JP2004003685A - 温水式床暖房装置 - Google Patents

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Masahiko Saito
斎藤 雅彦
Yuichi Yoshizawa
吉澤 勇一
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Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
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Abstract

【課題】運転開始時や室温が一時的に急に低下したとき等の立ち上がり時の運転を改善し快適な床暖房を実現する温水式床暖房装置を提供する。
【解決手段】床暖房パネル3と、この床暖房パネル3に温水管7でつなぎ開閉弁8を介して温水を供給する熱源機2と、前記開閉弁8を周期的に開閉し一サイクル当たりの開放時間を運転モード毎に変更する制御装置13とを備えた温水式床暖房装置1において、前記開閉弁8を強制的に開いて運転する強制運転を実施するとともに、この強制運転を解除する強制運転スイッチ18を設けた。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床暖房パネルに温水を循環供給させる温水式床暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】
従来、例えば室外に設置した熱源機と室内に敷設した床暖房パネルとを温水管でつなぎ、熱源機で加熱生成された温水を、温水管を介して床暖房パネルに供給循環することにより室内を所望の温度に暖房する温水式床暖房装置(以下、単に床暖房装置という)が知られている。
【0003】
この種床暖房装置は、温水管に開閉弁を設けこの開閉弁を周期的に開閉制御している。そして、開閉弁の開閉比率を変えることにより暖房能力を変更するモード切替スイッチを設けており、例えば、図4に示すように、一定サイクルT内の開閉時間比率を3段階t1、t2、t3に変更することにより強・中・弱の運転モードを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記床暖房装置の運転開始時は、温水管、床暖房パネル及び熱源機の内部に保有されている全ての水が冷えているために、これらの水を暖めるのにかなりの時間が必要になる。そこで運転開始時には、一定時間または室内の温度が所定の値に達するまで熱源機の燃焼を最大能力で稼動させ通常運転時よりも高い温水温度で立ち上げる方式の機種がある。
【0005】
しかしながら、前述したような方式(運転開始時に通常より高い温水温度にて運転を行う)をとらない機種において、運転モードを弱に設定していた場合には、室温が運転開始時から設定温度に達するまでの時間(立ち上がり時間)が長くなることがあり、なかなか暖まらないことによる不快感を感じるという問題があった。
【0006】
また、室温が一時的に急に低下した場合にも、室温が設定温度に達するまでの時間が長くなるということがあった。
【0007】
本発明は、上述のような従来の問題点に鑑みなされたものであり、運転開始時や室温が一時的に急に低下したとき等の立ち上がり時の運転を改善し快適な床暖房を実現する温水式床暖房装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、床暖房パネルと、この床暖房パネルに温水管でつなぎ開閉弁を介して温水を供給する熱源機と、前記開閉弁を周期的に開閉し一サイクル当たりの開放時間を運転モード毎に変更する制御装置とを備えた温水式床暖房装置において、前記開閉弁を強制的に開いて運転する強制運転を実施するとともに、この強制運転を解除する強制運転スイッチを設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の床暖房装置において、前記強制運転スイッチをオン操作することにより、強制運転が所定時間実施されることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の床暖房装置において、前記強制運転は、運転モード毎に異なる所定時間に設定されていることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の床暖房装置において、床暖房装置の運転を開始する運転スイッチは、前記強制運転スイッチと連動し運転開始時に強制運転を開始することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態における床暖房装置の概略説明図、図2は床暖房装置を操作するリモコンの正面図である。
【0013】
図1において、本発明の床暖房装置1は、室外に設置した熱源機2と、室内に敷設した床暖房パネル3及びリモコンRとを備え、熱源機2内には、下方にガス燃焼部4を配設した燃焼装置5と、この燃焼装置5の外周に巻き付けられたパイプ状熱交換器6とを有し、この熱交換器6が配水配管7にて床暖房パネル3に接続されている。前記温水管7の途中には、電磁弁よりなる開閉弁8と循環ポンプPとを設け、開閉弁8、循環ポンプP、室温センサ9及びガス燃焼部4のガス弁12等を制御装置13に接続し、全体として床暖房装置1を構成している。室温センサ9は室温を検出して制御装置13に温度信号を送信している。
【0014】
図2において、リモコンRには、運転入/切スイッチ14、モード切替スイッチ15、室温設定スイッチ16、タイマースイッチ17、及び強制運転スイッチ18等を有し、これらの操作スイッチで設定された内容や室温等を液晶表示する表示部22及び前記室温センサ9が設けられている。
【0015】
前記運転入/切スイッチ14は、このスイッチ14を一度押すことにより床暖房装置1の運転が開始され、もう一度押すことにより運転が停止される。モード切替スイッチ15は、暖房能力を強・中・弱・自動のモードに設定でき、自動のモードに設定した場合には、室温と設定温度の差に応じて自動的に強・中・弱の運転モードに切り替わる。強制運転スイッチ18は、通常運転中にこのスイッチ18を押す(オン操作する)ことにより開閉弁8が一定時間連続して開放する強制運転が行われ、強制運転中に押す(オフ操作する)ことにより強制運転を解除することができる。なお、運転入/切スイッチ14は、強制運転スイッチ18と連動しており、運転入/切スイッチ14の入り操作により強制運転が実施される。
【0016】
次にこの床暖房装置の通常運転時の動作を説明すると、先ずこの燃焼装置5の燃焼加熱によりパイプ状熱交換器3で熱交換された温水は、温水管7を経て床暖房パネル5に流入循環され、前記床暖房パネル3を暖めるとともにこの輻射熱によって室内を加温して室温を上昇させる。この場合、図4に示すように、開閉弁8を周期的に開閉し、床温が大きく変動しないようにしてある。そして、一サイクルT内の開閉弁8の開放比率を変えることで、暖房能力を変更できるようにしてある。例えば一サイクルTを20分とし、開閉弁8の開放時間t1を15分とすることで強運転モード、開放時間t2を10分とすることで中運転モード、開放時間t3を5分とすることで弱運転モードとしている。なお、これら強・中・弱運転中に、室温が設定温度に達した場合には、燃焼装置4の燃焼を停止するとともに、開閉弁8を閉鎖して暖房運転を停止する。そして、室温が設定温度未満になったときに、再び通常運転を開始する。
【0017】
ところで、床暖房装置1の運転開始時、熱源機2の内部、床暖房パネル3及び温水管7に保有されている全ての水が冷えているために、これらを暖める時間がかなり必要になる。この暖める時間が長いと、立ち上がりが遅れ快適な暖房運転が損なわれることになる。
【0018】
そこで、次に床暖房装置の立ち上がり運転の動作について説明する。図3は、モード切替スイッチが弱に設定されているときの、運転開始時の開閉弁の開閉動作を示す動作説明図である。
【0019】
図1、図3において、運転入/切スイッチ14が入り操作され暖房運転を開始すると、制御装置13は、強制的に所定時間S、開閉弁8を開いて温水を循環供給し強制運転を行う。これにより、床暖房パネル3内の冷えた水が燃焼装置5により新しく加熱された温水に置き換えられ、立ち上がり時間が短くなる。そして、強制運転終了後には、通常の運転モードに移行し安定した室温を維持するように制御している。
【0020】
ここで、強制運転終了後にユーザーが寒いと感じた場合には強制運転スイッチ18を押す(オン操作する)ことにより強制運転が開始され所定時間S強制的に開閉弁8を開く強制運転が実施される。これにより、暖房能力が上がり室温が大幅に上昇する。
【0021】
また、強制運転中にユーザーが暑すぎると感じた場合には、強制運転スイッチ18を押す(オフ操作する)ことにより強制運転が解除され通常運転に移行する。
【0022】
前記暖房立ち上がり時の所定時間Sは、運転モード毎に運転長さを変えており、例えば強運転モードでは90分、中運転モードでは60分、弱運転モードでは30分、自動運転モードでは90分の長さで運転するように設定制御される。
【0023】
このように、本実施形態における床暖房装置2は、運転入/切スイッチ14が運転操作されると、運転開始時に開閉弁8を連続的に開放し、床暖房パネル3に連続して温水を供給することにより暖房能力を高め、暖房立ち上がり時間を短くして運転立ち上がり時の肌寒さを軽減し快適な暖房を実現することができる。
【0024】
また、運転モードに対応して運転立ち上がり時の強制運転時間を変えているので、室温の変動を少なくして安定した室温を維持するようにしている。
【0025】
また、強制運転スイッチ18を設け、この強制運転スイッチ18のオフ操作により強制運転中に強制運転の解除ができ、かつ、通常運転中にオン操作することにより強制運転を実施することができるので、ユーザーの希望に沿った室温にすることができる。
【0026】
以上、一実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではない。
【0027】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の床暖房装置は、床暖房の運転開始時に開閉弁を連続的に開放し、床暖房パネルに連続して温水を供給する強制運転を行うことにより暖房能力を高め、立ち上がり時間を短くして立ち上がり時の寒さによる不快感を軽減し快適な床暖房運転を実現することができる。
【0028】
また、強制運転の実施と解除とを操作する強制運転スイッチを設けているので、ユーザーの希望温度に沿った床暖房運転を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における床暖房装置の概略図である。
【図2】図1の床暖房装置を操作するリモコンの正面図である。
【図3】運転開始時の開閉弁の開閉状態を示す動作説明図である。
【図4】各運転モード毎における開閉弁の開閉状態を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 温水式床暖房装置
2 熱源機
3 床暖房パネル
5 燃焼装置
7 温水管
8 開閉弁
9 室温センサ
13 制御装置
14 運転入/切スイッチ(運転スイッチ)
18 強制運転スイッチ
S 立ち上がり運転の所定時間

Claims (4)

  1. 床暖房パネルと、この床暖房パネルに温水管でつなぎ開閉弁を介して温水を供給する熱源機と、前記開閉弁を周期的に開閉し一サイクル当たりの開放時間を運転モード毎に変更する制御装置とを備えた温水式床暖房装置において、
    前記開閉弁を強制的に開いて運転する強制運転を実施するとともに、この強制運転を解除する強制運転スイッチを設けたことを特徴とする温水式床暖房装置。
  2. 前記強制運転スイッチをオン操作することにより、強制運転が所定時間実施されることを特徴とする請求項1に記載の温水式床暖房装置。
  3. 前記強制運転は、運転モード毎に異なる所定時間に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の温水式床暖房装置。
  4. 温水式床暖房装置の運転を開始する運転スイッチは、前記強制運転スイッチと連動し運転開始時に強制運転を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の温水式床暖房装置。
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