JP2004005362A - 情報配信システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】行動活性した利用者2の検知と見なす「利用者2による移動手段8の利用開始」を検知すると、検知時、もしくは検知時に移動手段8の利用によって生じる到着時間を加味した時までに商売活性している商売所3を、検知したその時に商売活性している商売所3と見なして、その商売所情報がデータベース4から取得できれば、検知した利用者2の有する端末5に配信することによって、行動活性した利用者2の検知時に「その時」商売活性している商売所3の情報を配信する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報配信、特に移動手段を利用する利用者を対象とする情報配信システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
広告情報などの情報配信を目的とする従来技術としては、配信側の都合に応じて、配信側から一方的に情報を配信するものが一般的であった。
【0003】
また配信側の都合だけでなく、時間、位置、嗜好など利用者個々のTPO(時、場所、状況の略。転じて個人の状況のこと)に応じて、情報の内容及び配信するタイミングを変えるシステムも考案されている。
【0004】
より具体的には、利用者個人から取得した情報に基づいて、システムが利用者にとって最適と判断した、例えば観光情報、店舗情報、タウン情報を提供するサービスである。より具体的には、自ら移動する利用者の持つ携帯端末への情報配信を利用者の位置情報と利用のたびに学習した個人の嗜好や行動パターンを情報の検索条件にしている。
【0005】
このような利用者個々のTPOに応じた情報配信の先行技術として、特開2001−209698号公報が挙げられる。この先行技術では特定領域内で有用な情報とその配信時刻とをあらかじめ登録しておいて、配信時刻になると、特定領域を訪れたと認識された利用者の携帯端末にその情報を配信している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
人手で配られるもの、ネットワークと端末を用いて電子的に配信されるものを問わず、従来の「広告」と名のつくものはすべて、広告の対象となる人に行動する気になってもらうために提供される情報であると解釈される。
【0007】
一方、人は生来、何かの行動に移す(つまり腰を上げる)までに多大のエネルギを要するものであり、一度行動の実行がなされればその次の行動には比較的、気楽に移されるものである。これは腰を上げるときに「よっこらせ」などの掛け声を自らに掛けるような行為はよくあっても、自らの行動を変えるときに掛け声は特に掛けないようなところにも自然に表れている。
【0008】
ところが生活リズムが刻まれる一日という時間のうちで、人は腰を上げた状態より、腰を下ろした(腰の重い状態)の方が圧倒的に長いので、これまでの広告は人の腰をあげさせるという多大なエネルギを要することに情報提供の労力(エネルギ)のほとんどを使っていたことになる。つまり、これまでの広告の仕組みでは投資対効果の点でロスが大きいと言える。
【0009】
これらについて図71と図72を用いて説明する。
【0010】
図71は従来の広告(情報配信)システムの仕組みを示すブロック図である。同図において、システムは広告情報データベースより読み込んだ広告情報を利用者の持つ端末へ配信する。システムより広告情報の配信を受け取った利用者はその情報に魅力を感じれば広告の対象に向かって自発的行動に行動する。
【0011】
ところが、利用者の嗜好によってはその情報に魅力を感じなかったり、たとえその情報に魅力を感じたとしても例えば制約、都合などの要因がまるで重石のように利用者の行動を阻害することもある。
【0012】
図72は人の行動モデルについて説明するブロック図である。同図において、「行動活性」とは気楽に行動できる、いわば腰の上がった状態のことを示し、「行動不活性」とはなかなか次の行動に移らない、いわば腰の重い状態のことを示す。行動不活性にはおおよそ2つの力が働いていると考えられ、そのひとつが行動不活性を行動活性へと起動させる力であり、もうひとつが行動不活性を安定させる力である。この安定させる力を断ち切って行動活性へ起動する力が勝れば、人は腰が上がった状態となる。人は行動不活性から行動活性へ多大なエネルギを必要とするものの、ひとたび行動活性すれば自発的な行動を気楽に実行することが出来る。
【0013】
行動不活性を行動活性に起動する起動力には例えば外的要因に分類される社会的要素、家庭的要素などや、内的要因に分類される欲求的要素などがあり、具体的には使命感、義務感、渇望感にそれぞれ対応する。この使命感や義務感とは、例えば会社や学校に「行かねばならない」、「(行くことは)仕方がない」などと思えるような感覚であり、気が向く、向かないはともかくとして行動の目的や対象に対し、自らが今なすべきと思う行動を実行するために腰を上げることになる。また渇望感とは例えば、例えば「どうしてもそうしたい」などと思える感覚であり、自らの気持ちがおもむくままに行動活性していく。
【0014】
ところが行動不活性を安定させてしまう安定力にも同様に例えば社会的要素、家庭的要素、欲求的要素などがあり、それぞれ具体的には社会的制約、家庭的制約、虚脱感にそれぞれ対応する。この制約とは、例えば会社で仕事中であったり、学校で勉強中であったり、家庭においては家事で手が離せなかったりする「それどころではない」、「(自発的行動が出来ないのは)仕方がない」などと思えるような感覚であり、一般に都合とも呼ばれ、気楽に行動に移すことが出来ないという、腰が重い状態を維持する方向に作用する。
【0015】
人はおおよそ社会で生活を営むために自らの意思で自由に出来ない、これら制約の影響を大きく受けており、行動不活性の状態の方が圧倒的に時間が長いのはいわば必然である。またこれらの制約以外にも虚脱感と呼ばれるような「何もしたくない」、「その気にならない」などと思えるような行動不活性を安定させてしまう感覚も人には多く存在する。
【0016】
つまり従来の広告配信システムとは(新聞の折り込み広告なども含め、広告と呼ばれるものはすべて)このように人の腰を上げさせるためにその労力を用いるものであり、広告配信した利用者に腰を上げさせた後、広告の対象に向かうような自発的行為を期待することくらいしか手立てが無いという根本的な問題点があった。
【0017】
なお利用者の状態を把握してそのTPO(時、場所、嗜好)に合わせて情報配信することで利用者の腰を上げやすくしようとする仕組みも提案されているが、サービスを提供するための情報の取得についてその量と機会が多くなると、システムによる監視ではないかと利用者自身に感じさせることにもなりかねず、システムとしてTPOに関する情報を取得しすぎることは利用者のプライバシを著しく損ねる仕組みだと誤解されてしまう恐れもあった。
【0018】
これらについて図73と図74を用いて説明する。
【0019】
図73は、従来の利用者のTPOに配慮する情報配信の仕組みを説明するブロック図である。同図において、システムは利用者の行動不活性にとって重石となっている制約、都合及び嗜好など配慮するために、利用者のTPO(時、場所、嗜好)に関する情報を取得し、広告情報データベースから配信情報を読み込む際の検索条件として用いている。TPOに配慮した広告情報は利用者の持つ端末へと配信され、利用者個人に最適な情報提供が出来ると説明されていることが多い。
【0020】
図74は、図73に示す従来のシステムの問題を説明するブロック図である。
【0021】
同図において、システムより広告情報の配信を受け取った利用者はその情報に気づく。情報の存在に気づいた利用者がシステム側の配慮にありがた味を感じている間は特に問題ないが、その配慮に対して例えば「どうして(こんなことまで)わかるんだろ?」などの素朴な疑問が湧くこともある。このとき、利用者は思い当たるふしを考えて、自らに関するTPOに関する情報がいつ取得されたかわからない場合には、例えば「もしかして(システムに)監視されているのではないか?」などといったシステムに対する不信感が芽生えることにもなる。そのような状態が繰り返し生じると、利用者は自らの制約、都合、嗜好などに関する情報がシステムに取得されることが自らのプライバシが著しく損ねると判断し、システムとの関わりを断つような拒否行動を実行することになる。
【0022】
個人の嗜好に対してサービスを提供することを目的とする図73に示すようなこれまでの情報配信システム、つまり個人に最適な情報提供を売り物にしているようなシステムは、一般に利用者から取得できそうな情報を根掘り葉掘り取得し、さらに利用者の行動を逐次把握しようとする傾向がある。
【0023】
ところが、この「最適」という歌い文句がシステムにとっても利用者にとっても曲者であり、「あなたに最適な情報提供のためにはあなたの情報がこれだけ必要」などという一方的な説明で利用者の納得は得られない。利用者にとって理解できない情報取得や、利用者が知らないうちに情報取得されていた(いつ情報取得されたか利用者に自覚がなかった)ことが事後発覚すると、たちまち利用者の気持ちの中にシステムに対する不信感が生じる。
【0024】
よってサービス提供側としてはとりあえずなんでもかんでも情報を集めておくことで利用者ごとに差異化した情報が配信できるであろうという悪意のない安易な考え方によるものだが、利用者に一旦、不信感を持たれてしまうと「とりあえず取得」という安易な理由のために利用者を満足させる説明に至ることはなく、このような説得力のない説明が逆に言い訳のように聞こえてしまうので益々不信感を募らせる結果となるという問題点があった。
【0025】
一方、利用者に商品やサービスを提供して利益を得るという、いわゆる商売を行う商売所は日頃から利用者を呼び込むために活発な広告を実施している。商売所には様々な形態があるが、若年・青年層を中心に幅広い年代に活用されているコンビニエンスストア(いわゆるコンビニ)のような営業時間の長い小売業態店もそのひとつである。このような小売業態店においては比較的交通の便が良い立地条件に店舗を持ち、様々な移動手段を利用中の利用者が自ら足を運こびやすく、我々の生活の中にも大きく浸透している。
【0026】
ところが、利用者が商売所に足を運んでよくがっかりさせられるのはお目当てのモノがなかったことであり、コンビニを例に説明すれば、特に弁当類は賞味期限が短く、コンビニ一番の売れ筋で品切れしやすい傾向にある。
【0027】
このような現象が生じるのは、特にコンビニに代表されるような「日に何度も商品入荷があり、そのまま陳列される商品がほとんどという小売業態」では、商品が来ているかどうかが、そのまま商品が有るか無いかに直結しやすいためである。
【0028】
しかしながら、一日のうちに何度かある商売のピーク的なものをこの種の小売業態は必然的に抱えているとされており、これまではせっかく足を運んでも商売所に商品が陳列されていなければ次の商品入荷までは仕方がないとされてきた。ただ、このような論理はいわば提供者側の論理であり、商売所から積極的な広告活動をしても訪れた利用者をがっかりさせては、せっかくの努力が逆効果になってしまう。
【0029】
よって商売所が開いている、いわゆる開店時間に基づくこれまでの広告手法自体が問題点であったが、より具体的にはそのような一方的な広告手法ではなく、「利用者を喜ばせることが出来るであろう」と商売所側が考える状態、つまりは商売所が利用者を呼び込みたい(利用者が商売所に魅力を感じる)状態で、先に示した問題点に鑑みれば行動活性した利用者に対して、しかも利用者自身に「自らのプライバシが侵害されているのではないか」などといった不信感を抱かせないように広告情報を提供する配慮がなかったことが、これまでの商売所の広告手法における問題点であった。
【0030】
ただし、ここで言うところのお目当てのモノ(商売所が提供する商品やサービス)が一つでもあればよいか(利用者は満足できるか)と言うと実はそうではなく、利用者が商売所に残り物を選ばされたと思ってしまえば不満が残る結果となる。なぜなら、人の心理としては、それがたとえ他者に誘導された結果であっても、自主的に選択したと思えることで始めて購買の満足が得られるからである。
【0031】
よって、利用者が商売所に買わされたと思わせないためにも、「商売所に提供できる商品やサービスがある/なし」という単なる在庫情報の配信では、この問題点は解消しないのは言うまでもない。
【0032】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために、利用者が目的地までの移動に用いる移動手段の利用開始を検知することによって、該移動手段の利用で次の行動に気楽に移せる状態である行動活性したと見なす利用者を検知し、該行動活性したと見なした利用者の有する利用者端末を介して情報を配信する情報配信方法であって、商品やサービスを提供してその対価から利益を得る商売を行う場である商売所に関する商売所情報を商売所情報受信手段に受信すると、前記商売所情報受信手段によって受信した前記商売所情報を商売所情報データベースに記憶し、さらに前記利用者による前記移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される検知情報を検知情報受信手段に受信すると、前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報に基づいて前記利用者の行動活性範囲を判断し、判断した前記利用者の行動活性範囲内に所在する前記商売所を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報から選択し、選択した前記商売所について、前記商売所が利用者を呼び込みたい状態または前記商売所にとって都合が良くなった状態である商売活性か否かを判断するための判断材料を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報から取得し、取得した前記商売活性の判断材料となる前記商売所情報に基づいて、前記商売活性の状態であるか否かを判断し、前記判断材料に基づいて商売活性していると判断した前記商売所がある場合には、商売活性と判断された判断材料が示す前記商売所に関する前記商売所情報を商売活性情報として抽出し、抽出された前記商売活性情報を、前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記利用者または前記利用者端末に関する情報に基づいて前記利用者端末へ送信するようにした。
【0033】
本発明の本質は、行動活性した利用者の検知と見なす「利用者による移動手段の利用開始」を検知すると、検知時、もしくは検知時に移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した時までに商売活性している商売所を、検知したその時に商売活性している商売所と見なして、その商売所情報がデータベースから取得できれば、検知した利用者の有する端末に配信することによって、行動活性した利用者の検知時に「その時」商売活性している商売所の情報を配信すること、つまり、利用者が行動活性した時に商売活性している商売所をその利用者につなぐことである。
【0034】
人は腰を上げるまでに時間とエネルギを費やしがちなところがある。本発明は、これまでの広告配信の仕組みのように広告情報を与えることで利用者の行動に関する活性度合を上げるのでなく、移動手段の利用によって行動活性していると見なした利用者の「その時」に商売活性している商売所の情報があれば、配信する仕組みである。なお、利用者がその商売所を訪れる場合には、移動手段の利用によって商売所まで移動するという行為としての必然がある。つまり、その移動によって生じる到着時間内に商売活性している商売所は利用者が到着するときには商売活性しているので、利用者を検知したときに商売活性していると見なして、情報配信する商売所として扱ってもよい。
【0035】
本発明の特徴は、「移動手段の利用開始の検知」を「(利用者の自発的行動における)移動の意思の検知」と見立てることであり、行動活性した利用者を移動手段の利用開始を介して検知することである。つまり、利用者が行動活性したか否かは利用者自身の内面的な要素によるところが大きいので、まともに取得しようとすれば「自らの内面に踏み込まれた」と利用者に感じさせないようにすることが難しいだけでなく、取得した情報から行動活性しているか否かの判定自体が難しいと判断して、明らかに行動活性している状態の検知を利用者の移動手段の利用という行為における必然性から、いわば近似値的に利用者が行動活性した状態を求めるものである。
【0036】
なお、行動活性範囲は検知装置から受信した検知情報に含まれる移動手段の利用に関する情報に基づいて判断されるものであり、例えば移動手段で利用者が向かう目的地がわかれば、目的地の周辺または目的地までの途中地域を行動活性範囲と判断するとよい。目的地がわからない場合には、移動手段にあらかじめ定める路線があれば路線沿線の周辺地域を行動活性範囲と判断し、路線がなければ利用者の現在位置から一定範囲内の地域を行動活性範囲と判断するとよい。また、利用者端末へ送信する商売活性情報として、目的地の有無に関わらず、利用者の現在位置から最寄りの商売活性している商売所の情報を含んでいてもよい。
【0037】
また、前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報および前記利用者の現在位置に基づき、該現在位置から前記移動手段の利用による移動によって選択された各商売所へ至るまでの間に生じる到着時間を算出し、算出された前記到着時間内に商売活性している予定の商売所を前記商売活性の状態であると判断するようにしてもよい。
【0038】
ここで言うところの「商売活性」とは、商売所が利用者を呼び込みたい(利用者が商売所に魅力を感じる)状態、商売所にとって都合が良くなった状態のことである。また「行動活性した利用者」とは、いわゆる腰が上がった、人が気楽に行動に移す状態のことを言う。本発明では、商売所から取得した情報を商売所情報としてデータベースに記憶し、行動活性した利用者の検知と見なす「利用者による移動手段の利用開始」を検知すると、データベースに記憶された商売所情報の中から商売所活性情報を取得するようにしているが、データベースに商売所情報を記憶する際に商売活性情報であるかを判定し、商売活性でない、つまり商売不活性であると判定した商売所情報を記憶しないようにしてもよい。
【0039】
また、ここで言うところの「移動手段」とは、利用者が何らかの目的地までの移動に用いるものであり、具体的には電車、バス及びタクシーなどの公共交通機関、及び利用者自らが運転してその移動に利用する乗用車などがある。
【0040】
商売活性情報を抽出する際には、あらかじめ設定された所定の条件に基づいてデータベースから取得した商売所情報について商売活性しているか否かを判断するとよい。
【0041】
より具体的には、前記商売活性判断手段は、前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を上回った場合、または前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を維持していた場合、または前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を上回ってからの経過時間があらかじめ定める時間内であった場合、または前記商売所が提供できる商品・サービスの販売期限を遡って実施する見切り販売の商品・サービスがあって販売期限が切れていないかと見切り販売対象の商品・サービスが売り切れていないかとの両方を満たす場合、または前記商売所が提供できる商品・サービスの販売準備完了もしくは前記利用者の前記到着時間内に販売準備完了する場合のいずれかを前記商売活性の判断基準とするとよい。ただし、利用者が商売所に魅力を感じる状態であれば商売活性している商売所であると言えるので、特にこれらの処理に限定されることはない。
【0042】
また、前記移動手段は利用者が乗り降りする停車駅を持つ公共交通機関の移動手段であって、該移動手段の前記利用者による利用開始を検知する検知装置が前記駅構内と構外とを隔てるパスゲートとして設置された自動改札機である場合に、前記検知手段の検知情報は、前記自動改札機を通過した前記利用者の検知を示す検知情報であってもよい。
【0043】
また、前記移動手段は公共交通機関の移動手段であって、該移動手段の利用者による利用開始を検知する検知装置が乗客を輸送する輸送媒体である移動体である場合に、前記利用者による移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される前記検知情報は、前記公共交通機関において前記移動体へ乗り込む利用者の検知を示す検知情報であってもよい。
【0044】
また、前記移動手段は前記利用者が自ら運転して自らの移動に用いる移動体である場合に、前記利用者による移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される前記検知情報は、前記移動体の動力源始動の検知を示す検知情報であってもよい。
【0045】
なお、本発明の仕組みによれば、前記商売活性判断手段が前記判断材料に基づいて商売活性していると判断した前記商売所がない場合には、前記商売活性として何も抽出せず、何も前記利用者端末へ送信しないことになる。
【0046】
つまり、上記とは別の本発明の特徴は、訪れた利用者をがっかりさせるような商売不活性の状態では積極的な広告をあえて実行せずに、商売活性した状態になった時点での情報を行動活性した利用者に配信することである。つまり、商売活性が商売の受け手となる利用者の受け取り方によってその度合いが変わるものであったとしても、商売所が利用者を呼び込みたい状態、商売所にとって都合が良くなった状態で始めて積極的に広告配信することで、相対的なメリハリによって生まれる商売所の活き活きした魅力の維持に貢献するものである。また、行動活性した利用者は行動不活性の利用者よりも情報を受け取ってからすぐ商売所を訪れる比率が高いために、商売所からの商売活性した状態での広告情報によって訪れた利用者は、訪れるたびに商売活性した商売所の雰囲気を味わうことが必然的に多くなり、商売所の活性したイメージを利用者に刷り込むことが出来る。
【0047】
また本発明を期間的な(いわゆる連続した日時のこと)商売活性に用いるのもよいが、むしろ時間的商売活性の方がより効果的であるのは、期間的な商売活性はいわば期間限定販売のようなものでその日に行くか行かないかを利用者が判断するだけでよいのに対して、時間的な商売活性はその日その時に行っても良いのか悪いのかが定かではなく、利用者の期待を裏切り続ければ商売所として見向きもされなくなってしまう恐れのためである。この時間的な商売活性が顕著な商売業態の代表格が例えばコンビニである。
【0048】
さらに、上記とは別の本発明の特徴は、システムが利用者から取得する情報は最小限に留め、かつ取得した情報はシステムから提供されるサービスにすべて必要であることを利用者が理解し、納得する説明責任を仕組みの中で果たしていることである。
【0049】
具体的には、本発明では基本的に移動手段の利用開始の検知と利用者が自ら指定した情報配信先のアドレス情報だけであるので、利用者にどのようなときにどのように情報取得されてどのように利用されているかを説明することができる。また利用者にとっても、移動手段の利用を開始すると即、システムからの情報が自らが指定した利用者端末に情報配信されることにより、移動手段の利用開始時の検知情報のみがシステムの提供するサービスに使われている仕組みであることについて感覚的にわかりやすい。
【0050】
よって、納得する説明責任を仕組みの中で果たすことは、システムの利用に安心感を持たすことが出来る。もちろん、本発明の仕組みによれば、利用者に例えば「もしかして(システムに)監視されているのではないか?」などといったシステムに対する不信感が芽生えることがなく、利用者自らが提供する情報によって自身のプライバシが著しく損ねると判断される恐れがない。
【0051】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る情報配信システムの具体的実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0052】
図1は、本発明のコンセプトを説明するブロック図である。
【0053】
同図において、ネットワークサービスシステム1は、行動活性した利用者2を移動手段の利用開始によって検知し、▲1▼検知したその時に、もしくは▲2▼移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した後のその時に商売活性している商売所3の情報を、商売所情報を記憶する商売所情報DB(データベース)4より取得し、利用者2の有する端末(図示せず)に対して取得した商売活性情報を配信する。ここで言うところの移動手段とは、利用者2が何らかの目的地までの移動に用いるものであり、具体的には電車、バス及びタクシーなどの公共交通機関、及び利用者2自らが運転してその移動に利用する乗用車などがある。
【0054】
図2は、図1における商売所及び商売活性の定義を説明するブロック図である。
【0055】
同図において、商売所3とは利用者2に商品・サービスを提供し、その対価を得る商売行為を実施する場のことである。商売所3は得た対価の中から利益を生み出している。ここで言うところの商売とは物品に伴う販売やサービスが一般的であるが、物品を伴わないサービスの提供もサービスと考えてよい。商売活性のうち、本発明が特に有効とされるのは「時間的な商売活性」であり、小売業以外にも時間的な商売活性がある商売であれば、アミューズメントやイベントなどのサービス業種も本発明の範疇となる。
【0056】
また、商売活性とは商売所にとって都合が良くなった状態、もしくは商売所に利用者を呼び込みたい(利用者が商売所に魅力を感じる)状態のことであり、対して商売不活性とは商売所に訪れた利用者をがっかりさせる状態のことである。商売活性の度合は活性度合減少要因によって、次第に減少していくが、商売の受け手となる利用者によって受け取り方が異なるもののようである。商売活性のうち、本発明が特に有効とされる「時間的な商売活性」の具体例をいわゆる小売店で説明すると、大まかに以下の3つとなる。
(1)商品が入荷したばかり
(2)販売期限切れ前の値引き販売
(3)販売準備の完了
内容については、図10〜図12を用いて、より詳しく説明する。なお、利用者が商売所に魅力を感じる状態であれば商売活性している商売所であると言えるので、特にこれらに限定されることはない。
【0057】
図3は、図1における「▲1▼検知したその時」の場合について具体的に説明するブロック図である。
【0058】
同図において、ネットワークサービスシステム1は、行動活性した利用者2を移動手段の利用開始によって検知する検知装置(図示せず)から出力される出力情報を受信すると(ST301)、商売活性している商売所情報を商売所情報DB4より検索し、取得ありかを判定し(ST302)、なければそのまま処理を終了する。取得した場合には、取得した商売活性情報を利用者端末5に送信して(ST303)、処理を終了する。
【0059】
図4は、図1における「▲2▼移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した後のその時」の場合について具体的に説明するブロック図である。
【0060】
同図において、ネットワークサービスシステム1は、行動活性した利用者2を移動手段の利用開始によって検知する検知装置(図示せず)から出力される出力情報を受信すると(ST401)、移動手段によって生じる到着時間を算出し(ST402)、算出した時間を加味して商売活性している商売所情報を商売所情報DB4より検索し、取得ありかを判定し(ST403)、なければそのまま処理を終了する。算出した到着時間を加味するとは、利用者2が到着するときには商売活性している商売所3を情報配信する対象として扱うことである。ST403で商売活性情報が取得した場合には、取得した商売活性情報を利用者端末5に送信して(ST404)、処理を終了する。
【0061】
図5は、図4における到着時間を加味した商売活性情報の具体例を説明するブロック図である。
【0062】
同図において、商売所3から取得した商売所情報について、DB書き込み時には商売不活性であっても、商売活性までの時間があらかじめ予測できる場合には例えばDBに情報を書き込む際にその予定時間をともに記憶し、検知した時までに経過した経過時間を差し引いた残りの時間が、移動手段によって生じる到着時間として算出された時間より短い場合には、利用者2が商売所3に到着するときには確実に商売活性していると判定できることを示す。
【0063】
図6は、本発明のコンセプトを実現するシステム全体図を説明するブロック図である。
【0064】
同図において、利用者2が移動手段8の利用を開始したことを検知する利用手段検知装置7と、商売所3と上位のネットワーク10−1との情報をやり取りする商売所端末9と、ネットワークサービスシステムサーバ6からネットワーク10−2を介して取得した情報を利用者2に伝達する利用者端末5と、利用手段検知装置7からの情報を受信して商売所端末9から取得した情報の中から商売活性している商売所3に関する情報を商売所情報DB4から抽出して利用者端末5に送信するネットワークサービスシステムサーバ6とから本発明のシステムは構成されている。
【0065】
図7は、図6とは別形態のシステム全体図を説明するブロック図である。
【0066】
同図において、商売所端末9が商売所端末統括サーバ12にて統括されて商売所端末システム11を構成している場合であり、ネットワークサービスシステムサーバ6は商売所3の情報を商売所端末統括サーバ12より取得している。
【0067】
図8は、商売所における商売所情報について具体的に説明するブロック図である。
【0068】
同図は、図6に示すシステム全体図に対応し、商売所情報のアップロードが商売所端末9からネットワーク10−1を介してネットワークサービスシステムサーバ6に直接送られる場合である。同図において、配送車から商売所3に入荷された商品は、例えば商品管理タグ読取部9−1によって商売所端末9に情報が吸い上げられる。商売所3の商売形態によっては受け入れがなく、品出しがそれに替わることもあり、また品出し時に商品管理タグの読取りをしない場合もある。商品タグの具体例は、例えば商品に付随するバーコードであり、その場合の商品管理タグ読取部9−1はバーコードリーダとなる。
【0069】
図9は、図8とは別の場合の、商売所における商売所情報について具体的に説明するブロック図である。
同図は、図7に示すシステム全体図に対応し、商売所情報のアップロードに商売所端末統括サーバ12が関与する場合である。同図において、商売所3における処理手順は図8と同様であるが、商売所端末統括サーバ12にアップロードされた商売所情報に基づいて、例えば配送センタからの配送指示(具体的には商品配送車の配送実績、到着予測時刻など)が出力されることもある。
【0070】
図10は、図2の説明に示す「商品が入荷したばかり」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図である。
【0071】
同図において、商品が入荷したばかりとは、例えば品切れ、品薄だった商品の入荷のことであり、「ただ今入荷」と「もうすぐ入荷」が含まれる。商売所への商品の入荷後、入荷商品の店員の品出しによって商売所は商売活性した状態となる。この商売活性はあらかじめ定める時間の間、もしくはあらかじめ定める商品量を維持している間、継続すると考えられる。さらに、ここで言うところの「もうすぐ入荷」とは、移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した時間に相当する、いわゆる利用者が到着する頃には入荷していることを示している。なお、利用者2に対する具体的な通知例は、例えば「秋の新作弁当、ただ今入荷!皆様のお越しをお待ちしております」などである。
【0072】
図11は、図2の説明に示す「販売期限切れ前の値引き販売」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図である。
【0073】
同図において、販売期限切れ前の値引き販売とは、例えば食品などの販売によく用いられるものであり、商売所3があらかじめ定める販売期限までの時間があらかじめ定める時間内となった場合には、見切り販売することがよくある。つまり販売期限切れ前の値引き販売に伴う時間的な商売活性とは、販売期限に遡って例えば値引きなどの見切り販売を開始して、該当する商品が売り切れるまでの間のことを示す。なお、利用者2に対する具体的な通知例は、賞味期限切れの近づく商品の種類と数量及び値引き情報のことで、例えば「シャケ弁当残りわずかに3個。ただいま30%OFF。販売期限PM8時まで」などである。
【0074】
図12は、図2の説明に示す「販売準備の完了」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図である。
【0075】
同図において、販売準備の完了とは、例えば準備に時間のかかる商品及びサービスの出来上がりのことであり、商売所3では品切れ、品薄だった商品及びサービスの販売準備を開始して、準備時間の平均的値の後には商売活性していると判定できる。本発明が特に有効な商売所3とは、頻繁に商品追加される小売店であるので、例えば焼きたてパンを売りにしたパン屋などの時間的商売活性が一日に何度もあり、かつその商売活性が商売店にとって大きな売りとなる業態にも有効である。また映画館や演劇のように1回1回の時間が比較的長く、その上演などの時間帯がおおよそ決まっているものにも有効であり、あらかじめ定める時間が来たときに、次回の上演時間に対して情報を利用者2に配信することも、この販売準備に相当する。なおあらかじめ定める時間とは、多くの人が「待ってもいいかな」と思える時間のことで、通常5〜15分、長くても20分程度と言われている。利用者2に対する具体的な通知例は、例えば「ただ今、肉まんを追加しました。あと15分であつあつほかほか」などである。
【0076】
図13は、本発明の実施形態におけるネットワークサービスシステムサーバのハードブロック図である。
【0077】
同図において、サーバ操作者13とはネットワークサービスシステムサーバ6の操作者で、サーバの管理(運営、監視、維持などを含む)者のことである。HM(ヒューマンマシン)入出力部14とは、ネットワークサービスシステムサーバ6がサーバ操作者13と種々のやりとりをするための入出力機能を持つ部位である。入力装置としては、例えばキーボード、テンキー、マウス、バーコードリーダなどが該当し、サーバ操作者13の入力がシステムに対して情報を伝達するものなら、その種類は問わない。また出力装置としては、例えばディスプレイ、プリンタなどが該当し、サーバ操作者13に対してシステムから情報を伝達できるものなら、その種類は問わない。演算部15とは、プログラムを実行することによって各機能を駆動、処理するための演算機能を持つ部位であり、一般にCPU(中央演算装置)で構成される。メモリ部16とは、演算部15が実行するプログラムの実行エリアの部位である。通信部17とは、ネットワーク10を介した外部との通信を制御する部位である。ネットワーク認証部18とは、ネットワークや外部機器との認証機能を持つ部位である。DB管理部19とは、様々なデータ構造とデータ実体を管理する機能を持つ部位である。DB管理部19に管理される処理プログラム20とは、ネットワークサービスシステムサーバ6の利用目的を達成するために必要なプログラムのことであり、OS(オペレーションシステム)もここに含まれる。同様に商売所情報DB4とは、商売所3から取得した商売所情報を記憶するデータベースのことであり、商売活性情報の元となる商売所情報が記憶されている。同様に移動手段情報DB21とは、移動手段8に関する情報を記憶するデータベースのことであり、例えば移動手段の路線情報や、相互接続している移動手段であればその乗り換え可否を示す情報や、道路上を他の移動手段とともに走行する移動手段であれば場所や時間帯による渋滞情報が記憶されており、利用開始検知装置から受信した検知情報に基づいて利用者2の行動活性範囲の判断に用いられる情報を記憶している。同様にその他のプログラム・データ22とは、上記以外の例えばサーバ操作者13が使用するワードプロセッサや表計算プログラムなどのアプリケーションソフトウェアやそれらに付随するデータなどが該当する。
【0078】
図14は、本発明の実施形態における利用手段検知装置のハードブロック図である。
【0079】
同図において、移動手段利用開始検知媒体23とは、利用手段検知装置7が利用者2を検知するために用いる媒体であり、詳細については後述する。検出部24とは、移動手段利用開始検知媒体23を検知する機能を持つ部位である。メモリ部26とは、利用手段検知装置7の利用目的を達成するために必要なプログラム及び演算部25が実行するプログラムの実行エリアの部位のことであり、OS(オペレーティングシステム)もここに含まれる。送信部27とは、ネットワークサービスシステムサーバ6に検知情報を送信する機能を持つ部位である。
【0080】
図15は、本発明の実施形態における商売所端末のハードブロック図である。
【0081】
同図において、送受信部32とは、ネットワーク10や商売所端末統括サーバ13を介してネットワークサービスシステムサーバ6と情報の送受信を行う機能を持つ部位である。本発明における情報配信システムにおいて商売所端末9は、各商売所3に設置され、商売所3に入荷されて、販売される商品やサービスの出入りを管理してネットワークサービスシステムサーバ6にアップロードする役割を担う。また、商売所3内で準備される商品やサービスについて準備開始や準備完了(販売開始)の情報をネットワークサービスシステムサーバ6にアップロードする役割を同時に担うこともある。
【0082】
図16は、本発明の実施形態における利用者の有する利用者端末のハードブロック図である。
【0083】
同図において、送受信部36とは、ネットワーク10を介してネットワークサービスシステムサーバ6と情報の送受信を行う機能を持つ部位である。本発明における情報配信システムからの情報を利用者2に受け渡す役割を担う端末である。なお、利用者端末5は、この送受信部36を用いて検知装置7からネットワークサービスシステムサーバ6へ送信される検知情報の受け渡しを担うこともある。
【0084】
図17は、本発明の実施形態におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図である。
【0085】
同図において、商売所端末9は、商売所情報をネットワークサービスシステムサーバ6に送信する機能有する。ネットワークサービスシステムサーバ6は、商売所端末9からの情報を取得する機能、及び取得した商売所情報を商売所情報DB4に記憶する機能を有する。利用開始検知装置7は、移動手段利用開始検知媒体23を検知する機能、及びその検知結果をネットワークサービスシステムサーバ6に送信する機能を有する。ネットワークサービスシステムサーバ6は、検知結果を利用開始検知装置7から受信する機能と、検知情報に基づいて移動手段によって生じる到着時間を算出する機能と、到着時間を算出した場合にはその算出した結果を加味して、到着時間を算出しない場合にはそのまま検知情報に基づいて商売所情報DB4から商売活性情報を抽出する機能、及び抽出した商売活性情報を検知情報に基づいて利用者端末5に送信する機能を有する。利用者端末5は、商売活性情報をネットワークサービスシステムサーバ6から受信する機能、及び受信した情報をHM出力部に出力する機能とを有する。
【0086】
商売所DB4から商売活性情報を抽出する機能と抽出した商売活性情報を利用者端末5に送信する機能では、利用者2の行動活性範囲内に所在する商売所3の中に商売活性している商売所3があれば、その商売所3に関する情報を商売活性情報として利用者端末に送信し、商売活性情報がなければ何も利用者端末に送信しない。また、商売活性情報は単なる在庫情報によるものではなく、商売活性していない状態の商売所3の情報は、仮に提供できる商品やサービスの在庫があったとしても利用者端末5への情報配信はしない。
【0087】
図18は、図17に示す機能ブロック図に対応する商売所端末とネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0088】
同図において、商売所端末9は商売所情報をネットワークサービスシステムサーバ6への送信依頼を受け付けると(ST1801)、商売所情報をネットワークサービスシステムサーバ6へ送信して(ST1802)、処理を終了する。ネットワークサービスシステムサーバ6は商売所端末9からの情報を受信すると、受信した商売所情報をDBに記憶してST1803)、処理を終了する。
【0089】
図19は、図17に示す機能ブロック図に対応する利用開始検知装置、ネットワークサービスシステムサーバ及び利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0090】
同図は、図3に対応する図1における「▲1▼検知したその時」の場合である。同図において、利用者端末検知装置7は検知媒体23の検知をすると(ST1901)、検知情報をネットワークサービスシステムサーバ6へ送信して(ST1902)、処理を終了する。ネットワークサービスシステムサーバ6は利用者端末検知装置7から検知情報を受信すると、受信した検知情報基づいてDB内の商売活性情報を検索し(ST1903)、商売活性している商売所情報があるか否かを判定する(ST1904)。商売所情報があれば、取得した商売活性情報を利用者端末5に送信して処理を終了し(ST1905)、なければそのまま処理を終了する。利用者端末5はネットワークサービスシステムサーバ6から商売活性情報を受信すると、受信した商売活性情報をHM出力部へ出力して(ST1906)、処理を終了する。
【0091】
図20は、図17に示す機能ブロック図に対応する利用開始検知装置、ネットワークサービスシステムサーバ及び利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0092】
同図は、図4に対応する図1における「▲2▼移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した後のその時」の場合である。同図において、利用者端末検知装置7は検知媒体23の検知をすると(ST2001)、検知情報をネットワークサービスシステムサーバ6へ送信して(ST2002)、処理を終了する。ネットワークサービスシステムサーバ6は利用者端末検知装置7から検知情報を受信すると、移動手段によって生じる到着時間を算出し(ST2003)、受信した検知情報基づき、算出した到着時間を加味してDB内の商売活性情報を検索し(ST2004)、商売活性している商売所情報があるか否かを判定する(ST2005)。商売所情報があれば、取得した商売活性情報を利用者端末5に送信して処理を終了し(ST2006)、なければそのまま処理を終了する。利用者端末5はネットワークサービスシステムサーバ6から商売活性情報を受信すると、受信した商売活性情報をHM出力部へ出力して(ST2007)、処理を終了する。ST2003における到着時間の算出は、算出済みの情報テーブルから選択することによって取得するようにしてもよい。結果として到着時間の取得が出来れば、その手法は問わない。
【0093】
図21は、図17に示す機能ブロックの機能をより詳しく説明する機能ブロック図である。
【0094】
同図は、図3に対応する図1における「▲1▼検知したその時」の場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、検知結果を利用開始検知装置7から受信する機能と、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段情報DB21に記憶する情報を用いて利用者2の行動活性範囲を判断する機能と、判断した行動活性範囲内に所在する商売所3を商売所情報DB4に記憶する商売所情報に基づいて選択する機能と、選択した商売所について商売活性か否かを判断する判断材料を商売所情報DB4から取得する機能と、取得した判断材料に基づいて選択した商売所3が商売活性しているか否かを判断する機能と、商売活性していると判断した商売所3に関する情報を商売活性情報として商売所情報DB4から抽出する機能と、抽出した商売活性情報を検知情報に含まれる利用者2または利用者端末5に関する情報に基づいて利用者端末5に送信する機能とを有する。
【0095】
図22は、図17に示す機能ブロックの機能をより詳しく説明する機能ブロック図である。
【0096】
同図は、図4に対応する図1における「▲2▼移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した後のその時」の場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、検知結果を利用開始検知装置7から受信する機能と、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段情報DB21に記憶する情報を用いて利用者2の行動活性範囲を判断する機能と、判断した行動活性範囲内に所在する商売所3を商売所情報DB4に記憶する商売所情報に基づいて選択する機能と、選択した商売所について商売活性か否かを判断する判断材料を商売所情報DB4から取得する機能と、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段8によって生じる到着時間を算出する機能と、取得した判断材料と算出した到着時間に基づいて選択した商売所3が商売活性しているか否かを判断する機能と、商売活性していると判断した商売所3に関する情報を商売活性情報として商売所情報DB4から抽出する機能と、抽出した商売活性情報を検知情報に含まれる利用者2または利用者端末5に関する情報に基づいて利用者端末5に送信する機能とを有する。移動手段8によって生じる到着時間は都度算出する以外にも、あらかじめ算出済みの到着時間テーブルから取得してもよいし、算出結果を移動手段情報DB21に記憶しておいて、同様の前提条件の場合には算出結果を参照するようにしてもよい。つまり、到着時間について算出するにしてもデータベースから取得するにしても到着時間、到着予想時間が得られればその手段は特に問わない。
【0097】
図23は、図21に示す機能ブロック図に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0098】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、利用開始検知装置7における検知結果である検知情報を取得すると(ST2301)、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段情報DB21に記憶する情報を用いて利用者2の行動活性範囲を判断し(ST2302)、判断した行動活性範囲内に所在する商売所3を商売所情報DB4に記憶する商売所情報に基づいて選択し(ST2303)、選択した商売所について商売活性か否かを判断する判断材料を商売所情報DB4から取得し(ST2304)、取得した判断材料に基づいて選択した商売所3が商売活性しているか否かを判断して(ST2305)、商売活性している商売所3がなければそのまま処理を終了し、あれば商売活性していると判断した商売所3に関する情報を商売活性情報として商売所情報DB4から抽出し(ST2306)、抽出した商売活性情報を検知情報に含まれる利用者2または利用者端末5に関する情報に基づいて利用者端末5に送信して(ST2307)、処理を終了する。
【0099】
図24は、図22に示す機能ブロック図に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0100】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、利用開始検知装置7における検知結果である検知情報を取得すると(ST2401)、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段情報DB21に記憶する情報を用いて利用者2の行動活性範囲を判断し(ST2402)、判断した行動活性範囲内に所在する商売所3を商売所情報DB4に記憶する商売所情報に基づいて選択し(ST2403)、選択した商売所について商売活性か否かを判断する判断材料を商売所情報DB4から取得し(ST2404)、検知情報に含まれる移動手段8の利用に関する情報に基づいて、移動手段8によって生じる到着時間を算出し(ST2405)、取得した判断材料と算出した到着時間に基づいて選択した商売所3が商売活性しているか否かを判断して(ST2406)、商売活性している商売所3がなければそのまま処理を終了し、あれば商売活性していると判断した商売所3に関する情報を商売活性情報として商売所情報DB4から抽出し(ST2407)、抽出した商売活性情報を検知情報に含まれる利用者2または利用者端末5に関する情報に基づいて利用者端末5に送信して(ST2408)、処理を終了する。
【0101】
図25は、図23および図24における行動活性範囲の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0102】
同図は、ST2302およびST2402に示す処理に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、利用開始検知装置7における検知結果である検知情報を取得すると、移動手段8で利用者2が向かう目的地情報が含まれているか否かを判断し(ST2501)、目的地情報が取得できれば、取得した目的地の周辺または目的地までの途中地域を行動活性範囲と判断して(ST2502)、処理を終了する。ST2501で目的地情報が含まれていなければ、検知情報に含まれる移動手段8に関する情報から移動手段8を特定し、特定した移動手段8にあらかじめ定める路線があるか否かを判断し(ST2503)、あらかじめ定める路線があれば、路線沿線の周辺地域を行動活性範囲と判断して(ST2504)、処理を終了する。ST2503であらかじめ定める路線がないと判断した場合には、利用開始検知装置7が検知した利用者2の現在位置から一定範囲内の地域を行動活性範囲と判断して(ST2505)、処理を終了する。
【0103】
図26は、図24における行動活性範囲の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0104】
同図は、ST2406に示す処理に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、移動手段8によって生じる利用者2の到着時間が得られると、行動活性範囲内に所在すると商売所3として選択された商売所情報についてすでに商売活性しているか否かを判断し(ST2601)、すでに商売活性している場合には、到着時間経過後まで商売活性していると予測できるかを判断し(ST2602)、到着時間経過後まで商売活性していると予測できれば取得した商売所3に関する情報は商売活性している商売所3と判断し(ST2603)、商売活性していると予測できなければ取得した商売所3に関する情報は商売活性していない商売所3と判断して(ST2605)、処理を終了する。ST2601で商売活性していないと判断された商売所3については、到着時間後経過時に商売活性していると予測できるかを判断し(ST2604)、到着時間経過時に商売活性していると予測できれば取得した商売所3に関する情報は商売活性している商売所3と判断し(ST2603)、商売活性していると予測できなければ取得した商売所3に関する情報は商売活性していない商売所3と判断して(ST2605)、処理を終了する。ST2602では、図10に示す「あらかじめ定める時間(商売活性が維持されていると予測される時間)」内に利用者2が到着できるかで予測をしてもよい。
【0105】
図27は、図24における到着時間の算出処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0106】
同図は、ST2405に示す処理に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、利用開始検知装置7における検知結果である検知情報を取得すると(ST2701)、取得した検知情報から利用者2が利用する移動手段8を特定し(ST2702)、特定した移動手段8の利用による商売所3に最寄りの利用終了場所(例えば、駅、停留所、駐車場など)を判断し(ST2703)、利用者2の検知情報が示す現在位置から利用終了場所まで移動手段8による所要時間を算出し(ST2704)、移動手段8の利用を終了した利用者2が徒歩で移動する際の利用終了場所から商売所8までの所要時間を算出し(ST2705)、ST2704およびST2705で算出した所要時間を合計して到着時間を取得して(ST2706)、処理を終了する。最寄りの利用終了場所は、利用終了場所と商売所3がそれぞれ固定されているので、都度(例えば両者間の距離から)算出するよりも、あらかじめ算出済みの到着時間テーブルを用意しておく方が効率がよい。
【0107】
図28は、図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0108】
図28〜図31に示す処理は商売所端末9、商売所端末統括サーバ12、ネットワークサービスシステムサーバ6のいずれで実行されてもよく、商売所端末9または商売所端末統括サーバ12で処理が実行される場合はネットワークサービスシステムサーバ6に処理結果が都度またはバッチ処理にて送信される。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商売所3に商品の受け入れありを示す情報を受信すると(ST2801)、「受け入れあり」を示す受信情報を「品出し準備完了」を示す情報と見なして、商品量に関する販売準備時間を修正し(ST2802)、修正した販売準備時間を受け入れのあった商品量を(好ましくは商品カテゴリごとに)商売所情報DB4に記憶して(ST2803)、処理を終了する。ST2802では、例えば配送車による商品の到着(予定)時間に、品出しにかかる所要時間を加えた合計時間を販売準備時間としていたものを、商売所3に入荷した在庫量に関しては品出しにかかる所要時間だけに修正することを意味する。
【0109】
図29は、図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0110】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品の品出しありを示す情報を受信すると(ST2901)、商品の品出しに伴う商品在庫量を減算し(ST2902)、商品の品出しに伴う商売所3の商品量を加算し(ST2903)、算出結果を商品種別ごとに商売所情報DB4に記憶して(ST2904)、処理を終了する。
【0111】
図30は、図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0112】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品の販売ありを示す情報を受信すると(ST3001)、商品の販売に伴う商売所3の商品量を減算し(ST3002)、算出結果を商品種別ごとに商売所DB4に記憶して(ST3003)、処理を終了する。
【0113】
図31は、図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0114】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品の棚卸ありを示す情報を受信すると(ST3101)、棚卸結果に基づいて商売所3の商品量および在庫量を修正し(ST3102)、修正結果を商品種別ごとに商売所DB4に記憶して(ST3103)、処理を終了する。商売所3への商品の入りと出を管理することによって、商品量、在庫量を把握することが出来るが、商売所3の多くは税制処理のために例えば月に一回程度の頻度で棚卸を実行するので、その棚卸結果でデータベースに記憶する商品量や在庫量を修正するとよい。
【0115】
次にST2305およびST2406に示す処理に対応した商売活性の判断の具体例を図32〜図42のフローチャートに示す。フローチャートでは商品について説明をしているが、サービスについても同様であると考えてよい。商売活性の判断はこれらのフローチャートに示す処理のいずれでもよく、複数の処理を用いてもよい。なお、利用者2が商売所3に魅力を感じる状態であれば商売活性している商売所3であると言えるので、特にこれらの処理に限定されることはない。
【0116】
図32は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0117】
同図は、図10に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品の品出しありを示す情報を受信すると(ST3201)、商品の品出しに伴って商売所3の商品量があらかじめ定める商品量を越えたか否かを判断し(ST3202)、越えていれば商売活性していると判断し(ST3203)、越えていなければ商売活性していないと判断し(ST3204)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3205)、処理を終了する。この処理における判断基準はあらかじめ定める商品量を越えたか否かである。また、その判断材料は商売所3の商品量であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0118】
図33は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0119】
同図は、図10に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品活性の判断依頼を受け取ると(ST3301)、商売所3の商品量があらかじめ定める商品量を維持しているか否かを判断し(ST3302)、維持していれば商売活性していると判断し(ST3303)、維持していなければ商売活性していないと判断し(ST3304)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3305)、処理を終了する。この処理における判断基準はあらかじめ定める商品量を維持しているか否かである。また、その判断材料は商売所3の商品量であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0120】
図34は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0121】
同図は、図10に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品活性の判断依頼を受け取ると(ST3401)、商売所3で品出しをしてから経過した時間があらかじめ定める時間内か否かを判断し(ST3402)、時間内であれば商売活性していると判断し(ST3403)、時間内でなければ商売活性していないと判断し(ST3404)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3405)、処理を終了する。この処理における判断基準はあらかじめ定める時間内であるか否かである。また、その判断材料は商売所3における品出しからの経過時間であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。例えば焼きたてのパンなど、出来たてに価値がある商品やサービスに、より有効な判断である。
【0122】
図35は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0123】
同図は、図11に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品活性の判断依頼を受け取ると(ST3501)、商売所3に販売期限までの時間があらかじめ定める時間内の見切り商品があるか否かを判断し(ST3502)、見切り商品があれば商売活性していると判断し(ST3503)、見切り商品がなければ商売活性していないと判断し(ST3504)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3505)、処理を終了する。この処理における判断基準は販売期限までの時間があらかじめ定める時間内の見切り商品があるか否かである。また、その判断材料は商売所3における商品の販売期限である。
【0124】
図36は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0125】
同図は、図11に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、販売期限までの時間があらかじめ定める時間内の見切り商品があると(ST3601)、商売活性していると判断した後に、見切り商品は販売完了か否かを判断し(ST3602)、販売完了していなければ、続いて販売期限が終了したか否かを判断し(ST3603)、販売期限が終了していなければ、商売活性は維持していると判断し(ST3605)、ST3602に戻る。ST3602で販売完了した場合とST3603で販売期限が終了した場合には、商売活性は終了したと判断し(ST3604)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3606)、処理を終了する。この処理における判断基準は見切り商品が販売完了していないか否かと販売期限は終了していないか否かである。また、その判断材料は商売所3における商品個々の販売期限とその有無である。
【0126】
図37は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0127】
同図は、図12に示すブロック図に対応する。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、販売準備開始の通知を受け取ると(ST3701)、準備を開始した商品の商品量からあらかじめ定める商品量を越えると予測できるか否かを判断し(ST3702)、越えていれば商売活性していると判断し(ST3703)、越えていなければ商売活性していないと判断し(ST3704)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3705)、処理を終了する。この処理における判断基準は準備完了後の商品量があらかじめ定める商品量を越えたか否かである。また、その判断材料は販売準備を開始した商売所3の商品量であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。なお、販売準備が完了した後の判断フローは、図33および図34と同等であるので省略する。
【0128】
図38は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0129】
同図は、図10に示すブロック図に対応し、到着時間に配慮した場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品活性の判断依頼を受け取ると(ST3801)、商品量減少実績または商品量減少予測に基づいて、利用者2の到着時間後も商売所3の商品量があらかじめ定める商品量を維持していると予測できるか否かを判断し(ST3802)、予測できれば利用者2の到着時間後も商売活性していると判断し(ST3803)、予測できなければ商売活性していないと判断し(ST3804)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3805)、処理を終了する。この処理における判断基準は利用者2の到着時間後もあらかじめ定める商品量を維持しているか否かである。また、その判断材料は商売所3の商品量であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0130】
図39は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0131】
同図は、図10に示すブロック図に対応し、到着時間に配慮した場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、商品活性の判断依頼を受け取ると(ST3901)、到着時間経過時は商売所3で品出しをしてから経過した時間があらかじめ定める時間内か否かを判断し(ST3902)、時間内であれば到着時間経過時も商売活性していると判断し(ST3903)、時間内でなければ商売活性していないと判断し(ST3904)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST3905)、処理を終了する。この処理における判断基準は到着時間経過時が品出しをしてからあらかじめ定める時間内であるか否かである。また、その判断材料は商売所3における品出しからの経過時間であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0132】
図40は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0133】
同図は、図12に示すブロック図に対応し、到着時間に配慮した場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、販売準備開始の通知を受け取ると(ST4001)、準備を開始した商品の商品量からあらかじめ定める商品量を越えると予測できるか否かを判断し(ST4002)、越えていれば、さらに到着時間経過時に販売準備は完了するか否かを判断し(ST4003)、完了していれば商売活性していると判断し(ST4004)、ST4002で越えていない場合とST4003で完了していない場合には、商売活性していないと判断し(ST4005)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST4006)、処理を終了する。この処理における判断基準は準備完了後の商品量があらかじめ定める商品量を越えたか否かと利用者2の到着時に販売準備は完了するか否かである。また、その判断材料は販売準備を開始した商売所3の商品量と販売準備完了の予想時間であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0134】
図41は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0135】
同図は、図12に示すブロック図に対応し、到着時間に配慮した場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、販売準備開始の通知を受け取ると(ST4101)、準備を開始した商品の商品量からあらかじめ定める商品量を越えると予測できるか否かを判断し(ST4102)、越えていれば、さらに到着時間経過時に販売準備は完了、かつあらかじめ定める商品量を維持していると予測できるか否かを判断し(ST4103)、完了かつ予測できれば商売活性していると判断し(ST4104)、ST4102で越えていない場合とST4103で完了していない、または維持していると予測できない場合には、商売活性していないと判断し(ST4105)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST4106)、処理を終了する。この処理における判断基準は準備完了後の商品量があらかじめ定める商品量を越えたか否かと利用者2の到着時に販売準備は完了し、かつあらかじめ定める商品量を維持しているか否かである。また、その判断材料は販売準備を開始した商売所3の商品量と販売準備完了の予想時間であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0136】
図42は、図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0137】
同図は、図12に示すブロック図に対応し、到着時間に配慮した場合である。同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、販売準備開始の通知を受け取ると(ST4201)、準備を開始した商品の商品量からあらかじめ定める商品量を越えると予測できるか否かを判断し(ST4202)、越えていれば、さらに到着時間経過時に販売準備は完了、かつあらかじめ定める時間内か否かを判断し(ST4203)、完了かつ時間内であれば商売活性していると判断し(ST4204)、ST4202で越えていない場合とST4203で完了していない、またはあらかじめ定める時間を越える場合には、商売活性していないと判断し(ST4205)、判断結果を商売所情報DB4に記憶して(ST4206)、処理を終了する。この処理における判断基準は準備完了後の商品量があらかじめ定める商品量を越えたか否かと利用者2の到着時に販売準備は完了し、かつあらかじめ定める時間内か否かである。また、その判断材料は販売準備を開始した商売所3の商品量と販売準備完了の予想時間および販売準備開始からの経過時間であり、商売所3における商品総量で判断してもよいし、商品カテゴリ(種別)ごとに判断してもよい。
【0138】
図43は、図13に示すネットワークサービスシステムサーバの商売所情報DBに記憶される商売所情報の具体例を説明するブロック図である。
【0139】
同図において、商売所情報は、商売所3ごとに商売所基礎情報、商売活性判断材料情報、商売所実績情報などで構成されている。各情報は商品について説明をしているが、サービスについても同様であると考えてよい。商売所基礎情報とは、商売所3に関わる基礎的な情報のことであり、商売所3の種別を表わす商売所カテゴリ情報、商売所3の所在地を表わす商売所所在地情報、移動手段8を用いて商売所3へ向かうルートを表わすアクセス(ルート)情報、商売所3の商売形態を表わす商売形態情報、商品の販売に関わる準備時間に関する情報を表わす販売準備時間情報などで構成されている。
【0140】
同様に商売活性判断材料情報とは、ネットワークサービスシステムサーバ6が商売活性を判断するための判断材料となる情報のことであり、商売所3に受け入れた商品に関する情報である受入情報、商売所3に在庫されている商品に関する情報である在庫情報、利用者2に販売する状態にするための品出しに関する情報である品出し情報、商売所3で販売状態にある商品量に関する情報である商品量情報、販売期限が近づいた見切り商品に関する情報である見切り商品情報、商売所3の商品量や在庫量についての棚卸に関する情報である棚卸情報などで構成されている。見切り商品情報を除く、他の情報は商品種別ごとであるとよい。なお、受け入れ情報は商品形態情報に照らし合わされて、販売準備時間の修正に用いられることがある。
【0141】
同様に商売所実績情報とは、商売所3における実績に関わる情報のことであり、品出しや欠品などの何らかの行為・状態からの経過時間を示す経過時間情報、商売所3における商売活性の実績を示す商売活性実績情報、商売所3における商品量の変化(時間帯や曜日などの要因や商品種別に関する販売実績など)の実績を示す商品量実績情報、販売準備時間の実績を示す販売準備時間実績情報などで構成されている。なお、商品量実績情報は商品量情報に、販売準備時間実績情報は販売準備時間情報にそれぞれ反映されるとよい。
【0142】
なお、商売所所在地情報とアクセス(ルート)情報は、移動手段8の利用開始を検知する検知装置7から出力される検知情報に含まれる移動手段8および移動手段に関する情報とともに行動活性範囲を判断するための判断材料に用いられる。また、商売所形態情報、販売準備時間情報、受入情報、在庫情報、品出し情報、商品量情報、見切り商品情報、棚卸情報、経過時間情報、商売活性実績情報は、それぞれ商売活性を判断するための判断材料に用いられる。商売所情報はこれに限定されるものではなく、利用者2の行動活性範囲の判断や商売活性判断の元となる情報があれば、商売所情報に含まれることとなる。
【0143】
図44は、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図である。
【0144】
同図は、移動手段利用開始検知媒体23が乗車券23−1と利用者端末アドレス読取媒体23−2で構成され、利用者端末検知装置7が乗車駅構内へのパスゲートとして機能する自動改札7−1である場合の具体例を示す。電車などの公共交通機関では、省人力化のために駅構内へのパスゲートとなる自動改札7−1を設置していることが多く、この自動改札7−1を活用する。同図において、利用者端末アドレス読取媒体23−2は読取媒体作成装置37にてあらかじめ作成されており、利用者2が作成された利用者端末アドレス読取媒体23−2を乗車券23−1とともに自動改札7−1を通過させることで、ネットワークサービスシステムサーバ6は乗車券23−1から利用者2が目指す目的地を、また乗車券23−1から商売活性情報を配信する利用者端末(携帯端末)5−1のアドレスを取得することが出来る。情報配信に必要な情報を取得したネットワークサービスシステムサーバ6は、商売所情報DB4に記憶される情報の中から利用者2が目指す目的地の周辺において商売活性している商売所3に関する情報がないかを検索する。この検索の際には、利用者2が移動手段の利用によって生じる到着時間を加味して、到着時間内に商売活性している商売所3を検索対象としてもよい。到着時間には移動手段によって生じる時間と、移動手段を利用し終わってから目的の商売所まで行くことにより生じる時間とがあるが、その両方を加味することが好ましく、大まかに移動手段によって生じる分のみを加味することとしてもよい。これは利用者2が移動手段の利用後に「行ってもいいかな」と思える範囲は、一般に徒歩5〜10分と言われており、長くとも20分を越えることはないとされているためである。もちろん利用者2が目指す目的地の周辺においてとは、この利用者2が移動手段の利用後に「行ってもいいかな」と思える範囲でなくてはならない。また、目的地周辺における商売所3だけでなく、目的地までの沿線における商売所3に関する商売活性情報を含めてもよい。ネットワークサービスシステムサーバ6は、DB検索の結果、商売活性情報が取得できれば、利用者2の持つ利用者端末5−1へ情報配信する。
【0145】
この方法によれば、利用者2は自らが望むときだけ、利用者端末アドレス読取媒体23−2を用いることでネットワークサービスシステムサーバ6からの情報を利用者端末5−1に受信することが出来る。利用者2には情報配信を受け取るか、受け取らないかの選択の余地があり、常に情報配信されるような煩わしさがないという利点がある。なお、利用者2が乗車券23−1の併用が煩わしく感じる場合には、乗車券23−1の情報を券売機などの装置により、利用者端末アドレス読取媒体23−2に直接書き込むようにしてもよい。
【0146】
図45は、図44に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャートである。
【0147】
同図において、乗車駅自動改札7−1は、検知媒体23の検知を受け付けると(ST4501)、検知媒体23から利用者端末アドレスの取得があるか否かを判断し(ST4502)、取得がなければそのまま処理を終了し、取得があれば乗車券23−1から目的地情報を取得し(ST4503)、取得した利用者端末アドレスに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報と乗車券7−1から取得した目的地情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST4504)、処理を終了する。
【0148】
図46は、図44における読取媒体作成装置を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図である。
【0149】
同図において、利用者2は自らの持つ利用者端末5を直接、読取媒体作成装置37に接続して、そのアドレス情報5−2をダウンロードするか、自ら確認して読取媒体作成装置37に入力する。アドレス情報5−2を取得した読取媒体作成装置37は種々の記憶方式の中から適した方法を用いて、利用者端末アドレス読取媒体23−2を作成し、出力する。ここで言うところの種々の記憶方式によって作成される記憶媒体とは、例えば磁性体記憶媒体、IC(集積回路)記憶媒体、及び1次元や2次元のバーコードなどのことを示す。読取媒体作成装置37は乗車券の発券装置などの近くに設置するとよく、場合によっては発券装置と併設、もしくは一体になっていてもよい。
【0150】
図47は、図46とは別の場合の、ネットワークを介して利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図である。
【0151】
同図において、利用者2は自らの持つ利用者端末5のアドレス情報5−2を自ら確認し、ネットワーク10−3を介して読取媒体作成装置37に接続されるネットワーク端末38に入力する。アドレス情報5−2を取得した読取媒体作成装置37は種々の記憶方式の中から適して方法を用いて、利用者端末アドレス読取媒体23−2を作成し、人手による送付を用いて利用者2の元に届けるか、利用者端末アドレス読取媒体情報23−3をネットワーク端末38にダウンロードして、ネットワーク端末38から出力する。
【0152】
図48は、図47とはさらに別の場合の、ネットワークを介して利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図である。
【0153】
同図において、図47に示すようなネットワーク端末38を用いず、利用者2は利用者端末5を用いて読取媒体作成装置37にアドレス情報5−2を送信し、利用者端末アドレス読取媒体情報23−3を利用者端末5に直接ダウンロードする場合である。こうすることで図44における利用者端末アドレス読取媒体23−2の役割を利用者端末5で代用することが出来る。
【0154】
図49は、図44とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図である。
【0155】
同図は、移動手段利用開始検知媒体23が定期券23−4で構成される場合である。同図において、ここで言うところの定期券23−4とは、公共交通機関を利用するための利用区間を設定したパスのことであり、利用区間とともに利用期間が記載されているものが一般的であるが、このうち利用区間の情報を用いて、ネットワークサービスシステムサーバ6は利用者2が目指す目的地を取得する。
【0156】
図50は、図49における定期券を用いた場合の情報配信の仕組みの具体例を説明するブロック図である。
【0157】
同図において、定期券発券機39であらかじめ発券された定期券23−4には利用者端末5のアドレス情報5−2が書き込まれているので、利用者2は図44と同様の情報配信を受けることが出来る。なお、定期券を用いても、利用者端末アドレスを定期券に書き込まず、図44と同様(乗車券が定期券に置き換わる)に利用者端末アドレス読取媒体23−2を用いることで、利用者2の意思により利用者端末アドレス読取媒体23−2を用いなければ不要な情報配信を受けなくて済む。
【0158】
図51は、図50に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャートである。
【0159】
同図において、乗車駅自動改札7−1は、定期券23−4の検知を受け付けると(ST5101)、定期券23−4から利用者端末アドレスの取得があるか否かを判断し(ST5102)、取得がなければそのまま処理を終了し、取得があれば、さらに定期券から目的地情報の取得ありか否かを判断し(ST5103)、目的地情報の取得があれば、定期券23−4から取得した利用者端末アドレスに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報と同じく定期券23−4から取得した目的地情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5104)、処理を終了する。ST5103で目的地情報の取得がなければ、定期券23−4から取得した利用者端末アドレスに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5105)、処理を終了する。ST5102で利用者端末アドレスが取得されなければ情報配信はされない。
【0160】
図52は、定期券発券機を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図である。
【0161】
同図は、図50に示すブロック図に対応する。同図において、利用者2は図46と同様の行為を定期券発券機39に対して実行する。利用者端末5のアドレス情報5−2を取得した定期券発券機39は、取得したアドレス情報5−2を書き込んだ定期券23−4を発券する。定期券23−4にアドレス情報5−2を記憶させるための記憶方式は、定期券23−4の記憶方式に準じるとよい。
【0162】
図53は、図50とは別の場合の、図49における定期券を用いた場合の情報配信の仕組みの具体例を説明するブロック図である。
【0163】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6のDBに自らが使用する定期券23−4と利用者端末5の情報をあらかじめ登録した利用者2は、定期券23−4を自動改札7−1に通過させると、自動改札7−1からネットワークサービスシステムサーバ6に検知した定期券コード23−5が送信され、定期券コード23−5を取得したネットワークサービスシステムサーバ6は、利用者情報DB40に記憶される情報の中から定期券コード23−5に関連づけられた利用者端末5−1のアドレス情報5−2を取得し、商売活性情報があれば情報配信する。
【0164】
図54は、図53に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャートである。
【0165】
同図において、乗車駅自動改札7−1は、定期券23−4の検知を受け付けると(ST5401)、定期券23−4から利用者端末アドレスの取得があるか否かを判断し(ST5402)、取得があれば、さらに定期券から目的地情報の取得ありか否かを判断し(ST5403)、目的地情報の取得があれば、定期券23−4から取得した利用者端末アドレスに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報と同じく定期券23−4から取得した目的地情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5404)、処理を終了する。ST5403で目的地情報の取得がなければ、定期券23−4から取得した利用者端末アドレスに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5405)、処理を終了する。ST5402で取得がなければ、定期券23−4から定期券コードの取得があるか否かを判断し(ST5406)、取得がなければそのまま処理を終了し、取得があれば、さらに定期券から目的地情報の取得ありか否かを判断し(ST5407)、目的地情報の取得があれば、定期券23−4から取得した定期券コードに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報と同じく定期券23−4から取得した目的地情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5408)、処理を終了する。ST5407で目的地情報の取得がなければ、定期券23−4から取得した定期券コードに、あらかじめ自動改札7が有する移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信して(ST5409)、処理を終了する。
【0166】
図55は、図53に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャートである。
【0167】
同図において、ネットワークサービスシステムサーバ6は、定期券コードの取得を受け付けると(ST5501)、定期券コードに対応する利用者端末アドレスが利用者情報DB40にあるか否かを判断し(ST5502)、あれば定期券コードに対応する利用者端末アドレスを送信先として利用者情報DB40から取得して(ST5503)、処理を終了する。この処理により、定期券コードに対応する利用者端末アドレスがなければ情報配信しないように出来る。
【0168】
図56は、定期券発券機を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図である。
【0169】
同図は、図53に示すブロック図に対応する。同図において、利用者2はあらかじめ定期券発券機39で発券された定期券23−4に記載される、いわば定期券の個体識別コードとも言える定期券コード23−5と、利用者端末5のアドレス情報5−2を確認し、ネットワーク10−3を介してネットワークサービスシステムサーバ6に接続されるネットワーク端末38に入力する。定期券コード23−5とアドレス情報5−2を取得したネットワークサービスシステムサーバ6は、取得したこれらの情報を関連づけて利用者情報DB40に記憶する。
【0170】
図57は、図44、図49とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図である。
【0171】
同図は、図46〜48に示すようにあらかじめ発券された利用者端末アドレス読取媒体23−2を、図44もしくは図49に示すような自動改札7−1で検知するのではなく、移動体の乗車口7−2で検知する場合である。同図において、移動体に利用者2が乗り込む乗車口7−2で、利用者端末アドレス読取媒体23−2に記憶される情報を読み取る。比較的規模が小さく自動改札が設置されていない駅から利用者2が乗車しなければならない場合や、電車のように駅構内が基本的に存在しないバスやタクシーに特に有効な方法である。もちろん本発明の実施形態における移動手段の利用には移動体への乗車が必然であるため、自動改札の設置に関わらず、移動体の乗車口7−2を用いてもよい。ここで言うところの移動体とは、電車車両、バス車両及びタクシー車両のことを示す。
【0172】
図58は、図57における具体例を示すブロック図である。
【0173】
同図において、移動体の乗車口7−2付近には車内検知装置7−3があらかじめ設置されており、利用者2が移動体への乗車の際に利用者端末アドレス読取媒体23−2を車内検知装置7−3に通すことによって、ネットワークサービスシステムサーバ6に検知情報が送信される。この場合の利用者端末アドレス読取媒体23−2に記憶される情報は図46〜48と同様のものでよい。また利用者端末アドレス読取媒体23−2の替わりに図52、図56と同様の定期券23−4を用いてもよい。
【0174】
図59は、図58とは別の場合の、図57における具体例を示すブロック図である。
【0175】
同図において、利用者2は移動体の壁面にあらかじめ設置された車内検知装置7−4に、自らの持つ利用者端末アドレス読取媒体23−2をかざすことによって、ネットワークサービスシステムサーバ6に検知情報が送信される。この場合の利用者端末アドレス読取媒体23−2に記憶される情報について、また定期券23−4を用いる場合については図58の場合と同様である。
【0176】
図60は、図58、図59とは別の場合の、図57における具体例を示すブロック図である。
【0177】
同図において、利用者2はあらかじめ利用者端末アドレス読取媒体23―7が下面にあらかじめ設置された靴を履いており、その靴で乗車口7−2の乗車ステップ(いわゆる乗車口階段)の上面にあらかじめ設置された車内検知装置7−5を踏むことによって、ネットワークサービスシステムサーバ6に検知情報が送信される。この場合の利用者端末アドレス読取媒体23−2に記憶される情報について、また定期券23−4を用いる場合については図58の場合と同様である。
【0178】
図61は、図57とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図である。
【0179】
同図において、乗車口23−8が移動体への乗車を示す情報が記憶される、いわば情報タグで、利用者端末5−3がこれまでに示す利用開始検知装置7の役割を合わせて担う。
【0180】
図62は、図61におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図である。
【0181】
同図において、利用者端末5−3は、移動手段利用開始検知媒体(移動体に設置された位置情報タグ)23−8を用いて、移動手段8の利用開始を検知する機能と、検知結果をネットワークサービスシステムサーバ6に送信する機能と、その返信情報として商売活性情報をネットワークサービスシステムサーバ6から受信する手段と、受信した情報をHM出力部に出力する機能とを有する。
【0182】
図63は、図62に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャートである。
【0183】
同図において、利用者端末5−3は、移動体に設置された位置情報タグ23−8から移動手段8の利用開始を示す情報を取得すると(ST6301)、記憶部(メモリ部35)から、ネットワークサービスシステムサーバ6からの返信先となる利用者端末アドレスを取得し(ST6302)、目的地情報の取得ありか否かを判断し(ST6303)、目的地情報の取得があれば、利用者端末5−3自体から取得した利用者端末アドレスに、取得した目的地情報と位置情報タグ23−8から取得した移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信する(ST6304)。ST6303で目的地情報の取得がなければ、利用者端末5自体から取得した利用者端末アドレスに、位置情報タグ23−8から取得した移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信する(ST6305)。さらに、利用者端末5−3は、返信情報として商売活性情報をネットワークサービスシステムサーバ6から受信すると(ST6306)、受信した商売活性情報をHM出力部へ出力して(ST6307)、処理を終了する。目的地情報は、例えば利用者端末5−3から依頼し、依頼に応じた利用者2に入力させることによって取得することが出来る。
【0184】
図64は、図61における乗車口に設置される情報タグの具体例を示す図である。
【0185】
同図において、位置情報タグ23−8は、移動体が停止した停車場所において、それぞれの停車場所に関する情報を出力する。こうすることによって、利用者2の行く先々にあらかじめ設置しなければならなかった利用開始検知装置7の役割を、この位置情報タグ23−8と位置情報タグ23−8から情報を取得してネットワークサービスシステムサーバ6に送信する利用者端末5によって代替することが出来る。
【0186】
図65は、本発明の実施形態における利用者端末に配信される商売活性情報の具体的な表示例を示す図である。
【0187】
同図において、(a)が図10に示す「商品が入荷したばかり」の商売活性に、(b)が図11に示す「販売期限切れ前の値引き販売」の商売活性に、(c)が図12に示す「販売準備の完了」の商売活性にそれぞれ対応する。
【0188】
図66は、移動手段が利用者が自ら運転する乗用車である場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図である。
【0189】
同図において、移動手段利用開始検知媒体23に相当するのが、いわゆるエンジンと呼ばれる移動体の動力源23−9である。ネットワークサービスシステムサーバ6で検索の対象となる商売所3は、目的地の設定の有無に関わらず、商売活性している最寄の商売所3に関する情報であったり、例えばカーナビゲーションシステムなどによって目的地が設定された場合には、設定された目的地の周辺や寄り道先の商売所3で商売活性している情報であるとよい。目的地情報が取得できなかった場合には、移動体の動力源23−9が始動した場所(利用者2がいる現在位置と同意)から、一定範囲を行動活性範囲と見なしてもよい。なお、移動手段によって生じる到着時間を加味して商売活性した商売所3を検索してもよく、検索処理はこれまでに説明するネットワークサービスシステムサーバ6の処理と特に変わりはない。
【0190】
図67は、図66におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図である。
【0191】
同図において、移動体にあらかじめ設置された利用開始検知装置7−6は、動力源23−9の始動を検知する機能を有する。また利用者端末5−4は利用開始検知装置7−6で検知された検知結果をネットワークサービスシステムサーバ6に送信する機能、商売活性情報をネットワークサービスシステムサーバ6から受信する機能、及び受信した情報をHM出力部に出力する機能を有する。
【0192】
図68は、図67に示す機能ブロック図に対応する利用者端末(車載端末)の演算部におけるフローチャートである。
【0193】
同図において、利用者端末(車載端末)5−4は、利用者2が移動体に設置された動力源23−9を始動させることによって、移動手段8の利用開始を示す情報を取得すると(ST6801)、記憶部(メモリ部35)から、ネットワークサービスシステムサーバ6からの返信先となる利用者端末アドレスを取得し(ST6802)、目的地情報の取得ありか否かを判断し(ST6803)、目的地情報の取得があれば、利用者端末5−4自体から取得した利用者端末アドレスに、取得した目的地情報と移動体から取得した移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信する(ST6804)。ST6803で目的地情報の取得がなければ、利用者端末5−3自体から取得した利用者端末アドレスに、移動体から取得した移動手段8に関する情報を付与してネットワークサービスシステムサーバ6に送信する(ST6805)。さらに、利用者端末5−4は、返信情報として商売活性情報をネットワークサービスシステムサーバ6から受信すると(ST6806)、受信した商売活性情報をHM出力部へ出力して(ST6807)、処理を終了する。目的地情報は、例えば利用者端末5−4から依頼し、依頼に応じた利用者2に入力させることによって取得することが出来る。
【0194】
図69は、図66における利用者端末配信される商売活性情報の具体的な表示例を示す図である。
【0195】
同図において、(a)が図10に示す「商品が入荷したばかり」の商売活性に対応する。図11に示す「販売期限切れ前の値引き販売」の商売活性に対応する表示例と図12に示す「販売準備の完了」の商売活性に対応する表示例については、図65に示す表示例の表示内容と同様であるため省略する。
【0196】
図70は、図67とは別の場合の、ネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、通信端末及び利用者端末の機能ブロック図である。
【0197】
同図において、通信端末7−7にはあらかじめ移動体に設置されている、いわゆる車載式と、移動体から分離が可能な着脱式がある。利用者端末5−5の機能的役割はいわゆる表示部であり、具体例は図35と同様である。着脱式の具体例としては身近な通信端末である携帯電話を用いることも多く、具体的には乗用車である移動体に利用者2が乗っている場合は、通信端末7−7としての役割で機能し、利用者2が降りた場合にはこれまでに示す利用者端末5−1のように機能するとよい。
【0198】
【発明の効果】
以上記載の本発明によれば、人は生来、何かの行動に移す(つまり腰を上げる)までに多大のエネルギを要するものであり、一度行動の実行がなされればその次の行動には比較的、気楽に移されるものであるという特徴に配慮し、これまでの広告配信の仕組みのように利用者の行動に関する活性度合をあげるのではなく、例えば「よっこらせ」と利用者の腰が上がったところ、いわゆる行動活性の状態を検知して情報を配信することによって、利用者が次の行動へ気軽に移してもらうことが出来るので、利用者は情報を受け取ってからすぐ商売所を訪れやすい。
【0199】
また、本発明によれば、訪れた利用者をがっかりさせるような商売不活性の状態では積極的な広告をあえて実行せずに、商売活性した状態になった時点での情報を行動活性した利用者に配信することによって、相対的なメリハリによって生まれる商売所の活き活きした魅力の維持に貢献し、情報を受け取ってからすぐ訪れた利用者は訪れるたびに商売活性した商売所の雰囲気を味わうことが必然的に多くなり、商売所の活性したイメージを利用者に刷り込むことが出来る。
【0200】
さらに、本発明によれば、基本的に移動手段の利用開始の検知と利用者が自ら指定した情報配信先のアドレス情報だけであるので、利用者にどのようなときにどのように情報取得されてどのように利用されているかを説明することができる。つまり、利用者にとっても、移動手段の利用を開始すると即、システムからの情報が自らが指定した利用者端末に情報配信されることにより、移動手段の利用開始時の検知情報のみがシステムの提供するサービスに使われている仕組みであることについて感覚的にわかりやすい。よって、納得する説明責任を仕組みの中で果たすことは、システムの利用に安心感を持たすことが出来る。もちろん、本発明の仕組みによれば、利用者に例えば「もしかして(システムに)監視されているのではないか?」などといったシステムに対する不信感が芽生えることがなく、利用者自らが提供する情報によって自身のプライバシが著しく損ねると判断される恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンセプトを説明するブロック図
【図2】図1における商売所及び商売活性の定義を説明するブロック図
【図3】図1における「▲1▼検知したその時」の場合について具体的に説明するブロック図
【図4】図1における「▲2▼移動手段の利用によって生じる到着時間を加味した後のその時」の場合について具体的に説明するブロック図
【図5】図4における到着時間を加味した商売活性情報の具体例を説明するブロック図
【図6】本発明のコンセプトを実現するシステム全体図を説明するブロック図
【図7】図6とは別形態のシステム全体図を説明するブロック図
【図8】商売所における商売所情報について具体的に説明するブロック図
【図9】図8とは別の場合の、商売所における商売所情報について具体的に説明するブロック図
【図10】図2の説明に示す「商品が入荷したばかり」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図
【図11】図2の説明に示す「販売期限切れ前の値引き販売」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図
【図12】図2の説明に示す「販売準備の完了」に関する商売活性の具体例を説明するブロック図
【図13】本発明の実施形態におけるネットワークサービスシステムサーバのハードブロック図
【図14】本発明の実施形態における利用手段検知装置のハードブロック図
【図15】本発明の実施形態における商売所端末のハードブロック図
【図16】本発明の実施形態における利用者の有する利用者端末のハードブロック図
【図17】本発明の実施形態におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図
【図18】図17に示す機能ブロック図に対応する商売所端末とネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図19】図17に示す機能ブロック図に対応する利用開始検知装置、ネットワークサービスシステムサーバ及び利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図20】図17に示す機能ブロック図に対応する利用開始検知装置、ネットワークサービスシステムサーバ及び利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図21】図17に示す機能ブロックの機能をより詳しく説明する機能ブロック図
【図22】図17に示す機能ブロックの機能をより詳しく説明する機能ブロック図
【図23】図21に示す機能ブロック図に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図24】図22に示す機能ブロック図に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図25】図23および図24における行動活性範囲の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図26】図24における行動活性範囲の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図27】図24における到着時間の算出処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図28】図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図29】図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図30】図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図31】図8および図9に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図32】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図33】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図34】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図35】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図36】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図37】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図38】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図39】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図40】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図41】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図42】図23および図24における商売活性の判断処理の具体例を示すネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図43】図13に示すネットワークサービスシステムサーバの商売所情報DBに記憶される商売所情報の具体例を説明するブロック図
【図44】本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図
【図45】図44に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャート
【図46】図44における読取媒体作成装置を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図
【図47】図46とは別の場合の、ネットワークを介して利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図
【図48】図47とはさらに別の場合の、ネットワークを介して利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図
【図49】図44とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図
【図50】図49における定期券を用いた場合の情報配信の仕組みの具体例を説明するブロック図
【図51】図50に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャート
【図52】定期券発券機を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図
【図53】図50とは別の場合の、図49における定期券を用いた場合の情報配信の仕組みの具体例を説明するブロック図
【図54】図53に対応する乗車駅自動改札の演算部におけるフローチャート
【図55】図53に対応するネットワークサービスシステムサーバの演算部におけるフローチャート
【図56】定期券発券機を用いた利用者端末アドレス読取媒体の発行方法の具体例を説明するブロック図
【図57】図44、図49とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図
【図58】図57における具体例を示すブロック図
【図59】図58とは別の場合の、図57における具体例を示すブロック図
【図60】図58、図59とは別の場合の、図57における具体例を示すブロック図
【図61】図57とは別の場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図
【図62】図61におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図
【図63】図62に示す機能ブロック図に対応する利用者端末の演算部におけるフローチャート
【図64】図61における乗車口に設置される情報タグの具体例を示す図
【図65】本発明の実施形態における利用者端末に配信される商売活性情報の具体的な表示例を示す図
【図66】移動手段が利用者が自ら運転する乗用車である場合の、本発明の実施形態における情報配信の具体例を説明するブロック図
【図67】図66におけるネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、及び利用者端末の機能ブロック図
【図68】図67に示す機能ブロック図に対応する利用者端末(車載端末)の演算部におけるフローチャート
【図69】図66における利用者端末配信される商売活性情報の具体的な表示例を示す図
【図70】図67とは別の場合の、ネットワークサービスシステムサーバ、商売所端末、利用開始検知装置、通信端末及び利用者端末の機能ブロック図
【図71】従来の広告(情報配信)システムの仕組みを示すブロック図
【図72】人の行動モデルについて説明するブロック図
【図73】従来の利用者のTPOに配慮する情報配信の仕組みを説明するブロック図
【図74】図73に示す従来のシステムの問題を説明するブロック図
【符号の説明】
2 利用者
3 商売所
4 商売所情報DB
5 利用者端末
6 ネットワークサービスシステムサーバ
7 利用開始検知装置
8 移動手段
9 商売所端末
10 ネットワーク
23 移動手段利用開始検知媒体
Claims (10)
- 利用者が目的地までの移動に用いる移動手段の利用開始を検知することによって、該移動手段の利用で次の行動に気楽に移せる状態である行動活性したと見なす利用者を検知し、該行動活性したと見なした利用者の有する利用者端末を介して情報を配信する情報配信システムであって、
商品やサービスを提供してその対価から利益を得る商売を行う場である商売所に関する商売所情報を受信する商売所情報受信手段と、
前記商売所情報受信手段によって受信した前記商売所情報を記憶する商売所情報データベースと、
前記利用者による前記移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される検知情報を受信する検知情報受信手段と、
前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報に基づいて、前記利用者の行動活性範囲を判断する行動活性範囲判断手段と、
前記行動活性範囲判断手段によって判断した前記利用者の行動活性範囲内に所在する前記商売所を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報に基づいて選択する商売所選択手段と、
前記商売所選択手段が選択した前記商売所について、前記商売所が利用者を呼び込みたい状態または前記商売所にとって都合が良くなった状態である商売活性か否かを判断するための判断材料を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報から取得する商売活性判断材料取得手段と、
前記商売活性判断材料取得手段によって取得した前記商売活性の判断材料となる前記商売所情報に基づいて、前記商売活性の状態であるか否かを判断する商売活性判断手段と、
前記商売活性判断手段が前記判断材料に基づいて商売活性していると判断した前記商売所がある場合には、商売活性と判断された判断材料が示す前記商売所に関する前記商売所情報を商売活性情報として抽出する商売活性情報抽出手段と、
前記商売活性情報抽出手段によって抽出された前記商売活性情報を、前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記利用者または前記利用者端末に関する情報に基づいて前記利用者端末へ送信する情報送信手段と
を有することを特徴とする情報配信システム。 - 前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報および前記利用者の現在位置に基づいて、該現在位置から前記移動手段の利用による移動で前記商売所選択手段によって選択された各商売所へ至るまでの間に生じる到着時間を算出する到着時間算出手段をさらに有し、
前記商売活性判断手段は、前記到着時間算出手段によって算出された前記到着時間内に商売活性している予定の商売所を前記商売活性の状態であると判断することを特徴とする請求項1に記載の情報配信システム。 - 請求項1または請求項2に記載の情報配信システムより配信される前記商売活性情報を受信する情報受信手段と、
前記情報受信手段によって受信された情報を前記利用者に対して出力する情報出力手段と
を有することを特徴とする利用者端末。 - 利用者が目的地までの移動に用いる移動手段の利用開始を検知することによって、該移動手段の利用で次の行動に気楽に移せる状態である行動活性したと見なす利用者を検知し、該行動活性したと見なした利用者の有する利用者端末を介して情報を配信する情報配信方法であって、
商品やサービスを提供してその対価から利益を得る商売を行う場である商売所に関する商売所情報を商売所情報受信手段に受信すると、
前記商売所情報受信手段によって受信した前記商売所情報を商売所情報データベースに記憶し、
さらに前記利用者による前記移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される検知情報を検知情報受信手段に受信すると、
前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報に基づいて前記利用者の行動活性範囲を判断し、
判断した前記利用者の行動活性範囲内に所在する前記商売所を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報から選択し、
選択した前記商売所について、前記商売所が利用者を呼び込みたい状態または前記商売所にとって都合が良くなった状態である商売活性か否かを判断するための判断材料を前記商売所情報データベースに記憶する前記商売所情報から取得し、
取得した前記商売活性の判断材料となる前記商売所情報に基づいて、前記商売活性の状態であるか否かを判断し、
前記判断材料に基づいて商売活性していると判断した前記商売所がある場合には、商売活性と判断された判断材料が示す前記商売所に関する前記商売所情報を商売活性情報として抽出し、
抽出された前記商売活性情報を、前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記利用者または前記利用者端末に関する情報に基づいて前記利用者端末へ送信することを特徴とする情報配信方法。 - 前記検知情報受信手段によって受信した前記検知情報に含まれる前記移動手段の利用に関する情報および前記利用者の現在位置に基づき、該現在位置から前記移動手段の利用による移動によって選択された各商売所へ至るまでの間に生じる到着時間を算出し、
算出された前記到着時間内に商売活性している予定の商売所を前記商売活性の状態であると判断することを特徴とする請求項4に記載の情報配信方法。 - 前記移動手段は利用者が乗り降りする停車駅を持つ公共交通機関の移動手段であって、該移動手段の前記利用者による利用開始を検知する検知装置が前記駅構内と構外とを隔てるパスゲートとして設置された自動改札機である場合に、
前記検知手段の検知情報は、前記自動改札機を通過した前記利用者の検知を示す検知情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報配信方法。 - 前記移動手段は公共交通機関の移動手段であって、該移動手段の利用者による利用開始を検知する検知装置が乗客を輸送する輸送媒体である移動体である場合に、
前記利用者による移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される前記検知情報は、前記公共交通機関において前記移動体へ乗り込む利用者の検知を示す検知情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報配信方法。 - 前記移動手段は前記利用者が自ら運転して自らの移動に用いる移動体である場合に、
前記利用者による移動手段の利用開始を検知する検知装置から出力される前記検知情報は、前記移動体の動力源始動の検知を示す検知情報であることを特徴とする請求項4または5に記載の情報配信方法。 - 前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を上回った場合、または前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を維持していた場合、または前記商売所が提供できる商品・サービス量があらかじめ定める基準を上回ってからの経過時間があらかじめ定める時間内であった場合、または前記商売所が提供できる商品・サービスの販売期限を遡って実施する見切り販売の商品・サービスがあって販売期限が切れていないかと見切り販売対象の商品・サービスが売り切れていないかとの両方を満たす場合、または前記商売所が提供できる商品・サービスの販売準備完了もしくは前記利用者の前記到着時間内に販売準備完了する場合のいずれかを前記商売活性の判断基準とすることを特徴とする請求項4または5に記載の情報配信方法。
- 前記判断材料に基づいて商売活性していると判断した前記商売所がない場合には、前記商売活性情報として何も抽出せず、何も前記利用者端末へ送信しないことを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の情報配信方法。
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