JP2004008599A - 靴装着用器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、靴を装着する際、簡単な操作で、身体にやさしく、楽な姿勢のまま、かつ、安全に、理想的な靴の装着完成状態が、短時間で完了出来ることを目的とし、体の不自由方のお世話をする介護支援者の労務疲労度軽減にも効果を発する、靴装着用器具を提供する。
【解決手段】上部にハンドル、操作レバ−を有する把手部と、枢軸部に軸着された該把手部の操作により下部が開く可動アーム部と、前記アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた甲案内片と、前記可動アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた踵案内片とよりなり構成される。
【選択図】 図1
【解決手段】上部にハンドル、操作レバ−を有する把手部と、枢軸部に軸着された該把手部の操作により下部が開く可動アーム部と、前記アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた甲案内片と、前記可動アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた踵案内片とよりなり構成される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
この発明は、靴を装着する際、その装着に要する動作と、装着途中や装着完了後の補正動作に関し、これを画期的な方法により補助改善し、年齢や性別を問わず、身体健常者はもとより、身体の下肢、腰部、脊椎などに障害や故障をもつ者にも、簡単な操作で、身体にやさしく、楽な姿勢のまま、かつ、安全に、理想的な靴の装着完成状態が、短時間で完了出来ることを目的とし、体の不自由な方のお世話をする介護支援者の労務疲労度軽減にも効果を発する、靴装着用器具に関するものである。
【発明の属する技術分野】
従来、短靴を装着する際、足のつま先部分から、靴の開口部に挿入しつつ、靴のかかとを保持する部分と足のかかとの間にはさみ入れるようにあてがいながら、これに沿って踵を滑り込ませるように使用することにより、かかとの挿入を円滑にし、靴の装着を助ける器具として、「靴ベラ」と称する器具が多く用いられてきた。
この器具の形状はおおむね、足のかかとの形状や靴の形状にあわせて成型した曲げ板状部品の頂点より、手での保持や操作をしやすくするために、握り手が、任意の長さや形状にて取り付けられたものである。
他に、該改良型製品として、手指にて保持、操作する部分が、バネの役割を担うとともに、長く大きな「U字型」をしたピンセットの形状で、その片方の先端は平たい形状の内側に「凸凹加工」を施し、もう片方の先端には「靴ベラ」の形状を有する部品が取り付けられ、この内側にも「凸凹加工」を施して、靴の「ベロ形状をした部品」をこの器具ではさむように保持しながら、足のつま先より挿入をすすめ、踵が靴の踵部分の上端部まで達する課程まで導き、ここで、該器具による「ベロ形状をした部品」の保持状態を解き、次にこの器具の「靴ベラ」形状を有する部分を靴の踵部分にあてがい、従来の「靴ベラ」を使用する方法にて装着を完了させる構造の「靴ベラ改良製品」である。
よって、「ベロ形状をした部品」を処理した後に、これをはなしてから新たに踵部分の処理を行わなければならず、1回の動作では用を成しえない。
すなわち、これらの「靴ベラ改良製品」、「靴ベラ」を使用しても、靴の材質や形状によっては、「ベロ形状をした部品」が靴の内部で変形した状態となったり、靴の変形破損等が生じるために、なかなか理想の装着状態が容易に達成しにくく、多くの場合は手指を靴の内部に挿入しての装着補正動作が必要不可欠となっている。
【0002】
【従来の技術】
従来、短靴を装着する際、足のつま先部分から、靴の開口部に挿入しつつ、靴のかかとを保持する部分と足のかかとの間にはさみ入れるようにあてがいながら、これに沿って踵を滑り込ませるように使用することにより、かかとの挿入を円滑にし、靴の装着を助ける器具として、「靴ベラ」と称する器具が多く用いられてきた。
この器具の形状はおおむね、足のかかとの形状や靴の形状にあわせて成型した曲げ板状部品の頂点より、手での保持や操作をしやすくするために、握り手が、任意の長さや形状にて取り付けられたものである。
他に、その改良型製品として、手指にて保持、操作する部分が、バネの役割を担うとともに、長く大きな「U字型」をしたピンセットの形状で、その片方の先端は平たい形状の内側に「凸凹加工」を施し、もう片方の先端には「靴ベラ」の形状を有する部品が取り付けられ、この内側にも「凸凹加工」を施して、靴の「ベロ形状をした部品」をこの器具ではさむように保持しながら、足のつま先より挿入をすすめ、踵が靴の踵部分の上端部まで達する課程まで導き、ここで、器具による「ベロ形状をした部品」の保持状態を解き、次にこの器具の「靴ベラ」形状を有する部分を靴の踵部分にあてがい、従来の「靴ベラ」を使用する方法にて装着を完了させる構造の製品である。
よって、「ベロ形状をした部品」を処理した後に、これをはなしてから新たに踵部分の処理を行わなければならず、1回の動作では用を成しえない。
すなわち、これらの「靴ベラ」を使用しても、靴の材質や形状によっては、「ベロ形状をした部品」が靴の内部で変形した状態や、靴の破損等が生じるために、なかなか理想の装着状態が容易に達成しにくく、多くの場合は手指を靴の内部に挿入しての装着補正動作が必要不可欠となっている。
【0003】
【発明が解決する課題】
これには、次のような欠点や難点があった。
(イ) 靴の装着が理想の状態とならなかった場合には、これを補正する作業を行うが、この時にとる姿勢状態は、直接手指を靴の中へ挿入して補正する必要が生じるため、大きく上体を前屈したり、ひざを曲げながら上体をひねるような動作をとらなければならず、しばしば、この不安定な姿勢状態が原因で身体のバランスを崩して、転倒したり、また転倒しかかり、慌ててこれを防ぐためにと、手をついてバランスを保とうとしてふらつき、危険な姿勢で転倒、結果的には、かえって大きな「けが」になってしまったとの報告もある。
(ロ) 使用時は上記のように不安定な姿勢状態となるため、上肢、下肢、脊椎、腰部等に障害や故障をもつ者や老人には、使用することが困難な場合もある。
また、従来の「靴ベラ」を使用しても、これは「踵部分」に使用する目的で製作されており、次のような状態には対応できない欠点があった。
(ハ) 多くの短靴では、靴の構成部品として、靴の内部で足の甲に接し、靴内上部の足指手前上部地点を基部として取り付けられ、靴紐にて編み合わされている部分の裏当とした目的を持ち、そのまま延長され、靴の開口部分の外部まで、少し露出するように取り付けられた「ベロ形状をした部品」が存在するが、靴を装着する時に、足の甲と靴の内部の「ベロ形状をした部品」が、足のつま先から順番に靴の内部へと足を挿入していく課程で、互いの摩擦によって靴の内部へと引き込まれていき、かかとが靴の中へと収まったときには、「ベロ形状をした部品」は基部より湾曲し靴の内部へと引き込まれた状態となってしまうことが多く発生する。
(ニ) このような状態を解決する手段として、「ベロ形状をした部品」を手指によって保持しながらの踵の挿入を行う必要が生じ、引き込まれた場合には、これを引き出すための補正作業が、不可欠となっている。
(ホ) この補正作業を行う際には、手指を直接靴の内部へ挿入して実行することが多く、この時に指の爪や爪の基部の甘皮を含む皮膚をいためたり、女性においてはマニュキアなど、爪に対して行うお化粧がいたんだり、手指を捻挫するなどの危険やリスクも伴っている。
(ヘ) このような複雑な装着作業を要し、また、その作業時間も靴の形状や材質によっては、長時間となることが多く、上記にも記したが、身体にかかる負担や身体の転倒、「けが」の危険が生じることとなっている。
(ト) 靴の「ベロ形状をした部品」を上記の「靴ベラ改良製品」は、器具の把手部から器具の靴に作用する部品までの距離が長く遠いため、手の握力では、十分にその応力が伝えにくく、しっかりと「ベロ形状をした部品」を保持することが難しい。
(チ) 「靴ベラ」や「靴ベラ改良製品」を使用しても、1回の動作では、理想的な靴の装着が困難である。
本発明は、以上の欠点を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)によってオフセットし連結して、稼動作用する部分として、靴(9)のつま先側に位置、作用する引き出し部(7)、甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)と、靴(9)の踵側に位置、作用する部分として、踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(41)を設ける。
この機構を用いて、開口部(4)を靴(9)の内部で前後方向に拡張したり、閉じたり出来る。
この機構群を本発明の基本中枢部「CC」とする。
基本中枢部「CC」を用い、これを作動させる動力手段として、手動力にて実施した場合の駆動機構を,「AA」として記し、次に、電気を動力として実施いた場合の駆動機構を、「BB」として記す。
「手動力にて駆動する手段」「AA」。
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に連結接続して、作動動力を伝える機構として、これの上方へと、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)を介し、枢軸部(2)の蝶番(21)、そして、作動動力を発生させるための機構と手にて握り、本発明を握持するために設けた把手部(1)のハンドルア−ム(11)、ハンドル(12)、操作レバ−(13)を装備し、手動力によって作動動力を発生する。
「電動動力手動力にて駆動する手段」「BB」。
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に連結接続して、この両方を駆動さ
せて、基本中枢部を機能させる両方向駆動の実施方法として、
【図7】にて示し、どちらか片方の接続棒のみを駆動させ、もう片方は固定し、一方の接続棒のみで駆動する片方向駆動の方法として、
【図8】を示す。
両方向駆動の場合は、
【図7】の電動駆動部(10)に、両方向駆動スライド部(100)を有し、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)の双方を駆動する機構をもつ。
片方向駆動の場合は、
【図8】の電動駆動部(10)に、片方向駆動スライド部(101)を有し、もう片方の接続体は固定して、接続体の片方のみで駆動する機構を持つ。
「BB」の電動駆動部(10)
【図7】、
【図8】から、フレ−ム(30)を介し電動用把手部(111)のハンドル(122)、操作スイッチ(133)で構成し、これを操作することにより、電動駆動部(10)が稼動し、本発明の基本中枢部が機能する機構をもつ。
本発明は、以上の構成よりなる、靴の装着作業を補助する目的に考案した靴装着用器具である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を「手動力にて実施した場合」「AA」と、「電気を動力として実施した場合」「BB」の2種類の形態で説明する。
「手動力にて実施した場合」「AA」
説明用図面として、
【図1】、
【図2】、
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】を用い、
【課題を解決するための手段】で定義した、手動力にて実施した場合の駆動機構「AA」を選択した時における、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)枢軸部(2)の蝶番(21)より上方に、ハンドルア−ム(11)が接続、その先端には、手で握りやすく、すべり止め加工を施したハンドル(12)と、操作レバ−(13)で構成する。
立ち姿勢のままで、それらを保持しながら、握ったり、はなしたりする手の握力や、本発明品の自重によって発生する動力を用い、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)へと、発生した動力を伝達させる機構、可動ア−ム(3)を設ける。
(ロ) 操作レバ−(13)によって、握る操作をした場合には、甲側ア−ム(33)と甲側接続体(31)、踵側ア−ム(34)と踵側接続体(32)とを互いに介して、開口部(4)は開ける方向に作用し、操作レバ−(13)を、はなす操作をした場合では、自由作動となり、可動ア−ム(3)の自重により、自然に閉じる方向へと作用する。
(ハ)甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)の下部先端同方向からは、斜め横下方向へとのびる形状で、それぞれ平行に甲側接続体(31)、踵側接続体(32)を取り付けてある。
これは、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)が、足を、靴開口部(93)へ挿入する際に、これが足に干渉して妨げとならないようにするための対策で、下部装置をオフセットする目的で設けた。
(ニ)踵側接続体(32)の先には、靴踵部(92)内側面の形状にあわせて成型加工、かつ、強固な材質で作り形状固定された、踵部(5)が接続され、それを基盤として、その開口部(4)側の面に、踵部(5)上方より、踵があてがいやすく、また、踵を靴の内部へと導き易くするための機構として、踵案内片(6)を設けた。
踵案内片(6)は、靴踵部(92)の内面形状にあわせて成型、形状記憶されるが、自由に変形できる柔軟な素材で構成される。
さらに、この部品の開口部(4)側面は、すべり加工部(42)を有し、足踵部との間に発生する摩擦を軽減する働きを担う。
(ホ)踵部(5)は、(ロ)で発生させた、握る操作をした場合の応力を、その背面で、靴踵部(92)内側を外方向へと押しつけ、かつ、靴開口部(93)を拡張する役目を担う。
(ヘ)甲側接続体(31)の先には、開口部(4)側面に、足の甲の形状にあわせて成型加工、かつ、強固な材質で作り、形状固定、その下部先端は、開口部(4)の反対方向に、やや水平より上方へ向けてそり上がった形状を特徴とする部品、引き出し部(7)が接続される。
引き出し部(7)の開口部(4)側面には、すべり加工部(41)、反対面には、摩擦加工部(81)を有した甲案内片(8)を設けた。
(ト)甲案内片(8)の形状は、開口部(4)を閉じていたり、外部応力が、か
かっていたり、足を挿入する時の応力が発生していない状態では、
【図3】の形状が示すように、引き出し部(7)に沿いながら全体が、少しカ−ブして形状記憶した、自由に変形できる柔軟な素材で構成される。
これは、靴開口部(93)への本発明品挿入動作行為、引き抜き動作行為や、足の挿入時に関して、それぞれ、最適の形状を備えることの出来る機構とし、その作業を円滑にこなす目的を持たせるためである。
(チ)すべり加工部(41)は、足のつま先や、足の甲部分との間に発生する摩擦を、軽減する働きを担う。
(リ)引き出し部(7)は、靴開口部(93)より本発明を開口部(4)を閉じた状態で靴内部に挿入し、(ロ)で発生させた、握る操作をした場合の応力を、その前面と下部先端とが連携しながら、靴ベロ部(91)の内側に作用し、靴外部方向へと押しつけつつ、靴ベロ部(91)の上部先端をさらに靴開口部(93)より引出し、固定、保持する役目を担う。
(ヌ)(ホ)と(リ)の作用で、開口部(4)は開いて、靴開口部(93)は拡張されるが、同時に本発明品により、靴(9)は 、しっかりと保持固定されるため、この状態を保ちつつ靴(9)の方向や、移動も合わせて行える。
(ル)(イ)の行程で、握力を増すことにより、靴開口部(93)は、さらに大きく前後に開口し、足の挿入を、より容易にする。
(ヲ)足が靴への挿入を完了して、(ロ)の、はなす操作で、靴開口部(93)の拡張状態を解いた後に、本発明品を靴内部より撤去するべく、垂直方向へと引き抜く操作を行っていくと、挿入の完了した足と、靴(9)の外部骨格の間に位置し、これによって挟まれ圧迫、圧縮された状態の、引き出し部(7)、摩擦加工部(81)が、靴ベロ部(91)との接触面で摩擦抵抗を発生する。
(ワ)本発明品の引き抜き操作が進行されると、該(ヲ)と摩擦加工部(81)の作用により靴ベロ部(91)は、靴開口部(93)の外部方向へと牽引されつつ、本発明品の抜き取りが出来る。
「電気を動力として実施した場合」「BB」
説明用図面として、
【図1】、
【図2】、
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】の、
【課題を解決するための手段】で定義した基本中枢部「CC」部分をそのまま転用し利用するが、その実施形態の作動理念については、駆動動力が手動によるものでなく、電動力に置き換えて構成作動させるもので、この動力の違いと、動力発生を促す操作方法の違いを提示するものであり、
【図7】、
【図8】を用い、電気を動力として実施した場合の駆動機構(BB)を選択した時における、本発明の実施の形態を説明する。
(カ)「電気を動力として実施した場合」には、電動駆動方式の動作機能が異なる2種類の実施方法を記す。
(ヨ)
【図7】では、基本中枢部「CC」の甲側接続体(31)、踵側接続体(32)が電動駆動部(10)の両方向駆動スライド部(100)に接続し、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)の双方ともが両方向駆動スライド部(100)にてスライドして動き、開口部(4)を開閉方向に、動作機能する実施方法を示す。
(タ)
【図8】では、基本中枢部「CC」の踵側接続体(32)、が電動駆動部(10)に接続固定され、甲側接続体(31)が片方向駆動スライド部(101)を単独でスライドして動き、開口部(4)を開閉方向に、動作機能する実施方法を示す。
(甲側接続体(31)と踵側接続体(32)のスライド運動と固定の関係は、どちらを動かし、どちらを、固定しても良い。)
(レ)電気を動力として実施した場合の駆動機構「BB」の電動駆動部(10)より、フレ−ム(30)、電動用把手部(111)のハンドル(12)、操作スイッチ(133)となる構成である。
(ソ)操作スイッチ(133)を操作することにより、電動駆動部(10)が作動し、(ヨ)、(タ)それぞれの形態により、基本中枢部「CC」はその機能を達成できる。
本発明は、以上の構成よりなっている。
【図8】の手動力にて実施した場合の駆動機構「AA」を使用しての実施した場合。
(あ)把手部(1)は、枢軸部(2)に接続し、ハンドルア−ム(11)グリップ(12)ハンドル(12)、操作レバ−(13)で構成され、本発明品を手でしっかりと保持しつつ、操作が行え、足に靴(9)を装着させるために必要とする動力を発生させる役割を担う。
(い)枢軸部(2)は、把手部(1)と可動ア−ム(3)に接続し、蝶番(21)で構成され、ここを枢軸に作動動力が伝達される。
(う)可動ア−ム(3)は、枢軸部(2)と接続して、靴開口部(93)から内部に挿入されて、直接靴(9)に作用する本発明品の中では最も重要な役割を負う踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(42)、引き出し部(7)、甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)に、作動動力伝達をするための役割を担い、つま先側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)を備え、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)へとその動力を伝える。
(え)甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に接続した踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(42)、引き出し部(7)甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)は、伝達されてきた作動動力で駆動されて、それぞれの役務につき、(え)は、本発明の最も重要な働きをする「基本中枢部」「CC」部分となる。
(お)引き出し部(7)と踵部(5)は、得た動力により、開口部(4)に開く動きを与え、同時に靴開口部(93)を前後に拡張し、さらに、靴(9)をしっかりと保持固定する。
(か)拡張された靴開口部(93)を経て靴(9)の内部へと足を挿入していくが、その行程では、すべり加工部(41)、すべり加工部(42)が、足との摩擦抵抗を軽減する役割を担う。
(き)踵案内片(6)の踵部(5)に、上端から下方向へと設定された、すべり加工部(42)の形状は
【図1】に示すとおり、なだらかなラウンド形状に加工され、踵がきちんとフィットしてスム−ズに滑り込みやすくするための役割を担う。
(く)甲案内片(8)の、すべり加工部(41)の形状は
【図1】に示す形状を有し、こちらは、つま先や足の甲の挿入を助け、その挿入時に加わる応力によって足の甲の形に柔軟に無理なく変形しながら、靴ベロ部(91)に沿う形となり、つ
いには
【図6】で示すように、足の挿入が完了した状態を作るのに寄与する役割を担う。
(け)引き出し部(7)、摩擦加工部(81)は足の挿入が完了した靴(9)より、本発明を引き抜く際に、靴ベロ部(91)を適切に引き出す効果をもたらすが、さらにその効果を高める為の使用方法の極意としては、本発明の引き抜きの際、開口部(4)に加えている応力を維持しつつ、該応力が作用し拡張状態の靴開口部(93)を経て上方へ強引に引き抜く方法がある。
(こ)これにより、引き出し部(7)は、その先端が、靴ベロ部(91)を圧迫、かつ、食い込み、さも「耳掻きで耳垢を掻き出すような」動作状態で、豪快に靴ベロ部(91)を、靴開口部(93)方向へと引っ張って、その位置や、「ゆがみ」、「しわ」をも、取り除く役割を担う。
(さ)摩擦加工部(81)も引き出し部(7)と共に連携して、その摩擦機能によって靴開口部(93)方向へと移りながら、靴ベロ部(91)の「ゆがみ」、「しわ」を取り除く役割を担う。
(し)本発明の引き抜きが終了すれば、靴の装着は完成となる。
(す)「電気を動力として実施した場合」の駆動機構「BB」を使用した場合の構成は、(カ)、(ヨ)、(タ)に基づき、基本中枢部「CC」部分の共通部位以外の構成部位であるフレ−ム(30)、電動用把手部(111)へと接続され、ハンドル(12)付近に設けた操作スイッチ(133)を操作することにより、「手動力にて実施した場合」「AA」と同じ靴装着完成状態を可能とする構成となる。
【0006】
【発明の効果】
本発明を使用することによって、従来の方法にて行ってきた、靴を装着する動作の全行程において、その途中や装着動作終了後に、必要不可欠であった、手指を挿入しての補正作業が、不要となるため、靴装着時の身体姿勢や体力負担が改善でき、軽減されるために、短時間で安全、的確、確実、かつ、楽しみながら、理想の靴装着完了状態を完成でき、靴の変形や破損事故も防ぐことが出来る効果を持つ。
さらに、本発明は年齢、性別に関係なく、上肢、下肢、脊椎、腰部等に障害や故障をもつ者にも気軽で安全、簡単に使用できて、数多くの利便性を備えるため、従来の技術においてたびたび発生していた、靴の装着不良時における精神的なイライラやストレスさえも同時に緩和される効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の斜視図
【図3】本発明の使用状況を示す斜視図靴の内部へ、本発明を挿入したイメ−ジ図。
【図4】本発明の使用状況を示す斜視図靴の開口部を、本発明にて拡張させ保持したイメ−ジ図。
【図5】本発明の使用状況を示す斜視図
【図6】本発明の使用状況を示す断面図
【図7】本発明を電動動力形態に展開した図。(左側面)
【図8】本発明を電動動力形態に展開した図。(左側面)
【符号の説明】
1 把手部
2 枢軸部
3 可動ア−ム
4 開口部
5 踵部
6 踵案内片
7 引き出し部
8 甲案内片
9 靴
10 電動駆動部
11 ハンドルア−ム
12 ハンドル
13 操作レバ−
21 蝶番
30 フレ−ム
31 甲側接続体
32 踵側接続体
33 甲側側ア−ム
34 踵側ア−ム
41 すべり加工部
42 すべり加工部
81 摩擦加工部
91 靴ベロ部
92 靴踵部
93 靴開口部
100 両方向駆動スライド部
101 片方向駆動スライド部
111 電動用把手部
122 ハンドル
133 操作スイッチ
この発明は、靴を装着する際、その装着に要する動作と、装着途中や装着完了後の補正動作に関し、これを画期的な方法により補助改善し、年齢や性別を問わず、身体健常者はもとより、身体の下肢、腰部、脊椎などに障害や故障をもつ者にも、簡単な操作で、身体にやさしく、楽な姿勢のまま、かつ、安全に、理想的な靴の装着完成状態が、短時間で完了出来ることを目的とし、体の不自由な方のお世話をする介護支援者の労務疲労度軽減にも効果を発する、靴装着用器具に関するものである。
【発明の属する技術分野】
従来、短靴を装着する際、足のつま先部分から、靴の開口部に挿入しつつ、靴のかかとを保持する部分と足のかかとの間にはさみ入れるようにあてがいながら、これに沿って踵を滑り込ませるように使用することにより、かかとの挿入を円滑にし、靴の装着を助ける器具として、「靴ベラ」と称する器具が多く用いられてきた。
この器具の形状はおおむね、足のかかとの形状や靴の形状にあわせて成型した曲げ板状部品の頂点より、手での保持や操作をしやすくするために、握り手が、任意の長さや形状にて取り付けられたものである。
他に、該改良型製品として、手指にて保持、操作する部分が、バネの役割を担うとともに、長く大きな「U字型」をしたピンセットの形状で、その片方の先端は平たい形状の内側に「凸凹加工」を施し、もう片方の先端には「靴ベラ」の形状を有する部品が取り付けられ、この内側にも「凸凹加工」を施して、靴の「ベロ形状をした部品」をこの器具ではさむように保持しながら、足のつま先より挿入をすすめ、踵が靴の踵部分の上端部まで達する課程まで導き、ここで、該器具による「ベロ形状をした部品」の保持状態を解き、次にこの器具の「靴ベラ」形状を有する部分を靴の踵部分にあてがい、従来の「靴ベラ」を使用する方法にて装着を完了させる構造の「靴ベラ改良製品」である。
よって、「ベロ形状をした部品」を処理した後に、これをはなしてから新たに踵部分の処理を行わなければならず、1回の動作では用を成しえない。
すなわち、これらの「靴ベラ改良製品」、「靴ベラ」を使用しても、靴の材質や形状によっては、「ベロ形状をした部品」が靴の内部で変形した状態となったり、靴の変形破損等が生じるために、なかなか理想の装着状態が容易に達成しにくく、多くの場合は手指を靴の内部に挿入しての装着補正動作が必要不可欠となっている。
【0002】
【従来の技術】
従来、短靴を装着する際、足のつま先部分から、靴の開口部に挿入しつつ、靴のかかとを保持する部分と足のかかとの間にはさみ入れるようにあてがいながら、これに沿って踵を滑り込ませるように使用することにより、かかとの挿入を円滑にし、靴の装着を助ける器具として、「靴ベラ」と称する器具が多く用いられてきた。
この器具の形状はおおむね、足のかかとの形状や靴の形状にあわせて成型した曲げ板状部品の頂点より、手での保持や操作をしやすくするために、握り手が、任意の長さや形状にて取り付けられたものである。
他に、その改良型製品として、手指にて保持、操作する部分が、バネの役割を担うとともに、長く大きな「U字型」をしたピンセットの形状で、その片方の先端は平たい形状の内側に「凸凹加工」を施し、もう片方の先端には「靴ベラ」の形状を有する部品が取り付けられ、この内側にも「凸凹加工」を施して、靴の「ベロ形状をした部品」をこの器具ではさむように保持しながら、足のつま先より挿入をすすめ、踵が靴の踵部分の上端部まで達する課程まで導き、ここで、器具による「ベロ形状をした部品」の保持状態を解き、次にこの器具の「靴ベラ」形状を有する部分を靴の踵部分にあてがい、従来の「靴ベラ」を使用する方法にて装着を完了させる構造の製品である。
よって、「ベロ形状をした部品」を処理した後に、これをはなしてから新たに踵部分の処理を行わなければならず、1回の動作では用を成しえない。
すなわち、これらの「靴ベラ」を使用しても、靴の材質や形状によっては、「ベロ形状をした部品」が靴の内部で変形した状態や、靴の破損等が生じるために、なかなか理想の装着状態が容易に達成しにくく、多くの場合は手指を靴の内部に挿入しての装着補正動作が必要不可欠となっている。
【0003】
【発明が解決する課題】
これには、次のような欠点や難点があった。
(イ) 靴の装着が理想の状態とならなかった場合には、これを補正する作業を行うが、この時にとる姿勢状態は、直接手指を靴の中へ挿入して補正する必要が生じるため、大きく上体を前屈したり、ひざを曲げながら上体をひねるような動作をとらなければならず、しばしば、この不安定な姿勢状態が原因で身体のバランスを崩して、転倒したり、また転倒しかかり、慌ててこれを防ぐためにと、手をついてバランスを保とうとしてふらつき、危険な姿勢で転倒、結果的には、かえって大きな「けが」になってしまったとの報告もある。
(ロ) 使用時は上記のように不安定な姿勢状態となるため、上肢、下肢、脊椎、腰部等に障害や故障をもつ者や老人には、使用することが困難な場合もある。
また、従来の「靴ベラ」を使用しても、これは「踵部分」に使用する目的で製作されており、次のような状態には対応できない欠点があった。
(ハ) 多くの短靴では、靴の構成部品として、靴の内部で足の甲に接し、靴内上部の足指手前上部地点を基部として取り付けられ、靴紐にて編み合わされている部分の裏当とした目的を持ち、そのまま延長され、靴の開口部分の外部まで、少し露出するように取り付けられた「ベロ形状をした部品」が存在するが、靴を装着する時に、足の甲と靴の内部の「ベロ形状をした部品」が、足のつま先から順番に靴の内部へと足を挿入していく課程で、互いの摩擦によって靴の内部へと引き込まれていき、かかとが靴の中へと収まったときには、「ベロ形状をした部品」は基部より湾曲し靴の内部へと引き込まれた状態となってしまうことが多く発生する。
(ニ) このような状態を解決する手段として、「ベロ形状をした部品」を手指によって保持しながらの踵の挿入を行う必要が生じ、引き込まれた場合には、これを引き出すための補正作業が、不可欠となっている。
(ホ) この補正作業を行う際には、手指を直接靴の内部へ挿入して実行することが多く、この時に指の爪や爪の基部の甘皮を含む皮膚をいためたり、女性においてはマニュキアなど、爪に対して行うお化粧がいたんだり、手指を捻挫するなどの危険やリスクも伴っている。
(ヘ) このような複雑な装着作業を要し、また、その作業時間も靴の形状や材質によっては、長時間となることが多く、上記にも記したが、身体にかかる負担や身体の転倒、「けが」の危険が生じることとなっている。
(ト) 靴の「ベロ形状をした部品」を上記の「靴ベラ改良製品」は、器具の把手部から器具の靴に作用する部品までの距離が長く遠いため、手の握力では、十分にその応力が伝えにくく、しっかりと「ベロ形状をした部品」を保持することが難しい。
(チ) 「靴ベラ」や「靴ベラ改良製品」を使用しても、1回の動作では、理想的な靴の装着が困難である。
本発明は、以上の欠点を解決するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)によってオフセットし連結して、稼動作用する部分として、靴(9)のつま先側に位置、作用する引き出し部(7)、甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)と、靴(9)の踵側に位置、作用する部分として、踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(41)を設ける。
この機構を用いて、開口部(4)を靴(9)の内部で前後方向に拡張したり、閉じたり出来る。
この機構群を本発明の基本中枢部「CC」とする。
基本中枢部「CC」を用い、これを作動させる動力手段として、手動力にて実施した場合の駆動機構を,「AA」として記し、次に、電気を動力として実施いた場合の駆動機構を、「BB」として記す。
「手動力にて駆動する手段」「AA」。
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に連結接続して、作動動力を伝える機構として、これの上方へと、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)を介し、枢軸部(2)の蝶番(21)、そして、作動動力を発生させるための機構と手にて握り、本発明を握持するために設けた把手部(1)のハンドルア−ム(11)、ハンドル(12)、操作レバ−(13)を装備し、手動力によって作動動力を発生する。
「電動動力手動力にて駆動する手段」「BB」。
甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に連結接続して、この両方を駆動さ
せて、基本中枢部を機能させる両方向駆動の実施方法として、
【図7】にて示し、どちらか片方の接続棒のみを駆動させ、もう片方は固定し、一方の接続棒のみで駆動する片方向駆動の方法として、
【図8】を示す。
両方向駆動の場合は、
【図7】の電動駆動部(10)に、両方向駆動スライド部(100)を有し、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)の双方を駆動する機構をもつ。
片方向駆動の場合は、
【図8】の電動駆動部(10)に、片方向駆動スライド部(101)を有し、もう片方の接続体は固定して、接続体の片方のみで駆動する機構を持つ。
「BB」の電動駆動部(10)
【図7】、
【図8】から、フレ−ム(30)を介し電動用把手部(111)のハンドル(122)、操作スイッチ(133)で構成し、これを操作することにより、電動駆動部(10)が稼動し、本発明の基本中枢部が機能する機構をもつ。
本発明は、以上の構成よりなる、靴の装着作業を補助する目的に考案した靴装着用器具である。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を「手動力にて実施した場合」「AA」と、「電気を動力として実施した場合」「BB」の2種類の形態で説明する。
「手動力にて実施した場合」「AA」
説明用図面として、
【図1】、
【図2】、
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】を用い、
【課題を解決するための手段】で定義した、手動力にて実施した場合の駆動機構「AA」を選択した時における、本発明の実施の形態を説明する。
(イ)枢軸部(2)の蝶番(21)より上方に、ハンドルア−ム(11)が接続、その先端には、手で握りやすく、すべり止め加工を施したハンドル(12)と、操作レバ−(13)で構成する。
立ち姿勢のままで、それらを保持しながら、握ったり、はなしたりする手の握力や、本発明品の自重によって発生する動力を用い、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)へと、発生した動力を伝達させる機構、可動ア−ム(3)を設ける。
(ロ) 操作レバ−(13)によって、握る操作をした場合には、甲側ア−ム(33)と甲側接続体(31)、踵側ア−ム(34)と踵側接続体(32)とを互いに介して、開口部(4)は開ける方向に作用し、操作レバ−(13)を、はなす操作をした場合では、自由作動となり、可動ア−ム(3)の自重により、自然に閉じる方向へと作用する。
(ハ)甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)の下部先端同方向からは、斜め横下方向へとのびる形状で、それぞれ平行に甲側接続体(31)、踵側接続体(32)を取り付けてある。
これは、甲側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)が、足を、靴開口部(93)へ挿入する際に、これが足に干渉して妨げとならないようにするための対策で、下部装置をオフセットする目的で設けた。
(ニ)踵側接続体(32)の先には、靴踵部(92)内側面の形状にあわせて成型加工、かつ、強固な材質で作り形状固定された、踵部(5)が接続され、それを基盤として、その開口部(4)側の面に、踵部(5)上方より、踵があてがいやすく、また、踵を靴の内部へと導き易くするための機構として、踵案内片(6)を設けた。
踵案内片(6)は、靴踵部(92)の内面形状にあわせて成型、形状記憶されるが、自由に変形できる柔軟な素材で構成される。
さらに、この部品の開口部(4)側面は、すべり加工部(42)を有し、足踵部との間に発生する摩擦を軽減する働きを担う。
(ホ)踵部(5)は、(ロ)で発生させた、握る操作をした場合の応力を、その背面で、靴踵部(92)内側を外方向へと押しつけ、かつ、靴開口部(93)を拡張する役目を担う。
(ヘ)甲側接続体(31)の先には、開口部(4)側面に、足の甲の形状にあわせて成型加工、かつ、強固な材質で作り、形状固定、その下部先端は、開口部(4)の反対方向に、やや水平より上方へ向けてそり上がった形状を特徴とする部品、引き出し部(7)が接続される。
引き出し部(7)の開口部(4)側面には、すべり加工部(41)、反対面には、摩擦加工部(81)を有した甲案内片(8)を設けた。
(ト)甲案内片(8)の形状は、開口部(4)を閉じていたり、外部応力が、か
かっていたり、足を挿入する時の応力が発生していない状態では、
【図3】の形状が示すように、引き出し部(7)に沿いながら全体が、少しカ−ブして形状記憶した、自由に変形できる柔軟な素材で構成される。
これは、靴開口部(93)への本発明品挿入動作行為、引き抜き動作行為や、足の挿入時に関して、それぞれ、最適の形状を備えることの出来る機構とし、その作業を円滑にこなす目的を持たせるためである。
(チ)すべり加工部(41)は、足のつま先や、足の甲部分との間に発生する摩擦を、軽減する働きを担う。
(リ)引き出し部(7)は、靴開口部(93)より本発明を開口部(4)を閉じた状態で靴内部に挿入し、(ロ)で発生させた、握る操作をした場合の応力を、その前面と下部先端とが連携しながら、靴ベロ部(91)の内側に作用し、靴外部方向へと押しつけつつ、靴ベロ部(91)の上部先端をさらに靴開口部(93)より引出し、固定、保持する役目を担う。
(ヌ)(ホ)と(リ)の作用で、開口部(4)は開いて、靴開口部(93)は拡張されるが、同時に本発明品により、靴(9)は 、しっかりと保持固定されるため、この状態を保ちつつ靴(9)の方向や、移動も合わせて行える。
(ル)(イ)の行程で、握力を増すことにより、靴開口部(93)は、さらに大きく前後に開口し、足の挿入を、より容易にする。
(ヲ)足が靴への挿入を完了して、(ロ)の、はなす操作で、靴開口部(93)の拡張状態を解いた後に、本発明品を靴内部より撤去するべく、垂直方向へと引き抜く操作を行っていくと、挿入の完了した足と、靴(9)の外部骨格の間に位置し、これによって挟まれ圧迫、圧縮された状態の、引き出し部(7)、摩擦加工部(81)が、靴ベロ部(91)との接触面で摩擦抵抗を発生する。
(ワ)本発明品の引き抜き操作が進行されると、該(ヲ)と摩擦加工部(81)の作用により靴ベロ部(91)は、靴開口部(93)の外部方向へと牽引されつつ、本発明品の抜き取りが出来る。
「電気を動力として実施した場合」「BB」
説明用図面として、
【図1】、
【図2】、
【図3】、
【図4】、
【図5】、
【図6】の、
【課題を解決するための手段】で定義した基本中枢部「CC」部分をそのまま転用し利用するが、その実施形態の作動理念については、駆動動力が手動によるものでなく、電動力に置き換えて構成作動させるもので、この動力の違いと、動力発生を促す操作方法の違いを提示するものであり、
【図7】、
【図8】を用い、電気を動力として実施した場合の駆動機構(BB)を選択した時における、本発明の実施の形態を説明する。
(カ)「電気を動力として実施した場合」には、電動駆動方式の動作機能が異なる2種類の実施方法を記す。
(ヨ)
【図7】では、基本中枢部「CC」の甲側接続体(31)、踵側接続体(32)が電動駆動部(10)の両方向駆動スライド部(100)に接続し、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)の双方ともが両方向駆動スライド部(100)にてスライドして動き、開口部(4)を開閉方向に、動作機能する実施方法を示す。
(タ)
【図8】では、基本中枢部「CC」の踵側接続体(32)、が電動駆動部(10)に接続固定され、甲側接続体(31)が片方向駆動スライド部(101)を単独でスライドして動き、開口部(4)を開閉方向に、動作機能する実施方法を示す。
(甲側接続体(31)と踵側接続体(32)のスライド運動と固定の関係は、どちらを動かし、どちらを、固定しても良い。)
(レ)電気を動力として実施した場合の駆動機構「BB」の電動駆動部(10)より、フレ−ム(30)、電動用把手部(111)のハンドル(12)、操作スイッチ(133)となる構成である。
(ソ)操作スイッチ(133)を操作することにより、電動駆動部(10)が作動し、(ヨ)、(タ)それぞれの形態により、基本中枢部「CC」はその機能を達成できる。
本発明は、以上の構成よりなっている。
【図8】の手動力にて実施した場合の駆動機構「AA」を使用しての実施した場合。
(あ)把手部(1)は、枢軸部(2)に接続し、ハンドルア−ム(11)グリップ(12)ハンドル(12)、操作レバ−(13)で構成され、本発明品を手でしっかりと保持しつつ、操作が行え、足に靴(9)を装着させるために必要とする動力を発生させる役割を担う。
(い)枢軸部(2)は、把手部(1)と可動ア−ム(3)に接続し、蝶番(21)で構成され、ここを枢軸に作動動力が伝達される。
(う)可動ア−ム(3)は、枢軸部(2)と接続して、靴開口部(93)から内部に挿入されて、直接靴(9)に作用する本発明品の中では最も重要な役割を負う踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(42)、引き出し部(7)、甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)に、作動動力伝達をするための役割を担い、つま先側ア−ム(33)、踵側ア−ム(34)を備え、甲側接続体(31)、踵側接続体(32)へとその動力を伝える。
(え)甲側接続体(31)、踵側接続体(32)に接続した踵部(5)、踵案内片(6)、すべり加工部(42)、引き出し部(7)甲案内片(8)、すべり加工部(41)、摩擦加工部(81)は、伝達されてきた作動動力で駆動されて、それぞれの役務につき、(え)は、本発明の最も重要な働きをする「基本中枢部」「CC」部分となる。
(お)引き出し部(7)と踵部(5)は、得た動力により、開口部(4)に開く動きを与え、同時に靴開口部(93)を前後に拡張し、さらに、靴(9)をしっかりと保持固定する。
(か)拡張された靴開口部(93)を経て靴(9)の内部へと足を挿入していくが、その行程では、すべり加工部(41)、すべり加工部(42)が、足との摩擦抵抗を軽減する役割を担う。
(き)踵案内片(6)の踵部(5)に、上端から下方向へと設定された、すべり加工部(42)の形状は
【図1】に示すとおり、なだらかなラウンド形状に加工され、踵がきちんとフィットしてスム−ズに滑り込みやすくするための役割を担う。
(く)甲案内片(8)の、すべり加工部(41)の形状は
【図1】に示す形状を有し、こちらは、つま先や足の甲の挿入を助け、その挿入時に加わる応力によって足の甲の形に柔軟に無理なく変形しながら、靴ベロ部(91)に沿う形となり、つ
いには
【図6】で示すように、足の挿入が完了した状態を作るのに寄与する役割を担う。
(け)引き出し部(7)、摩擦加工部(81)は足の挿入が完了した靴(9)より、本発明を引き抜く際に、靴ベロ部(91)を適切に引き出す効果をもたらすが、さらにその効果を高める為の使用方法の極意としては、本発明の引き抜きの際、開口部(4)に加えている応力を維持しつつ、該応力が作用し拡張状態の靴開口部(93)を経て上方へ強引に引き抜く方法がある。
(こ)これにより、引き出し部(7)は、その先端が、靴ベロ部(91)を圧迫、かつ、食い込み、さも「耳掻きで耳垢を掻き出すような」動作状態で、豪快に靴ベロ部(91)を、靴開口部(93)方向へと引っ張って、その位置や、「ゆがみ」、「しわ」をも、取り除く役割を担う。
(さ)摩擦加工部(81)も引き出し部(7)と共に連携して、その摩擦機能によって靴開口部(93)方向へと移りながら、靴ベロ部(91)の「ゆがみ」、「しわ」を取り除く役割を担う。
(し)本発明の引き抜きが終了すれば、靴の装着は完成となる。
(す)「電気を動力として実施した場合」の駆動機構「BB」を使用した場合の構成は、(カ)、(ヨ)、(タ)に基づき、基本中枢部「CC」部分の共通部位以外の構成部位であるフレ−ム(30)、電動用把手部(111)へと接続され、ハンドル(12)付近に設けた操作スイッチ(133)を操作することにより、「手動力にて実施した場合」「AA」と同じ靴装着完成状態を可能とする構成となる。
【0006】
【発明の効果】
本発明を使用することによって、従来の方法にて行ってきた、靴を装着する動作の全行程において、その途中や装着動作終了後に、必要不可欠であった、手指を挿入しての補正作業が、不要となるため、靴装着時の身体姿勢や体力負担が改善でき、軽減されるために、短時間で安全、的確、確実、かつ、楽しみながら、理想の靴装着完了状態を完成でき、靴の変形や破損事故も防ぐことが出来る効果を持つ。
さらに、本発明は年齢、性別に関係なく、上肢、下肢、脊椎、腰部等に障害や故障をもつ者にも気軽で安全、簡単に使用できて、数多くの利便性を備えるため、従来の技術においてたびたび発生していた、靴の装着不良時における精神的なイライラやストレスさえも同時に緩和される効果をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の斜視図
【図3】本発明の使用状況を示す斜視図靴の内部へ、本発明を挿入したイメ−ジ図。
【図4】本発明の使用状況を示す斜視図靴の開口部を、本発明にて拡張させ保持したイメ−ジ図。
【図5】本発明の使用状況を示す斜視図
【図6】本発明の使用状況を示す断面図
【図7】本発明を電動動力形態に展開した図。(左側面)
【図8】本発明を電動動力形態に展開した図。(左側面)
【符号の説明】
1 把手部
2 枢軸部
3 可動ア−ム
4 開口部
5 踵部
6 踵案内片
7 引き出し部
8 甲案内片
9 靴
10 電動駆動部
11 ハンドルア−ム
12 ハンドル
13 操作レバ−
21 蝶番
30 フレ−ム
31 甲側接続体
32 踵側接続体
33 甲側側ア−ム
34 踵側ア−ム
41 すべり加工部
42 すべり加工部
81 摩擦加工部
91 靴ベロ部
92 靴踵部
93 靴開口部
100 両方向駆動スライド部
101 片方向駆動スライド部
111 電動用把手部
122 ハンドル
133 操作スイッチ
Claims (7)
- 上部にハンドルを有するアーム部と、該アーム部に軸着され把手部の操作により下部が開く可動アーム部と、前記アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた甲案内片と、前記可動アーム部下端付近から接続体を介して側面方向に位置するように設けられた踵案内片とよりなり、甲案内片と踵案内片は靴開口部から挿入され把手部の操作により前後に靴を広げるものであり、甲案内片と踵案内片を広げた状態で足を挿入できるものであることを特徴とする靴装着用器具。
- 上部にハンドルを有するフレームと、該フレーム下部に設けられたケースと、前記ケースから甲側接続体を介して側面方向に位置するように設けられた甲案内片と、前記ケースから踵側接続体を介して側面方向に位置するように設けられた踵案内片と、前記ケース内に設けられ甲側接続体あるいは踵側接続体の少なくともどちらか一方を可動させる駆動部と、前記ケース内に設けられた電源と、前記ハンドル付近に設けられたスイッチと、前記スイッチの操作により駆動装置の可動を制御する制御部とよりなり、甲案内片と踵案内片は靴開口部から挿入されスイッチの操作により前後に靴を広げるものであり、甲案内片と踵案内片を広げた状態で足を挿入できるものであることを特徴とする靴装着用器具。
- 靴の大きさにあわせ案内片の広がる駆動を制御するトルク調整リミッターを設けたことを特徴とする請求項2記載の靴装着用器具。
- 甲案内片と踵案内片が硬質の芯材と、該芯材の内面側に設けられ該芯材の両側面に広がった形状で柔軟素材よりなるガイド部材とで構成されたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の靴装着用器具。
- 甲案内片の前面に下端が上方向に湾曲した引き出し部材を設けたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の靴装着用器具。
- 甲案内片の靴に接触する個所が摩擦力を有するものであることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の靴装着用器具。
- 甲案内片と踵案内片の足に接触する個所が、摩擦力を軽減する効果を生ずる、すべり加工部を有すことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の靴装着用器具。
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