JP2004006610A - 多重バーミラーを有する位置決めシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベースと、該ベース上に移動自在に設けられるステージ20と、該ステージ20のベース上における移動の方向を制御する駆動手段と、第1バーミラー44a,44b及び少なくとも2以上の光学測距器48a,48bを具え、且つ該第1バーミラー44a,44bと該光学測距器48a,48bとがそれぞれ該ベースと該ステージ20上に設けられる第1測定器と、第2バーミラー46及び少なくとも2以上の光学的距離測定器50a,50bを具え、且つ該第2バーミラー46と該光学測距器50a,50bとがそれぞれ該ベースとステージ上に設けられる第2測定器と、これらの測定器の操作を制御する制御手段とによって多重バーミラーを有する位置決めシステムを構成する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は位置決めシステムに関し、特に、多重バーミラーを有し、露光機器内のステージ及びフォトマスクの移動方向を測定する位置決めシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶表示パネルの製造工程は、光リソグラフィ工程(photolithographic process)とエッチング工程によって、液晶表示パネルの各電子素子及びその他光学ユニット(例えば、カラーフィルター)等の構造を定義して形成する。目下、写真平板工程は、走査式露光システムで露光の工程を行うことが多い。これは、目下大面積の液晶表示パネルの市場におけるニーズが多く、走査式露光システムが大面積の基板に対する露光に適しているからである。
【0003】
従来の走査式露光システムについて、図1を参照しながら説明する。図1に開示するように、従来の露光システム(10)には、光源(12)と、光源(12)の下方に設けられるフォトマスク(14)と、及びフォトマスク(14)の下方に位置する光学系統(16)とを含んでなる。フォトマスク(14)は、所定のパターンのスリット(slit)を有し、光学系統(16)は、台形ミラー(trapezoidal mirror)(16a)と、凹面ミラー(concave mirror)(16b)と、該台形ミラー(16a)と凹面ミラー(16b)との間に位置する凸面ミラー(convex mirror)(16c)とを含んでなる。
【0004】
該露光システム(10)は、さらにベース(18)と、該ベース(18)に移動自在に設けられるステージ(20)と、該ベース(18)上に設けられる基板(22)とを具え、該ステージ(20)は基板(22)を支持して移動する。また、ステージ(20)は駆動手段(例えば、リニアモーター)によってベース(18)上の動きが制御され、例えばエアフローティング(air floating)もしくは、マグネチックフローティング(magnetic floating)方式によってベース(18)上を移動する。かかるステージ(20)を例として、その位置測定について以下に説明する
【0005】
ステージ(20)を所定の方向に移動させるためには、ステージ(20)の移動方向を随時に測定する位置決めシステムを必要とする。かかる位置決めシステムは、測定した結果を制御手段へ伝送し、該制御手段はステージ(20)の移動方向を適時に調整し、ステージ(20)を所定の移動方向に移動させる。
【0006】
図2は、従来の位置決めシステムの構造を表す説明図である。図示によれば、従来の位置決め装置は、ステージ(20)と、該ステージ(20)上に設けられる反射ミラー(24)と、一方の側面に設けられるレーザー干渉計(laser interferometer)(28a)(28b)と、該ステージ(20)上に設けられる反射ミラー(26)と、一方の側面に設けられるレーザー干渉計(30a)(30b)と、制御手段(32)とを含んでなる。レーザー干渉計(28a)(28b)は、ステージ(20)のY軸の位置を測定し、レーザー干渉計(30a)(30b)は、ステージ(20)のX軸の位置を測定する。
【0007】
目下、市場における液晶パネルは、大面積のニーズが急増している。よって、大面積の基板(22)を必要とするとともに、露光装置内のステージ(20)も大面積の基板(22)に対応して拡大する必要がある。大面積のステージ(20)の移動方向を正確に制御するためには、位置決めシステム内の反射ミラー(24)(26)の長さも長くしなければならない。但し、目下の加工グラインダー技術では、高品質の長い反射ミラーを得ることが難しい。したがって、短い反射ミラーを利用して大面積のステージの位置を正確に測定できる位置決めシステムが必要とされる。
【0008】
【課題が解決しようとする課題】
この発明は、短い反射ミラーを用いて、大面積のステージの位置を正確に測定できる位置決めシステムを提供すること課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者は従来の技術に見られる欠点に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、位置決めシステムであって、ベースと、該ベース上に移動自在に設けられるステージと、該ステージのベース上における移動の方向を制御する駆動手段と、第1バーミラー及び少なくとも2以上の光学測距器を具え、且つ該第1バーミラーと該光学測距器とがそれぞれ該ベースと該ステージ上に設けられる第1測定器と、第2バーミラー及び少なくとも2以上の光学的距離測定器を具え、且つ該第2バーミラーと該光学測距器とがそれぞれ該ベースと該ステージ上に設けられる第2測定器と、該第1及び第2測定器の操作を制御する制御手段とにより構成される構造によって課題を解決できる点に鑑み、かかる知見に基づいてこの発明を完成させた。
【0010】
前記の構造の位置決めシステムにおいて、該ステージが所定の方向に移動する場合、該制御手段は、該第1測定器と第2測定器のバーミラーと、光学測距器とをそれぞれ利用して、該ステージの二つの異なる第1、第2時間における移動方向を測定し、かつ該駆動手段を利用して、該ステージの該ベース上における移動方向を制御し、該第1時間の後半部と第2時間の前半部とが重なり合い、該制御手段は、該第1時間において該第1測定器を利用してステージの移動方向を測定し、また該第1と第2時間の重なり合う部分において、該第1測定器の測定した移動の方向に基づいて該第2測定器の測定した移動方向を校正し、校正後、該制御手段が該第2測定器を利用して該ステージの移動方向を測定することによって、この発明の課題を解決することができる。
【0011】
即ち、この発明においては、複数のバーミラーと光学測距器とを組み合わせてステージの移動方向を測定し、該バーミラーの数は、ステージのサイズに基づいて増減する。また、光学測距器が互いに校正しあって、ステージの位置測定の目的を達成する。よって、前記の構造によって、各種サイズの基板に適用するとともに、バーミラーの長さを基板のサイズの増加に従って延長させる必要のない位置決めシステムが得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
この発明は多重バーミラーを有し、露光機器内のステージ及びフォトマスクの移動方向を測定する位置決めシステムを提供するものであって、ベースと、ステージと、駆動手段と、第1測定器と、第2測定器と、及び制御手段を含んでなる。
かかる位置決めシステムの構造と特徴を詳述するために、具体的な実施例を挙げ、図面を参照しながら以下に説明する。
【0013】
【第1の実施例】
第1の実施例の好ましい位置決めシステムについて、図3を参照しながら以下に説明する。図3に第1の実施例の位置決めシステムの構造を開示する。図示によれば、位置決めシステムは、ステージ(20)と、ステージ(20)の一方の側面に設けられる二つの隣接するバーミラー(44a)(44b)と、ステージ(20)の他方の側面に設けられるバーミラー(46)と、バーミラー(44a)(44b)側のベース(図示しない)上に設けられる光学測距器(48a)(48b)と、バーミラー(46)側のベース(図示しない)上に設けられる光学測距器(50a)(50b)と、制御手段(52)とを含んでなる。
【0014】
該制御手段(52)は、該位置決めシステムの操作を制御し、該位置決めシステムには、さらにステージ(20)のベース上の移動方向を制御する駆動手段(例えば、リニアモーター)(図示しない)を具える。
【0015】
以下の説明における光学測距器は、いずれもレーザー干渉計である。
図4(A)〜(C)に、ステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合のステージ(20)の位置測定方法を開示する。図4(A)に開示するように、該ステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合、まず、光学測距器(48a)(48b)がレーザー光線をバーミラー(44a)に投射し、レーザー光線がバーミラー(44a)によって反射されて光学測距器(48a)、(48b)にそれ入力し、信号処理システム(図示しない)によって該投射されたレーザー光線及び反射したレーザー光線に基づいて計算し、ステージ(20)のY軸上の位置を得る。次いで、制御手段(52)は、該信号処理システムが算出した位置に基づいて駆動手段でステージ(20)の移動方向を制御する。光学測距器(48a)と(48b)とが測定したステージ(20)のY軸上の位置は、互いに校正され、ステージ(20)の回転によって所定の移動方向から偏ることを防ぐ。
【0016】
次に、図4(B)に開示するように、ステージ(20)がX軸方向に沿って継続して移動し、光学測距器(50a)、(50b)がバーミラー(46)を通過する場合、光学測距器(50a)、(50b)がステージ(20)のY軸上の位置を測定することを開始する。しかし、このとき、光学測距器(50a)、(50b)が測定した数値は校正されていないため、制御手段(52)は、光学測距器(48a)、(48b)が測定した位置で、光学測距器(50a)、(50b)が測定した位置を校正し、校正後、制御手段(52)は、光学測距器(50a)、(50b)でステージ(20)の位置を測定する。また、制御手段(52)は、光学測距器(50a)、(50b)が測定した位置により、駆動手段でステージ(20)の移動方向を制御する。
【0017】
次に、図4(C)に開示するように、ステージ(20)が継続してX軸方向に沿って移動し、光学測距器(48a)、(48b)がバーミラー(44b)を通過する場合、光学測距器(48a)、(48b)がステージ(20)のY軸上の位置の測定を開始する。但し、この場合光学測距器(48a)、(48b)が測定した数値は校正されていないため、制御手段(52)は、光学測距器(50a)、(50b)が測定した位置に基づいて光学測距器(48a)、(48b)が測定した位置を校正し、校正が完了した後、制御手段(52)は、光学測距器(48a)、(48b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。また、制御手段(52)は、光学測距器(48a)、(48b)が測定した位置に基づき、駆動手段でステージ(20)の移動方向を制御する。
【0018】
図5に、光学測距器(48a)、(48b)、(50a)、(50b)の制御タイムシーケンスを開示する。図示におけるAは、光学測距器(48a)、(48b)を表わし、Bは光学測距器(50a)、(50b)を表わす。図5、図4(A)に開示するように、ステージ(20)が矢印の方向に沿って移動する場合、光学測距器(48a)(48b)は、先ずバーミラー(44a)を通過し、T1の時間内にステージ(20)の位置を測定する。次に、図5と図4(B)に開示するように、光学測距器(50a)(50b)は、バーミラー(46)を通過し、制御手段(52)は、T2の時間において、光学測距器(48a)、(48b)が測定した位置に基づいて光学測距器(50a)、(50b)が測定した位置を校正する。校正が完了した後、制御手段(52)は、T3の時間において、光学測距器(50a)、(50b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。
【0019】
図5と図4(C)に開示するように、光学測距器(48a)、(48b)がバーミラー(44a)と(44b)の接合部を通過する場合、光学測距器(48a)、(48b)がバーミラー(44b)に進入し、制御手段(52)は、T4の時間において、光学測距器(50a)、(50b)が測定した位置に基づき、光学測距器(48a)、(48b)が測定した位置を校正する。校正が完了した後、制御手段(52)は、T5の時間において、光学測距器(48a)、(48b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。以上の工程を繰り返すことにより、大面積のステージ(20)の位置を測定する。
【0020】
また、実施例において、バーミラーの数はステージ(20)のサイズに基づいて増減することができる。即ち、ステージ(20)の一方の側面にN個のバーミラーが設けられ、ステージ(20)の他方の側面にN−1個のバーミラーを設ける。また、ステージ(20)の両側面に設けるバーミラーの配置を図3に開示するように配列してもよい。
【0021】
【第2の実施例】
図6に第2の実施例による位置決めシステムを開示する。図示によれば、第2の実施例による位置決めシステムには、ステージ(20)と、ステージ(20)の一方の側面に設けられるバーミラー(64a)(64b)(66)と、バーミラー(64a)(64b)(66)側のベース上に設けられる光学測距器(68a)(68b)(70a)(70b)と、制御手段(72)とを含んでなる。該バーミラー(64a)(64b)は同一水平線上位置し、バーミラー(66)はバーミラー(64a)(64b)の一方の側面に位置する。またバーミラー(66)は、バーミラー(64a)(64b)に比して低くする。かかる位置決めシステムには、更に駆動手段(例えば、リニアモーター)(図示しない)を具える。
【0022】
光学測距器(68a)(68b)は第1水平線(74)に沿って移動する。該第1水平線(74)はバーミラー(64a)(64b)(66)を通過する。また光学測距器(70a)(70b)は第2水平線(76)に沿って移動する。該第2水平線(76)はバーミラー(64a)(64b)を通過する。
【0023】
図7(A)〜(D)に、ステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合のステージ(20)の位置測定方法を開示する。図7(A)に開示するように、ステージ(20)がX軸に沿って移動する場合、光学測距器(68a)(68b)がレーザー光線をバーミラー(64a)に投射し、レーザー光線がバーミラー(64a)によって反射されて光学測距器(68a)(68b)に入力され、信号処理システム(図示しない)が該投射されたレーザー光線と、反射されたレーザー光線とに基づきステージ(20)のY軸上の位置を計算して得る。次いで、制御手段(72)が該信号処理システムの計算した位置に基づき駆動手段を利用してステージ(20)の移動の方向を制御する。
【0024】
次いで、図7(B)に開示するように、ステージ(20)がX軸方向に沿って移動し、光学測距器(70a)(70b)がバーミラー(64a)を通過する場合、光学測距器(70a)(70b)はステージ(20)のY軸上の位置の測定を開始する。同時に、制御手段(72)は、光学測距器(68a)(68b)が測定した位置に基づき光学測距器(70a)(70b)が測定した位置を校正し、校正が完了した後、制御手段(72)は、光学測距器(70a)(70b)を利用して、ステージ(20)の位置を測定する。
【0025】
次に、図7(C)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動し、光学測距器(68a)(68b)がバーミラー(66)を通過する場合、制御手段(72)は、光学測距器(70a)(70b)が測定した位置に基づいて、光学測距器(68a)(68b)の測定した位置を校正する。校正が完了した後、制御手段(72)は、光学測距器(68a)(68b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。
【0026】
図7(D)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って継続して移動し、光学測距器(70a)(70b)がバーミラー(64b)を通過する場合、光学測距器(70a)(70b)はステージ(20)のY軸上の位置の測定を開始する。同時に、制御手段(72)は、光学測距器(68a)(68b)の測定した位置に基づいて光学測距器(70a)(70b)の測定した位置を校正する。校正が完了した後、制御手段(72)は、光学測距器(70a)(70b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。
【0027】
【第3の実施例】
図8に第3の実施例を開示する。第3の実施例による位置決めシステムは、図示に開示するようにステージ(20)と、ステージ(20)の一方の側面に設けられるバーミラー(84a)(84b)と、バーミラー(83a)(84b)側のべース上に設けられる光学測距器(88a)(88b)(90a)(90b)と、制御手段(92)とを含んでなる。また該位置決めシステムは、更に、駆動手段(例えば、リニアモーター)(図示しない)を具える。該光学測距器(88a)(88b)は同一の水平線(94)に沿って移動し、バーミラー(84a)(84b)は同一の水平線上に設けられる。バーミラー(84a)と(84b)との間隔d1は光学測距器(88a)と(90b)との間隔d2より狭くする。
【0028】
図9(A)〜(C)に、ステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合のステージ(20)の位置測定方法を開示する。図9(A)に開示するように、ステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合、光学測距器(88a)(88b)がレーザー光線をバーミラー(84a)に投射し、投射されたレーザー光線はバーミラー(84b)によって反射され、光学測距器(88a)(88b)に入力され、信号処理システム(図示しない)が投射されたレーザー光線と、反射されたレーザー光線とに基づきステージ(20)のY軸上の位置を計算して得る。次いで、制御手段(92)が該信号処理システムのジ計算した位置に基づき、駆動手段を利用してステージ(20)の移動の方向を制御する。
【0029】
次に、図9(B)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動し、光学測距器(90a)(90b)がバーミラー(84a)を通過する場合、光学測距器(90a)(90b)はステージ(20)のY軸上の位置の測定を開始する。同時に制御手段(92)は、光学測距器(88a)(88b)が測定した位置に基づき、光学測距器(90a)(90b)が測定した位置を校正し、校正が完了した後、制御手段(92)は、光学測距器(90a)(90b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。
【0030】
次に、図9(C)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動し、光学測距器(88a)(88b)がバーミラー(84b)を通過する場合、制御手段(92)は、光学測距器(90a)(90b)が測定した位置に基づき光学測距器(88a)(88b)が測定した位置を校正し、校正が完了した後、制御手段(92)は、光学測距器(88a)(88b)を利用してステージ(20)の位置を測定する。ここにおいて注意すべき点は、バーミラー(84a)と(84b)との間の間隔d1を光学測距器(88a)と(90b)との間の間隔d2より狭くすることである。即ち、かかる間隔の調整は、光学測距器(88a)(88b)(90a)(90b)が同時にバーミラー(84a)(84b)の間の隙間に至り位置の測定ができなくなることを防ぐことを目的とする。
【0031】
また、この発明の第1〜第3の実施例においては、いずれもバーミラーと光学測距器の位置を互いに交換することができる。即ち、光学測距器をステージ(20)の側面に設置し、バーミラーをベース上に設けても良い。
【0032】
【第4の実施例】
図10に第4の実施例を開示する。第4の実施例による位置決めシステムは、ステージ(20)と、ステージ(20)の一方の側面に設けられるバーミラー(102a)(102b)と、バーミラー(102a)(102b)側のベース上に設けられる光学測距器(104a)(104b)(104c)と、制御手段(106)とを含んでなる。また該位置決めシステムは、更に、駆動手段(例えば、リニアモーター)(図示しない)を具える。光学測距器(104a)(104b)(104c)が同一の水平線(108)に沿って移動し、バーミラー(102a)(102b)は同一の水平線上に設けられる。また、バーミラー(102a)と(102b)との間の接合部(110)の間隔をd3とし、隣り合う二つの光学測距器の間の間隔をd4とし、且つ、d3はd4より狭くする。また、バーミラー(102a)(102b)の長さL1は、光学測距器(104a)(104c)との間の間隔d5より長くしければならない。
【0033】
図11(A)〜図11(D)にステージ(20)がX軸方向に沿って移動する場合のステージ(20)の位置測定方法を開示する。図11(A)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動する場合、光学測距器(104a)(104b)(104c)がレーザー光線をバーミラー(102b)に投射し、投射されたレーザー光線はバーミラー(102b)によって反射され、光学測距器(104a)(104b)(104c)に入力され、信号処理システム(図示しない)が該投射されたレーザー光線と、反射されたレーザー光線に基づきステージ(20)のY軸上の位置を計算する。次いで、制御手段(106)は、該信号処理システムが計算した位置に基づき、駆動手段を利用してステージ(20)の移動方向を制御する。
【0034】
次に、図11(B)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動し、光学測距器(104a)が接合部(110)を通過する場合、制御手段(106)は、光学測距器(104a)によるステージ(20)の移動方向の測定を中止する。図11(C)に開示するように、ステージ(20)がX軸の方向に移動し、光学測距器(104a)が接合部(110)を完全に通過すると、制御手段(106)は、再び、光学測距器(104a)を利用してステージ(20)の移動方向の測定を再開する。制御手段(106)は、光学測距器(104b)(104c)の測定した移動方向に基づき光学測距器(104a)が測定した移動方向を校正し、校正が完了した後、制御手段(106)は、再度バーミラー(102a)(102b)及び光学測距器(104a)(104b)、104c)とを利用してステージ(20)の移動の方向を測定する。同様に、光学測距器(104b)が接合部(110)を通過する場合、制御手段(106)は、光学測距器(104b)を利用したステージ(20)の移動方向の測定を中止し、光学測距器(104b)が完全に接合部(110)を通過するのを待って、制御手段(106)は、光学測距器(104a)(104c)が測定した移動方向に基づき光学測距器(104b)の測定した移動方向を校正する。同樣に、光学測距器(104c)が接合部(110)を通過する場合、制御手段(106)は、光学測距器(104c)を利用したステージ(20)の移動方向の測定を中止し、光学測距器(104c)が完全に接合部(110)を通過するのを待って、制御手段(106)は、光学測距器(104a)(104b)が測定した移動方向に基づき光学測距器(104c)の測定した移動方向を校正する。図11(D)に開示するように、光学測距器(104a)(104b)(104c)が、いずれも接合部(110)を通過するのを待って、制御手段(106)は、継続してバーミラー(102a)及び光学測距器(104a)(104b)(104c)を利用してステージ(20)の移動方向を測定する。
【0035】
この発明の第1〜第4の実施例は、ステージ(20)がX軸の方向に沿って移動する場合のY軸の位置の測定を例とする。但し、この発明による位置決めシステムは、同様にステージ(20)がY軸の方向に沿って移動する場合のX軸の位置測定に応用することができる。かかる変更は当業者が熟知する技術を応用した変更である。また、この発明による位置決めシステムは、露光システムにおいてフォトマスクがX軸に沿って移動する場合のY軸の位置の測定、及びフォトマスクがY軸に沿って移動する場合のX軸の位置の測定に適用することができる。
【0036】
以上は、この発明の好ましい実施例であって、この発明の実施の範囲を限定するものではない。よって、当業者のなし得る修正、もしくは変更であって、この発明の精神の下においてなされ、かつ、この発明に対して均等の効果を有するものは、いずれもこの発明の特許請求の範囲に属するものとする。
【0037】
【発明の効果】
この発明は、複数のバーミラーと光学測距器とを組み合わせてステージの移動方向を測定し、光学測距器が互いに校正しあうことによってステージの位置を確実に測定する効果が得られる。また、バーミラーの数をステージのサイズに従って増減することができるため、各種サイズの基板に適用することができ、バーミラーの長さを基板のサイズの増加に従って長くする必要がない。よって、従来の短いバーミラーを援用することができる。即ち、大面積の基板にあわせて特に長い反射ミラーを用いることを必要としないので、敢えて技術的に難しいロングサイズのグラインダー加工技術を用いることなく、製造上の歩留まりを高め、相対的に生産コストを節減する効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の走査式露光システムの構造を表す説明図である。
【図2】従来の位置決めシステムの構造を表す説明図である。
【図3】第1の実施例による位置決めシステムの構造を表す説明図である。
【図4】第1の実施例におけるステージがX軸の方向に移動する場合のステージの位置測定方法を順次説明する説明図(A)〜(C)である。
【図5】第1の実施例の光学測距器の制御タイムシーケンスを示す図である。
【図6】第2の実施例による位置決めシステムの構造を表す説明図である。
【図7】第2の実施例におけるステージがX軸の方向に移動する場合のステージの位置測定方法を順次説明する説明図(A)〜(D)である。
【図8】第3の実施例による位置決めシステムの構造を表す説明図である。
【図9】第3の実施例におけるステージがX軸の方向に移動する場合のステージの位置測定方法を順次説明する説明図(A)〜(D)である。
【図10】第4の実施例による位置決めシステムの構造を表す説明図である。
【図11】第4の実施例におけるステージがX軸の方向に移動する場合のステージの位置測定方法を順次説明する説明図(A)〜(D)である。
【符号の説明】
10 露光システム
12 光源
14 フォトマスク
16 光学系統
16a 台形ミラー
16b、16b 凹面ミラー
16c 凸面ミラー
18 ベース
20 ステージ
22 基板
24、26 反射ミラー
28a、28b レーザー干渉計
30a、30b レーザー干渉計
32 制御手段
44a、44b、46 バーミラー
48a、48b 光学測距器
50a、50b 光学測距器
52 制御手段
64a、64b、66 バーミラー
68a、68b 光学測距器
70a、70b 光学測距器
72 制御手段
74 第1水平線
76 第2水平線
84a、84b バーミラー
88a、88b、90a、90b光学測距器
92 制御手段
94 水平線
102a、102bバーミラー
104a、104b、104c光学測距器
106 制御手段
108 水平線
110 接合部
Claims (12)
- ベースと、ステージと、駆動手段と、第1測定器と、第2測定器と、及び制御手段を含んでなる位置決めシステムにおいて、
該ステージは、該ベース上に移動自在に設けられ、
該駆動手段は該ステージの該ベース上における移動の方向を制御し、
該第1測定器は、第1バーミラーと少なくとも2以上の光学測距器を具え、且つ該第1バーミラーと該光学測距器とが、それぞれ該ベースと該ステージ上に設けられ、
該第2測定器は、第2バーミラーと少なくとも2以上の光学測距器を具え、且つ該第2バーミラーと該光学測距器とが、それぞれ該ベースと該ステージ上に設けられ、
該制御手段は、該第1及び第2測定器の操作を制御し、
該ステージが所定の方向に移動する場合、該制御手段は、該第1測定器と第2測定器のバーミラーと、光学測距器とをそれぞれ利用して、該ステージの二つの異なる第1、第2時間における移動方向を測定し、かつ該駆動手段を利用して、該ステージの該ベース上における移動方向を制御し、該第1時間の後半部と、第2時間の前半部とが重なり合い、該制御手段は該第1時間において該第1測定器を利用して該ステージの移動方向を測定し、また該第1と第2時間の重なり合う部分において、該第1測定器の測定した移動の方向に基づいて該第2測定器の測定した移動方向を校正し、校正後、該制御手段が該第2測定器を利用して該ステージの移動方向を測定することを特徴とする位置決めシステム。 - 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、いずれも該ステージ上に設けられることを特徴とする請求項1に記載の位置決め装置。
- 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、該ステージの前記所定の方向の両側面に設けられることを特徴とする請求項2に記載の位置決め装置。
- 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、該ステージの前記所定の方向の一側面に設けられることを特徴とする請求項3に記載の位置決め装置。
- 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、いずれも該ベースに設けられることを特徴とする請求項1に記載の位置決めシステム。
- 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、該ベース上の該ステージの前記所定の方向に沿った両側面に設けられることを特徴とする請求項5に記載の位置決めシステム。
- 前記第1測定器と第2測定器のバーミラーが、いずれも該ベース上の前記所定の方向に沿った一側面に設けられることを特徴とする請求項6に記載の位置決めシステム。
- 前記ステージが該ベースの水平面を水平に移動し、該第1測定器と第2測定器の測距器が、それぞれ該第1バーミラーと第2バーミラー表面の第1水平線と第2水平線に沿って距離を測定し、かつ、該第1水平線と第2水平線の高さが互いに異なることを特徴とする請求項1記載の位置決めシステム。
- ベースと、ステージと、複数のバーミラーと、複数の光学測距器と、駆動手段と、制御手段とを含んで成る位置決めシステムにおいて、
該ステージは、該ベース上に移動自在に設けられ、
該駆動手段は、該ステージの該ベース上の移動方向を制御し、
該複数のバーミラーは、該ステージ上に少なくとも2以上が隣接するように設けられ、かつ2つの隣り合うバーミラーは接合部を有し、
該複数の光学測距器は、該ベース上に3つ設けられ、
該制御手段は、該駆動手段と該複数のバーミラー及び該複数の光学測距器との操作を制御し、
該ステージが所定の方向に沿って移動する場合、該制御手段は、該複数のバーミラーと3つの光学測距器によって該ステージの移動の方向を測定し、かつ該駆動手段が該ステージの該ベース上にける移動方向を制御し、
該3つの光学測距器の内の1つが該バーミラーの接合部を通過する際、該接合部を通過する光学測距器による該ステージの移動方向の測定を中止するとともに、該光学測距器が完全に該接合部を通過した後、該制御手段は他の2つの光学測距器が測定した移動方向に基づき、該接合部を通過した光学測距器が測定した移動方向を校正し、校正が完了した後、該制御手段が該複数のバーミラーと該3つの光学測距器で該ステージの移動方向を再度測定することを特徴とする位置決めシステム。 - 前記2つのバーミラーが、該ベース上の該ステージの前記所定の方向に沿った一側面に設けられることを特徴とする請求項9に記載の位置決めシステム。
- 前記隣接する2つの光学測距器の間隔が、該2つのバーミラーの接合部の間隔より広いことを特徴とする請求項9に記載の位置決めシステム。
- 前記複数の光学測距器の内、任意の2つの光学測距器の間隔が、該複数のバーミラーの内の任意のバーミラーの長さに比して短いことを特徴とする請求項9に記載の位置決めシステム。
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KR20180095079A (ko) * | 2015-12-31 | 2018-08-24 | 상하이 마이크로 일렉트로닉스 이큅먼트(그룹) 컴퍼니 리미티드 | 간섭계 측정 장치 및 그 제어 방법 |
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