JP2004009371A - 書き込み装置 - Google Patents

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Tatsuya Isono
磯野 達也
So Hirota
廣田 創
Toshio Tsuboi
壷井 俊雄
Mitsuru Obara
小原 満
Osamu Yamada
山田 修
Kazuyuki Fukui
福井 一之
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Abstract

【課題】各種書き込み方式の表示シートの書き込みに自動的に対応できる書き込み装置を提供する。
【解決手段】本発明の書き込み装置1は、書き換え可能な表示シートDに画像を書き込む装置であって、書き込み方式が異なる複数の書き込みヘッド51〜56を備え、前記各書き込み手段51〜56が前記表示シートDの書き込み方式に応じて選択的に作動するようにしてある。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、書き換え可能な表示媒体に書き込みを行うための書き込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の表示媒体、特に外部からの物理的な作用により表示媒体自体がその視認状態を変化させるような表示媒体の分野では、電気泳動素子、磁気泳動素子、エレクトロクロミック素子、ツイストボール素子、感熱記録材料などが知られている。
【0003】
これらの表示媒体への書き込み装置は、例えば特開2001−75422号公報、特開2000−231126号公報、特開2000−305489号公報などに開示されるように、薄くて曲げられる紙のように使用可能で、かつ、画像情報を可逆的に書き換え可能な表示媒体に対して、電荷保持体を接触させたり、電極アレイを近接させたり、印加する電圧や電流を変化させたりすることで書き込みを行う技術が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、種々の書き込み方式の表示媒体が混在した場合には上述した1種類の書き込み装置だけでは対応できないため、使用者が表示媒体を書き込み方式に応じて分別した上でそれぞれ適切な書き込み装置を使用しなければならないという問題があった。
また、様々な書き込み方式の表示媒体に対応した記録ヘッドを一通り備えて、全てを同時に作動させることで混在した表示媒体に対応しようとすると、表示画像にノイズが発生したり、無駄なエネルギーを消費するという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで、前記問題を解決するために本発明は、書き換え可能な表示媒体に画像を書き込む装置であって、書き込み方式が異なる複数の書き込み手段を備え、前記各書き込み手段が前記表示媒体の書き込み方式に応じて選択的に作動することを特徴とするものである(請求項1)。
【0006】
本発明の書き込み装置は、前記表示媒体の書き込み方式に応じて作動する消去手段を備えていてもよい(請求項2)。
【0007】
また、本発明の書き込み装置は、前記表示媒体への書き込み方式を検出する手段を備えているのが好ましい(請求項3)。この場合、前記表示媒体への書き込み方式を検出する手段は、前記表示媒体の搬送方向に並んで配置された2つの光学式センサと、前記2つの光学式センサの間に配置された検出用画像書き込み手段とを含んでもよい(請求項4)。
【0008】
さらに、本発明の書き込み装置では、前記複数の書き込み手段および前記書き込み方式検出手段が、搬送される前記表示媒体の表裏両側にそれぞれ配置されていてもよい(請求項5)。
【0009】
【発明の効果】
本発明の請求項1の書き込み装置によれば、書き込み方式が異なる複数の書き込み手段を有していて、表示媒体に応じた書き込み手段を選択して作動させるようにしているので、様々な書き込み方式の表示媒体が混在した場合でも各表示媒体についてそれぞれ適切な書き込み動作を行うことができ、利用者が煩わしい表示媒体の分別をしなくてもよい。
【0010】
本発明の請求項2の書き込み装置によれば、例えば感熱記録材料を含む書き換え可能な表示媒体について消去手段で表示画像を一旦消去した後、対応する書き込み手段によって次の画像を書き込むことができる。
【0011】
本発明の請求項3の書き込み装置によれば、表示媒体への書き込み方式を検出する手段による検出結果に基づいて適切な書き込み手段を作動させることで、すべての書き込み手段を同時に作動させなくても各種表示媒体にそれぞれ応じた書き込み手段を選択して作動させることができ、すべての書き込み手段を同時作動させた場合に起きる画像ノイズや無駄なエネルギー消費がない。
【0012】
本発明の請求項4の書き込み装置によれば、表示媒体の検出領域について、まず第1の光学式センサで濃度を検出し、次いで検出用画像書き込み手段で検出用画像の書き込みを行い、それから第2の光学式センサで再度濃度検出を行い、第1の光学式センサと第2の光学式センサとの濃度検出結果が変化しているかどうかで当該表示媒体の書き込み方式を検出できる。
【0013】
本発明の請求項5の書き込み装置によれば、表裏両面が書き換え可能な表示媒体について表裏両面への同時書き込みが可能になる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である書き込み装置1を、表示媒体搬送面2が露出するように上部を切り取った状態で示す斜視図である。例えばA4サイズの書き換え可能表示シート(表示媒体)Dは、矢印A方向に送り込まれて図示しないスロット状の搬入口から書き込み装置1の内部に挿入される。装置1内に挿入された表示シートDは、下部が搬送面2に埋設されている搬送ローラ3の回転によって搬送面2に沿って搬送され、搬送面2上に設けられた検出部4および記録部5の上を通過した後、スロット状の排出口6から装置1の外部に排出されるようになっている。なお、排出口6近傍の装置1内部には図示しない排出ローラが設けられている。
【0015】
検出部4は、表示シートDの搬送方向(矢印A方向)に関して、記録部5の上流側に配置されている。搬送ローラ3と検出部4との間にはセンサ7が配置されており、このセンサ7により装置1内に搬入されてきた表示シートDの先端を検知できるようになっている。
【0016】
検出部4は、表示シートDの書き込み方式を検出するためのもので、第1ないし第4の検出部4a,4b,4c,4dからなる。各検出部4a〜4dでは、2つの光学式センサ10,10が表示シートDの搬送方向(矢印A方向)に並んでそれぞれ配置されている。光学式センサ10は、図2に示すように、搬送面2上を搬送される表示シートDに対して光を照射するLED10aと、表示シートDにより反射された反射光を検出するフォトセンサ10bとで構成されており、反射光量に応じて表示シートDの検出領域における濃度を検出できるようになっている。
【0017】
第1の検出部4aでは、2つの光学式センサ10,10の間に、磁気記録ヘッド(検出用画像書き込み手段)12が配置されている。第2の検出部4bでは、2つの光学式センサ10,10の間に、電圧印加ヘッド(検出用画像書き込み手段)14が配置されている。第3の検出部4cでは、2つの光学式センサ10,10の間に、LED消去ヘッド(検出用画像書き込み手段)16およびLED書き込みヘッド(検出用画像書き込み手段)18が配置されている。第4の検出部4dでは、2つの光学式センサ10,10の間に、赤外線ランプ20(検出用画像書き込み手段)20およびサーマルヘッド(検出用画像書き込み手段)22が配置されている。
【0018】
一方、記録部5では、表示シートDの搬送方向(矢印A方向)の上流側から順に、赤外線ランプ51、磁気記録ヘッド(書き込み手段)52、電圧印加ヘッド(書き込み手段)53、LED消去ヘッド54、LED書き込みヘッド(書き込み手段)55、および、サーマルヘッド(書き込み手段)56が配置されている。赤外線ランプ51と各ヘッド52,53,54,55,56は、表示シートDの搬送方向と直交する方向にそれぞれ延びており、表示シートDの画像表示領域の幅以上の長さをそれぞれ有している。なお、後述するように熱書き込み方式の表示シートに関する消去手段と書き込み手段とはある程度距離を置く必要があるので、消去手段である赤外線ランプ51と書き込み手段であるサーマルヘッド56は記録部5の両端側に配置されている。
【0019】
次に、書き込み方式が異なる各種表示シートDの例について説明する。
熱による書き込み方式の表示シートDの例として、図3の部分断面で示すような感熱記録シート30が挙げられる。この感熱記録シート30は、例えばポリエステルからなるベースフィルム32の表面に、感熱記録材料層として例えばロイコ染料型リライタブルマーキング材料層34が均一に塗布され、その上を例えばPET(ポリエチレンテレフタラート)からなる透明保護層36で覆って構成されている。
【0020】
このように構成される感熱記録シート30では、例えばサーマルヘッドを用いて透明保護層36側から局所的に加熱して急冷することでリライタブルマーキング材料層34が発色し、これにより画像が書き込まれて表示される。一方、画像が書き込まれた感熱記録シート30を例えば赤外線ランプを用いて所定温度に加熱して除冷することリライタブルマーキング材料層34の発色部が消色し、これにより画像が消去される。
【0021】
続いて、電界による書き込み方式の表示シートDの例として、図4(a),(b)の部分断面で示すような電気泳動表示シート40が挙げられる。この電気泳動表示シート40は、透明基材41とこれに対向して配置された基材42との間に、例えば黒色に着色された液体分散媒43とこれに分散された例えば負極性帯電した白色の電気泳動粒子44とが封入されて構成される。
【0022】
このように構成される電気泳動表示シート40では、例えば電圧印加ヘッドを用いて電界45をかけることにより分散媒43中の電気泳動粒子44がいずれかの基材41,42の側に泳動して集合することで画像が書き込まれ、透明基材41側から見たときに白と黒のコントラストにより画像が表示される。このように画像が表示された電気泳動表示シート40では、次の新たな画像に対応する電界パターンを印加すれば前の画像が消去されて新たな画像に書き換えられる。
【0023】
図5に示すツイストボール式表示シート60もまた、電界による書き込み方式の表示シートであり、商品名「ジャイリコン」として実用化されているものである。この表示シート60では、両極を中心として半球ずつ色分けされた微小な球状の電気双極子物質61が、少なくとも一方が透明である2枚の絶縁性保護層62,63間の透明バインダー中に多数埋め込まれている。電気双極子物質61の周囲には微小な隙間が確保され、その隙間には絶縁性液体が満たされており、こにれより電気双極子物質61は回転可能な状態になっている。
【0024】
このように構成されるツイストボール式表示シート60に表示動作をさせるには、前記電気泳動表示シート40の場合と同様に、シート外部から電界パターンを印加して静電気力により微小球体61を選択的に回転させて画像の書き込みを行う。これにより、球体61の半球面の向きを所望のパターンにそろえることで、2つの半球面のコントラストにより画像が表示される。一方、画像を書き換える場合には、次の新たな画像に応じた電界パターンを印加すれば、前の画像が消去されて新たな画像が書き込まれることになる。
【0025】
次に、磁気による書き込み方式の表示シートDの例として、図6の部分断面で示す磁気泳動表示シート70が挙げられる。この表示シート70では、ベースフィルム71上に粒径が例えば数十μmの多数のマイクロカプセル72が二次元的にびっしりと配置されている。多数のマイクロカプセル72は例えばPETフィルムからなる透明保護層73で覆われており、ベースフィルム71と保護層73との間のマイクロカプセル72の周囲には透明のバインダー74が充填されている。マイクロカプセル72内には、磁化された多数の磁気泳動粒子75が分散された液体分散媒76が封入されている。
【0026】
このように構成される磁気泳動表示シート70の表示動作は、電界が磁気に代わっただけで上述した電気泳動表示シート40と同様である。すなわち、磁気泳動表示シート70に画像に応じた磁気パターンを印加すると、磁気泳動粒子75がベースフィルム71または透明保護層73のいずれかの側に泳動して集合することにより画像が書き込まれる。透明保護層73側から見たときに磁気泳動粒子75の色と分散媒76の色とのコントラストにより画像が表示される。このように画像が表示された磁気泳動表示シート70では、次の新たな画像に対応する磁気パターンを印加すれば前の画像が消去されて新たな画像に書き換えられる。
【0027】
次に、光による書き込み方式の表示シートDの例として、図7の部分断面で示すようなエレクトロクロミック(EC)表示シート80が挙げられる。このEC表示シート80は、電極層82、電解質層84、エレクトロクロミック層(EC層)86、透明光導電層88、および、透明電極層90を順に積層して構成されている。電極層82,90には、接続されている電源92によって、画像書き込み時には書き込み用電圧が印加され、画像消去時には消去用電圧が印加されるようになっている。
【0028】
透明光導電層88は光が入射した領域だけにキャリアが生成されて導電性を生じるもので、材料としてはZnS,ZnO,CdSeなどの無機半導体やポリビニルカルバゾールなどの有機半導体を用いることができる。電解質層84はイオン伝導性が高く、かつ、電子伝導性が低い電解質からなるものがよく、例えばLiBFをポリエチレンオキシドやポリプロピレンオキシドに溶解したものを用いることができる。EC層86は、導電性を生じた透明光導電層88の領域との間で電子の授受を行うとともに電解質層84との間で陽イオンの授受を行うことで生じる酸化還元反応によって可逆的な発消または消色(発消色)動作をするもので、材料としては例えば無機系のものであればWO,MoO,V,NiOOH,CoOOH,IrOが、有機系のものであればポリビロール、ポリチオフェン、ポリアニリンなどを用いることができる。透明電極層90としては、例えばSnOの半透過金属薄膜もしくはこれの微粒子を樹脂やガラスに分散した透明導電性フィルムを真空蒸着、スパッタ、CVD、ゾルゲル法等で形成したものを利用できる。なお、電極層82は、不透明の導電性金属薄膜で形成されていればよい。
【0029】
上述した構成からなるEC表示シート80において画像の書き込みを行う際には、電極82,90間に所定の書き込み用電圧を印加した状態で、画像に応じた光パターンを透明電極90側から照射する。すると、光が入射した光導電層88の領域に導電性が生じることによりこの領域を介して電極90からEC層86に電子が供給され、その一方で光照射領域に対応するEC層86の領域には電解質層84から陽イオンが供給される。これにより、光照射領域に対応するEC層86の領域において還元反応が生じて発色動作し、その結果、画像が書き込まれて表示される。
【0030】
光書き込み式表示部80に表示されている画像を書き換える場合には、先に表示されている画像を一旦消去してから新たに次の画像を書き込む必要がある。画像を消去する場合には、電極82,90間に所定の消去用電圧を印加した状態で、発色領域に光を透明電極90側から照射する。すると、EC層86の発色領域において前記書き込み時とは逆の酸化反応が生じて消色動作し、これにより画像が消去される。
【0031】
次に、上述したような各種書き込み方式の表示シートDに対して本実施形態の書き込み装置1で書き込みを行うときの動作について説明する。なお、後述する表示シートDは白地に黒の画像が表示されるものと仮定する。
【0032】
搬入口から装置1内部に挿入された表示シートDは、回転する搬送ローラ3によって一定速度で搬送される。そして、センサ7によって表示シートDの先端が検知されてから所定時間後、第1ないし第4の検出部4a,4b,4c,4dの表示シート搬送方向上流側の各光学式センサ10がそれぞれ作動して表示シートDの4箇所の検出領域の濃度を検出する。これにより、検出領域が白(画像なし)か黒(画像あり)かを判定する。なお、濃度検出において検出領域に文字画像が表示されている場合にはグレーとして検出されるが、閾値と比較することにより白または黒のいずれかに判定する。
【0033】
次いで、第1および第2の検出部4a,4bでは、磁気記録ヘッド12および電圧印加ヘッド14が作動して検出領域への書き込みを行い、第3の検出部4cではLED消去ヘッド16またはLED書き込みヘッド18のいずれかが作動して検出領域への書き込みを行い、第4の検出部4dでは赤外線ランプ20またはサーマルヘッド22のいずれかが作動して検出領域への書き込みを行う。このとき、光学式センサ10による先の濃度検出で検出領域が白であると判定された場合には磁気記録ヘッド12、電圧印加ヘッド14、LED書き込みヘッド18およびサーマルヘッド22により黒ベタの検出用画像の書き込みをそれぞれ行う。一方、光学式センサ10による先の濃度検出で検出領域が黒であると判定された場合には、磁気記録ヘッド12および電圧印加ヘッド14では白ベタの検出用画像の書き込みを行い、LED消去ヘッド16および赤外線ランプ20では黒画像の消去(すなわち白ベタの検出用画像の書き込み)を行う。
【0034】
各検出部4a,4b,4c,4dで検出用画像の書き込みが行われた後、各検出部4a,4b,4c,4dの表示シート搬送方向下流側の各光学式センサ10で検出領域の濃度検出を再度行う。そして、先の濃度検出と比較して濃度変化があったかどうかで表示シートDの書き込み方式を検出する。すなわち、第1の検出部4aにおいて濃度変化を確認できれば表示シートDが磁気書き込み方式であることが検出され、第2の検出部4bで濃度変化を確認できれば表示シートDが電界書き込み方式であることが検出され、第3の検出部4cで濃度変化を確認できれば表示シートDが光書き込み方式であることが検出され、第4の検出部4dで濃度変化を確認できれば表示シートDが熱書き込み方式であることが検出される。
【0035】
このようにして表示シートDの書き込み方式が検出された後、その書き込み方式に応じた記録部5のヘッドが選択的に作動して画像の書き込みが行われる。すなわち、磁気書き込み方式の表示シートDについては磁気記録ヘッド52により書き込み(または書き換え)が行われる。電界書き込み方式の表示シートDについては電圧印加ヘッド53により書き込み(または書き換え)が行われる。
【0036】
光書き込み方式の表示シートDについては、例えば上述したEC表示シート80である場合には、図8に示すように、まず、LED消去ヘッド54を覆って設けた透明電極100とEC表示シート80を挟んで前記透明電極100に対向する電極ローラ102との間に消去用電圧を印加した状態でLED消去ヘッド54を発光させて光をEC表示シート80に照射することにより既に表示されている画像を消去する。その後、LED書き込みヘッド55を覆って設けた透明電極104とEC表示シート80を挟んで前記透明電極104に対向する電極ローラ106との間に書き込み用電圧を印加した状態でLED書き込みヘッド55を発光させて光をEC表示シート80に照射することにより新たな画像を書き込む。
【0037】
熱書き込み方式の表示シートDについては、例えば上述した感熱記録シート30である場合には、まず、記録部5の赤外線ランプ51を作動させて感熱記録シート30を所定の消去温度に加熱する。記録部5において、書き込み手段であるサーマルヘッド56は赤外線ランプ51からある程度離れて配置されているため、赤外線ランプ51によって加熱された感熱記録シート30の加熱部はサーマルヘッド56の位置に至るまでに除冷されて、既に表示されている画像が消去される。このように消去が行われた後に、サーマルヘッド56により新たな画像の書き込みが行われる。
【0038】
以上に説明したように本実施形態の書き込み装置1によれば、検出部4により検出された表示シートDの書き込み方式に応じて適切な書き込みヘッドを選択して作動させて画像の書き込みを行うようにしているので、様々な書き込み方式の表示シートDが混在した場合でも各表示シートDについてそれぞれ適切な書き込み動作を行うことができ、利用者が煩わしい表示シートDの分別をしなくてもよい。
【0039】
ところで、本実施形態の書き込み装置1の検出部4および記録部5については種々の変形が可能である。
例えば、検出部4として磁気センサ、電界センサ、および、光センサの3つのセンサを設けてもよい。この場合、磁気センサにより磁気書き込み方式の表示シートを検出でき、電界センサにより電界書き込み方式の表示シートを検出でき、光センサにより反射光の分光反射率を検出して感熱記録材料(一例としてロイコ染料)に特有の吸収波長と照合することで熱書き込み方式の表示シートを検出できる。なお、これら以外の表示シートの書き込み方式は光によるものと判断してもよい。
【0040】
また、表示シートDの書き込み方式を検出する別の手段として超音波を用いる方法もある。例えば、超音波発生装置で表示シートDに超音波を照射し、表示シートDの内部で反射してくる音波を音波検出センサ(またはマイクロフォン)で検出し、検出された音波の数と時間を解析することで表示シートDの内部の構成や液体の有無を検出し、表示シートDの構成が泳動方式を利用したものか、ツイストボール方式を利用したものか、それ以外かを判別する。この検出方法により表示シートDの書き込み方式が電界もしくは磁気によるものか、それ以外かを検出することができる。
【0041】
また、表示シートDに光を照射し、その反射光の主として乱反射成分の空間強度分布を調べることによっても、表示シートDの構成がツイストボール方式か、泳動方式を利用したものか、それ以外かを判別することができる。反射光の空間強度分布の変化の最小単位はそれぞれの粒子の大きさによるが、ツイストボールの直径は一般に20μm以上、泳動粒子の直径は通常数μm、染料粒子の大きさは分子レベルであって、反射光の空間強度分布を周波数解析すると粒子の大きさに応じた空間周波数のピークが現れるため、三者を区別することができる。
【0042】
一方、記録部5において熱書き込み方式表示シート用の消去手段として、赤外線ランプに代えて、ヒートローラを接触させたりセラミックヒータによる輻射熱を利用することもできる。また、記録部5において熱書き込み方式表示シート用の書き込み手段として、サーマルヘッドに代えて、レーザ発光体アレイやレーザ光走査装置などを利用してもよいし、あるいは、図9に示すように消去手段であるヒートローラ対110,112により表示シートDを加熱して画像消去した直後に、ドットインパクトプリンタのヘッド114の如くに熱伝導性の高い材料からなる微小なピンを表示シートDに接触させて急冷することでドットを書き込むようにしてもよい。なお、図9において符号116,118はテンションローラ対を示す。
【0043】
次に、図10を参照して第2実施形態の書き込み装置120について説明する。なお、図10において第1実施形態の書き込み装置1と同一構成には同一符号を付してある。
【0044】
第2実施形態の書き込み装置120は、第1実施形態の書き込み装置1の構成をそのまま備えているとともに、表示シート搬送面2に沿って切り取った上部122の裏面に、搬送面2と同様の検出部4および記録部5を備えている。
【0045】
この書き込み装置120によれば、第1実施形態の書き込み装置1と同様の効果を奏する他に、表示シートDがその書き込み面を上または下のいずれの方向に向けて挿入されても書き込みが可能であるとともに、図11に示すように感熱記録表示シート30とツイストボール式表示シート60とを貼り合わせたような表裏で書き込み方式が異なる両面書き換え可能表示シート130について表裏面同時に書き込みを行うことができる。
【0046】
なお、以上に説明した書き込み装置1,120では、磁気、電界、光、および、熱による書き込み方式の表示シートに対応するようにしたが、これら以外の書き込み方式の書き換え可能表示シートにも対応可能なように別の検出手段および書き込み手段を設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の書き込み装置を、表示シート搬送面が露出するように上部を切り取った状態で示す斜視図。
【図2】検出部の光学式センサを示す断面図。
【図3】感熱記録表示シートの部分断面図。
【図4】電気泳動表示シートの部分断面図。
【図5】ツイストボール式表示シートの部分断面図。
【図6】磁気泳動表示シートの部分断面図。
【図7】光書き込み方式のエレクトロクロミック表示シートの部分断面図。
【図8】LED消去ヘッドおよびLED書き込みヘッドとその近傍の拡大図。
【図9】ドットインパクトヘッドを用いて熱書き込み方式の表示シートに書き込みを行う方法を示す概略図。
【図10】第2実施形態の両面書き込み可能書き込み装置の斜視図。
【図11】書き込み方式が異なる2つの表示シートを表裏一体に備えた表示シートの部分断面図。
【符号の説明】
1…書き込み装置、2…表示シート搬送面、3…搬送ローラ、4…検出部(書き込み方式検出手段)、5…記録部(書き込み手段)、6…排出口、7…表示シート先端検知センサ、10…光学式センサ、12,52…磁気記録ヘッド、14,53…電圧印加ヘッド、16,54…LED消去ヘッド、18,55…LED書き込みヘッド、20,51…赤外線ランプ、22,56…サーマルヘッド、D…表示シート。

Claims (5)

  1. 書き換え可能な表示媒体に画像を書き込む装置であって、書き込み方式が異なる複数の書き込み手段を備え、前記各書き込み手段が前記表示媒体の書き込み方式に応じて選択的に作動することを特徴とする書き込み装置。
  2. 前記書き込み装置は、前記表示媒体の書き込み方式に応じて作動する消去手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の書き込み装置。
  3. 前記表示媒体への書き込み方式を検出する手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の書き込み装置。
  4. 前記表示媒体への書き込み方式を検出する手段は、前記表示媒体の搬送方向に並んで配置された2つの光学式センサと、前記2つの光学式センサの間に配置された検出用画像書き込み手段とを含むことを特徴とする請求項3に記載の書き込み装置。
  5. 前記複数の書き込み手段および前記書き込み方式検出手段は、搬送される前記表示媒体の表裏両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項3に記載の書き込み装置。
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