JP4731839B2 - 新規な(メタ)アクリレート - Google Patents

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Description

本発明は、新規な(メタ)アクリレートに関し、更に詳しくは、分子内に1個以上のチオエーテル結合と1個以上の水酸基と1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物、該化合物又は該化合物を含む組成物を重合して得られる新規な重合体、該重合体からなる親水性材料、及び該親水性材料からなる防汚材料、防曇材料、帯電防止材料に関する。
外壁等に付着した汚れ(外気疎水性物質等)を降雨及び散水等によって浮き上がらせて効率的に除去するセルフクリーニング性(防汚性)を有する親水化剤(非特許文献1、非特許文献2、)及び防曇性を有する親水化剤が注目されている(非特許文献3)。
親水化剤として有用な親水性を有する樹脂としては、例えば、ポリビニルアルコールのような分子内に多数の水酸基が結合する樹脂が数多く知られている。これらの親水性を有する樹脂はその化学構造の相違により異なる特性を示すため、それぞれの樹脂の特性に適した製品開発が行われている。
高分子,44(5),307頁 未来材料,2(2),36−41頁 東亜合成研究年報、TREND 1999年 2月号,39〜44頁
親水化剤として有用な親水性を有する樹脂であるポリビニルアルコールは、モノマーであるビニルアルコールの重合反応性が低いため、通常、先ずビニルアセテートを重合してポリビニルアセテートを得、次いで加水分解して目的とするポリビニルアルコールが製造される。このように重合反応性が低いモノマーは、共重合による架橋反応性も低い為、特別な工夫が必要だったり、線状構造又は分子間の架橋度合いが低い架橋構造の親水性を有する樹脂となり易く、水に対する溶解性が高いか又は水に溶解しないが水を吸収してゲル状になり易(やす)いため、セルフクリーニング性及び防曇性が要求される材料として使用するには充分とはいえない。
本発明は、重合反応性が高く共重合により容易に架橋化が可能で、得られた重合体が高い親水性を有する事によって、カーボンブラックのような燃焼生成物や排気ガス中に含まれる油分等の汚染物質が付着した際にも、表面を自己浄化(セルフクリーニング)し、もしくは容易に清掃することの可能な防汚材料、防曇材料、並びに帯電防止材料として有用な化合物および該化合物の重合体を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、分子内に1個以上のチオエーテル結合と1個以上の水酸基と1個以上の(メタ)アクリロイル基を有する化合物が、高い重合反応性を有し容易に共重合が可能で、得られる共重合体が高親水性を示す事で、防汚材料、防曇材料、及び帯電防止材料として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(1)
Figure 0004731839
[式中、R1、R2、R3は独立して水素原子またはメチル基を表す。k、lは0〜5の整数を表す。Rは一般式(2)
Figure 0004731839
(式中、X1はOまたはSを表し、X2はOまたはSを表す。4〜R9 のそれぞれは、独立して水素原子、メチル基、エチル基、水酸基、ヒドロキシメチル基もしくはヒドロキシエチル基を表すか、またはR 4 〜R 9 のうちのひとつが、O*、CH2O*もしくはCH2CH2O*を表す。a、b、c、d、Eは独立して0〜5の整数を表す。なお、*(結合手)は、一般式(1)中のRに結合している一般式(3)
Figure 0004731839
(式中、Rは水素原子またはメチル基を表す。)
で表される基、または、一般式(4)
Figure 0004731839
(式中、R2、R3は独立して水素原子またはメチル基を表し、k、lは独立して0〜5の整数を表わす。)
で表される基と結合する結合手を表す。)で表される基である。
で表される化合物。
[2] [1]記載の化合物を含む組成物を重合して得られる重合体または重合体組成物、
[3] [2]記載の重合体または重合体組成物からなる親水性材料、
[4] [3] 記載の親水性材料からなる防汚材料、
[5] [3] 記載の親水性材料からなる防曇材料、
[6] [3] 記載の親水性材料からなる帯電防止材料、
に関するものである。
本発明によれば、高親水性で粘着性が小さく、表面を自己浄化(セルフクリーニング)し、もしくは容易に清掃することの可能な防汚材料、防曇材料、及び帯電防止材料を得ることができる。
一般式(1)において、R1、R2、R3は独立して水素原子またはメチル基を表し、k、lは独立して0〜5の整数を表す。
一般式(1)中のRは、一般式(2)または一般式(5)から選ばれる何れか1種を表す。
一般式(2)において、XはOまたはSを表し、XはO、S、またはNHを表す。R〜Rは独立して水素原子、メチル基、エチル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、O*、CHO*、CHCHO*を表し、a、b、c、d、Eは独立して0〜5の整数を表す。
一般式(5)において、X、Xは独立してO、SまたはNHを表し、f、g、h、i、o、p、q、r、J、Zは独立して0〜5の整数を表し、CyはO、S、CH、C(CH、OCHO、
Figure 0004731839
から任意に選ばれる1種を表し、R10〜R21は独立して水素原子、メチル基、エチル基、水酸基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、O*、CHO*、CHCHO*を表す。
一般式(2)および一般式(5)における「*(結合手)」は、一般式(1)中のRに結合している一般式(3)で表される基、または、一般式(4)で表される基と結合する結合手を表す。
一般式(3)におけるRは、水素原子またはメチル基を表す。
一般式(4)におけるR、Rは、独立して水素原子またはメチル基を表し、k、lは独立して0〜5の整数を表す。
一般式(1)で表される化合物は、公知の反応を利用して容易に合成することができる。
例えば、市販の1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン等のポリ(メタ)アクリレート化合物に対して、市販のメルカプトエタノール等のメルカプト(ポリ)アルコール化合物をマイケル付加反応させることにより、1−メタクリロイルオキシ−2,10,11−トリヒドロキシ−4−オキサ−8−チア−ウンデカン−5−オン等の一般式(1)で表される化合物を合成することができる。
前記のポリ(メタ)アクリレート化合物及びメルカプト(ポリ)アルコール化合物は、公知の反応を利用して合成することもできる。
例えば、ポリ(メタ)アクリレート化合物は、対応するポリオールに(メタ)アクリル酸ハライド及び無水(メタ)アクリル酸等を反応させることによって合成することができる。
また、メルカプト(ポリ)アルコール化合物は、対応するポリオール、ハロゲン化ポリオール、または炭素炭素二重結合を有するアルコール類等を一般的なチア化法(イソチウロニウム塩化法、ブンテ塩法、水硫化金属塩法、硫化水素付加法等)でメルカプト基を導入することにより合成することができる。
一般式(1)で表される化合物は単独で重合させこともできるが、一般式(1)で表される化合物以外の重合性化合物と共重合させることもできる。
一般式(1)で表される化合物以外の重合性化合物としては、例えば、3−メタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−1−アクリロイルオキシ−プロパン、1,3−ジメタクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−プロパン、2,6,10−トリヒドロキシ−4,8−ジオキサウンデカン−1,11−ジアクリレート、ペンタエリスリトール−トリアクリレート、ペンタエリスリトール−テトラアクリレート、ジペンタエリスリトール−ヘキサアクリレート、2−ヒドロキシエチル−メタクリレート、2−ヒドロキシエチル−アクリレート、メタクリル酸、アクリル酸、サイクロマーP(商品名、ダイセル化学工業)、ヒドロキシメチル−アクリルアミド、ビス(アクリロイルアミノ)メタン、1,2−ビス(アクリロイルチオ)エタン、1,5−ビス(アクリロイルチオ)−3−チアペンタン等の一般式(1)で表される化合物以外の炭素−炭素二重結合を有する化合物、
ヘキサメチレンジイソシアナート、ビス(イソシアナトメチル)−ノルボルナン、キシリレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、(メタ)アクリロイルオキシエチルイソシアナート、(メタ)アクリロイルオキシイソシアナート等のイソシアナト基を有する化合物、
旭化成エポキシ(株)・商品名「PY−306」、「PY−307」、「0163」、「MY−702」、「MY−702」、「CY−175」、「CY−177」、「CY−179」、「PT−810」、三井化学(株)・商品名「R1740」、「R1731」、東都化成(株)・商品名「YD−171」、「YH−300」、「ST−3000」、住友化学(株)・商品名「ELM−120」等のエポキシ基を有する化合物が挙げられる。
一般式(1)で表される該化合物を含む組成物を重合することにより重合体が得られる。
一般式(1)で表される化合物を含む組成物が前記の重合性化合物を含む場合、一般式(1)で表される化合物と前記の重合性化合物を含む組成物中の各化合物の混合比は、特に制限されない。本発明の化合物及び該化合物を含む組成物中の各化合物の混合比は、これを共重合して得られる共重合体に要求する特性に応じて適宜決定することができる。
例えば、1−メタクリロイルオキシ−2,10,11−トリヒドロキシ−4−オキサ−8−チア−ウンデカン−5−オンと1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパンを重量比に換算して6:4の組成物で重合させることにより、水接触角が32°の共重合体を得ることができる。
一般式(1)で表される化合物を含む組成物を重合する方法に制限はなく、公知の方法を使用できる。通常、熱又は放射線用いて重合反応を行うが、両者を併用することもできる。
前記組成物の重合反応は大気下で行うこともできるが、窒素等の不活性ガス雰囲気下で行うのが重合時間を短縮させる点で好ましい場合がある。また重合に際しては、通常、重合速度を向上させる目的で前記組成物に公知の重合開始剤を添加することができる。
例えば、熱を用いて前記組成物を重合させる場合、有機過酸化物等のラジカル発生剤、ウレタン触媒、及びカチオン(またはアニオン)重合触媒を加え、室温から300℃以下の範囲で加熱する。
前記組成物を放射線を用いて重合させる場合、用いる放射線としては、波長領域が0.0001〜800nm範囲のエネルギー線であれば特に限定はされないが、α線、β線、γ線、X線、可視光、紫外線、電子線等が挙げられる。用いる放射線は、前記組成物中に含まれる化合物に応じて適宜選択することができるが、波長領域が400〜800nmの範囲の可視光、50〜400nmの範囲の紫外線および0.01〜0.002nmの範囲の電子線が、取扱いが容易で一般的に普及しているので好ましい。重合反応に高いエネルギーが必要な場合等には、装置は高価だが電子線が用いられる場合が多い。
また、前記組成物を電子線で硬化させる場合、通常、重合開始剤は必要としない。
前記の組成物を紫外線で重合させる場合、光カチオン重合開始剤、及び光ラジカル重合開始剤等の公知の光重合開始剤が用いられる。
これら光重合開始剤の使用量は、重合して得られる本発明の重合体に対して、0.1〜20wt%の範囲が好ましく、0.5〜10wt%の範囲であればより好ましく、1〜5wt%の範囲であればさらに好ましい。
また、紫外線を用いて前記組成物をラジカル重合させる場合、酸素による重合阻害を抑制する目的で、開始剤の他に重合促進剤を加えてもよい。
重合促進剤としては、例えば、N,N−二置換アミノ基を有する化合物、メルカプト基を有する化合物、本発明の化合物以外のチオエーテル構造を有する化合物等が挙げられ、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
重合促進剤の使用量は、重合して得られる重合体に対して、0.5〜20wt%の範囲が好ましく、1〜10wt%の範囲であればさらに好ましい。
前記組成物を重合するに際しては、必要に応じて溶媒を使用することができる。
好ましく用いられる溶媒としては、例えば、水、メタノール等の低級アルコール、水と低級アルコールの混合物等の極性溶媒が挙げられる。
溶媒の使用量は特に制限はなく、経済性等を考慮して適宜その使用量を決定することができる。
前記組成物を種々の形状の鋳型内で重合させることにより、種々の形状の成型体を得ることができる。
前記組成物を用いてフィルムを作成し、このフィルムを対象物の表面に貼付することもできる。
また、前記組成物を基材表面に塗布した後、重合させて基材表面にフィルム状の膜を形成することもできる。基材表面には必要に応じてコロナ処理等の表面処理を施すこともできる。
前記組成物を重合して得られる重合体は、親水性を有するため、親水性材料として用いることができる。本発明の共重合体のなかでも、水接触角が10〜50度である重合体は特にセルフクリーニング性を必要とする防汚材料に用いることができる。また、水接触角が10〜20度である重合体は防曇性を必要とする防曇材料に用いることができる。さらに表面抵抗が小さくなり易く、帯電防止材料に用いることもできる。
例えば、防汚材料、防曇材料、及び帯電防止材料としては、建築材料、建築材料の被覆材料、家具材料、家具材料の被覆材料、熱交換機等の冷却フィン材料、熱交換機等の冷却フィンの被覆材料、眼鏡、コンタクトレンズ、ゴーグル等の光学材料、光学材料の被覆材料、建築物及び車両等の窓材料、窓材料及び鏡材料の被覆材料、水道配管等の土木材料、土木材料の被覆材料、飛行機、船舶の内装材料、飛行機、船舶の内装材料の被覆材料、自動車等の車両材料、車両材料の被覆材料、流し台、食器等の台所用品の材料、台所用品の被覆材、風呂場材料及びその被覆材料、化粧品容器材料及びその被覆材料、照明器具材料及びその被覆材料、電化製品材料及びその被覆材料、パソコン等の電子部品材料、フォトレジスト及びインクジェット記録版等の記録印刷材料、セメント添加剤、繊維処理材料等が挙げられる。
また、前記組成物を重合して得られる重合体は、透明性に優れ、クリアーコート、光学材料、透明建築材料又は透明フィルム等の透明性が要求される用途にも使用できる。
さらに、前記組成物は対象物の表面の塗装に使用する塗料として用いることもできる。また、必要に応じて他の重合性化合物、内部離型剤、紫外線吸収剤、HALS(Hinderd−Amine Light Stabilizer)等の公知の添加剤を添加することもできる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例のみに限定されるものではない。
化合物の合成、組成物の重合、及び生成物の分析等は、特に断りがない限り、大気下の室温で行った。
水接触角の測定は、協和界面科学社製CA−V型を用いて、大気下の室温(25℃)で測定し、測定対象材料上の水滴について、任意5点の測定結果の平均値を記載した。
[実施例1]
(1−メタクリロイルオキシ−2,10,11−トリヒドロキシ−4−オキサ−8−チア−ウンデカン−5−オン(以下MTHUと略す。)の合成)
遮光処理された反応フラスコに1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン214.2g(1.00mol)とN,N−ジメチルアミノエタノール0.3gを装入し、氷水浴下で内温を23〜30℃にコントロールしながら、3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン108.2g(1.00mol)を40分間で滴下し、さらに室温で3時間攪拌し、粗MTHUを得た。
同定は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して行った。
MTHUのH−NMR(CDCl)チャートを図1に、13C−NMR(CDCl)チャートを図2に掲載する。
(MTHUの重合−1)
粗MTHU12.0g(37mmmol)に、1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン8.0g(37mmol)、エサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)0.06g(0.3wt%)、及び内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸0.06g(0.3wt%)を加えて、減圧下で混合脱泡し、組成物を調製した。
この組成物を、樹脂製の粘着テープとガラス板からなるガラスモールドに移液し、強度140mW/cm2の紫外線を照射して硬化させ、次いで100℃で1時間エージングした。冷却後、ガラスモールドから離型させて得られた重合体は、均一かつ透明な成型体であった。表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は32°、表面エンピツ硬度は2H、表面抵抗は2.2×1012Ω(23℃、湿度50±5%RH)であった。
得られた重合体のIRチャートを図3に掲載する。
[防汚性の評価]
(実施例1の重合体のセルフクリーニング試験)
外気疎水性物質の疑似物質として、モーターオイル(新日本石油,API SL 10W−30)80.0gと粉末活性炭(和光純薬,試薬特級)5.0gからなる混合物(以下、「汚染物質」と略記する。)を調製した。この汚染物質を実施例1の成型体と比較としてPMMAシートに各々約2ml滴下し、汚染物質を共重合体及びシートの表面に広げた後、160ml/secのシャワー水(噴出し圧力1.2KRf/cm)を10秒間当て、目視にて汚染状態を判定した。表面に汚染物質の付着がほとんどなくなっていた場合を(〇)、明らかに汚染物質が付着して残っていた場合を(×)、とした。結果を表1に示した。
Figure 0004731839
[実施例2]
(MTHUの重合−2)
ヘキサメチレンジイソシアナート2.3g(14mmol)に、ジメチル錫ジクロライド60mg(0.2wt%)、N,N−ジメチルアミノエタノール80mg(0.3wt%)、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸440mg(1.7wt%)、エサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)60mg(0.2wt%)を加えて良く混合し均一溶液とした後、粗MHTU18.2g(56mmol)を加えて20分間混合攪拌した。
得られた混合液に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート6.0g(46mmol)を加え、減圧下で混合脱泡した。
こうして得られた組成物を、樹脂製の粘着テープとガラス板からなるガラスモールドに移液し、暗所にて一昼夜放置した後、強度140mW/cm2の紫外線を照射して硬化させ、次いで120℃で1時間エージングした。
冷却後、ガラスモールドから離型させて得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は38°であった。
[実施例3]
{1−アクリロイルオキシ−2,6,10,18,19−ヘキサヒドロキシ−4,8,12−トリオキサ−16−チア−ノナデカン−13−オン(以下AHHNと略す。)の合成}
反応フラスコに2,6,10−トリヒドロキシ−4,8−ジオキサウンデカン−1,11−ジアクリレート91.3g(0.20mol)とトリエチルアミノ0.2gを装入し、温水浴下で内温を30〜40℃にコントロールしながら、3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン15.1g(0.14mol)を60分間で滴下し、さらに室温で60分間攪拌し、AHHNを含む反応液を得た。
(AHHNの重合)
1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン3.0g(14mmol)に、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸440mg(1.7wt%)、エサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)60mg(0.2wt%)を加えて良く混合し均一溶液とした後、得られたAHHNを含む反応液17.0gを加えて、減圧下で混合脱泡した。
こうして得られた組成物を、樹脂製の粘着テープとガラス板からなるガラスモールドに移液し、暗所にて一昼夜放置した後、強度140mW/cm2の紫外線を照射して硬化させ、次いで100℃で1時間エージングした。
冷却後、ガラスモールドから離型させて得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は26°であった。
[実施例4]
{1−メタクリロイルオキシ−2,10−ジヒドロキシ−4−オキサ−8−チア−デカン−5−オン(以下HESMと略す。)の合成}
3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパンの代わりに2−メルカプトエタノールを用いて、実施例1と同様に合成を行い、HESMを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、HESMを回収した。HESMのH−NMR(CDCl)チャートを図4に、IRチャートを図5に掲載する。
(HESMの重合)
同定に使用したHESM5.0g(17mmol)と1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン5.0g(14mmol)に、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸20mg(0.2wt%)、エサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)50mg(0.5wt%)を加えて、減圧下で混合脱泡し、実施例1と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は38°であった。
[実施例5]
{ビス(アクリロイルオキシメチル)−(ヒドロキシメチル)−(8−ヒドロキシ−2−オキサ−6−チア−オクチル−3−オン)−メタン(以下MSDAと略す。)の合成}
ペンタエリスルトールトリアクリレート298.3g(1.00mol)と2−メルカプトエタノール78.1g(1.00mol)を実施例1と同様に反応させて、MSDAを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、MSDAを回収した。MSDAのH−NMR(CDCl)チャートを図6に、IRチャートを図7に掲載する。
(MSDAの重合)
得られたMSDAを含む反応液10.0g(27mmol)に、内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸20mg(0.2wt%)、エサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)50mg(0.5wt%)を加えて、減圧下で混合脱泡し、実施例1と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は37°であった。
[実施例6]
{(アクリロイルオキシメチル)−(ヒドロキシメチル)−ビス(8−ヒドロキシ−2−オキサ−6−チア−オクチル−3−オン)−メタン(以下DSMAと略す。)の合成}
ペンタエリスルトールトリアクリレート298.3g(1.00mol)と2−メルカプトエタノール156.2g(2.00mol)を実施例1と同様に反応させて、DSMAを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、DSMAを回収した。DSMAのH−NMR(DMSO−d)チャートを図8に、IRチャートを図9に掲載する。
(DSMAの重合)
得られたDSMAを含む反応液4.0g(9mmol)と1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン6.0g(28mmol)を、実施例4と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は29°であった。
[実施例7]
{ビス(アクリロイルオキシメチル)−(ヒドロキシメチル)−(8,9−ジヒドロキシ−2−オキサ−6−チア−ノニル−3−オン)−メタン(以下PESDAと略す。)の合成}
ペンタエリスルトールトリアクリレート298.3g(1.00mol)と3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン108.2g(1.00mol)を実施例1と同様に反応させて、PESDAを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、PESDAを回収した。PESDAのH−NMR(CDCl)チャートを図10に、IRチャートを図11に掲載する。
(PESDAの重合)
得られたPESDAを含む反応液8.0g(20mmol)と2−ヒドロキシエチルメタクリレート2.0g(15mmol)を、実施例4と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は27°であった。
[実施例8]
{(アクリロイルオキシメチル)−(ヒドロキシメチル)−ビス(8,9−ジヒドロキシ−2−オキサ−6−チア−ノニル−3−オン)−メタン(以下PESMAと略す。)の合成}
ペンタエリスルトールトリアクリレート298.3g(1.00mol)と3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン216.4g(2.00mol)を実施例1と同様に反応させて、PESMAを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、PESMAを回収した。PESMAのH−NMR(DMSO−d)チャートを図12に、IRチャートを図13に掲載する。
(PESMAの重合−1)
得られたPESMAを含む反応液6.0g(12mmol)と1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン4.0g(19mmol)を、実施例4と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は14°であった。
[実施例9]
(PESMAの重合−2)
得られたPESMAを含む反応液4.0g(8mmol)と1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン6.0g(28mmol)を、実施例4と同様に重合した。得られた重合体は、均一かつ透明な成型体で、表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は18°であった。
[実施例10]
{1−アクリロイルチオ−12,13−ジヒドロキシ−3,6、8−トリチア−トリデカン−7−オン(以下ADTOと略す。)の合成}
(中間体の合成)
反応フラスコにビス(2−メルカプトエチル)スルフィド100g(0.65mol)とクロロホルム200gを装入し、水浴下で内温を28〜38℃にコントロールしながら、β−クロロプロピオン酸クロライド164.6g(1.23mol)を60分間で滴下し、さらに40℃で2時間攪拌し、室温にて一昼夜放置した。
次に、氷水浴下で内温を2〜25℃にコントロールしながら、トリエチルアミン236g(2.33mol)を70分間で滴下し、室温で2時間攪拌し、濾過した。
得られた濾液を純水300mlで3回水洗した後、下層の有機層を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製して、ジ(2−アクリロイルチオ−エチル)スルフィド97.8g(0.37mol、収率57%)を得た。
(ADTOの合成)
得られたジ(2−アクリロイルチオ−エチル)スルフィド52.5g(0.20molと3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン21.6g(0.20mol)を実施例1と同様に反応させて、ADTOを含む反応液を得た。
この反応液をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、ADTOを回収した。ADTOのH−NMR(CDCl)チャートを図14に、IRチャートを図15に掲載する。
[実施例11]
(MTHUを含む組成物の合成と重合)
遮光処理された反応フラスコに1−アクリロイルオキシ−2−ヒドロキシ−3−メタクリロイルオキシ−プロパン200.0g(0.93mol)とN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート0.5g(0.2wt%)を装入し、氷水浴下で内温を24〜30℃にコントロールしながら、3−メルカプト−1,2−ジヒドロキシ−プロパン50.0g(0.46mol)を15分間で滴下し、さらに25〜28℃で20分間攪拌した。
次に、光重合開始剤としてエサキュアーKTO/46(ランベルティー社製)0.5g(0.2wt%)、熱重合開始剤としてt−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート0.25g(0.1wt%)、及び内部離型剤としてビス(5−n−ブトキシ−1,4−ジメチル−3−オキサペンチル)リン酸2.5g(1.0wt%)を加え、減圧下で混合脱泡して組成物を得た。
この組成物を、実施例1と同様に重合したところ、得られた重合体は、均一かつ透明な成型体であった。また成型体表面は手で触っても粘着性がなく、水接触角は30°、表面エンピツ硬度は2Hであった。
本発明の化合物を重合して得られる重合体は、親水性材料、防汚性能、防曇性能、及び帯電防止性能を必要とする材料、例えば、建築材料、光学材料、電化製品の材料もしくは当該材料の被覆材等として、また塗料としても有用である。
MTHUのH−NMRチャートである。 MTHUの13C−NMRチャートである。 実施例1で得られた重合体のIRチャートである。 HESMのH−NMRチャートである。 HESMのIRチャートである。 MSDAのH−NMRチャートである。 MSDAのIRチャートである。 DSMAのH−NMRチャートである。 DSMAのIRチャートである。 PESDAのH−NMRチャートである。 PESDAのIRチャートである。 PESMAのH−NMRチャートである。 PESMAのIRチャートである。 ADTOのH−NMRチャートである。 ADTOのIRチャートである。

Claims (6)

  1. 一般式(1)
    Figure 0004731839
    [式中、R1、R2、R3は独立して水素原子またはメチル基を表す。k、lは0〜5の整数を表す。Rは一般式(2)
    Figure 0004731839
    (式中、X1はOまたはSを表し、X2はOまたはSを表す。4〜R9 のそれぞれは、独立して水素原子、メチル基、エチル基、水酸基、ヒドロキシメチル基もしくはヒドロキシエチル基を表わすか、またはR 4 〜R 9 のうちのひとつが、O*、CH2O*もしくはCH2CH2O*を表す。a、b、c、d、Eは独立して0〜5の整数を表す。なお、*(結合手)は、一般式(1)中のRに結合している一般式(3)
    Figure 0004731839
    (式中、R1は水素原子またはメチル基を表す。)
    で表される基、または、一般式(4)
    Figure 0004731839
    (式中、R2、R3は独立して水素原子またはメチル基を表し、k、lは独立して0〜5の整数を表わす。)
    で表される基と結合する結合手を表す。)で表される基である。]
    で表される化合物。
  2. 請求項1記載の一般式(1)で表される化合物を含む組成物を重合して得られる重合体または重合体組成物。
  3. 請求項2記載の重合体または重合体組成物からなる親水性材料。
  4. 請求項3記載の親水性材料からなる防汚材料。
  5. 請求項3記載の親水性材料からなる防曇材料。
  6. 請求項3記載の親水性材料からなる帯電防止材料。
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