JP2004008485A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の遊技機は、遊技者に有利な状態となる特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成に対する信頼度を遊技者に対して予告する予告手段18と、予告手段18の予告態様を制御する予告制御手段31とを有する。予告制御手段31は、複数の異なる信頼度及び/又は出現率にて予告手段に予告を行わせる。予告制御手段31は、所定期間内に、複数の予告態様のうちの少なくとも1つの予告態様の信頼度及び/又は出現率の変更を行う。
【選択図】 図7
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は遊技機に係り、特には特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成に対する信頼度を遊技者に知らせる予告報知機能を持った遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、遊技機の一種であるパチンコ機は、複数種類の図柄を変化させて表示可能な図柄表示装置を備えている。その具体的なものとしては、例えば、数字図柄や文字図柄(または絵(キャラクタ)図柄)を液晶画面上に3列で表示可能な図柄表示装置が知られている。
【0003】
このような図柄表示装置では、遊技盤に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞すると、各列の図柄が変動表示を開始するようになっている。そして、変動表示後、所定の時間が経過すると、例えば、遊技者側から見て左図柄→右図柄→中図柄という順番で所定の図柄が表示され、該図柄の組合せによって、遊技者にとって有利な特別遊技状態(大当り)、リーチ状態またはハズレ状態などの各種状態が形成されるようになっている。このとき、各列の図柄が同一の図柄となって表示された場合には、特別遊技状態が発生し、多数の遊技球を獲得することができる機会が遊技者に付与されるようになっている。
【0004】
ところで、近年のパチンコ機では、遊技者の興趣を向上させるために、各列の図柄が変動表示を開始してから所定の図柄で確定的に表示されるまでの間、例えば、特定の2列(左図柄及び右図柄)が同一の図柄となったリーチ状態が形成された場合に、残りの1列の図柄をコマ送りや高速送りをしたり、または、キャラクタを動作させたりするなどの演出を行っている。さらに、遊技者が大当り状態へ発展する期待感を高めることができるように、例えば、ノーマルリーチ→スーパーリーチ→スペシャルリーチというように、図柄組み合わせゲーム中に形成されたリーチ状態を変遷(発展)させている。また、このような複数種類のリーチ状態は、各リーチ状態の変動態様毎に大当りとなる信頼度(特定表示結果の導出率)が異なって設定され、リーチ変動における興趣を盛上げるようになっている。
【0005】
加えて、近年の遊技機にあっては、変動表示領域の全体の背景を変更したり、表示領域に特定の演出用キャラクタを出現させるなどしてリーチ状態の形成または特別遊技状態の発生に対する可能性を遊技者に知らせる「予告報知」を行うことで、遊技者の特別遊技状態の発生に対する期待度を向上させようとしている。
【0006】
従来、このような予告を行う遊技機としては、例えば、特開平10−244048号公報に開示されたものがある。
かかる特開平10−244048号公報には、リーチ状態の種類に応じて複数種類の予告を設定することにより、予告に対する関心度を高め、リーチ状態から発展する特別遊技状態発生への期待度を向上させることが記載されている。また、予告の種類に応じて、リーチ状態の形成または特別遊技状態発生に対する信頼度を設定することも記載されている。この場合、低信頼度の予告の出現率を高信頼度の予告の出現率に比べて高く設定することにより、遊技者に対して予告を頻繁に行わせるように設定することが、一般的である。従って、遊技者は、予告の種類に応じて、リーチ状態の形成または特別遊技状態の発生に対する信頼度を認識することができ、特別遊技状態の発生に対する期待感を持って遊技を継続することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように予告の種類に応じて出現率や信頼度を異ならせるように設定すると、高出現率・低信頼度の予告が頻繁に表示されるようになる。
【0008】
しかしながら、長時間遊技を継続して行った場合であっても、高出現率・低信頼度の予告ばかりが行われ、低出現率・高信頼度の予告が全く行われないことがある。その結果として、高出現率・低信頼度の予告に対する遊技者の期待感や関心度が損なわれるとともに、遊技全体への興趣を低減させるおそれがある。また、低出現率・高信頼度の予告が全く行われない場合にあっては、特別遊技状態発生に対する遊技者の期待感を損なうばかりでなく、苛立ちを募らせてしまう。よって、遊技者は遊技に対する継続意欲を喪失し、遊技を中止させてしまうおそれがある。
【0009】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、予告に対する関心度や期待感を高めるとともに、遊技に対する遊技者の興趣を向上させることができる遊技機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、リーチ状態の形成又は遊技者に有利な状態となる特別遊技状態の発生に対する信頼度を遊技者に対して予告する予告手段と、前記予告手段の予告態様を制御する予告制御手段とを有し、前記予告制御手段が、異なる信頼度及び/又は出現率にてあらかじめ設定された複数の予告態様のうちのいずれかにより前記予告手段に予告を行わせつつ、図柄組合せゲームを展開する遊技機であって、前記予告制御手段が、所定期間内に、前記複数の予告態様のうちの少なくとも1つの予告態様についてその信頼度及び/又は出現率の変更を行うことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
【0011】
従って、請求項1に記載の発明によると、所定期間内において、複数の予告態様のうちの少なくとも1つの予告態様についてその信頼度及び/又は出現率を変更させることにより、所定期間内外における予告態様に対する遊技者の認識を改めさせることができる。このため、各々の予告態様の予告に対する遊技者の関心度や期待感を高めることができるとともに、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0012】
例えば、予告態様の数が2つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の予告態様(便宜上「第1の予告態様」とする。)と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の予告態様(便宜上「第2の予告態様」とする。)との組み合わせ)である場合を一例として述べる。
所定期間外における第1の予告態様に比べて、所定期間内における第1の予告態様の信頼度を高く設定しかつ出現率を低く設定する一方、第2の予告態様の信頼度及び出現率を変更しないものとすると、所定期間内においては、第1の予告態様による予告を経て、特別遊技状態が発生又はリーチ状態が形成される割合が高くなる。よって、所定期間外では特別遊技状態の発生等の信頼度が低かったために存在意義が低く関心度が低かった第1の予告態様について、所定期間内においては特別遊技状態の発生等の信頼度が高くなっていることから、第1の予告態様による予告に対する遊技者の認識を改めさせることができる。このため、第1の予告態様に対する遊技者の関心度を向上させることができる。即ち、予告全体に対する遊技者の関心度や期待感を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0013】
逆に、所定期間外における第2の予告態様に比べて、所定期間内における第2の予告態様の信頼度を低く設定しかつ出現率を高くなるように設定する一方、第1の予告態様の信頼度及び出現率を変更しないものとすると、所定期間内においては、第2の予告態様による予告が出現しやすくなる。つまり、所定期間外にあっては遊技者にとって存在意義や関心度が高いにもかかわらず出現しにくかった第2の予告態様による予告が、所定期間内においては出現しやすくなる。このため、第2の予告態様に対する遊技者の期待感や関心度をさらに高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0014】
また、所定期間外における第1、第2の予告態様に比べて、所定期間内における第1、第2の予告態様の信頼度及び出現率を互いに近接させるように変更すると、所定期間内においては、2つの予告態様の特別遊技状態の発生又はリーチ状態の形成に対する信頼度が近接することとなる。即ち、所定期間外にあっては、特別遊技状態の発生等に対する信頼度が第1の予告態様と第2の予告態様とで明らかに異なっていたにもかかわらず、所定期間内では、第1の予告態様による特別遊技状態の発生等の信頼度が高くなるとともに、信頼度が高かった第2の予告態様が出現しやすくなる。このため、第1の予告態様及び第2の予告態様の信頼度及び出現率に対する遊技者の認識を改めさせることができる。従って、2つの予告態様の各々に対する遊技者の関心度や期待感を高めることができ、遊技に対する遊技者の興趣を向上させることができる。
なお上記「予告」は、例えば、ランプによる発光(点灯・点滅等)、音声(効果音等)、表示(図柄や演出用キャラクタの色・表示態様等)、可動体の動作などといった各種の態様により行われる。
【0015】
ここで「複数の予告態様のうちの少なくとも1つの予告態様についてその信頼度及び/又は出現率の変更」といった場合の態様としては、下記のようなものが挙げられる。例えば、上記第1及び第2の予告態様の組み合わせの場合であれば、「第1の予告態様のみについて信頼度のみの変更」、「第1の予告態様のみについて出現率のみの変更」、「第1の予告態様のみについて信頼度及び出現率の変更」、「第2の予告態様のみについて信頼度のみの変更」、「第2の予告態様のみについて出現率のみの変更」、「第2の予告態様のみについて信頼度及び出現率の変更」、「第1及び第2の予告態様について信頼度のみの変更」、「第1及び第2の予告態様について出現率のみの変更」、「第1及び第2の予告態様について信頼度及び出現率の変更」などがある。
また「特定の予告態様についてその信頼度及び/又は出現率の変更」といった場合には、「前記特定の予告態様の信頼度及び/又は出現率を、前記特定の予告態様以外の予告態様の信頼度及び/又は出現率とするような変更」が含まれるほか、「特定の予告態様について、それ以外の予告態様とは無関係にかつ任意に行われる信頼度及び/又は出現率の変更」なども含まれる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記予告制御手段が、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様に替えて高信頼度及び/又は低出現率の予告態様による予告を行うようにするか、あるいは、前記複数の予告態様のうち高信頼度及び/又は低出現率の予告態様に替えて低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告を行うようにすることにより、前記変更を行うことをその要旨とする。
【0017】
従って、請求項2に記載の発明によると、次のような作用を奏する。ここでも、予告態様の数が2つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の第1の予告態様と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の第2の予告態様との組み合わせ)である場合を一例として述べる。
【0018】
例えば、上記第1及び第2の予告態様の組み合わせの場合において、所定期間内に、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様に替えて、低信頼度及び高出現率の第1の予告態様による予告を行うようにしたとする。このようにすれば、所定期間外にあっては出現しやすく遊技者にとって存在意義や関心度が低かった第1の予告態様による予告が、所定期間内においてはよりいっそう出現しやすくなり、さらに第1の予告態様により特別遊技状態が発生する可能性が高くなる。即ち、第1の予告態様の信頼度を高くすることができるため、第1の予告態様に対する遊技者の認識を改めさせることが可能となり、結果として第1の予告態様に対する遊技者の期待感や関心度を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
また、所定期間内に、低信頼度及び高出現率の第1の予告態様に替えて、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様による予告を行うようにしたとする。このようにすれば、低信頼度及び高出現率の第1の予告態様による予告ばかりが行われ、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様による予告が行われない場合であっても、所定期間内においては、前者の信頼度及び出現率で後者の予告態様による予告が行われる。このため、通常はあまり出現しない第2の予告態様による予告が頻繁に行われることとなり、第2の予告態様の予告に対する遊技者の関心度をさらに高めることができる。また、第2の予告態様は、所定期間外にあっては常に高信頼度であるため、所定期間内にあっては遊技者の期待感がいっそう高まり、遊技に対する継続意欲を向上させることができる。
【0019】
さらに、予告態様の数が3つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の予告態様(第1の予告態様)と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の予告態様(第2の予告態様)と、所定期間外において相対的に中信頼度及び中出現率の予告態様(便宜上「第3の予告態様」と呼ぶ。)との組み合わせ)である場合を一例とする。
「(相対的に)低信頼度及び/又は高出現率の予告態様に替えて、(相対的に)高信頼度及び/又は低出現率の予告態様による予告を行う」態様としては、a)「第1の予告態様に替えて第3の予告態様による予告を行う」、b)「第3の予告態様に替えて第2の予告態様による予告を行う」、c)「第1の予告態様に替えて第2の予告態様による予告を行う」ことがあり、これらの中でも上記c)の態様が望ましい。即ち「複数の予告態様のうち最も低信頼度及び/又は高出現率の予告態様に替えて最も高信頼度及び/又は低出現率の予告態様による予告を行う」ことが望ましい。
「(相対的に)高信頼度及び/又は低出現率の予告態様に替えて、(相対的に)低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告を行う」態様としては、a)「第2の予告態様に替えて第3の予告態様による予告を行う」、b)「第3の予告態様に替えて第1の予告態様による予告を行う」、c)「第2の予告態様に替えて第1の予告態様による予告を行う」ことがあり、これらの中でも上記c)の態様が望ましい。即ち「複数の予告態様のうち最も高信頼度及び/又は低出現率の予告態様に替えて最も低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告を行う」ことが望ましい。なお、このような考え方は、予告態様の数が4つ以上の場合についても適用される。
【0020】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記予告制御手段が、前記複数の予告態様の全てを低信頼度及び/又は高出現率の予告態様にするか、あるいは、前記複数の予告態様の全てを高信頼度及び/又は低出現率の予告態様にすることにより、前記変更を行うことをその要旨とする。
【0021】
従って、請求項3に記載の発明によると、次のような作用を奏する。ここでは、予告態様の数が3つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の第1の予告態様と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の第2の予告態様と、所定期間外において相対的に中信頼度及び中出現率の第3の予告態様との組み合わせ)である場合を一例として述べる。
例えば、3つの予告態様の全てを高信頼度及び低出現率の予告態様にする、つまり第1及び第3の予告態様についても第2の予告態様にするような変更を行ったとする。このようにすれば、所定期間外において第2の予告態様よりも信頼度の低い第1及び第3の予告態様による予告ばかりが行われ、遊技者にとって関心度の高い第2の予告態様による予告が行われない場合であっても、所定期間内においては、通常はあまり出現しない第2の予告態様による予告が頻繁に行われることとなる。よって、第2の予告態様の予告に対する遊技者の関心度をいっそう高めることができる。また、第2の予告態様は、所定期間外にあっては常に高信頼度であるため、所定期間内にあっては遊技者の期待感がいっそう高まり、遊技に対する継続意欲を向上させることができる。
また、3つの予告態様の全てを低信頼度及び高出現率の予告態様にする、つまり第2及び第3の予告態様についても第1の予告態様にするような変更を行ったとする。このようにすれば、所定期間外にあっては出現しやすく遊技者にとって存在意義や関心度が低かった第1の予告態様による予告が、所定期間内においてはよりいっそう出現しやすくなり、さらに第1の予告態様により特別遊技状態が発生する可能性が高くなる。即ち、第1の予告態様の信頼度を高めることができるため、第1の予告態様に対する遊技者の認識を改めさせることが可能となり、結果として第1の予告態様に対する遊技者の期待感や関心度を高めることができ、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0022】
請求項4に記載の発明は、請求項1において、前記予告制御手段が、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様における信頼度及び/又は出現率と、前記複数の予告態様のうち高信頼度及び/又は低出現率の予告態様における信頼度及び/又は出現率とを逆転させることにより、前記変更を行うことをその要旨とする。
【0023】
従って、請求項4に記載の発明によると、次のような作用を奏する。例えば、予告態様が2つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の第1の予告態様と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の第2の予告態様との組み合わせ)である場合、第1の予告態様における信頼度及び/又は出現率と、第2の予告態様における信頼度及び/又は出現率とを逆転させるようにする。このようにすると、所定期間外においては低信頼度及び高出現率の第1の予告態様による予告ばかりが行われ、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様による予告が行われない場合であっても、所定期間内においては、第1の予告態様の信頼度及び/又は出現率が第2の予告態様の信頼度及び/又は出現率と逆転する。このため、所定期間内においては第2の予告態様による予告が頻繁に行われることとなる。つまり、所定期間外にあっては遊技者にとって存在意義や関心度が高いにもかかわらず出現しにくかった第2の予告態様による予告が、所定期間内においては出現しやすくなる。よって、予告に対する遊技者の関心度を高めることができる。
また、その所定期間内において第1の予告態様による予告が行われると、所定期間外にあっては特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成に対する遊技者の関心度が低かったにもかかわらず、所定期間内においては特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成が行われる信頼度が高くなっている。このため、前者の予告態様に対する遊技者の認識を改めさせることができ、予告全体に対する遊技者の関心度を高めることができる。
なお、予告態様の数が3つ(所定期間外において相対的に低信頼度及び高出現率の第1の予告態様と、所定期間外において相対的に高信頼度及び低出現率の第2の予告態様と、所定期間外において相対的に中信頼度及び中出現率の第3の予告態様との組み合わせ)である場合や、4つ以上である場合についても同様のことが言える。
【0024】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記所定期間の開始を報知する開始報知手段を有することをその要旨とする。
ここで「所定期間の開始を報知する」とは、「所定期間がまもなく開始するであろうことを事前に報知する」ことであってもよいほか、「所定期間が開始したことを事後的に報知する」ことであってもよい。所定期間の開始後かつ終了前において現在所定期間内であることを継続的に報知してもよく、あるいは間欠的に報知してもよい。なお上記「報知」は、例えば、ランプによる発光(点灯・点滅等)、音声(効果音等)、表示(図柄や演出用キャラクタの色・表示態様等)、可動体の動作などといった各種の態様により行われる。
【0025】
従って、請求項5に記載の発明によると、開始報知という行為によって、所定期間の開始を遊技者に認識させることができる。例えば、上記予告態様が2つの例において、所定期間内に、低信頼度及び高出現率の第1の予告態様に替えて、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様による予告を行うように変更したとする。この場合において所定期間開始の報知を行えば、遊技者は、所定期間内においては、第1の予告態様が出現せず、全ての予告態様が第2の予告態様となることを認識することができる。このため、第2の予告態様の全てに関心を払うこととなる。詳しくは、第1の予告態様における信頼度と第2の予告態様における信頼度とを記憶している遊技者であっても、所定期間内においては、全ての予告態様が第2の予告態様となっているため、いつ特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成がなされるのかを予測することができなくなる。よって、遊技者に対して常に緊張感を持って遊技を行わせることができ、ひいては遊技に対する遊技者の興趣をいっそう向上させることができる。
また、例えば、第1の予告態様における信頼度及び/又は出現率と、第2の予告態様における信頼度及び/又は出現率とを逆転させるように変更したとする。この場合において所定期間開始の報知を行えば、所定期間外における高信頼度及び低出現率の第2の予告態様に対する遊技者の関心が、所定期間内における第1の予告態様に対する遊技者の関心となる。このため、所定期間外にあって遊技者の関心が低く、比較的存在意義の低かった第1の予告態様の存在意義を高めることができる。
ゆえに、遊技全体の中にあって予告態様全体の存在意義を高めることができるとともに、全ての予告態様に対する遊技者の関心度を高めることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記所定期間は、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告の回数が所定回数に到達したことを条件として、開始することをその要旨とする。
従って、請求項6に記載の発明によると、所定期間外にあって低信頼度及び/又は高出現率の予告ばかりが頻繁に行われたとすれば、遊技者はかかる予告に対する遊技者の期待感や関心度を喪失するおそれがあるが、その前に所定期間を開始させることにより上記問題を解消することができる。即ち、低信頼度及び/又は高出現率の予告に対する遊技者の期待感や関心度の喪失を未然に回避することができ、もって遊技全体への興趣を向上させることができる。
【0027】
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項において、前記所定期間は、図柄変動回数が所定回数に到達したことを条件として、開始することをその要旨とする。
従って、請求項7に記載の発明によると、図柄変動回数の所定回数への到達を開始条件とすると、ほぼ一定の間隔で所定期間が開始することから、遊技全体にメリハリを持たせることができる。
請求項8に記載の発明は、請求項7において、前記開始報知手段は、前記所定期間が開始する以前に、前記図柄変動回数が所定回数に到達するまでの回数を報知することをその要旨とする。
従って、請求項8に記載の発明によると、開始報知という行為によって、遊技者は、図柄変動回数が所定回数に到達するまでの回数、つまり所定期間が開始するまでの図柄変動回数を認識することができる。このため、遊技者は所定期間が開始する前であっても、図柄が変動するたびに所定期間の開始に対する期待感を次第に高めていくことができ、遊技全体への興趣をいっそう向上させることができる。
【0028】
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のいずれか1項において、前記所定期間の終了を報知する終了報知手段を有することをその要旨とする。
ここで「所定期間の終了の報知」とは、所定期間がまもなく終了するであろうことの事前報知であってもよいほか、所定期間が終了したことの事後報知であってもよい。
従って、請求項9に記載の発明によると、所定期間の終了を遊技者に認識させることができる。よって、限られた時間の中で行われる予告に対する遊技者の関心度を高め、遊技者の期待感と緊張感とを高めることができる結果、遊技全体にメリハリを持たせることができる。
【0029】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項において、前記所定期間は、前記特別遊技状態の発生、予告回数の所定回数への到達及び図柄変動回数の所定回数への到達のうちの少なくとも1つを条件として、終了することをその要旨とする。
従って、請求項10に記載の発明によると下記の作用を奏する。即ち、遊技者は、特別遊技状態の発生を目的として遊技を行っている関係上、相対的に信頼度の低い予告態様よりも、相対的に信頼度の高い予告態様に対して、強い関心を寄せる。そこで、特別遊技態様の発生を所定期間の終了条件とすれば、本来の予告態様に対する遊技者の関心を維持しつつ、遊技全体における予告態様に対する遊技者の関心度を高めることができる。あるいは、所定期間内における予告回数が所定回数に到達したことや、所定期間内における図柄変動回数が所定回数に到達したことを終了条件とすれば、限られた回数の中で行われる予告に対する遊技者の関心度を高め、遊技者の期待感と緊張感とを高めることができる。
以上のことから、所定期間の終了条件を上記のごとく設けることにより、本来の予告態様に対する関心を阻害することなく、所定期間内における遊技者の関心度の高い予告態様を切り替えることができる。このため、遊技全体にメリハリを持たせることができるとともに、予告態様の全てに対する遊技者の関心度を高めることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
以下、本発明を具体化した一実施形態のパチンコ機を図1〜図13に基づき詳細に説明する。
【0031】
図1に概略的に示されるように、パチンコ機10において機体の外郭をなす外枠11の開口前面側には、各種の遊技用構成部材がセットされる縦長方形の中枠12が開閉自在かつ着脱自在に組み付けられている。そして、前記中枠12の前面側には、機内部に配置された遊技盤13を透視状態で保護するためのガラス枠を備えた前枠14と上球皿15とが、ともに横開き状態で開閉可能に組み付けられている。さらに、前記中枠12の下部には、下球皿16、打球発射装置17等が装着されている。また、遊技盤13の遊技領域の略中央には、図柄を変化させて図柄組み合わせゲームを行う図柄表示手段としての図柄表示装置18が配設されている。
【0032】
また、遊技盤13の遊技領域の略中央において、図柄表示装置18の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う始動入賞口22が配設されている。さらに、始動入賞口22の下方には、図示しないソレノイドにより開閉動作を行う大入賞口23が配設されている。従って、打球発射装置17の操作によって遊技盤13の遊技領域に打ち出された遊技球が始動入賞口22へ入賞することにより、または、始動保留球数の記憶値に基づくことにより、図柄表示装置18において図柄組み合わせゲームが行われるようになっている。
【0033】
なお「始動保留球数の記憶値」とは、図柄の変動中に始動入賞口22に入賞した遊技球の数を所定の上限値(一般的には4)の範囲で記憶した値である。そして、前記記憶値が0(零)の場合には、始動入賞口22への遊技球の入賞によって図柄組み合わせゲームが行われるとともに、前記記憶値が0(零)以外の場合には、当該記憶値に基づいて図柄組み合わせゲームが行われる。なお、前記記憶値は、始動入賞口22への遊技球の入賞により「+1」され、図柄組み合わせゲームの開始により「−1」される。
【0034】
次に、前記図柄表示装置18の具体的構成について図2に基づき説明する。
図柄表示装置18には、液晶画面からなる可視表示部Hが設けられており、当該可視表示部Hには、図2にて示すように複数列(ここでは3列)の図柄19,20,21が各列ごとに表示されるようになっている。「表示」とは、可視表示部Hにおいて遊技者が図柄を識別できる状態で前記図柄が停止していることを意味している。「停止」には、いわゆる、ゆれ変動と言われる一旦停止状態と、完全に停止した確定停止状態とが含まれる。
【0035】
また、本実施形態における第1図柄19、第2図柄20、第3図柄21は、図2に示されるように、一定方向に配列された複数種類(10種類)の数字によって構成され、より具体的には「0」,「1」,「2」,「3」,「4」,「5」,「6」,「7」,「8」,「9」という10種類のアラビア数字によって構成されている。そして、可視表示部Hには、第1〜第3図柄19〜21として各列ごとに、同一または異なる図柄が表示できるようになっている。従って、遊技者は、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21の組み合わせの態様から大当り状態(特別遊技状態)、リーチ状態、またはハズレ状態のいずれかを認識することが可能となっている。
【0036】
例えば、図2に示されるように、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21がみな同一の図柄(「6」)である場合には、その組み合わせの態様から遊技者は大当り状態を認識することができる。そして、このような大当り状態が生起された場合には、大入賞口23の開閉によって多数の遊技球を獲得できるチャンスが付与されるようになっている。
【0037】
また、特定の2列(例えば、第1図柄19と第3図柄21)が同一の図柄(「6」)である場合には、その組み合わせの態様から遊技者はリーチ状態を認識することができる。さらに、可視表示部Hに表示された第1〜第3図柄19〜21が全て異なる場合、または、1列の図柄がリーチ状態を構成する図柄とは異なった図柄で表示された場合(いわゆるハズレリーチ)には、その組み合わせの態様から遊技者はハズレ状態を認識することができる。
【0038】
また、これらの複数種類の図柄(「0」〜「9」)は、可視表示部Hにおいて、縦方向(図2にて矢印で示すA方向)に向けて、…→「0」→「1」→「2」→…→「8」→「9」→「0」→…というように、数字が昇順となるように変動表示(スクロール表示)される。なお「変動表示」とは、可視表示部Hにおいて、図柄が一旦停止状態または確定停止状態となって表示されておらず、可視表示部Hに表示する図柄の種類を変化させながら変動していることをいう。そして、可視表示部Hには、各列ごとに変動表示されている複数種類の図柄のうち、いずれか1つの図柄(この図柄が各々第1〜第3図柄19〜21となる。)が表示されるようになっている。
【0039】
一方、図1にて破線で示されるように、パチンコ機10の機裏側には、遊技内容を統括して制御する主制御基板24が装着されている。図3,図4に示されるように、主制御基板24には、図柄表示装置18の図柄を制御する表示制御基板25が電気的に接続されている。この表示制御基板25は、主制御基板24から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき図柄制御装置18の図柄制御を実行するようになっている。そして、可視表示部Hでは、前記制御コマンドに応じた図柄組み合わせゲームが行われることによって、各列ごとに図柄が変動表示された後、第1〜第3図柄19〜21として表示されるようになっている。
【0040】
また図3に示されるように、主制御基板24には、表示制御基板25のほかにもランプ制御基板41及び音声制御基板43がそれぞれ電気的に接続されている。ランプ制御基板41は、主制御基板24から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づきランプ類42の点滅を制御するようになっている。音声制御基板43は、主制御基板24から出力された各種制御信号を入力し、当該制御信号を構成する各種制御コマンドに基づき音声出力装置44を制御するようになっている。
【0041】
次に、主制御基板24及び表示制御基板25の具体的な構成等について図4に基づき詳細に説明する。
まず、主制御基板24について述べる。主制御基板24は、パチンコ機10全体を制御するメインCPU26を備えており、このメインCPU26にはROM27及びRAM28が電気的に接続されている。そして、ROM27には、パチンコ機10を制御するための遊技制御プログラムが記憶されている。また、ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)、大当り図柄乱数(0〜9)、左ハズレ図柄乱数(0〜9)、中ハズレ図柄乱数(0〜9)、右ハズレ図柄乱数(0〜9)が記憶されている。さらに、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)、変動パターン振分け乱数(0〜49)などの各種乱数や、前述した各種乱数の抽選値に対応する各種制御コマンドが記憶されている。
【0042】
なお「変動パターン」とは、第1〜第3図柄19〜21が変動を開始してから、前記各図柄19〜21が所定の図柄を確定停止させるまでの間において、変動パターンごとにあらかじめ定められた変動時間内における前記各図柄19〜21の動作パターンを示したものである。即ち、変動パターンとは、図柄表示装置18で行われる演出に相当するものであって、例えば、リーチ状態となった時に特定の図柄をコマ送りや高速送りしたり、または図柄以外のキャラクタを動作させるなど、各図柄19〜21の動作パターンを示したものである。
【0043】
また、前記大当り判定用乱数は、始動入賞口22に遊技球が入賞した際に抽選され、その抽選された値によって大当り状態となるか否かを判定するものである。そして、ROM27には、大当り判定用乱数(0〜630)のうち、大当り状態と判定するための所定の大当り値(例えば、7と373)が記憶されている。メインCPU26は、抽選された値が前記大当り値と一致した場合に、大当たり状態であると判定する。
【0044】
また、前記大当り図柄乱数は、大当り判定用乱数から大当り値が抽選された場合に、最終的に確定停止させる図柄を決定するための乱数である。そして、大当り図柄乱数の数値である0〜9は、前述した10種類の図柄に対応している。従って、大当り判定用乱数の抽選によって大当り状態が決定された場合、大当り図柄乱数から抽選された数値に対応する図柄が確定停止する図柄として決定される。
【0045】
また、各ハズレ図柄乱数は、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽選された場合に、最終的に確定停止させる図柄を決定するための乱数である。そして、左ハズレ図柄乱数は第1図柄19に対応し、中ハズレ図柄乱数は第2図柄20に対応し、右ハズレ図柄乱数は第3図柄21に対応している。さらに、前記各ハズレ図柄乱数の数値である0〜9は、大当り図柄乱数の数値と同様に、前述した10種類の図柄(「0」〜「9」)に対応している。
【0046】
また、リーチ判定用乱数は、大当り判定用乱数から大当り値以外の数値が抽選された際に抽選され、その抽選された値によって可視表示部Hにおいてハズレリーチの演出を行うか否かを決定するための乱数である。なお「ハズレリーチ」とは、例えば、第1及び第3図柄19,21を同一の図柄としたリーチ状態において、第2図柄20に前記両図柄19,21とは異なる図柄を表示させてハズレ状態とするものである。
【0047】
そして、ROM27には、リーチ判定用乱数(0〜59)のうち、リーチ状態であると判定するための所定のリーチ判定値(例えば、3,7,13,19,29)が記憶されている。メインCPU26は、抽選された値が前記リーチ判定値と一致した場合にリーチ状態であると判定し、ハズレリーチの演出を行うようになっている。
【0048】
また、変動パターン振分け乱数は、ROM27にあらかじめ記憶された複数種類の変動パターンのうち、いずれの変動パターンを用いて第1〜第3図柄19〜21を変動させるかを決定するための乱数である。そして、前記変動パターンは、大当り状態用、リーチ状態用(ハズレリーチ用)、ハズレ状態用など複数の状態ごとに区分してテーブル化されており、テーブルごとに変動パターン振分け乱数の数値が振分けられている。従って、メインCPU26は、例えば、大当り判定用乱数の抽選によって大当り状態が決定された場合、抽選した変動パターン振分け乱数の数値に対応する変動パターンを大当り状態用の変動パターンテーブルから選択するようになっている。
【0049】
また、RAM28には、始動入賞口22に入賞した遊技球のうち、始動保留球数として記憶した前記記憶値や、メインCPU26が演算処理した前記制御コマンドを記憶するようになっている。そして、メインCPU26は、表示制御基板25に対して、図柄表示装置18に表示される図柄の制御を指示する際、制御コマンドなどを制御信号(8ビット信号)とし、その信号を出力ポート29及び出力バッファ30を介して表示制御基板25に出力するようになっている。主制御基板24は、第1〜第3図柄19〜21の変動開始及び変動パターンを指示する変動開始コマンド、第1〜第3図柄19〜21を各列ごとに指示する各図柄指定コマンド及び第1〜第3図柄19〜21を確定停止させる全図柄停止コマンドを、前記制御コマンドとして出力するようになっている。
【0050】
また、メインCPU26は、前記制御信号の出力タイミングにあわせて、表示制御基板25に対し前記制御信号を構成する制御コマンドの読み込みを指示するための読込信号(INT信号、または、ストローブ信号)を出力ポート29及び出力バッファ30を介して出力するようになっている。そして、メインCPU26は、前記変動開始コマンドを出力した後、各図柄指定コマンド及び全図柄停止コマンドを所定のタイミングで出力するようになっている。
【0051】
次に、前記制御コマンドを入力し、当該コマンドに基づいて図柄表示装置18の図柄制御を実行する表示制御基板25の具体的構成について、図4に基づき説明する。
表示制御基板25は、図柄制御装置18に対する図柄制御を実行するためのサブCPU31を備えており、当該サブCPU31には主制御基板24が出力した制御信号及び読込信号を入力する入力バッファ32が電気的に接続されている。さらに、前記入力バッファ32には入力ポート33が電気的に接続されており、前記制御信号は入力ポート33を介してサブCPU31に入力されるようになっている。
【0052】
また、サブCPU31には、ROM34及びRAM35が接続されている。そして、ROM34には、図柄表示装置18の図柄制御を行うための制御プログラムや、前記変動開始コマンド(変動パターン)に対応する具体的な制御内容(第1〜第3図柄19〜21の動作パターン)が記憶されている。一方、RAM35には、主制御基板24から出力された前記制御コマンドなどが一時的に記憶されるようになっている。
【0053】
図5に示されるように、本実施形態においてROM34には、所定期間(本実施形態では「チャンスゾーン」と呼ぶ。)内であるか否かを判定するための乱数(0〜149)や、変動パターンに応じてチャンスゾーン内外の予告態様を判定するための乱数が記憶されている。前記予告態様判定用の乱数としては、具体的にいうと、大当り時における予告態様判定乱数(0〜8)、(ハズレ)リーチ時における予告態様判定乱数(0〜15)、ハズレ時における予告態様判定乱数(0〜15)の3種が設定されている。そのほか、ROM34には、後述する所定期間開始報知プログラム、予告処理プログラム、予告回数計数プログラム、変動回数計数プログラム、各種テーブル及び予告制御プログラム等が記憶されている。
【0054】
「予告」とは、可視表示部Hに表示される背景の全体を変更したり、背景に特定の演出用キャラクタを出現させるなどしてリーチ状態の形成または特別遊技状態の発生に対する可能性を遊技者に知らせるための演出をいう。本実施形態において具体的には、信頼度及び出現率が異なる2つの予告態様(第1の予告態様及び第2の予告態様)が設定されている。チャンスゾーン外では、第1の予告態様は低信頼度及び高出現率となっているのに対し、第2の予告態様は高信頼度及び低出現率となっている。
【0055】
本実施形態における「所定期間(チャンスゾーン)」とは、主制御基板24から制御信号(コマンド)による変動パターンを受信したことを契機とし、所定の乱数を抽選することによって開始する期間のことをいう。説明の便宜上、所定期間ではないとき(通常期間)のことを「非チャンスゾーン」と呼ぶことにする。また、本実施形態のチャンスゾーン及び非チャンスゾーンの各々は、遊技者に有利な状態となる特別遊技状態に対して遊技者に不利な状態である通常遊技状態の中に発生する期間である。逆にいえば、本実施形態の通常遊技状態は、チャンスゾーンと非チャンスゾーンとの両方を発生しうるものである。即ち、本実施形態の通常遊技状態は、チャンスゾーン及び非チャンスゾーンのうち、いずれか一方の期間のみを発生するものではない。また、通常遊技状態は、特別遊技状態の発生確率が向上した、いわゆる確率変動状態であってもよい。なお、リーチを伴うハズレ状態(ハズレリーチ)及びリーチを伴わないハズレ状態(ハズレ)の各々は、通常遊技状態の中で形成される。
また、本実施形態におけるチャンスゾーンは、特別遊技状態の発生並びに予告回数及び図柄変動回数の所定値への到達のうちの1つの条件を満たした場合に終了するように設定されている。ここで例えば、チャンスゾーンの終了が、チャンスゾーンの開始条件と同様に乱数の抽選により行われるとするならば、チャンスゾーンの開始直後に当該チャンスゾーンが終了してしまうことが起りうる。その結果として、チャンスゾーンの存在意義が薄れてしまうおそれがあるため、終了条件を乱数の抽選とすることは好ましくない。
【0056】
予告回数計数プログラムとは、サブCPU31を予告回数計数手段として機能させるためのものであって、チャンスゾーン内においてなされた予告の回数を計数するためのプログラムである。より詳しくいうと、同プログラムは、乱数の抽選により予告を行うことが決定された回数を計数することにより、予告回数を計数するとともに、RAM35に仮想的に設けられたカウンタの値を加算するという内容を含んだものとなっている。
【0057】
また、変動回数計数プログラムとは、サブCPU31を変動回数計数手段として機能させるためのものであって、チャンスゾーン内においてなされた大当りまでの変動の回数を計数するプログラムである。より詳しくいうと、同プログラムは、主制御基板24から入力されたリーチの変動パターン及びリーチを伴わないハズレの変動パターンを示す制御信号(コマンド)の受信回数を計数することにより、変動回数を計数するとともに、RAM35に仮想的に設けられたカウンタの値を加算するという内容を含んだものとなっている。
【0058】
そして、サブCPU31には、第1〜第3図柄19〜21の動作パターンに応じて、図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御するためのVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)36が電気的に接続されている。VDP36には、キャラクタROM37及びビデオRAM38が電気的に接続されている。そして、キャラクタROM37には、上記チャンスゾーンの内外において可視表示部Hに表示される例えば「0」〜「9」等の図柄画像や、背景画像や、予告態様の画像などの各種画像情報が記憶されている。前記ビデオRAM38には、可視表示部Hの表示内容を制御するための表示制御情報が記憶されるようになっている。
なお、この表示制御情報は、VDP36がキャラクタROM37に記憶されている各種画像情報を用いて生成するものである。そして、VDP36は、前記表示制御情報を画像信号に変換し、図柄表示装置18に対してこの信号を出力するようになっている。
【0059】
従って、表示制御基板25(サブCPU31)は、制御コマンドを入力すると、そのコマンドに対応する制御内容に基づき、第1〜第3図柄19〜21の変動開始から確定停止までの動作パターンを制御する。一方、VDP36は、前記制御内容に対応する表示制御情報を生成し、この表示制御情報に基づき図柄表示装置18(可視表示部H)の表示内容を制御する。これにより、可視表示部Hには第1〜第3図柄19〜21が表示されるとともに、前記各図柄19〜21の動作パターンに応じて可視表示部Hにおける表示内容が制御される。
【0060】
ここで、本実施形態における非チャンスゾーン時の第1の予告態様による予告及び第2の予告態様による予告について、図8(a)〜(c)を参照して、具体的に例示すると、演出用キャラクタ(3つの幽霊キャラクタ)51がニッコリとした表情に変化することで第1の予告態様による予告が行われ、また、演出用キャラクタ51の目52がハート型に変化することにより第2の予告態様による予告が行われる。なお、通常時(予告なしの状態)では、演出用キャラクタ51が目52を開けて普通の表情をすることとする(図8(a)参照)。即ち、本実施形態のチャンスゾーン時では、それら第1の予告態様及び第2の予告態様の信頼度及び出現率の変更がなされるのみであり、第1の予告態様(図8(b)参照)及び第2の予告態様(図8(c)参照)の表示態様自体の変更はなされない。
【0061】
予告制御手段であるサブCPU31は、予告制御プログラムに従って所定の予告処理などを行うようになっている。即ち、サブCPU31は、予告手段である図柄表示装置18(可視表示部H)に第1及び第2の予告態様のうちのいずれかによる予告を行わせるような制御を実行するようになっている。
このような予告処理のほか、前記予告制御プログラムは、チャンスゾーン内外の判定を行うとともに、チャンスゾーン内外の予告態様を乱数の抽選により決定することを、その内容として含んでいる。また、このプログラムは、チャンスゾーンへの突入を示す乱数を抽選した場合に「現在チャンスゾーンが継続中であること」を示すフラグをRAM35に記憶させ、チャンスゾーンの終了条件を満たさない限りチャンスゾーンを継続させるような制御を行うことも、その内容として含んでいる。即ち、同プログラムは、サブCPU31を所定期間内外判定手段、予告態様決定手段、所定期間継続フラグ設定手段等として機能させるものであると把握することもできる。
【0062】
前記予告制御プログラムは、特別遊技状態が発生したか否か(大当りの変動パターンを受信したか否か)を判定するとともに、発生したと判定した場合にRAM35に一時的に記憶しておいたフラグ、予告回数及び変動回数のカウント値をリセットすることも、その内容として含んでいる。また、前記予告制御プログラムは、予告回数及び変動回数が所定回数に到達したか否かを判定するとともに、前記回数のうちのいずれかが所定回数に到達したと判定した場合にRAM35に一時的に記憶しておいたフラグ、予告回数及び変動回数のカウント値をリセットすることも、その内容として含んでいる。
【0063】
即ち、同プログラムは、サブCPU31を、特別遊技状態発生判定手段、予告回数比較手段、変動回数比較手段、所定期間継続フラグリセット手段、予告回数カウンタリセット手段、変動回数カウンタリセット手段として機能させるためのものであるとも把握することができる。
【0064】
前記所定期間開始報知プログラムとは、サブCPU31を所定期間開始報知制御手段として機能させるためのものであって、図柄表示装置18(可視表示部H)などにチャンスゾーンの開始を報知させるように制御するためのプログラムである。より具体的にいうと、本実施形態における前記プログラムは、キャラクタROM37からチャンスゾーン突入報知用の画像を読み出し、この画像を可視表示部Hに出力するような制御をサブCPU31に行わせる内容となっている。なお、チャンスゾーン突入報知用の画像データとしては、例えば「チャンスゾーン」という文字であってもよい。
【0065】
次に上記の各種テーブルT1〜T3について詳細に説明する。
図6には、チャンスゾーン判定テーブルT1が示されている。このテーブルT1によると、チャンスゾーンには「0」の数字1個のみが振分けられ、非チャンスゾーンには「1」〜「149」までの149個の数字が振分けられている。従って、このテーブルT1によると、サブCPU31がチャンスゾーンを選択する確率は1/150(約6.7%)となっている。この場合、チャンスゾーンを選択する確率は、少なくともチャンスゾーンを選択しない確率よりも低いことが望ましい。
【0066】
図7(a),(b)には、予告態様判定テーブルT2,T3が示されている。予告態様判定テーブルT2,T3としては、所定期間内外のもの(即ちチャンスゾーン時用及び非チャンスゾーン時用の)2種類が用意されている。予告態様判定テーブル選択手段としても機能するサブCPU31は、前記2種類のテーブルT2,T3のうちの1つを選択し、その選択したテーブルT2,T3に従って所定の制御を行うようになっている。ここでは、所定期間内(チャンスゾーン内)においては図7(b)のテーブルT3に示す予告態様による予告が行われるようになっている。逆に所定期間外(チャンスゾーン外、または、非チャンスゾーン時)においては図7(a)のテーブルT2に示す予告態様による予告が行われるようになっている。
【0067】
図7(a)に示す非チャンスゾーン時のテーブルT2の場合、具体的にいうと、大当り時における予告態様判定においては、第1の予告態様には「0」,「1」の2個の数字が振分けられ、第2の予告態様には「2」〜「7」までの6個の数字が振分けられ、予告なしには「8」という数字1個のみが振分けられている。(ハズレ)リーチ時における予告態様判定においては、第1の予告態様には「0」〜「5」までの6個の数字が振分けられ、第2の予告態様には「6」という数字1個のみが振分けられ、予告なしには「7」〜「15」までの9個の数字が振分けられている。ハズレ時における予告態様判定においては、第1の予告態様には「0」〜「5」までの6個の数字が振分けられ、予告なしには「6」〜「15」までの10個の数字が振分けられている。
【0068】
一方、図7(b)に示すチャンスゾーン時のテーブルT3の場合、具体的にいうと、大当り時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」,「1」の2個の数字が振分けられ、第1の予告態様には「2」〜「7」までの6個の数字が振分けられ、予告なしには「8」という数字1個のみが振分けられている。(ハズレ)リーチ時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」〜「5」までの6個の数字が振分けられ、第1の予告態様には「6」という数字1個のみが振分けられ、予告なしには「7」〜「15」までの9個の数字が振分けられている。ハズレ時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」〜「5」までの6個の数字が振分けられ、予告なしには「6」〜「15」までの10個の数字が振分けられている。
【0069】
つまり、チャンスゾーン時においては、2つ設定されている予告態様のうち、非チャンスゾーンにあって相対的に低信頼度・高出現率に設定された第1の予告態様と、相対的に高信頼度・低出現率に設定された第2の予告態様との信頼度及び出現率とが逆転されるようになっている。
【0070】
次に、このように構成されたパチンコ機10による予告動作を図9〜図13のフローチャートに基づいて説明する。
図9のフローチャートに示されるように、まずサブCPU31は、主制御基板24から変動パターンを示す制御信号を入力したか否かを判定する(ステップS11)。サブCPU31は、前記制御信号を入力した(即ちYESである)と判定した場合に、それを契機として表示制御基板25のROM34に保持されたチャンスゾーン判定乱数(0〜149)を用いて抽選を行う(ステップS12)。抽選された乱数が例えば「0」である場合には、サブCPU31は、表示制御基板25のROM34に記憶された図6のテーブルT1を参照し、チャンスゾーンである(即ちYESである)と判定し、後述するステップS25に移行する。一方、抽選された乱数が例えば「13」である場合には、サブCPU31は、図6のテーブルT1を参照し、チャンスゾーンではなく非チャンスゾーンである(即ちNOである)と判定する。非チャンスゾーンであると判定された場合、次いでサブCPU31は、表示制御基板25のROM34におけるチャンスゾーンフラグの有無を確認する(ステップS13)。かかるフラグがある(即ちYESである)と判定した場合にも、サブCPU31は、後述するステップS25に移行する。一方、かかるフラグがない(即ちNOである)と判定した場合には、サブCPU31は、非チャンスゾーンであると判定し、非チャンスゾーン時での通常の遊技へと進行する。
【0071】
非チャンスゾーン時での通常の遊技において、サブCPU31は、主制御基板24から入力された制御信号が大当りに対応したものであるか否かを判定する(ステップS14)。大当りである(YESである)と判定したときに、サブCPU31は、大当り時における予告態様判定乱数(0〜8)の抽選を行い、予告を行うか否かを判定する(ステップS19)。抽選された乱数が例えば「1」である場合には、サブCPU31は、表示制御基板25のROM34に記憶された図7(a)の非チャンスゾーン時用のテーブルT2を参照して第1の予告態様による予告を行う(即ちYESである)と判定する。抽選された乱数が例えば「3」である場合には、サブCPU31は、上記テーブルT2を参照して、第2の予告態様による予告を行う(即ちYESである)と判定する。一方、抽選された乱数が例えば「8」である場合には、サブCPU31は、上記テーブルT2を参照して、何ら予告を行わない(即ちNOである)と判定する。
【0072】
予告を行うと判定した場合、サブCPU31は以下のような通常予告処理を行う(ステップS20)。即ち、乱数が例えば「1」である場合には、サブCPU31は、VDP36に対して第1の予告態様による予告を行うよう、制御信号を出力して指示する。制御信号を入力したVDP36は、第1の予告態様に対応する画像データをキャラクタROM37から読み出し、図柄表示装置18に第1の予告態様を表示する。また、乱数が例えば「3」である場合には、サブCPU31は、VDP36に対して第2の予告態様による予告を行うよう、制御信号を出力して指示する。制御信号を入力したVDP36は、第2の予告態様に対応する画像データをキャラクタROM37から読み出し、図柄表示装置18に第2の予告態様を表示する。
【0073】
通常予告処理を行った後にサブCPU31は、大当り処理として、主制御基板24から入力された変動パターンに応じた演出を図柄表示装置18に表示させ(ステップS21)、一連の処理を終了する。なお、ステップS19にて予告を行わないと判定した場合、サブCPU31は、ステップS21に移行して上記の大当たり処理を実行した後、一連の処理を終了するようになっている。
【0074】
また、前記ステップS14にて大当りでないと判定した場合、サブCPU31は、制御信号がハズレリーチに対応したものであるか否かを判定する(ステップS15)。ハズレリーチである(YESである)と判定したときに、サブCPU31は、ハズレリーチ時における予告態様判定乱数(0〜15)の抽選を行い、上記テーブルT2を参照して第1または第2の予告態様による予告を行うか否かを判定する(ステップS16)。予告を行う(YESである)と判定した場合には、上記の通常予告処理を実行したうえで(ステップS17)、所定のリーチ処理を実行し(ステップS18)、一連の処理を終了する。一方、予告を行わない(NOである)と判定した場合には、ステップS17を実行せずに所定のリーチ処理を実行し(ステップS18)、一連の処理を終了する。
【0075】
前記ステップS15にてハズレリーチでない(NOである)と判定したときに、サブCPU31は、ハズレ時における予告態様判定乱数(0〜15)の抽選を行い、上記テーブルT2を参照して第1の予告態様による予告を行うか否かを判定する(ステップS22)。予告を行う(YESである)と判定した場合には、上記の通常予告処理を実行したうえで(ステップS23)、所定の通常ハズレ処理を実行し(ステップS24)、一連の処理を終了する。一方、予告を行わない(NOである)と判定した場合には、ステップS23を実行せずに所定の通常ハズレ処理を実行し(ステップS24)、一連の処理を終了する。
【0076】
前記ステップS12にて現在チャンスゾーンであると判定した場合、または、前記ステップS13にてチャンスゾーンフラグがあると判定した場合、サブCPU31は、チャンスゾーン突入(チャンスゾーン開始)の報知を行う(ステップS25)。より具体的にいうと、サブCPU31は、キャラクタROM37からチャンスゾーン突入報知用の画像を読み出し、この画像を表示する指示をVDP36に対し制御信号として送信する。その結果、可視表示部Hには「チャンスゾーン」という文字が表示される。なお、このようなチャンスゾーン突入の報知は、チャンスゾーン開始時に一瞬だけ行われてもよく、あるいはチャンスゾーン内においてある程度長い時間行われたり、常時継続的に行われてもよい。また、チャンスゾーン突入の報知は、図柄表示装置18上のみで行うことに限らず、図3にて示したランプ類42や音声出力装置44にて行ってもよく、これらを任意に組み合わせて行ってもよい。
【0077】
次に、チャンスゾーン突入後の予告動作について述べる。
図10のフローチャートに示されるように、チャンスゾーン時においてサブCPU31は、主制御基板24から入力された制御信号が大当りに対応したものであるか否かを判定する(ステップS31)。大当りである(YESである)と判定したときに、サブCPU31は、図11のフローチャートにおけるステップS41に移行する。
【0078】
図11に示されるように、ステップS41においてサブCPU31は、大当り時における予告態様判定乱数(0〜8)の抽選を行い、予告を行うか否かを判定する。抽選された乱数が例えば「1」である場合には、サブCPU31は、表示制御基板25のROM34に記憶された図7(b)のチャンスゾーン時用のテーブルT3を参照して第2の予告態様による予告を行う(即ちYESである)と判定する。抽選された乱数が例えば「3」である場合には、サブCPU31は、上記テーブルT3を参照して、第1の予告態様による予告を行う(即ちYESである)と判定する。一方、抽選された乱数が例えば「8」である場合には、サブCPU31は、上記テーブルT3を参照して、何ら予告を行わない(即ちNOである)と判定する。なお、この時点において図柄表示装置18は、まだ通常時(予告なしの状態)の画像を表示している(図8(a)参照)。
【0079】
予告を行う(YESである)と判定した場合、サブCPU31は以下のような特殊予告処理を行う(ステップS42)。なお、ここで「特殊予告処理」という語を用いたのは、非チャンスゾーン時における予告処理(通常予告処理)と区別するためである。乱数が例えば「1」である場合には、サブCPU31は、VDP36に対して第2の予告態様による予告を行うよう、制御信号を出力して指示する。制御信号を入力したVDP36は、第2の予告態様に対応する画像データをキャラクタROM37から読み出し、図柄表示装置18に第2の予告態様を表示する(図8(c)参照)。また、乱数が例えば「3」である場合には、サブCPU31は、VDP36に対して第1の予告態様による予告を行うよう、制御信号を出力して指示する。制御信号を入力したVDP36は、第1の予告態様に対応する画像データをキャラクタROM37から読み出し、図柄表示装置18に第1の予告態様を表示する(図8(b)参照)。
【0080】
特殊予告処理を行った後にサブCPU31は、大当り処理として、主制御基板24から入力された変動パターンに応じた演出を図柄表示装置18に表示させる(ステップS43)。なお、ステップS41にて予告を行わないと判定した場合、サブCPU31は、ただちにステップS43に移行して上記の大当たり処理を実行する。さらにサブCPU31は、図柄変動回数や予告回数等の各種カウント値や、チャンスゾーンフラグがRAM35に記憶されている場合、その記憶をクリアしてリセットし(ステップS44,S45)、一連の処理を終了する。
【0081】
また、前記ステップS31にて大当りでない(NOである)と判定した場合、サブCPU31は、制御信号がハズレリーチに対応したものであるか否かを判定する(ステップS32)。ハズレリーチである(YESである)と判定したときに、サブCPU31は、図12のフローチャートに示すステップS51に移行する。
【0082】
図12に示されるように、ステップS51にてサブCPU31は、ハズレリーチ時における予告態様判定乱数(0〜15)の抽選を行い、上記テーブルT3を参照して第1または第2の予告態様による予告を行うか否かを判定する。予告を行う(YESである)と判定した場合には、サブCPU31は、特殊予告処理を実行したうえで(ステップS52)、所定のリーチ処理を実行する(ステップS53)。さらにサブCPU31は、サブCPU31に接続されたRAM35に予告回数を+1して記憶させた後(ステップS54)、RAM35に図柄変動回数を+1して記憶させる(ステップS56)。一方、予告を行わない(NOである)と判定した場合には、サブCPU31は、ただちにリーチ処理を実行した後(ステップS55)、予告回数の加算を行うことなくステップS56に移行して、RAM35に図柄変動回数を+1して記憶させる。
【0083】
ここで、予告回数の上限回数規定値(所定値)が「4回」に設定され、図柄変動回数の上限回数規定値(所定値)が「80回」に設定されているものとして話を進める。
ステップS57においてサブCPU31は、予告回数の上限回数規定値と、RAM35に記憶されている予告回数とを比較し、予告回数がその上限回数規定値に到達しているか否かを判定する。例えば予告回数が4回であれば、サブCPU31は、所定値に到達している(即ちYESである)と判定して、RAM35に記憶されている予告回数及び図柄変動回数やフラグをクリアしてリセットし(ステップS60,S61)、一連の処理を終了する。例えば予告回数が3回以下であれば、サブCPU31は、所定値にまだ到達していない(即ちNOである)と判定して、ステップS58に移行する。
【0084】
ステップS58においてサブCPU31は、図柄変動回数の上限回数規定値と、RAM35に記憶されている図柄変動回数とを比較し、図柄変動回数がその上限回数規定値に到達しているか否かを判定する。例えば図柄変動回数が80回であれば、サブCPU31は、所定値に到達している(即ちYESである)と判定して、予告回数及び図柄変動回数やフラグをクリアしてリセットし(ステップS60,S61)、一連の処理を終了する。例えば変動回数が79回以下であれば、サブCPU31は、所定値にまだ到達していない(即ちNOである)と判定して、ステップS59に移行する。ステップS59においてサブCPU31は、チャンスゾーンの継続を示すフラグをRAM35に記憶させた後、一連の処理を終了する。
【0085】
図13には、前記ステップS32においてハズレリーチではない(NOである)と判定されたとき、即ちリーチを伴わないハズレの場合のフローチャートが示されている。この場合も基本的にはハズレリーチのときとほぼ同様の処理が実行される。
即ち、ステップS71においてサブCPU31は、ハズレ時における予告態様判定乱数(0〜15)の抽選を行い、上記テーブルT3を参照して第2の予告態様による予告を行うか否かを判定する。予告を行うと判定した場合には、サブCPU31は、特殊予告処理(ステップS72)→ハズレ処理(ステップS73)→予告回数の加算(ステップS74)→図柄変動回数の加算(ステップS76)を順次実行する。一方、予告を行わないと判定した場合には、サブCPU31は、ハズレ処理(ステップS75)→図柄変動回数の加算(ステップS76)を順次実行する。この後、サブCPU31は、図12における各ステップS56〜S61と実質的に等しい各ステップS76〜S81を実行した後、一連の処理を終了する。
【0086】
従って、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態のパチンコ機10では、予告制御手段であるサブCPU31が、チャンスゾーン時において第1及び第2の予告態様についてその信頼度及び出現率の変更を行う。より具体的には、チャンスゾーン時においては、2つ設定されている予告態様のうち、非チャンスゾーン時にあって相対的に低信頼度及び高出現率に設定された第1の予告態様と、相対的に高信頼度及び低出現率に設定された第2の予告態様との信頼度及び出現率が逆転される。従って、非チャンスゾーン時にあって第1の予告態様による予告ばかりが行われ第2の予告態様による予告が行われない場合であっても、チャンスゾーン時においては、第1の予告態様の信頼度及び出現率が第2の予告態様の信頼度及び出現率と逆転する。このため、チャンスゾーン時においては第2の予告態様による予告が頻繁に行われることとなる。つまり、非チャンスゾーン時にあっては遊技者にとって存在意義や関心度が高いにもかかわらず出現しにくかった第2の予告態様による予告が、チャンスゾーン時においては出現しやすくなる。よって、予告に対する遊技者の関心度を高めることができ、ひいては遊技者の興趣を向上させることができる。
【0087】
また、チャンスゾーン時において第1の予告態様による予告が行われると、非チャンスゾーン時にあっては特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成に対する遊技者の関心度が低かったにもかかわらず、チャンスゾーン時においては特別遊技状態の発生またはリーチ状態の形成が行われる信頼度が高くなっている。このため、第1の予告態様に対する遊技者の認識を改めさせることができ、予告全体に対する遊技者の関心度を高めることができる結果、遊技者の興趣を向上させることができる。
【0088】
(2)本実施形態では、開始報知制御手段であるサブCPU31からの指令を受けて、開始報知手段である図柄表示装置18等がチャンスゾーンへの突入を報知するようになっている。従って、開始報知という行為によって、チャンスゾーンへの突入を遊技者に視覚等を通じて認識させることができる。この場合においてチャンスゾーン突入時の報知を行えば、非チャンスゾーン時における高信頼度及び低出現率の第2の予告態様に対する遊技者の関心が、チャンスゾーン時における第1の予告態様に対する遊技者の関心となる。このため、非チャンスゾーン時にあって遊技者の関心が低く、比較的存在意義の低かった第1の予告態様の存在意義を高めることができる。ゆえに、遊技全体の中にあって予告態様全体の存在意義を高めることができるとともに、全ての予告態様に対する遊技者の関心度を高めることができる。
【0089】
(3)本実施形態では、特別遊技状態の発生、予告回数の所定回数への到達及び図柄変動回数の所定回数への到達のうちの1つの条件を満たした場合に、チャンスゾーンが終了するようになっている。遊技者は、特別遊技状態の発生を目的として遊技を行っている関係上、相対的に信頼度の低い予告態様よりも、相対的に信頼度の高い予告態様に対して、強い関心を寄せる。ここでは、特別遊技態様の発生をチャンスゾーン終了条件の1つとしているので、本来の予告態様に対する遊技者の関心を維持しつつ、遊技全体における予告態様に対する遊技者の関心度を高めることができる。さらに、チャンスゾーン時における予告回数や図柄変動回数が所定回数に到達したことも終了条件の1つとしているので、限られた回数の中で行われる予告に対する遊技者の関心度を高め、遊技者の期待感と緊張感とを高めることができる。
【0090】
以上のことから、本来の予告態様に対する関心を阻害することなく、チャンスゾーン時における遊技者の関心度の高い予告態様を切り替えることができる。このため、遊技全体にメリハリを持たせることができるとともに、予告態様の全てに対する遊技者の関心度を高めることができる。
【0091】
[第2の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第2実施形態のパチンコ機10を図14に基づき詳細に説明する。なお、ここでは第1実施形態と相違する構成について述べ、共通する構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、非チャンスゾーン時のテーブルT2については上記第1の実施形態と全く同じものを用いている反面、チャンスゾーン時のテーブルT3については、図14(b)に示すように若干異なるものを用いている。
【0092】
即ち、このチャンスゾーン時のテーブルT3の場合、具体的にいうと、大当り時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」〜「7」までの8個の数字が振分けられ、予告なしには「8」という数字1個のみが振分けられている。これに対して、第1の予告態様には何ら数字が振分けられていない。(ハズレ)リーチ時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」〜「6」までの7個の数字が振分けられ、予告なしには「7」〜「15」までの9個の数字が振分けられている。これに対して、第1の予告態様には何ら数字が振分けられていない。ハズレ時における予告態様判定においては、第2の予告態様には「0」〜「5」までの6個の数字が振分けられ、予告なしには「6」〜「15」までの10個の数字が振分けられている。これに対して、第1の予告態様には何ら数字が振分けられていない。
つまり、チャンスゾーンにおいては、2つ設定されている予告態様のうち第1の予告態様に替えて第2の予告態様による予告を行う、言い換えると2つの予告態様の全てを第2の予告態様にするようになっている。
【0093】
従って、本実施形態によると、非チャンスゾーン時にあって低信頼度及び高出現率の第1の予告態様による予告ばかりが行われ、高信頼度及び低出現率の第2の予告態様による予告が行われない場合であっても、チャンスゾーン時にあっては、非チャンスゾーン時における第1の予告態様の信頼度及び出現率で第2の予告態様による予告が行われる。このため、通常はあまり出現しない第2の予告態様による予告が頻繁に行われることとなり、第2の予告態様の予告に対する遊技者の関心度を高めることができる。また、第2の予告態様は、非チャンスゾーン時にあっては常に高信頼度であるため、チャンスゾーン突入時にあっては遊技者の期待感がいっそう高まり、遊技に対する継続意欲を向上させることができる。
【0094】
[第3の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第3実施形態のパチンコ機10について説明する。なお、ここでは第1実施形態と相違する構成について述べ、共通する構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態の場合、チャンスゾーンの開始条件が前記第1実施形態とは異なっている。即ち、第1実施形態では、チャンスゾーン判定乱数の抽選を行うことによりチャンスゾーンが開始するのに対し、ここでは非チャンスゾーン時において低信頼度及び高出現率の第1の予告態様による予告の回数が所定回数[例えば100回]に到達したことを条件として、チャンスゾーンが開始するように構成されている。
【0095】
サブCPU31に接続されたROM34には、サブCPU31を特定予告回数計数手段として機能させるためのプログラムが記憶されている。このプログラムは、非チャンスゾーン時においてなされた特定の予告(即ち第1の予告態様による予告)の回数を計数するためのプログラムである。より詳しくいうと、同プログラムは、第1の予告態様による予告を行うことが決定された回数を計数することにより、その予告の回数を計数するとともに、RAM35に仮想的に設けられたカウンタの値を加算するという内容を含んだものとなっている。
サブCPU31は、カウンタ値の加算後に、第1の予告態様による予告の回数と、その上限回数規定値とを比較し、かかる予告の回数がその上限回数規定値(所定回数)に到達しているか否かを判定する。かかる予告の回数が所定回数に到達したと判定した場合には、サブCPU31はチャンスゾーンを開始させるとともに、前記カウンタ値をクリアしてリセットしたうえで、図9のステップS25に移行するようになっている。
【0096】
そして、上記のごとく構成された本実施形態によれば、次のような作用効果を奏する。非チャンスゾーン時にあって高出現率及び低信頼度の予告(即ち第1の予告態様による予告)ばかりが頻繁に行われたとすれば、遊技者はかかる予告に対する遊技者の期待感や関心度を喪失するおそれがある。しかしながら、そのような事態になる前にチャンスゾーンを開始させることができるため、第1の予告態様による予告に対する遊技者の期待感や関心度の喪失を未然に回避することができ、もって遊技全体への興趣を向上させることができる。
【0097】
[第4の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第4実施形態のパチンコ機10について説明する。なお、ここでは第1実施形態と相違する構成について述べ、共通する構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態の場合、チャンスゾーンの開始条件が前記第1実施形態とは異なっている。即ち、第1実施形態では、チャンスゾーン判定乱数の抽選を行うことによりチャンスゾーンが開始するのに対し、ここでは図柄変動回数が所定回数[例えば315回]に到達したことを条件として、チャンスゾーンが開始するように構成されている。
【0098】
サブCPU31に接続されたROM34には、サブCPU31を図柄変動回数計数手段として機能させるためのプログラムが記憶されている。このプログラムは、非チャンスゾーン時においてなされた図柄変動の回数を計数し、RAM35に仮想的に設けられたカウンタの値を加算するという内容となっている。
サブCPU31は、カウンタ値の加算後に、図柄変動回数とその上限回数規定値とを比較し、図柄変動回数がその上限回数規定値(所定回数)に到達しているか否かを判定する。図柄変動回数が所定回数にまだ到達していないと判定した場合には、次いでサブCPU31は、到達までの変動回数(例えば「3」、「2」、「1」というような数字)を図柄表示手段18などに表示させるような制御を行う。なお、「チャンスゾーン突入まであと図柄変動1回」などといった文字を表示させるように制御してもよい。これに対し、図柄変動回数が所定回数に到達したと判定した場合には、サブCPU31はチャンスゾーンを開始させるとともに、前記カウンタ値をクリアしてリセットしたうえで、図9のステップS25に移行するようになっている。
【0099】
そして、上記のごとく構成された本実施形態によれば、次のような作用効果を奏する。即ち、図柄変動回数が所定回数に到達することをチャンスゾーン開始条件としているため、ほぼ一定の間隔で所定期間が開始することとなり、遊技全体にメリハリを持たせることができる。
また本実施形態では、開始事前報知という行為によって、遊技者は、図柄変動回数が所定回数に到達するまでの回数、つまりチャンスゾーンが開始するまでの図柄変動回数をあらかじめ視覚等を通じて認識することができる。このため、遊技者は非チャンスゾーン時であっても、図柄が変動するたびにチャンスゾーンの開始に対する期待感を次第に高めていくことができ、遊技全体への興趣をいっそう向上させることができる。
【0100】
[第5の実施の形態]
次に、本発明を具体化した第5実施形態のパチンコ機10について説明する。なお、ここでは第1実施形態と相違する構成について述べ、共通する構成については詳細な説明を省略する。
本実施形態では、チャンスゾーンの開始報知に加えて、チャンスゾーンの終了報知が行われるように構成されている。即ち、サブCPU31は、図11のフローチャートにおけるステップS41からステップS45までの間のいずれかの段階にて、例えば「チャンスゾーン終了」などといった文字を図柄表示装置18に表示させる制御を実行する。また、サブCPU31は、ステップS60の直前若しくは直後またはステップS61の直後の段階(図12参照)、及び、ステップS80の直前若しくは直後またはステップS81の直後の段階(図13参照)にて、同様の制御を実行するようになっている。
【0101】
そして、上記のごとく構成された本実施形態によれば、チャンスゾーンの終了を遊技者に視覚等を通じて認識させることができる。よって、限られた時間の中で行われる予告に対する遊技者の関心度を高め、遊技者の期待感と緊張感とを高めることができる結果、遊技全体にメリハリを持たせることができる。
【0102】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・本発明は、液晶画面からなる可視表示部Hを備えた図柄表示装置18以外の図柄表示装置についても、同様に適用することができる。即ち、7セグメントLED式、ドットマトリクス式、機械式(ドラム式またはベルト式)などの図柄表示装置についても、同様に適用することができる。また、3列の図柄が表示可能な図柄表示装置に限らず、例えば1列、2列、3列、4列、5列…の図柄が表示可能な図柄表示装置においても適用可能である。ここで、1列の場合の図柄表示装置を採用した場合の図柄組合せゲームは、図柄を1列表示可能な図柄表示装置を複数用意して行われるものであってもよい。
・上記各実施形態ではチャンスゾーン突入報知を行うような構成としたが、これを敢えて行わないような構成としてもよい。このように構成した場合、当然に、遊技者はいつチャンスゾーンに突入するのかを認識することができなくなる。即ち、非チャンスゾーン時における全ての予告態様にあらかじめ設定された出現率や信頼度を暗記している遊技者であっても、いつ特別遊技状態の発生又はリーチ状態の形成がなされるのかを予告態様の種類に応じて予測することが困難となる。そのため、遊技開始時から継続して全ての予告態様に関心を払うこととなり、遊技者に常に緊張感を持って遊技を行わせることができる。
・また、チャンスゾーン突入時の報知は毎回常に行う必要はなく、行う場合と行わない場合とがあってもよい。具体的にいうと、例えば以下のようなステップをさらに設ければよい。即ち、図9に示すチャンスゾーン突入報知(ステップS25)の直前にチャンスゾーン突入報知を行うか否かを決定するための乱数を抽選するステップを設ける。そして、乱数抽選の結果、報知を行うことを決定した場合には、ステップS25を実施したうえでステップS31に移行し、報知を行わないことを決定した場合には、ステップS25を実施せずにステップS31に移行するようにする。そして、このような構成によれば、報知を行う場合の利点と報知を行わない場合の利点とを併せ持ったものとなり、遊技開始から終了までの期間全般を通じて、遊技者に常に高い緊張感を持って遊技を行わせることができるようになる。よって、遊技に対する遊技者の興趣をよりいっそう向上させることができる。
・チャンスゾーン終了報知は次のようなものでもよい。図柄変動回数が終了条件である場合には、例えば図12のステップS59の直前及び図13のステップS79の直前において、図柄変動回数がその上限回数規定値(所定回数)に到達するまでの回数(例えば「3」、「2」、「1」というような数字)を図柄表示手段18などに表示させるように制御してもよい。なお「チャンスゾーン終了まであと図柄変動1回」などといった文字を表示させるように制御してもよい。あるいは、予告回数が終了条件である場合には、予告回数がその上限回数規定値(所定回数)に到達するまでの回数(例えば「3」、「2」、「1」というような数字)を図柄表示手段18などに表示させるように制御してもよい。なお「チャンスゾーン終了まであと予告1回」などといった文字を表示させるように制御してもよい。
・本発明は、非チャンスゾーン時において複数の予告態様の出現率が等しく信頼度のみが相互に異なっている場合についても適用可能であるほか、信頼度が等しく出現率のみが相互に異なっている場合についても適用可能である。
【0103】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜10に記載の発明によれば、予告に対する関心度や期待感を高めるとともに、遊技に対する遊技者の興趣を向上させることができる遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の遊技機を具体化した第1実施形態のパチンコ機の概略正面図を示す。
【図2】図柄表示装置の可視表示部に表示される各図柄の正面図を示す。
【図3】主制御基板とその他の基板との接続関係を説明するためのブロック図を示す。
【図4】主制御基板及び表示制御基板の電気的構成を説明するためのブロック図を示す。
【図5】第1実施形態のパチンコ機において使用される各種乱数の表を示す。
【図6】第1実施形態におけるチャンスゾーン判定テーブルを示す。
【図7】(a)は第1実施形態における非チャンスゾーン時の予告態様判定テーブル、(b)はチャンスゾーン時の予告態様判定テーブルを示す。
【図8】(a)は通常時(予告なし時)の演出用キャラクタの図、(b)第1の予告態様の図、(c)は第2の予告態様の図を示す。
【図9】第1実施形態における予告動作のフローチャートを示す。
【図10】第1実施形態における予告動作のフローチャートを示す。
【図11】第1実施形態における予告動作のフローチャートを示す。
【図12】第1実施形態における予告動作のフローチャートを示す。
【図13】第1実施形態における予告動作のフローチャートを示す。
【図14】(a)は第2実施形態における非チャンスゾーン時の予告態様判定テーブル、(b)はチャンスゾーン時の予告態様判定テーブルを示す。
【符号の説明】
18…予告手段、開始報知手段、終了報知手段である図柄表示装置
31…予告制御手段であるサブCPU
Claims (10)
- リーチ状態の形成又は遊技者に有利な状態となる特別遊技状態の発生に対する信頼度を遊技者に対して予告する予告手段と、前記予告手段の予告態様を制御する予告制御手段とを有し、前記予告制御手段が、異なる信頼度及び/又は出現率にてあらかじめ設定された複数の予告態様のうちのいずれかにより前記予告手段に予告を行わせつつ、図柄組合わせゲームを展開する遊技機であって、
前記予告制御手段が、所定期間内に、前記複数の予告態様のうちの少なくとも1つの予告態様についてその信頼度及び/又は出現率の変更を行うことを特徴とする遊技機。 - 前記予告制御手段が、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様に替えて高信頼度及び/又は低出現率の予告態様による予告を行うようにするか、あるいは、前記複数の予告態様のうち高信頼度及び/又は低出現率の予告態様に替えて低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告を行うようにすることにより、前記変更を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記予告制御手段が、前記複数の予告態様の全てを低信頼度及び/又は高出現率の予告態様にするか、あるいは、前記複数の予告態様の全てを高信頼度及び/又は低出現率の予告態様にすることにより、前記変更を行うことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
- 前記予告制御手段が、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様における信頼度及び/又は出現率と、前記複数の予告態様のうち高信頼度及び/又は低出現率の予告態様における信頼度及び/又は出現率とを逆転させることにより、前記変更を行うことを特徴とする請求項1に記載の記載の遊技機。
- 前記所定期間の開始を報知する開始報知手段を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記所定期間は、前記複数の予告態様のうち低信頼度及び/又は高出現率の予告態様による予告の回数が所定回数に到達したことを条件として、開始することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記所定期間は、図柄変動回数が所定回数に到達したことを条件として、開始することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記開始報知手段は、前記所定期間が開始する以前に、前記図柄変動回数が所定回数に到達するまでの回数を報知することを特徴とする請求項7に記載の遊技機。
- 前記所定期間の終了を報知する終了報知手段を有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の遊技機。
- 前記所定期間は、前記特別遊技状態の発生、予告回数の所定回数への到達及び図柄変動回数の所定回数への到達のうちの少なくとも1つを条件として、終了することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の遊技機。
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