JP2004002084A - ガラス板搬送用支持金具の姿勢調整方法及び装置 - Google Patents

ガラス板搬送用支持金具の姿勢調整方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【目的】ガラス板を加熱により加工する前の段取作業において、ガラス板の支持金具の調整を容易とする。
【構成】加熱炉内で圧縮エアまたはガスによって浮上させたガラス板を、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺に支持金具を当接させることによってガラス板を固定して搬送する方法において、複数の支持金具を一つのグループとし、そのグループの曲げ炉内への搬入方向前方位置で搬送チェーンに設置したタグ又は識別タグを検出後、ピン検出手段によってタグ又は識別タグ位置から設定番目に位置する複数の延長ピンをピン撮像手段によって夫々撮像し、その姿勢角度を予め撮像した基準ピンの姿勢角度と比較して、ズレ量を算出し、延長ピンの曲げ角度補正量表示手段の画面に補正量を表示して、作業者に指示させるようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、曲げ炉内でガラス板を搬送支持する金具の姿勢調整方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車用の窓ガラスなどに使用される湾曲ガラス板は、型枠上に載置された板ガラスを加熱軟化し、自重により垂下させて曲げる自重曲げ方式や、曲げ型を使用して加熱された板ガラスを両面からプレス曲げするプレス曲げ方式、ハースベッドから噴出される高温ガスにより、ガラス板を浮揚移動させながら曲げるガスハース曲げ方式、板ガラスを搬送ロールによって搬送しながら搬送ロールの形状に倣って曲げるローラハース曲げ方式などにより、曲げ成形されており、湾曲ガラス板の大きさ、形状によって適宜使い分けされている。
【0003】
これらのガラス板の曲げ加熱方式のうち、ガスハース曲げ炉と呼ばれる方式は、耐火製のハースベッドの上面に無数の小孔を設け、該小孔より圧縮エアまたはガスを噴出させることによってガラス板を浮上させながら搬送させるものであるが、安定した姿勢で搬送させる為に、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺に支持金具を当接させることによってガラス板を固定して搬送する方式である。
【0004】
前記ガラス板の下端辺を支持する支持金具は、図3に示されるように、ループ状の搬送チェーン3に一定のピッチで取り付けられた延長ピン4の先端に固定されているが、1枚のガラス板を支持するのに通常2〜5個の支持金具5が用いられ、これらを1セットとして複数セットの支持金具が取り付けられている。
【0005】
これらの支持金具の先端部は、浮上しているガラス板の下端辺に当接しているだけであるので、車両用サイドドアガラスのように異形状のガラス板を確実に支持する場合には、支持金具を取り付けるための延長ピンが所望の角度となるように品種替え時に作業者がマニュアル作業によって折り曲げて調整していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
この延長ピンの曲げ角度調整作業は熟練した作業者の経験と勘によって調整され、姿勢角度が数値管理されていなかったため、姿勢調整にバラツキが生じ、これによって曲げ加工されたガラス板の品質安定化に時間を要してしまうという問題があった。
【0007】
また、支持金具の調整不良により曲げ加工したガラス板の品質が許容範囲外となった場合、支持金具の位置角度の再調整が必要となってくるが、ガスハース曲げ炉の場合、搬送チェーンの搬送速度が、他の加熱曲げ方式の搬送速度に比べて非常に速く、また隣接するガラス板との間隔も短いので、曲げ炉のガラス板投入部における開口部において、量産中に再調整が必要となった支持金具を調整する場合には、調整が必要な支持金具の判別と該支持金具の再調整を秒レベルの短時間で行わなければならず、しかもどの程度の調整が必要であるかも明確ではなかった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、曲げ炉内で浮上するガラス板の端縁を支持および搬送させる支持金具の姿勢調整作業を、ベテラン作業者の経験と勘に頼らなくても容易かつ迅速に行うことを目的とする。
【0009】
すなわち、本発明は、曲げ炉内で圧縮エアまたはガスによって浮上させたガラス板を、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺に支持金具を当接させることによってガラス板を固定して搬送する方式において、搬送チェーンのリンク軸部に一定のピッチ毎に延長ピンを介して取り付けた支持金具と、該延長ピンの姿勢を撮像するピン撮像手段と、該延長ピンの姿勢と予め設定した基準姿勢とのズレ量を表示し、延長ピンの曲げ角度の調整を指示するディスプレイ画面からなる表示手段と、からなることを特徴とする支持金具の姿勢調整装置である。
【0010】
あるいは、本発明は、前記ガラス板支持金具の近傍位置で、加熱炉側寄りの搬送チェーンに配置した延長ピンに取り付けた金属製のタグと、搬送チェーンに設けた延長ピンが光軸を横切ってオンオフとなる光電センサーからなるピン検出手段と、前記タグを光電センサーを遮る位置に配置し、光電センサーを遮る時間が延長ピンを遮る時間より長い場合をタグであると判定するタグ検出手段を設けたことを特徴とする上述の支持金具の姿勢調整装置である。
【0011】
あるいはまた、本発明は、前記タグをスリット付きとし、該タグをCCDカメラ等の撮像装置によって撮像し、スリット有の場合をタグと判定するタグ検出手段としたことを特徴とする上述の支持金具の姿勢調整装置である。
【0012】
あるいはまた、本発明は、前記タグを複数の穿孔部によってナンバリング機能を持たせた識別タグとし、前記タグ検出手段を前記識別タグの検出およびナンバリングを撮像する撮像装置としたことを特徴とする上述の支持金具の姿勢調整装置である。
【0013】
あるいはまた、本発明は、上述のタグ又は識別タグを検出後、ピン検出手段によってタグ又は識別タグ位置から設定番目に位置する複数の延長ピンをピン撮像手段によって夫々撮像し、その姿勢角度を予め撮像した基準ピンの姿勢角度と比較して、ズレ量を表示手段の支援画面に表示させ、延長ピンの姿勢角度を支援画面の表示に従って調整し、延長ピンに取り付けた複数の支持金具によって、ガラス板を所望の姿勢で搬入できるようにしたことを特徴とする支持金具の姿勢調整方法である。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明は、ガラス板用曲げ炉、又は強化炉等のガラス板を軟化点近くまで加熱して加工する加熱炉内を、ガラス板を圧縮エアまたはガスで浮上させながら、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺に支持金具を当接させることによってガラス板を固定して搬送する方式において、ガラス板の下端辺に当接する支持金具の姿勢を調整する方法および装置である。
【0015】
図4は、本発明の方法を実施する加熱炉と延長ピンの調整作業部の概略斜視図である。
【0016】
図4に示すような長いトンネル状の加熱炉2内の下部に敷設した図示しないハースベッドの上面に設けた小孔より圧縮エアまたはガスを噴出させてガラス板を浮上させ、図1に示すように、該ガラス板の下端辺に2〜5個の通称フライトと呼ばれる支持金具5、5、・・の先端部を当接させ、エアによって浮上するガラス板1のバランスを保ちながらガラス板を搬送させる。なお、ガラス板の下端辺とは多角形ガラスの下端側コーナーも含む。
【0017】
搬送チェーン3は、加熱炉2内を通過する連続したループ状であり、加熱炉2内の炉壁の片側のみに配置されている。
【0018】
図1、図3に示すように、該支持金具5、5、・・は、複数の外リンク3a、3a、・・と内リンク3b、3b、・・をリンク軸部3c、3c、・・で交互に連結した搬送チェーン3の外リンク3a、3a、・・のリンク軸部3c、3c、・・を延長するように延ばした延長ピン4、4、・・の先端部に取り付け、固定金具7等で固定させる。
【0019】
該延長ピン4、4、・・は搬送チェーン3に一定間隔毎に設けたもので、直径8mm程度のステンレス綱などの耐熱合金製であり、該延長ピン4、4、・・の途中部分を図2に示すように、リンク軸の軸芯方向Aから上下左右等の方向に曲げて、その曲げ角度θを調整することによって、前記支持金具5、5、・・の先端部をガラス板1に当接させる姿勢を調整し、図1に示すように、支持金具5、5、・・をガラス板1の下端辺に当接させることによって、前記ガラス板1を所望の安定した姿勢で支持固定させる。
【0020】
なお、該支持金具5は、支持金具5の凹凸状の先端部をガラス板1の下端辺に当接させガラス板1の水平方向の姿勢を安定させるものであるが、支持金具5をガラス板1の下端辺に当接させただけの場合、ガラス板1がエアによって浮上し、支持金具5より上方レベルまで浮上すると、支持金具5がガラス板1から外れるるため、支持金具5の先端上部よりループ状にした針金製のガラス押さえ材5aをガラス板1の下端縁部に重なるように設け、浮上するガラス板1が支持金具5より上方に浮上しないように規制する。
【0021】
1枚のガラス板1の下端辺に当接させて支持するための複数個の支持金具5、5、・・を一つのグループとする。その支持金具5のグループの近傍位置で、加熱炉側より、すなわち曲げ炉内への搬入方向前方位置で搬送チェーン3に配置した延長ピンにタグ6を配置し、取付ける。
【0022】
前記タグ6は金属プレートなどからなり、タグ6に続いて搬入される複数個の支持金具5、5、・・がタグ6から何本目の延長ピン4に取り付けられているかという位置情報を制御装置内に記憶させておくためのタイミング用として設けられている。
【0023】
前記制御装置とは、シーケンサー、またはコンピュータ等からなり、各種センサーが検出した信号を取り込み、カメラのシャッターのタイミング指令を各種撮像手段に送ったり、CCDカメラ等によって撮像した画像データを画像処理装置によって二値化したデータを受け取り、基準データとの比較結果を表示手段に表示させる制御、および基準データ、設定データ等の記憶を行うものである。
【0024】
タグ6は図7に斜視図で示すように、好ましくは支持金具5と同様に延長ピン4の先端部に取付け、固定金具7等で固定する。
【0025】
搬送チェーン3の搬送移動に追従して移動する前記延長ピンが所定位置に移動してきたか否かを検出するために図1に示すように、前記延長ピン4の上下位置に設置した光電センサー等の検出センサー11などのピン検出手段10によって、延長ピン4の所定位置への到達を検出する。
【0026】
タグ検出手段30は、タグを支持する延長ピンをピン検出手段10によって検出した時点で、CCDカメラ等によって撮像した画像によって、支持金具ではなく、タグであることを認識させる。
【0027】
例えば、図7に示すように、タグ6の一部分に細長のスリット6bを設け、該スリット6bを有している場合をタグ6とし、そうでない場合を支持金具5と判別させ、タグ6と認識した場合は、その検出後、検出センサー11の位置を通過する延長ピン4の本数をカウントし、タグ位置から設定番目に位置する延長ピン4に支持金具5が取付けられているかという制御装置に記憶された設定情報により、支持金具5が所定位置に到達した時点で、図1、図2に示すように、ピン撮像手段20のCCDカメラ21によって、延長ピンの姿勢を延長ピンの軸芯方向から撮像する。
【0028】
前記タグ6において、複数のスリットまたは穿孔部6a、6a、・・の有無を二進法的に組合わせるようにした識別タグ6’とすれば、ナンバリング機能を持たせることができる。これにより、識別タグ6’を撮像するタグ検出手段30によって、前記識別タグ6’を支持金具5ではなく識別タグ6’であると認識できるだけでなく、識別タグ6’に設けられた複数のスリットまたは穿孔部6a、6a、・・の撮像によって識別タグに設けられた固有のナンバーを認識する撮像装置とするナンバリング機能を持たせることが可能となる。
【0029】
延長ピン4に取り付けた識別タグ6’には、図7に一例として示すように、8個の穿孔部6a、6a、・・を設け、該穿孔部6a、6a、・・のそれぞれに対し、穿孔部6aが貫通していない場合を「0」、貫通している場合を「1」として、順番に並べた8ビットで表すと、256通りのナンバーを識別できる。符号6cは、前記ナンバーを10進法の数字で表現したもので、作業者に分かり易くしたものである。
【0030】
該タグ6、または識別タグ6’は、高温の加熱炉2内を通過させる必要があるため、高温に耐えられる金属製とするのが良い。
【0031】
識別タグ6’に記録された識別ナンバーとこれに続く複数の支持金具5、5、・・を一つのグループとし、該識別ナンバー毎に支持金具5の取付位置、延長ピン4の角度等の情報をシーケンサー、またはコンピュータ等に記録し、同一グループに属する複数の支持金具5、5、・・によって支持搬送されたガラス板1の品質情報もシーケンサー、またはコンピューター等に記憶しておけば、識別ナンバー毎に製造されたガラス板1の品質情報を管理することができる。
【0032】
前記タグ検出手段は、CCDカメラ等の撮像装置を使用することで説明したが、タグ検出手段30として識別ナンバー機能を有しないタグ6の検出に用いる場合においては、タグ6を延長ピン4の根元まで挿入して延長ピンを検出する光電センサー11の光軸を遮る位置に固定し、タグ6が光電センサー11を遮ってオフとなったときの時間が延長ピンを遮って光電センサー11がオフとなる時間に比べて非常に長い時に、該延長ピン4に取り付けられた金具をタグ6とし、支持金具5ではないと判定するようにしても良い。
【0033】
ピン撮像手段20は、図1、図2に示すように、前記支持金具5を取り付けた延長ピン4の搬送チェーン3の外リンクのリンク軸を延長した方向から延長ピン4の姿勢を撮像し、延長ピン4が上下左右等のどの方向にどれだけ曲げられているかを画像によって把握することができる。
【0034】
延長ピン4の先端には支持金具5が取り付けられており、延長ピン4の曲げ姿勢をピン撮像手段20によって撮像するときの障害となるが、延長ピン4の先端部が支持金具5の取付部を貫通しており、ピン撮像手段20のCCDカメラ、21が延長ピン4の先端を撮像できれば、ティーチングによって設定された延長ピン4の位置と比較して、ズレ量を算出する計算手段による計算結果によって延長ピンの曲げ角度のズレ量を把握することができる。
【0035】
また、延長ピン4の先端に取り付けた支持金具5がピン撮像手段20のCCDカメラ21を遮るような方向に曲げられた場合であっても、延長ピンの先端部を撮像できるように、ピン撮像手段20のCCDカメラ21の位置は、支持金具5の中央部の延長ピンの取付部側である若干斜め上側より延長ピン4を撮像するようにすると好ましい。
【0036】
ピン撮像手段20によって、調整前の延長ピン4の先端部と、搬送チェーン3の外リンク3aのリンク軸3cの先端部とを同時に撮像することによって、外リンク3aのリンク軸3cの先端部と延長ピン4の先端部の各X、Y座標を算出し、基準となる延長ピン4を同様にして撮像した画像データから算出したX、Y座標データと比較計算する計算手段によって、調整前の延長ピン4の先端部姿勢が基準の延長ピン4との相対的なズレ量、ズレ方向を知ることができる。
【0037】
すなわち、予めティーチングによって設定した情報と比較すれば、どの方向、角度にどれだけ延長ピン4の先端を移動、すなわち、延長ピン4を曲げれば良いかを知ることができる。
【0038】
前記ピン撮像手段20のCCDカメラによって撮像された延長ピン4の濃淡の画像データは、図示しない画像処理装置によってニ値化信号処理され、延長ピン4の先端部の断面が円形状部と搬送チェーン3の外リンク3aのリンク軸部3cの各中心位置のX、Y座標を制御装置であるシーケンサー、またはコンピュータに送出する。
【0039】
さらに、シーケンサー、またはコンピューターは、画像処理装置から受け取った延長ピン等のX、Y座標データと、基準となる延長ピンのX、Y座標データとをもとにして、ずれ量を計算手段によって算出し、該計算結果に基づいて延長ピンの曲げ角度を表示手段に表示させ、作業者に調整を指示させる。
【0040】
前記延長ピンの曲げ角度補正量表示手段50は、図4に示すように、加熱炉2の入口近くのガラス板投入部近傍位置において、ガラス板1の形状に合わせて延長ピン4の先端に取り付けた支持金具5がガラス板1の下端辺に当接するような位置となるように、延長ピン4の姿勢を調整するために、延長ピン4の先端方向から前記ピン撮像手段20によって撮像した延長ピン4の撮像データを、予め設定した基準データと比較して、X軸、Y軸方向に必要な延長ピン4の曲げ角度の補正量をディスプレイ装置等の表示画面51(図5、図6)に表示させ調整量を指示させるものである。
【0041】
生産品種変更後の段取り作業において、延長ピン4の曲げ角度の調整作業をする時は、該表示画面51によって表示された、延長ピン4の曲げ補正方向、曲げ角度量の指示に従って人手により、必要により治工具等を用い曲げれば良い。
【0042】
図5に示す表示画面51は、ある一つの識別ナンバーに属する複数の支持金具5について、該支持金具5を固定した延長ピン4が予め設定した基準データと比較して、X軸、Y軸方向に、あとどれだけ曲げればよいかを数値で表示し、許容範囲内である場合については、例えば緑色の矢印で表し、許容範囲から少し外れた場合を黄色の矢印、大きく外れている場合を赤色の矢印で表せば、調整する作業者にとって分かりやすい。
【0043】
例えば、図5のNO.1の支持金具においては、延長ピンをX軸の−方向に0.2mm、Y軸の+方向に1.2mm曲げると良いことを示している。X軸方向に示した矢印は許容範囲内であるので、緑色で表示し、Y軸方向に示した矢印は許容範囲から外れているので、赤色で表示した。
【0044】
表示画面51として、図6のように、X軸、Y軸両方向の矢印を合成して斜め方向に1つの矢印としてもよい。但し、調整数量は、X軸、Y軸別々に表示するのが良い。
【0045】
前記タグや支持金具を検出する各種センサーや、各種撮像装置等は、作業者による延長ピン4の曲げ調整作業位置よりも上流位置に設け、表示画面の位置、および延長ピン4の曲げ調整作業位置は、前記装置と加熱炉2の入口間に設けられる。
【0046】
続いて、本発明の使用方法について説明する。
【0047】
図1に示すように、搬送チェーン3の外リンク3aのリンク軸3cを延長するように設けた延長ピン4は、一定間隔で設けられており、延長ピン4の先端には前記識別タグ6’が設けられ、それに続く延長ピン4の複数箇所には、例えば図1に示すような4箇所にガラス板1の形状に合わせ、ガラス板1の下端辺に当接してガラス板1を安定して支持できるように延長ピン4の先端に支持金具5を設けた。
【0048】
各該支持金具5を支持する各延長ピン4については、支持金具5がガラス板1の下端辺に当接するように延長ピン4の途中部を曲げ調整するが、車両用側部窓ガラスのように異形状の場合には、支持金具5を該ガラス板1の異形な底辺形状に合わせて異なったサイズのものに取り替えても良い。
【0049】
今、該ガラス板1の一品種について、過去の製造キャンペーンで製造されている場合は、前回キャンペーンでの製造時の支持金具5がタグ6から何番目の延長ピン4に固定され、延長ピン4の曲げ角度等の姿勢データ等からなる基準データを、今回のキャンペーンでの基準データとして制御装置に設定入力しておけば好都合である。
【0050】
この場合、ガラス板1の投入部にはガラス板1をセットしないまま、延長ピン4の先端部に識別タグ6’、または支持金具5だけを固定し、搬送チェーン3だけを通常運転時より低速度で搬送させた状態で、延長ピンの曲げ角度補正量表示手段50の表示画面51の画面の各支持金具毎に指示された延長ピンの曲げ角度の調整方向、調整量に従って延長ピン4を人手により曲げ調整する。
【0051】
作業者によって曲げられた延長ピン4は、曲げられた直後に搬送チェーン3の移動と共に加熱炉2内に搬入移動してしまい、続いて直ちに次の延長ピン4の調整をしなければならないため、延長ピン4の調整は、搬送チェーン3を2周りか、3周りさせ、すこしづつ調整していく。
【0052】
初めて製造する品種のキャンペーンの場合においても、ガラス板1の投入部にはガラス板1をセットしないまま、延長ピンの先端部に識別タグ6’、または支持金具5だけを固定し、搬送チェーン3だけを通常運転時より低速度で搬送させた状態で、ガラス板1の形状によって想定される延長ピン4の曲げ調整方向、曲げ調整量を制御装置に設定し、表示手段50の表示画面51の画面の各支持金具5毎に指示された調整方向、調整量に従って延長ピン4を曲げ調整する。
【0053】
延長ピン4が、設定した位置において、設定角度、方向に曲げられたのを確認するためには、ガラス板1の下端辺を支持金具5に当接させることによって確認できる。
【0054】
設定データに合わせて調整した支持金具5がガラス板1の下端辺に適切に当接していれば、設定データはOKとみなすことができる。
【0055】
しかしながら、適切に当接していない場合は、延長ピン4の曲げ角度をガラス板1の下端辺に合うように調整し、そのデータを新たに設定データとすればよい。
【0056】
本発明の方法によって調整された支持金具5を支持する延長ピン4の曲げ角度が適切かどうかの最終確認は、搬送チェーン3の速度を通常運転速度にして、ガラス板1を実際に曲げ加工することによって確認すればよい。
【0057】
以上のように調整された支持金具5の位置、延長ピン4の曲げ角度によって、識別タグ6のナンバー毎に曲げ加工されたガラス板1を検査工程にて検査したときに、曲げ形状の品質データ情報を識別タグ6’のナンバーによってシーケンサー、またはコンピュータ等に記録し、管理すれば、延長ピン4の曲げ姿勢角度による品質を後日再現できる。
【0058】
【発明の効果】
本発明の方法および装置によれば、浮上させながら搬送されるガラス板の下端辺を支持する支持金具の姿勢調整方法において、曲げ加工するガラス板の製造前の段取作業において、支持金具を基準データと比較し、ズレ方向およびズレ量の調整を数値管理ができるので、姿勢調整が容易となり、ベテランの作業者でなくても容易に迅速に調整が可能である。
【0059】
また、これによって品種替時の延長ピンの位置調整作業効率が大幅に向上できる。
【0060】
さらに、識別タグを撮像記録することによって、識別タグの属するグループの支持金具の位置及び延長ピンの姿勢角度を記憶させ、該識別タグに属する支持金具によって製造されたガラス板の品質管理をすることが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送用支持金具とガラス板との関係を示す平面図。
【図2】搬送チェーンに固定された延長ピンとピン撮像手段との関係を示す斜視図。
【図3】搬送チェーンに固定された延長ピン、及び支持金具意を示す斜視図。
【図4】加熱炉と延長ピンの調整作業部の斜視図。
【図5】支援表示手段によって表示された延長ピンのズレ量およびズレ方向を示す正面図。
【図6】支援表示手段によって表示された延長ピンのズレ量およびズレ方向を示す別の正面図。
【図7】
識別タグの斜視図。
【符号の説明】
1     ガラス板
2     加熱炉
3     搬送チェーン
3a    外リンク
3b    内リンク
3c    リンク軸部
4     延長ピン
5     支持金具
6     識別タグ
6a    穿孔部
6b    スリット
6c    タグナンバー
10     ピン検出手段
11     センサー
20     ピン撮像手段
21     カメラ
30     タグ検出手段
31     検出装置
50     延長ピンの曲げ角度補正量表示手段
51     表示画面

Claims (5)

  1. ガラス板を加熱して加工する加熱炉内で圧縮エアまたはガスによって浮上させたガラス板を、ガラス板の搬送方向に直交するハースベッドの片側方向に僅かに傾斜させて、浮上するガラス板を傾斜面の下方側に移動させ、ガラス板の下端辺に支持金具を当接させることによってガラス板を固定して搬送する装置において、搬送チェーンのリンク軸部に一定のピッチ毎に延長ピンを介して取り付けた支持金具と、該延長ピンの姿勢を撮像するピン撮像手段と、該ピン撮像手段により撮像した延長ピンの姿勢と予め設定した基準姿勢とのズレ量を算出する計算手段と、該計算結果に基づいて延長ピンの曲げ角度の調整を指示するディスプレイ画面からなる表示手段と、からなることを特徴とする支持金具の姿勢調整装置。
  2. 前記ガラス板支持金具の近傍位置で、加熱炉側寄りの搬送チェーンに配置した延長ピンに取り付けた金属製のタグと、搬送チェーンに設けた延長ピンが光軸を横切ってオンオフとなる光電センサーからなるピン検出手段と、前記タグが光電センサーの光軸を遮る位置に配置し、該タグが光電センサーを遮る時間が、延長ピンによって遮られる時間より長い場合をタグであると判定するタグ検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の支持金具の姿勢調整装置。
  3. 前記タグをスリット付きとし、該タグをCCDカメラ等の撮像装置によって撮像し、スリット有の場合をタグと判定するタグ検出手段としたことを特徴とする請求項2記載の支持金具の姿勢調整装置。
  4. 前記タグを複数の穿孔部によってナンバリング機能を持たせた識別タグとし、前記タグ検出手段を前記識別タグの検出およびナンバリングを撮像する撮像装置としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の支持金具の姿勢調整装置。
  5. 上述のタグ又は識別タグを検出後、ピン検出手段によってタグ又は識別タグ位置から設定番目に位置する複数の延長ピンをピン撮像手段によって夫々撮像し、その姿勢角度を予め撮像した基準ピンの姿勢角度と比較して、ズレ量を算出し、延長ピンの曲げ角度補正量表示手段の画面に補正量を表示させ、延長ピンの姿勢角度を画面の表示に従って調整し、延長ピンに取り付けた複数の支持金具によって、ガラス板を所望の姿勢で搬入できるようにしたことを特徴とする支持金具の姿勢調整方法。
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