JP2004536356A - カスタマ・ロイヤルティを向上させるべく設計された購入インセンティブを提供するための方法および装置 - Google Patents
カスタマ・ロイヤルティを向上させるべく設計された購入インセンティブを提供するための方法および装置 Download PDFInfo
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Abstract
カスタマに購入インセンティブを提供するための方法、システム、およびコンピュータ・プログラムが開示されている。カスタマの識別情報が、小売店における購入取引の間にコンピュータ(図1のアイテム101、109)によって受け取られる。コンピュータは、カスタマの識別情報に関連付けされた購入インセンティブを、そのカスタマの購入履歴情報に基づいて決定し、それにおいて購入インセンティブは、カスタマの小売店に対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件およびカスタマに提供される報酬を含む(図2のアイテム205、図3のアイテム307)。コンピュータに結合されるプリンタが、購入インセンティブをプリントする。カスタマが、別の購入取引を行うために再度その小売店に来店したとき、コンピュータは、そのカスタマの識別情報を再度受け取り、そのカスタマがロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定する。カスタマがロイヤルティ条件を満たしている場合には、そのカスタマに報酬が与えられる。別の実施態様においては、全部または一部の処理がホスト・コンピュータおよび/またはホスト・コンピュータに結合された小売店用コンピュータによって実行される。
【選択図】図1
【選択図】図1
Description
【0001】
(関連技術に対するクロスリファレンス)
この出願は、1999年10月27日に出願された「PROVIDING PREFERRED PRICING ON FUTURE RETAIL SALES PURCHASES(将来の小売販売価格に対する好ましい価格の提供)」と題された米国仮特許出願番号60/162,009号に対する優先権を主張するものであり、当該出願は、参照を通じて本件出願に取り込まれている。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概してコンピュータの使用に関し、より詳細に述べれば、カスタマ・ロイヤルティを増加させるべくデザインされた購入インセンティブを提供するための方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツに関する。なおここで用いている「購入インセンティブ(incentive、動機付け、報奨、奨励金(品))」という用語は、望ましい購入行動または習慣を導くための任意の通知のことを言う。購入インセンティブは、たとえばクーポン、証明書、e‐メール、または販売資料の形式を取り得る。
【0003】
(背景の考察)
一般的に広告主は、その広告に「万人に有効な(one size fits all:ワン・サイズ・フィッツ・オール)」アプローチを採用している。言い換えると広告主は、各コンシューマの購入習慣とは無関係に、すべてのコンシューマに対して同一のクーポンおよび動機付けを提供している。たとえば、小売店が購入インセンティブを通知し、その小売店におけるカスタマのショッピングを奨励するため、およびその小売店に対するカスタマ・ロイヤルティを促進することがある。この目的の場合、購入インセンティブに、その購入インセンティブの特定の条件が満たされたときコンシューマが受け取る報酬を含めることができる。たとえば、この購入インセンティブにより「これから5週間の買い物の合計が500ドルを超えたお客様には12ポンドの七面鳥をプレゼント」といった呈示を行うことが考えられる。このタイプの購入インセンティブは、たとえばテレビジョン、またはラジオにより、あるいはプリントされたクーポン、もしくは刊行物またはチラシの宣伝の形式で宣伝することができる。このタイプの購入インセンティブは、12ポンドの無料七面鳥を獲得しようという動機付けの結果として限界的な販売増加をもたらすことができる;しかしながら、「万人に有効な(one size fits all:ワン・サイズ・フィッツ・オール)」購入インセンティブが提供する恩典は、すべてのコンシューマにとって等しくなく、また販売促進に対する出費のために小売店にもたらされる収益が比較的わずかしかない(つまり、カスタマ・ロイヤルティにおける増加が比較的低い)。
【0004】
ここで次のような状況を考える:すなわち、プロフェッショナルが2人の所帯Aは、食料品に費やす毎週の出費が現在40ドルである;3人家族の所帯Bは、食料品に費やす毎週の出費が現在100ドルである;5人家族の所帯Cは、食料品に費やす毎週の出費が現在200ドルである。所帯Aは、この購入インセンティブ(つまり、次の5週間にわたる買い物の合計が500ドルになると、12ポンドの七面鳥が無料になるという購入インセンティブ)を受け取ったとき、12ポンドの七面鳥を貰うために、さらに150%分(つまり毎週60ドル)の食料品への出費を増加しなければならないことから、このプログラムへの参加さえも考慮しないと考えられる。一方、所帯Bは、現在の毎週の食料品への出費が100ドルであり、食料品への毎週の100ドルの出費を維持するだけでよいことから、おそらく所帯Bは、このプログラムに参加するものと考えられる。最後の所帯Cであるが、その現在の毎週の食料品への出費が200ドルであり、現在の購入習慣を変更することなく、12ポンドの無料七面鳥に関する認定がほとんど保証されていることから、所帯Cのこのオファーへの参加は、確実であると考えられる。
【0005】
このように、ロイヤルティ・プログラムに対する従来のアプローチは、購入インセンティブを受け取った所帯のほとんどではないにしても、その多くから望ましい結果(つまり、特定の小売りロケーションまたはチェーンにおけるロイヤルティならびに消費の増加)が導かれないことがあり得る。多くのコンシューマ(たとえば所帯A)は、購入インセンティブの報酬を受け取るために、食料品への出費において非現実的な増加が要求されることから、ロイヤルティ・プログラムに参加することさえも考慮しないであろう。そのほかの所帯(たとえば所帯B)は、報酬に関する認定を受けるために、現在のロイヤルティのレベルを単に維持すればよいことから、この購入インセンティブによって限界的な影響を受けるだけである。最後の、従来の購入インセンティブの要件をはるかに超えているロイヤルティをすでに示している所帯(たとえば所帯C)は、現在の消費習慣に基づけば報酬の受け取りがほとんど保証されていることから、従来の購入インセンティブによってまったく影響されない。このため小売店は、所帯C等のカスタマに対して、所帯Cがその小売店に対するロイヤルティを増加しないにもかかわらず、報酬を提供することになる。
【0006】
(発明の要約)
したがって、本発明は、個別のカスタマに対して、それぞれの購入履歴に基づいて購入インセンティブを交付するための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することを、その1つの目的とする。
【0007】
また本発明は、特定の小売店および/または小売店チェーンに対する買い物客のロイヤルティを増加するための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することを、そのもう1つの目的とする。
【0008】
上記の、およびそのほかの目的は、本発明に従って、購入インセンティブを引き渡すための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することによって達成される。この方法は、システムならびにコンピュータ・プログラム・プロダクツの基礎でもあるが、カスタマの識別情報を受け取るステップ;カスタマの識別情報に関連付けされた購入インセンティブであって、カスタマが満たす必要のあるロイヤルティ条件およびそのカスタマに提供される報酬を含む購入インセンティブを、そのカスタマの購入履歴情報に基づいて決定するステップ;購入インセンティブをカスタマに交付するステップ;再度そのカスタマの識別情報を受け取るステップ;そのカスタマが購入インセンティブ条件を満たしたか否かを決定するステップ;および、カスタマが購入インセンティブの条件を満たした場合に、報酬に基づいて、そのカスタマに報酬を与えるステップ;を包含する。この方法は、小売店内のコンピュータおよび/または小売店から離れているホスト・コンピュータを使用してインプリメントすることができる。
【0009】
このように、購入インセンティブが、各カスタマの個別の購入履歴に対して調整される。たとえば、食料品に対する消費額が比較的低い所帯が受け取る購入インセンティブは、食料品に対する消費額が比較的高い所帯に引き渡される購入インセンティブと異なる。好ましくは、消費額が比較的低いカスタマに対して提供される購入インセンティブの条件を、高い消費を示す所帯に対して提供される購入インセンティブの条件より、達成容易なものとする。
【0010】
本発明の1つの側面によれば、購入インセンティブが、カスタマのアイデンティティに関係なく小売りロケーション内の販売のポイントにおいて、そのカスタマに対してプリントされる。この購入インセンティブは:報酬、報酬を受け取るためにそのカスタマがその小売りロケーションに再来しなければならない時間的な区切りを指定する時間的条件、および報酬を受け取るためにそのカスタマが満たさなければならない購入条件を含んでいる。小売りロケーションにあるコンピュータまたは小売りロケーションから離れた場所にあるコンピュータは、そのカスタマが時間的条件ならびに購入条件を満たしたか否かを決定する。カスタマが時間的条件ならびに購入条件を満たしている場合には、報酬に基づいて、そのカスタマに報酬が与えられる。したがって、常連買い物客カードまたはそのほかの識別手段を必要としないロイヤルティ・プログラムが提供される。本発明のこの側面は、現存するプリンタおよび小売店用コンピュータを好都合に組み込み、その結果、この新しいロイヤルティ・プログラムを実現するために必要となるハードウエアの量が抑えられる。
【0011】
好ましくは、これらのオファーを必需食料品に関するものとし、その結果コンシューマは、購入インセンティブを受け取った小売店またはチェーンへの継続的な来店の理由を持つことになる。好ましい実施態様においては、このオファーを、短い時間的な区切り(たとえば1週間)に限って入手できる特別なオファー(たとえば、5セントを支払うと1ガロンのミルクが購入できる)とする。購入インセンティブは、チェックアウト時にカスタマ識別が提供されたか否かとは無関係に、製品を購入したすべての者が利用できるようにしてもよい。この結果、現存するカスタマは、そのロイヤルティを維持するように導かれ、散発的なカスタマおよび初めてのカスタマは、この購入インセンティブをオファーしている小売店またはチェーンに対して、より高いロイヤルティを持つように導かれる。
【0012】
本発明ならびにそれに付随する利点の多くに対するより完全な認識は、添付の図面との関連から考慮しつつ以下の詳細な説明を参照することにより、本発明がより良好に理解されるに従って容易に得られるであろう。
【0013】
(好ましい実施態様の説明)
以下図面を参照して、特にここでは図1、すなわち購入インセンティブを提供するためのシステムの概略図を参照して説明するが、これらの図面においては、いくつかの見方を通じて同一もしくは対応する要素に類似の参照番号が用いられている。このシステムは、リモート・コンピュータ101、コンシューマ・データベース(consumer database、消費者データベース)103、および1ないしは複数の小売店105を含んでいる。各小売店は、小売店用コンピュータ(ストア・コンピュータ)109、1ないしは複数のスキャナ117ならびに端末121、1ないしは複数のプリンタ125、および小売店用データベース(ストア・データベース)113を備えている。好ましくは各スキャナ117が、端末121の1つならびにプリンタ125の1つに関連付けされているものとする。
【0014】
ホスト・コンピュータ101は、小売店105内におけるコンシューマ(consumer、消費者)の購入アクティビティをモニタリングするため、コンシューマ・データベース103内にその購入アクティビティの情報をストアするため、および購入インセンティブの配付をコントロールするための任意の適切なサーバ、ワークステーション、パーソナル・コンピュータ(PC)あるいはそのほかのデバイスである。ホスト・コンピュータ101は、任意の適切なプロトコルを使用して小売店用コンピュータ109と通信し、かつたとえば図8のコンピュータ・システム801を使用してインプリメントすることができる。
【0015】
コンシューマ・データベース103は、本発明に従った購入インセンティブを提供するための情報が収められたレコードを含むファイルである。この購入履歴情報は小売店105においてカスタマによって行われた各購入の情報を含んでいる。この種の情報には、たとえばシェルフ・キーピング・ユニット(SKU、shelf keeping unit)、ブランド、サイズ、重量、価格、購入日時、および購入を行っているコンシューマのカスタマ識別(カスタマID)が含まれる。一実施態様においては、この情報が購入済みアイテム上のバーコードから得られ、取引の間にスキャナ117によってそのスキャンが行われる。コンシューマ・データベース103内の各レコードは、サーチ、ソート、再結合、およびそのほかのデータベース機能に関するオペレーションのセットとともにフィールドを含む。コンシューマ・データベース103は、望ましい場合には、2ないしはそれ以上のデータベースとしてインプリメントすることもできる。米国特許第5,832,457号;第5,649,114号;第5,430,644号;および第5,592,560号のうちの1ないしは複数は、コンシューマ購入情報を収集するため、およびその種の情報を、コンシューマ・データベース103ならびに小売店用データベース113等のデータベース内にストアするためのテクニックについて説明している。なお、これらの米国特許第5,832,457号;第5,649,114号;第5,430,644号;および第5,592,560号は、参照を通じて本件に取り込まれている。それに加えて、コンシューマ購入情報を収集するため、およびその種の情報を、コンシューマ・データベース103ならびに小売店用データベース113等のデータベース内にストアするためのテクニックが、Catalina Marketing(カタリナ・マーケティング)および/またはCatalina Marketing International(カタリナ・マーケティング・インターナショナル)によって所有されているそのほかの特許の中でも説明されている。これらのCatalina Marketing(カタリナ・マーケティング)および/またはCatalina Marketing International(カタリナ・マーケティング・インターナショナル)によって所有されている各特許は、参照を通じて本件に取り込まれている。
【0016】
小売店105は、カスタマ(customer、顧客)に対する小売りのために商品が保有されている任意のロケーションである。また小売店105を、小売店チェーンの一部とすることもできる。
【0017】
小売店用コンピュータ109は、たとえば図8のコンピュータ・システム801を使用して、あるいはホスト・コンピュータ101と通信し、小売店用データベース113内に情報をストアし、かつその検索を行うため、およびスキャナ117、端末121、およびプリンタ125と通信するための任意の適切なPC、ワークステーション、サーバ、またはデバイスを使用してインプリメントすることができる。小売店用コンピュータ109は、本発明に従った購入インセンティブの提供に関連する機能をはじめ、従来の(たとえば米国特許第5,173,851号に開示されているような)小売店コントローラの機能を実行する。
【0018】
小売店用データベース113は、本発明に従って購入インセンティブを提供するための情報が収められたレコードを含むファイルである。小売店用データベース113内の各レコードは、バーコードを小売店105内の製品に関連付けするため、コンシューマIDを購入インセンティブに関連付けするため、および購入インセンティブの条件を報酬に関連付けするためのフィールドを含んでいる。また小売店用データベース113は、サーチ、ソート、再結合、およびそのほかのデータベース機能に関するオペレーションも含んでいる。小売店用データベース113は、望ましい場合には、2ないしはそれ以上のデータベースとしてインプリメントすることもできる。小売店用データベース113内にストアされている販売取引情報が、小売店用コンピュータ109によって定期的に検索され、かつホスト・コンピュータ101に送信され、それにおいては、この情報を使用して、コンシューマ・データベース103内にストアされている購入履歴情報が更新される。
【0019】
スキャナ117は、販売のポイントにおけるキャッシャーに関連付けされている。スキャナ117は、製品、クーポン、購入インセンティブ、宣伝資料、広告、およびそのほかの任意の有形メディア上にあるバーコード等のインデクスのスキャンを行うための任意の適切なスキャニング・デバイスである。端末121は、従来のキャッシュ・レジスタとしてもよく、小売店用コンピュータ109ならびにスキャナ117と通信を行う。端末121は、キャッシャーによって入力された情報をはじめ、スキャナ117から送られるバーコード情報を受け取ることができる。この種の情報は、小売店用コンピュータ109に送られ、それにおいてその情報の処理が行われる。また端末121は、小売店用コンピュータ109から受け取った情報の表示も行う。
【0020】
プリンタ125は、販売のポイントにおいてクーポンおよびそのほかの通知(たとえば購入インセンティブ)をプリントするための任意の適切なプリンティング・デバイスとする。プリンタ125は、ホスト・コンピュータ101および/または小売店用コンピュータ109と通信し、かつそれによってコントロールされる。
【0021】
ここで、図1に示したシステムが例示のみを目的としたものであり、当業者にとっては、本発明の実施に使用される具体的な多くの多様なハードウエアが容易に明らかであることを理解する必要がある。たとえば、小売店用コンピュータ109の機能は、端末121をコントロールするための標準的な小売店用コンピュータと、ホスト・コンピュータ101との通信を行うため、および販売取引データならびに端末121から小売店用コンピュータ109に送信される信号のモニタリングを行うための別体のコンピュータの間に振り分けることができる。小売店用コンピュータシステムに関するこれらの、およびそのほかのインプリメンテーションについては、米国特許第4,723,212号;第4,910,672号;第5,173,851号;第5,612,868号;および第6,026,370号のうちの1ないしは複数に詳細に説明されており、これらの各特許は、参照を通じて本件に取り込まれている。これらの変形をはじめ、そのほかの変形をインプリメントするために、単一のコンピュータ(たとえば図8のコンピュータ・システム801)をプログラムし、図1に示したデバイスのうちの、2ないしはそれ以上のデバイスの専用機能を実行させることができる。その逆に、2ないしはそれ以上のプログラムされたコンピュータを、図1に示したデバイスのうちの任意の1つと置き換えることもできる。冗長性およびレプリケーションといった分散処理の利点もまた、たとえばシステムの堅牢性およびパフォーマンスの向上が望ましいときにはインプリメントされる。
【0022】
本発明は、たとえば小売店105においてショッピングを行う各種のカスタマ、それらのカスタマの購入履歴、購入インセンティブ、およびカスタマの分類に関係する情報をストアする。この情報は、1ないしは複数のメモリ、たとえばハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはRAM等にストアされる。コンシューマ・データベース103および小売店用データベース113等の1ないしは複数のデータベースは、本発明をインプリメントするために使用される情報をストアすることができる。これらのデータベースは、1ないしは複数のメモリ内、たとえば上に列挙したメモリ、あるいは図8に関する説明の中で列挙しているストレージ・デバイスといったメモリ内に収められるデータ構造(たとえば、レコード、テーブル、配列、フィールド、グラフ、ツリーおよび/またはリスト)を使用して系統化される。
【0023】
図2、3、および4は、本発明の実施態様に従った購入インセンティブを提供するためのシステムのインプリメンテーションに使用されるデータ構造を図示している。このデータ構造は、テーブルを使用するリレーショナル形式で示されており、それによってテーブルの1つの列(つまりフィールド)の中にストアされている情報が、そのテーブルの別の列(1ないしは複数)にわたって同一行(つまりレコード)内にストアされる情報にマップ、またはそれにリンクされる。これらのデータ構造がホスト・コンピュータ101および/または小売店用コンピュータ109によって使用され、本発明に従ってコンシューマに購入インセンティブが提供される。図2、3、および4に示されているデータ構造は、コンシューマ・データベース103、小売店用データベース113、および/またはそのほかの任意の適切なデバイス(1ないしは複数)にストアされている。
【0024】
図2は、購入履歴テーブル201であり、コンシューマIDをストアするためのフィールド203、およびフィールド203内のコンシューマの購入履歴をストアするためのフィールド205を含んでいる。コンシューマIDは、チェックアウト時にスキャンされ、読み込まれ、あるいはコンピュータ・システムに入力される、カスタマを識別するための任意の識別手段である。各カスタマが、複数のカスタマIDを有していることもある。チェック時におけるスキャナ117による迅速なスキャンが可能になるように、バーコードとしてコンシューマIDが表されていると好ましいが、識別をストアもしくは表示するための、そのほかの任意の機械可読タイプあるいは非機械可読タイプのインプリメンテーションを使用してもよく、それには磁気ストリップ、メモリ・チップ、およびスマート・カードを含めることができる。可能性のあるコンシューマIDの例としては、クレジット・カード番号、デビット・カード番号、ソシアル・セキュリティ・カード(social security card)番号、運転免許証番号、チェック口座番号、住所、名前、e‐メール・アドレス、電話番号、または小売店105によって発行される常連買い物客カード番号、買い物客カードID(SCID)、もしくは買い物客ロイヤルティ・カード番号が挙げられるが、このほかの任意の適切な形式のIDを使用することもできる。好ましくは、フィールド205を、購入の場所、購入されたアイテムの記述、購入された各アイテムの価格、および取引の日時といった購入データを個別にストアするための複数のサブフィールドに分割する。
【0025】
図3は、分類テーブル301であり、認定要件をストアするためのフィールド303、購入インセンティブの条件をストアするためのフィールド305、および購入インセンティブの報酬をストアするためのフィールド307を含んでいる。分類テーブル301の各レコード内の認定要件は、そのレコード内の対応する報酬および条件によって定義される購入インセンティブの資格をカスタマが得るために、そのカスタマが満たさなければならない購入行動の評価基準を含む。フィールド303の購入行動の評価基準は、各カスタマの購入行動情報と比較される。この購入行動情報は、たとえばフィールド205内にストアされているそのカスタマの購入履歴から直接、かつ/またはホスト・コンピュータ101を用いてフィールド205内にストアされている情報を処理することによって決定することができる。
【0026】
認定要件の例としては、8週間を窓として平均した、小売店105において消費する金額の、1週当たりの平均額の範囲(つまりクラス)を識別する購入行動の評価基準が挙げられる。対応する購入行動情報の例は、過去8週間にわたり小売店105において消費した金額の1週当たりの平均額である。この情報は、ホスト・コンピュータ101が、フィールド203内の各コンシューマIDに関するフィールド205内の適切な購入履歴にアクセスすることによって決定することができる。たとえば、分類テーブル301が3つのレコードを含み、各レコード内の認定要件を(1)1週当たり40ドル以下、(2)1週当たり41ドルから199ドルまで、および(3)1週当たり199ドルを超える、とする場合が考えられる。フィールド201内の各コンシューマIDについて、ホスト・コンピュータ101は、フィールド205内にストアされている購入履歴情報に基づいて、過去8週間にわたり小売店105においてそのコンシューマが消費した平均額を決定する。小売店105における過去8週間にわたる各カスタマの平均消費額は、3つのレコードのそれぞれにフィールド303内においてストアされている認定要件と比較される。カスタマが、フィールド303内にある、特定のレコードの認定要件を満たすとき、そのカスタマにオファーされることになる対応する購入インセンティブが、それぞれフィールド305および307内の、同一のレコードのフィールド305および307内にストアされた条件および報酬になる。
【0027】
図4は、購入インセンティブテーブル401であり、コンシューマIDをストアするためのフィールド403、購入インセンティブの条件をストアするためのフィールド405、および購入インセンティブの報酬をストアするためのフィールド407を含んでいる。購入インセンティブテーブル401は、フィールド303内の認定要件と、フィールド205内にストアされた購入履歴から導かれた情報の比較結果に基づいて、ホスト・コンピュータ101によって構築される。つまり、前述の例に戻ると、特定のカスタマに対して特定の購入インセンティブがオファーされることになった場合、そのカスタマのコンシューマIDがフィールド403内にストアされ、その購入インセンティブの条件ならびに報酬が、そのカスタマのコンシューマIDと同一レコード内の、フィールド405および407内にそれぞれストアされる。
【0028】
図5A、5B、5C、および5Dは、本発明の一実施態様に従って提供することができる購入インセンティブの例を示している。これらの購入インセンティブについては、販売のポイントにおいて、(たとえばプリンタ125による)プリント、モニタまたはディスプレイ・スクリーンによるコンシューマに対する表示、および/または磁気ストリップ、スマート・カード、および/またはデータベース103ならびに113等の適切なストレージ・メディア内へのストアを行うことができる。各購入インセンティブは、カスタマによって受け取られることになる報酬、およびそのカスタマがその報酬を受け取るために満たさなければならない条件を含んでいる。
【0029】
好ましい実施態様においては、この条件を、小売店105、小売店105を含む小売店チェーン、および/または特定のブランドもしくは製品に対するロイヤルティの増加をコンシューマが示すこと、を要求するロイヤルティ条件とする。図5A、5B、5C、および5Dに示されるように、このロイヤルティ条件には、ほかの条件を満たさなければならない時間的な区切り(a period of time)(たとえば1週間以内)を識別する時間的条件、この時間的条件によって示された期間内に消費しなければならない金銭の額を識別する購入高条件等の購入条件、購入条件を満たすことができる1ないしは複数の場所を識別する場所的条件、および報酬を受け取るために購入しなければならないブランドまたは製品を識別するブランド条件を含ませることができる。
【0030】
図5Aは、報酬503(つまり、1ポンド当たり10セントを支払えば、1ブロックのランプ肉のローストが購入できる)および条件505(つまり、今週の買い物が100ドルに到達する)を含む購入インセンティブ501である。図5Bは、報酬509(つまり、1ポンド当たり10セントを支払えば、ひな鳥が1匹丸ごと購入できる)および条件511(つまり、今週の買い物が50.00ドルに到達する)を含む購入インセンティブ507である。図5Cは、報酬515(つまり、5セントを支払えば、1ガロンのミルクが購入できる)および条件517(つまり、今週の買い物が25.00ドルに到達する)を含む購入インセンティブ513である。図5Dは、報酬521(つまり、1ガロンあたり10セントを支払えば、グレードAのミルクが購入できる)およびカスタマに対して1週間以内にその小売店に再度来店すること(時間的条件)、ならびに購入を行うこと(暗黙の購入条件)を要求するロイヤルティ条件523を含む購入インセンティブ519である。これらの購入インセンティブの条件に適合するカスタマには、その小売店105に対するロイヤルティが増加したことを理由として報酬が提供される。
【0031】
上記の例の購入インセンティブの時間的条件は、購入条件が1週間以内に満たされることを指定している。しかしながら、ここで理解されようが、時間的条件をはじめ、そのほかのロイヤルティ条件ならびに報酬が柔軟なものであり、調整して各種のカスタマ・ロイヤルティ・プログラムに適合させることができる。したがって、望ましい場合には時間的条件が数週間もしくは数箇月にわたることも可能であり、その結果、参加カスタマの累積購入額が、その時間的条件によって指定された時間的な区切りにわたって追跡される。たとえば、あるカスタマの1週間の平均購入額が25ドルであるとき、そのカスタマの、その後の5週間にわたる平均が30ドルになると(あるいは、5週間内の合計が少なくとも150ドルに達すると)Smithfield(スミスフィールド)のハムを無料で提供するということが考えられる。別の例のロイヤルティ条件においては、カスタマがその小売店に再度来店し、その後の5週間にわたって5回の購入を行うことを条件とすることもできる。
【0032】
望ましいカスタマ・ロイヤルティ・プログラムに応じて、購入インセンティブのロイヤルティ条件を、単一の買い物通いまたは小売店取引において満たすことがカスタマに要求されることもあれば、そのように要求されないこともある。小売店105への単一の来店においてロイヤルティ条件を満たすことがカスタマに要求されない場合には、各カスタマの購入を追跡し、購入条件が満たされた時点を決定するように、ホスト・コンピュータ101または小売店用コンピュータ109をプログラムすることができる。たとえば、ホスト・コンピュータ101により、コンシューマ・データベース103内に蓄積されている購入履歴情報を周期的にチェックし、カスタマがこの種の購入インセンティブの条件を満たしているか否かを決定してもよい。
【0033】
小売店105は、購入インセンティブの条件を満たしたカスタマから、ロイヤルティの増加という利益を受ける。したがって好ましくは、購入インセンティブ501、507、513、および519が、小売店105によって調達される。小売店105は、条件および/または報酬の中においてブランドを指定することも可能であり、その結果、カスタマには、条件に適合するため、あるいは報酬の引き換えを行うために、特定のブランドの購入が要求される。この場合、ブランドの製造者が、購入インセンティブの条件に適合し、対応する報酬を受け取るカスタマによって利益(前者は、たとえばブランド・ロイヤルティの増加;後者は、たとえば好感度の増加)を受けることから、小売店105は、その購入インセンティブの調達において、ブランドの製造者の援助を取り付けることもできる。好ましくは、カスタマが購入インセンティブによって指定されている条件に適合するとき、報酬が自動的に提供されるか、かつ/またはプリント・アウト、証明書、クーポン、あるいはそのほかの、カスタマに報酬に対する資格を付与する引き換え可能なアイテムを自動的に受け取る。
【0034】
図6は、所望の将来的な小売店購入行動を誘発するための購入インセンティブを、本発明の一実施態様に従って提供する方法を例示したフローチャートである。ステップ601においては、コンシューマ・データベース103内にカスタマの購入履歴情報が記録される。この購入履歴情報は、連続的に(たとえば毎日)更新され、購入履歴の追跡をはじめ、購入履歴における変化、およびカスタマの傾向の追跡が行われる。
【0035】
ステップ602においては、ホスト・コンピュータ101が、それぞれのコンシューマごとに、各コンシューマの購入履歴に基づいて購入行動情報を生成する。たとえば、適用可能な購入行動評価基準が、小売店105における前年にわたる週ごとの平均消費額であった場合にホスト・コンピュータ101は、必要であれば購入履歴テーブル201のフィールド205内にストアされている情報を使用して、小売店105における前年にわたる各カスタマの週ごとの平均消費額という購入行動情報を導出する。この購入行動情報は、フィールド205内の購入履歴情報から導出する必要がないこともある(たとえば、購入行動情報がフィールド205内の購入履歴情報の一部となっている場合)。その場合には、ステップ602が、フィールド205から適切な情報を検索するプロセスを含む。好ましくは購入行動評価基準が、カスタマの過去および/または現在の、小売店105における消費もしくは購入の習慣を示すものとする。多くの小売店105が存在し得ることから、この評価基準は、同様に各カスタマがいずれの小売店および/または小売店のチェーンを利用しているかということを基礎とすることもできる。
【0036】
次のステップ604においては、ホスト・コンピュータ101が、ステップ602において獲得した購入行動情報と、分類テーブル301のフィールド303内にストアされている認定要件を比較することによって、各コンシューマにいずれの購入インセンティブが適用されるかについて決定する。好ましくは、フィールド303内において各レコードが購入行動評価基準値の範囲を含み、ステップ602において獲得した購入行動情報は、フィールド303内の購入行動評価基準の範囲の1つに適合するものとする。コンシューマの購入行動情報が、フィールド303において、レコードの1つの購入行動評価基準に適合すると、同じレコードの条件ならびに報酬(それぞれフィールド305および307内)によって、そのカスタマに提供されることになる購入インセンティブが定義される。ステップ604は、各カスタマについて繰り返される。それぞれが(1ないしは複数の)小売店105および/または異なる製品製造者もしくは広告主の異なるプロモーションに対応する複数の分類テーブル301を用いて、各カスタマに異なる分類テーブル301を適用することもできる。ステップ604の間に、各カスタマの購入行動情報と、1ないしは複数の分類テーブル301内の認定要件を比較した結果として、購入インセンティブテーブル401が構築される。より具体的に述べれば、フィールド403にコンシューマIDが書き込まれ、フィールド405および407に、そのカスタマが満たしたフィールド303内の認定要件に基づいて、それぞれフィールド305および307からの対応する条件および報酬が書き込まれる。したがって、たとえばあるカスタマが2番目のレコードに関するフィールド303内の認定要件に適合した場合においては、2番目のレコードのフィールド305および307内の条件および報酬が、そのカスタマのフィールド403内のコンシューマIDと同一のレコード内の、フィールド405および407にそれぞれコピーされることになる。
【0037】
その後ステップ605において、ホスト・コンピュータ101によって購入インセンティブテーブル401が小売店用データベース113に送られる。このようにして、小売店用データベース113に、コンシューマIDと、対応するカスタマに提供されることになる購入インセンティブ(つまり、対応する条件ならびに報酬)をマップする1ないしは複数の購入インセンティブテーブル401が構築される。
【0038】
ステップ607においては、小売店用コンピュータ109が小売店用データベース113内に購入インセンティブおよび関連付けされたコンシューマIDをストアする。これらの購入インセンティブならびに関連付けされたコンシューマIDは、ステップ605において小売店用コンピュータ109によってホスト・コンピュータ101から受け取られた情報に基づいて構築された、1ないしは複数の購入インセンティブテーブル401内にストアすることができる。
【0039】
ステップ609においては、小売店105のカスタマが、販売のポイントでの取引においてアイテムを購入し、そのカスタマのコンシューマIDが端末121に入力され、あるいはスキャナ117によって読み込まれる。この取引の間、キャッシャーは、購入された各アイテム上のバーコードを、スキャナ117を用いてスキャンする。バーコード情報は、小売店用コンピュータ109またはコントローラに送信され、そこでは小売店用データベース113内の情報を使用してスキャンされたアイテムを識別する。購入された各アイテムの情報は、そのカスタマのコンシューマIDに関連付けされ、小売店用データベース113内にストアされる。前述したように、この情報は、小売店用コンピュータ109およびホスト・コンピュータ101を介して周期的にコンシューマ・データベース103に送られ、コンシューマ・データベース103内の購入履歴情報が更新される。キャッシャーは、カスタマによって購入されたアイテムのスキャンに加えて、スキャナ117を使用してそのカスタマの常連買い物客カード上にあるバーコードのスキャン/読み取りを行い、そのカスタマのコンシューマIDを端末121に入力する。常連買い物客カード上にあるバーコードは、コンシューマIDによってそのカスタマを識別する。それに代えてコンシューマIDを、磁気ストリップを読み取るためのデバイスに磁気ストリップを当てることによって読み取ってもよく、あるいはカスタマのコンシューマIDを入力するための任意の別の望ましい、もしくは等価の方法を使用することもできる(たとえば、端末121のキーボードまたは数字パッドを使用してコンシューマIDを入力する)。
【0040】
その後ステップ611において、小売店用コンピュータ109が、そのカスタマの常連買い物客カードからスキャンしたバーコード情報と、小売店用データベース113内の各種のコンシューマIDの情報を比較することによって、そのカスタマのコンシューマIDを決定する。小売店用コンピュータ109が、コンシューマIDによってそのカスタマを識別した後、小売店用コンピュータ109は、小売店用データベース113内にストアされている購入インセンティブテーブル401をチェックし、フィールド403内に同一のコンシューマIDを伴うレコードを探す。購入インセンティブテーブル401内の1ないしは複数のレコードにおいてそのカスタマのコンシューマIDが見つかった場合に、小売店用コンピュータ109は、同じ(1ないしは複数の)レコードからの対応する(1ないしは複数の)条件および(1ないしは複数の)報酬(フィールド405および407内)をルックアップする。購入インセンティブテーブル401内の同じレコードの条件ならびに対応する報酬のそれぞれは、1つの購入インセンティブを構成する。
【0041】
ステップ613においては、小売店用コンピュータ109がプリンタ125に、購入インセンティブテーブル401内の、そのカスタマのコンシューマIDに関連付けされた購入インセンティブのプリント・アウトを行わせる。本発明の一実施態様によれば、この購入インセンティブが、購入インセンティブ501、507、513、および519に類似のテキストを含む。好ましくは、そのカスタマの購入履歴情報を基礎とし、そのカスタマの現在の購入行動に対して調整された条件を提供することによって、小売店105に対するカスタマ・ロイヤルティを増加するように購入インセンティブがデザインされる。つまり、そのカスタマが小売店105に示したロイヤルティおよび/またはその現在のロイヤルティに基づいて、各種のカスタマに提供される条件が異なることがある。
【0042】
好ましくは各カスタマに提供される条件は、そのカスタマが報酬を受け取るために、その小売店および/またはブランドに対するロイヤルティを増加させることを要求する。また小売店に対する、より大きなロイヤルティを要求する条件は、好ましくは、より大きな報酬に対応する。つまり、現在、小売店105において週当たりの平均で20ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を25ドルに導くために、図5Cに示した購入インセンティブ513を提供することができる。現在、小売店105において週当たり40ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を50ドルに導くために、図5Bに示した購入インセンティブ507を提供することができる。最後に、現在、小売店105において週当たり80ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を100ドルに導くために、図5Aに示した購入インセンティブ501を提供することができる。それに代えて、購入履歴テーブル201のフィールド205内にある各カスタマの購入履歴情報から購入インセンティブの条件を導くこともできる。例を挙げると、小売店105における各カスタマの現在の平均消費に対して週当たり8%の増加を要求する条件がある。分類テーブル301のフィールド303に、多数の細かい範囲またはクラスを設けることによっても同じ結果をもたらすことができる。
【0043】
このように、カスタマの現在の購入行動に対して過度な条件を伴う動機付けをはじめ、カスタマの現在の購入行動によってすでに満たされている条件を伴う動機付けがカスタマに提供されることが、本発明によって防止されることを認識できる。分類テーブル301の構成によって広告主は、コンシューマ・データベース103内のカスタマの購入履歴情報を基礎とし、各種のクラスのカスタマのための各購入インセンティブに関する条件および報酬の組み合わせを最適化することが可能になる。
【0044】
ここでステップ617を参照すると、小売店用コンピュータ109は、カスタマが、そのカスタマに適用可能ないずれかの購入インセンティブの、いずれかの条件に適合したか否かを決定する。ステップ617は、たとえばコンシューマ・データベース103内もしくは小売店用データベース113内のいずれかにストアされている、そのカスタマの購入履歴に基づいて自動的に実行される。小売店用コンピュータ109は、ステップ617において条件が満たされているか否かを決定するために、現在の取引において購入されたアイテムも使用することができる。それに代えて、ホスト・コンピュータ101が定期的にコンシューマ・データベース103および/または小売店用データベース113をチェックし、カスタマが、そのカスタマにオファーされるいずれかの購入インセンティブの条件を満たしているか否かを決定することもできる。好ましい実施態様においては、カスタマが購入インセンティブに気付くことなく報酬を受け取ることがないように、カスタマに対して対応する購入インセンティブが提供されていない限り、報酬の受け取りが生じない。
【0045】
ステップ617において条件との適合が得られなかった場合には、カスタマが再び小売店105に来店し、同一の販売のポイントもしくは小売店105内の異なる販売のポイントにおける別の取引を行ったときに、プロセスがステップ609に戻る。ステップ617において条件との適合が得られた場合には、続くステップ619において、コンシューマに対して、そのカスタマが適合した対応する条件に関する1ないしは複数の報酬が与えられる。その後は、プロセスがステップ609に戻る。
【0046】
ステップ619においては、小売店用コンピュータ109によってカスタマに、自動的に報酬を与えてもよく、その場合に小売店用コンピュータは、その報酬に基づいて現在の取引の合計額を自動的に調整する。たとえば、この報酬が、1ガロンのミルクを5セントで購入できるというものである場合には、小売店用コンピュータ109が、現在の取引に関して、1ガロンのミルクの価格を自動的に5セントに変更するか、あるいは現在の取引においてミルクの購入がなければ、1ガロンのミルクが購入される将来の取引において、ミルクの価格を自動的に5セントに変更する。それに代えて小売店用コンピュータ109は、従来のクーポンまたは証明書のように、現在の取引もしくは小売店105および/または許容される場合には別の小売店(たとえば、同一小売店チェーンの小売店)における将来の取引にカスタマが使用できる証明書、クーポン、あるいはそのほかの引き換え可能なアイテムを、プリンタ125にプリントさせて報酬を発行する。好ましくは、先に列挙した米国特許の1ないしは複数によって説明されているように、プリンタ125によってプリントされる購入インセンティブがバーコードを含み、クーポンの不正使用を防止し、クーポンの種類およびその引き換えを行っているコンシューマを識別し、さらにクーポンが引き換え可能な場所を表示する。
【0047】
図7は、本発明の一実施態様に従った購入インセンティブプログラムを説明するためのフローチャートである。ステップ703においては、小売店用コンピュータ109が、小売店105内の販売のポイントにおける、カスタマと小売店との間の取引の間に、プリンタ125に、1ないしは複数の購入インセンティブをプリントさせる。
【0048】
このプリントされた購入インセンティブは、図5Dの購入インセンティブ519に類似のものとしてもよく、好ましくは前述したように、その購入インセンティブを一意的に識別するバーコードを含む。ステップ707においては、すでにカスタマが受け取っている購入インセンティブおよび/または許容されている場合には、現在の取引の間に受け取る購入インセンティブ上のバーコードを、販売のポイントにおいてキャッシャーがスキャンする。その後、ステップ715においては小売店用コンピュータ109が、ステップ707においてスキャンした購入インセンティブの条件が満たされているか否かを決定する。ステップ715は、ホスト・コンピュータ101によって、もしくは小売店105から離れた別のコンピュータによって周期的に、あるいはリアルタイムで実行することができる。
【0049】
ステップ715において、条件が満たされていないときには、そのコンシューマが再び小売店に来店したときにプロセスがステップ703に戻る。ステップ715において条件が満たされた場合には、そのコンシューマに報酬が与えられる。コンシューマへの報酬は、前述のステップ619の説明で示したように、現在の取引の費用に還元することによって、あるいはクーポンもしくはそのほかの引き換え可能な証明書をプリント・アウトすることによって与えることができる。好ましくは、コンシューマがステップ707におけるスキャンのために購入インセンティブを呈示したとき、その購入インセンティブ上のバーコードをスキャンした結果として取り込まれるバーコード情報が、小売店用コンピュータ109によって、小売店用データベース113内にストアされる。その後ホスト・コンピュータは、スキャンを行った購入インセンティブ上のバーコードのすべての情報を検索するため、およびその情報をホスト・コンピュータ101に送らせるために、定期的に小売店用コンピュータ109に対して要求を発し、さらにホスト・コンピュータは、コンシューマ・データベース103内のコンシューマの購入履歴情報に基づいて、コンシューマが条件を満たしているか否かをステップ715において決定する。その後ステップ717においては、ホスト・コンピュータ101が小売店用コンピュータ109に報酬情報を送り、それが小売店用データベース113内にストアされ、かつ小売店用コンピュータ109によって使用されて、カスタマのコンシューマIDをスキャナ117がスキャンすることによって対応する販売のポイントにカスタマが存在することが示されると、そのカスタマに報酬が与えられる。その後小売店用コンピュータ109は、プリンタ125に、その購入インセンティブの報酬に関するクーポンもしくは引き換え可能な証明書をプリントさせる。本発明の一実施態様によれば、ステップ715のプロセスの全部もしくはその一部が、ステップ619の報酬を与えるプロセスのインプリメンテーションに使用することができ、またその逆の形も可能である。
【0050】
図7に例示した方法に関連してオファーされる購入インセンティブは、好ましくはカスタマが小売店105に継続的に来店するようにデザインされた注目を惹くオファーとする。本発明の一実施態様によれば、報酬をミルク、卵、パン等の必需食料品とし、カスタマが、特定のアイテムに関する買い物だけでなく、すべての食料品の買い物を小売店105において行うことを助長する。一例の購入インセンティブ519が図5Dに示されている。条件523は、コンシューマに対して、1ガロンのグレードAのミルクが10セントで購入できるという報酬521を受け取るために、7日以内に小売店105に再度来店することを求めている。
【0051】
ここで、図6および7に例示したプロセスのインプリメンテーションにおいて、ホスト・コンピュータ101によって実行されるプロセスの全部もしくは一部を小売店用コンピュータ109によって実行できること、また小売店用コンピュータ109によって実行されるプロセスの全部もしくは一部をホスト・コンピュータ101によって実行できることが理解されよう。
【0052】
本発明のすべてまたは一部は、コンピュータ技術の当業者であれば認識されようが、本発明の教示に従ってプログラムされた従来の汎用コンピュータまたはマイクロプロセッサを使用して好適にインプリメントすることができる。適切なソフトウエアは、ソフトウェア技術の当業者であれば認識されようが、この開示の教示に基づいて、通常の知識を有するプログラマによって容易に準備することができる。
【0053】
図8に、本発明の一実施態様をインプリメントすることができるコンピュータ・システム801を示す。コンピュータ・システム801には、バス803またはそのほかの情報を通信するための通信メカニズム、およびバス803に結合された情報を処理するためのプロセッサ805が含まれている。コンピュータ・システム801は、さらにランダム・アクセス・メモリ(RAM)あるいはそのほかの動的ストレージ・デバイス(記憶装置)(たとえばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、フラッシュRAM)等の、バス803に結合された情報およびプロセッサ805によって実行されるインストラクションをストアするためのメイン・メモリ807を含んでいる。それに加えて、メイン・メモリ807は、プロセッサ805によって実行されるインストラクションの実行間の一時変数またはそのほかの中間情報をストアするためにも使用される。さらにまたコンピュータ・システム801は、バス803に結合された、静的な情報およびプロセッサ805のためのインストラクションをストアするための読み出し専用メモリ(ROM)809もしくはそのほかの静的ストレージ・デバイス(たとえばプログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気的消去可能PROM(EEPROM))を含んでいる。磁気ディスクまたは光ディスク等のストレージ・デバイス811も備えられており、情報およびインストラクションをストアするためにバス803に結合されている。
【0054】
コンピュータ・システム801は、さらに専用ロジック・デバイス(たとえば特定用途向けIC(ASIC))または構成可能ロジック・デバイス(たとえば汎用ロジック・アレイ(GAL)または再プログラム可能なフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA))を含んでいる。このほかのリムーバブル・メディア・デバイス(たとえばコンパクト・ディスク、テープ、およびリムーバブル光磁気メディア)または固定の高密度メディア・ドライブを、適切なデバイス・バス(たとえば、スモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)バス、エンハンスト・インテグレーテッド・デバイス・エレクトロニクス(IDE)バス、またはウルトラ・ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)バス)を使用してコンピュータ・システム801に追加することもできる。さらにコンピュータ・システム801が、コンパクト・ディスク・リーダ、コンパクト・ディスク・リーダ・ライタ・ユニット、またはコンパクト・ディスク・ジューク・ボックスを含むこともあり、これらのそれぞれは、同一のデバイス・バスまたは別のデバイス・バスに接続することができる。
【0055】
コンピュータ・システム801は、バス803を介して陰極線管(CRT)等のコンピュータ・ユーザに情報を表示するためのディスプレイ813を結合することができる。ディスプレイ813は、ディスプレイ・カードまたはグラフィック・カードによってコントロールされることがある。このコンピュータ・システムには、プロセッサ805に情報ならびにコマンド選択を伝えるための、キーボード815およびカーソル・コントロール817等の入力デバイスが備えられる。カーソル・コントロール817は、プロセッサ805に方向情報ならびにコマンド選択を伝えるため、およびディスプレイ813上のカーソルの動きをコントロールするための、たとえばマウス、トラックボール、またはカーソル移動矢印キーである。それに加えてプリンタが、図2、3、4、5A、5B、5C、および5Dに示したデータ構造/情報、またはコンピュータ・システム801によってストアおよび/または生成が行われるそのほかのデータの、プリントされたリスティングを提供する。
【0056】
コンピュータ・システム801は、メイン・メモリ807等のメモリ内に収められた1ないしは複数のインストラクションの、1ないしは複数のシーケンスを実行するプロセッサ805に応答して、本発明の処理ステップの全部もしくはその一部を実行する。この種のインストラクションは、ストレージ・デバイス811等の別のコンピュータ可読メディアからメイン・メモリ807内に読み込まれることもある。マルチプロセッサ構成において1ないしは複数のプロセッサを使用し、メイン・メモリ807内に収められているインストラクションのシーケンスを実行することもできる。代替実施態様においては、ソフトウエア・インストラクションに代えて、もしくはそれと組み合わせてハード‐ワイヤード回路が使用される。このように実施態様が、いずれかのハードウエア回路およびソフトウエアの特定の組み合わせに限定されることはない。
【0057】
前述したようにコンピュータ・システム801は、本発明の教示に従ってプログラムされ、かつ、ここに示したデータ構造、テーブル、レコード、またはそのほかのデータを収めるための、少なくとも1つのコンピュータ可読メディア又はメモリを含んでいる。コンピュータ可読メディアの例としては、コンパクト・ディスク、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM等が挙げられる。これらのコンピュータ可読メディアの任意の1つまたはその組み合わせにストアされるものとして、本発明には、コンピュータ・システム801をコントロールするため、本発明をインプリメントするための単独のデバイスもしくは複数のデバイスをドライブするため、およびコンピュータ・システム801による人間のユーザ(たとえば、小売店105におけるカスタマ)とのインタラクションのためのソフトウエアが含まれる。この種のソフトウエアには、限定する意図ではないが、デバイス・ドライバ、オペレーティング・システム、開発ツール、およびアプリケーション・ソフトウエアが含まれる。この種のコンピュータ可読メディアには、さらに本発明のインプリメンテーションにおいて実行される処理の全部または一部(分散処理が行われる場合)を実行するための、本発明のコンピュータ・プログラム・プロダクツが含まれる。
【0058】
本発明のコンピュータ・コード・デバイスは、任意の解釈可能もしくは実行可能コード・メカニズムとすることができ、それには、限定する意図ではないが、スクリプト、インタープリタ、ダイナミック・リンク・ライブラリ、Java(ジャバ)(登録商標)クラス、および完全な実行可能プログラムが含まれる。さらに、より良好なパフォーマンス、信頼性、および/またはコストのために本発明の処理の部品を分散させることもできる。
【0059】
ここで用いている「コンピュータ可読メディア(コンピュータ読取り可能な記録媒体)」という用語は、実行のためのインストラクションの、プロセッサ805に対する提供に関係するあらゆるメディアを指している。コンピュータ可読メディアは、限定する意図ではないが、不揮発性メディア、揮発性メディア、およびトランスミッション・メディアを含む多くの形式を取り得る。不揮発性メディアには、たとえばストレージ・デバイス811のような、光ディスク、磁気ディスク、および光磁気ディスクが含まれる。揮発性メディアには、メイン・メモリ807等の動的メモリが含まれる。トランスミッション・メディアには、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバが含まれ、バス803を構成するワイヤもこれに含まれる。またトランスミッション・メディアは、電波および赤外線通信の間に生成されるような、音波または光波の形式を取ることもある。
【0060】
一般的なコンピュータ可読メディアの形式には、たとえばハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、あるいはそのほかのあらゆる磁気メディア、コンパクト・ディスク(たとえばCD−ROM)、あるいはそのほかのあらゆる光メディア、パンチ・カード、紙テープ、あるいはそのほかの孔のパターンを伴う物理メディア、搬送波(次に説明)、あるいはコンピュータが読み取ることができる、このほかのあらゆるメディア形式が含まれる。
【0061】
プロセッサ805に、実行のための1ないしは複数のインストラクションの1ないしは複数のシーケンスを渡す場合においては、各種の形式のコンピュータ可読メディアが関係することがあり得る。たとえば、当初、インストラクションがリモート・コンピュータの磁気ディスク上に担持されていることがある。リモート・コンピュータは、本発明の全部または部分をインプリメントするためのインストラクションを動的メモリ内にロードし、そのインストラクションを、モデムを使用し、電話回線を介して送信することができる。コンピュータ・システム801にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信機を使用してそのデータを赤外線信号に変換することができる。バス803に結合された赤外線検出器が、赤外線信号によって運ばれたデータを受信し、そのデータをバス803上に置く。バス803は、このデータをメイン・メモリ807に運び、そこからプロセッサ805が、インストラクションを取り出して実行する。メイン・メモリ807によって受信されたインストラクションは、プロセッサ805による実行の前もしくはその後に、選択肢の1つとしてストレージ・デバイス811上にストアされる。
【0062】
コンピュータ・システム801は、さらにバス803に結合された通信インターフェース819を含んでいる。通信インターフェース819は、ローカル・ネットワーク823に接続されているネットワーク・リンク821に結合して両方向データ通信を提供する。たとえば、通信インターフェース819を、任意のパケット交換ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)にアタッチされるネットワーク・インターフェース・カードとすることができる。別の例としては、通信インターフェース819を非対称ディジタル加入者回線(ADSL)カード、統合ディジタル通信サービス網(ISDN)カードまたはモデムとし、対応するタイプの電話回線に対するデータ通信接続を提供することが考えられる。ワイヤレス・リンクをインプリメントすることもできる。この種のインプリメンテーションのいずれにおいても、通信インターフェース819は、各種タイプの情報を表すディジタル・データ・ストリームを搬送する電気的、電磁気的、あるいは光学的な信号を送受する。
【0063】
ネットワーク・リンク821は、通常1ないしは複数のネットワークを介して別のデータ・デバイスに対する通信を提供する。たとえばネットワーク・リンク821は、コンピュータ825(たとえば、ホスト・コンピュータ101または小売店用コンピュータ)に対する接続を、ローカル・ネットワーク823(たとえばLAN)を介して、あるいは通信ネットワーク827を介して通信サービスを提供するサービス・プロバイダによって運用されている装置を介して提供することができる。好ましい実施態様においては、好ましくはローカル・ネットワーク823および通信ネットワーク827が、ディジタル・データ・ストリームを搬送する電気的、電磁気的、あるいは光学的な信号を使用する。各種ネットワークを介した信号、およびネットワーク・リンク821上の信号ならびに通信インターフェース819を介した信号、すなわちコンピュータ・システム801から、およびそこにディジタル・データを運ぶ信号は、情報を搬送する搬送波の形式の例である。コンピュータ・システム801は、ネットワーク(1ないしは複数)、ネットワーク・リンク821および通信インターフェース819を介して通知を送り、プログラム・コードを含めたデータを受信することができる。
【0064】
以上の教示に照らせば、本発明に関する多数の修正ならびに変更が可能であることは明らかである。したがって、ここに具体的に示したもの以外にも付随する特許請求の範囲内において本発明を実施できることを理解する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に従ってコンシューマに対し、好ましい価格を含む購入インセンティブを提供するためのシステムを示した概略図である。
【図2】
カスタマの識別情報とそれぞれの購入履歴を関連付けするための購入履歴テーブルである。
【図3】
カスタマを分類するため、および各分類の認定要件と購入インセンティブを関連付けするための分類テーブルであり、報酬およびカスタマが報酬を受け取るために満たさなければならない条件を含んでいる。
【図4】
カスタマとそのカスタマに提供される購入インセンティブを関連付けするための購入インセンティブテーブルである。
【図5】
本発明に従って提供される購入インセンティブの例である。
【図6】
コンシューマの個別の購入履歴に基づいたカスタマに対する購入インセンティブの交付を説明するためのフローチャートである。
【図7】
本発明に従って、特定の小売りロケーションまたはチェーンに対するカスタマ・ロイヤルティを増加するためにデザインされた購入インセンティブが、どのように提供されるかについて説明するためのフローチャートである。
【図8】
本発明の1ないしは複数の専用機能を実施するべくプログラムされた一例のコンピュータ・システムである。
(関連技術に対するクロスリファレンス)
この出願は、1999年10月27日に出願された「PROVIDING PREFERRED PRICING ON FUTURE RETAIL SALES PURCHASES(将来の小売販売価格に対する好ましい価格の提供)」と題された米国仮特許出願番号60/162,009号に対する優先権を主張するものであり、当該出願は、参照を通じて本件出願に取り込まれている。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概してコンピュータの使用に関し、より詳細に述べれば、カスタマ・ロイヤルティを増加させるべくデザインされた購入インセンティブを提供するための方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツに関する。なおここで用いている「購入インセンティブ(incentive、動機付け、報奨、奨励金(品))」という用語は、望ましい購入行動または習慣を導くための任意の通知のことを言う。購入インセンティブは、たとえばクーポン、証明書、e‐メール、または販売資料の形式を取り得る。
【0003】
(背景の考察)
一般的に広告主は、その広告に「万人に有効な(one size fits all:ワン・サイズ・フィッツ・オール)」アプローチを採用している。言い換えると広告主は、各コンシューマの購入習慣とは無関係に、すべてのコンシューマに対して同一のクーポンおよび動機付けを提供している。たとえば、小売店が購入インセンティブを通知し、その小売店におけるカスタマのショッピングを奨励するため、およびその小売店に対するカスタマ・ロイヤルティを促進することがある。この目的の場合、購入インセンティブに、その購入インセンティブの特定の条件が満たされたときコンシューマが受け取る報酬を含めることができる。たとえば、この購入インセンティブにより「これから5週間の買い物の合計が500ドルを超えたお客様には12ポンドの七面鳥をプレゼント」といった呈示を行うことが考えられる。このタイプの購入インセンティブは、たとえばテレビジョン、またはラジオにより、あるいはプリントされたクーポン、もしくは刊行物またはチラシの宣伝の形式で宣伝することができる。このタイプの購入インセンティブは、12ポンドの無料七面鳥を獲得しようという動機付けの結果として限界的な販売増加をもたらすことができる;しかしながら、「万人に有効な(one size fits all:ワン・サイズ・フィッツ・オール)」購入インセンティブが提供する恩典は、すべてのコンシューマにとって等しくなく、また販売促進に対する出費のために小売店にもたらされる収益が比較的わずかしかない(つまり、カスタマ・ロイヤルティにおける増加が比較的低い)。
【0004】
ここで次のような状況を考える:すなわち、プロフェッショナルが2人の所帯Aは、食料品に費やす毎週の出費が現在40ドルである;3人家族の所帯Bは、食料品に費やす毎週の出費が現在100ドルである;5人家族の所帯Cは、食料品に費やす毎週の出費が現在200ドルである。所帯Aは、この購入インセンティブ(つまり、次の5週間にわたる買い物の合計が500ドルになると、12ポンドの七面鳥が無料になるという購入インセンティブ)を受け取ったとき、12ポンドの七面鳥を貰うために、さらに150%分(つまり毎週60ドル)の食料品への出費を増加しなければならないことから、このプログラムへの参加さえも考慮しないと考えられる。一方、所帯Bは、現在の毎週の食料品への出費が100ドルであり、食料品への毎週の100ドルの出費を維持するだけでよいことから、おそらく所帯Bは、このプログラムに参加するものと考えられる。最後の所帯Cであるが、その現在の毎週の食料品への出費が200ドルであり、現在の購入習慣を変更することなく、12ポンドの無料七面鳥に関する認定がほとんど保証されていることから、所帯Cのこのオファーへの参加は、確実であると考えられる。
【0005】
このように、ロイヤルティ・プログラムに対する従来のアプローチは、購入インセンティブを受け取った所帯のほとんどではないにしても、その多くから望ましい結果(つまり、特定の小売りロケーションまたはチェーンにおけるロイヤルティならびに消費の増加)が導かれないことがあり得る。多くのコンシューマ(たとえば所帯A)は、購入インセンティブの報酬を受け取るために、食料品への出費において非現実的な増加が要求されることから、ロイヤルティ・プログラムに参加することさえも考慮しないであろう。そのほかの所帯(たとえば所帯B)は、報酬に関する認定を受けるために、現在のロイヤルティのレベルを単に維持すればよいことから、この購入インセンティブによって限界的な影響を受けるだけである。最後の、従来の購入インセンティブの要件をはるかに超えているロイヤルティをすでに示している所帯(たとえば所帯C)は、現在の消費習慣に基づけば報酬の受け取りがほとんど保証されていることから、従来の購入インセンティブによってまったく影響されない。このため小売店は、所帯C等のカスタマに対して、所帯Cがその小売店に対するロイヤルティを増加しないにもかかわらず、報酬を提供することになる。
【0006】
(発明の要約)
したがって、本発明は、個別のカスタマに対して、それぞれの購入履歴に基づいて購入インセンティブを交付するための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することを、その1つの目的とする。
【0007】
また本発明は、特定の小売店および/または小売店チェーンに対する買い物客のロイヤルティを増加するための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することを、そのもう1つの目的とする。
【0008】
上記の、およびそのほかの目的は、本発明に従って、購入インセンティブを引き渡すための新しい方法、システム、およびコンピュータ・プログラム・プロダクツを提供することによって達成される。この方法は、システムならびにコンピュータ・プログラム・プロダクツの基礎でもあるが、カスタマの識別情報を受け取るステップ;カスタマの識別情報に関連付けされた購入インセンティブであって、カスタマが満たす必要のあるロイヤルティ条件およびそのカスタマに提供される報酬を含む購入インセンティブを、そのカスタマの購入履歴情報に基づいて決定するステップ;購入インセンティブをカスタマに交付するステップ;再度そのカスタマの識別情報を受け取るステップ;そのカスタマが購入インセンティブ条件を満たしたか否かを決定するステップ;および、カスタマが購入インセンティブの条件を満たした場合に、報酬に基づいて、そのカスタマに報酬を与えるステップ;を包含する。この方法は、小売店内のコンピュータおよび/または小売店から離れているホスト・コンピュータを使用してインプリメントすることができる。
【0009】
このように、購入インセンティブが、各カスタマの個別の購入履歴に対して調整される。たとえば、食料品に対する消費額が比較的低い所帯が受け取る購入インセンティブは、食料品に対する消費額が比較的高い所帯に引き渡される購入インセンティブと異なる。好ましくは、消費額が比較的低いカスタマに対して提供される購入インセンティブの条件を、高い消費を示す所帯に対して提供される購入インセンティブの条件より、達成容易なものとする。
【0010】
本発明の1つの側面によれば、購入インセンティブが、カスタマのアイデンティティに関係なく小売りロケーション内の販売のポイントにおいて、そのカスタマに対してプリントされる。この購入インセンティブは:報酬、報酬を受け取るためにそのカスタマがその小売りロケーションに再来しなければならない時間的な区切りを指定する時間的条件、および報酬を受け取るためにそのカスタマが満たさなければならない購入条件を含んでいる。小売りロケーションにあるコンピュータまたは小売りロケーションから離れた場所にあるコンピュータは、そのカスタマが時間的条件ならびに購入条件を満たしたか否かを決定する。カスタマが時間的条件ならびに購入条件を満たしている場合には、報酬に基づいて、そのカスタマに報酬が与えられる。したがって、常連買い物客カードまたはそのほかの識別手段を必要としないロイヤルティ・プログラムが提供される。本発明のこの側面は、現存するプリンタおよび小売店用コンピュータを好都合に組み込み、その結果、この新しいロイヤルティ・プログラムを実現するために必要となるハードウエアの量が抑えられる。
【0011】
好ましくは、これらのオファーを必需食料品に関するものとし、その結果コンシューマは、購入インセンティブを受け取った小売店またはチェーンへの継続的な来店の理由を持つことになる。好ましい実施態様においては、このオファーを、短い時間的な区切り(たとえば1週間)に限って入手できる特別なオファー(たとえば、5セントを支払うと1ガロンのミルクが購入できる)とする。購入インセンティブは、チェックアウト時にカスタマ識別が提供されたか否かとは無関係に、製品を購入したすべての者が利用できるようにしてもよい。この結果、現存するカスタマは、そのロイヤルティを維持するように導かれ、散発的なカスタマおよび初めてのカスタマは、この購入インセンティブをオファーしている小売店またはチェーンに対して、より高いロイヤルティを持つように導かれる。
【0012】
本発明ならびにそれに付随する利点の多くに対するより完全な認識は、添付の図面との関連から考慮しつつ以下の詳細な説明を参照することにより、本発明がより良好に理解されるに従って容易に得られるであろう。
【0013】
(好ましい実施態様の説明)
以下図面を参照して、特にここでは図1、すなわち購入インセンティブを提供するためのシステムの概略図を参照して説明するが、これらの図面においては、いくつかの見方を通じて同一もしくは対応する要素に類似の参照番号が用いられている。このシステムは、リモート・コンピュータ101、コンシューマ・データベース(consumer database、消費者データベース)103、および1ないしは複数の小売店105を含んでいる。各小売店は、小売店用コンピュータ(ストア・コンピュータ)109、1ないしは複数のスキャナ117ならびに端末121、1ないしは複数のプリンタ125、および小売店用データベース(ストア・データベース)113を備えている。好ましくは各スキャナ117が、端末121の1つならびにプリンタ125の1つに関連付けされているものとする。
【0014】
ホスト・コンピュータ101は、小売店105内におけるコンシューマ(consumer、消費者)の購入アクティビティをモニタリングするため、コンシューマ・データベース103内にその購入アクティビティの情報をストアするため、および購入インセンティブの配付をコントロールするための任意の適切なサーバ、ワークステーション、パーソナル・コンピュータ(PC)あるいはそのほかのデバイスである。ホスト・コンピュータ101は、任意の適切なプロトコルを使用して小売店用コンピュータ109と通信し、かつたとえば図8のコンピュータ・システム801を使用してインプリメントすることができる。
【0015】
コンシューマ・データベース103は、本発明に従った購入インセンティブを提供するための情報が収められたレコードを含むファイルである。この購入履歴情報は小売店105においてカスタマによって行われた各購入の情報を含んでいる。この種の情報には、たとえばシェルフ・キーピング・ユニット(SKU、shelf keeping unit)、ブランド、サイズ、重量、価格、購入日時、および購入を行っているコンシューマのカスタマ識別(カスタマID)が含まれる。一実施態様においては、この情報が購入済みアイテム上のバーコードから得られ、取引の間にスキャナ117によってそのスキャンが行われる。コンシューマ・データベース103内の各レコードは、サーチ、ソート、再結合、およびそのほかのデータベース機能に関するオペレーションのセットとともにフィールドを含む。コンシューマ・データベース103は、望ましい場合には、2ないしはそれ以上のデータベースとしてインプリメントすることもできる。米国特許第5,832,457号;第5,649,114号;第5,430,644号;および第5,592,560号のうちの1ないしは複数は、コンシューマ購入情報を収集するため、およびその種の情報を、コンシューマ・データベース103ならびに小売店用データベース113等のデータベース内にストアするためのテクニックについて説明している。なお、これらの米国特許第5,832,457号;第5,649,114号;第5,430,644号;および第5,592,560号は、参照を通じて本件に取り込まれている。それに加えて、コンシューマ購入情報を収集するため、およびその種の情報を、コンシューマ・データベース103ならびに小売店用データベース113等のデータベース内にストアするためのテクニックが、Catalina Marketing(カタリナ・マーケティング)および/またはCatalina Marketing International(カタリナ・マーケティング・インターナショナル)によって所有されているそのほかの特許の中でも説明されている。これらのCatalina Marketing(カタリナ・マーケティング)および/またはCatalina Marketing International(カタリナ・マーケティング・インターナショナル)によって所有されている各特許は、参照を通じて本件に取り込まれている。
【0016】
小売店105は、カスタマ(customer、顧客)に対する小売りのために商品が保有されている任意のロケーションである。また小売店105を、小売店チェーンの一部とすることもできる。
【0017】
小売店用コンピュータ109は、たとえば図8のコンピュータ・システム801を使用して、あるいはホスト・コンピュータ101と通信し、小売店用データベース113内に情報をストアし、かつその検索を行うため、およびスキャナ117、端末121、およびプリンタ125と通信するための任意の適切なPC、ワークステーション、サーバ、またはデバイスを使用してインプリメントすることができる。小売店用コンピュータ109は、本発明に従った購入インセンティブの提供に関連する機能をはじめ、従来の(たとえば米国特許第5,173,851号に開示されているような)小売店コントローラの機能を実行する。
【0018】
小売店用データベース113は、本発明に従って購入インセンティブを提供するための情報が収められたレコードを含むファイルである。小売店用データベース113内の各レコードは、バーコードを小売店105内の製品に関連付けするため、コンシューマIDを購入インセンティブに関連付けするため、および購入インセンティブの条件を報酬に関連付けするためのフィールドを含んでいる。また小売店用データベース113は、サーチ、ソート、再結合、およびそのほかのデータベース機能に関するオペレーションも含んでいる。小売店用データベース113は、望ましい場合には、2ないしはそれ以上のデータベースとしてインプリメントすることもできる。小売店用データベース113内にストアされている販売取引情報が、小売店用コンピュータ109によって定期的に検索され、かつホスト・コンピュータ101に送信され、それにおいては、この情報を使用して、コンシューマ・データベース103内にストアされている購入履歴情報が更新される。
【0019】
スキャナ117は、販売のポイントにおけるキャッシャーに関連付けされている。スキャナ117は、製品、クーポン、購入インセンティブ、宣伝資料、広告、およびそのほかの任意の有形メディア上にあるバーコード等のインデクスのスキャンを行うための任意の適切なスキャニング・デバイスである。端末121は、従来のキャッシュ・レジスタとしてもよく、小売店用コンピュータ109ならびにスキャナ117と通信を行う。端末121は、キャッシャーによって入力された情報をはじめ、スキャナ117から送られるバーコード情報を受け取ることができる。この種の情報は、小売店用コンピュータ109に送られ、それにおいてその情報の処理が行われる。また端末121は、小売店用コンピュータ109から受け取った情報の表示も行う。
【0020】
プリンタ125は、販売のポイントにおいてクーポンおよびそのほかの通知(たとえば購入インセンティブ)をプリントするための任意の適切なプリンティング・デバイスとする。プリンタ125は、ホスト・コンピュータ101および/または小売店用コンピュータ109と通信し、かつそれによってコントロールされる。
【0021】
ここで、図1に示したシステムが例示のみを目的としたものであり、当業者にとっては、本発明の実施に使用される具体的な多くの多様なハードウエアが容易に明らかであることを理解する必要がある。たとえば、小売店用コンピュータ109の機能は、端末121をコントロールするための標準的な小売店用コンピュータと、ホスト・コンピュータ101との通信を行うため、および販売取引データならびに端末121から小売店用コンピュータ109に送信される信号のモニタリングを行うための別体のコンピュータの間に振り分けることができる。小売店用コンピュータシステムに関するこれらの、およびそのほかのインプリメンテーションについては、米国特許第4,723,212号;第4,910,672号;第5,173,851号;第5,612,868号;および第6,026,370号のうちの1ないしは複数に詳細に説明されており、これらの各特許は、参照を通じて本件に取り込まれている。これらの変形をはじめ、そのほかの変形をインプリメントするために、単一のコンピュータ(たとえば図8のコンピュータ・システム801)をプログラムし、図1に示したデバイスのうちの、2ないしはそれ以上のデバイスの専用機能を実行させることができる。その逆に、2ないしはそれ以上のプログラムされたコンピュータを、図1に示したデバイスのうちの任意の1つと置き換えることもできる。冗長性およびレプリケーションといった分散処理の利点もまた、たとえばシステムの堅牢性およびパフォーマンスの向上が望ましいときにはインプリメントされる。
【0022】
本発明は、たとえば小売店105においてショッピングを行う各種のカスタマ、それらのカスタマの購入履歴、購入インセンティブ、およびカスタマの分類に関係する情報をストアする。この情報は、1ないしは複数のメモリ、たとえばハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、および/またはRAM等にストアされる。コンシューマ・データベース103および小売店用データベース113等の1ないしは複数のデータベースは、本発明をインプリメントするために使用される情報をストアすることができる。これらのデータベースは、1ないしは複数のメモリ内、たとえば上に列挙したメモリ、あるいは図8に関する説明の中で列挙しているストレージ・デバイスといったメモリ内に収められるデータ構造(たとえば、レコード、テーブル、配列、フィールド、グラフ、ツリーおよび/またはリスト)を使用して系統化される。
【0023】
図2、3、および4は、本発明の実施態様に従った購入インセンティブを提供するためのシステムのインプリメンテーションに使用されるデータ構造を図示している。このデータ構造は、テーブルを使用するリレーショナル形式で示されており、それによってテーブルの1つの列(つまりフィールド)の中にストアされている情報が、そのテーブルの別の列(1ないしは複数)にわたって同一行(つまりレコード)内にストアされる情報にマップ、またはそれにリンクされる。これらのデータ構造がホスト・コンピュータ101および/または小売店用コンピュータ109によって使用され、本発明に従ってコンシューマに購入インセンティブが提供される。図2、3、および4に示されているデータ構造は、コンシューマ・データベース103、小売店用データベース113、および/またはそのほかの任意の適切なデバイス(1ないしは複数)にストアされている。
【0024】
図2は、購入履歴テーブル201であり、コンシューマIDをストアするためのフィールド203、およびフィールド203内のコンシューマの購入履歴をストアするためのフィールド205を含んでいる。コンシューマIDは、チェックアウト時にスキャンされ、読み込まれ、あるいはコンピュータ・システムに入力される、カスタマを識別するための任意の識別手段である。各カスタマが、複数のカスタマIDを有していることもある。チェック時におけるスキャナ117による迅速なスキャンが可能になるように、バーコードとしてコンシューマIDが表されていると好ましいが、識別をストアもしくは表示するための、そのほかの任意の機械可読タイプあるいは非機械可読タイプのインプリメンテーションを使用してもよく、それには磁気ストリップ、メモリ・チップ、およびスマート・カードを含めることができる。可能性のあるコンシューマIDの例としては、クレジット・カード番号、デビット・カード番号、ソシアル・セキュリティ・カード(social security card)番号、運転免許証番号、チェック口座番号、住所、名前、e‐メール・アドレス、電話番号、または小売店105によって発行される常連買い物客カード番号、買い物客カードID(SCID)、もしくは買い物客ロイヤルティ・カード番号が挙げられるが、このほかの任意の適切な形式のIDを使用することもできる。好ましくは、フィールド205を、購入の場所、購入されたアイテムの記述、購入された各アイテムの価格、および取引の日時といった購入データを個別にストアするための複数のサブフィールドに分割する。
【0025】
図3は、分類テーブル301であり、認定要件をストアするためのフィールド303、購入インセンティブの条件をストアするためのフィールド305、および購入インセンティブの報酬をストアするためのフィールド307を含んでいる。分類テーブル301の各レコード内の認定要件は、そのレコード内の対応する報酬および条件によって定義される購入インセンティブの資格をカスタマが得るために、そのカスタマが満たさなければならない購入行動の評価基準を含む。フィールド303の購入行動の評価基準は、各カスタマの購入行動情報と比較される。この購入行動情報は、たとえばフィールド205内にストアされているそのカスタマの購入履歴から直接、かつ/またはホスト・コンピュータ101を用いてフィールド205内にストアされている情報を処理することによって決定することができる。
【0026】
認定要件の例としては、8週間を窓として平均した、小売店105において消費する金額の、1週当たりの平均額の範囲(つまりクラス)を識別する購入行動の評価基準が挙げられる。対応する購入行動情報の例は、過去8週間にわたり小売店105において消費した金額の1週当たりの平均額である。この情報は、ホスト・コンピュータ101が、フィールド203内の各コンシューマIDに関するフィールド205内の適切な購入履歴にアクセスすることによって決定することができる。たとえば、分類テーブル301が3つのレコードを含み、各レコード内の認定要件を(1)1週当たり40ドル以下、(2)1週当たり41ドルから199ドルまで、および(3)1週当たり199ドルを超える、とする場合が考えられる。フィールド201内の各コンシューマIDについて、ホスト・コンピュータ101は、フィールド205内にストアされている購入履歴情報に基づいて、過去8週間にわたり小売店105においてそのコンシューマが消費した平均額を決定する。小売店105における過去8週間にわたる各カスタマの平均消費額は、3つのレコードのそれぞれにフィールド303内においてストアされている認定要件と比較される。カスタマが、フィールド303内にある、特定のレコードの認定要件を満たすとき、そのカスタマにオファーされることになる対応する購入インセンティブが、それぞれフィールド305および307内の、同一のレコードのフィールド305および307内にストアされた条件および報酬になる。
【0027】
図4は、購入インセンティブテーブル401であり、コンシューマIDをストアするためのフィールド403、購入インセンティブの条件をストアするためのフィールド405、および購入インセンティブの報酬をストアするためのフィールド407を含んでいる。購入インセンティブテーブル401は、フィールド303内の認定要件と、フィールド205内にストアされた購入履歴から導かれた情報の比較結果に基づいて、ホスト・コンピュータ101によって構築される。つまり、前述の例に戻ると、特定のカスタマに対して特定の購入インセンティブがオファーされることになった場合、そのカスタマのコンシューマIDがフィールド403内にストアされ、その購入インセンティブの条件ならびに報酬が、そのカスタマのコンシューマIDと同一レコード内の、フィールド405および407内にそれぞれストアされる。
【0028】
図5A、5B、5C、および5Dは、本発明の一実施態様に従って提供することができる購入インセンティブの例を示している。これらの購入インセンティブについては、販売のポイントにおいて、(たとえばプリンタ125による)プリント、モニタまたはディスプレイ・スクリーンによるコンシューマに対する表示、および/または磁気ストリップ、スマート・カード、および/またはデータベース103ならびに113等の適切なストレージ・メディア内へのストアを行うことができる。各購入インセンティブは、カスタマによって受け取られることになる報酬、およびそのカスタマがその報酬を受け取るために満たさなければならない条件を含んでいる。
【0029】
好ましい実施態様においては、この条件を、小売店105、小売店105を含む小売店チェーン、および/または特定のブランドもしくは製品に対するロイヤルティの増加をコンシューマが示すこと、を要求するロイヤルティ条件とする。図5A、5B、5C、および5Dに示されるように、このロイヤルティ条件には、ほかの条件を満たさなければならない時間的な区切り(a period of time)(たとえば1週間以内)を識別する時間的条件、この時間的条件によって示された期間内に消費しなければならない金銭の額を識別する購入高条件等の購入条件、購入条件を満たすことができる1ないしは複数の場所を識別する場所的条件、および報酬を受け取るために購入しなければならないブランドまたは製品を識別するブランド条件を含ませることができる。
【0030】
図5Aは、報酬503(つまり、1ポンド当たり10セントを支払えば、1ブロックのランプ肉のローストが購入できる)および条件505(つまり、今週の買い物が100ドルに到達する)を含む購入インセンティブ501である。図5Bは、報酬509(つまり、1ポンド当たり10セントを支払えば、ひな鳥が1匹丸ごと購入できる)および条件511(つまり、今週の買い物が50.00ドルに到達する)を含む購入インセンティブ507である。図5Cは、報酬515(つまり、5セントを支払えば、1ガロンのミルクが購入できる)および条件517(つまり、今週の買い物が25.00ドルに到達する)を含む購入インセンティブ513である。図5Dは、報酬521(つまり、1ガロンあたり10セントを支払えば、グレードAのミルクが購入できる)およびカスタマに対して1週間以内にその小売店に再度来店すること(時間的条件)、ならびに購入を行うこと(暗黙の購入条件)を要求するロイヤルティ条件523を含む購入インセンティブ519である。これらの購入インセンティブの条件に適合するカスタマには、その小売店105に対するロイヤルティが増加したことを理由として報酬が提供される。
【0031】
上記の例の購入インセンティブの時間的条件は、購入条件が1週間以内に満たされることを指定している。しかしながら、ここで理解されようが、時間的条件をはじめ、そのほかのロイヤルティ条件ならびに報酬が柔軟なものであり、調整して各種のカスタマ・ロイヤルティ・プログラムに適合させることができる。したがって、望ましい場合には時間的条件が数週間もしくは数箇月にわたることも可能であり、その結果、参加カスタマの累積購入額が、その時間的条件によって指定された時間的な区切りにわたって追跡される。たとえば、あるカスタマの1週間の平均購入額が25ドルであるとき、そのカスタマの、その後の5週間にわたる平均が30ドルになると(あるいは、5週間内の合計が少なくとも150ドルに達すると)Smithfield(スミスフィールド)のハムを無料で提供するということが考えられる。別の例のロイヤルティ条件においては、カスタマがその小売店に再度来店し、その後の5週間にわたって5回の購入を行うことを条件とすることもできる。
【0032】
望ましいカスタマ・ロイヤルティ・プログラムに応じて、購入インセンティブのロイヤルティ条件を、単一の買い物通いまたは小売店取引において満たすことがカスタマに要求されることもあれば、そのように要求されないこともある。小売店105への単一の来店においてロイヤルティ条件を満たすことがカスタマに要求されない場合には、各カスタマの購入を追跡し、購入条件が満たされた時点を決定するように、ホスト・コンピュータ101または小売店用コンピュータ109をプログラムすることができる。たとえば、ホスト・コンピュータ101により、コンシューマ・データベース103内に蓄積されている購入履歴情報を周期的にチェックし、カスタマがこの種の購入インセンティブの条件を満たしているか否かを決定してもよい。
【0033】
小売店105は、購入インセンティブの条件を満たしたカスタマから、ロイヤルティの増加という利益を受ける。したがって好ましくは、購入インセンティブ501、507、513、および519が、小売店105によって調達される。小売店105は、条件および/または報酬の中においてブランドを指定することも可能であり、その結果、カスタマには、条件に適合するため、あるいは報酬の引き換えを行うために、特定のブランドの購入が要求される。この場合、ブランドの製造者が、購入インセンティブの条件に適合し、対応する報酬を受け取るカスタマによって利益(前者は、たとえばブランド・ロイヤルティの増加;後者は、たとえば好感度の増加)を受けることから、小売店105は、その購入インセンティブの調達において、ブランドの製造者の援助を取り付けることもできる。好ましくは、カスタマが購入インセンティブによって指定されている条件に適合するとき、報酬が自動的に提供されるか、かつ/またはプリント・アウト、証明書、クーポン、あるいはそのほかの、カスタマに報酬に対する資格を付与する引き換え可能なアイテムを自動的に受け取る。
【0034】
図6は、所望の将来的な小売店購入行動を誘発するための購入インセンティブを、本発明の一実施態様に従って提供する方法を例示したフローチャートである。ステップ601においては、コンシューマ・データベース103内にカスタマの購入履歴情報が記録される。この購入履歴情報は、連続的に(たとえば毎日)更新され、購入履歴の追跡をはじめ、購入履歴における変化、およびカスタマの傾向の追跡が行われる。
【0035】
ステップ602においては、ホスト・コンピュータ101が、それぞれのコンシューマごとに、各コンシューマの購入履歴に基づいて購入行動情報を生成する。たとえば、適用可能な購入行動評価基準が、小売店105における前年にわたる週ごとの平均消費額であった場合にホスト・コンピュータ101は、必要であれば購入履歴テーブル201のフィールド205内にストアされている情報を使用して、小売店105における前年にわたる各カスタマの週ごとの平均消費額という購入行動情報を導出する。この購入行動情報は、フィールド205内の購入履歴情報から導出する必要がないこともある(たとえば、購入行動情報がフィールド205内の購入履歴情報の一部となっている場合)。その場合には、ステップ602が、フィールド205から適切な情報を検索するプロセスを含む。好ましくは購入行動評価基準が、カスタマの過去および/または現在の、小売店105における消費もしくは購入の習慣を示すものとする。多くの小売店105が存在し得ることから、この評価基準は、同様に各カスタマがいずれの小売店および/または小売店のチェーンを利用しているかということを基礎とすることもできる。
【0036】
次のステップ604においては、ホスト・コンピュータ101が、ステップ602において獲得した購入行動情報と、分類テーブル301のフィールド303内にストアされている認定要件を比較することによって、各コンシューマにいずれの購入インセンティブが適用されるかについて決定する。好ましくは、フィールド303内において各レコードが購入行動評価基準値の範囲を含み、ステップ602において獲得した購入行動情報は、フィールド303内の購入行動評価基準の範囲の1つに適合するものとする。コンシューマの購入行動情報が、フィールド303において、レコードの1つの購入行動評価基準に適合すると、同じレコードの条件ならびに報酬(それぞれフィールド305および307内)によって、そのカスタマに提供されることになる購入インセンティブが定義される。ステップ604は、各カスタマについて繰り返される。それぞれが(1ないしは複数の)小売店105および/または異なる製品製造者もしくは広告主の異なるプロモーションに対応する複数の分類テーブル301を用いて、各カスタマに異なる分類テーブル301を適用することもできる。ステップ604の間に、各カスタマの購入行動情報と、1ないしは複数の分類テーブル301内の認定要件を比較した結果として、購入インセンティブテーブル401が構築される。より具体的に述べれば、フィールド403にコンシューマIDが書き込まれ、フィールド405および407に、そのカスタマが満たしたフィールド303内の認定要件に基づいて、それぞれフィールド305および307からの対応する条件および報酬が書き込まれる。したがって、たとえばあるカスタマが2番目のレコードに関するフィールド303内の認定要件に適合した場合においては、2番目のレコードのフィールド305および307内の条件および報酬が、そのカスタマのフィールド403内のコンシューマIDと同一のレコード内の、フィールド405および407にそれぞれコピーされることになる。
【0037】
その後ステップ605において、ホスト・コンピュータ101によって購入インセンティブテーブル401が小売店用データベース113に送られる。このようにして、小売店用データベース113に、コンシューマIDと、対応するカスタマに提供されることになる購入インセンティブ(つまり、対応する条件ならびに報酬)をマップする1ないしは複数の購入インセンティブテーブル401が構築される。
【0038】
ステップ607においては、小売店用コンピュータ109が小売店用データベース113内に購入インセンティブおよび関連付けされたコンシューマIDをストアする。これらの購入インセンティブならびに関連付けされたコンシューマIDは、ステップ605において小売店用コンピュータ109によってホスト・コンピュータ101から受け取られた情報に基づいて構築された、1ないしは複数の購入インセンティブテーブル401内にストアすることができる。
【0039】
ステップ609においては、小売店105のカスタマが、販売のポイントでの取引においてアイテムを購入し、そのカスタマのコンシューマIDが端末121に入力され、あるいはスキャナ117によって読み込まれる。この取引の間、キャッシャーは、購入された各アイテム上のバーコードを、スキャナ117を用いてスキャンする。バーコード情報は、小売店用コンピュータ109またはコントローラに送信され、そこでは小売店用データベース113内の情報を使用してスキャンされたアイテムを識別する。購入された各アイテムの情報は、そのカスタマのコンシューマIDに関連付けされ、小売店用データベース113内にストアされる。前述したように、この情報は、小売店用コンピュータ109およびホスト・コンピュータ101を介して周期的にコンシューマ・データベース103に送られ、コンシューマ・データベース103内の購入履歴情報が更新される。キャッシャーは、カスタマによって購入されたアイテムのスキャンに加えて、スキャナ117を使用してそのカスタマの常連買い物客カード上にあるバーコードのスキャン/読み取りを行い、そのカスタマのコンシューマIDを端末121に入力する。常連買い物客カード上にあるバーコードは、コンシューマIDによってそのカスタマを識別する。それに代えてコンシューマIDを、磁気ストリップを読み取るためのデバイスに磁気ストリップを当てることによって読み取ってもよく、あるいはカスタマのコンシューマIDを入力するための任意の別の望ましい、もしくは等価の方法を使用することもできる(たとえば、端末121のキーボードまたは数字パッドを使用してコンシューマIDを入力する)。
【0040】
その後ステップ611において、小売店用コンピュータ109が、そのカスタマの常連買い物客カードからスキャンしたバーコード情報と、小売店用データベース113内の各種のコンシューマIDの情報を比較することによって、そのカスタマのコンシューマIDを決定する。小売店用コンピュータ109が、コンシューマIDによってそのカスタマを識別した後、小売店用コンピュータ109は、小売店用データベース113内にストアされている購入インセンティブテーブル401をチェックし、フィールド403内に同一のコンシューマIDを伴うレコードを探す。購入インセンティブテーブル401内の1ないしは複数のレコードにおいてそのカスタマのコンシューマIDが見つかった場合に、小売店用コンピュータ109は、同じ(1ないしは複数の)レコードからの対応する(1ないしは複数の)条件および(1ないしは複数の)報酬(フィールド405および407内)をルックアップする。購入インセンティブテーブル401内の同じレコードの条件ならびに対応する報酬のそれぞれは、1つの購入インセンティブを構成する。
【0041】
ステップ613においては、小売店用コンピュータ109がプリンタ125に、購入インセンティブテーブル401内の、そのカスタマのコンシューマIDに関連付けされた購入インセンティブのプリント・アウトを行わせる。本発明の一実施態様によれば、この購入インセンティブが、購入インセンティブ501、507、513、および519に類似のテキストを含む。好ましくは、そのカスタマの購入履歴情報を基礎とし、そのカスタマの現在の購入行動に対して調整された条件を提供することによって、小売店105に対するカスタマ・ロイヤルティを増加するように購入インセンティブがデザインされる。つまり、そのカスタマが小売店105に示したロイヤルティおよび/またはその現在のロイヤルティに基づいて、各種のカスタマに提供される条件が異なることがある。
【0042】
好ましくは各カスタマに提供される条件は、そのカスタマが報酬を受け取るために、その小売店および/またはブランドに対するロイヤルティを増加させることを要求する。また小売店に対する、より大きなロイヤルティを要求する条件は、好ましくは、より大きな報酬に対応する。つまり、現在、小売店105において週当たりの平均で20ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を25ドルに導くために、図5Cに示した購入インセンティブ513を提供することができる。現在、小売店105において週当たり40ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を50ドルに導くために、図5Bに示した購入インセンティブ507を提供することができる。最後に、現在、小売店105において週当たり80ドルを消費しているカスタマには、続く週内におけるそのカスタマの消費を100ドルに導くために、図5Aに示した購入インセンティブ501を提供することができる。それに代えて、購入履歴テーブル201のフィールド205内にある各カスタマの購入履歴情報から購入インセンティブの条件を導くこともできる。例を挙げると、小売店105における各カスタマの現在の平均消費に対して週当たり8%の増加を要求する条件がある。分類テーブル301のフィールド303に、多数の細かい範囲またはクラスを設けることによっても同じ結果をもたらすことができる。
【0043】
このように、カスタマの現在の購入行動に対して過度な条件を伴う動機付けをはじめ、カスタマの現在の購入行動によってすでに満たされている条件を伴う動機付けがカスタマに提供されることが、本発明によって防止されることを認識できる。分類テーブル301の構成によって広告主は、コンシューマ・データベース103内のカスタマの購入履歴情報を基礎とし、各種のクラスのカスタマのための各購入インセンティブに関する条件および報酬の組み合わせを最適化することが可能になる。
【0044】
ここでステップ617を参照すると、小売店用コンピュータ109は、カスタマが、そのカスタマに適用可能ないずれかの購入インセンティブの、いずれかの条件に適合したか否かを決定する。ステップ617は、たとえばコンシューマ・データベース103内もしくは小売店用データベース113内のいずれかにストアされている、そのカスタマの購入履歴に基づいて自動的に実行される。小売店用コンピュータ109は、ステップ617において条件が満たされているか否かを決定するために、現在の取引において購入されたアイテムも使用することができる。それに代えて、ホスト・コンピュータ101が定期的にコンシューマ・データベース103および/または小売店用データベース113をチェックし、カスタマが、そのカスタマにオファーされるいずれかの購入インセンティブの条件を満たしているか否かを決定することもできる。好ましい実施態様においては、カスタマが購入インセンティブに気付くことなく報酬を受け取ることがないように、カスタマに対して対応する購入インセンティブが提供されていない限り、報酬の受け取りが生じない。
【0045】
ステップ617において条件との適合が得られなかった場合には、カスタマが再び小売店105に来店し、同一の販売のポイントもしくは小売店105内の異なる販売のポイントにおける別の取引を行ったときに、プロセスがステップ609に戻る。ステップ617において条件との適合が得られた場合には、続くステップ619において、コンシューマに対して、そのカスタマが適合した対応する条件に関する1ないしは複数の報酬が与えられる。その後は、プロセスがステップ609に戻る。
【0046】
ステップ619においては、小売店用コンピュータ109によってカスタマに、自動的に報酬を与えてもよく、その場合に小売店用コンピュータは、その報酬に基づいて現在の取引の合計額を自動的に調整する。たとえば、この報酬が、1ガロンのミルクを5セントで購入できるというものである場合には、小売店用コンピュータ109が、現在の取引に関して、1ガロンのミルクの価格を自動的に5セントに変更するか、あるいは現在の取引においてミルクの購入がなければ、1ガロンのミルクが購入される将来の取引において、ミルクの価格を自動的に5セントに変更する。それに代えて小売店用コンピュータ109は、従来のクーポンまたは証明書のように、現在の取引もしくは小売店105および/または許容される場合には別の小売店(たとえば、同一小売店チェーンの小売店)における将来の取引にカスタマが使用できる証明書、クーポン、あるいはそのほかの引き換え可能なアイテムを、プリンタ125にプリントさせて報酬を発行する。好ましくは、先に列挙した米国特許の1ないしは複数によって説明されているように、プリンタ125によってプリントされる購入インセンティブがバーコードを含み、クーポンの不正使用を防止し、クーポンの種類およびその引き換えを行っているコンシューマを識別し、さらにクーポンが引き換え可能な場所を表示する。
【0047】
図7は、本発明の一実施態様に従った購入インセンティブプログラムを説明するためのフローチャートである。ステップ703においては、小売店用コンピュータ109が、小売店105内の販売のポイントにおける、カスタマと小売店との間の取引の間に、プリンタ125に、1ないしは複数の購入インセンティブをプリントさせる。
【0048】
このプリントされた購入インセンティブは、図5Dの購入インセンティブ519に類似のものとしてもよく、好ましくは前述したように、その購入インセンティブを一意的に識別するバーコードを含む。ステップ707においては、すでにカスタマが受け取っている購入インセンティブおよび/または許容されている場合には、現在の取引の間に受け取る購入インセンティブ上のバーコードを、販売のポイントにおいてキャッシャーがスキャンする。その後、ステップ715においては小売店用コンピュータ109が、ステップ707においてスキャンした購入インセンティブの条件が満たされているか否かを決定する。ステップ715は、ホスト・コンピュータ101によって、もしくは小売店105から離れた別のコンピュータによって周期的に、あるいはリアルタイムで実行することができる。
【0049】
ステップ715において、条件が満たされていないときには、そのコンシューマが再び小売店に来店したときにプロセスがステップ703に戻る。ステップ715において条件が満たされた場合には、そのコンシューマに報酬が与えられる。コンシューマへの報酬は、前述のステップ619の説明で示したように、現在の取引の費用に還元することによって、あるいはクーポンもしくはそのほかの引き換え可能な証明書をプリント・アウトすることによって与えることができる。好ましくは、コンシューマがステップ707におけるスキャンのために購入インセンティブを呈示したとき、その購入インセンティブ上のバーコードをスキャンした結果として取り込まれるバーコード情報が、小売店用コンピュータ109によって、小売店用データベース113内にストアされる。その後ホスト・コンピュータは、スキャンを行った購入インセンティブ上のバーコードのすべての情報を検索するため、およびその情報をホスト・コンピュータ101に送らせるために、定期的に小売店用コンピュータ109に対して要求を発し、さらにホスト・コンピュータは、コンシューマ・データベース103内のコンシューマの購入履歴情報に基づいて、コンシューマが条件を満たしているか否かをステップ715において決定する。その後ステップ717においては、ホスト・コンピュータ101が小売店用コンピュータ109に報酬情報を送り、それが小売店用データベース113内にストアされ、かつ小売店用コンピュータ109によって使用されて、カスタマのコンシューマIDをスキャナ117がスキャンすることによって対応する販売のポイントにカスタマが存在することが示されると、そのカスタマに報酬が与えられる。その後小売店用コンピュータ109は、プリンタ125に、その購入インセンティブの報酬に関するクーポンもしくは引き換え可能な証明書をプリントさせる。本発明の一実施態様によれば、ステップ715のプロセスの全部もしくはその一部が、ステップ619の報酬を与えるプロセスのインプリメンテーションに使用することができ、またその逆の形も可能である。
【0050】
図7に例示した方法に関連してオファーされる購入インセンティブは、好ましくはカスタマが小売店105に継続的に来店するようにデザインされた注目を惹くオファーとする。本発明の一実施態様によれば、報酬をミルク、卵、パン等の必需食料品とし、カスタマが、特定のアイテムに関する買い物だけでなく、すべての食料品の買い物を小売店105において行うことを助長する。一例の購入インセンティブ519が図5Dに示されている。条件523は、コンシューマに対して、1ガロンのグレードAのミルクが10セントで購入できるという報酬521を受け取るために、7日以内に小売店105に再度来店することを求めている。
【0051】
ここで、図6および7に例示したプロセスのインプリメンテーションにおいて、ホスト・コンピュータ101によって実行されるプロセスの全部もしくは一部を小売店用コンピュータ109によって実行できること、また小売店用コンピュータ109によって実行されるプロセスの全部もしくは一部をホスト・コンピュータ101によって実行できることが理解されよう。
【0052】
本発明のすべてまたは一部は、コンピュータ技術の当業者であれば認識されようが、本発明の教示に従ってプログラムされた従来の汎用コンピュータまたはマイクロプロセッサを使用して好適にインプリメントすることができる。適切なソフトウエアは、ソフトウェア技術の当業者であれば認識されようが、この開示の教示に基づいて、通常の知識を有するプログラマによって容易に準備することができる。
【0053】
図8に、本発明の一実施態様をインプリメントすることができるコンピュータ・システム801を示す。コンピュータ・システム801には、バス803またはそのほかの情報を通信するための通信メカニズム、およびバス803に結合された情報を処理するためのプロセッサ805が含まれている。コンピュータ・システム801は、さらにランダム・アクセス・メモリ(RAM)あるいはそのほかの動的ストレージ・デバイス(記憶装置)(たとえばダイナミックRAM(DRAM)、スタティックRAM(SRAM)、シンクロナスDRAM(SDRAM)、フラッシュRAM)等の、バス803に結合された情報およびプロセッサ805によって実行されるインストラクションをストアするためのメイン・メモリ807を含んでいる。それに加えて、メイン・メモリ807は、プロセッサ805によって実行されるインストラクションの実行間の一時変数またはそのほかの中間情報をストアするためにも使用される。さらにまたコンピュータ・システム801は、バス803に結合された、静的な情報およびプロセッサ805のためのインストラクションをストアするための読み出し専用メモリ(ROM)809もしくはそのほかの静的ストレージ・デバイス(たとえばプログラマブルROM(PROM)、消去可能PROM(EPROM)、および電気的消去可能PROM(EEPROM))を含んでいる。磁気ディスクまたは光ディスク等のストレージ・デバイス811も備えられており、情報およびインストラクションをストアするためにバス803に結合されている。
【0054】
コンピュータ・システム801は、さらに専用ロジック・デバイス(たとえば特定用途向けIC(ASIC))または構成可能ロジック・デバイス(たとえば汎用ロジック・アレイ(GAL)または再プログラム可能なフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA))を含んでいる。このほかのリムーバブル・メディア・デバイス(たとえばコンパクト・ディスク、テープ、およびリムーバブル光磁気メディア)または固定の高密度メディア・ドライブを、適切なデバイス・バス(たとえば、スモール・コンピュータ・システム・インターフェース(SCSI)バス、エンハンスト・インテグレーテッド・デバイス・エレクトロニクス(IDE)バス、またはウルトラ・ダイレクト・メモリ・アクセス(DMA)バス)を使用してコンピュータ・システム801に追加することもできる。さらにコンピュータ・システム801が、コンパクト・ディスク・リーダ、コンパクト・ディスク・リーダ・ライタ・ユニット、またはコンパクト・ディスク・ジューク・ボックスを含むこともあり、これらのそれぞれは、同一のデバイス・バスまたは別のデバイス・バスに接続することができる。
【0055】
コンピュータ・システム801は、バス803を介して陰極線管(CRT)等のコンピュータ・ユーザに情報を表示するためのディスプレイ813を結合することができる。ディスプレイ813は、ディスプレイ・カードまたはグラフィック・カードによってコントロールされることがある。このコンピュータ・システムには、プロセッサ805に情報ならびにコマンド選択を伝えるための、キーボード815およびカーソル・コントロール817等の入力デバイスが備えられる。カーソル・コントロール817は、プロセッサ805に方向情報ならびにコマンド選択を伝えるため、およびディスプレイ813上のカーソルの動きをコントロールするための、たとえばマウス、トラックボール、またはカーソル移動矢印キーである。それに加えてプリンタが、図2、3、4、5A、5B、5C、および5Dに示したデータ構造/情報、またはコンピュータ・システム801によってストアおよび/または生成が行われるそのほかのデータの、プリントされたリスティングを提供する。
【0056】
コンピュータ・システム801は、メイン・メモリ807等のメモリ内に収められた1ないしは複数のインストラクションの、1ないしは複数のシーケンスを実行するプロセッサ805に応答して、本発明の処理ステップの全部もしくはその一部を実行する。この種のインストラクションは、ストレージ・デバイス811等の別のコンピュータ可読メディアからメイン・メモリ807内に読み込まれることもある。マルチプロセッサ構成において1ないしは複数のプロセッサを使用し、メイン・メモリ807内に収められているインストラクションのシーケンスを実行することもできる。代替実施態様においては、ソフトウエア・インストラクションに代えて、もしくはそれと組み合わせてハード‐ワイヤード回路が使用される。このように実施態様が、いずれかのハードウエア回路およびソフトウエアの特定の組み合わせに限定されることはない。
【0057】
前述したようにコンピュータ・システム801は、本発明の教示に従ってプログラムされ、かつ、ここに示したデータ構造、テーブル、レコード、またはそのほかのデータを収めるための、少なくとも1つのコンピュータ可読メディア又はメモリを含んでいる。コンピュータ可読メディアの例としては、コンパクト・ディスク、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM等が挙げられる。これらのコンピュータ可読メディアの任意の1つまたはその組み合わせにストアされるものとして、本発明には、コンピュータ・システム801をコントロールするため、本発明をインプリメントするための単独のデバイスもしくは複数のデバイスをドライブするため、およびコンピュータ・システム801による人間のユーザ(たとえば、小売店105におけるカスタマ)とのインタラクションのためのソフトウエアが含まれる。この種のソフトウエアには、限定する意図ではないが、デバイス・ドライバ、オペレーティング・システム、開発ツール、およびアプリケーション・ソフトウエアが含まれる。この種のコンピュータ可読メディアには、さらに本発明のインプリメンテーションにおいて実行される処理の全部または一部(分散処理が行われる場合)を実行するための、本発明のコンピュータ・プログラム・プロダクツが含まれる。
【0058】
本発明のコンピュータ・コード・デバイスは、任意の解釈可能もしくは実行可能コード・メカニズムとすることができ、それには、限定する意図ではないが、スクリプト、インタープリタ、ダイナミック・リンク・ライブラリ、Java(ジャバ)(登録商標)クラス、および完全な実行可能プログラムが含まれる。さらに、より良好なパフォーマンス、信頼性、および/またはコストのために本発明の処理の部品を分散させることもできる。
【0059】
ここで用いている「コンピュータ可読メディア(コンピュータ読取り可能な記録媒体)」という用語は、実行のためのインストラクションの、プロセッサ805に対する提供に関係するあらゆるメディアを指している。コンピュータ可読メディアは、限定する意図ではないが、不揮発性メディア、揮発性メディア、およびトランスミッション・メディアを含む多くの形式を取り得る。不揮発性メディアには、たとえばストレージ・デバイス811のような、光ディスク、磁気ディスク、および光磁気ディスクが含まれる。揮発性メディアには、メイン・メモリ807等の動的メモリが含まれる。トランスミッション・メディアには、同軸ケーブル、銅線、および光ファイバが含まれ、バス803を構成するワイヤもこれに含まれる。またトランスミッション・メディアは、電波および赤外線通信の間に生成されるような、音波または光波の形式を取ることもある。
【0060】
一般的なコンピュータ可読メディアの形式には、たとえばハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、テープ、光磁気ディスク、PROM(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM、SDRAM、あるいはそのほかのあらゆる磁気メディア、コンパクト・ディスク(たとえばCD−ROM)、あるいはそのほかのあらゆる光メディア、パンチ・カード、紙テープ、あるいはそのほかの孔のパターンを伴う物理メディア、搬送波(次に説明)、あるいはコンピュータが読み取ることができる、このほかのあらゆるメディア形式が含まれる。
【0061】
プロセッサ805に、実行のための1ないしは複数のインストラクションの1ないしは複数のシーケンスを渡す場合においては、各種の形式のコンピュータ可読メディアが関係することがあり得る。たとえば、当初、インストラクションがリモート・コンピュータの磁気ディスク上に担持されていることがある。リモート・コンピュータは、本発明の全部または部分をインプリメントするためのインストラクションを動的メモリ内にロードし、そのインストラクションを、モデムを使用し、電話回線を介して送信することができる。コンピュータ・システム801にローカルなモデムは、電話回線上のデータを受信し、赤外線送信機を使用してそのデータを赤外線信号に変換することができる。バス803に結合された赤外線検出器が、赤外線信号によって運ばれたデータを受信し、そのデータをバス803上に置く。バス803は、このデータをメイン・メモリ807に運び、そこからプロセッサ805が、インストラクションを取り出して実行する。メイン・メモリ807によって受信されたインストラクションは、プロセッサ805による実行の前もしくはその後に、選択肢の1つとしてストレージ・デバイス811上にストアされる。
【0062】
コンピュータ・システム801は、さらにバス803に結合された通信インターフェース819を含んでいる。通信インターフェース819は、ローカル・ネットワーク823に接続されているネットワーク・リンク821に結合して両方向データ通信を提供する。たとえば、通信インターフェース819を、任意のパケット交換ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)にアタッチされるネットワーク・インターフェース・カードとすることができる。別の例としては、通信インターフェース819を非対称ディジタル加入者回線(ADSL)カード、統合ディジタル通信サービス網(ISDN)カードまたはモデムとし、対応するタイプの電話回線に対するデータ通信接続を提供することが考えられる。ワイヤレス・リンクをインプリメントすることもできる。この種のインプリメンテーションのいずれにおいても、通信インターフェース819は、各種タイプの情報を表すディジタル・データ・ストリームを搬送する電気的、電磁気的、あるいは光学的な信号を送受する。
【0063】
ネットワーク・リンク821は、通常1ないしは複数のネットワークを介して別のデータ・デバイスに対する通信を提供する。たとえばネットワーク・リンク821は、コンピュータ825(たとえば、ホスト・コンピュータ101または小売店用コンピュータ)に対する接続を、ローカル・ネットワーク823(たとえばLAN)を介して、あるいは通信ネットワーク827を介して通信サービスを提供するサービス・プロバイダによって運用されている装置を介して提供することができる。好ましい実施態様においては、好ましくはローカル・ネットワーク823および通信ネットワーク827が、ディジタル・データ・ストリームを搬送する電気的、電磁気的、あるいは光学的な信号を使用する。各種ネットワークを介した信号、およびネットワーク・リンク821上の信号ならびに通信インターフェース819を介した信号、すなわちコンピュータ・システム801から、およびそこにディジタル・データを運ぶ信号は、情報を搬送する搬送波の形式の例である。コンピュータ・システム801は、ネットワーク(1ないしは複数)、ネットワーク・リンク821および通信インターフェース819を介して通知を送り、プログラム・コードを含めたデータを受信することができる。
【0064】
以上の教示に照らせば、本発明に関する多数の修正ならびに変更が可能であることは明らかである。したがって、ここに具体的に示したもの以外にも付随する特許請求の範囲内において本発明を実施できることを理解する必要がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に従ってコンシューマに対し、好ましい価格を含む購入インセンティブを提供するためのシステムを示した概略図である。
【図2】
カスタマの識別情報とそれぞれの購入履歴を関連付けするための購入履歴テーブルである。
【図3】
カスタマを分類するため、および各分類の認定要件と購入インセンティブを関連付けするための分類テーブルであり、報酬およびカスタマが報酬を受け取るために満たさなければならない条件を含んでいる。
【図4】
カスタマとそのカスタマに提供される購入インセンティブを関連付けするための購入インセンティブテーブルである。
【図5】
本発明に従って提供される購入インセンティブの例である。
【図6】
コンシューマの個別の購入履歴に基づいたカスタマに対する購入インセンティブの交付を説明するためのフローチャートである。
【図7】
本発明に従って、特定の小売りロケーションまたはチェーンに対するカスタマ・ロイヤルティを増加するためにデザインされた購入インセンティブが、どのように提供されるかについて説明するためのフローチャートである。
【図8】
本発明の1ないしは複数の専用機能を実施するべくプログラムされた一例のコンピュータ・システムである。
Claims (37)
- カスタマの識別情報を、小売店の販売のポイントにおいて、前記カスタマと前記小売店の間の第1の取引の間に受け取るステップ;
前記カスタマの前記識別情報に関連付けされた購入インセンティブを、前記カスタマの購入履歴情報に基づいて決定するステップであって、前記購入インセンティブは、前記カスタマの前記小売店に対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および前記ロイヤルティ条件を満たすことに対して前記カスタマに提供される報酬を含むものとする、前記ステップ;
前記第1の取引の間に、前記販売のポイントにおいて前記購入インセンティブを前記カスタマに交付するステップ;
再度前記カスタマの前記識別情報を、第2の取引の間に受け取るステップ;
前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するステップ;および、
前記第2の取引の間に、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるステップ;
を含む方法。 - 前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマに、前記小売店に対する増加したロイヤルティの呈示を要求することを特徴とする請求項1記載の方法。
- さらに、リモート・コンピュータから購入インセンティブを受け取るステップを包含することを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記報酬を与えるステップが、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、引き換え可能なクーポンをプリントするステップを包含することを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記販売のポイントにおいて前記購入インセンティブを前記カスタマに交付するステップが、前記カスタマに提供される紙の上に前記購入インセンティブをプリントするステップを包含することを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行うべきレートを含み、前記報酬が、前記カスタマによって購入される製品の価格ディスカウントであり、それにおいて前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するステップが、前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件によって指定された前記レートにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するステップを包含することを特徴とする請求項1記載の方法。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行わなければならない少なくとも1つの小売りロケーションを指定し、かつそれにおいて、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するステップが、前記ロイヤルティ条件によって指定された前記小売りロケーションにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するステップを包含することを特徴とする請求項6記載の方法。
- カスタマに関して、前記カスタマの購入履歴情報に基づき、前記カスタマの小売りロケーションに対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および報酬を含む購入インセンティブを決定するステップ;
前記購入インセンティブと前記カスタマの識別情報を関連付けするステップ; 前記購入インセンティブおよび前記識別情報を前記小売りロケーションにあるリモート・コンピュータに渡すステップ;
前記リモート・コンピュータから前記カスタマの購入情報を受け取るステップ;
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たしているか否かを決定するステップ;および、
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるステップ;
を含む方法。 - 前記カスタマに報酬を与えるステップが、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記リモート・コンピュータに対して前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたことを示す報酬情報を送るステップを包含することを特徴とする請求項8記載の方法。
- 小売りロケーション内の販売のポイントにおいて、カスタマに関する購入インセンティブを、前記カスタマのアイデンティティに関係なくプリントするステップであって、前記購入インセンティブが、報酬および前記小売りロケーションに対する前記カスタマのロイヤルティを増加するためのロイヤルティ条件を含み、前記ロイヤルティ条件が、前記報酬を受け取るために前記カスタマが前記小売りロケーションに再来しなければならない時間的な区切りを指定する時間的条件、および前記報酬を受け取るために前記カスタマが満たさなければならない購入条件を含むものとする、前記ステップ;
前記小売りロケーションにおいて、前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たしたか否かを決定するステップ;および、
前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるステップ;
を含む方法。 - 前記時間的な区切りを1週間とすること、および前記プリントするステップが、前記時間的条件のプリントを包含し、それにおいて前記時間的条件が、前記コンシューマは、前記購入条件を満たすための期間として1週間を有することを明示することを特徴とする請求項10記載の方法。
- 前記購入インセンティブが、購入されなければならない特定ブランドを指定するブランド条件を包含し、かつ前記プリントするステップが、前記ブランド・ロイヤルティ条件のプリントを包含することを特徴とする請求項10記載の方法。
- コンピュータ・システム上における実行のためのプログラム・インストラクションであって、コンピュータによって実行されたとき、コンピュータ・システムに請求項1〜12のいずれか1つに記載した方法を実行させるプログラム・インストラクションを含むコンピュータ読取り可能な記録媒体。
- カスタマ・ロイヤルティ・プログラムに関連する情報が具体化されているメモリ・デバイス;および、
前記メモリ・デバイスに結合されるプロセッサであって:
カスタマの識別情報を、小売店の販売のポイントにおいて、前記カスタマと前記小売店の間の第1の取引の間に受け取り;
前記カスタマの前記識別情報に関連付けされた購入インセンティブであって、前記カスタマの前記小売店に対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および前記ロイヤルティ条件を満たすことに対して前記カスタマに提供される報酬を含むものとする購入インセンティブを、前記カスタマの購入履歴情報に基づいて決定し;
前記第1の取引の間に、前記販売のポイントにおいて前記購入インセンティブを前記カスタマに交付し;
再度前記カスタマの前記識別情報を、第2の取引の間に受け取り;
前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定し;かつ、
前記第2の取引の間に、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるべく構成された前記プロセッサ;
を備えたシステム。 - 前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマに、前記小売店に対する増加したロイヤルティの呈示を要求することを特徴とする請求項14記載のシステム。
- さらに、前記プロセッサが、リモート・コンピュータから購入インセンティブを受け取るべく構成されていることを特徴とする請求項14記載のシステム。
- さらに前記プロセッサに結合されるプリンタを包含し、前記プロセッサが、前記プリンタに、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、引き換え可能なクーポンをプリントさせるべく構成されていることを特徴とする請求項14記載のシステム。
- さらに前記プロセッサに結合されるプリンタを包含し、前記プロセッサが、前記プリンタに、前記カスタマに提供される紙の上に前記購入インセンティブをプリントさせるべく構成されていることを特徴とする請求項14記載のシステム。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行うべきレートを含み、前記報酬が、前記カスタマによって購入される製品の価格ディスカウントであり、それにおいて前記プロセッサが、さらに前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件によって指定された前記レートにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するべく構成されていることを特徴とする請求項14記載のシステム。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行わなければならない少なくとも1つの小売りロケーションを指定し、それにおいて前記プロセッサが、さらに前記ロイヤルティ条件によって指定された前記小売りロケーションにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するべく構成されていることを特徴とする請求項19記載のシステム。
- カスタマ・ロイヤルティ・プログラムに関連する情報が具体化されているメモリ・デバイス;および、
前記メモリ・デバイスに結合されるプロセッサであって:
カスタマに関して、前記カスタマの購入履歴情報に基づき、前記カスタマの小売りロケーションに対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および報酬を含む購入インセンティブを決定し;
前記購入インセンティブと前記カスタマの識別情報の関連付けを行い;
前記購入インセンティブおよび前記識別情報を前記小売りロケーションにあるリモート・コンピュータに渡し;
前記リモート・コンピュータから前記カスタマの購入情報を受け取り;
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たしているか否かを決定し;かつ、
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるべく構成された前記プロセッサ;
を備えたシステム。 - さらに、前記プロセッサが、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記リモート・コンピュータに対して前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたことを示す報酬情報を送るべく構成されていることを特徴とする請求項21記載のシステム。
- カスタマ・ロイヤルティ・プログラムに関連する情報が具体化されているメモリ・デバイス;
プリンタ;および、
前記メモリ・デバイスおよび前記プリンタに結合されるプロセッサであって: 前記プリンタをコントロールし、前記プリンタに、小売りロケーション内の販売のポイントにおいて、カスタマに関する購入インセンティブであって、報酬および前記小売りロケーションに対する前記カスタマのロイヤルティを増加するためのロイヤルティ条件を含み、前記ロイヤルティ条件が、前記報酬を受け取るために前記カスタマが前記小売りロケーションに再来しなければならない時間的な区切りを指定する時間的条件、および前記報酬を受け取るために前記カスタマが満たさなければならない購入条件を含むものとする購入インセンティブを、前記カスタマのアイデンティティに関係なくプリントさせ;
前記小売りロケーションにおいて、前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たしたか否かを決定し;かつ、
前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるべく構成されたプロセッサ;
を備えたシステム。 - 前記時間的な区切りを1週間とすること、および前記購入インセンティブが、前記コンシューマは、前記購入条件を満たすための期間として1週間を有することを明示することを特徴とする請求項23記載のシステム。
- 前記購入インセンティブが、購入されなければならない特定ブランドを指定するブランド条件を包含することを特徴とする請求項23記載のシステム。
- カスタマの識別情報を、小売店の販売のポイントにおいて、前記カスタマと前記小売店の間の第1の取引の間に受け取るための手段;
前記カスタマの前記識別情報に関連付けされた購入インセンティブを、前記カスタマの購入履歴情報に基づいて決定するための手段であって、前記購入インセンティブが、前記カスタマの前記小売店に対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および前記ロイヤルティ条件を満たすことに対して前記カスタマに提供される報酬を含むものとする、該手段;
前記第1の取引の間に、前記販売のポイントにおいて前記購入インセンティブを前記カスタマに交付するための手段;
再度前記カスタマの前記識別情報を、第2の取引の間に受け取るための手段; 前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するための手段;および、
前記第2の取引の間に、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるための手段;
を備えたシステム。 - 前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマに、前記小売店に対する増加したロイヤルティの呈示を要求することを特徴とする請求項26記載のシステム。
- さらに、リモート・コンピュータから購入インセンティブを受け取るための手段を包含することを特徴とする請求項26記載のシステム。
- 前記報酬を与えるための手段が、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、引き換え可能なクーポンをプリントするための手段を包含することを特徴とする請求項26記載のシステム。
- 前記販売のポイントにおいて前記購入インセンティブを前記カスタマに交付するための手段が、前記カスタマに提供される紙の上に前記購入インセンティブをプリントするための手段を包含することを特徴とする請求項26記載のシステム。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行うべきレートを含み、前記報酬が、前記カスタマによって購入される製品の価格ディスカウントであり、それにおいて前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するための手段が、前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件によって指定された前記レートにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するための手段を包含することを特徴とする請求項26記載のシステム。
- 前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件が、前記カスタマが金銭の消費を行わなければならない少なくとも1つの小売りロケーションを指定し、かつそれにおいて、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたか否かを決定するための手段が、前記ロイヤルティ条件によって指定された前記小売りロケーションにおいて前記カスタマが金銭の消費を行ったか否かを決定するための手段を包含することを特徴とする請求項31記載のシステム。
- カスタマに関して、前記カスタマの購入履歴情報に基づき、前記カスタマの小売りロケーションに対するロイヤルティを増加させるためのロイヤルティ条件および報酬を含む購入インセンティブを決定するための手段;
前記購入インセンティブと前記カスタマの識別情報を関連付けするための手段;
前記購入インセンティブおよび前記識別情報を前記小売りロケーションにあるリモート・コンピュータに渡すための手段;
前記リモート・コンピュータから前記カスタマの購入情報を受け取るための手段;
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たしているか否かを決定するための手段;および、
前記カスタマが前記購入インセンティブの前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるための手段;
を備えたシステム。 - 前記カスタマに報酬を与えるための手段が、前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たした場合に、前記リモート・コンピュータに対して前記カスタマが前記ロイヤルティ条件を満たしたことを示す報酬情報を送るための手段を包含することを特徴とする請求項33記載のシステム。
- 小売りロケーション内の販売のポイントにおいて、カスタマに関する購入インセンティブを、前記カスタマのアイデンティティに関係なくプリントするための手段であって、前記購入インセンティブが、報酬および前記小売りロケーションに対する前記カスタマのロイヤルティを増加するためのロイヤルティ条件を含み、前記ロイヤルティ条件が、前記報酬を受け取るために前記カスタマが前記小売りロケーションに再来しなければならない時間的な区切りを指定する時間的条件、および前記報酬を受け取るために前記カスタマが満たさなければならない購入条件を含むものとする、該手段;
前記小売りロケーションにおいて、前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たしたか否かを決定するための手段;および、
前記カスタマが前記時間的条件ならびに前記購入条件を満たした場合に、前記報酬に基づいて前記カスタマに報酬を与えるための手段;
を備えたシステム。 - 前記時間的な区切りを1週間とすること、および前記プリントするための手段が、前記時間的条件のプリントを包含し、それにおいて前記時間的条件が、前記コンシューマは、前記購入条件を満たすための期間として1週間を有することを明示することを特徴とする請求項35記載のシステム。
- 前記購入インセンティブが、購入されなければならない特定ブランドを指定するブランド条件を包含し、かつ前記プリントするための手段が、前記ブランド・ロイヤルティ条件のプリントを包含することを特徴とする請求項35記載のシステム。
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