JP2010110461A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の制御基板のうち一つに異常等が生じた場合に、何れの制御基板に異常が生じたのかを判断することが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】サブ制御基板又は演出制御基板に異常が生じた場合に異常であることを枠飾りランプ11により報知すると共に、サブ制御基板に異常が生じた場合に、第1識別図柄をダミー図柄表示装置30に表示する第1異常報知手段と、演出制御基板に異常が生じた場合に、第2識別図柄をダミー図柄表示装置30に表示する第2異常報知手段とを設けて遊技機1を構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置と複数の制御基板とを備えているパチンコ遊技機やスロットマシン等の遊技機に関するものである。
従来、遊技状態に関する表示を行う図柄表示手段と、遊技機の主制御を司る主制御基板と、当該主制御基板から送信されるコマンドを受信すると共に、図柄表示手段の表示態様を制御するコマンドを送信するサブ制御基板と、サブ制御基板から送信されるコマンドにより前記図柄表示手段の表示態様を制御する演出制御基板とを備えた遊技機が公知である(例えば特許文献1参照)。
特許文献1に記載の遊技機は、遊技状態に関する表示を行う図柄表示手段と、遊技機の主制御を司る主制御基板と、当該主制御基板から送信される信号を受信すると共に、前記図柄表示手段の表示態様を制御する信号を送信するサブ制御基板と、前記サブ制御基板から送信される信号により、前記図柄表示手段の表示態様を制御する演出制御基板とを備えた遊技機であって、前記演出制御基板は、立ち上がりが完了する前に前記サブ制御基板から送信される前記図柄表示手段の表示態様を制御する信号を、予め定められた特定の信号である待機中信号として受信することを特徴とするものである。
特開2008−93167号公報
しかしながら、上記従来の装置は、ノイズや不正電波等の影響により、複数の制御基板のうち一つに異常等が生じた場合、複数の基板のうちいずれの基板に異常が生じたのか認識し難かった。
上記実状に鑑み、本発明が解決しようとする課題は、複数の制御基板のうち一つに異常等が生じた場合に、何れの制御基板に異常が生じたのかを判断することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明遊技機は、
遊技者が遊技の当否判定結果を視覚的に認識可能とする識別図柄を表示するための図柄表示手段と、
前記遊技の当否の判定を行い、前記遊技の当否判定結果を基に前記遊技の当否判定結果に関わる制御を実行してコマンドを送信する主制御基板と、
前記主制御基板から送信される前記遊技の当否判定結果に関わるコマンドを受信して、前記遊技の当否判定結果を基に、予め設定された複数の識別図柄の中から前記遊技の当否判定結果に対応する識別図柄を選択する制御を実行してコマンドを送信するサブ制御基板と、前記サブ制御基板から送信される前記選択された識別図柄に関わるコマンドを受信し、前記選択された識別図柄を前記図柄表示手段に表示する制御を実行する演出制御基板と、
を備えた遊技機において、
前記複数の識別図柄の中には、第1識別図柄と前記第1識別図柄とは異なる第2識別図柄とを含み、前記第1識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記サブ制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するように設定され、前記第2識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記演出制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、
前記サブ制御基板及び前記演出制御基板のうち少なくとも一方に異常が生じた場合に異常であることを報知する報知手段と、
前記サブ制御基板及び前記演出制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄及び第2識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示する演出制御手段と、
前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第1識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記サブ制御基板に異常が生じたことを報知する第1異常報知手段と
前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第2識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記演出制御基板に異常が生じたことを報知する第2異常報知手段と、
を備えたことを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項2に記載のように、請求項1に係り、前記第1異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第1識別図柄に書き換え、前記第2異常報知手段は、前記演出制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第2識別図柄に書き換えることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項3に記載のように、請求項1又は2に係り、前記第1識別図柄と前記第2識別図柄には、各々前記当否判定結果の当たりを識別可能とする当たり用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有することを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項4に記載のように、請求項1〜3のいずれか1項に係り、前記複数の識別図柄の中には、前記第1識別図柄及び前記第2識別図柄とは異なる第3識別図柄を含み、前記第3識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記主制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、
前記演出制御手段は、前記主制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄、第2識別図柄及び第3識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示し、
前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第3識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記主制御基板に異常が生じたことを報知する第3異常報知手段を備えたことを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項5に記載のように、請求項4に係り、前記第3異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第3識別図柄に書き換えることを要旨とするものである。
また本発明遊技機は、請求項6に記載のように、請求項4又は5に係り、前記第3識別図柄には、前記当否判定結果の当たりを識別可能とする当たり用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有することを要旨とするものである。
請求項1の遊技機は、前記複数の識別図柄の中には、第1識別図柄と前記第1識別図柄とは異なる第2識別図柄とを含み、前記第1識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記サブ制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するように設定され、前記第2識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記演出制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、前記サブ制御基板及び前記演出制御基板のうち少なくとも一方に異常が生じた場合に異常であることを報知する報知手段と、前記サブ制御基板及び前記演出制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄及び第2識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示する演出制御手段と、前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第1識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記サブ制御基板に異常が生じたことを報知する第1異常報知手段と、前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第2識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記演出制御基板に異常が生じたことを報知する第2異常報知手段とを備えることにより、複数の制御基板のうち、サブ制御基板或いは演出制御基板の何れの基板に異常等が生じたのかを判断することができる。
請求項2の遊技機は、前記第1異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第1識別図柄に書き換え、前記第2異常報知手段は、前記演出制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第2識別図柄に書き換えるものであるから、サブ制御基板に異常がある場合に、第1識別図柄を表示することが可能であり、演出制御基板に異常がある場合に、第2識別図柄を表示することが可能である。
請求項3の遊技機は、前記第1識別図柄と前記第2識別図柄には、各々前記当否判定結果の当たりを識別可能とする当たり用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有するものであるから、当否判定結果の当たり、外れの何れにおいても、サブ制御基板或いは演出制御基板の何れに異常等が生じたかを判断することが可能である。
請求項4の遊技機は、前記複数の識別図柄の中には、前記第1識別図柄及び前記第2識別図柄とは異なる第3識別図柄を含み、前記第3識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記主制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、前記演出制御手段は、前記主制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄、第2識別図柄及び第3識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示し、前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第3識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記主制御基板に異常が生じたことを報知する第3異常報知手段を備えたことにより、複数の制御基板のうち、主制御基板に異常等が生じたことを判断することができる。
請求項5の遊技機は、前記第3異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第3識別図柄に書き換えるものであるから、主制御基板に異常等が生じたことを判断することが可能である。
請求項6の遊技機は、前記第3識別図柄には、前記当否判定結果の当りを識別可能とする当り用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有するものであるから、当否判定結果の当たり、外れの何れにおいても、主制御基板に異常等が生じたかを判断することが可能である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明の遊技機の一実施例であるパチンコ遊技機(以下、単に遊技機ということもある)の全体を示す正面図である。
図1に示す遊技機1は、外枠2と、該外枠2の一側に開閉自在に軸支されている合成樹脂製の前面枠3と、該前面枠3の上部開口部分を後側から塞ぐように取付けられている遊技盤4と、その遊技盤4の背面側に開閉係脱可能に設けられている機構板(図示せず)等から構成されている。またこの遊技機1は、左側面側にプリペイドカードユニット6が接続されている。
なお本発明において、遊技機1の前面とは遊技機正面側のことであり、遊技機の裏面或いは後方とは遊技機の背面側のことである。また遊技機の左側、右側、上側、下側とは、遊技機を前面から見た場合の左側、右側、上側、下側のことであり、図1において、図中、それぞれ左側、右側、上側、下側のことである。
図1に示すように、遊技盤4の前面には、外レール7と内レール8からなり遊技球を誘導する誘導レールが略円形渦巻き状に配置され、該誘導レールの内側の領域が遊技領域10として形成されている。発射装置から発射された遊技球は、誘導レールによって遊技領域10に誘導され、遊技盤4の前面の遊技領域10を下方に転動するように形成されている。
遊技機1の前面側には、遊技機1の右上隅に枠飾りランプ11が設けられ、遊技盤4の左右両側に左サイドランプ13及び右サイドランプ14が設けられている。また遊技機1の前面側の遊技盤4の下方には、払い出された遊技球を受けるための上側球受け皿16、該上側球受け皿16の満杯時に遊技球を受けるための下側球受け皿17、効果音等の音声を出力するスピーカ18、18、遊技者の発射レバー19の発射操作に応じて遊技球を前記遊技領域10へ向けて弾発発射するための発射装置20が設けられている。
遊技盤4の遊技領域10の略中央には、TFT−LCDモジュールを備える液晶表示ユニットからなる、ダミー図柄(サブ制御基板で決定する図柄)及び大当たり残り回数を表示するためのダミー図柄表示装置30が配設されている。また遊技領域10の左下側には、3つの7セグメント表示LEDからなる本特図(主制御基板で決定する図柄)を表示するための本特図表示装置36が配設されている。ダミー図柄表示装置30は、遊技の当否判定結果を複数の識別図柄の組合せにより表示して、遊技者が前記遊技の当否判定結果を視覚的に認識可能とするための本発明の図柄表示手段に該当する。また枠飾りランプ11は、主制御基板、サブ制御基板及び演出制御基板の何れかの基板に異常が生じた場合に異常であることを報知する本発明の報知手段に該当する。
図柄表示装置30の下方には、始動入賞口22が設けられ、その下に横長の開閉式の開口部を備える大入賞口23が設けられ、その側方に普通入賞口24等が配設されている。大入賞口23は、通常、開口部が閉鎖されているが、大当たりの状態になると開閉部材下端を中心に回動して上端が前方に倒れることで開口部が開放されて、該開口部から遊技球が容易に入賞するように形成されている。また遊技領域10には、遊技領域10に打ち込まれた遊技球を誘導する風車25、釘26等が設けられ、遊技領域10の最下部にはアウト口27が設けられている。
図2は図1の背面図である。図2に示すように、遊技機1の背面には、主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43、音声制御基板44等の遊技を制御するための制御基板や、払出制御基板45、電源基板46、発射制御基板47、枠用外部端子基板48等の各種基板、カードインターフェース接続部49等が設けられている。また遊技機1の背面の上方には、賞球が貯留される球タンク51、球寄せ52等が装着され、タンクレール、賞球誘導路等を介して球払い出し装置53が接続されている。
遊技機1の遊技の流れは以下の通りである。遊技機1の発射レバー19を操作して発射装置20から遊技球を発射すると、遊技球は遊技領域10を上から下に転動し流下する。すなわち発射装置20は、発射レバー19の操作により駆動する発射モータを裏側に有し、該発射モータの駆動により遊技球を弾発発射するようになっている。前記発射装置20により発射された遊技球は、前記遊技盤面に立設された外レール7と内レール8の誘導レール間に形成されている発射球誘導路を介して遊技領域10に誘導される。遊技領域10に誘導された遊技球は、転動しつつ下方へ落下し、前記始動入賞口22、大入賞口23及び普通入賞口等の各入賞口に入賞するか、或いは何処にも入賞しなければアウト口27から遊技盤4の裏側へ排出される。
遊技球が遊技領域10を流下中に始動入賞口22に入賞すると、入賞信号が主制御基板41の主制御回路61(図3参照)へ送られる。始動入賞口22の裏側には、始動入賞口22に入賞(入球)した遊技球を検出する始動入賞口検出スイッチ(始動口センサ70)が入賞球用通路に設けられている。入賞球用通路には、始動入賞口検出スイッチによる入賞球の検出が、大当たりの当否判定開始条件の成立に設定されていると共に、前記ダミー図柄の変動表示開始に対する起因に設定されている。また、遊技球が始動入賞口22に入賞すると、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。
主制御回路61では、始動入賞口22の入賞信号を受信すると、遊技の当否を判定する当否判断手段により当否(当たりと外れ)が判定される。さらに主制御回路61はサブ制御基板のサブ制御回路62を介して演出制御基板の演出制御回路63に制御信号を出力する。演出制御回路63は前記制御信号に起因してダミー図柄表示装置30に演出データを出力する。この演出データは、図1に示すようにダミー図柄表示装置30のダミー図柄表示部31におけるダミー図柄の表示態様を所定の時間、所定の順序で変化させる変動表示パターンに従って出力される。
ダミー図柄表示装置30は、遊技の当たり外れを判定する当否判定手段による当否判定結果を表示する部分である。図1に示すように、ダミー図柄表示装置30は、横に並ぶ3つの表示領域に分割された左側表示領域32、中央表示領域33、右側表示領域34からなるダミー図柄表示部31を備えている。ダミー図柄表示部31の左側表示領域32には左ダミー図柄Aが、中央表示領域33には中ダミー図柄Bが、右側表示領域34には右ダミー図柄Cが、それぞれ変動表示及び停止表示可能とされている。前記左側表示領域31、中央表示領域32、右側表示領域33に、それぞれ表示されるダミー図柄A〜Cは、『0、1、2、3、4、5、6、7、8、9』の10通りの図柄である。この0〜9の各数字はダミー図柄A〜Cの各図柄を構成する図柄構成要素(以下、図柄要素と略記することもある)である。また本特図表示装置36には、ダミー図柄A〜Cと同様に、『0、1、2、3、4、5、6、7、8、9』の10通り図柄要素のいずれかが、本特図A〜Cとして表示される。
ダミー図柄表示部31におけるダミー図柄の変動表示は、左ダミー図柄A、中ダミー図柄B、及び右ダミー図柄Cにおいて同時に変動を開始して、所定の変動表示パターンによって変動表示した後、各ダミー図柄は特定の図柄要素(0〜9の何れか一つの数字)で停止する。すなわちダミー図柄の変動表示とは、図柄表示部31の左ダミー図柄表示領域32、中ダミー図柄表示領域33、右ダミー図柄表示領域34において、図柄要素が順次表示される、いわゆる回転変動を始めて、所定時間経過後に図柄が完全に停止して、特定の図柄要素が表示されるまでの状態をいう。
ダミー図柄表示部31は、図柄の変動開始から特定時間後(変動態様ごとに定められている)に、主制御回路61から図柄停止信号を送信し、大当たり図柄乱数カウンタ又はダミー図柄乱数カウンタ等の図柄決定乱数により決定された左ダミー図柄Aの図柄要素a、中ダミー図柄Bの図柄要素b及び右ダミー図柄Cの図柄要素cで、図柄停止する。ダミー図柄は、左ダミー図柄A(停止した図柄要素a)、中ダミー図柄B(停止した図柄要素b)、右ダミー図柄C(停止した図柄要素c)からなり、3つの図柄要素(a、b、c)が組合されて一つのダミー図柄(本願請求項の識別図柄に相当する)として構成されている。
前記の当否判定結果が外れの場合は、ダミー図柄表示部31に、外れのダミー図柄(外れ図柄:各図柄要素a、b、cが特定の組合せからなる)が停止して表示される。ダミー図柄が外れ図柄で停止した場合、次の変動表示に関する入賞記憶があれば、次の入賞記憶に関する変動を開始する。
入賞記憶とは、ダミー図柄表示部31でダミー図柄の変動表示中に、前記始動入賞口22に遊技球が入賞した場合、直ちに新たなダミー図柄の変動表示を開始することができないため、始動入賞口検出スイッチによる遊技球検出数を予め設定された設定数までダミー図柄用保留球数として記憶しておくことである。入賞記憶は、大当たりの当否(遊技の当否)判定及びダミー図柄の変動表示を一旦保留し、順次大当たりの当否判定及びダミー図柄の変動表示を行う。前記始動入賞口検出スイッチによる最大保留球数は、現在変動中の記憶を含めず、最高4個である。始動入賞口検出スイッチがそれ以上入賞遊技球を検出しても、保留球数としては記憶されない無効球とされる。無効球については図柄の変動及び当否判定を行うことなく、入賞に対する賞球遊技球が所定数払い出される。
ダミー図柄表示部31の変動表示中においては、いわゆるリーチ状態を発生する場合がある。ここでリーチ状態とは、ダミー図柄表示部31で図柄が変動開始された後、図柄制御が進行して表示結果が停止表示される前段階において、特定の表示態様の大当たりの組み合わせが表示されやすい可変表示態様となったと遊技者に思わせるための表示状態のことである。
遊技機1は、前記の当否判定結果が当たりの場合は、図柄表示装置の左ダミー図柄A、中ダミー図柄B、右ダミー図柄Cの3つのダミー図柄A〜Cに、同じ図柄要素a〜cを表示した状態(この状態を、ぞろ目という)で停止して、当たりのダミー図柄(大当たり図柄)を表示して、遊技者に大当たりであることを示すようになっている。このように図柄表示装置30には、遊技者が遊技の当否判定結果を視覚的に識別可能とする識別図柄であるダミー図柄を表示することができる。大当たりになると、大入賞口駆動装置が作動し大入賞口23が開放される当たり遊技が行われる。当たり遊技では、大入賞口23は、開閉部材が倒れて開口部が開放した後、遊技球が10個入賞するか、或いは開放してから15秒経過するまで開閉部材が開放された後、閉鎖される。この開口部が開放してから閉鎖されるまでの開閉動作を1ラウンドとし、開閉動作は15ラウンドまで継続される。
大当たり図柄は、「0、0、0」〜「9、9、9」とから構成される。ダミー図柄表示部31のダミー図柄の組み合わせが当たり(大当たり)となる抽選確率は、低確率状態の1/315と、高確率状態の10/315の2種類である。
図3は図1の遊技機の制御基板や装置の接続を簡略に示すブロック図である。以下、遊技機1の電気制御について説明する。遊技機1の背面には、図2及び図3に示すように、上記遊技の当否判断を含む遊技機1の制御を行う各種制御回路を備えた各種制御基板が配設されている。各種基板は具体的には、主制御回路61が設けられた主制御基板41、該主制御回路61の制御下で制御を行うサブ制御回路62が設けられたサブ制御基板42(ランプ制御回路60を一部に有する)、演出制御回路63が設けられた演出制御基板43、音声制御回路64が設けられた音声制御基板44、払出制御回路65が設けられた払出制御基板45、発射制御回路67が設けられた発射制御基板47、フォト分配回路68、中継回路69が設けられた中継基板等からなる。これらの基板は、電源基板46(図3では記載を省略した)から電源供給を受けて作動し、上記制御基板(制御回路)に接続されている各装置を制御するようになっている。
主制御基板41とサブ制御基板42は接続されており、主制御基板41からサブ制御基板42に大当たりや外れ、高確率状態や低確率状態のコマンド、大当たり開始や終了、大当たり中、確変中大当たり回数、変動パターン、主制御回路61で生成した本図柄のコマンド等を送信している。そして、サブ制御基板42のサブ制御回路62で大当たりや外れ等の変動パターンに応じて、それに合わせた予告、リーチ等の演出を抽選で決定し、演出制御基板43の演出制御回路63に、決定された予告やリーチ、演出図柄等のコマンドを送ってダミー図柄表示装置30に表示するようになっている。
主制御回路61は、CPU611、RAM612、ROM613及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータ610、中継回路69、始動口センサ70、その他センサ、スイッチ類71、大入賞装置72、その他ソレノイド類73と上記マイクロコンピュータ610とを結ぶ入出力回路614、払出制御回路65、フォト分配回路68及びサブ制御回路62と上記マイクロコンピュータ610とを結ぶ入出力回路615等から構成され、遊技に関わる主制御を行う。
主制御回路61のCPU611は、制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行う他、大当たり乱数等も生成し、また各基板に制御コマンドを出力可能に構成されている。またRAM612は、始動口センサ70等で検出された保留球数等の記憶領域、CPU611で生成される各種乱数値用の記憶領域、各種データを一時的に記憶する記憶領域やフラグ、CPUの作業領域等を備えている。またROM613には、遊技上の制御プログラムや、制御データが書き込まれている他、大当たりの数値等が書き込まれている。主制御基板41の主制御回路61は、始動口センサ70からの信号を受信すると遊技の当否判定を行い、その当否判定結果を元に遊技の当否判定結果に関わる制御を実行して、サブ制御基板42のサブ制御回路62にコマンドを送信するように構成されている。
中継回路69は、大入賞装置72のソレノイド、カウントセンサ、特定領域センサ等の制御信号を受信する際の中継を行う。主制御回路61は、入出力回路614から入力される制御信号に基づき、その他ソレノイド類73の動作を制御する
サブ制御基板42は、CPU621、RAM622、ROM623及び複数のカウンタを備えたマイクロコンピュータ620、入出力回路624、625からなるサブ制御回路62とランプ制御回路60とから構成されている。ランプ制御回路60は、枠飾りランプ11、左サイドランプ13、右サイドランプ14、その他ランプ・LED21、演出制御回路63等に接続されている。サブ制御回路62は、主制御回路61と演出制御回路63に接続されており、主制御基板41の主制御回路61から送信される遊技の当否判定結果に関わるコマンドを受信して、遊技の当否判定結果を基に、予め設定された複数のダミー図柄の中から、前記遊技の当否判定結果に対応する識別図柄を選択する制御を実行して演出制御回路63にコマンドを送信するように構成されている。
演出制御回路63は、CPU631、RAM632、ROM633を備えたマイクロコンピュータ630、該マイクロコンピュータ630とサブ制御回路62とを結ぶ入出力回路634、図柄表示装置30やランプ制御回路626とを結ぶ入出力回路635等から構成され、サブ制御基板62から出力される制御信号に基づき、図柄表示装置30のダミー図柄表示部の可変制御を行う。
演出制御回路63のCPU631は、内部に制御部、演算部、各種カウンタ、各種レジスタ、各種フラグ等を備え、演算制御を行うようになっている。演出制御回路のRAM632は、各種データの記憶領域とCPUによる作業領域等を有している。演出制御回路63のROM633は、演出制御のための不変の情報、すなわち各種のプログラムや画像データ、定数等が記憶されている。演出制御回路63は、サブ制御基板のサブ制御回路62から送信される当否判定結果に対応するダミー図柄(識別図柄)に関わるコマンドを受信し、選択されたダミー図柄をダミー図柄表示部31(図柄表示手段)に表示する制御を実行するように構成されている。
ランプ制御回路60は、遊技機1の枠飾りランプ11、左サイドランプ13、右サイドランプ14、その他ランプやLED21等の発光を制御する。主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43で異常コマンドを検出した場合に、ランプ制御回路60には、枠飾りランプ11の点灯コマンドが送信され、ランプ制御回路60は枠飾りランプ11を点灯させるようになっている。
音声制御回路64は、サブ制御回路62の入出力回路と配線等の電気的接続手段により接続されて、サブ制御回路62から出力される制御信号に基づきスピーカ18から発する音声を制御する。
払出制御回路65は、主制御回路61と配線等による電気的な接続手段で接続され、主制御回路61から出力される制御コマンドを受信して、球貸モータ及び球貸センサからなる貸球払出装置52、プリペイドカードユニット6、発射ソレノイド及びタッチスイッチ等からなる発射装置20の発射制御回路67(発射制御基板47)、賞球モータ、賞球センサからなる賞球払出装置53における遊技球の払出を制御する。
以下、図3に示す遊技機の制御回路が実行する処理について説明する。図4は主制御回路の主制御全体処理を示すフローチャートであり、図5は主制御処理を示すフローチャートである。まず図4のフローチャートを用いて、遊技機1の主制御基板41に設けられている主制御回路61のCPUが実行する処理について説明する。主制御回路61が実行する処理では、以下のC1〜C9のカウンタ(乱数)が用いられる。いずれのカウンタも電源投入時における値は0(ゼロ)である。
(1)C1:大当たり当否判定用カウンタ(0〜314)
(2)C2:大当たり図柄決定用カウンタ(0〜9)
(3)C3:左図柄決定(外れ図柄決定)用カウンタ(0〜9)
(4)C4:中図柄決定(外れ図柄決定)用カウンタ(0〜9)
(5)C5:右図柄決定(外れ図柄決定)用カウンタ(0〜9)
(6)C6:演出選択用カウンタ(0〜49)
(7)C7:リーチ有無決定用カウンタ(0〜126)
尚、この処理で設定される図柄は、「本特図」であり、「0」〜「9」が本特図表示装置36に表示される。
前記主制御基板41(主制御回路61)に設けられる主なフラグとしては、以下のF1〜F5のフラグが用いられる。これらのフラグは、電源投入した際の初期設定時には全て0(ゼロ:セットされていない状態)にされる。
(1)F1:大当たりフラグ
(2)F2:始動口入賞フラグ
(3)F3:特別遊技実行中フラグ
(4)F4:リーチフラグ
(5)F5:確率変動フラグ
図4に示すように、まず主制御回路のCPUは、電源投入(オン)処理S10を行う。次にF5を0(ゼロ)にセットする(S20)。F5を0にセットすることにより、電源投入時は確率変動状態にならないように設定される。なお、その他のフラグ(F1〜F4)も0にセットしている。次にメインプログラムを走らせて主制御処理S30を行う。
この主制御全体処理において、電源投入処理(S10)では、スタックの設定、定数設定、CPUの設定、SIO、PIO、CTCの設定等を実行してデバイスの初期設定を行う。また、主制御回路のCPU611は割込み(1s)毎にメインルーチン(主制御回路のROM612に記憶されている各プログラム)を実行する。
図5に示すように主制御処理S30は、まず出力処理S305を行う。図6は出力処理を示すフローチャートである。出力処理S305は、図6に示すようにコマンドバッファ内のデータの有無の判別処理S306を行い、コマンドバッファ内にデータがあれば(Y)、S307でそのデータをサブ制御基板42に出力する。S306で、コマンドバッファ内にデータがなければ(N)、出力処理を終了する。
図5に示すように出力処理S305の次は入力処理S310を行う。図7は入力処理を示すフローチャートである。主制御回路61は、始動入賞口22に遊技球が入賞すると、検出手段(始動口センサ70)から送信された検出信号を受信する。入力処理S310は、図7に示すように、まず主制御回路61が検出手段からの検出信号の受信の有無を判別する処理S311を行う。S311で検出信号を受信したならば(Y)、S312で始動口入賞フラグF2を1にセットする。次にその他の入賞信号の受信の有無を判別する処理S313を行う。S313で、その他の入賞信号を受信したならば(Y)、S314でその他の入賞検出フラグを1にセットする処理を行う。S313で入賞信号の受信がなければ(N)この処理を終了する。
図5に示すように入力処理S310の次は乱数更新処理S315を行う。図8は乱数更新処理を示すフローチャートである。乱数更新処理S315は、図8に示すように、リセット割込み毎にカウンタC1、C2、C6、C7を1インクリメントする(S316)。次に、Cn<X(XはCnの最大値)となったら0クリアされる(S317、S318)。そして、更新毎に、各カウンタの更新数値がRAMの更新数値記憶エリアに各々記憶される(S319)。但し、C3〜C5カウンタについては、C2のカウンタがカウントアップするとC3を1インクリメント、C3がカウントアップするとC4を1インクリメント、C4がカウントアップするとC5を1インクリメント、C5がカウントアップすると1インクリメントする(同数値のカウンタを同期させない)構成である。
図5に示すように乱数更新処理S315の次は乱数取得処理S320を行う。図9は乱数取得処理を示すフローチャートである。乱数取得処理S320は図9に示すように、始動入賞口22への遊技球の入賞判別処理S321を行い、入賞があれば(Y)(始動入賞口装置用センサ検出時:F2=1の時に)、S322でF2を元に戻す(F2←0)処理を行った後、C1、C2の乱数を取得する処理S323を行う。S321で入賞がなければ(N)処理を終了する、尚、その他に始動ゲートへの遊技球の通過時(通過ゲート用センサ検出時)における乱数取得処理(図示を省略した)等が実行される。更新数値取得の処理については上記に示す処理と取得時が異なるのみであるので、図示を省略した。
図5に示すように乱数取得処理S320の次は判定条件成立の判別処理S325を行う。判定条件成立の判別処理S325は、大当たり当否判定条件が成立している状態で、現在特別遊技実行中であるか、或いは図柄変動表示中でないか確認して、現在特別遊技実行中でない或いは図柄変動表示中でなければ(Y)、次の大当たり当否判定処理S330、リーチ決定処理S340、表示態様決定処理S350、図柄決定処理S370が順次実行される。また現在特別遊技実行中或いは図柄変動表示中であれば(N)、大当たり当否判定処理S330、リーチ決定処理S340、表示態様決定処理S350、図柄決定処理S370は実行されずに、始動入賞装置開放処理S400にジャンプする。
図10は大当たり当否判定処理を示すフローチャートである。大当たり当否判定処理S330は図10に示すように、先ずS331でF5=1(現在確変中)か否かを確認する。S331でF5=1でない場合(N)には、S332で取得した大当たり乱数値C1=7か否かを判断する。S332でC1=7である場合(Y)には、S333で大当たりフラグF1を1にセットする。S332でC1=7でない場合(N)には、S335で大当たりフラグF1を0にセットする(通常時の大当たり確率が1/315となる)。
S331でF5=1である場合(Y)には、S334で取得した大当たり乱数値C1=0〜9か否かを判断する。S334でC1=0〜9である場合(Y)には、S333で大当たりフラグF1を1にセットする。S334でC1=0〜9でない場合(N)は、S335で大当たりフラグF1を0にセットする(通常時の大当たり確率が10/315となる)。尚、小当たり当否判定処理では、同様にして取得数値が7(当たり値)であれば、小当たりフラグを1にセットする。
図11はリーチ決定処理を示すフローチャートである。リーチ決定処理S340は図11に示すように、S341でC7を取得して、S342で大当たりフラグF1=1であるか否かを判別する。S342でF1=1でなければ(N)、S343でC7の数値を確認する。S343でC7の値が10又は30であれば、S344でリーチフラグF4を1に設定して終了する。S343でC7の値が10又は30でなければ(N)、フラグを設定せずにこのリーチ決定処理を終了する。尚、S342で大当たりフラグF1=1の場合は、後述するが、大当たりとなるので、必然的にリーチを経由するのでS343の処理は採用されず、S344でリーチフラグF4を1に設定して終了する。
図12は表示決定態様処理を示すフローチャートである。表示態様決定処理S350では図12に示すように、まずS351で演出選択用カウンタC6を取得して、S352でF1=1(大当たり)か否かを判断する。S352でF1=1でない場合(N)、S353でリーチフラグF4=1(リーチ)か否かを判断する。S353でF4=1でない場合(N)、S354で表示態様1(外れリーチなし)の変動パターン(変動時間5秒)として設定する。S353でF4=1である場合(Y)、S355でC6=0〜29か否かを判断する。S355でC6=0〜29である場合(Y)、S356で表示態様2(外れリーチAあり)の変動パターン(変動時間10秒)として設定する。S355でC6=0〜29でない(C6=30〜49である)場合(N)、S357で表示態様3(外れリーチBあり)の変動パターン(変動時間20秒)として設定する。
S352(大当たりか否かの判断処理)において、F1=1である場合(Y)、リーチフラグF4=1は必然的に成立している。次にS358でC6=0〜29か否かを判断する。S358でC6=0〜29である場合(Y)、S359で表示態様4(当たりリーチAあり)の変動パターン(変動時間10秒)として、設定する。S358でC6=0〜29でない(C6=30〜49)場合(N)、S360で表示態様5(当たりリーチBあり)の変動パターン(変動時間20秒)として、設定する。
図13は図柄決定処理を示すフローチャートである。次に図柄決定処理S370では図13に示すように、S371でF1=1か否かを確認して、F1=1の場合(Y)は大当たりとなるので、S372で始動入賞時に取得したC2の値に基づく図柄を設定する。S371でF1=1ではない場合(N)は、S373で外れ停止図柄としてC3〜C5を取得して停止図柄を設定する。S373でC3〜C5を取得したら、S374でC3(左)=C5(右)=C4(中)か否かを確認する。S374でC3(左)=C5(右)=C4(中)である場合(Y)、リーチ演出をするか否かを判断するために、S375でリーチフラグF4が1か否かを確認する。
S375でリーチフラグF4が1であれば(Y)、外れリーチ演出を行うので、S376で中図柄C4に+1加算した値を設定する。また、S375でリーチフラグF4が0であり外れリーチ演出を行わない場合(N)は、S377で右図柄C5に+1加算した値を設定する。
S374のC3(左)=C5(右)=C4(中)かの確認処理において、C3(左)=C5(右)=C4(中)でない場合(N)、S378でC3(左)=C5(右)であるか否かの確認処理をする。C3(左)=C5(右)である場合(Y)、リーチ演出をするか否かを判断するために、S379でリーチフラグF4=1か否かを確認する。S379でリーチフラグF4=1である場合(Y)、外れリーチ演出を行うので、S380で、取得した(C3〜C5)により停止図柄を決定する。また379でリーチフラグF4=0であり1でない場合(N)、外れリーチ演出を行わないので、S377で右図柄C5を+1加算する。
S374でC3=C4=C5でなく(N)、S378でC3=C5でない場合(N)、S381でリーチフラグF4=1か否かを確認する。S381でリーチフラグF4=1の場合(Y)、外れリーチ演出を行うので、S382でリーチを起こすため、C5をC3の値と同じ数値に書き換え、C4の値はC3の値に+1した値に書き換え設定する。またS381でリーチフラグF4が0であり外れリーチ演出は行わない場合(N)は、S380で、取得したC3〜C5により停止図柄を決定する。尚、S371で大当たりフラグF1=1ではない場合(N)は、S376、S377、S380、S382の処理の後、S383でリーチフラグF4を0クリアしてこの図柄決定処理S370を終了する。
普通図柄決定処理においては、特に図示しないが、小当たり取得数値に対応した1桁の図柄を決定し表示する。図5に示す始動入賞装置開放処理S400は、小当たりが成立した場合には、普通図柄の停止を確認して始動入賞装置を開放する。そして、開放時間が0.4秒経過するか或いは入賞球が6個に達するかの何れかの条件が成立すると、始動入賞装置を閉鎖しこの処理を終了する。
始動入賞装置は、閉鎖時においては左右の羽根部材が略垂直状態であり遊技球を受け入れ難く、開放時においては羽根部材が逆ハの字状態となり遊技球を受け入れ易くなる。羽根部材の動作はソレノイドによって為され、始動入賞装置への入賞毎に払出装置によって賞球が払い出される。
図14は特別遊技実行処理を示すフローチャートである。特別遊技実行処理S410は図14に示すように、先ずS411で特別遊技実行中フラグF3=1か否かを判断する。S411でF3=1でない場合(N)、S412でF1=1(大当たり)か否かを判断する。S412でF1=1である場合(Y)には、S413で本特図及びダミー図柄の確定表示を確認し、確定表示が行われていない場合(N)は、この特別遊技実行処理S410を終了する。
S413で本特図及びダミー図柄の確定表示が行われた場合(Y)には、S414でF3に1をセット(特別遊技状態中である)し、S415でF1を0にセットする。その後、S416で確変中大当たり残り回数K=0か否かを判断する。S416でK=0である場合(Y)には、S417でKを5(確変中大当たり残数回数を5回)にセットし、S418で特別遊技を開始する。S416でK=0でない場合(N)には、そのままS418で特別遊技状態を開始する。
S411で特別遊技開始或いはF3=1である場合(Y)には、S419で特別遊技状態終了条件が成立したか否かを判断する。尚、特別遊技状態の終了条件とは、大入賞口が開放してから遊技球が10球入賞するか、10球入賞する前に開放時間が30秒間経過した場合に大入賞口が閉鎖する行為が15回(即ち15ラウンド)行われた場合を言う。
S419で特別遊技状態終了条件が成立していない場合(N)には、この特別遊技実行処理S410を終了する。一方、S419で特別遊技状態終了条件が成立した場合(Y)には、S420で大当たり残り回数KをK−1にセットする(即ち、確変中大当たり残り回数が1回減ったことを意味する)。その後S421で1回減少した大当たり残り回数KがK=0でない場合(N)には、S422でF5を1にセットする。S421でK=0である場合(Y)には、S423でF5を0にセットする(即ち、大当たりセット回数の残りが0になった場合には低確率状態に移行させて、大当たりセット回数の残りが1〜5回の場合は、その間、高確率状態になることを意味する)。その後、S424でF3を0にセットする。尚、遊技球が大入賞口への入賞毎に、所定の賞球が払出装置によって払い出される。
遊技機においては、その他、種々の処理が実行されているが、本発明に特に係りのない処理については説明を省略する。
以下、サブ制御基板42のサブ制御回路62で行うサブ制御処理について説明する。図15はサブ制御メイン処理を示すフローチャートである。サブ制御メイン処理S500は図15に示すように、先ずS510でCPU初期化処理を行う。次いでS520で電断信号がONであり且つRAM内容が正常か否かを判断する。S520でRAM内容が正常の場合(Y)には、そのままS540の乱数シード更新をループする。S520でRAM内容が正常でない場合(N)には、S530でRAMの初期化を行った後、S540の乱数シード更新をループする。
次に割込み処理について説明する。図16は受信割込み処理を示すフローチャートである。受信割込み処理S550は図16に示すように、S555でメイン制御からのストローブ(STB)信号がONされたか否かを判断する。S555でSTB信号がONされた場合(Y)には、S560で主制御回路61からの受信コマンドを格納する。尚、この受信コマンドには、大当たり・外れの変動パターンや高確率状態・低確率状態、大当たり開始、大当たり終了、大当たり中、確変中大当たり残回数、主制御回路61で作成した本特図指定コマンド、変動パターン等のコマンドを受信したか否かを判断する。主制御回路61からのSTB信号がONされていない場合(N)には、この受信割込み処理S550を終了する。
図17は2msタイマ割込み処理を示すフローチャートである。2msタイマ割込処理S570は図17に示すように、ランプデータ出力処理S572を行い終了する。S570のランプデータ出力処理では10msタイマ割込み処理で作成したランプデータの出力を行う。なお、その他の処理については説明を割愛する。
図18は10msタイマ割込み処理を示すフローチャートである。10msタイマ割込処理S580は図18に示すように、コマンド監視処理S600、ランプ処理S660、コマンド送信処理S670を順次行い終了する。なお、その他の処理については説明を割愛する。コマンド監視処理S600は、受信割込み処理S550で受信したコマンドの解析処理及び動作の設定を行う。コマンド監視処理S600は受信している全てのコマンドについて行う。コマンド監視処理S600の詳細は後述する。ランプ処理S660は、出力するランプデータの作成及び演出時間の管理を行う。コマンド送信処理S670は、例えば本実施例では、演出制御基板43によりセットした大当たり確定回数報知のコマンド、コマンド監視処理S600にて得られた、ダミー図柄表示装置30に表示するダミー図柄のコマンド等を送信する。
図19はコマンド監視処理を示すフローチャートである。コマンド監視処理S600は図19に示すように、先ずS605で受信コマンドが主制御回路61からの本特図指定コマンドであるか否かを判断する。S605で受信コマンドが本特図指定コマンドである場合(Y)には、S610で主制御回路61から受信した図柄指定コマンドを図柄指定のRAMに格納してこのコマンド監視処理S600終了する。S605で受信コマンドが図柄指定コマンドでない場合(N)には、S615で受信コマンドが変動パターンであるか否かを判断する。S615で受信コマンドが変動パターンでない場合(N)は、このコマンド監視処理S600を終了する。
S615で受信コマンドが変動パターンである場合(Y)は、S620で受信コマンドが図柄指定コマンドか否かの判断処理で格納された図柄指定のRAMがコマンド0xFF(異常コマンド)でない(Y)か否(N:異常コマンドである)かを判断する。
S620で主制御回路61で作成されて格納されたコマンドが0xFF(異常コマンド)である場合(N)には、S660で左ダミー図柄(演出図柄)を強制的に「2」にセットし、演出制御基板側に演出図柄コマンド「2」を送信し、枠飾りランプ11に点灯コマンドを送信して枠飾りランプ11を点灯する。このことから、S660では、主制御回路61から送信されたコマンドが異常であることを認識することが可能な図柄を生成する。
S620では、格納された図柄指定のRAMがコマンド0xFF(異常コマンド)でない場合(Y)には、S625では、図柄指定のRAMに格納された本特図を使用して、左演出図柄(0〜9)の何れかを作成し、演出図柄のRAMに格納する。その後、S630では演出図柄のRAMが正常な値か否かを判断する。
S630で演出図柄のRAMが正常な値と判断しない場合(N)には、S635で不正な値として0xFF(異常コマンド)をセットする。S630で演出図柄のRAMが正常な値として判断した場合(Y)、或いはS635で不正な値として0xFFをセットした後は、S640で演出図柄のRAMが0xFFでないか否かを判断する。
S640のRAMが0xFFでないか否かの判断処理で、0xFFでない場合(正常な値の場合)(Y)には、S645で正常な値を格納している演出図柄のRAMを演出制御基板43の演出制御回路63側に送信する。一方、S630でRAMが正常な値でない0xFFの場合(N)には、S655で左演出図柄を「1」にセットして演出制御基板43の演出制御回路63に送信し、枠飾りランプ11に点灯コマンドを送信して枠飾りランプ11を点灯する。このことからS655では、サブ制御基板42において異常があったことを認識することが可能な図柄を生成する処理である。
S645、S655、S660で、RAM(演出図柄)を液晶側に送信した後、最後に、S650でRAM(図柄指定)及びRAM(演出図柄)に0xFFを格納して(クリアする)、このコマンド監視処理S600を終了する。
以下、演出制御基板43で行われる処理について説明する。図20は演出制御基板側図柄生成処理を示すフローチャートである。演出制御基板側図柄生成処理S700は図20に示すように、先ずS705でサブ制御基板42から受信したコマンドが演出図柄コマンド(0〜9)か否かを判断する。S705で演出図柄コマンドである場合(Y)には、S710で演出図柄コマンドをRAM(演出図柄)に格納して、この処理を終了する。
S705において受信コマンドが演出図柄コマンド(0〜9)でない場合(N)には、S715で受信コマンドが変動パターンか否かを判断する。S715で変動パターンでない場合(N)には、この演出制御基板側図柄生成処理S700を終了する。一方、S715で受信コマンドが変動パターンである場合(Y)には、S720でRAM(演出図柄)が0xFF(異常コマンド)でない(Y)か否(N)かを判断する。S720でRAM(演出図柄)が0xFF(異常コマンド)でない場合(Y)には、S725で、格納されたRAM(演出図柄)をもとにして液晶表示図柄を生成する。
一方、S720においてRAM(演出図柄)が0xFF(異常コマンド)である場合(N)には、S730で左演出図柄を強制的に「3」にセットし、液晶側に送信し、枠飾りランプ11に点灯コマンドを送信して枠飾りランプ11を点灯する。これは演出制御基板43に異常があったことを認識させるための図柄を生成する処理である。
S725又はS730の次に、S735で大当たり変動パターンか否かを判断する。S735で大当たり変動パターンである場合(Y)には、S740で今まで生成されてきて格納されたRAM(演出図柄)(左図柄を生成する)をもとに中・右図柄を同じ図柄に設定し(設定A)、表示図柄をダミー図柄表示装置30に表示する。具体的には、「6、6、6」、「7、7、7」等のぞろ目の図柄である。一方、S735で大当たり変動パターンでない場合(N)、S745でリーチ変動パターンであるか否かを判断する。S745でリーチ変動パターンである場合(Y)には、S750でRAM(演出図柄)(左図柄を生成する)をもとに右図柄を同じ図柄かつ中図柄を異なる図柄に設定し(設定B)、表示図柄をダミー図柄表示装置30に表示する。具体的には「9、5、9」、「7、6、7」等の左右図柄が同じで中図柄が異なる図柄である。
S745でリーチ変動パターンでない場合(N)、すなわちど外れ変動パターンである場合には、S760で右図柄をRAM(演出図柄)に設定し、右・中図柄を上記設定A、設定B以外の図柄の組合せとなるように設定し、表示図柄をダミー図柄表示装置30に表示する。具体的な表示図柄は、「9、2、2」、「8、3、2」等の図柄である。次にS765でRAM(演出図柄)に0xFFを格納し(クリアする)、この演出制御基板側図柄生成処理S700を終了する。
図21は、ランプ制御処理を示すフローチャートである。ランプ制御処理S800は、異常コマンド(0xFF)をサブ制御回路62又は演出制御回路63で受信したか否かの判別処理S810を行う。S810で異常コマンドを受信した場合(Y)には、枠飾りランプ11を点灯させる。一方、S810で異常コマンドを受信しなかった場合(N)には、枠飾りランプ11を点灯させずにランプ制御処理を終了する。
具体的な図柄表示の制御フローは、以下の通りである。
(1)主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43の何れもが正常の場合
主制御基板31の図柄決定処理により、本特図の組合せを生成する。ここで、本特図表示装置36には、生成された本特図の組合わせをそのまま表示する。例えば、左特図は「1」に決定されたものとする。
主制御基板41からサブ制御基板42に、生成された左本特図コマンドと変動パターンコマンドを送信する。そして、左本特図コマンド(本実施例では「1」)をRAM(図柄指定)に格納する。次に0xFFコマンドが無いかを判断し、0xFFコマンドは無いため、RAM(図柄指定)を使用し、左図柄「1」を作成して、RAM(演出図柄)に格納する。格納されたRAM(演出図柄)が正常な値と判断されるため、RAM(演出図柄)「1」を演出制御基板43に送信する。
サブ制御基板42から演出制御基板43に生成された演出図柄コマンド「1」をRAM(演出図柄)に格納する。次に0xFF(異常コマンド)でないため、格納されたRAM(演出図柄)「1」をもとに液晶表示図柄を生成する。次に大当たりのリーチなのかど外れなのかに応じて、表示図柄を表示する。例えば、大当たり変動パターンの場合には「1、1、1」で表示する。リーチ変動パターンの場合には、「1、0、1」、「1、2、1」・・・「1、9、1」の何れかで表示する。ど外れパターンの場合には、上記以外の表示であるため、「1、2、2」等の表示をする。
(2)主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43のうち主制御基板41に異常がある場合
主制御基板41に異常がある場合とは、正常であれば、主制御基板41からサブ制御基板42に図柄指定コマンドと変動パターンコマンドの双方が送信されるものが、ノイズや不正電波等によって、図柄指定コマンドは送信されず、変動パターンコマンドのみが送信されることをいう。
主制御基板41の図柄決定処理により本特図の組合せを生成する。ここで、本特図表示装置36には、生成された本特図の組合せをそのまま表示する。例えば、左本特図は「1」に決定されたものとする。
サブ制御基板42のコマンド監視処理において、図柄指定コマンドが受信されないため、RAM(図柄指定)に主制御基板41で生成された図柄1が格納されない。そのため、異常コマンド0xFFが格納される。RAM(図柄指定)が0xFFであるため、強制的にダミー図柄を「2」にセットして、演出制御基板側に送信する。その後、RAM(図柄指定)及びRAM(演出図柄)の0xFFをクリアする。
サブ制御基板42から演出制御基板43に生成された演出図柄コマンド「2」をRAM(演出図柄)に格納する。次に0xFF(異常コマンド)でないため、格納されたRAM(演出図柄)「2」をもとに液晶表示図柄を生成する。次に大当たりなのかリーチなのかど外れなのかに応じて、表示図柄を表示する。主制御基板41に異常があった場合、例えば、大当たり変動パターンの場合には「2、2、2」で表示する。リーチ変動パターンの場合には「2、0、2」・・・「2、9、2」の何れかで表示する。ど外れパターンの場合には、上記以外の表示であるため、「2、2、4」等で表示する。即ち停止表示した図柄の中に「2」が表示された場合には、主制御基板に異常があることを判断することが可能である。
(3)主制御基板、サブ制御基板、演出制御基板のうちサブ制御基板に異常がある場合
サブ制御基板に異常がある場合とは、RAMの破損等により、例えば乱数値が通常0〜99であるところが1〜199になっている場合や、ダミー図柄に設定されるはずの値が本特図と一致していない場合等である。
主制御基板41の図柄決定処理により本特図の組合せを生成する。ここで、本特図表示装置36には生成された本特図の組合せをそのまま表示する。例えば、左本特図は「1」に決定されたものとする。
主制御基板41からサブ制御基板42に、生成された左本特図コマンドと変動パターンコマンドを送信する。そして、左本特図コマンド(本実施例では1)をRAM(図柄指定)に格納する。次に、0xFFコマンドが無いかを判断し、0xFFコマンドは無いため、RAM(図柄指定)を使用し、左ダミー図柄「1」を作成して、RAM(演出図柄)に格納する。しかしながら、この時点でRAM等の破損により通常左ダミー図柄が「1」であるはずが、「1」以外の数値、例えば「29」等に設定された場合、格納されたRAM(演出図柄)が正常な値と判断されていないため、不正な値として0xFFがセットされる。次にRAM(演出図柄)が0xFFであるため、ダミー図柄を「1」にセットし、演出制御基板43に送信する。
サブ制御基板42から演出制御基板43に、生成された演出図柄コマンド「1」を送信しRAM(演出図柄)に格納する。次に0xFF(異常コマンド)でないため、格納されたRAM(演出図柄)「1」をもとに液晶表示図柄を生成する。次に大当たりなのかリーチなのかど外れなのかに応じて、表示図柄を表示する。例えば、大当たり変動パターンの場合には、「1、1、1」で表示する。リーチ変動パターンの場合には「1、0、1」、「1、2、1」・・・「1、9、1」の何れかで表示する。ど外れパターンの場合には上記以外の表示であるため、「1、4、4」等で表示する。即ち、停止表示した図柄の中に1が表示された場合には、サブ制御基板に異常があると判断することが可能である。
(4)主制御基板、サブ制御基板、演出制御基板のうち演出制御基板に異常がある場合
演出制御基板43に異常がある場合とは、ノイズ等の影響によりサブ制御基板42から「1」の図柄コマンドを受信できなかったり、「1」の図柄コマンドを受信したにも関わらず、演出制御基板43内の処理において、正常に「1」の図柄を表示できなかったりする場合である。
主制御基板41の図柄決定処理により本特図の組合せを生成する。ここで、本特図表示装置36に生成された本特図の組合せをそのまま表示する。例えば、左本特図は「1」に決定されたものとする。
主制御基板41からサブ制御基板42に、生成された本特図コマンドと変動パターンコマンドを送信する。そして本特図コマンド(本実施例では「1」)をRAM(図柄指定)に格納する。次に0xFFコマンドが無いかを判断し、0xFFコマンドは無いため、RAM(図柄指定)を使用し、左ダミー図柄「1」を作成して、RAM(演出図柄)に格納する。格納されたRAM(演出図柄)が正常な値と判断されるため、RAM(演出図柄)「1」を演出制御基板側に送信する。
サブ制御基板42から演出制御基板43に、生成された演出図柄コマンド「1」を送信しRAMに格納する予定であるが、ここでノイズ等の影響により0xFFが格納される。次に0xFF(異常コマンド)であるため、ダミー図柄を「3」にセットし、ダミー図柄表示装置30に表示する図柄(表示図柄)を生成する。次に大当たりなのかリーチなのかど外れなのかに応じて表示図柄を表示する。例えば、大当たり変動パターンの場合には「3、3、3」で表示する。リーチ変動パターンの場合には「3、0、3」、「3、1、3」、「3、2、3」、「3、4、3」・・・「3、9、3」の何れかで表示する。ど外れパターンの場合には、上記以外の表示であるため、「3、4、4」等で表示する。即ち、停止表示した図柄の中に3が表示された場合には、演出制御基板に異常があると判断することができる。
尚、制御基板に異常が生じた場合、ダミー図柄表示装置30には識別図柄として「1」、「2」、「3」のいずれかの図柄が表示されると共に、枠飾りランプ11(異常報知手段)が点灯して異常を報知している。そのため、ダミー図柄表示装置30に表示される識別図柄が、制御基板に異常がない場合に表示される識別図柄ではなく、制御基板の異常による図柄であることを明確に認識すると共に、ダミー図柄表示装置の識別図柄を見ればどの制御基板に異常が生じているのかを識別することができる。
(5)主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43のうち、主制御基板41とサブ制御基板42の両方に異常がある場合、フロー上、サブ制御基板42の異常として判断され、「1」が表示される。
(6)主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43のうち、主制御基板41と演出制御基板43の両方に異常がある場合、フロー上、演出制御基板43の異常として判断され、「3」が表示される。
(7)主制御基板41、サブ制御基板42、演出制御基板43のうち、サブ制御基板42と演出制御基板43の両方に異常がある場合、フロー上、演出制御基板43の異常として判断され、「3」が表示される。
(8)本実施例では、一の識別図柄(ダミー図柄)は、複数の識別図柄構成要素(左ダミー図柄、中ダミー図柄、右ダミー図柄)の組合せから構成されている。複数の識別図柄の各々は、互いに識別図柄構成要素(図柄要素)の組合せが異なる。複数の識別図柄のうち2つ以上の識別図柄によって、第1識別図柄群(本発明の第1識別図柄に相当している)を構成している。第1識別図柄群を構成している識別図柄のうち少なくとも1つの識別図柄は、当否判定結果のうち当たりを識別可能とする当たり用識別図柄(例えば、「1、1、1」など)であり、残りの識別図柄は当否判定結果のうち外れを識別可能とする外れ用識別図柄(例えば、「1、8、9」、「1、5、1」など)である。
当たり用識別図柄及び外れ用識別図柄の各々を構成している複数の識別図柄構成要素の組合せの一部には、共通した第1特定識別図柄構成要素(例えば、左ダミー図柄「1」)が含まれている。この第1特定識別図柄構成要素を図柄表示手段(ダミー図柄表示装置30等)で見ることと報知手段の報知(枠飾りランプ11の点灯)によって当否判定結果の当否のいずれの場合においても、サブ制御基板42に異常等が生じていることを判断することが可能である。
同様に、第1識別図柄群とは異なる第2識別図柄群(本発明の第2識別図柄に相当している)があり、第2特定識別図柄構成要素(例えば、左ダミー図柄「3」)がある。この第2特定識別図柄構成要素を図柄表示手段で見ることと報知手段の報知によって、当否判定結果の当否のいずれの場合においても、演出制御基板43に異常等が生じていることを判断することが可能である。
同様に、第1識別図柄群及び第2識別図柄群とは異なる第3識別図柄群(本発明の第3識別図柄に相当している)があり、第3特定識別図柄構成要素(例えば、左ダミー図柄「2」)がある。この第3特定識別図柄構成要素を図柄表示手段で見ることと報知手段の報知によって当否判定結果の当否の何れの場合においても、主制御基板41に異常等が生じていることを判断することが可能である。
なお、第1識別図柄、第2識別図柄、第3識別図柄は主制御基板、サブ制御基板、演出制御基板に異常がない場合には正常な識別図柄のみとして図柄表示手段に表示されるものであり、主制御基板、サブ制御基板、演出制御基板の何れかに異常がある場合には異常な識別図柄或いは正常な識別図柄として図柄表示手段に表示されるものである。
(9)本実施例では、識別図柄として、主制御基板41に異常がある場合には「2」を、サブ制御基板42に異常がある場合には「1」を、演出制御基板43に異常がある場合は「3」を使用して、ダミー図柄表示装置30のダミー図柄表示部31に通常の演出図柄として表示される図柄を表示するようにしているが、ダミー図柄表示装置30に、通常の演出図柄以外の図柄を表示するようにしてもよい。例えば、「0」〜「9」以外の図柄として、主制御基板41に異常がある場合には「12」を、サブ制御基板42に異常がある場合には「10」を、演出制御基板43に異常がある場合は「11」を使用して図柄を表示するようにしてもよい。
本発明の遊技機の正面図である。 図1のパチンコ機の背面図である。 図1の遊技機の制御基板や装置の接続を簡略に示すブロック図である。 主制御回路の主制御全体処理を示すフローチャートである。 主制御処理を示すフローチャートである。 出力処理を示すフローチャートである。 入力処理を示すフローチャートである。 乱数更新処理を示すフローチャートである。 乱数取得処理を示すフローチャートである。 大当たり当否判定処理を示すフローチャートである。 リーチ決定処理を示すフローチャートである。 表示態様決定処理を示すフローチャートである。 図柄決定処理を示すフローチャートである。 特別遊技実行処理を示すフローチャートである。 サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。 受信割込み処理を示すフローチャートである。 2msタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 10msタイマ割込み処理を示すフローチャートである。 コマンド監視処理を示すフローチャートである。 演出制御基板側図柄生成処理を示すフローチャートである。 ランプ制御処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
11 枠飾りランプ(報知手段)
30 ダミー図柄表示装置(図柄表示手段)
41 主制御基板
42 サブ制御基板
43 演出制御基板
61 主制御回路
62 サブ制御回路
63 演出制御回路

Claims (6)

  1. 遊技者が遊技の当否判定結果を視覚的に認識可能とする識別図柄を表示するための図柄表示手段と、
    前記遊技の当否の判定を行い、前記遊技の当否判定結果を基に前記遊技の当否判定結果に関わる制御を実行してコマンドを送信する主制御基板と、
    前記主制御基板から送信される前記遊技の当否判定結果に関わるコマンドを受信して、前記遊技の当否判定結果を基に、予め設定された複数の識別図柄の中から前記遊技の当否判定結果に対応する識別図柄を選択する制御を実行してコマンドを送信するサブ制御基板と、前記サブ制御基板から送信される前記選択された識別図柄に関わるコマンドを受信し、前記選択された識別図柄を前記図柄表示手段に表示する制御を実行する演出制御基板と、
    を備えた遊技機において、
    前記複数の識別図柄の中には、第1識別図柄と前記第1識別図柄とは異なる第2識別図柄とを含み、前記第1識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記サブ制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するように設定され、前記第2識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記演出制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、
    前記サブ制御基板及び前記演出制御基板のうち少なくとも一方に異常が生じた場合に異常であることを報知する報知手段と、
    前記サブ制御基板及び前記演出制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄及び第2識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示する演出制御手段と、
    前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第1識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記サブ制御基板に異常が生じたことを報知する第1異常報知手段と、
    前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第2識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記演出制御基板に異常が生じたことを報知する第2異常報知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記第1異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第1識別図柄に書き換え、前記第2異常報知手段は、前記演出制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第2識別図柄に書き換えることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記第1識別図柄と前記第2識別図柄には、各々前記当否判定結果の当たりを識別可能とする当たり用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記複数の識別図柄の中には、前記第1識別図柄及び前記第2識別図柄とは異なる第3識別図柄を含み、前記第3識別図柄は前記当否判定結果としての場合と前記主制御基板に異常が生じた場合に異常報知としての場合とで前記図柄表示手段に表示するよう設定されており、
    前記演出制御手段は、前記主制御基板が正常な場合、前記報知手段による報知は行わず、前記サブ制御基板で前記第1識別図柄、第2識別図柄及び第3識別図柄を含む複数の識別図柄の中から前記識別図柄を選択し、前記演出制御基板によって前記選択された識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示し、
    前記報知手段による報知を行うと共に前記演出制御基板によって前記第3識別図柄を前記遊技の当否判定結果として前記図柄表示手段に表示することによって前記主制御基板に異常が生じたことを報知する第3異常報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記第3異常報知手段は、前記サブ制御基板で前記複数の識別図柄の中から識別図柄を選択した場合においても、前記第3識別図柄に書き換えることを特徴とする請求項4に記載の遊技機。
  6. 前記第3識別図柄には、前記当否判定結果の当たりを識別可能とする当たり用の識別図柄と、外れを識別可能とする外れ用の識別図柄の双方を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の遊技機。
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