JP5413276B2 - 熱延鋼板およびその製造方法 - Google Patents
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他方、残留オーステナイトやマルテンサイトを含有する複合組織を用いることで、加工性に富む高強度熱延鋼板を得ようとする検討も広く行われている。
単にC含有量を増加させることにより鋼の高強度化を図ると、セメンタイト、マルテンサイトおよびベイナイトなどの第二相の面積率が増加して、強度−穴拡げ性バランスが著しく低下する。したがって、強度−延性バランスと強度−穴拡げ性バランスがともに優れた鋼板にするには、Cによる鋼の高強度化をより効率的に行うこと、すなわち、より少ないC含有量でより高い強度を得ることが重要である。このためには、C含有量と引張強度TSとの間に下記式(3)を満足させることが有効である。
ここで、上記式(3)におけるCは、鋼の化学組成におけるCの含有量(単位:質量%)を意味する。
ここで、上記式(1)におけるCおよびMnは、鋼の化学組成におけるCおよびMnの含有量(単位:質量%)をそれぞれ意味する。
ここで、上記式(2)におけるCおよびMnは、鋼の化学組成におけるCおよびMnの含有量(単位:質量%)をそれぞれ意味する。
このように、低降伏比、延性および穴拡げ性を兼備する高強度熱延鋼板とするためには、C含有量と引張強度の関係に制限を設け、同時にMnとSi含有量を高めるとともに、これらの合計量に制限を設けること、さらに第二相面積率および鋼板表層部のフェライト粒径に条件を設けることが有用であり、より一層機械的性質を向上させるには、鋼板表層部と板厚中心部とのフェライトの平均粒径に条件を設け、圧延方向および圧延直交方向のr値を高めることが好ましいことを新たに知見したのである。
<化学組成> 質量%で、C:0.005%以上、0.15%以下;Si:0.10%以上、3.0%以下;Mn:1.9%以上、4.0%以下;P:0.20%以下;S:0.01%以下;sol.Al:0.001%以上、1.0%以下;およびN:0.001%以上、0.02%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、SiおよびMnの合計含有量が2.7%以上、5.0%以下である;
<鋼組織> 鋼板表面から100μm深さ位置において、主相であるフェライトとマルテンサイトを含有する第二相とからなり、前記第二相の面積率X(%)が3%以上、40%以下で、かつ、下記式(1)を満足し、前記フェライトの平均粒径Ds(μm)が4.0(μm)以下で、かつ、下記式(2)を満足する;
<機械特性> 引張強度TS(MPa)が550(MPa)以上かつ下記式(3)を満足し、降伏比YRが0.75以下である。
Ds≦8/(200C×Mn)0.3 ・・・ (2)
TS≧4500C+350 ・・・ (3)
ここで、上記式(1)〜(3)におけるCおよびMnは、前記化学組成におけるCおよびMnの含有量(単位:質量%)をそれぞれ意味する。
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下、V:0.5%以下、Mo:0.5%以下およびB:0.005%以下からなる群から選択される1種または2種以上を含有する。
・前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下およびREM:0.01%以下からなる群から選択される1種または2種以上を含有する。
上述した本発明に係る熱延鋼板は、上記化学組成を有する鋼材を多パス熱間圧延して、Ar3点以上かつ800℃以上の温度で熱間圧延を完了し、熱間圧延完了後0.3秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で750℃まで冷却し、600℃以上、750℃以下の温度域で2秒間以上保持し、50℃/秒以上の平均冷却速度で300℃以下の温度域まで冷却することを特徴とする方法により製造される。
<鋼組成>
C:0.005%以上、0.15%以下
Cは、硬質な第二相を生成させて鋼の強度を高める作用を有する。C含有量が0.005%未満では上記作用による効果を十分に得ることが困難である。したがって、C含有量は0.005%以上とする。好ましくは0.007%以上である。一方、C含有量が0.15%超では、穴拡げ性やr値の低下が著しくなる。また、熱間圧延後のフェライト変態が著しく遅延し、第二相の面積率が過大となる。さらにまた、溶接性の劣化が顕著となる。したがって、C含有量は0.15%以下とする。好ましくは0.12%以下、さらに好ましくは0.10%以下である。
Siは、フェライト変態を促進するとともにセメンタイト析出を抑制する作用を有するので、熱間圧延後の冷却過程において未変態オーステナイトへのC濃縮を促進し、後述するMnの焼入性向上作用と相俟って、冷却後の鋼組織における第二相の硬度を高め、鋼の強度を効率的に高めることを可能にする重要な元素である。また、固溶強化による強度向上作用も有する。Si含有量が0.10%未満では、上記作用による効果を得ることが困難となる。したがってSi含有量は0.10%以上とする。好ましくは0.4%以上、さらに好ましくは0.8%以上である。一方、Si含有量が3.0%超では、熱間圧延工程における表面酸化により表面性状の劣化が著しくなる場合がある。したがって、Si含有量は3.0%以下とする。好ましくは2.5%以下、さらに好ましくは2.0%以下、特に好ましくは1.5%以下である。
Mnは、焼入性を高める作用を有するので、熱間圧延後の冷却過程において、上述したSiによるフェライト変態促進作用とセメンタイト析出抑制作用とによる未変態オーステナイトへのC濃縮促進と相俟って、冷却後の鋼組織における第二相の硬度を高め、鋼の強度を効率的に高めることを可能にする重要な元素である。また、固溶強化による強度向上作用も有する。Mn含有量が1.9%未満では、上記作用による効果を得ることが困難となる。したがってMn含有量は1.9%以上とする。好ましくは2.2%以上、さらに好ましくは2.4%以上である。一方、Mn含有量が4.0%超では、熱間圧延後の冷却過程におけるフェライト変態が過度に遅延してしまい、第二相の面積率が過大となる場合がある。したがって、Mn含有量は4.0%以下とする。好ましくは3.6%以下、さらに好ましくは3.2%以下である。
上述したように、本発明は、SiおよびMnの含有量を高めて、SiおよびMnの相乗作用により第二相の硬度を高めて、Cによる鋼の高強度化をより効率的に行うものである。すなわち、熱間圧延後の冷却過程において、Siによるフェライト変態促進作用とセメンタイト析出遅延化作用とにより未変態オーステナイトへのCの濃化を促進させ、このCが濃縮された未変態オーステナイトをMnによる焼入性向上作用により確実に変態させることによって、第二相の硬度を高めるものである。SiおよびMnの合計含有量が2.7%未満では上記SiおよびMnの相乗作用による効果を得ることが困難となる。したがって、SiおよびMnの合計含有量を2.7%以上とする。好ましくは2.9%以上、さらに好ましくは3.1%以上、特に好ましくは3.3%以上である。一方、SiおよびMnの合計含有量が5.0%超では、上述したSiやMnの含有量が過剰である場合の問題が生じる可能性が高くなる。したがって、SiおよびMnの合計含有量は5.0%以下とする。好ましくは4%以下である。
Pは、不純物として含有される元素であり、鋼板の加工性を低下させる作用を有する。このため、P含有量は0.20%以下とする。好ましくは0.06%以下、さらに好ましくは0.03%以下、特に好ましくは0.015%以下である。
Sは、不純物として含有される元素であり、鋼板の加工性を低下させる作用を有する。このため、S含有量は0.01%以下とする。好ましくは0.005%以下、さらに好ましくは0.003%以下、特に好ましくは0.001%以下である。
Alは、脱酸により鋼を健全化する作用を有する。sol.Al含有量が0.001%未満では、上記作用による効果を得ることが困難となる。したがって、sol.Al含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.01%以上、さらに好ましくは0.02%以上である。一方、sol.Al含有量を1.0%超としても、上記作用による効果は飽和してしまい、いたずらにコスト上昇を招く。したがって、sol.Al含有量は1.0%以下とする。好ましくは0.8%以下、さらに好ましくは0.6%以下である。
Nは、高い固溶強化能を有する。N含有量が0.001%未満では上記作用による効果を得ることが困難となる。したがって、N含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.0015%以上、さらに好ましくは0.002%以上である。一方、N含有量が0.02%超では時効による成形性の低下が著しくなる。したがって、N含有量は0.02%以下とする。好ましくは0.015%以下、さらに好ましくは0.01%以下、特に好ましくは0.006%以下である。
Ti、Nb、V、MoおよびBは、炭化物または窒化物として鋼中に析出して鋼の強度を高める作用を有する。また、フェライトの粗大化を抑制して鋼組織を微細化する作用を有する。TiおよびNbについては、さらに、オーステナイトの粗大化を抑制して鋼組織をより一層微細化する作用を有する。したがって、これらの元素の1種または2種以上を含有させてもよい。しかし、過剰に含有させると、粗大な炭化物または窒化物により加工性が劣化したり、降伏比が高くなったりする。TiおよびNbについては、さらに、再結晶温度が高くなりすぎてr値の低下が著しくなる。したがって、TiおよびNbの含有量はそれぞれ0.1%以下とする。それぞれ好ましくは0.06%以下、さらに好ましくは0.03%以下、特に好ましくは0.02%以下、最も好ましくは0.01%以下である。また、VおよびMoの含有量はそれぞれ0.5%以下とする。それぞれ好ましくは0.3%以下、さらに好ましくは0.1%以下、特に好ましくは0.05%以下、最も好ましくは0.01%以下である。また、Bの含有量は0.005%以下とする。好ましくは0.003%以下、さらに好ましくは0.001%以下、特に好ましくは0.0005%以下である。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、Ti:0.001%以上、Nb:0.001%以上、V:0.01%以上、Mo:0.001%以上、およびB:0.0001%以上のいずれかを満足させることが好ましい。
Crは、焼入性を高めることによりマルテンサイトを含有する第二相の生成を促進する作用を有する。したがって、Crを含有させてもよい。しかし、過剰に含有させると、熱間圧延後の冷却過程におけるフェライト変態が過度に遅延してしまい、第二相の面積率が過大となる場合がある。したがって、Cr含有量は2.0%以下とする。好ましくは1.5%以下、さらに好ましくは1.0%以下、特に好ましくは0.5%以下である。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、Cr含有量を0.02%以上とすることが好ましい。
Ca、MgおよびREMは、溶鋼が凝固する過程において生成する酸化物や窒化物を微細化してスラブの健全性を保つ作用を有する。したがって、これらの元素の1種または2種以上を含有させてもよい。しかし、過剰に含有させても上記作用による効果は飽和してしまい、これらの元素が高価であることからいたずらにコストの増加を招く。したがって、これらの元素の含有量はそれぞれ0.01%以下とする。これら元素の含有量は合計で0.005%以下とすることが好ましい。なお、上記作用による効果をより確実に得るには、いずれかの元素を0.0002%以上含有させることが好ましい。
本発明に係る熱延鋼板の鋼組織は、主相であるフェライトと、マルテンサイトを含有する第二相とからなる。
3%以上、40%以下、かつX≦10×(120C+Mn)0.5
第二相は、可動転位の発生源となり、加工硬化率向上と低降伏比化に寄与して、鋼板の延性を高める作用を有する。一方、ボイドの発生起点となり、穴拡げ性を低下させる作用も有する。したがって、第二相の面積率を適正にすることが重要であり、特に、穴拡げ加工時の変形量が大きい鋼板表層部における面積率を適正化することが重要である。このため、鋼板表面から100μm深さ位置における第二相の面積率X(%)を3%以上、40%以下とし、かつ下記式(1)を満足するものとする。上記第二相の面積率Xが3%未満では良好な延性を得ることが困難となる。一方、Xが40%を超えたり、下記式(1)を満足しなかったりすると、良好な穴拡げ性を得ることが困難となる。
第二相の面積率X(%)の上限を上記式(1)で規定するのは、第二相の面積率はCおよびMnの含有量の増加にともなって増加する傾向を有するので、CおよびMnの含有量に応じて規定する必要があるからである。
4.0(μm)以下、かつDs≦8/(200C×Mn)0.3
鋼板表層部の鋼組織の微細化は、き裂の発生、進展および連結を抑制して穴拡げ性を向上させる。したがって、鋼板表層部の鋼組織の微細化は重要である。このため、鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライトの平均粒径Ds(μm)を、4.0(μm)以下とし、かつ下記式(2)を満足するようにする。好ましくは、下記式(4)を満足するようにする。上記フェライトの平均粒径Ds(μm)が4.0(μm)を超えるか、または下記式(2)を満足しないと、良好な穴拡げ性を得ることが困難となる。
Ds≦7/(200C×Mn)0.3 ・・・ (4)
フェライトの平均粒径Dsの上限を上記式(2)で規定するのは、CおよびMnの含有量の増加にともなって第二相の面積率や硬度が増加して穴拡げ性を低下させる傾向を有するので、CおよびMnの含有量の増加に応じて鋼組織を一層微細化して穴拡げ性の低下を補償する必要があるからである。
2.0μm以上、5.0μm以下
鋼組織の適度な微細化は、第二相の硬度を高めて加工硬化性を向上させ、鋼板の延性を向上させる。また、上述したように、穴拡げ性の観点からは、鋼板の表層部における鋼組織は微細化した方が好ましい。しかし、過度の微細粒化は降伏比を著しく上昇させる場合がある。したがって、鋼板の表層部における鋼組織を微細化しつつ、板厚中心位置における鋼組織を表層部に比して粗大なものとすることにより、鋼板全体としてのフェライト平均粒径を適正化して低降伏比を確保することが好ましい。このため、鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライトの平均粒径Ds(μm)と板厚中心位置におけるフェライトの平均粒径Dc(μm)との平均値[=(Ds+Dc)/2]を2.0μm以上、5.0μm以下とすることが好ましい。この平均値はより好ましくは2.0μm以上、3.5μm以下である。当然のことながら、板厚中心部より表層部の方が、冷却速度が大となることから、Ds<Dcの関係がある。
引張強度TS:550MPa以上、かつTS≧4500C+350
鋼板の引張強度TSが小さいと、車体軽量化や剛性向上などの効果が十分に得られない。したがって、引張強度TSは550MPa以上とする。より少ないC含有量でより高い強度を得ることにより、強度−延性バランスおよび強度−穴拡げ性バランスがともに優れた鋼板が得られる。したがって、引張強度TSはさらに下記式(3)を満足するものとする。下記式(5)を満足することが好ましく、下記式(6)を満足することがさらに好ましい。
TS≧4500C+400 ・・・ (5)
TS≧4500C+450 ・・・ (6)
降伏比YR:0.75以下
降伏比YRが高いと、フェライトが十分に加工硬化されず、歪分布が一様化され難いため、鋼板の延性が低下する。したがって、降伏比YRは0.75以下とする。YRは好ましくは0.70以下、さらに好ましくは0.65以下である。
穴拡げ性をより一層高めるためには、r値の面内異方性を改善することが有効である。具体的には面内において最小となるr値を所定の値以上とすることが有効である。本発明に係る熱延鋼板は、圧延方向に対して45°方向のr値が高く、圧延方向および圧延直交方向のr値が低い、いわゆる逆V字型の面内異方性を有する。したがって、圧延方向および圧延直交方向のr値をともに0.6以上とすることが好ましい。このr値はさらに好ましくは0.65以上、特に好ましくは0.70以上である。
上記化学組成を有する鋼材を多パス熱間圧延して、Ar3点以上かつ800℃以上の温度で熱間圧延を完了し、熱間圧延完了後0.3秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で750℃まで冷却し、600℃以上〜750℃以下の温度域で2秒間以上保持してから、50℃/秒以上の平均冷却速度で300℃以下の温度域まで冷却する。
Claims (8)
- 質量%で、C:0.005%以上0.15%以下、Si:0.10%以上3.0%以下、Mn:1.9%以上4.0%以下、P:0.20%以下、S:0.01%以下、sol.Al:0.001%以上1.0%以下およびN:0.001%以上0.02%以下を含有し、残部がFeおよび不純物からなるとともに、SiおよびMnの合計含有量が2.7%以上5.0%以下である化学組成を有し、
鋼板表面から100μm深さ位置において、主相であるフェライトとマルテンサイトを含有する第二相とからなるとともに、前記第二相の面積率X(%)が3%以上40%以下かつ下記式(1)を満足し、かつ前記フェライトの平均粒径Ds(μm)が4.0(μm)以下かつ下記式(2)を満足する鋼組織を有し、
引張強度TS(MPa)が550(MPa)以上かつ下記式(3)を満足し、降伏比YRが0.75以下である機械特性を有することを特徴とする熱延鋼板。
X≦10×(120C+Mn)0.5 ・・・ (1)
Ds≦8/(200C×Mn)0.3 ・・・ (2)
TS≧4500C+350 ・・・ (3)
ここで、上記式(1)〜(3)におけるCおよびMnは、前記化学組成におけるCおよびMnの含有量(単位:質量%)をそれぞれ意味する。 - 前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、Ti:0.1%以下、Nb:0.1%以下、V:0.5%以下、Mo:0.5%以下およびB:0.005%以下からなる群から選択される1種または2種以上を含有する、請求項1に記載の熱延鋼板。
- 前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、Cr:2.0質量%以下を含有する、請求項1または2に記載の熱延鋼板。
- 前記化学組成が、前記Feの一部に代えて、質量%で、Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下およびREM:0.01%以下からなる群から選択される1種または2種以上を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の熱延鋼板。
- 鋼板表面から100μm深さ位置におけるフェライトの平均粒径Ds(μm)と板厚中心位置におけるフェライトの平均粒径Dc(μm)との平均値が2.0μm以上5.0μm以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の熱延鋼板。
- 圧延方向および圧延直交方向のr値がともに0.6以上である、請求項1〜5のいずれかに記載の熱延鋼板。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の化学組成を有する鋼材を多パス熱間圧延して、Ar3点以上かつ800℃以上の温度で熱間圧延を完了し、熱間圧延完了後0.3秒間以内に400℃/秒以上の平均冷却速度で750℃まで冷却し、600℃以上750℃以下の温度域で2秒間以上保持し、50℃/秒以上の平均冷却速度で300℃以下の温度域まで冷却することを特徴とする熱延鋼板の製造方法。
- 前記多パス熱間圧延における最終圧延パスの1つ前の圧延パスの出側温度を850℃以上とすることを特徴とする請求項7に記載の熱延鋼板の製造方法。
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