JP2003535215A - 金属に基づく圧密構成成分及び冷圧密化に適した金属に基づく粉末組成物の製造法 - Google Patents

金属に基づく圧密構成成分及び冷圧密化に適した金属に基づく粉末組成物の製造法

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JP2003535215A JP2001587953A JP2001587953A JP2003535215A JP 2003535215 A JP2003535215 A JP 2003535215A JP 2001587953 A JP2001587953 A JP 2001587953A JP 2001587953 A JP2001587953 A JP 2001587953A JP 2003535215 A JP2003535215 A JP 2003535215A
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thermoplastic
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powder composition
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ハネイコ,フランシス・ジー
リユク,シドニー
ナラシムハン,カラサー・エス・ブイ・エル
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ヘガネス・コーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 少くとも1つの熱可塑性物質を含む金属に基づく粉末組成物を、熱可塑性物質のガラス転移温度または溶融温度以下の温度で圧密化して、金属に基づく構成成分を形成させる方法が提供される。好ましくは、圧密化は室温から約55℃までの範囲の温度で行われる。本発明の方法は、磁気コア構成成分の製造に特に有用である。また本発明は、冷圧密化に有用な金属に基づく粉末組成物を提供する。該金属に基づく粉末組成物は、リン酸鉄層を含まない金属に基づく粒子、ポリエーテルイミド、ポリフェニレンエーテル、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、またはこれらの組合わせから選択される熱可塑性物質、そしてポリアミドのオリゴマーを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、金属に基づく圧密構成成分(components)及び冷圧密化
に適した金属に基づく粉末組成物の製造法に関する。更に特に、本発明は、ある
金属に基づく粉末組成物を冷圧密化温度で圧密化して、金属に基づく構成成分を
形成させる方法に関する。本方法は、磁気コア構成成分の製造に特に有用である
【0002】 (背景の技術) 鉄に基く粒子は、粉末冶金法による金属に基づく構成成分の製造に長い間使用
されてきた。最初に鉄に基づく粒子をダイ中において圧力をかけて成形し、所望
の形を形成させる。成形工程後、この金属に基づく構成成分(例えば「未加工(
green)」部品)は、通常構成成分に必要な強度を付与するために、焼結工
程(即ち約490℃以上の温度)に供される。
【0003】 粉末冶金技術は一般的に金属粉末を圧密化するために4つの標準的な温度形態
を使用して金属構成成分を形成させる。これらはチル(chill)プレス(室
温以下でのプレス)、冷(cold)プレス(室温でのプレス)、熱(hot)
プレス(金属粉末が作業硬度を保持しうる温度以上でのプレス)、及び温 (w
arm)プレス(冷プレスと熱プレスの中間温度でのプレス)を含む。
【0004】 一般的に温プレスした鉄に基づく粉末組成物は、熱可塑性物質と混合したまた
はそれでコーティングされた鉄粒子を含む。そのような鉄に基づく粉末組成物の
例は、例えば米国特許第5063011号、第5198137号、第52254
59号、第5268140号、第5767426号、及び第6039784号に
開示されている。この種の鉄に基づく粉末組成物は、典型的には熱可塑性物質の
ガラス転移温度以上のダイ(die)温度で圧縮されてきた。例えば上述した米
国特許第5268140号は、粉末をダイ中において熱可塑性物質のガラス転移
温度以上の温度で圧密化し、別途この構成成分を、少くとも該圧密化温度と同程
度の高い温度まで加熱することを含む、熱可塑性物質でコーティングされ、また
はそれと混合した鉄に基づく粒子を圧密化する方法を開示している。この場合、
熱可塑性物質のガラス転移温度以下での圧密化は劣った強度及び密度の性質を有
する構成成分を生成する信じられているがゆえに、そのような圧密化温度が使用
されている。
【0005】 更に熱可塑性物質と混合したまたはそれでコーティングした鉄に基づく粉末は
磁心(magnetic core)構成成分を形成させるためにしばしば使用
されており、そのような粉末の、粉末のガラス転移温度以下での圧密化が劣った
磁気性能を有する構成成分を与えると信じられてきた。コア構成成分の重要な磁
気特性は、その透磁率(magnetic permeability)と鉄損
(core loss)特性である。材料の透磁率は、磁化される能力、または
磁束を帯びる能力の指標である。ここに透磁率とは誘導される磁束と磁化力また
は磁場強度の比として定義される。エネルギー損失である鉄損は、磁気材料が急
速に変化する場にさらされた時に起こる。この鉄損は一般に2つの範疇に分類さ
れる:ヒステリシス及び渦電流損失。ヒステリシス損失は、金属に基づくコア構
成成分内に保持された磁力を克服するために必要とされるエネルギー消費によっ
てもたらされる。渦電流損失は、交流(AC)条件に基因して変化する磁束のた
めに、金属に基づくコア構成成分で起こる電流の発生によってもたらされる。
【0006】 上述した温圧密化法の利点にもかかわらず、熱可塑性物質のガラス転移温度以
上へのダイの加熱は、時間を浪費するし、ダイの過剰な摩耗を引き起こす。更に
鉄に基づく粉末をダイに入れる前に加熱することはしばしば望ましい。この鉄に
基づく粉末の加熱も同様に時間を浪費する。かくして、許容できる性質、例えば
強度、密度、及び磁気的性能を達成するために、加熱しうるダイまたは鉄に基づ
く粉末を必要とする鉄に基づく粉末を圧密化する方法を提供することは望ましい
【0007】 ジャンソン(Jansson)の米国特許第5754936号は、最初に鉄粒
子をリン酸で処理してリン酸鉄層を形成させ、得られるリン酸塩でコーティング
された粒子を熱可塑性樹脂及び滑剤と混合し、そして熱可塑性樹脂のガラス転移
温度以下の温度で圧密化する方法を開示している。次いでこの圧密化構成成分を
熱可塑性樹脂の硬化温度まで加熱する。ジャンソンの圧密化は室温で行えるけれ
ど、最初に鉄をリン酸でコーティングしてリン酸鉄層を形成させることを必要と
する。この余分な工程は、リン酸を含む溶媒(例えば水)を除去しなければなら
ず、次いで粒子を熱処理してリン酸鉄層を形成させねばならないために時間を浪
費する。
【0008】 かくして、圧密化のためにダイ及び/または金属に基づく粉末を加熱する必要
がなく、且つ許容できる性質を有する金属に基づく構成成分を提供する、効果的
な金属に基づく構成成分の製造法を提供することは望ましい。
【0009】 (発明の概略) 本発明は、少くとも1つの熱可塑性物質の外面コーティングを有する金属に
基づく粒子を含む金属に基づく粉末組成物を提供し、この組成物をダイ中におい
て55℃以下の温度で圧密化して構成成分を形成させることを含む金属に 基づ
く構成成分の製造法を提供する。ここで熱可塑性物質はコーティングされた状態
の金属に基づく粒子の約0.001−約15重量%を構成し、金属に基づく粒子
はリン酸鉄層を含ままない。
【0010】 他の具体例において、本発明はリン酸鉄層を含まず、且つ粒状形の熱可塑性物
質と混合した金属に基づく粒子を含む金属に基づく/熱可塑性の粉末組成物を提
供することを含む、金属に基づく構成成分の製造法を提供する。ここで該熱可塑
性物質は組成物の約0.001−約15重量%を構成する。次いでこの金属に基
づく/熱可塑性の粉末組成物をダイ中において約55℃以下の温度で圧密化する
【0011】 このようにして形成された金属に基づく構成成分は、驚くべきことに熱可塑性
物質のガラス転移温度以上の温度で圧密化した金属に基づく構成成分に匹敵する
強度、密度、及び磁気的性能を有する。かくして本発明は、金属に基づく粒子及
び熱可塑性物質を含む金属に基づく組成物を用意し、この組成物をダイ中におい
て約55℃以下の温度で圧密化することにより、磁性構成成分を製造するのにも
有用である。
【0012】 他の具体例において、本発明は、リン酸鉄層を含まない金属に基づく粒子を含
み、金属に基づく粉末約80.0−約99.8重量%、ポリエーテルイミド、ポ
リフェニレンエーテル、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコールまたはそれらの組合わせ
約0.001−約15重量%、及びポリアミドのオリゴマー約0.1−約2.0
重量%を含む冷圧密化に適した、金属に基づく粉末組成物を提供する。
【0013】 (詳細な説明) 本発明は、金属に基づく組成物を冷圧密化温度で圧密化して、金属に基づく構
成成分を形成させる、即ち圧密化構成成分を製造するのに加熱したダイを用いる
必要のない、方法を提供する。また本発明は冷圧密化に適したある金属に基づく
粉末組成物も提供する。ここに、本明細書で使用する「冷圧密化」とは、ダイま
たは金属に基づく粉末組成物が圧密化中好ましくは室温−約65℃、より好まし
くは凡そ室温−約55℃、最も好ましくは室温−40℃の温度範囲にある、金属
に基づく粉末組成物の圧密化を意味する。また 「室温(ambient te
mperature)」とは、ダイまたは粉末に外部から熱を加えない圧密化中
の粉末組成物またはダイの温度を意味する(しかしながら、粉末組成物またはダ
イは環境からまたは加工中に消散する熱から、例えば圧密化中に出るエネルギー
から熱を得てもよい)。
【0014】 本発明の方法は、金属に基づく粒子、及び金属に基づく粉末組成物の約0.0
01−約15重量%を構成する少くとも1つの熱可塑性物質を含む、金属に基づ
く粉末組成物を提供すること、及びこの組成物をダイ中において50℃以下の温
度で圧密化して金属に基づく構成成分を形成させることを含む。次いで金属に基
づく構成成分を、随時後述するように熱処理して、金属に基づく構成成分の性質
を改良することができる。
【0015】 本発明において有用な金属に基づく粒子は、一般に粉末冶金工業で使用される
種類の金属粉末、例えば鉄に基づく粉末及びニッケルに基づく粉末を含んでなる
。金属に基づく粒子は、金属に基づく粉末組成物の主たる部分を構成し、一般に
金属に基づく粉末組成物の全重量に基づいて少くとも約80重量%、好ましくは
少くとも約85重量%、より好ましくは少くとも約90重量%を構成する。
【0016】 本明細書で使用するような「鉄に基づく」粉末の例は、実質的に純粋な鉄、最
終製品の強度、焼入性、電磁性、または他の所望の性質を高める他の元素(例え
ばスチール形成元素)で予め合金化した鉄の粉末、及びそのような他の元素が拡
散接合した鉄の粉末である。
【0017】 本発明で使用しうる実質的に純粋な鉄の粉末は、約1.0重量%未満、好まし
くは約0.5重量%未満の通常の不純物しか含まない鉄の粉末である。そのよう
な硬度に圧縮可能な冶金級の鉄粉末の例は、ヘガネス社(Hoeganaes
Corp.、Riverton、NJ)から入手できる純粋な鉄の粉末アンコ−
スチール(ANCORSTEEL)1000シリーズ、例えば1000、100
0B、及び1000Cである。例えばアンコスチール1000の鉄粉末は、32
5番篩(米国シリーズ)下の粒子約22重量%及び100番篩上の粒子約10重
量%、残りがこれらの寸法の中間である典型的な篩分けプロフィールを有する(
60番篩上は痕跡量)。アンコ−スチール1000粉末は、約2.85−3.0
0g/cm3、典型的には2.94g/cm3の見掛け密度を有する。本発明で使
用しうる他の鉄粉末は、典型的なスポンジ様の鉄の粉末、例えばヘガネス社のア
ンコ−(ANCOR)MH−100粉末である。
【0018】 鉄に基づく粉末は、最終金属部品の機械的性質または他の性質を高める1つま
たはそれ以上の合金元素を含んでいることができる。そのような鉄に基づく粉末
は1つまたはそれ以上のそのような元素で予め合金化した鉄、好ましくは実質的
に純粋な鉄の粉末であり得る。この予め合金化した粉末は、鉄及び所望の合金元
素の溶融物を作り、次いでこの溶融物を霧状にし、これによって霧状化した小滴
を固化時に粉末化することによって製造できる。
【0019】 鉄の粉末と予め合金化しうる合金元素の例は、これに限定されはしないが、モ
リブデン、マンガン、マグネシウム、クロム、ケイ素、銅、ニッケル、金、バナ
ジウム、コロンビウム(ニオビウム)、グラファイト、リン、アルミニウム、及
びこれらの組合わせを含む。好適な合金元素は、モリブデン、リン、ニッケル、
ケイ素、及びこれらの組合わせである。混入される合金元素(単数または複数)
の量は、最終金属部品に所望の性質に依存する。そのような合金元素を含む予め
合金化した鉄粉末は、ヘガネス社からそのアンコ−スチールの粉末ラインの一部
として入手し得る。
【0020】 鉄に基づく粉末の更なる例は、外表面に拡散した1つまたはそれ以上の他の金
属、例えばスチール生成元素の層またはコーティングを有する実質的に純粋な鉄
の粒子である拡散接合した鉄に基づく粉末である。そのような商業的に入手でき
る粉末は、ヘガネス社からのニッケル約1.8%、モリブデン約0.55%、及
び銅約1.6%を含むディスタロイ(DISTALOY)4600Aの拡散接合
した粉末、及びニッケル約4.05%、モリブデン約0.55%、及び銅約1.
6%を含むディスタロイ(DISTALOY)4800Aの拡散接合した粉末を
含む。
【0021】 好適な鉄に基づく粉末は、モリブデン(Mo)と予め合金化した鉄である。こ
の粉末はMo約0.5−約2.5重量%を含む実質的に純粋な鉄の溶融物を霧状
化することによって製造される。そのような粉末の例は、Mo約0.85重量%
、マンガン、クロム、ケイ素、銅、ニッケル、モリブデン、またはアルミニウム
のような他の物質、全量で約0.4重量%未満、及びカーボン約0.02重量%
未満を含むヘガネスのANCORSTEEL85HPスチール粉末である。その
ような粉末の他の例は、モリブデン約0.5−0.6重量%、ニッケル約1.5
−2.0重量%、及びマンガン約0.1−0.25重量%、並びにカーボン約0
.02重量%未満を含むヘガネスのANCORSTEEL4600Vスチール粉
末である。
【0022】 本発明で使用しうる他の予め合金化した鉄に基づく粉末は、引用により全体を
本明細書に包含される名称「鉄合金の、予め明確に合金化した粉末を有するスチ
ール粉末混合物」の米国特許第5108493号に開示されている。このスチー
ル粉末組成物は、2つの異なる予め合金化した鉄に基づく粉末の混合物で、その
1つはモリブデン0.5−2.5重量%を有する予め合金化した鉄であり、他は
カーボン、及びクロム、マンガン、バナジウム、及びコロンビウムからなる群か
ら選択される少くとも1つの元素を含んでなる遷移元素成分の少くとも約25重
量%と予め合金化した鉄である。この混合物は、スチール粉末組成物に、少くと
も約0.05重量%の遷移元素成分を与える割合で存在する。そのような粉末の
例は、モリブデン約0.85重量%、ニッケル約1重量%、マンガン約0.9重
量%、クロム約0.75重量%、並びにカーボン約0.5重量%を含むヘガネス
のアンコ−スチール41ABスチール粉末として商業的に入手できる。
【0023】 本発明の実施に有用な他の鉄に基づく粉末は、強磁性粉末である。この例は少
量の燐と予め合金化した鉄の粉末である。
【0024】 本発明の実施に有用な鉄に基づく粉末は、ステンレススチール粉末も含む。こ
れらのステンレススチール粉末は、ヘガネスのアンコ−シリーズにおいて種々の
等級で市販されている、例えばANCOR303L、304L、316L、41
0L、430L、434L、409Cb粉末である。
【0025】 鉄に基づく粉末はある粒径分布を有する。典型的には、これらの粉末は、粉末
試料の少くとも約90重量%が45番ふるい(米国シリーズ)を通過し、より好
ましくは粉末試料の少くとも約90重量%が60番ふるいを通過しうるようなも
のである。これらの粉末は、典型的には粉末の少くとも約50%が70番ふるい
を通過し、且つ400番ふるいの上に保持されまたはそれより大きく、より好ま
しくは粉末の少くとも約50%が70番ふるいを通過し、且つ325番ふるいの
上に保持されまたはそれより大きい。またこれらの粉末は、典型的には粒子の少
くとも5重量%、より一般的には少くとも約10重量%、一般には粒子の少くと
も15重量%が325番ふるいを通過する。そのようなことで、これらの粉末は
1ミクロンまたはそれ以下程度の小さい、または約850−1000までの重量
平均粒径を有することができるが、一般に粒子は約10−500ミクロンの範囲
の重量平均粒径を有するであろう。最大重量平均粒径が約350ミクロンまでで
ある鉄合金粒子または実質的に純粋な鉄粒子が好適であり、より好ましくは粒子
は約25−150ミクロン、最も好ましくは80−150ミクロンの範囲の重量
平均粒径を有するであろう。ふるい分析については、MPIF基準05を参照さ
れたい。
【0026】 本発明に使用される金属粉末は、ニッケルに基づく粉末も含むことができる。
ここに使用するような「ニッケルに基づく」粉末の例は、実質的に純粋なニッケ
ルの粉末、及び最終製品の強度、焼入性、電磁性、または他の所望の性質を高め
る他の元素と予め合金化したニッケルの粉末である。このニッケルに基づく粉末
は、鉄に基づく粉末に関して前に言及したいかなる合金用粉末とも混合すること
ができる。ニッケルに基づく粉末の例は、ヘガネスのアンコ−スプレー(ANC
HOSPRAY)粉末、例えばN−70/30Cu、N80/20、及びN−2
0粉末として市販されているものを含む。
【0027】 金属に基づく粉末組成物に有用な熱可塑性物質は、金属に基づく粒子と混合し
た或いはそれにコーティングした時、冷圧密化金属構成成分にグリーン強度を与
える熱可塑性のいずれかのポリマー材料である。熱可塑性物質は好ましくは圧密
化前または圧密化中に金属に基づく粒子と組み合わせられる。ここに用いられる
「組合わせられる」とは、熱可塑性物質が金属に基づく粒子の表面に付着するよ
うな方法を意味する。例えば熱可塑性物質は、溶媒の使用により、金属に基づく
粉末に結合しまたは粉末上にコーティングすることができる。好適な熱可塑性物
質は、約10000−50000の範囲の重量平均分子量を有するものである。
そのような分子量範囲を有し、約80−260℃(175〜500°F)の範囲
のガラス転移温度または少くとも約90℃を超える溶融温度を有する熱可塑性ポ
リマーがより好適である。熱可塑性物質の例は、ポリカーボネート、ポリフェニ
レンエーテル、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、エチ
レンビスステアルアミド、またはそれらの組合わせである。
【0028】 本発明の熱可塑性物として使用できる適当なポリカーボネートは、ポリ(ビス
フェノール−A−カーボネート)としても公知のビスフェノール−A−ポリカー
ボネートである。これらのポリカーボネートは、約1.2−1.6の範囲の比重
を有する。特別な例は、実験式(C16143n、ここでnは約30−60の整
数、を有するポリ(オキシカルボニルオキシ−1、4−フェニレン−(1−メチ
ルエチリデン)−1、4−フェニレン)である。商業的に入手できるポリカ−ボ
ネートは、ゼネラル・エレクトリック社(General Electric
Co.)からのレキサン(LEXAN)である。最も好適なレキサン樹脂はレキ
サン121及び141グレードである。
【0029】 適当なポリフェフェニレンエーテル熱可塑性物は、実験式(C88O)n、こ
こでnは約30−100の整数、を有するポリ(2、6−ジメチル−1、4−フ
ェニレンオキシド)である。このポリフェフェニレンエーテルのホモポリマーは
、アロイ用/ブレンド用樹脂、例えば耐衝撃性ポリスチレン例えばポリ(ブタジ
エン−スチレン)、及びポリアミド例えばポリカプロラクタムまたはポリ(ヘキ
サメチレンジアミンアジペート)としてのナイロン66と混合することができる
。これらの熱可塑性物質は約1.0−1.4の範囲の比重を有する。市販のポリ
フェニレンは、ゼネラル・エレクトリック社からノリル(NORYL)樹脂とし
て販売されている。最も好適なノリル樹脂はノリル844、888、及び122
2グレードである。
【0030】 適当なポリエーテルイミド熱可塑性物は、実験式(C372462n、ここ
でnは約15−27の整数、を有するポリ[2、2´−ビス(3、4−ジカルボ
キシフェノキシ)フェニルプロパン)−2−フェニレンビスイミド]である。こ
れらのポリエーテルイミド熱可塑性物は約1.2−1.6の範囲の比重を有する
。市販のポリエーテルイミドは、ゼネラル・エレクトリック社からウルテム(U
LTEM)樹脂として販売されている。最も好適なウルテム樹脂はウルテム10
00グレードである。
【0031】 適当なポリエーテルスルホン熱可塑性物は、一般的実験式(C1216SO3n 、ここでnは約50−200の整数、を有する。市販されている適当なポリエー
テルスルホンの例は、ICI社からビクトレクス・ペス(VICTREX PE
S)として市販されている。これらの樹脂で最も好適なものはビクトレクス・ペ
ス5200グレードである。
【0032】 適当なポリアミドは、例えば引用により全体が本明細書に包含される米国特許
第5744433号(以下「433特許」)に記述されているものである。43
3特許に記述されているポリアミドは、反復単位 [NH−(CH2m−CO]n− [式中、mは約5−約11の範囲であり、そしてnは約5−約50の範囲であ る] を含むラクタムを包含するオリゴマーを含む。
【0033】 433特許のポリアミドは、次の反復単位 −[NH−(CH2m−NCO(CH2n−CO]x− [式中、m及びnは約4−約12の範囲であり、但しm及びnの合計は約12 より大きく、そしてxは約2−約25の範囲である] を得るためのジアミン及びジカルボン酸から生成されるオリゴマーも含む。
【0034】 これらのオリゴマーは、好ましくは約30000未満の重量平均分子量及び約
100−約220℃の範囲の融点を有する。更に当業者は、上述したオリゴマー
が種々の官能基の末端、例えば433特許に記述される末端基により停止するこ
とができるということを認識するであろう。
【0035】 本発明に有用なポリアミドのオリゴマーの特別な例は、フランスのElfアト
ケム(Atochem)の供給するオルガゾル(OrgasolTM)3501、
オルガゾル2001、及びオルガゾル2002を含む。これらのオリゴマーを用
いる利点は、それが内部ダイ潤滑剤としても役立つ、即ち他の滑剤の使用を必要
としないことである。
【0036】 適当なエチレンビスステアルアミドは、エチレンビスステアルアミド及びステ
アリン酸亜鉛を含むポリマー組成物である。好適なエチレンビスステアルアミド
は、ホガナス(Hoganas)社(スウェーデン、ホガナス市)の供給するケ
ノリューブ(KenolubeTM)である。この熱可塑性物質を用いる利点はそ
れが内部純滑剤としても役立つことである。
【0037】 金属に基づく粉末組成物に有用な他の熱可塑性物質は、例えばポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール
、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル、アルキド樹脂、セルロースエス
テルまたは他の樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、3000以下の重量平均分
子量を有するポリオレフィン、例えばポリエチレン、のホモポリマーまたはコポ
リマー、及びそれらの組合わせを含む。
【0038】 金属に基づく粒子と一緒にしうる熱可塑性物質の量は、金属に基づく粒子及び
熱可塑性物質の全重量に基づいて、一般に約0.001−15重量%である。好
ましくは熱可塑性物質は組合わせ物の少くとも約0.2重量%から約5重量%ま
でである。更に好ましくは熱可塑性物質は、金属に基づく粒子及び熱可塑性物質
の全重量に基づいて、約0.4−2重量%、最も好ましくは約0.6−1.0重
量%である。
【0039】 熱可塑性物質は、同業者には公知の方法により金属に基づく粉末と混合するこ
とができる。例えば熱可塑性物質を、溶媒を使用しないで金属に基づく粒子と均
一に混合することができる。ポリアミドオリゴマー及びエチレンビスステアルア
ミドを含むポリマーをこの方法で混合することは好適である。また例えば、熱可
塑性物質を、引用により本明細書に全体が包含されるRutz等に対する米国特
許第5198137号に記述されているように、流動床適用方法を用いて金属に
基づく粒子上にコーティングすることもできる。この方法は、特に熱可塑性物質
がポリフエニレンエーテル、ポリエーテルイミド、またはポリエーテルスルホン
の場合である。他の方法は、引用により本明細書に全体が包含されるオリバー(
Oliver)らの米国特許第5225459号に記述されるように、ポリマー
材料を金属に基づく粒子上に結合させる方法である。この結合法は、好ましくは
熱可塑性物質がポリフェニレンエーテル、ポリエーテルイミド、またはポリエー
テルスルホンである場合に好適に使用される。
【0040】 好適なコーティング法において、コーティングは好ましくはグラット(Gra
tt)社製のようなブルスターコーター(Wurster coater)を用
いて、流動床法で適用される。このブルスターコーティング工程中、金属に基づ
く粒子は空気中で流動化される。熱可塑性物質を適当な有機溶媒に溶解し、得ら
れる溶液を噴霧ノズルによりブルスターコーターの内部に噴霧し、ここで溶液は
鉄粒子の流動床に接触する。熱可塑性物質に対してはいかなる溶媒も使用できる
が、好適な溶媒は塩化メチレン、1、1、2−トリクロロエタン、およびアセト
ンである。これらの溶媒の混合物も使用できる。コーティング溶液中の熱可塑性
物質の濃度は、好ましくは少くとも3重量%、より好ましくは約5−10重量%
である。熱可塑性物をノズルへ移送するためにぜんどうポンプを使用するのは好
適である。流動化した金属に基づく粒子を、好ましくは少くとも約25℃、より
好ましくは少くとも約30℃、但し溶媒の沸点以下まで加熱し、次いで熱可塑性
物質の溶液を添加する。金属に基づく粒子は溶解した熱可塑性物の小滴で濡れる
が、次いでこれを膨張室へ送り、そこで溶媒を蒸発によって粒子から除去し、実
質的に均一な熱可塑性物質のコーティングが金属に基づくコア粒子の周囲に残さ
せる。
【0041】 金属に基づく粒子上にコーティングされる熱可塑性物質の量は、種々の手段で
監視できる。熱可塑性コーテイング法の1つの監視法は、バッチ式でコーターを
操作し、所望のコーティング割合に必要な熱可塑性物の量をバッチサイクル中一
定割合で与えることである。但しこの場合には、既知の量の溶液中熱可塑性物が
使用される。他の方法は、流動床内のコーティングされた粒子を絶えずサンプリ
ングし、炭素含量を測定し、これから熱可塑性物のコーティング含量と関係付け
ることである。
【0042】 この方法は、金属に基づく粉末に、熱可塑性物質の実質的に均一な周囲コーテ
ィングを付与する。コーティングされた粒子の最終的な物理的特性は、コーティ
ング工程中の異なる運転因子の取扱によって変わりうる。
【0043】 好適な熱可塑性物でコーティングされた鉄の粒子は、約2.4g/cm3−約
2.7g/cm3の見掛けの密度を有し、コーティングされた状態で粒子の約0
.25−2.0重量%をなす熱可塑性物のコーティングを有することが特徴であ
る。この限界内の粒子からなる構成成分は優れた磁気特性を示すことが判明した
【0044】 熱可塑性物質を金属に基づく粉末粒子と結合させまたは混合する場合、熱可塑
性物質は一般に粒子の形で与えられる。この粒子は好ましくは球形であるが、例
えばレンズ状またはフレーク状であってよい。粒子は好ましくは米国ふるいシリ
ーズの60番ふるい(約250ミクロンまたはそれ以下)、より好ましくは10
0番ふるい(約150ミクロンまたはそれ以下)、最も好ましくは140番ふる
い(約105ミクロンまたはそれ以下)を通過するのに十分細かい。しかしなが
ら、ポリマー粒子の絶対的寸法は金属に基づく粒子の寸法に関してその寸法より
も重要性は少ない、好ましくはポリマー粒子は金属に基づく粒子よりも細かいで
あろう。
【0045】 好適な結合法においては、金属に基づく粒子及び熱可塑性物質の粒子を、好ま
しくは乾燥形で、慣用の混合技術により混合して、実質的に均一な粒子混合物を
生成させる。次いでこの乾燥混合物を、十分な溶媒と接触させて粒子を湿らし、
更に特にポリマー粒子の表面を柔らかくし及び/または部分的に溶解し、これら
の粒子を粘着性とし、そして金属に基づく粒子の表面に付着または結合させる。
好ましくは、乾燥混合物の混合中に溶媒の小滴を噴霧することによって溶媒を乾
燥混合物に適用する。最も好ましくは、溶媒の適用中に亘って混合を継続し、ポ
リマー材料の湿りと最終混合物の均一性を確保する。その後随時加熱、強制換気
、または真空を適用して溶媒を蒸発させることにより除去する。溶媒の除去工程
中、混合を継続して、溶媒の蒸発を補助することもできる。粒子の最初の乾燥混
合並びに溶媒の適用及び除去は、適当な溶媒の適用及び回収手段を備えた慣用の
混合装置で行われる。ナウタ(Nauta)社からの円錐形のスクリュー混合器
は、この目的に使用できる。
【0046】 結合工程においては、熱可塑性物質に対するいかなる溶媒も使用できる。塩化
メチレン、1、1、2−トリクロロエタン、及びアセトンが好適である。これら
の溶媒の混合物も使用できる。本発明で使用するのに好適な組合わせはポリエー
テルイミドを熱可塑性物質として、また塩化メチレンを溶媒として使用する。乾
燥混合物への溶媒の適用量は、鉄に基づく粉末100重量部当り溶媒約1−25
重量部であろう。しかしながら、一般に溶媒の量を、存在する熱可塑性物質の量
に基づいて計算することはより簡便である。この関係においては、ポリマーの単
位重量当り溶媒約1.5−50重量部、好ましくは約3−20重量部、より好ま
しくは約5−10重量部が混合物を湿らすのに十分であろう。
【0047】 所望により、金属に基づく粒子を先ず(即ち熱可塑性物質と組合わせる前に)
絶縁性無機物質でコーティングして、内部コーティングを付与することができる
。この内部コーティングは、好ましくは粒子の全重量(すべてのコーティングを
含む)の約0.2重量%より多くない。そのような内部コーティングは、ルッツ
(Rutz)らの米国特許第5063011号に開示されているようなリン酸
鉄、及び米国特許第4601765号に開示されているようなケイ酸アルカリ金
属を含む。これらの両文書の開示は、引用により全体が本明細書に包含される。
しかしながら、好ましくは金属に基づく粒子は絶縁性の無機内部コーティングを
含まない。例えば金属に基づく粒子は好ましくはリン酸鉄層を含まない。
【0048】 本発明の冶金粉末組成物は冶金組成物で通常使用されるいかなる特別な目的の
添加剤、例えば潤滑剤、機械加工用試剤(machining agents)
、及び可塑剤を含むこともできる。
【0049】 潤滑剤は例えばコンパクト化部品をダイキャビティーから取り出す際に必要と
される取出し力を減じるために使用される。典型的な粉末冶金潤滑剤の例は、ス
テアリン酸塩、例えばステアリン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、ステアリン酸
マグネシウム、またはステアリン酸カルシウム、合成ワックス、例えばエチレン
ビスステアルアミドまたはポリオレフィン、或いはこれらの組合わせを含む。潤
滑剤はポリアミド滑剤、例えば米国特許第5368630号に開示されているプ
ロモルド(PROMOLD)−450、ラク(Luk)の米国特許第54982
76号及び第6039784号に開示されている粒状物エーテル、またはジョン
ソン(Johnson)らの米国特許第5330792号に開示されている脂肪
酸の金属塩であってよい。これらの文書の開示は引用により全体が本明細書に包
含される。潤滑剤は、前述したオリゴマーポリアミド、例えばオルガゾル(Or
gasolTM)3501、オルガゾル2001、及びオルガゾル2002である
ことができる。潤滑剤は上述した潤滑剤のいずれかの組合わせであってもよい。
【0050】 好適な潤滑剤は、エチレンビスステアルアミド、ステアリン酸亜鉛、ケノリュ
ーブ(ホーガン、スエーデンのHoganas corporationにより
供給される)、オルガゾルオリゴマー、フェロリューブ(FerrolubeTM )[ブランチフォード(Blanchford)製]、及びポリエチレンワック
スである。好適な具体例において、潤滑剤、例えばオルガゾルオリゴマー及びケ
ノリューブは熱可塑性物質としても作用して、生強度を高める。
【0051】 潤滑剤は、冶金粉末組成物の、一般に約2.0重量%まで、好ましくは約0.
1−約1.5重量%、より好ましくは約0.1−約1.0重量%、最も好ましく
は約0.2−約0.75重量%の量で添加される。
【0052】 他の添加剤、例えば可塑剤及び機械加工用試剤も、又金属に基づく粉末組成物
中に存在しうる。好ましくはこれらの他の添加剤は、冶金粉末組成物中に、冶金
粉末組成物の全重量に基づいて、約0.05−約5.0重量%、より好ましくは
約0.1−約1.5重量%の量で存在する。代表的な可塑剤は、一般にR.ガヒ
ター(Gachter)及びH.ムラー(Muller)編、プラスチック添加
剤ハンドブック(1987)の、例えば270−281及び288−295ペー
ジに開示されている。これらは、アルキル、アルケニル、及びアリール残基がそ
れぞれ炭素数約1−約10、炭素数約1−約10、炭素数約6−約30のアルキ
ル、アルケニル、及びアリールエステル、フタル酸、リン酸、及び二塩基性酸を
含む。好適なエステルは、アルキルエステル、例えばフタル酸ジ−2−エチルヘ
キシル(DOP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸ジブチル(D
BP)、リン酸トリキシレニル(TCP)及びアジピン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル(DOA)である。DBP及びDOPは特に好適な可塑剤である。機械加工用
試剤、例えば硫化モリブデン、硫化鉄、窒化ホウ素、硼酸、またはこれらの組合
わせは、典型的に最終の機械加工操作において補助的に使用される。
【0053】 冷圧密化に特に好適な金属に基づく粉末組成物は、(a)好ましくはリン酸鉄
層を含まない鉄に基づく粒子である金属に基づく粒子約80.0−約99.8重
量%、より好ましくは85−約99.3重量%、(b)ポリエーテルイミド、ポ
リフェニレンエーテル、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート、ポリエチレ
ングリコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、またはこれらの組合わ
せから選択される熱可塑性物質約0.001−約15重量%、より好ましくは約
0.2−約5重量%、及び(c)ポリアミドのオリゴマー約0.1−約2.0重
量%、より好ましくは約0.3−約1.0重量%、(ここでこの重量%は金属に
基づく粉末組成物の全重量基準)、を含む。
【0054】 好適な金属に基づく粉末組成物は、本明細書に記述するいかなる技術にしたが
っても生成させることができる。例えば熱可塑性物質を金属に基づく粉末上にコ
ーティングし、次いでこのコーティングした金属に基づく組成物中にオリゴマー
を混入することができる。あるいは、金属に基づく粉末、熱可塑性物質、及びオ
リゴマーを溶媒の存在下又は非存在下に混合することもできる。
【0055】 一旦生成した金属に基づく粉末組成物は、熱可塑性物質のガラス転移温度また
は融点以下、即ちいずれか低い方の温度において、適当な成形技術で圧密化され
る。好ましくはダイ及び粉末を65℃以下、より好ましくは55℃−室温、最も
好ましくは室温−約40℃の温度に維持する。本発明の最も好適な具体例におい
て、ダイ及び金属に基づく粉末組成物は室温である。所望の温度(好ましくは室
温)の粉末混合物を、所望の温度に維持したダイに仕込み、通常の粉末冶金の圧
力を適用して、所望の構成成分を圧縮する。典型的な圧縮成形技術は、約5−約
100トン/平方インチ(tsi)、好ましくは約30−約60tsiの範囲の
圧密化圧力を使用する。圧縮成形中の温度及び圧力は、一般に特別な用途に所望
のグリーン強度を有する構成成分を生成させるものである。
【0056】 圧密化に次いで、成形した構成成分は、随時熱処理して熱可塑性物質を「硬化
」させ、構成成分に所望の強度を付与することができる。熱処理は、例えば引用
により全開示がここに包含される米国特許第5268140号に開示されている
技術に従って行うことができる。成形した構成成分は、好ましくはダイから取出
した後及び好ましくは室温まで冷却した後、熱可塑性物質の溶融温度または分解
温度未満の温度まで別途加熱される。多くの熱可塑性物質に対しては、硬化温度
は約90−約480℃、好ましくは約140−約360℃、最も好ましくは約1
50−約300℃である。成形した構成成分を、完全に加熱するのに十分な時間
硬化温度に維持し、その内部温度を実質的に硬化温度に持って行く。一般に加熱
は部品の寸法及び内部温度に依存して約0.5−3時間必要である。熱処理は、
空気中または窒素のような不活性な雰囲気中で行うことができる。
【0057】 熱処理は圧密化工程とは別の加熱工程である。しかしながら、この熱処理工程
は圧密化後何時でも起りうることが発見された。即ち熱処理工程は圧密化直後ま
たは構成成分の冷却後に行うことができる。熱処理は好ましくは高い生強度を有
する金属構成成分を生成させたい時に行われる。
【0058】 本発明の方法に従って生成した金属に基づく構成成分は、種々の用途に使用で
きる。例えば、金属に基づく構成成分は種々の製品の重量または非重量支持構造
体構成成分として使用できる。更に、金属に基づく構成成分は、AC及び/また
はDC用の磁気コア構成成分として使用できる。例えば磁気コア構成成分は、電
気的/磁気的エネルギー変換装置、例えば発電機及び変圧器に使用できる。
【0059】 実施例 本発明のいくつかの具体例を、以下の実施例で詳細に記述する。金属に基づく
粉末組成物を調製し、これを本発明の方法に従って構成成分に成形した。この構
成成分をグリーン特性と磁気特性に関して評価した。
【0060】 金属に基づく粉末組成物を、ヘガネス社(Cinnaminson,New
Jersey)の供給するアンコ−スチール1000C鉄粉末に熱可塑性物質を
コーティングすることによって調製した。使用した熱可塑性物質は前述したよう
なゼネエラル・エレクトリック社の供給するポリエーテルイミドのウルテム10
00材料であった。
【0061】 ウルテム材料を含む塩化メチレン溶液を、グラットGPCG−5ウルスタ−コ
ーター中において、鉄の粉末上に噴霧し、引用により本明細書に全体が包含され
る米国特許第5268140号に記述される技術にしたがって溶媒を蒸発させる
ことにより、鉄の粉末をウルテム材料でコーティングした。得られるコーティン
グした鉄の粉末は、コーティングした鉄の粉末組成物の全重量に基づいてウルテ
ムを0.25重量%含んだ。
【0062】 次いでコーティングした粉末の一部を、表1に示す量で、オルガゾルまたはケ
ノリューブ材料のいずれかと混合した。オルガゾル材料は、前述したようにフラ
ンスのElfアトケムの供給するポリアミドのオリゴマーである。ケノリューブ
材料は、スウェーデンのヘゲネスAGからのエチレンビスステアルアミドとステ
アリン酸亜鉛の混合物を含むポリマー材料である。調製した粉末組成物を下表1
に示す。 表1: 熱可塑性物でコーティングされた粉末組成物 組成物 アンコ− ウルテム オルガゾル ケノリューブ スチール 1000 (重量%) (重量%) 1000C (重量%) A 残り 0.25 0.0 0.0 B 残り 0.25 0.50 0.0 C 残り 0.25 0.60 0.0 D 残り 0.25 0.0 0.50 粉末組成物は、アンコ−スチール1000Cを、オルガゾルまたはケノリュー
ブ材料のいずれかと混合することによっても調製した。これらの粉末組成物を下
表2に示す。 表2: 熱可塑性物質を含むコーティングされていない粉末組成物 組成物 アンコ− オルガゾル ケノリューブ スチール (重量%) (重量%) 1000C E 残り 0.75 0.0 F 残り 0.0 0.75 実施例1−19 グリーン特性の評価 表1及び2に示す粉末組成物を、圧密化装置中、種々の温度及び圧力において
圧密化して試験棒を作った。次いで試験棒のいくつかを種々の温度下に空気また
は窒素中で熱処理した。続いて試験棒を、圧粉密度、生強度、及びグリーン膨張
に関して評価した。圧粉密度及び生強度を決定するために使用した試験法は以下
の通りであった。
【0063】 性質 試験法 圧粉密度 ASTM B−331−95 生強度 ASTM B−312−96 グリーン膨張は次の方程式で決定した:
【0064】
【数1】
【0065】 結果を下表3に報告する。 表3: 圧密化した金属に基づく粉末組成物のグリーン特性 実施例 表から 圧密化 圧密化 硬化 圧粉 生 グリーン の材料 圧力 温度 温度 密度 強度 膨張 (Mpa) (℃) (℃) (g/cm3)(psi) (%) 1 A 410 室温 274 6.57 18663 − 2 A 685 室温 274 7.09 27713 − 3 A 685 室温 なし 7.18 − − 4 B 685 室温 なし 7.15 4050 0.33 5 B 685 65 なし 7.20 3600 0.43 6 B 685 室温 150 7.14 7200 0.38 7 B 685 室温 315 7.06 13350 0.64 8 B 685 65 315 7.08 14650 0.72 9 C 685 室温 なし 7.12 3559 0.26 10 C 685 室温 150 7.10 6336 0.37 11 C 685 室温 204 7.08 18100 0.41 12 C 685 室温 260 7.06 19500 0.47 13 D 685 室温 なし 7.20 2200 0.27 14 D 685 室温 315 7.16 5900 0.39 15 E 685 室温 なし 7.17 4250 0.34 16 E 685 室温 150 7.17 10850 0.35 17 E 685 室温 315 7.12 13475 0.44 18 F 685 室温 なし 7.22 2550 0.25 19 F 685 室温 315 7.17 2250 0.28 上記データは、本発明方法に従い熱可塑性物質を含む金属に基づく粉末組成物
を圧密化した場合、熱可塑性物質のガラス転移温度以上の温度で圧密化した場合
と比べて、許容できるグリーン特性が得られるということを示す。組成物A、B
、C、及びE(ウルテム及び/またはオルガゾルを含む)は、室温で圧密化し、
次いで熱処理した時、特に良好な生強度を示した。 実施例20−33 磁気特性の評価 表1及び2に示した粉末組成物を、圧密化装置中、種々の温度で685MPa
下に圧密化して、磁気コア構成成分を生成させた。続いて磁気コア構成成分のい
くつかを、空気または窒素中、種々の温度で熱処理した。この製造した磁気コア
構成成分を次の性質に関して評価した:密度、最大透磁率、保磁力、及びDC操
作条件下80エルステッドにおける磁気飽和。結果を下表4に要約する。 表4: 圧密化した金属に基づく粉末組成物の磁気特性 実施例 表か 圧密化 硬化 圧粉 最大透 保磁力 Bs2 らの 温度 温度 密度 磁率 (Oe)1 (kガウス) 材料 (℃) (℃)(g/cm3) (psi) 20 B 室温 なし 7.14 195 4.78 10.08 21 B 65 なし 7.18 211 4.79 10.55 22 B 室温 150 7.15 175 4.62 9.80 23 B 室温 315 7.09 150 4.31 8.87 24 B 65 315 7.08 150 4.39 9.03 25 D 室温 なし 7.18 205 4.85 10.44 26 D 室温 315 7.15 205 4.47 10.50 27 D 65 315 7.17 230 4.40 10.99 28 E 室温 なし 7.16 225 4.94 10.80 29 E 室温 150 7.17 230 4.96 11.04 30 E 室温 315 7.12 230 4.60 10.95 31 E 65 315 7.14 240 4.48 11.30 32 F 室温 なし 7.20 300 5.01 11.80 33 F 室温 315 7.18 315 4.61 12.03 39 F 65 315 7.22 388 4.52 12.81 1 Oeはエルステッド 2 Bsは80エルステッドにおける磁気飽和 上記表4におけるデータは、本発明方法による金属に基づく粉末組成物の圧密
化で作った磁気コア構成成分から、許容しうる磁気特性が得られることを示す。
組成物F(ケノリューブと混合した鉄の粉末)から作った磁気トロイド(tor
oid)からは特に良好な磁気特性が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ナラシムハン,カラサー・エス・ブイ・エ ル アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08057 ムーアズタウン・ランブルウツドロード 156 Fターム(参考) 4K018 BA13 BD01 CA02 CA09 GA04 KA46

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)(i)冶金粉末組成物の全重量に基づいて少くとも約
    85重量%の、金属に基づく粒子を含んでなる金属に基づく粉末、ここで該金属
    に基づく粒子がリン酸鉄層を実質的に含まず、 (ii)冶金粉末組成物の全重量に基づいて約0.001−約15重量%の、
    少くとも1つの熱可塑性物質、ここで該熱可塑性物質がポリカーボネート、ポリ
    フェニレンエーテル、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアミド
    、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、アクリル酸アルキル、メタクリル酸
    アルキル、アルキド樹脂、セルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、
    ポリウレタン、ポリエステル、及びそれらの組合わせからなる群から選択される
    、 を含んでなる冶金粉末組成物を用意し、そして (b)該冶金粉末組成物を約65℃以下の圧密化温度で圧密化して、金属に基づ
    く構成成分を形成させ、 (c)該熱可塑性物質を硬化させるために、該金属に基づく構成成分を熱可塑性
    物質の溶融温度または分解温度までの温度で熱処理する、 工程を含んでなる、金属に基づく構成成分の製造法。
  2. 【請求項2】 組成物をダイ中において55℃までの温度で圧密化する、請
    求項1の方法。
  3. 【請求項3】 組成物をダイ中において室温から約40℃までの範囲の温度
    で圧密化する、請求項1の方法。
  4. 【請求項4】 金属に基づく構成成分を約90−約480℃の温度で熱処理
    する、請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 熱可塑性物質がポリエーテルイミド、ポリアミドのオリゴマ
    ー、及びそれらの組合わせからなる群から選択される、請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 組成物をダイ中において55℃までの温度で圧密化する、請
    求項5の方法。
  7. 【請求項7】 金属に基づく粒子が熱可塑性物質の実質的に均一なコーティ
    ングを有する、請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 熱可塑性物質がポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル
    、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、エチレンビスステ
    アラミドのポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
    リ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アル
    キル、アルキド樹脂、セルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、ポリ
    ウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、及びそれらの組合わせからなる群か
    ら選択される、請求項7の方法。
  9. 【請求項9】 冶金粉末組成物が更に滑剤を含んでなる、請求項1の方法。
  10. 【請求項10】 熱可塑性物質がポリエーテルイミドであり、滑剤がポリア
    ミドのオリゴマー、エチレンビスステアルアミドのポリマー、またはそれらの組
    合わせである、請求項9の方法。
  11. 【請求項11】 (a)(i)冶金粉末組成物の全重量に基づいて少くとも
    約85重量%の、金属に基づく粒子を含んでなる金属に基づく粉末、ここで該金
    属に基づく粒子がリン酸鉄層を実質的に含まず且つ熱可塑性物質の実質的に均一
    なコーティングを有する、 (ii)冶金粉末組成物の全重量に基づいて約0.001−約15重量%の、
    少くとも1つの熱可塑性物質、 を含んでなる冶金粉末組成物を用意し、 (b)該冶金粉末組成物を約65℃以下の圧密化温度で圧密化して、金属に基づ
    く構成成分を形成させ、 (c)該金属に基づく構成分を熱可塑性物質の溶融温度または分解温度までの温
    度で熱処理して、該熱可塑性物質を硬化させる、 工程を含んでなる、金属に基づく構成成分の製造法。
  12. 【請求項12】 組成物をダイ中において55℃までの温度で圧密化する、
    請求項11の方法。
  13. 【請求項13】 組成物をダイ中において室温から約40℃までの範囲の温
    度で圧密化する、請求項11の方法。
  14. 【請求項14】 金属に基づく構成成分を約90−約480℃の温度で熱処
    理する、請求項11の方法。
  15. 【請求項15】 熱可塑性物質がポリカーボネート、ポリフェニレンエーテ
    ル、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルホン、ポリアミド、エチレンビスス
    テアラミドのポリマー、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
    ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、アクリル酸アルキル、メタクリル酸ア
    ルキル、アルキド樹脂、セルロースエステル樹脂、セルロースエーテル樹脂、ポ
    リウレタン、ポリエステル、ポリオレフィン、及びそれらの組合わせからなる群
    から選択される、請求項11の方法。
  16. 【請求項16】 熱可塑性物質がポリエーテルイミド、ポリアミドのオリゴ
    マー、エチレンビスステアルアミドのポリマー、またはそれらの組合わせからな
    る群から選択される、請求項11の方法。
  17. 【請求項17】 組成物をダイ中において55℃までの温度で圧密化する、
    請求項15の方法。
  18. 【請求項18】 組成物をダイ中において室温から約40℃までの範囲の温
    度で圧密化する、請求項15の方法。
  19. 【請求項19】 冶金粉末組成物が更に滑剤を含んでなる、請求項11の方
    法。
  20. 【請求項20】 熱可塑性物質がポリエーテルイミドであり、且つ滑剤がポ
    リアミドのオリゴマー、エチレンビスステアルアミドのポリマー、またはそれら
    の組合わせである、請求項11の方法。
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