JP2003535861A - 医薬用の5−(4−(2−(n−メチル−n−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ)ベンジル)チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 - Google Patents

医薬用の5−(4−(2−(n−メチル−n−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ)ベンジル)チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩

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JP2003535861A
JP2003535861A JP2002501892A JP2002501892A JP2003535861A JP 2003535861 A JP2003535861 A JP 2003535861A JP 2002501892 A JP2002501892 A JP 2002501892A JP 2002501892 A JP2002501892 A JP 2002501892A JP 2003535861 A JP2003535861 A JP 2003535861A
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アンドリュー・サイモン・クレイグ
ティム・チーン・ティン・ホ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、新規な医薬化合物5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩またはその溶媒和物、かかる化合物の製造方法、かかる化合物を含む医薬組成物および医療におけるかかる化合物の使用を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は新規な医薬、その医薬の製造方法および医療におけるその医薬の使用
に関する。
【0002】 (従来技術) 欧州特許出願公開番号第0306228号は、低糖血症および低脂質血症活性
を有するとして開示されている、特定のチアゾリジンジオン誘導体に関する。E
P0306228の実施例30の化合物は5−[4−[2−(N−メチル−N−(2
−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン(以下、
「化合物(I)」ともいう)である。 国際特許出願公開番号WO94/05659は、臭化水素酸、塩酸および硫酸
などの鉱酸、およびメタンスルホン酸、酒石酸などの有機酸から形成される塩、
特にマレイン酸塩を含め、EP0306228の化合物の特定の塩を開示する。
【0003】 (発明の開示) この度、化合物(I)が、特に安定しており、したがって多量生産および処理
に適する、新規なヨウ化水素酸塩(以下、「ヒドロヨーダイド(Hydriodide)」
ともいう)を形成することが見出された。このヒドロヨーダイドはまた融点が高
く、良好なバルク流動特性を有する。したがって、このヒドロヨーダイドは、意
外にも、大規模な製薬加工処理、特に大規模なミル化操作に順応する。 この新規な塩は、特に大規模生産に適した、効率的、経済的および再現的方法
により調製することができる。 この新規な塩はまた、有用な医薬特性を有し、特に真性糖尿病、真性糖尿病に
付随する状態およびその特定の合併症の治療および/または予防に有用であると
される。 したがって、本発明は5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミ
ノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩またはそ
の溶媒和物を提供する。 適当には、このヒドロヨーダイドはモノヨウ化水素酸塩である。 適当な溶媒和物はヨウ化水素酸塩水和物(ヒドロヨーダイド・ハイドレート(
Hydriodide Hydrate))であり、例えばモノ水和物である。
【0004】 一の適当な具体例において、 (i)約1272、905、810および803cm−1にピークを有する赤外
線スペクトル;および/または (ii)約2925、1211、825および658cm−1にピークを有する
ラマンスペクトル;および/または (iii)約55.6、64.8、109.9、120.5および159.3p
pmにピークを有する固体13C−NMRスペクトル により特徴付けられる、ヒドロヨーダイドが提供される。
【0005】 一の適当な具体例において、 (i)約3358、1245、および714cm−1にピークを有する赤外線ス
ペクトル;および/または (ii)約1334、1248、1280、1206cm−1にピークを有する
ラマンスペクトル;および/または (iii)約43.3、58.0、67.5、117.3および142.9pp
mにピークを有する固体13C−NMRスペクトル により特徴付けられる、ヒドロヨーダイド・ハイドレートが提供される、
【0006】 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイドは、実質的に図Iに係る赤外線
スペクトルを提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイドは、実質的に図IIに係るラマ
ンスペクトルを提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイドは、実質的に図IIIに係るX
−線粉末回折パターン(XRPD)を提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイドは、実質的に図IVに係る固体13 C−NMRスペクトルを提供する。
【0007】 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイド・ハイドレートは、実質的に図
Vに係る赤外線スペクトルを提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイド・ハイドレートは、実質的に図
VIに係るラマンスペクトルを提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイド・ハイドレートは、実質的に図
VIIに係るX−線粉末回折パターン(XRPD)を提供する。 一の好ましい態様において、ヒドロヨーダイド・ハイドレートは、実質的に図
VIIIに係る固体NMRスペクトルを提供する。 このヒドロヨーダイドは、157ないし165℃、特に160ないし167℃
の範囲内にある、例えば165℃の融点を有することが特に好ましい。 このヒドロヨーダイドはまた、160ないし165℃の範囲内にある、例えば
163.5℃のTonsetを有する。
【0008】 すなわち、好ましい態様において、そのヒドロヨーダイドは、2またはそれ以
上の: (i)実質的に図Iに係る赤外線スペクトル; (ii)実質的に図IIに係るラマンスペクトル; (iii)実質的に表1または図IIIに係るX−線粉末回折パターン(XRP
D); (iv)実質的に図IVに係る固体13C−NMRスペクトル;および (v)157ないし165℃、特に160ないし165℃の範囲内、例えば16
3℃である融点 を提供することで特徴付けられる。
【0009】 かくして、好ましい態様において、ヒドロヨーダイド・ハイドレートは、2ま
たはそれ以上の: (i)実質的に図Vに係る赤外線スペクトル; (ii)実質的に図VIに係るラマンスペクトル; (iii)実質的に表2または図VIIに係るX−線粉末回折パターン(XRP
D);および (iv)実質的に図VIIIに係る固体13C−NMRスペクトル; を提供することで特徴付けられる。
【0010】 本発明は、純粋な形態にて単離された、あるいは他の物質と混合した、ヒドロ
ヨーダイドまたはその溶媒和物を包含する。 かくして、一の態様において、単離された形態のヒドロヨーダイドまたはその
溶媒和物が提供される。 さらなる態様において、純粋な形態のヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物が
提供される。 もう一つのさらなる態様において、結晶形態のヒドロヨーダイドまたはその溶
媒和物が提供される。 さらに、本発明は、特に経口投与に適する場合の、固体剤形などの固体の医薬
上許容される形態のヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物を提供する。
【0011】 その上、本発明はまた、医薬上許容される形態の、特にバルク形態の、とりわ
けミル化されることのできる形態の、ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物を提
供する。 その上さらに、本発明は、医薬上許容される形態の、特にバルク形態の、良好
な流動特性を有する、とりわけ良好なバルク流動特性を有する形態の、ヒドロヨ
ーダイドまたはその溶媒和物を提供する。 本明細書中に示されるように、本発明はヒドロヨーダイドの溶媒和物を包含す
る:かかる溶媒和物は水和物、特にモノ水和物である。
【0012】 本発明はまた、好ましくは適当な溶媒に分散または溶かした5−(4−(2−(
N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ)ベンジル)チアゾリジン−2,
4−ジオン(化合物(I))またはその塩を、ヨウ化水素の供給源と反応させて
、その後、要すれば、ヒドロヨーダイドの溶媒和物を調製し、そのヒドロヨーダ
イドまたはその溶媒和物を回収することを特徴とする、ヒドロヨーダイドまたは
その溶媒和物の製造方法を提供する。
【0013】 適当な溶媒はアルカノール、例えばプロパン−2−オール、またはトルエンな
どの炭化水素、アセトンなどのケトン、酢酸エチルなどのエステル、テトラヒド
ロフランまたはtert-ブチルメチルエーテルなどのエーテル、アセトニトリルな
どのニトリル、またはジクロロメタンなどのハロゲン化炭化水素、または水;あ
るいはその混合液である。さらなる適当な溶媒は酢酸などの有機酸を包含する。 ヨウ化水素の供給源は、ヨウ化水素の水溶液、例えば水中55%溶液により供
給されるのが都合がよい。また、ヨウ化水素の供給源は、適当な溶媒、適当には
反応溶媒、例えばプロパン−2−オール中のヨウ化水素の溶液である。
【0014】 ヨウ化水素の別の供給源は、ヨウ化水素酸の塩基性塩、例えばヨウ化アルミニ
ウム、あるいはアミン、例えばエチルアミンまたはジエチルアミンのヨウ化水素
酸塩により供給される。 その反応は、外界温度で、あるいは高温で、例えば溶媒の還流温度で行うこと
ができるが、所望の生成物を提供するいずれの都合のよい温度を用いることもで
きる。 ヒドロヨーダイドの溶媒和物は慣用的操作により調製される。例えば、溶媒和
物が水和物である場合、ヒドロヨーダイドを水で処理してもよい。別法として、
化合物(I)とヨウ化水素の供給源の間の反応は、水中または実質的に水を含む
溶媒混合液中で行うことができる。
【0015】 所望の化合物の回収は、一般に、通常、0℃ないし60℃の範囲の温度、例え
ば21℃に冷却することにより、適当な溶媒、都合よくは反応溶媒から結晶化さ
せることからなる。例えば、ヒドロヨーダイドは、テトラヒドロフランまたはte
rt-ブチルメチルエーテルなどのエーテル、トルエンなどの炭化水素、または酢
酸などの有機酸、または水;あるいはその混合液から結晶化することができる。
別法として、該溶媒を減圧下で除去し、所望の生成物を得てもよい。 一の好ましい形態において、回収は、最初、第一温度、例えば40ないし60
℃の範囲の温度に冷却し、それにより結晶化を開始させ、ついで、第二温度、適
当には0ないし25℃の範囲の温度に冷却し、完全に結晶化させることを含む。
【0016】 結晶化はまた、ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物の結晶を播種することで
開始させることもできるが、この操作は必須ではない。 化合物(I)は、既知の操作、例えばEP0306228およびWO94/0
5659に開示されるような操作に従って調製される。EP0306228およ
びWO94/05659の内容を出典明示により本明細書の一部とする。 本明細書中で使用する場合の「Tonset」なる語は、一般に、示差走査熱
量測定法により測定され、例えば、「遷移前の基線と遷移した補外リーディング
端の交差する点での温度」として、Pharmaceutical Thermal Analysis, Techniq
ues and Applications、FordおよびTimmins、1989年に示されるような、当
該分野にて一般に認識されている意義を有する。
【0017】 本明細書中に特定の化合物について用いる場合の「良好な流動特性」なる語は
、適当には、1.5以下の、特に1.25以下のハウスナー(Hausner)比率を
有する化合物により特徴付けられる。 「ハウスナー比率」は当該分野にて了解されている用語である。 本明細書中で用いる場合の「真性糖尿病に付随する状態の予防」なる語は、イ
ンスリン耐性、グルコース寛容減損、高インスリン血症および妊娠性糖尿病など
の状態の治療を包含する。 真性糖尿病は、好ましくは、II型真性糖尿病を意味する。
【0018】 糖尿病に付随する状態は、高血糖症、インスリン耐性および肥満を包含する。
さらなる糖尿病に付随する状態は、高血圧、心臓血管系疾患、特にアテローム性
動脈硬化症、ある種の摂食障害、特に、神経性食欲不振のような食欲低下に伴う
障害、および肥満、大食症のような食欲過剰に伴う障害を患っている対象におけ
る食欲および食物摂取の調節を含む。糖尿病に付随するさらなる症状は、多嚢胞
卵巣症候群およびステロイドにより誘発されるインスリン耐性を包む。 本明細書に包含される真性糖尿病に付随する状態の合併症は、腎疾患、特にI
I型糖尿病の発症に伴う腎臓病を包み、糖尿病性ネフロパシー、糸球体腎炎、糸
球体硬化症、ネフローゼ症候群、高血圧症性腎硬化症および末期腎疾患を包む。
【0019】 上記のように、本発明の化合物は有用な治療特性を有する:したがって、本発
明は、活性治療物質として使用されるヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物を提
供する。 より詳細には、本発明は、真性糖尿病、真性糖尿病に付随する状態およびその
特定の合併症の治療および/または予防に使用されるためのヒドロヨーダイドま
たはその溶媒和物を提供する。 ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物はそれ自体を投与してもよく、または好
ましくは、医薬上許容される担体を含む医薬組成物として投与してもよい。ヒド
ロヨーダイドまたはその溶媒和物を処方するための適当な方法は、一般に、上記
した刊行物における化合物(I)に関して開示されている方法である。
【0020】 したがって、本発明はまた、ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物および医薬
上許容される担体を含んで成る医薬組成物を提供する。 ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物は、通常、単位剤形にて投与される。 活性化合物はいずれの適当な経路によっても投与できるが、通常は、経口また
は非経口経路により投与する。かかる使用のために、化合物は、通常、医薬上許
容される担体、希釈剤および/または賦形剤と一緒に医薬組成物の形態で用いら
れるが、組成物の正確な形態は投与方法のよるであろう。
【0021】 組成物は混合することにより調製され、適当には、経口、非経口または局所投
与用に適合され、それ自体が錠剤、カプセル、経口用液体調製物、散剤、顆粒、
ロゼンジ、香錠、復元散剤、注射および注入溶液または懸濁液、坐剤および経皮
的装置の形態であってもよい。一般的な使用に都合がよいため、経口的に投与す
ることができる組成物、特に、成形した経口用組成物が好ましい。 経口投与用の錠剤およびカプセルは、通常、単位投与量で与えられ、従来の賦
形剤、例えば結合剤、充填剤、希釈剤、錠剤化剤、滑沢剤、崩壊剤、着色剤、フ
レーバーおよび湿剤を含む。錠剤は、当該分野でよく知られた方法に従って被覆
できる。
【0022】 使用に適当な充填剤は、セルロース、マンニトール、ラクトースおよび他の同
様な物質を包む。適当な崩壊剤は、澱粉、ポリビニルピロリドンおよび澱粉誘導
体、例えば澱粉グリコール酸ナトリウムを包む。適当な滑沢剤は、例えばステア
リン酸マグネシウムを包む。適当な医薬上許容される湿剤は、ラウリル硫酸ナト
リウムを包む。 固体経口組成物は、混合、充填、錠剤化等の慣用的な方法により調製できる。
反復混合操作を用いて、大量の充填剤を用いる組成物全体に有効成分を分散させ
ることもできる。かかる操作は、もちろん、当該分野で慣用的である。
【0023】 経口液体調製物は、例えば水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロ
ップまたはエリキシルの形態であってもよく、または使用前に水または他の適当
なビヒクルで復元するための乾燥生成物として与えられてもよい。かかる液体調
製物は、従来の添加剤、例えば懸濁化剤、例えばソルビトール、シロップ、メチ
ルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは硬化食用脂、乳化剤、例えばレシ
チン、モノオレイン酸ソルビタンまたはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を包
んでいてもよい)、例えばアーモンド油、分別ヤシ油、油性エステル、例えばグ
リセリンのエステル、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;保存剤、
例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸、および
所望により、従来のフレーバーまたは着色剤を含んでいてもよい。
【0024】 非経口投与の場合、流体単位剤形は、本発明の化合物および滅菌ビヒクルを含
んで調製される。化合物は、ビヒクルおよび濃度に応じて、懸濁させることも、
または溶解させることもできる。非経口用溶液は、通常、活性化合物をビヒクル
に溶かし、濾過滅菌し、ついで、適当なバイアルまたはアンプル中に充填し、密
封することにより調製される。アジュバント、例えば局所麻酔剤、保存剤および
緩衝化剤もまた、ビヒクルに溶かすのが有利である。安定性を向上させるために
、バイアルに充填後、組成物を凍結させ、減圧下で水を除去することができる。
【0025】 非経口用懸濁液は、活性化合物をビヒクル中に溶解する代わりに懸濁し、滅菌
ビヒクル中に懸濁する前に、エチレンオキシドに曝すことにより滅菌すること以
外は、実質的に同様の方法で調製される。有利には、活性化合物の均一な分布を
促進するために、界面活性剤または湿剤を組成物中に配合する。 慣習にしたがって、組成物には、通常、関連する医学的治療にて用いるための
手書きのまたは印刷された使用説明書を添付する。 本明細書で用いられる場合の「医薬上許容される」なる語は、ヒトおよび獣医
学的使用のための化合物、組成物および成分を包む:例えば、「医薬上許容され
る塩」なる語は、獣医学的に許容される塩を包含する。
【0026】 本発明は、さらに、ヒトまたはヒト以外の哺乳動物における真性糖尿病、真性
糖尿病に付随する状態、およびある種のその合併症の治療および/または予防法
であって、該治療および/または予防を必要とするヒトまたはヒト以外の哺乳動
物に、有効かつ非毒性量のヒドロヨーダイドまたはその水和物を投与することを
特徴とする方法を提供する。 都合よくは、活性成分は、上記した医薬組成物として投与することができ、こ
れは本発明の一の態様を形成する。
【0027】 さらなる態様において、本発明は、真性糖尿病、真性糖尿病に付随する状態お
よびその特定の合併症の治療および/または予防のための医薬の製造におけるヒ
ドロヨーダイドまたはその溶媒和物の使用を提供する。 真性糖尿病、真性糖尿病に付随する状態およびその特定の合併症の治療および
/または予防において、ヒドロヨーダイドまたはその溶媒和物は、適当な投与量
、例えばEP0306228、WO94/05659またはWO98/5512
2に記載されているような投与量で化合物(I)を付与するための量にて摂取す
ることができる。 本発明の化合物に関する上記した治療において、有害な毒性効果は示されない
【0028】 (実施例) 次に実施例を用いて本発明を説明するが、それらは何ら本願発明を限定するも
のではない。
【0029】 実施例1 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(1.0g)およびプロパン−2−オール(50
ml)の混合物を攪拌し、10分間還流温度で加熱し、その時点で透明な溶液が
観察された。ヨウ化水素酸(0.36g、水中55%溶液)を該反応混合物に加
え、それを還流温度で5分間攪拌し、ついで21℃に冷却した。溶媒を減圧下(
25℃)で除去し、結晶固体の5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル
)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩を
得た。 1H−NMR(d6−DMSO):ヒドロヨーダイドと一致した。
【0030】 実施例2 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 ヨウ化水素酸(1.79g、水中55%溶液)を5−[4−[2−(N−メチル
−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン
(5.0g)のTHF(50ml)中攪拌溶液に21℃で加え、その反応混合物
を21℃で30分間攪拌した。その反応混合物を60℃で1時間加熱し、21℃
に冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣にトルエン(50ml)を加え、混合
物を攪拌し、ついで減圧下で溶媒を除去し、結晶固体として5−[4−[2−(N
−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4
−ジオン・ヨウ化水素酸塩(6.7g)を得た。
【0031】 実施例3 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(5.0g)のトルエン(50ml)中懸濁液を
50℃に加熱し、ヨウ化水素酸(1.9ml、水中55%溶液)を添加した。反
応温度を110℃にまで上げ、混合物を15分間攪拌した。その混合物を21℃
に冷却し、固体を濾過により集め、減圧下、五酸化リン上で16時間乾燥させ、
結晶固体の5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩(6.8g)を得た。
【0032】 実施例4 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(5.0g)およびt−ブチルメチルエーテル(
50ml)の混合物を攪拌し、加熱還流させた。ヨウ化水素酸(1.91ml、
水中55%)を加え、反応混合物を1時間加熱還流した。その混合物を21℃に
冷却し、濾過で固体を回収し、t−ブチルメチルエーテルで洗浄した。生成物を
、減圧下、21℃で16時間乾燥させ、結晶固体として5−[4−[2−(N−メ
チル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジ
オン・ヨウ化水素酸塩(6.6g)を得た。
【0033】 実施例5 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(20.0g)および酢酸(200ml)の混合
物を攪拌し、100℃に加熱し、その時点でヨウ化水素酸(7.67ml、水中
55%溶液)を加えた。その透明溶液を30分間にわたって50℃に冷却し、つ
いで実施例4の生成物を播種した。50℃で15分間攪拌した後、混合物を30
分間にわたって21℃に冷却し、21℃でさらに30分間攪拌した。濾過により
固体を集め、水(2x40ml)で洗浄し、減圧下、50℃で乾燥させ、結晶固
体として5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベ
ンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩(21.6g)を得た。
【0034】 実施例1の生成物について記録されたヒドロヨーダイドの特性を示すデータ 生成物の鉱油中分散液の赤外線吸収スペクトルを、2cm−1分解能のNicole
t 710 FT-IR分光器を用いて得た(図1)。データを1cm−1の間隔でデジタ
ル化した。バンドが、以下の波長で観察された:1743、1696、1643
、1616、1543、1512、1462、1418、1378、1313、
1272、1259、1237、1225、1205、1183、1177、1
145、1069、1050、1031、1016、986、968、905、
842、810、803、763、737、722、708、656、619、
603、584、557、537、520、502cm−1
【0035】 固体生成物の赤外線スペクトルを、普遍的ATRアクセサリーを備えた、Perk
in-Elmer Spectrum One FT-IR分光器を用いて記録した。バンドが次の波長で観
察された:3027、2970、2875、1743、1695、1642、1
615、1601、1544、1512、1443、1419、1380、13
61、1314、1289、1272、1258、1237、1224、120
4、1184、1177、1144、1114、1069、1050、1031
、1016、986、968、951、933、915、905、859、84
1、810、803、761、737、722、706、656cm−1
【0036】 試料をNMR管に入れ、4cm−1分解能のNicolet 960 E.S.P. FT-Raman分
光器を用い、400mWの出力のNd:V04レーザー(1064nm)で励起
させて、生成物のラマンスペクトル(図II)を記録した。バンドを次の波長で
観察した:3085、3063、2947、2925、2879、2858、1
746、1670、1609、1545、1443、1382、1358、13
16、1290、1236、1211、1182、1070、1041、101
5、986、968、929、915、843、825、739、658、63
6、621、604、503、470、431、405、331、303、21
9、112cm−1
【0037】 生成物のX−線粉末回折パターン(図III)を以下の獲得条件を用いて記録
した: アノード管:Cu、ジェネレーター電圧:40kV、ジェネレーター電流:40
mA、開始角度:2.0°2θ、最終角度:35.0°2θ、ステップサイズ:
0.02°2θ、ステップ当たりの時間:2.5秒。特徴的XRPD角および相
対強度を表1に記録する。
【0038】
【表1】
【0039】 生成物の固体NMRスペクトル(図IV)をBruker AMX 360装置で90.55
MHzで操作して記録した。Kel-Fキャップを備えた4mmの酸化ジルコニウム
MASローターに固体を充填し、そのローターを約10kHzで回転させた。Ha
rtmann-Hahn対号プロトンを交差分極化(CP接触時間3ミリ秒、繰返し時間1
5秒)に付すことで13C MASスペクトルを獲得し、獲得の間にプロトンを
2−パルス相調節(TPPM)複合シーケンスを用いてデカップリングした。T
MSに関する176.4ppmでのグリシンのカルボキシレートシグナルを外部
基準として化学シフトを測定し、次の値を観察した:36.5、41.3、51
.6、55.6、64.8、109.9、113.3、120.5、129.9
、131.5、137.2、146.1、152.1、159.3、170.4
、175.5ppm。
【0040】 実施例5の生成物について記録されたヒドロヨーダイドの特性 ヒドロヨーダイドの固体安定性 1)a)40℃/75%相対湿度(RH)、開放系、1ヶ月、およびb)50℃
、閉鎖系、1ヶ月で、約1.0gの薬物をガラス瓶に貯蔵することにより薬物の
固体安定性を測定した。両方のケースの薬物を、HPLCにより最終内容物およ
び分解産物についてアッセイした。 a)40℃/75%RH:有意な分解は観察されなかった(HPLCは最初の9
7%とアッセイした)。 b)50℃:有意な分解は観察されなかった(HPLCは最初の97%とアッセ
イした)。 2)一定重量のヒドロヨーダイドの試料(0.105g)を75%相対湿度雰囲
気(飽和塩化ナトリウム溶液)下の密封した容器に21℃で96時間置いた。試
料を再度秤量し、生成物の赤外線スペクトルを記録した。 試料の重さ: 重量増なし 赤外線: 変化なし
【0041】 ヒドロヨーダイドの流動特性 ヒドロヨーダイドの嵩密度およびタップした嵩密度の間の比率(ハウスナー比
率)を標準的方法("Pharmaceuticals-The Science of Dosage Form Design"、M
.Aulton編、1988年、Churchill Livingstone出版)を用いて測定した。ハウ
スナー比率は1.1であった。
【0042】 ヒドロヨーダイドのTonset 薬物のTonsetを、Perkin-Elmer DSC7装置を用いて示差走査熱量測定法
により測定した。Tonsetは163.3℃であった。
【0043】 ヒドロヨーダイドの融点 薬物の融点を加熱段階顕微鏡により視覚的に測定した。融点は165℃であっ
た。
【0044】 実施例6 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(3.0g)の水(90ml)中懸濁液を攪拌し
、加熱還流してヨウ化水素酸(1.15ml、水中55%)を加え、5分後に透
明溶液を得た。その混合物を55℃に冷却し、実施例3の生成物を播種し、つい
で約1時間にわたって21℃に冷却した。生成物を濾過により集め、減圧下、五
酸化リン上で16時間乾燥させ、5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジ
ル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩
・水和物(3.86g)を得た。
【0045】 実施例7 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]
チアゾリジン−2,4−ジオン(3.0g、8.39ミリモル)の水(30ml
)中懸濁液を攪拌し、加熱還流した。ヨウ化水素酸(11.5ml、8.39ミ
リモル、水中55%)を加え、混合物を還流温度で15分間攪拌した。その溶液
を70℃に冷却し、その時点で混濁が観察され、混合物を80℃に加温し、実施
例6の生成物を播種し、ついで21℃に冷却した。生成物を濾過で集め、水(1
0ml)で洗浄し、減圧下、五酸化リン上で16時間乾燥させ、5−[4−[2−
(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2
,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物(3.75g)を得た。 K−F(水):3.4重量%を測定した。
【0046】 実施例8 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物 ヨウ化水素酸(11.5ml)を、80℃の5−[4−[2−(N−メチル−N
−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン(3
0.0g)の水(300ml)中攪拌懸濁液に加えた。温度を上げて、15分間
還流させ、ついで80℃に冷却し、その透明溶液に実施例6の生成物を播種した
。攪拌混合物をさらに21℃に冷却し、その固体を濾過で集め、水(100ml
)で洗浄し、減圧下20時間乾燥させて、5−[4−[2−(N−メチル−N−(2
−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化
水素酸塩・水和物(40.8g)を淡黄色固体として得た。
【0047】 実施例9 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]
ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物 ヨウ化水素酸(1.15ml)を、還流温度での5−[4−[2−(N−メチル
−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン
(3.0g)の水(30ml)中攪拌懸濁液に添加した。該溶液を還流温度に5
分間保持し、攪拌しながら約90分間にわたって21℃に冷却した。混合物を約
55℃に加熱し、その時点で結晶化が観察され、その攪拌混合物を21℃に冷却
した。濾過で固体を集め、水(10ml)で洗浄し、減圧下で24時間乾燥させ
て、5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジ
ル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩・水和物(4.1g)を結晶
固体として得た。
【0048】 実施例7の生成物について記録されたヒドロヨーダイド・ハイドレートの特性を
示すデータ 生成物の鉱油中分散液の赤外線吸収スペクトルを、2cm−1分解能のNicole
t 710 FT-IR分光器を用いて得た(図V)。データを1cm−1の間隔でデジタ
ル化した。バンドが、以下の波長で観察された:3357、2919、2853
、2784、1746、1703、1641、1615、1545、1512、
1461、1378、1333、1312、1287、1245、1206、1
177、1151、1053、1025、1006、913、825、766、
746、714、652、559、541、525、468cm−1
【0049】 固体生成物の赤外線スペクトルを、普遍的ATRアクセサリーを備えた、Perk
in-Elmer Spectrum One FT-IR分光器を用いて記録した。バンドが次の波長で観
察された:3400、3361、3312、2780、1746、1700、1
641、1608、1596、1545、1512、1461、1442、14
21、1379、1332、1312、1287、1243、1206、117
7、1151、1052、1025、1006、985、963、932、91
3、859、839、824、765、745、711cm−1
【0050】 試料をNMR管に入れ、4cm−1分解能のNicolet 960 E.S.P. FT-Raman分
光器を用い、400mWの出力のNd:V04レーザー(1064nm)で励起
させて、生成物のラマンスペクトル(図VI)を記録した。バンドを次の波長で
観察した:3071、2933、2902、1746、1709、1607、1
546、1462、1439、1415、1381、1334、1313、12
80、1248、1206、1180、1143、1108、1080、102
8、1009、988、962、914、840、819、775、739、7
17、654、637、622、606、468、452、434、408、3
86、334、308、224cm−1
【0051】 生成物のX−線粉末回折パターン(図VII)を以下の獲得条件を用いて記録
した: アノード管:Cu、ジェネレーター電圧:40kV、ジェネレーター電流:40
mA、開始角度:2.0°2θ、最終角度:35.0°2θ、ステップサイズ:
0.02°2θ、ステップ当たりの時間:2.5秒。特徴的XRPD角および相
対強度を表2に記録する。
【0052】
【表2】
【表3】
【0053】 生成物の固体NMRスペクトル(図VIII)をBruker AMX 360装置で90.
55MHzで操作して記録した。Kel-Fキャップを備えた4mmの酸化ジルコニ
ウムMASローターに固体を充填し、そのローターを約10kHzで回転させた
。Hartmann-Hahn対号プロトンを交差分極化(CP接触時間3ミリ秒、繰返し時
間15秒)に付すことで13C MASスペクトルを獲得し、獲得の間にプロト
ンを2−パルス相調節(TPPM)複合シーケンスを用いてデカップリングした
。TMSに関する176.4ppmでのグリシンのカルボキシレートシグナルを
外部基準として化学シフトを測定し、次の値を観察した:36.4、43.3、
51.0、58.1、67.5、113.3、116.5、117.3、131
.1、138.7、142.9、145.3、152.3、156.7、157
.4、172.0、175.9ppm。
【0054】 実施例8の生成物について記録されたヒドロヨーダイド・ハイドレートの特性 ヒドロヨーダイド・ハイドレートの固体安定性 a)40℃/75%相対湿度(RH)、開放系、1ヶ月、およびb)50℃、閉
鎖系、1ヶ月で、約1.0gの薬物をガラス瓶に貯蔵することにより薬物の固体
安定性を測定した。両方のケースの薬物を、HPLCにより最終内容物および分
解産物についてアッセイした。 a)40℃/75%RH:有意な分解は観察されなかった(HPLCは最初の9
7%とアッセイした)。 b)50℃:有意な分解は観察されなかった(HPLCは最初の98%とアッセ
イした)。
【0055】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートのTonsetonsetを、Perkin-Elmer DSC7装置を用いて示差走査熱量測定法により
測定した。Tonsetは110℃であった。
【0056】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートの融点 薬物の融点を加熱段階顕微鏡により視覚的に測定した。融点は116−118
℃であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒドロヨーダイドの赤外線スペクトルを示す。
【図2】 ヒドロヨーダイドのラマンスペクトルを示す。
【図3】 ヒドロヨーダイドのX−線粉末回折パターンを示す。
【図4】 ヒドロヨーダイドの固体13CNMRスペクトルを示す。
【図5】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートの赤外線スペクトルを示す。
【図6】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートのラマンスペクトルを示す。
【図7】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートのX−線粉末回折パターンを示
す。
【図8】 ヒドロヨーダイド・ハイドレートの固体13CNMRスペクトル
を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ティム・チーン・ティン・ホ イギリス、ティエヌ11・9エイエヌ、ケン ト、トンブリッジ、ニア・リー、オール ド・パウダー・ミルズ、グラクソ・スミス クライン (72)発明者 マイケル・ジョン・ミラン イギリス、ティエヌ11・9エイエヌ、ケン ト、トンブリッジ、ニア・リー、オール ド・パウダー・ミルズ、グラクソ・スミス クライン Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC62 DD12 EE01 4C086 AA01 AA03 AA04 BC82 GA08 GA10 GA13 GA15 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA03 NA10 ZC33 ZC35

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エ
    トキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩の化合物また
    はその溶媒和物。
  2. 【請求項2】 化合物が: (i)約1272、905、810および803cm−1にピークを有する赤外
    線スペクトル;および/または (ii)約2925、1211、825および658cm−1にピークを有する
    ラマンスペクトル;および/または (iii)約55.6、64.8、109.9、120.5および159.3p
    pmにピークを有する固体13C−NMRスペクトル を提供することを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 化合物が2またはそれ以上の: (i)実質的に図Iに係る赤外線スペクトル; (ii)実質的に図IIに係るラマンスペクトル; (iii)実質的に表1または図IIIに係るX−線粉末回折パターン(XRP
    D); (iv)実質的に図IVに係る固体13C−NMRスペクトル;および (v)157−165℃の範囲にある融点 を提供することを特徴とする、請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 純粋な形態の請求項1ないし3のいずれか1項記載の化合物
  5. 【請求項5】 固体剤形の請求項1ないし3のいずれか1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】 ミル化することができる医薬上許容される形態の請求項1な
    いし3のいずれか1項記載の化合物。
  7. 【請求項7】 良好な流動特性を有する医薬上許容される形態の請求項1な
    いし3のいずれか1項記載の化合物。
  8. 【請求項8】 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エ
    トキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオンまたはその塩をヨウ化水素源と
    反応させ、その後、要すれば、ヨウ化水素酸塩の溶媒和物を調製し、そのヨウ化
    水素酸塩または溶媒和物を回収することを特徴とする、5−[4−[2−(N−メ
    チル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジ
    オン・ヨウ化水素酸塩またはその溶媒和物の製造方法。
  9. 【請求項9】 5−[4−[2−(N−メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エ
    トキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジオン・ヨウ化水素酸塩またはその溶
    媒和物と、医薬上許容される担体とを含む、医薬組成物。
  10. 【請求項10】 活性治療物質として用いるための5−[4−[2−(N−メ
    チル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4−ジ
    オン・ヨウ化水素酸塩またはその溶媒和物。
  11. 【請求項11】 真性糖尿病、真性糖尿病に付随する状態およびその特定の
    合併症の治療および/または予防用の医薬の製造における、5−[4−[2−(N
    −メチル−N−(2−ピリジル)アミノ)エトキシ]ベンジル]チアゾリジン−2,4
    −ジオン・ヨウ化水素酸塩またはその溶媒和物の使用。
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