JP2004002496A - アセトアミド基及びアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する新規化合物、該化合物を含有する重合性組成物及び該重合性組成物を重合してなる有機重合体、並びに該有機重合体の用途 - Google Patents
アセトアミド基及びアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する新規化合物、該化合物を含有する重合性組成物及び該重合性組成物を重合してなる有機重合体、並びに該有機重合体の用途 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】分子内にアセトアミド基及びアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する新規化合物を提供するとともに、該新規化合物及び該新規化合物と重合し得る炭素−炭素二重結合を少なくとも一つ以上有する化合物を含有する組成物及び該組成物を重合して有機重合体を得る。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アセトアミド基及びアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する新規な化合物、それを含む重合性組成物を重合して得られる有機重合体及びその有機重合体からなる成形体並びに成形体の用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、様々な環境問題が顕在化し、全ての分野に於いて環境を汚さないクリーンな製品・プロセスが要求されてきている。
【0003】
例えば、樹脂及び塗装材料の硬化システムも例外ではなく、従来の熱硬化システムから新しい放射線硬化システム等に移行することによって、より省エネルギー化、短時間化、簡素化、脱VOC(低揮発性有機化合物)化、低触媒・低添加剤化を図り、環境への負荷を低減する動きが活発化している。
【0004】
脱VOC化の動きを例に挙げると、1960年代、米国に於ける大気汚染問題に端を発したVOC問題は、カナダから始まったRC(レスポンシブル・ケア)活動によって活性化され、現在、有機溶剤の排出規制という形で、世界的規模で推し進められている。
【0005】
現在の全世界のVOC総排出量は凡そ2000万トン/年と推算され、その内自動車から1000万トン/年(主にディーゼル車)、塗装から350万トン/年にも達していると言う{工業材料,48(5),28−35( 2000年 )}。塗装からのVOCを減らす方法としては、溶剤の代わりに水を用いる水性塗装材料、溶剤も水も使わない紛体塗装材料への変換が極めて効果的で、現在、材料の高親水化による水性塗装材料への移行、並びに高融点化による紛体塗装材料への移行が急ピッチで進んでいる{工業材料,48(5),28−35( 2000年 )}。
【0006】
材料の親水性の指標となる代表的な物性値として、水接触角が広く知られ(ぬれ技術ハンドブック,テクノシステム出版,2001年)、水接触角が0°に近づくほど親水性が高い、即ち水がよく濡れる材料(親水性材料)であるといわれている。
【0007】
上記の脱VOC化塗装材料、建築物外壁に親水性材料を用いることにより、これらの塗装面あるいは外壁に付着した汚れ(外気疎水性物質等)が降雨及び散水等によって除去される防汚染性(セルフクリーニング性)を向上させることができ{高分子,44(5),307、化工日報,2001年8月24日記事}、親水性の向上に伴って防汚染性も向上し、水接触角で凡そ50°以下になると汚れなくなると報告されている{未来材料,2(1),36−41}。
【0008】
特に、水接触角が20°以下になると、窓ガラス、鏡、建築内装材料、農業用ビニールシート、眼鏡レンズ、カメラレンズ等で見られる曇り・結露もほぼ防止できることが報告されている(ぬれ技術ハンドブック,テクノシステム出版,2001年)。
【0009】
さらに、高い親水性は、冷却フィン等で起こる液滴形成及び汚染物質付着による熱交換効率低下を抑制し(特開平07−18458号公報)、コンタクトレンズの装着感も向上させる{SEED Co.,Ltd 商品名シードS−1(医療用具承認番号21100BZZ00557000)パンフレット}ことも報告されている
ところで、これら用途に於いては、大型であったり、構造が複雑であったり、精度が要求されたり、生産性、操作性、製品の柔軟性及び安全性が必要だったり、透明性、光沢が必要だったり、さらに着色または染色が好まれたりする等、無機材料ではこれらの要求を満足させることは困難な場合が多く、有機材料への要求が高まっている。
【0010】
親水性を有する有機重合体としては、ポリビニルアルコール(水接触角36°、超親水超撥水化技術,技術情報協会出版,2001年)、ポリイソプロピルアクリルアミド(水接触角約44°、Langmuir,11,2301,1995年)、ポリアクリロニトリル(水接触角53°、Desalination,72,263,1989年)等のポリマーが知られている。
【0011】
一風変わったものとしては、寒天ゲル(水接触角約20°、Langmuir,10,2435,1994年)が知られている。
【0012】
しかしながら、これら公知の有機重合体は、親水性が不充分で、リニアー構造であるために、機機械的強度、耐熱性、耐水・耐薬品性等の物理的・化学的な性質も充分であるとは言えず、更なる改良の余地があった。
【0013】
一方、有機材料の表面に親水性を付与する方法として、材料の表面に酸化チタンの光触媒反応層を設ける方法(特開平11−58629号公報、特開平11−1659号公報)、シラノール基を利用した塗剤を塗布する方法(特開平9−40907号公報、特開平9−40908号公報、特開平11−21826号公報)、コロナ放電処理後、シリル基及びイオン性親水基(カルボキシル基)とポリビニルアルコールの層を設ける方法(特開平9−76428号公報)、モルホリル基含有フルオロシリコンリニアーオリゴマーを塗付する方法(特開平09−241331号公報)、4級アンモニウム塩基を利用した層を設ける方法(特開平10−296895号公報)、エッチング処理によって表面に微細な窪みを多数形成する方法(特開平7−198290号公報)、グラフト共重合によってアミド基、カルボキシル基、水酸基等の活性水素基、またはスルホン酸ナトリウム等のイオン性官能基等を表面に導入する方法(J.polym. sci.,part A:polym.chem.,32,1569,1994年、Macromlecules,25,6842,1992年)、表面を塩素酸−塩素酸カリウム混合液で処理する方法(Polymer(Korea), 24,877,2000年)等が知られている。
【0014】
しかしながら、有機材料の表面に親水性を付与する方法においては、確かに高い水濡れ性を実現できる場合があるが、活性酸素放出による材料界面の分解、光強度不足(室内、暗所等)による水濡れ性の喪失、干渉縞の発生、コート層及び処理表面の強度及び耐久性の不足、アルコキシシリル基の加水分解によるアルコールの生成、活性水素基及びイオン性基等が引き起こす反応による性能・品質低下等の様々な問題を起こし易い。
【0015】
また、これらの表面改質法は、通常、特別な工夫と特別な装置を必要とする場合が多く、さらに一旦成形物を製造し、前処理等を行う必要があり、生産が効率的とは言えず、コスト的に高くなる傾向にあり、場合によっては安全性にも疑問が残る提案であった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の公知の親水性化方法が有する問題点の解決に有用な有機重合体に親水性を付与し得る新規な化合物、該化合物を用いた重合性組成物及び該重合性組成物を重合して得られる有機重合体を提案することを目的とする。
【0017】
本発明者らは、親水性を有する有機重合体を得るべく種々検討する過程で、双極子モーメントが大きい(凡そ3Debye以上)非プロトン性極性構造と重合性官能基を併せもつ反応性化合物を重合して得られる重合体が、水酸基等のプロトン性極性構造を持つ重合体よりも高い親水性を有することを見出した(特願2001−332611号)。
【0018】
本発明者らは、この知見に基づき、従来にない新たな高い親水性を有する有機重合体を見出すべく種々検討する過程で、アセトアミド基及び(メタ)アクリロイル基を分子内に有する化合物を用いて得られる有機重合体が高い親水性を有することを見出した。この知見をもとに本発明者らは鋭意検討した結果、該有機重合体が前述の用途に適した性質を有することをも見出し、本発明を完成するに至った。
【0019】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、
〔1〕一般式(1)
【化2】
(式中R1〜R6はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表す。但し、R3〜R6は水素原子またはメチル基の一部または全部がヒドロキシ基で置換されていてもよい。Xは、O、S、NH、またはNCH3を表す。a、bはそれぞれ独立して2〜6の整数を表す。cは0または1の整数を表す。dは1〜3の整数を表す。)で表される化合物。
〔2〕〔1〕記載の化合物を含む重合性組成物。
〔3〕〔2〕記載の重合性組成物を重合して得られる有機重合体。
〔4〕水接触角が30°以下である〔3〕記載の有機重合体。
〔5〕〔3〕または〔4〕記載の有機重合体を含む成形体。
〔6〕〔3〕または〔4〕記載の有機重合体を含む膜である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】
本発明の一般式(1)で表される化合物は、同一分子内に、アセトアミド基及びアクリロイル基またはメタアクリロイル基を有することを特徴とする。
【0022】
一般式(1)で表される化合物において、R1〜R6はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表す。但し、R3〜R6は水素原子またはメチル基の一部または全部がヒドロキシ基で置換されていてもよい。この場合、ヒドロキシ基はメチレンに任意に結合されるが、メチレンに対して1個以下が好ましい。Xは、O、S、NH、またはNCH3を表す。コスト的にはOが好ましい場合がある。a、bはそれぞれ独立して2〜6の整数を表し、cは0または1の整数を表し、dは1〜3の整数を表す。a、bのより好ましい形態を挙げるならば、それぞれ独立して、2〜4が好ましく、2〜3であればさらに好ましい場合がある。c、dの何れかが1の場合、加水分解を受け易いヘミアセタール型構造となるため、好ましくない場合がある。
【0023】
一般式(1)で表される化合物としては、例えば、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノイソプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノヘキシル−N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−アセトアミド、 N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシプロピル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシイソプロピル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシブチル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシペンチル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルオキシヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノイソプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノヘキシル−N−(メタ)アクリロイルチオエチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオペンチル−アセトアミド、 N−アセチルアミノプロピル−N−(メタ)アクリロイルチオヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノブチル−N−(メタ)アクリロイルチオヘキシル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオソプロピル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオブチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオペンチル−アセトアミド、N−アセチルアミノペンチル−N−(メタ)アクリロイルチオヘキシル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオプロピル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオソプロピル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオブチル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオペンチル−アセトアミド、N−(1−ヒドロキシ)アセチルアミノエチル−N−(メタ)アクリロイルチオヘキシル−アセトアミド等が挙げられるが、本発明がこれらの化合物のみに限定されるものではない。なお、これらの一般式(1)で表される化合物は、有機重合体を得るに際し、1種または2種以上の化合物を用いることができる。
【0024】
本発明の一般式(1)で表される化合物は、Methoden der Organischen Chemie (1971,Vierte Auflage Herausgegeben von Eugen Muller)、及び新実験化学講座(1975,日本化学会)等の有機合成の総書に記載されているような一般的な反応を数多く利用して合成される。
【0025】
以下に、本発明の一般式(1)で表される化合物の代表的な合成方法を、例を挙げて説明する。
【化3】
(式中R1,R2はそれぞれ独立して水素原子またはメチル基を表し、Xはハロゲン原子を表す)
1段目はN−ヒドロキシエチルエチレンジアミンのアミノ基を無水酢酸によりアセトアミド化する反応である。他に酢酸エステル類を用いてエステル交換によりアセトアミド化する方法もある。
【0026】
2段目の反応では通常、ヒドロキシ基に(メタ)アクリル酸ハライドを、直接反応させる。
【0027】
ヒドロキシル基が、メルカプト基、アミノ基、またはメチルアミノ基に置き換わった化合物の場合、(メタ)アクリロイル−チオ基、(メタ)アクリロイル−アミノ基、(メタ)アクリロイル−メチルアミノ基に変換される。これらの基への変換には、ヒドロキシル基の場合と同様に、直接(メタ)アクリル酸ハライドを反応させてもよいが、通常、マイケル付加による収率低下を抑制するために、一旦、クロロプロピオン酸クロライド等のハロゲノカルボン酸ハライド等を反応させてハロゲノカルボン酸エステルとし、次いで三級アミン等の塩基類を加えて脱ハロゲン化水素を行うといった方法を用いることができる。またアミノ基またはメチルアミノ基の場合、場合によっては、反応性を低下させる目的で、塩酸塩等の鉱酸塩にして反応させたり、(メタ)アクリル酸アルキルエステル類とのエステル交換反応を用いたりすることもできる。
【0028】
例えば、(メタ)アクリロイル−チオ基の合成を目的として、メルカプト基を合成する場合、通常、ヒドロキシル基からの変換反応がよく用いられる。
【0029】
例えば、ヒドロキシル基を、塩化チオニル、塩化スルフリル、五塩化リン、三臭化リン、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、メタンスルホニルクロライド、トリフルオロメタンスルホニルクロライド、ベンゼンスルホニルクロライド、トシルクロライド等の試剤と反応させて、ハロゲンまたはスルホネート等の電子吸引基に変換する。
【0030】
次いで、例えば、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、硫化ナトリウム等のアルカリ金属硫化物を反応させたり、チオ尿素を反応させてイソチウロニウム塩とし加水分解したり、チオ硫酸ナトリウム等を反応させてブンテ(Bunte)塩とし加水分解したり、N,N−ジアルキルジチオカルバミン酸アルカリ金属塩を反応させて加水分解したり、ジチオ炭酸O−アルキルアルカリ金属塩を反応させて加水分解したり、グリニャール(Grignard)試薬を反応させた後、硫黄を反応させ、最後に加水分解または還元したり、一旦チオール類を反応させてスルフィド類を合成し、次いでアルカリ金属等によって開裂するといった方法等が用いられる。
【0031】
これらの中では、イソチウロニウム塩を経由する方法が比較的に好ましく用いられる。
【0032】
アルキルアセトアミドの窒素原子にヒドロキシアルキル基を導入する反応としては、クロロエタノール、ブロモエタノール等のハロゲノエタノール類、アルキレンカーボネート類、アルキレンオキサイド類を反応させる方法が代表的である。
【0033】
鎖延長化反応としては、例えば、相当するヒドロキシル基、メルカプト基またはアミノ基に、ハロゲノアルコール類、アルキレンカーボネート類、アルキレンオキサイド類を反応させるといった反応が挙げられる。
【0034】
また、アミド基、ヒドロキシル基、メルカプト基、アミノ基に、エピクロルヒドリン、エピブロモヒドリン等のエピハロヒドリン類を反応させてエポキシ基を導入し、次いでメルカプトアルコール類、アミノアルコール類、(メタ)アクリル酸を反応させて開環鎖延長化する方法も用いられる。
【0035】
2段目の反応においては、反応促進剤として塩基が好ましく用いられる。例えば、苛性ソーダ、苛性カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化リチウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、水素化ナトルム、水素化マグネシウム、水素化カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、ナトリウムメチラート、t‐ブトキシカリウム、トリエチルエミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン、トリエチレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等が挙げられ、中でもトリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン等の3級アミンが比較的好ましい。
【0036】
以上に述べた様々な反応に於いて、反応速度を向上させる目的で、上記の塩基の他に、例えば、硫酸,塩酸、燐酸、酢酸、三フッ化ホウ素、塩化アルミ、アルミナ、ジブチル錫ジオキサイド、ジブチル錫ジラウレート、テトラブチル錫等の酸触媒、テトラエチルアンモニウムハロゲライド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド、テトラブチルアンモニウムハロゲライド、トリメチルベンジルアンモニウムハロゲライド、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド等の層間移動触媒等を、問題の無い範囲で必要な量だけ使用してもよい。
【0037】
同様に反応溶媒は、基本的に反応基質や反応試剤、生成物、又は触媒等と反応しない溶媒であれば、何れの溶媒を使用しても良いが、比較的よく用いられる溶媒としては、例えば、水、メタノール、アセトニトリル、THF、ジオキサン、グライム、ジグライム、ジメチルホルムアミド、N,N’−ジメチル−エチレン尿素、ジメチルスルホキシド、スルホラン、ベンゼン、トルエン、キシレン等が挙げられる。
【0038】
具体的化合物として、チオアクリル酸S−{2−[アセチル−(2−アセトアミドアミノエチル)−アミノ]−エチルエステルの合成例を示せば、2−(アミノエチルアミノ)エタノールと無水酢酸を反応させてN−{2−[アセチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}アセトアミドを合成する。
【0039】
次に、得られたN−{2−[アセチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}アセトアミドのヒドロキシ部分を三臭化リンで臭素化後、チオ尿素でイソチウロニウム塩化する。次いでアンモニア水等の塩基で加水分解してN−{2−[アセチル−(2−メルカプトエチル)アミノ]エチル}アセトアミドを合成する。
【0040】
次いで、チオール部にクロロプロピオニルクロライドを反応させた後、トリエチルアミン等の塩基で脱塩酸反応を行い、チオアクリル酸S−{2−[アセチル−(2−アセトアミドアミノエチル)−アミノ]−エチルエステルを合成するこができる。
【0041】
一般式(1)で表される化合物の中には、極めて水に対する溶解性の大きな化合物が存在する。そのような化合物としては、メタクリル酸2−[アセチル−(2−アセトアミドエチル)−アミノ]−エチルエステルが例示できるが、水に対して大きな溶解性を示す一般式(1)で表される化合物は、水性塗料材料等の水を溶媒として用いる材料に用いることができる。
【0042】
一般式(1)で表される化合物は分子内に(メタ)アクリレート基を有するため、一般式(1)で表される化合物は単独で用いて重合させることができるが、(メタ)アクリレート基と反応して有機重合体を与える官能基を有する反応性化合物を併用して重合させることもできる。
【0043】
(メタ)アクリレート基と反応して有機重合体を与える官能基を有する反応性化合物としては、炭素−炭素二重結合を少なくとも一つ以上有する化合物、(チオ)エポキシ化合物、メルカプト化合物、アミノ化合物等が挙げられる。これらの中でもポットライフの面からは炭素−炭素2重結合を少なくとも一つ以上有する化合物が望ましい。また、ガラス・金属等への塗装時に一般的に必要とされる接着性を向上させたい場合はエポキシ化合物が好ましく用いられる。
【0044】
反応性化合物について、代表的な化合物を例示するならば、スチレン、イソプロペニルベンゼン、ジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン、ビス{(メタ)アクリロイルオキシ}−ベンゼン、ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}−ベンゼン、2,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ−エチルオキシ−エチルオキシ−フェニル}−プロパン、2,2−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ−エチルオキシ−フェニル}−プロパン等の芳香族不飽和化合物類、エチレングリコールジアリルカーボネート、ジエチレングリコールジアリルカーボネート、グリシジルメタクリレート、イソシアナトエチルメタクリレート、3−イソプロペニル−α,α−ジメチル−ベンジルイソシアナート、ビニルアセテート、ビニルアルコール、アリルアルコール、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}−シクロヘキサン、ビス{(メタ)アクリロイルオキシメチル}−トリシクロ [5.2.1.0.26]デカン、トリメチロールプロパントリス{(メタ)アクリレート}、N,N’,N’’−トリス(アリル)−イソシアヌレート、N,N’,N’’−トリス{(メタ)アクリロイルオキシ−エチル}−イソシアヌレート等の脂肪族不飽和化合物類、N−ビニル−オキサゾリドン、N−アリル−オキサゾリドン、N−アリルオキシカルボニル−オキサゾリドン、N−(メタ)アクリロイル−オキサゾリドン、N−アリルオキシカルボニルオキシエチル−オキサゾリドン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−オキサゾリドン等のオキサゾリドン系不飽和化合物類、N−ビニル−ピロリドン、N−アリル−ピロリドン、N−アリルオキシカルボニル−ピロリドン、N−(メタ)アクリロイル−ピロリドン、N−アリルオキシカルボニルオキシエチル−ピロリドン、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−ピロリドン等のピロリドン系不飽和化合物類、N−ビニル−N−メチル−アセトアミド、N−アリル−N−メチル−アセトアミド、N−アリルオキシカルボニル−N−メチル−アセトアミド、N−(メタ)アクリロイル−N−メチル−アセトアミド、N−アリルオキシカルボニルオキシエチル−N−メチル−アセトアミド、N−(メタ)アクリロイルオキシエチル−N−メチル−アセトアミド、N,N−ジメチル−(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル−(メタ)ビニルアミド、N,N−ジメチル−(メタ)アリルアミド、N,N−ジメチル−(メタ)アリルオキシカルボニルアミド等のアミド系不飽和化合物類、ジビニルスルホン、ジアリルスルホン等のスルホン系不飽和化合物類、N,N’−ジメチル−N,N’−ジビニル尿素、N,N’−ジメチル−N,N’−ジアリル尿素等の尿素系不飽和化合物類、N−メチル−N’−ビニル−エチレン尿素、N−メトキシエチル−N’−ビニル−エチレン尿素、N,N’−ジビニル−エチレン尿素、N−メチル−N’−アリル−エチレン尿素、N−メトキシエチル−N’−アリル−エチレン尿素、N,N’−ジアリル−エチレン尿素、、 N−アリルオキシカルボニル−N’−メチル−エチレン尿素、 N,N’−ビス(アリルオキシカルボニル)−エチレン尿素、N,N’−ビス(2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシ−プロピル)−エチレン尿素、N,N’−ビス{6−(N−メチル−イミダゾリジノニル−N’−)−2−(メタクリロイルオキシ)−4−チアヘキシル}−エチレン尿素、N−メタクリロイルオキシ−N’−メチル−エチレン尿素、N−(アクリロイルオキシ−エチル)−N’−メチル−エチレン尿素、N−(メタクリロイルオキシ−エチル)−N’−メチル−エチレン尿素、N−(グリシジル)−N’−メチル−エチレン尿素、N−(アクリロイルオキシ−エチル)−N’−メトキシエチル−エチレン尿素、N−(メタクリロイルオキシ−エチル)−N’−メトキシエチル−エチレン尿素、N−(グリシジル−オキシ−エチル)−N’−メトキシエチル−エチレン尿素、N−(アクリロイルチオ−エチル)−N’−メトキシエチル−エチレン尿素、N−(アリルオキシカルボニルチオ−エチル)−N’−メトキシエチル−エチレン尿素、N,N’−ビス(アクリロイルオキシ−エチル)−エチレン尿素、N,N’−ビス(メタクリロイルオキシ−エチル)−エチレン尿素、N,N’−ビス(アリルオキシカルボニルオキシ−エチル)−エチレン尿素等のエチレン尿素系不飽和化合物類、N−(グリシジル)−N’−メチル−エチレン尿素、N,N’−ビス(グリシジル−オキシ−エチル)−エチレン尿素、N,N’−ビス(グリシジル−チオ−エチル)−エチレン尿素、N,N’−ビス(チオグリシジル−チオ−エチル)−エチレン尿素等のエチレン尿素系エポキシまたはチオエポキシ合物類が挙げられるが、本発明がこれらの例示化合物のみに限定されるものではない。
【0045】
上述の反応性化合物は、有機重合体を得るに際して、1種または2種以上の化合物を用いることができる。
【0046】
一般式(1)で表される化合物及び上述の反応性化合物を用いて得られる重合性組成物を重合させることにより、アセトアミド基を有する有機重合体及び該有機重合体からなる成形体を得ることができる。
【0047】
一般式(1)で表される化合物を含有する重合性組成物において、一般式(1)で表される化合物と上述の反応性化合物を併用する場合、該重合性組成物中のこれら化合物の組成比は、特に制限を設けるものではなく、得られる有機重合体に要求する性質に応じて決定することができる。例えば、一般式(1)で表される化合物とそれ以外の反応性化合物の組成比を、重量比で9:1〜1:1の範囲とすることで水接触角30°以下の有機重合体を得ることができる。
【0048】
一般式(1)で表される化合物を含有する重合性組成物の重合方法としては、一般的な重合方法を用いることができ、例えば、溶液重合、溶融重合等を用いることができる。
【0049】
重合方式は、熱重合、放射線重合が代表的で、目的に応じて、適時選択される。重合方式は、それぞれの方式を単独で行うことができるが、熱重合と放射線重合を組み合わせて行うことも可能である。
【0050】
重合方式として、例えば、大型の成形物の場合は熱重合が選択され易く、成形物が小型で短時間に製造したい場合は放射線重合が選択される傾向にある。外壁塗装等に代表されるような超大型塗装の場合は、太陽光を用いた放射線重合が選択され易く、比較的小型の塗装等には熱重合と放射線重合が適時選択される傾向にある。
【0051】
熱重合は、通常、本発明の一般式(1)で表される化合物または該化合物を含む重合性組成物を加熱することによって行われる。
【0052】
加熱温度は、通常、室温または重合性組成物の溶融温度以上から、目的とする有機重合体のTg以上点または凡そ300℃以下の範囲で行われるが、重合の進行にあわせて室温付近から徐々に昇温していってもよい。
【0053】
通常、熱重合を行う場合は、必要に応じて、ラジカル触媒、アニオン触媒、カチオン触媒等の熱重合触媒が加えられる。
【0054】
ラジカル触媒としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、α−クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、ジクミルパーオキサイド、1,1−ジ−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルクミルパーオキサイド等が挙げられる。
【0055】
アニオン触媒としては、例えば、テトラブチルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムヒドロキシド、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピロリドン、ピペラジン、トリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン、トリエタノールアミン、メチルジエタノールアミン、トリイソプロパノールアミン、4,4’−ジメチルアミノベンゾフェノン、2−ジメチルアミノエチル安息香酸、ジメチルアミノ安息香酸エチル、ジメチルアミノ安息香酸イソアミル、ジメチルアミノ安息香酸(n−ブトキシ)エチル、2−ジメチルアミノエチル安息香酸イソアミル、2−ジメチルアミノエチル安息香酸−2−エチルヘキシル、酢酸ナトリウム、燐酸カリウム、ナトリウムメトキシド等が挙げられる。
【0056】
カチオン重合触媒としては、例えば、硫酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、燐酸、酢酸、プロピオン酸、ジブチル錫ジオキサイド、ジメチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジクロライド、ジブチル錫ジラウレート、テトラブチル錫、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体、テトラエトキシチタン、チタンオキサイド、酸化アルミ、フッ化アルミ等が挙げられる。
【0057】
これらの熱重合触媒の添加量は、一般式(1)で表される化合物及びそれを含む組成物の種類によって大きく異なるため特に限定できないが、それぞれ独立して、一般式(1)で表される化合物または該化合物を含む重合性組成物に対して凡そ0.0001〜10wt%の範囲が好ましく、0.001〜5wt%の範囲であればさらに好ましい。
【0058】
放射線重合の場合、熱重合と比較して、化合物の種類・数等が限定されるが、重合そのものは極めて早く、場合によっては僅か数秒で終了する。また、太陽光等による簡便で広範囲な重合も可能で、工業的にも極めて価値の高い重合方法と言える。
【0059】
放射線としては、400〜800nmの可視光、400nm以下の紫外線、及び電子線が挙げられ、通常、装置が高価な電子線よりも、比較的に安価な紫外線または可視光線が好ましく用いられる。
【0060】
但し、紫外線または可視光線が透過しない場合等には、電子線が極めて効果的である。
【0061】
電子線重合の場合は、重合触媒を必要としない場合もあるが、問題のない範囲で光重合触媒を加えてもよい。
【0062】
例えば、紫外線を用いて重合する場合、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、パルスキセノンランプ、紫外線レーザー、無電極放電ランプ等の光源が好ましく用いられる。
【0063】
また重合触媒は、光重合触媒以外に、上記の熱重合で用いられるラジカル触媒、アニオン触媒、カチオン触媒等を併用してもよい。
【0064】
光重合触媒としては、光ラジカル発生剤、光アニオン発生剤、光カチオン発生剤等が挙げられるが、光ラジカル発生剤、光カチオン発生剤が好ましく用いられる。
【0065】
光ラジカル発生剤としては、例えば、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルホリルプロパン−1、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アリルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド−3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、チオキサンソン、2−クロロチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4−ジクロロチオキサンソン、2,4−ジメチルチオキサンソン、2,4−ジエチルチオキサンソン、2,4−ジイソプロピルチオキサンソン、1−フェニル1,2−プロパンジオン−2(O−エトキシカルボニル)オキシム、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ジベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、ジベンズスベロン、2−エチルアンスラキノン、4’,4’’−ジエチルイソフタロキノン、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン等が挙げられる。
【0066】
光カチオン発生剤としては、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、ブレンステッド酸のオニウム塩又は鉄芳香族化合物塩等が挙げられるが、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、ブレンステッド酸の鉄芳香族化合物塩が好ましく用いられる場合が多い。
【0067】
芳香族スルホニウム塩としては、例えば、トリフェニルスルホニウム四フッ化ホウ素塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロフォスホニウム塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアレセニウム塩、トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモニウム塩、ジフェニルヨードニウム四フッ化ホウ素塩、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロフォスホニウム塩、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアレセニウム塩、ジフェニルヨードニウムヘキサフルオロアンチモニウム塩等が挙げられる。また、フリーラジカルも発生する芳香族スルホニウム塩の改良型として市販されている商品名「Cyracure UVI−6974」(UCC)、「Cyracure UVI−6990」(UCC)、「オプトマー SP150」(旭電化工業)、「オプトマー SP170」(旭電化工業)等も挙げられる。
【0068】
ブレンステッド酸の鉄芳香族化合物塩としては、商品名「CG24−061」(Ciba Geigy)が挙げられる。
【0069】
これらの光重合触媒の添加量は、一般式(1)で表される化合物及びそれを含む組成物の種類によって大きく異なるため特に限定できないが、それぞれ独立して、一般式(1)で表される化合物または該化合物を含む重合性組成物に対して凡そ0.0001〜10wt%の範囲が好ましく、0.001〜5wt%の範囲であればさらに好ましい。
【0070】
一方、例えば、光重合触媒と熱重合触媒を併用した可視光重合に於いて、所望の重合速度が得られない場合、カンファーキノン等の光増感剤を加えると効果的な場合がある。
【0071】
一般式(1)で表される化合物を含む重合性組成物を用いて、種々の形状の鋳型内で重合させることにより種々の形状の成形体を得ることができる。また、該重合性組成物を用いた塗料を塗装対象物の表面に塗布し、重合させて対象物の表面を塗装膜で被覆することができる。
【0072】
一般式(1)で表される化合物を含む重合性組成物を重合して得られる有機重合体のなかには、公知の有機重合体よりも親水性が高い、即ち、水接触角が小さい有機重合体が得られるものがあることが明らかとなった。例えば、一般式(1)で表される化合物を用いることにより、水接触角が30°以下の極めて高い親水性を有する有機重合体を得ることができる。
【0073】
本発明により得られる有機重合体のなかでも、水接触角が小さい有機重合体は、公知の親水性を有する有機重合体が使用されている親水性材料への適用が期待できる。
【0074】
本発明により得られる有機重合体が有する親水性が高く水に濡れ易いという性質を利用することで、表面に付着して汚れの原因となる水不溶成分、外気疎水性物質、自動車及び工場排気ガス等によるコークス成分、皮脂、蛋白質等の親油性汚染物質等を降雨、散水等によって汚染物質を浮き上がらせて脱離させる(セルフクリーニング)機能、高湿度条件下での表面における水滴の形成、曇りの発生、結露を抑制する機能を建物の外壁、部屋の内壁・内装、自動車の外装・内装に付与したり、液滴形成及び汚染物質付着による熱交換効率低下を抑制する機能を冷却フィンの表面に付与することが期待できる。
【0075】
このような機能が求められる材料としては、防汚染材料、防曇り材料、結露防止材料の他に、例えば、眼鏡レンズ、コンタクトレンズ、カメラレンズ、ピップアップレンズ、透明フィルム、有機ガラス等の光学材料、脱VOC化を目指した水性塗装材料または粉体塗装材料、さらに具体的に例示すれば、砂漠緑地化または一般的な植物の成長促進等に用いられる保水材料、廃水(液)吸収材料、船底塗装材料、ガーゼ、救急絆創膏、オムツ等の体液吸収材、シップ等の外用貼付剤、芳香剤等の薬剤含有粘着材料、保冷剤用ゲル材料、道路凍結防止材料、コンクリート添加材料、(光)接着剤用材料、テープ用材料、光硬化歯科材料、ディスプレイ隔壁用材料、整髪剤添加剤、シャンプー・リンス・コンディショナー・ボディー洗浄剤等の界面活性剤用添加材料、界面活性剤、(光硬化)インク、印刷凸版用材料、インクジェット用添加材料、インクジェット用シート・コピー用紙用添加剤、(カラー)トナー用材料、磁気ディスク・磁気テープ用バインンダー、フォトレジスト用材料、フィルムレジスト用材料、超伝導材料マトリックス用材料、血液保存容器、プラスチック成形品用材料等が挙げられる。
【0076】
なお、一般式(1)で表される化合物を含む重合性組成物には、所望する物性、特性、目的及び用途等に応じて、鎖延長剤、架橋密度向上剤、硬化剤、触媒、助触媒、重合触媒、光増感剤、遅延剤、重合防止剤、紫外線吸収剤、安定剤、色素、塗料、顔料、染料、インク、感光剤、発光剤、香料、殺菌剤、バインダー、フィラー、ポリマー、充填剤、ガラス、金属、金属酸化物、有機金属、塩、増量剤、離型剤、界面活性剤、発泡剤、炭酸ガス、空気、不活性ガス、水、溶剤等の有機・無機化合物を添加することもできる。
【0077】
前述の添加剤として、例えば、硫黄原子を有する重合性化合物を共重合成分として加えることによって、高い屈折率を付与したり、(メタ)アクリル酸等の重合性活性水素成分を配合することによってさらに高い密着性等を付与したり、銀、リチウム等の金属、または(メタ)アクリル酸アルカリ金属塩等の有機金属塩、またはヨウ素及びヨードニウム塩等を加えることによって、透明性は損なわれる場合があるものの、殺菌・抗菌性を付与したりする等、本発明の有機重合体の性質を大幅に変化させたり、新たな機能を付与したりすることも可能である。
【0078】
【実施例】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明がこれら実施例のみに限定されるものではない。ポリマー合成時の一連の操作等は、特に断りがない限り、室温で行った。水接触角の測定は、協和界面科学社製CA−V型を用いて、室温(25℃)で測定し、測定対象材料上の水滴について、任意の5点の測定結果平均値を測定結果とした。
実施例1
N−{2−[アセチル−(2−ヒドロキシエチル)アミノ]エチル}アセトアミド(AHEAA)の合成
反応フラスコに2−(アミノエチルアミノ)エタノール104.2g(1.0モル)を装入し、冷却しながら、無水酢酸255.2g(2.50モル)を25〜35℃で滴下後、昇温し65〜70℃で4時間熟成した。室温まで冷却後、20gの水を添加し過剰の無水酢酸を分解し、40%水酸化ナトリウム水溶液250gで中和した。次いでロータリーエバポレータで水を濃縮して残液をアセトニトリル500ml中に注下した。析出した酢酸ナトリウムの結晶をろ過して、ろ液濃縮した。この残さをシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し無色、透明で高粘性のAHEAA149gを得た。
実施例2
反応フラスコに実施例1で得られたAHEAA95g(0.50モル)とトリエチルアミン53.6g(0.53モル)及びアセトニトリル100mlを仕込み氷冷下,メタクリル酸クロリド55.4g(0.53モル)を5〜15℃で1時間かけて滴下した。10〜20℃で2時間熟成した。反応マスに酢酸エチル200mlを添加した後、濾過し、得られた濾液を減圧濃縮した。残液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、淡黄色高粘度の液体メタクリル酸2−[アセチル−(2−アセチルアミノエチル)−アミノ]−エチルエステル(DACAM)95.4g(純度98% 純換収率=72%)を得た。
【0079】
DACAMの同定データは以下の通りである。
【0080】
1H−NMR → 図1参照
実施例3
反応フラスコに実施例1で得られたAHEAA48g(0.255モル)とトリエチルアミン27.1g(0.268モル)及びアセトニトリル100mlを仕込み氷冷下,アクリル酸クロリド24.3g(0.268モル)を2〜12℃で30分かけて滴下し、5〜15℃で2時間熟成した。反応マスに酢酸エチル200mlを添加した後、濾過し、得られた濾液を減圧濃縮した。残液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、淡黄色高粘度の液体アクリル酸2−[アセチル−(2−アセチルアミノエチル)−アミノ]−エチルエステル(DACAA)41.1g(純度98% 純換収率=65%)を得た。
【0081】
DACAAの同定データは以下の通りである。
【0082】
1H−NMR → 図2参照
参考例1
N,N−ビス{(メタ)アクリロイルオキシ−エチル}−メタンスルホンアミド(SADMと略す)の合成
反応フラスコにメタノール400mlを装入し、温水浴下、内温を50〜60℃に調節しながらメタンスルホニルクロライド310.0g(2.62モル)を1時間以上かけて滴下した後、加熱して還流下(78〜80℃)で3時間保持した。
【0083】
引き続き、加熱還流下(78〜80℃)、N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)アミン262.8g(2.50モル)を1時間かけて滴下し、さらにメタノールを留去しながら1時間加熱(80〜130℃)し、さらに130℃で1時間加熱した。
【0084】
40℃まで冷却後、重合禁止剤として2,6−ジ−t‐ブチル−4−メチル−フェノール0.22gと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−オキシル0.10gを加え、メタクリル酸クロライド565.0g(5.40モル)を内温40〜50℃で3時間かけて滴下し、45℃で3時間保持した。
【0085】
室温まで冷却後、ジクロロエタン1500mlを加え、氷水浴下、K2CO3と10wt%Na2CO3水を徐々に加えて中和(PH試験紙で約7)し、分離した水層を廃棄後、有機層に無水硫酸マグネシウムを加えて脱水した。
【0086】
次に有機層を濾過し、得られた濾液に、再度2,6−ジ−t‐ブチル−4−メチル−フェノール0.40gと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−オキシル0.40gを加えて減圧濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製を行い、得られた精製液にさらにもう一度2,6−ジ−t‐ブチル−4−メチル−フェノール0.4gと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−オキシル0.04gを添加して減圧濃縮を行った。
【0087】
この濃縮残渣を、トルエン・ヘキサン・クロロホルム混合液で再結晶を行い、濾別し、得られた結晶を減圧乾燥して、純度97%のSADMを177.0g得た(純換収率=22%)。
このSADMのDSCによる融点は、85−93℃であった。
実施例4
ポリマーの製造−1
実施例2で合成したDACAM10.0g、とN,N’−ビス(アクリロイルオキシ−エチル)−エチレン尿素10.0gの混合液に、光開始剤として2,2−ジメチル−2−ヒドロキシ−アセトフェノン100mg(0.5wt%)、ラジカル触媒としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート100mg(0.5wt%)、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)を加えて、混合減圧脱泡をい、強度100〜130mW/cm2の紫外線を照射して硬化させ、80〜120℃でアニールを行った。得られた樹脂は透明で、水接触角は28°であった。結果を表1に掲載する。
実施例5
ポリマーの製造−2
実施例2で合成したDACAM10.0gと参考例1のSADM10.0gの混合液に水3.0gを加え、ラジカル触媒としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート60mg(0.3wt%)及びt−ブチルパーオキシ−3,5,5,−トリメチルヘキサノエート60mg(0.3wt%)を添加して、35〜40℃に加温して溶解した。次いで50℃で3時間、80℃で60時間加熱して重合を行い、120℃で4時間アニールを行った。得られた樹脂は透明で、水接触角は12°であった。結果を表1に掲載する。
実施例6
ポリマーの製造−3
実施例2で合成したDACAM11.0gと参考例1のSADM2.0gの混合液に水3.3gを加え、ラジカル触媒としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート40mg(0.3wt%)及びt−ブチルパーオキシ−3,5,5,−トリメチルヘキサノエート40mg(0.3wt%)を添加して、35〜40℃に加温して溶解した。次いで50℃で3時間、80℃で60時間加熱して重合を行い、120℃で4時間アニールを行った。得られた樹脂は透明で、水接触角は10°であった。結果を表1に掲載する。
実施例7
ポリマーの製造−4
実施例2で合成したDACAM18.0g、とエチレングリコールジメタクリレート2.0gの混合液に、ラジカル触媒としてt−ブチルパーオクトエート100mg(0.5wt%)t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート200mg(1.0wt%)、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)りん酸40mg(0.2wt%)を加えて、混合減圧脱泡を行い、40〜110℃まで10時間以上かけて昇温して硬化させ、110℃でアニールを行った。得られた樹脂は透明で、水接触角は7°であった。結果を表1に掲載する。
実施例8
ポリマーの製造−5
実施例2で合成したDACAM18.0gとエポキシ化合物であるEP−4080(旭電化製)2.0gの混合液に、光開始剤として2,2−ジメチル−2−ヒドロキシ−アセトフェノン200mg(1.0wt%)、光カチオン発生剤として、4,4´−ビス[ジ(β−ヒドロキシエトキシ)フェニルスルフォニオ]フェニルスルフィド−ビス−ヘキサフルオロアンチモネート100mg(0.5wt%)、ラジカル触媒としてt−ブチルパーオクトエート200mg(1.0wt%)、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)りん酸40mg(0.2wt%)を加えて、混合減圧脱泡を行った。この混合液を直径50mmの円形ガラス板2枚に塗り、1枚はそのまま、もう1枚は同じガラス板を混合液を塗った面に乗せて、強度100〜130mW/cm2の紫外線を照射して硬化させ、100℃〜120℃でアニールを行った。得られた樹脂は透明で、水接触角は29°であった。結果を表1に掲載する。また、2枚のガラス板を貼り合わせた方は密着力が強く、加熱・冷却(80℃〜0℃)を繰り返した後に、物理的に剥離を試みたが剥離することできなかった。実施例9
ポリマーの製造−6
離型剤の添加量を1wt%にした以外は実施例8と同様に行った。得られた樹脂の接触角は28°であった。また、2枚のガラス板を貼り合わせた方は加熱・冷却(80℃〜0℃)を繰り返しても引き離すことができなかった。更に液体窒素中に投入し、取り出したところガラス板は細かく破損したが、樹脂とガラスは離型されず、この樹脂がガラスへの密着性が非常に高いことが判った。
比較例1〜4
市販のスライドガラスと汎用樹脂の接触角を測定した。結果を表−1に掲載する。
比較例5〜7
実施例4と同様にして重合を行った。得られた樹脂の物性を表−1に掲載する。
【0088】
【表1】
比較例8
アクリル酸を、参考例1の条件で樹脂化を試みたところ、重合はしたが、得られた樹脂は無数のヒビ・割れがあり、発泡していた。接触角は測定できなかった。
【0089】
【発明の効果】
本発明により、分子内にアセトアミド基及びアクリロイル基またはメタクリロイル基を有する新規化合物を提供することができる。さらに、該新規化合物を含む重合性組成物とし、該重合性組成物を重合することにより親水性を有する新規な有機重合体、該有機重合体からなる成形体及び膜を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2で得られたメタクリル酸2−[アセチル−(2−アセチルアミノエチル)−アミノ]−エチルエステル(DACAM)の1H−NMRチャートである。
【図2】実施例3で得られたアクリル酸2−[アセチル−(2−アセチルアミノエチル)−アミノ]−エチルエステル(DACAA)の1H−NMRチャートである。
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