発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
図1は、実施形態による、ネットワーク5に接続される、サーバ装置10、在庫管理端末20、料金端末30、情報処理端末40および60、車両管理装置50、および携帯情報端末64を含むシステムの概略的な構成(configuration)の例を示している。
図1において、サーバ装置10は、情報処理装置であり、例えば、プロセッサ102、メモリ104、内部バス、ネットワーク・インタフェース(NW I/F)108、等を含むコンピュータであってもよい。サーバ装置10は、さらに、内部バスに結合された、記録媒体読み取り用のドライブ106、およびデータベース162を含むハードディスク・ドライブ(HDD)のような記憶装置16を含んでいる。ドライブ106は、ソフトウェアが記録された例えば光ディスクのような記録媒体164を読み取るために設けられている。そのソフトウェアは、例えば、OS、データベース管理システム(DBMS)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。
プロセッサ102は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。メモリ104には、例えば、主記憶装置および半導体メモリ等が含まれる。
プロセッサ102は、メモリ104および/または記憶装置16に格納されたそのソフトウェアに従って動作するものであってもよい。そのソフトウェアは、記録媒体164に格納されていて、ドライブ106によって記録媒体164から読み出されてサーバ装置10にインストールされてもよい。また、代替形態として、プロセッサ102は、上述のソフトウェアの機能の少なくとも一部を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。サーバ装置10は、ネットワーク・インタフェース108を介し、さらに外部ネットワーク5を介して、在庫管理端末20、料金端末30、情報処理端末40および60、車両管理装置50および携帯情報端末64に接続され得る。
在庫管理端末20は、例えば、在庫管理用の専用情報処理端末または在庫管理ソフトがインストールされた汎用の情報処理装置(例えば、パーソナル・コンピュータ)であってもよく、ラベル発行機22およびリーダ・ライタ(R/W)24が結合されている。在庫管理端末20は、商品在庫情報を管理し、各商品の納入または入荷および在庫に関する情報をデータベース162に保存し管理する。在庫管理端末20は、販売店に配置され、例えば農家のような商品納入者または店員のようなユーザによって操作することができる。
リーダ・ライタ(R/W)24は、ユーザの操作に従って、在庫管理端末20の制御の下で、商品納入者のICカードの納入者ID(識別情報)等の情報を読み取りまたはそのICカードへ情報を書き込む。在庫管理端末20は、納入者をその納入者IDおよびパスワード等の情報で認証して、その後の操作を可能にする。
商品納入者は、在庫管理端末20上で、例えば、各商品の商品名、単位重量当り価格、単位個数、重量、販売価格、等の商品および価格情報を入力して決定してそのような商品および価格情報を含むラベルを発行する。ラベル発行機22は、納入者の操作に従って、在庫管理端末20の制御の下で、発行日時、その商品および価格情報を表すテキスト(文字、記号)、および一次元コード(バーコード)または二次元コード、等を含むラベルを用紙にプリントアウトする。ラベル発行機22は、商品を計量して価格を表す文字および一次元または二次元コードを含むラベルをプリントアウトする計量プリンタを含んでいてもよい。納入者は、そのラベルを対応する商品に貼付して、販売店によって指定された商品配列棚の位置にその商品を並べる。
在庫管理端末20は、ラベルが発行されるときに、日時、納入者ID、その納入された商品の商品コード(識別情報)、およびその納入数または入荷数等をデータベース162の商品納入情報に記録する。商品納入情報は、販売店または顧客の視点で商品入荷情報と称されてもよい。在庫管理端末20は、商品納入情報が保存または更新される度に、データベース162における各商品の商品在庫情報を更新し管理してもよい。その商品在庫情報の更新および管理は、商品納入情報が記録される度に、サーバ装置10によって行われてもよい。
料金端末30は、例えば、レジ端末(金銭登録機端末)、POS端末、等であってもよく、リーダ・ライタ(R/W)34が結合されていてもよい。料金端末30は、販売店に配置され、例えば、販売店の店員またはユーザによって操作され得る。リーダ・ライタ34は、商品のラベル情報を走査して読み取る機能または装置、およびICカードまたは電子マネー等に対して情報の書き込みと読み取りを行う機能または装置を含んでいてもよい。料金端末30は、日時、販売された商品の商品コード、およびその販売数等の商品販売情報または顧客購入履歴情報をデータベース162に保存する。料金端末30は、商品販売情報または顧客購入履歴情報が記録または更新される度に、データベース162における各商品の商品在庫情報を更新し管理してもよい。その商品在庫情報の更新および管理は、商品販売情報が記録される度に、サーバ装置10によって行われてもよい。
情報処理端末40は、販売店に配置された、例えばパーソナル・コンピュータのような情報処理装置であってもよく、リーダ・ライタ(R/W)44が結合されていてもよい。リーダ・ライタ44は、ICカード、磁気カードまたは電子マネー等に対して入力金額および/またはポイント数の書き込みおよび読み取りを行うものであってもよい。情報処理端末40は、店員、納入者または顧客のようなユーザによって操作されてもよい。情報処理端末40は、データベース162またはICカード、磁気カードもしくは電子マネーに記録された残高の金額および/またはポイント数を読み出してそのディスプレイに表示してもよい。店員、商品納入者または顧客のようなユーザは、情報処理端末40のディスプレイ上で、販売店の情報、および実際のおよび予定された商品入荷に関する情報、等を含む情報を閲覧することができる。
車両管理装置50は、例えば、発券機および精算機を含む駐車場装置を含んでいてもよい。また、車両管理装置50は、ETC(Electronic Toll Collection System、電子料金収受システム)車載器と通信して車両の入場および出場を管理し課金するためのDSRC(Dedicated Short Range Communication、専用狭域通信)機能を含む駐車場装置を含んでいてもよい。
情報処理端末60は、農家のような商品納入者の家屋または施設に配置され、ブラウザ・アプリケーションがインストールされた、例えばパーソナル・コンピュータのような情報処理装置であってもよい。商品納入者のようなユーザは、情報処理端末60のブラウザによりそのディスプレイ上で、販売店の情報、および納入者に対する商品補充依頼情報、自己の予定商品納入情報、等を含むウェブページを閲覧することができる。納入者は、情報処理端末60を操作してサーバ装置10にアクセスして、当日またはその後の自己の商品の予定納入数、予定納入日、および予定納入時間に関する予定商品納入情報を入力してデータベース162に保存することができる。
携帯情報端末64は、ブラウザ・アプリケーションおよびメーラ・アプリケーションがインストールされた、例えばタブレット端末、スマートフォン、その他の携帯端末または携帯電話機であってもよい。携帯情報端末64は、無線基地局またはアクセスポイント72を介し移動体通信網7を介してネットワーク5に接続されてもよい。携帯情報端末64は、例えば、サーバ装置10またはその他のメール・サーバ装置、等からの電子メールを受信して、そのディスプレイ上に表示することができる。顧客またはユーザは、携帯情報端末64のブラウザによりそのディスプレイ上で、販売店の情報、予定の商品入荷情報、および商品入荷情報、等を含むウェブページを閲覧することができる。
図2は、サーバ装置10のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。
プロセッサ102は、制御部1220を含み、さらに、滞在時間決定部1224、購入傾向決定部1226、納入情報決定部または入荷情報決定部1228、通知情報決定部1230、およびその他の処理部1240を含みまたはその一部を含んでいてもよい。処理部1240は、顧客の入場を検出するための検出部を含んでいてもよい。通知情報決定部1230は、新しい予定商品納入情報を検出するための情報検出部を含んでいてもよい。制御部1220は、滞在時間決定部1224、購入傾向決定部1226、納入情報決定部1228、通知情報決定部1230、および処理部1240に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
図3A〜3Jは、データベース162に格納される各情報レコードのデータ構造の例を示している。図3A〜3Jの各情報は表の形態をとってもよい。
図3Aは、車両管理装置50の発券機によって生成されデータベース162に保存される駐車券の駐車券情報のレコードのデータ構造の例を示している。その駐車券情報は、例えば、顧客ID(識別情報)または会員ID、来店日、入庫時間、および出庫時間のフィールドを含んでいる。
図3Bは、車両管理装置50によってETC車載器から顧客情報を受信して生成されデータベース162に保存される駐車場ETC情報のレコードのデータ構造の例を示している。その駐車場ETC情報は、例えば、顧客ID、来店日、入庫時間、および出庫時間のフィールドを含んでいる。
図3Cは、情報処理端末40、料金端末30またはサーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される顧客カード操作情報のレコードのデータ構造の例を示している。顧客カード操作情報は、例えば、顧客ID、来店日、端末閲覧時間、およびレジ精算時間のフィールドを含んでいる。
例えば、顧客が入店時に情報処理端末40のリーダ・ライタ44に顧客カードまたは会員カードを接触させたときに、情報処理端末40またはサーバ装置10は、情報処理端末40のディスプレイ上で顧客に対して情報を表示し、顧客カード操作情報を生成する。端末閲覧時間は、顧客が入店時に情報処理端末40のリーダ・ライタ44に、例えばICカードのような顧客カードまたは会員カードを接触させて情報を閲覧した時間または時刻を表す。また、例えば、店員または顧客が顧客カードまたは会員カードを用いて料金端末30で購入商品を精算したときに、料金端末30またはサーバ装置10は、その精算情報に基づいて顧客カード操作情報を生成する。レジ精算時間は、顧客が入店時に料金端末30のリーダ・ライタ34に、例えばICカードのような顧客カードまたは会員カードを接触させた時間または時刻を表す。
図3Dは、会員として予め登録された顧客の店舗における滞在情報のレコードのデータ構造の例を示している。その滞在情報は、例えば、顧客ID、入店時間(日時)、補正された滞在時間、平均滞在時間、補充商品の購入日の滞在時間、および補充商品の非購入日の滞在時間のフィールドを含んでいる。ここで、補充商品とは営業開始時間後に補充納入される予定の商品を表し、補充とはその予定商品納入情報(図3I)の商品の納入を表す。また、平均滞在時間は、補充商品の購入日および補充商品の非購入日の全体の平均滞在時間を表す。補充商品の非購入日は、顧客が補充商品を購入しなかったが他の商品を購入した日を表す。この場合、補充商品の購入日の滞在時間は、顧客の補充商品の購入日の平均滞在時間を表し、補充商品の非購入日の滞在時間は、顧客が補充商品を購入しなかったが他の商品を購入した日の平均滞在時間を表す。
滞在情報は、その少なくとも一部が、サーバ装置10、料金端末30、情報処理端末40、および/または車両管理装置50によって生成されて、データベース162に保存されてもよい。
図3Eは、過去の顧客購入履歴情報のレコードのデータ構造の例を示している。その過去の顧客購入履歴情報は、例えば、顧客ID、購入日、購入時間、納入者IDまたは生産者ID、商品コード、および購入数のフィールドを含んでいる。
過去の顧客購入履歴情報は、例えば、料金端末30によって商品販売情報がデータベース162に保存されたときに、その商品販売情報に基づいて、サーバ装置10および/または料金端末30、等によって生成されて、データベース162に保存されてもよい。
図3Fは、顧客購入傾向情報のレコードのデータ構造の例を示している。その顧客購入傾向情報は、例えば、顧客ID、納入者ID、商品コードのフィールドを含んでいる。
顧客購入傾向情報は、後で説明するように、例えばサーバ装置10によってデータベース162の情報に基づいて生成されてデータベース162に保存されてもよい。
図3Gは、商品在庫情報のレコードのデータ構造の例を示している。その商品在庫情報は、例えば、納入者ID、商品コード、および数量のフィールドを含んでいる。
商品在庫情報は、サーバ装置10、在庫管理端末20および/または料金端末30によって生成されてデータベース162に保存されてもよい。商品在庫情報は、当日の現在時間において、在庫管理端末20によって記録された当日の各商品の納入数の累積的な合計から、料金端末30によって記録された当日のその商品の販売数の累積的な合計を減算した数量が、その商品の在庫数量として記録されてもよい。
図3Hは、過去の商品補充情報のレコードのデータ構造の例を示している。その過去の商品補充情報は、例えば、納入者ID(生産者ID)、商品コード、納入数、納入日、および納入時間(時刻)のフィールドを含んでいる。過去の商品補充情報は、予定商品納入情報(図3I)に対応する商品納入情報に基づいて生成されたものであってもよい。過去の商品補充情報は、過去の商品納入情報の一部であってもよい。
過去の商品補充情報は、サーバ装置10および/または在庫管理端末20によって生成されてデータベース162に保存されてもよい。
図3Iは、予定商品納入情報または予定入荷情報のレコードのデータ構造の例を示している。その予定商品納入情報は、例えば、納入者ID、商品コード、予定納入数、予定納入日、および予定納入時間(時刻)のフィールドを含んでいる。
予定商品納入情報は、納入者の情報処理端末60等から受信した予定の商品納入に関する情報に基づいてサーバ装置10によって生成されてデータベース162に保存されてもよい。
図3Jは、補正された予定商品納入情報のレコードのデータ構造の例を示している。その補正された予定商品納入情報は、例えば、納入者ID、商品コード、予定納入数、予定納入日、および予定納入時間(時刻)、および補正された納入時間(時刻)のフィールドを含んでいる。
補正された予定商品納入情報は、サーバ装置10によってデータベース162の当日および過去の予定商品納入情報に基づいて生成されてデータベース162に保存されてもよい。
図4Aおよび4Bは、実施形態による、サーバ装置10によって実行される予定商品納入情報の通知のための概略的な処理のフローチャートの例を示している。
次に、図4Aを参照して、ステップ502〜524について概略的に説明する。ステップ508〜524の一部については、さらに後で図5〜15を参照して具体的に説明する。
ステップ502において、サーバ装置10のプロセッサ102(またはその処理部1240)は、顧客が販売店またはその駐車場に入場したことを検出する。その検出は、処理部1240中の検出部によって実行されてもよい。
例えば、車両管理装置20は、顧客の車両が駐車場に入ったときに、駐車券情報または駐車場ETC情報を生成してデータベース162に保存する。また、例えば、情報処理端末40は、例えばICカードのような顧客カードがそのリーダ・ライタ44の接触領域に接触したことを検出して、そのカード情報を読み取って、顧客カード操作情報を生成してデータベース162に保存する。顧客カードは、例えば、顧客情報が格納されたICカードまたは磁気カードであってもよい。サーバ装置10のプロセッサ102(処理部1240またはその検出部)は、当日の駐車券情報または駐車場ETC情報がデータベース162に保存されたときにその保存を検出して、顧客の入場を検出してもよい。また、サーバ装置10のプロセッサ102(処理部1240またはその検出部)は、当日の顧客カード操作情報がデータベース162に保存されたときにその保存を検出して、顧客の入場を検出してもよい。このようにして、販売店またはその駐車場に入場した顧客の顧客IDが決定される。
ステップ504において、プロセッサ102(またはその滞在時間決定部1224)は、データベース162のカレンダ情報に基づいて、当日の利用日区分を判定する。利用日区分は、例えば、平日、土曜日、日曜日・祝日、特別日、等の区分であってもよい。
ステップ506において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、データベース162の天気情報にアクセスして、当日の天候または天気を判定する。天候は、営業時間における天候であり、例えば、晴れ、雨、曇り、雪、等であってもよい。当日の天気情報は、店員が情報処理端末40を操作し入力してデータベース162に保存したものであっても、またはサーバ装置10がネットワーク5を介してウェブ上の天気情報サイトから自動的に取得してデータベース162に保存したものであってもよい。
ステップ508において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、データベース162におけるその顧客の過去の駐車券情報、駐車場ETC情報および顧客カード操作情報から、当日の条件と類似した条件の過去の日の顧客の滞在時間の平均値を求めまたは決定する。但し、それらの日は、顧客が何らかの商品を購入した来店日である。プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、その平均滞在時間を滞在情報としてデータベース162に保存する。その条件は、例えば、当日と同じ利用区分の過去の日の内の、当日と同じまたは類似する天候の過去の日であってもよい。プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、さらに、その過去の日の中で、その顧客が補充された商品を購入した日の平均滞在時間と、その顧客が補充された商品を購入しなかった日の平均滞在時間とを求めてそれぞれ滞在情報としてデータベース162に保存してもよい。
一方、データベース162に顧客のそのような過去の駐車券情報、駐車場ETC情報および顧客カード操作情報のいずれの情報も存在しない場合には、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、或る初期値を用いてもよい。
ステップ510において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、その顧客の補充商品を購入した日の滞在時間が、その顧客の補充商品を購入しなかった日の滞在時間より長いかどうかを判定する。その補充商品を購入した日の滞在時間が、その補充商品を購入しなかった日の滞在時間より長いと判定された場合、手順はステップ512に進む。この場合、その顧客が補充商品を購入する日は、その顧客の滞在時間がその他の日よりも長くなると期待される。
ステップ510においてその補充商品を購入した日の滞在時間が、その補充商品を購入しなかった日の滞在時間より長くない、即ちその補充商品を購入した日の滞在時間が、その補充商品を購入しなかった日の滞在時間以下であると判定された場合、手順はステップ514に進む。この場合、その顧客が補充商品を購入する日であってもその顧客の滞在時間が長くなることは期待されない。
ステップ512において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、その顧客が補充商品の入荷を待つ時間を含めたその顧客の可能性ある滞在時間を求めて、滞在情報中の補正された滞在時間としてデータベース162に保存する。可能性ある滞在時間は、推定されまたは予測された滞在時間であってもよい。
プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、例えば、その顧客の補充商品を購入した日の滞在時間および/または補充商品を購入しなかった日の滞在時間に基づいて、その顧客の全体の平均滞在時間を補正し、その補正された滞在時間を可能性ある滞在時間として決定してもよい。その際、顧客が補充商品を購入するために補充商品の入荷を待つ可能性のある追加滞在時間または延長後の限度の時間(時刻)または出場時間が求められてもよい。
ステップ514において、プロセッサ102(またはその購入傾向決定部1226)は、その顧客の過去の顧客購入履歴情報および過去の商品補充情報に基づいて、その顧客の補充商品の購入傾向、即ちその顧客がどの補充商品を購入する傾向があるかを決定する。それによって、その顧客が購入する可能性のあるまたは可能性の高い補充商品を選択することができる。プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、その顧客の補充商品の購入傾向に関する情報を顧客購入傾向情報としてデータベース162に保存する。
図4Bを参照すると、ステップ516において、プロセッサ102(またはその通知情報決定部1230)は、データベース162の商品在庫情報を取得する。ステップ518において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、商品在庫情報に基づいて、顧客の購入傾向のある商品が欠品しているまたは品切れかどうかを判定する。その商品が欠品していると判定された場合は、手順はステップ520に進む。このように、欠品している商品を選択することによって、その時点で販売店で購入可能な商品を通知対象から除外することができ、それによってその後の通知効果の低い予定商品納入情報の顧客への通知を回避することができる。その商品が欠品していないと判定された場合は、手順は図4Aおよび4Bのルーチンを出る。
代替形態として、欠品しているかどうかを判定する代わりに、その商品の在庫数量が、欠品に近い或る閾値より少ない状態かどうかが判定されてもよい。例えば、ジャガイモの在庫数または陳列数が閾値3個より少ない場合、顧客は料理するには数が少な過ぎると考えて購入せずその後のジャガイモの入荷を待つ可能性がある。このように、或る閾値より少ない商品を選択することによって、その時点で販売店で充分な数購入可能な商品を通知対象から除外することができ、それによって通知効果の低い予定商品納入情報の顧客への通知を回避することができる。
但し、図4Bに破線矢印で示されているように、ステップ514の後、ステップ516および518をスキップしてステップ520に進んでもよい。この場合、顧客の購入傾向のある商品がその時点で販売店で販売されている場合でも、その後で入荷するより新鮮な商品の入荷に関する情報の通知が可能になる。
ステップ520において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、過去の商品補充情報およびその予定商品納入情報に基づいて、予定納入時間と実際の納入時間の間の誤差に従ってその欠品商品または購入傾向ありの商品の予定商品納入情報の納入時間を補正してもよい。納入時間は、販売店または顧客の視点で入荷時間と称されてもよい。プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、例えば、過去の予定納入時間と実際の納入時間の間の誤差時間が0または無視し得る場合には、予定商品納入情報の納入時間を補正しない。プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その誤差に基づいて補正されたまたは補正されなかった予定商品納入情報を、適用される予定商品納入情報として決定する。補正された予定商品納入情報は、その商品の補正された納入時間を含んでいてもよい。補正がない場合、補正された納入時間は、結果的に補正前の元の納入時間と同じであってもよい。このように、予定商品納入情報の納入時間を過去の商品補充情報および過去の予定商品納入情報に基づいて補正することによって、より信頼性の高い納入時間を使用することができ、できるだけ顧客の期待を裏切らないようにすることができる。
ステップ522において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、適用される予定商品納入情報の中に、顧客の滞在情報の滞在時間もしくは補正後の滞在時間内にまたは待つ可能性のある限度の時間前に補充納入される予定の商品があるかどうかを判定する。顧客のその滞在時間内に補充納入される予定の商品があると判定された場合は、手順はステップ524に進む。一方、顧客の滞在時間内に補充納入される予定の商品がないと判定された場合は、手順は図4Aおよび4Bのルーチンを出る。それによって、顧客が補充商品を購入するために補充商品の入荷を待つ可能性のある滞在時間内または限度の時間の前に補充納入される予定の商品を選択することができ、通知効果の小さいまたは顧客が望まない可能性のある情報の通知を回避することができる。
ステップ524において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、ステップ522で判定されて選択された予定商品納入情報を、その顧客に通知される予定商品納入情報または予定入荷情報として決定してデータベース162に保存する。その後、手順は図4Aおよび4Bのルーチンを出る。
図5Aは、図4Aおよび4Bのフローチャートと並行してまたはその後で、サーバ装置10によって実行される予定商品納入情報を通知するための処理のフローチャートの例を示している。
図5Aを参照すると、ステップ502は図4Aのものと同様である。ステップ502の後のステップ726において、プロセッサ102(処理部1240)は、データベース162から、図4Bのステップ524で決定されたその顧客に通知される予定商品納入情報または予定入荷情報を取り出して、顧客の携帯情報端末64に送信する。予定商品納入情報または予定入荷情報は、例えば電子メールの形態で携帯情報端末64に送信されてもよい。顧客は、自己の携帯情報端末64のディスプレイ上でその選択された予定商品納入情報または予定入荷情報を表示して見る。それによって、入場した顧客に短時間で着実にその予定商品納入情報を通知することができる。
図5Bは、図4Aおよび4Bのフローチャートと並行してまたはその後で、情報処理端末40によって実行される予定商品納入情報を通知するための処理のフローチャートの例を示している。
ステップ702において、情報処理端末40は、顧客によって顧客カードがそのリーダ・ライタ44の接触領域に接触させられたことを検出する。ステップ702は、図4Aのステップ502における情報処理端末40による顧客カードの検出であってもよい。ステップ746において、情報処理端末40は、データベース162から、図4Bのステップ524で決定されたその顧客に通知される予定商品納入情報または予定入荷情報を取り出して、そのディスプレイ上に表示する。そのために、情報処理端末40は、予定商品納入情報または予定入荷情報の送信要求をサーバ装置10に送信してもよい。この場合、その要求に応答して、サーバ装置10は、データベース162からその顧客に通知される予定商品納入情報または予定入荷情報を取り出して情報処理端末40に送信する。それによって、駐車場を利用しない顧客にもその選択された予定商品納入情報を通知することができ、また、顧客の店舗での滞在中に発生した予定商品納入情報の中の選択された情報を通知することができる。
図6は、図4Aのステップ508(平均滞在時間の決定)の具体的なフローチャートの例を示している。
図7A〜7Eは、図6のフローチャートに使用される表の例を示している。
図7Aは、駐車券情報の表の例を示している。図7Bは、駐車場ETC情報の表の例を示している。図7Cは、顧客カード操作情報の表の例を示している。図7Dは、滞在情報の表の例を示している。図7Eは、顧客の過去のデータが存在しない場合における初期値を使用した滞在情報の表の例を示している。
図6を参照すると、ステップ602において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、データベース162の例えば図7Aの表のような駐車券情報を或る条件で検索して、その条件に適合する駐車券情報を抽出し取得する。その条件は、例えば、図4Aのステップ502で読み取られた顧客カードのカード情報の顧客ID、ステップ504で判定された利用日区分、ステップ506で判定された天候、および補充商品の購入の有無であってもよい。補充商品の購入の有無の条件は、例えば、補充商品を購入した日の駐車券情報のみの抽出、補充商品を購入しなかった商品購入日の駐車券情報のみの抽出、および補充商品の購入に関係なく商品購入日の駐車券情報の抽出であってもよい。補充商品を購入した日と購入しなかった日は、例えば、過去の顧客購入履歴情報(図3E)、過去の商品補充情報(図3H)、および/または通知用の予定商品納入情報(図14)に基づいて決定されてもよい。但し、駐車券情報は存在しないことがある。
ステップ604において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、ステップ602で抽出された駐車券情報の日以外の日について、データベース162の例えば図7Bの表のような駐車場ETC情報をステップ602の条件と同様の条件で検索する。それによって、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、その条件に適合する駐車場ETC情報を抽出し取得する。ステップ602で抽出された駐車券情報の日以外の日について検索することによって、同じ日の情報を重複して抽出することが回避される。但し、駐車場ETC情報は存在しないことがある。
ステップ606において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、ステップ602と604で抽出された駐車券情報と駐車場ETC情報の日以外の日について、データベース16の例えば図7Cの表のような顧客カード操作情報をステップ602の条件と同様の条件で検索する。それによって、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、その条件に適合する顧客カード操作情報を抽出し取得する。同じ日付の複数の顧客カード操作情報が存在する場合には、時間または時刻の早いものが選択されてもよい。ステップ602および604で抽出された日以外の日について検索することによって、同じ日の情報を重複して抽出することが回避される。但し、顧客カード操作情報は存在しないことがある。このように駐車券情報、駐車場ETC情報および顧客カード操作情報を取得することによって、顧客の入場に関する情報が取得される可能性が高くなる。
ステップ608において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、取得された駐車券情報、駐車場ETC情報および顧客カード操作情報のいずれかの情報があるかどうかを判定する。いずれかの情報があると判定された場合は、手順はステップ610に進む。いずれの情報もないと判定された場合は、手順はステップ612に進む。
ステップ610において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、顧客の取得された駐車券情報、駐車場ETC情報および顧客カード操作情報のいずれかの情報に基づいて、図7Dの表のようなその顧客の各平均滞在時間を算出して滞在情報としてデータベース162に保存する。平均滞在時間は、例えば、出庫時間から入庫時間を減算して得られた差の時間、およびレジ精算時間から端末閲覧時間を減算して得られた差の時間を用いて求められてもよい。また、平均滞在時間は、例えば、駐車券情報および駐車場ETC情報における、出庫時間から入庫時間を減算して得られた差の時間から、駐車場と店舗の間の平均的な移動時間を減算した時間を用いて求められてもよい。
図7Dの滞在情報には、顧客ID「000001」の顧客の、当日の入店時間8時20分、および補充商品の購入の有無に関係ない商品購入日の平均滞在時間1時間40分が含まれている。その滞在情報には、さらに、補充商品の購入日の平均滞在時間2時間2分、および補充商品を購入しなかった日(商品購入日)の平均滞在時間1時間が含まれている。
当日の入店時間は、当日の駐車券情報または駐車場ETC情報の入庫時間、または顧客カード操作情報の最初の端末閲覧時間であってもよい。補充商品の購入日の平均滞在時間は、第1の形態として、例えば、過去の顧客購入履歴情報の中で、購入商品の予定商品納入情報(図3I)の発生時またはその前に入場し、かつその商品補充情報(図3H)の納入時間の後でその補充された商品を購入した日の平均滞在時間を表していてもよい。この場合、補充商品を購入しなかった日の平均滞在時間は、それ以外の商品購入日の平均滞在時間を表していてもよい。代替的第2の形態として、補充商品の購入日の平均滞在時間は、例えば、過去の顧客購入履歴情報の中で、携帯情報端末64に予定商品納入情報を含む電子メールを送信しまたは情報処理端末40で予定商品納入情報が閲覧された後でその商品が購入された日の平均滞在時間であってもよい。この場合、補充商品を購入しなかった日の平均滞在時間は、例えば、顧客への予定商品納入情報の通知がない、顧客が情報処理端末40で予定商品納入情報を閲覧しなかった、および通知された予定商品納入情報の商品入荷を待たずに出場した商品購入日、の平均滞在時間であってもよい。補充商品の購入日の平均滞在時間は、第1と第2の形態の双方で選択された相異なる日の平均滞在時間であってもよい。
ステップ612において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、データベース162における滞在時間に関する初期値の情報に基づいて、図7Eの表のような初期値の各平均滞在時間を決定する。その初期値は、利用日区分および天候等の条件別に異なるものが使用されてもよい。
図7Eの滞在情報には、初期値として、顧客の平均滞在時間1時間、補充商品の購入日の滞在時間1時間、および補充商品を購入しなかった日の滞在時間1時間が含まれている。
このように、各滞在時間は当日の利用日区分および天候の条件に応じて決定されるので、当日の利用日区分および天候に応じた各滞在時間が求められ得る。ステップ610および612で決定された各滞在時間は、図4Aのステップ510および512で使用される。
図8Aおよび8Bは、図4Aのステップ512(滞在時間の補正)に使用される表の例を示している。
図8Aは、補正されていない滞在情報の表の例を示している。図8Bは、補正された滞在情報の表の例を示している。
図4Aの512において、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、例えば顧客の過去の滞在情報に基づいて、その顧客が補充商品の入荷を待つ時間を含めたその顧客の可能性ある滞在時間を求める。その可能性ある滞在時間は、例えば、顧客の平均滞在時間aまたは補充商品を購入した日の滞在時間bを補正しまたは延長した滞在時間eであってもよい。
そのために、プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、例えば図8Aの滞在情報の表において、顧客の補充商品を購入した日の滞在時間bと補充商品を購入しなかった日の滞在時間cとに基づいて、平均滞在時間aを補正し、補正された滞在時間eを求めてもよい。例えば、滞在時間bから滞在時間cを減算して得られた差が補正時間dとして求められ(d=b−c)、平均滞在時間aに補正時間dを加算して得られた和が、補正された滞在時間eとして求められてもよい(e=a+d)。代替形態として、例えば、補正された滞在時間eとして、補充商品を購入した日の平均の滞在時間bに補正時間d(=b−c)の2分の1を加算して得られた和が使用されてもよい(e=b+d/2)。
それによって、顧客の可能性ある滞在時間が、顧客が補充商品の入荷を待つ可能性のある追加時間を含むように、また補充商品を購入した日の平均の滞在時間bより幾分か長く設定できるであろう。
別の代替形態として、補正された滞在時間eの代わりに、補充商品を購入した日の平均の滞在時間bが、顧客が補充商品の入荷を待つ時間を含めたその顧客の可能性ある滞在時間として使用されてもよい。それによって、その顧客の可能性ある滞在時間を簡単に求めることができる。但し、この場合、補充商品を購入した日の平均の滞在時間bは平均の滞在時間なので、顧客は実際にはそれより長い時間待つ可能性がある。
プロセッサ102(滞在時間決定部1224)は、例えば図8Bの滞在情報の表のような、補正された滞在時間e=2時間42分を含む滞在情報をデータベース162に保存する。但し、ステップ512が実行されず、滞在情報が補正された滞在時間を含まないこともある。この場合、平均滞在時間aと補充商品を購入した日の平均の滞在時間bのうちのいずれか長い滞在時間が、ステップ522において可能性ある滞在時間として使用されてもよい。
例えば、図8Aにおいて、平均滞在時間a=1時間40分、補充商品を購入した日の滞在時間b=2時間2分、補充商品を購入しなかった日の滞在時間c=1時間であり、補正時間d=b−c=1時間2分であり、補正された滞在時間e=a+d=2時間42分である。図8Bにおいて、顧客は、補充商品を購入しようと判断した場合には、入店時間8時20分から2時間42分後の11時2分まで待つことが期待される。
図9は、図4Aのステップ514(商品購入傾向の決定)の具体的なフローチャートの例を示している。
図10Aおよび10Bは、図9のフローチャートに使用される表の例を示している。
図10Aは、過去の顧客購入履歴情報の表の例を示している。図10Bは、顧客購入傾向情報の表の例を示している。
図9を参照すると、ステップ622において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、図10Aの表のようなデータベース162の顧客の過去の顧客購入履歴情報に基づいて、例えば異なる日付の数を集計して、その顧客の来店回数を求める。この場合、来店回数は、その顧客の来店日数または商品購入日の日数であってもよい。例えば、顧客ID「000001」の顧客の来店回数は、100回である。
ステップ624において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、求められた来店回数が正の値かまたは0(ゼロ)回より多いかどうかを判定する。来店回数が正の値であると判定された場合は、手順はステップ626に進む。来店回数が正の値でない、即ち0回であると判定された場合は、手順はステップ636に進む。
ステップ626において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、過去の顧客購入履歴情報に基づいて、その顧客の各商品コードと各納入者IDの組合せごとに購入回数を集計して、その顧客の各納入者の商品ごとの購入回数を求める。例えば、顧客ID「000001」の顧客による納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」の購入回数は、80回である。例えば、顧客ID「000001」の顧客による納入者ID「B」の商品コード「000005」の商品「ごぼう」の購入回数は、40回である。
ステップ628において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、その顧客が購入した各納入者の各商品について、顧客の来店回数Vに対する各納入者の各商品の購入回数Pの割合(P/V)が閾値THより大きいかどうかを判定する(P/V>TH)。閾値は、例えば0.6、0.7または0.8であってもよい。例えば、納入者ID「A」の商品「大根」は、顧客の来店回数V=100回に対するその顧客の各納入者の各商品の購入回数P=80回の割合(P/V)が閾値TH=0.7より大きい場合、その顧客の購入傾向ある商品として選択され決定されてもよい。来店回数Vに対する購入回数Pの割合(P/V)が閾値より大きいと判定された場合は、手順はステップ630に進む。それによって、顧客の購入傾向の高い商品が選択され決定される。来店回数Vに対する購入回数Pの割合(P/V)が閾値より大きくないと判定された場合は、手順はステップ634に進む。
ステップ630において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、その選択された特定の納入者の特定の商品をその顧客の購入傾向がある商品と判定して、図10Bの表のような顧客購入傾向情報を生成してデータベース162に保存する。顧客購入傾向情報は、顧客ID、納入者IDおよび商品コードを含んでいる。顧客購入傾向情報は、図4Bのステップ518および520において使用される。
ステップ634において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、その顧客の過去の顧客購入履歴情報における全ての納入者および商品についてステップ628〜630の処理が実行されたかどうかを判定する。全ての納入者および商品について処理が実行されたと判定された場合には、手順は図9のルーチンを出る。未だ全ての納入者および商品について処理が完了していないと判定された場合には、手順はステップ628に戻る。
ステップ636において、プロセッサ102(購入傾向決定部1226)は、平均的な購入傾向の初期値の納入者IDおよび商品コードを顧客購入傾向情報として設定してもよい。その初期値の納入者IDおよび商品コードは、データベース162に予め登録され保存された、顧客の性別、年齢、家族構成、利用日区分、当日の天候、現在の時間の時間帯(例えば、朝、昼、夕、晩)、等の情報に応じて予め設定されていてもよい。その後、図9のルーチンを出る。
図11は、図4Bのステップ516(在庫情報の取得)に使用される商品在庫情報の表の例を示している。商品在庫情報は、どの納入者のどの商品の在庫数量が何個あるかを表している。
図4Bの516において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162の商品在庫情報の中から、図4Aのステップ514または図9のステップ630において顧客の購入傾向ありと判定された商品の商品在庫情報を抽出して取得する。
上述のように、ステップ518において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、商品在庫情報に基づいて、顧客の購入傾向のある商品が欠品しているかどうかを判定する。例えば、図11の商品在庫情報の表において、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」は、在庫数量が0(ゼロ)で欠品している。上述したように、代替形態として、欠品しているかどうかを判定する代わりに、その商品の在庫数量が或る閾値より少ないかどうかが判定されてもよい。その商品が欠品しているまたは或る閾値より少ないと判定された場合は、手順はステップ520に進む。
図12は、図4Bのステップ520(商品納入情報の決定)の具体的なフローチャートの例を示している。
図13A〜13Cは、図12のフローチャートに使用される表の例を示している。
図13Aは、予定商品納入情報の表の例を示している。図13Bは、過去の商品補充情報の表の例を示している。図13Cは、当日の、補正された予定商品納入情報の表の例を示している。
図12を参照すると、ステップ652において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162の当日の予定商品納入情報の中から、その顧客のその欠品しているもしくは少ない商品またはその購入傾向のある商品の予定商品納入情報を抽出して取得する。図13Aの予定商品納入情報の表において、例えば、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」は、予定納入日2011年9月29日、予定納入時間10時に20本納入予定であることが示されている。
ステップ654において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その顧客のそのような商品の予定商品納入情報があるかどうかを判定する。その商品の予定商品納入情報があると判定された場合は、手順はステップ656に進む。その商品の予定商品納入情報がないと判定された場合は、手順は図12のルーチンを出る。
ステップ656において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162の予定商品納入情報から、その顧客のその欠品しているもしくは少ない商品またはその購入傾向のある商品の過去の予定商品納入情報を抽出して取得する。
ステップ658において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、そのような取得された過去の予定商品納入情報があるかどうかを判定する。図13Aの予定商品納入情報の表において、例えば、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」は、過去の予定納入日2011年9月19日、予定納入時間10時に、40本納入予定であることが示されている。そのような取得された過去の予定商品納入情報があると判定された場合は、手順はステップ660に進む。そのような取得された過去の予定商品納入情報がないと判定された場合は、手順は図12のルーチンを出る。
ステップ660において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162の過去の商品補充情報から、その取得された過去の予定商品納入情報に対応する過去の商品補充情報を抽出して取得する。この場合、その取得された過去の予定商品納入情報における納入者の納入予定の商品の予定納入日に対応する同じ納入者、商品および納入日の商品補充情報が抽出される。
ステップ662において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その取得された過去の予定商品納入情報に対応する商品補充情報があるかどうかを判定する。そのような対応する商品補充情報があると判定された場合は、手順はステップ664に進む。そのような対応する商品補充情報がないと判定された場合は、手順は図12のルーチンを出る。
図13Bの過去の商品補充情報の表において、例えば、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」は、納入日2011年9月19日、納入時間11時30分に40本納入されたことが示されている。この場合、同日の図13Aにおけるその商品の予定納入時間と、図13Bにおける実際の納入時間との間には、1時間30分の誤差または遅延がある。
ステップ664において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その取得された過去の予定商品納入情報の平均の予定納入時間と、その対応する商品補充情報における平均の納入時間との間の誤差または遅延時間を、納入時間の誤差時間として算出する。前述したように、過去の予定納入時間と実際の納入時間の間の誤差時間が0または無視し得る場合には、予定商品納入情報の納入時間を補正しなくてもよい。あるいは、そのような誤差または補正がない場合、補正された納入時間は、結果的に補正前の元の予定納入時間と同じであってもよい。
図13Aの表において、例えば、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」の過去の予定納入時間の平均は、10時である。図13Bの表において、例えば、それに対応する納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」の過去の実際の納入時間の平均は、11時である。従って、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」の過去の平均予定納入時間と過去の平均納入時間の間には、1時間の誤差時間または遅延時間がある。
ステップ666において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、当日におけるその顧客の欠品しているもしくは少ない商品または購入傾向のある商品の予定商品納入情報の予定納入時間を、その誤差時間だけ補正する。プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その補正された予定納入時間をデータベース162の当日の対応する予定商品納入情報の中に保存する。このように、予定納入時間を過去の納入実績に基づいて補正することによって、信頼性の高い納入時間を使用することができる。その後、手順は図12のルーチンを出る。
図13Aの予定商品納入情報の表において、例えば、納入者ID「A」の商品コード「000001」の商品「大根」の予定納入日2011年9月29日の予定納入時間10時がその誤差時間または遅延時間1時間だけ加算補正されて、補正後の予定納入時間11時が得られる。その結果、図13Cの補正された予定商品納入情報の表において、補正された予定納入時間11時が追加的に保存される。
図4Bのステップ522において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、図13Cのような予定商品納入情報の中に、図8Bのような顧客の滞在情報の滞在時間内に補充納入される予定の商品があるかどうかを判定する。その滞在時間は、上述した、顧客が補充商品の入荷を待つ時間を含めたその顧客の可能性ある滞在時間である。その滞在時間は、補正された滞在時間がある場合はその補正された滞在時間であり、補正された滞在時間がない場合は平均滞在時間と補充商品を購入した日の平均の滞在時間のうちのいずれか長い滞在時間であってもよい。そのような商品があると判定された場合は、手順は図4Bのステップ524に進む。
例えば、図8Bの表における顧客の補正された滞在時間は8時20分〜11時2分であり、図13Cの表における補正された予定納入時間は11時である。従って、納入者ID「A」の商品「大根」は、顧客の滞在時間内に補充納入される予定である。このようにして、各顧客が商品の入荷を待つ可能性のある時間内に入荷する予定の商品の予定商品納入情報だけが抽出され選択される。
図14は、図4Bのステップ524(通知される予定商品納入情報の決定)に使用される通知用の予定商品納入情報の表の例を示している。通知用の予定商品納入情報は、例えば、納入者ID、商品コード、予定納入数、予定納入日、予定納入時間、通知の有無(1:有、0:無)を含んでいる。この場合、予定納入時間は、例えば図13Cの表におけるような補正された予定納入時間が存在する場合にはその補正された予定納入時間である。通知の“有”は、図14のような予定商品納入情報の商品の予定納入数、予定納入日および予定納入時間が、電子メール送信またはディスプレイ上での表示によって顧客に通知済みであることを示している。通知の“無”は、図14のような予定商品納入情報の商品の予定納入数、予定納入日および予定納入時間が、顧客に未だ通知されていないまたは通知されなかったことを示している。
図15は、各顧客が情報処理端末40のリーダ・ライタ44に顧客カードまたは会員カードを接触させたときに情報処理端末40のディスプレイに表示される予定商品納入情報の表示画面の例を示している。
図4Bのステップ524において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、図14のような通知用の予定商品納入情報を、その顧客に通知される予定商品納入情報または予定入荷情報として決定する。図4Aのステップ502または図5Bのステップ702において情報処理端末40で顧客カードが検出された場合、図5Bのステップ746が実行される。その際、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、その決定された予定商品納入情報に基づいて、例えば図15の表示画面のような予定商品納入情報を情報処理端末40のディスプレイに表示する。その表示画面は、顧客カードの顧客の購入傾向のある商品の予定入荷時間を含んでいる。
一方、図4Aのステップ502または図5Aのステップ502においてサーバ装置10で駐車券情報または駐車場ETC情報が検出された場合、図4Aのステップ726が実行される。その際、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、図15の表示画面のような内容の情報を含む予定商品納入情報を電子メールで顧客の携帯情報端末64に送信して、顧客に通知してもよい。
図16は、別の実施形態による、サーバ装置10によって実行される顧客の商品購入傾向を決定するための概略的な処理のフローチャートの例を示している。
ステップ502〜514は、図4Aのものと同様である。この場合、サーバ装置10のプロセッサ102は、顧客の商品購入傾向を決定してデータベース162に保存する。図16のフローチャートは、図4Bのステップ516〜524を含まない。
図17は、図16のフローチャートが実行された後で実行される、サーバ装置10によって実行される予定商品納入情報の通知のための概略的な処理のフローチャートの別の例を示している。但し、図17のフローチャートは、追加的に、図4Aおよび4Bのフローチャートが実行された後で実行されてもよい。
図17を参照すると、ステップ716において、サーバ装置10のプロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162から、納入者によって登録された新しい予定商品納入情報を抽出または検出して取得する。その検出は、通知情報決定部1230中の、新しい予定商品納入情報を検出するための情報検出部によって実行されてもよい。
ステップ718において、プロセッサ102(通知情報決定部1230)は、データベース162の顧客の滞在情報に基づいて、新しい予定商品納入情報の中に、販売店に滞在中の顧客の購入傾向のある商品があるかどうかを判定する。その商品があると判定された場合は、手順はステップ520に進む。その商品がないと判定された場合は、手順は図17のルーチンを出る。
ステップ516〜524は、図4Bのものと同様である。但し、図17に破線矢印で示されているように、ステップ518の後、ステップ516および518をスキップしてステップ520に進んでもよい。図17のフローチャートが実行された後で、図5Aおよび5Bの予定商品納入情報の通知のためのフローチャートが実行されてもよい。
図16および17の処理または図4Aおよび4Bおよび17の処理によれば、販売店に顧客が滞在している間に新しい予定商品納入情報が登録された場合に、その顧客にその購入傾向のある商品の予定納入情報を通知することができる。
上述の実施形態によれば、特定の商品の予定納入情報をその商品を購入する可能性の高い顧客にだけ選択的に通知することができ、鮮度の高い商品を顧客に販売することができる。
上述の実施形態では、産地直売店において納入される商品に関連する情報の処理について説明したが、実施形態は、その他の販売事業、店舗事業、流通事業、等にも適用可能である。また、実施形態は、例えば、パンおよび洋菓子、生菓子、総菜のような鮮度が好まれまたは賞味期限の短い商品の製造販売を行うスーパーマーケットのような小売店において、そのような商品が入荷する場合における顧客への商品の予定入荷情報の通知にも適用できる。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)記憶装置における、客の入場時間を含む前記客の入場情報を検出し、
前記記憶装置における前記客の過去の滞在情報に基づいて、前記入場情報の前記入場時間からの前記客の可能性ある滞在時間を求め、
前記記憶装置における予定商品入荷情報に基づいて、特定の商品の予定入荷時間を決定し、
前記予定入荷時間が前記可能性ある滞在時間内である場合に、前記客に対する前記特定の商品の前記予定入荷時間を含む通知情報を生成する
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記2)前記入場時間からの前記可能性ある滞在時間は、前記過去の滞在情報に基づいて、前記客の平均滞在時間および追加滞在時間を決定し、前記客の前記平均滞在時間に前記客の前記追加滞在時間を加算することによって求められるものであることを特徴とする、付記1に記載のプログラム。
(付記3)前記通知情報は、前記入場情報が検出されたとき、または前記予定商品入荷情報が新しい情報として検出されたときに、生成されるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)前記記憶装置における在庫情報に基づいて前記特定の商品が欠品しているまたは前記特定の商品の在庫数量が閾値より少ないと判定された場合に、前記特定の商品の前記予定入荷時間が決定されるものであることを特徴とする、付記1乃至3のいずれかに記載のプログラム。
(付記5)前記特定の商品の予定入荷時間が、前記特定の商品の前記予定商品入荷情報および過去の商品入荷情報に基づいて決定されるものであることを特徴とする、付記1乃至4のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)情報処理装置が、
記憶装置における、客の入場時間を含む前記客の入場情報を検出し、
前記記憶装置における前記客の過去の滞在情報に基づいて、前記入場情報の前記入場時間からの前記客の可能性ある滞在時間を求め、
前記記憶装置における予定商品入荷情報に基づいて、特定の商品の予定入荷時間を決定し、
前記予定入荷時間が前記可能性ある滞在時間内である場合に、前記客に対する前記特定の商品の前記予定入荷時間を含む通知情報を生成する
処理を実行する方法。
(付記7)客の入場時間を含む前記客の入場情報、過去の滞在情報、予定商品入荷情報を格納する記憶装置と、
前記入場情報を検出する検出部と、
前記過去の滞在情報に基づいて、前記入場情報の前記入場時間からの前記客の可能性ある滞在時間を求める滞在時間決定部と、
前記予定入荷時間が前記可能性ある滞在時間内である場合に、前記客に対する前記特定の商品の前記予定入荷時間を含む通知情報を生成する通知情報決定部と、
含む情報処理装置。