JP2004002969A - 伸び特性および伸びフランジ特性に優れた高張力熱延鋼板とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】Cを0.04〜0.25質量%、Siを 0.4〜2.0質量%、Mnを 3.0質量%以下、Alを 0.2質量%以下、Sを 0.007質量%以下、Tiを0.08〜0.3質量%含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ前記C、前記Siおよび前記Tiの含有量が(〔%C〕/12−〔%Ti〕/48)/(〔%Si〕/28)≦0.4を満足する組成と、フェライトとベイナイトと残留オーステナイトとを含み前記フェライトの分率が組織全体に対して40%以上であり、かつ前記フェライトの平均粒径が5μm以下であり、前記ベイナイトの分率が組織全体に対して20〜48%であり、前記残留オーステナイトの分率が組織全体に対して2〜7%である組織とを有する高張力熱延鋼板とする。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、優れた伸び特性を有するとともに、優れた伸びフランジ特性も具備した高張力熱延鋼板とその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用熱延鋼板のうち、車体の構造部材,足周り部材(たとえばホイール,リム,シャーシ等)や強度部材(たとえばバンパー,ドアガードバー等)には、引張強さが780MPa級〜980MPa級の高張力熱延鋼板が使用される。なかでも車体に用いられる熱延鋼板は、自動車の低燃費化と衝突安全性向上を達成するために、高強度と高加工性とを満足することが求められている。
【0003】
このような観点から開発された熱延鋼板としては、フェライトとマルテンサイトを主体とする組織を有する複合組織鋼(いわゆるDP鋼)や、フェライト,ベイナイトおよび残留オーステナイトからなる組織を有する残留オーステナイト鋼が知られている。
ところが近年、安全性および環境を考慮した装備が装着されるようになり、車体重量が増加する傾向にある。そこで引張強さが780MPa以上の熱延鋼板を積極的に活用して、熱延鋼板のゲージダウンによる車体の軽量化を図ることの必要性が一層高まっている。
【0004】
たとえば特許文献1には、C,Si,Mnを基本成分とする鋼を、圧下率80%以上,圧延温度 780〜900℃で熱間仕上げ圧延し、圧延が終了した後、40℃/秒未満の冷却速度で冷却を開始して所定の温度で冷却を終了し、次いで40℃/秒以上の冷却速度で冷却して 350〜500℃で巻取ることにより、ポリゴナルフェライトの占積率61%以下,ポリゴナルフェライトの占積率と粒径の比が18以上で、しかもベイナイトと残留オーステナイトからなる第2相を有し、かつこの第2相中の残留オーステナイトが5%以上である組織を有する熱延鋼板の製造方法が開示されている。
【0005】
この技術では、引張強さTS(MPa)と伸びEL(%)で算出されるTS×EL値が20000MPa%を達成することが可能であり、伸び特性に優れた熱延鋼板が得られる。しかし自動車用高張力鋼板に要求される重要な特性である伸びフランジ性は何ら考慮されていない。伸びフランジ特性は、一般に穴広げ試験で得られる穴広げ率を指標として評価されるものであり、伸び特性とは相関のない特性である。したがって特許文献1に開示された技術を用いても、優れた伸びフランジ特性と優れた伸び特性とを具備する高張力熱延鋼板を製造するのは困難である。
【0006】
また特許文献2には、伸びフランジ特性の優れた高強度鋼板が開示されている。これは、C,Si,Mn,Bを基本成分として、S含有量を0.02%以下に限定して、ポリゴナルフェライト,ベイナイトおよびマルテンサイトの3相からなる組織とすることを特徴としている。
この技術では、引張強さ 66kgf/mm2(=647MPa)の熱延鋼板で穴広げ率λ 150%(すなわちTS×λ=97050MPa%)の穴広げ率を達成している。しかし伸び特性は24%(すなわちTS×EL=15528MPa%)にすぎず、伸び特性が要求されることの多い足周り部材への適用は限定されるという問題があった。しかも特許文献2では、引張強さ780MPa以上の高張力熱延鋼板(いわゆるTS780MPa級熱延鋼板)に関する記述はなく、引張強さ780MPa級の高張力熱延鋼板に適用するのは困難であった。
【0007】
また特許文献3には、伸びフランジ特性の優れた高強度熱延鋼板が開示されている。これは、C,Si,Mn,Ti,Nbを基本成分として、平均粒径25μm以下のフェライトが面積率70〜95%であり、残部がマルテンサイトあるいはさらに残留オーステナイトからなる組織とすることを特徴としている。この技術は、組織中にマルテンサイトを含むので、引張強さは 99kgf/mm2(=970MPa)を達成している。しかしこの技術では、TS 80kgf/mm2(=784MPa)でも穴広げ率λは48%であり、伸びフランジ特性は十分ではない。
【0008】
また特許文献4には、バーリング特性の優れた高張力鋼板が開示されている。これは、C,Si,Mn,Tiを基本成分として、平均粒径5μm以下の主相(すなわちフェライト)と平均粒径 3.5μm以下の第2相とからなる組織とすることを特徴としている。この技術は、TS−ELバランスおよびTS−λバランスが良好な、特にバーリング特性(すなわち穴広げ加工性)に優れた高張力鋼板を製造しようとするものである。しかし、第2相にパーライトが含まれるので、開示されている引張強さは最大でも740MPaであり、780MPaに達していない。
【0009】
【特許文献1】
特開平3−10049号公報
【特許文献2】
特開昭58−167750号公報
【特許文献3】
特開平9−125194号公報
【特許文献4】
特開2000−192191号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
車体の軽量化を達成するために、引張強さTSが780MPa以上あるいはさらに980MPa以上の高張力熱延鋼板であって、TS×EL≧20000MPa%を達成する伸び特性を有するとともに、TS×λ≧82000MPa%を達成する伸びフランジ特性も併せ持つ、すなわち例えばTS780MPaの場合、EL≧25.5%,λ≧ 105%の特性を有する高張力熱延鋼板への要求があったが、上記のように従来これを達成できる技術はなかった。
【0011】
本発明は上記のような問題を解消し、TSが780MPa以上あるいはさらに980MPa以上であって、伸び特性が良好すなわちTS×EL≧20000MPa%を満足し、かつ伸びフランジ特性が良好すなわちTS×λ≧82000MPa%を満足する高張力熱延鋼板とその製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意研究した結果、 Tiを必須の成分として、熱間圧延後に生成するフェライトを細粒化するとともに、未変態のオーステナイトから生成するベイナイトおよび残留オーステナイトの分率を所定の範囲に調整することによって、引張強さ780MPa以上あるいはさらに980MPa以上の高張力熱延鋼板の伸び特性と伸びフランジ特性を著しく向上できることを見出した。
【0013】
さらにCとSiの添加量を所定の範囲内にすることによって、そのような高張力熱延鋼板を安定して製造できることを見出した。
本発明は、Cを0.04〜0.25質量%、Siを 0.4〜2.0質量%、Mnを 3.0質量%以下、Alを 0.2質量%以下、Sを 0.007質量%以下、Tiを0.08〜0.3質量%含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ前記C,前記Siおよび前記Tiの含有量が下記の (1)式を満足する組成と、フェライトとベイナイトと残留オーステナイトとを含み、前記フェライトの分率が組織全体に対して40%以上であり、かつ前記フェライトの平均粒径が5μm以下であり、前記ベイナイトの分率が組織全体に対して20〜48%であり、前記残留オーステナイトの分率が組織全体に対して2〜7%である組織とを有することを特徴とする高張力熱延鋼板である。
【0014】
また本発明は、Cを0.04〜0.25質量%、Siを 0.4〜2.0質量%、Mnを 3.0質量%以下、Alを 0.2質量%以下、Sを 0.007質量%以下、Tiを0.08〜0.3質量%含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ前記C,前記Siおよび前記Tiの含有量が下記の (1)式を満足する組成を有する鋼スラブを1150℃以下に加熱した後、(Ar3変態点+20℃)以上かつ(Ar3変態点+100℃)以下の仕上げ圧延温度で熱間圧延し、得られた熱延鋼板を30℃/秒以上の冷却速度で冷却して 600〜750℃の温度範囲で2〜20秒間滞留させ、次いで15℃/秒以上の冷却速度で冷却して 380〜520℃の温度範囲で前記熱延鋼板を巻取ることを特徴とする高張力熱延鋼板の製造方法である。
【0015】
(〔%C〕/12−〔%Ti〕/48)/(〔%Si〕/28)≦ 0.4 ・・・ (1)
〔%C〕:C含有量(質量%)
〔%Ti〕:Ti含有量(質量%)
〔%Si〕:Si含有量(質量%)
【0016】
【発明の実施の形態】
まず本発明の高張力熱延鋼板の組成について説明する。
C:0.04〜0.25質量%
Cは、熱延鋼板の強度を向上し、後述するTiと結合してTiCを生成し、熱延鋼板の組織を微細化するとともに、ベイナイト,残留オーステナイトを後述する分率の範囲内で生成するのに必要な元素である。780MPa以上の引張強さを得るためには、Cを0.04質量%以上含有する必要がある。一方、 0.25質量%を超えると、熱延鋼板の溶接性が著しく劣化する。したがって、Cは0.04〜0.25質量%の範囲内を満足する必要がある。なお溶接性の劣化を一層防止するためには、C量は0.20質量%以下にすることが好ましい。また、より好ましくは0.08〜0.16質量%である。
【0017】
Si: 0.4〜2.0質量%
Siは、製鋼工程における脱酸元素として作用する元素である。また熱延鋼板に含有されるSiは、固溶強化によって、降伏比や強度−伸びバランス(伸び特性)を損なうことなく熱延鋼板の強度を向上するとともに、オーステナイトからフェライトへの変態を活性化して未変態オーステナイト相へのC濃化を促進する元素である。また Fe3C等の炭化物の生成を抑制して、フェライト,ベイナイトおよび残留オーステナイトからなる組織を形成するために必須の元素である。これらの効果を得るためには、Siを 0.4質量%以上含有する必要がある。一方、 2.0質量%を超えると、これらの効果が飽和し、しかも熱延鋼板表面に剥離し難いスケールが生成してスケール傷が発生し、外観を要求される用途への適用が困難になる。したがって、Siは 0.4〜2.0質量%の範囲内を満足する必要がある。なお、好ましくは 0.7〜1.5質量%である。
【0018】
Mn: 3.0質量%以下
Mnは、熱延鋼板の強度を向上するとともに、焼入れ性を改善する元素である。また、後述するSをMnSとして析出させることによって、Sに起因する種々の特性の劣化を抑制する効果も有する。 Mnの含有量が 3.0質量%を超えると、熱延鋼板の巻取り後のベイナイト変態を抑制し、残留オーステナイトを著しく減少させる。したがって、Mnは 3.0質量%以下とした。なお上記した効果を得るためには、Mnは 0.5質量%以上含有するのが好ましい。さらに 1.0〜2.5質量%とするのが一層好ましい。
【0019】
Al: 0.2質量%以下
Alは、製鋼工程で脱酸剤として作用する。Alの含有量が 0.2質量%を超えると、脱酸効果が飽和し、しかも熱延鋼板の靭性や伸びフランジ性が劣化する。したがって、Alは 0.2質量%以下とした。なお上記した効果を得るためには、Alは0.01質量%以上含有するのが好ましい。さらに0.02〜0.05質量%とするのが一層好ましい。
【0020】
S: 0.007質量%以下
Sは、熱延鋼板の靭性や伸びフランジ性を劣化させる元素であるから、できる限り低減する必要がある。Sの含有量が 0.007質量%を超えると、熱延鋼板の靭性や伸びフランジ性が著しく劣化する。したがって、Sは 0.007質量%以下とした。より好ましくは 0.005質量%以下であり、さらに好ましくは0.0025質量%以下とする。なお現状の精錬技術では、Sを 0.001質量%未満に低減するためには多大な精錬時間や種々の添加剤を要するのでコストの上昇を招く。そのため、現状の製造技術でのS量の下限値は 0.001質量%程度である。
【0021】
Ti:0.08〜0.3質量%
Tiは、熱間圧延に先立つ鋼スラブの加熱処理によってCと結合してTiCを生成する。その結果、加熱処理におけるオーステナイトの粒径が概ね50μm以下となり、熱延鋼板のフェライト粒の粗大化が防止される。つまり粒径が概ね50μm以下のオーステナイト粒を有する鋼スラブを熱間圧延することによってオーステナイト粒の再結晶が進行し、一層微細なオーステナイト粒が生成する。さらに熱延鋼板の冷却時には、フェライト変態が促進され、微細なフェライト粒が生成するとともに、未変態のオーステナイトも微細化する。その後の冷却過程において、低温領域で生成されるベイナイトやオーステナイトも微細となり、均一かつ微細な組織を有する熱延鋼板が得られる。
【0022】
こうして得られた熱延鋼板は、優れた伸び特性と伸びフランジ性を有する。このような効果を得るためには、Tiを0.08質量%以上含有する必要がある。一方、 0.3質量%を超えると、オーステナイトの再結晶が著しく阻害されて、熱延鋼板の組織が粗大化するのみならず、伸び特性,伸びフランジ特性が劣化する。したがって、Tiは0.08〜0.3質量%の範囲内を満足する必要がある。なお、好ましくは0.12〜0.25質量%である。
【0023】
さらにC含有量,Ti含有量およびSi含有量は、後述するようなフェライトとベイナイトと残留オーステナイトとを含む混合組織を形成するために、下記の (1)式を満足する必要がある。
(〔%C〕/12−〔%Ti〕/48)/(〔%Si〕/28)≦ 0.4 ・・・ (1)
〔%C〕:C含有量(質量%)
〔%Ti〕:Ti含有量(質量%)
〔%Si〕:Si含有量(質量%)
ベイナイトと残留オーステナイトは、熱間圧延後の冷却過程で未変態のオーステナイトから生成する。熱延鋼板が冷却される際に、高温領域ではCの拡散が促進され、低温領域ではCの拡散が抑制される。このようなCの拡散が促進されるほどフェライトが増加し、ベイナイトと残留オーステナイトの分率が減少する。つまりCの拡散挙動は、フェライトとベイナイトと残留オーステナイトの生成に多大な影響を及ぼす。
【0024】
またSiは、熱延鋼板中のセメンタイトの生成を抑制し、フェライトから未変態オーステナイトへのCの拡散を促進する。その結果、フェライトおよびベイナイト,残留オーステナイトのC含有量は短時間で飽和状態に到達するので、冷却条件(たとえば冷却速度等)が変動しても、フェライト,ベイナイト,残留オーステナイトの生成に及ぼす影響は抑えられる。つまりSiは、Cの拡散挙動に多大な影響を及ぼす。
【0025】
さらにTiは、TiCとしてCを固定するので、Cの拡散挙動に多大な影響を及ぼす。
したがってCの拡散挙動は、C,SiおよびTiの相互作用によって変化する。これらの元素の相互作用は、各々の原子数で算出される指標で評価できる。つまり(1)式を満足する範囲内であればCの拡散が促進され、後述するようなフェライトとベイナイトと残留オーステナイトとを含む混合組織を有する熱延鋼板が安定して得られる。しかも、熱間圧延後の冷却条件の変動による影響を受けることなく、フェライトとベイナイトと残留オーステナイトとからなる熱延鋼板が得られる。
【0026】
次に本発明の高張力熱延鋼板の組織について説明する。
本発明の高張力熱延鋼板は、フェライトの分率を、組織全体に対して40%以上とする。その理由は、フェライトの分率が40%以上であれば伸び特性が向上するからである。なお、引張強さを780MPa級として伸び特性を良好にする場合には、フェライトを主相とする(すなわちフェライトの分率を組織全体に対して50%以上とする)ことが好ましい。
【0027】
さらにフェライト粒の平均粒径は5μm以下とする必要がある。平均粒径が5μmを超えると、伸びフランジ性が著しく劣化する。平均粒径5μm以下のフェライト粒を生成することによって、合金元素の添加量を削減できるので、熱延鋼板の伸び特性,伸びフランジ特性等の機械的性質の劣化を招くことなく、780MPa級あるいはさらに980MPa級の引張強さが得られる。なお、好ましくは平均粒径4μm以下である。
【0028】
フェライト以外の相は、ベイナイトと残留オーステナイトを含む混合相とする。ベイナイトは、残留オーステナイトやマルテンサイトに比べて軟質であるので、フェライトとの硬度差は少ない。一般に、伸びフランジ加工におけるクラックは、硬度差の大きい相の界面(たとえばフェライトとマルテンサイトとの界面)で生じる。したがって軟質なベイナイトが多いほど伸びフランジ性は向上する。
【0029】
このような効果は、ベイナイトの分率が組織全体に対して20%以上で得られる。一方、ベイナイトの分率が48%を超えると、フェライトの分率が減少して、伸び特性が劣化する。しかも未変態オーステナイト中のC含有量が著しく低下して、残留オーステナイトが減少することも、伸び特性劣化の原因になる。したがって、ベイナイトの分率は組織全体に対して20〜48%とする必要がある。なお、引張強さを780MPa級として伸び特性を良好とする場合には、ベイナイトの分率は40%以下とすることが好ましく、より好ましくは25〜35%である。
【0030】
残留オーステナイトは、加工誘起マルテンサイトの生成により、均一かつ高い伸び特性を発揮する。このような効果は、残留オーステナイトの分率が組織全体に対して2%以上で得られる。一方、残留オーステナイトの分率が7%を超えると、伸びフランジ加工を受けることによって残留オーステナイトが硬質化し、フェライトとの硬度差が大きくなる。その結果、伸びフランジ加工によって、フェライトと残留オーステナイトとの界面にクラックが発生しやすくなる。したがって、残留オーステナイトの分率は組織全体に対して2〜7%とする必要がある。なお、好ましくは4〜6%である。
【0031】
なお熱延鋼板の製造工程において、フェライト,ベイナイト,残留オーステナイトの他に、マルテンサイトも生成する場合がある。マルテンサイトは、熱延鋼板の組織中で最も硬質な相である。そのため伸びフランジ加工によって、フェライトとマルテンサイトとの界面にクラックが発生しやすくなる。したがってマルテンサイトの分率は小さいほど良く、組織全体に対して5%以下が好ましい。
【0032】
このようにして、伸び特性を向上させるフェライトおよび残留オーステナイト,伸びフランジ特性を向上させるベイナイトを、それぞれ適正な分率で生成させることによって、優れた伸び特性を有するとともに、優れた伸びフランジ特性も具備した高張力熱延鋼板が得られる。
次に本発明の高張力熱延鋼板の製造方法について説明する。
【0033】
上記した組成の溶鋼を溶製し、連続鋳造法あるいは造塊法等の従来から知られている方法で鋼スラブを製造する。次いで鋼スラブを加熱炉に装入して、1150℃以下に加熱する。鋼スラブの加熱温度が1150℃を超えると、TiCが溶解してオーステナイト粒の微細化が達成できない。その結果、フェライトが粗大化して、伸び特性および伸びフランジ特性が劣化する。
【0034】
鋼スラブの加熱温度の下限値は、後述する仕上げ圧延温度を確保するために、1050℃以上が好ましい。なお、鋼スラブの加熱温度のより好ましい範囲は1050〜1100℃である。
こうして加熱された鋼スラブに熱間圧延を施す。熱間圧延の仕上げ圧延温度は、Ar3変態点を超えて、(Ar3変態点+20℃)以上かつ(Ar3変態点+100℃)以下の範囲内とする。この範囲の仕上げ圧延温度で熱間圧延を行なうことによって、ベイナイトの分率を組織全体に対して20〜48%の範囲内に維持できる。仕上げ圧延温度が(Ar3変態点+20℃)未満では、ベイナイトの分率が20%に到達せず、フェライトの分率と残留オーステナイトの分率が増加する。一方、(Ar3変態点+100℃)を超えると、オーステナイト粒が成長して、組織が粗大化して、伸び特性および伸びフランジ特性が劣化する。
【0035】
熱間圧延によって得られた熱延鋼板を、30℃/秒以上の冷却速度で 600〜750℃まで第1段階の冷却を行なう。冷却速度を30℃/秒以上とすることによって、組織の粗大化を抑制できる。また第1段階の冷却を停止する温度が 600〜750℃の範囲を外れると、後述する第2段階の冷却でフェライト変態が遅延する。その結果、フェライト,ベイナイト,残留オーステナイトの分率を適正に維持できなくなる。なお第1段階の冷却の停止温度は、好ましくは 650〜700℃である。
【0036】
こうして 600〜750℃で第1段階の冷却を停止した熱延鋼板を、 600〜750℃の温度範囲で2〜20秒間滞留させる。熱延鋼板を 600〜750℃で保持することによって、ベイナイト,残留オーステナイトへのCの濃化を促進できる。滞留時間が2秒未満では、オーステナイトへのCの濃化が不十分で、フェライト,ベイナイト,残留オーステナイトの分率を適正に維持できない。一方、20秒を超えると、フェライト変態が過剰に進行してパーライトが生成し、伸び特性と伸びフランジ特性が劣化する。なお滞留時間は、好ましくは4〜10秒間である。なお、上記の温度範囲で2〜20秒滞留させるには、第1段の冷却を停止して空冷(放冷)すれば良く、また加熱装置を用い保温しても良い。
【0037】
次いで、熱延鋼板を15℃/秒以上の冷却速度で 380〜520℃まで第2段階の冷却を行なった後、熱延鋼板を巻取る。冷却速度を15℃/秒以上とすることによって、組織の粗大化を抑制できる。また第2段階の冷却を 380〜520℃で停止して熱延鋼板を巻取ることによって、マルテンサイトの生成を抑制してベイナイトを生成させるとともに、ベイナイト変態によって残留オーステナイトを生成させることができる。第2段階の冷却の停止温度(すなわち巻取り温度)が 380℃未満では、巻取り温度の低下に起因して、熱延鋼板が波打つようになる。しかも残留オーステナイトやマルテンサイトが過剰に生成して、伸びフランジ特性が劣化する。一方、 520℃を超えると、パーライトが生成して、ベイナイトや残留オーステナイトの生成が抑制され、伸び特性と伸びフランジ特性が劣化する。なお第2段階の冷却の停止温度(すなわち巻取り温度)は、好ましくは 400〜500℃である。
【0038】
【実施例】
表1に示す組成の鋼スラブを製造し、それぞれの鋼スラブから試験片を採取してAr3変態点(℃)を測定した。すなわち、試験片を1250℃で30分加熱保持した後、冷却速度1℃/secで冷却し、示差熱膨張計でAr3変態点を測定した。Ar3変態点の測定値を表1に併せて示す。
【0039】
【表1】
【0040】
鋼スラブA〜Dは、本発明の成分範囲を満足する例である。一方、鋼スラブEはS含有量が本発明の範囲を外れる例,鋼スラブFは (1)式を満足せずSiとTiの含有量が本発明の範囲を外れる例,鋼スラブGはCとMnの含有量が本発明の範囲を外れる例,鋼スラブHはSiとAlの含有量が本発明の範囲を外れる例,鋼スラブIは (1)式を満足せずC含有量が本発明の範囲を外れる例,鋼スラブJは (1)式を満足しない例である。
【0041】
これらの鋼スラブを種々の条件で熱間圧延して、厚さ2.9mmの熱延鋼板を製造した。熱間圧延の条件は表2,3に示す通りである。
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
こうして得られた熱延鋼板から試験片を採取して、フェライトの粒径と分率を測定した。粒径の測定は、圧延方向断面について電子顕微鏡で写真撮影した後、JIS規格 G0552に規定されるフェライト結晶粒度試験方法の中の切断法に準拠して測定した。分率は、電子顕微鏡で撮影した写真を画像解析して面積率を求め、これを分率とした。その結果を表2,3に示す。
【0045】
さらに熱延鋼板から採取した試験片を用いて、フェライト以外の相の組織の種類,ベイナイトの分率,残留オーステナイトの分率,マルテンサイトの分率を調査した。なお、第2相の組織は、電子顕微鏡で調査した。ベイナイトの分率は、電子顕微鏡写真を画像解析することにより調査した。残留オーステナイトの分率は、X線回析装置でCoのKα線を用いて、オーステナイト相の(200),(220)面とフェライト相の(200),(211)面の積分強度より算出した。マルテンサイトの分率は、電子顕微鏡写真を画像解析することにより調査した。その結果を表2,3に示す。
【0046】
次に熱延鋼板の圧延幅方向(すなわち圧延方向と直交する方向)からJIS5号引張試験片を採取して引張試験を行なった。その結果を表2,3に示す。
また日本鉄鋼連盟規格 JFS−T1001−1996に準拠して穴広げ試験を行なった。すなわち、熱延鋼板に穴径d0=10mmをクリアランス12.5%で打ち抜いて初期穴を設け、初期穴のバリをダイ側(すなわち円錐パンチの反対側)として円錐パンチ(頂角60°)を初期穴に挿入して穴を広げ、亀裂が熱延鋼板を貫通する時点での穴径dを求めた。これらのd0,d値を用いて下記の (2)式から穴広げ率λ(%)を算出した。その結果を表2,3に示す。
【0047】
λ= 100×(d−d0)/d0・・・ (2)
また熱延鋼板の表面を目視で観察し、スケール傷や亀裂の有無を調査した。そして、スケール傷や亀裂が観察されない場合を良(○)、スケール傷や亀裂が観察された場合を不良(×)として評価した。その結果を表2,3に示す。
表2,3から明らかなように、発明例の熱延鋼板は、いずれも引張強780MPa以上を満足するとともに、TS×EL≧20000MPa%およびTS×λ≧82000MPa%を満足した。しかも外観の評価も良好であった。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、引張強さTSが780MPa級あるいはさらに980MPa級を満足するとともに、TS×EL≧20000MPa%およびTS×λ≧82000MPa%を満足する熱延鋼板、すなわち伸び特性および伸びフランジ特性に優れた高張力熱延鋼板が得られる。
Claims (2)
- Cを0.04〜0.25質量%、Siを 0.4〜2.0質量%、Mnを 3.0質量%以下、Alを 0.2質量%以下、Sを 0.007質量%以下、Tiを0.08〜0.3質量%含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ前記C、前記Siおよび前記Tiの含有量が下記の (1)式を満足する組成と、フェライトとベイナイトと残留オーステナイトとを含み前記フェライトの分率が組織全体に対して40%以上であり、かつ前記フェライトの平均粒径が5μm以下であり、前記ベイナイトの分率が組織全体に対して20〜48%であり、前記残留オーステナイトの分率が組織全体に対して2〜7%である組織とを有することを特徴とする高張力熱延鋼板。
(〔%C〕/12−〔%Ti〕/48)/(〔%Si〕/28)≦ 0.4 ・・・ (1)
〔%C〕:C含有量(質量%)
〔%Ti〕:Ti含有量(質量%)
〔%Si〕:Si含有量(質量%) - Cを0.04〜0.25質量%、Siを 0.4〜2.0質量%、Mnを 3.0質量%以下、Alを 0.2質量%以下、Sを 0.007質量%以下、Tiを0.08〜0.3質量%含有し、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、かつ前記C、前記Siおよび前記Tiの含有量が下記の (1)式を満足する組成を有する鋼スラブを1150℃以下に加熱した後、(Ar3変態点+20℃)以上かつ(Ar3変態点+100℃)以下の仕上げ圧延温度で熱間圧延し、得られた熱延鋼板を30℃/秒以上の冷却速度で冷却して600〜750℃の温度範囲で2〜20秒間滞留させ、次いで15℃/秒以上の冷却速度で冷却して 380〜520℃の温度範囲で前記熱延鋼板を巻取ることを特徴とする高張力熱延鋼板の製造方法。
(〔%C〕/12−〔%Ti〕/48)/(〔%Si〕/28)≦ 0.4 ・・・ (1)
〔%C〕:C含有量(質量%)
〔%Ti〕:Ti含有量(質量%)
〔%Si〕:Si含有量(質量%)
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