JP2002011165A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002011165A
JP2002011165A JP2000193222A JP2000193222A JP2002011165A JP 2002011165 A JP2002011165 A JP 2002011165A JP 2000193222 A JP2000193222 A JP 2000193222A JP 2000193222 A JP2000193222 A JP 2000193222A JP 2002011165 A JP2002011165 A JP 2002011165A
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詔八 鵜川
Shigeto Busujima
繁人 毒島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変表示制御手段以外の制御手段の制御負担
を軽減することである。 【解決手段】 表示制御用CPU101が、表示制御コ
マンドにより、可変表示装置での特別図柄の表示制御を
行なうことに加えて、特別図柄を可変表示する回転ドラ
ムおよびドラムランプ41〜49とは別に設けられ、遊
技機の状態に関連して動作させられるラウンド数表示L
ED19a、個数表示LED19b、V入賞報知ランプ
19c、および、確変報知ランプ8aのような遊技関連
装置の制御を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機、スロットマシンなどで代表され
る遊技機に関し、詳しくは、複数種類の識別情報が付さ
れた可動部材を電気的駆動源を用いて駆動することによ
り識別情報を更新表示可能な機械式の可変表示装置を有
し、前記識別情報の表示結果が予め定められた特定の表
示態様となったことを条件に特定の遊技状態に制御可能
となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られたものとして、複数種類の識別情報が付された可
動部材を電気的駆動源を用いて駆動することにより識別
情報を更新表示可能な機械式の可変表示装置を有し、前
記識別情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様
となったことを条件に特定の遊技状態に制御可能となる
ものがあった。
【0003】このような遊技機においては、遊技状態を
制御するマイクロコンピュータよりなる遊技制御手段
と、可変表示装置での識別情報の表示制御を行なうマイ
クロコンピュータよりなる可変表示制御手段とが設けら
れていた。遊技制御手段から可変表示制御手段に対して
は、識別情報を更新表示させるための指令情報(たとえ
ば、コマンドデータ)が送信され、可変表示制御手段で
は、受信した指令情報にしたがって、識別情報を更新表
示するために可動部材を駆動制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の従来
の遊技機においては、次のような問題があった。可変表
示制御手段が行なう制御が主として可変表示装置におけ
る可動部材の駆動制御であったため、従来の遊技機で
は、遊技機の状態に関連して動作させられるランプ等の
各種の遊技関連装置が遊技制御手段等の可変表示制御手
段以外の制御手段に委ねられていた。このため、可変表
示制御手段以外の遊技制御手段等の他の制御手段の制御
負担が大きかった。
【0005】本発明は、かかる実情に鑑み考え出された
ものであり、その目的は、可変表示制御手段以外の制御
手段の制御負担を軽減することが可能な遊技機を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、複数種類の識別情報が付された可動部材を電気的駆
動源を用いて駆動することにより識別情報を更新表示可
能な機械式の可変表示装置を有し、前記識別情報の表示
結果が予め定められた特定の表示態様となったことを条
件として特定の遊技状態に制御可能となる遊技機であっ
て、前記遊技機の前記遊技状態を制御する手段であっ
て、所定の制御を行なうための指令情報を送信すること
が可能な遊技制御手段と、該遊技制御手段からの指令情
報を受信し、該指令情報にしたがって前記可変表示装置
での表示制御を行なう可変表示制御手段と、前記可変表
示装置における可動部材および可動部材の表示状態に関
連する装置とは別に設けられ、遊技機の状態に関連して
動作させられる遊技関連装置とを含み、前記可変表示制
御手段は、さらに、前記指令情報にしたがって前記遊技
関連装置の制御を行なうことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技関連装置は、前記可
変表示装置が複数種類の識別情報を画像により更新表示
可能な画像式の可変表示装置である遊技機において画像
により識別情報とは別に表示される所定の表示情報を、
予め定められた表示形態で表示するための表示装置であ
ることを特徴とする。
【0008】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、遊技者にとって有利な第1の
状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能で
あり、前記特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態
から第1の状態に制御される可変入賞球装置をさらに含
み、該可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態におい
て、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定め
られた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返
し継続制御され、前記所定の表示情報は、前記繰返し継
続制御において前記継続条件が成立した旨を報知する表
示情報であることを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、遊技者にとって有利な第1の
状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能で
あり、前記特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態
から第1の状態に制御される可変入賞球装置をさらに含
み、前記所定の表示情報は、前記特定の遊技状態におい
て可変入賞球装置の第1の状態の期間中における前記可
変入賞球装置内への打玉の入賞個数を示す表示情報であ
ることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記所定の表示情報は、所定
の異常状態が発生した旨を示す表示情報であることを特
徴とする。
【0011】請求項6に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、遊技者にとって有利な第1の
状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変化可能で
あり、前記特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態
から第1の状態に制御される可変入賞球装置をさらに含
み、該可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態におい
て、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定め
られた繰返し継続条件の成立に基づいて再度第1の状態
に繰返し継続制御され、前記所定の表示情報は、前記繰
返し継続制御の繰返し継続回数を示す表示情報であるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項7に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技機は、前記特定の遊
技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別の遊技状態
に制御可能となり、前記所定の表示情報は、前記特別の
遊技状態に制御されている旨を示す表示情報であること
を特徴とする。
【0013】請求項8に記載の本発明は、請求項2から
7のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊技関
連装置は、前記可変表示装置とは別の場所に設けられて
いることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の本発明は、請求項2、
5、または7に記載の発明の構成に加えて、遊技者にと
って有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状
態とに変化可能であり、前記特定の遊技状態が発生した
場合に第2の状態から第1の状態に制御される可変入賞
球装置をさらに含み、前記遊技関連装置は、前記可変表
示装置とは別の場所として、前記可変入賞球装置に設け
られていることを特徴とする。
【0015】請求項10に記載の本発明は、請求項3、
4、または6に記載の発明の構成に加えて、前記遊技関
連装置は、前記可変表示装置とは別の場所として、前記
可変入賞球装置に設けられていることを特徴とする。
【0016】請求項11に記載の本発明は、請求項2か
ら10のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段は、前記所定の表示情報の表示を制御するた
めの指令情報を、少なくとも前記所定の表示情報の表示
を変更する場合に出力することを特徴とする。
【0017】請求項12に記載の本発明は、請求項1か
ら11のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段から前記可変表示制御手段に送信される前記
指令情報は、前記可変表示装置として前記機械式の可変
表示装置が設けられた場合と、前記可変表示装置として
複数種類の識別情報を画像により更新表示可能な画像式
の可変表示装置が設けられた場合とで、同じ種類の指令
情報が用いられることを特徴とする。
【0018】請求項13に記載の本発明は、請求項1か
ら12のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段と前記可変表示制御手段との間では、前記遊
技制御手段から前記可変表示制御手段への一方向通信に
よる情報の伝送が行なわれることを特徴とする。
【0019】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、次のように
作用する。遊技機の遊技状態を制御する手段である遊技
制御手段の働きにより、所定の制御を行なうための指令
情報を送信することが可能である。可変表示制御手段の
働きにより、遊技制御手段からの指令情報を受信し、指
令情報にしたがって可変表示装置での表示制御が行なわ
れる。可変表示装置における可動部材および可動部材の
表示状態に関連する装置とは別に設けられた遊技関連装
置が、遊技機の状態に関連して動作させられる。可変表
示制御手段のさらなる働きにより、指令情報にしたがっ
て遊技関連装置の制御が行なわれる。
【0020】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技関連装置が、可変表示装置が複数種類の識別情報を
画像により更新表示可能な画像式の可変表示装置である
遊技機において画像により識別情報とは別に表示される
所定の表示情報を、予め定められた表示形態で表示する
ための表示装置である。
【0021】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が、特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される。可変入賞球装置は、特定の遊技状態におい
て、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定め
られた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返
し継続制御される。所定の表示情報は、繰返し継続制御
において継続条件が成立した旨を報知する表示情報であ
る。
【0022】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が、特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される。所定の表示情報は、特定の遊技状態におい
て可変入賞球装置の第1の状態の期間中における可変入
賞球装置内への打玉の入賞個数を示す表示情報である。
【0023】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
所定の表示情報は、所定の異常状態が発生した旨を示す
表示情報である。
【0024】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技者にとって有利な第1の状態と遊技者にとって不利
な第2の状態とに変化可能な可変入賞球装置が、特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される。可変入賞球装置は、特定の遊技状態におい
て、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定め
られた継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返
し継続制御される。所定の表示情報は、繰返し継続制御
の繰返し継続回数を示す表示情報である。
【0025】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、次のように作用する。
遊技機は、特定の遊技状態とは異なる遊技者にとって有
利な特別の遊技状態に制御可能となる。所定の表示情報
は、特別の遊技状態に制御されている旨を示す表示情報
である。
【0026】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
2から7のいずれかに記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。遊技関連装置が、可変表示装置とは別
の場所に設けられている。
【0027】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
2、5、または7に記載の発明の作用に加えて、次のよ
うに作用する。可変入賞球装置が、遊技者にとって有利
な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変
化可能であり、特定の遊技状態が発生した場合に第2の
状態から第1の状態に制御される。そして、遊技関連装
置が、可変表示装置とは別の場所として、可変入賞球装
置に設けられている。
【0028】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項3、4、または6に記載の発明の作用に加えて、次の
ように作用する。遊技関連装置は、可変表示装置とは別
の場所として、可変入賞球装置に設けられている。
【0029】請求項11に記載の本発明によれば、請求
項2から10のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
次のように作用する。遊技制御手段のさらなる働きによ
り、所定の表示情報の表示を制御するための指令情報
が、少なくとも所定の表示情報の表示を変更する場合に
出力される。
【0030】請求項12に記載の本発明によれば、請求
項1から11のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
次のように作用する。遊技制御手段から可変表示制御手
段に送信される指令情報は、可変表示装置として機械式
の可変表示装置が設けられた場合と、可変表示装置とし
て複数種類の識別情報を画像により更新表示可能な画像
式の可変表示装置が設けられた場合とで、同じ種類の指
令情報が用いられる。
【0031】請求項13に記載の本発明によれば、請求
項1から12のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
次のように作用する。遊技制御手段と可変表示制御手段
との間では、遊技制御手段から可変表示制御手段への一
方向通信による情報の伝送が行なわれる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、複数種類の識別情報
が付された可動部材を電気的駆動源を用いて駆動するこ
とにより識別情報を更新表示可能な機械式の可変表示装
置を有し、前記識別情報の表示結果が予め定められた特
定の表示態様となったことを条件として特定の遊技状態
に制御可能となる遊技機であれば、すべてに適用するこ
とが可能である。
【0033】第1実施形態 図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1
およびこれに対応して設置されたカードユニット50の
正面図である。
【0034】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ151が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ151の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器153により表示される。
【0035】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0036】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0037】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5
とが設けられている。操作ノブ5を遊技者が操作するこ
とにより、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉
を1個ずつ発射することができる。遊技領域7の中央に
は、識別情報の一例となる複数種類の特別図柄を可変表
示(以下、変動表示、または、更新表示ともいう)させ
る可変表示装置8が設けられている。
【0038】この可変表示装置8には、特別図柄が可変
表示される図柄表示領域9の他、後述する普通図柄が可
変表示される普通図柄用の可変表示器10と、後述する
始動入賞記憶数を表示する始動記憶表示器18と、後述
する確率変動状態中であることを報知するための確変報
知ランプ8aとが設けられている。さらに、可変表示装
置8の下方には、始動口14が構成された始動用電動役
物15と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開
放状態となる可変入賞球装置19とが設けられている。
始動用電動役物15には、可動片が左右に設けられてい
る。また、可変入賞球装置19には、後述する大当りが
発生した場合に大入賞口を開放するための動作を行なう
開閉板20、後述する繰返し継続制御のラウンド数を数
値表示するためのラウンド数表示LED19a、その各
ラウンドにおける大入賞口への入賞個数を数値表示する
ための個数表示LED19b、および、後述するV入賞
が発生した場合にその旨を報知するV入賞報知ランプ1
9cが設けられている。
【0039】また、一般入賞口として、可変表示装置8
の上部や、可変入賞球装置19の左右、遊技領域7の下
方左右に入賞口24がそれぞれ設けられている。また、
26は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球
装置にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収する
アウト口であり、25は、装飾ランプである。
【0040】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0041】可変表示装置8の中央には、複数種類の特
別図柄を可変表示可能な図柄表示領域9が設けられてい
る。図柄表示領域9では、表示面の左から右へ並ぶ態様
で、左可変表示部9a、中可変表示部9b、および右可
変表示部9cの3つの可変表示部が設けられている。こ
のような可変表示部9a〜9cの各々は、複数種類の特
別図柄を更新表示する態様で可変表示可能な可変表示領
域である。このような更新表示は、変動表示または可変
表示とも呼ぶことができる。
【0042】可変表示部9a〜9cの内部においては、
それぞれ後述するドラムモータにより回転駆動される回
転ドラム90a〜90cが設けられている。回転ドラム
90a〜90cの各々の外周面には、複数種類の識別情
報としての特別図柄が予め定められた配列で描かれたド
ラムシールが貼付けられている。この回転ドラムの回転
動作に応じて、ドラムシールに描かれた特別図柄を上下
方向に移動することにより、各可変表示部に表示されて
いる特別図柄を更新表示する変動表示が可能である。こ
のように、可変表示部9a〜9cにおいては、回転ドラ
ム90a〜90cの回転に基づいて、複数種類の識別情
報としての特別図柄が個別に変動表示可能である。
【0043】この例の場合、各可変表示部において表示
される特別図柄は、0〜11の12種類の数字よりなる
図柄であり、予め配列が定められており、その配列順序
にしたがって上下方向に移動することにより更新表示さ
れる変動態様で可変表示部において巡回表示される。
【0044】始動入賞が発生したことを条件として、回
転ドラム90a〜90cが駆動されて、左,中,右のす
べての可変表示部が一斉に可変開始(変動開始)し、各
可変表示部において、複数種類の特別図柄が上から下に
向かって変動表示されていく。そして、回転ドラム90
a〜90cの順次的な駆動停止により、まず左可変表示
部9aが停止制御され、次に右可変表示部9cが停止制
御され、最後に中可変表示部9bが停止制御される。左
可変表示部9aで可変表示される図柄は左図柄と呼ば
れ、中可変表示部9bで可変表示される図柄は中図柄と
呼ばれ、右可変表示部9cで可変表示される図柄は右図
柄と呼ばれる。
【0045】各可変表示部9a〜9cには、上段、中
段、下段に分かれて3つの特別図柄が停止表示可能であ
る。したがって、このような3つの可変表示部を有する
可変表示装置8によって表示される特別図柄は、3行×
3列のマトリックス状の配列となる。このマトリックス
状の配列には、水平方向に形成される3本の有効ライン
と対角線方向に形成される2本の有効ラインとの合計5
本の有効ラインが設定されている。ここで、有効ライン
とは、後述するような大当りとなる図柄の組合せが有効
となり得る表示上のラインであり、組合せ有効列とも呼
ばれる。また、5本の有効ラインのうち、各可変表示に
おいて大当りとなる図柄が表示される場合において大当
りとなる図柄が表示される有効ラインは、当りラインと
呼ばれる。
【0046】また、可変表示装置8の内部には、ドラム
ランプ41〜49が設けられている。ドラムランプ41
〜49は、各可変表示部9a〜9cによって表示される
識別情報を照らして明るく表示できるように構成されて
おり、可変表示装置8で表示される特別図柄を見やすく
すること等を目的として設けられている。ドラムランプ
41〜43は、左可変表示部9aにおいて上段、中段、
下段のそれぞれに停止される3つの図柄をそれぞれ照ら
すように、左可変表示部9aの内部の上段、中段、下段
に設けられている。ドラムランプ44〜46は、中可変
表示部9bにおいて上段、中段、下段のそれぞれに停止
される3つの図柄をそれぞれ照らすように、中可変表示
部9bの内部の上段、中段、下段に設けられている。ド
ラムランプ47〜49は、右可変表示部9cにおいて上
段、中段、下段のそれぞれに停止される3つの図柄をそ
れぞれ照らすように、右可変表示部9cの内部の上段、
中段、下段に設けられている。
【0047】可変表示部9a〜9cの各々については、
可変表示装置8の変動開始時に目的とする予定停止図柄
すなわち停止時の図柄(上段、中段、下段に表示する図
柄の組合せ)が予め決定されており、各可変表示部9a
〜9cは、停止時の図柄がその予定停止図柄となるよう
に停止制御される。
【0048】特別図柄の変動表示のパターンは、予め複
数種類定められており、その中から選択的に用いられ
る。これらの変動表示パターンのそれぞれには、変動開
始から表示結果の確定表示(停止表示)までに要する変
動表示時間が予め定められている。
【0049】この可変表示装置8が可変停止された状態
で、前述した有効ラインのうちのいずれかの有効ライン
上の特別図柄が予め定められた特定の特別図柄の組合せ
(たとえば777のようなゾロ目の図柄の組合せ)とな
ることにより、表示結果が予め定められた特定の表示態
様となった場合には、特定の遊技状態としての大当たり
状態が発生する。以下、このような大当り状態が発生す
る特定の特別図柄の組合せを大当り図柄または大当り図
柄の組合せという。
【0050】大当りとなれば、可変入賞球装置19の開
閉板20が傾動(開成)して大入賞口が開口する。これ
により、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊技
者にとって有利な第1の状態に制御され、遊技状態が遊
技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状態)とな
る。開閉板20は、ソレノイド21によって駆動され
る。
【0051】可変表示装置8の可変表示中においては、
リーチ状態が発生する場合がある。ここで、リーチと
は、表示状態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変
表示装置が時期を異ならせて複数の表示結果を導出表示
し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様
の組合せとなった場合に、遊技状態が遊技者にとって有
利な特定遊技状態となる遊技機において、前記複数の表
示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既に
導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の組
合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。また、
別の表現をすれば、リーチとは、表示状態が変化可能な
可変表示部を複数有する可変表示装置の表示結果が予め
定められた特定の表示態様の組合せになった場合に、遊
技状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態となる遊技
機において、前記可変表示装置の表示結果がまだ導出表
示されていない段階で、前記特定の表示態様の組合せが
表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせ
るための表示状態をいう。そして、たとえば、前記特定
の表示態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の
前記可変表示部による可変表示を行なう状態もリーチ表
示状態に含まれる。さらにリーチの中には、それが出現
すると、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすい
ものがある。このような特定のリーチをスーパーリーチ
という。
【0052】また、リーチ状態とは、可変表示装置が可
変開始された後表示制御が進行して表示結果が導出表示
される前段階にまで達した時点でも、前記特定の表示態
様となる表示条件から外れていない表示態様をもいう。
【0053】また、リーチ状態とは、可変表示装置の表
示制御が進行して表示結果が導出表示される前段階にま
で達した時点での表示状態であって、前記表示結果が導
出表示される以前に決定されている複数の可変表示領域
の表示結果の少なくとも一部が前記特定の表示態様とな
る条件を満たしている場合の表示状態をもいう。
【0054】可変入賞球装置19の大入賞口内部には、
可変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントス
イッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特
定入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入
賞領域には、V入賞(後述する繰返し継続制御を継続さ
せるための継続条件となる打玉の入賞)を検出するVカ
ウントスイッチ22が設けられている。特定入賞領域に
入賞した入賞玉はVカウントスイッチ22により検出さ
れた後、カウントスイッチ23により検出される。一
方、通常入賞領域に入賞した通常入賞玉は大入賞口内に
おいてはカウントスイッチ23のみにより検出される。
可変入賞球装置19に入賞した入賞玉がカウントスイッ
チ23により検出される毎に15個の賞球が払出され
る。
【0055】パチンコ遊技機1の背面側には、各入賞口
および入賞球装置に入賞した入賞玉を所定の入賞経路に
沿って導く入賞玉集合カバー(図示省略)が設けられて
おり、この入賞玉集合カバーにより導かれた入賞玉は、
入賞玉を1個宛処理する入賞玉処理装置(図示省略)に
供給される。入賞玉処理装置には入賞球検出スイッチ
(図2参照)が設けられており、これにより、入賞玉処
理装置による景品玉の払出しの対象となる入賞玉が検出
される。
【0056】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。このように、大当り状態において
は、大当り制御として、繰返し継続制御が行なわれる。
このようなV入賞が検出された場合には、V入賞報知ラ
ンプ19cが通常時の消灯状態から所定時間点滅状態と
なり、V入賞が発生した旨が報知される。
【0057】このような繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。繰返し継続制御の各ラウンドにおい
ては、現在のラウンド数がラウンド数表示LED19a
により表示される。また、各ラウンドにおいては、該当
ラウンドにおいてカウントスイッチ23により検出され
た入賞玉の個数が個数表示LED19bに表示される。
【0058】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。
【0059】ワープ入口11に進入した打玉は、ゲート
スイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ12
で検出されることを条件として、普通図柄用可変表示器
10が可変開始される。なお、普通図柄用可変表示器1
0が可変表示している最中にさらに打玉がゲートスイッ
チ12で検出された場合には、「4」を記憶数の上限と
して通過球が記憶されてその記憶数が通過記憶表示器
(図示省略)においてLEDの点灯数により表示され
る。
【0060】普通図柄用可変表示器10は7セグメント
表示器で構成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報
が可変表示される。普通図柄用可変表示器10の表示結
果が予め定められた特定の表示態様(たとえば7)とな
れば普通図柄の「当り」となる。普通図柄用可変表示器
10に「当り」の表示結果が導出されると、始動用電動
役物15に設けられた左右1対の可動片が1回開成す
る。これにより始動用電動役物15が開放状態となって
打玉がより始動入賞しやすくなる。始動用電動役物15
が開放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動
片が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態
に戻る。また、始動用電動役物15が開放状態となって
から所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生しな
くとも可動片が元の位置まで閉成して開放状態は終了す
る。なお、確率変動状態においては、始動用電動役物1
5は2回開成し、かつ、1回の開成期間が延長される。
【0061】始動口14に入賞した始動入賞玉は遊技盤
6に設けられた始動口スイッチ17により検出される。
始動入賞玉が始動口スイッチ17で検出されると5個の
賞球が払出されるとともに、その検出出力に基づいて可
変表示装置8において特別図柄の変動表示が開始され
る。可変表示装置8が可変表示中に始動口スイッチ17
により検出された始動入賞は、「4」を記憶数の上限と
して記憶されてその記憶数が始動記憶表示器18におい
てLEDの点灯数により表示される。前述した特別図柄
の短縮変動は、始動入賞の記憶数が「4」になっている
場合に行なわれる。このような始動入賞の記憶は、後述
する基本回路のRAMにおいて行なわれる。
【0062】可変表示装置8の変動表示の停止表示結果
が大当り図柄となり、その大当り図柄が複数種類ある大
当り図柄のうちから予め定められた確変図柄であれば、
その停止表示結果に基づく大当り状態の終了後、確率変
動状態に制御される。ここで、確率変動状態とは、特定
遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特別遊技状態
の一種であり、通常時(通常遊技状態)に比べて大当り
が発生する確率が高く向上された状態をいう。また、確
変図柄は、複数種類存在する大当り図柄のうちの予め定
められた種類の大当り図柄であり、この確変図柄として
定められた大当り図柄が変動表示の停止表示結果となっ
た場合には、確率変動状態に制御がされるのである。確
率変動状態の発生を伴う大当りを確変大当りといい、確
率変動状態の発生を伴わない大当りを非確変大当りとい
う。
【0063】このような確率変動状態は、予め定められ
た期間(たとえば、次の大当りが発生するまで)継続
し、次回の大当りが再度、確変大当りであった場合に
は、その2回目の確変大当りに伴なう特定遊技状態の終
了後に、再び確率変動状態となる。したがって、確変大
当りが連続する回数を制限しない場合には、極めて長期
間に亘って確率変動状態に繰返し制御される場合があ
り、特別遊技状態により遊技者の射倖心を煽り過ぎてし
まうことになる。
【0064】そこで、このパチンコ遊技機1の場合に
は、初回の確変大当りが発生した後、所定回、確変大当
りが連続すると、確変大当りが発生しないように制限が
かけられる。なお、このような制限をかけることを以下
においては、「リミッタの作動」と呼ぶ。また、低確率
状態(高確率状態に対して大当りの発生確率が低く設定
された状態であり、前述した通常遊技状態を意味する)
において発生した大当りを初当りともいう。
【0065】また、確率変動状態は、高確率状態、確率
向上状態、または、確変状態とも呼ばれる。確率変動状
態においては、さらに、普通図柄用可変表示器10の表
示結果が当りとなる確率も向上させられる。
【0066】パチンコ遊技機1が確率変動状態に制御さ
れている場合には、確変報知ランプ8aが非確率変動状
態の時の消灯状態から点滅状態に制御され、確率変動状
態に制御されている旨が報知される。確変報知ランプ8
aの点滅状態は、確率変動状態に制御されている期間中
継続される。
【0067】図2は、遊技制御基板31における回路構
成の一例を示すブロック図である。図2には、制御基板
として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球基
板37、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射
制御基板91および表示制御基板80が示されている。
【0068】賞球基板37、ランプ制御基板35、音声
制御基板70、発射制御基板91および表示制御基板8
0には、マイクロコンピュータ等が搭載されており、た
とえば、CPUやI/Oポートが設けられている。
【0069】賞球基板37には、玉払出装置97、およ
び、カードユニット50が接続される。ランプ制御基板
35には、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉
切れランプ52、および遊技効果ランプ28b,28c
が接続される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球
操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動す
る駆動モータ94とが接続される。駆動モータ94の駆
動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示
制御基板80には可変表示装置8(図示省略)が接続さ
れる。音声制御基板70にはスピーカ27が接続され
る。
【0070】遊技制御基板31には、遊技制御用のプロ
グラムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路
(遊技制御用マイクロコンピュータ)53と、スイッチ
回路58と、ソレノイド回路59と、ランプ・LED回
路60と、情報出力回路64と、初期リセット回路65
と、アドレスデコード回路67とが設けられている。
【0071】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM54、ワークメモリとして使用されるRAM5
5、遊技制御用のプログラムに従って制御動作を行なう
CPU56、I/Oポート57を含む。基本回路53
は、タイマ割込みにしたがって、ROM54に記憶され
ている遊技用制御プログラムを定期的(たとえば2ms
ec毎)に先頭から繰返し実行する。
【0072】初期リセット回路65は、電源投入時に基
本回路53をリセットする回路である。基本回路53
は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。ア
ドレスデコード回路67は、基本回路53から与えられ
るアドレス信号をデコードしてI/Oポート57のうち
のいずれかのポートを選択するための信号を出力する回
路である。
【0073】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ23、およ
び、入賞球検出スイッチ99が接続される。
【0074】情報出力回路64は、基本回路53から与
えられるデータに従って、確率変動が生じて確率変動状
態となっていることを示す確変情報、大当りが発生し特
定遊技状態となっていることを示す大当り情報、およ
び、始動入賞のうち図柄表示領域9の可変表示に有効に
使用される始動入賞の発生を示す始動入賞情報をホール
管理コンピュータ等のホストコンピュータに対して出力
する回路である。
【0075】ソレノイド回路59は、始動用電動役物1
5の可動片を動作させるソレノイド16および可変入賞
球装置19の開閉板20を開閉するソレノイド21を基
本回路53からの指令に従って駆動する回路である。
【0076】ランプ・LED回路60は、可変表示器
(普通図柄用可変表示器)10、装飾ランプ25、およ
び始動記憶表示器18の点灯および滅灯を制御する回路
である。遊技制御基板31から賞球基板37、ランプ制
御基板35、音声制御基板70、および表示制御基板8
0には、指令情報の一例となるコマンドが送信される。
【0077】遊技制御基板31から賞球基板37に伝送
されるコマンドには、賞球の払出制御に関する指令情報
としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情報
としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、玉
貸し禁止解除コマンド等)とが含まれる。
【0078】また、遊技制御基板31から表示制御基板
80に伝送されるコマンドは表示制御コマンドであり、
その表示制御コマンドのうち特別図柄に関するコマンド
には、可変表示装置8の変動表示を開始させるとともに
変動時間および変動表示内容(たとえば、通常表示、リ
ーチ等の種類)によって特定される変動パターンの種類
を指定するための変動パターンコマンド、左,中,右の
可変表示部のそれぞれにおける予定停止図柄を指定する
左,中,右の停止図柄コマンド、図柄の変動表示の終了
を指定する全図柄停止コマンド等がある。その他、表示
制御コマンドには、ラウンド数表示LED19aを制御
するためのラウンド表示コマンド、個数表示LED19
bを制御するための個数表示コマンド、V入賞報知ラン
プ19cを制御するためのV入賞報知コマンド、確変報
知ランプ8aを制御するための確変報知コマンド、およ
び、基本回路53のエラー状態(メインエラーという)
が発した旨を報知する(具体的にはドラムランプを制御
する)ためのメインエラー報知コマンド等の各種コマン
ドが含まれている。
【0079】このような表示制御コマンドは1バイトデ
ータからなるMODEデータ(CMD1)とEXTデー
タ(CMD2)との2組の2バイトデータから構成され
ている。MODEデータは、変動パターンコマンドや停
止図柄コマンド等のコマンド種別を示すデータである。
EXTデータは、MODEデータにより示されたコマン
ド種別のうちの特定の表示制御内容を具体的に指定する
データである。このようなコマンドデータは、基本回路
53のROM54に記憶されている。
【0080】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ制御
基板35へ出力する。ランプ制御基板35では、ランプ
制御コマンドに基づく上記電気的装飾部品の点灯制御が
行なわれる。
【0081】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制御基板
70へ出力する。音声制御基板70では、音声制御コマ
ンドに基づいて所定の効果音をスピーカ27から出力さ
せる制御が行なわれる。
【0082】基本回路53は、入賞球検出スイッチ99
の検出信号と始動口スイッチ17の検出信号、Vカウン
トスイッチ22の検出信号、カウントスイッチ23の検
出信号に基づいて、所定個数の景品玉を払出すための賞
球信号を賞球基板37に出力する。賞球基板37では、
その出力されてきた賞球信号に基づいて玉払出装置を制
御して所定個数の景品玉を払出すための制御を行なう。
【0083】具体的には、可変入賞球装置19の大入賞
口に入賞した入賞玉については1個の入賞玉につきたと
えば15個の景品玉が払出され、始動入賞口14に入賞
した入賞玉については1個の入賞玉につきたとえば6個
の景品玉が払出され、その他の入賞口24に入賞した入
賞玉については入賞玉1個につきたとえば10個の景品
玉が払出されるように制御される。
【0084】このような3種類の個数の景品玉を払出制
御するべく、遊技制御基板31は、次のような制御動作
を行なう。始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ2
2またはカウントスイッチ23からの検出信号が入力さ
れると、その検出信号を賞球の払出個数決定の際に用い
る払出個数決定用データとして、スイッチに応じた賞球
の払出個数別に一時的に内部に記憶する。その後、入賞
球検出スイッチ99からの検出信号が入力されれば、そ
の入力以前に始動口スイッチ17からの検出信号があっ
たかどうかを払出個数決定用データを参照することによ
って判断し、あった場合には遊技制御基板31は賞球基
板37に対し「6」の賞球個数を払出指令するための賞
球指令信号を出力する。一方、入賞球検出スイッチ99
からの検出信号があった場合に、それ以前にVカウント
スイッチ22またはカウントスイッチ23からの検出信
号があった場合には、遊技制御基板31は「15」の賞
球個数の賞球指令信号を賞球基板37に出力する。さら
に、入賞球検出スイッチ99からの検出信号があった場
合において、それ以前に始動口スイッチ17,Vスイッ
チ22,カウントスイッチ23のいずれからも検出信号
が入力されていなかった場合には、遊技制御基板31は
「10」の賞球個数を払出し指令するための賞球指令信
号を賞球基板37に出力する。
【0085】遊技制御基板31から賞球基板37に送ら
れた賞球個数信号は、賞球基板37に設けられた払出制
御用マイクロコンピュータ(図示省略)により受信され
る。払出制御用マイクロコンピュータは、玉払出装置9
7を駆動して賞球個数信号により特定される個数の賞球
を払出す制御を行なう。
【0086】図3は、表示制御基板80およびその制御
対象装置の回路構成を示すブロック図である。RAM1
01aを内蔵する表示制御用CPU101は、制御デー
タROM102に格納された制御用プログラムに従って
動作し、遊技制御基板31から入力バッファ回路105
における入力バッファ105aを介してストローブ信号
としての表示制御信号INT(割込信号ともいう)が入
力されると表示制御用CPU101が割込動作状態とな
って表示制御コマンドのデータを取込む。そして、取込
んだ表示制御コマンドデータに従って、特別図柄の変動
表示を行なうために、ドラムモータ900a〜900c
を動作制御し、前述した左〜右可変表示部9a〜9cの
回転ドラム90a〜90cを回転駆動させて左〜右可変
表示部9a〜9cに表示される特別図柄の表示制御を行
なう。制御データROM102には、変動表示の表示パ
ターンに関するデータ等の表示制御用のデータが各種記
憶されており、表示制御用CPU101は、制御用プロ
グラムの実行にしたがって、制御データROM102に
格納された表示制御用のデータを読出して制御に用いる
ことにより、表示制御コマンドデータにより指定された
表示パターンに対応する特別図柄の変動表示制御を行な
う。
【0087】ドラムモータ900aは、ステッピングモ
ータよりなり、左可変表示部9aに対応する回転ドラム
90aを駆動する電気的駆動源である。また、ドラムモ
ータ900bは、ステッピングモータよりなり、中可変
表示部9bに対応する回転ドラム90bを駆動する電気
的駆動源である。また、ドラムモータ900cは、ステ
ッピングモータよりなり、右可変表示部9cに対応する
回転ドラム90cを駆動する電気的駆動源である。
【0088】また、回転ドラム90a〜90cのそれぞ
れに対応して、ドラム位置を光学的に検出するためドラ
ム位置センサ91a〜91cが設けられている。ドラム
位置センサ91a〜91cの検出出力は、表示制御CP
U101に与えられる。この検出出力に基づいて、表示
制御CPU101は、各回転ドラムのドラム位置を認識
する。各回転ドラムにおいては、ドラム位置と特別図柄
の位置との関係が予め定められており、表示制御CPU
101においては、認識したドラム位置に基づいて、現
在どの図柄がどの位置にあるかを認識する。このため、
表示制御CPU101においては、現在どの図柄が各可
変表示部のどの表示位置にあるかを認識する。
【0089】ドラムモータ900a〜900cは、モー
タドライブ回路104に接続されており、モータドライ
ブ回路104から与えられる駆動制御信号(駆動電流を
含む信号)に基づいて、回転駆動される。前述したドラ
ムランプ41〜49は、それぞれドラムランプ回路10
8に接続されており、ドラムランプ回路108からの制
御信号に基づいて、点灯、点滅、または、消灯状態に制
御される。
【0090】具体的に、表示制御用CPU101は、表
示制御コマンドデータに応じた変動表示制御を行なうた
めに、表示制御基板80内の出力バッファ回路103を
介してモータドライブ回路104にモータ制御信号を与
える。モータドライブ回路104は、モータ用電源回路
106からドラムモータ駆動用の電力を受け、表示制御
用CPU101から受けたモータ制御信号にしたがって
ドラムモータ900a〜900cに駆動制御信号(駆動
電流)を与え、ドラムモータ900a〜900cを表示
制御用CPU101から受けたモータ制御信号に応じた
状態に駆動する。
【0091】特別図柄の変動表示が行なわれる場合、表
示制御CPU101は、表示制御コマンドデータにより
指定された変動パターンに対応する表示制御データを制
御データROM102から読出し、その表示制御データ
にしたがって特別図柄の変動表示時間の終了タイミング
で予定停止図柄が停止できるように回転ドラム90a〜
90cを駆動する。そのような特別図柄の変動表示制御
は、ドラム位置センサ91a〜91cの検出出力に基づ
いて、回転ドラム90a〜90cの位置、すなわち、各
可変表示部で表示されている図柄を確認しながら行なわ
れ、最終的に予定停止図柄が停止表示されるように行な
われる。
【0092】また、表示制御用CPU101は、表示制
御コマンドデータに応じた変動表示制御を行なうため
に、表示制御基板80内の出力バッファ回路103を介
してドラムランプ回路108にランプ制御信号を与え
る。ドラムランプ回路108は、ランプ用電源回路10
7からドラムランプ駆動用の電力を受け、表示制御用C
PU101から受けたランプ制御信号にしたがってドラ
ムランプ41〜49に通電し、ドラムランプ41〜49
を表示制御用CPU101から受けたランプ制御信号に
応じた状態にする。
【0093】表示制御用CPU101は、表示制御コマ
ンドデータを記憶しておくためのRAM101aを内蔵
しており、遊技制御基板31から表示制御コマンドを受
信すると、各変動パターンにおいて予め決められている
演出表示制御をも行なう。
【0094】また、表示制御用CPU101は、表示制
御コマンドデータに応じてラウンド数表示LED19
a、個数表示LED19b、V入賞報知ランプ19c、
および、確変報知ランプ8aの制御を行なうために、表
示制御基板80内の出力バッファ回路103を介してラ
ンプLED回路190に制御信号を与える。ランプLE
D回路190は、図示しない電源回路から電力を受け、
表示制御用CPU101から受けた制御信号にしたがっ
て、ラウンド数表示LED19a、個数表示LED19
b、V入賞報知ランプ19c、および、確変報知ランプ
8aを所望の状態に動作させる。
【0095】また、表示制御基板80側において表示制
御コマンドが入力される入力バッファ回路105は、遊
技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方向にの
み信号の伝送を許容するが表示制御基板80側から遊技
制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆
性入力手段である。入力バッファ回路105を構成する
入力バッファ105aとして、たとえば、汎用のCMO
S−ICである74HC244が2チップ用いられる。
この入力バッファ105aのイネーブル端子には常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えれている。このような
構成によれば、表示制御基板80から遊技制御基板31
に信号が与えられる可能性を確実になくすことができ
る。従って、表示制御基板80側から遊技制御基板31
側に信号が伝わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送
経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出力
される信号が遊技制御基板31側に伝わることはない。
このため、遊技制御基板31と表示制御基板80との間
の信号の一方向通信が担保され、表示制御コマンドの伝
送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(デー
タ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行為
を確実に防ぐことができる。また、不可逆性入力手段
は、バッファIC回路で構成されているために、比較的
容易に遊技制御手段への不正情報の入力を阻止できる。
なお、不可逆性入力手段として、個別のトランジスタ等
の他の回路素子を設けてもよい。
【0096】また、遊技制御基板31側において表示制
御コマンドが出力される出力バッファ回路63も同様
に、遊技制御基板31から表示制御基板80へ向かう方
向にのみ信号の伝送を許容するが表示制御基板80側か
ら遊技制御基板31側へ向かう信号の伝送を行なわない
不可逆性を有する出力インタフェースである。従って、
表示制御基板80側から遊技制御基板31側に信号が伝
わる余地はなく、表示制御コマンドの伝送経路に不正改
造が加えられても、不正改造によって出力される信号が
遊技制御基板31側に伝わることはない。
【0097】図4は、可変表示装置8における3つの可
変表示部(左可変表示部9a、中可変表示部9b、およ
び右可変表示部9c)と、有効ライン(組合せ有効列)
との関係を示す図である。図4を参照して、各可変表示
部9a〜9cには、縦方向に3つの特別図柄が停止表示
可能であり、可変表示部が3つ横並びに設けられてい
る。このため、可変表示装置において停止表示される特
別図柄は、3行×3列のマトリックス状の配列となる。
このマトリックスにおいては、水平方向に形成される3
本の有効ラインL1〜L3と対角線方向に形成される2
本の有効ラインL4,L5との合計5本の有効ラインが
形成される。変動表示の終了時点でこの5本の有効ライ
ンのうちいずれかの有効ライン上で大当り図柄の組合せ
(ゾロ目)が生じた場合に、前述したような大当り状態
の制御が行なわれる。
【0098】図5は、可変表示装置8の各回転ドラム9
0a〜90cの外周に設けられた特別図柄の配列を展開
図形式で示した図である。図5においては、特別図柄の
配列が、左,中,右図柄の図柄種類を特定するために用
いられる図柄ポジション番号に対応する形態で示されて
いる。
【0099】図5を参照して、各図柄ポジション番号の
右側に並んで示された図柄が、各図柄ポジション番号に
対応する図柄である。左,中,右図柄の各図柄は、数字
の順序にしたがって並んだ0〜11の12個の図柄によ
り構成されている。中図柄と右図柄とは図柄の配列順序
の方向が同じであるが、これらと左図柄とは図柄の配列
の方向が逆になっている。基本回路53および表示制御
用CPU101における制御処理においては、制御処理
において特定する図柄が、図中に示された図柄ポジショ
ン番号を用いて指定される。たとえば、左図柄の図柄ポ
ジション番号として「0」が指定された場合には、その
指定された図柄が「0」である。このような図柄ポジシ
ョン番号は、後述する予定停止図柄決定用のランダムカ
ウンタであるC_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rの各々から抽出され得る0〜11のカウンタ値
のそれぞれに対応しており、そのカウンタからの抽出値
に基づいて、可変表示の際の予定停止図柄が決定され得
る。
【0100】通常の可変表示時においては、左,中,右
図柄の各図柄は、図中の上から下に向かう方向に巡回表
示される。つまり、左図柄は「11,10,…0,1
…」という順序で巡回表示され、逆に、中,右図柄は
「0,1,…10,11,…」という順序で巡回表示さ
れる。各可変表示部9a〜9cは、図柄を縦方向に3つ
分停止表示可能に表示部が形成されているため、各可変
表示部では、この図5に示された配列にしたがって、い
ずれか3つの図柄の配列が上段、中段、下段に停止表示
されることとなる。
【0101】本実施の形態の場合は、各回転ドラム90
a〜90cの外周において、ドラムシールの貼付けによ
り、図に示されたような配列で特別図柄が付されている
ため、更新表示順序が変更不可能な態様で固定的に定め
られている。このため、図5に示された配列以外の順序
で特別図柄が表示されることはない。これにより、いか
なる状況においても特別図柄の更新表示順序が変わるこ
とがあり得ないため、の特別図柄の更新表示に対して遊
技者が不信感(特別図柄の更新順序が更新表示中に故意
に変えられたと疑いを感じること)を持たないようにす
ることができる。
【0102】図6は、遊技制御基板31側の基本回路5
3が遊技制御に用いる各種ランダムカウンタを示す図で
ある。図6には、C_RND1、C_RND_L、C_
RND_C、C_RND_R、C_RND_RACT、
C_RND_LNの6種類のランダムカウンタが示され
ている。以下に示す各種ランダムカウンタは、各カウン
タごとに定められたタイミングで抽出され、その抽出値
が前述したような制御に用いられる。
【0103】C_RND1は、始動入賞記憶(始動記憶
ともいう)がある場合にその始動入賞記憶に基づく特別
図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定する
ために用いられる大当り決定(判定)用のランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎
(具体的には0.002秒毎)に1ずつ加算更新され、
0から加算更新されてその上限である299まで加算更
新された後再度0から加算更新される。
【0104】C_RND_L、C_RND_C、C_R
ND_Rは、左可変表示部9a、中可変表示部9b、右
可変表示部9cに停止表示される図柄(確定図柄)、す
なわち、予定停止図柄を決定するために用いられるラン
ダムカウンタである。
【0105】C_RND_Lは左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である11まで加算されると再
度0から加算される。C_RND_Lは、タイマ割込毎
すなわち0.002秒毎に1ずつ加算される。
【0106】C_RND_Cは、中図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算されると再度0から加算される。C_RND
_Cは、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、およ
び、割込処理余り時間毎に1ずつ加算される。ここで、
割込処理余り時間とは、後述する図19の割込処理ルー
チンが一通り実行された後次のタイマ割込が発生するま
での余り時間のことであり、この余り時間を利用して後
述する図19のステップS3に従い無限ループで加算処
理が実行される。
【0107】C_RND_Rは、右図柄決定用のランダ
ムカウンタであり、0から加算されてその上限である1
1まで加算された後再度0から加算される。C_RND
_Rは、前述のC_RND_Cの桁上げごとに1ずつ加
算される。
【0108】これらの各ランダムカウンタが決定する予
定停止図柄は、表示結果がはずれになる場合と、大当り
になる場合とで用いられ方が異なる。表示結果をはずれ
にすることが事前決定された場合には、C_RND_L
〜C_RND_Rのそれぞれから抽出された値は、各可
変表示部の中段で停止表示される図柄を決めるための値
(図柄ポジション番号を示す)として扱われる。このよ
うに中段の停止図柄が決定されれば上段および下段の停
止図柄は図5の図柄配列にしたがって必然的に決まる。
【0109】一方、表示結果を大当りにすることが事前
に決定されている場合には、C_RND_Lから抽出さ
れた値に対応する図柄ポジション番号の図柄が大当り図
柄の組合せに用いられる図柄として決定される。その場
合、後述するC_RND_LNにより決定された有効ラ
イン上において、C_RND_Lから抽出された値に対
応する図柄ポジション番号の図柄が並ぶように、大当り
図柄の組合せを構成する中図柄および右図柄の予定停止
図柄が決定される。
【0110】C_RND_RACTは、リーチ状態の演
出表示を行なう場合において、リーチ演出表示の種類を
選択決定するためのリーチ選択用のランダムカウンタで
あり、0から加算されてその上限である119まで加算
された後再度0から加算される。C_RND_RACT
は、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割
込処理余り時間毎に1ずつ加算される。このC_RND
_RACTがとり得る0〜119のそれぞれの値は、複
数種類用意されたリーチ演出表示の種類(後述するリー
チ1〜リーチ3)のうちのいずれかの種類に対応付けら
れており、このC_RND_RACTの抽出値に対応す
る種類のリーチ演出表示が行なわれる。
【0111】C_RND_LNは、大当りを発生させる
ことが決定された場合に、大当り図柄を表示する有効ラ
インを選択決定するためのランダムカウンタであり、0
から加算されてその上限である4まで加算された後再度
0から加算される。このC_RND_LNは、前述のC
_RND_Rの桁上げごとに1ずつ加算される。このC
_RND_LNがとり得る0〜4のそれぞれの値は、5
本の有効ラインL1〜L5のうちのいずれかの種類に対
応付けられており、大当り図柄を表示する場合には、こ
のC_RND_LNの値が抽出され、その抽出値に対応
する有効ライン上で大当り図柄を表示する制御が行なわ
れる。
【0112】図7は、始動入賞記憶がある場合にその始
動入賞記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果を大当り
とするか否かを決定する処理手順を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0113】始動入賞があれば、C_RND1のカウン
ト値が抽出される。C_RND1の抽出値は大当り判定
用バンクに格納される。ここで、大当り判定用バンク
は、始動入賞に応じて抽出されたC_RND1の抽出値
のデータを一時的に格納するための記憶領域をいい、基
本回路53のRAM55の作業領域に設けられている。
始動入賞は最大4つまで記憶されるため、大当り判定用
バンクは、バンク0〜バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。大当り判定用
バンクにおいては、始動入賞が検出された時点で、大当
り判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動入賞に対
応するC_RND1の抽出値のデータが記憶されて行
く。
【0114】具体的に、始動入賞に応じたC_RND1
の抽出値は、最大4つ記憶されるが、最も古いタイミン
グでの抽出値が大当り判定用バンク0〜3のうちのバン
ク0に記憶され、始動入賞に応じて、バンク1,2,3
の順に抽出値が記憶される。そして、そのように記憶さ
れた抽出値が、大当りを発生させるか否かの判定に順次
用いられる。そして、バンク0の判定が済むと、バンク
0の記憶データがクリアされるとともに、バンク1,
2,3のそれぞれの記憶データが、1バンクずつバンク
0に向けてシフトされる。そして、そのような大当りの
判定とデータのシフトとが繰返し実行されることによ
り、始動入賞記憶に応じた大当りの判定が行なわれるの
である。
【0115】また、始動入賞が検出されるのと同時にC
_RND_Lのカウント値も抽出され、その抽出値は左
図柄判定用バンクに格納される。左図柄判定用バンクに
ついても大当り判定用バンクと同様に基本回路53のR
AM55の作業領域に設けられており、左図柄判定用バ
ンク0〜左図柄判定用バンク3の4つの記憶領域を有す
るシフトレジスタにより構成されている。そして、左図
柄判定用バンクにおいては、始動入賞が検出された時点
で、左図柄判定用バンク0,1,2,3の順序で、始動
入賞に対応するC_RND_Lの抽出値のデータが記憶
されて行く。
【0116】次に、大当り判定用バンクに格納された抽
出値を判定するための大当り判定値が設定される。ここ
で、高確率時(確率変動状態)でない通常時(通常遊技
状態)においては、大当り判定値として「7」が設定さ
れる。一方、高確率時では、大当り判定値として
「3」,「7」,「11」,「17」,「79」の5つ
が設定される。
【0117】次に、設定された大当り判定値と抽出値と
が比較され、通常時では、抽出値が「7」のときには大
当りとすることが決定され、それ以外の時にははずれと
することが決定される。一方、高確率時では、抽出値が
「3」,「7」,「11」,「17」,「79」のうち
のいずれかのときには大当りとすることが決定され、そ
れ以外の時にははずれとすることが決定される。これに
より、確率変動状態以外の通常時の大当り確率が1/3
00であるのに対し、確率変動状態時においては、大当
り確率が1/60というように5倍に向上する。
【0118】大当りとすることが決定された場合には、
C_RND_LNの値が抽出され、その抽出値に基づい
て当りラインとなる有効ラインが選択決定される。そし
て、左図柄判定用バンクに格納されているC_RND_
Lの値が参照され、選択決定された有効ライン上におい
てゾロ目で停止させる大当り図柄がその抽出値に基づい
て決定される。一方、はずれとすることが決定された場
合には、変動表示の開始時においてC_RND_L、C
_RND_C、C_RND_Rの値がそれぞれ抽出さ
れ、それらの抽出値に基づいて最終的に停止表示させる
はずれ図柄が決定される。また、この決定されたはずれ
図柄によりいずれかの有効ライン上で偶然ゾロ目の図柄
が生じると判断された場合には、C_RND_Cの抽出
値に「1」が加算され、強制的にはずれ図柄とされる。
【0119】図7を用いて説明した処理のうち、はずれ
図柄の決定以外の処理は、特別図柄の変動表示を開始さ
せる前に事前に行なわれる。はずれ図柄の決定の処理
は、特別図柄の変動開始時に行なわれる。
【0120】次に、遊技制御基板31から表示制御基板
80に送信される表示制御コマンドについて詳細に説明
する。
【0121】図8は、遊技制御基板31から表示制御基
板80へ一方向通信で送信される表示制御用のコマンド
データを示す図である。表示制御用のコマンドデータは
CD0〜CD7の8ビットのデータで構成されており、
各ビットデータが図8に示すようにパラレル転送され
る。さらに、遊技制御基板31から表示制御基板80へ
ストローブ信号としての表示制御信号INT(割込信
号)が送信される。表示制御基板80は、この割込信号
が入力されることにより表示制御用CPU101が割込
状態となり、コマンドデータCD0〜CD7を取込む動
作を行なう。さらに、遊技制御基板31から表示制御基
板80に対し、+12V,+5Vの直流電圧が供給され
るとともに、グランドラインGNDが接続された状態と
なる。
【0122】図9は、遊技制御基板31から表示制御基
板80に与えられる表示制御コマンドの送信タイミング
の例を示すタイミングチャートである。この例では、表
示制御コマンドを構成する2バイトの表示制御データC
MD1,CMD2は、2ms周期の割込みごとに送出さ
れる。ここで、先に出力される1バイトの表示制御デー
タCMD1は前述したMODEデータであり、後に出力
される1バイトの表示制御データCMD2は前述したE
XTデータである。
【0123】そして、各表示制御データに同期して表示
制御信号INTが出力される。表示制御用CPU101
には、表示制御信号INTの立上がりで割込がかかり、
割込処理プログラムによって表示制御コマンドが表示制
御用CPU101に受信データとして取込まれる。
【0124】次に、表示制御コマンドの具体例を説明す
る。まず、変動パターンコマンドおよび全図柄停止コマ
ンドについて説明する。図10は、変動パターンコマン
ドおよび全図柄停止コマンドを表形式で示す図である。
この図10においては、コマンドデータの値と、表示内
容とが対応付けられて示されている。
【0125】図10を参照して、1バイト目のデータC
MD1の値「8AH」により、変動時間コマンドである
ことが指定される。そして、変動時間コマンドの場合
は、2バイト目のデータCMD2の値「00H」〜「0
4H」により、変動時間および変動表示内容の種類が指
定される。変動時間コマンドの2バイト目のデータによ
り指定される変動時間は、7.8S,6.9S,19.
5S,24.5S,29.5Sのいずれかである。そし
て、変動時間7.8Sの場合は、通常のはずれの変動表
示が指定される。変動時間6.9Sの場合は、確変時に
行なわれる全図柄変動の変動表示が指定される。変動時
間19.5Sの場合は、リーチ1の変動表示が指定され
る。変動時間24.5Sの場合は、リーチ2の変動表示
が指定される。変動時間29.5Sの場合は、リーチ3
の変動表示が指定される。
【0126】また、1バイト目のデータCMD1の値が
「8EH」であり、かつ、2バイト目のデータCMD2
の値が「00H」である場合に、全図柄停止コマンドの
データであることが指定される。
【0127】表示制御基板80の側の制御データROM
102においては、各変動時間コマンドが指定する変動
時間および変動表示内容での可変表示を行なうための表
示制御データが記憶されており、変動パターンコマンド
が指定する変動時間および変動表示内容にしたがった表
示制御が行なわれる。
【0128】次に、左,中,右の停止図柄コマンドにつ
いて説明する。図11は、左,中,右の停止図柄コマン
ドを表形式で示す図である。図11の(a)には、左停
止図柄コマンドが表形式で示されている。左停止図柄コ
マンドは、1バイト目の表示制御データCMD1の値が
「8BH」であって、2バイト目の表示制御データCM
D2の値が「00H」〜「0BH」の範囲内の値をとり
得る。このような2バイトのデータCMD1,CMD2
によって、図中に示されるような対応関係で12種類の
左停止図柄(「0」〜「11」)が指定され得る。具体
的に、左停止図柄コマンドによれば、図に示すように、
左可変表示部9aにおいて上,中,下段に停止表示され
る3つの図柄のうちの中段に停止表示される図柄が指定
されるのである。
【0129】図11の(b)には、中停止図柄コマンド
が表形式で示されている。中停止図柄コマンドは、1バ
イト目の表示制御データCMD1の値が「8CH」であ
って、2バイト目の表示制御データCMD2の値が「0
0H」〜「0BH」の範囲内の値をとり得る。このよう
な2バイトのデータCMD1,CMD2によって、図中
に示されるような対応関係で12種類の中停止図柄
(「0」〜「11」)が指定され得る。具体的に、中停
止図柄コマンドによれば、図に示すように、中可変表示
部9bにおいて上,中,下段に停止表示される3つの図
柄のうちの中段に停止表示される図柄が指定されるので
ある。
【0130】図11の(c)には、右停止図柄コマンド
が表形式で示されている。右停止図柄コマンドは、1バ
イト目の表示制御データCMD1の値が「8DH」であ
って、2バイト目の表示制御データCMD2の値が「0
0H」〜「0BH」の範囲内の値をとり得る。このよう
な2バイトのデータCMD1,CMD2によって、図中
に示されるような対応関係で12種類の右停止図柄
(「0」〜「11」)が指定され得る。具体的に、右停
止図柄コマンドによれば、図に示すように、右可変表示
部9cにおいて上,中,下段に停止表示される3つの図
柄のうちの中段に停止表示される図柄が指定されるので
ある。
【0131】以上に示した各停止図柄コマンドにより指
定されるのは、各可変表示部において上段、中段,下段
に並んで表示される3つの停止図柄のうちの中段の図柄
である。つまり、中段に停止表示される図柄を指定すれ
ば、前述のように図柄の配列が固定されているために、
上段および下段の停止図柄が必然的に決まるので、この
例では、中段の予定停止図柄のみが指定される。なお、
この例では、各可変表示部の予定停止図柄を各可変表示
部の中段に停止表示される停止図柄の指定のみにより指
定する例を示したが、これに限らず、同様の観点から、
上段の停止図柄のみを指定してもよく、下段の停止図柄
のみを指定してもよい。
【0132】表示制御基板80の側の制御データROM
102においては、図5に示したような図柄ポジション
番号と左,中,右図柄の配列との対応関係を示すデータ
が記憶されており、表示制御用CPU101により、
左,中,右の各停止図柄コマンドが指定する予定停止図
柄を各可変表示部の中段に停止表示させる可変表示制御
が行なわれる。
【0133】なお、特定の表示時間(可変表示期間)を
変動パターンコマンドにより指定する場合、EXTデー
タによって時間に対応したデータを指定することに代
え、表示時間そのものをコマンドとして指定するように
してもよい。たとえば、可変表示期間が10秒の場合に
は、その時間を指定する「0AH」をEXTデータとす
ることが考えられる。
【0134】図12は、ラウンド数表示を指定するラウ
ンド表示コマンドを表形式で示す図である。図12に示
すように、2バイトのデータCMD1,CMD2で構成
されるコマンドによって、ラウンド数0表示および第1
ラウンド〜第16ラウンドのラウンド数の表示が指定さ
れ得る。ここで、ラウンド数0表示とは、ラウンド数の
表示値として、初期値である「0」を指定する表示内容
である。
【0135】このようなラウンド表示コマンドは、1バ
イト目のデータCMD1の値が「80H」であって、2
バイト目のデータCMD2の値が「00H」〜「10
H」の範囲内の値をとり得る。表示制御用CPU101
では、このような表示内容の指定にしたがい、各ラウン
ドにおいてラウンド数表示LED19aにラウンド数を
表示する制御が行なわれる。たとえば、コマンドが80
0AHの場合は、第10ラウンドの表示が指定され、そ
れにしたがって、ラウンド数表示LED19aに「1
0」というラウンド数が表示される。
【0136】図13は、大当り状態の各ラウンドにおい
て表示される大入賞口への入賞個数を指定する個数表示
コマンドを表形式で示す図である。図13に示すよう
に、2バイトのデータCMD1,CMD2で構成される
コマンドによって、「0」〜「10」の入賞個数が指定
され得る。それらの指定において、1バイト目のデータ
CMD1の値は「81H」であって、2バイト目のデー
タCMD2の値は「00H」〜「0AH」の範囲内の値
をとり得る。表示制御用CPU101では、このような
表示内容の指定にしたがい、各ラウンドにおいて個数表
示LED19bに入賞個数を表示する制御が行なわれ
る。たとえば、コマンドが8101Hの場合は、第1ラ
ウンドの表示が指定され、それにしたがって、個数表示
LED19bに「1」という入賞個数が表示される。
【0137】図14は、V入賞報知コマンド、確変報知
コマンド、および、メインエラー報知コマンドを表形式
で示す図である。図14を参照して、1バイト目のデー
タCMD1の値が「82H」であって、2バイト目のデ
ータCMD2の値が「00H」の場合は、V入賞報知コ
マンドである。表示制御用CPU101では、V入賞報
知コマンドを受信した場合に、前述したようにV入賞報
知ランプ19cを所定時間点滅させる制御を行なう。
【0138】また、1バイト目のデータCMD1の値が
「83H」の場合は、確変報知コマンドである。確変報
知コマンドにおいては、2バイト目のデータCMD2の
値が「00H」の場合に確変報知を開始させることが指
定され、2バイト目のデータCMD2の値が「01H」
の場合に確変報知を終了させることが指定される。表示
制御用CPU101では、「8300H」のコマンドを
受信した場合に確変報知ランプ8aの点滅を開始させ、
「8301H」のコマンドを受信した場合に確変報知ラ
ンプ8aの点滅を終了させる制御を行なう。
【0139】また、1バイト目のデータCMD1の値が
「84H」の場合は、メインエラー報知コマンドであ
る。メインエラー報知コマンドにおいては、2バイト目
のデータCMD2の値が「00H」の場合にメインエラ
ー報知を開始させることが指定され、2バイト目のデー
タCMD2の値が「01H」の場合にメインエラー報知
を終了させることが指定される。表示制御用CPU10
1では、「8400H」のコマンドを受信した場合に後
述するメインエラー報知態様でのドラムランプの点滅を
開始させ、「8301H」のコマンドを受信した場合に
そのようなドラムランプの点滅を終了させる制御を行な
う。
【0140】以上の図12〜図14に示されたコマンド
に応じて行なわれるラウンド表示、個数表示、V入賞報
知、確変報知、および、メインエラー報知は、それぞ
れ、画像により特別図柄の更新表示(変動表示)を行な
うLCD(液晶表示装置)等の画像式の可変表示装置を
可変表示装置として用いる場合では、画像により可変表
示装置の表示領域で表示される情報である。このような
画像式の可変表示装置の例としては、その他に、たとえ
ば、CRT、、FED(Field Emission Display)、P
DP(Plasma Display Panel)、ドットマトリクス、L
ED,エレクトロルミネッセンス、蛍光表示管等のその
他の画像式の表示装置が挙げられる。
【0141】そのような画像式の可変表示装置では、特
別図柄の表示制御が図10,図11に示された変動パタ
ーンコマンド、左,中,右停止図柄コマンド、全図柄停
止コマンドと同様のコマンドを用いて行なわれる。さら
に、画像式の可変表示装置では、前述した特別図柄の表
示制御とは別に、ラウンド表示、個数表示、V入賞報
知、確変報知、および、メインエラー報知を、図12〜
図14に示されたラウンド表示コマンド、個数表示コマ
ンド、V入賞報知コマンド、確変報知コマンド、およ
び、メインエラー報知コマンドと同様の表示制御コマン
ドを用いて行なわれる。
【0142】このように、本実施の形態によるパチンコ
遊技機1では、機械式の可変表示装置を用いて可変表示
を行なう構成でありながらも、前述した画像式の可変表
示装置の制御のために用いられる表示制御コマンドと共
通のコマンドを用いて、特別図柄の表示制御、ラウンド
表示、個数表示、V入賞報知、確変報知、および、メイ
ンエラー報知を行なう。つまり、本実施の形態によるパ
チンコ遊技機1では、表示制御用CPU101が表示制
御コマンドに応じて、ラウンド数表示LED19a、個
数表示LED19b、V入賞報知ランプ19c、確変報
知ランプ8a、および、ドラムランプ41〜49を制御
する構成を採用したことにより、同種の遊技を行なうも
のであれば、画像式の可変表示装置の表示制御のために
用いられる表示制御コマンドと共通のコマンドを用い
て、特別図柄の表示制御、ラウンド表示、個数表示、V
入賞報知、確変報知、および、メインエラー報知を行な
うことができるのである。
【0143】図15は、特別図柄の変動開始時から変動
終了時までの間に遊技制御基板31から表示制御基板8
0に送信される表示制御コマンドの送出タイミングを示
すタイミングチャートである。
【0144】図15に示すように、この実施の形態で
は、図柄の変動開始時には、変動パターンコマンドが送
信される。この変動パターンコマンドが表示制御基板8
0側で受信されると、特別図柄の変動表示が開始され
る。つまり、変動パターンコマンドは、前述したような
変動時間および変動表示内容の他に、図柄の変動開始を
指令するコマンドでもある。
【0145】変動パターンコマンドとしては、図10に
示されたコマンド「8A00H」〜「8A04H」のい
ずれかが送信される。これにより、変動時間および変動
表示内容が指定され、表示制御基板80側では、コマン
ドにしたがった変動時間および変動表示内容での可変表
示の変動を開始させる制御が行なわれる。
【0146】次いで、図11に示された左停止図柄コマ
ンド,中停止図柄コマンド,右停止図柄コマンドが順次
送信される。これにより、左,中,右可変表示部の停止
図柄が指定され、表示制御基板80側では、コマンドに
したがった図柄を最終的に停止表示するように表示制御
を行なう。
【0147】その後、変動パターンコマンドにより指定
された変動時間が経過して、特別図柄の変動表示の終了
時(図柄停止時)になると、図10に示された全図柄停
止コマンド(「8E00H」)が送信される。これによ
り、図柄の停止表示時期が指定され、表示制御基板80
側では、左,中,右可変表示部において、全図柄停止コ
マンドにしたがって、左,中,右停止図柄コマンドによ
り指定された図柄を停止させる制御を行なう。
【0148】この実施の形態では、表示制御基板80に
おける表示制御用CPU101が、変動パターンコマン
ドを受信すると、そのコマンドに応じた予め定められて
いる変動時間での変動表示内容を表示するための表示制
御データに従ってドラムモータ900a〜900cを制
御して回転ドラム90a〜90cを駆動し、左,中,右
可変表示部の可変表示制御を行なう。つまり、各変動パ
ターンは、変動パターンごとに予め定められた変動表示
時間が経過した時点で表示結果を導出表示するように、
制御データROM102に格納された表示制御用データ
に基づいて表示パターンの進行のスケジュ−ルが予め定
められ、そのスケジュ−ルにしたがった変動表示が行な
われる。
【0149】このため、表示制御用CPU101では、
変動パターンコマンドを受けた場合に、そのコマンドに
基づいて特定される変動時間に基づいて、表示結果の確
定表示予定のタイミングを予め認識し、そのコマンドに
より特定された変動表示内容のデータにしたがって可変
表示制御を行なう。そして、表示制御用CPU101で
は、確定表示予定のタイミングにおいて、全図柄停止コ
マンドの受信に応じて、左,中,右停止図柄コマンドに
より特定されたすべての予定停止図柄が丁度停止表示で
きるように、ドラムモータ900a〜900cを制御し
て回転ドラム90a〜90cを駆動し、特別図柄を変動
表示させる。
【0150】変動表示は、基本的に全図柄一斉に開始さ
れ、予め定められたタイムスクジュールにしたがって、
左,中,右可変表示部の順に停止表示される。各可変表
示部の変動表示は、変動開始後、図柄の変動速度を加速
する加速変動、予め定められた高速度で図柄を変動させ
る高速変動、予め定められた中速度で図柄を変動させる
中速変動、図柄の変動速度を減速する減速変動という複
数の表示区間を経て停止に至る。
【0151】また、表示制御用CPU101は、図柄の
変動時間の終了時(変動停止時)に停止図柄が遊技制御
基板31からの左,中,右の停止図柄コマンドにより特
定された予定停止図柄となるように、高速変動期間中に
おいて変動速度の調整を行なう。また、表示制御用CP
U101は、たとえば、揺れ変動表示等の回転表示以外
の変動態様での表示制御等も行なう。ここで、揺れ変動
表示(揺れ表示、揺れ動作とも呼ばれる)とは、仮停止
状態(表示結果が導出されているが、まだ停止表示結果
が確定していない状態)の一種であり、導出された図柄
を図柄変動(回転表示)の順方向と逆方向とに交互に揺
動する態様で示す表示をいう。このような揺れ変動表示
は、全図柄停止コマンドが受信されたことに応じて、確
定表示(図柄の最終停止表示)へと移行する。
【0152】このパチンコ遊技機1では、各可変表示部
において複数の特別図柄が停止表示されるが、図11お
よび図12に示したように、停止図柄コマンドが各可変
表示領域に対応して1つのみ送信されるため、1つの停
止図柄コマンドにより複数の特別図柄の表示結果を指令
することができるようになる。このため、表示結果とし
て表示される特別図柄数に対する停止図柄コマンド数を
少なくすることができるので、可変表示制御に関する表
示制御コマンド数を従来よりも減らすことができ、この
ような表示制御コマンド数の減少にしたがって、表示制
御コマンドの送信に関与する基本回路53の制御負担を
軽減することができる。
【0153】また、遊技制御基板31の基本回路53
は、表示制御基板80に対して連続的に同一の表示制御
コマンドデータを繰返して出力するのではなく、所定の
待機時間を設けるなどして表示制御基板80側のデータ
の受信性能を考慮し、表示制御コマンドデータを表示制
御基板80側が認識可能な態様で1回のみ出力する。こ
れにより、特別図柄の可変表示に必要とされるコマンド
数を従来よりも減らすことができるので、コマンドの出
力に関する処理の実行回数を減らすことができる等の理
由により、基本回路53が表示制御基板80に表示制御
コマンドを出力する際の処理負担を軽減でき、結果的
に、基本回路53の制御負担を軽減することができる。
【0154】次に、大当り状態が発生した場合の制御時
(大当り制御時)において遊技制御基板31から表示制
御基板80に送信される各種表示制御コマンドの送出タ
イミングを説明する。ここでは、ラウンド表示コマン
ド、個数表示コマンド、および、V入賞報知コマンドの
送出タイミングを説明する。図16は、大当り制御時に
おけるラウンド表示コマンド、個数表示コマンド、およ
び、V入賞報知コマンドの送出タイミングを示すタイミ
ングチャートである。図16においては、カウントスイ
ッチ23の検出信号、Vカウントスイッチ22の検出信
号、表示制御コマンド、ラウンド数表示LED19aの
表示値、個数表示LED19bの表示値、および、V入
賞報知ランプ19cの動作状態が時間経過にしたがって
示されている。
【0155】図16を参照して、大当り制御の開始当初
においては、ラウンド数表示LED19aによるラウン
ド数表示値および個数表示LED19bによる個数表示
値がそれぞれ初期値としての「0」である。また、V入
賞報知ランプ19cは、消灯状態である。
【0156】大当り制御(繰返し継続制御)の第1ラウ
ンドの開始時においては、第1ラウンド表示を指定する
ラウンド表示コマンドR1(8001H)が送信され、
それに応じて、ラウンド数表示LED19aによるラウ
ンド数表示値を初期値である「0」から「1」に更新す
る制御がされる。そして、カウントスイッチ23により
入賞玉が検出されると、その検出個数n(nは整数)に
応じて、個数表示を指定する個数表示コマンドC1(8
101H),C2(8102H),…Cn(810n
H)が送信され、それに応じて、個数表示LED19b
による個数表示値を「1」,「2」…「n」と順次更新
させる制御がされる。そして、Vカウントスイッチ22
により入賞玉(V入賞玉)が検出されると、それに応じ
て、V入賞報知を指定するV入賞報知コマンドV(82
00H)が送信され、それに応じて、V入賞報知ランプ
19cを所定期間点滅状態にする制御がされる。
【0157】そして、V入賞の発生により繰返し継続制
御の継続条件が成立すると、次のラウンドにおける個数
表示の準備のために、個数表示値を「0」に指定する個
数表示コマンドC0(8100H)が送信され、それに
応じて、個数表示値を初期値としての「0」にする制御
がされる。そして、次の第2ラウンドの開始時において
は、第2ラウンド表示を指定するラウンド表示コマンド
R2(8002H)が送信され、それに応じて、ラウン
ド数表示LED19aによるラウンド数表示値を「2」
に更新する制御がされる。その後、繰返し継続制御の進
行に伴って、前述した第1ラウンドの場合と同様のコマ
ンド送信およびそれに応じた制御が行なわれる。
【0158】そして、最終ラウンドの終了等により繰返
し継続制御が終了する場合には、前述したような個数表
示値を初期化することに加えて、ラウンド表示値を
「0」に指定するラウンド表示コマンド(8000H)
が送信され、それに応じて、ラウンド表示値を初期値と
しての「0」にする制御がされる。
【0159】次に、前述したメインエラーが発生した場
合および確変変動状態が発生した場合のそれぞれにおけ
る表示制御コマンドと制御動作との関係を説明する。図
17は、メインエラーが発生した場合および確変変動状
態が発生した場合のそれぞれにおける表示制御コマンド
と制御動作との関係を示すタイミングチャートである。
図17においては、表示制御コマンド、確変報知ランプ
8a、および、エラー報知用ランプとして制御される場
合のドラムランプ41〜49の動作状態が時間経過にし
たがって示されている。
【0160】図17を参照して、確率変動状態が発生し
ていない場合の確変報知ランプ8aは消灯状態にあり、
メインエラーが発生していない場合(その他のエラーも
発生していない場合)のドラムランプ41〜49は全点
灯状態にある。
【0161】確率変動状態が発生した場合には、確率変
動報知開始を指定する確変報知コマンドK0(8300
H)が送信され、それに応じて、確変報知ランプ8aを
点滅状態にする制御がされる。そして、確率変動状態が
終了した場合には、確率変動報知終了を指定する確変報
知コマンドK1(8301H)が送信され、それに応じ
て、確変報知ランプ8aを消灯状態にする制御がされ
る。
【0162】また、メインエラー状態が発生した場合に
は、メインエラー報知開始を指定するメインエラー報知
コマンドE0(8400H)が送信され、それに応じ
て、ドラムランプ41〜49を全点滅状態(すべてが点
滅している状態)にする制御がされる。そして、メイン
エラー状態が解除された場合には、メインエラー報知終
了を指定するメインエラー報知終了コマンドE1(84
01H)が送信され、それに応じて、ドラムランプ41
〜49を全点灯状態にする制御がされる。
【0163】次に、ドラムランプ41〜49による各種
エラー報知の態様について説明する。ドラムランプ41
〜49は、特別図柄を見やすくする目的の他に、各種エ
ラー状態の発生を報知する表示装置としても用いられ
る。
【0164】図18は、ドラムランプ41〜49による
各種エラー報知の態様を示す図である。図18において
は、(a)〜(f)のそれぞれに、各種エラー報知時の
図柄表示領域9におけるドラムランプ41〜49の動作
態様が示されており、点滅状態にある部分が図中の斜線
部により示されている。
【0165】ドラムランプ41〜49は、エラーが発生
していない通常の動作状態においてはすべてが点灯して
いる状態に制御される。図18を参照して、(a)に
は、前述したメインエラーが発生した場合のエラー報知
態様が示されている。メインエラーが発生した場合に
は、前述したように、ドラムランプ41〜49が全点滅
状態に制御される。
【0166】また、(b)には、表示制御基板80側で
左停止図柄コマンドを正常に受信できなかったエラー状
態である左停止図柄コマンド受信エラーが発生した場合
のエラー報知態様が示されている。左停止図柄コマンド
受信エラーが発生した場合には、左可変表示部9aに対
応するドラムランプ41,42,43が点滅状態に制御
される。
【0167】また、(c)には、表示制御基板80側で
中停止図柄コマンドを正常に受信できなかったエラー状
態である中停止図柄コマンド受信エラーが発生した場合
のエラー報知態様が示されている。中停止図柄コマンド
受信エラーが発生した場合には、中可変表示部9bに対
応するドラムランプ44,45,46が点滅状態に制御
される。
【0168】また、(d)には、表示制御基板80側で
右停止図柄コマンドを正常に受信できなかったエラー状
態である右停止図柄コマンド受信エラーが発生した場合
のエラー報知態様が示されている。右停止図柄コマンド
受信エラーが発生した場合には、右可変表示部9cに対
応するドラムランプ47,48,49が点滅状態に制御
される。
【0169】また、(e)には、表示制御基板80側で
変動パターンコマンドを正常に受信できなかったエラー
状態である変動パターンコマンド受信エラーが発生した
場合のエラー報知態様が示されている。変動パターンコ
マンド受信エラーが発生した場合には、各可変表示部の
上段の3つのドラムランプ41,44,47が点滅状態
に制御される。
【0170】また、(f)には、表示制御基板80側で
全図柄停止コマンドを正常に受信できなかったエラー状
態である全図柄停止コマンド受信エラーが発生した場合
のエラー報知態様が示されている。全図柄停止コマンド
受信エラーが発生した場合には、下段の3つのドラムラ
ンプ43,46,49が点滅状態に制御される。
【0171】以上に示したドラムランプを用いたエラー
表示のうち、(b)〜(f)に示されたコマンド受信エ
ラーの表示は、各受信エラーが同時期に発生した場合に
は、同時に行なわれる。そのような場合であっても、コ
マンド受信エラーの種類別に点滅対象ランプを異ならせ
ているので、どのコマンド受信エラーが同時期に発生し
たのかをドラムランプの点滅箇所に基づいて容易に把握
することができる。また、(b)〜(f)に示されたコ
マンド受信エラー表示がすべて同時に行なわれた場合で
あっても、中段に位置するドラムランプが点滅しないた
め、すべてのドラムランプが点滅するメインエラーと区
別して認識することができる。
【0172】以上に示されたように、各種エラーが発生
した場合には、ドラムランプ41〜49が通常の状態と
は異なる点滅状態に制御されることにより、エラー状態
が発生した旨が報知される。さらに、ドラムランプ41
〜49によるエラー報知において、ドラムランプの点滅
態様が予め定められており、点滅態様がエラーの種類ご
とに異なるため、ドラムランプ41〜49により、エラ
ーの種類を特定可能な態様でエラー報知を行なうことが
できる。これにより、エラー報知状態を見る者が、発生
したエラーの種類を容易に区別して把握することができ
る。特に、停止図柄コマンドの受信エラーは、受信エラ
ーが発生したコマンドに対応する可変表示部が点滅する
態様で報知されるため、エラー報知状態を見るものが、
発生したエラーの種類をより一層容易に区別して把握す
ることができる。
【0173】次に、基本回路53により実行される処理
の一部をフローチャートを参照して説明する。
【0174】図19は、基本回路53により実行される
遊技制御メイン処理および割込み処理を示すフローチャ
ートである。図19においては、(a)に遊技制御メイ
ン処理が示され、(b)に割込み処理が示されている。
【0175】図19の(a)を参照して、遊技制御メイ
ン処理においては、まず、スタックポインタの指定アド
レスをセットするためのスタックセット処理が行なわれ
る(S1)。次いで、初期化処理が行なわれる(S
2)。初期化処理では、RAM55にエラーが含まれて
いるか否かが判定され、エラーが含まれている場合に
は、RAM55を初期化することおよび各種フラグの初
期設定などの処理が行なわれる。さらに、初期化処理で
は、後述する割込み処理を実行するタイミングを規定す
るタイマ割込み時間(たとえば0.002秒)をCPU
56に設定する処理がなされる。これにより、電源投入
等によるリセット後の最初の割込み処理の実行タイミン
グ規定のための計時が開始される。
【0176】次に、停止図柄を決定する等のための表示
用乱数更新処理が行なわれる(S3)。このパチンコ遊
技機1においては、可変表示装置8の可変表示での特別
図柄の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ
値)に基づいて決定される。このS3では、特別図柄の
一部の停止図柄を決定するための表示用乱数が更新され
る。表示用乱数更新処理は、無限ループにより繰返し実
行され続けるが、後述する割込み処理が起動された場合
には、表示用乱数更新処理を構成するプログラムのうち
の実行中の位置で一時停止され、その割込み処理が終了
すると一時停止したプログラムの位置から実行が再開さ
れる。
【0177】次に、図19の(b)を参照して、割込み
処理は、CPU56により管理されるタイマ割込み用の
タイマの計時値が設定値(S2またはS13で設定され
るタイマ割込み時間)になるごとに実行が開始される。
【0178】割込み処理においては、まず、ランプ制御
基板35および音声制御基板70に音声発生やLED点
灯制御用の所定のコマンドを送信するための処理が行な
われるとともに、情報出力回路64を介してホール管理
用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情報
などのデータを送信するためのデータ出力処理が行なわ
れる(S4)。次に、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断をし、そ
の結果に応じて必要ならば、所定の警報等により報知を
するためのエラー処理が行なわれる(S5)。このエラ
ー処理においては、予め定められた種類のエラーが生じ
ことが判定された場合に、前述したメインエラー報知を
させるための表示制御コマンドを出力するための処理が
行なわれる。次に、遊技制御に用いられる各種の判定用
乱数を示す各ランダムカウンタを更新する判定用乱数更
新処理が行なわれる(S6)。
【0179】次に、特別図柄プロセス処理が行なわれる
(S7)。特別図柄プロセス処理では、複数種類の処理
のうちの1つが特別図柄プロセスフラグの値に従って選
択されて実行される。そして、特別図柄プロセスフラグ
の値は、遊技状態に応じて各処理中において更新され
る。次に、普通図柄プロセス処理が行なわれる(S
8)。普通図柄プロセス処理では、7セグメントLED
による普通図柄用可変表示器10を所定の順序で制御す
るための普通図柄プロセスフラグに従って該当する処理
が選び出されて実行される。そして、普通図柄プロセス
フラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新され
る。
【0180】次に、ゲートスイッチ12、始動口スイッ
チ17、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ2
3等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対す
る入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行な
われる(S9)。始動口スイッチ17により始動入賞が
検出された場合には、このスイッチ処理において、始動
記憶処理が実行される。具体的には、始動口スイッチ1
7により始動入賞が検出されると、そのタイミングで大
当り判定用のランダムカウンタのカウンタ値が抽出さ
れ、始動記憶用の大当り判定用バンクにその抽出値が記
憶される。これにより始動記憶(始動入賞記憶)がなさ
れる。前述したように始動記憶用の大当り判定用バンク
は、バンク0〜バンク3の4つ構成されており、この4
つのバンクによって最大4つの始動記憶を可能にしてい
る。よって、始動入賞が検出された際にすべてのバンク
に記憶がある場合には、その始動入賞が無効とされる。
【0181】次に、S3と同様の表示用乱数更新処理が
行なわれる(S10)。次に、賞球基板37との間の入
賞球信号処理が行なわれる(S11)。すなわち、基本
回路53は、賞球基板37より賞球数要求信号が入力さ
れると、賞球基板37に対して出力すべき賞球コマンド
(賞球数指定信号)を選択する。次に、選択した賞球コ
マンドを出力するための賞球コマンド出力処理が行なわ
れる(S12)。賞球基板37は、この賞球数指定信号
に基づいて玉払出装置97を駆動制御する。
【0182】次に、タイマ割込み時間設定処理が行なわ
れる(S13)。S13においては、前述したようなタ
イマ割込み時間(たとえば0.002秒)をS2の場合
と同様に設定する処理が実行される。S13の後、この
割込み処理が終了する。これにより、この割込み処理の
終了時にS13によってタイマ割込み時間が設定され、
次の割込み処理の実行タイミングを規定するための計時
が開始されることとなる。したがって、割込み処理が終
了するごとにタイマ割込みのための時間が計時され、そ
の後タイマ割込み時間が経過するごとに割込み処理が実
行されることとなる。この割込み処理が終了すると、前
述したメイン処理のプログラムの実行が、一時停止して
いた位置から再開される。
【0183】図20は特別図柄プロセス処理を説明する
ためのフローチャートである。特別図柄プロセス処理
は、図19の(b)のS7で実行される処理である。こ
の特別図柄プロセス処理においては、特別図柄プロセス
フラグの値に応じてS300〜S306のうちのいずれ
かの処理が実行された後、S308の表示制御データ処
理が実行される。特別図柄プロセス処理が実行されるこ
とにより、特別図柄の変動が制御されるとともに、大当
り状態における制御が行なわれる。ここで、特別図柄プ
ロセスフラグとは、各特別図柄の可変表示を実行する際
に実行するプロセスを指定するフラグをいう。
【0184】図20には、特別図柄プロセスフラグ値が
各ステップS300〜S307の左肩にPF1〜PF7
として示されている。特別図柄の可変表示動作は、複数
のプロセスに分けられており、特別図柄プロセスフラグ
のデータにより指定されるプロセスに応じた状態に制御
される。
【0185】特別図柄変動待ち処理(S300)は、始
動入賞があるか否か(始動記憶があるか否か)を判定
し、始動入賞がない場合には図柄表示領域9における各
可変表示部9a〜9cの状態を客待ちのための待機状態
にするための指令情報を設定し、始動入賞がある場合に
は特別図柄プロセスフラグを更新して特別図柄判定処理
に移行可能とする処理である。
【0186】特別図柄判定処理(S301)は、始動記
憶に関連するデータを抽出し、大当りとするか否かなど
を事前決定する処理である。図柄変動設定処理(S30
2)は、特別図柄の予定停止図柄、大当りの場合の当り
ライン、変動パターンを決定(設定)するための処理で
あり、その決定に基づいて、変動パターンコマンドおよ
び左,中,右の停止図柄コマンドを表示制御基板80に
対して出力するための処理も行なわれる。図柄確定設定
処理(S303)は、可変表示を終了させる(特別図柄
の変動を終了させる)ための全図柄停止コマンドを表示
制御基板80に対して出力するための処理である。
【0187】大当り開始処理(S304)は、大当り状
態での制御を開始させるための処理である。前述した第
1ラウンド表示のためのラウンド表示コマンドを出力す
るための処理は、この大当り開始処理に基づいて行なわ
れる。また、前述した確変報知を終了させるための確変
報知コマンドを出力するための処理は、この大当り開始
処理により行なわれる。これにより、大当り開始時に確
率変動状態の終了条件が成立した場合には、点滅してい
た確変報知ランプ8aが消灯される。
【0188】大当り中処理(S305)は、第1ラウン
ド開始後の各ラウンドでの制御を行なうための処理であ
る。第1ラウンド後における前述したラウンド表示コマ
ンド、個数表示コマンド、および、V入賞報知コマンド
を出力するための処理は、この大当り中処理に基づいて
行なわれる。大当り終了処理(S306)は、大当り状
態を終了させる際に実行される処理である。前述した最
終ラウンド後にラウンド表示を初期化するためのラウン
ド表示コマンドを出力するための処理は、この大当り終
了処理に基づいて行なわれる。また、前述した確変報知
を開始させるための確変報知コマンドを出力するための
処理は、この大当り終了処理に基づいて行なわれる。こ
れにより、確変図柄での大当り制御の終了後において、
確変報知ランプ8aが点滅開始される。
【0189】表示制御データ処理(S308)は、上記
各種処理(S300〜S306)において行なわれた表
示制御用のデータ処理に基づいて出力することが決めら
れた表示制御コマンドのデータを表示制御基板80へ出
力する処理である。具体的に、前述した各種処理におい
て出力することが決められた表示制御コマンドのデータ
は、出力データ格納領域と呼ばれるRAM55の所定領
域に格納される。そして、この表示制御データ処理(S
308)は、出力データ格納領域に格納されたデータを
コマンドデータとして出力させるのである。また、この
表示制御データ処理(S308)については、特別図柄
プロセスフラグの値如何にかかわらず、特別図柄プロセ
ス処理が実行された際には常に実行される。表示制御デ
ータ処理の詳細については、図21を用いて後述する。
【0190】図21は、表示制御データ処理を説明する
ためのフローチャートである。表示制御データ処理にお
いては、まず、出力データ格納領域が参照され(SX
1)、出力すべき表示制御コマンドが格納されているか
否かが判断される(SX2)。出力すべき表示制御コマ
ンドが格納されていない場合には、後述するSX11に
移行する。
【0191】一方、たとえば、変動パターンコマンド等
の表示制御コマンドが出力データ格納領域に格納された
後、表示制御データ処理に移行した場合には、このSX
2においてYESの判断がなされる。そして、格納され
ている2バイト1単位のコマンドデータのうち、始めに
先頭の1バイト目のMODEデータが出力コマンドデー
タとして設定される(SX3)。次に、表示制御データ
出力処理が実行される(SX4)。この表示制御データ
出力処理が実行されることにより、SX3で設定された
MODEデータが表示制御基板80に対して出力され
る。なお、表示制御データ出力処理の詳細については、
図22を用いて後述する。
【0192】次に、格納されている2バイト1単位のコ
マンドデータのうち、後半の2バイト目のEXTデータ
が出力コマンドデータとして設定される(SX5)。次
に、出力待機処理が実行される(SX6)。出力待機処
理は、1バイト目のMODEデータの出力が完了した
後、所定期間をおいて2バイト目のEXTデータが出力
されるように時間調整をするための処理である。なお、
この出力待機処理については、表示制御基板80側の表
示制御用CPU101の性能によっては、省略すること
も可能である。すなわち、1バイト目のMODEデータ
と2バイト目のEXTデータとを連続送信するようにし
てもよい。出力待機処理が終了した後、SX5で設定さ
れたEXTデータを出力するための表示制御データ出力
処理(SX7)が実行される。
【0193】次に、出力した表示制御データの種別が判
別され、その表示制御データが停止図柄コマンド以外で
あるか否かが判断される(SX8)。出力した表示制御
データが停止図柄コマンド以外である場合には、特別図
柄プロセス処理の各処理のいずれかにおいてセットされ
た出力タイマのタイマ値が更新される(SX11)。こ
れにより、たとえば、出力された表示制御コマンドが変
動パターンコマンドの場合には、変動パターンに対応し
てセットされた所定の出力タイマの計時が開始され、遊
技制御基板31側での変動表示制御時間の計時が行なわ
れる。
【0194】一方、SX8において停止図柄コマンドで
あると判断された場合には、停止図柄コマンドがすべて
出力されたか否かが判断される(SX9)。停止図柄コ
マンドは、左中右図柄別に確定図柄(予定停止図柄)を
指定するために、合計3つ出力する必要がある。これら
3つの停止図柄コマンドがすべて出力された場合には、
SX11で出力タイマのタイマ値が更新された後、処理
が終了するが、そうでない場合には次の停止図柄コマン
ドを出力するためのポインタが設定され(SX10)、
続いてSX11で出力タイマのタイマ値が更新された
後、処理が終了する。この場合、再度、この表示制御デ
ータ処理に移行した際、SX2において次の停止図柄コ
マンドがまだ格納されており、SX3〜SX7でその停
止図柄コマンドを出力する処理が実行される。そして、
3つ目の停止図柄コマンドの出力が終了した段階でSX
9においてYESの判断がなされる。
【0195】図22は、表示制御データ出力処理を説明
するためのフローチャートである。表示制御データ出力
処理においては、まず、出力データ(出力コマンドデー
タ)が出力ポートに設定される(SY1)。次に、出力
データ信号が有効であることを示すINT信号がオンに
設定される(SY2)。次に、出力待機カウンタが設定
される(SY3)。ここでの出力待機カウンタは、1バ
イトのデータを送信する期間、すなわち、INT信号の
オン状態を維持する期間を定めるものである。この出力
待機カウンタのカウント値は、出力データの受け手側で
ある表示制御基板80の性能に応じて異なる。
【0196】次に、出力待機カウンタの値が減算更新
(−1)される(SY4)。次に、出力待機カウンタの
値が0であるか否かが判断される(SY5)。出力待機
カウンタの値が0でない場合には、再度前記SY4に移
行する。そして、出力待機カウンタの値が0になった時
点で、INT信号がオフに設定され(SY6)、表示制
御データ出力処理が終了する。
【0197】以上に示された遊技制御用のプログラムに
ついては、表示制御用の表示制御コマンドが前述した画
像式の可変表示装置の表示制御を行なう場合のコマンド
と共通のものであるので、可変表示装置として画像式の
可変表示装置が設けられる場合と共通のプログラムにな
るものである。
【0198】次に、表示制御基板80側で実行される表
示制御について説明する。図23は、表示制御基板80
の表示制御用CPU101が実行する表示制御メイン処
理を説明するためのフローチャートである。表示制御メ
イン処理においては、まず、RAM101a、I/Oな
どをイニシャライズする処理が実行される(S70
1)。そして、可変表示装置8の表示状態を初期状態に
する表示制御が行なわれる(S702)。その後、メイ
ン処理では、各種のランダムカウンタを更新させるため
の表示用乱数更新処理が繰返し実行される(S70
3)。このようなランダムカウンタは、たとえば、表示
制御用CPU101が大当り予告等の所定の予告を行な
う場合の予告の有無の決定等に用いられる。
【0199】この実施の形態では、実際の表示制御処理
は、定期的に発生するタイマ割込によって起動される割
込処理で実行される。そのようなタイマ割込は、たとえ
ば2msごとに発生する。
【0200】また、ある種別のパチンコ遊技機では、電
源投入時においてエラーチェックを行なうために、電源
投入時において自動的に回転ドラム90a〜90cを1
回転駆動させて、所定のエラーチェックを行なう場合が
あるが、この実施の形態のパチンコ遊技機では、そのよ
うなエラーチェックは行なわず、対応するエラーチェッ
クとしては、遊技者による遊技において、電源投入後の
最初の始動入賞に基づく回転ドラム90a〜90cの回
転時に行なわれる。
【0201】図24は、タイマ割込にしたがって実行さ
れるタイマ割込処理の内容を示すフローチャートであ
る。タイマ割込処理において、表示制御用CPU101
は、表示制御プロセス処理(S711)を実行する。表
示制御プロセスでは、表示制御プロセスフラグの値に応
じた各種表示制御処理が行なわれる。
【0202】遊技制御基板31からの表示制御コマンド
は、IRQ2割込によって表示制御用CPU101に受
信される。図25は、表示制御用CPU101のIRQ
2割込処理を示すフローチャートである。
【0203】IRQ2割込処理において、表示制御用C
PU101は、まず、データ受信中フラグがセットされ
ているか否かを確認する(S601)。セットされてい
なければ、この割込が表示制御コマンドデータにおける
第1バイトの表示制御データ送出による割込である。そ
こで、ポインタをクリアするとともに(S602)、デ
ータ受信中フラグをセットする(S603)。そして、
S604に移行する。ポインタは、表示制御用CPU1
01が内蔵しているRAMにおける表示制御コマンドデ
ータ格納エリアにおける何バイト目に受信データを格納
するかを指示するものである。
【0204】データ受信中フラグがセットされている場
合、ストローブ信号(表示制御信号INT)がオフした
ら(S604)、表示制御用CPU101は、入力ポー
トからデータを入力し、表示制御コマンドデータ格納エ
リアにおいてポインタにより示されているアドレスに、
入力データを格納する(S605)。
【0205】そして、表示制御用CPU101は、ポイ
ンタの値をプラス1する(S606)。そして、ポイン
タの値が2になった場合には(S607)、2バイトで
構成される表示制御コマンドデータの受信が完了したこ
とになるので、データ受信完了フラグをセットするとと
もに、データ受信中フラグをリセットする(S608,
S609)。以上のような処理によって、2バイトの表
示制御データCMD1,CMD2が、表示制御基板80
において受信される。
【0206】図26は、図24に示されたタイマ割込処
理における表示制御プロセス処理(ステップS711)
を示すフローチャートである。表示制御プロセス処理で
は、表示制御プロセスフラグの値に応じてS720、S
780、S810、S840、S870のうちのいずれ
かの処理が行なわれる。各処理においては、以下のよう
な処理が実行される。
【0207】変動開始コマンド受信待ち処理(S72
0)では、IRQ2割込処理によって、変動開始コマン
ド(変動を開始させるためのコマンド)に該当する変動
パターンコマンドを受信したか否かを確認する。全図柄
変動開始処理(S780)では、左中右図柄の変動が開
始されるように制御する。図柄変動中処理(S810)
では、変動パターンを構成する各変動状態(変動速度
等)の切換タイミングを制御するとともに、変動時間の
終了を監視する。また、左右図柄の停止制御を行なう。
【0208】図柄停止設定処理(S840)では、特別
図柄の変動表示の終了時に、図柄の変動を停止し最終停
止図柄(確定図柄)を表示する制御を行なう。大当り表
示処理(S870)では、変動表示制御時間の終了後、
確変大当り表示または通常大当り表示の制御を行なう。
【0209】この実施の形態において、表示制御コマン
ドを正しく受信できなかった場合には、図18の(b)
〜(f)に示されるようなエラー報知態様でドラムラン
プが点滅することにより、表示制御コマンドを正しく受
信できなかった旨を示すドラムランプによるエラー表示
(以下、ドラムランプエラー表示と呼ぶ)を実行するエ
ラー動作がなされる。
【0210】図27は、図26に示された表示制御プロ
セス処理における変動開始コマンド受信待ち処理(S7
20)を示すフローチャートである。変動開始コマンド
受信待ち処理において、表示制御用CPU101は、ま
ず、この時点で、変動パターンコマンドのCMD1
(「8AH」)のデータを含む2バイトの表示制御コマ
ンドを受信したか否かを確認する(S721)。この実
施の形態では、変動パターンを示す変動パターンコマン
ドは、図10に示すように、CMD1が「8AH」であ
って、CMD2が「00H」〜「04H」の範囲内のも
のである。
【0211】S721により受信していないと確認され
た場合には、後述するS725に進む。一方、S721
により受信したと確認された場合には、該当コマンドの
CMD2が変動パターンコマンドのCMD2(「00
H」〜「04H」)のデータであるか否かを確認する
(S722)。S722により変動パターンコマンドの
CMD2であると確認した場合には、表示制御プロセス
フラグの値を全図柄変動開始処理に対応した値に設定す
る(S723)。また、後述するようにセットされるエ
ラーフラグがセットされていれば、ドラムランプエラー
表示が行なわれているのであるが、ここではドラムラン
プエラー表示を消去(点滅状態を解除)し(S74
2)、エラーフラグをクリアする。つまり、変動パター
ンコマンドの受信に基づく正常な可変表示が開始される
際に、ドラムランプによるエラー表示が行なわれている
のであれば、ドラムランプによるエラー表示が消去され
る。そして、回転ドラム90a〜90cの回転開始時で
ある旨を示すために全ドラムランプ41〜49を一時的
に消灯させた後に点灯する回転開始時態様の表示が行な
われる(S742a)。この回転開始時態様の表示によ
り、遊技者は特別図柄の変動表示が開始されることを認
識することができる。そして、監視タイマをスタートし
(S743)、この処理が終了する。この状況でスター
トされる監視タイマは、変動パターンコマンドにより指
定された変動時間により特定される全図柄停止コマンド
の受信予定タイミングに全図柄停止コマンドを受信した
か否かを判断するために用いられる。
【0212】一方、S722により変動パターンコマン
ドのCMD2ではないと確認された場合は、正しいデー
タ内容の変動パターンコマンドを受信していないと判断
して、図18の(e)に示されるドラムランプエラー表
示を行ない(S726b)、後述するS736に進む。
このドラムランプエラー表示により、変動パターンコマ
ンド受信エラーである旨が報知される。
【0213】S725に進んだ場合は、この時点で左停
止図柄コマンドのCMD1(「8BH」)のデータを含
む2バイトの表示制御コマンドを受信したか否かを確認
する。この実施の形態では、左停止図柄コマンドは、図
11の(a)に示すように、CMD1が「8BH」であ
って、CMD2が「00H」〜「0BH」の範囲内のも
のである。
【0214】S725により受信していないと確認され
た場合には、後述するS728に進む。一方、S725
により受信したと確認された場合には、該当コマンドの
CMD2が左停止図柄コマンドのCMD2(「00H」
〜「0BH」)のデータであるか否かを確認する(S7
26)。S726により左停止図柄コマンドのCMD2
であると確認した場合には、当該コマンドに応じた左停
止図柄を示すデータを左図柄格納エリアに格納する(S
727)。そして、表示制御コマンドの誤った受信順序
に起因して、図18の(e)に示されるドラムランプエ
ラー表示をし(S734b)、後述するS735に進
む。このドラムランプエラー表示により、変動パターン
コマンド受信エラーである旨が報知される。一方、S7
26により左停止図柄コマンドのCMD2ではないと確
認した場合には、正しいデータ内容の左停止図柄コマン
ドを受信していないと判断して、図18の(e)に示さ
れるドラムランプエラー表示を(S726b)、後述す
るS736に進む。このドラムランプエラー表示によ
り、変動パターンコマンド受信エラーである旨が報知さ
れる。
【0215】S728に進んだ場合は、この時点で中停
止図柄コマンドのCMD1(「8CH」)のデータを含
む2バイトの表示制御コマンドを受信したか否かを確認
する。この実施の形態では、中停止図柄コマンドは、図
11の(b)に示すように、CMD1が「8CH」であ
って、CMD2が「00H」〜「0BH」の範囲内のも
のである。
【0216】S728により受信していないと確認され
た場合には、後述するS731に進む。一方、S728
により受信したと確認された場合には、該当コマンドの
CMD2が中停止図柄コマンドのCMD2(「00H」
〜「0BH」)のデータであるか否かを確認する(S7
29)。S729により中停止図柄コマンドのCMD2
であると確認した場合には、当該コマンドに応じた中停
止図柄を示すデータを中図柄格納エリアに格納する(S
730)。そして、表示制御コマンドの誤った受信順序
に起因して、図18の(e)に示されるドラムランプエ
ラー表示をし(S734b)、後述するS735に進
む。このドラムランプエラー表示により、変動パターン
コマンド受信エラーである旨が報知される。一方、S7
29により中停止図柄コマンドのCMD2ではないと確
認した場合には、正しいデータ内容の中停止図柄コマン
ドを受信していないと判断して、図18の(e)に示さ
れるドラムランプエラー表示をし(S726b)、後述
するS736に進む。このドラムランプエラー表示によ
り、変動パターンコマンド受信エラーである旨が報知さ
れる。
【0217】S731に進んだ場合は、この時点で右停
止図柄コマンドのCMD1(「8DH」)のデータを含
む2バイトの表示制御コマンドを受信したか否かを確認
する。この実施の形態では、右停止図柄コマンドは、図
11の(c)に示すように、CMD1が「8DH」であ
って、CMD2が「00H」〜「0BH」の範囲内のも
のである。
【0218】S731により受信していないと確認され
た場合には、後述するS736に進む。一方、S731
により右停止図柄コマンドのCMD1を受信したと確認
された場合には、該当コマンドのCMD2が右停止図柄
コマンドのCMD2(「00H」〜「0BH」)のデー
タであるか否かを確認する(S732)。S732によ
り右停止図柄コマンドのCMD2であると確認した場合
には、当該コマンドに応じた右停止図柄を示すデータを
右図柄格納エリアに格納する(S733)。そして、表
示制御コマンドの誤った受信順序に起因して、図18の
(e)に示されるドラムランプエラー表示をし(S73
4b)、後述するS735に進む。このドラムランプエ
ラー表示により、変動パターンコマンド受信エラーであ
る旨が報知される。一方、S732により中停止図柄コ
マンドのCMD2ではないと確認した場合には、正しい
データ内容の中停止図柄コマンドを受信していないと判
断して、図18の(e)に示されるドラムランプエラー
表示をし(S726b)、後述するS736に進む。こ
のドラムランプエラー表示により、変動パターンコマン
ド受信エラーである旨が報知される。S735に進んだ
場合は、監視タイマをスタートし(S735)、後述す
るS736に進む。
【0219】前述したように左,中,右の停止図柄コマ
ンドを受信したか否かを確認するのは、変動パターンを
示す変動パターンコマンドを受信できなかった場合を考
慮してのことである。すなわち、S725,S726、
S728,S729、または、S731,S732にお
いて停止図柄コマンドの受信を確認したということは、
変動パターンを示す変動パターンコマンドを受信できず
に停止図柄を示す表示制御コマンドを受信したことを意
味する。言い換えると、たとえばデータ化け等の異常原
因により、変動パターンを示す変動パターンコマンドが
正しく受信されなかったことになる。
【0220】そこで、表示制御用CPU101は、ドラ
ムランプエラー表示を実行するとともに、監視タイマを
スタートする(S735)のである。なお、ドラムラン
プエラー表示を行なう場合には、エラーフラグをセット
する。このようなエラーフラグは、その他のステップに
よるエラー表示についても同様にセットされる。エラー
フラグは前述したS742(ただし、次回の変動開始
時)で参照される。また、S735による監視タイマ
は、処理を簡便にするために、左,中,右の停止図柄コ
マンドを受信するたびに再スタートされる。よって、実
質的に、最後に受信した停止図柄を示す表示制御コマン
ドの受信時に監視タイマがスタートされることになる。
また、前述した監視タイマのタイムアウト時間は、たと
えば、図10に示された複数の変動パターンのうちの最
長期間にやや余裕を持たせた時間である。
【0221】S736に進んだ場合、表示制御用CPU
101は、この時点で全図柄停止を示す全図柄停止コマ
ンドのCMD1(「8EH」)のデータを含む2バイト
の表示制御コマンドを受信したか否かを確認する。この
実施の形態では、全停止図柄コマンドは、図10に示す
ように、CMD1が「8EH」であって、CMD2が
「00H」である。
【0222】S736により受信していないと確認され
た場合には、後述するS737に進む。一方、S736
により受信したと確認された場合には、該当コマンドの
CMD2が全図柄停止コマンドのCMD2(「00
(H)」)のデータであるか否かを確認する(S73
8)。ここで、全図柄停止コマンドを受信したか否かを
確認するのは、変動パターンコマンドを受信できなかっ
たが、全図柄停止コマンドを受信した場合を考慮しての
ことである。そこで、全図柄停止コマンドを受信した場
合、すなわち、S738により全図柄停止コマンドのC
MD2であると確認した場合には、変動パターンコマン
ドを受信できずに全図柄停止コマンドを受信したことを
報知するために図18の(e)に示されるドラムランプ
エラー表示を行なった後(S739)、表示制御プロセ
スフラグの値を全図柄停止処理に対応した値に設定する
(S740)。このようなドラムランプエラー表示によ
り、変動パターンコマンド受信エラーである旨が報知さ
れる。その後、この変動パターンコマンド受信待ち処理
が終了する。一方、S738により全図柄停止コマンド
のCMD2ではないと確認した場合には、正しいデータ
内容の全図柄停止コマンドを受信していないと判断し
て、図18の(e)に示されるドラムランプエラー表示
をし(S741b)、この変動パターンコマンド受信待
ち処理が終了する。このドラムランプエラー表示によ
り、変動パターンコマンド受信エラーである旨が報知さ
れる。
【0223】S737では、監視タイマが起動されてい
る場合にはS735によりスタートされた監視タイマが
タイムアウトしているか否かを確認する。ここで監視タ
イマがタイムアウトしているか否かを確認するのは、変
動パターンコマンドおよび全図柄停止コマンドをともに
受信できなかった場合を考慮してのことである。ここ
で、監視タイマがタイムアウトしている場合には、図1
8の(e)に示されるドラムランプエラー表示を行なっ
た後に(S739)、表示制御プロセスフラグの値を全
図柄停止処理に対応した値に設定する(S740)。こ
のドラムランプエラー表示により、変動パターンコマン
ド受信エラーである旨が報知される。
【0224】図28は、全図柄変動開始処理(S78
0)を示すフローチャートである。全図柄変動開始処理
において、表示制御用CPU101は、変動パターンに
応じたプロセステーブルを使用することを決定する(S
781)。プロセステーブルは、前述したような複数種
類の変動パターンのそれぞれに対応して設けられてお
り、そのような複数のプロセステーブルの各々には、そ
の変動パターン中の各変動状態(変動速度(回転ドラム
90a〜90cの回転速度)、その速度での変動期間
等)が制御データとして設定されている。各プロセステ
ーブルは制御データROM102に設定されている。
【0225】ここで、プロセスデータの構成例を説明す
る。図29は、プロセステーブルの構成例を示す説明図
である。それぞれの変動パターンに対応した各プロセス
テーブルには、時系列的に、変動速度、その速度での変
動期間(変動時間)、ドラムランプの動作(点灯、点滅
等)タイミング、音声制御データ等が設定されている。
また、ある速度での変動期間を決めるためのプロセスタ
イマ値も設定されている。また、各プロセステーブル
は、複数の3バイト単位のプロセスデータで構成されて
いる。
【0226】表示制御用CPU101は、使用すること
が決定されたプロセステーブルの最初に設定されている
プロセスタイマ値でタイマをスタートさせる(S78
2)。また、3バイト目に設定されている変動状態を示
すデータに基づいて、図柄変動制御の表示制御を開始す
る(S783)。そして、表示制御プロセスフラグの値
を図柄変動中処理(S810)に対応した値に変更する
(S784)。その後、この全図柄変動開始処理が終了
する。
【0227】図30は、図柄変動中処理(S810)を
示すフローチャートである。図柄変動中処理において、
表示制御用CPU101は、プロセスタイマがタイムア
ウトしたか否かを確認する(S811)。プロセスタイ
マがタイムアウトしていると確認した場合は、後述する
S812に進む。一方、プロセスタイマがタイムアウト
していないと確認した場合は、この時点で左停止図柄コ
マンドのCMD1(「8BH」)のデータを含む2バイ
トの表示制御コマンドを受信したか否かを確認する(S
817)。S817により受信していないと確認された
場合には、後述するS817aに進む。
【0228】一方、S817により受信したと確認され
た場合には、該当コマンドのCMD2が左停止図柄コマ
ンドのCMD2(「00H」〜「0BH」)のデータで
ある否かを確認する(S818)。S818により左停
止図柄コマンドのCMD2であると確認した場合には、
当該コマンドに応じた左停止図柄を示すデータを左図柄
格納エリアに格納し(S819)、この図柄変動中処理
が終了する。一方、左停止図柄コマンドのCMD2では
ないと確認した場合には、正しいデータ内容の左停止図
柄コマンドを受信していないと判断して、図18の
(b)に示されるドラムランプエラー表示をし(S82
0)、この図柄変動中処理が終了する。このドラムラン
プエラー表示により、左停止図柄コマンド受信エラーで
ある旨が報知される。
【0229】S817aに進んだ場合は、左停止図柄コ
マンドの受信タイミングが終了したか否かを確認する。
具体的にS817aにおいては、前述したS782によ
りスタートされたプロセスタイマの計数値が2バイトの
左停止図柄コマンドの受信を完了すべきタイミングとし
て予め定められたタイミング(たとえば、4msに所定
の誤差を見込んだタイミング)になった時に受信タイミ
ングが終了したと判断する。S817aにより受信タイ
ミングが終了していないと確認した場合には、後述する
S821に進む。一方、S817aにより受信タイミン
グが終了したと確認した場合には、前述した左停止図柄
を示すデータが格納済であるか否かが確認される(S8
17b)。S817bにより左停止図柄を示すデータが
格納済ではないと確認された場合は、正しいタイミング
で左停止図柄コマンドが受信されていないと判断して、
図18の(b)に示されるドラムランプエラー表示をし
(S817d)、後述するS821に進む。このドラム
ランプエラー表示により、左停止図柄コマンド受信エラ
ーである旨が報知される。一方、S817bにより左停
止図柄を示すデータが格納済であると確認された場合
は、正しいタイミングで左停止図柄コマンドが受信され
たと判断して、そのままS821に進む。
【0230】S821に進んだ場合は、この時点で中停
止図柄コマンドのCMD1(「8CH」)のデータを含
む2バイトの表示制御コマンドを受信したか否かを確認
する。中停止図柄コマンドのCMD1を受信していない
と確認された場合には、後述するS821aに進む。一
方、中停止図柄コマンドのCMD1を受信したと確認さ
れた場合には、該当コマンドのCMD2が中停止図柄コ
マンドのCMD2(「00H」〜「0BH」)のデータ
であるか否かを確認する(S822)。
【0231】S822により中停止図柄コマンドのCM
D2ではないと確認した場合には、正しいデータ内容の
中停止図柄コマンドを受信していないと判断して、図1
8の(c)に示されるドラムランプエラー表示をし(S
824d)、この図柄変動中処理が終了する。このドラ
ムランプエラー表示により、中停止図柄コマンド受信エ
ラーである旨が報知される。一方、S822により中停
止図柄コマンドのCMD2であると確認した場合には、
当該コマンドに応じた中停止図柄を示すデータを中図柄
格納エリアに格納する(S823)。そして、左停止図
柄コマンドがすでに格納されているか否かを確認する
(S825)。左停止図柄コマンドがすでに格納されて
いると確認された場合は、表示制御コマンドの受信順序
が正しい場合であり、図柄変動中処理が終了する。一
方、左停止図柄コマンドがまだ格納されていないと確認
された場合は、表示制御コマンドの受信順序が誤ってい
ると判断し、図18の(b)に示されるドラムランプエ
ラー表示を行ない(S826d)、この図柄変動中処理
が終了する。このドラムランプエラー表示により、左停
止図柄コマンド受信エラーである旨が報知される。
【0232】S821aに進んだ場合は、中停止図柄コ
マンドの受信タイミングが終了したか否かを確認する。
具体的にS821aにおいては、前述したS782によ
りスタートされたプロセスタイマの計数値が2バイトの
中停止図柄コマンドの受信を完了すべきタイミングとし
て予め定められたタイミング(たとえば、8msに所定
の誤差を見込んだタイミング)になった時に受信タイミ
ングが終了したと判断する。S821aにより受信タイ
ミングが終了していないと確認した場合には、後述する
S827に進む。一方、S821aにより受信タイミン
グが終了したと確認した場合には、前述した中停止図柄
を示すデータが格納済であるか否かが確認される(S8
21b)。S821bにより中停止図柄を示すデータが
格納済ではないと確認された場合は、正しいタイミング
で中停止図柄コマンドが受信されていないと判断して、
図18の(c)に示されるドラムランプエラー表示をし
(S821d)、後述するS827に進む。このドラム
ランプエラー表示により、中停止図柄コマンドである旨
が報知される。一方、S817bにより中停止図柄を示
すデータが格納済であると確認された場合は、正しいタ
イミングで中停止図柄コマンドが受信されたと判断し
て、そのままS827に進む。
【0233】S827に進んだ場合は、この時点で右停
止図柄コマンドのCMD1(「8DH」)のデータを含
む2バイトの表示制御コマンドを受信したか否かを確認
する。S827により受信していないと確認された場合
には、後述するS827aに進む。一方、S827によ
り受信したと確認された場合には、該当コマンドのCM
D2が右停止図柄コマンドのCMD2(「00H」〜
「0BH」)のデータであるか否かを確認する(S82
8)。S828により右停止図柄コマンドのCMD2で
はないと確認した場合には、正しいデータ内容の右停止
図柄コマンドを受信していないと判断して、図18の
(d)に示されるドラムランプエラー表示をし(S83
0d)、この図柄変動中処理が終了する。このドラムラ
ンプエラー表示により、右図柄停止コマンド受信エラー
である旨が報知される。一方、S828により右停止図
柄コマンドのCMD2を受信したと確認した場合には、
当該コマンドに応じた右停止図柄を示すデータを右図柄
格納エリアに格納する(S829)。そして、中停止図
柄コマンドがすでに格納されているか否かを確認する
(S831)。中停止図柄コマンドがすでに格納されて
いると確認された場合は、表示制御コマンドの受信順序
が正しい場合であり、図柄変動中処理が終了する。一
方、中停止図柄コマンドがまだ格納されていないと確認
された場合は、表示制御コマンドの受信順序が誤ってい
ると判断し、図18の(c)に示されるドラムランプエ
ラー表示を行ない(S832d)、この図柄変動中処理
が終了する。このドラムランプエラー表示により、中図
柄停止コマンド受信エラーである旨が報知される。
【0234】S827aに進んだ場合は、右停止図柄コ
マンドの受信タイミングが終了したか否かを確認する。
具体的にS827aにおいては、前述したS782によ
りスタートされたプロセスタイマの計数値が2バイトの
右停止図柄コマンドの受信を完了すべきタイミングとし
て予め定められたタイミング(たとえば、12msに所
定の誤差を見込んだタイミング)になった時に受信タイ
ミングが終了したと判断する。S827aにより受信タ
イミングが終了していないと確認した場合には、この図
柄変動中処理が終了する。一方、S827aにより受信
タイミングが終了したと確認した場合には、前述した右
停止図柄を示すデータが格納済であるか否かが確認され
る(S827b)。S827bにより右停止図柄を示す
データが格納済ではないと確認された場合は、正しいタ
イミングで右停止図柄コマンドが受信されていないと判
断して、図18の(d)に示されるドラムランプエラー
表示をし(S827c)、この図柄変動中処理が終了す
る。このドラムランプエラー表示により、右図柄停止コ
マンド受信エラーである旨が報知される。一方、S82
7bにより中停止図柄を示すデータが格納済であると確
認された場合は、正しいタイミングで中停止図柄コマン
ドが受信されたと判断して、そのままこの図柄変動中処
理が終了する。
【0235】このように、プロセスタイマがタイムアウ
トするまでは、左,中,右の停止図柄コマンドの受信に
応じて、それらの停止図柄のデータを格納する処理が行
なわれる。
【0236】プロセスタイマがタイムアウトしてS81
2に進んだ場合は、プロセステーブル中のデータを示す
ポインタをプラス3する。そして、ポインタが示す領域
のデータが終了コードであるか否かを確認する(S81
3)。終了コードでなければ、ポインタが示すプロセス
データの3バイト目に設定されている変動状態を示すデ
ータに基づいて表示制御内容を変更するとともに(S8
14)、1,2バイト目に設定されているプロセスタイ
マ値でプロセスタイマをスタートさせる(S815)。
【0237】また、ステップS813で、終了コードで
あれば、表示制御プロセスフラグの値を全図柄停止処理
(S840)に対応した値に変更し(S816)、この
図柄変動中処理が終了する。
【0238】図31は、全図柄停止処理(S840)を
示すフローチャートである。全図柄停止処理において、
表示図柄用CPU101は、まず、全図柄停止コマンド
のCMD1(「8EH」)のデータを含む2バイトの表
示制御コマンドを受信したか否かを確認する(S841
a)。S841aにより受信していないと確認された場
合には、S846に進む。一方、全図柄停止コマンドの
CMD1を受信したと確認された場合には、該当コマン
ドのCMD2が全図柄停止コマンドのCMD2(「00
H」)のデータであるか否かを確認する(S841
b)。S841bにより全図柄停止コマンドのCMD2
ではないと確認した場合には、正しい全図柄停止コマン
ドを受信していないと判断して、図18の(f)に示さ
れるドラムランプエラー表示をし(S841d)、後述
するS846に進む。このドラムランプエラー表示によ
り、全図柄停止コマンド受信エラーである旨が報知され
る。
【0239】一方、S841bにより全図柄停止コマン
ドのCMD2であると確認した場合は、データ内容とし
て正しい全図柄停止コマンドを正しく受信した場合であ
り、特別図柄の最終的な表示結果を停止表示するための
停止図柄表示処理を行なう(S842a)。この停止図
柄表示処理については、図32を用いて後述する。そし
て、停止図柄の組合せに基づいて、停止図柄がいずれか
の有効ライン上で大当りを表示させる図柄の組合せであ
るか否かが判断される(S843)。
【0240】S843により大当り図柄の組合せではな
いと判断された場合は、S845に進み、表示制御プロ
セスフラグを変動開始コマンド受信待ち処理に対応した
値に変更した後、この全図柄停止処理が終了する。一
方、S843により大当り図柄の組合せであると判断さ
れた場合は、エラー動作中であるか否かの判断がされる
(S843a)。S843aによりエラー動作中である
と判断された場合は、S845に進み、表示制御プロセ
スフラグを変動開始コマンド受信待ち処理に対応した値
に変更した後、この全図柄停止処理が終了する。これに
より、大当り図柄が停止表示された場合であっても、ド
ラムランプエラー表示が行なわれている場合には、大当
り制御が実行されず、変動開始待ち状態に戻る。一方、
S843aによりエラー動作中ではないと判断された場
合は、表示制御プロセスフラグを大当り表示処理を示す
値に更新する(S844)。
【0241】S846においては、前述した監視タイマ
(S743またはS735によりスタートされたもの)
がタイムアウトしているかどうかを確認する。監視タイ
マがタイムアウトしている場合は、全図柄停止コマンド
を所定期間内に受信できなかったことにより全図柄停止
コマンドを正しいタイミングで受信できなかったと判断
して、図18の(f)に示されるドラムランプエラー表
示を行ない(S844a)、その後、表示制御プロセス
フラグを変動開始コマンド受信待ち処理に対応した値に
変更した後(S845)、この全図柄停止処理が終了す
る。このドラムランプエラー表示により、全図柄停止コ
マンド受信エラーである旨が報知される。このように、
全図柄停止コマンドを正常に受信できなかった場合に
は、図柄の最終的な停止表示が行なわれなわれず、変動
開始コマンド受信待ち状態に戻る。
【0242】図32は、停止図柄表示処理(S842
a)を示すフローチャートである。停止図柄表示処理に
おいて、表示制御用CPU101は、まず、全図柄停止
コマンドの受信タイミングが予定タイミング(変動開始
コマンドにより特定された変動表示制御時間に基づいて
規定される変動表示の終了タイミング)と一致している
か否かの判断がなされる(S851)。
【0243】S851により全図柄停止コマンドの受信
タイミングが予定タイミングと一致していないと判断さ
れた場合は、異常な受信が行なわれた場合であり、図1
8の(f)に示されるドラムランプエラー表示を行ない
(S854)、この処理停止図柄表示処理が終了する。
このドラムランプエラー表示により、全図柄停止コマン
ド受信エラーである旨が報知される。このように、全図
柄停止コマンドの受信を受信した場合であっても、その
受信タイミングが異常である場合は、図柄が停止表示さ
れず、ドラムランプエラー表示が行なわれるのである。
【0244】一方、S851により受信タイミングが予
定タイミングと一致していると判断された場合は、左,
中,右の停止図柄コマンドをすべて正常に受信したか否
かの判断がなされる(S852)。S852によりすべ
て正常に受信したと判断された場合は、受信した左,
中,右の停止図柄コマンドにより指定された図柄を停止
表示させる処理がなされる(S853)。一方、S85
2により少なくとも1つの停止図柄コマンドを正常に受
信していないと判断された場合は、停止図柄コマンドを
正常に受信した図柄についてはその停止図柄コマンドに
より指定された図柄を停止表示させ、停止図柄コマンド
を正常に受信していない図柄については前回の可変表示
時に正常に受信した停止図柄コマンドにより指定された
図柄を停止表示させる処理が行なわれる(S854)。
【0245】ここで、前回の可変表示時に正常に受信し
た停止図柄コマンドは、次のようにRAM102に格納
されたデータが用いられる。可変表示制御時において
は、1回の変動表示ごとに、正常に受信した表示制御コ
マンドのデータがRAM102に格納されるが、そのよ
うにRAM102において図柄の指定のために過去に格
納された正常な表示制御コマンドのデータのうち最新の
もの(すなわち、前回の有効な停止図柄コマンドのデー
タ)がRAM102に格納される(更新可能に記憶され
る)。そして、そのように格納された前回の有効な停止
図柄コマンドのデータが、コマンドを正常に受信できな
かった場合に使用されるのである。
【0246】なお、前回の可変表示時の停止図柄コマン
ドに基づいて停止図柄を表示する際に、いずれかの有効
ライン上で偶然大当り図柄が揃ってしまう場合には、表
示する図柄を1つずらす等、大当り図柄が揃わないよう
に調整をする。これにより、停止図柄コマンドを正常に
受信していない場合において、偶然に大当りの図柄の組
合せが停止表示されてしまわないようにすることができ
る。S853またはS854の後、この停止図柄表示処
理が終了する。
【0247】以上のような制御におけるドラムランプエ
ラー表示は、次回の変動表示が行なわれるまで継続され
る。それは、前述したようにドラムランプエラー表示の
消去が変動開始コマンドを受信した段階で行なわれるか
らである。
【0248】以上に示した表示制御コマンドに基づく各
種処理によれば、コマンド受信エラーが生じた場合には
ドラムランプエラー表示が行なわれため、表示制御コマ
ンドを正しく受け取れなかった異常状態が生じたことを
報知することができる。ドラムランプエラー表示は、通
常の遊技状態では行なわれない点滅という表示態様で行
なわれるため、コマンド受信エラーが生じた旨を明確に
報知することができる。
【0249】次に、この実施の形態により得られる主な
効果を説明する。表示制御用CPU101が、可変表示
装置8での特別図柄の表示制御を行なうことに加えて、
図16および図17に示されるように、特別図柄を可変
表示する回転ドラム9a〜cおよびドラムランプ41〜
49とは別に設けられ(図1参照)、パチンコ遊技機1
の状態に関連して動作させられるラウンド数表示LED
19a、個数表示LED19b、V入賞報知ランプ19
c、および、確変報知ランプ8aのような遊技関連装置
の制御を行なうため、表示制御用CPU101以外の制
御手段である基本回路53の制御負担を軽減することが
できる。
【0250】また、表示制御用CPU101により制御
される前述の遊技関連装置が、可変表示装置8が特別図
柄を画像により更新表示可能な画像式の可変表示装置で
ある遊技機において画像により特別図柄とは別に表示さ
れるラウンド数表示、個数表示、V入賞報知、確変報知
等の所定の表示情報を、予め定められた表示形態で表示
するための表示装置であるため、可変表示装置8のよう
な機械式の可変表示装置においても、画像式の可変表示
装置で画像により表示される特別図柄とは別の所定の情
報を表示できる。これにより、表示形態が異なるもの
の、画像式の可変表示装置を対象として行なう表示制御
を機械式の可変表示装置でも実質的に同様に行なうこと
ができるので、機械式の可変表示装置と画像式の可変表
示装置とで、基本回路53による表示制御コマンドを用
いる制御の制御内容を共通化することができ、さらに具
体的には基本回路53において実行される制御用のプロ
グラムを共通化することができる。
【0251】また、遊技関連装置としてのV入賞報知ラ
ンプ19cが示す情報が、大当り状態での繰返し継続制
御において継続条件が成立した旨を報知する表示情報で
あるため、機械式の可変表示装置を用いる場合におい
て、このような表示情報を有する画像表示式の可変表示
装置の表示制御をする場合と共通化された表示制御をす
ることができる。
【0252】また、遊技関連装置としての個数表示LE
D19bが示す情報が、大当り状態における各ラウンド
中の入賞個数を示す表示情報であるため、機械式の可変
表示装置を用いる場合において、このような表示情報を
有する画像表示式の可変表示装置の表示制御をする場合
と共通化された表示制御をすることができる。
【0253】また、ドラムランプ41〜49が示す情報
がメインエラーの発生を示す表示情報であるため、機械
式の可変表示装置を用いる場合において、このような表
示情報を有する画像表示式の可変表示装置の表示制御を
する場合と共通化された表示制御をすることができる。
【0254】また、遊技関連装置としてのラウンド数表
示LED19aが示す情報が繰返し継続制御のラウンド
数を示す表示情報であるため、機械式の可変表示装置を
用いる場合において、このような表示情報を有する画像
表示式の可変表示装置の表示制御をする場合と共通化さ
れた表示制御をすることができる。
【0255】また、遊技関連装置としての確変報知ラン
プ8aが示す情報が確率変動状態に制御されている旨を
示す表示情報であるため、機械式の可変表示装置を用い
る場合において、このような表示情報を有する画像表示
式の可変表示装置の表示制御をする場合と共通化された
表示制御をすることができる。
【0256】また、図1に示されるように、前述した遊
技関連装置としてのV入賞報知ランプ19c、個数表示
LED19b、および、ラウンド数表示LED19aが
それぞれ可変表示装置とは別の場所に設けられている。
このため、可変表示装置8の前面部における装飾の自由
度を増すようにすることができる。
【0257】また、図1に示されるように、前述した遊
技関連装置としてのV入賞報知ランプ19c、個数表示
LED19b、および、ラウンド数表示LED19a
が、可変表示装置とは別の場所として、大当り状態にお
いて遊技者にとって有利な状態となることにより遊技者
が注目する可変入賞球装置19に設けられているため、
遊技中の遊技者にとって見やすい位置で情報表示を行な
うようにすることができる。
【0258】また、図16および図17に示されるよう
に、特別図柄の表示制御および前述した遊技関連装置の
表示制御に用いられる表示制御コマンドは、少なくとも
制御対象物の表示を変更する場合に出力されるので、遊
技中において常に表示制御コマンドを送信し続ける必要
がないため、表示制御コマンドの送信回数を低減するこ
とができ、基本回路53による制御負担を軽減すること
ができる。
【0259】また、前述したように、表示制御コマンド
が可変表示装置として画像式の可変表示装置がパチンコ
遊技機1に設けられる場合と同じ種類(共通)の表示制
御コマンドが用いられるため、表示制御コマンドの作成
および送信に関する制御内容を共通化することができ、
さらに具体的には表示制御コマンドの共通化の点から基
本回路53で実行される制御用のプログラムを画像式の
可変表示装置の表示制御をする場合と共通化することが
できる。
【0260】また、遊技制御基板31と表示制御基板8
0との間では、遊技制御基板31から表示制御基板80
への一方向通信による情報の伝送が行なわれるため、表
示制御基板80から遊技制御基板31への不正なデータ
の入力による基本回路53の不正制御動作を極力防止す
ることができる。
【0261】また、この実施の形態のパチンコ遊技機の
ように比較的少ない表示制御コマンドにしたがって可変
表示制御を行なう場合には、左,中,右停止図柄コマン
ドを正しく受け取れなかった場合に可変表示制御に重大
な障害が生じるおそれがある。しかし、左,中,右停止
図柄コマンドを正しく受け取れなかった場合であって
も、その状態が生じた旨を特定可能な所定の報知がドラ
ムランプエラー表示により行なわれるため、そのような
状態になったことを容易に知ることができる。
【0262】また、特別図柄の表示結果を確定させるの
に関連した時期に、全図柄停止コマンドが出力され、こ
のコマンドによって特別図柄の確定タイミングが表示制
御用CPU101に通知されることによって、特別図柄
の変動開始から表示結果の確定表示までの期間を検査す
る場合において、全図柄停止コマンドに基づいて、特別
図柄の表示結果の確定表示タイミングを明確化すること
ができる。
【0263】また、図27のS726b,S734b,
S739b,S741b、図30のS817d,S82
0d,S821d,S824d,S826d,S827
d,S830d,S832d、図31のS841c,S
844a、図32のS855に示されるように、表示制
御コマンドを正しく受信できていないことが判断された
場合には、その時点で直ちにエラー表示等の報知が行な
われるので、表示制御コマンドが正しく受信できなかっ
た異常が生じた時に、直ちにその旨を報知することがで
き、報知を受ける者が異常が生じたことを直ちに認識す
ることができる。
【0264】また、異常時表示として、予め定められた
ドラムランプを点滅させるドラムランプエラー表示が行
なわれるが、ドラムランプの動作制御という比較的簡単
な処理によって異常時表示が行なわれるため、異常時表
示を行なう際の表示制御用CPU101の制御負担を軽
減することができる。
【0265】また、この実施の形態では、表示制御コマ
ンドは2バイト構成であったが、表示制御コマンドの構
成はどのようなものであってもよい。
【0266】第2実施形態 次に、第2実施形態を説明する。この第2実施形態にお
いては、表示制御コマンドを正常に受信できなかった場
合のその他の動作例を説明する。
【0267】図33は、第2実施形態による表示制御コ
マンドを正常に受信できなかったときの表示制御の動作
例を表形式で示す図である。図33において、バツ印
は、該当コマンドが正常に受信できなかったことを示
し、丸印は該当コマンドが正常に受信できたことを示
す。ここで、正常に受信できなかった場合とは、コマン
ドを未受信であることと、コマンドを受信したがコマン
ドのデータ形態が異常であることおよびコマンドの受信
時期(受信順序も含む)が異常であることのようなコマ
ンドの異常受信との両方を含む概念である。
【0268】図33を参照して、変動パターンコマン
ド、左,中,右の停止図柄コマンド、および、全図柄停
止コマンドのすべてを正常に受信した場合には、変動パ
ターンコマンドの受信に応じて左,中,右の特別図柄の
変動を開始した後、各停止図柄コマンドにより指定され
た図柄を、全図柄停止コマンド停止の受信に応じて停止
表示させる制御が行なわれる。
【0269】また、変動パターンコマンドおよび全図柄
停止コマンドを正常に受信したが、左,中,右の停止図
柄コマンドのうちの一部または全部を正常に受信できな
かった場合には、変動パターンコマンドの受信に応じて
左,中,右の特別図柄の変動を開始した後、全図柄停止
コマンド停止の受信に応じて全図柄を停止表示させる制
御を行なうが、停止図柄コマンドを正常に受信できなか
った(コマンドが欠落したともいう)特別図柄は、前回
の可変表示時に受信した有効な(正常に受信されたも
の)停止図柄コマンドにより指定された図柄を全図柄停
止表示時に停止表示させる制御が行なわれる。ただし、
前回のコマンドに基づく図柄を表示することによって偶
然に大当り図柄の組合せが形成されてしまう場合には、
その表示される図柄を1つずらして停止表示させる。こ
の場合には、全図柄停止表示時にすべてのドラムランプ
41〜49を消灯する制御が合わせて行なわれる。
【0270】次に、変動パターンコマンドを正常に受信
したが、全図柄停止コマンドを正常に受信できなかった
場合には、左,中,右の特別図柄の変動を開始した後、
全図柄停止コマンド受信時期経過後、全図柄を停止させ
ず、左,中,右の停止図柄コマンドにより指定された図
柄で揺れ動作をさせる制御が行なわれる。その場合に
は、全図柄停止表示時にすべてのドラムランプ41〜4
9を消灯する制御が合わせて行なわれる。また、この場
合においては、停止図柄コマンドを正常に受信できなか
った特別図柄は、前回の可変表示時に受信した有効な
(正常に受信されたもの)停止図柄コマンドにより指定
された図柄を揺れ動作させる制御が行なわれる。ただ
し、前回のコマンドに基づく図柄を表示することによっ
て偶然に大当り図柄の組合せが表示されてしまう場合に
は、その表示される図柄を1つずらして揺れ動作させ
る。
【0271】次に、変動パターンコマンドを正常に受信
できず、全図柄停止コマンドを正常に受信した場合であ
って、左,中,右の停止図柄コマンドのうち少なくとも
1つを正常に受信した場合には、特別図柄の通常の変動
表示は開始させず、全図柄停止コマンドの受信に応じ
て、左,中,右の特別図柄を速やかに変動させ、左,
中,右の停止図柄コマンドにより指定された図柄を短時
間で停止表示させる制御が行なわれる。その場合には、
全図柄停止表示時にすべてのドラムランプ(背景ともい
う)を消灯する制御が合わせて行なわれる。また、この
場合においては、停止図柄コマンドを正常に受信できな
かった特別図柄は、前回の可変表示時に受信した有効な
(正常に受信されたもの)停止図柄コマンド(第1実施
形態の場合と同様に可変表示が行なわれるごとに更新記
憶されるもの)により指定された図柄を揺れ動作させる
制御が行なわれる。
【0272】次に、変動パターンコマンドを正常に受信
できず、全図柄停止コマンドを正常に受信した場合であ
って、左,中,右の停止図柄コマンドのすべてを正常に
受信できなかった場合には、特別図柄の変動表示は行な
わず、すべてのドラムランプ41〜49を消灯する制御
が行なわれる。
【0273】次に、変動パターンコマンドおよび全図柄
停止コマンドを正常に受信できなかった場合であって、
左,中,右の停止図柄コマンドのうち少なくとも1つを
正常に受信した場合には、特別図柄の変動表示は行なわ
れない。
【0274】次に、変動パターンコマンド、左,中,右
の停止図柄コマンド、および、全図柄停止コマンドのす
べてを正常に受信できなかった場合には、特別図柄の変
動表示は行なわれない。
【0275】以上のようなコマンド受信エラー発生時の
制御は、表示制御用CPU101において、第1実施形
態で図27、図30〜図32のそれぞれに示された各種
コマンド受信エラーの判別処理と同様の処理を行なうこ
とにより、各種コマンド受信エラーが発生したことを判
別(検出)し、そのような判別結果に基づいて、コマン
ドの受信状況が図33に示されたコマンド受信状況のう
ちのどの状況に該当するかを判定する。そして、その状
況判定に基づいて、表示制御用CPU101は、図33
に示されたようなコマンド受信エラーに対応する表示制
御を行なう。
【0276】このようなコマンド受信エラー時の制御で
は、コマンド受信エラーが生じた場合において、すべて
のドラムランプを消灯させる制御が行なわれる場合があ
る。そのようにすべてのドラムランプを消灯させる制御
が行なわれれば、通常動作時の全点灯状態とは異なる状
況をコマンド受信エラー発生時に生じさせることができ
るので、コマンド受信エラーが発生したいことを明確に
報知することができる。
【0277】その他、第2実施形態においては、第1実
施形態と共通する構成部分について、第1実施形態で説
明した効果と同様の効果を得ることができる。
【0278】第3実施形態 次に、第3実施形態を説明する。この第3実施形態にお
いては、前述した実施の形態により示された各種異常時
表示をドラムランプ以外の表示装置を用いて行なう例を
説明する。この第3実施形態では、第1実施形態と同様
の構成を用いて、第1実施形態の場合と異なる制御が行
なわれるため、ここでは、第1実施形態の図面を参照し
て説明を行なう。
【0279】この第3実施形態の場合は、前述したよう
なメインエラー等の各種のエラーが生じた場合に、図3
に示された表示制御用CPU101が図1に示されたラ
ウンド数表示LED19aの表示制御を行なうことによ
り、エラーが発生した旨がラウンド数表示LED19a
により報知される。具体的には、ラウンド数表示LED
19aではエラーの種別に対応して定められたエラーコ
ードが表示されることによりエラー報知がなされる。た
とえば、メインエラーが生じた場合には、表示制御用C
PU101が、図14に示されたような表示制御コマン
ドを受けたことに応じて、そのメインエラーを特定する
エラーコードをラウンド数表示LED19aに表示させ
るのである。なお、ラウンド数表示LED19aでは、
エラーが生じていない場合には通常どおりラウンド数が
表示され、エラーが生じた場合のみエラーコードが表示
される。
【0280】このような制御をすることにより、第1実
施形態に示されたドラムランプ41〜49を用いてエラ
ー報知をする場合と同様に、機械式の可変表示装置を用
いる場合において、このような表示情報を有する画像表
示式の可変表示装置の表示制御をする場合と共通化され
た表示制御をすることができる。
【0281】なお、この第3実施形態では、ラウンド数
表示LED19aの表示により、エラー報知をする例を
示したが、これに限らず、たとえば、図1に示された個
数表示LED19b等のように、ドラムランプ以外に表
示制御用CPU101により制御されるその他の表示装
置を用いて同様のエラー報知をする制御を行なうように
してもよい。
【0282】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 前述した実施の形態においては、可変表示装置
8が、可変表示装置が3つの可変表示部を有し、複数行
および複数列に停止図柄が並んで表示されるものある場
合を例として説明した。しかし、これに限らず、可変表
示部の数は、たとえば、2つ等の3つ以外の数であって
もよい。また、前述した実施の形態においては、各可変
表示部に停止表示される停止図柄が3つである場合を一
例として示したが、これに限らず、各可変表示部に停止
表示される停止図柄数は、1つまたは2つのように、3
つ以外の図柄数であってあってもよい。したがって、停
止図柄は、前述した実施形態に示した複数行および複数
列に並んで表示されるものには限られない。また、前述
した前述した実施の形態においては、有効ラインが5本
である場合を示したが、これに限らず、有効ラインは1
本であってもよく、5本以外の複数本であってもよい。
【0283】(2) 前述した実施の形態においては、
可変表示装置8が、回転ドラム式のものである場合を一
例として示した。しかし、これに限らず、可変表示装置
は、表面に複数種類の図柄が描かれたベルトを回転移動
させるものや複数種類の図柄が描かれた円盤を回転させ
るもの(ロタミント)等のその他の機械式(電気的駆動
源により駆動される機械式のもの)の可変表示装置であ
ってもよい。
【0284】(3) 前述した実施の形態においては、
大当り制御時におけるラウンド数表示と個数表示とを、
異なる表示装置(ラウンド数表示LED19aと個数表
示LED19bとの2つ)で行なうようにした例を示し
た。しかし、これに限らず、このようなラウンド数表示
と個数表示とは、1つのLEDを兼用して行なうように
してもよい。たとえば、ラウンド開始当初には兼用のL
EDを用いてラウンド数の表示をし、ラウンド開始当初
経過後ラウンド終了までの期間は兼用のLEDを用いて
個数表示をするようにすればよい。
【0285】(4) 前述した実施の形態においては、
確変報知ランプ8aを可変表示装置8に設けた例を示し
た。しかし、これに限らず、確変報知ランプ8aは、可
変入賞球装置19等の可変表示装置8以外の場所に設け
てもよい。このようにすれば、可変表示装置8の前面部
における装飾の自由度がより一層増すようにすることが
できる。
【0286】(5) 前述した実施の形態においては、
各種エラー報知のために、ドラムランプ41〜49を用
いる例と、表示制御用CPU101により制御されるド
ラムランプ41〜49以外の既存の表示装置を用いる例
とを示した。しかし、これに限らず、前述した各種エラ
ー報知のために、表示制御用CPU101により制御さ
れるエラー報知専用の表示装置(ランプまたはLED
等)をパチンコ遊技機1の可変表示装置または可変表示
装置以外の場所に設けてもよい。
【0287】(6) 前述した実施の形態においては、
ラウンド数表示LED19a、個数表示LED19b、
および、V入賞報知ランプ19cを可変入賞球装置19
に設けた例を示した。しかし、これに限らず、これらの
うちの一部または全部を、たとえば、可変表示装置8等
の可変入賞球装置19以外の場所に設けてもよい。
【0288】(7) 前述した実施の形態においては、
ラウンド数表示、個数表示、V入賞報知、および、確変
報知をドラムランプ以外のLEDまたはランプにより行
なう例を示したが、これに限らず、これらの表示および
報知は、ドラムランプ(複数のドラムランプ)を用いて
行なうようにしてもよい。たとえば、数を示したい場合
にはドラムランプの点滅数で示せばよく、状態の報知を
行なう場合には、予め定められた態様でドラムランプを
点滅等させる報知をすればよい。
【0289】(8) 前記(3)〜(7)に示したよう
に、前述した実施の形態において示したラウンド数表
示、個数表示、V入賞報知、確変報知、および、エラー
表示は、どのような遊技関連装置を用いて行なってもよ
い。つまり、最低限、これらの表示がパチンコ遊技機1
に設けられた何らかの遊技関連装置で行なえればよい。
なお、これの表示を行なう遊技関連装置は、可変表示装
置8前面部の装飾の自由度を向上させるために、可変表
示装置8の前面部以外の場所に設けられることが望まし
い。
【0290】(9) 前述した実施の形態においては、
左,中,右の停止図柄コマンドを正常に受信できなかっ
た場合であって、正常に受信できなかったコマンドの代
わりに、前回の可変表示において正常に受信した該当コ
マンドを用いて停止図柄を表示する例を示したが、これ
に限らず、そのように停止図柄コマンドを正常に受信で
きなかった場合には、その代わりに、予め定められたエ
ラー報知用の図柄(たとえば、0〜11の図柄のうち
「0」をエラー報知用の図柄として定めていれば、その
「0」の図柄が該当する)を表示するようにしてもよ
い。
【0291】(10) 前述した実施形態において説明
した前記特別遊技状態は、確率変動状態の他に、普
通図柄の変動時間短縮制御が行なわれる状態、普通図
柄の当りの発生確率を向上させる普通図柄当り確率向上
制御が行なわれる状態、特別図柄の変動時間短縮制御
が行なわれる状態、始動口に設けられた一対の開成翼
片の開放回数を増加させる開放回数増加制御が行なわれ
る状態、始動口に設けられた一対の開成翼片の開放時
間を延長させる開放時間延長制御が行なわれる状態も含
まれる。具体的には、特別遊技状態は、前記〜前記
のうちのいずれかの単独制御またはその〜が組合わ
された制御でもよい。
【0292】(11) 変動パターンのデータは、表示
制御基板80側の制御データROM102に記憶させ、
かつ、変動パターンの選択が表示制御用CPU101に
より行なわれるように構成したが、これに代えて、遊技
制御基板31側に変動パターンデータを記憶させ、か
つ、変動パターンの選択が遊技制御基板31側の基本回
路53により行なわれるように構成して、その選択結果
を特定可能な表示制御コマンドが遊技制御基板31から
表示制御基板80に出力されるように構成してもよい。
【0293】(12) 今回開示された実施の形態はす
べての点で例示であって制限的なものではないと考えら
れるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく
て特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均
等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれること
が意図される。
【0294】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図1等
に示されたパチンコ遊技機により、複数種類の識別情報
(特別図柄)が付された可動部材(回転ドラム90a〜
90c)を電気的駆動源(ドラムモータ900a〜90
0c)を用いて駆動することにより識別情報を更新表示
可能(可変表示、変動表示)な機械式の可変表示装置
(可変表示装置8)を有し、前記識別情報の表示結果が
予め定められた特定の表示態様(大当り図柄の組合せ)
となったことを条件として特定の遊技状態(大当り状
態)に制御可能となる遊技機が構成されている。図2に
示された基本回路53、さらに具体的にはCPU56に
より、前記遊技機の前記遊技状態を制御する手段であっ
て、所定の制御を行なうための指令情報(表示制御コマ
ンド)を送信することが可能な遊技制御手段が構成され
ている。図3に示された表示制御用CPU101によ
り、前記遊技制御手段からの指令情報を受信し、該指令
情報にしたがって前記可変表示装置での表示制御を行な
う可変表示制御手段が構成されている。図1に示された
ラウンド数表示LED19a、個数表示LED19b、
V入賞報知ランプ19c、および、確変報知ランプ8a
により、前記可変表示装置における可動部材および可動
部材の表示状態に関連する装置(たとえば、ドラムラン
プ41〜49)とは別に設けられ、遊技機の状態に関連
して動作させられる遊技関連装置が構成されている。図
16および図17に示されるように、前記可変表示制御
手段は、さらに、前記指令情報にしたがって前記遊技関
連装置の制御を行なう。
【0295】(2) 図1等に示されるように、前記遊
技関連装置は、前記可変表示装置が複数種類の識別情報
を画像により更新表示可能な画像式の可変表示装置であ
る遊技機において画像により識別情報とは別に表示され
る所定の表示情報を、予め定められた表示形態(ランプ
の点灯、点滅、LEDによる数値表示)で表示するため
の表示装置である。
【0296】(3) 図1に示された可変入賞球装置1
9により、遊技者にとって有利な第1の状態(大入賞口
が開いた状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(大
入賞口が閉じた状態)とに変化可能であり、前記特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される可変入賞球装置が構成されている。前述した
ように、前記可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態に
おいて、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め
定められた継続条件(繰返し継続制御の継続条件であ
り、具体的にはV入賞)の成立に基づいて再度第1の状
態に繰返し継続制御される。図16に示されるように、
前記所定の表示情報は、前記繰返し継続制御において前
記継続条件が成立した旨を報知する表示情報(V入賞報
知)である。
【0297】(4) 図1に示された可変入賞球装置1
9により、遊技者にとって有利な第1の状態(大入賞口
が開いた状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(大
入賞口が閉じた状態)とに変化可能であり、前記特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される可変入賞球装置が構成されている。図16に
示されるように、前記所定の表示情報は、前記特定の遊
技状態において可変入賞球装置の第1の状態の期間中に
おける前記可変入賞球装置内への打玉の入賞個数(大入
賞口への入賞個数)を示す表示情報(個数表示)であ
る。
【0298】(5) 第3実施形態においてラウンド数
表示LED19aでエラー表示を行なう例を示したよう
に、前記所定の表示情報は、所定の異常状態(たとえば
メインエラー)が発生した旨を示す表示情報(たとえ
ば、エラーコード)である。
【0299】(6) 図1に示された可変入賞球装置1
9により、遊技者にとって有利な第1の状態(大入賞口
が開いた状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(大
入賞口が閉じた状態)とに変化可能であり、前記特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される可変入賞球装置が構成されている。前述した
ように、前記可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態に
おいて、第1の状態にされた後第2の状態にされ、予め
定められた継続条件(繰返し継続制御の継続条件であっ
て、V入賞)の成立に基づいて再度第1の状態に繰返し
継続制御される。図16に示されるように、前記所定の
表示情報は、前記繰返し継続制御の繰返し継続回数(ラ
ウンド数)を示す表示情報(ラウンド数表示)である。
【0300】(7) 前述したように、前記遊技機は、
前記特定の遊技状態とは異なる遊技者にとって有利な特
別の遊技状態(確率変動状態)に制御可能となる。図1
7に示されるように、前記所定の表示情報は、前記特別
の遊技状態に制御されている旨を示す表示情報(確変報
知)である。
【0301】(8) 図1に示されるように、前記遊技
関連装置は、前記可変表示装置とは別の場所(たとえ
ば、可変入賞球装置19)に設けられている(なお、前
記確変報知ランプ8aは、前述した変形例において、可
変入賞球装置19に設けられる場合が示されている)。
【0302】(9) 図1に示された可変入賞球装置1
9により、遊技者にとって有利な第1の状態(大入賞口
が開いた状態)と遊技者にとって不利な第2の状態(大
入賞口が閉じた状態)とに変化可能であり、前記特定の
遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の状態に
制御される可変入賞球装置が構成されている。図1に示
されるように、前記遊技関連装置は、前記可変表示装置
とは別の場所として、前記可変入賞球装置に設けられて
いる。
【0303】(10) 図1に示されるように、前記遊
技関連装置は、前記可変表示装置とは別の場所として、
前記可変入賞球装置に設けられている(なお、前記確変
報知ランプ8aは、前述した変形例において、可変入賞
球装置19に設けられる場合が示されている)。
【0304】(11) 図16,図17に示されるよう
に、前記遊技制御手段は、前記所定の表示情報の表示を
制御するための指令情報を、少なくとも前記所定の表示
情報の表示を変更する場合(たとえば、ランプの動作状
態の変更時、表示数値の変更時等)に出力する。
【0305】(12) 前述したように、前記遊技制御
手段から前記可変表示制御手段に送信される前記指令情
報は、前記可変表示装置として前記機械式の可変表示装
置が設けられた場合と、前記可変表示装置として複数種
類の識別情報を画像により更新表示可能な画像式の可変
表示装置(たとえば、液晶表示式の可変表示装置)が設
けられた場合とで、同じ種類の指令情報が用いられる。
【0306】(13) 図3に示されるように、前記遊
技制御手段と前記可変表示制御手段との間では、前記遊
技制御手段から前記可変表示制御手段への一方向通信に
よる情報の伝送が行なわれる。
【0307】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、次のような効果を得ることができる。可変
表示制御手段が、可変表示装置での表示制御を行なうこ
とに加えて、可変表示装置における可動部材および可動
部材の表示状態に関連する装置および可動部材の表示状
態に関連する装置とは別に設けられ、遊技機の状態に関
連して動作させられる遊技関連装置の制御を行なうた
め、遊技制御手段等の可変表示制御手段以外の制御手段
における制御負担を軽減することができる。
【0308】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。可変
表示制御手段により制御される遊技関連装置が、可変表
示装置が複数種類の識別情報を画像により更新表示可能
な画像式の可変表示装置である遊技機において画像によ
り識別情報とは別に表示される所定の表示情報を、予め
定められた表示形態で表示するための表示装置である。
このため、機械式の可変表示装置においても、画像式の
可変表示装置で画像により表示される識別情報とは別の
所定の情報を表示できる。これにより、表示形態が異な
るものの、画像式の可変表示装置を対象として行なう表
示制御を機械式の可変表示装置でも実質的に同様に行な
うことができるので、機械式の可変表示装置と画像式の
可変表示装置とで、遊技制御手段による指令情報を用い
る制御内容を共通化することができ、さらに具体的には
制御用のプログラムを共通化することができる。
【0309】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
関連装置が表示する所定の表示情報が、特定の遊技状態
での繰返し継続制御において継続条件が成立した旨を報
知する表示情報であるため、機械式の可変表示装置を用
いる場合において、このような表示情報を有する画像表
示式の可変表示装置の表示制御をする場合と共通化され
た表示制御をすることができる。
【0310】請求項4に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
関連装置が表示する所定の表示情報が、特定の遊技状態
において可変入賞球装置の第1の状態の期間中における
可変入賞球装置内への打玉の入賞個数を示す表示情報で
あるため、機械式の可変表示装置を用いる場合におい
て、このような表示情報を有する画像表示式の可変表示
装置の表示制御をする場合と共通化された表示制御をす
ることができる。
【0311】請求項5に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
関連装置が表示する所定の表示情報が、所定の異常状態
が発生した旨を示す表示情報であるため、機械式の可変
表示装置を用いる場合において、このような表示情報を
有する画像表示式の可変表示装置の表示制御をする場合
と共通化された表示制御をすることができる。
【0312】請求項6に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
関連装置が表示する所定の表示情報が、繰返し継続制御
の繰返し継続回数を示す表示情報であるため、機械式の
可変表示装置を用いる場合において、このような表示情
報を有する画像表示式の可変表示装置の表示制御をする
場合と共通化された表示制御をすることができる。
【0313】請求項7に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、次のような効果を得ることができる。遊技
関連装置が表示する所定の表示情報が、特別の遊技状態
に制御されている旨を示す表示情報であるため、機械式
の可変表示装置を用いる場合において、このような表示
情報を有する画像表示式の可変表示装置の表示制御をす
る場合と共通化された表示制御をすることができる。
【0314】請求項8に関しては、請求項2から7のい
ずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。遊技関連装置が可変表示装置とは別の場所
に設けられているため、可変表示装置における装飾の自
由度を増すようにすることができる。
【0315】請求項9に関しては、請求項2、5、また
は7に関する効果に加えて、次のような効果を得ること
ができる。遊技関連装置が、可変表示装置とは別の場所
として、特定の遊技状態において遊技者にとって有利な
状態となることにより遊技者が注目する可変入賞球装置
に設けられているため、遊技中の遊技者にとって見やす
い位置で情報表示を行なうようにすることができる。
【0316】請求項10に関しては、請求項3、4、ま
たは6に関する効果に加えて、次のような効果を得るこ
とができる。遊技関連装置が、可変表示装置とは別の場
所として、特定の遊技状態において遊技者にとって有利
な状態となることにより遊技者が注目する可変入賞球装
置に設けられているため、遊技中の遊技者にとって見や
すい位置で情報表示を行なうようにすることができる。
【0317】請求項11に関しては、請求項2から10
のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得
ることができる。遊技制御手段が所定の表示情報の表示
を制御するための指令情報を、少なくとも所定の表示情
報の表示を変更する場合に出力するので、常に指令情報
を送信し続ける必要がないため、指令情報の送信回数を
低減することができ、遊技制御手段による制御負担を軽
減することができる。
【0318】請求項12に関しては、請求項1から11
のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得
ることができる。指令情報が、可変表示装置として機械
式の可変表示装置が設けられた場合と、可変表示装置と
して画像式の可変表示装置が設けられた場合とで、同じ
種類の指令情報が用いられるため、機械式の可変表示装
置と画像式の可変表示装置とで、指令情報の作成および
送信に関する制御内容を共通化することができ、さらに
具体的には指令情報の共通化の点から制御用のプログラ
ムを共通化することができる。
【0319】請求項13に関しては、請求項1から12
のいずれかに関する効果に加えて、次のような効果を得
ることができる。遊技制御手段と可変表示制御手段との
間では、遊技制御手段から可変表示制御手段への一方向
通信による情報の伝送が行なわれるため、可変表示制御
手段から遊技制御手段への不正なデータの入力による遊
技制御手段の不正制御動作を極力防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カードユニットが隣接された遊技機の一例の
パチンコ遊技機を示す全体正面図である。
【図2】 遊技制御基板における回路構成の一例を示す
ブロック図である。
【図3】 表示制御基板およびその制御対象装置の回路
構成を示すブロック図である。
【図4】 可変表示装置における3つの可変表示部と、
有効ラインとの関係を示す図である。
【図5】 可変表示装置の各回転ドラムの外周に設けら
れた特別図柄の配列を展開図形式で示した図である。
【図6】 遊技制御基板側の基本回路が遊技制御に用い
る各種ランダムカウンタを示す図である。
【図7】 始動記憶がある場合にその始動記憶に基づく
特別図柄の可変表示の結果を大当りとするか否かを決定
する処理手順を説明するためのフローチャートである。
【図8】 遊技制御基板から表示制御基板へ一方向通信
で送信される表示制御用のコマンドデータを示す図であ
る。
【図9】 遊技制御基板から表示制御基板に与えられる
表示制御コマンドの送信タイミングの例を示すタイミン
グチャートである。
【図10】 変動パターンコマンドを表形式で示す図で
ある。
【図11】 左,中,右の停止図柄コマンドを表形式で
示す図である。
【図12】 ラウンド表示コマンドを表形式で示す図で
ある。
【図13】 個数表示コマンドを表形式で示す図であ
る。
【図14】 V入賞報知コマンド、確変報知コマンド、
および、メインエラー報知コマンドを表形式で示す図で
ある。
【図15】 変動開始時から変動終了時までの間に遊技
制御基板から表示制御基板に送出される表示制御コマン
ドの送出タイミングを示すタイミングチャートである。
【図16】 大当り制御時におけるラウンド表示コマン
ド、個数表示コマンド、および、V入賞報知コマンドの
送出タイミングを示すタイミングチャートである。
【図17】 メインエラーが発生した場合および確変変
動状態が発生した場合のそれぞれにおける表示制御コマ
ンドと制御動作との関係を示すタイミングチャートであ
る。
【図18】 ドラムランプによる各種エラー報知の態様
を示す図である。
【図19】 基本回路により実行される遊技制御メイン
処理および割込み処理を示すフローチャートである。
【図20】 特別図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図21】 表示制御データ処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図22】 表示制御データ出力処理を説明するための
フローチャートである。
【図23】 表示制御基板の表示制御用CPUが実行す
る表示制御メイン処理を説明するためのフローチャート
である。
【図24】 タイマ割込にしたがって実行されるタイマ
割込処理の内容を示すフローチャートである。
【図25】 表示制御用CPUのIRQ2割込処理を示
すフローチャートである。
【図26】 図24に示されたタイマ割込処理における
表示制御プロセス処理を示すフローチャートである。
【図27】 図26に示された表示制御プロセス処理の
変動開始コマンド受信待ち処理を示すフローチャートで
ある。
【図28】 全図柄変動開始処理を示すフローチャート
である。
【図29】 プロセステーブルの構成例を示す説明図で
ある。
【図30】 図柄変動中処理を示すフローチャートであ
る。
【図31】 全図柄停止処理を示すフローチャートであ
る。
【図32】 停止図柄表示処理を示すフローチャートで
ある。
【図33】 第2実施形態による表示制御コマンドを正
常に受信できなかったときの表示制御の動作例を表形式
で示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、90a〜90c 回転ドラム、9
00a〜900c ドラムモータ、8 可変表示装置、
53 基本回路、56 CPU、101 表示制御用C
PU、19a ラウンド数表示LED、19b 個数表
示LED、19c V入賞報知ランプ、8a 確変報知
ランプ、41〜49 ドラムランプ、19 可変入賞球
装置である。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の識別情報が付された可動部材
    を電気的駆動源を用いて駆動することにより識別情報を
    更新表示可能な機械式の可変表示装置を有し、前記識別
    情報の表示結果が予め定められた特定の表示態様となっ
    たことを条件として特定の遊技状態に制御可能となる遊
    技機であって、 前記遊技機の前記遊技状態を制御する手段であって、所
    定の制御を行なうための指令情報を送信することが可能
    な遊技制御手段と、 該遊技制御手段からの指令情報を受信し、該指令情報に
    したがって前記可変表示装置での表示制御を行なう可変
    表示制御手段と、 前記可変表示装置における可動部材および可動部材の表
    示状態に関連する装置とは別に設けられ、遊技機の状態
    に関連して動作させられる遊技関連装置とを含み、 前記可変表示制御手段は、さらに、前記指令情報にした
    がって前記遊技関連装置の制御を行なうことを特徴とす
    る、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技関連装置は、前記可変表示装置
    が複数種類の識別情報を画像により更新表示可能な画像
    式の可変表示装置である遊技機において画像により識別
    情報とは別に表示される所定の表示情報を、予め定めら
    れた表示形態で表示するための表示装置であることを特
    徴とする、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能であり、前記
    特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の
    状態に制御される可変入賞球装置をさらに含み、 該可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態において、第
    1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定められた
    継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返し継続
    制御され、 前記所定の表示情報は、前記繰返し継続制御において前
    記継続条件が成立した旨を報知する表示情報であること
    を特徴とする、請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能であり、前記
    特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の
    状態に制御される可変入賞球装置をさらに含み、 前記所定の表示情報は、前記特定の遊技状態において可
    変入賞球装置の第1の状態の期間中における前記可変入
    賞球装置内への打玉の入賞個数を示す表示情報であるこ
    とを特徴とする、請求項2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記所定の表示情報は、所定の異常状態
    が発生した旨を示す表示情報であることを特徴とする、
    請求項2に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能であり、前記
    特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の
    状態に制御される可変入賞球装置をさらに含み、 該可変入賞球装置は、前記特定の遊技状態において、第
    1の状態にされた後第2の状態にされ、予め定められた
    繰返し継続条件の成立に基づいて再度第1の状態に繰返
    し継続制御され、 前記所定の表示情報は、前記繰返し継続制御の繰返し継
    続回数を示す表示情報であることを特徴とする、請求項
    2に記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記遊技機は、前記特定の遊技状態とは
    異なる遊技者にとって有利な特別の遊技状態に制御可能
    となり、 前記所定の表示情報は、前記特別の遊技状態に制御され
    ている旨を示す表示情報であることを特徴とする、請求
    項2に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記遊技関連装置は、前記可変表示装置
    とは別の場所に設けられていることを特徴とする、請求
    項2から7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変化可能であり、前記
    特定の遊技状態が発生した場合に第2の状態から第1の
    状態に制御される可変入賞球装置をさらに含み、 前記遊技関連装置は、前記可変表示装置とは別の場所と
    して、前記可変入賞球装置に設けられていることを特徴
    とする、請求項2、5、または7に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記遊技関連装置は、前記可変表示装
    置とは別の場所として、前記可変入賞球装置に設けられ
    ていることを特徴とする、請求項3、4、または6に記
    載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記遊技制御手段は、前記所定の表示
    情報の表示を制御するための指令情報を、少なくとも前
    記所定の表示情報の表示を変更する場合に出力すること
    を特徴とする、請求項2から10のいずれかに記載の遊
    技機。
  12. 【請求項12】 前記遊技制御手段から前記可変表示制
    御手段に送信される前記指令情報は、前記可変表示装置
    として前記機械式の可変表示装置が設けられた場合と、
    前記可変表示装置として複数種類の識別情報を画像によ
    り更新表示可能な画像式の可変表示装置が設けられた場
    合とで、同じ種類の指令情報が用いられることを特徴と
    する、請求項1から11のいずれかに記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 前記遊技制御手段と前記可変表示制御
    手段との間では、前記遊技制御手段から前記可変表示制
    御手段への一方向通信による情報の伝送が行なわれるこ
    とを特徴とする、請求項1から12のいずれかに記載の
    遊技機。
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