JP2004009107A - プレス成形型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】プレス成形型は、製品部を成形するポンチと、素材を挟持するブランクホルダ2及びダイを備えている。ブランクホルダ2のしわ押さえ面2aに、素材の流入を抑制するビード5が形成されている。ビード5はしわ押さえ面2aを基準として凹部5hと、凸部5iが交互に連続する形状に形成されている。ダイのしわ押さえ面にはビード5と対応するビードが形成されている。前記ビードにより、素材の流入の際に、凸部5iでは上に、凹部5hでは下に素材の曲げ・曲げ戻しが行われ、さらに凹部5hと凸部5iの間では伸び・縮みが行われる。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はプレス成形型に関し、詳しくはプレス成形時に素材の端部を挟持するブランクホルダ及びダイのしわ押さえ面に、素材の流入を抑制するビードが形成されたプレス成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プレス成形時の素材の流入を抑制するビードについては台形ストレートビードや波状ビード、ダブルビードが知られている。また、特開2000−117340号公報にはスポットビードが開示されている。
【0003】
台形ストレートビード10は、図5に示すように、断面がほぼ台形形状をしている。台形角部の通過時の曲げ・曲げ戻し抵抗と縦壁11における面圧により、素材流入抑制効果を得る事を特徴としている。角部の曲率半径は素材板厚が1mmの場合、通常2〜5mm程度である。また、素材の曲げ返しをするため管理面12が必要とされるが、台形ビード10の場合、管理面12の幅は素材板厚が1mmの場合、通常5mm程度である。
【0004】
波状ビード13は、図6に示すように、断面がほぼ台形形状で、ビードの幅方向に波状に蛇行している。素材の流れとして、素材流れ(ビード前)14、素材流れ(ビード後)15の矢印で示すように、素材をしわ押さえ面と平行な方向に伸縮させる際の抵抗に加えて、台形角部を通過時の曲げ・曲げ戻し抵抗により、素材流入抑制効果を得る事を特徴としている。また、角部16の曲率半径は台形ストレートビードの角部の曲率半径より小さく、通常0.5〜1.5mm程度である。
【0005】
ダブルビード17は、図7に示すように、ビード18が2本平行に並んでいる。ビード18は通常の丸ビードのほか、台形ストレートビードでも、他の断面形状のビードでもよい。ビードが1本の場合よりも、素材流入抑制効果が高いことを特徴としている。
【0006】
特開2000−117340号公報にて開示されているスポットビードは、図8(a)に示すように、主ビード19の一部を非連続として、この非連続部分にスポットビード20を設け、素材流入抑制効果を得る事を特徴としている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、台形ストレートビード10は、主として面圧により素材流入抑制効果を得ているため、縦壁11とそれに対応する相手型との面合わせが必要となる。この面合わせは、熟練の技能を要し、膨大な工数が必要とされる。また、管理面12の幅が広く必要とされるため、その分歩留まりが悪くなる。
【0008】
また、波状ビード13は、ダイとブランクホルダで素材を挟持する際に、ビードに対応した形状に素材を変形させるのに、しわ押さえ面と平行な方向に素材を伸縮させる必要がある為、ビード成形力が大きくなる。ビード成形力とは、ブランクホルダ及びダイのしわ押さえ面に設けられたビードを素材に押し当ててビードを成形するのに要する力を意味するものとする。
【0009】
従って、既存のプレス機に波状ビードを用いる時、プレス機の能力を超えたビード成形力が必要とされる場合がある。その際、補助加圧器を別途プレス型に設置する事になる。さらに角部16が非常に小さいため、磨耗しやすく、定期的に型の修正が必要となり、作業工数が増す。また、波状の振幅があるため、歩留まりが悪くなる。
【0010】
また、ダブルビード17は、波状ビード13に比べて素材流入抑制効果が小さく、ビード18が2本並んでいるため歩留まりが悪くなる。
また、特開2000−117340号公報にて開示されているスポットビードは、波状ビード13に比べて素材流入抑制効果が小さい。また、図8(b)に示すように、成形品21にしわ22が発生しやすい。
【0011】
本発明は以上の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、素材流入抑制効果を高めて、かつビード成形力を低減できるプレス成形型を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の発明は、プレス成形時にポンチによって成形される素材の端部を挟持すると共に、前記ポンチに並設されるブランクホルダ及びダイのしわ押さえ面に、素材の流入を抑制するビードが形成されたプレス成形型において、前記ビードは、その長手方向に沿って前記しわ押さえ面を基準にして凹部と凸部が交互に連続する形状に形成されている。
【0013】
従って、前記ビードにより、素材の流入の際に、しわ押さえ面に対して凸部では上に、凹部では下に素材の曲げ・曲げ戻しが行われ、さらに凹部と凸部の間では伸び・縮みが行われる為に、素材の曲げ・曲げ戻し抵抗のみによって素材の流入を抑制するものに比較して、強い素材流入抑制効果が得られる。
【0014】
また、素材の面圧を利用した流入抑制でないため、台形ストレートビードを使用した場合とは異なり、縦壁の面合わせが不要である。従って熟練の技能を要する型の作りこみ工程が不要となり、作業工数の削減ができる。さらに、スポットビードを使用して素材の流入を抑制する場合と異なり、ビードが断続ではないので、素材端末部のしわが発生しにくい。従って、製品部にしわの影響が出る事が無く、高品質の製品を成形する事ができる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記しわ押さえ面に形成されたビードのうち、全部にその長手方向に沿って凹部と凸部が交互に連続する形状のビードが形成されている。従って素材端部全体に強い素材流入抑制効果を得る事ができる。
【0016】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記しわ押さえ面に形成されたビードのうち、部分的にその長手方向に沿って凹部と凸部が交互に連続する形状のビードが形成されている。従って製品形状に応じて、全部ではなく必要な部分に強い素材流入抑制効果を得る事ができる。
【0017】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ビードは、プレス成形品のポンチ外形線又はブランクホルダ内形線と平行に延びるように形成されている。従って、波状ビードよりビード長が短くなり、ビード成形力を低減できると共に、歩留まりが向上する。
【0018】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記各凹部及び凸部は、ビードの長手方向断面形状と短手方向の断面形状の少なくとも一方がほぼ台形形状をしている。従って素材の流入の際に、台形角部にて、素材の曲げ・曲げ戻し及び、伸び・縮みによる抵抗が増し、素材流入抑制効果が向上する。
【0019】
また、波状ビードの成形が、しわ押さえ面と平行な方向に素材の伸び・縮みが発生するのとは異なり、本発明のビードの成形では、素材の伸び・縮みの発生はしわ押さえ面と平行な方向ではない。つまり、波状ビードの形成に比べて、素材を変形させる力が伝わりやすい。従って、波状ビードと同レベルの素材流入抑制効果を得るのに必要とされるビード成形力が低減でき、補助加圧器を別途プレス型に設置する必要が無く、設備コストを削減できる。
【0020】
さらに、波状ビードの角部に比較して、角部の曲率半径が大きい。従って、波状ビードに比べて角部が磨耗しにくく、型修正の作業工数を削減できる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を自動車のフードアウタのプレス成形に具体化した一実施の形態を図1〜4に従って説明する。
【0022】
図1に示すように、プレス成形型は、製品部を成形するポンチ1と、素材4を挟持するブランクホルダ2及びダイ3を備え、図示しないプレス機に取り付けられる。ブランクホルダ2は環状に形成され、ポンチ1を囲む様に配置されている。ダイ3は、ポンチ1とブランクホルダ2の上方に配置されており、下側の面がポンチ1とブランクホルダ2に対応した形状をしている。ポンチ1とブランクホルダ2は図示しない油圧シリンダ等の駆動装置により、それぞれ別々に上下に駆動可能である。また、ブランクホルダ2は上面にビード5が形成されている。一方、ダイ3にはビード5と対応する位置にビード7が形成されている。
【0023】
図2,3に示すように、ビード5はしわ押さえ面2aを基準として下側の凹部5hと、上側の凸部5iが交互に連続する形状に形成されている。ビード5の幅は、しわ押さえ面2a上ではビード幅W1で、凹部5hの底面及び凸部5iの上面ではビード幅W2である。また、断面がほぼ台形形状をしている。凹部5hの大きさは長手方向長さL1、底面の長手方向長さB1、深さT1で表される。一方、凸部5iの大きさは長手方向長さL2、上面の長手方向長さB2、高さT2で表される。
【0024】
ビード5の長手方向にはビード面5b,5d,5fを有している。また凹部5hの短手方向にはビード面5fに加えてビード面5e,5gを有している。また凸部5iの短手方向にはビード面5bに加えてビード面5a,5cを有している。ビード5とブランクホルダ内形線の間には管理面2bが形成されている。
【0025】
一方、角部6aは、しわ押さえ面2aとビード面5aの間に形成されている。同じく、角部6bはビード面5aとビード面5bの間、角部6cはビード面5bとビード面5cの間、角部6dはビード面5cと管理面2bの間に形成されている。
【0026】
また、角部6eはしわ押さえ面2aとビード面5eの間、角部6fはビード面5eとビード面5fの間、角部6gはビード面5fとビード面5gの間、角部6hはビード面5gと管理面2bの間に形成されている。
【0027】
また、角部6iはビード面5dとビード面5fの間、角部6jはビード面5bとビード面5dの間に形成されている。また、角部6kはビード面5aとビード面5dの間、角部6lはビード面5dとビード面5cの間、角部6mはビード面5eとビード面5dの間、角部6nはビード面5dとビード面5gの間に形成されている。
【0028】
ダイ3にもそのしわ押さえ面3aに、ビード5に対応して、断面がほぼ台形形状のビード7が形成されている。図4に示すように、ビード5の凸部がビード7の凹部に対応し、ビード5の凹部がビード7の凸部に対応し、クリアランスC1,C2を空けて、ビード面を持つものであるので、詳細の説明を略す。
【0029】
自動車のフードアウタのプレス成形に関して通常、素材4の板厚が0.7mm程度であった場合は、各ビード面の間の角部の曲率半径は角部6a〜6hは2〜4mm程度、角部6i,6jは3〜7mm程度、角部6k〜6nは2〜3mm程度である。
【0030】
ビード幅W1は8〜10mm程度、ビード幅W2は6〜8mm程度、凹部5hの深さT1及び凸部5iの高さT2は2.5〜3mm程度である。また、凹部5hの長手方向長さL1及び凸部5iの長手方向長さL2は30〜58mm程度、凹部5hの底面の長手方向長さB1及び凸部5iの上面の長手方向長さB2は25〜50mm程度である。ビード5とビード7のクリアランスC1は1.0mm程度、クリアランスC2は0.8mm程度である。管理面2bの幅は1mm程度である。
【0031】
次に上記のように構成された本実施の形態の作用について説明する。
初めに、素材4が手作業あるいは産業用ロボット等の投入手段により、ダイ3とポンチ1及びブランクホルダ2との間の所定の位置に投入される。素材投入時、ブランクホルダ2は上昇した状態にあり、ダイ3が下降し、ブランクホルダ2とダイ3で素材を挟持する。その後、さらにダイ3が下降し、その力によりブランクホルダ2が下降する。その際、ビード5、7によって素材4にしわ押さえ面2aを基準にして凹部と凸部が交互に連続した形状が成形される。
【0032】
次に、ポンチ1が前述の駆動装置によって上昇し製品部が成形される。その際、素材4は製品部である中央へ向かって引っ張り力を受け、素材4が製品部へ流入しようとする。
【0033】
素材が流入するには、素材は初めに、しわ押さえ面2aからビード面5a,5eへ流入する際、角部6a,6eにて曲げ・曲げ戻しを受ける。また、ビード面5dでは伸びを受ける。次にビード面5b,5d,5fへ流入する際、角部6b,6k,6m,6fにて曲げ・曲げ戻しを受け、角部6i,6jにて曲げを受ける。そしてビード面5dへ流入すると、ビード面5dの面方向に縮みを受ける。次にビード面5c,5gへ流入する際、角部6c,6l,6n,6gにて曲げ・曲げ戻しを受ける。また、ビード面5dでは伸びを受ける。そして最後にビード面5c,5gから管理面2bへ流入する際、角部6d,6hにて曲げ・曲げ戻しを受ける。また、ビード面5dでは縮みを受ける。
【0034】
このとき、素材の流入抑制を満足するビード部分の幅について、波状ビードに比較して断面形状差で約3mm、幅方向の蛇行分で約2mm狭くできるため、全体として素材大きさを縦横約10mmずつ小さくでき、スクラップが約8%削減できる。一方、台形ストレートビードに比較して、断面形状差で約6mm、管理面の差で約4mm狭くできるため、全体として素材の大きさを縦横約20mmずつ小さくでき、スクラップが約16%削減できる。
【0035】
本実施の形態は以下に示す効果を有する。
(1) プレス成形時の素材の流入を抑制するビード5、7はしわ押さえ面2aを基準にして凹部5hと凸部5iが交互に連続して形成されているので、スポットビードを使用して素材の流入を抑制する場合と異なり、素材端末部又はポンチ側にしわが発生しにくい。従って、製品部にしわの影響が出る事が無く、高品質の製品を成形する事ができる。
【0036】
(2) 素材を挟持するための面圧を利用した流入抑制でないため、台形ストレートビードを使用した場合とは異なり、縦壁の面合わせが不要である。従って、熟練の技能を要する型の作りこみ工程が不要となり、作業工数の削減ができる。
【0037】
(3) 素材が流入するには、ビード面5a→5b→5c,5a→5d→5c,5e→5d→5g,5e→5f→5gを通過する際に、角部6a〜6nにて曲げ・曲げ戻しを受ける。従って素材流入抑制効果が発生する。
【0038】
(4) 素材が流入するには、ビード面5dで伸び・縮みを受ける。従って、素材に対する曲げ・曲げ戻しの抵抗に加えて、素材の伸び・縮みの抵抗により、素材流入抑制効果が増す。
【0039】
(5) 波状ビードの成形が、しわ押さえ面と平行な方向に伸び・縮みが発生するのとは異なり、本発明のビードの成形は、しわ押さえ面と平行な方向ではなく、ビード面5dの面方向である。つまり、波状ビードの形成に比べて、素材を変形させる力が伝わりやすい。さらに、ビード長も短い。従って、波状ビードと同レベルの素材流入抑制効果を得るのに必要とされる成形力が低減でき、既存のプレス機に用いる場合でも、補助加圧器を別途プレス型に設置する必要が無く、設備コストを削減できる。
【0040】
(6) 波状ビードの角部に比較して、角部6a〜6nの曲率半径が大きい。従って、波状ビードに比べて角部が磨耗しにくく、自動車のようにモデルライフが短い場合については、型の修正が不要となり、作業工数を削減できる。
【0041】
(7) 波状ビード及び、ダブルビードと同レベルの素材流入抑制効果を得るのに必要な、ビード部分の面積が小さい。また台形ストレートビードよりも管理面の幅が狭くて済む。その結果、スクラップが削減でき、歩留まりが向上する。
【0042】
(8) ビードの、長手方向断面形状と短手方向の断面形状の、両方がほぼ台形形状をしている。従って、台形角部にて素材の曲げ・曲げ戻し及び、伸び・縮みによる抵抗が増し、素材流入効果が向上する。
【0043】
実施の形態は前記に限らず、例えば次のように構成してもよい。
○ 凹部5h及び凸部5iの長手方向長さL1,L2を変更してもよい。長さを短くすれば、ビード面5dの数が増えるのでビード面5dにおける素材の伸び・縮みを受ける部分が増え、素材の流入の際の抵抗が増える。一方、長さを長くすれば、逆に素材の流入の際の抵抗が減る。従って、素材流入抑制効果を調整する事ができる。
【0044】
○ 凹部5hの深さT1及び凸部5iの高さT2を変更してもよい。凹部5hを深く、凸部5iを高くすれば、ビード面5dにおける素材の伸び・縮みが大きくなり、素材の流入の際の抵抗が増える。一方、凹部5hを浅く、凸部5iを低くすれば、素材の流入の際の抵抗が減る。従って素材流入抑制効果を調整する事ができる。
【0045】
○ 凹部5hの長手方向長さL1と凸部5iの長手方向長さL2は同じでなくてもよい。ビード5とビード7がお互いに対応した長さであればよい。
○ 凹部5hの長手方向長さL1と凸部5iの長手方向長さL2は一定でなくてもよい。製品形状に応じて、素材流入抑制効果が強く必要な部分では短く、素材流入抑制効果が弱くてもよい部分では長くしてもよい。ビード5とビード7がお互いに対応した長さであればよい。
【0046】
○ ビード5,7はプレス成形品のポンチ外形線又はブランクホルダ内形線と平行に延びるように形成されているものに限らず、幅方向に波状に蛇行するように形成してもよい。この場合、素材流入抑制効果がより向上する。
【0047】
○ ポンチ1及びブランクホルダ2は素材4に対して上側に配置してもよい。このときダイ3はポンチ1及びブランクホルダ2の下側に配置される。
○ 凹部5h及び凸部5iの形状はビードの長手方向断面形状と短手方向断面形状の一方のみがほぼ台形形状でもよい。
【0048】
○ しわ押さえ面2a,3aは必ずしも水平に形成されるものに限らず、斜状に形成されてもよい。
○ 凹部5hと凸部5iが交互に連続する形状のビード5は全部ではなく、部分的に形成されていてもよい。
【0049】
○ ブランクホルダ2はポンチ1を囲む様に設けられていなくても、ポンチに平行に設けられていてもよい。
前記実施の形態から把握できる技術的思想(発明)について以下に記載する。
【0050】
(1) 前記ビードは幅方向に波状に蛇行するように形成されている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のプレス成形型。
【0051】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明では素材流入抑制効果を高めて、かつビード成形力を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるプレス成形型の略断面図。
【図2】一実施の形態におけるブランクホルダの平面図。
【図3】(a)は実施の形態におけるブランクホルダのビードの部分斜視図、(b)はビードの長手方向の部分断面図、(c)は(a)のB−B線における断面図、(d)は(a)のC−C線における端面図。
【図4】素材挟持時のビード短手方向の部分断面図。
【図5】台形ストレートビードを有するブランクホルダ及びダイを示す部分概略断面図。
【図6】波状ビードの部分概略図。
【図7】ダブルビードの部分概略図。
【図8】(a)はスポットビードの部分概略図、(b)はスポットビードを使用した成形品の部分斜視図。
【符号の説明】
1…プレス成形型を構成するポンチ、2…プレス成形型を構成するブランクホルダ、2a,3a…しわ押さえ面、3…プレス成形型を構成するダイ、4…素材、5,7…ビード、5h…凹部、5i…凸部。
Claims (5)
- プレス成形時にポンチによって成形される素材の端部を挟持すると共に、前記ポンチに並設されるブランクホルダ及びダイのしわ押さえ面に、素材の流入を抑制するビードが形成されたプレス成形型において、前記ビードは、その長手方向に沿って前記しわ押さえ面を基準にして凹部と凸部が交互に連続する形状に形成されているプレス成形型。
- 前記しわ押さえ面に形成されたビードのうち、全部にその長手方向に沿って凹部と凸部が交互に連続する形状のビードが形成されている請求項1に記載のプレス成形型。
- 前記しわ押さえ面に形成されたビードのうち、部分的にその長手方向に沿って凹部と凸部が交互に連続する形状のビードが形成されている請求項1に記載のプレス成形型。
- 前記ビードは、プレス成形品のポンチ外形線又はブランクホルダ内形線と平行に延びるように形成されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のプレス成形型。
- 前記各凹部及び凸部は、ビードの長手方向断面形状と短手方向断面形状の少なくとも一方がほぼ台形形状をしている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のプレス成形型。
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