JP2003535202A - 改良された表面特性および改良された構造均質性を有する熱可塑性成形用組成物 - Google Patents

改良された表面特性および改良された構造均質性を有する熱可塑性成形用組成物

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JP2003535202A JP2002500987A JP2002500987A JP2003535202A JP 2003535202 A JP2003535202 A JP 2003535202A JP 2002500987 A JP2002500987 A JP 2002500987A JP 2002500987 A JP2002500987 A JP 2002500987A JP 2003535202 A JP2003535202 A JP 2003535202A
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29BPREPARATION OR PRETREATMENT OF THE MATERIAL TO BE SHAPED; MAKING GRANULES OR PREFORMS; RECOVERY OF PLASTICS OR OTHER CONSTITUENTS OF WASTE MATERIAL CONTAINING PLASTICS
    • B29B13/00Conditioning or physical treatment of the material to be shaped
    • B29B13/10Conditioning or physical treatment of the material to be shaped by grinding, e.g. by triturating; by sieving; by filtering

Abstract

(57)【要約】 本発明は、200μmを超える粒子を1m当たり400個未満含有するホモ-およびコ-ポリマー、前記ホモ-およびコ-ポリマーを含有する熱可塑性成形用組成物、および成形品の製造のための前記ホモ-およびコ-ポリマーおよび成形用組成物の使用に関する。本発明は、更に、前記成形品およびホモ-およびコ-ポリマーの製造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ホモ-および/またはコ-ポリマーおよび改良された表面および構造
均質性を有する成形用組成物、並びにそれらの使用およびそれらの製造方法に関
する。
【0002】 熱可塑性成形用組成物、特に1種以上のエチレン性不飽和モノマーのホモ-お
よび/またはコ-ポリマー、ポリカーボネートおよびポリエステルを含有するも
のは、多数の文献から公知である。これは、特にABSポリマーの使用に当たる
。以下の公報は、その単なる例として挙げられる。独国特許出願公開第A-19616
968号明細書、国際公開第97/40092号パンフレット、欧州特許出願公開第A-7288
11号明細書、同第A-315868号明細書(=米国特許第A-4937285号明細書)、同
第A-0174493号明細書(米国特許第A-4983658号明細書)、米国特許第A-50306
75号明細書、特開昭59-202240号明細書、欧州特許出願公開第A-0363608号明細
書(=米国特許第A-5204394号明細書)、欧州特許出願公開第A-0767204号明細
書、欧州特許出願公開第A-0611798号明細書、国際公開第96/27600号パンフレッ
トおよび欧州特許出願公開第A-0754531号明細書。
【0003】 ポリマーは、常に粒径分布を有する。特性を改良するために、特定の高分子量
の内容物を取り除くことは不可欠である。特に、これは、完成部品中に望ましく
ない表面欠陥や異質部分を生じさせて、機械的な応力下で部品の破壊を導く。
【0004】 ポリマー溶融物中の異質部分の除去は、不満足な結果のみをもたらす。溶融物
の濾過は、必ず高圧下で行われる。より大きな異質部分は、シーブを通して変形
した形に押し込まれることがある。異質部分はそのまま残る(例えば、独国特許
出願公開第A-4227137号明細書、米国特許第A-5498334号明細書、同第A-54075
86号明細書および旧ソ連国発明者証発明A-1723588号明細書)。
【0005】 より良好な可能性は、既に精製されたポリマーラテックスの場合である。
【0006】 ポリマーラテックスを濾過して異質物質または粗い内容物を除去することは、
先行技術から公知である。例えば、ホウベン・ヴェイル(Houben Weyl)著第XI
V/1巻、マクロモレキュラー・シュトッフェ(Makromolekulare Stoffe)1、348
〜356頁(ゲオルグ・ティエメ・フェルラーク、シュトゥットガルト、1961年)
並びに独国特許出願公開第A-4126483号明細書および米国特許第A-4747959号明
細書には、ゴムラテックスの濾過が開示されている。この先行技術からは、表面
特性や構造の不均質性との関係が分からない。
【0007】 大きな産業規模では、しばしば粘着性で、時折弾力性を有するが、特にせん断
安定性を有しないラテックス粒子の場合、フィルターの耐用期間が短いために、
前記濾過は不満足にしか達成されない。すなわち、例えば、ラテックスの精製用
の250μmメッシュ幅のバッグフィルターの耐用期間はほんの数分から数時間
である。そのため、濾過領域の寸法は、それ以上流れが生じない程度まで縮まる
【0008】 濾過障害は、孔の封鎖や、フィルター上に形成された濾塊(filter cake)によ
るものである。
【0009】 ポリマーラテックスの篩い分け(sieving)は公知である。篩い分け中は、最小
の圧力差を使用して、より大きな粒子の再形成の危険を最小限にする。その内部
でラテックスが稼動中の平坦なシーブ上を走行して孔のクリーニングを行う機械
が、篩い分けに用いられる。クリーニングのために振動を生じさせる環状シーブ
が使用されることもある。曲面シーブも提供される。
【0010】 前記シーブは全て、多数の不利益を有している。これらは、頻繁に封鎖が生じ
てセルフクリーニングが機能しないため、非常に人手が係る(personne-intensiv
e)。そのため、篩い分けを停止しなければならず、また種々の手順でシーブをク
リーニングしなければならない。
【0011】 前記以外の深刻な不利益は、前記シーブが閉じた構造物中に設置できず、その
結果、発生する残存モノマーガスによって深刻な環境汚染が生じることである。
ハウジング内のエンクロージャーの場合でも、頻繁なクリーニング手順のために
、未だ環境汚染が予想される。
【0012】 従って、本発明の目的は、改良された構造および表面均質性と、特に破壊特性
、熱安定性およびノッチ付き衝撃強度に関して改良された特性を有するホモ-お
よび/またはコ-ポリマーを提供することである。
【0013】 更に、本発明の目的は、前記不利益を有しないホモ-および/またはコ-ポリマ
ーの有利な製造方法を提供することである。
【0014】 直径が200μmを超える粒子を表面積1平方メートル当たり400個未満含
有する1種以上のエチレン性不飽和モノマー(「ビニルモノマー」)のホモ-お
よび/またはコ-ポリマーが本発明の前記特性を示すことが分かった。
【0015】 直径が200μmを超える粒子の表面積1平方メートル当たりの個数の決定は
、ドイツ国ヴィッテン(Witten)のオーシーエス・ゲゼルシャフトミットベシュレ
ンクテルハフツング(OCS GmbH)製FS-3フィルム品質試験装置で行われる(本
発明の成形用組成物の調製および試験を参照)。
【0016】 従って、本発明は、直径が200μmを超える粒子を表面積1平方メートル当
たり400個未満含有する1種以上のエチレン性不飽和ビニルモノマーのホモ-
および/またはコ-ポリマーを提供する。
【0017】 好ましいホモ-および/またはコ-ポリマーは、直径が200μmを超える粒子
を表面積1平方メートル当たり200個未満含有し、特に好ましくは直径が10
0〜200μmの粒子を表面積1平方メートル当たり500個未満含有し、特に
直径が50〜100μmの粒子を表面積1平方メートル当たり2,500個未満
することを特徴とする。
【0018】 前記エチレン性不飽和モノマーのホモポリマーおよびコポリマーを本発明で使
用する。種々のホモポリマーおよび/またはコポリマーの混合物も適している。
【0019】 特に、以下のものが考えられる。 −ゴムを含まないビニルポリマー(A.1)、 −ゴムを含有するビニルポリマー、例えば、ビニルモノマーのゴムへのグラフト
ポリマー(A.2)、 −ゴムを含まないビニルポリマー(A.1)とゴムを含有するビニルポリマー(
A.2)との混合物。
【0020】 エチレン性不飽和モノマーは、モノ-またはポリ-不飽和オレフィン(例えば、
好ましくはエチレン、プロピレン、クロロプレン、1,3-ブタジエンおよびイソプ
レン)、酢酸ビニル、スチレン、α-メチルスチレン、核置換スチレン、ビニル
シアニド(例えば、好ましくはアクリロニトリルおよびメタクリロニトリル)、
無水マレイン酸、N-置換マレイミド、およびC〜Cアルキルアクリレート
およびメタクリレート(例えば、好ましくはメチルアクリレートおよびメチルメ
タクリレート)から成る群より好ましく選択される。
【0021】 特に好ましいビニルポリマーA.1は、一方がスチレン、α-メチルスチレン
、核置換スチレンまたはこれらの混合物(A.1.1)、そして他方がアクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル酸C〜Cアルキルエステル
、無水マレイン酸、N-置換マレイミドまたはこれらの混合物(A.1.2)の(
コ)ポリマーである。
【0022】 (コ)ポリマーは、好ましくは、A.1.1を50〜98重量%およびA.1.
2を50〜2重量%含有していてよい。
【0023】 最も好ましい(コ)ポリマーA.1は、スチレン、アクリロニトリルおよび任意
にメチルメタクリレートから成るもの、α-メチルスチレン、アクリロニトリル
および任意にメチルメタクリレートから成るもの、およびスチレン、α-メチル
スチレン、アクリロニトリルおよび任意にメチルメタクリレートから成るもので
ある。
【0024】 ホモ-およびコ-ポリマーは、遊離基重合法、特にエマルション、懸濁、溶液ま
たは塊重合法により調製され得る。(コ)ポリマーA.1の分子量
【数1】 (重量平均、光散乱または沈降法によって求められるもの)は、15,000〜
200,000である。
【0025】 特に好ましい(コ)ポリマーA.1は、スチレンと無水マレイン酸からランダム
に構成されたコポリマーであり、これは、例えば、対応モノマーから、不完全な
転化率での連続塊または溶液重合によって調製され得る。この組成は、広範に変
化できる。これは、好ましくは、無水マレイン酸単位を5〜25重量%含有する
【0026】 スチレンの代わりに、前記ポリマーは、核置換スチレン(例えば、p-メチル
スチレン、ビニルトルエン、2,4-ジメチルスチレン)や他の置換スチレン(例え
ば、α-メチルスチレン)を含有していてもよい。
【0027】 ゴム含有ビニルポリマーA.2は、例えば、ゴム-弾性を有するグラフト(コ)
ポリマーを包含する。これは、以下のモノマーのうち少なくとも2種から実質上
得られる。クロロプレン、1,3-ブタジエン、イソプレン、スチレン、α-メチル
スチレン、アクリロニトリル、エチレン、プロピレン、酢酸ビニルおよびC
-アルキルアクリレートおよびメタクリレート。このようなポリマーは、例
えば、「メトーデン・デル・オルガニッシェン・ヘミー(Methoden de Organisch
ne Chemie)」(ホウベン-ヴェイル(Houben-Weyl))、第14/1巻、ゲオルグ・ティ
エメ-フェルラーク、シュトゥットガルト、1961年、393〜406頁およびシー・ビ
ー・バックノール(C. B. Bucknall)著、「タフンド・プラスチックス(Toughened
Plastics)」、アプル・サイエンス・パブリッシャーズ(Appl. Science Publish
ers)、ロンドン1977年に記載されている。一般には、ポリマーA.2は、部分架
橋されており、一般にはゲル含量が20重量%以上、好ましくは40重量%以上
である。
【0028】 好ましいゴム様のビニルポリマーA.2は、 A.2.1 以下の成分: A.2.1.1 スチレン、α-メチルスチレン、ハロゲンまたはメチルで 核置換されたスチレン、(メタ)アクリル酸C〜C-アルキルエステルま
た はこれら化合物の混合物50〜95重量部と A.2.1.1 アクリロニトリル、メタクリロニトリル、(メタ)アクリル C〜C-アルキルエステル、無水マレイン酸、C〜C-アルキルまた
は フェニルでN-置換されたマレイミドまたはこれら化合物の混合物5〜50 重量部 の混合物5〜95重量部、30〜80重量部の、 A.2.2 ガラス転移温度−10℃未満のゴムポリマー5〜95重量部、好ま
しくは20〜70重量部への グラフトポリマーである。
【0029】 好ましいグラフトポリマーA.2は、例えば、ポリブタジエン、ブタジエン/
スチレンコポリマー、およびスチレンおよび/またはアクリロニトリルおよび/
またはアルキルアクリレートもしくはメタクリレートとグラフト化したアクリレ
ートゴム、すなわち、独国特許出願公開第A-164173号明細書(=米国特許第A-
3564077号明細書)に記載されているタイプのコポリマー、およびポリブタジエ
ン、ブタジエン/スチレンまたはブタジエン/アクリロニトリルコポリマー、ア
クリル酸もしくはメタクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニル、アクリロニトリ
ル、スチレンおよび/またはアルキルスチレンとグラフト化したポリイソブテン
またはポリイソプレンであって、例えば、独国特許出願公開第A-2348377号明細
書(=米国特許第A-3919353号明細書)に記載されているものなどである。
【0030】 特に好ましいポリマーA.2は、例えば、独国特許出願公開第A-2035390号明
細書(=米国特許第A-3644574号明細書)および同第A-2248242号明細書(=独
国特許出願公開第A-1409275号明細書)に記載されているようなABSポリマー
である。
【0031】 本発明では、ゴム含量が少なくとも50重量%、好ましくは少なくとも55重
量%のグラフトゴムが特に好ましい。
【0032】 特に好ましいグラフトポリマーA.2は、 α. グラフトポリマーA.2に対し10〜70重量%、15〜50重量%、特
に20〜40重量%の(グラフト化物質A.2.1としての)アクリル酸エステ
ルもしくはメタクリル酸エステルの、または10〜70重量%、15〜50重量
%、特に20〜40重量%の混合物であって、この混合物に対して10〜50重
量%、好ましくは20〜35重量%のアクリロニトリル、アクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルと、混合物に対して50〜90重量%、好ましくは6
5〜80重量%のスチレンまたは核置換スチレンまたはこれらの混合物との混合
物の、 β. グラフトポリマーA.2に対して30〜90重量%、好ましくは50〜8
5重量%、特に60〜80重量%の(グラフトベースA.2.2としての)ブタ
ジエン基をβ成分に対して少なくとも50重量%含有するブタジエンポリマーへ
の グラフト重合によって得られる。
【0033】 一般に、グラフトベースβのゲル含量は、(トルエン中で測定すると)少なく
とも20重量%であり、グラフト化度Gは、0.15〜0.95である。グラフ
ト化度Gは、0.15〜0.55であってもよい。
【0034】 アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルαは、アクリル酸もしくはメ
タクリル酸と、炭素数1〜8の1価アルコールとのエステルである。メチルメタ
クリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、n-ブチルアク
リレート、t-ブチルアクリレートおよびt-ブチルメタクリレートが特に好まし
い。
【0035】 ブタジエン基に加えて、ブタジエンポリマーβは、例えば、スチレン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸もしくはメタクリル酸のC〜C-アルキルエステル
(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタクリレートま
たはエチルメタクリレート)、ビニルエステルおよび/またはビニルエーテルな
どの他のエチレン性不飽和モノマーの基をβ成分に対して50重量%まで含有し
ていてよい。ポリブタジエンが好ましい。
【0036】 公知のように、グラフト化モノマーは、グラフト重合においてグラフトベース
に完全に重合されない。しかし、本発明では、グラフトポリマーA.2は、グラ
フトベースの存在下でのグラフトモノマーの重合によって得られる生成物を包含
する。
【0037】 最も好ましいポリマーA.2は、 τ. グラフトベースA.2.2としての、ガラス転移温度が−20℃以下のア
クリレートゴムをA.2成分に対して20〜90重量%と、 δ. グラフト化モノマーA.2.1としての、少なくとも1種の重合性エチレ
ン性不飽和モノマーをA.2成分に対して10〜80重量% のグラフトポリマーである。
【0038】 ポリマーA.2のアクリレートゴムは、好ましくは、アクリル酸アルキルエス
テルの、任意にτ成分に対して40重量%までの他の重合性エチレン性不飽和モ
ノマーとのポリマーである。好ましい重合性アクリル酸エステルには、C〜C12 -アルキルエステル、好ましくはC〜C-アルキルエステル(例えば、メ
チル、エチル、ブチル、n-オクチルおよび2-エチル-ヘキシルエステル)、ハロ
ゲノアルキルエステル、好ましくはハロゲノ-C〜C-アルキルエステル(例
えば、クロロエチルアクリレート)およびこれらモノマーの混合物が包含される
【0039】 架橋するために、重合性の二重結合を1個以上有するモノマーを共重合しても
よい。架橋性モノマーの好ましい例は、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸と
、炭素数3〜12の不飽和の1価アルコールまたはOH基を2〜4個含有しかつ
炭素数が2〜20の不飽和ポリオールとのエステル(例えば、エチレングリコー
ルジメタクリレートおよびアリルメタクリレート)、ポリ不飽和複素環式化合物
(例えば、トリビニルおよびトリアリルシアヌレート)、多官能ビニル化合物(
例えば、ジ-およびトリ-ビニルベンゼン)並びにトリアリルホスフェートおよび
ジアリルフタレートである。
【0040】 好ましい架橋性モノマーは、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ジアリルフタレート、およびエチレン性不飽和基を少なくとも3
個有する複素環式化合物である。
【0041】 特に好ましい架橋性モノマーは、環状モノマーであるトリアリルシアヌレート
、トリアリルイソシアヌレート、トリビニルシアヌレート、トリアクリロイルヘ
キサヒドロ-s-トリアジンおよびトリアリルベンゼンである。
【0042】 架橋性モノマーの量は、好ましくはグラフトベース成分τに対して0.02〜
5重量%、特に0.05〜2重量%である。
【0043】 エチレン性不飽和基を少なくとも3個有する環状の架橋性モノマーの場合、そ
の量を、グラフトベース成分τの1重量%未満に制限することが有利である。
【0044】 グラフトベースの調製に任意に用いられる好ましい「他の」重合性エチレン性
不飽和モノマーは、アクリル酸エステルに加えて、例えば、アクリロニトリル、
スチレン、α-メチルスチレン、アクリルアミド、ビニルC〜C-アルキルエ
ーテル、メチルメタクリレートおよびブタジエンである。グラフトベースτとし
て好ましいアクリレートゴムは、ゲル含量が少なくとも60重量%のエマルショ
ンポリマーである。
【0045】 A.2.2に係る更に好適なグラフトベースは、グラフト化活性部位を有する
シリコーンゴムであり、例えば、独国特許出願公開第A-3704657号明細書、同第
A-3704655号明細書、同第A-3631540号明細書および同第A-3631539号明細書で
ある。
【0046】 グラフトベースA.2.2のゲル含量は、25℃においてジメチルホルムアミ
ド中で求められる(エム・ホフマン(M. Hoffmann)、エイチ・クレマー(H. Krome
r)、アール・クーン(R. Kuhn)著、ポリマーアナリティーク(Polymeranalytik)I
ウントII、ゲオルグ・ティエメ-フェルラーク、シュトゥットガルト1977年)。
【0047】 グラフトポリマーA.2は、公知の方法、例えば、塊(bulk)法、懸濁(suspens
ion)法、エマルション(emulsion)法、または塊-懸濁法(bulk-suspension proces
ses)によって調製され得る。
【0048】 驚くことに、形成されるポリマーの粗い内容物の篩い分けが、エマルションお
よび/または懸濁重合の場合に説明した不利益を伴わずに、好適な形状のドラム
シーブを用いて達成されることが分かった。
【0049】 従って、本発明は、前述のように、エマルションおよび/または懸濁重合を用
いて、200μmを超える粒子を表面積1m2当たり400個未満含有するホモ
-および/またはコ-ポリマーを製造するための有利な方法であって、ポリマーの
精製のために平均メッシュ幅200μm以下のドラムシーブを使用する方法を提
供する。
【0050】 精製しようとする水性ポリマーストリームを、好適なシーブ織物上に伸ばされ
てかつゆっくりと回転するかまたは周期的に循環しているドラム上に通過させる
。内部と外部のレベルの差は、濾過のための駆動用の勾配として都合の良い静水
圧(hydrostatic pressure)差を生じさせる。(シーブのメッシュ幅で決められた
)残存する粗い内容物は、濾過部から、ドラムの回転運動によって搬出されて、
ドラム上部において、噴霧そして更には好適なリンス用媒体による圧力と好適な
スクレーパーを用いて除去される。
【0051】 シーブ孔の封鎖は観察されない。
【0052】 ドラムシーブは、通常、玉砂利(gravel)の洗浄および分級、あるいは浄化プラ
ントまたはリサイクルプラントにおける特定の篩い分け操作に使用される。
【0053】 寸法200μmの粒子を表面積1m当たり400個未満含有するホモ-およ
び/またはコ-ポリマーは、本発明の方法により得られる。200μmを超える
粒子を表面積1m当たり200個未満含有する生成物が特に好ましい。
【0054】 ポリマーストリームの篩い分けは、半連続的または完全に連続的に行われる。
【0055】 ホモ-および/またはコ-ポリマーは、以降に説明する形態のドラムシーブ上で
の篩い分けを用いた本発明により得られる。
【0056】 平均メッシュ幅200μm以下のドラムシーブ(図1中符号(10))上での篩い
分けが本発明では好ましい。メッシュ幅150μm以下が特に好ましい。100
μm以下のメッシュ幅が最も好ましい。
【0057】 全ての公知の材料がシーブに使用できる。これは、例えば、あらゆる種類の金
属または織物を包含する。ドラムシーブは公知である。要求されているメッシュ
幅を有する全ての公知のドラムシーブがドラムシーブとして使用できる。本発明
の方法を用いて製造される本発明のホモ-および/またはコ-ポリマーは、その機
械特性の顕著な向上を特徴とする。特に、その表面、熱安定性およびノッチ付き
衝撃強度が予見できない程度まで向上する。
【0058】 本発明の方法を図1および2に示す。本発明の方法は、以下のように進行する
【0059】 濾過しようとするポリマーストリームをシーブドラムの内部に通過させる。ド
ラム内部(2)とドラム外部(3)の間での充填レベルの小さな差によって静水圧差が
生じる。この静水圧が、ポリマーストリームをフィルター媒体へ通過させる。ポ
リマーストリーム内に含まれている固形物はシーブ表面(4)上に残り、そこから
ドラムから排出される。
【0060】 ポリマーの損傷またはシーブ表面上での凝集による封鎖を防止するために、充
填高さの差が大きくなり過ぎないようにする。充填レベルの差の限界は、シーブ
織物を通過する差異の特定ポリマーに関する最大許容せん断力で表される。充填
高さの差は、プロセスコントロール測定装置によって記録される。充填高さの差
が約10cmのプリセット値を超える場合は、ドラムを駆動装置を用いて1〜6
0rpm−1で回転させる。回転運動中、シーブ表面上に堆積した固形物は、ド
ラム内部に配置された機械的な排出補助器具(図2中、符号(5))に落下し、そ
こから、コンシステンシーの作用として流出するか、あるいは前記機械的補助器
具を用いて放出されて処理される。
【0061】 好適な成形金属シート(6)は、ドラム内部に配置されて、固形物の搬出を助け
る。
【0062】 充填レベルの差の設定値がこの回転運動によって達成されない場合、シーブを
、ドラム上に配置された一連のウォータージェット(図2中、符号(7))を用い
てクリーニングする。
【0063】 フィルターの粗い側と精製側との静水圧の差は、仕様侵害の漏れ(specificati
on-infringing leakages)を生じさせることがある。そこで、外周全体の周りを
密閉するドラムシールを2個(8)提供する。このドラムシールの間には、漏れが
流れるコントロールスペース(9)があるため、精製されたエマルションは不純に
ならない(汚染されない)。
【0064】 前記篩い分けを用いて製造される本発明のホモ-および/またはコ-ポリマーは
、その機械特性の顕著な向上を特徴とする。特に、破断時の伸び、表面特性、構
造均質性およびそのためのノッチ付き衝撃強度が予見できない程度まで向上する
【0065】 本発明によれば、前記ホモ-およびコ-ポリマーは、他の熱可塑性材料で部分的
に置換されてもよい。他の熱可塑性材料は、好ましくは、ポリカーボネート、ポ
リエステル-カーボネート、ポリエステルおよび本発明の前記成分A.1に係る
通常使用される(コ)ポリマーから成る群のうち少なくとも1種の熱可塑性材料か
ら選択されるが、これらは粗い内容物を含まない。
【0066】 本発明のホモ-および/またはコ-ポリマーおよびそれらと他の熱可塑性材料と
の混合物は、難燃剤、滴り落ち防止剤、非常に細かく粉砕された無機化合物、フ
ィラーおよび強化物質、並びに汎用の添加物から成る群のうち少なくとも1種か
ら選択される添加物を更に含有していてよい。
【0067】 ゴムを含まないビニルポリマー(A.1)とゴムを含有するビニルポリマー(
A.2)との混合物は、好ましくは、 a)A.1を0.5〜90重量部、好ましくは10〜80重量部、特に20〜7
0重量部、および b)A.2を(A.1とA.2をベースとして)10〜99.5重量部、好まし
くは20〜90重量部、特に80〜30重量部 を含有する。ここで、少なくとも1成分A.1またはA.2は、ポリマーA.1
またはA.2g直径200μmを超える粒子を表面積1m当たり粒子を400
個未満含有するか、または前記の好ましい定義を示すことを特徴とする。
【0068】 本発明の混合物は、A.1)またはA.2)、あるいはA.1)とA.2)の
混合物、および他の熱可塑性材料および任意に別の添加物を含むものでもある。
他の熱可塑性材料は、好ましくは、ポリカーボネート、ポリエステル-カーボネ
ート、ポリアルキレンテレフタレート、ポリアミドまたはこれらの混合物から成
る群より選択される。
【0069】 前記組成物は、少なくとも1成分A.1またはA.2が、直径200μmを超
える粒子を表面積1m当たり粒子を400個未満含有するか、または前記の好
ましい定義を表すのであれば、好ましくは、 c)ポリカーボネート、ポリエステル-カーボネート、ポリアルキレンテレフタ
レートまたはこれらの混合物、あるいはポリアミド10〜90重量部、特に20
〜85重量部、最も好ましくは35〜80重量部と、 d)A.1またはA.2あるいはこれらの混合物90〜10重量部、好ましくは
80〜15重量部、特に60〜20重量部 を含有する。ここで、全ての成分の重量部の合計は100である。
【0070】 好適なポリカーボネートおよび/またはポリエステル-カーボネートは、文献
から公知であるか、あるいは文献から公知の方法で製造されてよい(芳香族ポリ
カーボネートの調製については、例えば、シュネル著、「ケミストリー・アンド
・フィジックス・オブ・ポリカーボネーツ」、インターサイエンス・パブリッシ
ャーズ、1964年および独国特許出願公開第A-1495626号明細書、同第OS-22328
77号明細書、同第A-2703376号明細書、同第A-2714544号明細書、同第A-30006
10号明細書および同第A-3832396号明細書参照;芳香族ポリエステル-カーボネ
ートの調製については、例えば、独国特許出願公開第A-3077934号明細書参照)
【0071】 好適なポリアルキレンテレフタレートおよびポリカーボネートは、例えば、独
国特許出願公開第A-4436776号明細書(=米国特許第A-5658974号明細書)に記
載されている。
【0072】 芳香族ポリカーボネートは、例えば、ジフェノールと炭酸ハライド、好ましく
はホスゲンとの反応、および/またはジフェノールと芳香族ジカルボン酸ジハラ
イド、好ましくはベンゼンジカルボン酸ジハライドとの反応により、相境界法に
よって、任意に連鎖停止剤(例えば、モノフェノール)を使用し、そして任意に
3官能以上の枝分かれ剤(例えば、トリフェノールまたはテトラフェノール)を
使用して調製される。
【0073】 芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステル-カーボネートの
調製のためのジフェノールは、好ましくは、式(I)で表されるものである。
【化1】 (式中、Aは、単結合、C〜C-アルキレン、C〜C-アルキリデン、C 〜C-シクロアルキリデン、-O-、-SO-、-CO-、-S-、-SO-、C
〜C12-アリーレン(これらは任意にヘテロ原子を含有する芳香環と誘導して
いてよい)、または式(II)または(III):
【化2】
【化3】 で表される基であり、Bはそれぞれ、C〜C12-アルキル、好ましくはメチ
ル、またはハロゲン、好ましくは塩素および/または臭素であり、xはそれぞれ
、互いに独立して、0、1または2であり、およびpは、1または0であり、そ
してRおよびRは、各Xに関して別々に選択され、互いに独立して水素ま
たはC〜C-アルキル、好ましくは水素、メチルまたはエチルであり、X
は炭素であり、およびmは、少なくとも1個の原子XについてRおよびR が同時にアルキルであれば、4〜7までの整数、好ましくは4または5である。
【0074】 好ましいジフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、ジヒドロキシジフ
ェノール、ビス-(ヒドロキシフェニル)-C〜C-アルカン、ビス-(ヒドロキ
シフェニル)-C〜C-シクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-エーテ
ル、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス-(ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホンおよびα,α-ビス-(ヒドロキシフェニ
ル)-ジイソプロピル-ベンゼン、およびこれらの核臭素化および/または核塩素
化誘導体である。
【0075】 特に好ましいジフェノールは、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、ビスフェノー
ルA、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-(4-ヒドロ
キシフェニル)-シクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリ
メチルシクロヘキサン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-ジヒド
ロキシジフェニルスルホン、およびそれらのジ-およびテトラ-臭素化または塩素
化誘導体であり、例えば、2,2-ビス-(3-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパ
ン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン、または2,2-ビ
ス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパンが挙げられる。
【0076】 2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパン(ビスフェノールA)が特に好ま
しい。
【0077】 ジフェノールは、単独でまたは所望の混合物として用いることができる。
【0078】 ジフェノールは、文献から公知であるか、または文献から公知の方法で生成さ
れる。
【0079】 前記熱可塑性芳香族ポリカーボネートの調製に好適な連鎖停止剤は、例えば、
フェノール、p-クロロフェノール、p-tert-ブチルフェノール、または2,4,6-
トリブロモフェノール、および長鎖アルキルフェノール、例えば、独国特許出願
公開第OS-2842005号明細書に記載の4-(1,3-テトラメチルブチル)-フェノール
、またはアルキル置換基中の合計炭素数が8〜20のモノアルキルフェノールも
しくはジアルキルフェノール、例えば、3,5-ジ-tert-ブチルフェノール、p-イ
ソ-オクチルフェノール、p-tert-オクチルフェノール、p-ドデシルフェノール
並びに2-(3,5-ジメチルヘプチル)-フェノールおよび4-(3,5-ジメチルヘプチル)-
フェノールである。使用される連鎖停止剤の量は、一般に、使用される特定のジ
フェノールの合計モル数に対して0.5モル%〜10モル%である。
【0080】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートの重量平均分子量(
【数2】 、例えば、超遠心分離または光散乱法によって求められるもの)は、10,00
0〜200,000、好ましくは20,000〜80,000である。
【0081】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、公知の方法で、特に好ましくは3官能以
上の化合物(例えば、フェノール性基を3個以上含有するもの)を、用いられる
ジフェノールの合計モル数に対して0.05〜2.0モル%混入することにより
、枝分かれされてよい。
【0082】 ホモポリカーボネートおよびコポリカーボネートの両者が適している。本発明
のコポリカーボネートを調製するために、ヒドロキシ-アリーロキシ末端基 を有するポリジオルガノシロキサンを(用いられるジフェノールの合計量に対し
て)1〜25重量%、好ましくは2.5〜25重量%使用してもよい。これは、
公知であるか(例えば、米国特許第3419634号明細書)、または文献から公知の
方法で調製され得る。ポリジオルガノシロキサンを含有するコポリカーボネート
の調製は、例えば、独国特許出願公開第A-3334782号明細書に記載されている。
【0083】 ビスフェノールAホモポリカーボネートに加えて、好ましいポリカーボネート
は、ビスフェノールAと、ジフェノールの合計モル数に対して15モル%までの
(好ましいまたは特に好ましいものとして前述の)他のジフェノール、特に2,2-
ビス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパンとのコポリカーボネート
である。
【0084】 芳香族ポリエステルカーボネートの調製のための芳香族ジカルボン酸ジハライ
ドは、好ましくはイソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル-4,4'-ジカ
ルボン酸およびナフタレン-2,6-ジカルボン酸の二酸ジクロライドである。
【0085】 イソフタル酸およびテレフタル酸の二酸ジクロライドの比1:20〜20:1
の混合物が特に好ましい。
【0086】 炭酸ハライド、好ましくはホスゲンは、更に2官能の酸誘導体としてポリエス
テル-カーボネートの調製において同時使用される。
【0087】 芳香族ポリエステル-カーボネートの調製において使用可能な連鎖停止剤は、
前記モノフェノールに加えて、そのクロロ炭酸エステルおよび芳香族モノカルボ
ン酸の酸クロライド(これらは任意にC〜C22-アルキル基またはハロゲン
原子で置換されていてよい)、および脂肪族C〜C22-モノカルボン酸クロ
ライドである。
【0088】 連鎖停止剤の量は、フェノール系連鎖停止剤の場合はジフェノールのモル数に
対して、そしてモノカルボン酸クロライド系連鎖停止剤の場合はジカルボン酸ジ
クロライドのモル数に対して、それぞれ0.1〜10モル%である。
【0089】 芳香族ポリエステル-カーボネートは、混入された芳香族ヒドロキシカルボン
酸を含有していてよい。
【0090】 芳香族ポリエステル-カーボネートは、直鎖であっても、公知の方法で枝分か
れされていてもよい(この場合、独国特許出願公開第A-2940024号明細書および
同第A-3007934号明細書を参照)。
【0091】 使用できる枝分かれ剤は、例えば、(使用されるジカルボン酸ジクロライドに
対して)0.01〜1.0モル%の量の3官能以上のカルボン酸クロライド、例
えば、トリメシン酸トリクロライド、シアヌール酸トリクロライド、3,3',4,4'-
ベンゾフェノン-テトラカルボン酸テトラクロライド、1,4,5,8-ナフタレンテト
ラカルボン酸テトラクロライドまたはピロメリット酸テトラクロライド、あるい
は使用されるジフェノールに対して0.01〜1.0モル%の3官能以上のフェ
ノール、例えば、フロログルシノール、4,6-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキ
シフェニル)-ヘプテン、2,4,4-ジメチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-
ヘプタン、1,3,5-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ベンゼン、1,1,1-トリ-(4-ヒド
ロキシフェニル)-エタン、トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-フェニルメタン、2,2-
ビス[4,4-ビス(4-ヒドロキシ-フェニル)-シクロヘキシル]-プロパン、2,4-ビス(
4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル)-フェノール、テトラ-(4-ヒドロキシフェ
ニル)-メタン、2,6-ビス(2-ヒドロキシ-5-メチル-ベンジル)-4-メチルフェノー
ル、2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-プロパン、テト
ラ-(4-[4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル]-フェノキシ)-メタンまたは1,4-ビ
ス[4,4'-ジヒドロキシトリ-フェニル)-メチル]-ベンゼンである。フェノール系
枝分かれ剤は、最初に、ジフェノールと共に反応容器に導入でき、また酸クロラ
イド系枝分かれ剤は、酸ジクロライドと一緒に導入できる。
【0092】 熱可塑性芳香族ポリエステル-カーボネート中のカーボネート構造単位の含量
は所望により変化してよい。カーボネート基の含量は、エステル基およびカーボ
ネート基の合計に対して、100モル%まで、好ましくは80モル%まで、特に
好ましくは50モル%までである。芳香族ポリエステル-カーボネートのエステ
ル含量とカーボネート含量はいずれも、重縮合物中に、ブロックの形態またはラ
ンダムな分布で含まれていてよい。
【0093】 芳香族ポリカーボネートおよびポリエステル-カーボネートの相対溶液粘度(
ηrel)は、1.18〜1.4までの範囲、好ましくは1.22〜1.3まで
である(塩化メチレン溶液100mL中、ポリカーボネートまたはポリエステル
-カーボネート0.5gの溶液において25℃で測定されるもの)。
【0094】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートおよびポリエステル-カーボネートは、単独
でまたは互いの所望の混合物で使用されてよい。
【0095】 ポリカーボネートは、ポリエステルによって部分的に置換されてもよい。
【0096】 好ましいポリエステルは、ポリアルキレンテレフタレートである。これは、芳
香族ジカルボン酸(またはその反応性誘導体、例えば、ジメチルエステルもしく
は無水物)と、脂肪族、脂環式またはアリールアリファティックジオールとの反
応生成物、および前記反応生成物の混合物である。
【0097】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸(またはその反応性
誘導体)と、炭素数2〜10の脂肪族および脂環式ジオールから公知の方法で調
製されてよい(クンシュトストッフ-ハンドブッフ(Kunststoff-Handbuch)、第VI
II巻、695頁以降、カール・ハンサー・フェルラーク、ミュンヘン1973年)。
【0098】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸基をジカルボン酸成
分に対して80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%、およびエチレ
ングリコール基および/またはブタン-1,4-ジオール基をジオール成分に対して
80〜100モル%、好ましくは90〜100モル%含有する。これは、テレフ
タル酸基に加えて、炭素数8〜14の他の芳香族ジカルボン酸または炭素数4〜
12の脂肪族ジカルボン酸の基、例えば、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
-2,6-ジカルボン酸、4,4'-ジフェニルジカルボン酸またはコハク酸、アジピン酸
、セバシン酸、アゼライン酸またはシクロヘキサン二酢酸の基を0〜20モル%
含有する。エチレングリコール基および/またはブタン-1,4-ジオール基に加え
て、これは、炭素数3〜12の他の脂肪族ジオールまたは炭素数6〜12の脂環
式ジオール、例えば、ペンタン-1,5-ジオール、ヘキサン-1,6-ジオール、シクロ
ヘキサン-1,4-ジメタノール、3-メチルペンタン-1,3-ジオールおよび-1,6-ジオ
ール、2-エチルへキサン-1,3-ジオール、2,2-ジエチルプロパン-1,3-ジオール、
ヘキサン-2,5-ジオール、1,4-ジ-(β-ヒドロキシエトキシフェニル)-プロパン、
2,4-ジヒドロキシ-1,1,3,3-テトラメチルシクロブタン、2,2-ビス-(3-β-ヒドロ
キシエトキシフェニル)-プロパンおよび2,2-ビス-(4-ヒドロキシプロポキシフェ
ニル)プロパンの基を0〜20モル%含有する(独国特許出願公開第A-2407647
号明細書、同第2407776号明細書および同第2715932号明細書)。
【0099】 ポリアルキレンテレフタレートは、比較的少量の3価もしくは4価のアルコー
ルまたは3塩基もしくは4塩基性カルボン酸を混入することによって、例えば、
独国特許出願公開第A-1900270号明細書および米国特許第A-3692744号明細書に
記載されているように枝分かれされてよい。好ましい枝分かれ剤の例は、トリメ
シン酸、トリメリット酸、トリメチロールエタンおよび-プロパン、およびペン
タエリスリトールである。枝分かれ剤は、酸成分に対して1モル%未満を使用す
ることが望ましい。
【0100】 テレフタル酸(またはその反応性誘導体、例えば、そのジアルキルエステル)
と、エタンジオールおよび/またはブタン-1,4-ジオールおよびこれらの混合物
からのみ調製されるポリアルキレンテレフタレートが特に好ましい。
【0101】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、少なくとも2種の前記ジオールか
ら調製されるコポリエステルである。特に好ましいコポリエステルは、ポリ-(エ
チレングリコール/ブタン-1,4-ジオール)-テレフタレートである。別のジオー
ル基がコポリエステル中に、ブロック形態でまたはランダムな分布で含まれてい
てもよい。
【0102】 ポリアルキレンテレフタレートの固有粘度は、一般に、0.4〜1.4dL/
g、好ましくは0.5〜1.3dL/g、特に0.6〜1.2dL/gである。
この固有粘度はいずれも、フェノール/o-ジクロロベンゼン(重量部比1:1
)中、25℃で測定される。
【0103】 好適なポリアミドは、公知のホモポリアミド、コポリアミドおよびこれらポリ
アミドの混合物である。これは、部分結晶性および/または非晶性のポリアミド
であってよい。好適な部分結晶性ポリアミドは、ポリアミド6、ポリアミド6,6
およびこれらの混合物および前記成分の対応するコポリマーである。酸成分がテ
レフタル酸および/またはイソフタル酸および/またはスベリン酸および/また
はセバシン酸および/またはアゼライン酸および/またはアジピン酸および/ま
たはシクロヘキサンジカルボン酸から完全にまたは部分的に構成され、そしてジ
アミン成分がm-および/またはo-キシレン-ジアミンおよび/またはヘキサメ
チレンジアミンおよび/または2,2,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび
/または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび/またはイソホロンジ
アミンから完全にまたは部分的に構成され、かつ前記成分が一般に公知である部
分結晶性ポリアミドも使用できる。
【0104】 環中に炭素原子を7〜12個有するラクタムから完全にまたは部分的に、任意
に1種以上の前記出発成分を同時使用して調製されるポリアミドも挙げられる。
【0105】 特に好ましい部分結晶性ポリアミドは、ポリアミド6およびポリアミド6,6お
よびこれらの混合物である。非晶性ポリアミドとしては、公知の生成物を使用し
てよい。これらは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、デカメチレン
ジアミン、2,2,4-および/または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン、m
-および/またはp-キシレン-ジアミン、ビス-(4-アミノシクロヘキシル)-メタ
ン、ビス-(4-アミノシクロヘキシル)-プロパン、3,3'-ジメチル-4,4'-ジアミノ-
ジシクロヘキシル-メタン、3-アミノメチル-3,5,5-トリメチルシクロヘキシルア
ミン、2,5-および/または2,6-ビス-(アミノメチル)-ノルボルナンおよび/また
は1,4-ジアミノメチルシクロヘキサンなどのジアミンと、蓚酸、アジピン酸、ア
ゼライン酸、デカンジカルボン酸、ヘプタデカンジカルボン酸、2,2,4-および/
または2,4,4-トリメチルアジピン酸、イソフタル酸およびテレフタル酸などのジ
カルボン酸との重縮合により得られる。
【0106】 数種のモノマーの重縮合により得られるコポリマー、更にはε-アミノカプロ
ン酸、ω-アミノウンデカン酸またはω-アミノラウリン酸またはこれらのラクタ
ムなどのアミノカルボン酸の添加によって調製されるコポリマーも適している。
【0107】 特に好適な非晶質ポリアミドは、イソフアル酸と、ヘキサメチレンジアミンと
、4,4-ジアミノジシクロヘキシルメタン、イソホロンジアミン、2,2,4-および/
または2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミンおよび2,5-および/または2,6-
ビス-(アミノメチル)-ノルボルネンなどの別のジアミンとから、またはイソフタ
ル酸と、4,4'-ジアミノ-ジシクロヘキシルメタンと、ε-カプロラクタムとから
、またはイソフタル酸と、3,3'-ジメチル-4,4'-ジアミノ-ジシクロヘキシルメタ
ンと、ラウリルラクタムとから、あるいはテレフタル酸と2,2,4-および2,4,4-ト
リメチルヘキサメチレンジアミンの異性体混合物とから調製されるポリアミドで
ある。
【0108】 純粋な4,4'-ジアミノジシクロヘキシルメタンの代わりに、ジアミノジシクロ
ヘキシルメタン部の異性体混合物を使用することも可能である。これは、 4,4'-ジアミノ異性体70〜99モル%、 2,4'-ジアミノ異性体1〜30モル%、 2,2'-ジアミノ異性体0〜2モル%、 および任意に対応してより高度に縮合したジアミンから構成され、工業用クラス
のジアミノジフェニルメタンの水素化によって生成される。イソフタル酸の30
%までをテレフタル酸で置き換えてもよい。
【0109】 ポリアミドの相対粘度(m-クレゾール中、1重量%溶液において25℃で測
定されるもの)は、好ましくは2.0〜5.0である。
【0110】 本発明の熱可塑性成形用組成物は、難燃剤を更に含有していてよい。ここでは
、ハロゲン含有およびハロゲンを含有しない化合物の両者が適している。難燃剤
は、一般に、成分A〜Dの合計に対して0.1〜35重量部、好ましくは0.5
〜30重量部の量で添加される。
【0111】 好適なハロゲン化合物は、本発明の成形用組成物の調製および加工中に安定で
あることから、腐食性ガスが放出されず、その結果として活性が損なわれない有
機塩素および/または臭素化合物である。
【0112】 ハロゲン含有化合物は、例えば、以下のものである。 1.塩素化および臭素化ジフェニル、例えば、オクタクロロジフェニル、デカク
ロロジフェニル、オクタブロモジフェニルおよびデカブロモジフェニル。 2.塩素化および臭素化ジフェニルエーテル、例えば、オクタ-およびデカ-クロ
ロジフェニルエーテルおよびオクタ-およびデカ-ブロモジフェニルエーテル。 3.フタルイミドおよびビスフタルイミドなどの塩素化および臭素化フタル酸無
水物およびその誘導体、例えば、テトラクロロ-およびテトラブロモ-フタル酸無
水物、テトラクロロ-およびテトラブロモ-フタルイミド、N,N'-エチレン-ビス
-テトラクロロ-およびN,N'-エチレン-ビス-テトラブロモ-フタルイミドおよび
N-メチルテトラクロロ-およびN-メチルテトラブロモ-フタルイミド。 4.塩素化および臭素化ビスフェノール、例えば、2,2-ビス-(3,5-ジ-クロロ-4-
ヒドロキシフェニル)-プロパンおよび2,2-ビス-(3,5-ジ-ブロモ-4-ヒドロキシフ
ェニル)-プロパン。 5.平均重縮合度2〜20の2,2-ビス-(3,5-ジ-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)-
プロパンオリゴカーボネートおよび2,2-ビス-(3,5-ジ-ブロモ-4-ヒドロキシフェ
ニル)-プロパンオリゴカーボネート。
【0113】 臭素化合物は塩素化合物よりも好ましく、そしてハロゲンを含まない化合物が
それよりも好ましい。
【0114】 好ましくは、好適な難燃剤は、この目的のために通常使用されている全てのリ
ン化合物、特にリン酸化物、およびリンの酸の誘導体、リンの酸および酸誘導体
の塩である。
【0115】 リンの酸の誘導体(例えば、エステル)およびその塩が好ましい。ここで、リ
ンの酸は、リン酸、ホスホン酸、ホスフィン酸、亜リン酸、およびそれらの脱水
形態が包含され、塩は、好ましくはアルカリ金属、アルカリ土類金属であり、そ
してこれらの酸のアンモニウム塩およびその誘導体(例えば、部分エステル化さ
れた酸)も包含される。
【0116】 好適なリン化合物は、例えば、式(IVa)および(IVb)で表されるリン酸のモノエ
ステルの金属化合物、または式(V)で表されるリン酸のジエステルの金属化合物
である。
【化4】
【化5】 (式中、RおよびRは、互いに独立して、任意にハロゲン化されたC〜C24 -アルキルまたはC〜C-シクロアルキル、C〜C20-アリールまた
はC〜C12-アラルキルを表すか(これらはそれぞれ、ハロゲンおよび/ま
たはC〜C10-アルキルで任意に置換されていてよい)、または式(V)の場合
はRとRが合わせてアルキル鎖を形成し、Meは、周期表の主分類1族およ
び3族そして副分類VIII族、IB族およびIIB族から選択される金属を表し、およ
びnは、金属イオンの価数で決定される。)
【0117】 RおよびRは、互いに独立して、好ましくは、任意にハロゲン化された(
好ましくは塩素および/または臭素化された)C〜C15-アルキル、特にC
〜C10-アルキル、またはシクロペニtル、シクロヘキシル、フェニル、ナ
フチルまたはフェニル-C〜C-アルキル(例えば、ベンジル)を表し、これ
らはそれぞれ、ハロゲン(好ましくは塩素および/または臭素)、および/また
はC〜C-、特にC〜C-アルキル、特にメチル、エチルまたはn-もし
くはイソ-プロピルで任意に置換されていてよい。
【0118】 好ましい金属Meは、主分類2族および3族並びに副分類II族の金属である。
【0119】 Meは、特に好ましくは、Mg、Ca、Ba、ホウ素、AlまたはZnを表す
【0120】 本発明のリン酸エステル金属化合物の調製において、例えば、リン酸のトリエ
ステルから出発するエステル交換法、またはホスホリルクロライドから出発する
酸ハライド法などの文献から公知の方法が適している(欧州特許出願公開第A-0
801116号明細書およびジャーナウ・オブ・ジ・オーガニック・ケミストリー1978
年、第43巻、第1号、24〜31頁)。
【0121】 更に好適な難燃剤は、式(VI)で表されるリン化合物である。
【化6】 (式中、R、RおよびRは、互いに独立して、任意にハロゲン化されたC 〜C-アルキル、または任意にハロゲン化および/またはアルキル化された
またはC-シクロアルキル、または任意にハロゲン化および/またはアル
キル化されたCまたはC30-アリールであり、および「n」および「l」は
、互いに独立して、0または1である。)
【0122】 このリン化合物は、一般に公知である(例えば、ウルマン(Ulmann)著、エンツ
ィクロペディ・デル・テクニッシェン・ヘミー(Enzyklopadie der technischen
Chemie)、第18巻、301頁以降、1979年)。アラルキル化リン化合物は、例えば、
独国特許出願公開第OS-3824356号明細書に記載されている。
【0123】 式(VI)で表される任意にハロゲン化されたC〜C-アルキルは、モノ-また
はポリ-ハロゲン化されており、そして直鎖であっても、枝分かれされていても
よい。アルキル基の例は、クロロエチル、2-クロロプロピル、2,3-ジブロモプロ
ピル、ブチル、メチルまたはオクチルである。
【0124】 式(VI)で表される任意にハロゲン化および/またはアルキル化されたCまた
はC-シクロアルキルは、任意にモノ-ないしポリ-ハロゲン化および/または
アルキル化されたCまたはC-シクロアルキルであって、すなわちシクロペ
ンチル、シクロヘキシル、3,3,5-トリメチルシクロヘキシルおよび完全塩素化シ
クロヘキシルが挙げられる。
【0125】 式(VI)で表される任意にハロゲン化および/またはアルキル化されたCまた
はC30-アリール基は、任意に単核または多核の、モノ-またはポリ-ハロゲン
化および/またはアルキル化および/またはアラルキル化されており、例えば、
クロロフェニル、ブロモフェニル、ペンタクロロフェニル、ペンタブロモフェニ
ル、フェニル、クレジル、イソプロピルフェニル、ベンジル置換されたフェニル
およびナフチルが挙げられる。
【0126】 好ましくは、R、RおよびRは、互いに独立して、メチル、エチル、ブ
チル、オクチル、フェニル、クレジル、クミルまたはナフチルを表す。R、R およびRは、特に好ましくは、互いに独立して、メチル、エチル、ブチル、
または任意にメチルおよび/またはエチルで置換されたフェニルを表す。
【0127】 本発明で使用される式(VI)で表されるリン化合物は、例えば、トリブチルホス
フェート、トリス-(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス-(2,3-ジブロモプロ
ピル)ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、
ジフェニルクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニ
ル2-エチルクレジルホスフェート、トリ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート
、トリス-(p-ベンジルフェニル)ホスフェート、トリフェニルホスフィンオキサ
イド、メタンホスホン酸ジメチルエステル、メタンホスホン酸ジフェニルエステ
ルおよびフェニルホスホン酸ジエチルエステルである。
【0128】 例えば、欧州特許出願公開第A-0363608号明細書に記載されているような2量
体およびオリゴマー性ホスフェートも適した難燃剤である。
【0129】 本発明の成形用組成物は、難燃剤として、式(VII)で表されるリン化合物を含
有していてよい。
【化7】
【0130】 前記式中、R、R、R10およびR11はそれぞれ、互いに独立して、任
意にハロゲン化されたC〜C-アルキル、C〜C-シクロアルキル、C 〜C10-アリールまたはC〜C12-アラルキルを表す。
【0131】 R、R、R10およびR11は、好ましくは、互いに独立して、C〜C -アルキル、フェニル、ナフチルまたはフェニルC〜C-アルキルを表す。
あるいは、芳香族基R、R、R10およびR11は、ハロゲン基および/ま
たはアルキル基、好ましくは塩素、臭素および/またはC〜C-アルキルで
置換されていてよい。特に好ましいアリール基は、クレジル、フェニル、キシレ
ニル、プロピルフェニルまたはブチルフェニル、およびこれらの対応する臭素化
および塩素化誘導体である。
【0132】 式(VII)中、Xは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表す。これ
は、好ましくは、式(I)のジフェノールから誘導される。ジフェノール、ビスフ
ェノールA、レゾルシノールまたはヒドロキノン、またはこれらの塩素化もしく
は臭素化誘導体が特に好ましい。 式(VII)中、nは、互いに独立して、0または1であってよく、nは好ましく
は1である。 Nは、0〜30までの値を表し、好ましくは0.3〜20までの平均値、特に
好ましくは0.5〜10までの平均値、特に0.5〜6までの平均値を表す。
【0133】 式(VI)で表される少なくとも1種のモノリン化合物および少なくとも1種のオ
リゴマー性リン化合物または欧州特許出願公開第A-363608に記載のオリゴマー
性リン化合物の混合物(リン化合物の総量に対して)10〜90重量%、好まし
くは12〜40重量%と、(リン化合物の総量に対して)10〜90重量%、好
ましくは60〜88重量%の量の式(VII)で表されるリン化合物との混合物を使
用してもよい。
【0134】 式(VI)で表されるモノリン化合物は、特に、トリブチルホスフェート、トリ少
なくとも-(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス-(2,3-ジブロモプロピル)ホス
フェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジフェニル
クレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル2-エチル
クレジルホスフェート、トリ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート、ハロゲン-
置換されたアリールホスフェート、メチルホスホン酸ジメチルエステル、メチル
ホスホン酸ジフェニルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、トリフ
ェニルホスフィンオキサイドまたはトリクレジルホスフィンオキサイドである。
【0135】 式(VII)で表されるモノマー性およびオリゴマー性リン化合物の混合物の平均
N値0.3〜20、好ましくは0.5〜10、特に0.5〜6である。
【0136】 前記リン化合物は、公知であるか(例えば、欧州特許出願公開第A-363608号
明細書、同第A-640655号明細書)、または公知の方法で類似の形態に調製され
てよい(例えば、ウルマン著、エンツィクロペディ・デル・テクニッシェン・ヘ
ミー、第18巻、301頁以降、1979年;ホウベン-ヴェイル、メトーデン・デル・オ
ルガニッシェン・ヘミー、第12/1巻、43頁;およびバイルシュタイン(Beilstein
)第6巻、177頁)。
【0137】 本発明で使用されるリン化合物は、式(VIII)で表される直鎖ホスファゼンと式
(IX)で表される環状ホスファゼンを包含する。
【化8】 (式中、Rはそれぞれ、同一または異なって、アミノ(任意にハロゲン化、好ま
しくはフッ素でハロゲン化されていてよい)、C〜C-アルキルまたはC
〜C-アルコキシ、またはC〜C-シクロアルキル、C〜C20-アリー
ル、好ましくはフェニルまたはナフチル、C〜C20-アリーロキシ、好まし
くはフェノキシまたはナフチロキシ、またはC〜C12-アラルキル、好まし
くはフェニル-C〜C-アルキル(任意にアルキル、好ましくはC〜C-
アルキルおよび/またはハロゲン、好ましくは塩素または臭素で置換されていて
よい)を表し、kは、0または1〜15までの数、好ましくは1かR10までの
数を表す。)
【0138】 以下の化合物が例示される。プロポキシホスファゼン、フェノキシホスファゼ
ン、メチルフェノキシホスファゼン、アミノホスファゼンおよびフルオロアルキ
ルホスファゼン。 フェノキシホスファゼンが好ましい。
【0139】 ホスファゼンは、単独でまたは混合物として使用される。基Rは、常に同じで
あってもよく、あるいは式(VIII)および(IX)中の2個以上の基が異なっていても
よい。
【0140】 ホスファゼンおよびその調製は、例えば、欧州特許出願公開第A-728811号明
細書、独国特許出願公開第A-1961668号明細書および国際公開第97/40092号パン
フレットに記載されている。
【0141】 本発明の成形用組成物は、組成物総量に対して、好ましくは0.05〜5重量
部、特に好ましくは0.1〜1重量部、特に0.1〜0.5重量部のフッ素化ポ
リオレフィンを更に含有していてよい。好適なフッ素化ポリオレフィンは、高分
子量で、しかもガラス転移温度が−30℃を超え、大概は100℃を超えるもの
である。このフッ素含量は、好ましくは65〜76重量%、特に70〜76重量
%である。この平均粒径d50は、一般に0.05〜1,000μm、好ましく
は0.08〜20μmである。フッ素化ポリオレフィンEの密度は一般に、1.
2〜2.3g/cmである。
【0142】 好ましいフッ素化ポリオレフィンは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ
化ビニリデンおよびテトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン、およ
びエチレン/テトラフルオロエチレンコポリマーである。
【0143】 フッ素化ポリオレフィンは、公知である(シルトクネヒト(Schiltknecht)著、
「ビニル・アンド・リレイテッド・ポリマーズ(Vinyl and Related Polymers)」
、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド、ニューヨーク、
1962年、484〜494頁;ウォール著、「フルオロポリマーズ(Fluoropolymers)」、
ジョン・ワイリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド、ニューヨーク、第
13巻、1970年、623〜654頁;「モダーン・プラスチックス・エンサイクロペディ
ア(Modern Plastics Encyclopedia)、1970〜1971年、第47巻、第10A号、1970年1
0月、マグロー-ヒル・インコーポレイテッド、ニューヨーク、134頁および774頁
;「モダーン・プラスチックス・エンサイクロペディア、1975〜1976年、1975年
10月、第52巻、第10A号、マグロー-ヒル・インコーポレイテッド、ニューヨーク
、27、28頁および472頁、および米国特許第A-3671487号明細書、同第A-372337
3号明細書および同第A-3838092号明細書参照)。
【0144】 これは、公知の方法、例えば、遊離基を形成する触媒(例えば、ナトリウムペ
ルオキシジスルフェート、カリウムペルオキシジスルフェートまたはアンモニウ
ムペルオキシジスルフェート)を用いた、7〜71kg/cmの圧力下および
0〜200℃の温度、好ましくは20〜100℃での水性媒体中でのテトラフル
オロエチレンの重合により調製され得る(更なる詳細については、例えば、米国
特許第A-2393967号明細書参照)。この材料は、使用形態に依存して、密度が1
.2〜2.3g/cmであり、平均粒径が0.05〜1,000μmであって
よい。
【0145】 好ましいフッ素化ポリオレフィンは、テトラフルオロエチレンポリマーである
。これは、平均粒径0.05〜20μm、好ましくは0.08〜10ミクロンお
よび密度1.2〜1.9g/cmを有し、好ましくは、テトラフルオロエチレ
ンポリマーEのエマルションとグラフトポリマーCのエマルションとの凝集混合
物の形態で用いられる。
【0146】 粉末の形態で使用され得る好適なフッ素化ポリオレフィンは、平均粒径100
〜1,000μmおよび密度2.0g/cm〜2.3g/cmのテトラフル
オロエチレンポリマーである。
【0147】 本発明の熱可塑性成形用組成物は、非常に細かく粉砕した無機化合物を更に含
有していてよい。本発明の成形用組成物は、総量に対して、好ましくは0.1〜
50重量部、好ましくは0.1〜10重量部を含有する。これは、好ましくは周
期表の主分類2〜5族または副分類4〜8族、特に好ましくは主分類3〜5族ま
たは副分類4〜8族の1種以上の金属と、酸素、硫黄、ホウ素、リン、炭素、窒
素、水素および珪素から成る群より選択される少なくとも1個の元素との化合物
から構成される。
【0148】 好ましい化合物は、例えば、酸化物、水酸化物、水和酸化物、硫酸塩、亜硫酸
塩、硫化物、炭酸塩、炭化物、硝酸塩、亜硝酸塩、窒化物、ホウ酸塩、珪酸塩、
リン酸塩、水素化物、亜リン酸塩またはホスホン酸塩である。
【0149】 好ましい細かく粉砕された無機化合物は、例えば、TiN、TiO、SnO 、WC、ZnO、Al、AlO(OH)、ZrO、Sb、SiO 、酸化鉄、NaSO、Si、BaSO、酸化バナジウム、ホウ酸亜鉛お
よび珪酸塩(例えば、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、並びに1次元-、
2次元-および3次元珪酸塩)である。混合物およびドープされた化合物も使用
してよい。ナノスケール粒子は、有機分子で更に表面変性されていてよく、その
結果ポリマーとのより高い相溶性が達成される。疎水性または親水性表面がこの
方法で製造され得る。
【0150】 平均粒径は、200nm未満、好ましくは150nm未満、特に1〜100n
mである。
【0151】 粒子寸法および粒子直径は、常に平均粒径d50で表され、超遠心分離測定に
より、ダブリュー・ショルタン(W. Scoltan)ら著コロイド・ツァイシュリフト・
ウント・ツァイシュリフト・フューア・ポリメレ(Kolloid, Z. und Z. Polymer
e)250(1972年)、782〜796頁の方法により求められる。
【0152】 無機化合物は、粉末、ペースト、ゾル、分散体または懸濁駅の形態であってよ
い。粉末は、分散体、ゾルまたは懸濁液からの沈降により生成されてよい。
【0153】 粉末は、常套の方法により、例えば、成形用組成物の成分と非常に細かく粉砕
された無機粉末との直接混練または押出成形によって、熱可塑性材料中に混入さ
れてよい。好ましい方法は、例えば、難燃性添加物、その他の添加物、モノマー
または溶媒中でのマスターバッチの調製、あるいは本発明の熱可塑性成形用組成
物の前記成分の分散体と、非常に細かく粉砕された無機材料の分散体、懸濁液、
ペーストまたはゾルとの共沈である。
【0154】 本発明の成形用組成物は、通常使用される添加物、例えば、潤滑剤および離型
剤、核形成剤、帯電防止剤、安定化剤、充填剤および強化物質並びに染料および
含量を更に含有していてよい。
【0155】 フィラーまたは強化物質含量を有する成形用組成物は、フィラーおよび/また
は強化物質を、フィラーまたは強化物質含量を含む成形用組成物をベースとして
60重量%まで、好ましくは10〜40重量%含有されていてよい。好ましい強
化物質は、ガラス繊維である。好ましいフィラーは、強化効果を示し得るもので
あって、ガラスビーズ、マイカ、珪酸塩、石英、タルク、二酸化チタンおよび珪
灰石である。
【0156】 本発明の成形用組成物は、成分を公知の方法混合し、この混合物を高温で、好
ましくは200〜350℃で、内部ニーダー、押出機または2軸スクリューなど
の汎用の装置において溶融コンパウンド化または溶融押出しに付することによっ
て調製され得る。成分は、連続してまたは同時に混合されてよい。特定の場合に
は、低分子添加物とマグネシウムアルミニウムシリケートからプリミックスを調
製するのが好ましいことがある。
【0157】 その非常に良好な機械特性により、本発明の熱可塑性成形用組成物は、あらゆ
る成形品、特に高い破壊抵抗要件を有するものの製造に適している。
【0158】 本発明の成形用組成物は、あらゆる成形品の製造に使用できる。特に、成形品
は、射出成形によって製造され得る。製造され得る成形品の例は、例えば、ジュ
ーサー(juice presses)、コーヒーメーカーおよびミキサーなどの家庭内用途の
ため、またはモニター、プリンターまたはコピー機などの事務用機器のためのあ
らゆるタイプのハウジング部品、あるいは建設分野における被覆シートや自動車
分野のための部品である。これらは、非常に良好な電気特性を有することから、
電気工学分野でも使用できる。
【0159】 本発明の成形品は、例えば、以降の成形品の製造のために更に使用され得る。
列車の内装部品、ハブキャップ、小さな変圧器を含む電気装置用のハウジング、
データ変換および伝達用装置のためのハウジング、医療用途のためのハウジング
およびライニング、通信装置およびそのためのハウジング、子供用のおもちゃの
乗物、平坦な壁部材、安全装置用のハウジング、リアスポイラー、断熱輸送容器
、小動物の飼育または世話のための装置、サニタリー用および浴室備品用の成形
品、排気口のための被覆格子、庭および備品小屋用の成形品、および園芸備品用
のハウジング。
【0160】 別の加工形態は、予め製造されたシートまたはフィルムからの熱形成による成
形品の製造である。
【0161】 以降の実施例を参照して本発明をより詳細に説明する。
【0162】実施例 成分A A1(比較-ドラム篩い分け無し) スチレンとアクリロニトリルの比73:27のコポリマー40重量部の、粒状の架橋
ポリブタジエンゴム(平均粒径d50=0.3μm)60重量部への、エマルション
重合により調製されたグラフトポリマー。 ドラム篩い分けを使用せずに、ポリマーラテックスを常套の方法で(熱を用い
るかまたは塩もしくは酸を用いて)沈降させて、沈降した材料を分別して乾燥さ
せる。 A1の品質は、以降に記載の成形用組成物のための配合物により評価する(配
合は、表1に記載している)。その表面は、200μmを超える粒子を1m当た
り1,000個有していた。
【0163】 A2(比較-ドラム篩い分け無し) スチレンとアクリロニトリルの比73:27のコポリマー40重量部の、粒状の架橋
ポリブタジエンゴム(平均粒径d50=0.35μm)60重量部への、エマルション
重合により調製されたグラフトポリマー。 ドラム篩い分けを使用せずに、ポリマーラテックスを常套の方法で(熱を用い
るかまたは塩もしくは酸を用いて)沈降させて、沈降した材料を分別して乾燥さ
せる。 A2の品質は、以降に記載の成形用組成物のための配合物により評価する(配
合は、表1に記載している)。その表面は、200μmを超える粒子を1m当た
り900個有していた。
【0164】 A3(本発明) スチレンとアクリロニトリルの比73:27のコポリマー40重量部の、粒状の架橋
ポリブタジエンゴム(平均粒径d50=0.3μm)60重量部への、エマルション
重合により調製されたグラフトポリマー。 このラテックスをドラムシーブ上に通過させる。スループットは、毎時9,000
kgである。シーブドラムの表面積は4mであり、そしてシーブのメッシュ幅
は50μmである。 篩い分けたポリマーラテックスを、常套の方法で(熱もしくは酸を用いるかま
たは塩を用いて)沈降させて、沈降した材料を分別して乾燥させる。 A3の品質は、以降に記載の成形用組成物のための配合物により評価する(配
合は、表1に記載している)。その表面は、200μmを超える粒子を1m当た
り100個有していた。
【0165】 A4(本発明) スチレンとアクリロニトリルの比73:27のコポリマー40重量部の、粒状の架橋
ポリブタジエンゴム(平均粒径d50=0.35μm)60重量部への、エマルション
重合により調製されたグラフトポリマー。 このラテックスをA3と同様にドラムシーブ上に通過させる。スループットは
、毎時15,000kgであり、ドラムの表面積は4m、およびシーブのメッシュ幅
は100μmである。 篩い分けたポリマーラテックスを、常套の方法で(熱もしくは酸を用いるかま
たは塩を用いて)沈降させて、沈降した材料を分別して乾燥させる。 A4の品質は、以降に記載の成形用組成物のための配合物により評価する(配
合は、表1に記載している)。その表面は、200μmを超える粒子を1m当た
り150個有していた。
【0166】成分B 溶媒としてのCHCl中、25℃において0.5g/100mLの濃度で測定され
た相対溶液粘度が1.252の直鎖ポリカーボネート。
【0167】成分C スチレン/アクリロニトリル比72:28および限界粘度(ジメチルホルムアミド
中20℃で測定)0.55dL/gのスチレン/アクリロニトリルコポリマー。
【0168】本発明の成形用組成物の調製および試験 前記成分A〜Cを3リットルの内部ニーダーで混合する。 得られる成形用組成物を、押出機で加工し、幅50〜70mmおよび厚さ200μm
のテープに押出して、ドイツ国のオーシーエス・ゲゼルシャフトミットベシュレ
ンクテルハフツング製FS-3フィルム品質試験装置で表面均質性を試験した。
成形品は、Arburug270E型射出成形機において260℃で製造する。
【0169】 ノッチ付き衝撃強度Aは、ISO180/1Aの方法に準拠して、寸法80×10
×4mmのバーにおいて室温で求める。
【0170】 破断時の伸びDRは、ISO527の方法に準拠して、F3ダンベル型バーにお
ける延伸時の弾性率の測定により求める。
【0171】表 1: ABS成形用組成物の組成および特性
【表1】
【表2】
【0172】表 1: ポリカーボネートABS成形用組成物の組成および特性
【表3】
【図面の簡単な説明】
【図1】 改良された構造および表面の均質性と改良された特性を有するホ
モ-および/またはコ-ポリマーを製造するための本発明の方法の一態様を表す図
面である。
【図2】 改良された構造および表面の均質性と改良された特性を有するホ
モ-および/またはコ-ポリマーを製造するための本発明の方法の一態様を表す図
面である。
【符号の説明】
1…ポリマーストリーム、2…ドラム内部、3…ドラム外部、4…シーブ表面、
5…排出補助器具、6…成形金属シート、7…ウォータージェット、8…ドラム
シール、9…コントロールスペース、10…ドラムシーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ドロティ・ローゼ ドイツ連邦共和国デー−41539ドルマゲン、 イム・ダウベンタル3番 (72)発明者 ハンス−ベルンハルト・ハウアートマン ドイツ連邦共和国デー−41539ドルマゲン、 コルンブルーメンヴェーク1番 (72)発明者 ハインリッヒ・アルベルツ ドイツ連邦共和国デー−51519オーデンタ ール、シュルシュトラーセ1アー番 (72)発明者 ディーター・ヴィットマン ドイツ連邦共和国デー−51375レーフエル クーゼン、エルンスト−ルートヴィッヒ− キルヒナー−シュトラーセ41番 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA14 AA22 AA22X AA23 AA28 AA33 AA34 AA34X AA36 AA43 AA50 AA77 AA88 AE07 AE17 AF21 AF23 AF27 AH03 AH05 AH07 AH12 AH16 BA01 BB05 BC01 BC04 BC07 BC14 4J002 AA01W AC09W BB00W BB02W BB11W BC02W BC08W BC09W BF00W BG04W BG05W BG09W BH02W BL00W BL01W BN03X BN13X BN14X BN15X CF00Y CG00Y CG034 CG04Y CL00Y CQ014 DA117 DB007 DE097 DE107 DE117 DE127 DE137 DE147 DF017 DG037 DJ007 DJ017 DJ047 DJ057 DK007 DL007 EJ056 EL146 EU026 EW006 EW046 EW066 EW116 EW126 EW136 FA047 FD017 FD134 FD136 GB00 GC00 GL00 GN00 GQ00 4J026 AA11 AA14 AA37 AA68 AA69 BA05 BA20 BA27 BA31 GA09 4J100 DA36 GC01 GC07 GC10 GC37

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直径200μmを超える粒子を表面積1m当たり400個
    未満含有する、1種以上のエチレン性不飽和モノマーのホモ-および/またはコ-
    ポリマー。
  2. 【請求項2】 直径200μmを超える粒子を表面積1m当たり200個
    未満含有する請求項1記載のホモ-および/またはコ-ポリマー。
  3. 【請求項3】 直径100〜200μmの粒子を表面積1m当たり500
    個未満含有する請求項1記載のホモ-および/またはコ-ポリマー。
  4. 【請求項4】 直径100〜200μmの粒子を表面積1m当たり250
    個以上含有する請求項1記載のホモ-および/またはコ-ポリマー。
  5. 【請求項5】 直径50〜100μmの粒子を表面積1m当たり5,00
    0個未満含有する請求項1記載のホモ-および/またはコ-ポリマー。
  6. 【請求項6】 直径50〜100μmの粒子を表面積1m当たり2,50
    0個未満含有する請求項1記載のホモ-および/またはコ-ポリマー。
  7. 【請求項7】 モノ-またはポリ-不飽和オレフィン、酢酸ビニル、スチレン
    、α-メチルスチレン、核置換スチレン、ビニルシアニド、無水マレイン酸、N-
    置換マレイミド、クロロプレンおよびC〜Cアルキルアクリレートおよびメ
    タクリレートから成る群のうち少なくとも1種から選択される1種以上のエチレ
    ン性不飽和モノマーの請求項1〜6のいずれかに記載のホモ-および/またはコ-
    ポリマー。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のホモ-および/またはコ-ポ
    リマーを含有する熱可塑性成形用組成物。
  9. 【請求項9】 樹脂形成用ビニルポリマーのゴムへのグラフトポリマーを含
    有する請求項8記載の熱可塑性成形用組成物。
  10. 【請求項10】 熱可塑性ポリカーボネート、ポリエステル-カーボネート
    、ポリエステル、またはこれらの混合物、またはポリアミドを含有する請求項8
    または9記載の熱可塑性成形用組成物。
  11. 【請求項11】 難燃剤を含有する請求項8〜10のいずれかに記載の熱可
    塑性成形用組成物。
  12. 【請求項12】 無機化合物を含有する請求項8〜11のいずれかに記載の
    熱可塑性成形用組成物。
  13. 【請求項13】 ポリオレフィンを含有する請求項8〜12のいずれかに記
    載の熱可塑性成形用組成物。
  14. 【請求項14】 熱可塑性成形用組成物または成形品の調製のための請求項
    1〜7のいずれかに記載のホモ-および/またはコ-ポリマーの使用。
  15. 【請求項15】 成形品の製造のための請求項8〜13のいずれかに記載の
    熱可塑性成形用組成物の使用。
  16. 【請求項16】 請求項1〜7のいずれかに記載のホモ-および/またはコ-
    ポリマーまたは請求項8〜13のいずれかに記載の成形用組成物から得られる成
    形品。
  17. 【請求項17】 ポリマーの精製プロセスを行うために、平均メッシュ幅2
    00μm以下のドラムシーブを用いる請求項1〜8のいずれかに記載のホモ-お
    よび/またはコ-ポリマーの製造方法。
  18. 【請求項18】 ドラムシーブの平均メッシュ幅が150μm以下である請
    求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 エマルションで被覆されていないドラム表面に噴霧する請
    求項17および18のいずれかに記載の方法。
  20. 【請求項20】 外周全体を密閉する2個のドラムシールの間にコントロー
    ルスペースが供給されている請求項17および18のいずれかに記載の方法。
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