JPH03290469A - 圧粉成形用樹脂組成物,その製造方法および圧粉成形体の製造方法 - Google Patents

圧粉成形用樹脂組成物,その製造方法および圧粉成形体の製造方法

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JPH03290469A
JPH03290469A JP21370390A JP21370390A JPH03290469A JP H03290469 A JPH03290469 A JP H03290469A JP 21370390 A JP21370390 A JP 21370390A JP 21370390 A JP21370390 A JP 21370390A JP H03290469 A JPH03290469 A JP H03290469A
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JP
Japan
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powder
solvent
resin
resin composition
hard magnetic
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Application number
JP21370390A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kawahigashi
宏至 川東
Tatsuya Tomioka
富岡 達矢
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は圧粉成形用樹脂組成物、その製造方法および圧
粉成形体の製造方法に関し、詳しくは、より金属に近い
耐熱寸法安定性、耐薬品性等に優れた圧粉成形体の材料
となる樹脂&ll或物放物びにそれを高い生産性で効率
よく製造する方法に関する。 〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕従来か
ら、粉末冶金では、有機バインダーを用いて圧縮成形し
、脱脂後、焼結を行い、焼結成形体を製造していた。し
かしながら、このような方法は、脱脂工程、焼結工程と
もに多大なエネルギーと長時間を要し、焼結後、寸法収
縮率が大きいために寸法精度も悪く、欠けや割れを生じ
易いという欠点を有していた。 また、部品形状が長物、薄物、溝構造を有するものは、
焼結時の寸法収縮時等の寸法の変化の為にその製造が困
難である。 一方、真鍮(黄銅)、洋白のような亜鉛を含む銅系合金
は焼結炉の寿命を短くするという欠点がある。 これらの欠点を補うために、従来から特開昭51−38
641号公報では、熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)をバ
インダーとした粉末冶金手法による成形物が開示されて
いる。しかしながら、エポキシ樹脂は圧縮成形後の焼成
時間が長く、得られた成形体は焼結金属やダイカストに
比して高温あるいは高湿の環境下では寸法変化が大きく
なり、実用上問題が多い上に、機械的強度が小さい。 また、これらの欠点を補うべく、特開昭50−1042
54号公報には、種々の微粉末にナイロン樹脂(5〜3
5容量%)をコーティングした後に、圧縮成形を行って
成形体を得ることで、脱脂及び焼結を施すことなく、成
形体をそのまま使用する粉末冶金手法が提案されている
。しかし、ナイロン樹脂は、耐熱性2機械的強度、耐薬
品性に劣るため実用化には至らなかった。 それ故、成形法としては、この粉末冶金手法は適用され
ず、むしろ樹脂含量が約35容量%以上必要となる射出
成形が、強度及び成形性の利点から適用されるようにな
っている。このような例として、特開昭63−2589
52号公報、同63202653号公報、同63−18
3956号公報、同63−14.2051公報には、金
属または金属酸化物粉末を高濃度に充填した高比重組成
物について開示されている。このMi威放物、鉄粉。 銅粉等の高比重金属を充填した場合、フライホイール成
形品やダイカスト成形品として使用され、機械的強度は
樹脂のそれに近く、実用に耐えるものである。 しかし、このように射出成形を適用する場合は、成形時
の流動性が必要であるため、自ずと金属本5)末の充填
量が制限され、さらに高濃度に粉体を充填して、高比重
のものを得ることができない。また高比重が達成されて
も、金属やダイカスト成形品と比較して線膨張係数がま
だ大きく、高温環境下では寸法の変化が大きくなり実用
に耐えない。 更に、射出成形法は成形品の形状が複雑な場合には有効
であるが、成形品が単純形状で少量多品種を製造する場
合は、充填粉末による金型の摩耗が激しい為、金型の維
持費がコストに占める割合が大きく、量産効果がでない
という欠点を有する。 そこで本発明者らは、かかる従来技術の諸問題を解決し
、より金属に近い優れた耐熱寸法特性。 耐薬品性ならびに実用レベルの機械的強度を有する圧粉
成形体を、高い生産性で製造すべく鋭意研究を重ねた。 〔課題を解決するための手段〕 その結果、バインダー樹脂の種類及び圧粉成型用の材料
となる粉末の粒子径と成形方法を選定することにより、
上記問題を解決できることを見出した。本発明は、かか
る知見に基づいて完成したものである。 すなわち本発明は、(A)有機粉末または非硬磁性無機
粉末50〜97容量%及び(B)耐熱性かつ結晶性を有
する熱可塑性樹脂50〜3容量%からなり、平均粒子径
が500μm以下であることを特徴とする圧粉成形用樹
脂組成物(以下、「樹脂組成物IJということがある。 )を提供するものである。また本発明は、(A′)有機
粉末または非硬磁性無機粉末と繊維強化材の合計50〜
97容量%及び(B)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑
性樹脂50〜3容量%からなるとともに、該繊維強化材
を全体の3〜15容量%含有し、かつ平均粒子径が50
0μm以下であることを特徴とする圧粉成形用樹脂組成
物(以下、「樹脂組成物■」ということがある。)を提
供するものである。 さらに、本発明は上記樹脂組成物Iの製造方法として、 (1)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
を溶解するとともに、平均粒子径が500μIn以下の
有機粉末または非硬磁性無機粉末を分散して混合液を調
製し、次いで該混合液に、前記熱可塑性樹脂の貧溶媒を
添加することにより上記樹脂組成物Iを製造する方法(
方法
【−■)(2)上記方法I−のと同様にして混合液
を調製し、この混合液の溶媒を気化あるいは蒸発させる
ことにより上記樹脂組成物Iを製造する方法(方法I−
■)。 (3)上記方法I−■と同様にして混合液を調製し、こ
の混合液を冷却することにより上記樹脂組成物Iを製造
する方法(方法I−■)。 (4)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
を加熱溶解し、次いで冷却することにより調製したゲル
と、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬
磁性無機粉末を、分散、混合、また必要により解砕し、
同時に前記溶媒を気化あるいは蒸発させることにより上
記樹脂組成物Iを製造する方法(方法I−■) 及び (5)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂と平均粒
子径が500μm以下の有機粉末または非硬磁性無機粉
末を溶融混練してベレットを成形し、次いで得られたベ
レットを平均粒子径が500μm以下の粉末に粉砕また
は解砕することにより上記樹脂1威物Iを製造する方法
(方法I−■)をも提供する。 また、本発明は上記樹脂組成物Hの製造方法として、 (6)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の有
機粉末または非硬磁性無機粉末及び繊維強化材を分散し
て混合液を調製し、次いで該混合液に、前記熱可塑性樹
脂の貧溶媒を添加することにより上記樹脂組成物■を製
造する方法(方法■−■)。 (7)上記方法■−のと同様にして混合液を調製し、こ
の混合液の溶媒を気化あるいは蒸発させることにより上
記樹脂組成物■を製造する方法(方法■−■)。 (8)上記方法n−のと同様にして混合液を調製し、こ
の混合液を冷却することにより上記樹脂組成物■を製造
する方法(方法■−■)。 (9)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
を加熱熔解し、次いで冷却することにより調製したゲル
と、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬
磁性無機粉末及び繊維強化材を、分散、混合、また必要
により解砕し、同時に前記溶媒を気化あるいは蒸発させ
ることにより上記樹脂組成物■を製造する方法(方法■
−■)及び 00)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂と平均粒
子径が500μm以下の有機粉末または非硬磁性無機粉
末及び繊維強化材を溶融混練してペレ・ントを成形し、
次いで得られたベレットを平均粒子径が500μm以下
の粉末に粉砕または解砕することにより上記樹脂組成物
■を製造する方法(方法■−■)をも提供する。 ここで、非硬磁性無機粉末とは、永久磁石特性を有さな
い粉末を指称する。 本発明の樹脂組成物Iは、上述の如く(A)有機粉末ま
たは非硬磁性無機粉末及び(B)耐熱性かつ結晶性を有
する熱可塑性樹脂から構成されている。ここで(A)酸
分である有機粉末まトこは非硬磁性無機粉末は、各種の
ものがあり、組成物の用途に応して適宜選定すればよい
。非硬磁性無機粉末の具体例をあげれば、Au、 Ag
、  Pt、 TaCr、A、e、Zn、Ni、Pb、
W、Zr、B、Si。 Mo+  Cu、 Tt、  Fe(電解鉄、カーボニ
ル鉄、アムコ鉄等)、 FezO3,Fe:+On+ 
A ff1203+  ZnOPbO,Zr0z(安定
化ジルコニア、部分安定化ジルコニア等)、Siow 
(溶融シリカ等) 、 T iOz 。 Bed、WC,BaC,SiC,TiC,AIN。 5iaNn+ BN、TiN、WSz、Mo5z、Ti
A、eT i B z 、 W S−i z 、炭素鋼
、Fe−Cu系合金、ステンレス鋼(SLIS314.
5US316等)、ハーマロイ(Fe−Ni系合金〉、
センダスト(Fe−3i −A l系合金)、Fe系ア
モルファス合金(Fe、、sBz。c12.、  Fe
5zSisB+o、  FettCo=SisB等)、
Fe−Co−Ni系アモルファス合金、Co系アモルフ
ァス合金(Co6,1.5Fe4.zSi+501z。 C0tzFesP 16B&1  Cota、+Fea
、rSitsB +o等)。 ソフトフェライト(Ni−Zn、Mn  Zn系等)。 PZT(PbTiC)+  PbZr()s等の圧電性
セラミック粉)、青銅、鉛青銅、洋白、洋金、黄銅、銅
チタン、1!ロー、銀銅、ニッケル銀、黒鉛、ダイヤモ
ンド、カーボンブラック、水酸化アルミニウム、石材9
等が挙げられる。これらを一種類単独であるいは二種類
以上混合して用いてもよい。 さらに非硬磁性無機粉末の具体例を詳細に挙げれば、低
炭素鋼、中炭素鋼、高炭素鋼、高張力鋼(HT80) 
、機械構造用マンガン鋼、クロム鋼(SCr430) 
。 クロム・モリブテンiml (SCr430) 、ニッ
ケル・クロム鋼、はだ焼鋼、低温用鋼、マルエージング
鋼(250) 、マルテンサイト系ステンレス鋼(Sυ
5410)。 フェライト系ステンレスm (SUS405) 、オー
ステナイト系ステンレス鋼(SUS304) 、析出硬
化形ステンレス鋼(SUS631) 、高マンガン1i
l(ハトフィールF鋼)、インコネル600.インコネ
ルX 750.  インコロイ800゜ハステロイX、
ステライト6B、ニモニック80A。 工具鋼(SKD6) 、ねずみ鋳鉄1球状黒鉛鋳鉄、黒
心可鍛鋳鉄、けい素鋼、パーマロイ、超硬合金、無酸素
銅(C1020)、タフヒツチ銅(CIloo)、 9
/1丹銅(C2200)、 7ど3黄fI(C2600
) 、 65/35黄銅CC2680) 。 6/4黄銅(C2801) 、快削黄銅(C3710)
 、ネーバル黄銅(C4621) 、 りん青1ii(
C5212) 、白銅(C7060) 。 洋白(C7521) 、ベリリウム銅(C1720) 
、黄銅鋳物(YBsC2) 、青銅鋳物(BC2) 、
  りん青銅鋳物(PBC2) 。 ニッケル(NNC)、モネルメタル−400,ニクロム
マンガニン、工業用純アルミニウム(^1100 旧8
)。 ジュラルミン(八2017−74)、超ジュラルミン(
A2024T4)、超々ジュラルミン(A7075−7
6) 、耐食アルミニウム(八5083−1132) 
、耐食アルミニウム(八6o63T6)、  ラウタ/
l/(AC2A−T6) 、 シルミン(AC3A−F
)  フルミニラム鋳物用合金(八C4C1(−T6)
 、アルミニウムダイカスト用合金(^DC12)、エ
レクトロン、工業用純チタン(C,P、Ti)、  6
 A l −4V合金、亜鉛ダイカスト用合金(ZDC
−2) 、型鋳物用亜鉛合金(スマフク2)、ILZR
O−12,パビットメタル、すず基ホワイトメタル等が
あり、また合金の構造を示セば、Fe−C,Fe−Cu
、Fe−C−Cu  Fe−C−NiMo、Fe−C−
Ni−Mn、Fe−Cr−N1(オーステナイト系5U
S)、Fe−C−Cr(vルチンサイト系S[JS)、
Fe−C−Cu−Ni、Cu−3n、Cu−3n−Pb
Af−C”u、WC−Co、WC−TaC−Co  W
CTiC−Co、WC−TiC−Ta(Nb)C−Co
、WCNi、Ag−W、Cu−W、Ag−WC,Cu−
WC。 Ag−Mo、Ag−Ni、Ag−Cd0.Cu−3n−
Fe−C。 Cu−3n−P−Cr−C,Fe−Cu−Pb、  C
u−3n−PbC,Cu−3n−Pb−3iO−C,F
e−Cu  −C,Fe−C3iC,D−Cu、D−F
e、D−Ni、D−WC−Co(Dはダイヤモンド)、
またW、 Mo、 TaNb、Re等の合金、そのほか
、i’ic−Mo−NiTiC−TiN(TaN)−M
o−Ni、TiC−Mo2CN1(Go)、TiC−M
o、C−TiN−N1(Co)。 Cr+ C2−N i、 A P、 z○z−Cr、A
fzo:+−FeAf−Aj2zOs、Ni−Th0z
などがある。また、ソーダガラス、鉛ガラス、はうけい
酸ガラス。 石英ガラス、バイコールガラス96%シリカ、パイロ上
ラム。白雲母、金雲母、マイカナイト、マイカレックス
1石綿板、長石磁2L ステアタイト磁器等をあげるこ
ともできる。 一方、有機粉末としては、テフロン(四弗化エチレン樹
脂)、木粉1紙(バルブ)、天然皮革フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、アラミド樹脂。 ポリイ亙ド樹脂、有機顔料(銅フタロシアニンブルー、
キナクリドン、ハンザイエロー)を好適なものとしてあ
げることができる。 上記(A)成分である有機粉末または非硬磁性無機粉末
の粒度分布(圧縮密度)については、成形体密度を高め
、成形体中に生じる空隙をできるだけ低減させて機械強
度を向上させるために、高ければ高いほどよい、そのた
めには粉末の粒度分布は広くとることが望ましい。また
、粒子の形状は球状が望ましいが、不規則かつ不均整な
形状物の混合体が良い場合もある。また、上記(A)成
分の平均粒子径は500μm以下であり、好ましくは2
00μm以下、より好ましくは50μm以下である。 特に、機械部品等の機械的強度を要求する構造材用途に
は、金属粉末粒子が好適であり、その粉末粒子の形状は
不規則かつ不均質な形状物の混合体がよく、粒子径の分
布幅は37〜150am程度が好ましい。 粒子形状が反映される粉体物性は見掛密度であり、JI
S  Z  2504−1979で規定される。 例えば、 還元鉄粉; (見掛密度2.3〜2.8、好ましくは2
.6〜2.8、より好ましくは2.7)。 黄銅(真鍮);9B、95.90.80,70゜60重
量%(Cu)または洋白(見掛密度2.5〜3.0、好
ましくは2.6〜2.8、より好ましくは2.7)。 アル逅ニウム;工業用純アルごニウム(純度98%以上
)(見掛密度0.5〜2.0、好ましくは0.8〜1.
5、より好ましくは、1.0)。 ステンレス鋼(SUS  314.SUS  316等
);(見掛密度2.5〜3.0、好ましくは2.6〜2
.8、より好ましくは、2.7)が好適である。 なお、この(A)ti、分である有機粉末または非硬磁
性無機粉末には、必要に応じて3容置%以下、特に0.
5〜2容量%程度のカップリング剤で表面処理したもの
を用いてもよい。この表面処理を行うことにより、(A
)成分と(B)成分である耐熱性かつ結晶性を有する熱
可塑性樹脂との親和性が向上する。また、(A)成分の
酸化防止にも有効である。ここで、使用しうるカップリ
ング剤としては、各種のものがあるが、チタネート系及
びシラン系のものが代表的である。チタネート系カップ
リング剤としては、例えばイソプロピルトリイソステア
ロイルチタネート、イソプロピルトリオクタノイルチタ
ネート、イソプロピルトリス(ジオクチルパイロホスフ
ェート)チタネート。 イソプロピルジメタクリルイソステアロイルチタネート
、イソプロピルトリ(N−アミノエチル−アミノエチル
)チタネート、イソプロピルトリドデシルベンゼンスル
ホニルチタネート イソプロピルイソステアロイルジア
クリルチタネート、イソプロピルトリ(ジオクチルホス
フェート)チタネート、イソプロピルトリクミルフェニ
ルチタネート、テトライソプロピルビス(ジオクチルホ
スファイト)チタネート、テトラオクチルビス(ジトリ
デシルホスファイト)チタネート、テトラ(2,2−ジ
アリルオキシメチル−1−ブチル)ビス(ジトリデシル
)ホスファイトチタネート。 ビス(ジオクチルパイロホスフェート)オキシアセテー
トチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェート)
エチレンチクネートなどがあげられ、これらを単独であ
るいは混合物として使用することができる。また、シラ
ン系カンプリング剤としては、例えばγ−メルカプトー
プロピルートリメトキシシラン、2−スチリル−エチル
−トリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)γ−
ア旦/−7”ロビルートリメトキシシラン、β−(34
−エポキシシクロへキシル)エチル−トリメトキシシラ
ン、T−アミノプロピル−トリメトキシシラン、T−グ
リシドキシルプロピルトリメトキシシラン、N〜フェニ
ル−γ−アξノープロピルートリメトキシシラン、フェ
ニルトリメトキシシラン、メチルジメトキシシランなど
があげられ、これらを単独であるいは混合物として使用
することができる。また、チタン系カップリング剤とシ
ラン系カップリング剤を併用することもできる。 カンプリング剤による表面処理は、(A)成分である粉
末をカップリング剤の5〜20容量%溶液(アルコール
またはトルエンなどを溶媒とする)で湿潤させた後、室
温以上の温度、好ましくは120〜150″Cで乾燥す
ることによって行えばよい。このようなカップリング剤
による表面処理により、粉末に撥水性や潤滑性が付与さ
れ、成形後に得られる樹脂結合警戒形体の機械的強度等
を向上させる。 本発明の樹脂組成物■では、上記有機粉末または非硬磁
性無機粉末とともに、繊維強化材を混合して(A“)成
分とする。ここで繊維強化材としては、種々のものがあ
るが、具体的にはガラス繊維。 炭素繊維、アラミド繊維やチラノ繊維、アルもす繊維、
窒化珪素繊維、炭化珪素繊維、チタン酸カリウム繊維等
のセラミック繊維、さらにはステンレス繊維等の各種金
属繊維等があげられ、またこれらのウィスカーでも良い
。これらの中でも特に例えば、ガラス繊維については、
その形状は特に制限はないが、通常は、直径が5〜20
μmでアスペクト比が20以上のものが好適に使用でき
る。また炭素繊維は、アクリロニトリル系、ピッチ系 
セルロース系など様々なものがあるが、いずれのもので
もよい。この炭素繊維の市販品の具体例としては、例え
ば、トレカT−300(東し社製〉、ベスファイトHT
A、ベスファイト1000(東邦レーヨン社製〉、クレ
カM、クレカC(呉羽化学工業社製)などを挙げること
ができる。この炭素繊維は、その形状については、繊維
径が5〜20μmで、繊維長が0.1〜IOM程度のも
のが好適に使用できるが、一般に樹脂充填用として使用
されている3m程度の長さのチョツプドファイバーやロ
ービングなどが好適に使用される。 アラ逅ド繊維としては、通常、全芳香族ボリアミド繊維
が好適に使用される。このアラミド繊維の市販品の具体
例としては、例えば、ケブラー49、PRD49及びノ
ーメックス(米国デュポン社製)、コーネックス(奇人
社製)などを挙げることができる。その繊維径としては
、一般には、5〜40μm1好ましくは7〜15μm程
度のものが使用される。その繊維長は、0.5〜10m
程度のものが好ましいが、通常は一般に樹脂充填用とし
て用いられている3mm程度の長さを有するチョツプド
ファイバーが好適に使用される。 チタン酸カリウム繊維は、各種のものが使用可能である
が、通常は平均繊維長5〜1100t1、平均繊維径0
.05〜2μmのもの、好ましくは平均繊維長20〜5
0μm、平均繊維径0.1〜0.5μmのものが使用さ
れる。ここで、チタン酸カリウム繊維の具体例をあげれ
ば、大塚化学社製ティスモDIOI(モース硬度4.O
1平均繊維長20μm、平均繊維径0.1μm)、久保
田鉄工社製Bタイプ(モース硬度4.0.平均繊維長4
5μm、平均繊維径0.5μm)などが好適に使用され
る。 前記ガラス繊維、炭素繊維等の各種の繊維強化材は、無
処理でも使用しうるが、その表面を種々の処理剤で処理
したもの、例えば、酸処理、塩基処理9部分酸化処理や
金属化処理、あるいはマトリックス樹脂となる結晶性か
つ耐熱性熱可塑性樹脂との親和性を向上するためにその
表面をシランカップリング剤、チタネートカップリング
剤等で処理したものなども使用することができる。 なお、上記の各種の繊維強化材は一種単独で使用しても
よく、二種以上を併用してもよい。 次に、本発明の樹脂!a威放物及びHの(B)成分であ
る耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂は、様々なも
のが充当できるが、通常は、融点が200℃以上、特に
230℃以上のものが好ましく、また化学結合骨格に少
なくとも一つの−S−結合や一〇−結合を有するものが
とりわけ好適である。 このような熱可塑性樹脂の具体例をあげれば、ポリエー
テルエーテルケトン(P E E K)、ポリエーテル
ケトン(PEK)、ポリフェニレンスルフィド(P P
 S)、  ポリスルフィドケトン(P S K)ボリ
アリールシアノエーテル(PEN)などが好適である。 ここでP・ENとしては、−・般式ずれか一つを示す。 〕 で表わされる繰返し単位を有し、かつp−クロロフェノ
ールを溶媒とする60“Cにおける極限粘度〔η〕が0
.2 dl/ g以上であるポリアリールシアノエーテ
ル系重合体が特に好ましい。 本発明の(B)成分である耐熱性かつ結晶性を有する熱
可塑性樹脂の分子量については、特Gこ制限はなく、種
類や使用目的等に応じて適宜選定すればよい。しかし分
子量が大きすぎると、後述する成形の印加圧が大きくな
り、樹脂が圧力によって容易に可塑化しなくなり、形戻
しを起こすことがあったり、成形体の密度が上がらずに
空隙が生成して機械的強度の低下の原因になることがあ
る。 また、小さ過ぎると、樹脂被覆が困難となるばかりか成
形体の機械的強度が低下する。従って、これらを考慮し
た上で、樹脂の分子量は選定されるべきである。 例えば、PPSの場合には、206℃のα−クロロナフ
タレン溶媒中、極限粘度が0.1d1/g以上が好まし
く、0.15〜0.3 a/ gが特に好ましい、PE
EKの場合には、60゛CのP−クロロフェノール溶媒
中、極限粘度が0.3 di/ g以上が好ましく、0
.3〜0.85dl/gが特に好ましい。また、PEN
の場合には、p−クロロフェノールを溶媒とする6 0
 ’Cにおける極限粘度が0.2a/g以上が好ましく
、0.3〜1゜2dl/gが特に好ましい。 本発明の組成物Iは前記(A)、(B)成分から構成さ
れているが、その割合は(A)成分50〜97容量%、
好ましくは65〜90容量%であり、(B)Tti、分
50〜3容量%、好ましくは35へ一10容量%である
。ここで(A)成分が50容量%未満では、圧粉成形よ
りもむしろ射出成形に適した樹脂量となり、逆に97容
量%を超えると、成形が困難となり、いずれの場合も本
発明の目的を達成することができない。 また、機械部品等の機械的強度を要求する構造材用途で
は、機械的強度の他に線膨張係数、硬度吸水寸法変化率
等が金属により近いことが要求され、前記の金属粉末を
用いた場合、前記(B)成分は3〜15容量%が好まし
い。3容量%未満では、強度が不足し、15容量%を超
えるとかえって強度が低下する。なお、より好ましくは
、5〜10容量%である。 一方、本発明の組成物■では、前記(A)成分の代わり
に、(A’)1分として前記(A)成分である粉末と繊
維強化材とを併用する。この(Ao)成分の配合割合は
、全組成物の50〜97容量%、好ましくは60〜90
容量%である。したがって、この組成物Hにおいて、(
B)成分の配合割合は、全組成物の50〜3容量%、好
ましくは40〜10容量%となる。(Ao)成分が50
容量%未満では、圧粉成形よりもむしろ射出成形に適し
た樹脂量となり、逆に97容量%を超えると、成形が困
難となり、いずれの場合も本発明の目的を達成すること
ができない。 また、(Ao)成分中の繊維強化材の配合割合は、全組
成物の3〜25容量%、好ましくは10〜20容量%で
ある。3容量%未満では補強効果が小さく、逆に25容
量%を超えると、線膨張係数の異方性が生しる。 本発明の樹脂組成物1.Itには、更に必要に応して本
発明の目的に支障のない範囲内で、上記以外の成分、例
えば、各種可塑剤9着色剤、熱安定化剤、耐候性安定化
剤、滑剤、酸化量止剤、紫外線吸収剤、耐電防止剤、マ
イカやタルク等の無機充填材、非粘着性付与材、離型剤
等の各種の添加剤や他のポリマー成分などを適宜添加し
てもよい。 なお、本発明の樹脂組成物1.IIは、上記各成分をト
ライブレンド、溶融混線後粉砕することによって、ある
いは(A)7m分や(A’)成分に(B)成分である樹
脂を被覆あるいは付着させることによって得られるが、
いずれの場合にも構成する成分(樹脂複合化粉末)の平
均粒子径が5006m以下、好ましくは200μm以下
、更に好ましくは100μm以下である。この平均粒子
径が500μmを超えるものでは、得られる圧粉成形体
の寸法安定性や機械的強度が充分なものとならない。 ここでトライブレンドによる場合、(A)成分の粉末粒
子よりも小さい粒子径の樹脂粒子((B)成分)を用い
ることが好ましく、例えば0.01〜IOμm程度が適
当である。この樹脂粒子を調製するには、例えば高速気
流式のミルで、重合後の樹脂粗粉末あるいは樹脂ペレッ
トの粗粉末を更に微粉砕する。具体的な装置としては、
シェフ)藁ルをあげることができる。 また、トライブレンドによる混合は、攪拌分散機、例え
ばヘンシェルミキサー、ハイスピードミキサーあるいは
スーパーミキサー等の高速アジテート式の分散機が使用
できる。また、粉砕と同時に粉砕時の衝撃により樹脂を
融着して混合被覆する方法も適用できる。このような装
置の例としては、例えば、クリプトロンシステム(川崎
重工■製)の如き衝撃式の粉砕機が適用できる。 トライブレンドの混合条件は、まず雰囲気は、使用する
粉末粒子の性状により、適宜選定すればよく、酸化等の
変質を受けやすい場合は、不活性ガス気流中で行えばよ
い。温度は、樹脂のガラス転移温度から融解開始温度の
間で適宜選定すれば良い。温度が低いと樹脂が粉体表面
に融着せず、高温すぎると樹脂被覆された粒子同志が融
着して凝集する。丁度、樹脂が粉体表面に被覆され、−
次粒子化される温度の粉砕条件が存在することとなる。 −次粒子化による解砕あるいは融着による造粒のどちら
に目的を置くかで適宜選定すればよい。 ところで、本発明の樹脂&Il戒物酸物IIは、上記ト
ライブレンドをはじめ様々な手法で製造することができ
るが、(A)成分の粉末粒子あるいは(A”)成分であ
る粉末粒子と繊維強化材に、(B)成分である樹脂を被
覆あるいは付着させた構成とすることが好ましい。この
樹脂を(A)成分の粉末粒子に被覆又は付着させる方法
としては、樹脂の結晶融解開始温度から融点の間の温度
範囲で、該樹脂を粉末と混合し、冷却しながら樹脂の結
晶性を利用して被覆又は付着させていく方法が挙げられ
る。しかし、この方法では高温を要するため、使用する
粉末によっては酸化劣化を引き起こす危険があったり、
また粉末を均一に分散して樹脂で完全に被覆又は付着さ
せることが難しい場合がある。そのため、これらの問題
を回避するより好ましい方法としては、樹脂組成物Iに
あっては前述した方法I−■〜I−■があり、また樹脂
組成物Hにあっては前述した方法■−■〜■−■がある
。 このうち方法I−■〜1−■及び方法■−■〜■−■は
、いずれも溶媒に(B)t2分である耐熱性かつ結晶性
を有する熱可塑性樹脂を溶解させるが、ここで用いるこ
とのできる溶媒としては、上記樹脂を溶解させる溶解能
の高い極性溶媒が好ましい。例えば、N−メチルピロリ
ドン、α−クロロナフタレン、ジクロロ酢酸、1,3−
ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシ
(゛。 ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド。 p−クロロフェノール等が挙げられる。 いずれの溶媒を使用するかは、用いる樹脂の種類や分子
量により異なり、一義的に定めることは困難であるが、
通常、樹脂としてPPSを用いる場合にはα〜クロロナ
フタレンを使用し、樹脂としてPEEKを用、いる場合
にはジクロロ酢酸やα−クロロナフタレンを使用するこ
とが好ましい。 また溶媒の使用量も、樹脂の仕込量や有機あるいは無機
粉末の種類、その粒度分布や濡れ性2樹脂との接着性な
どにより異なる。特にI−■〜I■及び方法■−■〜■
−■においては、籾未同士の凝集を低減させるために、
粉末を樹脂溶液に分散させた混合液の濃度が5〜50重
量%重量%箱薄な状態になるようにすることが好ましい
。よって、溶媒量に対する樹脂仕込量の割合、即らポリ
マー濃度(樹脂仕込量〔g〕/溶媒量(dl))を0.
1〜15(g/d1)とすることが望ましい。 また、樹脂を溶媒に溶解させるには、上述の熔媒と粉末
状の樹脂を適当な攪拌槽に仕込み、攪拌しながら加熱す
ることにより行うことができる。 このときの加熱温度は、例えば溶媒にN−メチルピロリ
ドンを用いた場合は190°C以上、α−クロロナフタ
レンを用いた場合は250°C以上に昇温することが望
ましい。この加熱と攪拌は、樹脂が均一に溶解するまで
続けることが好ましい。 このように調製した樹脂溶液を用いて有機あるいは無機
粉末に樹脂被覆を施すには、以下に述べる4種類の方法
により行うことができる。どの方法で樹脂被覆を行うか
は、樹脂溶液あるいは粉末の種類や、これらの状態など
により適宜選定することができる。 ■貧溶媒を用いる方法(方法l−の及び■−の)樹脂の
熱溶液(樹脂を溶解した液に有機あるいは無機粉末を分
散した混合液)に、該樹脂に対する貧溶媒を添加するこ
とより、樹脂の溶解度を低下させて、粉末上に析出させ
ることができる。 貧溶媒の滴下は、樹脂の熱溶液が均一に溶解している温
度にて開始することが好ましい。すなわち、溶液中の大
部分の樹脂が冷却の効果により析出を開始しない温度で
あって、しかも貧溶媒の沸点以下の温度が望ましい。 貧溶媒としては、PPSではα−クロロナフタレン(2
05〜250°Cの範囲)以外の有機溶媒と水、またP
EEKではジクロロ酢酸(150°C〜〉。 α−クロロナフタレン(205〜250°C)、  p
クロロフェノール(50℃〜)以外の有1111m媒と
水、PENではP−クロロフェノール(50°C〜)、
N−メチルピロリドン(190〜200°C)以外の有
機溶媒と水は貧溶媒になりうるので、適用する樹脂の分
子量、樹脂濃度、溶解温度に依存する樹脂の溶解性に合
わせて適宜選定すればよい。貧溶媒の具体例としては、
水、メタノール、イソプロピルアルコール、アセトン、
トルエン等を挙げることができる。また、N−メチルピ
ロリドン、α−クロロナフタレン、■、3−ジメチルー
2−イ旦ダシリジノン、ジメチルスルホキシド、ジメチ
ルアセドア逅ド、ジメチルホルムアミドなどの高沸点溶
媒でも温度によっては貧溶媒として使用することができ
る。 添加量は、樹脂溶液の濃度にもよるが、通常、使用溶媒
量と等倍以上の量が好ましい。添加方法としては、攪拌
下に液滴として供給を行うことができる。スラリー濃度
(樹脂溶液に有機あるいは無機粉末を分散して得た混合
液の濃度)と貧溶媒の液滴の大きさ(量)により沈澱粒
子径の大きさを調整することができる。 ■気化あるいは蒸発による方法(方法I−■及び■−■
) 樹脂溶液に有機あるいは無機粉末を分散して得た混合液
から溶媒を気化あるいは蒸発させて、粉末上に樹脂を析
出する方法は、例えば、粉末と樹脂溶液と樹脂に対する
溶解性の高い低沸点溶媒との混合スラリー(混合液〉を
、混合溶媒の共沸点以上に過熱された加熱管に送液ポン
プで供給し、高温・真空下の室内に爆発的に噴出させる
ことで、瞬時に溶媒を蒸発(気化)させることにより行
うことができる。 しかしながらこの場合、樹脂に対する溶解性の高い低沸
点溶媒との混合溶媒を選定することが困難な場合は、良
溶媒単独でも、加熱管と高温・真空下の室内の温度が溶
媒の沸点以上に加熱されていれば、瞬時に溶媒(気化)
を蒸発させることができる。 このような方法を行う装置としては、例えばオリエント
化学工業■製のクラックスジステム(瞬間真空乾燥袋W
)が適用できる。また、単純に、100°C以上で減圧
乾燥を行い、脱溶媒を行0)ながら分散・混合を行うこ
ともできる。この場合に用いる攪拌分散機は、例えば、
ヘンシェルミキサハイスピードミキサーあるいはスーツ
く−ミキサー等の高速アジテート式旦キサ−や混練押出
機等が利用できる。 ■冷却による方法(方法l−■及び■−■)樹脂の熱溶
液(樹脂を溶解した液に有機あるし1は無機粉末を分散
した混合液)を冷却することにより樹脂の溶解度を低下
させて、わ〕末上に樹脂を析出させることができる。さ
らに溶液中の一部の析出させきれなかった低分子量の成
分は、貧溶媒を添加すれば析出さセることかできる。 具体的にはジャケット付きの攪拌槽中に均一に溶解させ
た樹脂の熱溶液と粉末を混合し、湿式分散・攪拌機によ
り分散と攪拌をしながらジャケント内に冷却水を流して
混合物を室温まで冷却することにより行うことができる
。 さらに、分散攪拌機により分散、混合を行いながら、真
空ポンプにて減圧下で溶媒を除去することにより、樹脂
のほぼ全量を析出被覆さ一仕ることができる。 上記湿式分散・攪拌機としては、例えば味日本精機製作
所製のウルトラホモミキサーやlKA社製のウルトラデ
ィスパーザ〜、また深江工業■製のハイスピードミキサ
ーや品用製作所■製の万能混合撹拌機等が適用できる。 冷却速度、析出時間は、樹脂の溶解能、熔解条件により
析出してくる時間が異なるので、適宜選定すればよいが
、通2:!+ 1〜2時間で室温まで冷11した後に1
時間以上の析出時間を設ける方が好ましい。析出時間を
設りない場合、過冷却状態のために樹脂が析出してくる
のが遅れる場合がある。 また貧溶媒は、例えば水、メタノール、イソプロピルア
ルコール、アセトン、トルエン等が使用できる。 また特に、樹脂の濃厚溶液を用いて冷却する場合は次の
通りである。 樹脂溶液の濃度が1厚な場合の熱溶液単体を冷却すると
寒天状にとどまらずにローソクや石鹸のような固体物に
なる。この物性を用いることにより、粉末上に樹脂を被
覆すると同時に造粒を行うことができる。即ち、樹脂の
熱溶液と同し温度以上に予熱した粉末に、樹脂の熱溶液
を高速分散攪拌下に滴下しながら、冷却することで粉末
に樹脂を被覆でき、必要に応じて樹脂が析出固化するこ
とで造粒を同時に行うことができる。 この場合に用いる攪拌分散機は、例えば、ヘンシェルミ
キサー、ハイスピードミキサーあるいはスーパーミキサ
ー等の高速アジテート弐〇分散機が適用できる。 また、樹脂溶液の濃度は、2(g/d1)以上が好まし
い、2(g/a)未満では寒天状になってしまい、凝集
が避けられず、被覆と造粒を同時に行うことが困難とな
る。この方法では、できるだけ溶媒量を減らした方が生
産性を高くすることができるが、溶媒量を減らし過ぎる
と樹脂が溶媒に全部溶解せず均一溶液が得られなくなる
。即ち、樹脂が溶媒に均一溶解する濃度範囲内で、容易
に被覆と造粒を同時に行うことができる溶液濃度を適宜
選定すれば良く、通常は、5〜25(g/a)とするこ
とが好ましい。また、ミキサー内で分散、造粒を同時に
行いながら100°C以上の温度で減圧乾燥を行い、溶
媒除去をすることができる。 ■ゲル中の溶媒の気化あるいは蒸発による方法(方法I
−■及び■−■) 予め樹脂溶液から調製したゲル(固形分)と有機あるい
は無機粉末を分散・混合した後、分散及び解砕を行いな
がら、溶媒除去を行い、粉末に付着または被覆を行うこ
とができる。 樹脂溶液の濃度は、5〜25g/d1が好ましい。 5 g/d1未満では溶媒使用量が多く、生産性に欠け
、25g/a以上ではゲルの分散が不均一になりやすい
。 ■溶融混練後粉砕(方法!−■及びB−■)この方法で
は、まず樹脂と有機あるいは無機粉末を溶融混練してペ
レットを成形する。樹脂量が35〜50容量%のときは
溶融混練が可能であるが、高濃度に充填粉末を樹脂中に
分散させるので、特殊な高トルクの混線機が使用される
。この目的のために、KCK (■KCK製)やKRC
ニーダ〈栗本鉄鋼■製)が使用できる。 溶融混練ペレット化は、樹脂の融点以上の温度で、公知
の方法で行うことが可能である。粉砕には、例えば、ジ
ェットミル、ハンマーミル(不二バウダル■製)、CF
ミル(宇部興産■製)等が使用できる。 このペレット成形後、粉砕または解砕して平均粒子径5
001m以下の粉末とすればよい。 上記方法I−■〜I−■及び方法■−■〜n−■で得ら
れた、熱可塑性樹脂が被覆あるいは付着した粉末につい
ては、必要に応じて解砕処理を行う。この解砕処理には
、衝撃式のミルを用いるのが好ましく、具体的にはハン
マーくル(例えば不二バウダル■製すンプル貴ルやアト
マイザ−)が適用できる。これは、高速回転(6000
〜12000rp+w)するハンマー状の回転翼に、樹
脂被覆された粉末をホッパーからフィーダにより供給し
、瞬時にハンマーに衝突させることで解砕処理を行うも
のである。 通常、この解砕は、常温、常圧で行われるが、樹脂が容
易に脆性破壊するように、ドライアイス等の寒剤や液体
窒素雰囲気による低温で行うこともできる。また、酸化
を受は易い粉末を用いる場合には、衝撃による酸化をさ
けるために、液体窒素等の不活性ガス雰囲気下の低温で
行うことが好ましい。与える剪断力は、回転数と解砕処
理の回数により適宜選定することができる。 このようにして、本発明の粉末材料、即ち圧粉酸形用樹
脂組成物が調製される。また本発明の樹脂組成物を用い
て樹脂結合型成形体を製造するにあたっては、上記の如
き方法によって得られた樹脂被覆(あるいは付着)粉末
材料を、必要にまり造粒あるいは解砕した後、圧縮成形
すればよい、この圧縮成形は、圧力場における成形であ
ればどのような方法でもよい。生産性の観点から、粉末
冶金の手法に見られる冷間圧縮成形が好ましい。樹脂が
溶融する温度で温間圧縮成形することも可能である。こ
の冷間圧縮成形をするにあたっては、その成形圧をバイ
ンダー樹脂が塑性変形を起こす圧力以上とすればよく、
通常は1ton/cd以上の範囲で適宜選定することが
できる。特に、非硬磁性無機粉末に前記構造材用の金属
粉を適用し、含油軸受けの如き比較的多孔質な部品を製
品とする場合には、2〜3ton/cJが好ましい。ま
た、含油せずに使用される機械部品では、4〜6 to
n/cdが好ましい。即ち、製品の多孔率は、圧粉成形
時の印加圧力を調製することによって希望のものとなす
ことができる。 また、温度は通常室温程度が生産性の観点から好ましい
が、樹脂のガラス転移温度から融点の間の温度でも良い
。成形体密度を向上させるためには、100°C以上が
好ましい。この冷間圧縮によりバインダー樹脂が塑性変
形して圧着し、得られる成形物の強度が増し、優れた物
性の樹脂結合型成形体を得ることができる。 圧縮成形後、必要に応じて熱処理を行うが、この熱処理
は、樹脂の軟化(流動)温度又は融点以上の温度で、数
分間曝露するだけでよい。この熱処理によって、樹脂の
融解、結晶化によって再結合が進行し、樹脂結合型成形
体の強度を一層向上させることができる。 熱処理温度は樹脂の融点あるいはガラス転位温度以上が
好ましい。 例えば、PEEKでは360〜450”C1好ましくは
400〜420°Cであり、PPSでは290〜380
°C1好ましくは360〜380°Cであり、PEN−
Rでは350〜400°C5好ましくは360〜380
°Cであり、PEN−N、PEN−H,PEN−Bでは
360〜400°C1好ましくは370〜380“Cで
ある。 ここで、(1)PEN−R,(2)PEN−N、(3)
PEN−H及び(4) P E N −Bは、それぞれ
、2.6ジクロロベンゾニトリルと(1)レゾルシノー
ル、 (2)ジヒドロキシナフタレン、(3)ハイドロ
キ/ン、(4)ビフェノールより得られる重合体である
。 特に、金属粉より得られた圧粉成形体は、機械部品に適
用でき、粉末冶金法でつくられる機械構成部品(機械部
品)の形状であれば、いかなるものも通用が可能である
。 また、粉末冶金焼結では従来、不可能あるいは困難
とされている長物薄物、溝構造を有するものの成形が可
能である。 成形条件等は用途により適宜選定すればよい。なお、そ
の用途としては、 例えば、カム、スプロケット、バル
ブプレート、ブラケット、ガスケット、ワッシャー、ク
ランクロンド、ギア、マグネットクラッチ、プーリー、
はずみ車、リム、フレーム、フックレバー、鍵溝、取っ
手、スイッチ撮み、ボリューム撮み、含油軸受け、ヒン
ジ、モーターカバー、トランスカバー、アーム、ハンド
ル。 ピン、弁、バルブ、リンク、ベアリングリテーナ。 コイルボビン、スリット、インペラー、フライボシール
。振動錘、。レンズ受け、治具等が挙げられる。 また、軟磁性粉末より得られる圧粉成形体は、圧粉磁心
、磁気シールド材として適用できる。これは電磁偏向型
ブラウン管用ヨーク、リアクトル。 変圧器、ノイズフィルター、チタークコイル等の磁心に
適用できる。 〔実施例〕 次に本発明を実施例によりさらに詳しく説明する。 実施例 下記に示す無機あるいは有機粉末、熱可塑性樹脂及び繊
維強化材を用いて、以下のA法〜E法にて樹脂組成物を
調製した。ここで用いた装置は次のとおりである。 公監撥 ハイスピードミキサー(深江工業■’l、FS−GS−
1) 二輪混練押出機(栗本鉄鋼所製、KEX−40)連続混
練押出機KCK (■KCK製、KCK70−22−V
EX(6)) 並立IMJI)−機 ハンマーミル(不二バウダル■製、サンプルミル。 KII−1) 樹脂被覆後、12000rpmで解砕を一回行った。 クリプトロン(川崎重工■、KTM−0)CF′、ル(
宇部興産■製、CF−400)(1)熱可塑性樹脂 PP5(出光石油化学■製)極限粘度:0.2dl/g
(206℃、α−クロロナフタレン) PEEK(三井東圧■製)極限粘度:0.85 a/g
(60°c、  p−クロロフェノール)PEN−R(
出光興産■製)極限粘度: 0.97 dl/g(60
℃、p−クロロフェノール) PEN−N (出光興産■製)極限粘度: 0.8 d
17g(60°c、  p−クロロフェノール)PEN
−H(出光興産■製)極限粘度: 1.5 dl/g(
60°c、  p−クロロフェノール)PEN−B (
出光興産■製)極限粘度: 1.5 d1/g(60°
C,p−クロロフェノール) ここで、■PEN−R,■PEN−N、■PEN−H,
■PEN−Bは、それぞれ2.6−シクロロベンゾニト
リルとのレゾルシノール、■ジヒドロキシナフタレン、
■ハイドロキノン、■ビフェノールより得られる重合体
である。 (2)カップリング処理剤 シランカップリング剤〔日本ユニカー−製(Nβ−アミ
ノエチル−γ−アミノプロピルートリメトキシシラン)
〕 (3)有機あるいは無機粉末 透型      製遺会辻笠        王均舷益
銀粉    (骨内金属箔粉工業■製〉    10μ
m!M粉     (骨内金属箔粉工業■製)    
10μmニッケル粉 (骨内金属箔粉工業■製)   
  8μm鉄粉     (骨内金属箔粉工業■製) 
    lOumモリブデン粉(骨内金属箔粉工業■製
)     5μm亜鉛粉   (竹内金属笛粉工業■
製)     4μmタングステン粉  (骨内金属箔
粉工業■製)7gミニつA粉末 (骨内金属箔粉工業■
製)ステンレス粉(骨内金属箔粉工業■製)パーマロイ
粉(骨内金属箔粉工業■製)センダスト粉(骨内金属箔
粉工業■製)Mn−Zn系フェライト粉(Mn−Zn−
Fr) (戸田工業株製)青銅粉    (行内金属箔
粉工業91製)洋白粉    (骨内金属箔粉工業@製
)黄銅粉   (骨内金属箔粉工業■製)燐青銅粉  
 (骨内金属箔粉工業■製)アル短す粉 (住友化学■
製) AL−32ZnO粉   (正量化学■製) ジルコニア粉(タテホ工業■製) FZ−500溶融シ
リカ  (マイクロン11) s−。 チクニア粉 (石原産業■製) W C′j5)     (日本新金属■製) WC−
F84C粉   (共立窯業原料■) B、C−C10
0SSiC粉   (昭和電工■製)A−4TjC粉 
  (共立窯業原料■) TiC−HPAffiN粉 
 (共立窯業原料@) ALN−C1,5μm 5.3μm 5μm 5μm 5μm 5μm 5μm 5μIn 7μm 4μm 2.8μm 0.5μm 8.0μm 4.0 μm 1.2μm 0.5 μm 0.7 μm 3.3μm 200mesh 1.5μm 種類 還元鉄粉1 還元鉄粉” 黄銅1z 洋白 (電気化学工業■製)SN−81゜8μm(共立窯業原
料■) BN−1(10051,5a m(共立窯業原
料■) TiN−11P   −325+esh(共立
窯業原料■) TiBz−Ml   2. Oa m(
共立窯業原料ell) ATS−2−325mesh(
共立窯業原料■)o、4μm (大東潤滑@) LM−120,7u m(日本板硝子
■)        −325mesh(日本黒鉛商事
■)C5P     5.0μm(小野田セメント■製
)PD   45、Oum(ダイキン工業■)ルブロン
L−25,0μm(骨内金属箔粉工業■製)5.0μm 構造材用に検討した金属粉は以下の通り実施例中には(
Lot)にて示した。 5isN4粉 BN粉 TiN粉 T i B を粉 TiA j!粉 WSz粉 Mo5t粉 ガラス粉 黒鉛 ダイヤモンド テフロン 炭素鋼 また、 であり、 見掛は密度 2.73 2.38 2.73 2.73 粒径分布幅 7〜150μm 0〜150μm 7〜150μm 7〜150um (LoL) e−I e−2 黄w4−3 洋白 アルミニウム ステンレス綱1 1.0  37〜 60μm    AI!−12,7
37〜150 μm   5LIS−180〜180/
/m   SUS−2 2,3 *1 骨内金属箔粉工業■製 $2  Cu60重量%含有 *3  SUS  314 さらに、圧粉磁心用に検討した無機粉末は以下の通りで
ある。 種類 パーマロイ Mo−パーマロイ アモルファス合金 カーボニル鉄粉C Mn−Znフェライト センダスト 製造会社 行内金属箔粉工業■ 性向金属f5粉工業■ ■リケン 竹内金IIi箔粉工業■ 戸田工業■ 行内金属箔粉工業■ 粒径分布幅 38〜150μm 38〜150pm 38〜150μm 平均粒径 8μm 平均粒径 3,5μm 平均粒径 5μm また、構造材用及び圧粉磁心用の樹脂組成物は以下の方
法で調製した。 即ち、カップリング処理を予め後記A法と同様の方法で
金属粉末に施した。なお、カップリング剤の処理量は金
属粉末に対して、0.5重量%とした。まず、窒素気流
雰囲気下、ハイスピード婁キサー内で溶媒500I11
に樹脂とカップリング剤(粉末に対して1重量%)を分
散下に溶解させ、樹脂溶液を調製後、金属粉末(樹脂と
合わせて合計1kgに)を投入し、アジテータ−で撹拌
しながら(1000rpmで)混合分散を10分間行っ
た。 さらにアジテータ−で撹拌しながら(1000rρm)
−旦、室温まで冷却後、100〜180℃、10wag
で溶媒を減圧除去し、樹脂被覆粉末を得た。 尚、使用樹脂及びその溶解条件は下記のiil#l)で
ある。 PS EEK PEN−R PEN−B PEN−H 溶媒 α−クロロナフタ α−クロロナフタ N−メチルピロリ N−メチルピロリ N−メチルピロリ 温度(’c) トン 250 トン 250 トン 190 トン 190 トン 190 PEN−N  N−メチルピロリドン 190上述の如
き操作で得られた樹脂被覆粉末を、室温にて5ton/
c−の印加圧で圧綿成形を行った後に、10分間の熱処
理を施した。 得られた構造材用組成物の圧縮成形体については、抗折
力、引張り強度を測定した。 尚、これらの測定は下記の条件で行った。 抗折力、      JIS  R1601引張り強度
、    JSPM標準2−64硬度;       
 JIS  Z  2245JIS  Z  2244 これらの結果を第3表に示す。 また、圧粉磁心用樹脂組成物については、線膨張係数、
熱変形温度、磁気特性を測定した。 尚、これらの測定は下記の条件で行なった。 線膨張係数、    ASTM−D  64B熱変形温
度、    ASTM−D  696吸水寸法変化率;
 室温、平衡 磁気特性;    圧粉磁心として後、LRCメ−夕に
より周波数100Hz で交流初透磁率を測定した。 これらの結果を第4表に示す。 (4)繊維強化材 ガラス繊維(CF):日本板硝子■製、 TP76゜直
径13μm、長さ3III11 炭素繊維(CF)  :東し■製、T300゜直径7μ
m、長さ3aun 炭化珪素ウイスカm:東海カーボン側製、トーカウィス
カー、直径0.3〜 1.4μm、長さ5〜30μm 窒化珪素ウイスカー二宇部興産■製、UBE−5N−W
A、直径0.1〜0.4 μm、長さ5〜20μm Δ広 窒素気流雰囲気下、ハイスピードミキサー内(100℃
)の粉末及び強化繊維の全量1 kgに、アジテータ−
(1000rpm)で攪拌しながらカップリング剤溶液
(粉末に対して1wt%を含むトルエン20容量%)2
0dを投入し、混合分散を5分行った後、トルエンを留
去した。150℃で5分間アジテータ−(1000rp
m)で攪拌し、その後樹脂粉末(2〜5ミクロン)を混
合後5分間分散し、樹脂a酸物を得た。 1抜 A法で得られた樹脂m$、物を出発材料としてクリプト
ロン(川崎重工■製)を用いて、10kg/hrで粉砕
と同時に樹脂の融着を試みた。 窒素気流雰囲気下、PPS樹脂使用時200℃、PEE
K或いはPEN使用時250°C、ローター速度130
00rpmで、樹脂が被覆または付着した粉末を得た。 1抜(溶媒を揮発させる方法) 窒素気流雰囲気下、ハイスピードミキサー内(150°
C)の粉末及び強化繊維に、アジテータ−(1000r
pa+)で撹拌しながら予め樹脂とカンプリング剤(粉
末に対して1wt%)を溶解した樹脂溶液IIlを投入
し、混合分散を5分行った。その後、150°C,10
+++mHgで溶媒を減圧除去し、樹脂被覆粉末を得た
。スラリー濃度は、粉末の比重、樹脂量に拘らず、粉末
と樹脂の合計量1 kgに対して溶媒11として実施し
た。 尚、使用樹脂及びその溶解条件は下記の通り。 PP5(出光石油化学■製):温度250°C1溶媒α
−クロロナフタレン PEEK(三井東圧■製):温度250″C9溶媒α−
クロロナフタレン PEN−R(出光興産■製):温度】90℃、溶媒N−
メチル−2−ピロリドン 1抜(溶媒除去と混練を同時に行う方法)A法で得られ
た粉末及び強化繊維と樹脂粉末の混合粉を定量フィーダ
ー(15kg/hr)で、溶媒を定量ポンプ(7,51
/hr)で、二軸混練押出機に同時に供給した。 20mmHgの減圧でベントより溶媒除去を行いながら
、混練押出を同時に行い、樹脂被覆粉末を得た。バレル
温度は、溶媒がα−クロロナフタレンの場合250°C
AN−メチルー2−ピロリドンの場合200″Cとした
。 更に、上記B−D法で得られた樹脂被覆粉末をクリプト
ロン(10kg/ hr、  13000rpm)で粉
砕または解砕を1回行った。 1抜(溶融混練後粉砕を行う方法) 上記A法で得られた組成物を連続混練押出機KCK(■
KCK製)で2〜3kg/hrの押出量で溶融混線ベレ
ット化(2〜3mmφ程度)の後、CFミル(宇部興産
■製)により処理量1.5kg/hr(500rpm)
で粉砕し、分級器により平均粒径lOμmの微粉末を得
た。 溶融混練温度はPPSでは370°c、PENでは35
5°Cで行った。 上述の如き操作で得られた樹脂被覆粉末を、室温にて5
ton/cdの印加圧で圧縮成形を行った。 得られた圧縮成形について、熱変形温度、線膨張係数及
び耐薬品性を測定した。結果を第1. 2表に示す。な
お、これらの測定は下記の条件で行った。 熱変形温度:ASTM D−648に準拠線膨張係数:
ASTM D−696に準拠して、30〜150℃で測
定した。 耐薬品性:JIS−に7114に準拠して、目視検査及
び重量2寸法変化の測定を行っ た。 第1表 02重量。 寸法変化なし 〔発明の効果〕 以上の如く、本発明によれば、優れた耐熱寸法安定性、
耐薬品性2機械的強度を有する圧粉成形体を高い生産性
で製造することができる。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)有機粉末または非硬磁性無機粉末50〜9
    7容量%及び(B)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性
    樹脂50〜3容量%からなり、平均粒子径が500μm
    以下であることを特徴とする圧粉成形用樹脂組成物。
  2. (2)(A’)有機粉末または非硬磁性無機粉末と繊維
    強化材の合計50〜97容量%及び(B)耐熱性かつ結
    晶性を有する熱可塑性樹脂50〜3容量%からなるとと
    もに、該繊維強化材を全体の3〜15容量%含有し、か
    つ平均粒子径が500μm以下であることを特徴とする
    圧粉成形用樹脂組成物。
  3. (3)非硬磁性無機粉末が、平均粒子径200μm以下
    、見掛密度2.3〜3.0g/ccの鉄、黄銅、洋白、
    ステンレス鋼及び見掛密度0.8〜1.5g/ccのア
    ルミニウムから選ばれた少なくとも一種の金属あるいは
    合金粉粒子である請求項1又は2記載の圧粉成形用樹脂
    組成物。
  4. (4)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
    を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の有
    機粉末または非硬磁性無機粉末を分散して混合液を調製
    し、次いで該混合液に、前記熱可塑性樹脂の貧溶媒を添
    加することを特徴とする請求項1の圧粉成形用樹脂組成
    物の製造方法。
  5. (5)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
    を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の有
    機粉末または非硬磁性無機粉末を分散して混合液を調製
    し、次いで該混合液の溶媒を気化あるいは蒸発させるこ
    とを特徴とする請求項1の圧粉成形用樹脂組成物の製造
    方法。
  6. (6)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
    を熔解するとともに、平均粒子径が500μm以下の有
    機粉末または非硬磁性無機粉末を分散して混合液を調製
    し、次いで該混合液を冷却することを特徴とする請求項
    1の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  7. (7)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
    を加熱溶解し、次いで冷却することにより調製したゲル
    と、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬
    磁性無機粉末を、分散、混合し、同時に前記溶媒を気化
    あるいは蒸発させることを特徴とする請求項1の圧粉成
    形用樹脂組成物の製造方法。
  8. (8)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂
    を加熱溶解し、次いで冷却することにより調製したゲル
    と、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬
    磁性無機粉末を、分散、混合、解砕し、同時に前記溶媒
    を気化あるいは蒸発させることを特徴とする請求項1の
    圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  9. (9)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂を非硬磁
    性無機粉末に融着することを特徴とする請求項1の圧粉
    成形用樹脂組成物の製造方法。
  10. (10)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹
    脂を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の
    有機粉末または非硬磁性無機粉末及び繊維強化材を分散
    して混合液を調製し、次いで該混合液に、前記熱可塑性
    樹脂の貧溶媒を添加することを特徴とする請求項2の圧
    粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  11. (11)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹
    脂を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の
    有機粉末または非硬磁性無機粉末及び繊維強化材を分散
    して混合液を調製し、次いで該混合液の溶媒を気化ある
    いは蒸発させることを特徴とする請求項2の圧粉成形用
    樹脂組成物の製造方法。
  12. (12)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹
    脂を溶解するとともに、平均粒子径が500μm以下の
    有機粉末または非硬磁性無機粉末及び繊維強化材を分散
    して混合液を調製し、次いで該混合液を冷却することを
    特徴とする請求項2の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法
  13. (13)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹
    脂を加熱溶解し、次いで冷却することにより調製したゲ
    ルと、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非
    硬磁性無機粉末及び繊維強化材を、分散、混合し、同時
    に前記溶媒を気化あるいは蒸発させることを特徴とする
    請求項2の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  14. (14)溶媒に、耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹
    脂を加熱溶解し、次いで冷却することにより調製したゲ
    ルと、平均粒子径が500μm以下の有機粉末または非
    硬磁性無機粉末及び繊維強化材を、分散、混合、解砕し
    、同時に前記溶媒を気化あるいは蒸発させることを特徴
    とする請求項2の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  15. (15)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂と平均
    粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬磁性無機
    粉末を溶融混練してペレットを成形し、次いで得られた
    ペレットを平均粒子径が500μm以下の粉末に粉砕ま
    たは解砕することを特徴とする請求項1の圧粉成形用樹
    脂組成物の製造方法。
  16. (16)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂と平均
    粒子径が500μm以下の有機粉末または非硬磁性無機
    粉末及び繊維強化材を溶融混練してペレットを成形し、
    次いで得られたペレットを平均粒子径が500μm以下
    の粉末に粉砕または解砕することを特徴とする請求項2
    の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  17. (17)耐熱性かつ結晶性を有する熱可塑性樹脂を非硬
    磁性無機粉末及び繊維強化材に融着することを特徴とす
    る請求項2の圧粉成形用樹脂組成物の製造方法。
  18. (18)請求項1〜3のいずれかに記載の圧粉成形用樹
    脂組成物を、冷間圧縮成形した後、耐熱性かつ結晶性を
    有する熱可塑性樹脂の融点以上で熱処理することを特徴
    とする圧粉成形体の製造方法。
  19. (19)有機粉末または非硬磁性無機粉末が、3容量%
    以下のカップリング剤にて表面処理されたものである請
    求項1あるいは2に記載の圧粉成形用樹脂組成物。
  20. (20)有機粉末または非硬磁性無機粉末が、3容量%
    以下のカップリング剤にて表面処理されたものである請
    求項4〜17のいずれかに記載の製造方法。
JP21370390A 1988-07-12 1990-08-14 圧粉成形用樹脂組成物,その製造方法および圧粉成形体の製造方法 Pending JPH03290469A (ja)

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