JP2004005226A - 自動取引装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自動取引装置の管理に不慣れな管理者であっても、障害が発生した自動取引装置に対して容易に対処可能となる装置を提供することを目的とする。
【解決手段】顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、障害の発生により休止した自動取引装置を復旧するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATM(自動取引装置:自動機,現金自動預払機,現金自動支払機等)に障害が発生してATMが休止した場合、休止する際にATMによって実行されていた取引に係る媒体(カード,通帳,紙幣,硬貨等)がATMの内部に残留してしまう。ATMの情報表示画面には、ATM内に残留している媒体名,元帳の状態,エラーコード等の情報が表示される。ATMの管理者(係員)は、ATMの情報表示画面に表示される表示の内容やマニュアル等を参照して、障害への対処(復旧作業)を行う。
【0003】
一方、ATMの管理者が行う対処の内容には、大きく分けて顧客対応とATM復旧処理の二つがある。顧客対応では、管理者は、ATM内に残留している媒体(残留媒体)が、顧客に渡されるべきものか否かを判断する。このとき、管理者は、ATMの情報表示画面に表示される表示の内容等を参照して判断する。そして、管理者は、残留媒体が顧客に渡されるべきものであると判断した場合には、ATMから取り出した残留媒体を顧客へ渡す。これに対し、そうでない場合には、管理者は残留媒体をATMの所定の場所へ、例えばATM内の所定の保管場所に収容する。
【0004】
ATM復旧処理では、管理者は、エラーコードに基づいてマニュアルを参照し、ATMを再び動作させるための処理を行う。例えば、ATM内の残留媒体を抜き取る作業や、ATMのリセット(初期化)等を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のATMは、休止中であるときの情報表示画面には、上記のように、残留媒体名や元帳状態や障害発生時点でのエラーコード等を表示するのみであった。このため、管理者は顧客対応において、上記した表示内容を元に残留媒体を顧客に渡すか否かを自分で判断する必要があった。従って、管理者が判断を誤る可能性があった。
【0006】
また、ATMの複数箇所に障害が発生した場合は、管理者は復旧処理において、全ての障害に対処する必要がある。ただし、従来のATMは障害発生時点でのエラーコードを表示するため、複数の障害が発生した場合の対処の途中において、いずれの障害に対して対処済みであり、またいずれの障害に対して未対処であるかがわからなくなるという問題があった。このため、管理者は、残っている障害に気が付かないまま復旧処理を進行し、ATMを完全に復旧させることができない等の問題が発生する可能性があった。
【0007】
このように、障害の発生により休止したATMへの対処は、特に経験が浅くATMの管理に不慣れな管理者にとっては非常に困難なものである。このため、管理者は、休止したATMへの対処(顧客対応,復旧処理)における時間を多く要し、顧客を待たせてしまう等の問題が発生する可能性があった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決し、管理に不慣れな管理者であっても、障害に容易に対処可能となる自動取引装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、自動取引装置であって、顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部とを備える。
【0010】
本発明の第一の態様によれば、障害検知部が自装置に発生する障害を検知すると、検出部は発生した障害に伴って自装置内の搬送経路上に残留してしまった残留媒体を検出する。判断部は、検出部が検出した残留媒体を顧客へ渡すべきか否かを判断し、通知部は、この判断結果を管理者に通知する。このため、管理者は残留媒体を顧客に渡すべきか否かを容易に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0011】
また、本発明による第一の態様は、残留媒体が取引の客体に相当する第1種媒体か否かを判断する媒体判断部をさらに備え、前記判断部は、前記媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断するように構成されても良い。
【0012】
このように構成された本発明による第一の態様によれば、媒体判断部は、検出部が検出した残留媒体が第1種媒体であるかを判断する。第1種媒体とは、取引の客体に相当する媒体を示す。また、判断部は、媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断する。
【0013】
また、本発明の第一の態様における前記媒体判断部は、残留媒体が取引の主体を確認するための第2種媒体か否かをさらに判断し、前記判断部は、障害発生時に行われていた取引の内容を記録した発行媒体が装置内で発行されていない場合に、前記媒体判断部によって第2種媒体であると判断された残留媒体を顧客に渡すべき顧客媒体であると判断するように構成されても良い。
【0014】
また、本発明の第二の態様は自動取扱装置であって、顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、複数の対処法から任意の対処法をユーザが選択するための選択部と、前記障害検知部が検知した障害への複数の対処法を管理者に通知し、複数の対処法から任意の対処法が選択部を介して選択されたときに、前記選択された対処法をより詳細に管理者に通知する通知部とを備える。
【0015】
本発明の第二の態様によれば、障害検知部が自装置に発生する障害を検知すると、通知部は、障害検知部が検知した障害への対処法を管理者に複数通知する。また、選択部は、管理者によって操作され、通知部が通知する複数の対処法のうち任意の対処法を選択する。そして、通知部は、選択された対処法をより詳細に管理者に通知する。
【0016】
このため、管理者は、例えば最初に通知部によって通知された対処法を理解できない場合などにおいて、この対処法を選択部を用いて選択することにより、この対処法をより詳細に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0017】
また、本発明による第二の態様は、前記複数の対処法について、対処済みか否かを判断する判断部をさらに備え、前記通知部は、複数の対処法を、前記判断部の判断結果に従って対処済みか否かを識別可能な態様で通知するように構成されても良い。
【0018】
このように構成された本発明による第二の態様によれば、通知部は表示装置によって構成される。そして、管理者によって対処済みである対処法と、管理者によって未だ対処されていない対処法とを表示する場合に、夫々を管理者にとって識別可能に表示する。このため、管理者は、通知部に表示された複数の対処法のうち、いずれの対処法がすでに対処済みであるかを容易に判断することが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔装置概要〕
次に、図を用いて本発明の実施形態における自動取引装置について説明する。自動取引装置は、ATM(Auto Teller Machine:現金自動預払機)や、CD(Cash Dispenser:自動支払機)等を含む。本実施形態では、ATM(現金自動預払機:本発明の「自動取引装置」に相当)について説明する。ただし、本実施形態の構成は、他の自動取引装置に用いられても良い。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
【0020】
図1は、ATM1のブロック図である。図1を用いてATM1の構成について説明する。ATM1は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。ATM1は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、入力部2,取引部3,障害検知部4,媒体検出部5,障害対応部6,メッセージ記憶部8,表示部10等を含む装置として機能する。
【0021】
〔装置構成〕
入力部2は、タッチパネルやキーボードやポインティングデバイス等を用いて構成される。ATM1の管理者は、入力部2を操作することにより、ATM1に数字や文字を入力する。本実施形態における入力部2は、管理者によって少なくとも数字が入力可能に構成されれば良い(本発明の「選択部」に相当)。
【0022】
取引部3は、DOC(Document Output and Card Reader Writer),BRU(Bill Recycle Unit),CRU(Coin Recycle Unit),顧客操作部(UOP),元帳管理部等を含む。DOCは、キャッシュカード等のカード記録媒体に記録されたデータを読み出す。さらに、DOCは、紙等に印字を行うことにより、レシート(発行媒体)を発行する(発行部)。BRUとCRUとは、夫々紙幣と硬貨を管理する。顧客操作部は、ディスプレイのような表示装置、あるいはタッチパネルのような入力手段を持つ表示装置によって構成され、顧客に対し情報を表示しユーザインタフェースを提供する。元帳管理部は、各口座の元帳を管理する。ここで、元帳とは、取引の種別と取引内容とを記録するものである。
【0023】
取引部3は、顧客によってDOCに挿入されるキャッシュカードで指定される口座に対し、顧客操作部から入力される取引(例:入金,引き出し,口座振替)を実行し、口座の元帳を更新する。取引部3は、取引の種類に応じて、BRUやCRUから紙幣や硬貨を繰り出して顧客に提供したり、顧客から入金された紙幣や硬貨をBRUやCRUへ収容したりする。次に、取引部3の元帳管理部は、顧客が行った取引に従って元帳を更新する。そして、DOCは、顧客が行った取引に関する情報(例:日付,取引名,口座名,取引金額)を紙に印字し、レシートとして顧客に発行する。また、取引部3の元帳管理部は、障害発生の際、即ち障害対応部6から元帳状態についての問い合わせがあった場合、元帳がすでに更新されたか否かを判断する。そして、取引部3の元帳管理部は、元帳状態(元帳が更新されたか否かを示す)を障害対応部6へ通知する。
【0024】
障害検知部4は、CPUやRAM等を用いて構成される。障害検知部4は、ATM1において発生する障害を検知する(本発明の「障害検知部」に相当)。例えば、障害検知部4は、媒体検出部5がATM1内における媒体の搬送経路、例えば取引部3のDOC,BRU,CRU内の媒体の搬送経路において媒体のジャムを検出した場合に、ATM1に障害が発生したと検知する。また、例えば、障害検知部4は、取引部3の顧客操作部や顧客操作部や元帳管理部を監視し、障害の発生を検知する。さらに、障害検知部4は、取引部3以外の箇所(入力部2,媒体検出部5等)において発生する障害を検知する。そして、障害検知部4は、障害の発生を検知した場合、障害対応部6へ障害の発生と障害の発生場所(障害が発生した構成要素)を通知する。
【0025】
媒体検出部5は、ATM1内の媒体の搬送経路、例えば取引部3のDOC,BRU,CRU内の媒体の搬送経路に備えられたセンサ等を用いて構成される。媒体検出部5は、通常動作時において取引部3のDOC,BRU,CRU内に媒体のジャムを検出した場合、ジャムの発生を障害検知部4へ通知する(本発明の「媒体検出部」に相当)。また、媒体検出部5は、障害発生時に、即ち障害対応部6から残留媒体について問い合わせされた場合に、取引部3のDOC,BRU,CRU内に残留している媒体を検出する。媒体検出部5は、検出した媒体が何であるかを検知し、さらに検出した媒体の残留位置を検知する(本発明の「媒体判断部」に相当)。そして、媒体検出部5は、検出した媒体の媒体種別(カード,通帳,紙幣,硬貨等)と残留位置とを障害対応部6へ通知する。
【0026】
障害対応部6は、CPUやRAM等を用いて構成される。障害対応部6は、ATM1に障害が発生した場合に、即ちATM1が備えるいずれかの構成要素(入力部2,取引部3等)に障害が発生した場合に、障害検知部4から障害の発生と障害の発生場所を通知される。障害対応部6は、障害の発生を通知されると、媒体検出部5に残留媒体について問い合わせる。そして、障害対応部6は、媒体検出部5から通知される情報、即ち残留媒体の媒体種別と残留位置や、取引部3から通知される情報を基に、判断処理を実行し、残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する(本発明の「判断部」に相当)。判断処理については後述する。障害対応部6は、上記した判断処理の後に、復旧手順表示処理を実行し、表示部10に復旧手順等を表示する。復旧手順表示処理については後述する。
【0027】
メッセージ記憶部8は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。メッセージ記憶部8は、メッセージテーブル8Aを記憶する。図2に、メッセージテーブル8Aの例を示す。図2を用いて、メッセージテーブル8Aについて説明する。メッセージテーブル8Aは、残留媒体に対する判断処理の結果及び媒体種別と表示手段10が表示すべきメッセージとを対応付けて記憶する。例えば、障害対応部6が実行する判断処理によって顧客に渡されるべきと判断された、即ち顧客媒体であると判断されたカードや通帳が残留媒体である場合、「前面媒体排出処理を行ってください。」,「前面排出できない場合、カード,通帳ユニットより直接媒体を取除いてください。」,「カード,通帳を顧客に返却してください。」という3つのメッセージが、順にメッセージテーブル8Aから読み出される。
【0028】
表示部10は、液晶ディスプレイ等を用いて構成される。表示部10は、タッチパネルを用いて入力部2と共に構成されても良い。表示部10は、ATM1の管理者に対して、様々な情報を表示する(本発明の「通知部」に相当)。表示部10は、障害対応部6が実行する復旧手順表示処理の過程において障害対応部6から受け取る表示データ(メッセージ,図等)を表示する。表示部10が表示する具体的な内容については、復旧手順表示処理の説明と共に説明する。
〔判断処理〕
図3は、障害対応部6が行う判断処理のフローチャートである。図3を用いて、判断処理について説明する。判断処理は、障害対応部6が媒体検出部5から残留媒体の媒体種別と残留媒体の残留位置とを受信した後に、障害対応部6によって開始される(S1)。このとき、障害対応部6は、媒体検出部5から受信した残留媒体の種別と残留位置とを対応付けて自身のRAMに記憶する。障害対応部6は、判断処理により、残留媒体が顧客に渡されるべきか否かを判断し、残留媒体を顧客媒体,当方媒体,確認媒体のいずれかとして記憶する。顧客媒体とは、顧客に渡されるべきであると判断された媒体である。当方媒体とは、金融機関側で管理すべきと判断された媒体、例えばATM1の所定の場所に収容されるべきであると判断された媒体である。確認媒体とは、顧客に渡すべきか否かの判断が困難であるため、管理者又は管理者の上司等によって顧客に渡すべきか否かが判断されるべきであると判断された媒体である。
【0029】
障害対応部6は、RAMに記憶した残留媒体のうち一つを読み出し、その種別を確認する(S2)。障害対応部6は、残留媒体の種別が通帳又はカード(本発明の「第2種媒体」に相当)であると確認した場合、発行媒体(レシート等)の有無を取引部3に問い合わせる(S3)。障害対応部6は、取引部3から発行媒体が有ると通知された場合(S3−Y)、この残留媒体を確認媒体としてRAMに記憶する(S4)。一方、障害対応部6は、取引部3から発行媒体が無いと通知された場合(S3−N)、この残留媒体を顧客媒体としてRAMに記憶する(S5)。
【0030】
障害対応部6は、残留媒体の種別が紙幣又は硬貨(本発明の「第1種媒体」に相当)であると確認した場合(本発明の「媒体判断部」に相当)、ATM1が休止する直前に実行していた取引の内容を取引部3へ問い合わせる。障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が、預金処理であるか支払い処理であるかを判断する。預金処理とは、顧客がATM1に対して貨幣を入金する処理であり、例えば現金による口座振り込みや、口座への入金などである。一方、支払い処理とは、顧客がATM1から貨幣を受け取る処理であり、例えば口座からの引き出しなどである。
【0031】
障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が預金処理であると確認した場合、元帳状態を取引部3へ問い合わせる。元帳が更新済みであった場合、即ち預金処理における取引が元帳に反映されている場合(S7−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を当方媒体としてRAMに記憶する(S8)。一方、元帳が未更新であった場合(S7−N,S9−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を顧客媒体として記憶する(S10)。取引部3から通知される元帳状態が更新済みでも未更新でも無い場合、例えば取引部3の故障により元帳状態が確認できない場合、障害対応部6はこの残留媒体を確認媒体として記憶する(S11)。
【0032】
障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が支払い処理であると確認した場合、元帳状態を取引部3へ問い合わせる。元帳が更新済みであった場合、即ち支払い処理における取引が元帳に反映されている場合(S12−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を顧客媒体としてRAMに記憶する(S13)。一方、元帳が未更新であった場合(S12−N,S14−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を当方媒体として記憶する(S15)。取引部3から通知される元帳状態が更新済みでも未更新でも無い場合、障害対応部6はこの残留媒体を確認媒体として記憶する(S16)。
【0033】
障害対応部6は、残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断した後、即ちS4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S16の処理の後、自身のRAMに記憶している残留媒体全てについて顧客に渡すべきか否かを判断したか否かを判断する(S17)。まだ上記判断がなされていない残留媒体がある場合(S17−N)、障害対応部6は、判断されていない残留媒体を読み出し、上記処理(S2〜S17)を行う。一方、RAMに記憶された全ての残留媒体について上記判断がなされている場合、障害対応部6は、判断処理を終了する(S18)。
【0034】
本実施形態では、自動取引装置は現金自動預払機であるため、判断処理のフローは上記説明のとおりとなる。ただし、自動取引装置がCDやCCDである場合、預金処理は実行されない。このため、障害対応部6は、S6において取引が支払い処理であるか預金処理であるかは判断せず、支払処理である場合についてのみ判断処理を実行する。
〔復旧手順表示処理〕
障害対応部6は、判断処理の後に、復旧手順表示処理を実行し、表示部10に復旧手順を表示する。障害対応部6は、まず、自身のRAMに記憶する全ての残留媒体について、残留媒体の種別と判断処理の結果とを元に、復旧するためのメッセージをメッセージ記憶部8が記憶するメッセージテーブル8Aから夫々読み出す。このとき、障害対応部6は、顧客媒体,確認媒体,当方媒体の順にメッセージを読み出す。そして、障害対応部6は、読み出したメッセージを読み出した順に表示部10に復旧手順として表示する。さらに、障害対応部6は、自身のRAMに記憶した全ての残留媒体に関するメッセージを表示した後、最後に「係員の操作部のリセットキーを押下しリセットしてください。」というメッセージを表示する。ATM1の復旧処理はリセットキーが押下されることにより終了し、この時点でATM1に障害が残っていなければ、リセットキー押下の後にATM1は使用可能な状態で起動する。
【0035】
障害対応部6は、全てのメッセージを表示した後、定期的(例えば1秒毎)に障害検知部4に、障害状態の変化の有無を問い合わせる。即ち、障害対応部6は、障害検知部4に、解消された障害の有無及び新たに発生した障害の有無を問い合わせる。
【0036】
図4は、復旧手順表示処理において最初に表示部10に表示される画面を示す図である。図5は、復旧手順表示処理において、管理者によって二つの処理(図4において1番と2番の番号が付されたメッセージの内容)が実行された状態で表示される画面を示す図である。障害対応部6は、表示部10に表示するメッセージに対し、表示した順に番号を付して表示する。図4,5では、1〜6の番号を付されたメッセージが表示される。この番号(以後「メッセージナンバー」と呼ぶ)は、即ち管理者が復旧作業として行うべき順番となる。
【0037】
障害対応部6は、メッセージナンバーを色分けして表示部10に表示する。障害対応部6は、管理者によって対応されていない、即ち解消していない障害に対するメッセージのメッセージナンバーを赤色に表示する。図4は復旧手順表示処理の初期状態における表示画面であり、全てのメッセージに対する障害は未対応である。このため、図4においてメッセージナンバー1〜6は赤色に表示される。
【0038】
障害対応部6は、管理者によって対応済みであるメッセージのメッセージナンバーを青色に表示する。図5では、メッセージナンバー1と2とが管理者によって対応済みであるため、1と2とが青色に表される。また、図5では、メッセージナンバー3〜6は未対応であるため、赤色に表示される。
【0039】
障害対応部6は、上記したように、定期的に障害検知部4に障害状態の変化の有無を問い合わせる。このとき、障害対応部6は、障害検知部4から、解消された障害を通知される。この通知に含まれる障害箇所等の情報をもとに、解消された障害を判断する。そして、解消された障害に対するメッセージのメッセージナンバーを青色に表示する。
【0040】
障害対応部6は、管理者によって詳細画面の表示が命令されたメッセージのメッセージナンバーを黄色に表示する。図6は、詳細画面の例を示す図である。図6を用いて詳細画面について説明する。ここで、図6のような画面を詳細画面と呼ぶのに対し、図4,5のような画面を手順画面と呼ぶこととする。手順画面において、メッセージナンバーが選択されると(入力手段であるポインティングデバイスによってメッセージナンバーがクリックされる,キーボードやボタンによってメッセージナンバーに対応する数字が入力されるなど)、障害対応部6は、選択されたメッセージの内容を詳細に示す詳細画面を表示部10に表示する。図6に示す詳細画面は、図5において4番のメッセージナンバーが選択された場合の表示である。
【0041】
障害対応部6は、詳細画面の内容として、残留媒体が存在するユニットと、ユニットにおける残留位置とを示す図を、表示部10の画面右側に表示する。このとき、障害対応部6は、ユニットにおける残留位置を白色表示し、ユニットにおける他の位置を灰色表示する。図6では、残留位置が紙幣ユニットの上部であるため、障害対応部6は、表示部10の画面右側に、紙幣ユニットの側面図を表示し、さらに紙幣ユニットの上部を白く表示する。
【0042】
また、障害対応部6は、詳細画面の内容として、ATM1の概略図を表示部10の画面左側に表示し、各メッセージナンバーを概略図の中の対応する箇所に表示する。障害対応部6は、ATM1の概略図として、係員操作部(管理操作部),カード及び通帳取扱部(DOC),紙幣取扱部(BRU),及び硬貨取扱部(CRU)を表示する。そして、障害対応部6は、メッセージの内容によって管理者が操作すべき箇所にメッセージナンバーを表示する。このとき、障害対応部6は、現在表示している詳細画面のメッセージナンバーを、他のメッセージナンバーよりも大きく(例えば1.5倍の大きさ)表示する。メッセージナンバー4は、媒体種別が紙幣であるとしてRAMに記憶されている残留媒体に対するメッセージであるため、紙幣取扱部の箇所に大きく且つ黄色く表示される。
【0043】
図7は、新たな障害が発生した場合の手順画面の例を示す図である。図7を用いて、新たな障害が発生した場合の復旧手順表示処理について説明する。新たな障害が発生した場合、障害検知部4から障害対応部6に、新たな障害の発生と発生箇所とが通知される。そして、障害対応部6は、新たに発生した障害に対応するためのメッセージを、未対応のメッセージナンバーの中で最も小さいナンバーの箇所に表示する。図7では、図4が表示されている最中に新たにカードユニットに障害が発生した場合の手順画面の例である。図7では、新たにカードユニットに障害が発生したため、カードユニットへの対処法を、未対応のメッセージナンバーの中で最も小さいナンバーである1番に表示する。そして、それ以降のメッセージナンバーのメッセージは、夫々1加えた数のメッセージナンバーとして表示される。
【0044】
〔動作例〕
図8は、ATM1の管理者が行う復旧作業のフローチャートである。図8を用いて、ATM1における復旧作業の流れを説明する。ATM1に発生した障害を障害検知部4が検知すると、障害対応部6は、ATM1の管理者が行うべき復旧作業を判断し、表示部10に手順画面を表示する(S20,S21)。
【0045】
管理者は、表示部10に表示された手順画面に従い、ATM1の復旧作業を行う(S23)。管理者は、復旧作業において手順画面に表示されたメッセージのみでは行うべき作業がわからない場合(S24−Y)、入力部2を用いて該当するメッセージのメッセージナンバーを選択する(S25)。
【0046】
メッセージナンバーが管理者によって選択されると、障害対応部6は、表示部10に、選択されたメッセージのメッセージナンバーを黄色にし(S26)、このメッセージナンバーに対する詳細画面を表示する(S27)。管理者は、表示部10に表示された手順画面又は詳細画面を参考にし、復旧作業をすすめる(S28)。
【0047】
障害検知部4が障害の復旧を検知すると(S29)、障害対応部6は解消された障害に対するメッセージのメッセージナンバーを青色に変更する(S30)。そして、全ての障害が復旧されると(S22)、装置の復旧は終了する(S31)。
【0048】
〔作用〕
本実施形態によれば、ATM1に障害が発生しATM1が休止することでATM1内に残留媒体が発生してしまった場合に、障害対応部6は、残留媒体に対する判断処理の結果を表示部10に表示する。ATM1の管理者は、自身で残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断せず、表示部10の表示に従って判断する。このため、ATM1の管理者は、上記判断を自身で行う必要がなくなり、復旧作業における負担が軽減される。
【0049】
また、本実施形態によれば、障害対応部6は、残留媒体に対する判断処理の結果等をもとに、管理者が行うべき順番でメッセージ(復旧作業の内容)を表示部10に表示する。このため、管理者は、復旧作業の手順を意識することなくATM1の復旧を行うことができる。従って、復旧作業における管理者の負担が軽減される。
【0050】
また、本実施形態によれば、管理者は手順画面に表示されたメッセージのみでは作業の内容が理解できない場合に、入力部2を用いてメッセージナンバーを選択する。管理者によってメッセージナンバーが選択された場合、障害対応部6は、選択されたメッセージナンバーのメッセージに対する詳細な情報を詳細画面として表示部10に表示する。このため、管理者は、手順画面に表示されるメッセージのみでは作業の内容が理解できない場合に、このメッセージのメッセージナンバーを選択することにより、該当する詳細画面を表示部10に表示し、対処が必要な箇所などを図で確認することが可能となる。このため、管理者の復旧作業における負担が軽減し、作業時間の短縮につながる。
【0051】
また、本実施形態によれば、管理者によって復旧作業が行われている最中に新たな障害の発生を障害検知部4が検知した場合、障害対応部6は、新たな障害に対応するためのメッセージを表示部10に表示する。また、管理者によって復旧作業が完了したメッセージを青色表示し、管理者によって復旧作業が完了していないメッセージを赤色表示する。このため、管理者は、行うべき復旧作業を未遂のままで、即ち不完全なままでリセット(装置の立ち上げ)を行い、再度装置が休止してしまうという問題を回避することが可能となる。従って、管理者の復旧作業における負担が軽減し、作業時間の短縮につながる。
【0052】
また、本実施形態によれば、上記作用により、経験の浅い管理者など、誰にでも簡単に装置の復旧を行うことが可能となる。同時に顧客が待たされる時間も短縮される。
【0053】
〔変形例〕
本実施形態における障害対応部6が行う判断処理は、図3に示すフローチャートに限定されない。図9は、障害対応部6が行う判断処理の変形例のフローチャートである。図9を用いて、判断処理の変形例の各処理のうち、図3に示される判断処理と異なるステップについてのみ説明する。
【0054】
残留媒体種別が通帳又はカードである場合、まず、挿入媒体又は取忘媒体の有無を確認する。挿入媒体又は取忘媒体が有る場合、障害対応部6はこの残留媒体(挿入媒体,取忘媒体)を顧客媒体として記憶する。一方、このような残留媒体が無い場合、障害対応部6は発行媒体の有無を確認する。発行媒体が有る場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。一方、発行媒体が無い場合、障害対応部6はセンサ残留の有無を確認する。センサ残留の有無とは、取引部3が備えるセンサが、取引部3内に残留した通帳又はカードを検知したか否かを示す。センサ残留が有る場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。一方、センサ残留が無い場合、障害対応部6は残留媒体が無いと記憶する。
【0055】
残留媒体種別が紙幣又は硬貨であり、残留発生取引が預金であり、元帳が更新済みでも未更新でもないと判断された場合、障害対応部6は、元帳への更新が取り消されたか否かを確認する。元帳への更新が取消済みである場合、障害対応部6は残留媒体を顧客媒体として記憶する。一方、元帳への更新が未取消である場合、障害対応部6は残留媒体を当方媒体として記憶する。さらに、元帳への更新が取消済でも未取消でもない場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。
【0056】
残留媒体種別が紙幣又は硬貨であり、残留発生取引が支払であり、元帳が更新済みでも未更新でもないと判断された場合、障害対応部6は、元帳への更新が取り消されたか否かを確認する。元帳への更新が取消済みである場合、障害対応部6は残留媒体を当方媒体として記憶する。一方、元帳への更新が未取消である場合、障害対応部6は残留媒体を顧客媒体として記憶する。さらに、元帳への更新が取消済でも未取消でもない場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。
【0057】
〔その他〕
本発明は、以下のように特定することができる。
(付記1)顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、
前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。
(付記2)残留媒体が取引の客体に相当する第1種媒体か否かを判断する媒体判断部をさらに備え、
前記判断部は、前記媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断する
付記1に記載の自動取引装置。
(付記3)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が預金であり、且つ元帳に当該預金の内容が記録されている場合に、当該紙幣又は硬貨を自動取引装置側で管理すべき当方媒体であると判断する付記2に記載の自動取引装置。
(付記4)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が預金であり、且つ元帳に当該預金の内容が記録されていない場合に、当該紙幣又は硬貨を顧客へ渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2又は3に記載の自動取引装置。
(付記5)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が支払であり、且つ元帳に当該支払の内容が記録されていない場合に、当該紙幣又は硬貨を自動取引装置側で管理すべき当方媒体であると判断する
付記2〜4のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記6)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が支払であり、且つ元帳に当該支払の内容が記録されている場合に、当該紙幣又は硬貨を顧客へ渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2〜5のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記7)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体を取引の種別及び元帳の記録内容とに基づいて顧客に渡すべきか否かを判断できない場合には、当該残留媒体が管理者によって顧客に渡すべきか否かを判断されるべき確認媒体であると判断する
付記2〜6のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記8)前記媒体判断部は、残留媒体が取引の主体を確認するための第2種媒体か否かをさらに判断し、
前記判断部は、障害発生時に行われていた取引の内容を記録した発行媒体が装置内で発行されていない場合に、前記媒体判断部によって第2種媒体であると判断された残留媒体を顧客に渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2〜7のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記9)前記判断部は、前記発行媒体が発行されている場合に、第2種媒体と判断された残留媒体を、管理者によって顧客に渡すべきか否かを判断されるべき確認媒体であると判断する
付記2〜8のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記10)前記通知部は、残留媒体に対する対処法を、顧客媒体,確認媒体,当方媒体の順番で管理者に通知する
付記7又は9に記載の自動取引装置。
(付記11)前記通知部は、判断部の判断結果に応じた顧客への対処法を管理者に通知する付記1〜10のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記12)顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
複数の対処法から任意の対処法をユーザが選択するための選択部と、
前記障害検知部が検知した障害への複数の対処法を管理者に通知し、複数の対処法から任意の対処法が選択部を介して選択されたときに、前記選択された対処法をより詳細に管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。
(付記13)前記複数の対処法について、対処済みか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記通知部は、複数の対処法を、前記判断部の判断結果に従って対処済みか否かを識別可能な態様で通知する付記12に記載の自動取引装置。
(付記14)前記通知部は、前記選択部により選択された対処法と選択されていない対処法とを識別可能な態様で通知する付記13に記載の自動取引装置。
(付記15)前記通知部は、表示装置により構成され、前記選択された対処法について、管理者が操作すべき装置の箇所を、図を用いて表示する付記12〜14のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記16)前記通知部は、障害の対処中に前記障害検知部が新たな障害を検知した場合、新たな障害に対する対処法を管理者に通知する付記12〜15のいずれかに記載の自動取引装置。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、自動取引装置の管理者は残留媒体に対する対処法を容易に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態のブロック図である。
【図2】メッセージテーブルを示す図である。
【図3】判断処理のフローチャートである。
【図4】復旧手順表示処理において最初に表示される手順画面を示す図である。
【図5】復旧手順表示処理において復旧処理の途中に表示される手順画面を示す図である。
【図6】復旧手順表示処理において復旧処理の途中に表示される詳細画面を示す図である。
【図7】復旧手順表示処理において新たな障害が発生した場合に表示される手順画面を示す図である。
【図8】本実施形態の動作例を示す図である。
【図9】判断処理の変形例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ATM
2 入力部
3 取引部
4 障害検知部
5 媒体検出部
6 障害対応部
8 メッセージ記憶部
8A メッセージテーブル
10 表示部
【発明の属する技術分野】
本発明は、障害の発生により休止した自動取引装置を復旧するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ATM(自動取引装置:自動機,現金自動預払機,現金自動支払機等)に障害が発生してATMが休止した場合、休止する際にATMによって実行されていた取引に係る媒体(カード,通帳,紙幣,硬貨等)がATMの内部に残留してしまう。ATMの情報表示画面には、ATM内に残留している媒体名,元帳の状態,エラーコード等の情報が表示される。ATMの管理者(係員)は、ATMの情報表示画面に表示される表示の内容やマニュアル等を参照して、障害への対処(復旧作業)を行う。
【0003】
一方、ATMの管理者が行う対処の内容には、大きく分けて顧客対応とATM復旧処理の二つがある。顧客対応では、管理者は、ATM内に残留している媒体(残留媒体)が、顧客に渡されるべきものか否かを判断する。このとき、管理者は、ATMの情報表示画面に表示される表示の内容等を参照して判断する。そして、管理者は、残留媒体が顧客に渡されるべきものであると判断した場合には、ATMから取り出した残留媒体を顧客へ渡す。これに対し、そうでない場合には、管理者は残留媒体をATMの所定の場所へ、例えばATM内の所定の保管場所に収容する。
【0004】
ATM復旧処理では、管理者は、エラーコードに基づいてマニュアルを参照し、ATMを再び動作させるための処理を行う。例えば、ATM内の残留媒体を抜き取る作業や、ATMのリセット(初期化)等を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のATMは、休止中であるときの情報表示画面には、上記のように、残留媒体名や元帳状態や障害発生時点でのエラーコード等を表示するのみであった。このため、管理者は顧客対応において、上記した表示内容を元に残留媒体を顧客に渡すか否かを自分で判断する必要があった。従って、管理者が判断を誤る可能性があった。
【0006】
また、ATMの複数箇所に障害が発生した場合は、管理者は復旧処理において、全ての障害に対処する必要がある。ただし、従来のATMは障害発生時点でのエラーコードを表示するため、複数の障害が発生した場合の対処の途中において、いずれの障害に対して対処済みであり、またいずれの障害に対して未対処であるかがわからなくなるという問題があった。このため、管理者は、残っている障害に気が付かないまま復旧処理を進行し、ATMを完全に復旧させることができない等の問題が発生する可能性があった。
【0007】
このように、障害の発生により休止したATMへの対処は、特に経験が浅くATMの管理に不慣れな管理者にとっては非常に困難なものである。このため、管理者は、休止したATMへの対処(顧客対応,復旧処理)における時間を多く要し、顧客を待たせてしまう等の問題が発生する可能性があった。
【0008】
本発明は、このような問題を解決し、管理に不慣れな管理者であっても、障害に容易に対処可能となる自動取引装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明は以下のような構成をとる。本発明の第一の態様は、自動取引装置であって、顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部とを備える。
【0010】
本発明の第一の態様によれば、障害検知部が自装置に発生する障害を検知すると、検出部は発生した障害に伴って自装置内の搬送経路上に残留してしまった残留媒体を検出する。判断部は、検出部が検出した残留媒体を顧客へ渡すべきか否かを判断し、通知部は、この判断結果を管理者に通知する。このため、管理者は残留媒体を顧客に渡すべきか否かを容易に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0011】
また、本発明による第一の態様は、残留媒体が取引の客体に相当する第1種媒体か否かを判断する媒体判断部をさらに備え、前記判断部は、前記媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断するように構成されても良い。
【0012】
このように構成された本発明による第一の態様によれば、媒体判断部は、検出部が検出した残留媒体が第1種媒体であるかを判断する。第1種媒体とは、取引の客体に相当する媒体を示す。また、判断部は、媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断する。
【0013】
また、本発明の第一の態様における前記媒体判断部は、残留媒体が取引の主体を確認するための第2種媒体か否かをさらに判断し、前記判断部は、障害発生時に行われていた取引の内容を記録した発行媒体が装置内で発行されていない場合に、前記媒体判断部によって第2種媒体であると判断された残留媒体を顧客に渡すべき顧客媒体であると判断するように構成されても良い。
【0014】
また、本発明の第二の態様は自動取扱装置であって、顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、複数の対処法から任意の対処法をユーザが選択するための選択部と、前記障害検知部が検知した障害への複数の対処法を管理者に通知し、複数の対処法から任意の対処法が選択部を介して選択されたときに、前記選択された対処法をより詳細に管理者に通知する通知部とを備える。
【0015】
本発明の第二の態様によれば、障害検知部が自装置に発生する障害を検知すると、通知部は、障害検知部が検知した障害への対処法を管理者に複数通知する。また、選択部は、管理者によって操作され、通知部が通知する複数の対処法のうち任意の対処法を選択する。そして、通知部は、選択された対処法をより詳細に管理者に通知する。
【0016】
このため、管理者は、例えば最初に通知部によって通知された対処法を理解できない場合などにおいて、この対処法を選択部を用いて選択することにより、この対処法をより詳細に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0017】
また、本発明による第二の態様は、前記複数の対処法について、対処済みか否かを判断する判断部をさらに備え、前記通知部は、複数の対処法を、前記判断部の判断結果に従って対処済みか否かを識別可能な態様で通知するように構成されても良い。
【0018】
このように構成された本発明による第二の態様によれば、通知部は表示装置によって構成される。そして、管理者によって対処済みである対処法と、管理者によって未だ対処されていない対処法とを表示する場合に、夫々を管理者にとって識別可能に表示する。このため、管理者は、通知部に表示された複数の対処法のうち、いずれの対処法がすでに対処済みであるかを容易に判断することが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
〔装置概要〕
次に、図を用いて本発明の実施形態における自動取引装置について説明する。自動取引装置は、ATM(Auto Teller Machine:現金自動預払機)や、CD(Cash Dispenser:自動支払機)等を含む。本実施形態では、ATM(現金自動預払機:本発明の「自動取引装置」に相当)について説明する。ただし、本実施形態の構成は、他の自動取引装置に用いられても良い。なお、本実施形態の説明は例示であり、本発明の構成は以下の説明に限定されない。
【0020】
図1は、ATM1のブロック図である。図1を用いてATM1の構成について説明する。ATM1は、ハードウェア的には、バスを介して接続されたCPU,主記憶(RAM),補助記憶装置(ハードディスク)等を備えている。ATM1は、補助記憶装置に記憶された各種のプログラム(OS,アプリケーション等)が主記憶にロードされCPUにより実行されることによって、入力部2,取引部3,障害検知部4,媒体検出部5,障害対応部6,メッセージ記憶部8,表示部10等を含む装置として機能する。
【0021】
〔装置構成〕
入力部2は、タッチパネルやキーボードやポインティングデバイス等を用いて構成される。ATM1の管理者は、入力部2を操作することにより、ATM1に数字や文字を入力する。本実施形態における入力部2は、管理者によって少なくとも数字が入力可能に構成されれば良い(本発明の「選択部」に相当)。
【0022】
取引部3は、DOC(Document Output and Card Reader Writer),BRU(Bill Recycle Unit),CRU(Coin Recycle Unit),顧客操作部(UOP),元帳管理部等を含む。DOCは、キャッシュカード等のカード記録媒体に記録されたデータを読み出す。さらに、DOCは、紙等に印字を行うことにより、レシート(発行媒体)を発行する(発行部)。BRUとCRUとは、夫々紙幣と硬貨を管理する。顧客操作部は、ディスプレイのような表示装置、あるいはタッチパネルのような入力手段を持つ表示装置によって構成され、顧客に対し情報を表示しユーザインタフェースを提供する。元帳管理部は、各口座の元帳を管理する。ここで、元帳とは、取引の種別と取引内容とを記録するものである。
【0023】
取引部3は、顧客によってDOCに挿入されるキャッシュカードで指定される口座に対し、顧客操作部から入力される取引(例:入金,引き出し,口座振替)を実行し、口座の元帳を更新する。取引部3は、取引の種類に応じて、BRUやCRUから紙幣や硬貨を繰り出して顧客に提供したり、顧客から入金された紙幣や硬貨をBRUやCRUへ収容したりする。次に、取引部3の元帳管理部は、顧客が行った取引に従って元帳を更新する。そして、DOCは、顧客が行った取引に関する情報(例:日付,取引名,口座名,取引金額)を紙に印字し、レシートとして顧客に発行する。また、取引部3の元帳管理部は、障害発生の際、即ち障害対応部6から元帳状態についての問い合わせがあった場合、元帳がすでに更新されたか否かを判断する。そして、取引部3の元帳管理部は、元帳状態(元帳が更新されたか否かを示す)を障害対応部6へ通知する。
【0024】
障害検知部4は、CPUやRAM等を用いて構成される。障害検知部4は、ATM1において発生する障害を検知する(本発明の「障害検知部」に相当)。例えば、障害検知部4は、媒体検出部5がATM1内における媒体の搬送経路、例えば取引部3のDOC,BRU,CRU内の媒体の搬送経路において媒体のジャムを検出した場合に、ATM1に障害が発生したと検知する。また、例えば、障害検知部4は、取引部3の顧客操作部や顧客操作部や元帳管理部を監視し、障害の発生を検知する。さらに、障害検知部4は、取引部3以外の箇所(入力部2,媒体検出部5等)において発生する障害を検知する。そして、障害検知部4は、障害の発生を検知した場合、障害対応部6へ障害の発生と障害の発生場所(障害が発生した構成要素)を通知する。
【0025】
媒体検出部5は、ATM1内の媒体の搬送経路、例えば取引部3のDOC,BRU,CRU内の媒体の搬送経路に備えられたセンサ等を用いて構成される。媒体検出部5は、通常動作時において取引部3のDOC,BRU,CRU内に媒体のジャムを検出した場合、ジャムの発生を障害検知部4へ通知する(本発明の「媒体検出部」に相当)。また、媒体検出部5は、障害発生時に、即ち障害対応部6から残留媒体について問い合わせされた場合に、取引部3のDOC,BRU,CRU内に残留している媒体を検出する。媒体検出部5は、検出した媒体が何であるかを検知し、さらに検出した媒体の残留位置を検知する(本発明の「媒体判断部」に相当)。そして、媒体検出部5は、検出した媒体の媒体種別(カード,通帳,紙幣,硬貨等)と残留位置とを障害対応部6へ通知する。
【0026】
障害対応部6は、CPUやRAM等を用いて構成される。障害対応部6は、ATM1に障害が発生した場合に、即ちATM1が備えるいずれかの構成要素(入力部2,取引部3等)に障害が発生した場合に、障害検知部4から障害の発生と障害の発生場所を通知される。障害対応部6は、障害の発生を通知されると、媒体検出部5に残留媒体について問い合わせる。そして、障害対応部6は、媒体検出部5から通知される情報、即ち残留媒体の媒体種別と残留位置や、取引部3から通知される情報を基に、判断処理を実行し、残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する(本発明の「判断部」に相当)。判断処理については後述する。障害対応部6は、上記した判断処理の後に、復旧手順表示処理を実行し、表示部10に復旧手順等を表示する。復旧手順表示処理については後述する。
【0027】
メッセージ記憶部8は、ハードディスク等の不揮発性記憶装置を用いて構成される。メッセージ記憶部8は、メッセージテーブル8Aを記憶する。図2に、メッセージテーブル8Aの例を示す。図2を用いて、メッセージテーブル8Aについて説明する。メッセージテーブル8Aは、残留媒体に対する判断処理の結果及び媒体種別と表示手段10が表示すべきメッセージとを対応付けて記憶する。例えば、障害対応部6が実行する判断処理によって顧客に渡されるべきと判断された、即ち顧客媒体であると判断されたカードや通帳が残留媒体である場合、「前面媒体排出処理を行ってください。」,「前面排出できない場合、カード,通帳ユニットより直接媒体を取除いてください。」,「カード,通帳を顧客に返却してください。」という3つのメッセージが、順にメッセージテーブル8Aから読み出される。
【0028】
表示部10は、液晶ディスプレイ等を用いて構成される。表示部10は、タッチパネルを用いて入力部2と共に構成されても良い。表示部10は、ATM1の管理者に対して、様々な情報を表示する(本発明の「通知部」に相当)。表示部10は、障害対応部6が実行する復旧手順表示処理の過程において障害対応部6から受け取る表示データ(メッセージ,図等)を表示する。表示部10が表示する具体的な内容については、復旧手順表示処理の説明と共に説明する。
〔判断処理〕
図3は、障害対応部6が行う判断処理のフローチャートである。図3を用いて、判断処理について説明する。判断処理は、障害対応部6が媒体検出部5から残留媒体の媒体種別と残留媒体の残留位置とを受信した後に、障害対応部6によって開始される(S1)。このとき、障害対応部6は、媒体検出部5から受信した残留媒体の種別と残留位置とを対応付けて自身のRAMに記憶する。障害対応部6は、判断処理により、残留媒体が顧客に渡されるべきか否かを判断し、残留媒体を顧客媒体,当方媒体,確認媒体のいずれかとして記憶する。顧客媒体とは、顧客に渡されるべきであると判断された媒体である。当方媒体とは、金融機関側で管理すべきと判断された媒体、例えばATM1の所定の場所に収容されるべきであると判断された媒体である。確認媒体とは、顧客に渡すべきか否かの判断が困難であるため、管理者又は管理者の上司等によって顧客に渡すべきか否かが判断されるべきであると判断された媒体である。
【0029】
障害対応部6は、RAMに記憶した残留媒体のうち一つを読み出し、その種別を確認する(S2)。障害対応部6は、残留媒体の種別が通帳又はカード(本発明の「第2種媒体」に相当)であると確認した場合、発行媒体(レシート等)の有無を取引部3に問い合わせる(S3)。障害対応部6は、取引部3から発行媒体が有ると通知された場合(S3−Y)、この残留媒体を確認媒体としてRAMに記憶する(S4)。一方、障害対応部6は、取引部3から発行媒体が無いと通知された場合(S3−N)、この残留媒体を顧客媒体としてRAMに記憶する(S5)。
【0030】
障害対応部6は、残留媒体の種別が紙幣又は硬貨(本発明の「第1種媒体」に相当)であると確認した場合(本発明の「媒体判断部」に相当)、ATM1が休止する直前に実行していた取引の内容を取引部3へ問い合わせる。障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が、預金処理であるか支払い処理であるかを判断する。預金処理とは、顧客がATM1に対して貨幣を入金する処理であり、例えば現金による口座振り込みや、口座への入金などである。一方、支払い処理とは、顧客がATM1から貨幣を受け取る処理であり、例えば口座からの引き出しなどである。
【0031】
障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が預金処理であると確認した場合、元帳状態を取引部3へ問い合わせる。元帳が更新済みであった場合、即ち預金処理における取引が元帳に反映されている場合(S7−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を当方媒体としてRAMに記憶する(S8)。一方、元帳が未更新であった場合(S7−N,S9−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を顧客媒体として記憶する(S10)。取引部3から通知される元帳状態が更新済みでも未更新でも無い場合、例えば取引部3の故障により元帳状態が確認できない場合、障害対応部6はこの残留媒体を確認媒体として記憶する(S11)。
【0032】
障害対応部6は、取引部3から通知された取引内容が支払い処理であると確認した場合、元帳状態を取引部3へ問い合わせる。元帳が更新済みであった場合、即ち支払い処理における取引が元帳に反映されている場合(S12−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を顧客媒体としてRAMに記憶する(S13)。一方、元帳が未更新であった場合(S12−N,S14−Y)、障害対応部6はこの残留媒体を当方媒体として記憶する(S15)。取引部3から通知される元帳状態が更新済みでも未更新でも無い場合、障害対応部6はこの残留媒体を確認媒体として記憶する(S16)。
【0033】
障害対応部6は、残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断した後、即ちS4,S5,S8,S10,S11,S13,S15,S16の処理の後、自身のRAMに記憶している残留媒体全てについて顧客に渡すべきか否かを判断したか否かを判断する(S17)。まだ上記判断がなされていない残留媒体がある場合(S17−N)、障害対応部6は、判断されていない残留媒体を読み出し、上記処理(S2〜S17)を行う。一方、RAMに記憶された全ての残留媒体について上記判断がなされている場合、障害対応部6は、判断処理を終了する(S18)。
【0034】
本実施形態では、自動取引装置は現金自動預払機であるため、判断処理のフローは上記説明のとおりとなる。ただし、自動取引装置がCDやCCDである場合、預金処理は実行されない。このため、障害対応部6は、S6において取引が支払い処理であるか預金処理であるかは判断せず、支払処理である場合についてのみ判断処理を実行する。
〔復旧手順表示処理〕
障害対応部6は、判断処理の後に、復旧手順表示処理を実行し、表示部10に復旧手順を表示する。障害対応部6は、まず、自身のRAMに記憶する全ての残留媒体について、残留媒体の種別と判断処理の結果とを元に、復旧するためのメッセージをメッセージ記憶部8が記憶するメッセージテーブル8Aから夫々読み出す。このとき、障害対応部6は、顧客媒体,確認媒体,当方媒体の順にメッセージを読み出す。そして、障害対応部6は、読み出したメッセージを読み出した順に表示部10に復旧手順として表示する。さらに、障害対応部6は、自身のRAMに記憶した全ての残留媒体に関するメッセージを表示した後、最後に「係員の操作部のリセットキーを押下しリセットしてください。」というメッセージを表示する。ATM1の復旧処理はリセットキーが押下されることにより終了し、この時点でATM1に障害が残っていなければ、リセットキー押下の後にATM1は使用可能な状態で起動する。
【0035】
障害対応部6は、全てのメッセージを表示した後、定期的(例えば1秒毎)に障害検知部4に、障害状態の変化の有無を問い合わせる。即ち、障害対応部6は、障害検知部4に、解消された障害の有無及び新たに発生した障害の有無を問い合わせる。
【0036】
図4は、復旧手順表示処理において最初に表示部10に表示される画面を示す図である。図5は、復旧手順表示処理において、管理者によって二つの処理(図4において1番と2番の番号が付されたメッセージの内容)が実行された状態で表示される画面を示す図である。障害対応部6は、表示部10に表示するメッセージに対し、表示した順に番号を付して表示する。図4,5では、1〜6の番号を付されたメッセージが表示される。この番号(以後「メッセージナンバー」と呼ぶ)は、即ち管理者が復旧作業として行うべき順番となる。
【0037】
障害対応部6は、メッセージナンバーを色分けして表示部10に表示する。障害対応部6は、管理者によって対応されていない、即ち解消していない障害に対するメッセージのメッセージナンバーを赤色に表示する。図4は復旧手順表示処理の初期状態における表示画面であり、全てのメッセージに対する障害は未対応である。このため、図4においてメッセージナンバー1〜6は赤色に表示される。
【0038】
障害対応部6は、管理者によって対応済みであるメッセージのメッセージナンバーを青色に表示する。図5では、メッセージナンバー1と2とが管理者によって対応済みであるため、1と2とが青色に表される。また、図5では、メッセージナンバー3〜6は未対応であるため、赤色に表示される。
【0039】
障害対応部6は、上記したように、定期的に障害検知部4に障害状態の変化の有無を問い合わせる。このとき、障害対応部6は、障害検知部4から、解消された障害を通知される。この通知に含まれる障害箇所等の情報をもとに、解消された障害を判断する。そして、解消された障害に対するメッセージのメッセージナンバーを青色に表示する。
【0040】
障害対応部6は、管理者によって詳細画面の表示が命令されたメッセージのメッセージナンバーを黄色に表示する。図6は、詳細画面の例を示す図である。図6を用いて詳細画面について説明する。ここで、図6のような画面を詳細画面と呼ぶのに対し、図4,5のような画面を手順画面と呼ぶこととする。手順画面において、メッセージナンバーが選択されると(入力手段であるポインティングデバイスによってメッセージナンバーがクリックされる,キーボードやボタンによってメッセージナンバーに対応する数字が入力されるなど)、障害対応部6は、選択されたメッセージの内容を詳細に示す詳細画面を表示部10に表示する。図6に示す詳細画面は、図5において4番のメッセージナンバーが選択された場合の表示である。
【0041】
障害対応部6は、詳細画面の内容として、残留媒体が存在するユニットと、ユニットにおける残留位置とを示す図を、表示部10の画面右側に表示する。このとき、障害対応部6は、ユニットにおける残留位置を白色表示し、ユニットにおける他の位置を灰色表示する。図6では、残留位置が紙幣ユニットの上部であるため、障害対応部6は、表示部10の画面右側に、紙幣ユニットの側面図を表示し、さらに紙幣ユニットの上部を白く表示する。
【0042】
また、障害対応部6は、詳細画面の内容として、ATM1の概略図を表示部10の画面左側に表示し、各メッセージナンバーを概略図の中の対応する箇所に表示する。障害対応部6は、ATM1の概略図として、係員操作部(管理操作部),カード及び通帳取扱部(DOC),紙幣取扱部(BRU),及び硬貨取扱部(CRU)を表示する。そして、障害対応部6は、メッセージの内容によって管理者が操作すべき箇所にメッセージナンバーを表示する。このとき、障害対応部6は、現在表示している詳細画面のメッセージナンバーを、他のメッセージナンバーよりも大きく(例えば1.5倍の大きさ)表示する。メッセージナンバー4は、媒体種別が紙幣であるとしてRAMに記憶されている残留媒体に対するメッセージであるため、紙幣取扱部の箇所に大きく且つ黄色く表示される。
【0043】
図7は、新たな障害が発生した場合の手順画面の例を示す図である。図7を用いて、新たな障害が発生した場合の復旧手順表示処理について説明する。新たな障害が発生した場合、障害検知部4から障害対応部6に、新たな障害の発生と発生箇所とが通知される。そして、障害対応部6は、新たに発生した障害に対応するためのメッセージを、未対応のメッセージナンバーの中で最も小さいナンバーの箇所に表示する。図7では、図4が表示されている最中に新たにカードユニットに障害が発生した場合の手順画面の例である。図7では、新たにカードユニットに障害が発生したため、カードユニットへの対処法を、未対応のメッセージナンバーの中で最も小さいナンバーである1番に表示する。そして、それ以降のメッセージナンバーのメッセージは、夫々1加えた数のメッセージナンバーとして表示される。
【0044】
〔動作例〕
図8は、ATM1の管理者が行う復旧作業のフローチャートである。図8を用いて、ATM1における復旧作業の流れを説明する。ATM1に発生した障害を障害検知部4が検知すると、障害対応部6は、ATM1の管理者が行うべき復旧作業を判断し、表示部10に手順画面を表示する(S20,S21)。
【0045】
管理者は、表示部10に表示された手順画面に従い、ATM1の復旧作業を行う(S23)。管理者は、復旧作業において手順画面に表示されたメッセージのみでは行うべき作業がわからない場合(S24−Y)、入力部2を用いて該当するメッセージのメッセージナンバーを選択する(S25)。
【0046】
メッセージナンバーが管理者によって選択されると、障害対応部6は、表示部10に、選択されたメッセージのメッセージナンバーを黄色にし(S26)、このメッセージナンバーに対する詳細画面を表示する(S27)。管理者は、表示部10に表示された手順画面又は詳細画面を参考にし、復旧作業をすすめる(S28)。
【0047】
障害検知部4が障害の復旧を検知すると(S29)、障害対応部6は解消された障害に対するメッセージのメッセージナンバーを青色に変更する(S30)。そして、全ての障害が復旧されると(S22)、装置の復旧は終了する(S31)。
【0048】
〔作用〕
本実施形態によれば、ATM1に障害が発生しATM1が休止することでATM1内に残留媒体が発生してしまった場合に、障害対応部6は、残留媒体に対する判断処理の結果を表示部10に表示する。ATM1の管理者は、自身で残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断せず、表示部10の表示に従って判断する。このため、ATM1の管理者は、上記判断を自身で行う必要がなくなり、復旧作業における負担が軽減される。
【0049】
また、本実施形態によれば、障害対応部6は、残留媒体に対する判断処理の結果等をもとに、管理者が行うべき順番でメッセージ(復旧作業の内容)を表示部10に表示する。このため、管理者は、復旧作業の手順を意識することなくATM1の復旧を行うことができる。従って、復旧作業における管理者の負担が軽減される。
【0050】
また、本実施形態によれば、管理者は手順画面に表示されたメッセージのみでは作業の内容が理解できない場合に、入力部2を用いてメッセージナンバーを選択する。管理者によってメッセージナンバーが選択された場合、障害対応部6は、選択されたメッセージナンバーのメッセージに対する詳細な情報を詳細画面として表示部10に表示する。このため、管理者は、手順画面に表示されるメッセージのみでは作業の内容が理解できない場合に、このメッセージのメッセージナンバーを選択することにより、該当する詳細画面を表示部10に表示し、対処が必要な箇所などを図で確認することが可能となる。このため、管理者の復旧作業における負担が軽減し、作業時間の短縮につながる。
【0051】
また、本実施形態によれば、管理者によって復旧作業が行われている最中に新たな障害の発生を障害検知部4が検知した場合、障害対応部6は、新たな障害に対応するためのメッセージを表示部10に表示する。また、管理者によって復旧作業が完了したメッセージを青色表示し、管理者によって復旧作業が完了していないメッセージを赤色表示する。このため、管理者は、行うべき復旧作業を未遂のままで、即ち不完全なままでリセット(装置の立ち上げ)を行い、再度装置が休止してしまうという問題を回避することが可能となる。従って、管理者の復旧作業における負担が軽減し、作業時間の短縮につながる。
【0052】
また、本実施形態によれば、上記作用により、経験の浅い管理者など、誰にでも簡単に装置の復旧を行うことが可能となる。同時に顧客が待たされる時間も短縮される。
【0053】
〔変形例〕
本実施形態における障害対応部6が行う判断処理は、図3に示すフローチャートに限定されない。図9は、障害対応部6が行う判断処理の変形例のフローチャートである。図9を用いて、判断処理の変形例の各処理のうち、図3に示される判断処理と異なるステップについてのみ説明する。
【0054】
残留媒体種別が通帳又はカードである場合、まず、挿入媒体又は取忘媒体の有無を確認する。挿入媒体又は取忘媒体が有る場合、障害対応部6はこの残留媒体(挿入媒体,取忘媒体)を顧客媒体として記憶する。一方、このような残留媒体が無い場合、障害対応部6は発行媒体の有無を確認する。発行媒体が有る場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。一方、発行媒体が無い場合、障害対応部6はセンサ残留の有無を確認する。センサ残留の有無とは、取引部3が備えるセンサが、取引部3内に残留した通帳又はカードを検知したか否かを示す。センサ残留が有る場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。一方、センサ残留が無い場合、障害対応部6は残留媒体が無いと記憶する。
【0055】
残留媒体種別が紙幣又は硬貨であり、残留発生取引が預金であり、元帳が更新済みでも未更新でもないと判断された場合、障害対応部6は、元帳への更新が取り消されたか否かを確認する。元帳への更新が取消済みである場合、障害対応部6は残留媒体を顧客媒体として記憶する。一方、元帳への更新が未取消である場合、障害対応部6は残留媒体を当方媒体として記憶する。さらに、元帳への更新が取消済でも未取消でもない場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。
【0056】
残留媒体種別が紙幣又は硬貨であり、残留発生取引が支払であり、元帳が更新済みでも未更新でもないと判断された場合、障害対応部6は、元帳への更新が取り消されたか否かを確認する。元帳への更新が取消済みである場合、障害対応部6は残留媒体を当方媒体として記憶する。一方、元帳への更新が未取消である場合、障害対応部6は残留媒体を顧客媒体として記憶する。さらに、元帳への更新が取消済でも未取消でもない場合、障害対応部6は残留媒体を確認媒体として記憶する。
【0057】
〔その他〕
本発明は、以下のように特定することができる。
(付記1)顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、
前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。
(付記2)残留媒体が取引の客体に相当する第1種媒体か否かを判断する媒体判断部をさらに備え、
前記判断部は、前記媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断する
付記1に記載の自動取引装置。
(付記3)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が預金であり、且つ元帳に当該預金の内容が記録されている場合に、当該紙幣又は硬貨を自動取引装置側で管理すべき当方媒体であると判断する付記2に記載の自動取引装置。
(付記4)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が預金であり、且つ元帳に当該預金の内容が記録されていない場合に、当該紙幣又は硬貨を顧客へ渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2又は3に記載の自動取引装置。
(付記5)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が支払であり、且つ元帳に当該支払の内容が記録されていない場合に、当該紙幣又は硬貨を自動取引装置側で管理すべき当方媒体であると判断する
付記2〜4のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記6)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体が紙幣又は硬貨であり、取引の種別が支払であり、且つ元帳に当該支払の内容が記録されている場合に、当該紙幣又は硬貨を顧客へ渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2〜5のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記7)前記判断部は、第1種媒体と判断された残留媒体を取引の種別及び元帳の記録内容とに基づいて顧客に渡すべきか否かを判断できない場合には、当該残留媒体が管理者によって顧客に渡すべきか否かを判断されるべき確認媒体であると判断する
付記2〜6のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記8)前記媒体判断部は、残留媒体が取引の主体を確認するための第2種媒体か否かをさらに判断し、
前記判断部は、障害発生時に行われていた取引の内容を記録した発行媒体が装置内で発行されていない場合に、前記媒体判断部によって第2種媒体であると判断された残留媒体を顧客に渡すべき顧客媒体であると判断する
付記2〜7のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記9)前記判断部は、前記発行媒体が発行されている場合に、第2種媒体と判断された残留媒体を、管理者によって顧客に渡すべきか否かを判断されるべき確認媒体であると判断する
付記2〜8のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記10)前記通知部は、残留媒体に対する対処法を、顧客媒体,確認媒体,当方媒体の順番で管理者に通知する
付記7又は9に記載の自動取引装置。
(付記11)前記通知部は、判断部の判断結果に応じた顧客への対処法を管理者に通知する付記1〜10のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記12)顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
複数の対処法から任意の対処法をユーザが選択するための選択部と、
前記障害検知部が検知した障害への複数の対処法を管理者に通知し、複数の対処法から任意の対処法が選択部を介して選択されたときに、前記選択された対処法をより詳細に管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。
(付記13)前記複数の対処法について、対処済みか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記通知部は、複数の対処法を、前記判断部の判断結果に従って対処済みか否かを識別可能な態様で通知する付記12に記載の自動取引装置。
(付記14)前記通知部は、前記選択部により選択された対処法と選択されていない対処法とを識別可能な態様で通知する付記13に記載の自動取引装置。
(付記15)前記通知部は、表示装置により構成され、前記選択された対処法について、管理者が操作すべき装置の箇所を、図を用いて表示する付記12〜14のいずれかに記載の自動取引装置。
(付記16)前記通知部は、障害の対処中に前記障害検知部が新たな障害を検知した場合、新たな障害に対する対処法を管理者に通知する付記12〜15のいずれかに記載の自動取引装置。
【0058】
【発明の効果】
本発明によれば、自動取引装置の管理者は残留媒体に対する対処法を容易に知ることが可能となる。従って、管理者は、休止した自動取引装置に対する対処を容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施形態のブロック図である。
【図2】メッセージテーブルを示す図である。
【図3】判断処理のフローチャートである。
【図4】復旧手順表示処理において最初に表示される手順画面を示す図である。
【図5】復旧手順表示処理において復旧処理の途中に表示される手順画面を示す図である。
【図6】復旧手順表示処理において復旧処理の途中に表示される詳細画面を示す図である。
【図7】復旧手順表示処理において新たな障害が発生した場合に表示される手順画面を示す図である。
【図8】本実施形態の動作例を示す図である。
【図9】判断処理の変形例のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ATM
2 入力部
3 取引部
4 障害検知部
5 媒体検出部
6 障害対応部
8 メッセージ記憶部
8A メッセージテーブル
10 表示部
Claims (5)
- 顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
前記障害検知部で検知された障害によって自装置内の搬送経路上に残留している残留媒体を検出する媒体検出部と、
前記媒体検出部によって検出された残留媒体を顧客に渡すべきか否かを判断する判断部と、
前記判断部の判断結果を管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。 - 残留媒体が取引の客体に相当する第1種媒体か否かを判断する媒体判断部をさらに備え、
前記判断部は、前記媒体判断部により第1種媒体であると判断された残留媒体に対し、取引の種別と取引内容とを記録する元帳の記録内容に応じて、顧客に渡すべきか否かを判断する請求項1に記載の自動取引装置。 - 前記媒体判断部は、残留媒体が取引の主体を確認するための第2種媒体か否かをさらに判断し、
前記判断部は、障害発生時に行われていた取引の内容を記録した発行媒体が装置内で発行されていない場合に、前記媒体判断部によって第2種媒体であると判断された残留媒体を顧客に渡すべき顧客媒体であると判断する請求項2に記載の自動取引装置。 - 顧客との取引中に自装置に発生した障害を検知する障害検知部と、
複数の対処法から任意の対処法をユーザが選択するための選択部と、
前記障害検知部が検知した障害への複数の対処法を管理者に通知し、複数の対処法から任意の対処法が選択部を介して選択されたときに、前記選択された対処法をより詳細に管理者に通知する通知部と、
を備える自動取引装置。 - 前記複数の対処法について、対処済みか否かを判断する判断部をさらに備え、
前記通知部は、複数の対処法を、前記判断部の判断結果に従って対処済みか否かを識別可能な態様で通知する請求項4に記載の自動取引装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002160217A JP2004005226A (ja) | 2002-05-31 | 2002-05-31 | 自動取引装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009026193A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Oki Electric Ind Co Ltd | 自動取引装置 |
JP2009104266A (ja) * | 2007-10-22 | 2009-05-14 | Hitachi Omron Terminal Solutions Corp | 現金自動取引装置 |
JP2015162110A (ja) * | 2014-02-27 | 2015-09-07 | 沖電気工業株式会社 | 現金処理装置 |
-
2002
- 2002-05-31 JP JP2002160217A patent/JP2004005226A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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