JP2001252430A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001252430A
JP2001252430A JP2000067785A JP2000067785A JP2001252430A JP 2001252430 A JP2001252430 A JP 2001252430A JP 2000067785 A JP2000067785 A JP 2000067785A JP 2000067785 A JP2000067785 A JP 2000067785A JP 2001252430 A JP2001252430 A JP 2001252430A
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ordinary
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JP2000067785A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takehiro Kondo
武宏 近藤
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 普通図柄に関する遊技制御手段の制御負担を
軽減する。 【解決手段】 普通図柄の変動結果が当りになると始動
入賞検出用のチューリップが一定期間開成状態となる遊
技機において、普通図柄の表示制御を、特別図柄の表示
制御を担う表示制御基板に負担させ、遊技制御基板から
送信されるコマンド(普通図柄変動開始コマンド、普通
図柄指定コマンド、普通図柄変動停止コマンド)を受け
た表示制御基板によって可変表示装置に普通図柄が表示
されるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機などで代表される遊技機に関し、
詳しくは、表示状態が変化可能な特別可変表示部を含
み、特別可変表示部の表示結果に応じて大当り状態に制
御可能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機の一例となるパチンコ遊
技機には、たとえば、所定の普通可変入賞球装置(左右
一対の可動片が設けられた電動チューリップ等)に打玉
が始動入賞した場合に特別図柄が変動を開始し、その特
別図柄の表示結果がゾロ目等の特定の表示態様となった
場合にアタッカが開放状態となる第1種のパチンコ遊技
機がある。あるいは、普通可変入賞球装置に打玉が始動
入賞した場合に、中央に複数の入賞口を備えた可変入賞
球装置が短い期間だけ打玉を中央の複数の入賞口に入賞
させることが可能な状態に変化し、その期間に打玉を中
央の複数の入賞口のうちの特定入賞口に入賞させること
で、その可変入賞球装置が繰返し継続して開放状態とな
る第2種のパチンコ遊技機もある。
【0003】この種の従来の遊技機では、さらに、7セ
グメント表示器等によって普通図柄と呼ばれる図柄の変
動表示(可変表示)がなされ、その変動表示の停止時の
表示結果が予め定められた当り(小当り)の態様となれ
ば、普通可変入賞球装置が開放する。これにより、始動
入賞を得やすい状態となる。
【0004】従来、この種の普通図柄は、遊技状態を制
御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ
等)によって直接制御されており、たとえば、遊技制御
用マイクロコンピュータから7セグメント表示器に対し
て各LEDを制御する制御信号が出力されることによっ
て、その7セグメント表示器に普通図柄が表示されるよ
うに構成されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常、
遊技制御手段は、上述したような普通図柄の表示制御の
他、大当りを発生させるか否かについての決定、普通図
柄の当りを発生させるか否かの決定、その他の様々な遊
技制御を実行する必要があるために、制御負担が大きく
なりがちであった。
【0006】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、遊技制御手段における普通図柄
の制御負担を軽減することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、表示状態が変化可能な普通可変表示部と、表示状態
が変化可能な特別可変表示部と、前記普通可変表示部の
表示結果に応じて遊技者にとって有利な当り状態に制御
し、前記特別可変表示部の表示結果に応じて前記当り状
態よりも遊技者にとっての有利な度合いが大きい大当り
状態に制御する遊技制御手段と、該遊技制御手段から送
信される所定の普通指令情報に従って前記普通可変表示
部を制御することが可能な可変表示制御手段とを含み、
前記遊技制御手段は、前記普通指令情報として、前記普
通可変表示部の表示結果を指定するための表示結果指定
用指令情報を前記可変表示制御手段へ送信し、前記可変
表示制御手段は、前記普通可変表示部を可変開始させた
後、前記表示結果指定用指令情報により指定された表示
結果を導出表示させる制御を行なうことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記普通可変表示部は複数設
けられており、前記複数の普通可変表示部の表示結果の
組合わせに応じて前記当り状態に制御され、前記遊技制
御手段は、前記複数の普通可変表示部の各々の表示結果
を指定するための複数の表示結果指定用指令情報を前記
可変表示制御手段へ送信することを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記遊技制御
手段は、前記表示結果指定用指令情報を、前記普通可変
表示部の可変開始に関わるタイミングで前記可変表示制
御手段へ送信することを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段は、前記普通指令情報として、前記普通可変
表示部を可変開始させてから表示結果を導出表示させる
までの可変表示期間を指定するための期間指定用指令情
報を、前記普通可変表示部の可変開始に関わるタイミン
グで前記可変表示制御手段へ送信し、前記可変表示制御
手段は、前記期間指定用指令情報の受信タイミングで前
記普通可変表示部を可変開始させ、かつ、前記期間指定
用指令情報により指定される可変表示期間経過後に前記
普通可変表示部の表示結果を導出表示させることを特徴
とする。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段は、前記普通可変表示部の表示結果を導出表
示させるタイミングで、前記普通指令情報として、所定
の導出指令情報を前記可変表示制御手段へ送信し、前記
可変表示制御手段は、前記導出指令情報の受信タイミン
グで前記普通可変表示部の表示結果を導出表示させるこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜請
求項5のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可
変表示制御手段は、前記普通指令情報の受信に関する受
信エラーが発生したか否かを判定する受信エラー判定手
段と、該受信エラー判定手段によって受信エラーが発生
したと判定された旨を特定可能な表示をするための制御
を行なう受信エラー表示制御手段とを含むことを特徴と
する。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項6に記
載の発明の構成に加えて、前記受信エラー表示制御手段
は、前記受信エラーが発生したと判定された旨を特定可
能な表示を、前記普通可変表示部を用いて行なうことを
特徴とする。
【0014】請求項8に記載の本発明は、請求項6また
は請求項7に記載の発明の構成に加えて、前記受信エラ
ー判定手段は、前記普通指令情報が所定のタイミングで
受信できなかった場合に受信エラーが発生したと判定す
ることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の本発明は、請求項1〜請
求項8のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記可
変表示制御手段は、前記普通可変表示部の表示結果を導
出表示させる制御を行なう以外に、遊技に関わる他の制
御を行なう制御手段として機能することを特徴とする。
【0016】請求項10に記載の本発明は、請求項9に
記載の発明の構成に加えて、前記可変表示制御手段は、
前記普通可変表示部の表示結果を導出表示させる制御を
行なう以外に、前記特別可変表示部の表示結果を導出表
示させる制御を行なう制御手段として機能することを特
徴とする。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御手
段の働きにより、普通可変表示部の表示結果に応じて遊
技者にとって有利な当り状態に制御され、特別可変表示
部の表示結果に応じて前記当り状態よりも遊技者にとっ
ての有利な度合いが大きい大当り状態に制御される。可
変表示制御手段の働きにより、遊技制御手段から送信さ
れる所定の普通指令情報に従って、前記普通可変表示部
が制御される。さらに、前記遊技制御手段の働きによ
り、前記普通指令情報として、前記普通可変表示部の表
示結果を指定するための表示結果指定用指令情報が前記
可変表示制御手段へ送信される。そして、前記可変表示
制御手段の働きにより、前記普通可変表示部が可変開始
された後、前記表示結果指定用指令情報により指定され
た表示結果が導出表示される。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記可変表示制御手段
の働きにより、複数の普通可変表示部の各々の表示結果
を指定するための複数の表示結果指定用指令情報が前記
可変表示制御手段へ送信される。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記遊
技制御手段の働きにより、前記表示結果指定用指令情報
が、前記普通可変表示部の可変開始に関わるタイミング
で前記可変表示制御手段へ送信される。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
3に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御手段の働
きにより、前記普通指令情報として、前記普通可変表示
部を可変開始させてから表示結果を導出表示させるまで
の可変表示期間を指定するための期間指定用指令情報
が、前記普通可変表示部の可変開始に関わるタイミング
で前記可変表示制御手段へ送信される。前記可変表示制
御手段の働きにより、前記期間指定用指令情報の受信タ
イミングで前記普通可変表示部が可変開始され、かつ、
前記期間指定用指令情報により指定される可変表示期間
経過後に前記普通可変表示部の表示結果が導出表示され
る。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記遊技制御手段の働きにより、前記普通可変表示部の
表示結果が導出表示されるタイミングで、前記普通指令
情報として、所定の導出指令情報が前記可変表示制御手
段へ送信される。前記可変表示制御手段の働きにより、
前記導出指令情報の受信タイミングで前記普通可変表示
部の表示結果が導出表示れる。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記可変表示制御手段に含まれる受信エラー判定手段の
働きにより、前記普通指令情報の受信に関する受信エラ
ーが発生したか否かが判定され、受信エラー表示制御手
段の働きにより、受信エラー判定手段によって受信エラ
ーが発生したと判定された旨を特定可能な表示をするた
めの制御が行なわれる。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
6に記載の発明の作用に加えて、前記受信エラー表示制
御手段の働きにより、前記受信エラーが発生したと判定
された旨を特定可能な表示が前記普通可変表示部になさ
れる。
【0024】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
6または請求項7に記載の発明の作用に加えて、前記普
通指令情報が所定のタイミングで受信できなかった場合
に、前記受信エラー判定手段の働きにより、受信エラー
が発生したと判定される。
【0025】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記可変表示制御手段の働きにより、前記普通可変表示
部の表示結果を導出表示させる制御を行なう以外に、遊
技に関わる他の制御が行なわれる。
【0026】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項9に記載の発明の作用に加えて、前記可変表示制御手
段の働きにより、前記普通可変表示部の表示結果を導出
表示させる制御が行なわれる以外に、前記特別可変表示
部の表示結果を導出表示させる制御が行なわれる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機など
であってもよく、表示状態が変化可能な特別可変表示部
を有する可変表示装置を含み、特別可変表示部の表示結
果に応じて大当り状態(特定遊技状態)に制御可能とな
り、普通可変表示部の表示結果に応じて当り状態となる
遊技機であれば、すべてに適用することが可能である。
【0028】図1は、本発明に係る遊技機の一例におけ
るパチンコ遊技機1の正面図である。図1を参照して、
パチンコ遊技機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2
を有する。このガラス扉枠2の後方には、遊技盤が着脱
自在に取付けられている。また、ガラス扉枠2の下部表
面には打球供給皿3がある。打球供給皿3の下部には、
打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余剰玉受皿4と、
遊技者が打球操作するための操作ノブ5とが設けられて
いる。操作ノブ5を遊技者が操作することにより、打球
供給皿3内に貯留されているパチンコ玉を1個ずつ発射
することができる。
【0029】遊技領域7の中央には、始動入賞に伴っ
て、識別情報(特別識別情報)の一例となる特別図柄を
可変表示させるのみならず、打玉の通過ゲート11の通
過に伴って、識別情報(普通識別情報)の一例となる普
通図柄を可変表示させる可変表示装置8が設けられてい
る。この可変表示装置には、4つのLEDからなる始動
記憶表示器18が設けられている。
【0030】可変表示装置8の下方には、電動チューリ
ップである普通電動役物15(普通可変入賞球装置)
と、開閉板20の傾動により開放状態となる可変入賞球
装置19(特別可変入賞球装置)とが設けられている。
普通電動役物15には、羽根部材150が左右に設けら
れている。この普通電動役物15によって、始動口14
が構成されている。また、一般入賞口として、可変表示
装置8の上部や、可変入賞球装置19の左右に入賞口2
4がそれぞれ設けられている。また、26は、打込まれ
た打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しな
かった場合にアウト玉として回収するアウト口であり、
25は装飾ランプである。
【0031】遊技領域7の外周には枠ランプとしての遊
技効果LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28
cと、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉
切れ中に点灯するランプ玉切れランプ52と、賞球の未
払出時に点灯する未払出賞球有ランプ29とが設けられ
ており、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声
などの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設
けられている。
【0032】可変表示装置8は、中央の可変表示部9に
複数種類の特別図柄や普通図柄、遊技の演出効果を高め
るためのキャラクタ、所定のメッセージなどを画像表示
可能に構成されている。たとえば、可変表示部9には、
左中右の特別図柄を可変表示可能な3つの特別図柄表示
領域が画像表示されるとともに、その画面右端部には普
通図柄が画像表示される。
【0033】各特別図柄表示領域では、普通電動役物1
5への始動入賞が発生したことを条件として、複数種類
の特別図柄が上から下に向かってスクロール表示され
る。その後、所定時間が経過して図柄のスクロールが停
止して可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目
(たとえば777)が表示されれば大当りとなる。大当
りとなれば、ソレノイド21(図4参照)が励磁されて
可変入賞球装置19の開閉板20が傾動し、大入賞口が
開口する。これにより、打玉を大入賞口に入賞させるこ
とが可能な遊技者にとって有利な第1の状態に制御さ
れ、遊技状態が遊技者にとって有利な大当り状態(特定
遊技状態)となる。
【0034】可変入賞球装置19の大入賞口内部には可
変入賞球装置19に入賞した玉を検出するカウントスイ
ッチ23が設けられている。また、大入賞口内は、特定
入賞領域と通常入賞領域とに区分されており、特定入賞
領域には、V入賞を検出するVカウントスイッチ22が
設けられている。特定入賞領域に入賞した入賞玉はVカ
ウントスイッチ22により検出された後、カウントスイ
ッチ23により検出される。一方、通常入賞領域に入賞
した通常入賞玉は大入賞口内においてはカウントスイッ
チ23のみにより検出される。可変入賞球装置19に入
賞した入賞玉がカウントスイッチ23により検出される
毎に15個の賞球が払出される。
【0035】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。なお、カウントスイッチ23による
検出個数と、ラウンド回数とは、7セグメント表示器よ
りなる個数表示器80aにより表示される。
【0036】普通電動役物15の両サイドには通過ゲー
ト11が構成されている。左右2つの通過ゲート11の
うちの一方にはゲートスイッチ12(図4参照)が設け
られており、打玉がそのゲートスイッチ12により検出
されることを条件として、普通図柄が可変表示装置8の
可変表示部9で可変開始される。なお、普通図柄の変動
中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出された場合
には、「4」を記憶数の上限として通過球が記憶されて
その記憶数が普通図柄用の始動記憶表示器(図示省略)
においてLEDの点灯数により表示される。
【0037】普通図柄の表示結果が「小当り(単に当り
ともいう。以下、同様)」となれば、ソレノイド16
(図4参照)が励磁されることによって普通電動役物1
5に設けられた左右1対の羽根部材150が1回開成す
る。これにより普通電動役物15が開放状態となって打
玉がより始動入賞しやすくなる。普通電動役物15が開
放状態にある際に打玉が1つ始動入賞すれば、羽根部材
150が元の位置まで閉成して打玉が始動入賞しにくい
状態に戻る。また、普通電動役物15が開放状態となっ
てから所定の開放期間が経過すれば、始動入賞が発生し
なくとも羽根部材150が元の位置まで閉成して開放状
態は終了する。なお、後述する確率変動状態において
は、普通電動役物15は2回開放状態となり、かつ、1
回の開放期間が延長される。
【0038】普通電動役物15に入賞した始動入賞玉は
遊技盤に設けられた始動口スイッチ17(図4参照)に
より検出される。始動入賞玉が始動口スイッチ17で検
出されると所定数の賞球が払出されるとともに、その検
出出力に基づいて可変表示装置8で特別図柄が可変開始
される。特別図柄の可変表示中に始動口スイッチ17に
より検出された始動入賞は、「4」を記憶数の上限とし
て記憶されてその記憶数が始動記憶表示器18において
LEDの点灯数により表示される。
【0039】可変表示装置8に表示された大当りを示す
結果(特別図柄のゾロ目)が特定の確変図柄(たとえば
数字図柄の「7」)により構成されるものである場合に
は、その大当りに基づいて開放された可変入賞球装置1
9が閉成してラウンドの継続がなされなくなった後(大
当り状態の終了後)に、通常時(通常遊技状態)に比べ
て大当りが発生する確率が高く変動した確率変動状態と
なる。以下、確変図柄による大当りを確変大当りとい
う。通常遊技状態中に一旦、確変大当りが発生すると、
少なくとも予め定められた確変継続回数(たとえば、1
回、あるいは2回)大当りが発生するまで確率変動状態
に継続制御される。また、確率変動状態中に確変大当り
が発生すれば、その確変大当り以降、改めて確変継続回
数が計数され、その後、少なくとも確変継続回数だけ大
当りが発生するまで確率変動状態が継続する。そして、
確変継続回数に達した大当りが確変図柄以外の非確変図
柄によるものであった場合には、確率変動の生じていな
い通常遊技状態に戻る。
【0040】確率変動状態においては、普通図柄の当り
確率が高くなるとともに、普通図柄の可変表示が開始し
てからその表示結果が導出表示されるまでの可変表示期
間(変動時間)が短縮される。さらに、確率変動状態に
おいては、普通図柄の当りによって普通電動役物15が
開成する回数が1回から2回に増加するとともに、1回
の開成期間が0.2秒から1.4秒に延長される。
【0041】図2は本実施の形態に関わる普通電動役物
と従来の普通電動役物との構造を比較して説明するため
の普通電動役物の正面図である。図2においては、
(a)に本実施の形態に係る普通電動役物15が示さ
れ、(b)に従来の普通電動役物45が示されている。
また、図3は、本実施の形態に関わる普通電動役物15
が取付けられた付近の遊技盤6の縦断面図である。
【0042】図2(a)を参照して、普通電動役物15
は、取付部材152と、取付部材152の背面側であっ
て遊技盤6(図3参照)内に取付けられた始動口スイッ
チ17と、取付部材152の正面側に各々取付けられた
羽根部材150,150と、羽根部材150,150を
取付けた状態で普通電動役物15の正面側および底部を
覆い、遊技盤に固定される前面飾り板151とから構成
される。左右の羽根部材150,150の間には打玉が
進入する始動口14が形成されている。さらにその始動
口14に進入した打玉を遊技盤に形成された玉経路15
3へ案内するための開口が取付部材152に形成されて
いる。
【0043】図2(b)を参照して、従来の普通電動役
物45についても、同様に、取付部材452と、羽根部
材450,450と、前面飾り板451と、始動口スイ
ッチ417とから構成され、始動入賞した打玉を遊技盤
の背面側へ案内するための玉経路453が形成されてい
る。
【0044】本実施の形態に関わる普通電動役物15が
従来の普通電動役物45と構造上異なる点は、始動入賞
した打玉を検出する始動口スイッチ17の検出位置が改
良されてその配置位置が大幅に上方位置に変更され、そ
の分、普通電動役物の縦方向の長さが短く、すっきりと
したデザインとされている点である。
【0045】次に、図3を参照して、本実施の形態に係
る普通電動役物15の内部構造についてさらに詳細に説
明する。
【0046】遊技盤6には、普通電動役物15に始動入
賞した玉P1を遊技盤6の背面側に形成された玉経路1
54へ案内するための玉経路153が形成されている。
始動入賞した玉P1は普通電動役物15の取付部材15
2に形成された開口(図示省略)を通って玉経路153
(P2の位置)に至り、玉経路153の斜面を転動して
遊技盤6の背面に構成された玉経路154へ案内され
る。なお、図中、156は、羽根部材150を駆動する
ためのアームである。
【0047】遊技盤6の内部に形成された玉経路153
の上方位置には始動口スイッチ17が取付けられてい
る。始動口スイッチ17は、玉経路153の斜面を転動
する始動入賞玉を検出できるようにその検出部17aが
下向きにされ、スイッチ固定用の爪155で取付部材1
52に固定されている。
【0048】これに対し、従来の普通電動役物45の場
合には、普通電動役物45に進入した打玉を遊技盤6の
内部に形成された玉経路に至る以前の落下途中、すなわ
ち、図2(b)の矢符に示すように打玉が普通電動役物
45へ進入してから打玉が普通電動役物45の底部に衝
突するまでの間で検出するように構成されていた。この
ため、始動口スイッチを普通電動役物45の始動口より
も下方の位置に取付けねばならないことから、どうして
も普通電動役物45の下方の構造を縦長に設計せねばな
らず、装置がその分、大型化する傾向にあった。また、
釘などに衝突しつつ、高速で落下してくる打玉をその落
下途中で検出していたため、始動口スイッチで玉を感知
できないことがあった。
【0049】本実施の形態に係る普通電動役物15の場
合には、打玉を遊技盤6内に形成された玉経路152に
おいて検出することとし、これにより、始動口スイッチ
17を普通電動役物15の上方位置に設けることが可能
になっために、図2(a)に示すように普通電動役物1
5の小型化を実現するに至った。また、普通電動役物1
5の底部に衝突して勢いが緩められた後、玉経路153
の斜面を流下する打玉を始動口スイッチ17で検出する
こととしたため、従来のように始動口スイッチ17で打
玉を感知できないなどという問題が生じることがない。
以上により、始動検出の性能を高め、かつ、下方に配置
されることとなるアタッカ(代入賞口を備えた可変入賞
球装置)との関係においてデザインの融通性を高めるこ
とが可能な普通電動役物15を提供するに至った。
【0050】図4は、パチンコ遊技機1の制御回路を説
明するためのブロック図である。図4には、制御基板と
して、遊技制御基板(主基板)31と、ランプ制御基板
35と、賞球制御基板37と、音声制御基板70と、表
示制御基板80と、発射制御基板91とが示されてい
る。
【0051】遊技制御基板31、賞球制御基板37、ラ
ンプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板9
1および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ
等が搭載されている。各制御基板31,37,35,7
0,80では、パチンコ遊技機1の電源の投入時に、制
御基板に設けられたRAM内のデータを初期化する等の
初期化処理が行なわれ、賞球制御基板37、ランプ制御
基板35、音声制御基板70、表示制御基板80は、初
期化処理が終了した時点で、遊技制御基板31からのコ
マンドを有効に受付け可能となる。
【0052】遊技制御基板31は、パチンコ遊技機1の
遊技制御を司る遊技制御用マイクロコンピュータ(以
下、遊技制御用マイコンと略す)53が搭載された基板
であり、他の制御基板35,37,70,80は遊技制
御基板31から各々に出力される制御コマンド(ランプ
制御コマンド、賞球制御コマンド、音声制御コマンド、
表示制御コマンド)に基づいた制御動作を実行する。こ
れらの制御コマンドのうち、ランプ制御コマンドと音声
制御コマンドと表示制御コマンドについては共通化され
た共通コマンドがあり、この共通コマンドについては、
遊技制御基板31から各制御基板35,70,80に対
して同一時期に出力される。
【0053】遊技制御基板31から制御コマンドが出力
される場合には、それに伴って、コマンドの有効期間を
示すINT信号(ストローブ信号)が出力される。IN
T信号は、無効状態では信号がハイレベル(オフ状態)
となり、有効状態では信号がローレベル(オン状態)と
なる。
【0054】遊技制御基板31には、遊技制御用マイコ
ン53の他、各スイッチからの信号を遊技制御用マイコ
ン53に与えるスイッチ回路58と、ソレノイド16,
21を遊技制御用マイコン53からの指令に従って駆動
するソレノイド回路59と、電源投入時に遊技制御用マ
イコン53をリセットするための初期リセット回路63
と、定期的(たとえば、0.002秒毎)に遊技制御用
マイコン53にリセット信号を入力(タイマ割込とい
う)して、再度、遊技制御プログラム(図20の遊技制
御メイン処理に示す)を先頭から実行させるための定期
リセット回路66と、遊技制御用マイコン53から与え
られるアドレス信号をデコードしてI/Oポート部(図
示省略)のうちのいずれかの1/Oポートを選択するた
めの信号を出力するアドレスデコード回路67と、遊技
制御用マイコン53から与えられるデータに従って大当
りの発生を示す大当り情報、可変表示装置8の始動回数
を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変情報
をホール管理コンピュータなどのホストコンピュータに
対して出力する情報出力回路64を含む。
【0055】遊技制御用マイコン53は、遊技制御用の
プログラムなどを記憶するROM54と、ワークメモリ
として使用されるRAM55と、遊技制御用のプログラ
ムに従って制御動作を行なうCPU56とを含む。
【0056】スイッチ回路58には、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、カウントスイッチ23、Vカ
ウントスイッチ22、入賞球検出スイッチ99などが接
続されており、これらの各スイッチからの検出信号がス
イッチ回路58を介して遊技制御用マイコン53に入力
される。
【0057】賞球制御基板37には玉払出装置97やカ
ードユニット50が接続されている。賞球制御基板37
は遊技制御基板31から出力される賞球制御コマンドに
基づいて玉払出装置97を駆動し賞球を払出す制御を行
なう。さらに賞球制御基板37は、カードユニット50
から出力される制御信号に基づいて貸玉を払出す制御を
行なう。
【0058】音声制御基板72にはスピーカ27が接続
されている。音声制御基板70は遊技制御基板31から
出力される音声制御コマンドに基づき、スピーカ27か
ら種々の効果音を出力させる制御を行なう。
【0059】ランプ制御基板35には、遊技効果LED
28aや遊技効果ランプ28b,28c、賞球ランプ5
1、玉切れランプ52、特別図柄用の始動記憶表示器1
8、普通図柄用の始動記憶表示器、装飾ランプ25、未
払出賞球有りランプ29といった多数のランプ・LED
が接続される。ただし、図4ではこれらの接続状況の図
示は省略している。ランプ制御基板35は遊技制御基板
31から出力されるランプ制御コマンドに基づいてこれ
らのランプ・LEDを制御する。
【0060】表示制御基板80には、可変表示装置8が
接続される(図示省略)。表示制御基板80は、遊技制
御基板31から出力される表示制御コマンドに従い可変
表示装置8の可変表示部9に特別図柄や普通図柄等を表
示する制御を行なう。
【0061】発射制御基板91には駆動モータ94と操
作ノブ(打球操作ハンドル)5とが接続されている。発
射制御基板91は操作ノブ5の操作量に応じた速度で打
球が打球発射装置(図示省略)から発射されるように、
駆動モータ94を駆動制御する。
【0062】図5は、表示制御基板80内の回路構成
を、可変表示装置8で画像表示するためのCRT82お
よび遊技制御基板31の出力ポート(ポートA,B)5
71,572および出力バッファ回路63とともに示す
ブロック図である。出力ポート571からは表示制御コ
マンドとして8ビット×2のデータが出力され、出力ポ
ート572からは1ビットのINT信号(ストローブ信
号)が出力される。
【0063】表示制御用CPU101は、制御データR
OM102に格納されたプログラムに従って動作し、遊
技制御基板31からノイズフィルタ107および入力バ
ッファ回路105を介してINT信号が入力されると、
入力バッファ回路105を介して表示制御コマンドを受
信する。入力バッファ回路105として、たとえば、汎
用ICである74HC244を使用することができる。
なお、表示制御用CPU101がI/Oポートを内蔵し
ていない場合は、入力バッファ回路105と表示制御用
CPU101との間に、I/Oポートが設けられる。
【0064】表示制御用CPU101は、受信した表示
制御コマンドに従って、CRT82に表示される画面の
表示制御を行なう。具体的には、表示制御コマンドに応
じた指令をVDP103に与える。VDP103は、キ
ャラクタROM86から必要なデータを読出す。VDP
103は、入力したデータに従ってCRT82に表示す
るための画像データを生成し、その画像データをVRA
M87に格納する。そして、VRAM87内の画像デー
タは、R,G,B信号に変換され、D−A変換回路10
4でアナログ信号に変換されてCRT82に出力され
る。
【0065】なお、図5には、VDP103をリセット
するためのリセット回路83、VDP103に動作クロ
ックを与えるための発振回路85、および使用頻度の高
い画像データ(人物、動物、または文字、図形もしくは
記号などからなる画像)を格納するキャラクタROM8
6も示されている。
【0066】さらに、図5に示された構成では、表示制
御基板80において、リセットスイッチ110の出力が
入力ポートに導入されている。表示制御用CPU101
は、エラー発生後にリセットスイッチ110が押圧され
たことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に戻
す。
【0067】エラーとして、たとえば、遊技制御基板3
1から受信した表示制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合などがある。表示制御用CPU1
01がエラー発生後でも表示制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ11
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうようにすることによって、エラー発
生が遊技演出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0068】入力バッファ回路105は、遊技制御基板
31から表示制御基板80へ向かう方向にのみ信号を通
過させることができる。したがって、表示制御基板80
側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はない。
表示制御基板80内の回路に不正改造が加えられても、
不正改造によって出力される信号が遊技制御基板31側
に伝わることはない。なお、出力ポート571,572
の出力をそのまま表示制御基板80に出力してもよい
が、単方向にのみ信号伝達可能な出力バッファ回路63
を設けることによって、遊技制御基板31が表示制御基
板80への一方向性の信号伝達をより確実にすることが
できる。また、高周波信号を遮断するノイズフィルタ1
07として、たとえば3端子コンデンサやフェライトビ
ーズが使用されるが、ノイズフィルタ107の存在によ
って、表示制御コマンドに基板間でノイズが乗ったとし
ても、その影響は除去される。
【0069】また、図示のように、表示制御手段(可変
表示制御手段)としての表示制御用CPU101は、遊
技制御手段としてのCPU56が搭載された遊技制御基
板31とは別の基板に搭載されている。これにより、遊
技制御基板31のコンパクト化が図られている。
【0070】表示制御用CPU101は、遊技制御基板
31から出力される表示制御コマンドに従い普通図柄を
表示する制御を行なう以外に、特別図柄を表示する制御
をも行なう。すなわち、表示制御用CPU101は、普
通図柄表示制御手段として機能する他、特別図柄表示制
御手段としても機能する。このため、両表示制御手段を
制御基板に搭載することを考えた場合、本実施の形態の
ように両表示制御手段を1つのCPU(表示制御用CP
U101)で構成すると、普通図柄表示制御手段と特別
図柄表示制御手段とが必然的に1つの制御基板に搭載さ
れることになる。よって、両表示制御手段を各々異なる
CPUで構成する場合と比較すると、制御基板数が徒ら
に増加(たとえば、普通図柄表示制御手段と特別図柄表
示制御手段とが別々の制御基板に搭載される場合)する
ことがない。
【0071】図6は、遊技制御基板31における音声制
御コマンドの信号送信部分および音声制御基板70の構
成例を示すブロック図である。音声制御基板70には制
御用CPU701、ROM711、RAM712等が設
けられている。図示のように、音制御手段としての制御
用CPU701は、遊技制御手段としてのCPU56が
搭載された遊技制御基板31とは別の基板に搭載されて
いる。これにより、遊技制御基板31のコンパクト化が
図られている。
【0072】この実施の形態では、遊技進行に応じて、
遊技領域7の外側に設けられたスピーカ27の音声出力
を指示するための音声制御コマンドが遊技制御基板31
から音声制御基板70に出力される。図6に示すよう
に、音声制御コマンドは、遊技制御用マイコン53にお
ける出力ポート(出力ポートC,D)573,574か
ら出力される。出力ポート573からは制御コマンドデ
ータとして8ビット×2のデータが出力され、出力ポー
ト574からは1ビットのINT信号(ストローブ信
号)が出力される。音声制御基板70において、遊技制
御基板31からの各信号は、入力バッファ回路705を
介して音声制御用CPU701に入力される。なお、音
声制御用CPU701がI/Oポートを内蔵していない
場合には、入力バッファ回路705と音声制御用CPU
701との間に、I/Oポートが設けられる。
【0073】たとえば、デジタルシグナルプロセッサに
よる音声合成回路702は、音声制御用CPU701の
指示に応じた音声や効果音を発生し、音量切換回路70
3に出力する。音量切換回路703と、音声制御用CP
U701の出力レベルを、設定されている音量に応じた
レベルにして音量増幅回路704に出力する。音量増幅
回路704は、増幅した音声信号をスピーカ27に出力
する。
【0074】入力バッファ回路705として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。よって、
音声制御基板70側から遊技制御基板31側に信号が伝
わる余地はない。したがって、音声制御基板70内の回
路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によって
出力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはな
い。なお、入力バッファ回路705の入力側にノイズフ
ィルタを設けてもよい。
【0075】また、遊技制御基板31側において、出力
ポート574,575の外側にはバッファ回路67が設
けられている。バッファ回路67として、たとえば、汎
用のCMOS−ICである74HC244が用いられ
る。イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベ
ル)が与えられている。このような構成によれば、外部
から遊技制御基板31の内部に入力される信号が阻止さ
れるので、音声制御基板70から遊技制御基板31に信
号が与えられる可能性がある信号ラインをさらに確実に
なくすことができる。
【0076】さらに、図6に示された構成では、音声制
御基板70において、リセットスイッチ710の出力が
入力ポートに導入されている。音声制御用CPU701
は、エラー発生後にリセットスイッチ710が押圧され
たことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に戻
す。
【0077】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信した音声制御コマンドが異常であった場合(未
定義コマンドなど)などがある。音声制御用CPU70
1がエラー発生後でも音声制御コマンドを受信して記憶
するように構成されていれば、リセットスイッチ710
の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づく
音声制御を行なうようにすることによって、エラー発生
が遊技演出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0078】音声制御基板70のROM(図示省略)に
は、各種音声制御用のコマンドデータに応じた音声を音
声合成回路(音声合成用LSI:たとえば、デジタルシ
グナルプロセッサ)702に発生させるための制御デー
タが格納されている。音声制御用CPU701は、受信
した各種音声制御コマンドデータに対応した制御データ
をROMから読出す。
【0079】この実施の形態では、音声合成回路702
は、転送リクエスト信号(SIRQ)、シリアルクロッ
ク信号(SICK)、シリアルデータ信号(SI)およ
び転送終了信号(SRDY)によって制御される。音声
合成回路702は、SIRQがローレベルになると、S
ICKに同期してSIを1ビットずつ取込み、SRDY
がローレベルになるとそれまでに受信した各SIからな
るデータを1つの音声再生用データと解釈する。なお、
音声合成回路702は、SIによって制御データを受信
すると、受信した制御データに応じた音声を発生する。
【0080】図7は、遊技制御基板31およびランプ制
御基板35における信号送受信部分を示すブロック図で
ある。この実施の形態では、遊技効果LED28a、遊
技効果ランプ28b,28c、賞球ランプ51、玉切れ
ランプ52、可変表示器10、始動記憶表示器18、装
飾ランプ25、未払出賞球有りランプ29等の点灯/消
灯を指示するランプ制御コマンドが遊技制御基板31か
ら出力される。
【0081】ランプ制御基板35には、制御用CPU3
51、ROM352、RAM353等が設けられてい
る。図示のように、ランプ制御手段としての制御用CP
U351は、遊技制御手段としてのCPU56が搭載さ
れた遊技制御基板31とは別の基板に搭載されている。
これにより、遊技制御基板31のコンパクト化が図られ
ている。
【0082】ランプ制御コマンドは、遊技制御用マイコ
ン53におけるI/Oポート部57の出力ポート(出力
ポートE,F)575,576から出力される。出力ポ
ート575は制御コマンドデータとしての8ビット×2
ビットのデータを出力し、出力ポート576は1ビット
のINT信号(ストローブ信号)を出力する。ランプ制
御基板35において、遊技制御基板31から出力される
ランプ制御コマンドが、入力バッファ回路355を介し
てランプ制御用CPU351に入力される。なお、ラン
プ制御用CPU351がI/Oポートを内蔵していない
場合には、入力バッファ回路355とランプ制御用CP
U351との間に、I/Oポートが設けられる。
【0083】ランプ制御用CPU351は、各ランプ制
御コマンドに応じて定義されているランプの点灯/消灯
パターンに従い、各ランプ・LEDに対して点灯/消灯
信号を出力する。なお、点灯/消灯パターンは、ROM
352に記憶されている。
【0084】入力バッファ回路355として、たとえ
ば、汎用のCMOS−ICである74HC244が用い
られる。74HC244のイネーブル端子には、常にロ
ーレベル(GNDレベル)が与えられている。よって、
各バッファの出力レベルは、入力レベルすなわち遊技制
御基板31からの信号レベルに確定している。したがっ
て、ランプ制御基板35側から遊技制御基板31側に信
号が伝わる余地はない。たとえ、ランプ制御基板35内
の回路に不正改造が加えられたとしても、不正改造によ
って出力される信号が遊技制御基板31側に伝わること
はない。たとえば、ランプ制御基板35において、遊技
制御基板31の遊技制御用マイコン53に大当りを生じ
させるための不正信号を与えるような改造を行なったと
しても、不正信号を遊技制御基板31側に伝えることは
できない。なお、入力バッファ回路355の入力側にノ
イズフィルタを設けてもよい。
【0085】さらに、遊技制御基板31において、出力
ポート575,576の外側にバッファ回路62が設け
られている。バッファ回路62として、たとえば、汎用
のCMOS−ICである74HC244が用いられる。
イネーブル端子には常にローレベル(GNDレベル)が
与えられている。このような構成によれば、外部から遊
技制御基板31の内部に入力される信号が阻止されるの
で、ランプ制御基板35から遊技制御基板31に信号が
与えられる可能性がある信号ラインをより確実になくす
ことができる。
【0086】さらに、図7に示された構成では、ランプ
制御基板35において、リセットスイッチ360の出力
が入力ポートに導入されている。ランプ制御用CPU3
51は、エラー発生後にリセットスイッチ360が押圧
されたことを検出すると、制御をエラー発生前の状態に
戻す。
【0087】エラーとして、たとえば遊技制御基板31
から受信したランプ制御コマンドが異常であった(未定
義コマンドなど)場合がある。ランプ制御用CPU35
1がエラー発生後でもランプ制御コマンドを受信して記
憶するように構成されていれば、リセットスイッチ36
0の押圧に基づいて、記憶している受信コマンドに基づ
く表示制御を行なうことによって、エラー発生が遊技演
出に及ぼす影響を小さくすることができる。
【0088】なお、図7では図示を省略しているが、実
際には、ランプ制御用CPU351の内蔵出力ポートと
各ランプ・LEDとの間にはドライバ回路が挿入されて
いる。
【0089】図8は、遊技制御用マイコン53が遊技制
御に用いる各種ランダムカウンタを示す図である。図8
には、ランダム1、ランダム2、ランダム3(3−1,
3−2,3−3)、ランダム4、ランダム5、および、
ランダム6が示されている。
【0090】ランダム1は、特別図柄の始動記憶がある
場合にその始動記憶に基づく特別図柄の可変表示の結果
を大当りとするか否かを決定するために用いられる大当
り決定用ランダムカウンタである。このランダムカウン
タは、タイマ割込毎(具体的には0.002秒毎)に1
ずつ加算更新され、0から加算更新されてその上限であ
る299まで加算更新された後再度0から加算更新され
る。
【0091】ランダム2は、確変判定用のランダムカウ
ンタである。このランダムカウンタは、タイマ割込毎に
0と1とに交互に更新される。
【0092】ランダム3(3−1,3−2,3−3)
は、ランダム1の抽出値に基づいて特別図柄の可変表示
の結果をはずれとすることが決定された場合に、確定図
柄(予定停止図柄)の種類を決定するために用いられる
はずれ出目決定用ランダムカウンタである。
【0093】ランダム3−1は左図柄決定用であり、0
から加算されてその上限である11まで加算されると再
度0から加算される。ランダム3−1は、タイマ割込毎
すなわち0.002秒毎に1ずつ加算されるとともに、
割込処理余り時間毎に加算更新される。ランダム3−2
は、中図柄決定用のランダムカウンタであり、0から加
算されてその上限である11まで加算されると再度0か
ら加算される。ランダム3−2は、ランダム3−1の桁
上げ毎に1ずつ加算される。ランダム3−3は、右図柄
決定用のランダムカウンタであり、0から加算されてそ
の上限である11まで加算された後再度0から加算され
る。ランダム3−3は、ランダム3−2の桁上げごとに
1ずつ加算される。
【0094】ランダム4はリーチ状態等の演出内容を決
定するための演出決定用ランダムカウンタである。ラン
ダム4は、0から加算されてその上限である250まで
加算されると再度0から加算される。ランダム4は、タ
イマ割込毎すなわち0.002秒毎、および、割込処理
余り時間毎に1ずつ加算される。
【0095】ここで、リーチ(リーチ表示状態)とは、
複数種類の識別情報(図柄)を複数箇所で可変表示可能
な可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異なら
せて複数の表示結果を導出表示し、該複数の表示結果が
予め定められた特定の表示態様の組合せとなった場合
に、遊技状態が遊技者にとって有利な状態(大当り状
態、特定遊技状態)となる遊技機において、前記複数の
表示結果の一部がまだ導出表示されていない段階で、既
に導出表示されている表示結果が前記特定の表示態様の
組合せとなる条件を満たしている表示状態をいう。
【0096】また、別の表現をすれば、リーチ(リーチ
表示状態)とは、可変表示装置の可変表示制御が進行し
て表示結果が導出表示される前段階にまで達した時点で
も、前記特定の表示態様となる表示条件から外れていな
い表示態様をいう。そして、たとえば、前記特定の表示
態様の組合せが揃った状態を維持しながら複数の可変表
示部による可変表示を行なう状態もリーチ(リーチ表示
状態)に含まれる。
【0097】また、リーチ(リーチ表示状態)とは、複
数種類の識別情報を複数の可変表示部で可変表示可能な
可変表示装置を有し、該可変表示装置が時期を異ならせ
て前記複数の可変表示部の各々に表示結果を導出表示
し、該複数の表示結果が予め定められた特定の表示態様
の組合せとなった場合に遊技状態が遊技者にとって有利
な状態(大当り状態、特定遊技状態)となる遊技機にお
いて、可変表示装置の表示制御が進行して前記複数の表
示結果が導出表示される前段階にまで達した時点での表
示状態であって、前記複数の表示結果が導出表示される
以前に決定されている前記複数の可変表示部の表示結果
の少なくとも一部が前記特定の表示態様となる条件を満
たしている場合の表示状態をいう。
【0098】さらにリーチの中には、それが出現する
と、通常のリーチに比べて、大当りが発生しやすいもの
(大当りの期待度が高いもの)がある。このような特定
のリーチをスーパーリーチという。
【0099】ランダム5は、ランダム1の抽出値に基づ
いて特別図柄の可変表示の結果を大当りとすることが決
定された場合に、確定図柄(予定停止図柄)の種類を決
定するために用いられる大当り図柄決定用ランダムカウ
ンタである。ランダム5は0から加算されてその上限で
ある5まで加算された後再度0から加算される。ランダ
ム5は、タイマ割込毎すなわち0.002秒毎に1ずつ
加算される。
【0100】ランダム6は、普通図柄の始動記憶がある
場合にその始動記憶に基づく普通図柄の可変表示の結果
を当りとするか否かを決定するために用いられる普通図
柄当り決定用ランダムカウンタである。このランダムカ
ウンタは、タイマ割込毎(具体的には0.002秒毎)
に1ずつ加算更新され、3から加算更新されてその上限
である13まで加算更新された後、再度3から加算更新
される。
【0101】図9は、ランダム6の値を用いて普通図柄
の当りはずれを事前に決定する処理手順を説明するため
のフローチャートである。この処理は、遊技制御用マイ
コン53によって以下の手順で実行される。すなわち、
普通図柄の変動を開始させることができる状態であれ
ば、遊技制御用マイコン53は、RAM55の格納領域
から普通図柄の始動記憶データを読出し、その始動記憶
データに含まれるランダム6の抽出値を判定する。図9
に示されるように、その抽出値が3,7,11(確変時
は13以外のいずれかの値)であれば当りとすることを
事前決定し、3,7,11以外(確変時は13)であれ
ばはずれとすることを事前決定する。
【0102】なお、遊技制御用マイコン53は、以下の
手順でRAM55の格納領域に普通図柄の始動記憶デー
タを格納する。すなわち、遊技制御用マイコン53は、
ゲートスイッチ12によって打玉の通過が検出される
と、その時点で普通図柄の始動記憶数が最大値(=4)
に達していないことを条件として、ランダム6の値を抽
出してRAM55の所定領域に格納し、始動記憶数を+
1する。
【0103】制御コマンドのフォーマットおよび制御コ
マンドの受信態様 図10は、遊技制御基板31から各制御基板35,3
7,70,80に対して出力される制御コマンド(表示
制御コマンド、音声制御コマンド、ランプ制御コマン
ド、賞球制御コマンド)の構成例を示す図である。
【0104】制御コマンドは、16ビット(8ビット×
2)のコマンドデータと、1ビットのINT信号(スト
ローブ信号)とから構成されている。特に、16ビット
のコマンドデータは、8ビットのMODEデータ(D7
〜0)と、8ビット(D7〜0)のEXTデータとから
なる。MODEデータはコマンド種別を示すデータであ
り、EXTデータはそのコマンド種別における制御内容
を具体的に指定するデータである。
【0105】図11は、各制御基板35,37,70,
80の制御用CPUが遊技制御基板31から制御コマン
ドを受信する態様を説明するためのタイミングチャート
である。遊技制御基板31から出力されるINT信号は
信号状態がローレベルにある場合が有効状態であり、ハ
イレベルにある状態が無効状態である。遊技制御基板3
1のCPU56は、新たな制御コマンドを伝送する際に
INT信号を4msの間、ハイレベルからローレベルに
切換え、コマンド伝送対象の制御基板へ必要な制御コマ
ンドを4msの間継続して1回のみ出力する。
【0106】図中の「1」に示すように、各制御基板の
制御用CPUは、INT信号が無効状態から有効状態と
なった時点で制御コマンドを抽出し、これを所定の格納
領域に格納する。その後、500μsecが経過した時
点で、図中の「2」に示すように、再度、制御コマンド
を抽出する。そして、新たに抽出した制御コマンドが
「1」のタイミングで抽出した制御コマンドと一致する
ことを確認する。その後、さらに500μsecが経過
した時点で、図中の「3」に示すように、再度コマンド
データを抽出し、コマンドデータが変化していないこと
を条件としてそのコマンドデータに応じた制御を実行す
る。すなわち、INT信号が有効状態となっている間に
コマンドデータを3回連続して抽出し、抽出結果がすべ
て一致する場合に、そのコマンドデータを正規のデータ
とみなす。
【0107】また、前述したような3回のコマンドデー
タの抽出により、抽出結果がすべて一致しない場合に
は、INT信号が有効状態となっている期間中におい
て、再度3回の抽出をやり直す。そして、再抽出により
抽出結果がすべて一致した場合には、そのコマンドデー
タを正規のコマンドデータとみなす。
【0108】このように、遊技制御基板31から出力さ
れたコマンドデータを所定期間(INT信号が有効状態
となっている期間中)にわたって監視し、コマンドデー
タの内容が変化していない場合(3回抽出したデータが
連続的に一致する場合)に、コマンドデータが正規のデ
ータであるとみなし、コマンドデータに対応した制御を
行なうために、ノイズなどの影響によって瞬間的に正規
のコマンドデータが本来のものとは異なるデータに変化
した場合であっても、そのデータに基づいて誤った制御
が行なわれてしまう不都合を防止できる。その結果、精
度が高い制御を行なうことができる。
【0109】また、遊技制御基板31のCPU56は、
各制御基板に対して制御内容を指定する場合には、制御
コマンドを各制御基板の制御用CPUが読取可能な態様
で予め定められた出力継続期間(4ms)にわたって1
回のみ出力するのであり、その出力継続期間が終了すれ
ば、新たな制御内容を指令するときまで制御コマンドの
出力を停止する。このため、たとえば、制御コマンドに
基づく処理が完了するまで同一の制御コマンドの出力/
停止を繰返し行なう場合と比較して、制御コマンドの出
力に関する処理回数を低減することが可能になり、CP
U56の処理負担を軽減できる。
【0110】また、制御内容が異なる複数の制御コマン
ドを連続して出力する必要がある場合には、インターバ
ル期間としてコマンド間に最低4msのコマンド非出力
期間が設けられる。したがって、制御内容が異なる複数
の制御コマンドを連続して出力する必要がある場合に
は、INT信号が4msの間、ローレベルになるととも
に制御コマンドが4msの間継続して出力された後、最
低4msの間INT信号がハイレベルになるとともに制
御コマンドの出力は停止され、その後、さらに、INT
信号が4msの間ローレベルになるとともに制御コマン
ドが4msの間継続して出力される。
【0111】各制御基板35,37,70,80は、I
NT信号がローレベルとなっている際に入力される制御
コマンドデータに基づいて各種の制御を実行する。ま
た、各制御基板35,37,70,80は、一旦、コマ
ンドデータに基づく制御を開始した場合には、新たなコ
マンドデータが入力されるまでその制御を継続する。
【0112】特別図柄の表示制御に使用する制御コマン
ドの説明 次に、表示制御コマンドのうち、特別図柄の表示制御に
使用する制御コマンドを説明する。この種の制御コマン
ドには、変動開始コマンドと、確定図柄指定コマンド
と、変動停止コマンドとがある。なお、この3種のコマ
ンドのうち、変動開始コマンドと変動停止コマンドは前
述した共通コマンドであって、表示制御基板80に対し
て出力されるタイミングで音声制御基板70とランプ制
御基板35にも出力される。すなわち、変動開始コマン
ドと変動停止コマンドは、表示制御基板80にとっては
表示制御コマンドとなり、音声制御基板70にとっては
音声制御コマンドとなり、ランプ制御基板35にとって
はランプ制御コマンドとなる。
【0113】変動開始コマンドは、特別図柄の変動(可
変表示)を開始させる時期に出力される制御コマンドで
あり、MODEデータ「80H」によって識別可能とさ
れる。確定図柄指定コマンドは、確定図柄(予定停止図
柄)の種類を指定するために出力される制御コマンドで
あり、左中右図柄の各々に対応する3種類の制御コマン
ドがある。それぞれ、MODEデータ「90H」、「9
1H」、「92H」によって識別可能とされる。変動停
止コマンドは、特別図柄の変動(可変表示)を停止させ
る時期に出力されるコマンドであり、MODEデータ
「A0H」によって識別可能とされる。この変動停止コ
マンドが入力される時期になると、表示制御基板80
は、特別図柄の変動を停止させて表示結果(確定図柄)
を導出表示させる。
【0114】これらの表示制御コマンドについて、図1
2に変動開始コマンドを、図13に確定図柄指定コマン
ドを、それぞれ示す。
【0115】図12を参照して、特別図柄用の変動開始
コマンドのモードデータは「80H」であり、EXTデ
ータは「00H〜0EH」である。これらのEXTデー
タによって、遊技制御基板31側から表示制御基板80
に対して表示時間(可変表示時間)、変動パターン、予
告の有無、確変抽選の有無、表示結果が指定される。
【0116】表示時間(可変表示時間)は、特別図柄の
変動を開始させてから最終的な表示結果(確変抽選あり
の場合にはその確変抽選の表示結果)を導出表示させる
までに要する時間である。変動パターンは、リーチの有
無、リーチ種類(リーチ無を含む)を指定するものであ
る。また、予告の有無とは、特別図柄の変動中に特定の
キャラクタ(人物や動物など)などを表示させて大当り
予告をするか否かということである。なお、ここでの大
当り予告とは、大当り予告によって常にその表示結果が
大当りとなるもののみならず、大当り予告したけれども
結果がはずれとなるような、いわゆる“がせ予告”をも
含む。確変抽選の有無とは、一旦、大当り(たとえば、
222や333などのぞろ目)を停止表示させて少なく
とも大当りとなることを遊技者に示した後、特別図柄を
再変動させ、確変であるか否かの抽選結果を表示する確
変抽選表示を行なうか否かということである。表示結果
は、特別図柄の最終的な表示結果を外れとするか非確変
大当りとするか確変大当りとするかを示すものである。
【0117】図示する5種類の変動パターンのうち、
「通常変動」は、リーチを発生させることなく、特別図
柄の変動開始から所定時間経過後にはずれの結果を導出
表示させるパターンである。「確変中通常変動」は、確
変中に指定される変動パターンである。この「確変中通
常変動」は、「通常変動」と同様にリーチを発生させる
ことなく特別図柄の変動開始から所定時間経過後にはず
れの結果を導出表示させるパターンであるが、その表示
時間(可変表示時間)が「通常変動」よりも短いもので
ある。「ショートリーチ」は、比較的リーチ演出時間が
短い変動パターンである。「ロングリーチ」は、「ショ
ートリーチ」よりもリーチ演出時間が長い変動パターン
である。「コマ送りリーチ」は、「ショートリーチ」よ
りもリーチ演出時間が長く、かつ、図柄をコマ送りしな
がら変動させるリーチ演出を含む変動パターンである。
【0118】なお、図示する5種類の変動パターンに従
って特別図柄を変動させるための制御データは、表示制
御基板80側の制御データROM102に記憶されてお
り、表示制御基板80の表示制御用CPU101は、遊
技制御基板31からの変動開始コマンドに応じた変動パ
ターンで特別図柄を変動させる。
【0119】次に、図13には、ランダム5およびラン
ダム3(3−1、3−2、3−3)のカウンタ値と確定
図柄指定コマンドとの対応関係が示されている。前述し
たようにランダム5は大当り図柄を決定するために用い
られるランダムカウンタであり、ランダム3ははずれ図
柄を決定するために用いられるランダムカウンタであ
る。なお、括弧書きで示す0〜11の値がランダム3の
カウンタ値であり、そのカウンタ値の上に示す0〜5の
値がランダム5のカウンタ値である。
【0120】この確定図柄指定コマンドにより、確定図
柄が左中右図柄別に指定される。具体的には、MODE
データ「90H」により左図柄が指定され、MODEデ
ータ「91H」により中図柄が指定され、MODEデー
タ「92H」により右図柄が指定される。各MODEデ
ータに対応するEXTデータとしては、「00H」〜
「0BH」の12種類用意されており、それぞれのEX
Tデータが特定の一の図柄を指定する。たとえば、MO
DEデータとEXTデータの組合せ「90H 00H」
によって、左確定図柄をEXTデータ「00H」に対応
する図柄とすることが指定される。表示制御基板80側
には各EXTデータ「00H」〜「0BH」に対応する
図柄のデータがその配列順で記憶されており、受信され
たEXTデータに従う配列位置にある図柄が確定図柄と
して選択される。
【0121】EXTデータ「00H」〜「0BH」によ
って指定される各々の図柄は、予め図示のように非確変
図柄または確変図柄として定義されている。たとえば、
「01H、03H、05H、07H、09H、0BH」
によって指定される各々の図柄が確変図柄であり、「0
0H、02H、04H、06H、08H、0AH」によ
って指定される各々の図柄が非確変図柄である。
【0122】遊技制御基板31側のROM54のデータ
領域には、確変図柄を指定するEXTデータ「01H、
03H、05H、07H、09H、0BH」のみから構
成された確変図柄選択用テーブルと、非確変図柄を指定
するEXTデータ「00H、02H、04H、06H、
08H、0AH」のみから構成された非確変図柄選択用
テーブルとが記憶されている。
【0123】たとえば、遊技制御基板31側で非確変大
当りとすることが事前決定された場合には、非確変図柄
選択用テーブルによってランダム5の値が判定され、非
確変図柄を指定するEXTデータが選択される。これに
より、実質的には複数種類の非確変図柄の中から一の非
確変図柄が指定される。一方、遊技制御基板31側で確
変大当りとすることが事前決定された場合には、確変図
柄選択用テーブルによってランダム5の値が判定され、
確変図柄を指定するEXTデータが選択される。これに
より、実質的には複数種類の確変図柄の中から一の確変
図柄が指定される。また、遊技制御基板31側ではずれ
とすることが事前決定された場合には、ランダム3(3
−1,3−2,3−3)の値が判定され、はずれ図柄を
指定するEXTデータが左中右図柄別に選択される。
【0124】以上、説明したように、ランダム3または
ランダム5のカウンタ値によって確定図柄の種類が定め
られ、より正確には確定図柄を指定する表示制御コマン
ドの種類が定められる。すなわち、遊技制御基板31側
のCPU56は特別図柄の表示形態を何ら指定するもの
ではなく、単に確変/非確変の種別と図柄の配列位置と
を指定するだけである。一方、表示制御基板80側の制
御用CPU101は遊技制御基板31から出力された確
定図柄指定コマンドに対応する特別図柄を選択してそれ
を確定図柄として設定する。
【0125】図14には、表示制御基板80側の表示制
御用CPU101が表示制御に用いる図柄テーブルが示
されている。この図柄テーブルのデータは、制御データ
ROM102内に記憶されている。図柄テーブルには、
遊技制御基板31から出力される確定図柄指定コマンド
「00H」〜「0BH」に対応させた特別図柄のデータ
が配列されている。
【0126】図15は、特別図柄の変動から停止までの
間に遊技制御基板31から各制御基板35,70,80
に対して出力される制御コマンドの出力タイミングを示
すタイミングチャートである。
【0127】特別図柄の変動を開始させる際には、最初
に、変動開始コマンド「80H XXH」が表示制御コ
マンド、音声制御コマンド、ランプ制御コマンドとし
て、遊技制御基板31から各制御基板35,70,80
に対して一斉に出力される。なお、「80H XXH」
は、図12に示した「80H 00H」〜「80H 0
EH」のうちのいずれかのコマンドである。この変動開
始コマンドが表示制御基板80側で取込まれたタイミン
グで、特別図柄の一斉変動が開始される。なお、変動開
始コマンドの種類により変動パターンや可変表示時間が
指定されている。表示制御基板80はその指定に基づい
て変動パターン等を決定する。また、音声制御基板70
およびランプ制御基板35では、その変動パターンに対
応する演出パターンが選択されて遊技演出が開始され
る。
【0128】その後、変動開始コマンドに続いて、左中
右図柄に対応する3つの確定図柄指定コマンドが順に表
示制御コマンドとして出力される。図には、左図柄用の
確定図柄指定コマンド1「90H XXH」、中図柄用
の確定図柄指定コマンド2「91H XXH」、および
右図柄用の確定図柄指定コマンド3「92H XXH」
がその順で出力されることが示されている。なお、「X
XH」は、図13に示した「00H」〜「0BH」のう
ちのいずれかである。表示制御基板80側ではこの確定
図柄指定コマンド基づいて最終的に表示結果として導出
表示する確定図柄の種類が決定される。
【0129】図柄の一斉変動が開始されてから、変動開
始コマンド(変動コマンド)により指定される可変表示
時間Tnが経過した時点で、図柄確定コマンドが遊技制
御基板31から各制御基板35,70,80に対して出
力される。これにより、確定図柄が停止表示され、ラン
プおよび効果音による遊技演出が停止される。
【0130】普通図柄の表示制御に使用する制御コマン
ドの説明 次に、表示制御コマンドのうち、普通図柄の表示制御に
使用する制御コマンドを説明する。この種の制御コマン
ドには、普通図柄変動開始コマンドと、普通図柄指定コ
マンドと、普通図柄変動停止コマンドとがある。
【0131】普通図柄変動開始コマンドは、普通図柄の
変動(可変表示)を開始させる時期に出力される制御コ
マンドであり、MODEデータ「50H」によって識別
可能とされる。普通図柄指定コマンドは、確定図柄(予
定停止図柄)の種類を指定するために出力される制御コ
マンドであり、MODEデータ「60H」によって識別
可能とされる。普通図柄変動停止コマンドは、普通図柄
の変動(可変表示)を停止させる時期に出力されるコマ
ンドであり、MODEデータ「70H」によって識別可
能とされる。この普通図柄変動停止コマンドが出力され
る時期になると、表示制御基板80は、普通図柄の変動
を停止させて表示結果(確定図柄)を導出表示させる。
【0132】図16に普通図柄変動開始コマンドを、図
17に普通図柄指定コマンドを、図18に普通図柄変動
停止コマンドを、それぞれ示す。
【0133】図16を参照して、普通図柄変動開始コマ
ンドは、EXTデータによって変動パターンを指定す
る。具体的には、EXTデータ「00H」によって2
9.500秒の変動時間(可変表示時間)で変動させる
ことを指定し、EXTデータ「01H」によってそれよ
りも短い5.500秒の変動時間(可変表示時間)で変
動させることを指定する。たとえば、後者は、確変時に
設定される内容である。
【0134】このように、普通図柄の変動を開始させる
時期を通知する普通図柄変動開始コマンドには、可変表
示時間を指定する情報が含まれるために、可変表示時間
を指定するための表示制御コマンドを普通図柄変動開始
コマンドとは別に別途出力する必要がなく、その分、遊
技制御基板31側の処理負担を軽減できる。
【0135】なお、図16に示した例では、変動パター
ンの指定として、変動時間のみを指定するようにした
が、その他、可変表示期間中の普通図柄の変動速度の切
換えタイミングや変動の一旦停止の有無などの詳細につ
いて指定するようにしてもよい。
【0136】次に、図17には、ランダム6のカウンタ
値と普通図柄指定コマンドとの対応関係が示されてい
る。前述したようにランダム6は普通図柄の変動結果を
当りにするかはずれにするかを決定するために用いられ
るランダムカウンタである。
【0137】この普通図柄指定コマンドのEXTデータ
「00H」により当りとすることが指定され、EXTデ
ータ「01H」によりはずれとすることが指定される。
EXTデータ「00H」および「01H」と、ランダム
6の値との対応関係は、図示のように低確率時(確率変
動状態でないとき)と高確率時(確率変動状態のとき)
とで異なる。
【0138】低確率時には、11個のランダム値のうち
の3,7,11の合計3個が当りに対応している。一
方、低確率時には、11個のランダム値のうちの3以外
の合計10個が当りに対応している。このため、高確率
時には低確率時よりも、普通図柄の変動結果を当りとす
ることを指定する普通図柄指定コマンドが出力される確
率が高くなり、その結果、高確率時には低確率時より
も、普通図柄の変動結果が当りとなる確率が高くなる。
【0139】なお、EXTデータ「00H」および「0
1H」と、ランダム6の値との対応関係は、低確率時で
あるか高確率時であるかで区別されることなく一定であ
るように構成してもよい。このように構成することで、
カードユニットが接続されず、玉貸機で貸し出された玉
を使用して遊技が行なわれるタイプの「確変機能が無い
パチンコ遊技機(現金機)」にも、遊技制御プログラム
中に含まれる普通図柄指定コマンド選択用のテーブルデ
ータを修正することなくそのまま遊技制御プログラムを
適用できるという効果が奏される。この場合、たとえ
ば、低確率時であるか高確率時であるかに関らず、ラン
ダム6に対して図17に示した「EXT(高確率時)」
側のEXTデータが対応するように普通図柄指定コマン
ド選択用のテーブルデータを構成することが考えられ
る。
【0140】次に、図18を参照して、MODEデータ
「70H」により識別可能とされる普通図柄変動停止コ
マンドのEXTデータは、「00H」の1つのみであ
る。この普通図柄変動停止コマンドが入力される時期に
なると、表示制御基板80は、普通図柄の変動を停止さ
せて表示結果(確定図柄)を導出表示させる。
【0141】図19は、普通図柄に関する上述した表示
制御コマンドの出力タイミングを説明するためのタイミ
ングチャートである。特別図柄の変動パターンと同様、
普通図柄についても、その変動を開始させるタイミング
で普通図柄変動開始コマンド「50H XX(XXは、
図16に示した00または01)H」が遊技制御基板3
1から出力される。表示制御基板80の表示制御用CP
U101は、この普通図柄変動開始コマンドを受けて普
通図柄の変動を開始させる。その後、所定時間Tyが経
過すると、遊技制御基板31から普通図柄指定コマンド
「60H XX(XXは、図17に示した00または0
1)H」が出力される。表示制御用CPU101は、こ
れを受けて、普通図柄の変動結果を認識する。普通図柄
の変動が開始してから、普通図柄変動開始コマンドによ
って指定される可変表示時間Txが経過した時点で、普
通図柄変動停止コマンド「70H 00H」が出力され
る。これを受けて、表示制御用CPU101は、普通図
柄の変動を停止させ、普通図柄指定コマンドに従う当り
またははずれの表示結果を導出表示させる。
【0142】このように、遊技制御基板31の遊技制御
用マイコン53は、普通図柄の表示結果を導出表示させ
る制御を直接行なうのではなく、表示制御基板80に表
示制御コマンドを送信することで表示制御用CPU10
1にその制御を行なわせる。このため、遊技制御用マイ
コン53が、普通図柄の表示結果を導出表示させる制御
を直接行なう場合と比較して、遊技制御用マイコン53
の制御負担を軽減できる。なお、ここでは、普通図柄は
表示制御基板80によって制御されるように構成した
が、ランプ制御基板35により制御されるように構成し
てもよい。この場合には、ランプ制御コマンドとして普
通図柄用の各種コマンドが遊技制御基板31から出力さ
れることになる。
【0143】遊技制御基板側の処理内容の説明 次に、図20〜図23を参照して、遊技制御基板31側
の遊技制御用マイコン53が実行する処理内容につい
て、フローチャートに基づいて説明する。
【0144】図20は、遊技制御メイン処理を説明する
ためのフローチャートである。この遊技制御メイン処理
は、2ms毎に1回実行され、その最終ステップ(S1
1)の実行後、定期リセット回路66(図4参照)から
のリセット信号による割込みを待つ割込待ち状態とな
る。
【0145】遊技制御メイン処理においては、まず、ス
タックポインタがセットされ(S1)る。次に、既に初
期化済であるか否かが判断される(S2)。具体的に
は、電源投入時に初期リセット回路63によって遊技制
御用マイコン53が既に初期化されているか否かが判断
される。そして、初期化が済んでいない場合には初期化
処理が実行され(S3)、これにより、RAMデータが
クリアされる。その後、後述するS11に移行する。
【0146】一方、既に初期化済である場合には入賞球
信号処理(S4)、判定用乱数更新処理(S5)、表示
図柄乱数更新処理(S6)、普通図柄プロセス処理(S
7)、特別図柄プロセス処理(S8)、エラー処理(S
9)、出力処理(S10)、表示用図柄乱数更新処理
(S11)がその順で実行され、表示用図柄乱数更新処
理が終了した時点で割込待ち状態となる。
【0147】入賞球信号処理(S4)は、入賞球の検出
に応じた処理、たとえば、賞球の払出しに必要な賞球制
御コマンドを設定する等の処理である。処理の詳細につ
いては、説明を省略する。
【0148】判定用乱数更新処理(S5)は、大当り判
定用乱数や普通図柄当り決定用乱数等を更新する処理で
ある。表示図柄乱数更新処理(S6)は、大当り図柄決
定用乱数やはずれ出目決定用乱数等を更新する処理であ
る。
【0149】普通図柄プロセス処理(S7)は、複数の
プロセスに分けられた普通図柄を表示するためのプロセ
スを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行させ
るための処理が行なわれる。普通図柄プロセス処理の概
略については、図22を用いて説明する。
【0150】特別図柄プロセス処理(S8)は、複数の
プロセスに分けられた特別図柄を表示するためのプロセ
スを、プロセスを選択するフラグに応じて分岐実行させ
るための処理が行なわれる。特別図柄プロセス処理の概
略については、図21を用いて説明する。
【0151】エラー処理(S9)は、エラー状態が発生
した場合にエラー状態を設定してその旨の報知を行なう
処理と、所定条件下でエラー状態を解除する処理とを含
む。処理の詳細については、説明を省略する。
【0152】出力処理(S10)は、各種制御コマンド
や遊技情報を出力する処理である。処理の詳細について
は、図23を用いて後述する。
【0153】図21は特別図柄プロセス処理の概略を説
明するためのフローチャートである。特別図柄プロセス
処理は、図20のS8で実行されるサブルーチンであ
り、実際には、複数のプロセスに分けられた特別図柄を
表示するためのプロセスが、プロセスを選択するフラグ
に応じて分岐して実行されるようにプログラムされてい
るが、ここでは、説明の容易化を図るためにそれらの複
数のプロセスをまとめて1つのフローチャートを用いて
説明する。
【0154】まず、始動口スイッチ17の検出があった
か否か(始動入賞が検出されたか)が判断され(S1
7)、ない場合には後述するS20に移行するが、検出
がある場合には始動記憶数が最大値(=4)にすでに達
しているか否かが判断される(S18)。始動記憶数が
最大値に達している場合にはその始動入賞は記憶されな
いが、そうでない場合にはその始動入賞がRAM55の
格納エリアに記憶される(S19)。なお、この時、併
せて、大当り判定用乱数と確変判定用乱数が抽出され、
その抽出値も記憶される。
【0155】次に、変動開始時期であるか否かが判断さ
れる(S20)。具体的には、始動記憶が存在し、か
つ、前回の特別図柄の変動が終了しており、また、大当
り中でないかどうかが判断される。ここで、“大当り
中”とは、特別図柄の表示結果が大当りとなってから、
前述した繰返し継続制御が終了するまでの期間内をい
う。
【0156】変動開始時期である場合には、始動入賞が
発生した際に記憶した大当り判定用乱数が読出され、大
当り判定値であるか否かが判定される(S21)。そし
て、大当り判定値である場合には可変表示結果を大当り
とすることが事前決定され、それ以外の値である場合に
ははずれとすることが事前決定される。なお、後述する
確変フラグが設定されており、遊技状態が確率変動状態
にある場合には、大当り判定値が増加し、大当り確率が
向上される。
【0157】可変表示結果をはずれとすることが決定さ
れた場合(S21でNO)には、はずれ出目決定用の乱
数値に基づいて左中右のはずれ図柄が設定される(S2
6)。より詳細には、表示制御基板80に対して出力す
べき確定図柄指定コマンドの種類が決定される。その
後、後述するS28aへ移行する。
【0158】S21で大当りとすることが決定された場
合には、大当りフラグが設定される(S22)。次に、
確変判定用乱数の抽出値に基づいて、高確率当り(確変
大当り)とするか否かが決定される(S24)。高確率
当り(確変大当り)とすることが決定された場合には、
確変図柄の中から大当り図柄が決定される(S25)。
より詳しくは、確変図柄を指定するための確定図柄指定
コマンドの種類が決定される。次に、確変当りフラグが
セットされる(S28)。確変当りフラグは、確変大当
りとすることが決定されていることを示すフラグであ
る。
【0159】S24で高確率当り(確変大当り)としな
いことが決定された場合には非確変図柄の中から大当り
図柄が決定される(S27)。より詳しくは、非確変図
柄を指定するための確定図柄指定コマンドの種類が決定
される。
【0160】S25〜S27のいずれかで確定図柄指定
コマンドの種類が決定された後、変動開始コマンドの種
類が決定され(S28a)、続いて、その決定された変
動開始コマンドをランプ制御基板35と音声制御基板7
0と表示制御基板80とに送出するための設定がなされ
る(S29)。なお、ここで設定された内容に基づい
て、出力処理(図20のS10)において、変動開始コ
マンドがランプ制御基板35と音声制御基板70と表示
制御基板80とに送出される。この変動開始コマンドが
表示制御基板80側で受信されることにより、可変表示
装置8では特別図柄の変動が開始される。また、この変
動開始コマンドがランプ制御基板35と音声制御基板7
0とで受信されることにより、変動パターンに応じた遊
技演出(ランプ制御、音声制御)がなされる。
【0161】次に、S25〜S27で設定された確定図
柄指定コマンドを送出するための設定がなされる(S3
0)。なお、ここで設定された内容に基づいて、出力処
理(図20のS10)において、確定図柄指定コマンド
が表示制御基板80に送出される。表示制御基板80側
では、この確定図柄指定コマンドに基づいて予定停止図
柄が判定される。
【0162】次に、可変表示時間を計時するためのタイ
マの計時が開始され(S30a)、一旦、処理が終了す
る。その後、割込時間(0.002秒)経過後に再度、
特別図柄プロセス処理が実行されると、S20では変動
開始時期でないと判断され、続いて変動時間(可変表示
時間)終了時であるか否かが判断される(S37)。具
体的には、S30aで計時が開始されたタイマがタイム
アップしたか否かが判断される。そして、タイマがタイ
ムアップしていない場合には後述するS38に移行する
が、何度か特別図柄プロセス処理が実行された後、S3
7で変動時間(可変表示時間)終了時であると判断され
ると、変動停止コマンドをランプ制御基板35と音声制
御基板70と表示制御基板80とに送出するための設定
がなされる(S30b)。なお、ここで設定された内容
に基づいて、出力処理(図20のS10)において、変
動停止コマンドが表示制御基板80に送出される。表示
制御基板80は、この変動停止コマンドに基づいて特別
図柄の変動を停止させる。
【0163】次に、大当りフラグがセットされているか
否かが判断される(S31)。大当りフラグがセットさ
れていない場合には、可変表示装置8の表示結果がはず
れとなっているために、処理が終了する。一方、大当り
フラグがセットされていると判断された場合には、確率
変動状態中にセットされる確変フラグが一旦クリアされ
(S32)、続いて、大当り中処理が実行される(S3
4)。この大当り中処理においては、前述した繰返し継
続制御が実行される。また、大当りコマンドをランプ制
御基板35と音声制御基板70と表示制御基板80とに
送出するための設定がなされる。その後、大当り中処理
を抜けて、再度、特別図柄プロセス処理が実行される
と、S20、S37でともにNOの判断がなされ、S3
6において大当り中であるか否かが判断される。そし
て、まだ、大当り中である場合には大当り中処理が継続
して実行されるが、そうでない場合には、大当り終了時
か否かが判断される(S39)。大当り終了時でない場
合には処理が終了するが、大当り終了時の場合には、確
定図柄(予定停止図柄)は確変図柄であったか否かが判
断され(S35)、確変図柄であった場合には確変フラ
グがセットされる(S36)。これにより、S32で一
旦、クリアされた確変フラグが再度セットされ、確率変
動状態に制御される。一方、確定図柄が確変図柄ではな
かった場合には、確変フラグがセットされることなく、
処理が終了する。
【0164】図22は、普通図柄プロセス処理を説明す
るためのフローチャートである。普通図柄プロセス処理
は、図20のS7で実行されるサブルーチンであり、実
際には、複数のプロセスに分けられた普通図柄を表示す
るためのプロセスが、プロセスを選択するフラグに応じ
て分岐して実行されるようにプログラムされているが、
ここでは、説明の容易化を図るためにそれらの複数のプ
ロセスをまとめて1つのフローチャートを用いて説明す
る。
【0165】まず、ゲートスイッチ12の検出があった
か否か(打玉の通過ゲート11の通過が検出されたか)
が判断され(S197)、ない場合には後述するS20
0に移行するが、検出がある場合には始動記憶数が最大
値(=4)にすでに達しているか否かが判断される(S
198)。始動記憶数が最大値に達している場合にはそ
の通過は記憶されないが、そうでない場合にはその通過
がRAM55の格納エリアに記憶される(S199)。
なお、この時、併せて、当り判定用乱数が抽出され、そ
の抽出値も記憶される。
【0166】次に、変動開始時期であるか否かが判断さ
れる(S200)。具体的には、始動記憶が存在し、か
つ、前回の普通図柄の変動が終了しているかどうかが判
断される。そして、変動開始時期である場合には、記憶
している当り判定用乱数が読出され、当り判定値である
か否かが判定される(S201)。そして、当り判定値
である場合には普通図柄の表示結果を当りとすることが
事前決定され、それ以外の値である場合にははずれとす
ることが事前決定される。
【0167】普通図柄の表示結果を当りとすることが事
前決定された場合には、普通図柄当りフラグが設定され
(S202)、続いて当り図柄が決定される(S20
3)。具体的には、普通図柄指定コマンドを「60H
00H」とすることが決定される。一方、はずれとする
ことが事前決定された場合には、はずれ図柄が決定され
る(S204)。具体的には、普通図柄指定コマンドを
「60H 01H」とすることが決定される。
【0168】次に、普通図柄変動開始コマンドを送出す
るための設定がなされる(S205)。なお、ここで設
定された内容に基づいて、出力処理(図20のS10)
において、普通図柄変動開始コマンドが表示制御基板8
0に送出される。この普通図柄変動開始コマンドが表示
制御基板80側で受信されることにより、可変表示装置
8では普通図柄の変動が開始される。
【0169】次に、普通図柄指定コマンドを送出するた
めの設定がなされる(S206)。なお、ここで設定さ
れた内容に基づいて、出力処理(図20のS10)にお
いて、普通図柄変動開始コマンドを出力してから所定時
間Ty(図19参照)経過後に、普通図柄指定コマンド
が表示制御基板80に送出される。この普通図柄指定コ
マンドが表示制御基板80側で受信されることにより、
表示制御基板80側で普通図柄の表示結果を認識可能と
なる。
【0170】次に、可変表示時間(図19のTx)を計
時するためのタイマの計時が開始され(S206a)、
一旦、処理が終了する。その後、割込時間(0.002
秒)経過後に再度、普通図柄プロセス処理が実行される
と、S200では変動開始時期でないと判断され、続い
て変動時間(可変表示時間)終了時であるか否かが判断
される(S212)。具体的には、S206aで計時が
開始されたタイマがタイムアップしたか否かが判断され
る。そして、タイマがタイムアップしていない場合には
後述するS212に移行するが、何度か特別図柄プロセ
ス処理が実行された後、S212で変動時間(可変表示
時間)終了時であると判断されると、普通図柄変動停止
コマンドを表示制御基板80に送出するための設定がな
される(S206b)。なお、ここで設定された内容に
基づいて、出力処理(図20のS10)において、普通
図柄変動停止コマンドが表示制御基板80に送出され
る。表示制御基板80は、この普通図柄変動停止コマン
ドに基づいて普通図柄の変動を停止させる。
【0171】次に、当りフラグ(S202で設定され得
る普通図柄当りフラグ)がセットされているか否かが判
断される(S207)。当りフラグがセットされていな
い場合には、表示結果がはずれとなっているために、処
理が終了する。一方、当りフラグがセットされていると
判断された場合には、普通電役作動処理が実行される
(S208)。これにより、普通電動役物15の羽根部
材150を開成させるためのソレノイド16が励磁され
る。
【0172】その後、普通電役作動処理を抜けて、再
度、普通図柄プロセス処理が実行されると、S200、
S212でともにNOの判断がなされ、普通電役が作動
中であるか否か、すなわち、普通電動役物15の作動期
間であるか否かが判断される(S213)。そして、ま
だ、普通電動役物15の作動期間である場合には、普通
電役作動処理が継続して実行されるが、そうでない場合
には、普通電動役物15の作動期間終了時か否かが判断
される(S214)。普通電動役物15の作動期間終了
時でない場合には処理が終了するが、終了時の場合に
は、普通電役ソレノイドOFF設定がされ(S21
1)、これにより、ソレノイド16が非励磁状態とされ
て普通電動役物15の開放状態が終了される。
【0173】図23は、出力処理を説明するためのフロ
ーチャートである。この出力処理は、図20に示したS
10で実行されるサブルーチンである。
【0174】出力処理においては、まず、エラーフラグ
が設定されているか否かが判断される(S301)。エ
ラーフラグは遊技制御の途中に何らかの制御エラーが検
出された場合に設定される。このエラーフラグが設定さ
れていると判断された場合には、S304〜S307の
各処理が実行されることなく、エラー出力処理が実行さ
れ(S302)、後述する音処理に移行する。なお、エ
ラー出力処理においては、エラー内容を示す情報を遊技
機外部のホールコンピュータ等へ出力する処理が実行さ
れる。
【0175】エラーフラグが設定されていないと判断さ
れた場合には、ランプ処理が実行される(S304)。
ランプ処理は、ランプ制御コマンドを出力する処理であ
る。
【0176】次に、特別図柄制御処理が実行される(S
306)。特別図柄制御処理は、表示制御基板80に対
して特別図柄の変動に関連した表示制御コマンドを出力
する処理である。次に、普通図柄制御処理が実行される
(S306a)。普通図柄制御処理は、表示制御基板8
0に対して普通図柄の変動に関連した表示制御コマンド
を出力する処理である。
【0177】次に、ソレノイドデータ出力処理が実行さ
れる(S307)。ソレノイドデータ出力処理は、ソレ
ノイド回路59(図4参照)を介してソレノイド16,
21に制御信号を出力するための処理である。
【0178】次に、音処理が実行される(S308)。
音処理は、音声制御コマンドを出力する処理である。次
に、情報出力処理が実行される(S309)。情報出力
処理は、情報出力回路64(図4参照)を介して確変情
報や大当り情報、始動情報を外部へ出力する処理であ
る。次に、入賞球処理が実行された後(S310)、処
理が終了する。入賞球処理は、図20のS4の入賞球信
号処理で設定された賞球制御コマンドを出力する処理で
ある。
【0179】上述した出力処理において、特に、特別図
柄制御処理の後に、普通図柄制御処理が実行されるよう
に構成されていることから、大当り状態(特定遊技状
態)に制御されるか否かに関わる、遊技者にとってより
重要な特別図柄用の表示制御コマンドが、普通図柄用の
表示制御コマンドよりも優先的に送信されることにな
る。このため、遊技者にとってより重要な表示結果(特
別図柄の表示結果)を導出表示させる制御が普通図柄の
結果を導出表示させる制御よりも優先的に行なわれるよ
うになり、遊技者のニーズにマッチしたより望ましい制
御がされることになる。
【0180】表示制御基板側の処理内容の説明 次に、図24〜図28を参照して、表示制御基板80側
の表示制御用CPU101が実行する処理内容について
フローチャートに基づいて説明する。
【0181】図24(a)は表示制御メイン処理を説明
するためのフローチャートであり、図24(b)はタイ
マ割込処理を説明するためのフローチャートである。
【0182】図24(a)を参照して、表示制御基板8
0の表示制御用CPU101は、電源の投入時に初期化
処理(S401)を実行した後、所定の割込時間(たと
えば、500μs)が経過するまで、特別図柄制御処理
および普通図柄制御処理(S402、S403)を繰返
し行ない、割込時間が経過した時点(タイマ割込フラグ
が0から1に変化した時点)で、それらの処理に割込ま
せて、表示制御コマンドを読込む制御コマンド読込み処
理(S406)を実行した後、再度、特別図柄制御処理
および普通図柄制御処理(S402、S403)を行な
うことを繰返す。
【0183】この所定の割込時間毎の割込みは、図24
(b)に示すタイマ割込処理において、割込時間毎にタ
イマ割込みフラグが0から1にセットされることで起動
される。すなわち、図24(b)のS407において割
込時間毎にタイマ割込みフラグが0から1にセットされ
ることによって、図24(a)の404でタイマ割込み
フラグが1にセットされたと判断され、S405でタイ
マ割込みフラグがクリア(0にセット)された後に、S
406の制御コマンド読込処理が実行されるのである。
【0184】S402の特別図柄制御処理は、後述する
制御コマンド読込処理において読込まれた制御コマンド
に基づいて特別図柄の可変表示制御を行なう処理であ
り、また、S403の普通図柄制御処理は、後述する制
御コマンド読込処理で読込まれた制御コマンドに基づい
て普通図柄の可変表示制御を行なう処理である。特別図
柄制御処理が実行されることにより、特別図柄の表示結
果を導出表示させる制御がなされる。また、普通図柄制
御処理が実行されることにより、普通図柄の表示結果を
導出表示させる制御がなされる。このように、特別図柄
制御処理と普通図柄制御処理とでは、特別図柄制御処理
が先に実行される。また、S406の制御コマンド読込
処理は、表示制御コマンドを読込む処理である。これら
の処理のうち、普通図柄制御処理については、図26〜
図28を用いて後述する。また、制御コマンド読込処理
については、次に説明する。
【0185】図25は、制御コマンド読込処理の内容を
説明するためのフローチャートである。この制御コマン
ド読込処理は、図24(a)の表示制御メイン処理のS
406で実行されるサブルーチンである。この制御コマ
ンド読込処理は、所定時間(たとえば、500μs)毎
に実行される。
【0186】制御コマンド読込処理においては、まず、
INT信号(ストローブ信号)がオンしているか否か、
すなわち、INT信号が有効状態となっているか否かが
判断され(S501)、INT信号がオンしていない場
合には 処理が終了する。INT信号がオンしていると
判断された場合には、受信されている制御コマンドを所
定の格納ポインタが示す格納バッファに格納させる処理
が実行される(S502)。次に、格納ポインタの値が
更新される(S503)。次に、格納ポインタの値が最
大値を示しているか否かが判断され(S504)、最大
値に達していない場合には処理が終了するが、最大値に
達している場合には格納ポインタの値が初期値に設定さ
れ(S505)、処理が終了する。
【0187】図26〜図28は、普通図柄制御処理を説
明するためのフローチャートである。この普通図柄制御
処理は、図23のS306aで実行されるサブルーチン
である。
【0188】以下に説明する普通図柄制御処理において
は、制御用のフラグとして、変動開始コマンド受信フラ
グ、図柄指定コマンド受信フラグおよび停止コマンド受
信フラグが使用される。
【0189】変動開始コマンド受信フラグは普通図柄変
動開始コマンドを受信した際にオンにセットされるフラ
グである。図柄指定コマンド受信フラグは普通図柄指定
コマンドを受信した際にオンにセットされるフラグであ
る。停止コマンド受信フラグは普通図柄変動停止コマン
ドを受信した際にオンにセットされるフラグである。こ
れら3つのフラグは、各制御コマンドの受信に伴いオン
にセットされた後、普通図柄の変動が終了して表示結果
が導出表示される際に一斉にクリア(オフにセット)さ
れる。
【0190】さらに、普通図柄制御処理においては、普
通図柄変動タイマおよびタイマ1の2種類のタイマが使
用される。普通図柄変動タイマ(以下、普図変動タイマ
と略す)は、普通図柄変動開始コマンドにより指定され
る可変表示時間を計時するタイマである。よって、普図
変動タイマがタイムアップする時間は、受信した普通図
柄変動開始コマンドの種類によって変動する。この普図
変動タイマがタイムアップする時間は、たとえば、図1
9に示した時間Txである。一方、タイマ1は、普通図
柄変動開始コマンドを受信してから普通図柄指定コマン
ドを受信するまでの最大待機時間を計時するタイマであ
り、このタイマ1がタイムアップする時間は一定時間で
ある。たとえば、この最大待機時間は、図19に示した
時間Tyである。
【0191】この普通図柄制御処理においては、上述し
た3つのフラグと2つのタイマとを用いて制御コマンド
の受信エラーが発生していないかどうかを判定できるよ
うに構成されている。
【0192】以下、図面に基づいて説明する。まず、普
通図柄変動開始コマンドが受信されたか否かが判断され
(S601)、普通図柄変動開始コマンドが受信された
と判断された場合には変動開始コマンド受信フラグがオ
フであるか否かが判断される(S602)。もし、変動
開始コマンド受信フラグがオンに設定されている場合に
は、先に受信された普通図柄変動開始コマンドに対応す
る普通図柄の変動表示が終了する前に次の普通図柄変動
開始コマンドが受信されるような異常が発生しているこ
とになり、この場合にはS602においてNOの判断が
なされ、そのようなエラーが発生した旨の表示を可変表
示装置8に行なうためのエラー表示設定がされる(S6
04)。
【0193】S602の判断がなされることにより、普
通図柄変動開始コマンドが受信されてから普通図柄指定
コマンドおよび普通図柄変動停止コマンドがその順で受
信されるまでの間に次の普通図柄変動開始コマンドが受
信されるという受信エラーを検出できる。また、S60
3の設定に基づく表示により、その受信エラーの内容を
特定できる。
【0194】一方、普通図柄変動開始コマンドを受信し
た際に変動開始コマンド受信フラグがオフである場合に
は 正常なシーケンスで制御コマンドが受信されてお
り、この場合には、S602でYESの判断がなされ、
変動開始コマンド受信フラグがオンにセットされる(S
603)。
【0195】その後、変動開始コマンド受信フラグがオ
ンにセットされているか否かが判断され(S614)、
変動開始コマンド受信フラグがオンにセットされている
場合には、S601で受信した普通図柄変動開始コマン
ドに応じた変動パターン(図16参照)で、普通図柄を
変動させるための設定がなされる(S615)。この設
定に基づいて普通図柄の変動が開始される。
【0196】次に、受信されている普通図柄変動開始コ
マンドに対応する普図変動タイマが更新され(S61
6)、さらに、普通図柄変動開始コマンドを受信してか
ら普通図柄指定コマンドを受信するまでの最大待機時間
を計時するタイマ1が更新される(S617)。たとえ
ば、S616においては、図12に示した表示時間(可
変表示時間)T1〜T7のうち、普通図柄変動開始コマ
ンドに対応する時間からカウントダウンするようにして
タイマ値が更新されていく。また、S617において
は、図19に示した時間Tyからカウントダウンするよ
うにしてタイマ値が更新されていく。
【0197】S617の処理の後、普通図柄指定コマン
ド受信フラグがオンにセットされているか否かが判断さ
れ(S618)、まだ図柄指定コマンド受信フラグがオ
ンにセットされていない場合、すなわち、普通図柄変動
開始コマンドを受信してから普通図柄指定コマンドをま
だ受信していない場合にはタイマ1がタイムアップして
いるか否かが判断される(S620)。タイマ1がタイ
ムアップしておらず、普通図柄指定コマンドの最大待機
時間(図19:Ty)がまだ経過していない場合には後
述のS623に処理が移行するが、既に最大待機時間
(図19:Ty)が経過しているにもかかわらず普通図
柄指定コマンドが受信できていない場合には受信エラー
が発生したものと判定され、そのようなエラーが発生し
た旨の表示を可変表示装置8に行なうためのエラー表示
設定がされる(S621)。
【0198】S620の判断がなされることにより、普
通図柄変動開始コマンドが受信された後、所定時間Ty
(図19参照)が経過したにもかかわらず普通図柄指定
コマンドが受信されないという受信エラーを検出でき
る。また、S621の設定に基づく表示により、その受
信エラーの内容を特定できる。
【0199】タイマ1がタイムアップするまでの間に普
通図柄指定コマンドが受信された場合には、図26のS
605においてYESの判断がなされ、図柄指定コマン
ド受信フラグがオフであるか否かが判断される(S60
6)。そして、普通図柄指定コマンドを受信した際に図
柄指定コマンド受信フラグが既にオンにセットされてい
る場合には受信エラーが生じたものと判定されて、その
ようなエラーが発生した旨の表示を可変表示装置8に行
なうためのエラー表示設定がされる(S608)。これ
により、普通図柄変動開始コマンドを受信してから普通
図柄変動停止コマンドを受信するまでの間において、普
通図柄指定コマンドを2つ以上受信するという受信エラ
ーを検出できる。また、S608の設定に基づく表示に
より、その受信エラーの内容を特定できる。
【0200】一方、普通図柄指定コマンドを受信した際
に図柄指定コマンド受信フラグがオフの場合には、正常
なシーケンスで制御コマンドが受信されており、この場
合には、図柄指定コマンド受信フラグがオンにセットさ
れる(S607)。その後は前述した図27のS614
に移行する。ここで、図柄指定コマンド受信フラグがオ
ンにセットされている場合には、通常、変動開始コマン
ド受信フラグもオンにセットされいる。普通図柄指定コ
マンドを受信する前に普通図柄変動開始コマンドを受信
しているはずだからである。このため、S607で図柄
指定コマンド受信フラグがオンにセットされた後にS6
14に進んだ後には、通常、普通図柄の変動を継続など
させるためのS615〜S617の処理が実行される。
【0201】一方、図柄指定コマンド受信フラグがオン
に設定されているにもかかわらず変動開始コマンド受信
フラグがオフに設定されている場合には、最初に、S6
14でNOの判断がなされ、S618に移行する。そし
て、このS618においては図柄指定コマンド受信フラ
グがオンに設定されている(YES)と判断され、変動
開始コマンド受信フラグがオンに設定されているか否か
が判断される(S619)。そして、このS619にお
いて変動開始コマンド受信フラグがオンに設定されてい
ないことが検出され、そのようなエラーが発生した旨の
表示を可変表示装置8に行なうためのエラー表示設定が
される(S622)。
【0202】このS618およびS619の2つの処理
により、普通図柄変動開始コマンドを受信していないに
もかかわらず普通図柄指定コマンドを受信したような受
信エラーが検出される。また、S622の設定に基づく
表示により、その受信エラーの内容を特定できる。な
お、S622のエラー表示において、普通図柄指定コマ
ンドにより指定された図柄を点滅表示させることによっ
て受信エラーが発生した旨を報知するようにしてもよ
い。
【0203】普通図柄変動停止コマンドを受信した場合
には図26のS609でそのコマンドの受信が確認さ
れ、停止コマンド受信フラグがオフであるか否かが判断
される(S610)。そして、普通図柄変動停止コマン
ドを受信した時点で、既に停止コマンド受信フラグがオ
ンに設定されていると判断された場合には可変表示期間
において普通図柄変動停止コマンドを重複して受信する
ような受信エラーが発生したと判断され、そのようなエ
ラーが発生した旨の表示を可変表示装置8に行なうため
のエラー表示設定がされる(S613)。
【0204】S610により、可変表示期間において普
通図柄変動停止コマンドを重複して受信するような受信
エラーが検出される。また、S613の設定に基づく表
示により、その受信エラーの内容を特定できる。
【0205】一方、普通図柄変動停止コマンドを受信し
た際に停止コマンド受信フラグがオフの場合には、正常
なシーケンスで制御コマンドが受信されており、この場
合には、停止コマンド受信フラグがオンにセットされる
(S612)。その後は、図27のS614に移行す
る。ここで、停止コマンド受信フラグがオンにセットさ
れている場合、すなわち、普通図柄変動停止コマンドを
受信している場合には、既に普通図柄変動開始コマンド
と普通図柄指定コマンドとをそれぞれ受信しているはず
であり、そのため、変動開始コマンド受信フラグと図柄
指定コマンド受信フラグとがともにオンに設定されてい
るはずである。このため、通常は、S612の処理の
後、図27のS614においてYESの判断がなされて
S615〜S617の処理が実行され、続いて、S61
8およびS619においてともにYESの判断がなされ
る。この場合には、続いて、図28を参照して、停止コ
マンド受信フラグがオンに設定されているか否かが判断
される(S623)。
【0206】停止コマンド受信フラグがオンに設定され
ていると判断された場合には、続いて、変動開始コマン
ド受信フラグと普通図柄指定コマンド受信フラグとがと
もにオンに設定されているか否かが判断される(S62
4)。両受信フラグがともにオンに設定されていると判
断された場合には普通図柄変動停止コマンドに従い普通
図柄の変動を停止させて普通図柄指定コマンドに対応す
る図柄種類で確定表示をさせる設定がされ(S62
6)、続いてすべてのコマンド受信フラグがクリアされ
る(S627)。
【0207】停止コマンド受信フラグがオンに設定され
ているにもかかわらず、変動開始コマンド受信フラグと
普通図柄指定コマンド受信フラグとのうちのいずれか一
方がオフに設定されていると判断された場合(S624
でNO)には、そのようなエラーが発生した旨の表示を
可変表示装置8に行なうためのエラー表示設定がされる
(S625)。
【0208】S624により、普通図柄変動開始コマン
ドまたは普通図柄指定コマンドを受信する前に普通図柄
変動停止コマンドを受信する受信エラーが検出される。
また、S625の設定に基づく表示により、その受信エ
ラーの内容を特定できる。
【0209】図28のS623において、停止コマンド
受信フラグがオンにならない場合、すなわち、普通図柄
変動停止コマンドの受信が確認されない場合には、可変
表示時間を計時する普図変動タイマがタイムアップした
か否かが判断される(S628)。そして、まだ普図変
動タイマがタイムアップしていない場合には一旦処理が
終了した後に再度普通図柄変動停止コマンドの受信が確
認される(図26のS609)。一方、普図変動タイマ
のタイマ値がタイムアップしてもなお普通図柄変動停止
コマンドの受信が確認されない場合にはS628におい
てYESの判断がなされ、そのようなエラーが発生した
旨の表示を可変表示装置8に行なうためのエラー表示設
定がされる(S629)。
【0210】S628により、予め普通図柄変動開始コ
マンドによって指定された可変表示時間が経過しても普
通図柄変動停止コマンドが受信されない受信エラーが検
出される。また、S629の設定に基づく表示により、
その受信エラーの内容を特定できる。
【0211】以上、説明したように、表示制御コマンド
の受信に関する受信エラーが発生したか否かが表示制御
基板80の表示制御用CPU101によって判定され、
受信エラーが発生したと判定された旨を特定可能な情報
が可変表示装置8に表示されることから、遊技場の店員
等は、受信エラーが発生したか否かを容易に確認可能と
なる。
【0212】特に、普通図柄制御処理によって検出可能
な受信エラーは、次に受信されるべき表示制御コマン
ドとは異なる表示制御コマンドが受信される受信エラー
(S602でYES、S606でYES、S610でY
ES、S619でNO)、予め定められた時間が経過
しても、受信されるべきはずの表示制御コマンドが受信
されない受信エラー(S620でYES、S628でY
ES)である。このうち、の受信エラーを検出するこ
とで、複数種類の表示制御コマンドのうちのいずれかの
表示制御コマンドが欠落していることを把握可能にな
る。たとえば、S620によれば、普通図柄変動開始コ
マンドが受信された後、所定時間Ty(図19参照)が
経過したにもかかわらず普通図柄指定コマンドが受信さ
れない場合に受信エラーが発生したと判定されるため
に、普通図柄指定コマンドの欠落を、予め定められた所
定時間が経過した時点で早急に把握可能になる。また、
S628によれば、普通図柄変動開始コマンドの受信が
確認された後、予め定められた可変表示時間が経過して
も普通図柄変動停止コマンドの受信が確認されない場合
に受信エラーが発生したと判定されるために、普通図柄
変動停止コマンドの欠落を、予め定められた可変表示時
間が経過した時点で早急に把握可能になる。
【0213】なお、上記説明においては、受信エラーの
表示を解除する解除条件については、特に触れていない
が、その解除条件としては、たとえば、以下のようなも
のが考えられる。
【0214】受信エラーが発生した後、新たな普通図
柄変動開始コマンドを受信することでその普通図柄変動
開始コマンドに基づいて普通図柄の変動を開始させるこ
とが可能な状態になった場合。
【0215】受信エラーが発生してから、一定時間が
経過した場合。 受信エラーを解消させて普通図柄の変動結果を導出表
示させることが可能な状態になった場合。たとえば、普
通図柄変動開始コマンド、普通図柄指定コマンド、普通
図柄変動停止コマンドの順で遊技制御基板31側からコ
マンドが送信されたにもかかわらず、コマンド送信路で
生じたトラブルなどによって普通図柄変動開始コマンド
が欠落した場合には、表示制御用CPU101は、普通
図柄指定コマンドの受信タイミングで受信エラー表示を
するとともにその普通図柄指定コマンドに対応する普通
図柄(予定停止図柄)を表示し、続いて、普通図柄変動
停止コマンドが受信されたタイミングで受信エラー表示
を解除する。この場合、表示されている予定停止図柄が
そのまま表示結果となる。あるいは、普通図柄変動開始
コマンドを受信した後、所定時間(Ty)が経過したに
もかかわらず普通図柄指定コマンドを受信できないため
に一旦、受信エラー表示をし、その後、普通図柄指定コ
マンドを受信した場合に、受信エラー表示を解除して普
通図柄の変動制御を再開させる。または、普通図柄変動
開始コマンドを受信した後、所定時間(Ty)が経過し
たにもかかわらず普通図柄指定コマンドを受信できない
ために一旦、受信エラー表示をし、その後、次の普通図
柄変動開始コマンドを受信した場合に、受信エラー表示
を解除してその普通図柄変動開始コマンドに対応する普
通図柄の新たな変動を開始させる。
【0216】可変表示装置における普通図柄と特別図柄
の表示態様 図29は、可変表示装置8の画面図である。可変表示装
置8の可変表示部9は、左、中、右図柄を表示するため
の特別図柄表示領域(特別可変表示部)9a,9b,9
cと、普通図柄を表示するための普通図柄表示領域(普
通可変表示部)9dとが図示のように区画されて表示さ
れる。このため、遊技者が両図柄を混同してしまうこと
を防止できる。なお、図において、特別図柄表示領域9
a,9b,9cに対応する特別図柄の図示は省略してい
る。なお、区画方法としては、仕切り用のラインを表示
する他、双方の表示領域の背景色を異ならせることなど
が考えられる。
【0217】普通図柄表示領域9dの上部においては、
普通図柄の背景画像を構成する背景キャラクタ93が表
示され、その背景キャラクタ93の表面に普通図柄92
が表示される。図29(d)には、普通図柄92と背景
キャラクタ93の拡大図が示されている。図示するよう
に、普通図柄92は、一方の面に当り図柄「F」、他方
の面にはずれ図柄「−」が描かれたコインの画像であ
り、このコインからなる普通図柄が図示矢符方向に回転
することで図柄が「F」と「−」とに交互に更新され
る。普通図柄はコインの画像であるために、回転するに
つれて除々に円から楕円に変形し、やがて、コインの厚
み分しか表示されなくなる時がある。背景キャラクタ9
3は、コインからなる普通図柄がその回転途中の状態に
よって、普通図柄の存在が確認し難くなるのを防ぎ、普
通図柄を認識しやすくする役割も果たすものである。
【0218】また、受信エラーが発生した際には、これ
ら2つの図柄に代えて、たとえば、図29(d)に図示
するようなエラーメッセージ「エラー」を含む普通図柄
が表示される。なお、このエラーメッセージは1種類に
限られることなく、受信エラーの内容に応じて変化す
る。たとえば、受信エラーの内容に応じて、メッセージ
の色を変更するように構成することが考えられる。ある
いは、受信エラーの内容(S604、S608、S61
3、S621、S622、S625、S629)に応じ
て、“エラー1”〜“エラー7”といった表示を行なう
ように構成することが考えられる。
【0219】このように、普通図柄の表示制御コマンド
に関する受信エラーメッセージは、その表示制御コマン
ドに直接関係する普通図柄を利用して表示されるため
に、たとえば、他の専用の表示器にエラーメッセージを
表示する場合等と比較して、受信エラーメッセージが普
通図柄に関連するものであるとの印象を店員等に与えや
すく、遊技機の運用がし易くなる。
【0220】普通図柄表示領域9dのうち、背景キャラ
クタ93が表示される領域よりも下側には、普通図柄の
変動の終了時期を知る目安となるメータ95が画像表示
される。このメータ95は、図29(a)、図29
(b)、図29(c)の順に示すように、普通図柄の変
動が開始してから除々に上方向に延びてゆき、普通図柄
の変動が停止する時点で背景キャラクタ93の真下にま
で達する。遊技者は、このメータ95を見ることで、ま
もなく普通図柄の変動が停止することを知ることができ
る。
【0221】別実施の形態1 次に、図30〜図33を参照して、普通図柄の表示に関
する別実施の形態1を説明する。図30は、可変表示装
置8の可変表示部9の一部を示す画面図である。特にこ
の図30は、可変表示部9の右下部分のみを拡大して表
示したものである。したがって、図面に表わされた画面
の左側および上側には図示されない可変表示部9の画面
が連続している。
【0222】この別実施の形態1では、可変表示装置8
の可変表示部9の一部領域を“くり抜く”ような表示態
様として、そのくり抜き領域を普通図柄用の7セグメン
ト表示器状に表示し、それによって普通図柄92を表
す。これにより、特別図柄および特別図柄の背景画像が
表示される可変表示部9において、遊技者が普通図柄を
認識し易くする。この場合、7セグメント部分は、特別
図柄および特別図柄の背景画像と混在することのない色
彩あるいは模様とする。この図30に示す別実施の形態
1においても、図29に示したように普通図柄と特別図
柄とを区画して表示するような実施の形態と同様、遊技
者が両図柄を混同してしまうことを防止できる。
【0223】図30には、当り図柄、はずれ図柄、およ
び受信エラー発生時の表示態様について示されている。
この別実施の形態1においては、普通図柄92は2桁
(左図柄と右図柄)表示され、当り図柄は「77」であ
り、はずれ図柄は「7−」、「−7」、「−−」であ
る。また、受信エラー発生時には、「Er」となる。な
お、このエラーメッセージは1種類に限られることな
く、受信エラーの内容に応じて変化する。たとえば、受
信エラーの内容に応じて、メッセージの色を変更するよ
うに構成することが考えられる。
【0224】次に、図31を参照して、上記2桁の普通
図柄に対応する普通図柄指定コマンドについて説明す
る。図31は、普通図柄指定コマンドを説明するための
説明図である。
【0225】図31には、左図柄と右図柄とからなる2
桁の普通図柄の変動停止時の結果を指定するための2種
類の普通図柄指定コマンドが示されている。1つは、M
ODEデータが「60H」である左図柄用の普通図柄指
定コマンドである。もう1つは、MODEデータが「6
1H」である右図柄用の普通図柄指定コマンドである。
【0226】これらの普通図柄指定コマンドのEXTデ
ータ「00H」により変動停止時の普通図柄を「7」と
することが指定され、EXTデータ「01H」により変
動停止時の普通図柄を「−」とすることが指定される。
【0227】図32は、別実施の形態1における普通図
柄に関する表示制御コマンドの出力タイミングを説明す
るためのタイミングチャートである。図19を用いて説
明した場合と同様、この別実施の形態1についても、そ
の変動を開始させるタイミングで普通図柄変動開始コマ
ンドが遊技制御基板31から出力される。
【0228】その後、遊技制御基板31から左図柄用の
普通図柄指定コマンド「60H XX(XXは、図30
に示した00または01)H」が出力され、続いて、右
図柄用の普通図柄指定コマンド「61H XXH」が出
力される。表示制御用CPU101は、これを受けて、
2桁の普通図柄の変動結果を認識する。
【0229】普通図柄の変動が開始してから、普通図柄
変動開始コマンドによって指定される可変表示時間Tx
が経過した時点で、普通図柄変動停止コマンド「70H
00H」が出力される。これを受けて、表示制御用C
PU101は、普通図柄の変動を停止させ、2種類の普
通図柄指定コマンドに従う当りまたははずれの結果を導
出表示させる。
【0230】次に、図33を参照して、上記2桁の普通
図柄に対応する普通図柄指定コマンドの変形例について
説明する。図33は、普通図柄指定コマンドを説明する
ための説明図である。
【0231】図33には、左図柄と右図柄とからなる2
桁の普通図柄の変動停止時の結果を1つのコマンドで指
定可能な普通図柄指定コマンドが示されている。この普
通図柄指定コマンドは、MODEデータが「60H」で
ある。また、EXTデータは「00H」〜「03H」の
4種類が用意されている。そして、これらのEXTデー
タによって、2桁の普通図柄の変動停止時の結果が指定
される。たとえば、EXTデータ「00H」によって、
普通図柄の変動停止時の結果をはずれを示す「−−」と
することが指定される。同様に、EXTデータ「01
H」によって、はずれを示す「7−」とすることが指定
され、EXTデータ「02H」によって、はずれを示す
「−7」とすることが指定される。また、EXTデータ
「03H」によって、当りを示す「77」とすることが
指定される。
【0232】このように、図33に示す普通図柄指定コ
マンドの場合には、左図柄と右図柄とからなる2桁の普
通図柄の変動停止時の結果を1つのコマンドで指定可能
であることから、図31に示した普通図柄指定コマンド
に比較してコマンドの送信回数を低減でき、その分、遊
技制御用マイコン53のコマンド送信に関する処理負担
を軽減できる。
【0233】なお、上記別実施の形態1では、可変表示
装置8の可変表示部9の一部領域を7セグメント表示器
状に表示し、その一部領域に普通図柄を表示するように
構成したが、可変表示装置8に対して実際に普通図柄表
示用の7セグメント表示器を設けてもよい。また、その
ような7セグメント表示器は、可変表示装置8以外の遊
技機正面の所定箇所(たとえば、遊技領域7の所定箇
所)に設けてもよい。
【0234】別実施の形態2 次に、図34および図35を参照して、普通図柄の表示
に関する別実施の形態2を説明する。図34は、可変表
示装置8に設けられる普通図柄用ランプ部96を説明す
るための説明図である。
【0235】この別実施の形態2では、普通図柄を可変
表示装置8の可変表示部9に特別図柄とともに表示する
のでなく、可変表示装置8の所定位置に設けられる普通
図柄用ランプ部(普通可変表示部)96に表示する。た
とえば、普通図柄用ランプ部96の表面には、普通図柄
92をデザインした透明性のあるカバー98を被せて内
部のLED96a,96bの点灯状況に応じて普通図柄
用ランプ部の表面に描かれた2種類の普通図柄92が点
灯するように構成する(図34(a)参照)。
【0236】2種類の普通図柄92のうち、左側の左普
通図柄は当り図柄○(サークル)であり、右側の右普通
図柄ははずれ図柄×(クロス)である。これらの普通図
柄92は打玉の通過ゲート11の通過に伴って交互に点
滅し始め、所定時間経過後にいずれか一方の図柄のみが
点灯状態となり、他方の図柄は消灯状態となる。このと
き、図34(b)に示されるように、当り図柄が点灯状
態となれば当り(小当り)であり、はずれ図柄が点灯状
態となればはずれである。図34(a)においては、L
ED96a,96bの白丸が消灯状態を、黒丸が点灯状
態を示している。なお、放射状の飾りが付された黒丸は
点滅状態を示している。
【0237】この別実施の形態2においては、前述した
普通図柄の表示制御コマンドの受信エラー発生時には、
図34(a)および図34(b)に示されるように、た
とえば、そのエラー種別に応じて、2つのLED96
a,96bが共に消灯状態となり(エラー時表示
(1))、または、2つのLED96a,96bが共に
点灯状態となる(エラー時表示(2))。あるいは、さ
らに図34(a)に示されるように、エラー種別に応じ
て、2つのLED96a,96bが同期して点滅する
(エラー時表示(3))、または、前回、普通図柄の表
示結果が導出表示された際に消灯した側のLEDが点滅
する(エラー時表示(4))。
【0238】なお、このような普通図柄用ランプ部96
は、たとえば、可変表示装置8の始動記憶表示器18と
可変表示装置8の上部の入賞口24との間に設けること
が考えられる。この図34に示す別実施の形態2におい
ては、可変表示装置8の可変表示部9に特別図柄を表示
し、可変表示部9以外の可変表示装置8の所定位置に普
通図柄を表示するようにしたことから、図29あるいは
図30に示したものと同様、遊技者が両図柄を混同して
しまうことを防止できる。特に、この別実施の形態2で
は、普通図柄を発光体(LED96a,96b)の点灯
状況によって示す(LED96a,96bの一方を点
灯、一方を消灯)ようにしたため、表示制御用CPU1
01が普通図柄を表示する際の制御負担が軽減される。
【0239】この普通図柄用ランプ部96の表示制御
は、ランプ制御基板35に搭載された制御用CPU35
1が遊技制御基板31側から送信されるランプ制御コマ
ンドに従って行なうようにしてもよく、表示制御基板8
0に搭載された表示制御用CPU101が遊技制御基板
31側から送信される表示制御コマンドに従って行なう
ようにしてもよい。図35には、後者の場合の表示制御
基板80内の回路構成例が示されている。
【0240】図35を参照して、表示制御用CPU10
1のI/OポートにはLED回路106が接続されてい
る。このLED回路106には、普通図柄用ランプ部9
6のLED96a,96bが接続されている。なお、そ
の他の構成は、図5に示した表示制御基板80内の回路
構成と同一である。
【0241】別実施の形態3 次に、図36を参照して、別実施の形態3を説明する。
この別実施の形態3は、図29を用いて説明した普通図
柄の受信エラー表示に対する変形例である。普通図柄9
2は、図示するように、可変表示部9の右下に割当てら
れた普通図柄表示領域の背景キャラクタ93上で変動す
る。別実施の形態3では、受信エラーが発生したと判定
されると、図示のように普通図柄上に“×(クロス)”
が表示されるとともに、背景キャラクタ93の上方位置
に“普通図柄エラー”と表示される。
【0242】別実施の形態4 次に、図37を参照して、別実施の形態4を説明する。
この別実施の形態4は、図34を用いて説明した普通図
柄の受信エラー表示に対する変形例である。この例で
は、普通図柄の表示用の発光体96a,96bの他に、
エラー報知用の発光体96cが普通図柄用ランプ部96
に設けられている。図示するように、エラー報知用の発
光体96cは、通常時には消灯(白塗りのクロス印)し
ているが、受信エラーが発生すると点灯(黒塗りのクロ
ス印)する。
【0243】別実施の形態5 次に、図38および図39を参照して、別実施の形態5
を説明する。この別実施の形態5は、普通図柄の表示結
果が当りになった場合の処理に関する変形例である。
【0244】図38には、別実施の形態5として説明す
るパチンコ遊技機1の全体正面図が示されている。前述
した実施の形態では、普通図柄の表示結果が当りになる
と、始動口14を構成する普通電動役物15が開放状態
になる。これに対し、この別実施の形態5では、普通図
柄の表示結果が当りになると、可変入賞球装置19が開
放状態となる。より、具体的には、普通図柄の表示結果
が当りになると、ソレノイド21(図4参照)が0.5
秒間だけ励磁されて可変入賞球装置19の開閉板20が
傾動し、大入賞口が開口する。ただし、たとえ、可変入
賞球装置19への入賞球がVカウントスイッチによって
検出された場合であっても、大当りが発生した時のよう
にラウンドが継続することはなく、大入賞口が開口して
から0.5秒が経過すれば無条件に大入賞口が閉口す
る。
【0245】なお、特別図柄の表示結果が大当りになっ
た場合には、前述した他の実施の形態と同様に、大当り
状態となって、可変入賞球装置19が開放し、繰返し継
続制御が実行される。この別実施の形態5においては、
普通図柄の当りに伴って可変入賞球装置が0.5秒間だ
け開放している状態を当り状態という。一方、前述した
他の実施の形態と同様、特別図柄の表示結果が大当りと
なったことに伴って、可変入賞球装置19が繰返し継続
制御され得る状態を大当り状態(特定遊技状態)とい
う。
【0246】このように、別実施の形態5では、普通図
柄の表示結果が当りになると、可変入賞球装置19が
0.5秒間だけ開放状態となるのであり、図38に示さ
れるように、始動口14は、電動役物では構成されてお
らず、一般入賞口24と同様の構成とされている。ただ
し、これに代えて、始動口14を電動役物で構成し、普
通図柄の表示結果が当りになることとは別の条件が成立
した場合に始動口14が開放するように構成してもよ
い。たとえば、特別図柄の表示結果が所定の表示態様
(たとえば、リーチ成立後にはずれとなった表示態様)
となった場合に始動口14を開放させるようにすること
が考えられる。
【0247】なお、図38は、始動口14が電動役物で
は構成されていない点を除き、図1と同一の構造である
ために、ここでは、図38に示された各符号のこれ以上
の説明は省略する。また、この別実施の形態5では、普
通図柄の表示結果が当りになると、可変入賞球装置19
が開放状態となる点、および、普通電動役物15を開放
させるソレノイド16(図4参照)が設けられていない
点を除き、図4〜図21、図23〜図29を用いてすで
にした説明がそのまま適用され、さらに、図30〜図3
7を用いてすでにした説明がそのまま適用される。
【0248】そこで、それらの説明を重複してすること
は省略することにし、次に、図22に示した普通図柄プ
ロセス処理に対応する処理の内容について、図面を参照
して説明する。図39は、別実施の形態5として説明す
る普通図柄プロセス処理2のフローチャートである。
【0249】この普通図柄プロセス処理2の内容が、図
22に示した普通図柄プロセス処理と異なる処理ステッ
プは、S799a、S808、S811、S813、お
よび、S814の5つである。
【0250】S799aは、S800で変動開始時期で
あるか否か(始動記憶が存在し、かつ、前回の普通図柄
の変動が終了しているか)を判断する前に、大当り中で
あるか否かを判断するステップである。具体的には、大
当りが発生してからその大当りに基づく繰返し継続制御
が終了するまでの期間に、現時点が該当しているか否か
がS799aによって判断される。そして、大当り中で
ある場合には、S800に移行することなく、処理が終
了する。このため、大当り中に普通柄図柄が変動し始め
ることがなく、大当り中、遊技者は、大当りの遊技に集
中できる。また、大当り中に普通図柄が変動し始めて、
普通図柄の当りが大当り中に導出表示されてしまうこと
がなく、すでに大当りのラウンドによって可変入賞球装
置19が開放されているにも拘らず、重複して普通図柄
の当りによる可変入賞球装置19の開放条件が成立して
しまうような複雑な状況が発生することを防止できる。
【0251】S808は、可変入賞球装置19の開閉板
20を駆動するソレノイド21(図4参照)を励磁させ
る(ソレノイドON設定)ステップである。図示するよ
うに、この処理は、S812で普通図柄の変動時間が終
了して表示結果が導出表示された時点であると判断さ
れ、かつ、S807で普通図柄い関する当りフラグが設
定されていると判断された場合に実行される。このS8
08が実行されると、普通図柄の変動時間が終了して当
りの表示結果が導出表示されたタイミングで、可変入賞
球装置19の開閉板20が開く。
【0252】S813は、ソレノイド21が励磁(ソレ
ノイドON設定)されているか否か、すなわち、可変入
賞球装置19が開放状態にあるか否かを判断するステッ
プである。
【0253】ソレノイド21が励磁されていない場合に
は処理が終了するが、前記S808でソレノイド21が
励磁されて、一旦、普通図柄プロセス処理2が終了した
後、再度、普通図柄プロセス処理2が実行され、S81
3に進んだ場合には、ソレノイド21が励磁(ソレノイ
ドON設定)されていると判断される。その場合には、
S814に進み、ソレノイド21を励磁してから0.5
秒が経過したか否かが判断される。
【0254】S814において、まだ0.5秒が経過し
ていないと判断された場合には、処理が終了するが、
0.5秒が経過したと判断された場合には、S811に
進み、ソレノイド21が消磁される。これにより、可変
入賞球装置19が開放してから0.5秒が経過すると、
可変入賞球装置19の開放状態が終了する。
【0255】なお、大当り中にも可変入賞球装置19の
ソレノイド21は励磁されるが、その場合には、前述し
たS799aによって、大当り中と判断されて処理が終
了されるために、大当り中にS811に進んで可変入賞
球装置19の開放状態が終了してしまうことはない。
【0256】以上、図39を用いて説明したように、こ
の別実施の形態5では、普通図柄の表示結果が当り(小
当り)となった場合には、可変入賞球装置19が0.5
秒だけ開放するように制御される当り状態となる。一
方、特別図柄の表示結果が大当りとなった場合には、可
変入賞球装置19が繰返し継続制御される大当り状態と
なる。なお、図39で説明を省略したその他のステップ
の処理内容は、図22を用いて説明した内容と同一であ
るために、ここでは、重複した説明を省略する。
【0257】別実施の形態6 次に、図40〜図42を参照して、別実施の形態6を説
明する。この別実施の形態6は、普通図柄の表示態様お
よび普通図柄の受信エラー表示態様に関する変形例であ
る。
【0258】図40は、普通図柄の表示態様を説明する
ための説明図である。また、図41および図42は、図
40に示された普通図柄の表示制御を実現するための普
通図柄制御処理2を説明するためのフローチャートであ
る。
【0259】この別実施の形態6においては、図40の
最右欄に示されるように、クロス(×)とサークル
(○)との2種類の普通図柄が2桁で表示される。した
がって、表示結果としては、「○×」、「×○」、「×
×」、「○○」の4通りがある。このうち、たとえば、
「○○」が小当り(当り)である。
【0260】この普通図柄は、たとえば、図29に示し
た、可変表示部9の普通図柄表示領域(普通可変表示
部)9dに、特別図柄とは区画されて表示される。ま
た、普通図柄の表示制御に用いられるコマンドは、別実
施の形態1と同様にして、図32のタイミングチャート
に従って遊技制御基板31の遊技制御用マイクロコンピ
ュータ53(図4参照)から表示制御基板80の表示制
御用CPU101(図5参照)に送信される。すなわ
ち、まず、普通図柄の変動を開始させるタイミングで普
通図柄変動開始コマンドが送信される。次に、左図柄用
の普通図柄指定コマンド(普通図柄指定コマンド1)と
右図柄用の普通図柄指定コマンド(普通図柄指定コマン
ド2)がその順で出力され、最後に、普通図柄変動停止
コマンドが出力される。
【0261】普通図柄の表示結果が当りになった場合に
は、当り状態になる。が、当り状態の具体例としては、
大当り状態において繰返し継続制御される特別可変入賞
球装置とは別の普通可変入賞球装置(たとえば、普通電
動役物15)が開放されるもの、あるいは、別実施の形
態5として説明したように、大当り状態において繰返し
継続制御される可変入賞球装置がごく短い期間だけ開放
されるもの、のいずれであってもよい。
【0262】図40を参照して、コマンド受信状況に対
応する図柄の表示態様(動作内容)について、図示の
「状況1〜状況6」の順に説明する。「コマンド受信状
況」欄には、各コマンドの受信状況が○または×の記号
により示されている。なお、○は受信有を示し、×は受
信無を示す。
【0263】(状況1)普通図柄変動開始コマンド、普
通図柄指定コマンド(1,2)、普通図柄変動停止コマ
ンド、の順で、図32に示されたタイミングチャート通
りに各コマンドが受信できた場合には、普通図柄は正常
に変動を開始し、普通図柄変動開始コマンドにより指定
される可変表示時間経過後に、普通図柄指定コマンド
(1,2)により指定される図柄で停止する。
【0264】(状況2)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)が共に欠落して受信できず、
普通図柄変動開始コマンドの次に普通図柄変動停止コマ
ンドが受信された場合には、普通図柄変動開始コマンド
が受信されたタイミングで普通図柄が変動を開始し、普
通図柄変動停止コマンド受信時に、たとえば、左図柄を
クロス「×」、右図柄をサークル「○」として、それら
2種類の図柄が同時に点滅する。なお、このような点滅
表示を行なうための設定を設定1と呼ぶ。
【0265】(状況3)普通図柄変動開始コマンドが受
信できたものの、ノイズその他の影響によって、普通図
柄指定コマンド(1,2)のうち一方しか受信できず、
その後に普通図柄変動停止コマンドが受信された場合に
は、普通図柄変動開始コマンドが受信されたタイミング
で普通図柄が変動を開始し、普通図柄変動停止コマンド
受信時に、前記一方の普通図柄指定コマンドに対応する
側の図柄は当該一方の普通図柄指定コマンドが指定する
種類の図柄で点滅表示され、受信されていない他方の普
通図柄指定コマンドに対応する側の図柄は前回受信され
た普通図柄指定コマンドが指定する種類の図柄(停止図
柄メモリ内に記憶)が点滅表示される。なお、このよう
な点滅表示を行なうための設定を設定2と呼ぶ。
【0266】(状況4)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドが受信できず、普通図柄指定
コマンド(1,2)と普通図柄変動停止コマンドとが受
信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受信時
に、普通図柄指定コマンド(1,2)が指定する種類の
図柄が点灯表示される。この場合、普通図柄変動停止コ
マンドが受信されるまで図柄は変動せず、普通図柄変動
停止コマンドが受信されたタイミングで、普通図柄指定
コマンド(1,2)が指定する種類の図柄に切替表示さ
れる。なお、このような表示を行なうための設定を設定
3と呼ぶ。
【0267】(状況5)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドおよび普通図柄指定コマンド
(1,2)が受信できず、普通図柄変動停止コマンドの
みが受信された場合には、普通図柄変動停止コマンド受
信時に、たとえば、左図柄をクロス「×」、右図柄をサ
ークル「○」として、それら2種類の図柄が同時に点滅
する。なお、このような点滅表示を行なうための設定を
設定4と呼ぶ。
【0268】(状況6)ノイズその他の影響によって、
普通図柄変動開始コマンドと、普通図柄指定コマンド
1,2のうちの一方の普通図柄指定コマンドしか受信で
きなかった場合には、図柄は変化しない。つまり、普通
図柄は変動を開始せず、また、受信できた前記一方の普
通図柄指定コマンドは無視される。なお、このような表
示を行なうための設定を設定5と呼ぶ。
【0269】次に、図41および図42を参照して、上
記設定1〜設定5を行なうために必要な処理内容につい
て説明する。なお、以下の処理は、図26に示した普通
図柄制御処理と同様、表示制御基板側の表示制御用CP
Uによって実行される。
【0270】以下に説明する普通図柄制御処理2におい
ては、制御用のフラグとして、フラグA、フラグB1、
フラグB2、および、フラグCが用いられる。フラグA
は、普通図柄変動開始コマンドの受信によって0から1
に更新される。フラグB1は普通図柄指定コマンド1の
受信によって0から1に更新される。フラグB2は普通
図柄指定コマンド2の受信によって0から1に更新され
る。そして、フラグCは普通図柄変動停止コマンドの受
信によって0から1に更新される。
【0271】よって、フラグ(A,B1,B2,C)の
状態を確認することで、コマンドの受信状況をチェック
できる。たとえば、普通図柄変動開始コマンドにより指
定された可変表示時間が経過した時点で、フラグ(A,
B1,B2,C)の値が(1,1,1,1)であれば、各
コマンドが正常に受信されており、図40に示した「状
況1」であることがわかる。あるいは、(1,0,0,
1)であれば、普通図柄指定コマンド1,2が欠落して
おり、図40に示した「状況2」であることがわかる。
以下、図面に基づいて説明する。
【0272】まず、普通図柄変動開始コマンドが受信さ
れたか否かが判断され(S901)、普通図柄変動開始
コマンドが受信されたと判断された場合にはフラグAが
1にセットされ(S902)、続いて、その普通図柄変
動開始コマンドで指定された可変表示時間で普通図柄を
変動させるための設定がなされる(S903)。なお、
この時、普図変動タイマの値が、普通図柄変動開始コマ
ンドにより指定される可変表示時間に設定される。次
に、普図変動タイマが更新(減算更新)される。
【0273】S901でNOと判断された場合には、普
通図柄指定コマンドが受信されたか否かが判断される
(S905)。普通図柄指定コマンド1,2のうち、い
ずれかが受信されたと判断された場合には、そのコマン
ドに応じて、フラグB1またはB2が1にセットされる
(S906)。その後、停止図柄メモリにその受信され
たコマンドによって指定される図柄が記憶される(S9
07)。続いて、普通図柄の変動設定がされているか否
かが判断され(S907a)、S903の変動設定がさ
れている場合にはS904に進み、そうでない場合には
処理が終了する。
【0274】S905でNOと判断された場合には、普
通図柄変動停止コマンドが受信されたか否かが判断され
る(S908)。普通図柄変動停止コマンドが受信され
たと判断された場合には、フラグCが1にセットされ
(S909)、その後、後述するS910に進む。
【0275】一方、普通図柄変動停止コマンドが受信さ
れていないと判断された場合には、普通図柄の変動設定
がされているか否かが判断され(S918a)、S90
3の変動設定がされていない場合には処理が終了する
が、変動設定がされている場合には、普図変動タイマが
タイムアップしているか否かが判断される(S918
b)。
【0276】そして、タイムアップしていない場合には
S904に進むが、タイムアップしている場合、すなわ
ち、既定時間であるにも拘らず普通図柄変動停止コマン
ドが受信できていない場合には、S910に進む。
【0277】S910では、フラグ(A,B1,B2,
C)が判定され、判定結果に応じて各処理に移行する
(S911〜S916)。
【0278】すなわち、フラグ(A,B1,B2,C)
=(1,1,1,1)である場合には、普通図柄変動停
止コマンドに従い普通図柄の変動を停止させて普通図柄
指定コマンド(1,2)に対応する図柄種類で確定表示
をさせる設定がされる(S911)。この状況は、図4
0の状況1に対応する。
【0279】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
0,0,1)である場合には、設定1の表示設定が行な
われる(S912)。これにより、図40の状況2に示
す表示制御がなされる。
【0280】フラグ(A,B1,B2,C)=(1,
1,0,0)または(1,0,1,0)である場合に
は、設定2の表示設定が行なわれる(S915)。これ
により、図40の状況3に示す表示制御がなされる。
【0281】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,1,1)である場合には、設定3の表示設定が行な
われる(S913)。これにより、図40の状況4に示
す表示制御がなされる。
【0282】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
0,0,1)である場合には、設定4の表示設定が行な
われる(S914)。これにより、図40の状況5に示
す表示制御がなされる。
【0283】フラグ(A,B1,B2,C)=(0,
1,0,0)または(0,0,1,0)である場合に
は、設定5となる(S916)。これにより、図40の
状況6となる。すなわち、特に、図柄を変化させるよう
な制御は実行されない。
【0284】上記各処理の後、フラグ(A,B1,B
2,C)がすべて0に更新され(S919)、処理が終
了する。
【0285】以上、説明したように、別実施の形態6に
おいては、コマンドの受信状況に応じて図柄の表示態様
が変化する。特に、図40の「状況2〜状況5」のよう
な受信エラーが発生している場合には、その受信エラー
状況に応じて図柄が点滅表示される。なお、ここでは、
普通図柄は画像表示装置の一例となる可変表示装置8の
可変表示部9に表示されるものとしたが、これに限られ
るものではなく、図34に示した別実施の形態2のよう
に、可変表示装置8の可変表示部9とは異なる普通図柄
用ランプ部96に表示されるように構成してもよい。
【0286】別実施の形態7 次に、図43〜図45を参照して、別実施の形態7を説
明する。この別実施の形態7では、普通図柄用ランプ部
96の各種変形例と、普通図柄指定コマンドの構成の各
種変形例とを説明する。
【0287】図43および図44は、普通図柄用ランプ
部96の各種変形例とランプパターンとを説明するため
の説明図である。図43(a)〜(d)、図44
(a),(b)には、普通図柄用ランプ部96の平面図
と各々に対応するランプパターンを示すタイミングチャ
ートとが示されている。
【0288】なお、普通図柄用ランプ部96の表面を覆
うカバー98は、各普通図柄用ランプ部96の平面図に
は示されておらず、図43の(1)〜(4)にまとめて
示されている。カバー98と本体との対応関係について
は、後述する。
【0289】普通図柄用ランプ部96のランプパターン
として、ここでは、「走行パターン」と「伸縮パター
ン」とを説明する。「走行パターン」とは、普通図柄用
ランプ部96上で光が左から右に流れるように走行する
ことで普通図柄が変動するパターンである。一方、「伸
縮パターン」とは、普通図柄用ランプ部96上で光のラ
インが左から右に次第に伸びてゆき、その後、左方向に
ラインが縮んでゆくように変化することで普通図柄が変
動するパターンである。
【0290】「走行パターン」については図43(a)
〜(d)に示され、「伸縮パターン」については図44
(a),(b)に示されている。
【0291】まず、図43(a)を参照して、「走行パ
ターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、同一色で発光する4つのLED97a,97b,9
7c,97dが水平方向に並んで設けられている。な
お、以下の普通図柄用ランプ部96の説明においては、
図面に向かって左側のLEDから順に、第1ランプ、第
2ランプ、第3ランプ…ともいう。
【0292】「走行パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、図示のように、第1ランプ(LED97a)、
第2ランプ(LED97b)、第3ランプ(LED97
c)、第4ランプ(LED97d)、第1ランプ(LE
D97a)…の順に繰り返し点滅し、普通図柄用ランプ
部96上で光が走行する。そして、所定の変動時間経過
後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1つのみ
が点灯状態となり、他のランプは消灯状態となる。
【0293】この普通図柄用ランプ部96には表面を覆
うカバー98が設けられるのであり、たとえば、図43
の(1)あるいは(2)をカバー98として用いること
ができる。
【0294】図43の(1),(2)に示されたカバー
98には、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97dに対応して、円形の透明部材92が4
つ設けられており、各々の透明部材によって普通図柄が
構成されている。図43(a)の普通図柄用ランプ部9
6の場合、これら4つの普通図柄92のうち、最も左側
に位置する普通図柄が当り図柄であり、普通図柄の変動
が停止した際に、その当り図柄が点灯していると当りに
なり、他の図柄が点灯していると外れになる。
【0295】特に、図43の(1)に示された当り図柄
は、枠が装飾されており、それが当り図柄であることを
遊技者が認識し易いように工夫されている。一方。図4
3の(2)に示された各普通図柄92にはそれが当り図
柄であるか外れ図柄であるかを示す文字が付されてお
り、当り図柄および外れ図柄を遊技者が認識し易いよう
に工夫されている。
【0296】次に、図43(b)を参照して、「走行パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、青色で発光する1つのLED97aと、赤色で発光
する3つのLED97b,97c,97dとがその順で
左側から順に並ぶように設けられている。
【0297】「走行パターン2」においては、前述した
「走行パターン1」と同様、普通図柄の変動を開始させ
る普通図柄変動開始コマンドが送信されると、図示のよ
うに、第1ランプ、第2ランプ、第3ランプ、第4ラン
プ、第1ランプ…の順に繰り返し点滅し、所定の変動時
間経過後、第1ランプ〜第4ランプのうちのいずれか1
つのみが点灯状態となり、他のランプは消灯状態とな
る。
【0298】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図43の(1)あるいは(2)をカバー98として
用いることができ、4つの普通図柄92のうち、最も左
側の青色で発光する普通図柄が当り図柄となり、その他
の赤色で発光する普通図柄が外れ図柄となる。
【0299】次に、図43(c)を参照して、「走行パ
ターン3」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、6つのLED97a〜97fが内蔵されている。こ
こで、LED(97a,97b)、LED(97c,9
7d)、LED(97e,97f)がグループ(第1〜
第3グループ)を構成しており、普通図柄変動開始コマ
ンドが送信されると、図示のタイミングチャートに示さ
れるように、第1グループ、第2グループ、第3グルー
プ、第1グループ…の順に各グループのLEDが対とな
って同時に点滅することを繰り返す。そして、所定の変
動時間経過後、第1グループ〜第3グループのうちのい
ずれか1つのグループのLEDのみが点灯状態となり、
他のグループのLEDは消灯状態となる。
【0300】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図43の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。
【0301】図43の(3),(4)に示されたカバー
98には、図43の(1),(2)に示されたカバー9
8と同様、普通図柄用ランプ部96に内蔵された各LE
D97a〜97fに対応して、円形の透明部材が設けら
れており、各グループのLEDに対応する透明部材によ
って普通図柄が構成されている。図43(b)の普通図
柄用ランプ部96の場合、左側の1組の普通図柄92が
当り図柄であり、普通図柄の変動が停止した際に、その
当り図柄が点灯していると当りになり、他の図柄が点灯
していると外れになる。
【0302】特に、図43の(3)に示された当り図柄
は、図43の(1)と同様に枠が装飾されている。一
方、図43の(4)に示された普通図柄には、図43の
(2)と同様に当り図柄であるか外れ図柄であるかを示
す文字が付されている。
【0303】次に、図43(d)を参照して、「走行パ
ターン4」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96に
は、図43(c)に示された普通図柄用ランプ部96と
同様、第1〜第3グループを構成する6つのLED97
a〜97fが内蔵されている。ただし、第1グループの
LED(97a,97b)は青色で発光し、第2および
第3グループのLED(97c,97d)、LED(9
7e,97f)は赤色で発光する。各LEDの発光タイ
ミングは、発光色が異なる点を除いて「走行パターン
3」と同様である。
【0304】この普通図柄用ランプ部96には、たとえ
ば、図43の(3)あるいは(4)をカバー98として
用いることができる。図43(d)の普通図柄用ランプ
部96の場合、左側の1組の普通図柄92が当り図柄で
あり、普通図柄の変動が停止した際に、その当り図柄が
青色点灯していると当りになり、他の図柄が赤色点灯し
ていると外れになる。
【0305】次に、図44(a)を参照して、「伸縮パ
ターン1」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96の
構成は、図43(a)に示したものと同様である。
【0306】「伸縮パターン1」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1ラ
ンプ(LED97a)、第2ランプ(LED97b)、
第3ランプ(LED97c)、第4ランプ(LED97
d)の順に点灯し、その後、逆に、第4ランプ、第3ラ
ンプ、第2ランプ、第1ランプの順で消灯することを繰
返す。そして、所定の変動時間経過後、「全ランプ消灯
状態、(第1ランプ点灯、第2〜第3ランプ消灯)状
態、(第1,第2ランプ点灯、第3,第4ランプ消灯)
状態、(第1〜第3ランプ点灯、第4ランプ消灯)状
態、全ランプ点灯状態」のうちのいずれかの状態となっ
て光の変動が停止される。このうち、たとえば、「全ラ
ンプ点灯状態」であれば普通図柄の当りであり、それ以
外であれば外れとなる。なお、カバー98としては、た
とえば、図43(4)に示したカバー98から「当り」
「外れ」の文字を削除したものを使用することができ
る。
【0307】次に、図44(b)を参照して、「伸縮パ
ターン2」で普通図柄を変動させる普通図柄用ランプ部
96について説明する。この普通図柄用ランプ部96の
構成は、図43(c)に示したものと同様であり、LE
D(97a,97b)、LED(97c,97d)、L
ED(97e,97f)がグループ(第1〜第3グルー
プ)を構成しており、各々のグループ毎に点灯または消
灯する。
【0308】「伸縮パターン2」においては、普通図柄
の変動を開始させる普通図柄変動開始コマンドが送信さ
れると、タイミングチャートに示されるように、第1お
よび第2ランプ、第3および第4ランプ、第5および第
6ランプの順に点灯し、その後、逆に、第5および第6
ランプ、第3および第4ランプ、第1および第2ランプ
の順で消灯することを繰返す。そして、所定の変動時間
経過後、「全ランプ消灯状態、(第1および第2ランプ
点灯、第3〜第6ランプ消灯)状態、(第1〜第4ラン
プ点灯、第5および第6ランプ消灯)状態、全ランプ点
灯状態」のうちのいずれかの状態となって光の変動が停
止される。このうち、たとえば、「全ランプ点灯状態」
であれば普通図柄の当りであり、それ以外であれば外れ
となる。なお、カバー98としては、たとえば、図43
(2)に示したカバー98から「当り」「外れ」の文字
を削除したものを使用することができる。
【0309】次に、図45を参照して、図43、図44
を用いて説明した普通図柄用ランプ部96のランプパタ
ーンを用いる場合に適用可能な普通図柄指定コマンドの
構成について説明する。
【0310】図45(a)〜(d)には、各種の普通図
柄指定コマンドの構成例が示されている。このうち、
(a)には、はずれ/当りのみを指定する形態の普通図
柄指定コマンドが示されている。この形態の普通図柄指
定コマンドは、図43〜図44のうちのいずれに示した
普通図柄用ランプ部96のパターンにも適用可能であ
る。この普通図柄指定コマンドを受信した制御手段(ラ
ンプ制御基板35の制御用CPU351、または表示制
御基板80の表示制御用CPU101)は、指定された
結果となるように各LED97を独自に制御する。
【0311】(b)には、各ランプ(LED97a〜L
ED97f)の点灯状態を直接指定することで、遊技制
御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果が
導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示さ
れている。この形態の普通図柄指定コマンドは、図43
〜図44のうちのいずれに示した普通図柄用ランプ部9
6のパターンにも適用可能である。ただし、図43
(a),(b)、図44(a)の場合には、第5、第6
ランプ用の普通図柄指定コマンドは不要である。
【0312】たとえば、図43(a)のパターンに適用
する場合には、普通図柄の表示結果を当りにする際に、
「第1ランプ点灯、その他のランプ消灯」を指定するた
めに「61h01h」、および、「62h00h」、
「63h00h」、「64h00h」が送信される。一
方、表示結果をはずれとする際には、第1ランプ消灯を
指定する「61h00h」が送信される。さらに、「6
1h〜64h」のMODEデータのうちのいずれか1つ
に対応するEXTデータが点灯を指定する「01h」と
して送信され、その他のMODEデータに対応するEX
Tデータが消灯を指定する「00h」として送信され
る。
【0313】(c)には、図43(b),(d)のパタ
ーンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示されてい
る。この普通図柄指定コマンドでは、青色発光するLE
D(ランプ)の点灯状態と、赤色発光するLED(赤ラ
ンプ)の点灯状態とが指定される。ここで、指定内容欄
において「いずれか点灯」とあるのは、普通図柄のうち
任意の1の普通図柄に対応する赤ランプを点灯させ、そ
の他の普通図柄に対応する赤ランプを消灯させることを
意味する。
【0314】たとえば、図43(b)の場合には、青色
発光するLED97aの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97b〜9
7dの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。また、図43(d)の場合には、青色発光する
LED97a,97bの点灯状態がモードデータ「60
h」によって指定され、赤色発光するLED97c〜9
7fの点灯状態がモードデータ「60h」によって指定
される。
【0315】具体的には、表示結果を当りとする場合に
は、「60h01h」と「61h00h」とが送信さ
れ、表示結果をはずれとする場合には、「60h00
h」と「61h01h」とが送信される。特に、「61
h01h」が送信された場合には、図43(b)の普通
図柄用ランプ部96では、赤色発光するLED97b〜
97dのうちの任意の1つのLEDが点灯状態とされ、
その他のLEDが消灯状態とされる。同様に、図43
(d)の普通図柄用ランプ部96では、赤色発光するL
ED97b〜97fのうちの任意の1つのグループのL
EDが点灯状態とされ、その他のグループのLEDが消
灯状態とされる。
【0316】(d)には、図43(d)、図44(b)
のパターンに適用可能な普通図柄指定コマンドが示され
ている。この普通図柄指定コマンドでは、LEDのグル
ープ別にLEDの点灯状態を直接指定することで、遊技
制御側のCPU56が事前決定した普通図柄の表示結果
が導出表示されるようにする普通図柄指定コマンドが示
されている。
【0317】たとえば、表示結果を当りとする場合に
は、「61h01h」と「62h00h」と「63h0
0h」とが送信される。また、表示結果をはずれとする
場合には、「61h00h」と「62h01h」と「6
3h00h」とが送信されるか、または、「61h00
h」と「62h00h」と「63h01h」とが送信さ
れる。
【0318】次に、以上説明した発明の実施の形態の変
形例や特徴点を以下に列挙する。 (1) 遊技機として、打玉が入賞口に入賞した場合に
は賞球が払出されるように構成されたパチンコ遊技機を
例に挙げて説明した。しかしながら、本発明は、この種
のパチンコ遊技機に限られることなく、打玉が入賞口に
入賞した場合には得点が付与されるように構成された遊
技機を適用することも可能である。
【0319】このような得点付与式の遊技機として、た
とえば、次のような構成例が考えられる。(a)特別図
柄の表示結果が大当りになれば、特別可変入賞球装置が
開放状態となって前述した繰返し継続制御が実行され、
打玉が特別可変入賞球装置の大入賞口に入賞すると所定
ポイント数の得点が付与される一方、普通図柄の表示結
果が当り(小当り)になれば、始動口を構成する電動役
物(普通可変入賞球装置)が所定期間開放状態となっ
て、特別図柄を可変開始させる条件である始動入賞が得
易くなる。(b)特別図柄の表示結果が大当りになれ
ば、所定ポイント(たとえば、2000ポイント)の得
点が付与され、普通図柄の表示結果が当りになれば、特
別図柄の表示結果が大当りになった場合に付与されるポ
イントよりも少ない得点(たとえば、50ポイント)が
付与される。この(b)の場合、打玉が所定領域を通過
あるいは所定領域に進入した場合に、特別図柄や普通図
柄が可変開始されるようにしてもよく(この場合には、
得点付与式のパチンコ遊技機になる)、遊技機に設けら
れた遊技者によって操作可能な操作ボタンを操作するこ
とで、特別図柄や普通図柄が可変開始されるようにして
もよい(この場合には、得点付与式の遊技機ではある
が、必ずしもパチンコ遊技機で構成する必要はなく、ス
ロットマシンで構成してもよい。)。
【0320】(2) 別実施の形態5では、大当り中
は、普通図柄が変動を開始しないように構成した。しか
しながら、これに代えて、大当り中であっても、普通図
柄が変動を開始できるように構成してもよい。つまり、
図39において、大当り中であることを判断するステッ
プを削除してもよい。
【0321】この場合、大当り中に普通図柄が変動して
いるか否かを判断し、大当り中に普通図柄が変動してい
る場合には、普通図柄の変動を継続する旨を指定するコ
マンドを表示制御基板80に送信し、大当りに基づく繰
返し継続制御が終了した時点で、普通図柄の表示結果を
導出表示すべき旨を指定するコマンドを送信するように
構成してもよい。
【0322】あるいは、大当り中に普通図柄の表示結果
が導出表示されるように構成してもよい。この場合の制
御方法として、次のようなものが考えられる。(a)ラ
ウンド間で可変入賞球装置19を0.5秒だけ開放状態
とする。より具体的には、当りの表示結果が導出表示さ
れた時点のラウンドが終了して可変入賞球装置19が一
旦閉じた後、普通図柄の当りに基づいて可変入賞球装置
19を0.5秒だけ開放状態とする。そして、繰返し継
続条件(V入賞)が成立している場合には、その後に改
めて可変入賞球装置19を開放させて、次のラウンドを
開始させる。(b)ラウンド数を追加する。より具体的
には、通常であれば、第1ラウンドから第16ラウンド
までの16ラウンドしか繰返し継続制御が実行されない
のであるが、大当り中に普通図柄の表示結果が当りにな
ると、繰返し継続制御が実行され得る回数が1ラウンド
追加されるようにする。この場合、第16ラウンド目で
V入賞が発生したことを条件として、ラウンド数が追加
されるようにしてもよく、V入賞の有無に拘らずラウン
ド数が追加されるようにしてもよい。(c)各ラウンド
が終了する条件を緩和する。たとえば、1ラウンドの最
大継続時間(通常30秒)を延長する。あるいは、1ラ
ウンドが終了する条件である、可変入賞球装置19への
入賞数(通常は9個)を増やす。
【0323】(3) 「普通可変入賞球装置」の一例と
して、始動口14を構成する普通電動役物15を例に挙
げたがこれに限られるものではない。たとえば、前記
「普通可変入賞球装置」としては、打玉の入賞によって
賞球が払出されるが、その入賞に基づいて特別図柄が変
動開始しないものであってもよい。つまり、「普通可変
入賞球装置」は、始動口である必要はない。
【0324】(4) 始動口14を構成する普通電動役
物15により、遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
者にとって不利な第2の状態とに変化可能な始動用可変
入賞球装置が構成されている。
【0325】(5) 別実施の形態2の説明において
は、普通図柄を表示する普通可変表示部が発光体で構成
されていることの例として、LED96a,96bの2
つのLEDを有する普通図柄用ランプ部96を挙げて説
明した。しかしながら、普通図柄用ランプ部96によっ
て前記普通可変表示部を構成するのみならず、たとえ
ば、ドットマトリクス表示器によって前記普通可変表示
部を構成してもよい。
【0326】また、別実施の形態2においては、前記普
通可変表示部(普通図柄用ランプ部96)が可変表示装
置8に設けられる旨を説明した。しかしながら、必ずし
も可変表示装置8に設ける必要はなく、可変表示装置8
とは独立させて、遊技領域7の所定位置に設けてもよ
い。
【0327】(6) パチンコ遊技機1により、表示状
態が変化可能な可変表示装置を有し、該可変表示装置の
表示結果が予め定められた特定の表示態様となった場合
に遊技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる
遊技機が構成されている。可変表示装置8により、前記
可変表示装置が構成されている。可変表示装置8のゾロ
目の表示結果により、前記特定の表示態様が構成されて
いる。前記繰返し継続制御がなされる大当り状態によ
り、前記特定遊技状態が構成されている。 図22のフ
ローチャートのS201により、前記普通可変入賞球装
置を前記第1の状態とするか否かを決定する状態決定手
段が構成されている。図22のS205,S206によ
り、前記状態決定手段の決定に従う表示結果を導出表示
させるために前記可変表示制御手段に送信する指令情報
の種類を決定する指令情報決定手段が構成されている。
図22のフローチャートのS208により、該状態決定
手段の決定に従って前記普通可変入賞球装置(普通電動
役物15)を制御する普通可変入賞球装置制御手段が構
成されている。遊技制御基板31や表示制御基板80に
より、前記遊技制御手段(CPU56)と前記可変表示
制御手段(表示制御用CPU101)とを含む複数種類
の制御手段を搭載するための複数の制御基板が構成され
ている。
【0328】(7) 以上、説明したように、普通図柄
の変動結果(表示結果)が当りになった場合の制御方法
としては、 (あ)普通電動役物15(普通可変入賞球装置)を開放
させる。
【0329】(い)可変入賞球装置19を比較的短時間
開放させる。 (う)得点付与式の遊技機においては、大当りしたとき
よりも少ない所定ポイント数を付与する。
【0330】(え)大当り中のラウンド数を追加し、あ
るいは、1ラウンドの最大継続時間を延長し、あるい
は、1ラウンドが終了する条件である、可変入賞球装置
19への入賞数(通常は9個)を増加させる。
【0331】などといった各種態様が考えられる。その
他、さらに、 (お)特別図柄の表示結果が大当りしただけで賞球の払
出しを行なうようにパチンコ遊技機を構成した場合に
は、普通図柄の表示結果が当りになれば、特別図柄の表
示結果が大当りになったときよりも少ない数の賞球を払
出すように構成してもよい。
【0332】(か)あるいは、普通図柄の表示結果が当
りになれば、特別図柄の変動条件である始動入賞が発生
していなくても、特別図柄用の始動記憶数が1つ追加さ
れるように構成してもよい。この場合、たとえば、普通
図柄の始動と同時に大当り判定用乱数を抽出しておき、
普通図柄の表示結果が当りとなる場合には、その抽出値
を大当り判定対象の値として有効に保留記憶し、はずれ
であれば破棄する。
【0333】(き)あるいは、普通図柄の表示結果が当
りになれば、特別図柄の始動入賞に基づいた大当り判定
の基準を甘くし、大当りし易いように構成してもよい。
【0334】たとえば、普通図柄の当りが発生した時点
で特別図柄の始動記憶があるか否かを判定する。始動記
憶がある場合には、すでに大当り判定用の乱数値が抽出
されているわけであるが、その抽出値を判定する際に、
その抽出値に所定の加算値を加算して得られる値をも大
当り判定の対象とすることで、大当り判定の機会を増や
し、大当りし易くすることが考えられる。具体的には、
始動入賞時に抽出された値が100、加算値が7、大当
り判定値が107とすると、普通図柄の当りが発生して
いない場合には、抽出値が大当り判定値と比較された結
果、特別図柄の表示結果をはずれとすることが決定され
るが、普通図柄の当りが発生した場合には、抽出値およ
び、「抽出値+加算値(100+7)」が大当り判定値
と比較された結果、特別図柄の表示結果を大当りとする
ことが決定されるようになる。
【0335】あるいは、普通図柄の当りが発生した時点
で大当り判定値自体を増加させ、いわゆる確変状態に変
化させてもよい。たとえば、普通図柄の当りが発生した
時点から所定の始動回数だけ特別図柄が変動するまでの
間、確変状態が継続されるようにすることが考えられ
る。
【0336】(く)あるいは、普通図柄の表示結果が当
りになれば、普通図柄または特別図柄の変動時間を短縮
してもよい。これにより、始動記憶が早期に消化される
ようになり、始動記憶がオーバーフローしてしまうこと
を防ぐことができる。
【0337】(け)あるいは、普通図柄の表示結果が当
りになれば、確変突入率が向上されるようにすることも
考えられる。確変突入率は、通常、1/2程度であり、
大当りの半数は確変図柄によって発生する。たとえば、
普通図柄で当りが発生すると、確変突入率が1/2から
2/3に向上するように構成することが考えられる。
【0338】「普通可変表示部の表示結果」に応じても
たらされる「遊技者にとって有利な当り状態」とは、以
上の(あ)〜(け)に例示したいずれの状態をも包含す
る概念である。
【0339】(こ)その他、前記「遊技者にとって有利
な当り状態」には包含されない概念ではあるが、普通図
柄の表示結果が当りになれば、複数種類のリーチパター
ンのうちのいずれに振り分けるかを決定するリーチ振り
分け率が変更されるようにしたり、可変表示装置が画像
表示タイプであれば、画面に登場するキャラクタその他
演出画面が切り替わるように構成することも考えられ
る。
【0340】(8) 普通図柄変動開始コマンドによ
り、前記普通可変表示部を可変開始させてから表示結果
を導出表示させるまでの可変表示期間を指定するための
期間指定用指令情報が構成されている。普通図柄指定コ
マンドにより、前記普通可変表示部の表示結果を指定す
るための表示結果指定用指令情報が構成されている。前
記遊技制御手段は、前記期間指定用指令情報を前記普通
可変表示部を可変開始させるタイミングで前記可変表示
制御手段へ送信する。また、さらに、前記遊技制御手段
は、前記期間指定用指令情報を前記普通可変表示部を可
変開始させるタイミングで前記可変表示制御手段へ送信
した後、続けて(連続して)、前記表示結果指定用指令
情報を前記可変表示制御手段へ送信する。可変表示装置
8により、表示状態が変化可能な特別可変表示部を有す
る可変表示装置が構成されている。
【0341】(9) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0342】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 普通図
柄表示領域(普通可変表示部)9d、普通図柄用ランプ
部96のカバー98において、当り図柄とはずれ図柄と
が各々表示される領域により、表示状態が変化可能な普
通可変表示部が構成されている。特別図柄表示領域9
a,9b,9cにより、特別可変表示部が構成されてい
る。
【0343】遊技制御基板31のCPU56により、前
記普通可変表示部の表示結果(普通図柄の当り、小当
り)に応じて遊技者にとって有利な当り状態(普通電動
役物15が開放する状態、あるいは、可変入賞球装置1
9が0.5秒だけ開放するように制御される当り状態)
に制御し、前記特別可変表示部の表示結果(特別図柄の
大当り)に応じて前記当り状態よりも遊技者にとっての
有利な度合いが大きい大当り状態(可変入賞球装置19
が繰返し継続制御される状態、特定遊技状態)に制御す
る遊技制御手段が構成されている。
【0344】表示制御基板80の表示制御用CPU10
1により、該遊技制御手段から送信される所定の普通指
令情報(普通図柄用の表示制御コマンド)に従って前記
普通可変表示部を制御することが可能な可変表示制御手
段が構成されている。
【0345】また、前記遊技制御手段は、前記普通指令
情報として、前記普通可変表示部の表示結果を指定する
ための表示結果指定用指令情報(普通図柄指定コマン
ド)を前記可変表示制御手段へ送信する。そして、前記
可変表示制御手段は、図17などを用いて説明したよう
に、前記普通可変表示部を可変開始させた後、前記表示
結果指定用指令情報(普通図柄指定コマンド)により指
定された表示結果(当り、はずれ)を導出表示させる制
御を行なう。
【0346】(2) たとえば、図30や図34に示し
たように、前記普通可変表示部は複数設けられており
(たとえば、図34では、普通図柄用ランプ部96のカ
バー98において、当り図柄とはずれ図柄とが各々表示
される左側領域と右側領域とが普通可変表示部に該
当)、前記複数の普通可変表示部の表示結果の組合わせ
に応じて前記当り状態に制御される。
【0347】前記遊技制御手段は、前記複数の普通可変
表示部の各々の表示結果を指定するための複数の表示結
果指定用指令情報(図32に示す2種類の普通図柄指定
コマンド)を前記可変表示制御手段へ送信する。
【0348】(3) 図19に示されるように、前記遊
技制御手段(CPU56)は、前記表示結果指定用指令
情報(普通図柄指定コマンド)を、前記普通可変表示部
の可変開始に関わるタイミング(普通図柄変動開始コマ
ンドに続けて)で前記可変表示制御手段(表示制御用C
PU101)へ送信する。ここで、普通可変表示部の可
変開始に関わるタイミングとは、普通可変表示部を可変
開始させる時点、あるいは、普通可変表示部の可変開始
直後である。このように極力早いタイミングで表示結果
指定用指令情報を送信することで、遊技制御手段が、あ
る表示結果指定用指令情報に含まれる表示結果データを
保持し続けなければならない時間を極力短くでき、次の
表示結果指定用指令情報を作成する処理に早く移行でき
る。
【0349】(4) 前記遊技制御手段(CPU56)
は、前記普通指令情報として、前記普通可変表示部を可
変開始させてから表示結果を導出表示させるまでの可変
表示期間を指定するための期間指定用指令情報(普通図
柄変動開始コマンド)を、前記普通可変表示部の可変開
始に関わるタイミングで前記可変表示制御手段へ(表示
制御用CPU101)へ送信する。
【0350】また、前記可変表示制御手段(表示制御用
CPU101)は、前記期間指定用指令情報の受信タイ
ミングで前記普通可変表示部を可変開始させ、かつ、前
記期間指定用指令情報により指定される可変表示期間経
過後(図19に示すTx)に前記普通可変表示部の表示
結果を導出表示させる。
【0351】(5) たとえば、図19に示されるよう
に、前記遊技制御手段(CPU56)は、前記普通可変
表示部の表示結果を導出表示させるタイミングで、前記
普通指令情報として、所定の導出指令情報(普通図柄変
動停止コマンド)を前記可変表示制御手段へ送信する。
【0352】(6) 図26〜図28のうちのS60
2、S606、S610、S619、S620、S62
8により、あるいは、図42のS910により、前記普
通指令情報の受信に関する受信エラーが発生したか否か
を判定する受信エラー判定手段が構成されている。
【0353】図26〜図28のうちのS604、S60
8、S613、S621、S622、S625、S62
9により、あるいは、図42のS912〜S915によ
り、該受信エラー判定手段によって受信エラーが発生し
たと判定された旨を特定可能な表示をするための制御を
行なう受信エラー表示制御手段が構成されている。
【0354】(7) 図29、図30、図34、図3
6、図40により、前記受信エラー表示制御手段は、前
記受信エラーが発生したと判定された旨を特定可能な表
示を、前記普通可変表示部を用いて行なうことが開示さ
れている。
【0355】(8) たとえば、図27のフローチャー
トのS620においては、変動開始コマンドが受信され
た後、所定時間Ty(図19参照)が経過したにもかか
わらず普通図柄指定コマンドが受信されないという受信
エラーが発生しているか否かが判定される。また、S6
28においては、変動開始コマンドが受信された後、所
定時間Tx(図19参照)が経過したにもかかわらず普
通図柄変動停止コマンドが受信されないという受信エラ
ーが発生しているか否かが判定される。これらの処理内
容により、前記受信エラー判定手段は、前記普通指令情
報が所定のタイミングで受信できなかった場合に受信エ
ラーが発生したと判定することが開示されている。
【0356】(9) 前記可変表示制御手段(表示制御
用CPU101)は、前記普通可変表示部の表示結果を
導出表示させる制御を行なう以外に、遊技に関わる他の
制御(たとえば、特別図柄の表示結果を導出表示させる
制御)を行なう制御手段として機能する。
【0357】(10) 図20のS7、S8により、前
記可変表示制御手段は、前記普通可変表示部の表示結果
を導出表示させる制御を行なう以外に、前記特別可変表
示部の表示結果を導出表示させる制御を行なう制御手段
として機能することが開示されている。
【0358】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、遊技制御手段は、普通可変表示部の表示結
果を導出表示させる制御を直接行なうのではなく、可変
表示制御手段に普通指令情報である表示結果指定用指令
情報を送信することで可変表示制御手段にその制御を行
なわせるので、その分、遊技制御手段の制御負担を軽減
できる。
【0359】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技制御手段は、複数の表示結果指定用指
令情報を送信することで、複数の普通可変表示部の各々
の表示結果を指定できるため、遊技制御手段側で複数の
普通可変表示部の各々の表示結果を個別に制御できる。
【0360】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、遊技制御手段は、表示結果
指定用指令情報を、普通可変表示部の可変開始に関わる
タイミングで可変表示制御手段へ送信するために、極力
早いタイミングで表示結果指定用指令情報を送信するこ
とで、遊技制御手段が、ある表示結果指定用指令情報に
含まれる表示結果データを保持し続けなければならない
時間を極力短くでき、次の表示結果指定用指令情報を作
成する処理に早く移行できる。請求項4に関しては、請
求項1〜請求項3のいずれかに関する効果に加えて、可
変表示制御手段は、期間指定用指令情報を受信すること
で可変開始タイミングと可変表示期間との2つの情報を
取得できるように構成されており、前記2つの情報をそ
れぞれ別個に送信するような場合と比較して、遊技制御
手段の処理負担を軽減できる。
【0361】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段は、導
出指令情報を可変表示制御手段へ送信することで普通可
変表示部の表示結果を導出表示させるタイミングを制御
可能であり、普通可変表示部の表示結果に応じて当り状
態に制御する場合には、その制御タイミングが普通可変
表示部の表示結果が導出表示された時点に一致するよう
に容易に調整できる。
【0362】請求項6に関しては、請求項1〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、普通指令情報の受信
に関する受信エラーが発生したか否かが可変表示制御手
段によって判定され、受信エラーが発生したと判定され
た旨を特定可能な表示をするための制御が行なわれるこ
とから、受信エラーが発生したか否かを容易に確認可能
となる。
【0363】請求項7に関しては、請求項6に関する効
果に加えて、受信エラーが発生したと判定された旨を特
定可能な表示が普通可変表示部になされるために、受信
エラーが普通可変表示部に関連するものであるとの印象
を遊技場の店員等に与えやすく、遊技機の運用がし易く
なる。
【0364】請求項8に関しては、請求項6または請求
項7に関する効果に加えて、普通指令情報が所定のタイ
ミングで受信できなかった場合に受信エラーが発生した
と判定されるために、普通指令情報が欠落していること
を把握可能になる。
【0365】請求項9に関しては、請求項1〜請求項8
のいずれかに関する効果に加えて、可変表示制御手段
は、普通可変表示部の表示結果を導出表示させる制御を
行なう以外に、遊技に関わる他の制御を行なう制御手段
として機能するために、前記他の制御を行なう制御手段
と可変表示制御手段とが別々の制御基板に搭載されるよ
うなことがない。このため、前記他の制御を行なう制御
手段と可変表示制御手段とが必然的に1つの制御基板に
搭載されることになり、制御基板数が徒らに増加するこ
とがない。
【0366】請求項10に関しては、請求項9に関する
効果に加えて、可変表示制御手段によって普通可変表示
部の表示結果を導出表示させる制御が行なわれるととも
に、特別可変表示部の表示結果を導出表示させる制御も
行なわれるために、それぞれの制御手段を個別に設ける
必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の正面図である。
【図2】 普通電動役物の正面図である。
【図3】 普通電動役物が設けられた遊技盤周辺の縦断
面図である。
【図4】 各種制御基板の接続構成を説明するためのブ
ロック図である。
【図5】 遊技制御基板(主基板)と表示制御基板との
接続構成を説明するためのブロック図である。
【図6】 遊技制御基板(主基板)と音声制御基板との
接続構成を説明するためのブロック図である。
【図7】 遊技制御基板(主基板)とランプ制御基板と
の接続構成を説明するためのブロック図である。
【図8】 遊技制御基板側の制御に用いられる各種ラン
ダムカウンタを説明するための説明図である。
【図9】 普通図柄の当り外れを決定する処理手順を説
明するためのフローチャートである。
【図10】 制御コマンドデータおよびINT信号を説
明するための説明図である。
【図11】 制御コマンドの受信態様を説明するための
タイミングチャートである。
【図12】 特別図柄の変動開始コマンドを説明するた
めの説明図である。
【図13】 確定図柄指定コマンド(特別図柄用)を説
明するための説明図である。
【図14】 表示制御基板側で使用される図柄テーブル
を説明するための説明図である。
【図15】 特別図柄用の制御コマンドの出力タイミン
グを説明するためのタイミングチャートである。
【図16】 普通図柄変動開始コマンドを説明するため
の説明図である。
【図17】 普通図柄指定コマンドを説明するための説
明図である。
【図18】 普通図柄変動停止コマンドを説明するため
の説明図である。
【図19】 普通図柄用の制御コマンドの出力タイミン
グを説明するためのタイミングチャートである。
【図20】 遊技制御メイン処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図21】 特別図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図22】 普通図柄プロセス処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図23】 出力処理を説明するためのフローチャート
である。
【図24】 表示制御メイン処理およびタイマ割込処理
を説明するためのフローチャートである。
【図25】 制御コマンド読込処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図26】 普通図柄制御処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図27】 普通図柄制御処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図28】 普通図柄制御処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図29】 可変表示装置に表示される普通図柄を説明
するための画面図である。
【図30】 可変表示装置に表示される普通図柄を説明
するための画面図である(別実施の形態1)。
【図31】 普通図柄指定コマンドを説明するための説
明図である(別実施の形態1)。
【図32】 普通図柄用の制御コマンドの出力タイミン
グを説明するためのタイミングチャートである(別実施
の形態1)。
【図33】 普通図柄指定コマンドを説明するための説
明図である(別実施の形態1)。
【図34】 可変表示装置の所定位置に表示される普通
図柄を説明するための説明図である(別実施の形態
2)。
【図35】 遊技制御基板(主基板)と表示制御基板と
の接続構成を説明するためのブロック図である(別実施
の形態2)。
【図36】 可変表示装置に表示される普通図柄を説明
するための画面図である(別実施の形態3)。
【図37】 可変表示装置の所定位置に表示される普通
図柄を説明するための説明図である(別実施の形態
4)。
【図38】 パチンコ遊技機の正面図である(別実施の
形態5)。
【図39】 普通図柄プロセス処理2を説明するための
フローチャートである(別実施の形態5)。
【図40】 普通図柄の表示態様を説明するための説明
図である(別実施の形態6)。
【図41】 普通図柄制御処理2を説明するためのフロ
ーチャートである(別実施の形態6)。
【図42】 普通図柄制御処理2を説明するためのフロ
ーチャートである(別実施の形態6)。
【図43】 普通図柄用ランプ部の各種変形例とランプ
パターンとを説明するための説明図である(別実施の形
態7)。
【図44】 普通図柄用ランプ部の各種変形例とランプ
パターンとを説明するための説明図である(別実施の形
態7)。
【図45】 普通図柄指定コマンドの構成を説明するた
めの説明図である(別実施の形態7)。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機、8 可変表示装置、9 可変表示
部、9a〜9c 特別図柄表示領域、9d 普通図柄表
示領域、14 始動口、15 普通電動役物、31 遊
技制御基板、37 賞球制御基板、53 遊技制御用マ
イクロコンピュータ、55 遊技制御基板のRAM、5
6 遊技制御基板のCPU、70 音声制御基板、80
表示制御基板、92 普通図柄、96 普通図柄用ラ
ンプ部、96a,96b,97a〜97f 普通図柄用
ランプ部のLED、98 普通図柄用ランプ部に設けら
れたカバー、101 表示制御基板の表示制御用CP
U。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示状態が変化可能な普通可変表示部
    と、 表示状態が変化可能な特別可変表示部と、 前記普通可変表示部の表示結果に応じて遊技者にとって
    有利な当り状態に制御し、前記特別可変表示部の表示結
    果に応じて前記当り状態よりも遊技者にとっての有利な
    度合いが大きい大当り状態に制御する遊技制御手段と、 該遊技制御手段から送信される所定の普通指令情報に従
    って前記普通可変表示部を制御することが可能な可変表
    示制御手段とを含み、 前記遊技制御手段は、前記普通指令情報として、前記普
    通可変表示部の表示結果を指定するための表示結果指定
    用指令情報を前記可変表示制御手段へ送信し、 前記可変表示制御手段は、前記普通可変表示部を可変開
    始させた後、前記表示結果指定用指令情報により指定さ
    れた表示結果を導出表示させる制御を行なうことを特徴
    とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記普通可変表示部は複数設けられてお
    り、前記複数の普通可変表示部の表示結果の組合わせに
    応じて前記当り状態に制御され、 前記遊技制御手段は、前記複数の普通可変表示部の各々
    の表示結果を指定するための複数の表示結果指定用指令
    情報を前記可変表示制御手段へ送信することを特徴とす
    る、請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御手段は、前記表示結果指定
    用指令情報を、前記普通可変表示部の可変開始に関わる
    タイミングで前記可変表示制御手段へ送信することを特
    徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記遊技制御手段は、前記普通指令情報
    として、前記普通可変表示部を可変開始させてから表示
    結果を導出表示させるまでの可変表示期間を指定するた
    めの期間指定用指令情報を、前記普通可変表示部の可変
    開始に関わるタイミングで前記可変表示制御手段へ送信
    し、 前記可変表示制御手段は、前記期間指定用指令情報の受
    信タイミングで前記普通可変表示部を可変開始させ、か
    つ、前記期間指定用指令情報により指定される可変表示
    期間経過後に前記普通可変表示部の表示結果を導出表示
    させることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれ
    かに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技制御手段は、前記普通可変表示
    部の表示結果を導出表示させるタイミングで、前記普通
    指令情報として、所定の導出指令情報を前記可変表示制
    御手段へ送信し、 前記可変表示制御手段は、前記導出指令情報の受信タイ
    ミングで前記普通可変表示部の表示結果を導出表示させ
    ることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに
    記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記可変表示制御手段は、 前記普通指令情報の受信に関する受信エラーが発生した
    か否かを判定する受信エラー判定手段と、 該受信エラー判定手段によって受信エラーが発生したと
    判定された旨を特定可能な表示をするための制御を行な
    う受信エラー表示制御手段とを含むことを特徴とする、
    請求項1〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記受信エラー表示制御手段は、前記受
    信エラーが発生したと判定された旨を特定可能な表示
    を、前記普通可変表示部を用いて行なうことを特徴とす
    る、請求項6に記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記受信エラー判定手段は、前記普通指
    令情報が所定のタイミングで受信できなかった場合に受
    信エラーが発生したと判定することを特徴とする、請求
    項6または請求項7に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記可変表示制御手段は、前記普通可変
    表示部の表示結果を導出表示させる制御を行なう以外
    に、遊技に関わる他の制御を行なう制御手段として機能
    することを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか
    に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記可変表示制御手段は、前記普通可
    変表示部の表示結果を導出表示させる制御を行なう以外
    に、前記特別可変表示部の表示結果を導出表示させる制
    御を行なう制御手段として機能することを特徴とする、
    請求項9に記載の遊技機。
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