発明の目的および利点は、請求の範囲に具体的に記載された構成要素および組み合わせによって実現され達成される。
前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、典型例および説明のためのものであって、本発明を限定するためのものではない、と理解される。
本発明の非限定的な実施形態を、図面を参照して説明する。図面において、同様のコンポーネントおよび要素には同じ参照番号が付されている。
発明者たちは、商品の入荷から販売までの経過時間を短くできるような形態で顧客を選択してその顧客に商品情報を通知すれば、鮮度が好まれる商品を高い鮮度で販売できる、と認識した。
実施形態の目的は、商品の入荷から販売までの経過時間を短くできるような形態で客を選択して、その選択された客に商品の入荷情報を通知できるようにするための処理を実現することである。
図1は、実施形態による、ネットワーク5に接続される、サーバ装置10、在庫管理端末20、料金端末30、情報処理端末40および60、および携帯情報端末64を含むシステムの概略的な構成(configuration)の例を示している。そのシステムは、さらに、電子メール・サーバ装置12を含んでいてもよい。サーバ装置10は、例えば、店舗の運営業者の施設または外部のデータセンタに配置されていてもよい。
図1において、サーバ装置10は、情報処理装置であり、例えば、プロセッサ102、メモリ104、内部バス、ネットワーク・インタフェース(NW I/F)108、等を含むコンピュータであってもよい。サーバ装置10は、さらに、内部バスに結合された、記録媒体読み取り用のドライブ106、およびデータベース162を含むハードディスク・ドライブ(HDD)のような記憶装置16を含んでいる。ドライブ106は、ソフトウェアが記録された例えば光ディスクのような記録媒体164を読み取るために設けられている。そのソフトウェアは、例えば、OS、データベース管理システム(DBMS)、アプリケーション・プログラム、等を含んでいてもよい。
プロセッサ102は、コンピュータ用のCPU(Central Processing Unit)であってもよい。メモリ104には、例えば、主記憶装置および半導体メモリ等が含まれる。
プロセッサ102は、メモリ104および/または記憶装置16に格納されたそのソフトウェアに従って動作するものであってもよい。そのソフトウェアは、記録媒体164に格納されていて、ドライブ106によって記録媒体164から読み出されてサーバ装置10にインストールされてもよい。また、代替形態として、プロセッサ102は、上述のソフトウェアの機能の少なくとも一部を含む例えば集積回路として実装された専用のプロセッサであってもよい。サーバ装置10は、ネットワーク・インタフェース108を介し、さらに外部または構内のネットワークまたは回線5を介して、在庫管理端末20、料金端末30、情報処理端末40および60、および携帯情報端末64に接続され得る。サーバ装置10は、ネットワーク・インタフェース108を介し外部または構内のネットワークまたは回線5を介して、さらに電子メール・サーバ装置12に接続されてもよい。
在庫管理端末20は、例えば、在庫管理用の専用情報処理端末または在庫管理ソフトがインストールされた汎用の情報処理装置(例えば、パーソナル・コンピュータ)であってもよく、ラベル発行機22およびリーダ・ライタ(R/W)24が結合されている。在庫管理端末20は、商品管理情報を管理し、各商品の納入または入荷および在庫に関する情報をデータベース162に保存し管理する。在庫管理端末20は、販売店に配置され、例えば農家のような商品納入者または店員のようなユーザによって操作することができる。
リーダ・ライタ(R/W)24は、ユーザの操作に従って、在庫管理端末20の制御の下で、商品納入者のICカードの納入者ID(識別情報)等の情報を読み取りまたはそのICカードへ情報を書き込む。在庫管理端末20は、納入者をその納入者IDおよびパスワード等の情報で認証して、その後の操作を可能にする。
商品納入者または店員は、在庫管理端末20上で、例えば、各商品の商品名、単位重量当り価格、単位個数、重量、販売価格、等の商品および価格情報を入力して決定してそのような商品および価格情報を含むラベルを発行する。ラベル発行機22は、納入者の操作に従って、在庫管理端末20の制御の下で、発行日時、その商品および価格情報を表すテキスト(文字、記号)、および一次元コード(バーコード)または二次元コード、等を含むラベルを用紙にプリントアウトする。ラベル発行機22は、商品を計量して価格を表す文字および一次元または二次元コードを含むラベルをプリントアウトする計量プリンタを含んでいてもよい。納入者は、そのラベルを対応する商品に貼付して、販売店によって指定された商品配列棚の位置にその商品を並べる。
在庫管理端末20は、ラベルが発行されるときに、日時、納入者ID、その納入された商品の商品コード(識別情報)、およびその納入数または入荷数等をデータベース162の商品入荷情報に記録する。商品入荷情報は、納入者の視点で商品納入情報と称されてもよい。サーバ装置10は、商品入荷情報が保存または更新される度に、データベース162における各商品の商品管理情報を更新し管理してもよい。その商品管理情報の更新および管理は、商品納入情報が記録される度に、在庫管理端末20によって行われてもよい。
料金端末30は、例えば、レジ端末(金銭登録機端末)、POS端末、等であってもよく、リーダ・ライタ(R/W)34が結合されていてもよい。料金端末30は、販売店に配置され、例えば、販売店の店員のようなユーザによって操作され得る。リーダ・ライタ34は、商品のラベル情報を走査して読み取る機能または装置、およびICカードまたは電子マネー等に対して情報の書き込みと読み取りを行う機能または装置を含んでいてもよい。
料金端末30は、日時、販売された商品の商品コード、およびその販売数等の商品販売情報をデータベース162に保存する。商品販売情報は、取引明細を含むレシートまたは領収書に関する情報であってもよい。サーバ装置10は、商品管理情報を更新する度に、データベース162における各商品の顧客購買履歴情報および商品管理情報を更新し管理してもよい。また、サーバ装置10は、商品販売情報が記録または更新される度に、データベース162における各商品の顧客購買履歴情報および商品管理情報を更新し管理してもよい。また、その顧客購買履歴情報および商品在庫情報の更新および管理は、商品販売情報が記録される度に、料金端末30によって行われてもよい。
情報処理端末40は、販売店に配置された、例えばパーソナル・コンピュータのような情報処理装置であってもよく、リーダ・ライタ(R/W)44が結合されていてもよい。リーダ・ライタ44は、ICカード、磁気カードまたは電子マネー等に対して入力金額および/またはポイント数の書き込みおよび読み取りを行うものであってもよい。情報処理端末40は、店員、納入者または顧客のようなユーザによって操作されてもよい。情報処理端末40は、データベース162またはICカード、磁気カードもしくは電子マネーに記録された残高の金額および/またはポイント数を読み出してそのディスプレイに表示してもよい。
店員、商品納入者または顧客のようなユーザは、情報処理端末40のディスプレイ上で、販売店の情報、および実際のおよび予定された商品入荷に関する情報、等を含む情報を閲覧することができる。店員、商品納入者または顧客のようなユーザは、情報処理端末40を操作して、顧客および納入者に関する顧客登録情報および納入者登録情報をデータベース162に登録し保存することができる。
情報処理端末60は、顧客の家屋または施設に配置され、ブラウザ・アプリケーションがインストールされた、例えばパーソナル・コンピュータのような情報処理装置であってもよい。顧客のようなユーザは、情報処理端末60のブラウザによりそのディスプレイ上で、販売店の情報、および顧客への商品情報、等を含むウェブページを閲覧することができる。ここで、商品情報または商品に関する情報は、店舗において販売状態にある商品の情報を含み、さらに、入荷した商品に関する情報または商品が入荷したことを表す情報を含んでいてもよい。
携帯情報端末64は、ブラウザ・アプリケーションおよびメーラ・アプリケーションがインストールされた、例えばタブレット端末、スマートフォン、その他の携帯端末または携帯電話機であってもよい。携帯情報端末64は、無線基地局またはアクセスポイント72を介し移動体通信網7を介してネットワーク5に接続されてもよい。携帯情報端末64は、例えば、サーバ装置10またはその他のメール・サーバ装置12、等からの電子メールまたはショート・メッセージを受信して、そのディスプレイ上に表示することができる。例えば顧客のようなユーザは、携帯情報端末64のブラウザによりそのディスプレイ上で、販売店の情報、および商品情報、等を含むウェブページを閲覧することができる。
図2は、サーバ装置10のプロセッサ102の概略的な構成(configuration)の例を示している。
プロセッサ102は、制御部1220を含み、さらに、商品管理部1224、対象商品選択部1226、対象顧客選択部1228、通知実績更新部1230、およびその他の処理部1240を含みまたはその一部を含んでいてもよい。処理部1240は、電子メール・サーバ機能を含んでいてもよい。制御部1220は、商品管理部1224、対象商品選択部1226、対象顧客選択部1228、通知実績更新部1230、および処理部1240に制御信号を供給して、これらの要素の動作を制御してもよい。
図3A〜3Gは、データベース162に格納される各情報レコードのデータ構造の例を示している。図3A〜3Gの各情報は表の形態をとってもよい。
図3Aは、サーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される通知履歴情報のレコードのデータ構造の例を示している。通知履歴情報は、例えば、顧客ID(識別情報)、送信日、送信時間、および対象商品コードのフィールドを含んでいる。顧客IDは、番号を含んでいても、または一意的な番号であってもよい。対象商品とは、販売促進の対象または商品入荷に関する情報を通知する対象となるその商品を表す。
図3Bは、サーバ装置10等によって生成されデータベース162に保存される顧客購買履歴情報のレコードのデータ構造の例を示している。顧客購買履歴情報は、例えば、顧客ID、購買日、購買時間、購買商品コード、および購買数量のフィールドを含んでいる。
図3Cは、サーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される通知実績情報のレコードのデータ構造の例を示している。通知実績情報は、例えば、顧客ID、購買日、反応時間、購買商品コード、購買個数、購買区分、および目標販売時間のフィールドを含んでいる。購買区分は購入の有無を表す。反応時間は、顧客に商品に関する情報を送信してからその顧客がその商品を購買するまでの経過時間を表す。
図3Dは、サーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される顧客毎の各商品の期待購買情報のレコードのデータ構造の例を示している。顧客毎の各商品の期待購買情報は、例えば、顧客ID、購買商品コード、期待個数、平均反応時間、購買率(%)、平均個数、および目標販売時間のフィールドを含んでいる。
期待個数は、商品入荷に関する情報を顧客に通知した場合に、その通知1回に対してまたは1回当たりのその顧客がその商品を購買する個数の期待値を表している。購買率は、商品に関する情報を顧客に通知した場合に、その通知回数に対するその顧客のその商品の購買の回数の割合を表している。また、平均個数は、商品に関する情報を顧客に通知した後でその顧客がその商品を購入した場合のその顧客の購入1回当たりの購入個数の平均値を表している。
図3Eは、サーバ装置10等によって生成されデータベース162に保存される商品管理情報のレコードのデータ構造の例を示している。商品管理情報は、例えば、商品コード、入荷数、販売数、および在庫数のフィールドを含んでいる。
図3Fは、在庫管理端末20またはサーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される商品入荷情報のレコードのデータ構造の例を示している。商品入荷情報は、例えば、商品コード、商品名、入荷数、入荷日、および入荷時間のフィールドを含んでいる。
図3Gは、情報処理端末40またはサーバ装置10によって生成されデータベース162に保存される顧客登録情報のレコードのデータ構造の例を示している。顧客登録情報は、例えば、顧客ID、氏名、ポイント数、および通知宛先のフィールドを含んでいる。通知宛先は、電子メール・アドレスであっても、またはショート・メッセージの宛先として使用可能な電話番号であってもよい。
図4は、実施形態による、サーバ装置10等によって実行される商品の入荷および販売を管理するための(販売管理の)概略的な処理のフローチャートの例を示している。
図8〜10は、図4のフローチャートに使用される表の例を示している。
図8は、商品入荷情報の表の例を示している。図9は、商品管理情報の表の例を示している。図10は、顧客購買履歴情報の表の例を示している。
図4を参照すると、ステップ502において、プロセッサ102(またはその商品管理部1224)または在庫管理端末20は、例えば店員または商品納入者のようなユーザによる在庫管理端末20の操作に従って生成されまたは更新された入荷した商品の商品入荷情報に基づいて、商品管理情報における当日の各商品の入荷数等の入荷情報を更新する。
例えば、図8の商品入荷情報における商品コード「001001」の商品名「大根」の入荷数500本が、図9の商品管理情報における商品コード「001001」の入荷数0本に加算されて、入荷数が500本となる。例えば、図8の商品入荷情報における商品コード「001002」の商品名「トマト」の入荷数1000個が、図9の商品管理情報における商品コード「001002」の入荷数0個に加算されて、入荷数が1000本となる。
ステップ504において、プロセッサ102(商品管理部1224)は、例えば店員のようなユーザの操作に従って料金端末30によって生成されまたは更新された商品販売情報に基づいて、各顧客の顧客購買履歴情報を生成しまたは更新する。
例えば、図10の顧客購買履歴情報において、顧客ID「M0001」の顧客について、購買日「2011年10月16日」、購買時間「13時40分」、購買商品コード「001001」(大根)、および購買数量8本の記録が保存される。例えば、図10の顧客購買履歴情報において、顧客ID「M0002」の顧客について、購買日「2011年10月24日」、購買時間「13時50分」、購買商品コード「001002」(トマト)、および購買数量5個の記録が保存される。
ステップ506において、プロセッサ102(商品管理部1224)は、顧客購買履歴情報に基づいて、商品管理情報における当日の各商品の販売数等の販売情報を更新する。例えば、図10の顧客購買履歴情報における商品コード「001001」(大根)の当日の各販売数量が、図9の商品管理情報における商品コード「001001」の販売数に順次加算されて、販売数が200本となる。
ステップ508において、プロセッサ102(商品管理部1224)は、商品管理情報の当日の各商品の入荷数および販売数に基づいて、当日の各商品の入荷数から販売数を減算して、商品管理情報における各商品の在庫数、等を更新する。
例えば、図9の商品管理情報において、商品コード「001001」(大根)の商品の入荷数500本から販売数200本が減算されて、在庫数300本が記録される。例えば、図9の商品管理情報において、商品コード「001002」(トマト)の商品の入荷数1000個から販売数700個が減算されて、在庫数300個が記録される。
図5は、実施形態による、サーバ装置10によって実行される商品に関する通知メッセージを、選択された顧客に送信するための(商品情報送信用の)概略的な処理のフローチャートの例を示している。
図11は、図5のフローチャートに使用される通知実績情報の表の例を示している。
図5を参照すると、ステップ542において、プロセッサ102(またはその対象商品選択部1226)は、例えば店員のようなユーザによる情報処理端末40の操作に従って、販売促進または入荷に関する情報通知の対象とする商品の商品コードを選択または決定する。店員は、データベース162の図8の商品入荷情報および/または図9の商品管理情報における入荷数、入荷時間、在庫数、等を、情報処理端末40のディスプレイ上に表示し検討して、販売促進または入荷に関する情報通知の対象とする商品を選択する。その選択される対象商品は、1つ以上であってもよい。
ステップ544において、プロセッサ102(対象商品選択部1226)は、例えば店員のようなユーザによる情報処理端末40の入力操作に従って、選択された販売促進対象商品の目標販売時間を決定する。例えば、店員は、その選択された対象商品の目標販売時間を、例えば現在時間から営業終了時間またはその1時間前までの間の時間、例えば2時間に設定する。ステップ544において、プロセッサ102(対象商品選択部1226)は、さらに、店員のようなユーザによる情報処理端末40の入力操作に従って、選択された販売促進対象商品の目標販売数を決定してもよい。代替形態として、その目標販売数は、ステップ546において同様に店員のようなユーザによってまたは自動的に決定されてもよい。
ステップ546において、プロセッサ102(またはその対象顧客選択部1228)は、過去の通知実績情報または顧客毎の各商品の期待購買情報に基づいて販売促進の対象商品の情報を通知する対象顧客を選択する。期待購買情報は、設定された目標販売時間に対して、その時点で過去の通知実績情報から生成されても、または予め生成された複数の期待購買情報の中から選択されてもよい。期待購買情報は、設定された目標販売時間に対してその時点で生成されれば、小さい処理負荷で生成できる。一方、期待購買情報は、予め生成された複数の期待購買情報の中から選択されれば、商品情報の対象顧客への通知が短い時間で行える。次いで、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、その商品情報を通知するためのメッセージを生成してその顧客に送信する。そのメッセージは、例えば、電子メールであっても、またはショート・メッセージであってもよい。そのために、例えば、その対象商品について、図11の過去の通知実績情報における、顧客ID、購買日、反応時間、購買商品コード、購買個数および購買区分と、目標販売時間とに基づいて、後で説明するような或る優先順位に従って顧客IDが順次抽出される。
プロセッサ102(またはその対象顧客選択部1228)は、その商品情報を通知するためのメッセージおよび顧客電子メール・アドレスを含む電子メール情報を生成して電子メール・サーバ装置12に渡し送信させてもよい。代替形態として、プロセッサ102(またはその対象顧客選択部1228)は、電子メールの代わりに携帯情報端末の電話番号に宛ててその通知情報を含むショート・メッセージを送信してもよい。
ステップ548において、プロセッサ102(またはその通知実績更新部1230)は、顧客への商品情報の各通知履歴情報と、顧客の購買履歴情報とに基づいて、商品情報の通知から顧客の購買までの反応時間を算出し、当日の通知実績情報を生成してデータベース162に保存する。当日の通知実績情報は、例えば、各顧客の顧客ID、購買日(当日)、反応時間、購買商品コード、購買個数および購買区分を含んでいる。その通知実績情報は、次回の期待購買情報を生成するのに使用される。次の日以降にステップ546で使用される期待購買情報は、ここでステップ548で可能性ある複数の目標販売時間について予め生成されても、次の日以降にステップ546で1つの目標販売時間について生成されてもよい。
図6Aおよび6Bは、図5のステップ546(通知対象顧客の選択および商品情報の通知)の具体的なフローチャートの例を示している。
図11〜16は、図6Aおよび6Bのフローチャートに使用される表の例を示している。
図11は、この場合、過去の通知実績情報の表の例を示している。図12Aおよび12Bは、通知実績情報の例を示している。図12Aは、処理された過去の通知実績情報の表の例を示している。図12Bは、ソートされた過去の通知実績情報の表の例を示している。図13Aおよび13Bは、異なる目標販売時間に対する、顧客毎の各商品の期待購買情報の表の例を示している。図14は、通知に使用される顧客登録情報の表の例を示している。図15は、対象顧客に通知される入荷商品の商品情報の例を示している。図16は、商品情報の通知を記録した通知履歴情報の表の例を示している。
図6Aを参照すると、ステップ604において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、データベース162から、図5のステップ542において選択された販売促進または入荷商品の商品情報通知の対象商品に関する過去の通知実績情報を抽出する。通知実績情報は、例えば1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月分のような、前日以前の過去の或る長さの期間分が取り出されてもよい。
例えば、図11の過去の通知実績情報の表において、対象商品の購買商品コード「001001」(大根)の上から6行分の情報が抽出される。対象商品でない他の購買商品コードの行の情報は抽出されない。
ステップ606において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、通知実績情報の各レコードについて、各反応時間が閾値としての目標販売時間以下の長さかどうかを判定する。その反応時間が目標販売時間以下であると判定された場合は、手順は、ステップ608に進む。その反応時間が目標販売時間以下でないと判定された場合は、手順は、ステップ610に進む。目標販売時間が、最長の営業時間、即ち営業開始時間から終了時間までの最大の長さに設定されている場合は、購買区分が購入である全ての通知実績情報のレコードについて、反応時間が目標販売時間以下であると判定されてもよい。
例えば、目標販売時間が2時間の場合、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0001」の購買日2011年10月16日の反応時間40分は、目標販売時間以内である。例えば、目標販売時間が2時間の場合、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0002」の購買日2011年10月16日の反応時間180分は、目標販売時間以内でない。例えば、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0003」の購買日2011年10月16日の反応時間が空白であり、購買区分が未購入であり、反応時間が目標販売時間の2時間以内でない。
ステップ608において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、反応時間が目標販売時間以内の通知実績情報の各レコードについて、目標販売時間で閾値処理された購買個数として通知実績情報中の購買個数を設定し、目標販売時間で閾値処理された購入区分として「購入」を設定する。従って、目標販売時間で閾値処理された通知実績情報のレコードとして、過去の通知実績情報のレコードがそのままデータベース162に保存される。
例えば、図12Aの通知実績情報の表において、顧客ID「M0001」の購買日2011年10月16日の通知実績情報は、購買個数および購買区分として図11のものを引き継いで、コピーされて保存されたものである。例えば、図12Aの通知実績情報の表において、顧客ID「M0001」の購買日2011年10月24日の通知実績情報は、購買個数および購買区分として図11のものを引き継いで、コピーされて保存されたものである。
ステップ610において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、反応時間が目標販売時間より長い通知実績情報の各レコードについて、目標販売時間で閾値処理された購買個数として0(ゼロ)を設定し、目標販売時間で閾値処理された購入区分として「未購入」を設定する。従って、目標販売時間で閾値処理された通知実績情報のレコードとして、購買個数が0(ゼロ)に変更され販売区分が「未購入」に変更された過去の通知実績情報のレコードがデータベース162に保存される。それによって、顧客IDに対する商品情報の通知からその商品の購買までの反応時間が目標販売時間を超える場合について、その商品の購買がないものとして処理された実績情報を生成することができる。それによって、反応時間が目標販売時間を超える実績情報が顧客の選択に使用されないようにすることもできる。
例えば、図12Aの通知実績情報の表において、顧客ID「M0002」の購買日2011年10月16日の行は、図11の通知実績情報の反応時間180分を含んでいる。顧客ID「M0002」の購買日2011年10月16日の行は、さらに、目標販売時間で閾値処理され図11の通知実績情報のものから変更された購買個数および購買区分としてそれぞれ0(ゼロ)および「未購入」を含んでいる。
ステップ612において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、例えば図12Aの表のような、その処理された購買個数および購入区分を含む、目標販売時間で閾値処理された通知実績情報の各レコードを生成して、データベース162に保存する。図12Aの表は、例えば、図11の購買商品コード「001001」の過去の通知実績情報を含み、目標販売時間2時間以内でない反応時間の通知実績情報における購買個数と購買区分がそれぞれ「0」および「未購入」に変更されている。
ステップ614において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、抽出された過去の通知実績情報の全てのレコードを処理したかどかを判定する。全てのレコードを処理したと判定された場合は、手順は、ステップ616に進む。未だ全てのレコードを処理していないと判定された場合は、手順はステップ606に戻る。
ステップ616において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、目標販売時間で閾値処理された通知実績情報の各レコードを顧客IDの順にソートする。例えば、図12Bの通知実績情報は、図12Aの通知実績情報を顧客IDの番号の順序でソートしたものである。図12Bの表において、通知実績情報のレコードは顧客ID「M0001」〜「M0003」の順にソートされている。
ステップ618において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、各顧客について、例えば図12Bのような通知実績情報に基づいて、購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を算出する。次いで、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、商品毎および顧客毎のその算出された購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を含む、例えば図13Aのような顧客毎の各商品の期待購買情報を生成してデータベース162に保存する。
期待個数は、或る商品情報を顧客に通知した回数に対するその顧客のその商品の購買数の平均値である。平均反応時間は、顧客が商品を購入した場合のその商品情報の通知から購買までの反応時間の平均値である。購買率は、或る商品情報を顧客に通知した回数に対するその顧客のその商品の購買の回数の平均値である。購買の平均個数は、或る商品情報を顧客に通知した後でその顧客がその商品を購買した場合のその顧客の購入回数に対する購入個数の平均値である。
図13Aの表は、図12Bの第1行〜第2行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0001」の顧客の期待個数6.5個、平均反応時間45分、購買率100%、および1回当り購買の平均個数6.5個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、全てのレコードについて目標販売時間の2時間以内に商品を購入しているので、その購買率は100%である。
図13Aの表は、図12Bの第3行〜第4行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0002」の顧客の期待個数0個、平均反応時間空白、購買率0%、および1回当り購買の平均個数0個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、全てのレコードについて目標販売時間の2時間以内には商品を購入していないので、その購買率は0%である。
図13Aの表は、図12Bの第5行〜第6行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0003」の顧客の期待個数3個、平均反応時間30分、購買率50%、および1回当り購買の平均個数6個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、1つのレコードについて目標販売時間の2時間以内に商品を購入し、1つのレコードについて目標販売時間の2時間以内に商品を購入していないので、その購買率は50%である。
図13Bは、目標販売時間を当日中または最大の営業時間とした場合である。この場合、例えば、図11の表の商品コード「001001」の通知実績情報のレコード(第1行〜第6行)がそのまま目標販売時間で閾値処理された通知実績情報として使用される。この場合、図13Bでは、図12Bの第3行〜第4行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0002」の顧客の期待個数1.5個、平均反応時間180分、購買率50%、および1回当り購買の平均個数3個を含んでいる。顧客は、各通知に対して、1つのレコードについて商品を購入し、1つのレコードについて商品を購入していないので、その購買率は50%である。
代替形態として、ステップ604において販売促進の対象商品に関係なく全ての商品の過去の通知実績情報を抽出し、ステップ606において全ての商品の過去の通知実績情報について、ステップ606の処理を実行してもよい。この場合、ステップ612において全ての商品に関する通知毎の処理された通知実績情報が生成され、ステップ618において顧客毎の全ての商品に関する期待購買情報が生成される。
図6Bを参照すると、ステップ620において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、図13Aまたは13Bのようなその期待購買情報から、例えば図10のような顧客購買履歴情報中の当日の対象商品を購入した顧客のレコードを削除して、通知対象顧客から除外する。それによって、対象商品を当日既に購入している顧客に不所望な情報を送信するのを防止することができる。
ステップ622において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、例えば店員のようなユーザによる情報処理端末40の操作に従って、または自動的に、対象商品の目標販売数を設定する。その目標販売数は、例えば、店員のようなユーザの入力値であっても、例えば図9の表のその対象商品の現在の在庫数であっても、通知なしで対象商品を購入する顧客の予測購買数を現在の在庫数から減算した数量であっても、当日の予測の売れ残り数であってもよい。目標販売数は、図5のステップ544において店員のようなユーザによって設定されてもよい。
ステップ624において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、所与の優先順位に従って、その期待購買情報における通知対象の顧客を順に選択する。そのために、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、図13Aまたは13Bのようなその期待購買情報を、その優先順位に従ってソートしてもよい。その優先順位は、複数の優先順位の組合せであってもよい。
その優先順位は、例えば、平均反応時間が目標販売時間内の顧客ID毎の、平均反応時間の短さの順位、平均購買数の多さの順位、および購買率の高さの順位の少なくとも1つの順位に基づくものであってもよい。平均反応時間の短さ、平均購買数の多さ、および購買率の高さは、対象商品への高い嗜好性の高さ、または顧客の反応としての購入行動の可能性の高さを表しているであろう。プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、複数の優先順位中の第1の優先順位で期待購買情報をソートし、その中で同じまたは許容誤差範囲で同じ順位の顧客IDを第2の優先順位でソートし、その中で同じまたは許容誤差範囲で同じ順位の顧客IDを第3の優先順位でソートしてもよい。
例えば、その優先順位は、顧客ID毎の対象商品情報の通知から購買までの平均反応時間がより短い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。その優先順位は、さらに、同じまたは許容誤差(例えば±5分)内の同じ平均反応時間の2つ以上の顧客IDの中で、その通知後の対象商品の平均購買個数または期待個数のより多い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。その優先順位は、さらに、同じまたは許容誤差(例えば、±5分、±1個)内の同じ平均反応時間および/または平均購買個数もしくは期待個数の2つ以上の顧客IDの中で、購買率がより高い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。或いは、その優先順位は、さらに、同じまたは許容誤差(例えば、±5分、±2%)内の同じ平均反応時間および/または購買率の2つ以上の顧客IDの中で、その通知後の対象商品の平均購買個数もしくは期待個数のより多い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。このように、1つ以上の優先順位の中で同じまたは許容誤差の範囲で同じ順位の顧客IDに別の優先順位を与えることによって、目標販売数の商品をより短い時間で販売できる可能性がより高くなるであろう。
その優先順位は、例えば、平均反応時間が目標販売時間以内の複数の顧客IDの中で、対象商品の平均購買個数または期待個数がより多い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。
その優先順位は、例えば、平均反応時間が目標販売時間以内の複数の顧客IDの中で、対象商品の購買率がより高い顧客IDにより高い優先度を与えるものであってもよい。
例えば、図13Aの表において、平均反応時間の短い順に、顧客ID「M0003」、「M0001」がこの順序で選択される。例えば、図13Aの表において、購買率の高い順に、顧客ID「M0001」、「M0003」がこの順序で選択される。例えば、図13Aの表において、平均購買個数の多い順に、顧客ID「M0001」、「M0003」がこの順序で選択される。
ステップ604において通知対象商品だけの通知実績情報が抽出される場合には、その特定の通知対象商品だけの平均反応時間に基づいて、優先順位が決定され、顧客の商品嗜好に基づく購買行動が期待購買情報に反映される傾向が高いであろう。一方、ステップ604において全ての商品の通知実績情報が抽出される場合には、より多い全ての通知対象商品の平均反応時間に基づいて、優先順位が決定され、顧客個人の全体的な購買行動が期待購買情報に反映される傾向が高いであろう。
ステップ626において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、残りの販売目標数Gからその顧客による購買の対象商品の予測購買数Eを減算して、新しい残りの販売目標数を求める(G=G−E)。予測購買数Eは、顧客IDの対象商品の購買の期待個数であってもよい。代替形態として、予測購買数Eは、例えば、顧客IDの対象商品の購買の平均個数であっても、または購買区分が「購入」の購買個数と購買区分が「未購入」の購買個数「0」とをそれぞれの重みαとβで加重平均した期待個数であってもよい。例えば、重みα=2、β=1であってもよい。この場合、予測購買数Eは、期待個数と平均個数の間の値となるであろう。
例えば、対象商品コード「001001」(大根)の初期の販売目標数=在庫数300本から、図13Aの顧客ID「M0003」の期待個数6.5を減算して、新しい残りの販売目標数293.5本が求められる。その後、対象商品コード「001001」の残りの販売目標数293.5本から、図13Aの顧客ID「M0003」の期待個数3を減算して、新しい残り販売目標数292.5本が求められる。
ステップ628において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、残りの販売目標数が0(ゼロ)より少ないかどうかを判定する。残りの販売目標数が0(ゼロ)より少ない、即ち負であると判定された場合は、手順はステップ632に進む。残りの販売目標数が0(ゼロ)以上であると判定された場合は、手順はステップ630に進む。このように、残りの販売目標数Gが負になるまで対象顧客を順に選択することによって、目標販売時間内での目標販売数の商品の販売の達成をより確実にすることができる。
ステップ630において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、全ての顧客が選択されたかどうかを判定する。全ての顧客が選択されたと判定された場合は、手順はステップ632に進む。全ての顧客が選択されていないと判定された場合は、手順はステップ624に戻る。ステップ628および630は、残りの目標販売数Gが0(ゼロ)より小さくなるか、または全ての顧客のレコードが選択されるまで、繰り返される。
ステップ632において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、例えば図14のような顧客登録情報を参照して、選択された通知対象顧客へ順に対象商品の情報を通知する電子メールまたはショート・メッセージを送信するための処理を実行する。そのために、プロセッサ102(対象顧客選択部1228および処理部1240)は、商品情報を含む顧客宛の電子メールまたはショート・メッセージを生成して対象顧客の情報処理端末60または携帯情報端末64に送信してもよい。代替形態として、プロセッサ102(対象顧客選択部1228の通知情報生成部)は、対象顧客の宛先の電子メール・アドレスおよび商品情報に関する通知情報をネットワーク5上の電子メール・サーバ装置12に送信してもよい。この場合、その電子メール・サーバ装置12は、顧客の情報処理端末60または携帯情報端末64へその通知情報を電子メールとして送信する。電子メールは、図13Aまたは13Bの期待購買情報の優先順に送信されてもよい。
その電子メールは、例えば図15の表示内容のような商品情報を含んでいてもよい。図15において、商品情報は、顧客ID、顧客の氏名、店舗名S、対象商品名、等の情報を含んでいる。
ステップ634において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、対象顧客に送信された電子メールの顧客ID、送信の日時、および対象商品IDを含む通知履歴情報を生成してデータベース162に保存する。例えば、図16の通知履歴情報は、顧客ID「M0001」、送信日「2011年10月16日」、送信時間「13時」、対象商品コード「001001」(大根)を含んでいる。
このようにして、商品情報を通知してからその商品の購入までの平均反応時間のより短い顧客をより高い優先度で通知対象顧客として選択することができる。それによって、その選択された顧客だけに商品情報を通知する小さい処理負荷で、商品の入荷から購入までの時間をより短くすることができる。また、顧客の反応時間でおよび予測購買数または期待個数の合計で通知対象顧客を限定することによって、全ての顧客に商品情報を送信するよりも、商品情報を通知する処理負荷が小さくなり、商品を早く購入する可能性の低い顧客に不所望な情報を送信するのを抑制することができる。また、それによって、商品情報の通知を受けた顧客が購入しようとして来店して売り切れで購入できないといった状況の発生を減らすことができ、商品情報の通知の信頼性を高くすることができる。
図7は、図5のステップ548(通知実績情報の更新)の具体的なフローチャートの例を示している。図5のステップ548または図7のフローチャートは、この場合、図5のステップ546の後で例えば営業終了時間から、次に図5のステップ542〜546が実行される前である営業開始時間前までに実行されればよい。
図16、10および11のような表が、図7のフローチャートに使用される。
図7を参照すると、ステップ652において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、例えば図16のような過去の通知履歴情報をデータベース162から取り出す。
ステップ654において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、データベース162から、例えば図10のような全ての顧客の顧客購買履歴情報を取り出す。
ステップ656において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、その顧客購買履歴情報の中で、同日で、過去の通知履歴情報における通知後の対象商品の購買記録があるものを抽出する。その抽出される日は、例えば1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月または12ヶ月分のような前日以前の過去の或る長さの期間分だけであってもよい。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0001」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報に、対応する顧客ID、購買日、その後の購買時間13時40分、購買商品コードが記録されている。従って、図10のこの顧客購買履歴情報のレコードが抽出される。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0002」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報に、対応する顧客ID、購買日、その後の購買時間16時、購買商品コードが記録されている。従って、図10のこの顧客購買履歴情報のレコードが抽出される。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0003」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報に、対応する顧客ID、購買日、その後の購買時間、購買商品コードは記録されていない。従って、対応する顧客購買履歴情報は存在せず抽出されない。
ステップ658〜666は、例えば図16のような通知履歴情報の各レコードに対して実行される。
ステップ658において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、通知履歴情報の各レコードについて、対応する抽出された顧客購買履歴情報が存在するかどうかを判定する。顧客購買履歴情報が存在すると判定された場合は、手順はステップ660に進む。顧客購買履歴情報が存在しないと判定された場合は、手順はステップ662に進む。
ステップ660において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、通知履歴情報のレコードについて、顧客毎および商品毎に、通知実績情報に使用される購入区分として「購入」を設定する。プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、さらに、顧客毎および商品毎に、通知実績情報に使用される反応時間として、購買履歴情報中の購買時間から通知履歴情報中の電子メールまたはメッセージの送信時間を減算した差の時間を設定する。プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、さらに、顧客毎および商品毎に、通知実績情報に使用される購買個数として、対応する購買履歴情報中の購買個数を設定する。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0001」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報中の対応する顧客および購買日の情報の購買時間13時40分および購買数量8個が参照される。それによって、その通知履歴情報に対して、購入区分として「購入」、反応時間40分、購買商品コード「001001」、購買個数8個が設定される。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0002」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報中の対応する顧客および購買日の情報の購買時間16時および購買数量3個が参照される。それによって、その通知履歴情報に対して、購入区分として「購入」、反応時間180分、購買商品コード「001001」、購買個数3個が設定される。
ステップ662において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、通知履歴情報のレコードについて、顧客毎および商品毎に、通知実績情報に使用される購入区分として「未購入」を設定する。プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、さらに、顧客毎および商品毎に、通知実績情報に使用される反応時間として空白を設定し、通知実績情報に使用される購買個数として0(ゼロ)を設定する。これによって、顧客IDに対する商品情報の通知に対する反応としてその商品の購買が存在しない場合について、商品の未購入を表す実績情報を生成することができる。
例えば、図16の過去の通知履歴情報の顧客ID「M0003」、送信日2011年10月16日、送信時間13時、対象商品コード「001001」に対して、図10の顧客購買履歴情報中に対応する顧客および購買日の情報が存在しない。従って、その通知履歴情報に対して、購入区分として「未購入」、空白の反応時間、購買商品コード「001001」、購買個数0個が設定される。
ステップ664において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、通知履歴情報の各レコードに対して、その設定された購入区分、反応時間および購買個数を含む、例えば図11の表のような通知実績情報の各レコードを生成してデータベース162に保存する。
例えば、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0001」、購買日2011年10月16日、反応時間40分、購買商品コード「001001」、購買個数8個、購買区分「購入」を含むレコードが生成される。
例えば、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0002」、購買日2011年10月16日、反応時間180分、購買商品コード「001001」、購買個数3個、購買区分「購入」を含むレコードが生成される。
例えば、図11の通知実績情報の表において、顧客ID「M0003」、購買日2011年10月16日、空白の反応時間、購買商品コード「001001」、購買個数0個、購買区分「未購入」を含むレコードが生成される。
ステップ666において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、過去の顧客購買履歴情報の全てのレコードを処理したかどかを判定する。全てのレコードを処理したと判定された場合は、手順は、図7のルーチンを出る。未だ全てのレコードを処理していないと判定された場合は、手順はステップ658に戻る。
但し、通知実績情報は、当日分の通知履歴情報と当日分の顧客購買履歴情報とに基づいて当日分の通知実績情報を生成し、さらにその通知実績情報を前日までの過去の通知実績情報とマージまたは統合することによって、生成されてもよい。それによって、通知実績情報生成のための処理の負荷を小さくすることができる。
このようにして、例えば図11の通知実績情報の表が生成される。図11の通知実績情報は、その後の日において、図5のステップ546または図6Aおよび6Bのフローチャートにおいて使用される。
図17は、図5のステップ546(通知対象顧客の選択および商品情報の通知)の具体的なフローチャートの別の例を示している。
図19A〜19D、および22は、図17のフローチャートに使用される複数の目標販売時間に対する顧客毎の各商品の期待購買情報の表の例を示している。図19A〜19Dは、或る商品について30分間隔の異なる目標販売時間に対する期待購買情報の表の例を示している。但し、他の各商品についても、図19A〜19Dと同様の顧客毎の期待購買情報の表が用意される。
また、図14および15は、図17のフローチャートにも使用される。この場合、複数の目標販売時間に対する期待購買情報が、例えば図19A〜19D、および22のような形態で予め生成されてデータベース162に保存されている。目標販売時間毎の顧客毎の各商品の期待購買情報は、例えば前日の夜間バッチ処理で予め生成されてもよい。
図17を参照すると、ステップ602において、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、例えば店員のようなユーザによって決定された通知対象商品と目標販売時間に対応する顧客毎の各商品の期待購買情報を選択する。
例えば、図19A〜19D、および22の表の中から、通知対象商品コード「001001」と目標販売時間2時間に対応する図19Dの顧客毎の各商品の期待購買情報の表が選択される。図19Dは、図13Aの顧客毎の各商品の期待購買情報の表に対応する。
図17のステップ620〜634は、図6Bのものと同様である。従って、ステップ632において、例えば図14のような顧客登録情報を参照して、選択された通知対象顧客へ順に対象商品の商品情報を通知する電子メールまたはメッセージが送信される。ステップ634において、対象顧客に送信された電子メールの顧客ID、送信の日時、および対象商品IDを含む通知履歴情報が生成されてデータベース162に保存される。
図18A〜18Cは、図5のステップ548(通知実績情報の更新)の具体的なフローチャートの別の例を示している。図18A〜18Cのフローチャートは、図17のフローチャートとの組み合わせで使用される。
図20A、20B、21および22は、図18A〜18Cのフローチャートに使用される表を示している。また、図19A〜19D、および11は、図18A〜18Cのフローチャートにも使用される。
図20Aは、複数の目標販売時間Tjに対する、処理された過去の通知実績情報の表の例を示している。図20Bは、目標販売時間Tj、商品コード、顧客IDでソートされた過去の通知実績情報の表の例を示している。
図18Aを参照すると、ステップ652〜666は図7のものと同様である。
図18Bを参照すると、ステップ666の後のステップ670において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、複数の目標販売時間Tjおよび最大目標販売時間Teを設定してメモリ104等に格納する。目標販売時間Tjは、例えば、30分間隔で、30分、60分、・・・、および480分、または、20分間隔で、20分、40分、...、および480分、等であってもよい。最大目標販売時間Teは、当日の営業時間の長さ以内の、例えば、60分、120分、・・・、または480分であってもよい。最大目標販売時間Te、最短の目標販売時間T1および複数の目標販売時間Tj間の時間間隔は、例えば店員のようなユーザが情報処理端末40を操作して入力した値であってもよい。
ステップ672において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、複数の目標販売時間Tjの中の最も小さい値、例えばT1=30分を選択する。
選択された各目標販売時間Tjについて、および可能性ある全ての商品の商品コードについてステップ606〜614が実行される。ステップ606〜614は、図6Aのものと同様である。
ステップ612において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、例えば図20Aの表のような、その処理された購買個数および購買区分を含む、各目標販売時間Tjで閾値処理された通知実績情報の各レコードを生成して、データベース162に保存する。
図20Aの表は、図11の購買商品コード「001001」の過去の通知実績情報を含み、各目標販売時間Tj以内でない反応時間の通知実績情報における購買個数と購買区分がそれぞれ0(ゼロ)および「未購入」に変更されている。この場合、各目標販売時間Tjは、30分、60分、...、120分、...、および480分である。図20Aのような通知実績情報の表は、可能性ある全ての商品の商品コードについて生成される。
例えば、図20Aの通知実績情報の最初の2行において、顧客ID「M0001」、「M0002」の購買日2011年10月16日の情報は、図11の通知実績情報における、引き継がれた反応時間40分、180分、変更された購買個数「0」、変更された購買区分「未購入」を含んでいる。
例えば、図20Aの通知実績情報の第5行において、顧客ID「M0001」の購買日2011年10月24日の情報は、図11の通知実績情報における、引き継がれた反応時間50分、変更された購買個数「0」、変更された購買区分「未購入」を含んでいる。
例えば、図20Aの通知実績情報の第12行において、顧客ID「M0002」の購買日2011年10月16日の情報は、図11の通知実績情報における、引き継がれた反応時間180分、変更された購買個数「0」、変更された購買区分「未購入」を含んでいる。
ステップ614において全てのレコードを処理したと判定された場合は、手順は、ステップ684に進む。
ステップ684において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、複数の目標販売時間Tjの中の次の小さい値Tj=Tj+1、例えばTj+1=60分を選択する。
ステップ686において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、目標販売時間Tj+1が最大目標販売時間Teより大きいかどうかを判定する。目標販売時間Tj+1が最大目標販売時間Teより大きくないまたはそれ以下であると判定された場合は、手順はステップ606に戻る。ステップ684が繰り返し実行されることによって、2番目に短い目標販売時間T2から最大目標販売時間Te以内の最大の目標販売時間Tj=Tn(j=n)まで複数の目標販売時間Tjが順次選択される。目標販売時間Tj+1が最大目標販売時間Teより大きいと判定された場合は、手順は図18Cのステップ690に進む。それによって、最大目標販売時間Teより大きい目標販売時間Tn+1について、通知実績情報が生成されることが防止される。
但し、通知実績情報は、当日分の通知履歴情報と当日分の顧客購買履歴情報とに基づいて当日分の通知実績情報を生成して、さらに販売目標時間毎の処理された通知実績情報を生成し、前日までの販売目標時間毎の処理された通知実績情報とマージまたは統合することによって、生成されてもよい。それによって、通知実績情報を生成するための処理の負荷を小さくすることができる。
図18Cを参照すると、ステップ690において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、図20Aの表のような処理された通知実績情報を、目標販売時間Tj、商品コード、顧客IDについて順次ソートして、図20Bの表のような通知実績情報を生成する。
ステップ692において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、各目標販売時間毎に、各顧客毎の、例えば図20Bのような通知実績情報に基づいて、購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を算出する。次いで、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、商品毎および顧客毎のその算出された購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を含む、例えば図19A〜19Dのような各目標販売時間毎および顧客毎の各商品の期待購買情報を生成してデータベース162に保存する。
図19Aの表は、目標販売時間30分について、図20Bの第1行〜第2行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0001」の顧客の期待個数0個、空白の平均反応時間、購買率0%、および1回当り購買の平均個数0個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、全てのレコードについて30分以内に商品を購入していないので、その購買率は0%である。
図19Aの表は、図20Bの第3行〜第4行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0002」の顧客の期待個数0個、空白の平均反応時間、購買率0%、および1回当り購買の平均個数0個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、全てのレコードについて30分以内に商品を購入していないので、その購買率は0%である。
図19Aの表は、図20Bの第5行〜第6行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0003」の顧客の期待個数3個、平均反応時間30分、購買率50%、および1回当り購買の平均個数6個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、1つのレコードについて30分以内に商品を購入し、1つのレコードについて30分以内に商品を購入していないので、その購買率は50%である。
図19Bの表は、目標販売時間1時間について、図20Bの第1行〜第2行の情報レコードに基づいて、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0001」の顧客の期待個数6.5個、平均反応時間45分、購買率100%、および1回当り購買の平均個数6.5個を含んでいる。この場合、顧客は、各通知に対して、全てのレコードについて1時間以内に商品を購入しているので、その購買率は100%である。
図19Bの表は、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0002」および「M0003」の顧客について、図19Aと同様の情報を含んでいる。
図19C、19Dの表は、それぞれ目標販売時間90分、2時間について、購買商品コード「001001」(大根)の顧客ID「M0001」〜「M0003」の顧客について、図19Bと同様の情報を含んでいる。
図21は、ソートされた過去の通知実績情報の表の別の例を示している。
ステップ694において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、目標販売時間を設定せずに、図11の表のような元の通知実績情報を、商品コード、顧客IDについてソートして、図21の表のような通知実績情報を生成する。
図22は、目標販売時間を当日中または最大の営業時間とした場合の期待購買情報の例を示している。
ステップ696において、プロセッサ102(通知実績更新部1230)は、各顧客毎の、例えば図21のような通知実績情報に基づいて、購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を算出する。次いで、プロセッサ102(対象顧客選択部1228)は、商品毎および顧客毎のその算出された購買の期待個数、平均反応時間、購入率、および購買の平均個数を含む、例えば図22のような当日中の顧客毎の各商品の期待購買情報を生成してデータベース162に保存する。
例えば、図22の期待購買情報において、図11の表の商品コード「001001」の通知実績情報のレコード(第1行〜第6行)がそのまま使用される。この場合、図22では、商品コード「001001」について、図13Bと同様の期待購買情報を含んでいる。図22の期待購買情報は、他の商品コードの期待購買情報も含んでいる。
このようにして、図18A〜18Cのフローチャートによって、図19A〜19Dおよび22のような複数の目標販売時間Tjに対する顧客毎の各商品の期待購買情報の表を予め生成することができる。複数の目標販売時間Tjの中の1つの目標販売時間Tjに対する顧客毎の各商品の期待購買情報の表が、後で図17のフローチャートが実行されるときに図17のステップ602において選択される。それによって、商品情報の対象顧客への通知が短時間で行われ得る。
上述の実施形態によれば、特定の商品情報を優先順位に従って選択された顧客にだけ選択的に通知することができ、鮮度が落ちないうちに商品を顧客に短時間で販売することができる。
上述の実施形態では、産地直売店において納入される商品に関連する情報の処理について説明したが、実施形態は、その他の販売事業、店舗事業、流通事業、等にも適用可能である。また、実施形態は、例えば、パンおよび洋菓子、生菓子、総菜のような鮮度が好まれまたは賞味期限の短い商品の製造販売を行うスーパーマーケットのような小売店において、顧客への商品情報の通知にも適用できる。また、実施形態は、例えば、流行性のある売切り商品のような商品情報の通知、または販売期限のあるチケットのような商品情報の通知にも適用できる。
ここで挙げた全ての例および条件的表現は、発明者が技術促進に貢献した発明および概念を読者が理解するのを助けるためのものであり、ここで具体的に挙げたそのような例および条件に限定することなく解釈され、また、明細書におけるそのような例の編成は本発明の優劣を示すこととは関係ない、と理解される。本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、それに対して種々の変更、置換および変形を施すことができる、と理解される。
以上の実施例を含む実施形態に関して、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)記憶装置に、客識別情報毎の、商品に関する情報の送信から前記商品の購買までの経過時間に関する実績情報と、特定の商品情報とを格納し、
客識別情報毎の前記経過時間を平均した平均経過時間がより短い客識別情報により高い優先度を与える優先順位に従って、前記実績情報の中から複数の客識別情報を選択し、
前記選択された複数の客識別情報に対応する宛先情報を含む前記特定の商品に関する通知情報を生成する
処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム。
(付記2)前記商品に関する情報が前記特定の商品に関する過去の通知情報であることを特徴とする、付記1に記載のプログラム。
(付記3)前記実績情報は、客識別情報毎の前記商品の購買数を含み、
前記優先順位は、さらに、同じまたは許容誤差内の同じ前記平均経過時間の2つ以上の客識別情報の中で、前記特定の商品の前記購買数の平均値がより多い客識別情報により高い優先度を与えるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記4)前記実績情報は、客識別情報毎の前記商品の購買数を含み、
前記優先順位は、さらに、前記平均経過時間が閾値時間以内の複数の客識別情報の中で、前記特定の商品の前記購買数の平均値がより多い客識別情報により高い優先度を与えるものであることを特徴とする、付記1または2に記載のプログラム。
(付記5)前記実績情報は、客識別情報毎の前記商品の購買数を含み、
前記複数の客識別情報を選択する処理は、前記複数の客識別情報の前記購買数に基づく予測購買数または期待購買数の合計が前記特定の商品の目標数より多くなったときに前記複数の客識別情報の前記選択を終了するものであることを特徴とする、付記1乃至4のいずれかに記載のプログラム。
(付記6)前記目標数は、前記記憶装置における商品情報の在庫数であることを特徴とする、付記5に記載のプログラム。
(付記7)前記特定の商品に関する通知情報を生成する処理は、前記優先順位に従って前記特定の商品に関する通知情報を生成することを含むものであることを特徴とする、付記1乃至6のいずれかに記載のプログラム。
(付記8)前記実績情報は、客識別情報毎の前記商品の購買の有無を表す情報を含み、
前記優先順位は、さらに、同じまたは許容誤差内の同じ前記平均経過時間の2つ以上の客識別情報の中で、各客識別情報の前記送信の回数に対する前記購買の回数の割合がより多い客識別情報により高い優先度を与えるものであることを特徴とする、付記1乃至9のいずれかに記載のプログラム。
(付記9)さらに、前記記憶装置に格納された、顧客識別情報および商品に関する前記送信に関する情報および購買情報に基づいて前記経過時間を算出して前記実績情報を予め生成する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする、付記1乃至8のいずれかに記載のプログラム。
(付記10)さらに、前記閾値時間を超える前記実績情報における前記経過時間を削除し、前記削除された経過時間に対応する前記実績情報における購買数を0(ゼロ)と設定する処理を前記情報処理装置に実行させることを特徴とする、付記1乃至8のいずれかに記載のプログラム。
(付記11)情報処理装置が、
記憶装置に、客識別情報毎の、商品に関する情報の送信から前記商品の購買までの経過時間に関する実績情報と、特定の商品情報とを格納し、
客識別情報毎の前記経過時間を平均した平均経過時間がより短い客識別情報により高い優先度を与える優先順位に従って、前記実績情報の中から複数の客識別情報を選択し、
前記選択された複数の客識別情報に対応する宛先情報を含む前記特定の商品に関する通知情報を生成する
処理を実行する方法。
(付記12)客識別情報毎の、商品に関する情報の送信から前記商品の購買までの経過時間に関する実績情報と、特定の商品情報とを格納する記憶装置と、
客識別情報毎の前記経過時間を平均した平均経過時間がより短い客識別情報により高い優先度を与える優先順位に従って、前記実績情報の中から複数の客識別情報を選択する選択部と、
前記選択された複数の客識別情報に対応する宛先情報を含む前記特定の商品に関する通知情報を生成する情報生成部と、
含む情報処理装置。