JP2004003911A - 積層プローブ、積層プローブ製造用治具、積層プローブの製造方法及び積層プローブを用いた垂直型プローブカード - Google Patents
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Abstract
【構成】第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bを有するプローブからなる積層プローブAと、積層プローブAの固定樹脂200が嵌まり込む開口部611Bが設けられたプローブ固定部材610Bと、プローブ固定部材610Bの上方に設けられ、積層プローブAを構成するプローブ100Bの後端の接続部120Bが電気的に接続される中間基板670Bと、中間基板670Bの上方に設けられ、中間基板670Bを介してプローブ100Bと電気的に接続される配線パターンが形成された基板620Bとを備え、プローブ固定部材610Bの開口部611Bに嵌まり込んだ固定樹脂200は、絶縁性を有する取付樹脂630Bによってプローブ固定部材610Bに取り付けられている。
【選択図】 図28
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、積層プローブと、この積層プローブを製造する際に使用する積層プローブ製造用治具と、この積層プローブ製造用治具を用いた積層プローブの製造方法と、前記積層プローブを用いた垂直型プローブカードとに関する。
【0002】
【従来の技術】
測定対象物である半導体集積回路の導電パッドに対してプローブの接触部が垂直に接触する垂直型プローブカードがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のこの種の垂直型プローブカードにおいては、4辺に沿って導電パッドのある半導体集積回路を縦横2個ずつの合計4個同時に測定することはできなかった。また、裏面側にマトリクス状に導電パッドが配置されたいわゆるマトリクスデバイス型の半導体集積回路も、この種の垂直型プローブカードでは測定することはできなかった。従って、この種の半導体集積回路の場合には、プローブが導電パッドの横方向から延びたいわゆるカンチレバータイプのプローブカードが使用されていた。しかし、このカンチレバータイプのプローブカードでは、各導電パッドと半導体集積回路の辺との間の距離が異なるため、プローブの長さも異なることになる。このため、各導電パッドにプローブが接触する際の針跡が異なり、正確な測定が困難という問題点があった。
【0004】
また、プローブの変形、破損等が生じると、交換が必要となるが、プローブは近年の半導体集積回路の高密度化に対応して、高密度になっているので、1本のみの交換は熟練者にとっても容易ではない作業となっていた。このため、場合によっては1本のプローブの破損でも垂直型プローブカードの全体の交換が必要になることもあり、コスト的観点からも改良が望まれていた。
【0005】
本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであって、4辺に沿って導電パッドのある半導体集積回路やマトリクスデバイス型の半導体集積回路であっても、複数個を同時に正確な測定を可能とするとともに、変形、破損等したプローブの交換が容易な積層プローブと、この積層プローブを製造するための積層プローブ製造用治具と、この積層プローブ製造用治具を用いた積層プローブの製造方法と、前記積層プローブを用いた垂直型プローブカードとを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る積層プローブは、横向きの略U字形状の屈曲部が設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを備えており、前記屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっている。
【0007】
本発明に係る他の積層プローブは、2つの横向きの略U字形状の屈曲部が設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを備えており、前記屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっている。
【0008】
また、本発明に係る積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部が入り込む開口又は凹部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0009】
また、本発明に係る他の積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた2つの横向きの略U字形状の屈曲部が入り込む2つの開口又は凹部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0010】
さらに、本発明に係る積層プローブの製造方法は、前記積層プローブ製造用治具に複数本のプローブを配列する工程と、配列されたプローブに絶縁性を有する固定樹脂を塗布して複数本のプローブを相互に連結する工程とを有している。
【0011】
一方、本発明に係る垂直型プローブカードは、前記積層プローブと、この積層プローブの固定樹脂が嵌まり込む開口部が設けられたプローブ固定部材と、前記プローブ固定部材の上方に設けられ、前記積層プローブの後端の接続部が電気的に接続される配線パターンが形成された基板とを備えており、前記プローブ固定部材の開口部に嵌まり込んだ固定樹脂は、絶縁性を有する取付樹脂によってプローブ固定部材に取り付けられている。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図3は本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図4は本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図5は本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図6は本発明の第2の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図7は本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図8は本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的平面図、図9は本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブを製造する他の積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図10は本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図11は本発明の第1〜2の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概略的斜視図、図12は本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの概略的断面図、図13は本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの要部の概略的断面図、図14は本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの組立工程を示す概略的斜視図、図15は本発明の実施の形態に係る積層プローブの他の例を示す図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図16は本発明の実施の形態に係る積層プローブの他の例を示す図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【0013】
本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブAは、横向きの略U字形状の屈曲部130が設けられた複数本(図面では3本)のプローブ100Aと、このプローブ100Aを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂200とを備えており、前記屈曲部130は、すべてのプローブ100Aで同一方向、すなわちプローブ100Aの配列方向に沿った方向に向かっている。
【0014】
前記プローブ100Aは、周知のエッチング或いはシンクロトロン放射光を用いた微細加工技術であるLIGAプロセス(Lithographie Galvanoformung Abformug)によって製造される。このプローブ100Aは、図11等に示すように、先端の先鋭化された接触部110Aと、後端の接続部120Aと、前記接触部110Aと接続部120Aとの間の屈曲部130Aとを有している。なお、屈曲部130Aより上方の部分、すなわち屈曲部130Aと後端の接続部120Aとの間は垂直部140Aとなっている。また、前記屈曲部130Aは、接触部110Aが測定対象物である半導体集積回路700の導電パッド710に押しつけられた時、接触部110Aと導電パッド710との間の接触圧を確保するためのものである。
【0015】
また、このプローブ100Aはエッチング等で製造されるため、横断面は矩形状になっている。この横断面が矩形状になっている点も製造時には非常に重要なポイントになってくる。すなわち、積層プローブ製造用治具500A〜500Cにプローブ100Aを配置する場合に、積層プローブ製造用治具500A〜500Cにおいて、確実に配置することができるのである。ただし、このプローブ100Aの横断面は、図13や図14に示すように、矩形状以外の形状、例えば円形状(円形、楕円形、長円形等を含む)であってもよい。横断面が円形状であると、横断面が矩形状のものよりも容易かつ安価に製造することができるというメリットがある。
【0016】
なお、前記屈曲部130Aは、横向きの略U字形状になっている。しかし、屈曲部130Aとしては、図15や図16に示すような略V字形状や略く字形状に形成されていてもよいことはいうまでもない。
【0017】
前記積層プローブAは、複数本(図面では3本)のプローブ100Aが横1列に積層されている。すなわち、各プローブ100Aの屈曲部130Aは、プローブ100Aの配列方向に沿った方向に向かっていることになる。
【0018】
このような積層プローブAを製造するための積層プローブ製造用治具500Aは、図2等に示すように、プローブ100Aに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部130が横並びとなる板状本体510Aと、この板状本体510Aの表面に突設された合計12個のガイド突起520Aとを備えており、前記ガイド突起520Aとガイド突起520Aとの間は、プローブ100Aの屈曲部130Aが入るだけの間隔に設定されている。
【0019】
前記板状本体510Aは、前記固定樹脂200を塗布しても固着されることない材質、例えばセラミックス、合成樹脂又は金属を使用している。また、この板状本体510Aに突設されるガイド突起520Aも同様である。このガイド突起520Aは、配列されるプローブ100Aの長手方向に3つずつ設けられている。すなわち、図面中における最も右側のガイド突起520Aと、中間のガイド突起520Aとの間隔は、前記プローブ100Aの屈曲部130の突出寸法より若干大きく設定されている。これは隣接するプローブ100Aの屈曲部130A同士が接触しないようにするためである。また、図2等中における最も左側のガイド突起520Aと中間のガイド突起520Aとの間の間隔はプローブ100Aの屈曲部130Aより上方の垂直部140Aの長さ寸法より若干小さく設定されている。
【0020】
このように構成された積層プローブ製造用治具500Aに、図4に示すように、3本のプローブ100Aを配列し、固定樹脂200を左側のガイド突起520Aと中間のガイド突起520Aとの間に塗布する。この固定樹脂200の塗布により、複数本のプローブ100Aは屈曲部130Aを横方向に並べた状態で相互に固定される。
【0021】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Aを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Aから取り外す。これにより、図1に示すような積層プローブAが完成する。
【0022】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブBについて図5〜図8を参照しつつ説明する。
この本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブBは、第1の実施の形態に係る積層プローブAとは違って屈曲部130がプローブ100Aの配列方向とは直交する方向に突出している(図5参照)。他の点は、第1の実施の形態に係る積層プローブAと同様である。従って、この本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブBは、第1の実施の形態にかかるものより高密度にプローブ100Aを配置することが可能になっているのである。
【0023】
かかる積層プローブBを製造するための積層プローブ製造用治具500Bは、図6に示すように、プローブ100Aに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部130Aが入り込む開口511Bが開設された板状本体510Bと、この板状本体510Bの表面に突設された合計12個の複数のガイド突起520Bとを備えており、前記ガイド突起520Bとガイド突起520Bとの間は、プローブ100Aが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0024】
かかる積層プローブ製造用治具500Bが、上述した積層プローブ製造用治具500Aと相違する点は、開口511Bが設けられている点と、横方向のガイド突起520Bの間隔がプローブ100Aが1本だけ入り込むことができる程度に設定されている点である。
【0025】
すなわち、かかる積層プローブ製造用治具500Bにあっては、前記開口511Bにプローブ100Aの屈曲部130Aを下向きに落とし込むことにより、積層プローブ製造用治具500Bにおけるプローブ100Aの位置決めを行うのである。従って、隣接するプローブ100A同士の間で屈曲部130A同士の接触を考慮する必要がないので、各ガイド突起520Bの間の間隔は、上述した第1の実施の形態に係る積層プローブAを製造する積層プローブ製造用治具500Aより狭く、すなわちプローブ100Aが1本だけ入り込むことができる程度に設定されているのである。
【0026】
まず、図7及び図8に示すように、プローブ100Aを屈曲部130Aを開口511Bに落とし込んだ状態で3本のプローブ100Aを積層プローブ製造用治具500Bに配列する。その後、プローブ100Aの垂直部140Aにおいて固定樹脂200を塗布し、各プローブ100Aを相互に連結するのである。
【0027】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Aを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Bから取り外す。これにより、図5に示すような積層プローブBが完成する。
【0028】
なお、上述した説明では、積層プローブ製造用治具500Bにはプローブ100Aの屈曲部130Aが入り込む開口511Bが開設されているとしたが、開口511Bの代わりに板状本体510Bの裏面側まで貫通しない凹部であってもよい。また、開口511Bは、1つの開口に1つのプローブ100Aの屈曲部130Aが入り込むいわゆるスリット状のものであってもよいことは勿論である。
【0029】
また、本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブBを製造する積層プローブ製造用治具500Cとしては、図9等に示すようなものもある。
かかる積層プローブ製造用治具500Cは、上述した積層プローブ製造用治具500Bとは違って、開口511Bの代わりに略蒲鉾状の屈曲部用盛上部511Cが設けられている。かかる屈曲部用盛上部511Cには、他のガイド突起520Cと並んで盛上突起部512Cが形成されている。
【0030】
かかる積層プローブ製造用治具500Cであれば、図10に示すように、プローブ100Aの屈曲部130Aを屈曲部用盛上部511Cに載り上がらせて、上方向に向けた状態で、各プローブ100Aを配列する。そして、各プローブ100Aの配列が完了したならば、プローブ100Aの垂直部140Aにおいて固定樹脂200を塗布し、各プローブ100Aを相互に連結するのである。
【0031】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Aを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Cから取り外す。これにより、図5に示すような積層プローブBが完成する。なお、前記屈曲部用盛上部511Cは、上述の説明では略蒲鉾状としたが、屈曲部130Aが横向きの略U字形状に形成されているからであって、屈曲部130Aが他の形状、例えば図15や図16に示すような略V字形状、略く字形状である場合には、屈曲部用盛上部511Cの形状はその屈曲部130の形状に合わせることは勿論である。
【0032】
上述した積層プローブAを用いる垂直型プローブカード600Aは、積層プローブAと、この積層プローブAの固定樹脂200が嵌まり込む開口部611Aが設けられたプローブ固定部材610Aと、前記プローブ固定部材610Aの上方に設けられ、前記積層プローブAを構成するプローブ100Aの後端の接続部120Aが電気的に接続される配線パターン(図示省略)が形成された基板620Aとを備えており、前記プローブ固定部材610Aの開口部611Aに嵌まり込んだ固定樹脂200は、絶縁性を有する取付樹脂630Aによってプローブ固定部材610Aに取り付けられている。
【0033】
板状の前記プローブ固定部材610Aは、図13〜図14に示すように積層プローブAの固定樹脂200Aが嵌まり込む開口部611Aが開設されている。従って、この開口部611Aは、固定樹脂200より若干大きめに設定されている。また、このプローブ固定部材610Aの厚さ寸法は、固定樹脂200の高さ寸法より若干小さく設定されている。従って、固定樹脂200の下面をプローブ固定部材610Aの下面と一致させた場合には、固定樹脂200の上面は、プローブ固定部材610Aの上面より若干突出することになる。
【0034】
また、このプローブ固定部材610Aの上面には、前記開口部611Aを取り囲んだ枠部612Aが設けられている(なお、図示の都合上、図14においては、枠部612Aは省略している。)。この枠部612Aの高さ寸法は、固定樹脂200の下面をプローブ固定部材610Aの下面と一致させて嵌め込んだ場合には、プローブ固定部材610Aの上面から突出した固定樹脂200の上面より高くなるように設定されている。また、この枠部612Aの高さ寸法は、固定された積層プローブAのプローブ100Aの接続部120Aが枠部612Aから突出するように設定されている。
【0035】
かかるプローブ固定部材610Aに積層プローブAは嵌め込まれるのであるが、嵌め込まれた積層プローブAは、枠部612Aの内部に充填された絶縁性を有する樹脂630A、例えばエポキシ系樹脂によってプローブ固定部材610Aに固定される。なお、枠部612Aの高さ寸法は、上述したように、固定された積層プローブAのプローブ100Aの接続部120Aが突出するようになっているので、前記接続部120Aは前記樹脂630Aの上面から突出することになる。
【0036】
このプローブ固定部材610Aの下方には、プローブ100Aの配置、すなわち測定対象物である半導体集積回路700の導電パッド710の配置と同等の配置になった貫通孔641Aを有するガイド部材である板状の下ガイド板640Aが設けられる。また、かかる垂直型プローブカード600Aにおいては、プローブ100Aの屈曲部130Aは、プローブ固定部材610Aと下ガイド板640Aとの間に位置する。1つの貫通孔641Aには、1本のプローブ100Aの接触部110Aが入り込むようになっている。従って、各プローブ100Aは、この下ガイド板640Aによって相互に接触しないようになっている。
【0037】
前記プローブ固定部材610Aと下ガイド板640Aとは、図12に示すように、取付部材660Aとボルト661Aとによって前記基板620Aに取り付けられるようになっている。また、前記積層プローブAを構成するプローブ100Aの接続部120Aは、基板620Aの上面に設けられたターミナル621Aに適宜な接続手段、例えばリード線650Aによって電気的に接続されている。なお、前記ターミナル621Aは、図示しない配線パターンに接続されていることはいうまでもない。
【0038】
かかる垂直型プローブカード600Aでは、半導体集積回路700を載置してテーブル(図示省略)を上昇させるか、垂直型プローブカード600Aを下降させるか、或いは両者をともに移動させるかして、プローブ100Aの接触部110Aを半導体集積回路700の導電パッド710に接触させる。接触部110Aが導電パッド710に接触した後も、移動を継続して接触部110Aの導電パッド710に圧接させる。この圧接のため、プローブ100Aの屈曲部130Aは屈曲し、接触部110Aと導電パッド710との間に一定の接触圧を確保する。
【0039】
多数回の半導体集積回路700の測定により、プローブ100Aが変形したり、破損して交換が必要な場合は、積層プローブAを固定している樹脂630を取り外して新たな積層プローブAに交換する。
【0040】
なお、この種の垂直型プローブカード600Aとしては、4辺に導電パッド710が形成された半導体集積回路700を2×2個の合計4個を同時に測定するいわゆるマルチ垂直型プローブカードとすることができる。このマルチ垂直型プローブカードのプローブ100Aの先端は、屈曲部130Aがプローブ100の配列方向とは直交した方向に突出する積層プローブBを用いる。また、2×4個の合計8個の半導体集積回路を同時に測定する垂直型プローブカードや、4×8個の合計32個の半導体集積回路を同時に測定する垂直型プローブカードとすることも可能である。
【0041】
さらに、裏面に導電パッド710がマトリクス状に形成された半導体集積回路、いわゆるマトリクスデバイス型の半導体集積回路のための垂直型プローブカードとすることも可能である。
【0042】
図17は本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図18は本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図19は本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図20は本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図21は本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図22は本発明の第4の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図23は本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図24は本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的平面図、図25は本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブを製造する他の積層プローブ製造用治具の概略的斜視図、図26は本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図、図27は本発明の第3〜4の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概略的斜視図、図28は本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの概略的断面図、図29は本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの要部の概略的断面図、図30は本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの組立工程を示す概略的斜視図、図31は本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図、図32は本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概略的斜視図である。
【0043】
本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブCは、2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部131及び第2の屈曲部132が設けられた複数本(図面では3本)のプローブ100Bと、このプローブ100Bを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂200とを備えており、前記2つの第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bは、すべてのプローブ100Bで同一方向、すなわちプローブ100Bの配列方向に沿った方向に向かっている。
【0044】
前記プローブ100Bは、周知のエッチング或いはシンクロトロン放射光を用いた微細加工技術であるLIGAプロセス(Lithographie Galvanoformung Abformug)によって製造される。このプローブ100Bは、図27等に示すように、先端の先鋭化された接触部110Bと、後端の接続部120Bと、前記接触部110Bと接続部120Bとの間に設けられた第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bとを有している。第1の屈曲部131Bは先端の接触部110B側に、第2の屈曲部132Bは後端の接続部120B側にそれぞれ設けられている。なお、第1の屈曲部131Bと第2の屈曲部132Bとの間は、垂直部140Bとなっている。また、前記第1の屈曲部131Bは、接触部110Bが測定対象物である半導体集積回路700の導電パッド710に押しつけられた時、接触部110Bと導電パッド710との間の接触圧を確保するためのものである。
【0045】
また、前記第2の屈曲部132Bは、半導体集積回路700を加熱して行うバーンインテストの際のプローブ100Bの膨張を吸収するためのものである。のためのものである。なお、第1の屈曲部131Bは、第2の屈曲部132Bより若干小さく設定されている。
【0046】
また、このプローブ100Bはエッチング等で製造されるため、横断面は矩形状になっている。この横断面が矩形状になっている点も製造時には非常に重要なポイントになってくる。すなわち、後述する積層プローブ製造用治具500D〜500Fにプローブ100Bを配置する場合に、積層プローブ製造用治具500D〜500Fにおいて、確実に配置することができるのである。ただし、このプローブ100Bの横断面は、矩形状以外の形状、例えば円形状(円形、楕円形、長円形等を含む)であってもよい。横断面が円形状であると、横断面が矩形状のものよりも容易かつ安価に製造することができるというメリットがある。
【0047】
なお、前記第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bは、横向きの略U字形状になっている。しかし、第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bとしては、略V字形状や略く字形状に形成されていてもよいことはいうまでもない。
【0048】
前記積層プローブCは、複数本(図面では3本)のプローブ100Bが横1列に積層されている。すなわち、各プローブ100Bの第1の屈曲部131B、第2の屈曲部132Bは、プローブ100Bの配列方向に沿った同じ方向に向かっていることになる。
【0049】
このような積層プローブCを製造するための積層プローブ製造用治具500Dは、図18等に示すように、プローブ100Bに設けられた2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部131B及び第2の132Bが横並びとなる板状本体510Dと、この板状本体510Dの表面に突設された合計12個のガイド突起520Dとを備えており、前記ガイド突起520Dとガイド突起520Dとの間は、プローブ100Bの第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bが入るだけの間隔に設定されている。
【0050】
前記板状本体510Dは、前記固定樹脂200を塗布しても固着されることない材質、例えばセラミックス、合成樹脂又は金属を使用している。また、この板状本体510Dに突設されるガイド突起520Dも同様である。このガイド突起520Dは、配列されるプローブ100Bの長手方向に3つずつ設けられている。すなわち、図面中における最も右側のガイド突起520Dと、中間のガイド突起520Dとの間隔は、前記プローブ100Bの第1の屈曲部131Bの突出寸法より若干大きく設定されている。これは隣接するプローブ100Bの第1の屈曲部131B同士が接触しないようにするためである。同様に、図面中における最も左側のガイド突起520Dと、中間のガイド突起520Dとの間隔は、前記プローブ100Bの第2の屈曲部132Bの突出寸法より若干大きく設定されている。これも隣接するプローブ100Bの第2の屈曲部132B同士が接触しないようにするためである。中間のガイド突起520Aは、垂直部140B同士が接触しないようにするためのものである。
【0051】
このように構成された積層プローブ製造用治具500Dに、図19及び図20に示すように、3本のプローブ100Bを配列し、固定樹脂200を前記垂直部140Bに塗布する。なお、この固定樹脂200は、中央のガイド突起520Dを挟み込むように塗布される。従って、固定樹脂200は、1つの積層プローブCには2つ存在することになる。この固定樹脂200の塗布により、複数本のプローブ100は第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bを横方向に並べた状態で相互に固定される。
【0052】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Bを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Dから取り外す。これにより、図17に示すような積層プローブCが完成する。
【0053】
次に、本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブDについて図21等を参照しつつ説明する。
この本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブDは、第3の実施の形態に係る積層プローブCとは違って2つの第1の屈曲部131B及び第2の132Bがプローブ100Bの配列方向とは直交する方向に突出している(図21参照)。他の点は、第3の実施の形態に係る積層プローブCと同様である。従って、この本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブDは、第3の実施の形態にかかるものより高密度にプローブ100Bを配置することが可能になっているのである。
【0054】
かかる積層プローブDを製造するための積層プローブ製造用治具500Eは、図22に示すように、プローブ100Bに設けられた2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部131B及び第2の132Bが入り込む2つの第1の開口511E及び第2の開口512Eが開設された板状本体510Eと、この板状本体510Eの表面に突設された合計12個の複数のガイド突起520Eとを備えており、前記ガイド突起520Eとガイド突起520Eとの間は、プローブ100Bが1本だけ入る間隔に設定されている。なお、開口511Eと開口512Eとでは、第2の屈曲部132の方が第1の屈曲部131より大きい点に鑑みて、第2の開口512Eの方が大きく設定されている。
【0055】
かかる積層プローブ製造用治具500Eが、上述した積層プローブ製造用治具500Dと相違する点は、第1の開口511E及び第2の開口512Eが設けられている点と、横方向のガイド突起520Eの間隔がプローブ100Bが1本だけ入り込むことができる程度に設定されている点である。
【0056】
すなわち、かかる積層プローブ製造用治具500Eにあっては、前記第1の開口511E及び第2の開口512Eにプローブ100Bの第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bをそれぞれ下向きに落とし込むことにより、積層プローブ製造用治具500Eにおけるプローブ100Bの位置決めを行うのである。従って、隣接するプローブ100B同士の間で第1の屈曲部131Bと第2の屈曲部132Bとの接触を考慮する必要がないので、各ガイド突起520Eの間の間隔は、上述した第3の実施の形態に係る積層プローブCを製造する積層プローブ製造用治具500Dより狭く、すなわちプローブ100Bが1本だけ入り込むことができる程度に設定されているのである。
【0057】
まず、図23に示すように、プローブ100Bを第1の屈曲部131Bを第1の開口511Eに、第2の屈曲部132Bを第2の開口512Eにそれぞれ落とし込んだ状態で3本のプローブ100を積層プローブ製造用治具500Eに配列する。その後、図24に示すようにプローブ100Bの垂直部140Bにおいて2箇所に固定樹脂200を塗布し、各プローブ100Bを相互に連結するのである。
【0058】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Bを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Eから取り外す。これにより、図21に示すような積層プローブCが完成する。
【0059】
なお、上述した説明では、積層プローブ製造用治具500Eにはプローブ100Bの第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bが入り込む第1の開口511E及び第2の開口512Eが開設されているとしたが、第1の開口511E及び第2の開口512Eの代わりに板状本体510Eの裏面側まで貫通しない凹部であってもよい。また、第1の開口511E及び第2の開口512Eは、1つの開口に1つのプローブ100Bの第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bが入り込むいわゆるスリット状のものであってもよいことは勿論である。
【0060】
また、本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブDを製造する積層プローブ製造用治具500Fとしては、図25等に示すようなものもある。
かかる積層プローブ製造用治具500Fは、上述した積層プローブ製造用治具500Eとは違って、2つの第1の開口511E及び第2の開口512Eの代わりに2つの略蒲鉾状の第1の屈曲部用盛上部511F及び第2の屈曲部用盛上部512Fが設けられている。かかる第1の屈曲部用盛上部511F及び第2の屈曲部用盛上部512Fには、他のガイド突起520Fと並んで第2の盛上突起部513Fが形成されている。
【0061】
かかる積層プローブ製造用治具500Fであれば、図26に示すように、プローブ100Bの第1の屈曲部131Bを第1の屈曲部用盛上部511Fに、第2の屈曲部132Bを第2の屈曲部用盛上部512Fにそれぞれ載り上がらせて、上方向に向けた状態で、各プローブ100Bを配列する。そして、各プローブ100Bの配列が完了したならば、プローブ100Bの垂直部140Bにおいて固定樹脂200を塗布し、各プローブ100Bを相互に連結するのである。
【0062】
固定樹脂200が固化したならば、プローブ100Bを固定樹脂200とともに積層プローブ製造用治具500Fから取り外す。これにより、図21に示すような積層プローブDが完成する。なお、前記第1の屈曲部用盛上部511F及び第2の屈曲部用盛上部512Fは、上述の説明では略蒲鉾状としたが、第1の屈曲部131B及び第2の132Bが横向きの略U字形状に形成されているからであって、第1の屈曲部131B及び第2の132Bが他の形状、例えば略V字形状、略く字形状である場合には、第1の屈曲部用盛上部511F及び第2の屈曲部用盛上部512Fの形状はその第1の屈曲部131B及び第2の屈曲部132Bの形状に合わせることは勿論である。
【0063】
上述した積層プローブCを用いる垂直型プローブカード600Bは、積層プローブAと、この積層プローブCの固定樹脂200が嵌まり込む開口部611Bが設けられたプローブ固定部材610Bと、前記プローブ固定部材610Bの上方に設けられ、前記積層プローブCを構成するプローブ100Bの後端の接続部120Bが電気的に接続される中間基板670Bと、この中間基板670Bの上方に設けられ、前記中間基板670Bを介して前記プローブ100Bと電気的に接続される配線パターン(図示省略)が形成された基板620Bとを備えており、前記プローブ固定部材610Bの開口部611Bに嵌まり込んだ固定樹脂200は、絶縁性を有する取付樹脂630Bによってプローブ固定部材610Bに取り付けられている。
【0064】
板状の前記プローブ固定部材610Bは、図28〜図30に示すように積層プローブCの固定樹脂200が嵌まり込む開口部611Bが開設されている。従って、この開口部611Bは、固定樹脂200より若干大きめに設定されている。また、このプローブ固定部材610Bの厚さ寸法は、2つの固定樹脂200の上面から下面までの寸法より若干小さく設定されている。従って、下側の固定樹脂200の下面をプローブ固定部材610Bの下面と一致させた場合には、上側の固定樹脂200の上面は、プローブ固定部材610Bの上面より若干突出することになる。
【0065】
また、このプローブ固定部材610Bの上面には、前記開口部611Bを取り囲んだ枠部612Bが設けられている(なお、図示の都合上、図30においては、枠部612Bは省略している。)。この枠部612Bの高さ寸法は、下側の固定樹脂200の下面をプローブ固定部材610Bの下面と一致させて嵌め込んだ場合には、プローブ固定部材610Bの上面から突出した上側の固定樹脂200の上面より高くなるように設定されている。また、この枠部612Bの高さ寸法は、固定された積層プローブCのプローブ100の第2の屈曲部132Bが枠部612Bから突出するように設定されている。
【0066】
かかるプローブ固定部材610に積層プローブCは嵌め込まれるのであるが、嵌め込まれた積層プローブCは、枠部612Bの内部に充填された絶縁性を有する樹脂630B、例えばエポキシ系樹脂によってプローブ固定部材610Bに固定される。なお、枠部612Bの高さ寸法は、上述したように、固定された積層プローブAのプローブ100Bの第2の屈曲部132Bが突出するようになっているので、前記第2の屈曲部132Bは前記樹脂630Bの上面から突出することになる。
【0067】
前記中間基板670Bは、上面及び下面にターミナルが形成されている。上面のターミナルは基板620Bの下面のターミナルと、下面のターミナルはプローブ100Bの後端の接続部120Bとそれぞれ異方性の導電性を有するゼブラと称される導電性弾性体691Bによって電気的に接続されている。なお、中間基板670Bの上面のターミナルと下面ターミナルとは電気的に接続されていることはいうまでもない。
【0068】
このプローブ固定部材610Bの下方には、プローブ100Bの配置、すなわち測定対象物である半導体集積回路700の導電パッド710の配置と同等の配置になった貫通孔641Bを有するガイド部材である板状の下ガイド板640Bが設けられる。また、かかる垂直型プローブカード600Bにおいては、プローブ100Bの第1の屈曲部131Bは、プローブ固定部材610Bと下ガイド板640Bとの間に位置する。1つの貫通孔641Bには、1本のプローブ100Bの接触部110Bが入り込むようになっている。従って、各プローブ100Bは、この下ガイド板640Bによって相互に接触しないようになっている。
【0069】
また、このプローブ固定部材610Bの上方には、前記中間基板670Bの下面のターミナルと同等の配置となった貫通孔681Bを有するガイド部材である板状の上ガイド板680Bが設けられている。また、かかる垂直型プローブカード600Bにおいては、プローブ100Bの第2の屈曲部132Bは、プローブ固定部材610Bと上ガイド板680Bとの間に位置する。1つの貫通孔681Bには、1本のプローブ100Bの接続部120Bが入り込むようになっている。従って、各プローブ100Bは、この上ガイド板680Bによって相互に接触しないようになっている。
【0070】
前記プローブ固定部材610Bと下ガイド板640Bと上ガイド板680Bと中間基板670Bとは、図示しないボルトによって前記基板620Bに取り付けられるようになっている。また、前記積層プローブAを構成するプローブ100Bの接続部120Bは、中間基板670Bの下面に設けられたターミナルに導電性弾性体691Bを介して接続され、中間基板670Bの上面に設けられたターミナルは導電性弾性体692Bを介して基板620Bの図示しない配線パターンに接続されている。
【0071】
かかる垂直型プローブカード600Bでは、半導体集積回路700を載置してテーブル(図示省略)を上昇させるか、垂直型プローブカード600Bを下降させるか、或いは両者をともに移動させるかして、プローブ100Bの接触部110Bを半導体集積回路700の導電パッド710に接触させる。接触部110Bが導電パッド710に接触した後も、移動を継続して接触部110Bの導電パッド710に圧接させる。この圧接のため、プローブ100Bの屈曲部130Bは屈曲し、接触部110Bと導電パッド710との間に一定の接触圧を確保する。
【0072】
多数回の半導体集積回路700の測定により、プローブ100Bが変形したり、破損して交換が必要な場合は、積層プローブCを固定している樹脂630Bを取り外して新たな積層プローブCに交換する。
【0073】
特に、半導体集積回路700を加熱して行うバーンインテストにおいては、プローブ100Bが膨張するが、そのプローブ100Bの膨張は、第2の屈曲部132Bによって吸収されるので、位置ずれが生じないというメリットがある。
【0074】
なお、この種の垂直型プローブカード600Bとしては、4辺に導電パッド710が形成された半導体集積回路700を2×2個の合計4個を同時に測定するいわゆるマルチ垂直型プローブカードとすることができる。このマルチ垂直型プローブカードのプローブ100Bの先端は、屈曲部130Bがプローブ100Bの配列方向とは直交した方向に突出する積層プローブCを用いる。また、2×4個の合計8個の半導体集積回路を同時に測定する垂直型プローブカードや、4×8個の合計32個の半導体集積回路を同時に測定する垂直型プローブカードとすることも可能である。
【0075】
さらに、裏面に導電パッド710がマトリクス状に形成された半導体集積回路、いわゆるマトリクスデバイス型の半導体集積回路のための垂直型プローブカードとすることも可能である。
【0076】
次に、本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブ100Eについて図31等を参照しつつ説明する。
この本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブ100Eは、2つの屈曲部、すなわち第1の屈曲部131E及び第2の屈曲部132Eが設けられている点は、上述した第3或いは第4の実施の形態に係る積層プローブ100C、100Dと同様であるが、第3の実施の形態に係る積層プローブ100C(第4の実施の形態に係る積層プローブ100D)における第1の屈曲部131Bと第2の屈曲部132Bとが同じ方向を向いていたのに対し、第5の実施の形態に係る積層プローブ100Eにおいては、第1の屈曲部131Cと第2の屈曲部132Cとが異なる方向を向いている。
【0077】
すなわち、この第5の実施の形態に係る積層プローブ100Eでは、図31及び図32に示すように、第1の屈曲部131Cと第2の屈曲部132Cとでは、その方向が90°ずれているプローブ100Cを用いるのである。
【0078】
【発明の効果】
本発明に係る積層プローブは、横向きの略U字形状の屈曲部が設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを備えており、前記屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっている。
【0079】
このため、この積層プローブであると、1本のプローブが変形、破損した場合でも、積層プローブごとの交換が可能となるので、従来のような1本のプローブの交換という熟練者でも困難な作業が必要なくなる。
【0080】
特に、前記プローブの屈曲部の方向は、プローブの配列方向とは直交した方向や、プローブの配列方向に沿った方向が考えられる。
【0081】
また、本発明に係る積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部が入り込む開口又は凹部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0082】
このため、複数本のプローブを1つの積層プローブとして製造することが容易に行える。
【0083】
また、本発明に係る他の積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部が載り上がる屈曲部用盛上部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0084】
この積層プローブ用製造用治具を用いると、プローブの屈曲部をプローブの配列方向とは直交する方向に配置することができるので、より高密度にプローブを積層することが可能になる。
【0085】
さらに、本発明に係るさらに他の積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた横向きの略U字形状の屈曲部が横並びとなる板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブの屈曲部が入るだけの間隔に設定されている。
【0086】
このため、この積層プローブ製造用治具であっても、上述したものと同様に、プローブの屈曲部をプローブの配列方向とは直交する方向に配置することができるので、より高密度にプローブを積層することが可能になる。
【0087】
一方、本発明に係る積層プローブの製造方法では、前記積層プローブ製造用治具に複数本のプローブを配列する工程と、配列されたプローブに絶縁性を有する固定樹脂を塗布して複数本のプローブを相互に連結する工程とを有している。
【0088】
このため、この積層プローブの製造方法によると、プローブを1本1本並べても、各プローブの間の間隔を確実に確保することができるとともに、プローブの屈曲部の方向を一致させることができるので、簡単に積層プローブを製造することが可能となる。
【0089】
また、本発明に係る垂直型プローブカードは、前記積層プローブと、この積層プローブの固定樹脂が嵌まり込む開口部が設けられたプローブ固定部材と、前記プローブ固定部材の上方に設けられ、前記積層プローブを構成するプローブの後端の接続部が電気的に接続される配線パターンが形成された基板とを備えており、前記プローブ固定部材の開口部に嵌まり込んだ固定樹脂は、絶縁性を有する取付樹脂によってプローブ固定部材に取り付けられる構成になっている。
【0090】
かかる垂直型プローブカードでは、従来の垂直型プローブカードでは不可能であった4辺に沿って導電パッドがある半導体集積回路の2×2個の合計4個を同時に測定したり、マトリクスデバイス型の半導体集積回路であっても測定することができるともいうメリットがある。また、1本のプローブが変形、破損した場合でも、積層プローブ単位でプローブを容易に交換することができるというメリットがある。
【0091】
また、前記プローブ固定部材の下方に、積層プローブを構成する複数本のプローブが1本ずつ挿入される貫通孔が開設されたガイド部材(下ガイド板)が設けられていると、プローブの先端の接触部同士の接触を未然に防ぐことができるので、確実な測定が可能となる。
【0092】
本発明に係る積層プローブは、2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部が設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを備えており、前記2つの屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっている。
【0093】
このため、この積層プローブであると、1本のプローブが変形、破損した場合でも、積層プローブごとの交換が可能となるので、従来のような1本のプローブの交換という熟練者でも困難な作業が必要なくなる。また、半導体集積回路を加熱した状態で行うバーンインテストに使用しても、プローブの膨張が第2の屈曲部で吸収されるので、位置ずれが生じないというメリットがある。
【0094】
特に、前記プローブの2つの第1の屈曲部及び第2の屈曲部の方向は、プローブの配列方向とは直交した方向や、プローブの配列方向に沿った方向が考えられる。
【0095】
また、本発明に係る積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部がそれぞれ入り込む2つの第1の開口又は凹部及び第2の開口又は凹部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0096】
このため、複数本のプローブを1つの積層プローブとして製造することが容易に行える。
【0097】
また、本発明に係る他の積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部がそれぞれ載り上がる2つの第1の屈曲部用盛上部及び第2の屈曲部用盛上部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されている。
【0098】
この積層プローブ用製造用治具を用いると、プローブの2つの第1の屈曲部と第2の屈曲部とをプローブの配列方向とは直交する方向に配置することができるので、より高密度にプローブを積層することが可能になる。
【0099】
さらに、本発明に係るさらに他の積層プローブ製造用治具は、プローブに設けられた2つの横向きの略U字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部が横並びとなる板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを備えており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブの2つの第1の屈曲部及び第2の屈曲部が入るだけの間隔に設定されている。
【0100】
このため、かかる積層プローブ製造用治具であっても、上述したものと同様に、プローブの2つの第1の屈曲部及び第2の屈曲部をプローブの配列方向とは直交する方向に配置することができるので、より高密度にプローブを積層することが可能になる。
【0101】
一方、本発明に係る積層プローブの製造方法では、前記積層プローブ製造用治具に複数本のプローブを配列する工程と、配列されたプローブに絶縁性を有する固定樹脂を塗布して複数本のプローブを相互に連結する工程とを有している。
【0102】
このため、この積層プローブの製造方法によると、プローブを1本1本並べても、各プローブの間の間隔を確実に確保することができるとともに、プローブの2つの第1の屈曲部と第2の屈曲部との方向を一致させることができるので、簡単に積層プローブを製造することが可能となる。
【0103】
また、本発明に係る垂直型プローブカードは、前記積層プローブと、この積層プローブの固定樹脂が嵌まり込む開口部が設けられたプローブ固定部材と、前記プローブ固定部材の上方に設けられ、前記積層プローブを構成するプローブの後端の接続部が電気的に接続される配線パターンが形成された基板とを備えており、前記プローブ固定部材の開口部に嵌まり込んだ固定樹脂は、絶縁性を有する取付樹脂によってプローブ固定部材に取り付けられる構成になっている。
【0104】
かかる垂直型プローブカードでは、従来の垂直型プローブカードでは不可能であった4辺に沿って導電パッドがある半導体集積回路の2×2個の合計4個を同時に測定したり、マトリクスデバイス型の半導体集積回路であっても測定することができるともいうメリットがある。また、1本のプローブが変形、破損した場合でも、積層プローブ単位でプローブを容易に交換することができるというメリットがある。
【0105】
また、前記プローブ固定部材の下方に、積層プローブを構成する複数本のプローブが1本ずつ挿入される貫通孔が開設されたガイド部材(下ガイド板)が設けられ、かつ前記プローブ固定部材の上方に、積層プローブを構成する複数本のプローブが1本ずつ挿入される貫通孔が開設されたガイド部材(上ガイド板)が設けられていると、プローブの先端の接触部同士の接触を未然に防ぐことができるので、確実な測定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図である。
【図4】
本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略
的斜視図である。
【図5】
本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は
概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図6】
本発明の第2の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プロー
ブ製造用治具の概略的斜視図である。
【図7】
本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略
的斜視図である。
【図8】
本発明の第1の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略
的平面図である。
【図9】
本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブを製造する他の積層プローブ製
造用治具の概略的斜視図である。
【図10】
本発明の第2の実施の形態に係る積層プローブの製造工程の一部を示す概略的
斜視図である。
【図11】
本発明の第1〜2の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概
略的斜視図である。
【図12】
本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカード
の概略的断面図である。
【図13】
本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカード
の要部の概略的断面図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの組立工程を示す概略的斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る積層プローブの他の例を示す図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る積層プローブの他の例を示す図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図である。
【図20】本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態に係る積層用プローブを製造するための積層プローブ製造用治具の概略的斜視図である。
【図23】本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図である。
【図24】本発明の第3の実施の形態に係る積層用プローブの製造工程の一部を示す概略的平面図である。
【図25】本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブを製造する他の積層プローブ製造用治具の概略的斜視図である。
【図26】本発明の第4の実施の形態に係る積層プローブの製造工程の一部を示す概略的斜視図である。
【図27】本発明の第3〜4の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概略的斜視図である。
【図28】本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの概略的断面図である。
【図29】本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの要部の概略的断面図である。
【図30】本発明の第3の実施の形態に係る積層プローブを用いた垂直型プローブカードの組立工程を示す概略的斜視図である。
【図31】本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブの図面であって、同図(A)は概略的斜視図、同図(B)は概略的底面図である。
【図32】本発明の第5の実施の形態に係る積層プローブに用いられるプローブの概略的斜視図である。
【符号の説明】
A 積層プローブ
100 プローブ
110 接触部
120 接続部
131 第1の屈曲部
132 第2の屈曲部
200 固定樹脂
Claims (21)
- 横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の屈曲部が設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを具備しており、前記屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっていることを特徴とする積層プローブ。
- 前記プローブの屈曲部の方向は、プローブの配列方向とは直交した方向であることを特徴とする請求項1記載の積層プローブ。
- 前記プローブの屈曲部の方向は、プローブの配列方向に沿った方向であることを特徴とする請求項1記載の積層プローブ。
- 前記プローブの横断面は、矩形状又は円形状であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の積層プローブ。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の屈曲部が入り込む開口又は凹部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の屈曲部が載り上がる屈曲部用盛上部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の屈曲部が横並びとなる板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブの屈曲部が入るだけの間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- 前記請求項5、6又7記載の積層プローブ製造用治具に複数本のプローブを配列する工程と、配列されたプローブに絶縁性を有する固定樹脂を塗布して複数本のプローブを相互に連結する工程とを具備したことを特徴とする積層プローブの製造方法。
- 請求項1、2、3又は4記載の積層プローブと、この積層プローブの固定樹脂が嵌まり込む開口部が設けられたプローブ固定部材と、前記プローブ固定部材の上方に設けられ、前記積層プローブを構成するプローブの後端の接続部が電気的に接続される配線パターンが形成された基板とを具備しており、前記プローブ固定部材の開口部に嵌まり込んだ固定樹脂は、絶縁性を有する取付樹脂によってプローブ固定部材に取り付けられることを特徴とする垂直型プローブカード。
- 前記プローブ固定部材の下方に、積層プローブを構成する複数本のプローブの接触部が1本ずつ挿入される貫通孔が開設されたガイド部材が設けられたことを特徴とする請求項9記載の垂直型プローブカード。
- 横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の第1の屈曲部と第2の屈曲部とが設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを具備しており、前記屈曲部は、すべてのプローブで同一方向に向かっていることを特徴とする積層プローブ。
- 前記プローブの屈曲部の方向は、プローブの配列方向とは直交した方向であることを特徴とする請求項11記載の積層プローブ。
- 前記プローブの屈曲部の方向は、プローブの配列方向に沿った方向であることを特徴とする請求項11記載の積層プローブ。
- 横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の第1の屈曲部と第2の屈曲部とが設けられた複数本のプローブと、このプローブを積層した状態で相互に連結する絶縁性を有する固定樹脂とを具備しており、前記第1の屈曲部と第2の屈曲部とは異なる方向に向かっていることを特徴とする積層プローブ。
- 前記プローブの横断面は、矩形状又は円形状であることを特徴とする請求項11、12、13又は14記載の積層プローブ。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の第1の屈曲部が入り込む第1の開口又は凹部と第2の屈曲部が入り込む第2の開口又は凹部とが形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部が載り上がる第1の屈曲部用盛上部及び第2の屈曲部用盛上部が形成された板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブが1本だけ入る間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- プローブに設けられた横向きの略U字形状、略V字形状又は略く字形状の第1の屈曲部及び第2の屈曲部が横並びとなる板状本体と、この板状本体の表面に突設された複数のガイド突起とを具備しており、前記ガイド突起とガイド突起との間は、プローブの第1の屈曲部及び第2の屈曲部が入るだけの間隔に設定されていることを特徴とする積層プローブ製造用治具。
- 前記請求項16、17又18記載の積層プローブ製造用治具に複数本のプローブを配列する工程と、配列されたプローブに絶縁性を有する固定樹脂を塗布して複数本のプローブを相互に連結する工程とを具備したことを特徴とする積層プローブの製造方法。
- 請求項11、12、13、14又は15記載の積層プローブと、この積層プローブの固定樹脂が嵌まり込む開口部が設けられたプローブ固定部材と、前記プローブ固定部材の上方に設けられ、前記積層プローブを構成するプローブの後端の接続部が電気的に接続される中間基板と、この中間基板の上方に設けられ、前記中間基板を介して前記プローブと電気的に接続される配線パターンが形成された基板とを備えており、前記プローブ固定部材の開口部に嵌まり込んだ固定樹脂は、絶縁性を有する取付樹脂によってプローブ固定部材に取り付けられることを特徴とする垂直型プローブカード。
- 前記プローブ固定部材の下方には、積層プローブを構成する複数本のプローブの接触部が1本ずつ挿入される貫通孔が開設された下ガイド部材が、前記プローブ固定部材の上方には、積層プローブを構成する複数本のプローブの接続部が1本ずつ挿入される貫通孔が開設された上ガイド部材が、それぞれ設けられたことを特徴とする請求項20記載の垂直型プローブカード。
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