆したので、未溶解物又は未溶融物が撹拌混合物内に残存した場合であっても、フィルタでのろ過によって、未溶解物又は未溶融物は除去される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができる。
しかし、フィルタが閉塞すると、撹拌混合物の流れがより妨害される結果、原料供給路を流れる原料の圧力が上昇する。
そこで(6)の発明によれば、原料撹拌混合システムは以下のように動作する。
まず、圧力センサが原料供給路を流れる原料の圧力を検出する。すると、圧力センサでの検出値が所定値を超えた場合には、出力低下判断手段が、フィルタに閉塞が発生しているものと判断して、原料供給路に押し出される原料圧が一時的に低下するようにポンプの駆動を制御する。
これにより、排出室内も減圧されて、排出室に設けられたフィルタに負荷される圧力が一時的に低減化される。また、閉塞が発生したものと判断される場合には、撹拌混合装置による単位原料量当たりの撹拌混合時間が増加するため、撹拌混合物中に残存する未溶解物又は未溶融物の溶解又は溶融が促進される。
従って、焦げ等の原因となる未溶解物又は未溶融物の量が低減化されるから、フィルタの閉塞の進行を抑制できる。
また、排出室内の減圧により、排出室に流入する撹拌混合物が冷却されるので、(6)の発明は、スチーム等の導入に伴って原料が加温及び加圧される場合において、特に有効である。
「所定値」とは、ポンプの駆動速度、フィルタの孔径、原料の組成及び量、並びに、撹拌体の形状及び振動速度等に応じて、フィルタの閉塞を所望の程度に抑制できる程度に未溶解物又は未溶融物の量が低減化されるように、適宜設定されてよい。
ここで、連通路は、フィルタ付近での温度が有意に低下する程度に、導入室から排出室に流入する撹拌混合物の圧力の調整をする圧力調整手段と、圧力調整手段による圧力の調整の度合を変化させる調整幅変化手段と、を有し、制御手段は、圧力センサでの検出値が所定値を超えた場合に、圧力調整手段による圧力の調整の度合が拡大するように調整幅変化手段を制御する調整幅判断手段を更に有することが好ましい。このように構成された原料撹拌混合システムは、以下のように動作する。
まず、圧力センサが原料供給路を流れる原料の圧力を検出する。すると、圧力センサでの検出値が所定値を超えた場合には、フィルタに閉塞が発生しているものと判断し、出力低下判断手段が、原料供給路に押し出される原料圧が一時的に低下するようにポンプの駆動を制限するとともに、調整幅判断手段が、圧力調整手段による圧力の調整の度合が拡大するように調整幅変化手段を制御する。
このように、フィルタに閉塞が発生しているものと判断される場合には、撹拌混合装置による単位原料量当たりの撹拌混合時間が増加するとともに、導入室から排出室へと流れる撹拌混合物の圧力の調整の度合が拡大する。これにより、撹拌混合物中に残存する未溶解物又は未溶融物の溶解又は溶融が促進される。
よって、焦げ等の原因となる未溶解物又は未溶融物の量が低減化され、更に、未溶解物又は未溶融物が焦げることが抑制されるから、フィルタの閉塞の進行をより抑制できる。
また、導入室から排出室へと流れる撹拌混合物の圧力の調整の度合が拡大すると、導入室から排出室へと流入する撹拌混合物がより冷却されるので、この発明は、スチーム等の導入に伴って原料が加温及び加圧される場合において、特に有効である。
本発明によれば、排出口をフィルタで被覆したので、未溶解物又は未溶融物が撹拌混合物内に残存した場合であっても、フィルタでのろ過によって、未溶解物又は未溶融物は除去される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができる。
しかも、圧力調整手段を設けたので、導入室から排出室へと流入する混合撹拌物の圧力が調整されることを通じて、撹拌混合装置内の温度を簡易且つ自在に変化できる。これとともに、混合撹拌装置内の圧力のゆらぎが生じることにより、フィルタの閉塞を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る原料撹拌混合システム10の概略構成図である。図2は、原料撹拌混合システム10を構成する撹拌混合装置20の要部拡大図である。図3は、原料撹拌混合システム10のブロック図である。
図1に示されるように、本実施形態に係る原料撹拌混合システム10は、原料を撹拌混合する撹拌混合装置20と、この撹拌混合装置20に原料を導入する原料導入装置30と、この原料導入装置30を制御する制御装置40と、を備える。
[撹拌混合装置]
ここで、原料撹拌混合システム10内の撹拌混合装置20は、内部に流路211を有するケーシング21を有し、このケーシング21内部には撹拌体23が配置されている。この撹拌体23の振動軸231は、振動源としての振動モータ22に接続されるとともに、振動軸231の周囲には螺旋状の撹拌羽根232が設けられている。これにより、撹拌体23は、ケーシング21内を軸方向に上下動して、流体を撹拌混合できる。
ケーシング21は、原料が導入される導入室24を有し、この導入室24には、流体が流通する連通路25を介して、排出室26が連通されている。本実施形態においては、導入室24には、原料導入口としての導入口241が設けられており、この導入口241から原料が導入される。
また、排出室26にはフィルタ262が設けられており、このフィルタ262で流体はろ過され、未溶解物又は未溶融物が除去される。また、排出室26には、フィルタ262によって被覆された排出口261も設けられており、フィルタ262でろ過された流体は排出口261から排出される。
導入室24は仕切り板27を有し、この仕切り板27により導入室24の内部空間が仕切られることで、複数の撹拌室28a〜28cが形成されている。なお、仕切り板27の中央には開口271が形成されている。
連通路25は、圧力調整手段及び絞り構造としての隔壁251を有し、この隔壁251の中央部には流通孔252が形成されている。この流通孔252は振動軸231の断面径よりも僅かに大きい径を有するため、隔壁251は振動軸231に僅かな幅(d)を介して近接している(図1における領域A)。この幅(d)を通って排出室26へ流れた撹拌混合物は、僅かな幅(d)から解放されて減圧される。
導入室24及び排出室26は、隔壁251を介して隣接配置されている。また、隔壁251は、連通路25に対して着脱可能に設けられている。これにより、連通路25のメンテナンスの際における隔壁251の洗浄や、隔壁251の交換等が容易となる。
[原料導入装置]
原料導入装置30は、原料を内部に収容する原料収容部31と、原料収容部31から導入口241へと連通する原料供給路32と、原料収容部31に収容された原料を原料供給路32に押し出すポンプ33と、を有する。
原料収容部31は、原料供給口311を有し、この原料供給口311を介して原料が供給される。そして、原料供給路32の途中には、圧力センサとしての圧力計42が配置されている。
ポンプ33は、原料収容部31内部に配置されたインペラ332を有し、このインペラ332には原料回転源としての回転モータ331が接続されている。具体的には、回転モータ331はインペラ332の回転軸333に接続されており、この回転軸333の周囲には螺旋状のスクリュー羽根334が設けられている。これにより、インペラ332は原料収容部31内で回転し、原料を原料供給路32へと押し出す。
回転モータ331には速度計43が設けられており、この速度計43で回転軸333の回転速度を計測される。また、回転モータ331は後述の制御装置40に接続されている。ここで、圧力計42及び速度計43としては、特に限定されず、市販のものを使用できる。
このような原料撹拌混合システム10の動作は、以下のようになる。
まず、回転モータ331を駆動する。すると、回転軸333及びスクリュー羽根334が回転して、原料収容部31内部に収容された原料が原料供給路32へと押し出される。原料は、導入口241からケーシング21内部に導入される。
続いて、振動モータ22を駆動する。すると、振動軸231及び撹拌羽根232が振動して、撹拌室28a内では強力な渦流が発生し、この渦流によって原料が混合される。このようにして形成された撹拌混合物は、仕切り板27と振動軸231との隙間を通って撹拌室28aから撹拌室28b、撹拌室28cへと順次移動した後、隔壁251と振動軸231との間の僅かな幅(d)の隙間を通って、導入室24から排出室26へと流れる。
ここで、排出室26へ流れた撹拌混合物は、僅かな幅(d)の隙間から開放されて減圧され、フィルタに負荷される圧力が減圧される。このため、捕捉された未溶解物又は未溶融物によるフィルタ262の閉塞が抑制されるので、ろ過が円滑に行われる。また、撹拌混合物中の雑味成分量も低減されることが期待できる。
最後に、ろ過された撹拌混合物は、排出口261を介して排出される。ここで、ろ過が円滑に行われることから、排出口261からの排出も円滑に行われる。
[制御装置]
図4は、原料撹拌混合システム10を構成する制御装置40のブロック図である。
制御装置40は、制御手段としての制御部41と、この制御部41に接続された圧力計42及び速度計43と、を有する。
圧力計42は、原料供給路32を流れる原料の圧力を検出し、回帰式算出部411に送信する。一方、速度計43は、回転モータ331の回転速度、即ちインペラ332の回転速度を検出し、回帰式算出部411に送信する。これら圧力計42及び速度計43は従来公知のものであってよく、検出値の送信方式も特に限定されない。
制御部41は、回帰式算出部411と、出力判断手段及び圧入圧低減手段としての出力低下判断部412と、を有する。
回帰式算出部411は、圧力計42での圧力検出値と速度計43での回転速度検出値とを連続的に関連付けることで、圧力及び回転速度の回帰式P=f(R)を算出する。
出力低下判断部412は、圧力計42での圧力検出値が所定値を超えた場合に、原料供給路32に押し出される原料圧が一時的に低下するようにポンプ33の駆動を制御する。具体的には、速度計43での回転速度検出値及び回帰式P=f(R)に基づいて算出される回帰値から、圧力計42での圧力検出値が所定割合以上に解離した場合に、回転モータ331の回転速度を減速させる。
図5は、制御装置40のフローチャートである。この図5を参照しながら、以上の制御装置40の動作を説明する。
まず、圧力計42が原料供給路32を流れる原料の圧力を検出するとともに、速度計43が回転モータ331の回転速度を検出する(ST1)。
次に、制御部41の回帰式算出部411で、圧力計42からの圧力検出値及び速度計43からの回転速度検出値を連続的に受け取り、これら検出値に基づいて、圧力及び回転速度との回帰式P=f(R)を算出する(ST2)。
続いて、出力低下判断部412は、速度計43での回転速度検出値及び回帰式P=f(R)に基づいて算出される回帰値から、圧力計42での圧力検出値が所定割合以上に解離したか否か、つまり所定値を超えたか否かを判別する(ST3)。この判別が“NO”のときは、回転モータ331の回転速度を維持又は加速させ(ST4)、再びST1へと戻る。
一方、ST3での判別が“YES”のときは、フィルタ262の閉塞が発生しているものと判断し、回転モータ331の回転速度を減速させた(ST5)後、再びST1へと戻る。
[作用効果]
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(A)排出口261をフィルタ262で被覆したので、未溶解物又は未溶融物が撹拌混合物内に残存した場合であっても、フィルタ262でのろ過によって、未溶解物又は未溶融物は除去される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を得ることができる。
(B)導入室24と排出室26とを連通する連通路25に隔壁251を設けたので、導入室24から排出室26へと流入する混合撹拌物は減圧される。これにより、排出室26に設けられたフィルタ262に負荷される圧力が低減化されるので、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
また、導入室24の内圧は維持又は加圧されるから、導入室24内における混合及び撹拌の効率が維持又は促進される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を迅速に得ることができる。
(C)隔壁251を連通路25に対して着脱可能に設けたので、隔壁251を連通路25から独立して交換できる。このため、フィルタ262の孔径、原料の組成及び粘度、並びに、撹拌体23の形状等の初期条件に応じて、適切な隔壁251を有する連通路25を選択することにより、フィルタ262に負荷される圧力が適度に低減化される。よって、撹拌混合装置20の有用性及び汎用性を向上できる。
(D)隔壁251が磨耗した場合には、隔壁251のみを独立して新品に交換すればよいので、維持費用を低減化できる。
(E)制御部41に出力低下判断部412を設けたので、閉塞が発生したものと判断される場合には、排出室26内が減圧されて、フィルタ262に負荷される圧力が低減化される。また、撹拌混合装置20による単位原料量当たりの撹拌混合時間が増加されるため、撹拌混合物中に残存する未溶解物又は未溶融物の溶解又は溶融が促進される。これにより、焦げ等の原因となる未溶解物又は未溶融物の量が低減化されるから、フィルタ262の閉塞の進行を抑制できる。
<第2実施形態>
図6は、本発明の第2実施形態に係る原料撹拌混合システム10Aの概略構成図である。図7は、原料撹拌混合システム10Aを構成する撹拌混合装置20Aの要部拡大図である。本実施形態では、連通路25Aの構成及び原料導入装置30Aの構造が第1実施形態と異なる。
即ち、図6に示されるように、本実施形態に係る原料導入装置30Aの原料供給路32Aの途中には、スチーム供給部34が設けられており、このスチーム供給部34からスチームとしての水蒸気が供給される。
また、図7に示されるように、隔壁251の排出室26側の面には、調整幅変化手段としての伸縮部材254が載置されている。この伸縮部材254の中央部には貫通孔が形成され、この貫通孔は流通孔252と略同一の径を有する。この貫通孔、流通孔252及び開口271は、同軸上に配置され、これら貫通孔、流通孔252及び開口271には振動軸231が挿通されている。
なお、伸縮部材254は、隔壁251に対して着脱可能に設置されている。これにより、伸縮部材254を隔壁251から独立して交換できるので、種々の初期条件に応じて、適切な伸縮性を有する伸縮部材254を選択することにより、撹拌混合物が冷却される。よって、撹拌混合装置20Aの有用性及び汎用性を向上できる。また、伸縮部材254が磨耗した場合には、この伸縮部材254のみを独立して新品に交換すればよいので、維持費用を低減化できる。
本実施形態において、伸縮部材254は、温度に依存して伸縮する性質を有する。具体的には、フィルタ262が閉塞を起こす等によって排出室26内の撹拌混合物の温度が上昇すると、伸縮部材254が伸長して貫通孔を縮径させるため、導入室24から排出室26に流入する撹拌混合物の圧力低下の度合が拡大する。一方、排出室26内の撹拌混合物の温度が下降すると、伸縮部材254が縮小して貫通孔を拡径させるため、導入室24から排出室26に流入する撹拌混合物の圧力低下の度合が縮小する。
このような10Aの動作は、以下のようになる。
まず、回転モータ331を駆動する。すると、回転軸333及びスクリュー羽根334が回転して、原料収容部31内部に収容された原料が原料供給路32Aへと押し出される。原料は、スチーム供給部34から供給される水蒸気と混在し、高温且つ高圧の状態で、導入口241Aからケーシング21内部に導入される。つまり、本実施形態において、導入口241Aは、原料導入口及びスチーム導入口として作用する。
続いて、振動モータ22を駆動する。すると、振動軸231及び撹拌羽根232が振動して、撹拌室28a内では強力な渦流が発生し、この渦流によって原料及び水蒸気が混合される。ここで、水蒸気の影響で原料の流動性が向上されているので、原料の混合は迅速に行われる。このようにして形成された撹拌混合物は、仕切り板27と振動軸231との隙間を通って撹拌室28aから撹拌室28b、撹拌室28cへと順次移動した後、隔壁251と振動軸231との間の僅かな幅(d)の隙間を通って、導入室24から排出室26へと流れる。
ここで、排出室26へ流れた高温且つ高圧の撹拌混合物は、僅かな幅(d)の隙間から開放されて減圧され、この減圧の過程で冷却される。従って、本装置では、フィルタ262付近での温度が有意に低下した状態で、撹拌混合物がフィルタ262でろ過されることになる。このため、フィルタ262で未溶解物又は未溶融物が除去される過程において、焦げの発生等が抑制されるので、ろ過が円滑に行われる。また、撹拌混合物中の雑味成分量も低減されることが期待できる。
最後に、ろ過された撹拌混合物は、排出口261を介して排出される。ここで、ろ過が円滑に行われることから、排出口261からの排出も円滑に行われる。
[作用効果]
本実施形態によれば、前述した第1実施形態による作用効果に加えて、以下のような作用効果が得られる。
(B’)導入室24と排出室26とを連通する連通路25に隔壁251を設けたので、導入室24から排出室26へと流入する混合撹拌物は減圧される。これにより、排出室26に流入する撹拌混合物が冷却され、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が抑制されるので、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
また、導入室24の内圧は維持又は加圧されるから、導入室24内における混合及び撹拌の効率が維持又は促進される。よって、均一に溶解又は溶融された混合撹拌物を迅速に得ることができる。
(C’)フィルタ262の孔径、原料の組成及び粘度、水蒸気の温度、並びに、撹拌体23の形状等の初期条件に応じて、適切な隔壁251を有する連通路25Aを選択することにより、撹拌混合物が冷却される。よって、撹拌混合装置20Aの有用性及び汎用性を向上できる。
(E’)制御部41に出力低下判断部412を設けたので、閉塞が発生したものと判断される場合には、排出室26内が減圧される。これにより、排出室26に流入する撹拌混合物が冷却され、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が抑制されるので、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
(F)原料供給路32Aにスチーム供給部34を設けたので、原料は水蒸気とともに導入室24へと導入される。これにより、原料は加温及び加圧されて、流動性が向上するので、原料を迅速且つ充分に混合撹拌できる。しかも、連通路25Aには隔壁251が設けられているので、水蒸気の導入に伴って原料が加温及び加圧されても、導入室24から排出室26へと流入する混合撹拌物は減圧される。よって、未溶解物又は未溶融物の焦げ等が抑制されるから、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
(G)連通路25Aに伸縮部材254を更に設けたので、フィルタ262の閉塞状況の変化等で排出室26内の混合撹拌物の温度が変動すると、撹拌混合物の圧力低下の度合が適宜変化する。これにより、撹拌混合物が冷却されるから、フィルタ262の閉塞をより確実に抑制できる。
<第3実施形態>
図8は、本発明の第3実施形態に係る原料撹拌混合システム10Bのブロック図である。本実施形態では、撹拌混合装置20Bの構造及び制御装置40Bの構成が第2実施形態と異なる。
即ち、図8に示されるように、本実施形態に係る撹拌混合装置20Bの連通路25Bには、調整幅変化手段としての抵抗弁255が設けられている。この抵抗弁255は、開度が変化されることによって、導入室24から排出室26に流入する撹拌混合物の圧力低下の度合を変化させる。なお、抵抗弁255は、制御装置40Bに接続されている。
図9は、制御装置40Bのブロック図である。
制御装置40Bの制御部41Bは、調整幅判断手段としての低下幅判断部413を更に有する。
低下幅判断部413は、圧力計42での検出値が所定値を超えた場合、導入室24から排出室26に流入する撹拌混合物の圧力低下の度合が拡大するように、抵抗弁255の開度を変更する。具体的には、速度計43での回転速度検出値及び回帰式P=f(R)に基づいて算出される回帰値から、圧力計42での圧力検出値が所定割合以上に解離した場合に、抵抗弁255の開度を変更する。
図10は、制御装置40Bのフローチャートである。この図10を参照しながら、以上の制御装置40Bの動作を説明する。
まず、圧力計42が原料供給路32を流れる原料の圧力を検出するとともに、速度計43が回転モータ331の回転速度を検出する(ST11)。
次に、制御部41の回帰式算出部411で、圧力計42からの圧力検出値及び速度計43からの回転速度検出値を連続的に受け取り、これら検出値に基づいて、圧力及び回転速度との回帰式P=f(R)を算出する(ST12)。
続いて、出力低下判断部412は、速度計43での回転速度検出値及び回帰式P=f(R)に基づいて算出される回帰値から、圧力計42での圧力検出値が所定割合以上に解離したか否か、つまり所定値を超えたか否かを判別する(ST13)。この判別が“NO”のときは、回転モータ331の回転速度を維持又は加速させ(ST14)、再びST11へと戻る。
一方、ST13での判別が“YES”のときは、フィルタ262の閉塞が発生しているものと判断し、回転モータ331の回転速度を減速させた(ST15)後、ST16の処理に移る。
ST16では、低下幅判断部413が、速度計43での回転速度検出値及び回帰式P=f(R)に基づいて算出される回帰値から、圧力計42での圧力検出値が所定割合以上に解離したか否か、つまり所定値を超えたか否かを判別する(ST16)。この判別が“NO”のときは、再びST11へと戻る。
一方、ST16での判別が“YES”のときは、抵抗弁255の開度を変更し、導入室24から排出室26へと流れる撹拌混合物の圧力低下の度合を拡大させた(ST17)後、ST16へと戻る。
[作用効果]
本実施形態によれば、前述した第2実施形態による作用効果に加えて、以下のような作用効果が得られる。
(H)連通路25Bに抵抗弁255を設けたので、原料及び水蒸気の導入速度、撹拌体23の振動速度等の条件が変化しても、抵抗弁255の開度を適宜変化させることにより、撹拌混合物が冷却される。よって、フィルタ262の閉塞をより確実に抑制できる。
(I)制御部41Bに低下幅判断部413を更に設けたので、フィルタ262に閉塞が発生しているものと判断される場合には、抵抗弁255の開度を変更し、導入室24から排出室26へと流れる撹拌混合物の圧力低下の度合を拡大する。これにより、導入室24から排出室26へと流入する撹拌混合物がより冷却される。
よって、未溶解物又は未溶融物が焦げることが抑制されるから、フィルタ262の閉塞の進行をより抑制できる。
<第4実施形態>
図11は、本発明の第4実施形態に係る原料撹拌混合システム10Cの概略構成図である。本実施形態では、スチーム供給部34の配置が第2実施形態と異なる。
即ち、撹拌混合装置20Cは、スチーム供給部34Ca〜34Ccを有する。これらスチーム供給部34Ca〜34Ccは、それぞれ、導入室24Cの撹拌室28Ca〜28Ccに設けられている。
なお、導入口241Cは原料導入口を構成し、スチーム供給部34Ca〜34Ccの開口はスチーム導入口を構成する。
[作用効果]
本実施形態によれば、前述した第2実施形態による作用効果に加えて、以下のような作用効果が得られる。
(J)導入室24Cの内部空間を仕切って撹拌室28Ca〜28Ccを形成したので、原料及び水蒸気が狭小な各撹拌室28Ca〜28Ccにおいて混合撹拌される。このため、原料及び水蒸気は、より迅速且つ充分に混合撹拌される。よって、より均一に溶解又は溶融された混合撹拌物をより迅速に得ることができる。
(K)撹拌室28Ca〜28Ccの各々にスチーム供給部34Ca〜34Ccを設けたので、各撹拌室28Ca〜28Ccに水蒸気が導入される。これにより、原料と水蒸気との接触程度が向上し、原料及び水蒸気はより迅速且つ充分に混合撹拌される。しかも、連通路25には隔壁251が設けられているので、水蒸気の導入量が増加しても、撹拌混合物が冷却されるから、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
よって、より均一に溶解又は溶融された混合撹拌物をより迅速に得ることができ、且つ、フィルタ262の閉塞を抑制できる。
<変形例>
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、以下のような変形例が挙げられる。
[変形例1]
図12は、本発明の変形例1に係る原料撹拌混合システム10Dの概略構成図である。
本変形例では、連通路25Dの構造が前記実施形態と異なる。
即ち、撹拌混合装置20Dの連通路25Dは、ケーシング21の外径よりも小さい外径の連通管251Dからなり、この連通管251Dには流通孔252Dが形成されている。この流通孔252Dは、少なくとも開口271より小さい径を有し、圧力調整手段を構成する。
このように、絞り構造は、導入室から排出室へと流れる流体の流れを妨害する構造であれば、特に限定されない。
[変形例2]
図13は、本発明の実施形態に係る連通路25の変形例を示す断面図である。
即ち、連通路は、図13(A)に示されるように、中央部に流通孔252が形成された隔壁251(第1実施形態と同様)のような連通路25であってもよく、図13(B)に示されるように、中央部に形成され流通孔252よりも小さい径の流通孔252Eと、この流通孔252Eを囲むように形成された複数の小孔253と、を有する隔壁251Eのような連通路25Eであってもよい。
[その他]
前記実施形態では、スチームとして水蒸気が導入される構成としたが、特に限定されず、原料の溶解性に優れる溶媒(例えば、アルコール類)が導入されてもよく、複数種の溶媒が導入されてもよい。
また、原料としては、特に限定されず、粉体、液体、流体のいずれを採用してもよい。
本発明の第1実施形態に係る原料撹拌混合システムの概略構成図である。 前記実施形態に係る撹拌混合装置の要部拡大図である。 前記実施形態に係る原料撹拌混合システムのブロック図である。 前記実施形態に係る制御装置のブロック図である。 前記実施形態に係る制御装置のフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る原料撹拌混合システムの概略構成図である。 前記実施形態に係る撹拌混合装置の要部拡大図である。 本発明の第3実施形態に係る原料撹拌混合システムのブロック図である。 前記実施形態に係る制御装置のブロック図である。 前記実施形態に係る制御装置のフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る原料撹拌混合システムの概略構成図である。 本発明の変形例1に係る原料撹拌混合システムの概略構成図である。 本発明の変形例2に係る連通路の断面図である。 従来例に係る撹拌混合装置の概略構成図である。
符号の説明
10、10A、10B、10C、10D 原料撹拌混合システム
20、20A、20B、20C、20D 撹拌混合装置
21 ケーシング
22 振動モータ(振動源)
23 撹拌体
24、24C 導入室
25、25A、25B、25D 連通路
26 排出室
27 仕切り板
28、28C 撹拌室
30、30A 原料導入装置
32、32A 原料供給路
33 ポンプ
41、41B 制御部(制御手段)
42 圧力計(圧力センサ)
211 流路
231 振動軸
232 撹拌羽根
241、241A、241C 導入口(原料導入口)
251 隔壁(圧力調整手段、絞り構造)
261 排出口
262 フィルタ
412 出力低下判断部(出力低下判断手段、圧入圧低減手段)

Claims (6)

  1. 内部に流路を有するケーシングと、このケーシング内部に配置され振動源に接続された振動軸及びこの振動軸の周囲に設けられた撹拌羽根を有する撹拌体と、を備える撹拌混合装置であって、
    前記ケーシングは、原料が導入される原料導入口が設けられた導入室と、
    流体が流通する連通路を介して前記導入室に連通し、内部の流体が排出される排出口及びこの排出口を被覆するフィルタが設けられた排出室と、を有し、
    前記撹拌混合装置は、前記導入室から前記排出室に流入する撹拌混合物の圧力の調整をする圧力調整手段を備える撹拌混合装置。
  2. 請求項1記載の撹拌混合装置において、
    前記導入室は、開口が形成され且つ内部空間を複数の撹拌室に仕切る仕切り板を有する撹拌混合装置。
  3. 請求項1又は2記載の撹拌混合装置において、
    前記圧力調整手段は、前記連通路に設けられた絞り構造を備える撹拌混合装置。
  4. 請求項1から3いずれか記載の撹拌混合装置において、
    前記圧力調整手段は、前記導入室へと圧入される原料の圧入圧を一時的に低下させる圧入圧低減手段を備える撹拌混合装置。
  5. 請求項1から4いずれか記載の撹拌混合装置において、
    前記導入室には、スチームが導入されるスチーム導入口が更に設けられている撹拌混合装置。
  6. 請求項1から5いずれか記載の撹拌混合装置と、この撹拌混合装置に原料を導入する原料導入装置と、を備える原料撹拌混合システムであって、
    前記原料導入装置は、前記原料導入口に接続された原料供給路を介して前記原料導入口に原料を圧入するポンプと、前記原料供給路に設けられた圧力センサと、を有し、
    前記原料撹拌混合システムは、前記ポンプの出力を制御する制御手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記圧力センサでの検出値が所定値を超えた場合に、前記原料供給路に押し出される原料圧が一時的に低下するように前記ポンプの駆動を制御する出力低下判断手段を有する原料撹拌混合システム。
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