JP2004008035A - ねずみ忌避用照射スタンド - Google Patents
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Abstract
【課題】ねずみの習性と学習能力を利用した防そ器具を提供する。
【解決手段】ねずみの習性と学習能力を利用したねずみ忌避用照射スタンド1で、商用電源又は電池を備えた可搬型の台座13と、台座に立設されたライトポール9,10と、その上端部に紫外線ランプ2及びその上の床面に対する反射がさ4とからなるねずみ直射型の照射部を備え、前記反射がさの周縁には人間の眼を保護する紫外線カットの広い鍔5が付加され、また反射がさの上面には人間の認識用第1の赤色系のランプ7及び、紫外線ランプの点灯スイッチ8aと第1及び第2の赤色系ランプの点灯スイッチ8bが配設され、さらに、紫外線ランプの下部には床面のねずみに認知させる第2の赤色系ランプ12が配設されてなる。
【選択図】図1
【解決手段】ねずみの習性と学習能力を利用したねずみ忌避用照射スタンド1で、商用電源又は電池を備えた可搬型の台座13と、台座に立設されたライトポール9,10と、その上端部に紫外線ランプ2及びその上の床面に対する反射がさ4とからなるねずみ直射型の照射部を備え、前記反射がさの周縁には人間の眼を保護する紫外線カットの広い鍔5が付加され、また反射がさの上面には人間の認識用第1の赤色系のランプ7及び、紫外線ランプの点灯スイッチ8aと第1及び第2の赤色系ランプの点灯スイッチ8bが配設され、さらに、紫外線ランプの下部には床面のねずみに認知させる第2の赤色系ランプ12が配設されてなる。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はねずみの習性と学習効果を利用した、紫外線照射ランプ及び赤色系ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねずみとその駆除方法については、殺そ剤、忌避剤、捕そ器具、防そ器具の使用や、捕食動物の利用等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多種類のねずみの中で、
国内では、くまねずみ、どぶねずみ、はつかねずみ等が、いわゆる「家ねずみ」・「野ねずみ」の代表として知られているが、いずれもその集団性、行動と習性、食性に加えて、特に経験による学習能力に優れており、前述の各種の駆除方法においても、それに遭遇したねずみあるいは、それを知見した周囲のねずみは学習経験により警戒するため、大きな効果を上げるには困難なことが多い。
また、防そ器具として紫外線を用いた器具も公開されているが、学習能力を持たないゴキブリ、アリ等の駆除と同列のものであって効率が悪く、また固定設置場所によるなどその効果には問題があり、さらにオープンされた場所における人間の眼に対する保護対策にも問題があった。
本件は上記課題を解決する防そ器具を提供する。
【0004】
【課題を解決しようとするための手段】上記に鑑み本発明者は鋭意実験研究の結果、下記の手段によりこれらの課題を解決した。
(1)紫外線照射ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドであって、該スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプと、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の照射器を備えて構成されかつ、前記紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。
【0005】
(2)ねずみの習性と学習能力を利用した紫外線照射ランプ及び赤色系ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドで、前記スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプ及び、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の照射器を備え、また、前記反射がさの周縁には、反射がさより高い位置にある人間の眼を紫外線の間接光から保護するための、紫外線カット用の広い鍔が配設され、さらに、前記反射がさの上面には、人間が認識するための第1の赤色系の小ランプが配設され、また、前記紫外線ランプの下部でかつ、前記ライトポールの上部には、床面のねずみに認知させるための第2の赤色系ランプが配設され、そして、前記反射がさ上面の第1の赤色系ランプの近傍には、紫外線ランプの点灯スイッチ及び前記第1及び第2の赤色系ランプの点灯スイッチが配設され、また、紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。
【0006】
(3)電源供給部が商用交流電源であり、接続用プラグとコードを可搬型台座の後端下部に備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(4)電源供給部が蓄電池であり、可搬型台座に内蔵されてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(5)第1の赤色系ランプ及び第2の赤色系ランプが、自動点滅回路を備えてなることを特徴とする前項(2)〜(4)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(6)照射スタンドのライト用ポールが、中間に伸縮機構を備えてなり、スタンドを床面又は台上に設置できることを特徴とする前項(1)〜(5)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(7)紫外線ランプの波長帯のピーク値が260nm付近であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明する。
周知のように、紫外線ランプは「殺菌灯」と呼ばれ、紫外線のもつ殺菌力は260nm付近の波長が最も高い。また、紫外線自体は可視光領域外であり眼に見えないが、前記「殺菌灯」は可視光線もわずかに放射しているため、点灯すると薄い青白色に発光する。
そして、動物に対する影響は、人間及び本件の対象となるねずみに対しても、前記帯域の紫外線は生体の露出部に悪影響を与え、特に眼は、紫外線にさらされると、角膜炎、結膜炎や電気性眼炎を起こし、羞明、涙眼、異物感、眼痙攣、眼痛等のため眼が開けなくなる。
この症状は、慣れによって軽減することはなく、照射回数や照射時間に比例してより悪化する。
【0008】
従ってまず、紫外線ランプの直射光により照射されたねずみは眼をやられ、
このことを学習経験によって習得するが、この際記憶するのは、前記可視光を発する物体の形状や、可視光の広がる部分で、これ等を危険領域として認知する。そして、前記の学習経験による認知は、他の現象との併用、例えば紫外線ランプ点灯の際赤色系ランプ等の鮮明な可視光の発生を併用すれば、より促進される。
また、ねずみは一旦学習して記憶してしまうと、以後は紫外線ランプの照射を止めても、赤色系ランプの光を見ただけで危険領域として認識し、相当期間近よらない。このため忌避効果と共に、省エネルギー効果を発揮することができる。さらに、仲間にも上記学習経験を伝えるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンドの効果は継続する。
【0009】
一方、上記スタンドは、前記とは別個の赤色系ランプが紫外線ランプの反射がさの上面に設けられ、遠くから点灯していることを設置する人間が認識できるようにし、また反射がさの周縁にさらに紫外線カットの鍔を設けて、紫外線の直射光が眼に入らないようにすると共に、点灯、消灯の操作が手早くできるようにしている。
以上のことを基本的事項とし、以下に図面を基づいてその詳細を説明する。
【0010】
図1は、本発明のねずみ忌避用照射スタンドの正面図で、
(イ)図は、ライトポール上部の紫外線ランプ照射部の正面縦断面図、
(ロ)図は、ライトポールと台座部の正面図である。
図において、1はねずみ忌避用照射スタンド、2は紫外線ランプ、3はソケット、4は反射がさ、5は紫外線カット用広鍔、6は点灯用グロー、7は第1の赤色系ランプ、8aは紫外線の点灯スイッチ、8bは赤色系ランプの点灯スイッチ、9はライトポール上部、10はライトポール下部、11はライトポール伸縮部、12は第2の赤色系ランプ、13は台座、14は安定器、15は電源接続コードを示す。
【0011】
図2は本発明のねずみ忌避用照射スタンドの左側面図で、
(イ)図はライトポール上部の紫外線ランプ照射部の左側面の縦断面図、
(ロ)図はライトポールと台座部の左側面図である。
図において、16は紫外線ランプの角度調節部、17はポールと反射がさの固着部、28は照射器の重心の位置を示す。
図3はねずみ忌避用照射スタンドの上面図、
図4は点灯直前の正面図、
図5は点灯後の正面図、
図6は点灯時の俯瞰図、
図7は赤色系ランプのみ点灯の正面図である。
図において、18は人間、19は紫外線直射光の照射方向と範囲、20は第2赤色系ランプの照明方向、21は第1赤色系ランプの照明方向、22はねずみ、23は侵入口、24は侵入方向、25は逃避方向、26は人の出入り口、27は床面を示す。
【0012】
ねずみ忌避用照射スタンド1は、
図1の(ロ)図及び図2の(ロ)図のライトポールと台座部の正面図及び左側面図に示したように、所要床面積を有し電源接続コード15を後端下部に備えた可搬型の台座13と、該台座13に立設された所定高のライトポール下部10と、その中空部に嵌入されたライトポール伸縮部11を備えて自在に伸縮するライトポール上部9と、 図1(イ)図及び図2(イ)図の紫外線ランプ照射部の正面縦断面図及び左側面断面図に示したように、該ライトポール上部9の上端部に配設されたランプソケット3により支持された照射用紫外線ランプ2及び、上記紫外線ランプ2の上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ4とからなり、かつ紫外線ランプ照射部の中心に重心の位置28がくるように構成されている。
【0013】
また、前記反射がさ4の周縁には、反射がさ4より高い位置にある人間18(図4)の眼を紫外線の間接光から保護するための、紫外線カット用の広い鍔5が配設され、さらに、前記反射がさ4の上面には、人間18が認識するための第1の赤色系のランプ7が配設され、また、前記紫外線ランプ2の下部でかつ、前記ライトポールの上部9の上方には、床面のねずみ22(図5)に認知させるための第2の赤色系ランプ12が配設されている。
そして、前記反射がさ4上面の第1の赤色系ランプ7の近傍には、紫外線ランプ2の点灯スイッチ8a及び前記第1及び第2の赤色系ランプ7及び12の点灯スイッチ8bが配設されている(図3)。
また、紫外線ランプ2点灯用の安定器14は、前記スタンドの台座13に内蔵又は、前記反射がさ4の上部に配設されている。
さらに、ソケット3の左側には紫外線ランプ点灯用のグロー6が配設されている。
なお、前記赤色系ランプは、LED(発光ダイオード)、ネオンランプ等の小型長寿命で消費電力の少ないものが望ましい。
また、前記電源供給部に蓄電池を使用し、電池がスタンド台座に内蔵されたものは、搬送や設置の取り扱いがさらに容易である(図示せず)。
【0014】
そして、図3のねずみ忌避用照射スタンドの上面図及び前記図2の(イ)図に示したようにスタンドのライトポール上部9の上端末は紫外線ランプの角度調節部16を経由してその延長部が、前記反射がさ4のポール側、ポールと反射がさの固着部17に固着されている。
なお、固着は前記広い鍔5の上から共締めあるいは、広い鍔5の部分を切除してもよい。
また、紫外線ランプ照射部の重心の位置が、照射部を水平に設置したときにその中心に設定されており(図2)、ランプの角度調節部16によって、スタンドの不転倒規定の18°以下の前後に傾けても安全であり、かつ照射範囲も変えることができる。
なお、前記スタンドのポールの上端、あるいは反射がさの上面に、スタンドを吊り下げて持ち運ぶための吊り具を配設してもよい(図示せず)。
【0015】
次に図4の点灯直前の正面図、図5の点灯後の正面図、図6の点灯時の俯瞰図、図7の赤色系ランプのみ点灯の正面図にもとずいて、ねずみ忌避用照射スタンドの作用を説明する。
なお、図4、図5及び図7の照射部の部分は、反射がさ4及び紫外線カット用広い鍔5を透視した図である。
上記図4に示したように、最初、ねずみが出没する区域の床面27に、可搬型のねずみ忌避用照射スタンド1を設置する。
この時、ライトポール上部9の長さを縮小して台上や、机上に設置してもよい(図示せず)。
そして、人間18は直立して紫外線の点灯スイッチ8a、赤色系ランプの点灯スイッチ8bを操作し紫外線ランプ2及び赤色系ランプ7及び12を点灯してセットし、点灯後は直ちに退去する。
上記図5に示したように、前記点灯後、紫外線は前記反射がさ4の作用で、紫外線直射光の照射方向と範囲19のように下方の四方に向け放射される。
また、第2赤色系ランプ12は第2赤色系ランプの照明方向20のように下方の四方を照明する。
【0016】
一方、点灯された第1赤色系ランプ7は第1赤色系ランプの照明方向21のように、反射がさ4の上面の部分を照明するが、人間はその場には不在である。
上記の状態の時、ねずみ22が床面27に侵入してくると、ねずみは姿勢が低いので前記紫外線ランプ2の直射光を見ると共に、第2赤色系ランプ12の照明を見ることになる。
なお、ねずみ22は天上裏等から壁を伝って侵入してくる場合もあるが、最後は床面27を這う状態となるので上記の状態は変わらない。
この時点で、前記目視できない紫外線がねずみ22の眼を直撃し、ねずみ22は障害を受けるため、その状態を忌避する行動をとる。
そして、この時の状況を学習経験して記憶する。
上記において、ねずみ22の記憶にあるのは前記紫外線ランプ2の可視光部分の薄青白い光と、第2赤色系ランプ12の鮮明な照明光と、これらの光を発する紫外線ランプ照射部と、そのポール9、10及び台座13を含んだ形状である。
上記の内、紫外線ランプ2の可視光部分の薄青白い光は微弱であり、特に昼間は認識しにくいので、光としては第2赤色系ランプ12の照明光の記憶が大である。
【0017】
点灯時の俯瞰図6は、前記の状態を俯瞰した状況の説明図である。
侵入口23より侵入方向24のように侵入してきたねずみ22は、図示した位置において、それぞれ紫外線ランプ2の直接光により眼に障害を受け、逃避方向25のように逃げて行くこの際、上記のような学習経験をする。
前述したように、ねずみ22は学習能力が優れているため、この学習経験は実験によると前記の仕組みにおいては、1〜3回で忌避効果を上げることができる。
さらに、前述したように学習経験をしたねずみ22は、その状態を仲間に伝えるため状況を知見した仲間も同じ学習経験を持つ。
【0018】
赤色系ランプのみ点灯の正面図7において、
上記ねずみ22の学習経験後のねずみ忌避用照射スタンド1の使用方法について説明する。
図7は、紫外線ランプ2は消灯され、第2赤色系ランプ12及び第1赤色系ランプ7のみを点灯させた状態である。
ねずみは前記侵入口23(図6)から侵入しようとするが、紫外線ランプ2が消灯されていても、前記ねずみ22の記憶に鮮明な第2赤色系ランプ12の照明光と、紫外線ランプ照射部とそのポール9、10及び台座13を含んだ形状が認識されるため、警戒心を起こし、実験によると、相当期間近よろうとしない。
このため忌避効果と共に、省電力効果も発揮することができる。
さらに、前記仲間にも学習経験を伝えてあるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンド1の効果は継続する。
そして、周辺にねずみがいなくなると、全く学習経験のない新しいねずみ族が現れるまで、ねずみ忌避用照射スタンドの設置も不要となる。
【0019】
また、人間18に対する配慮は次のようになされている。
事例の本ねずみ忌避用照射スタンド1に使用される紫外線ランプ2は、市販品で蛍光灯型の小型ランプ(定格ランプ電力4W、殺菌線出力0.8W、波長253.7nm)であり、例えば、点灯操作時間を60秒とすると、殺菌灯1mの距離において、殺菌線照度は0.07Wであり、また、本スタンドには、紫外線の直接光を下方に反射する反射がさ4と、さらに紫外線カット用の広い鍔5が設けられているので、紫外線の直接光は人間18の眼に入らない構成となっており、床面23等から反射する間接光のみを受けることになるため、余裕をもった許容照射限度内であり全く問題はない。
【0020】
一方、上記小型の殺菌灯でも、ねずみ22に対しては紫外線の直接光が近距離より照射されるため、実験によると前記眼に対する障害の効果が顕著であり、忌避効果が発揮される。
そして、小型の紫外線ランプ(殺菌灯)が使用できることは可搬型のスタンドにとって好都合であり、必要箇所に随時容易に設置することができる。
もちろん、設置箇所によっては、大型の紫外線ランプを使うこともできる。
【0021】
また人間18の操作について説明する。
前記ねずみ忌避用照射スタンド1を設置する人間18は、第1赤色系ランプ7が、紫外線ランプ2の反射がさ4の上面に設けてあり、遠くから点灯していることが認識できるようにしてあるため(図6)、消灯したいときは立った状態で近寄り、前記操作スイッチ8a及び8bを操作して手早く消灯できる。
また、前記第1赤色系ランプ及び第2赤色系ランプのみを点灯するときは、操作スイッチ8bのみを操作すればよい。
【0022】
また、前述した第1の赤色系ランプ7及び第2の赤色系ランプ12を、自動点滅回路(図示せず)によって、光を点滅させてその存在を強調させ、前記ねずみへの学習効果をより促進するようにしてもよい。
なお、赤色系ランプを備えない構成(図示せず)とすることもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明のねずみ忌避用照射スタンドによれば次のような優れた効果を発揮することができる。
1、本発明の請求項1の発明によれば、
照射用紫外線ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドであって、該スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプと、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の紫外線ランプ照射部を備えて構成され、かつ、前記紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなるため、
ねずみに対しては、特にねずみの眼が紫外線にさらされると、角膜炎、結膜炎や電気性眼炎を起こし、羞明、涙眼、異物感、眼痙攣、眼痛等のため眼が開けなくなる。この症状は、慣れによって軽減することはなく、照射回数や照射時間に比例してより悪化する。そしてこのことを学習経験によって習得し忌避し、さらに仲間にも学習経験を伝えるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンドの効果は継続する。また可搬型であるため随時所要箇所に移動して設置することができる。
【0024】
2、請求項2の発明によれば、
前記において記憶するのは、可視光を発する物体の形状や、可視光の広がる部分を危険領域として認知するため、紫外線ランプ点灯の際赤色系ランプ等の鮮明な可視光の発生を併用すれば学習効果がさらに促進されると共に、ねずみは一旦記憶してしまうと、以後は紫外線ランプの照射を止めても、赤色系ランプの光を見ただけで危険領域として認識し、相当期間近よらない。このため忌避効果と共に、省エネルギー効果を発揮することができる。
また、人間に対しては、本忌避用照射スタンドに使用される紫外線ランプは蛍光灯型の小型ランプ、かつ、紫外線の直接光を下方に反射する反射がさと、さらに紫外線カット用の広い鍔が設けられ、位置的にも紫外線の直接光は人間の眼に入らず、床面等から反射する間接光のみを受けることになり、許容照射限度内であり全く問題なく安全である。
3、請求項3の発明によれば、
電源供給部が商用交流電源であり、接続用プラグとコードを可搬型台座の後端下部に備えてなるため、どこの家屋においても経済的に使用できる。
【0025】
4、請求項4の発明によれば、
電源供給部が蓄電池であり、可搬型台座に内蔵されてなるため、屋内外を問わず随所に容易に設置することができる。
5、請求項5の発明によれば
第1の赤色系ランプ及び第2の赤色系ランプが、自動点滅回路を備えてなるため、ねずみが学習経験をする際より鮮烈な印象を受け記憶を促進することができる。
6、請求項6の発明によれば、
本スタンドのライト用ポールが、中間に伸縮機構を備えてなり、スタンドを床面又は台上に設置できるため、所要場所に適した高さ設定ができる。
7、請求項7の発明によれば、
紫外線ランプの波長帯のピーク値が260nm付近であるため、前記紫外線の殺菌作用領域を用いた市販の殺菌灯を採用することができ、製作、保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの正面図
【図2】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの左側面図
【図3】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの上面図、
【図4】点灯直前の正面図
【図5】点灯後の正面図
【図6】点灯時の俯瞰図
【図7】赤色系ランプのみ点灯の正面図
【符号の説明】
1:ねずみ忌避用照射スタンド 2:紫外線ランプ
3:ソケット 4:反射がさ
5:紫外線カット用広鍔 6:点灯用グロー
7:第1の赤色系ランプ 8a:紫外線の点灯スイッチ
8b:赤色系ランプの点灯スイッチ 9:ライトポール上部
10:ライトポール下部 11:ライトポール伸縮部
12:第2の赤色系ランプ 13:台座
14:安定器 15:電源接続コード
16:紫外線ランプの角度調節部 17:ポールと反射がさの固着部
18:人間
19:紫外線直射光の照射方向と範囲
20:第2赤色系ランプの照明方向
21:第1赤色系ランプの照明方向 22:ねずみ、
23:侵入口 24:侵入方向
25:逃避方向 26:人の出入り口
27:床面 28:照射部の重心の位置
【発明の属する技術分野】本発明はねずみの習性と学習効果を利用した、紫外線照射ランプ及び赤色系ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねずみとその駆除方法については、殺そ剤、忌避剤、捕そ器具、防そ器具の使用や、捕食動物の利用等が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多種類のねずみの中で、
国内では、くまねずみ、どぶねずみ、はつかねずみ等が、いわゆる「家ねずみ」・「野ねずみ」の代表として知られているが、いずれもその集団性、行動と習性、食性に加えて、特に経験による学習能力に優れており、前述の各種の駆除方法においても、それに遭遇したねずみあるいは、それを知見した周囲のねずみは学習経験により警戒するため、大きな効果を上げるには困難なことが多い。
また、防そ器具として紫外線を用いた器具も公開されているが、学習能力を持たないゴキブリ、アリ等の駆除と同列のものであって効率が悪く、また固定設置場所によるなどその効果には問題があり、さらにオープンされた場所における人間の眼に対する保護対策にも問題があった。
本件は上記課題を解決する防そ器具を提供する。
【0004】
【課題を解決しようとするための手段】上記に鑑み本発明者は鋭意実験研究の結果、下記の手段によりこれらの課題を解決した。
(1)紫外線照射ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドであって、該スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプと、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の照射器を備えて構成されかつ、前記紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。
【0005】
(2)ねずみの習性と学習能力を利用した紫外線照射ランプ及び赤色系ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドで、前記スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプ及び、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の照射器を備え、また、前記反射がさの周縁には、反射がさより高い位置にある人間の眼を紫外線の間接光から保護するための、紫外線カット用の広い鍔が配設され、さらに、前記反射がさの上面には、人間が認識するための第1の赤色系の小ランプが配設され、また、前記紫外線ランプの下部でかつ、前記ライトポールの上部には、床面のねずみに認知させるための第2の赤色系ランプが配設され、そして、前記反射がさ上面の第1の赤色系ランプの近傍には、紫外線ランプの点灯スイッチ及び前記第1及び第2の赤色系ランプの点灯スイッチが配設され、また、紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。
【0006】
(3)電源供給部が商用交流電源であり、接続用プラグとコードを可搬型台座の後端下部に備えてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(4)電源供給部が蓄電池であり、可搬型台座に内蔵されてなることを特徴とする前項(1)又は(2)に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(5)第1の赤色系ランプ及び第2の赤色系ランプが、自動点滅回路を備えてなることを特徴とする前項(2)〜(4)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(6)照射スタンドのライト用ポールが、中間に伸縮機構を備えてなり、スタンドを床面又は台上に設置できることを特徴とする前項(1)〜(5)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
(7)紫外線ランプの波長帯のピーク値が260nm付近であることを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明する。
周知のように、紫外線ランプは「殺菌灯」と呼ばれ、紫外線のもつ殺菌力は260nm付近の波長が最も高い。また、紫外線自体は可視光領域外であり眼に見えないが、前記「殺菌灯」は可視光線もわずかに放射しているため、点灯すると薄い青白色に発光する。
そして、動物に対する影響は、人間及び本件の対象となるねずみに対しても、前記帯域の紫外線は生体の露出部に悪影響を与え、特に眼は、紫外線にさらされると、角膜炎、結膜炎や電気性眼炎を起こし、羞明、涙眼、異物感、眼痙攣、眼痛等のため眼が開けなくなる。
この症状は、慣れによって軽減することはなく、照射回数や照射時間に比例してより悪化する。
【0008】
従ってまず、紫外線ランプの直射光により照射されたねずみは眼をやられ、
このことを学習経験によって習得するが、この際記憶するのは、前記可視光を発する物体の形状や、可視光の広がる部分で、これ等を危険領域として認知する。そして、前記の学習経験による認知は、他の現象との併用、例えば紫外線ランプ点灯の際赤色系ランプ等の鮮明な可視光の発生を併用すれば、より促進される。
また、ねずみは一旦学習して記憶してしまうと、以後は紫外線ランプの照射を止めても、赤色系ランプの光を見ただけで危険領域として認識し、相当期間近よらない。このため忌避効果と共に、省エネルギー効果を発揮することができる。さらに、仲間にも上記学習経験を伝えるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンドの効果は継続する。
【0009】
一方、上記スタンドは、前記とは別個の赤色系ランプが紫外線ランプの反射がさの上面に設けられ、遠くから点灯していることを設置する人間が認識できるようにし、また反射がさの周縁にさらに紫外線カットの鍔を設けて、紫外線の直射光が眼に入らないようにすると共に、点灯、消灯の操作が手早くできるようにしている。
以上のことを基本的事項とし、以下に図面を基づいてその詳細を説明する。
【0010】
図1は、本発明のねずみ忌避用照射スタンドの正面図で、
(イ)図は、ライトポール上部の紫外線ランプ照射部の正面縦断面図、
(ロ)図は、ライトポールと台座部の正面図である。
図において、1はねずみ忌避用照射スタンド、2は紫外線ランプ、3はソケット、4は反射がさ、5は紫外線カット用広鍔、6は点灯用グロー、7は第1の赤色系ランプ、8aは紫外線の点灯スイッチ、8bは赤色系ランプの点灯スイッチ、9はライトポール上部、10はライトポール下部、11はライトポール伸縮部、12は第2の赤色系ランプ、13は台座、14は安定器、15は電源接続コードを示す。
【0011】
図2は本発明のねずみ忌避用照射スタンドの左側面図で、
(イ)図はライトポール上部の紫外線ランプ照射部の左側面の縦断面図、
(ロ)図はライトポールと台座部の左側面図である。
図において、16は紫外線ランプの角度調節部、17はポールと反射がさの固着部、28は照射器の重心の位置を示す。
図3はねずみ忌避用照射スタンドの上面図、
図4は点灯直前の正面図、
図5は点灯後の正面図、
図6は点灯時の俯瞰図、
図7は赤色系ランプのみ点灯の正面図である。
図において、18は人間、19は紫外線直射光の照射方向と範囲、20は第2赤色系ランプの照明方向、21は第1赤色系ランプの照明方向、22はねずみ、23は侵入口、24は侵入方向、25は逃避方向、26は人の出入り口、27は床面を示す。
【0012】
ねずみ忌避用照射スタンド1は、
図1の(ロ)図及び図2の(ロ)図のライトポールと台座部の正面図及び左側面図に示したように、所要床面積を有し電源接続コード15を後端下部に備えた可搬型の台座13と、該台座13に立設された所定高のライトポール下部10と、その中空部に嵌入されたライトポール伸縮部11を備えて自在に伸縮するライトポール上部9と、 図1(イ)図及び図2(イ)図の紫外線ランプ照射部の正面縦断面図及び左側面断面図に示したように、該ライトポール上部9の上端部に配設されたランプソケット3により支持された照射用紫外線ランプ2及び、上記紫外線ランプ2の上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ4とからなり、かつ紫外線ランプ照射部の中心に重心の位置28がくるように構成されている。
【0013】
また、前記反射がさ4の周縁には、反射がさ4より高い位置にある人間18(図4)の眼を紫外線の間接光から保護するための、紫外線カット用の広い鍔5が配設され、さらに、前記反射がさ4の上面には、人間18が認識するための第1の赤色系のランプ7が配設され、また、前記紫外線ランプ2の下部でかつ、前記ライトポールの上部9の上方には、床面のねずみ22(図5)に認知させるための第2の赤色系ランプ12が配設されている。
そして、前記反射がさ4上面の第1の赤色系ランプ7の近傍には、紫外線ランプ2の点灯スイッチ8a及び前記第1及び第2の赤色系ランプ7及び12の点灯スイッチ8bが配設されている(図3)。
また、紫外線ランプ2点灯用の安定器14は、前記スタンドの台座13に内蔵又は、前記反射がさ4の上部に配設されている。
さらに、ソケット3の左側には紫外線ランプ点灯用のグロー6が配設されている。
なお、前記赤色系ランプは、LED(発光ダイオード)、ネオンランプ等の小型長寿命で消費電力の少ないものが望ましい。
また、前記電源供給部に蓄電池を使用し、電池がスタンド台座に内蔵されたものは、搬送や設置の取り扱いがさらに容易である(図示せず)。
【0014】
そして、図3のねずみ忌避用照射スタンドの上面図及び前記図2の(イ)図に示したようにスタンドのライトポール上部9の上端末は紫外線ランプの角度調節部16を経由してその延長部が、前記反射がさ4のポール側、ポールと反射がさの固着部17に固着されている。
なお、固着は前記広い鍔5の上から共締めあるいは、広い鍔5の部分を切除してもよい。
また、紫外線ランプ照射部の重心の位置が、照射部を水平に設置したときにその中心に設定されており(図2)、ランプの角度調節部16によって、スタンドの不転倒規定の18°以下の前後に傾けても安全であり、かつ照射範囲も変えることができる。
なお、前記スタンドのポールの上端、あるいは反射がさの上面に、スタンドを吊り下げて持ち運ぶための吊り具を配設してもよい(図示せず)。
【0015】
次に図4の点灯直前の正面図、図5の点灯後の正面図、図6の点灯時の俯瞰図、図7の赤色系ランプのみ点灯の正面図にもとずいて、ねずみ忌避用照射スタンドの作用を説明する。
なお、図4、図5及び図7の照射部の部分は、反射がさ4及び紫外線カット用広い鍔5を透視した図である。
上記図4に示したように、最初、ねずみが出没する区域の床面27に、可搬型のねずみ忌避用照射スタンド1を設置する。
この時、ライトポール上部9の長さを縮小して台上や、机上に設置してもよい(図示せず)。
そして、人間18は直立して紫外線の点灯スイッチ8a、赤色系ランプの点灯スイッチ8bを操作し紫外線ランプ2及び赤色系ランプ7及び12を点灯してセットし、点灯後は直ちに退去する。
上記図5に示したように、前記点灯後、紫外線は前記反射がさ4の作用で、紫外線直射光の照射方向と範囲19のように下方の四方に向け放射される。
また、第2赤色系ランプ12は第2赤色系ランプの照明方向20のように下方の四方を照明する。
【0016】
一方、点灯された第1赤色系ランプ7は第1赤色系ランプの照明方向21のように、反射がさ4の上面の部分を照明するが、人間はその場には不在である。
上記の状態の時、ねずみ22が床面27に侵入してくると、ねずみは姿勢が低いので前記紫外線ランプ2の直射光を見ると共に、第2赤色系ランプ12の照明を見ることになる。
なお、ねずみ22は天上裏等から壁を伝って侵入してくる場合もあるが、最後は床面27を這う状態となるので上記の状態は変わらない。
この時点で、前記目視できない紫外線がねずみ22の眼を直撃し、ねずみ22は障害を受けるため、その状態を忌避する行動をとる。
そして、この時の状況を学習経験して記憶する。
上記において、ねずみ22の記憶にあるのは前記紫外線ランプ2の可視光部分の薄青白い光と、第2赤色系ランプ12の鮮明な照明光と、これらの光を発する紫外線ランプ照射部と、そのポール9、10及び台座13を含んだ形状である。
上記の内、紫外線ランプ2の可視光部分の薄青白い光は微弱であり、特に昼間は認識しにくいので、光としては第2赤色系ランプ12の照明光の記憶が大である。
【0017】
点灯時の俯瞰図6は、前記の状態を俯瞰した状況の説明図である。
侵入口23より侵入方向24のように侵入してきたねずみ22は、図示した位置において、それぞれ紫外線ランプ2の直接光により眼に障害を受け、逃避方向25のように逃げて行くこの際、上記のような学習経験をする。
前述したように、ねずみ22は学習能力が優れているため、この学習経験は実験によると前記の仕組みにおいては、1〜3回で忌避効果を上げることができる。
さらに、前述したように学習経験をしたねずみ22は、その状態を仲間に伝えるため状況を知見した仲間も同じ学習経験を持つ。
【0018】
赤色系ランプのみ点灯の正面図7において、
上記ねずみ22の学習経験後のねずみ忌避用照射スタンド1の使用方法について説明する。
図7は、紫外線ランプ2は消灯され、第2赤色系ランプ12及び第1赤色系ランプ7のみを点灯させた状態である。
ねずみは前記侵入口23(図6)から侵入しようとするが、紫外線ランプ2が消灯されていても、前記ねずみ22の記憶に鮮明な第2赤色系ランプ12の照明光と、紫外線ランプ照射部とそのポール9、10及び台座13を含んだ形状が認識されるため、警戒心を起こし、実験によると、相当期間近よろうとしない。
このため忌避効果と共に、省電力効果も発揮することができる。
さらに、前記仲間にも学習経験を伝えてあるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンド1の効果は継続する。
そして、周辺にねずみがいなくなると、全く学習経験のない新しいねずみ族が現れるまで、ねずみ忌避用照射スタンドの設置も不要となる。
【0019】
また、人間18に対する配慮は次のようになされている。
事例の本ねずみ忌避用照射スタンド1に使用される紫外線ランプ2は、市販品で蛍光灯型の小型ランプ(定格ランプ電力4W、殺菌線出力0.8W、波長253.7nm)であり、例えば、点灯操作時間を60秒とすると、殺菌灯1mの距離において、殺菌線照度は0.07Wであり、また、本スタンドには、紫外線の直接光を下方に反射する反射がさ4と、さらに紫外線カット用の広い鍔5が設けられているので、紫外線の直接光は人間18の眼に入らない構成となっており、床面23等から反射する間接光のみを受けることになるため、余裕をもった許容照射限度内であり全く問題はない。
【0020】
一方、上記小型の殺菌灯でも、ねずみ22に対しては紫外線の直接光が近距離より照射されるため、実験によると前記眼に対する障害の効果が顕著であり、忌避効果が発揮される。
そして、小型の紫外線ランプ(殺菌灯)が使用できることは可搬型のスタンドにとって好都合であり、必要箇所に随時容易に設置することができる。
もちろん、設置箇所によっては、大型の紫外線ランプを使うこともできる。
【0021】
また人間18の操作について説明する。
前記ねずみ忌避用照射スタンド1を設置する人間18は、第1赤色系ランプ7が、紫外線ランプ2の反射がさ4の上面に設けてあり、遠くから点灯していることが認識できるようにしてあるため(図6)、消灯したいときは立った状態で近寄り、前記操作スイッチ8a及び8bを操作して手早く消灯できる。
また、前記第1赤色系ランプ及び第2赤色系ランプのみを点灯するときは、操作スイッチ8bのみを操作すればよい。
【0022】
また、前述した第1の赤色系ランプ7及び第2の赤色系ランプ12を、自動点滅回路(図示せず)によって、光を点滅させてその存在を強調させ、前記ねずみへの学習効果をより促進するようにしてもよい。
なお、赤色系ランプを備えない構成(図示せず)とすることもできる。
【0023】
【発明の効果】本発明のねずみ忌避用照射スタンドによれば次のような優れた効果を発揮することができる。
1、本発明の請求項1の発明によれば、
照射用紫外線ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドであって、該スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプと、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の紫外線ランプ照射部を備えて構成され、かつ、前記紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなるため、
ねずみに対しては、特にねずみの眼が紫外線にさらされると、角膜炎、結膜炎や電気性眼炎を起こし、羞明、涙眼、異物感、眼痙攣、眼痛等のため眼が開けなくなる。この症状は、慣れによって軽減することはなく、照射回数や照射時間に比例してより悪化する。そしてこのことを学習経験によって習得し忌避し、さらに仲間にも学習経験を伝えるため、経験を持つねずみとその仲間が生存する限りねずみ忌避用照射スタンドの効果は継続する。また可搬型であるため随時所要箇所に移動して設置することができる。
【0024】
2、請求項2の発明によれば、
前記において記憶するのは、可視光を発する物体の形状や、可視光の広がる部分を危険領域として認知するため、紫外線ランプ点灯の際赤色系ランプ等の鮮明な可視光の発生を併用すれば学習効果がさらに促進されると共に、ねずみは一旦記憶してしまうと、以後は紫外線ランプの照射を止めても、赤色系ランプの光を見ただけで危険領域として認識し、相当期間近よらない。このため忌避効果と共に、省エネルギー効果を発揮することができる。
また、人間に対しては、本忌避用照射スタンドに使用される紫外線ランプは蛍光灯型の小型ランプ、かつ、紫外線の直接光を下方に反射する反射がさと、さらに紫外線カット用の広い鍔が設けられ、位置的にも紫外線の直接光は人間の眼に入らず、床面等から反射する間接光のみを受けることになり、許容照射限度内であり全く問題なく安全である。
3、請求項3の発明によれば、
電源供給部が商用交流電源であり、接続用プラグとコードを可搬型台座の後端下部に備えてなるため、どこの家屋においても経済的に使用できる。
【0025】
4、請求項4の発明によれば、
電源供給部が蓄電池であり、可搬型台座に内蔵されてなるため、屋内外を問わず随所に容易に設置することができる。
5、請求項5の発明によれば
第1の赤色系ランプ及び第2の赤色系ランプが、自動点滅回路を備えてなるため、ねずみが学習経験をする際より鮮烈な印象を受け記憶を促進することができる。
6、請求項6の発明によれば、
本スタンドのライト用ポールが、中間に伸縮機構を備えてなり、スタンドを床面又は台上に設置できるため、所要場所に適した高さ設定ができる。
7、請求項7の発明によれば、
紫外線ランプの波長帯のピーク値が260nm付近であるため、前記紫外線の殺菌作用領域を用いた市販の殺菌灯を採用することができ、製作、保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの正面図
【図2】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの左側面図
【図3】本発明のねずみ忌避用照射スタンドの上面図、
【図4】点灯直前の正面図
【図5】点灯後の正面図
【図6】点灯時の俯瞰図
【図7】赤色系ランプのみ点灯の正面図
【符号の説明】
1:ねずみ忌避用照射スタンド 2:紫外線ランプ
3:ソケット 4:反射がさ
5:紫外線カット用広鍔 6:点灯用グロー
7:第1の赤色系ランプ 8a:紫外線の点灯スイッチ
8b:赤色系ランプの点灯スイッチ 9:ライトポール上部
10:ライトポール下部 11:ライトポール伸縮部
12:第2の赤色系ランプ 13:台座
14:安定器 15:電源接続コード
16:紫外線ランプの角度調節部 17:ポールと反射がさの固着部
18:人間
19:紫外線直射光の照射方向と範囲
20:第2赤色系ランプの照明方向
21:第1赤色系ランプの照明方向 22:ねずみ、
23:侵入口 24:侵入方向
25:逃避方向 26:人の出入り口
27:床面 28:照射部の重心の位置
Claims (7)
- 紫外線照射ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドであって、該スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプと、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさとからなるねずみ直射型の照射器を備えて構成され、かつ、前記紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。
- ねずみの習性と学習能力を利用した紫外線照射ランプ及び赤色系ランプを備えたねずみ忌避用照射スタンドで、前記スタンドは、所要床面積を有し電源供給部を備えた可搬型の台座と、該台座に立設された所定高のライトポールと、該ライトポールの上端部に配設されたランプソケットにより支持された照射用紫外線ランプ及び、上記ランプの上部に配設された床面に対し所定の反射角度を有する反射がさ、とからなるねずみ直射型の照射器を備え、また、前記反射がさの周縁には、反射がさより高い位置にある人間の眼を紫外線の間接光から保護するための、紫外線カット用の広い鍔が配設され、
さらに、前記反射がさの上面には、人間が認識するための第1の赤色系の小ランプが配設され、
また、前記紫外線ランプの下部でかつ、前記ライトポールの上部には、床面のねずみに認知させるための第2の赤色系ランプが配設され、そして、前記反射がさ上面の第1の赤色系ランプの近傍には、紫外線ランプの点灯スイッチ及び前記第1及び第2の赤色系ランプの点灯スイッチが配設され、
また、紫外線ランプ点灯用の安定器が、前記スタンドの台座に内蔵又は、反射がさの上部に配設されてなることを特徴とするねずみ忌避用照射スタンド。 - 電源供給部が商用交流電源であり、接続用プラグとコードを可搬型台座の後端下部に備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
- 電源供給部が蓄電池であり、可搬型台座に内蔵されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
- 第1の赤色系ランプ及び第2の赤色系ランプが、自動点滅回路を備えてなることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
- 照射スタンドのライト用ポールが、中間に伸縮機構を備えてなり、スタンドを床面又は台上に設置できることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
- 紫外線ランプの波長帯のピーク値が260nm付近であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のねずみ忌避用照射スタンド。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8004420B2 (en) | 2005-06-06 | 2011-08-23 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Security lighting system and method, and control unit therefore |
JP2012170383A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Sadaaki Miyata | 動物忌避方法と動物忌避装置 |
CN107372455A (zh) * | 2017-08-25 | 2017-11-24 | 陈先刚 | 一种农业驱鸟机械 |
-
2002
- 2002-06-04 JP JP2002163385A patent/JP2004008035A/ja active Pending
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US8004420B2 (en) | 2005-06-06 | 2011-08-23 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Security lighting system and method, and control unit therefore |
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