JP2004007244A - Dcオフセットキャンセラを有する無線機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステップ状に変動するDCオフセット成分による受信性能の劣化を極力抑えることのできるDCオフセットキャンセラを有する無線機を提供する。
【解決手段】低雑音増幅器(LNA)11により増幅された無線受信信号を直交復調器12によりベースバンド信号に変換してVGA(可変利得増幅器)15により増幅した後、ハイパス特性を有するDCオフセットキャンセラ16を通してDCオフセット成分を除去する無線機において、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性により生じる少なくとも一つの過渡応答成分に対応する一つの過渡応答成分除去用信号を発生する信号発生器18を含み、この過渡応答成分除去用信号を用いて過渡応答成分を除去する過渡応答成分キャンセラ17を有する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【本発明の属する技術分野】
本発明は、ダイレクトコンバージョン(直接変換)方式の無線機に係り、特に直流(DC)オフセットキャンセラを有する無線機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機やPDA(携帯通信端末)といった無線機の普及に伴い、無線機の回路に対する低コスト化及び小型・低消費電力化が強く求められている。このような要求に対して、部品点数とコストの削減、モノリシックIC化が可能な点から、無線機の受信回路方式としてダイレクトコンバージョン方式が注目され、実用化が進められている。
【0003】
ダイレクトコンバージョン方式は、受信された高周波信号に直交復調器を用いて同じ周波数のローカル信号(局部発振信号)を乗算することで、直接ベースバンド信号を取り出す方式であるため、原理的にはスーパーへテロダイン方式で問題となっていたイメージ妨害が生じない。従って、高周波帯のイメージ抑圧フィルタや中間周波帯のチャンネル選択をするためのパッシブフィルタといった、サイズが大きく、集積回路化の難しいフィルタが不要となるため、無線機の部品点数とコストの削減、及びモノリシックIC化を可能とする。
【0004】
反面、ダイレクトコンバージョン方式では直流(DC)オフセット成分の発生が大きな問題となる。例えば、谷本洋「ダイレクトコンバージョン受信機用ミクサの研究開発動向」電子情報通信学会論文誌C Vol.J84−C No.5 pp.337−348 2001年5月、に開示されているように、受信信号周波数と同じであるローカル信号周波数は初段のLNA(低雑音増幅器)やアンテナの通過帯域にあるため、ローカル信号がアンテナやLNAの入力側に漏洩する。この漏洩成分は直交復調器に入力して周波数変換されることにより、DCオフセット成分を生成する。これはローカル信号の自己混合によるDCオフセットと呼ばれる。このような自己混合によるDCオフセットだけでなく、例えば直交復調器、ローパスフィルタ及びVGA(可変利得増幅器)といった無線機構成回路の素子ばらつきや歪みによっても、DCオフセット成分は発生する。
【0005】
このようにしてDCオフセット成分が発生すると、受信信号が無線機のダイナミックレンジを超えて、受信信号の飽和により受信特性を劣化させてしまうことがある。このようなDCオフセット成分を除去するために、DCオフセットキャンセラが用いられる。
【0006】
ダイレクトコンバージョン方式無線機で発生するDCオフセット成分のうち、無線機構成回路の素子ばらつきによるDCオフセット成分はほぼ時間的に一定であり、予め定められた固定的なDC成分を取り除く機能を持つDCオフセットキャンセラを用いて容易に除去することが可能である。しかし、ダイレクトコンバージョン方式に限らないが、無線機では時間的に変化するDCオフセットが発生する場合があり、そのようなDCオフセットに対しては、一般的なDCオフセットキャンセラは有効でない。
【0007】
無線機は、一般的に100dBにも及ぶ受信ダイナミックレンジを備えなければならず、そのダイナミックレンジを確保するためにLNAの利得を受信信号強度に応じて切替えることが行われる。LNAの利得切替え時には、直交復調器の入力側から見たLNAのインピーダンスが変動するため、ローカル信号の漏洩成分は利得切替えによって変動し、ローカル信号の自己混合によるDCオフセット成分も変動する。LNAの利得切替え時だけではなく、VGAの利得切替え時、あるいは送信開始時にもDCオフセット成分は変動する。特に、上述のような利得切替えが生じた場合、DCオフセットは瞬間的に変動し、利得切替え幅によってはDCオフセット成分の変動幅が受信信号強度と比較して無視できない程大きくなる。このような場合には、受信信号の変動を測定しながらフィードバック制御を行うDCオフセットキャンセラが有効とされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
フィードバック制御を行うDCオフセットキャンセラは本来、DCオフセット成分が時間的に緩慢に変化するときに有効に機能する。例えば、LNAの利得がステップ状に増減することによって、ステップ状に変動するDCオフセット成分もステップ状に変動した場合には、フィードバック制御が定常状態に収束するまではDCオフセット成分を除去できずに残存してしまう。すなわち、LNAの利得切替えのような回路定数の切替えが頻繁に生じた場合、フィードバック制御を行うDCオフセットキャンセラでは、ステップ状に大きく変化するDCオフセット成分の頻繁な変化に追随できなくなり、DCオフセット成分の残存が受信特性の劣化を引き起こす。
【0009】
一方、AC結合器を用いてDCオフセット成分を除去する無線機においても、フィードバック制御を用いたDCオフセットキャンセルを用いた場合と同様に、DCオフセット成分の頻繁な変化に追随できず、受信性能を劣化させる。
【0010】
上述したように、ダイレクトコンバージョン方式の無線機では、ステップ状に変動するDCオフセット成分はDCオフセットキャンセラにより除去されずに残存して受信性能を劣化させ、場合によってはベースバンド信号のデジタル復調を不可能にしてしまうという問題点がある。
【0011】
本発明は、このような問題点を解消し、ステップ状に変動するDCオフセット成分による受信性能の劣化を極力抑えることのできるDCオフセットキャンセラを有する無線機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明は第1の増幅器により増幅された無線受信信号を復調器によりベースバンド信号に変換し、ベースバンド信号を第2の増幅器により増幅した後、ハイパス特性を有するDCオフセットキャンセラに通すことによりDCオフセット成分を除去する無線機において、DCオフセットキャンセラのハイパス特性により生じる少なくとも一つの過渡応答成分に対応する一つの過渡応答成分除去用信号を発生する信号発生器を含み、該過渡応答成分除去用信号を用いて過渡応答成分を除去する過渡応答成分キャンセラを備える。
【0013】
また、無線機の複数の制御項目について制御を行い、該複数の制御項目の少なくとも一つについての制御はDCオフセット成分にステップ状の変化をもたらすコントローラを有する場合、過渡応答成分キャンセラ内の信号発生器においては、該コントローラによるDCオフセット成分にステップ状の変化をもたらす制御に同期して過渡応答成分除去用信号を発生する。
【0014】
このようにDCオフセットキャンセラによるDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分が除去されることにより、渡応答成分による受信性能の劣化を避けることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明の一実施形態に係るダイレクトコンバージョン無線機の構成を示す。
まず、受信側について説明すると、アンテナ10によりRF(無線周波数)信号を受信して得られるRF受信信号は、LNA(低雑音増幅器)11によって増幅される。LNA11の利得は、適宜コントローラ24からのLNA利得制御信号により複数段階に切替え制御される。LNA11によって増幅されたRF受信信号は、直交復調器12に入力される。
【0016】
直交復調器12においては、LNA11からのRF受信信号が図示しない局部発振器から供給されるローカル信号LOと乗算されることにより、直接、すなわちIF(中間周波数)信号への変換過程を経ることなく、ベースバンド信号に変換される。ベースバンド信号はローパスフィルタ(LPF)13によって波形整形された後、加算器14を経てVGA(可変利得増幅器)15に入力され、増幅される。VGA15の利得は、適宜コントローラ22からのVGA利得制御信号によって連続的に制御される。
【0017】
VGA15によって増幅されたベースバンド信号は、DCオフセットキャンセラ16に入力される。DCオフセットキャンセラ16は、例えば利得固定の増幅器とローパスフィルタ(または積分器)を縦続接続して構成される。DCオフセットキャンセラ16によってDCオフセット成分が抽出され、このDCオフセット成分が加算器14の負入力にフィードバックされる。従って、DCオフセットキャンセラ16によって、VGA15の出力に含まれるDCオフセット成分の除去動作が行われる。DCオフセットキャンセラ16によるDCオフセット成分除去後のベースバンド信号は、過渡応答成分キャンセラ17を経てベースバンド復調器20に入力され、ここでディジタル復調されることにより、受信データ21が生成される。
【0018】
過渡応答成分キャンセラ17は、過渡応答成分除去用信号発生器(以下、信号発生器という)18と演算部19を有する。信号発生器18は、DCオフセットキャンセラ16によるDCオフセットキャンセル動作後に残存する過渡応答成分を除去するための除去用信号、例えば過渡応答成分とは逆特性である過渡応答逆成分の信号を生成する。演算部19は、例えばアナログ加算器であり、入力される受信信号(この例ではベースバンド信号)と信号発生器18により生成された過渡応答成分除去用信号を加算する。これにより、受信信号に含まれる過渡応答成分が除去される。
【0019】
一方、送信側においては送信データ23が送信部24に入力され、RF送信信号とされた後、アンテナ10に供給される。
コントローラ22は、アンテナ10の給電端からベースバンド復調器20までの受信信号経路における受信信号を監視し、その監視結果に基づいて無線機構成回路の定数などの設定を切替える制御信号を無線機構成回路に送出することにより、複数の制御項目について制御を行う。具体的には、コントローラ22は例えばVGA15から出力される受信信号、あるいはベースバンド復調器20からのRSSI(受信電界強度情報)に基づきLNA11の利得制御(利得切替え)、VGA15の利得制御、送信部24の送信オン/オフ、送信電力変更等の制御、及びベースバンド復調器20の制御等を行うための制御信号を出力する。さらに、コントローラ22は本実施形態では過渡応答成分キャンセラ17の動作制御をも行う。
【0020】
なお、本実施形態では直交復調を行うため、直交復調器12から同相成分(Iチャネル)及び直交成分(Qチャネル)のベースバンド信号が出力される。図1では、Qチャネルのベースバンド信号経路のみ具体的に示しているが、Iチャネルのベースバンド信号も、Qチャネルブロックに示したローパスフィルタ13、加算器14、VGA15、DCオフセットキャンセラ16及び過渡応答成分キャンセラ17と同様の構成要素を含むIチャネルブロック30を経てベースバンド復調器20に入力される。
【0021】
次に、過渡応答成分キャンセラ17について詳細に説明する。
DCオフセットキャンセラ16でのDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分は、DCオフセットのステップ状の変動に起因して発生する。DCオフセットのステップ状の変動は、上述のようにコントローラ22からの制御信号により無線機構成回路の回路定数を切替えた場合に生じる。
【0022】
そこで、コントローラ22はDCオフセットにステップ状の変動をもたらす制御信号と同期をとり、該制御信号を出力した場合に過渡応答成分キャンセラ17を動作させる。これにより、過渡応答成分キャンセラ17によってDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分が除去される。ここでいうDCオフセットにステップ状の変動をもたらす制御信号とは、例えば上述したLNA11の利得切替え、VGA15の利得制御、送信部24の送信オン/オフ、送信電力変更等の制御を行うためにコントローラ22から出力される信号である。
【0023】
ここで、本実施形態において解決すべき問題点について、図を用いてさらに詳しく述べる。図2には、LNA利得制御信号によりLNA11の利得が高利得と低利得の2段階にステップ状に切り替えられた場合のDCオフセット成分の変化の様子を示す。図2(a)(b)は、DCオフセットキャンセラ16がない場合とある場合のVGA15の出力信号強度をそれぞれ示している。
【0024】
図1に示したようなフィードバック制御を行うDCオフセットキャンセラ16によると、DCオフセット成分が定常的な状態のとき、すなわちDCオフセット成分が時間的にほとんど変化しないときには、DCオフセット成分は良好にキャンセルされる。一方、LNA11の利得がステップ状に増減すると、図2(a)に示されるようにDCオフセット成分もステップ状に変動する。DCオフセット成分のステップ状の変動が生じると、図2(b)に示されるようにDCオフセットキャンセラ16によるフィードバック制御が定常状態へ収束するまでの間に、DCオフセットキャンセラ16の回路構成に依存した過渡応答成分が発生し、DCオフセット成分が除去されずに残存してしまう。
【0025】
このようなVGA15の出力に現れるDCオフセット過渡応答成分の時間変化は、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性(より正確には、VGA15とDCオフセットキャンセラ16により形成されるフィードバックループ全体が持つハイパス特性)に依存し、通常、指数関数で収束する波形となる。また、図2(b)に示す過渡応答成分の初期最大値は、LNA利得制御信号によるLNA11の高利得/低利得の利得切替え幅に依存して一意に決まる。LNA11の高利得/低利特切替え以外の制御項目においても、コントローラ22からの制御信号による切替えによって、DCオフセットキャンセル後に残存する過渡応答成分は発生し、その時間変化は上記と同様にDCオフセットキャンセラ16のハイパス特性に依存する。過渡応答成分の初期最大値は、各制御項目の切替えに依存して一意に決まる。
【0026】
上述のようなコントローラ22による無線機構成回路の回路定数の切替えが頻繁に生じた場合、DCオフセットキャンセラ16はステップ状に大きく変化するDCオフセット成分の頻繁な変化に追随できなくなり、VGA15の出力におけるDCオフセット成分の残存が受信特性の劣化を引き起こす。一例として、受信信号電界強度がLNA11の利得切替えレベル付近のときは、LNA利得制御信号により頻繁にLNA11の利得切替えが行われることにより、DCオフセットキャンセラ16によるDCオフセットキャンセル後に残存する過渡応答成分も頻繁に発生し、これが受信特性を劣化させてしまう。
【0027】
DCオフセット成分の残存は、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性に依存するので、ハイパス特性のカットオフ周波数を上げることにより、DCオフセットの過渡応答成分の収束時間を短くすることができる。しかし、ハイパス特性のカットオフ周波数を高くすると、必要な信号成分も削られてしまうために受信特性が劣化し、場合によっては正しい受信、すなわちベースバンド信号の復調ができなくなってしまう。
【0028】
本実施形態によると、過渡応答成分キャンセラ17を設けたことによって、このような問題が解決される。上述したように、DCオフセットキャンセラ16によるDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分は、DCオフセットのステップ状の変動に起因して発生する。DCオフセットのステップ状の変動は、コントローラ22からの制御信号によって無線機構成回路の回路定数を切替えた場合に生じる。そこで、コントローラ22はDCオフセットにステップ状の変動をもたらす制御信号と同期をとり、該制御信号を出力した場合に過渡応答成分キャンセラ17を動作させる。これにより、過渡応答成分キャンセラ17によってDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分が除去される。
【0029】
図3には、本実施形態におけるLNA11の利得が変化した場合のDCオフセット成分の様子を示す。図3(a)は過渡応答成分キャンセラ17に入力される前の受信信号波形、図3(b)は信号発生器18により生成される過渡応答成分除去用信号波形である。図3(c)は図3(a)の受信信号から図3(b)の過渡応答成分除去用信号を減算した後の受信信号波形、すなわち過渡応答成分キャンセラ17の出力信号波形である。図3(c)に示されるように、過渡応答成分キャンセラ17によって図3(a)に示した受信信号に含まれているDCオフセット成分の過渡応答成分が除去されていることが分かる。
【0030】
このように本実施形態によれば、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を効果的に除去することが可能となる。従って、また過渡応答成分の収束時間を短くするために、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性のカットオフ周波数を下げる必要がなくなり、DCオフセットキャンセラ16によって必要な信号成分が削られるのを避けることが可能となる。
【0031】
次に、過渡応答成分キャンセラ17の種々の構成例について説明する。
図4に示す過渡応答成分キャンセラ17は、複数(n)個の過渡応答成分除去用信号を発生する信号発生器18−1〜18−nを有する。このように複数個の信号発生器18−1〜18−nを備えることにより、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形が変化した場合にも対応することが可能となる。
【0032】
例えば、DCオフセットのステップ状の変動幅は、一般にコントローラ22の制御項目毎に異なる。DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形の初期最大値は、通常、ステップ状の変動幅によって決まる。従って、信号発生器18−1〜18−nが発生する過渡応答成分除去用信号は、図4中に示されるようにDCオフセットのステップ状に変動する制御項目毎の初期最大値と同じ初期最大値V1〜Vnを有していればよい。
【0033】
DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形は指数関数であり、その時定数はDCオフセットキャンセラ16のハイパス特性に依存した一意に決まる値である。無線システムの変更等により、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性を変更する場合、この変更に伴い残存する過渡応答成分波形の時定数も異なった値となる。信号発生器18−1〜18−nが発生する過渡応答成分除去用信号に、DCオフセットキャンセラ16の種々のハイパス特性に対応した異なる時定数τ1〜τnを持たせておけば、このような場合においてもDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を除去することが可能となる。
【0034】
図5に示す過渡応答成分キャンセラ17においては、過渡応答成分除去用信号を発生する信号発生器18はメモリ31及び信号出力回路32を有する。メモリ31には、DCオフセットキャンセラによるDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形に対応するデータ値、すなわち過渡応答成分波形またはその逆特性の波形を表すディジタルのデータ値が保持されている。信号出力回路32は、メモリ31に保持されているデータ値に基づいて過渡応答成分除去用信号を出力する。
【0035】
具体的には、信号出力回路32は例えばDCオフセットにステップ状の変動をもたらす制御信号がコントローラ22から出力された場合に、この制御信号と同期して、メモリ部31に保持されているDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形のデータ値を読み出して過渡応答成分除去用信号を生成し、これを演算部19へ出力する。信号出力回路32は、基本的にはメモリ31からのデータ値の読み出しを行い、さらに演算部19がアナログ加算器の場合にはメモリ31から読み出したディジタルのデータ値をアナログ信号に変換して演算部19に渡す機能を持つ。
【0036】
図6に示す過渡応答成分キャンセラ17では、図5に示したメモリ32が複数(m)個のサブメモリ33−1〜33−mを有する。サブメモリ33−1〜33−mには、DCオフセットがステップ状に変動する制御項目毎の過渡応答成分波形に対応するデータ値が保持されている。DCオフセットがステップ状に変動する制御項目に制御信号としては、例えばLNA11とVGA15の利得の同時切替制御信号SLNA/VGA、VGA15単独の利得切替え幅が10dB,20dB,…のように異なるVGA利得制御信号SVGA1〜SBGA2、あるいは送信開始制御信号等が想定される。このようにすることにより、制御項目毎に異なるDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を除去することが可能となる。
【0037】
図7に示す過渡応答成分キャンセラ17では、通常、指数関数のような特定の関数となる、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形を再現できる最低限のパラメータ値がメモリ31に保持されている。このメモリ31に保持されたパラメータ値に基づいてDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形に対応するデータ値が計算部34により計算され、計算されたデータ値から信号出力回路32により過渡応答除去用信号が生成される。
【0038】
前述と同様に、例えばDCオフセットにステップ状の変動をもたらす無線機構成回路の制御信号がコントローラ22から出力された場合に、この制御信号と同期して、メモリ31に保持されているDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形を再現するためのパラメータ値を読み出す。このパラメータ値に基づいて、計算部34によりDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形に対応するデータ値、例えば過渡応答成分の逆特性の波形のデータ値を生成し、このデータ値に基づき信号出力回路32によって過渡応答除去用信号を生成して演算部19へ出力する。
【0039】
DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形は、前述のようにDCオフセットキャンセラ16のハイパス特性に依存する。このハイパス特性は特定の関数、すなわち前述のように通常は指数関数で表すことができる。この指数関数の減衰曲線を決める時定数は、DCオフセットキャンセラ16の構成に応じて一意的に決まり、予め知ることができる値である。さらに、過渡応答成分波形の初期最大値は、無線機の構成回路の各種設定切替えに応じた値となる。
【0040】
具体的に、DCオフセットキャンセラ16のハイパス特性は、DCオフセットキャンセラ16の出力信号波形v(t)として
v(t)=V×exp(2πt/τ)(1
V:初期最大値
τ:時定数
n:フィルタ次数
と表される。
【0041】
従って、メモリ31にDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分波形を再現できる最低限のパラメータ値として、過渡応答成分の初期最大値V及び時定数τの値を保持していれば、過渡応答成分波形を再現することが可能である。計算部34は、これら初期最大値V及び時定数τの値に基づいて過渡応答成分波形の逆特性の波形のデータ値を生成する。
【0042】
例えば、初期最大値VはLNA11やVGA15の利得切替えを行った場合には利得切替え幅に応じた値となり、無線機が待ち受け状態から送信を開始した場合には、初期最大値待ち受け状態と送信状態との間の送信電力差に応じた値となる。メモリ31では、それぞれの制御項目に相当する初期最大値Vと時定数τを保持し、制御項目毎及び制御信号の各ビット毎に、読み出しアドレスが指定される。計算部34では、メモリ31から読み出されたパラメータ値(初期最大値V及び時定数τ)に基づいて所定の関数式で過渡応答成分波形を再現し、その逆特性波形のデータ値を生成するが、この関数式は計算部34の内部に保持していてもよいし、メモリ31に保持していてもよい。
【0043】
図8には、本発明の他の実施形態に要部の構成を示す。本実施形態では、コントローラ22に制御信号間隔測定部41と制御信号間隔判定部42が備えられている。制御信号間隔測定部41は、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生要因となる少なくとも一つの制御信号の出力時間間隔を測定する。制御信号間隔判定部42は、制御信号間隔測定部41により測定された時間間隔を予め設定された時間間隔(しきい値)と比較して判定することにより、過渡応答成分キャンセラ17を動作させるべきか否かを決定する。
【0044】
DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分は、その発生が頻繁に生じた場合に受信特性に著しい影響を与えることは前述した通りである。そこで、制御信号間隔判定部42では、例えば無線システムで定められた受信可能範囲内の受信特性の劣化を生じさせない、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生間隔の最短値(DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生要因となる制御信号の最短間隔)がしきい値として予め設定される。そして、制御信号間隔判定部42は制御信号間隔測定部41により測定された時間間隔が該しきい値に相当する時間間隔以下のとき、過渡応答成分キャンセラ17を動作させる。
【0045】
次に、図9に示すフローチャートを参照して、本実施形態におけるコントローラ22による過渡応答成分キャンセラ17の制御手順を説明する。
【0046】
DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生要因となる制御信号が出力されたか否を判定し(ステップS1)、このような制御信号が出力された場合には、前回に出力された同様の制御信号の出力時点からの時間間隔を制御信号間隔測定部41によって測定する(ステップS2)。この時間間隔の測定結果をΔtとする。次に、Δtと予め設定した制御信号最短間隔αを制御信号間隔判定部42によって比較する(ステップS3)。
【0047】
ステップS3の比較の結果、Δt≧αの場合は過渡応答成分キャンセラ17を動作させず(ステップS5)、制御対象の無線機構成回路の設定を切替える。一方、Δt<αの場合には制御信号と同期をとった動作指令信号を過渡応答成分キャンセラ17に供給して、過渡応答成分キャンセラ17を動作させる(ステップS4)。これにより制御対象の無線機構成回路の設定を切替えと同時に、切替え時に生じるDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を過渡応答成分キャンセラ17によって除去する。
【0048】
なお、制御信号間隔測定部41と制御信号間隔時間判定部42は、過渡応答成分キャンセラ17内に備えられていてもよい。さらに、制御信号間隔時間判定部42に設定されるしきい値である制御信号最短時間間隔αは、メモリ31内に保持されていてもよい。この場合、後述するようにメモリ31が書換え可能なメモリであれば、制御信号最短時間間隔αの値も再構成可能である。
【0049】
このように本実施形態によれば、制御信号間隔測定部41によってDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生要因となる制御信号の出力時間間隔、言い換えればDCオフセット成分にステップ状の変化をもたらす制御を行う時間間隔を測定し、この時間間隔を制御信号間隔時間判定部42により予め設定されたしきい値と比較し、しきい値以下のときに過渡応答成分キャンセラ17を動作させることにより、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を確実に除去することができる。
【0050】
図10には、本発明のさらに別の実施形態に係る無線機の構成を示す。これまでの実施形態では、能動回路により構成されるフィードバック制御を用いたDCオフセットキャンセラ16を有する無線機について述べてきたが、図10に示すようにフィードバック制御を用いるDCオフセットキャンセラを持たず、AC結合器25を用いてDCオフセット成分を除去する機能を持つ無線機にも、本発明を適用することができる。AC結合器25は、キャパシタのような受動素子を用いてDCオフセット成分を除去するものであり、構成上ハイパス特性を有するたため、フィードバック制御を用いるDCオフセットキャンセラ16と同様、DCオフセット成分の変動に伴う過渡応答成分の残存が受信特性を劣化させる場合が生じる。従って、AC結合器25を用いた構成においても、過渡応答成分キャンセラ17を設けてDCオフセット成分の変動に伴う過渡応答成分を除去することにより、これまでの実施形態と同様の効果が得られる。
【0051】
本発明は、以上述べた各実施形態以外にも、以下に列挙するような種々の変形が可能である。
例えば、上記各実施形態では過渡応答成分キャンセラ17あるいはAC結合器25をVGA15の出力側に配置しているが、LNA11の入力側または出力側、直交復調器12の出力側(LPF13の入力側)、LPF13の出力側(加算器14の入力側)、加算器14の出力側(VGA15の入力側)、DCオフセットキャンセラ16の入力側または出力側のうちの一箇所もしくは複数箇所に過渡応答成分キャンセラを配置してもよい。
【0052】
特に、過渡応答成分キャンセラ17の信号出力回路32がD/A変換器を有している場合は、演算部19によりアナログ信号同士の加算が可能である位置であればよい。信号出力回路32がD/A変換器を有していない場合は、演算部19はA/D変換器でディジタル信号に変換された後の受信信号と過渡応答成分除去用信号との加算を行えばよい。
【0053】
次に、メモリ31についてはROM(read only memory)であってもよいが、RAM(random access memory)のような書き換え可能なメモリでもよい。メモリ31の内容を書き換えることより、過渡応答成分キャンセラ17を再構成することが可能となる。例えば、無線機がソフトウェア無線機のように無線機構成回路の機能変更が可能である場合、機能変更に伴いメモリ31に保持されている値も変更することで、無線機構成回路の機能変更に対応することができる。ソフトウェア無線機では、その特質上、無線機構成後にソフトウェアによって構成回路の回路定数を再構築する。このためDCオフセットキャンセラ16のハイパス特性、LNA11及びVGA15の利得制御方法、及び送信電力の制御方法等が変更されることがあり得る。この場合、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の波形も変化する。このような無線機構成回路の機能変更に対応して、メモリ31に保持される値も変更可能とすることで、ソフトウェア無線機のような無線機においてもDCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を常時除去することが可能となる。
【0054】
以上説明したように、ダイレクトコンバージョン方式の無線機を実現するために必要なDCオフセットキャンセラにおいて、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分により受信性能が劣化し、場合によってはベースバンド信号のデジタル復調ができなくなるという従来技術の問題点を過渡応答成分キャンセラを用いることにより解消することができる。特に、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分の発生間隔が短い場合においても、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を全て除去することができるので、従来では連続可変的な制御が不可能であった無線機構成回路の連続可変制御を可能とする。
また、DCオフセット除去後に残存する過渡応答成分を全て除去することができるので、DCオフセットキャンセラのハイパス特性のカットオフ周波数を必要な信号成分が削られない程度の値まで下げることができる。
これらのことから、DCオフセット過渡応答成分による受信性能の劣化を無線通信システムの規格の許容範囲内に抑えることが可能となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればDCオフセットキャンセラを有するダイレクトコンバージョン方式の無線機におけるDCオフセットの過渡応答成分による受信性能の劣化を効果的に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るDCオフセットキャンセラを有する無線機の構成を示すブロック図
【図2】DCオフセット成分の残存現象について説明するための図
【図3】同実施形態における過渡応答成分キャンセラの効果を説明するための図
【図4】過渡応答成分キャンセラの他の構成例を示すブロック図
【図5】過渡応答成分キャンセラにおける過渡応答成分除去用信号発生器の一構成例を示すブロック図
【図6】過渡応答成分キャンセラにおける過渡応答成分除去用信号発生器の他の構成例を示すブロック図
【図7】過渡応答成分キャンセラにおける過渡応答成分除去用信号発生器の別の構成例を示すブロック図
【図8】本発明の他の実施形態に係るDCオフセットキャンセラを有する無線機の要部構成を示すブロック図
【図9】同実施形態における過渡応答成分キャンセラの制御手順を示すフローチャート
【図10】本発明のさらに別の実施形態に係るDCオフセットキャンセラを有する無線機の構成を示すブロック図
【符号の説明】
10…アンテナ
11…低雑音増幅器(LNA)
12…直交復調器
13…ローパスフィルタ(LPF)
14…加算器
15…可変利得増幅器(VGA)
16…DCオフセットキャンセラ
17…過渡応答成分キャンセラ
18…過渡応答成分除去用信号発生器
19…演算部
20…ベースバンド復調器
21…受信データ
22…コントローラ
23…送信データ
24…送信部
25…AC結合器
31…メモリ
32…信号出力回路
33−1〜33−n…サブメモリ
34…計算部
41…制御信号間隔測定部
42…制御信号間隔判定部

Claims (8)

  1. 無線受信信号を増幅する第1の増幅器と、
    前記第1の増幅器により増幅された無線受信信号をベースバンド信号に変換するように復調する復調器と、
    前記ベースバンド信号を増幅する第2の増幅器と、
    前記第2の増幅器により増幅されたベースバンド信号からDCオフセット成分を除去する、ハイパス特性を有するDCオフセットキャンセラと、
    前記DCオフセットキャンセラのハイパス特性により生じる少なくとも一つの過渡応答成分に対応する一つの過渡応答成分除去用信号を発生する信号発生器を含み、該過渡応答成分除去用信号を用いて前記過渡応答成分を除去する過渡応答成分キャンセラと
    を具備するDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  2. 無線受信信号を増幅する第1の増幅器と、
    前記第1の増幅器により増幅された無線受信信号をベースバンド信号に変換するように復調する復調器と、
    前記ベースバンド信号を増幅する第2の増幅器と、
    前記第2の増幅器により増幅されたベースバンド信号からDCオフセット成分を除去する、ハイパス特性を有するDCオフセットキャンセラと、
    前記無線機の複数の制御項目について制御を行うコントローラであって、該複数の制御項目の少なくとも一つについての制御は前記DCオフセット成分にステップ状の変化をもたらすコントローラと、
    前記DCオフセットキャンセラのハイパス特性により生じる少なくとも一つの過渡応答成分に対応する一つの過渡応答成分除去用信号を前記コントローラによる前記DCオフセット成分にステップ状の変化をもたらす制御に同期して発生する信号発生器を含み、該過渡応答成分除去用信号を用いて前記過渡応答成分を除去する過渡応答成分キャンセラと
    を具備するDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  3. 前記コントローラは、前記DCオフセット成分にステップ状の変化をもたらす制御として、前記第1及び第2の増幅器の少なくとも一方の利得をステップ状に切替える制御を行う請求項2記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  4. 前記信号発生器は、過渡応答成分の逆応答特性を有する信号を前記過渡応答成分除去用信号として発生し、前記過渡応答成分キャンセラは、該過渡応答成分除去用信号を前記過渡応答成分が含まれる信号に加算して前記過渡応答成分を除去する請求項1または2記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  5. 前記信号発生器は、前記過渡応答成分の波形に対応するデータ値を記憶するメモリと、該メモリに保持されたデータ値に基づき前記過渡応答成分除去用信号を出力する信号出力回路とを有する請求項1〜4のいずれか1項記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  6. 前記信号発生器は、前記DCオフセットキャンセラによる前記DCオフセット成分のキャンセル後に残存する前記過渡応答成分の波形を再現するのに必要な少なくとも一つの最低限のパラメータ値を保持するメモリと、該メモリに保持されたパラメータ値に基づき前記過渡応答成分の波形に対応するデータ値を計算する計算部と、計算されたデータ値から前記過渡応答逆成分信号を出力する信号出力回路とを有する請求項1〜3のいずれか1項記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  7. 前記メモリは、保持している値の書き換えが可能であることを特徴とする請求項5または6記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
  8. 前記コントローラは、前記DCオフセット成分にステップ状の変化をもたらす制御を行う時間間隔を予め設定されたしきい値と比較し、該時間間隔が該しきい値以下のときに前記過渡応答成分キャンセラを動作させる請求項2記載のDCオフセットキャンセラを有する無線機。
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