JP2000056720A - プロモーション効果判定装置、プロモーション効果判定方法および記録媒体 - Google Patents

プロモーション効果判定装置、プロモーション効果判定方法および記録媒体

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JP2000056720A
JP2000056720A JP22140298A JP22140298A JP2000056720A JP 2000056720 A JP2000056720 A JP 2000056720A JP 22140298 A JP22140298 A JP 22140298A JP 22140298 A JP22140298 A JP 22140298A JP 2000056720 A JP2000056720 A JP 2000056720A
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JP22140298A
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English (en)
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Masahiro Toriyama
正博 鳥山
Masayuki Sasagawa
雅幸 笹川
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Nomura Research Institute Ltd
Original Assignee
Nomura Research Institute Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広告の効果をより客観的、正確さを持って検
証できるプロモーション効果判定技術を提供することに
ある。 【構成】 ターゲティング条件に適合する対象顧客を、
広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さない制御顧客とに
分ける制御条件演算手段と、実験顧客に対して広告用情
報を出力する広告出力手段とを備える。また、当該実験
顧客が購入する商品が広告用情報に含まれている広告対
象商品であるか否かを判断するための第一演算手段と、
制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含まれてい
る広告対象商品であるか否かを判断するための第二演算
手段と、第一演算手段および第二演算手段の演算結果を
比較する比較手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、プロモーション
(広告または販売促進)の効果をより正確に検証するた
め、プロモーションをした客としない客との比較を行う
広告効果の判定に関する装置、方法等に関するものであ
る。
【0002】
【先行技術】(チラシ等)商品、サービスの販売促進の
手段としては、古来、広告という手段が広く使われてき
た。中でも、配達される新聞に折り込まれるいわゆる
「折り込み広告」や、店舗の前や店舗内で配布されるチ
ラシ(フライヤー)などは、マスメディアを使用していな
いので費用が比較的安く済み、資本力のない小さな店舗
でも行うことができる。例えば、単なる広告、単なる値
引き、広告+値引き、クーポンなどの組み合わせであ
る。
【0003】一方、マスメディアを用いてのキャンペー
ンなども盛んに行われている。
【0004】(マーケティング用語の定義)通常、マー
ケティングの分野では、プロモーション(promotion)
という言葉は、販売促進(セールスプロモーション)と
広告とに分類される。また、プロモーション条件とは、
ターゲットに関わる条件(ターゲティング条件)、タイミ
ングに関わる条件、刺激レベルに関わる条件、および実
験対象/制御対象に関わる条件の4条件がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した広告
では、広告の効果についての検証が正確に行えなかっ
た。更に詳しく説明する。通常、広告の効果について
は、トータルの売り上げの増加額、増加率や、入店者数
の増加などを数値化して検証することとしている。しか
し、この検証法は、近隣の競合店の様子、天候など、売
り上げを左右しそうな他の要因を考慮しないので、非常
に荒っぽいのである。
【0006】とはいえ、他によい検証方法は提案されて
いなかった。
【0007】本発明が解決しようとする課題は、広告の
効果をより客観的、正確さを持って検証できる技術を提
供することにある。
【0008】本発明は、商品販売に関して販売すればP
OS情報を収集して分析できるのと同じように、プロモ
ーションについても情報を収集し、分析できるようにし
たものである。
【0009】請求項1ないし請求項9記載の発明の目的
は、広告の効果をより客観的、正確さを持って検証でき
るプロモーション効果判定装置を提供することにある。
【0010】また、請求項10記載の発明の目的は、広
告の効果をより客観的、正確さを持って検証できるプロ
モーション効果判定装置を提供することにある。
【0011】また、請求項11記載の発明の目的は、広
告の効果をより客観的、正確さを持って検証できるプロ
モーション効果判定プログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものである。
【0013】(請求項1)請求項1記載の発明は、ター
ゲティング条件を記憶するターゲティング条件記憶手段
と、店舗へ入店した顧客を特定するための顧客特定情報
を入力する顧客特定情報入力手段と、その顧客特定情報
がターゲティング条件に適合しているか否かを判断する
とともに、ターゲティング条件に適合する対象顧客を、
広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さない制御顧客とに
分ける制御条件演算手段と、実験顧客に対して広告用情
報を出力する広告出力手段とを備えるとともに、当該実
験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれている広告
対象商品であるか否かを判断するための第一演算手段
と、制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含まれ
ている広告対象商品であるか否かを判断するための第二
演算手段と、第一演算手段および第二演算手段の演算結
果を比較する比較手段とを備えたことを特徴とするプロ
モーション効果判定装置に係る。
【0014】(用語説明)「ターゲティング条件」と
は、プロモーション条件の一種であり、顧客の属性情報
(例えば氏名、性別、生年月日、年齢層(年代)、家族
構成、所有する自動車の車種など)、入店の時間帯、曜
日など、さまざまな条件がありえる。出力される広告の
ターゲットとなるグループが選ばれる。
【0015】ターゲティング条件は一種類にかぎられ
ず、複数種類とすることもできる。すなわち、一種類な
らばキャンペーンが一種類であり、複数種類ならばキャ
ンペーンが複数種類であることを意味する。従来は、複
数のキャンペーンを同時に行うのは困難だった。
【0016】「店舗」とは、商品またはサービスを提供
可能な空間またはシステムのことである。一の店舗、デ
パートやスーパーマーケットのように一の店舗で多数種
の商品やサービスを扱う店舗の他、複数の専門店を連ね
たようなモール街も、ここにいう店舗に含まれるものと
する。また、スタンドアローンの店であるか、チェーン
店であるかを問わない。また通常は、物理的な空間を占
める店舗である。。店舗の種類によっては、サービス以
外の商品とサービスとを購入できる。例えば、店舗がガ
ソリンスタンドであれば、ガソリンという商品、洗車と
いうサービスを購入できる。
【0017】「商品」とは、対価を払って購入する品ま
たはサービスであることが原則であるが、無償である品
またはサービスを排除する趣旨ではない。
【0018】「顧客特定情報」とは、その顧客がターゲ
ティング条件に一致するか否かを判断する為に必要な情
報である。通常、リピート顧客に所有してもらうIDカ
ードに、磁気やバーコードなどによって記録した情報で
あり、顧客特定情報入力手段(カードリーダー)によって
入力する。ただし、IDカードに限られるものではな
く、電話番号、車のナンバープレートなどでもよい。前
記したIDカードとそのカードリーダーとの組み合わせ
のほか、非接触型のカードとそのカードが近くに存在す
ることを検知するセンサーとの組み合わせ、車のナンバ
ーとそのナンバープレートを読み取るリーダーなどもあ
る。カードリーダーをレジスターに設けてもよい。店舗
が銀行などの金融業の場合には、キャッシュカードでも
よい。
【0019】「制御条件演算手段」が行うターゲティン
グ条件に適合する対象顧客を、広告を渡すべき実験顧客
と広告を渡さない制御顧客とに分ける条件は、いろいろ
な条件があるが、通常は単純な分け方とする。例えば、
対象顧客に対して、入店順に9人までを実験顧客とし、
10人目を制御顧客とするなどのサイクリックな条件と
する。
【0020】広告用情報とは、例えば、新商品の紹介、
売上げ増大のための情報などである。更に具体的には特
売商品や割引商品の案内、店内イベントの案内などであ
る。この広告用情報に関連する商品は、広告対象商品と
なる。「広告出力手段」とは、入店した顧客が個別広告
情報を知りうる状態にする出力手段である。最も一般的
な手段は、いわゆる「チラシ」として紙媒体に印刷する
プリンタである。
【0021】また、買い物を終えての精算時にレジスタ
ーにおいてIDカードを読む場合、レシートあるいは別
の用紙に、広告用情報を印刷するという手段も、この
「広告出力手段」の概念に含まれるものとする。
【0022】広告出力手段としてキャッシュディスペン
サーを用いる場合には、その画面表示に広告を出力する
こととしてもよい。
【0023】広告出力手段は、複数種類の広告用情報
を、規則的または不規則的に出力することもできる。こ
こで、「規則的」な出力とは、例えば広告用情報の種類
が四種類であるとしたら、その四種類を、順々に出力す
ること、あるいは例えば、一つ目を3回、二つ目および
三つ目を2回、四つ目を1回というようにサイクリック
に出力することである。「不規則的」な出力とは、例え
ばランダムに自動的な割付にて出力することである。
【0024】(作用)予めターゲティング条件は決定さ
れ、ターゲティング条件記憶手段に記憶されている。次
に、顧客特定情報入力手段で入店した顧客の顧客特定情
報を特定する。次に、制御条件演算手段が、その顧客の
顧客特定情報がターゲティング条件に適合しているか否
かを判断する。更に、ターゲティング条件に適合する対
象顧客を、広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さない制
御顧客とに分け、広告出力手段が実験顧客に対して広告
用情報を出力する。
【0025】実験顧客、制御顧客のいずれもが買い物を
終える。ここまでが、支店にて行われたとする。する
と、第一演算手段が、実験顧客が購入する商品が広告用
情報に含まれている広告対象商品であるか否かを判断す
る。また、第二演算手段が、制御顧客が購入する商品が
前記広告用情報に含まれている広告対象商品であるか否
かを判断する。そして、比較手段が、第一演算手段およ
び第二演算手段の演算結果を比較する。
【0026】比較の結果、実験顧客のほうが制御顧客よ
りも広告対象商品を購入している確率が高ければ、広告
用情報の質が高かったと推測できる。実験顧客と制御顧
客とが差のない確率で広告対象商品を購入しているとす
れば、広告用情報の質が低かったと推測できる。
【0027】(請求項2)請求項2記載の発明は、請求
項1記載のプロモーション効果判定装置を限定したもの
であり、広告出力手段は、複数種類の広告用情報を、規
則的または不規則的に出力することとし、第一演算手段
は、広告用情報の種類との関係で、実験顧客が購入する
商品が広告用情報に含まれている広告対象商品であるか
否かを判断することとしたプロモーション効果判定装置
に係る。
【0028】(用語説明)「規則的」な出力とは、例え
ば広告用情報の種類が四種類であるとしたら、その四種
類を、順々に出力すること、あるいは例えば、一つ目を
3回、二つ目および三つ目を2回、四つ目を1回という
ようにサイクリックに出力することである。
【0029】「不規則的」な出力とは、例えばランダム
に自動的な割付にて出力することである。
【0030】(作用)実験顧客に対して複数種類の実験
が行える。例えば、広告用情報の刺激レベルを変化させ
た三種類を用意しておいたとする。すると、同じターゲ
ティング条件で選ばれた実験顧客でも、刺激レベルが異
なる広告用情報を受け取ることとなる。その結果を第一
演算手段が判断すれば、どの広告用情報の効果が高かっ
たか低かったかを、相対的に評価できる。すなわち、プ
ロモーション条件の中の刺激レベル条件の検証が行え
る。
【0031】(請求項3)請求項3記載の発明は、ター
ゲティング条件を記憶するターゲティング条件記憶手段
と、店舗へ入店した顧客を特定するための顧客特定情報
を入力する顧客特定情報入力手段と、その顧客特定情報
がターゲティング条件に適合しているか否かを判断する
ターゲティング条件演算手段と、ターゲティング条件に
適合しないが広告を渡すこととする刺激顧客とする刺激
条件記憶手段と、実験顧客および刺激顧客に対して広告
用情報を出力する広告出力手段とを備えるとともに、当
該実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれている
広告対象商品であるか否かを判断するための第一演算手
段と、刺激顧客が購入する商品が前記広告用情報に含ま
れている広告対象商品であるか否かを判断するための第
三演算手段と、第一演算手段および第三演算手段の演算
結果を比較する比較手段とを備えたことを特徴とするプ
ロモーション効果判定装置に係る。
【0032】(作用)予めターゲティング条件は決定さ
れ、ターゲティング条件記憶手段に記憶されている。次
に、顧客特定情報入力手段で入店した顧客の顧客特定情
報を特定する。次に、ターゲティング条件演算手段が、
その顧客の顧客特定情報がターゲティング条件に適合し
ているか否かを判断する。また刺激条件演算手段が、そ
の顧客の顧客特定情報が刺激条件に適合しているか否か
を判断する。そして、広告出力手段が実験顧客および刺
激顧客に対して広告用情報を出力する。
【0033】実験顧客、刺激顧客のいずれもが買い物を
終える。すると、第一演算手段が、実験顧客が購入する
商品が広告用情報に含まれている広告対象商品であるか
否かを判断する。また、第三演算手段が、刺激顧客が購
入する商品が前記広告用情報に含まれている広告対象商
品であるか否かを判断する。そして、比較手段が、第一
演算手段および第三演算手段の演算結果を比較する。
【0034】比較の結果、実験顧客のほうが刺激顧客よ
りも広告対象商品を購入している確率が高ければ、ター
ゲティング条件の設定の質が高かったと推測できる。実
験顧客と刺激顧客とが差のない確率で広告対象商品を購
入しているとすれば、ターゲティング条件の設定の質が
低かったと推測できる。
【0035】(請求項4)請求項4記載の発明は、請求
項1ないし請求項3記載のプロモーション効果判定装置
を限定したものであり、個々の顧客の購入履歴情報を記
憶する購入履歴記憶手段を備え、ターゲティング条件の
決定には購入履歴情報を用いることとしたプロモーショ
ン効果判定装置に係る。
【0036】(用語説明)「購入履歴情報」とは、顧客
が過去に何を購入したかの記録である。通常、購入した
品名、個数、価格、日時などの情報となる。いわゆるP
OS情報を、特定の顧客の情報(顧客特定情報)と結び
付けておく。
【0037】(作用)購入履歴記憶手段には、個々の顧
客の購入履歴情報を記憶してある。
【0038】したがって、ターゲティング条件を決定す
る際には、過去にZという商品を購入したことがある顧
客をターゲティング条件とする、といった使い方ができ
る。
【0039】(請求項5)請求項5記載の発明は、請求
項1ないし請求項4記載のプロモーション効果判定装置
を限定したものであり、広告用情報には、アンケート部
分を表示することとしたプロモーション効果判定装置で
ある。
【0040】(用語説明)「アンケート」とは、例え
ば、「広告への印象」や「広告されなかったら購入しな
かったか?」といった質問などである。
【0041】(作用)顧客が、広告用情報に表示された
アンケート部分に答えてくれ、そのアンケートを回収で
きれば、顧客のメッセージを収集することができる。そ
のメッセージを売上げ向上、サービス向上のほか、広告
の質の向上に生かすことができる。
【0042】(請求項6)請求項6記載の発明は、請求
項1ないし請求項5記載のプロモーション効果判定装置
を限定したものであり、広告を受け取った顧客のその後
の行動を分析するための行動データを入力する顧客行動
入力手段と、その行動データを分析するための分析用デ
ータを蓄積する分析用データベースと、行動データおよ
び分析用データを用いて演算して広告の効果を演算する
データ分析手段とを備えたプロモーション効果判定装置
に係る。
【0043】(用語説明)「行動データ」とは、例え
ば、受け取った広告を読んでいる時間データ、広告を受
け取った後にどの売り場へ出向いたか、といった映像デ
ータなどがありえる。
【0044】(作用)顧客行動入力手段が広告を受け取
った顧客のその後の行動を分析するための行動データを
入力する。そして、分析用データベースに、行動データ
を分析するための分析用データを蓄積する。
【0045】データ分析手段は、行動データおよび分析
用データを用いて演算して広告の効果を演算する。
【0046】比較手段とデータ分析手段とによって、広
告用情報の評価を行える。
【0047】(請求項7)請求項7記載の発明は、請求
項6記載のプロモーション効果判定装置を限定したもの
であり、顧客行動入力手段は、顧客が店舗に入った入店
時間を入力する入店時間入力手段と、顧客が店舗から出
る退店時間を入力する退店時間入力手段と、入店時間お
よび退店時間から滞在時間データを演算する滞在時間演
算手段とを備えて形成し、行動データは、滞在時間デー
タとしたプロモーション効果判定装置に係る。
【0048】(用語説明)「入店時間入力手段」とは、
買い物またはサービス提供を受け始める時間のことであ
る。顧客特定情報入力手段(F2)と兼ねる場合が多い。ど
の時点をもって「入店時間」とするかは、店舗によって
多少の違いがある。例えば、店舗の入り口を通過した時
刻、店舗の駐車場の利用開始時刻などである。
【0049】「滞在時間記憶手段」とは、滞在時間を記
録するデータベースである。購入履歴記憶手段が存在す
る場合には、それと兼ねる場合が多い。
【0050】(作用)顧客が入店すると入店時間入力手
段によって、入店時間が記録され、顧客が退店すると退
店時間入力手段によって、退店時間が記録される。そし
て、滞在時間演算手段が、その退店時間から入店時間を
引き算することで、滞在時間情報を演算する。その滞在
時間情報は、行動データとして分析用データベースに蓄
積し、データ分析手段が行動データおよび分析用データ
を用いて演算して広告の効果を演算する。
【0051】比較手段とデータ分析手段とによって、広
告用情報の評価を行える。
【0052】(請求項8)請求項8記載の発明は、請求
項1ないし請求項7記載のプロモーション効果判定装置
を限定したものであり、比較手段による比較結果を判定
し、判定結果の是非を出力する結果出力手段を備え、そ
の結果出力手段による非の判定出力を受けた場合に、広
告用情報の出力を停止することとしたプロモーション効
果判定装置に係る。
【0053】(用語説明)「判定出力手段」は、店舗に
本店および支店が存在する場合、少なくとも本店に一つ
は存在させる。
【0054】(作用)結果出力手段によって判定結果が
非と出力された場合、その広告は効果の薄い広告用情報
であるので、その広告用情報の出力を停止される。その
結果、効果の薄い広告は減らされ、無駄な経費の出費を
押さえることができる。
【0055】(バリエーション)判定出力手段による非の
判定出力を受けた場合に、広告用情報およびその広告用
情報に関連するデータを用いて失敗広告データベースを
自動生成する失敗広告DB生成手段を備えることとして
もよい。
【0056】(請求項9)請求項9記載の発明は、請求
項1ないし請求項8記載のプロモーション効果判定装置
を限定したものであり、比較手段による比較結果を判定
し、判定結果の是非を出力する結果出力手段を備え、そ
の判定出力手段による是の判定出力を受けた場合に、広
告用情報およびその広告用情報に関連するデータを用い
て成功広告データベースを自動生成する成功広告DB生
成手段を備えたプロモーション効果判定装置に係る。
【0057】(作用)結果出力手段によって判定結果が
是と出力された場合、その広告は効果の高い広告用情報
であり、成功事例である。その成功事例に関連するデー
タは、成功広告DB生成手段が、成功広告データベース
に自動生成する。このため、後に参考にしたい場合に、
検索などが容易である。
【0058】(請求項10)請求項10記載の発明は、
方法発明に係る。
【0059】すなわち、ターゲティング条件を予め記憶
しておくターゲティング条件記憶手順と、店舗へ入店し
た顧客を特定するための顧客特定情報を入力する顧客特
定情報入力手順と、その顧客特定情報がターゲティング
条件に適合しているか否かを判断するとともに、ターゲ
ティング条件に適合する対象顧客を、広告を渡すべき実
験顧客と広告を渡さない制御顧客とに分ける制御条件演
算手順と、実験顧客に対して広告用情報を出力する広告
出力手順と、当該実験顧客が購入する商品が広告用情報
に含まれている広告対象商品であるか否かを判断するた
めの第一演算手順と、制御顧客が購入する商品が前記広
告用情報に含まれている広告対象商品であるか否かを判
断するための第二演算手順と、第一演算手段および第二
演算手段の演算結果を比較する比較手順とを備えたプロ
モーション効果判定方法に係る(バリエーション)請求項
2乃至請求項9記載のプロモーション効果判定装置に係
る発明における各「手段」を「手順」とし、それら発明
に相当する方法発明とすることは、当然可能である。
【0060】(請求項11)請求項11記載の発明は、
コンピュータに広告の効果を検証させるプログラムを記
録した媒体に係る発明である。すなわち、ターゲティン
グ条件を予め記憶しておくターゲティング条件記憶手順
と、店舗へ入店した顧客を特定するための顧客特定情報
を入力する顧客特定情報入力手順と、その顧客特定情報
がターゲティング条件に適合しているか否かを判断する
とともに、ターゲティング条件に適合する対象顧客を、
広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さない制御顧客とに
分ける制御条件演算手順と、実験顧客に対して広告用情
報を出力する広告出力手順と、当該実験顧客が購入する
商品が広告用情報に含まれている広告対象商品であるか
否かを判断するための第一演算手順と、制御顧客が購入
する商品が前記広告用情報に含まれている広告対象商品
であるか否かを判断するための第二演算手順と、第一演
算手段および第二演算手段の演算結果を比較する比較手
順とを、コンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に係る。
【0061】(用語説明)記録媒体とは、例えば、磁気
的、光学的などの手段によるプログラム記録をした媒体
である。例えば、フロッピーディスク、光磁気ディス
ク、ハードディスクなどである。
【0062】(バリエーション)なお、請求項2乃至請求
項9記載のプロモーション効果判定装置に係る発明にお
ける各「手段」を、コンピュータに行わせる為のプログ
ラムとし、そのプログラムを記録した記録媒体に係る発
明を提供することは、当然可能である。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態及び図
面に基づいて、更に詳しく説明する。ここで使用する図
面は、図1乃至図23である。図1は、本願発明の第一
の実施の形態を示すための概念図である。図2は、本願
発明の第一の実施の形態を示すためのフローチャートで
ある。図3は、本願発明の第二の実施の形態を示すため
の概念図である。図4は、本願発明の第二の実施の形態
に表した概念のひとつを示すためのフローチャートであ
る。図5は、本願発明の第二の実施の形態に表した概念
の他のひとつを示すためのフローチャートである。図6
は、本願発明の第三の実施の形態を示すための概念図で
ある。図7は、本願発明の第四の実施の形態を示すため
の概念図である。図8は、本願発明の第四の実施の形態
を示すためのフローチャートである。図9は、本願発明
の第五の実施の形態を示すための概念図である。図10
は、本願発明の第五の実施の形態を示すためのフローチ
ャートである。図11は、本願発明の第六の実施の形態
を示すための概念図である。図12は、プリントされる
チラシの一例を示す概念図である。図13は、本願発明
を採用した店舗のレイアウトの一例を示す概念図であ
る。図14は、三つの支店を持つ店舗における購入履歴
情報の流れおよび加工の状態の一例を示すための概念図
である。図15は、三つの支店を持つ店舗における購入
履歴情報の流れおよび加工の状態の他の一例を示すため
の概念図である。図16は、店舗がガソリンスタンドで
ある場合の概念図である。図17は、プリントされるチ
ラシの例を示す図である。図18は、プリントされるチ
ラシであって、アンケート用紙となっている例を示す図
である。図19は、プロモーション条件に適合する客に
対してチラシをプリントする場合のフローチャートであ
る。図20は、店舗へ入店した客の種別を表わしたツリ
ー構造図である。図21は、実験客と制御客とを比較す
る場合のフローチャートである。図22は、実験客と刺
激客とを比較する場合のフローチャートである。図23
は、刺激レベルの差を発進した場合の分析概念図であ
る。
【0064】(図1および図2)図1および図2に示す
第一の実施の形態に基づいて説明する。
【0065】ここに示す実施の形態は、店舗へ入店した
顧客に対して個々の顧客に対応した広告を提供するため
の個別広告出力装置である。個々の顧客の購入履歴に関
する購入履歴情報J10に対応した広告用情報J30を
記憶している広告情報記憶手段F3と、店舗へ入店した
顧客を特定するための顧客特定情報J2を入力する顧客
特定情報入力手段F2と、その顧客特定情報J2に対応
した広告用情報J30を呼び出す広告情報演算手段F4
と、広告用情報J30を出力する広告出力手段F5とを
備えている。
【0066】ここにいう「店舗」は、物理的空間におい
て商品を販売する一の店舗とする。
【0067】また、「顧客」とは、当該店舗へ来店する
のが二度目以降の「リピート客」である。すなわち、初
めて来店した際には、氏名、性別、年齢、家族構成、所
有する自動車の車種などの属性情報を店舗側へ提供して
もらい、顧客特定情報J2として店舗側のデータベース
へ登録する。同時に、その顧客特定情報J2を来店時に
店舗側が把握するため、顧客特定情報J2を特定するた
めのIDカードJ21を当該顧客に所有してもらう。I
Dカード発行以後、当該店舗で買い物をすると、その精
算記録は、IDカード21の顧客特定情報J2と対応さ
せて購入履歴情報J10として購入履歴記憶手段F1た
るデータベースへ記録することとしている。購入履歴情
報J10とは、購入した品名、個数、価格、日時などで
ある。
【0068】店舗側には、IDカードJ21によって顧
客と顧客特定情報J2とを対応させるための顧客特定情
報入力手段としてのカードリーダーF2が備えられてお
り、来店した顧客は、IDカードJ21をカードリーダ
ーF2に読み取らせる。なお、IDカードJ21を忘れ
た顧客に対しては、電話番号などで代用するようにして
もよい。
【0069】購入履歴情報J10を大量にストックした
店舗側では、顧客の特性を分析し、複数のパターンに顧
客を分類するとともに、その分類に応じた広告用情報J
30を作成して広告情報記憶手段F3たるデータベース
へ記録しておく。広告用情報J30としては、例えば、
新発売の商品を購入する確率の高い顧客は「流行ウオッ
チャー客」と位置づけ、流行ウオッチャー客用の広告J
31として、新発売の商品を中心に広告するような広告
データを加工して用意しておく。特売品の購入が多い顧
客は「価格センシティブ客」と位置づけ、価格センシテ
ィブ客用の広告J32として、特売品を中心に広告する
ような広告データを加工して用意しておく。なお、この
ような顧客分類のための情報に、年齢、性別などの属性
情報を加味させることも、当然可能である。
【0070】広告情報演算手段F4は、カードリーダー
F2から読み取った顧客特定情報J21から顧客が誰で
あるか(例えば「アオタハナコ」さん)を特定し、その
顧客に対応した広告用情報J30(例えば「価格センシ
ティブ客J32」)が何であるかを演算して呼び出し、
広告用情報J30を特定広告情報J50に加工してチラ
シプリンタF51への出力命令を出す。チラシJ51の
一部には、顧客の氏名(例えば「アオタハナコ」さん)
を組み込んでカスタマイズする。顧客が複数の分類に属
するような場合には、チラシJ51の紙面との兼ね合い
で、複数の広告用情報を組み合わせることも可能であ
る。
【0071】広告情報出力手段F5としては、チラシJ
51をプリントするチラシプリンタF51である。顧客
の入店時に瞬時にプリントアウトする必要があるので、
大容量のバッファを備えている。
【0072】カスタマイズされたチラシJ51を提供さ
れた顧客が買い物を終えてレジにて精算を済ませると、
レジにおいてもIDカードJ21を読み込み、購入履歴
情報J10を追加する。この購入履歴情報J10は、店
側のデータとして有効である。
【0073】なお、図示は省略しているが、追加された
購入履歴情報J10に基づいて、また店舗の在庫状況な
どの変化に応じて広告用情報J30は、随時更新する。
【0074】(図3、図4および図5)図3、図4およ
び図5に基づいて、第二の実施の形態に基づいて説明す
る。
【0075】図3に示す実施の形態が第一の実施の形態
と異なる点は二点ある。ひとつは、広告によって割引が
なされている商品があった場合にその精算がレジにて瞬
時に行えるシステムである。もうひとつは、店舗内に顧
客が滞在時間(滞店時間)に関するデータを収集するシ
ステムである。
【0076】(図3および図4)第二の実施の形態に
は、購入情報入力演算手段F6としてPOS機能付きレ
ジスタが備えられている。このレジスタF6は、商品に
付されている商品情報たるバーコードJ6を読み取るバ
ーコードリーダーを備える。そして、バーコードJ6で
読み取られた商品が前述の特定広告情報J50に掲載さ
れた広告対象商品G1である場合には、レジスタF6に
よる精算時に、割引価格、割引率などを反映させる。
【0077】(図3および図5)第二の実施の形態にお
けるカードリーダーF2は、顧客の入店時間情報J7を
記録する。また、前述のPOS機能付きレジスタF6に
おいてIDカードを読むカードリーダーには、退店時間
情報J8を読み取る滞在時間入力手段F7が備えられて
いる。更に、入力された入店時間情報J7および退店時
間情報J8から滞在時間情報J9を演算する滞在時間演
算手段F8が備えられている。
【0078】滞在時間情報J9は、購入履歴記憶手段F
1に、購入履歴情報J10とともに記録する。そして、
次回のマーケティングに活かす。あるいは、その場の精
算において割引を行ってもよい。
【0079】(バリエーション)広告出力手段F5を設
けることなく、滞在時間情報J9を次回の、あるいはそ
の場の割引や精算に活かすシステムのみを採用するとい
う発明思想も、当然実現することができる。経験則上、
滞在時間が長いほど商品購入価格が高まる傾向があるの
で、そのような顧客には割引やサービスの追加などをし
て顧客満足度を高めるのである。また、そのようなシス
テムが、顧客の長時間滞在を誘導することにもなる。
【0080】(購入履歴情報J10の活用例)以下、購
入履歴情報J10の活用例について、列挙する。 1)1回当たりの購入額の変動が大きくない顧客に対し
ては、毎日来店することを条件に割引を行う。 2)店内の滞在時間当たりの買い物学の変動が大きくな
い顧客に対しては、滞在時間に応じた割引を行う。 3)特定銘柄を購入したことのある顧客に対し、新ブラ
ンドを割引価格で提供したり、サンプルを無料で提供し
たりする。いわゆるブランド乗り換えキャンペーンであ
る。 4)属性情報との組み合わせにおいて、ある商品のター
ゲット層で、且つ当該商品の購入経験のない顧客に対
し、当該商品を割引価格で提供したり、サンプルを無料
で提供したりする。これもまた、いわゆるブランド乗り
換えキャンペーンである。 5)過去の購入商品であって、頻繁に購入しない商品に
ついては、チラシJ51において、売場位置を示す。 6)新発売の商品を購入する傾向にある顧客に対して
は、新商品を広告にて紹介する。商品カテゴリー毎に分
析し、紹介することが効果的である。 7)当該店舗で購入したことのない顧客に、他店で買う
のと不利ではないことを広告する。例えば、当該店舗が
スーパーである場合、米屋で米を買うのと、価格は同じ
である旨を広告する。 8)頻繁に訪れてくれる顧客に対しては、同じ広告が繰
り返されないようにする。 9)商品の使い方(例えば魚についての調理法)につい
て広告する。 10)生鮮品においては、本日の出物を知らせる。 11)入店時刻の情報と組み合わせ、生鮮品等で売れ残
りが予想される商品についてのマークダウン情報を広告
する。 12)一回の買い物、あるいは一定期間の買い物の累計
金額に応じた割引について広告する。 13)来店頻度に応じた割引を実施する旨を広告する。
例えば、明日もまた買い物に来てくれたら割り引きする
旨を広告する。こうした広告を通じて来店および購買が
習慣化することを狙う。
【0081】以上は、例示列挙であり、上記の広告内
容、手段に限られるものではない。また、広告内容、手
段については、効果の有無をトレースできるようなデー
タ収集、回収を行う。
【0082】(図6)図6に基づいて、第三の実施の形
態について説明する。
【0083】図6に示す実施の形態は、広告情報出力手
段F5についてのバリエーションを示したものである。
まず、IDカードJ21にメモリチップを備え、情報の
書き込みが行えるものとする。また、カードリーダーF
21には、広告用情報J30または特定広告情報J50
を前記メモリチップに書き込むための情報書き込み装置
F52を備えているものとする。
【0084】店内A1には、IDカードJ21のメモリ
チップに書き込まれた広告情報、読み取ることができる
情報読み取り装置F53と、その読み取った情報を表示
するディスプレイF54が備えられている。顧客は、I
DカードJ21を用いて、自分用の広告をディスプレイ
表示J52にて確認し、買い物をすることができる。
【0085】(図7および図8)図7および図8に基づ
いて、第四の実施の形態について説明する。
【0086】図7および図8に示す実施の形態は、滞在
時間情報J9を駐車場の管理に用いるものである。すな
わち、自家用車で買い物にやってきた顧客は、駐車場A
2に自家用車を駐車させる際にIDカードJ21をカー
ドリーダーF2に読ませ、その段階で駐車の開始とす
る。そして、レジにて精算を済ませた場合、その金額と
退店時刻とから購入履歴情報J10を得るとともに、駐
車時間や駐車料金を管理するのである。
【0087】なお、ここにおいても、入店の際の広告を
行う広告出力手段F5を設けることなく、滞在時間情報
J9を駐車時間の管理や駐車料金の精算に活かすシステ
ムのみを採用するという発明思想も、当然実現すること
ができる。
【0088】(図9および図10)図9および図10に
基づいて、第五の実施の形態について説明する。
【0089】図9および図10に示す実施の形態は、買
い物を終えて精算を済ませた顧客に対し、再度の来店を
促す持ち帰り用広告情報を提供するものである。すなわ
ち、顧客の退店情報を確認する退店情報入力手段と、そ
の退店情報の入力を受けて持ち帰り用広告情報を出力す
る未来情報出力手段F9とを備えるのである。
【0090】「退店情報」は、購入情報入力演算手段F
6が精算終了を確認した旨の情報とする。通常は全ての
顧客に共通の情報であるが、購入履歴情報J10を用い
て、カスタマイズした広告とすることもできる。未来情
報出力手段F9はチラシプリンタF91であり、広告媒
体は紙であるので、お持ち帰り用チラシJ53となる。
【0091】退店情報入力手段が、顧客が退店する旨を
確認すると、その退店情報の入力を受けた未来情報出力
手段F9がお持ち帰り用チラシJ53をプリントする。
顧客は、当該店舗における後日の情報を受け取ることが
できる。一方、店舗側としては、当該顧客の次の来店を
促すことができる。
【0092】なお、ここにおいても、入店の際の広告を
行う広告出力手段F5を設けることなく、退店情報の入
力を受けて持ち帰り用広告情報を出力するシステムのみ
を採用するという発明思想も、当然実現することができ
る。
【0093】(図11)図11に基づいて、第六の実施
の形態について説明する。
【0094】この実施の形態は、広告情報出力手段F5
についてのバリエーションを示したものであって、その
広告情報出力手段F5は、電波による店内電波発信装置
F55および店内電波受信装置F56の組み合わせであ
る。すなわち、PHS(簡易携帯電話)を受信装置とす
るデジタル無線通信システムである。
【0095】店内電波受信装置F56は、IDカードJ
21の読み込みが終えると顧客に貸与されるものとす
る。液晶に文字を出力する方式、音声を出力する方式、
更にそれらの組み合わせがある。前者は耳の不自由な顧
客に適しており、後者は目の不自由な顧客に適してい
る。
【0096】この実施の形態によれば、紙媒体が不要で
ある。また、顧客の買い物中に広告用情報J30が更新
された場合であっても、その更新された情報を顧客が受
け取ることができる。
【0097】(図12)図12は、チラシJ51の表示
方式の一例を示したものである。このチラシJ51に
は、一番上に顧客の氏名を入れてカスタマイズした広告
であり、その下には広告のテキスト部分を表し、その下
には店舗のレイアウトを表示したものである。テキスト
部分とレイアウト部分とで対応がある場合には、線で結
んでいる。また、現在位置を目立つように表示してい
る。このようなチラシJ51としておけば、店舗のレイ
アウトが表示されているので、顧客が店舗内の目的地へ
早くたどり着けたり、合理的に動いたりするのに寄与す
る。また、店舗内のレイアウトを変更した場合におい
て、レイアウト後に初めて来店した顧客が戸惑うおそれ
が小さくなる。
【0098】なお、図示は省略したが、チラシJ51に
は、アンケート部分を表示することもできる。顧客が、
チラシJ51に表示されたアンケート部分に答えてく
れ、そのアンケートを回収できれば、顧客のメッセージ
を収集することができる。そのメッセージを売上げ向
上、サービス向上に生かすことができる。 (アンケートの例) (1)貴女は、以前よく購入されていたXを最近はお買
いあげになりませんがどうしてですか? 「1.Xに飽きた 2.他店よりも高い 3.品揃えが
悪い 4.その他」 (2)貴女は、このようなパターンのチラシはお好きで
すか? 「1.いつもこのパターンがよい 2.時々このパター
ンが入っているとよい3.あまり好きではない」 (バリエーション)上記した図12に示す例はチラシJ
51の表示方式として説明したが、お持ち帰り用チラシ
J53においても応用できる。
【0099】(図13)図13は、店内のレイアウトの
例を示したものである。店舗内の空間には、売場空間A
4と、顧客特定情報入力手段F2の設置場所との間に、
チラシJ51を閲覧するための閲覧空間A3を備えたこ
とが特徴である。閲覧空間A3には、図6にて示したよ
うな広告の出力形式、すなわちディスプレイ表示J52
のような形式の場合、ディスプレイF54WO閲覧空間
A3に設置する。
【0100】チラシJ51を受け取った顧客は、閲覧空
間A3においてチラシJ51を閲覧することができる。
したがって、店舗の入り口付近で、顧客の流れが滞るこ
とがない。
【0101】なお、売場空間A4と店舗の出口との間に
はレジF6、お持ち帰り用チラシJ53をプリントする
チラシプリンタ91を設置しているが、出口とチラシプ
リンタ91との間にも閲覧空間を設けることとしてもよ
い。
【0102】(図14および図15)図14および図1
5に示すのは、複数の支店と、それらを統括する本部と
で構成された組織における購入履歴情報の流れおよび加
工の状態の例を示すための概念である。支店と本部と
は、通信手段でつながれている。 (図14)図14に示す概念では、支店毎に収集した購
入履歴情報J10を、本部において記憶し、情報加工お
よび個々の顧客に対応するための広告用情報J30を作
成するために演算し、広告用情報J30を、顧客へ出力
するものである。購入履歴情報J10を入力したA支店
の入力手段は本部の入力手段への送信手段を、本部の入
力手段は前記送信手段に対応した受信手段を備える。ま
た、演算手段によって広告用情報J30を得た本部の出
力手段は支店の出力手段への送信手段を、支店の出力手
段は前記送信手段に対応した受信手段を備える。
【0103】まず、図14に示す構成の個別広告出力装
置が設置されている店舗へ入店した者は、店舗に対し
て、自らを特定するための顧客特定情報J2を入力して
登録し、顧客となる。顧客特定情報J2は、店舗へ入店
した顧客によって、顧客特定情報入力手段F2を介し
て、当該支店にて入力され、必要であれば本部にも送
る。
【0104】買い物またはサービスの提供を受けると、
その情報は、顧客特定情報J2と一致させて購入履歴情
報J10となり、当該支店にて入力されるとともに、本
部へも送る。したがって、本部において、支店における
購入履歴情報J10を多数集めることができる。そし
て、本部では、送られてきた購入履歴情報J10をもと
にして、顧客ごとに購入履歴情報J10に対応した個別
の広告用情報J30を用意し、広告情報記憶手段F3へ
記憶する。
【0105】再び一の支店店舗へ入店した顧客は、顧客
特定情報J2を入力してから入店する。すると、顧客特
定情報入力手段F2が顧客を特定するための顧客特定情
報J2を入力する。すると、広告情報演算手段がその顧
客特定情報J2に対応した広告用情報J30を呼び出
し、広告出力手段F5がその広告用情報J30を出力す
る。顧客特定情報J2と広告用情報J30とを合わせて
カスタマイズした広告を出力してもよい。
【0106】このように、顧客は、自らの購入履歴情報
J10に基づいた広告を受け取ることができる。
【0107】(図15)図15では、支店毎に記憶手
段、演算手段をも備えている。そして、本部からの広告
用情報J30は利用するものの、支店毎の実情や独自情
報に基づいて、その広告用情報J30の修正、加工を行
うことができる。
【0108】(店舗とセンターとに配置すべきハードウ
エア)本店支店関係をまとめると、以下のようになる。
【0109】店舗とセンターとにいずれのハードウエア
を配置すべきかという組み合わせについては、 {顧客DB(DBとは、「データベース」のこと。以下
同じ)、購買履歴DB、コンテンツDB(広告情報記憶
手段F3)、プロモーション条件DB、反応DB、・・
・}×{全部センター、一部センター一部店舗、全部店
舗} の組み合わせがすべて有り得る。
【0110】なお、上記の組み合わせには、論理的と物
理的の両面の意味でバリエーションがある。例えば、物
理的には本部に集中していても、論理的には本部と店舗
にある、ということも可能である。すなわち、実態とし
てのデータベースは本部のコンピュータ内に格納されて
いても、その内容が本部にしか見られないものと、店舗
でしか見られないものがある。
【0111】なお、論理的な場合については「本部と店
舗とで共有する場合」がさらに追加される。本部と店舗
とで共有する、とは、本部と店舗のいずれでも見ること
ができる部分があるということである。例えば、購買履
歴DB、顧客DB、反応DBは本部に集中させ、プロモ
ーション条件DBは本部用と店舗用の両方、コンテンツ
DBも本部用と店舗用の両方を存在させるのである。
【0112】(図16)図16は、「店舗」としてガソリ
ンスタンドを選択した場合を示す概念図である。
【0113】「顧客特定情報J2」としては、顧客に所
有してもらうIDカードJ21およびカードリーダーF
2の組み合わせとしているが、ガソリンスタンドへは車
で来店するのが普通であるから、車のナンバーとそのナ
ンバープレートを読み取るリーダーとすることもでき
る。
【0114】顧客特定情報入力手段には、補助入力装置
を付属することもできる。例えば、テンキー、キーボー
ド、タッチパネル、タッチペンとタッチパネルとの組み
合わせ、音声入力装置などである。
【0115】また、補助入力手段は、購入履歴情報J1
が蓄積されていない顧客、すなわち新規顧客である旨の
顧客特定情報を記録した新規顧客カードを備えるととも
に、カードリーダーF2は、新規顧客カードに記録され
た顧客特定情報を読み取ることができるように形成す
る。したがって、店舗の店員は、カードリーダーに新規
顧客カードへ記録された顧客特定情報を読み取らせれば
よく、新規顧客であっても、通常の顧客のように扱うこ
とができる。また、この場合、チラシの広告用情報は、
新規顧客専用の情報と例えば、「ご入会有り難うござい
ました。」などの挨拶、店舗の一般的な説明、特売品の
案内、キャンペーンなど、あるいはそれらの情報を組み
合わせたものなどである。
【0116】また、補助入力手段は、顧客所有カードを
忘れて来店した顧客である旨の顧客特定情報を記録した
忘れ客対応カードを備えるとともに、カードリーダー
は、忘れ客対応カードに記録された顧客特定情報を読み
取ることができるように形成する。したがって、店舗の
店員は、カードリーダーに忘れ客対応カードへ記録され
た顧客特定情報を読み取らせればよく、カード忘れ顧客
であっても、通常の顧客のように扱うことができる。こ
の場合、忘れ客対応カードに記録された顧客特定情報を
読み取った場合、チラシの広告用情報は、カード忘れ顧
客専用の情報とする。例えば、「ポイントが貯まらない
ので、次回のご来店の際にはカードをお忘れなく」など
の注意喚起を一律の情報を必ず入れるとする。
【0117】ところで、顧客特定情報入力手段F2が読
み取った顧客特定情報J2が、同じカードを続けて読ま
せるくらいの短い時間内に前回読み取った顧客特定情報
J21と同じ場合には、チラシプリンターがチラシJ5
1を出力しないように形成している。このため、同じチ
ラシを、たくさんプリントすることを防止できる。これ
により、例えばチラシに割引券が添付されているような
場合に、不当にたくさんの割引券を入手するということ
を防止できる。
【0118】(チラシ受け取り拒否客への対応)広告用
情報を入店した顧客が受け取らなかった場合に対処する
為、受け取り拒否情報を入力する拒否情報入力手段と、
その受け取り拒否情報を記憶する拒否情報記憶手段とを
備える。すなわち、拒否情報入力手段が広告用情報を入
店した顧客が受け取らなかった場合に、受け取り拒否情
報を入力する。そして、その受け取り拒否情報は、拒否
情報記憶手段が記憶するので、次のマーケティング、広
告戦略を練る際のデータとして用いることができる。
【0119】また、広告情報記憶手段には、広告を受け
取らなかった顧客のための拒否客用広告情報を記憶して
おき、広告情報演算手段は、受け取り拒否情報と顧客特
定情報とを対応させ、拒否顧客用広告情報を呼び出すこ
ととする。すなわち、広告を受け取らなかった顧客が再
来店した場合、広告情報記憶手段は拒否客用広告情報を
記憶しているので、広告情報演算手段は、受け取り拒否
情報と顧客特定情報とを対応させ、拒否顧客用広告情報
を呼び出し、広告出力手段がその拒否顧客用広告情報
(例えば、「今後とも広告が不要である場合には、以下
のような手続をお願いします。・・・」といった連絡事
項を印刷したチラシ)を出力する。あるいは、受け取り
拒否情報と顧客特定情報とを対応させ、広告出力手段
は、広告用情報を出力しないこととしてもよい。
【0120】(購入商品の精算)顧客が購入する商品を
精算するための購入情報入力演算手段(いわゆるPOS
レジF6)では、精算した購入商品の情報を個々の顧客
の購入履歴情報J2に追加することとている。このた
め、個々の顧客の購入履歴情報は、購入商品の精算が終
了すれば、自動的に追加されて記憶される。
【0121】また、POSレジF6は、購入する商品が
チラシに含まれている広告対象商品G1であるか否かを
判断し、広告対象商品G1である場合には、チラシに記
載された条件に従った精算を行う。そして、レシートに
その割引額の表示を行う。すると、顧客にとっては、購
買に応じた割引がなされるなど、チラシを有効に使えた
という実感が残る。なお、そのレシートには、次回の来
店を促す特売情報などを印刷することもできる。その特
売情報は、顧客ごとの購入履歴情報J10に基づいた個
別情報とすることは可能である。
【0122】(チラシの形態・図17および図18)チ
ラシは、A4版の両面印刷(縦形)としている。HTM
L方式としているので、図17に示すように、文字、絵
柄、写真などが取り込める。予め決まっている絵柄や文
章は、上下部分に事前に印刷しておき、プリントアウト
までの時間を節約する。
【0123】チラシJ51は、縦横二区分に分割した四
つの広告領域に、区分数に対応した広告用情報を表示す
るものであって、広告情報演算手段は、当該区分数に対
応した広告用情報を選択する。図17の例では、ローカ
ルイベント情報、クーポン券(実験系)を二種類、情報系
広告の四種類を選択した。見やすいうえに、全く自由な
レイアウトを組んで出力する場合と異なり、メモリーや
CPUへの負担が小さい。なお、クーポンには、精算用
のバーコードを印刷していてもよい。
【0124】図18では、事前印刷部分以外をアンケー
ト部分としている。アンケート部分とは、商品の品揃
え、店内レイアウト、店員の態度などの他、チラシその
ものの内容等に関するアンケート、例えば、文字の大き
さ、広告レイアウトなども含む趣旨である。購入履歴情
報に基づく履歴アンケート部分を表示することとしても
よい。顧客が、アンケート部分に答えてくれ、そのアン
ケートを回収できれば、顧客のメッセージを収集するこ
とができる。そのメッセージを売上げ向上、サービス向
上に生かすことができる。
【0125】(広告用情報の種類)その他、チラシへ印
刷する広告用情報J30の種類について説明する。ま
ず、新商品の紹介、売上げ増大のための情報、例えば特
売商品や割引商品の案内、店内イベントの案内などであ
る。レシピを提供したりすることもできるし、前回のシ
ョッピング時に広告対象商品を買ってもらった旨のお礼
文を掲載したりすることもできる。ネガティブ情報(例
えば前回のショッピング時に購入した商品が事故品であ
った場合に回収のお願い)などもありえる。
【0126】現在情報の入力手段、現在情報を一旦記憶
する記憶手段を備え、広告情報演算手段が、顧客特定情
報や現在情報を用いて広告用情報を特定することとして
もよい。ここで「現在情報」とは、顧客の行動に影響を
及ぼす可能性のある現在における情報のことをいう。例
えば、現在の時刻、気温、湿度など気象に関するデー
タ、為替レートなどのひとつあるいはそれらの組み合わ
せである。例えば、時刻が17時頃の場合、特売食料品
の購入履歴が多い顧客に対しては特売情報を、酒類の購
入履歴が多い顧客に対しては地ビール入荷の情報を、そ
れぞれ広告する、などである。現在情報を、在庫状況お
よび次回仕入れまでの時間とすれば、顧客の品薄感に影
響を与えたり、買い控えを抑えたりすることができた
り、在庫の整理ができたりする。
【0127】未来情報の入力手段、未来情報を一旦記憶
する記憶手段を備え、広告情報演算手段が、顧客特定情
報や未来情報を用いて広告用情報を特定することとして
もよい。ここで「未来情報」とは、顧客の行動に影響を
及ぼす可能性のある近未来の情報のことをいう。例え
ば、ローカル天気予報、ローカルイベント情報、店内の
一角における時間限定ディスカウントセール、パンの焼
き上がり時刻などである。地区の運動会の前日であれ
ば、サンドイッチ用のパン、おにぎり用の海苔などを広
告用情報として、顧客の買い忘れの防止に寄与する。明
日の天気が雨の予報であれば、車のフロントガラスクリ
ーナーの紹介を広告用情報としたりすることもできる。
【0128】(図19)ハードウエアについては、特に
図面を用いずに説明する。すなわち、プロモーション条
件を記憶している条件記憶手段と、プロモーション条件
に適合した顧客へ出力するための広告用情報を記憶して
いる広告情報記憶手段と、店舗へ入店した顧客の持つI
Dカードで顧客を特定するためのカードリーダーと、そ
のIDカードによる顧客特定情報がプロモーション条件
に適合しているか否かを判断し、適合している場合には
広告用情報を呼び出す広告情報演算手段と、広告用情報
(チラシ=フライヤー)を出力する広告出力手段(チラ
シプリンター)とを備える。また、前記条件記憶手段
は、プロモーション条件の入力手段と、顧客の属性情報
を記憶している属性情報記憶手段と、個々の顧客の購入
履歴に関する購入履歴情報を記憶している購入履歴記憶
手段と、入力手段にて入力されたプロモーション条件
と、属性情報記憶手段に記憶されている顧客の属性情報
および購入履歴記憶手段に記憶されている購入履歴情報
とを用いて、プロモーション条件に適合する顧客を抽出
する抽出手段とを備える。上記の構成は、コンピュータ
に行わせる為のプログラムとし、そのプログラムを記録
した媒体を製造することは、当然可能である。
【0129】「プロモーション条件」とは、顧客の属性
情報(例えば例えば氏名、性別、生年月日、年齢層(年
代)、家族構成、所有する自動車の車種など)、入店の
時間帯、曜日など、さまざまな条件がありえる。例え
ば、ある特定商品における購入回数、購入金額、購入頻
度または購入者の属性情報のいずれか、あるいはそれら
のいずれかの組み合わせをプロモーション条件とした
り、ある特定商品における所定期間ごとの購入金額が大
きい顧客をプロモーション条件としたり、購入履歴情報
における特定商品の購入単位が小さい顧客をプロモーシ
ョン条件としたりする。
【0130】出力される広告のターゲットとなるグルー
プが選ばれる。プロモーション条件は一種類にかぎられ
ず、複数種類とすることもできる。すなわち、一種類な
らばキャンペーンが一種類であり、複数種類ならばキャ
ンペーンが複数種類であることを意味する。キャンペー
ンには期間があるので、期間入力手段を備え、広告出力
手段は、前記期間入力手段によって特定された期間内に
のみ広告用情報を出力することとする。
【0131】「購入履歴情報」とは、顧客が過去に何を
購入したかの記録である。通常、購入した品名、個数、
価格、日時などの情報となる。いわゆるPOS情報を、
特定の顧客の情報(顧客特定情報)と結び付けておく。
【0132】なお、 フライヤー(チラシ)には、アンケ
ート部分を表示することとてもよい。ここで「アンケー
ト」とは、例えば、「広告への印象」や「広告されなか
ったら購入しなかったか?」といった質問などである。
【0133】フローチャートに基づき、作用を説明す
る。
【0134】まず、入力手段によってプロモーション条
件を入力する。続いて、抽出手段が顧客の属性情報を記
憶している属性情報記憶手段と、個々の顧客の購入履歴
に関する購入履歴情報を記憶している購入履歴記憶手段
と、入力手段にて入力されたプロモーション条件と、属
性情報記憶手段に記憶されている顧客の属性情報および
購入履歴記憶手段に記憶されている購入履歴情報とを用
いて、プロモーション条件に適合する顧客を抽出する。
そして、広告情報記憶手段は、プロモーション条件に適
合した顧客へ出力するための広告用情報を記憶してお
く。
【0135】次に、カードリーダーが、店舗へ入店した
顧客のIDカードを読み込んで顧客特定情報を入力す
る。そして、広告情報演算手段が、その顧客特定情報が
プロモーション条件に適合しているか否かを判断し、適
合している場合には広告用情報を呼び出す。そして、チ
ラシプリンターが広告用情報を印刷したチラシを出力す
る。
【0136】このようにすることによって、多数の顧客
に関するデータに基づき、プロモーション条件に適合す
る顧客にのみ広告することができる。その顧客の買い物
精算が終了したら、POS情報を用いて、顧客が購入す
る商品が広告用情報に含まれている広告対象商品である
か否かを判断することができる。
【0137】(分析の基本パターン) 「例題」今まで、当店で洗車などガソリン以外の商品を
購入したことはあるが、オイル交換を当店でしたことが
ないお客様に、5000円の高級オイルをプロモーショ
ンした。そのような条件に当てはまるお客様は、当店の
カード所有者の中で5000人見つかった。
【0138】「実験顧客と制御顧客」5000人を、2
500人ずつに分け、一方にはフライヤーを渡し(実験
顧客)、一方には渡さない(制御顧客)とする。この時
の広告のメッセージは、"オイル交換がエンジンに与え
る好影響と、ガソリンスタンドでオイル交換するほうが
カーショップで待たされないという利便性とを訴求" 「結果」所定のキャンペーン期間中に、実験顧客は25
0人がオイル交換したとすれば10%の反応であり、制
御顧客は100人がオイル交換したとすれば4%の反応
である。したがって、反応差は6%である。 「検証」6%の反応差は、広告の影響なのか、単なる偶
然なのかを統計的に検証する。広告の影響である、と判
断できた場合には、売り上げの推計、売り上げ貢献額な
どを計算する。
【0139】「ランキング」このプロモーションが、他
のプロモーションよりも優れていたか、劣っていたかを
検証し、ランキングする。ランキングの結果、上位15
位に残らなければ、プロモーションの企画を新しく変更
する。15位に残れば、全国展開する。
【0140】(上記例題の効果)単純に、2500人へ
フライヤーを渡すのではなく、広告の効果が見込めそう
な顧客をサンプリングし、その顧客(実験顧客)へ渡し
ている。このため、費用対効果が見込める広告戦略とな
る。
【0141】また、広告の効果が見込めそうな顧客であ
るにもかかわらずフライヤーを渡さない顧客(制御顧
客)も設定している。このため、広告そのものの効果を
比較検証できる。
【0142】更に、広告そのものの効果を検証できるの
で、全国展開に先駆けた試験として捉えれば、いきなり
全国展開するよりも失敗の危険率を低めることができる
と予想できる。
【0143】(図20)ハードウエアについては、特に図
面を用いずに説明するが、ターゲティング条件を記憶す
るターゲティング条件記憶手段と、店舗へ入店した顧客
の持つIDカードで顧客を特定するためのカードリーダ
ーと、その顧客がターゲティング条件に適合しているか
否かを判断するとともに、ターゲティング条件に適合す
る対象顧客を、広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さな
い制御顧客とに分ける制御条件演算手段と、実験顧客に
対して広告用情報としてのフライヤーを出力するチラシ
プリンターとを備えるプロモーション効果判定装置であ
る。そして、当該実験顧客が購入する商品が広告用情報
に含まれている広告対象商品であるか否かを判断するた
めの第一演算手段と、制御顧客が購入する商品が前記広
告用情報に含まれている広告対象商品であるか否かを判
断するための第二演算手段と、第一演算手段および第二
演算手段の演算結果を比較する比較手段とを備えてい
る。上記の構成は、コンピュータに行わせる為のプログ
ラムとし、そのプログラムを記録した媒体を製造するこ
とは、当然可能である。
【0144】「ターゲティング条件」とは、プロモーシ
ョン条件の一種であり、顧客の属性情報(例えば氏名、
性別、生年月日、年齢層(年代)、家族構成、所有する
自動車の車種など)、入店の時間帯、曜日など、さまざ
まな条件がありえる。顧客が過去に何を購入したかの記
録(購入履歴情報)も条件となり得る。
【0145】ターゲティング条件を、ある特定商品に関
するものとすれば、顧客の属性情報、購入履歴情報など
が大量に存在しても、データを絞りやすく、ハードウエ
アの負担を軽減することができる。また、広告用情報の
目的を絞りやすい。例えば、「ある特定商品における所
定期間ごとの購入金額が大きい顧客」をターゲティング
条件とする。そのような顧客は、当該特定商品を、ほぼ
定量ずつ定期的に購入する必要性のあるライフスタイル
を採っているにもかかわらず、本発明に係る店舗におい
てのみ当該特定商品を購入しているのではない、と推測
される顧客である。例えば、2ヶ月前までは、毎月のガ
ソリン購入金額が一万円前後であったのに、先月の購入
金額が三千円である顧客がいたとする。その顧客は、先
月は他のガソリンスタンドで給油した可能性が高いと推
測できる。このような顧客を、広告によって呼び戻しを
図れば、売り上げアップに貢献しやすいと考えられる。
そのような顧客の場合、顧客の属性情報、購入履歴情報
などが大量に存在しても、データを絞りやすく、ハード
ウエアの負担を軽減することができる。また、広告用情
報の目的を絞りやすい。例えば、プロモーション条件
を、「購入履歴情報における来店曜日」に絞った場合、
顧客の属性情報、購入履歴情報などが大量に存在して
も、データを絞りやすく、ハードウエアの負担を軽減す
ることができる。また、広告用情報の目的を絞りやす
い。例えば、本発明に係る店舗が水曜日の来店客数が少
ないとした場合、火曜日に来店した顧客に、水曜日限定
の特売情報を広告して水曜日の来店を促す、といったこ
とができる。
【0146】例えば、プロモーション条件を、「購入履
歴情報における来店時刻」に絞れば、顧客の属性情報、
購入履歴情報などが大量に存在しても、データを絞りや
すく、ハードウエアの負担を軽減することができる。ま
た、広告用情報の目的を絞りやすい。例えば、本発明に
係る店舗が午前中の来店客数が少ないとした場合、午後
に来店した顧客に、午前中限定の特売情報を広告して午
前中の来店を促す、といったことができる。
【0147】「特定商品の購入単位が小さい顧客」をタ
ーゲティング条件とする。そのような顧客は、例えば特
定商品がガソリンの場合に、「千円分」といった定額指
定で購入する顧客、「10リットル」といった定量指定
で購入する顧客である。このような顧客に対して、広告
によって「満タン指定」を促せば、売り上げアップに貢
献しやすいと考えられる。そのような顧客に絞った場合
には、顧客の属性情報、購入履歴情報などが大量に存在
しても、データを絞りやすく、ハードウエアの負担を軽
減することができる。また、広告用情報の目的を絞りや
すい。
【0148】ターゲティング条件は一種類にかぎられ
ず、複数種類とすることもできる。すなわち、一種類な
らばキャンペーンが一種類であり、複数種類ならばキャ
ンペーンが複数種類であることを意味する。
【0149】入店した客は、IDカードを既に持ってい
る顧客とそうでない客とに分けられる。IDカードをま
だ持っていない客は、新規にIDカードを発行するなど
して次回の来店時からは「IDカードを既に持っている
客」となってもらうが、ひとまずターゲティング条件云
々の問題では、対象外とする。
【0150】IDカードを既に持っている客の中で、タ
ーゲティング条件に合う者は、ターゲット対象者とな
る。更に、ターゲット対象者は、実験顧客と制御顧客と
に分けられる。実験顧客は、プロモーションを受ける
(フライヤーを受け取る)客でああり、制御顧客は、タ
ーゲティング条件に合っているにもかかわらずプロモー
ションを受けない客である。
【0151】ターゲティング条件に合わないターゲット
非対象者は、ターゲティング条件に合っていないにもか
かわらずプロモーションを受ける刺激顧客と、プロモー
ションを受けない非刺激顧客とに分けられる。
【0152】(図21)図21は、実験顧客と制御顧客と
を比較して、ターゲティング条件の検証を行う場合のフ
ローチャートである。
【0153】まず、ターゲティング条件を決定し、ター
ゲティング条件記憶手段に記憶させる。そして、本店支
店が存在する場合には、支店において、入店したリピー
ト客のIDカードを読み込む。そのIDカードによる顧
客特定情報がターゲティング条件に適合しているか否か
を判断する。適合していなければ、その顧客に対しては
何も行わない。
【0154】ターゲティング条件に適合している場合に
は、更に、制御条件演算手段によって広告を渡すべき客
か否かを判断する。広告を渡すべき客であれば、その客
は実験顧客であり、広告出力手段たるフライヤープリン
ターによってフライヤーが印刷され、その客がフライヤ
ーを手にすることとなる。一方、フライヤーを渡すべき
客でない場合には、その客は制御顧客であり、フライヤ
ーは手にしない。
【0155】そうして、多数の実験顧客、制御顧客が買
い物を終えてレジで精算したとする。すると、第一演算
手段が、実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれ
ている広告対象商品であるか否かを判断し、第二演算手
段が、制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含ま
れている広告対象商品であるか否かを判断する。そし
て、比較手段が、第一演算手段および第二演算手段の演
算結果を比較する。
【0156】比較の結果、実験顧客のほうが制御顧客よ
りも広告対象商品を購入している確率が高ければ、広告
用情報の質が高かったと推測できる。実験顧客と制御顧
客とが差のない確率で広告対象商品を購入しているとす
れば、広告用情報の質が低かったと推測できる。
【0157】(図22)図22は、実験顧客と刺激顧客と
を比較して、ターゲティング条件の検証を行う場合のフ
ローチャートである。
【0158】まず、ターゲティング条件を決定し、ター
ゲティング条件記憶手段に記憶させる。そして、本店支
店が存在する場合には、支店において、入店したリピー
ト客のIDカードを読み込む。そのIDカードによる顧
客特定情報がターゲティング条件に適合しているか否か
を判断する。適合していない顧客は、更に刺激を与える
客(刺激顧客)とそうでない客(非刺激顧客)とに分
け、刺激顧客にはフライヤープリンターによってフライ
ヤーを渡し、非刺激顧客にはフライヤーを渡さないもの
とする。
【0159】ターゲティング条件に適合している場合に
は、更に、制御条件演算手段によってフライヤーを渡す
べき客か否かを判断する。フライヤーを渡すべき客(実
験顧客)には、広告出力手段たるフライヤープリンター
によってフライヤーが印刷され、その客が広告を手にす
ることとなる。一方、フライヤーを渡すべき客でない場
合には、その客は制御顧客であり、フライヤーは手にし
ない。
【0160】そうして、多数の実験顧客、刺激顧客が買
い物を終えてレジで精算したとする。すると、第一演算
手段が、実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれ
ている広告対象商品であるか否かを判断し、第三演算手
段が、刺激顧客が購入する商品が前記広告用情報に含ま
れている広告対象商品であるか否かを判断する。そし
て、比較手段が、第一演算手段および第三演算手段の演
算結果を比較する。
【0161】比較の結果、実験顧客のほうが刺激顧客よ
りも広告対象商品を購入している確率が高ければ、ター
ゲティング条件の質が高かったと推測できる。実験顧客
と刺激顧客とが差のない確率で広告対象商品を購入して
いるとすれば、ターゲティング条件の質が低かったと推
測できる。
【0162】(図23)図23に基づいて、刺激レベルに
関する反応の進捗状況を説明する。ここに示すのは架空
の例であり、実際の例ではない。
【0163】図23の上部にあるのが、プロモーション
の種類に関する簡単な説明である。プロモーションID
とは、複数あるプロモーションの種類を表わす。実験メ
イトは、何に関する広告あるいは販売促進なのかを表わ
す。対象条件とは、顧客のプロモーションの対象となる
顧客の選別基準を表わす。刺激レベルとは、刺激レベル
の違いのポイントを表わす。ここでは、「洗車に関する
情報」と「お試しクーポン」との二種類を組み合わせ、
刺激レベルを0,1,2,3の四段階とした。反応監視
条件とは、どの反応をチェックするかを表わす。次に、
顧客として登録されている中で、プロモーションの対象
となる顧客の数を割り付ける。対象者を1200から2
000人、非対象者を1200人とした。
【0164】次に、割り付けた顧客が来店した数を分母
に、反応があった顧客(洗車をしてくれた客)の数を分
子にして、「反応率」をみる。
【0165】発信に対する反応の進捗状況を判断する。
刺激レベルが高いほうが反応率が高い、ということがわ
かる。なお、非対象者でも、反応率は低くない。これ
は、洗車の経験がある者が非対象者となっているからで
あろう。
【0166】(バリエーション)フライヤー(チラシ)に
は、アンケート部分を表示することとてもよい。ここで
「アンケート」とは、例えば、「広告への印象」や「広
告されなかったら購入しなかったか?」といった質問な
どである。顧客が、広告用情報に表示されたアンケート
部分に答えてくれ、そのアンケートを回収できれば、顧
客のメッセージを収集することができる。そのメッセー
ジを売上げ向上、サービス向上のほか、広告の質の向上
に生かすことができる。
【0167】広告を受け取った顧客のその後の行動を分
析するための行動データを入力する顧客行動入力手段
と、その行動データを分析するための分析用データを蓄
積する分析用データベースと、行動データおよび分析用
データを用いて演算して広告の効果を演算するデータ分
析手段とをてもよい。ここで、「行動データ」とは、例
えば、受け取った広告を読んでいる時間データ、広告を
受け取った後にどの売り場へ出向いたか、といった映像
データなどがありえる。顧客行動入力手段が広告を受け
取った顧客のその後の行動を分析するための行動データ
を分析すれば、広告用情報の評価を、異なった視点から
行える。例えば、行動データを、滞在時間データとすれ
ば、滞在時間と広告との関係が分析できる。
【0168】比較手段による比較結果を判定し、判定結
果の是非を出力する結果出力手段を備え、その結果出力
手段による非の判定出力を受けた場合に、広告用情報の
出力を停止することもできる。その場合、効果の薄い広
告は減らされ、無駄な経費の出費を押さえることができ
る。
【0169】また、判定出力手段による非の判定出力を
受けた場合に、広告用情報およびその広告用情報に関連
するデータを用いて失敗広告データベースを自動生成す
る、あるいは、その判定出力手段による是の判定出力を
受けた場合に、広告用情報およびその広告用情報に関連
するデータを用いて成功広告データベースを自動生成す
るとしてもよい。後に参考となるので便利である。
【0170】
【発明の効果】請求項1ないし請求項9記載の発明によ
れば、広告の効果をより客観的、正確さを持って検証で
きるプロモーション効果判定装置を提供することができ
た。
【0171】また、請求項10記載の発明によれば、広
告の効果をより客観的、正確さを持って検証できるプロ
モーション効果判定装置を提供することができた。
【0172】また、請求項11記載の発明によれば、広
告の効果をより客観的、正確さを持って検証できるプロ
モーション効果判定プログラムを提供することができ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第一の実施の形態を示すための概念
図である。
【図2】本願発明の第一の実施の形態を示すためのフロ
ーチャートである。
【図3】本願発明の第二の実施の形態を示すための概念
図である。
【図4】本願発明の第二の実施の形態に表した概念のひ
とつを示すためのフローチャートである。
【図5】本願発明の第二の実施の形態に表した概念の他
のひとつを示すためのフローチャートである。
【図6】本願発明の第三の実施の形態を示すための概念
図である。
【図7】本願発明の第四の実施の形態を示すための概念
図である。
【図8】本願発明の第四の実施の形態を示すためのフロ
ーチャートである。
【図9】本願発明の第五の実施の形態を示すための概念
図である。
【図10】本願発明の第五の実施の形態を示すためのフ
ローチャートである。
【図11】本願発明の第六の実施の形態を示すための概
念図である。
【図12】プリントされるチラシの一例を示す概念図で
ある。
【図13】本願発明を採用した店舗のレイアウトの一例
を示す概念図である。
【図14】三つの支店を持つ店舗における購入履歴情報
の流れおよび加工の状態の一例を示すための概念図であ
る。
【図15】三つの支店を持つ店舗における購入履歴情報
の流れおよび加工の状態の他の一例を示すための概念図
である。
【図16】店舗がガソリンスタンドである場合の概念図
である。
【図17】プリントされるチラシの例を示す図である。
【図18】プリントされるチラシであって、アンケート
用紙となっている例を示す図である。
【図19】プロモーション条件に適合する客に対してチ
ラシをプリントする場合のフローチャートである。
【図20】店舗へ入店した客の種別を表わしたツリー構
造図である。
【図21】実験客と制御客とを比較する場合のフローチ
ャートである。
【図22】実験客と刺激客とを比較する場合のフローチ
ャートである。
【図23】刺激レベルの差を発進した場合の分析概念図
である。
【符号の説明】
J10 購入履歴情報 J11,J12,J13 個々の顧客の購入履歴情報 J20 顧客特定情報(IDカード) J21
個々の顧客の特定情報 J30 広告用情報 J31
流行ウオッチャー客 J32 価格センシティブ客 J50 特定広告情報 J51
チラシ J52 ディスプレイ表示 J53
お持ち帰り用チラシ J6 対象商品情報(バーコード) J7
入店時間情報 J8 退店時間情報 J9
滞在時間情報 F1 購入履歴記憶手段 F2
顧客特定情報入力手段 F3 広告情報記憶手段 F4
広告情報演算手段 F5 広告情報出力手段 F51
チラシプリンタ F52 情報書き込み装置 F53
情報読みとり装置 F54 店内ディスプレイ F55
店内電波発信装置 F56 店内電波受信装置 F6 購入情報入力演算手段(POS機能付きレジス
タ) F7 滞在時間入力手段 F8
滞在時間演算手段 F90 未来情報出力手段 F91
チラシプリンタ G1 広告対象商品 A1 店内 A2
駐車場 A3 閲覧空間 A4
売場空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E027 BA02 BA03 BA04 BA09 EA10 EC08 3E042 CC02 CD04 EA00 5B049 BB11 BB49 CC08 CC13 CC31 DD01 DD02 DD03 EE01 EE05 EE23 FF02 FF03 FF04 GG04 GG05 GG09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ターゲティング条件を記憶するターゲティ
    ング条件記憶手段と、店舗へ入店した顧客を特定するた
    めの顧客特定情報を入力する顧客特定情報入力手段と、
    その顧客特定情報がターゲティング条件に適合している
    か否かを判断するとともに、ターゲティング条件に適合
    する対象顧客を、広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さ
    ない制御顧客とに分ける制御条件演算手段と、実験顧客
    に対して広告用情報を出力する広告出力手段とを備える
    とともに、 当該実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれてい
    る広告対象商品であるか否かを判断するための第一演算
    手段と、制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含
    まれている広告対象商品であるか否かを判断するための
    第二演算手段と、第一演算手段および第二演算手段の演
    算結果を比較する比較手段とを備えたことを特徴とする
    プロモーション効果判定装置。
  2. 【請求項2】広告出力手段は、複数種類の広告用情報
    を、規則的または不規則的に出力することとし、第一演
    算手段は、広告用情報の種類との関係で、実験顧客が購
    入する商品が広告用情報に含まれている広告対象商品で
    あるか否かを判断することとした請求項1記載のプロモ
    ーション効果判定装置。
  3. 【請求項3】ターゲティング条件を記憶するターゲティ
    ング条件記憶手段と、店舗へ入店した顧客を特定するた
    めの顧客特定情報を入力する顧客特定情報入力手段と、
    その顧客特定情報がターゲティング条件に適合している
    か否かを判断するターゲティング条件演算手段と、ター
    ゲティング条件に適合しないが広告を渡すこととする刺
    激顧客とする刺激条件記憶手段と、実験顧客および刺激
    顧客に対して広告用情報を出力する広告出力手段とを備
    えるとともに、 当該実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれてい
    る広告対象商品であるか否かを判断するための第一演算
    手段と、刺激顧客が購入する商品が前記広告用情報に含
    まれている広告対象商品であるか否かを判断するための
    第三演算手段と、第一演算手段および第三演算手段の演
    算結果を比較する比較手段とを備えたことを特徴とする
    プロモーション効果判定装置。
  4. 【請求項4】個々の顧客の購入履歴情報を記憶する購入
    履歴記憶手段を備え、ターゲティング条件の決定には購
    入履歴情報を用いることとした請求項1ないし請求項3
    記載のプロモーション効果判定装置。
  5. 【請求項5】広告用情報には、アンケート部分を表示す
    ることとした請求項1ないし請求項4記載のプロモーシ
    ョン効果判定装置。
  6. 【請求項6】広告を受け取った顧客のその後の行動を分
    析するための行動データを入力する顧客行動入力手段
    と、その行動データを分析するための分析用データを蓄
    積する分析用データベースと、 行動データおよび分析用データを用いて演算して広告の
    効果を演算するデータ分析手段とを備えた請求項1ない
    し請求項5記載のプロモーション効果判定装置。
  7. 【請求項7】顧客行動入力手段は、顧客が店舗に入った
    入店時間を入力する入店時間入力手段と、顧客が店舗か
    ら出る退店時間を入力する退店時間入力手段と、入店時
    間および退店時間から滞在時間データを演算する滞在時
    間演算手段とを備えて形成し、 行動データは、滞在時間データとしたことを特徴とする
    請求項6記載のプロモーション効果判定装置。
  8. 【請求項8】比較手段による比較結果を判定し、判定結
    果の是非を出力する結果出力手段を備え、その結果出力
    手段による非の判定出力を受けた場合に、広告用情報の
    出力を停止することとした請求項1ないし請求項7記載
    のプロモーション効果判定装置。
  9. 【請求項9】比較手段による比較結果を判定し、判定結
    果の是非を出力する結果出力手段を備え、その判定出力
    手段による是の判定出力を受けた場合に、広告用情報お
    よびその広告用情報に関連するデータを用いて成功広告
    データベースを自動生成する成功広告DB生成手段を備
    えたことを特徴とする請求項1ないし請求項7記載のプ
    ロモーション効果判定装置。
  10. 【請求項10】ターゲティング条件を予め記憶しておく
    ターゲティング条件記憶手順と、店舗へ入店した顧客を
    特定するための顧客特定情報を入力する顧客特定情報入
    力手順と、その顧客特定情報がターゲティング条件に適
    合しているか否かを判断するとともに、ターゲティング
    条件に適合する対象顧客を、広告を渡すべき実験顧客と
    広告を渡さない制御顧客とに分ける制御条件演算手順
    と、実験顧客に対して広告用情報を出力する広告出力手
    順と、 当該実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれてい
    る広告対象商品であるか否かを判断するための第一演算
    手順と、制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含
    まれている広告対象商品であるか否かを判断するための
    第二演算手順と、第一演算手段および第二演算手段の演
    算結果を比較する比較手順とを備えたことを特徴とする
    プロモーション効果判定方法。
  11. 【請求項11】コンピュータに広告の効果を検証させる
    プログラムを記録した媒体であって、 ターゲティング条件を予め記憶しておくターゲティング
    条件記憶手順と、店舗へ入店した顧客を特定するための
    顧客特定情報を入力する顧客特定情報入力手順と、その
    顧客特定情報がターゲティング条件に適合しているか否
    かを判断するとともに、ターゲティング条件に適合する
    対象顧客を、広告を渡すべき実験顧客と広告を渡さない
    制御顧客とに分ける制御条件演算手順と、実験顧客に対
    して広告用情報を出力する広告出力手順と、 当該実験顧客が購入する商品が広告用情報に含まれてい
    る広告対象商品であるか否かを判断するための第一演算
    手順と、制御顧客が購入する商品が前記広告用情報に含
    まれている広告対象商品であるか否かを判断するための
    第二演算手順と、第一演算手段および第二演算手段の演
    算結果を比較する比較手順とを、コンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
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