JP2003535154A - ε−カプロラクトンポリマーベースの充填組成物、その製造方法、およびそれらの組成物をベースとする物品 - Google Patents

ε−カプロラクトンポリマーベースの充填組成物、その製造方法、およびそれらの組成物をベースとする物品

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のε-カプロラクトンポリマーと炭酸カルシウムを含むε-カプロラクトンポリマーベースの組成物に関する。本発明はまた、物品、とりわけ、好ましくは押出吹込成形またはスロットダイ押出によって得られるフィルム類の製造において使用される上記組成物の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、炭酸カルシウムを含有するε-カプロラクトンポリマーベースの組
成物、その製造方法、およびそれらの組成物をベースとした物品(フィルム、発
泡体、びん、プラックおよびシート)に関する。
【0002】 (背景技術) ε-カプロラクトンポリマーは良好な生分解性を有し、この生分解性は、この
特性を必要とする種々の用途においてε-カプロラクトンポリマーを魅力的なも
のとしている。 例示し得るそれらの用途としては、ポリ袋、農業用フィルム、包装用フィルム
、シュラウド(囲い板)または小皿を製造するのに使用するフィルム類;発泡体類
;ビン類;例えば幼若植物用の植木鉢のような熱成形製品がある。また、これら
のポリマーはプラックの形でも使用できる。 これらのポリマーから製造する物品の原価を低減するためには、無機充填剤が
一般に使用されている。 ε-カプロラクトンポリマー組成物中でのそのような充填剤の使用は、とりわ
けフィルムの形での使用において種々の問題を有している。即ち、これらポリマ
ーをベースとする組成物におけるそのような充填剤の存在は、これらの組成物の
使用後、とりわけフィルムの形において、機械的諸性質とりわけ衝撃強度の低下
を通常もたらすことが知られている。この欠点は、これらの組成物をフィルムの
形で使用するときに、とりわけポリ袋として使用するときに、特に不都合である
。 無機充填剤のもう1つの欠点は、製造したフィルムの態様における劣化のリス
ク(とりわけ、貧弱な分散性および凝集物の存在に基づく硬い点状物および粗い
感触の存在による)のため、これらの充填剤をε-カプロラクトンポリマーベース
の組成物中においては高濃度で使用できないことである。
【0003】 (発明の開示) 今回、一般的に受入れられている着想に反して、上記の欠点を有しないのみな
らずε-カプロラクトン組成物をベースとする製造物品の機械的諸性質の改善さ
えももたらし得る、充填剤として炭酸カルシウムを含有するε-カプロラクトン
ポリマーベースの組成物を取得できることを見出した。 とりわけ、驚くべきことに、劣化しない或いは改良さえされた機械的諸性質を
有する物品が、ε-カプロラクトンポリマー組成物において炭酸カルシウム粒子
を使用することにより、高濃度においてさえも取得し得ることが観察された。 本発明の要旨は、第1に、少なくとも1種のε-カプロラクトンポリマーと炭酸
カルシウムを含むε-カプロラクトンポリマーベースの組成物である。 本発明に従う組成物は、25質量%よりも多い炭酸カルシウムを含む。好ましく
は、本発明に従う組成物は、少なくとも30質量%の炭酸カルシウムを含む。 本発明に従う組成物は、通常80質量%までの炭酸カルシウム、好ましくは50重
量%までの炭酸カルシウムを含む。
【0004】 “ε-カプロラクトンポリマー”なる表現は、ε-カプロラクトンホモポリマー
のみならず、主要含有量例えば少なくとも50質量%のε-カプロラクトンと他の
モノマー類、好ましくは他の環状ラクトン類とのコポリマーも意味するものとす
る。例示し得るこれらの環状ラクトン類としては、例えば、β-プロピオラクト
ン、γ-ブチロラクトン、δ-バレロラクトン、1.4-ジオキサン-2-オン、1,4-ジ
オキセパン-2-オン、1,5-ジオキセパン-2-オン、グリコライド(1,4-ジオキサン-
2,5-ジオン)およびこれらの置換誘導体があり、さらにまた、L-ラクチド、D-ラ
クチドおよびD,L-ラクチドもある。 上記ε-カプロラクトンポリマーは、好ましくは、ε-カプロラクトンホモポリ
マーである。 本発明に従う組成物において使用するε-カプロラクトンポリマーは、枝分れ
してないε-カプロラクトンポリマー、或いは枝分れε-カプロラクトンポリマー
、即ち、零でない分岐度を含有するポリマーであり得る。 枝分れε-カプロラクトンポリマーは、好ましくは0.5%以下の、とりわけ好ま
しくはゼロに等しいゲル含有量(ソックスレーを使用して8時間抽出したクロロホ
ルム不溶性ポリマーの含有量)を有する。枝分れε-カプロラクトンは、フリーラ
ジカル発生剤の存在下に押出機中で溶融反応させることによって得ることができ
る。この場合、フリーラジカル発生剤は、ゲルの生成を回避しながらε-カプロ
ラクトンポリマーの零でない分岐度を得るに十分な量で一般に使用する。使用し
得るフリーラジカル発生剤の1つの例は、2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオ
キシヘキサン(DHBP)である。
【0005】 有利なことに、上記炭酸カルシウムは、ε-カプロラクトンポリマー中で極め
て良好な分散性を有し、これらのポリマー中で凝集物を形成する傾向を有しない
。 重要なことは、本発明に従う組成物において使用する以下で説明する炭酸カル
シウムの特徴が、本発明に従う組成物中に混入する前の炭酸カルシウムについて
評価または説明された特徴であるということである。 本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、通常粒子形であり、好ましくは、
以下に述べる1つ以上の粒度特性を有する。粒度曲線は比較的小粒子の存在を示
し、狭い粒度分布が本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムにおいては得られて
いる。 炭酸カルシウム粒子の平均直径は、5μm未満である。好ましくは、3μm未満で
ある。とりわけ好ましい態様においては、1.5μm以下である。最も好ましい態様
においては、1μm未満である。 狭い粒度分布の場合、中央値粒子直径は、平均直径値に極めて近い値を有する
。 本発明の目的において、“平均直径”なる表現は、PIDS (Polarization Inten
sity Differential Scattering)測定システムを使用するコールター(Coulter) L
S 230レーザー粒度計を用いる光散乱法により測定した平均直径を意味するもの
とする。
【0006】 25μmよりも大きい直径を有する炭酸カルシウム粒子画分は、通常0.04容量%
未満、好ましくは零である。 10μmよりも大きい直径を有する炭酸カルシウム粒子画分は、3容量%未満、好
ましくは1容量%未満、とりわけ好ましくは0.5容量%以下である。 0.1μm未満の直径を有する炭酸カルシウム粒子画分は、通常2容量%よりも多
い。 上限値(即ち、粒子の少なくとも99質量%がその値未満の直径を有するような
粒子直径値)は、有利には12μm未満、とりわけ好ましくは10μm未満である。最
も好ましい態様においては、その上限値は8μm未満である。 本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、合成源または天然源であり得る。 合成源である場合、炭酸カルシウムは、通常、石灰石乳状物の炭酸塩化によっ
て或いは炭酸ナトリウムと水酸化カルシウムとの反応によって得られる。 好ましくは、本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、天然源であり、粉砕
大理石から得られる。そのような炭酸カルシウムの例としては、ECC Internatio
nal社から市販されているFILMLINKR 400炭酸カルシウムがある。 炭酸カルシウムは、有利には0.5%未満の水分、好ましくは0.3%未満の水分を
含有する。
【0007】 本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、通常、コーティングされた粒子の
形状である。炭酸カルシウム粒子上のコーティングは、炭酸カルシウム粒子の3
質量%未満、好ましくは2質量%未満、とりわけ好ましくは1.5質量%未満である
。 コーティングは、8〜26個の炭素原子鎖を有する飽和および不飽和脂肪酸から
選ばれた1種以上の脂肪酸を含む。 例示し得る飽和脂肪酸としては、例えば、カプリル(C8)酸、カプリン(C10)酸
、ラウリン(C12)酸、ミリスチン(C14)酸、パルミチン(C16)酸、ステアリン(C18)
酸、アラキドン(C20)酸、ベヘン(C22)酸およびリグノセリン(C24)酸がある。 例示し得る不飽和脂肪酸としては、例えば、ラウロレイン(C12)酸、ミリスト
レイン(C14)酸、パルミトレイン(C16)酸、オレイン(C18)酸、リシノール(C18)酸
、リノール(C18)酸およびリノレン(C18)酸がある。 炭酸カルシウムを1種以上の脂肪酸を含む薬剤で処理して炭酸カルシウム粒子
上にコーティングを得る場合、これら脂肪酸の幾分かは炭酸カルシウムに化学的
に結合する。本発明の概念においては、その場合、これらの脂肪酸は、炭酸カル
シウム粒子に結合したまたは化学吸着した脂肪酸と称する。 炭酸カルシウム中に存在するCa++イオンと反応していないかまたは適当に反応
している他の脂肪酸成分は、上記炭酸カルシウム粒子に化学的に結合していない
。本発明の概念において、この場合、これらの脂肪酸は、炭酸カルシウム粒子に
結合していないまたは物理吸着した遊離脂肪酸と称する。 本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、炭酸カルシウム粒子に結合した脂
肪酸と炭酸カルシウム粒子に結合していない脂肪酸とを含む。
【0008】 本発明に従う組成物においては、炭酸カルシウム粒子に結合していない脂肪酸
の割合は、炭酸カルシウムの質量に対して0.5質量%未満である。その割合は、
炭酸カルシウムの質量に対して、好ましくは0.1質量%未満、とりわけ好ましく
は0.05質量%未満である。より好ましい態様においては、炭酸カルシウムに結合
していない脂肪酸の割合は、炭酸カルシウムの質量に対して。0.02質量%未満で
ある。この濃度は、本特許出願の各実施例において説明する方法(FILMLINKR 400
炭酸カルシウムの化学分析)に従うジエチルエーテルによる抽出によって測定す
る。 好ましくは、本発明に従う組成物中の炭酸カルシウムは、2.5質量%未満の不
純物を含有する。これらの不純物は、炭酸塩類、金属酸化物類および/またはシ
リカ類を含み得る。炭酸カルシウムがコーティングされた炭酸カルシウムである
場合、そのコーティングの不純物は、例えば、上述した脂肪酸以外の脂肪酸、脂
肪族アルコール類および脂肪族エステル類を含み得る。 本発明に従う組成物において使用し得る炭酸カルシウムとしては、例えば、国
際特許出願WO 99/28050号に記載されている炭酸カルシウムを挙げることができ
る。 使用する炭酸カルシウムは、好ましくは、商品名FILMLINKR、とりわけFILMLIN
KR 400パウダーとしてECC International社によって市販されている製品である
【0009】 1998年6月付けでECC International社によって作成された技術説明書は、参考
として引用する。この説明書は、“FILMLINKR 400 Additive Technology Produc
t Description and Application Guideline”および“FILMLINKR 400 Powder”
とそれぞれ題した2ページを含んでいる。FILMLINKR 400炭酸カルシウム粉末にお
ける典型的な粒度分布を示すグラフは、その2ページ目に記載されている。同定
を完了させるためには、この2ページ目のシートがその下右隅に“T1351”および
“AOT”なる標示を含んでいることに留意すべきである。 参考として、本出願人にとって入手可能であるFILMLINKR 400製品用の技術説
明書において特徴付けられているような商品名FILMLINKR 400としてECC Interna
tional社によって市販されているコーティング炭酸カルシウムの殆どの特徴を、
下記に採録する。 製品説明 FILMLINKR 400パウダー ・平均直径 1.2μm ・上限値 8μm ・調整された白色性 ・親有機性コーティング ・密度 2.71 g/cm3 ・最大水分含有量 0.2%
【0010】 手早く測定した特性 ・ハンター(Hunter) D-25光沢:最低95%(表面処理前) ・シェイド(Shade) YI-1:最大0.3〜1.1(表面処理前) ・325メッシュスクリーン上の残渣:最大0.005% ・500メッシュスクリーン上の残渣:最大0.010% ・水分含有量:最大0.20% ・平均粒度:1〜1.4μm ・コーティング:0.8〜1.2質量%(ステアリン酸、連邦薬品局(Federal Drug
Administration)によって食品添加剤として承認された高級純度) 表面処理前の典型的な化学分析(質量%) ・水分含有量:最大0.2% ・炭酸カルシウムCaCO3:97.6% ・炭酸マグネシウムMgCO3:1.5% ・酸化アルミニウムAl2O3:0.18% ・酸化鉄Fe2O3:0.08% ・シリカSiO2:0.2% ・酸化マンガンMnO:0.004% ・重金属類:40 ppm未満 典型的な物理特性 ・平均粒度(表面処理前):1.2ミクロン ・乾燥光沢、ハンターD-25(表面処理前):95 ・見掛け比重量:ゆるやか状態720 kg/cm3、コンパクト状態100 kg/cm3 ・こすり落ち油吸収度:16
【0011】 本発明の組成物は、任意の適切な方法によって製造し得る。良好な結果は、本
発明の組成物を本発明に従う方法によって製造した場合に得られる。 本発明は、結果として、少なくとも1種のε-カプロラクトンポリマーと炭酸カ
ルシウムを押出機内で溶融混合することによる上述したような本発明に従う組成
物の製造方法にも関する。 本発明の目的において、“溶融反応”なる表現は、溶媒の実質的な不存在下お
よびε-カプロラクトンポリマーの融点に少なくとも等しい温度での任意の反応
を意味するものとする。 “押出機”なる用語は、少なくとも1つの供給領域およびその出口での圧縮領
域に続く放出領域を含み、この圧縮領域により溶融物が放出領域に押出される任
意の連続装置を意味するものとする。放出領域の後には、造粒装置または押出物
にフィルムもしくは中空びんのような形状を与える装置も接続し得る。有利には
、同回転または対向回転する2個のスクリューの仕事に基づく公知の押出機、ま
たはバス(Buss)タイプの押出機を使用できる。 本発明に従う組成物が枝分れしているε-カプロラクトンポリマーを含む場合
、そのε-カプロラクトンポリマーは、上述したように本発明に従う組成物を製
造する前に枝分れさせるか、或いはフリーラジカル発生剤の存在下に上記の溶融
混合を行うことによって本発明に従う組成物を製造するときに枝分れさせ得る。
この場合、フリーラジカル発生剤は、ゲル形成を回避しながらε-カプロラクト
ンポリマーの零でない分岐度を得るに十分な量で通常使用する。使用し得るフリ
ーラジカル発生剤の1つの例は、2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオキシヘキ
サン(DHBP)である。
【0012】 また、本発明の要旨は、上述した本発明に従う組成物を使用して得られた物品
でもある。 これらの物品は、本発明に従う組成物を使用して、押出、熱成形または射出成
形することによって得ることができる。好ましくは、これらの物品は、本発明に
従う組成物を使用し、押出成形することによって得ることができる。 本発明に従う物品は、有利なことに、炭酸カルシウムを含まないが同一の参照
組成物を使用し、同じ加工法により得られた同様な物品よりも良好である衝撃強
度(ISOスタンダード7765-1 A (1988)に従って測定)を有する。 本発明に従う物品の加工条件は、同様な物品において使用する加工条件と同様
であり且つその条件に可能な限り近く、当業者にとって公知である。 本発明に従う組成物に相応する炭酸カルシウムを含まない参照組成物のような
組成物を直接製造によって得ることは可能である。 また、そのような組成物を、本発明に従う組成物を使用し、この本発明に従う
組成物を例えばクロロホルム中に溶解させ、ポリマーに影響を与えない任意の適
切な方法によって、例えば、濾過および溶媒の蒸発によって存在する無機充填剤
を完全に除去して固形ポリマーを回収することによって得、その後、得られた組
成物を加工することも可能である。加工は、例えば、プレス加工または押出によ
って実施し得る。 本発明に従う物品は、次のカテゴリーの物品:フィルム類、発泡体、びん類、
プラック類およびシート類から選ばれ得る。好ましくは、本発明に従う物品はフ
ィルム類であり、これらのフィルム類は、押出吹込成形またはフラットダイ押出
によって有利に得ることができる。
【0013】 (発明を実施するための最良の形態) 以下の実施例は、本発明を例示するためであり、本発明の範囲を限定するもの
ではない。 炭酸カルシウム 本発明に従い実施例2、3、4、6、8、9および10において使用する炭酸カルシウ
ムは、ECC International社から市販されているFILMLINKR 400炭酸カルシウムで
ある。 化学分析、熱重量測定、粒度測定および比表面積測定は、本発明の組成物を製
造する前のFILMLINKR 400炭酸カルシウムについて行った。これらの分析および
その結果を以下に説明する。 FILMLINKR 400炭酸カルシウムの化学分析 FILMLINKR 400炭酸カルシウム中に存在するカルボン酸を下記の方法で分析し
た。 FILMLINKR 400炭酸カルシウムを、12N HClによる加水分解に還流下で1時間供
した。冷却した水性相をジエチルエーテルで抽出処理した。抽出物をもはや酸性
が観察されなくなるまで蒸留水で洗浄し、次いで、無水硫酸ナトリウム上で濾過
した。その後、抽出物を真空炉内で一定重量まで乾燥させた。 各種成分は、薄層クロマトグラフィーで同定し、ガスクロマトグラフィーによ
り定量した。 ジエチルエーテル抽出工程前に加水分解を行わないで使用した同じ方法におい
ては、炭酸カルシウムに化学的に結合していない遊離脂肪酸の割合の測定が可能
であった。 これらの分析から、総有機物質含有量が1質量%であること、および有機画分
の組成が脂肪酸類を主として含むことが判った。 炭酸カルシウム粒子をコーティングしている有機物質の画分は、下記の表1の
組成を有していた。
【0014】
【表1】
【0015】 残りは、6質量%を少し上回っていた。抽出物の同定されなかった画分は、有
機物質の0.2質量%を越えてなかった。コーティングの不純物としては、脂肪族
アルコール類および脂肪族エステル類であった。 さらにまた、遊離脂肪酸の分析においては、FILMLINKR 400製品のkg当り0.09
gのパルミチン酸と0.05 gのステアリン酸の存在が明らかになった。 従って、炭酸カルシウム粒子に結合していない脂肪酸の総量は、0.14 g/kg、 即ち、FILMLINKR 400製品の0.014質量%であった。 FILMLINKR 400炭酸カルシウムの熱重量測定 熱重量分析は、白金るつぼ上に詰込むことなく置いたR 400炭酸カルシウムの4 gサンプルについて実施した。使用した分析器は、アナテック(Anatech)ソフト
ウェアにより操作するMettler社からのTAIサーモバランス、No. 32760であった
。試験は乾燥空気流下で実施した。 1回目の試験においては、20℃から200℃まで0.5 K/分の加熱を実施し、2回目
の試験においては、加熱を20℃から400℃まで1 K/分で実施した。結果は、重量
損失として表し、下記に示す。
【0016】 FILMLINKR 400炭酸カルシウムの粒度測定 FILMLINKR 400炭酸カルシウムの粒度分布測定は、PIDS (Polarization Intens
ity Differential Scattering)測定システムを使用するコールター(Coulter) LS
230レーザー粒度計による光散乱法によって測定した。この装置は、担体液中で
の懸濁液において粒子の粒度分布を測定する。粒子は、市販のまま、即ち、コー
ティングされた状態で使用した。粒子をイソプロパノール中に前以って懸濁させ
、粒度計に注入した。測定は90秒間で実施した。各種のパラメーター値を、使用
する粒度計に適応させたソフトウェアにより直接送った。測定は、超音波を適用
することなく実施した。 1.5μmの平均粒径を観察した。 0.1μm未満の直径を有する粒子画分は2.4容量%であり;10μmよりも大きい直
径を有する粒子画分は0.5容量%であり;25μmよりも大きい直径を有する粒子画
分は0.003容量%、即ち、全く無視し得るものであった。 7.4μmの上限値も観察された。 FILMLINKR 400炭酸カルシウムの比表面積の測定 比表面積は、BET法に従って測定した。判明した値は1.4 m2/gであった。
【0017】 組成物の製造 使用した押出機は、WERNER & PFLEIDERER ZSKR 40同回転ツインスクリュー押
出機であった。スクリュー直径は40 mmであり、スクリュー長は1360 mmであった
。スクリュースピン速度は200 rpm(1分毎の回転数)であった。 押出機は、供給領域、材料の溶融領域、均質化領域、必要に応じての反応領域
、炭酸カルシウムおよび任意成分としての添加剤の必要に応じての導入領域、お
よび圧縮領域に続く放出領域を成功裏に含むように配列した。これら領域の各々
を特定温度に保った。 ε-カプロラクトンポリマーの供給領域は20℃以下の温度であった。 材料溶融領域は130℃の温度であった。 均質化領域は130℃の温度であった。 反応領域は180℃の温度であった。 炭酸カルシウムおよび任意成分としての添加剤、例えば、安定剤の導入領域は
、180℃の温度であった。 圧縮領域は180℃の温度であった。 放出領域は180℃の温度であった。 押出機はロッドダイを備えていた。製造物を水浴中で冷却し、次いで、造粒し
乾燥させた。
【0018】 押出吹込成形によるフィルムの製造 フィルムは、WERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機で実施例1〜6に従って得た
各組成物を使用し、第2の押出機による押出吹込成形によって製造した。 Dolci 20のようなタイプの押出機を使用した。このシングルスクリュー押出機
を使用して材料を溶融状態(75〜150℃)とし、その後、直径30 mmおよび押出機軸
に対して垂直に配向させ製造物が垂直上方向に出るようにした0.75 mmの間隙を
有する環状ダイ(28.5 mmコア)から材料を押出した。 直径80 mmおよび0.9 mmの間隙を有する環状ダイを有するBattenfeld 45押出機
も使用した。 材料の流量は、スクリューの回転速度を変えることによって調節した。その後
、チューブ状中空物を内部空気圧によって膨張させ、ダイの数センチ上でそのよ
うにして形成させた円筒状物の周りに均一に分布させた周囲温度の空気流によっ
て外部から冷却した。膨張度(ダイ直径に対する半球物直径の比として定義する)
は、内部空気圧を調節することによって調整した。その後、円筒状物を2本のガ
イドによって漸次平坦化し、次いで、少なくとも1本をゴム処理し少なくとも1本
を駆動させる2本のロール間でピンチングした。また、チューブ状中空体も2本の
ピンチロールにより軸的に延伸させた。延伸度(ダイでのフィルム速度に対する
フィルムの圧延速度の比として定義する)は、ピンチロールの速度を変えること
によって調節した。フィルムの最終厚は、ダイ間隙、膨張度および延伸度による
【0019】 フラットダイ押出によるフィルムの製造 フィルムは、WERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機で実施例7〜10に従って得た
各組成物を使用し、第2の押出機によるフラットダイ押出によって製造した。 Troester UP 30のようなタイプの押出機を使用した。このシングルスクリュー
押出機を使用して材料を溶融状態(75〜140℃)とし、その後、材料をJohnson 300
/2タイプの300 mmフラットダイから押出した。その後、ポリマー溶融物のフィル
ムを、Reifenhauserタイプのドラム(冷却ロール)上に15℃で集めた。フィルム厚
は、材料の流量および線速度による。 得られたフィルムの特性決定 衝撃強度測定を、得られた各フィルムについて実施した。 衝撃強度は、ISOスタンダード7765-1 (1988) (方法A)に従って測定した。
【0020】 実施例1(比較例) Solvay社から市販されているポリ-ε-カプロラクトンCAPAR 650、60質量%とS
olvay社から市販されているポリ-ε-カプロラクトンCAPAR 680(その数平均分子
量は、ゲル透過クロマトグラフィーで測定したとき、55 000 g/モルである)、40
質量%の混合物を、WERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の供給領域に30 kg/hの
流量で導入し、押出機の各領域に送った。 押出機の溶融領域に、二酸化炭素との混合物としてPeroxid Chemie社から商品
名LUPERSOLR 101で市販されている2,5-ジメチル-2,5-ジ-t-ブチルパーオキシヘ
キサン(DHBP)を、適切な導入装置を使用し、上記ポリ-ε-カプロラクトン上にス
プレーした。DHBPは、ポリ-ε-カプロラクトン混合物のkg当り1 gの割合で導入
した。 充填剤を含有しないフィルム(No.1)を、実施例1に従う組成物を使用し、上述
の方法および下記の条件により、Dolci 20押出機による押出吹込み成形によって
製造した。 フィルムNo.1は、平滑な外観を有し、58μmの厚さにおいて63 gの衝撃強度(IS
Oスタンダード7765-1 (方法A)に従って測定)に特徴を有する。
【0021】 実施例2(本発明に従う) 実施例1を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウム粉末を最終組成物に対し30質量
%で上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添
加した。 フィルム(No.2)を、実施例2に従う組成物を使用し、実施例1と同じ方法および
下記の条件よって製造した。 フィルムNo.2は、56μmのフィルム厚において74 gの衝撃強度(ISOスタンダー
ド7765-1 (方法A)に従って測定)、即ち、驚くべきことに、厚めの厚さで低めの
衝撃強度を示している実施例1の衝撃強度よりも良好な衝撃強度に特徴を有する
。 このフィルムは、実施例1に従って得られたフィルムと同様の平滑な外観を有
する。
【0022】 実施例3(本発明に従う) 実施例1を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウムを最終組成物に対し40質量%で
上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添加し
た。 フィルム(No.3)を、実施例3に従う組成物を使用し、実施例1と同じ方法および
下記の条件よって製造した。 フィルムNo.3は、僅か28μm厚のフィルムにおいて278 gの衝撃強度(ISOスタン
ダード7765-1 (方法A)に従って測定)に特徴を有する。即ち、極めて驚くべきこ
とに、実施例1の衝撃強度よりも極めて大きい衝撃強度が、2倍ほどの薄さでさえ
あるフィルムにおいて得られている。このフィルムは、依然として平滑な外観を
保持している。
【0023】 実施例4(本発明に従う) 実施例1を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウムを最終組成物に対し50質量%で
上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添加し
た。 フィルム(No.4)を、実施例4に従う組成物を使用し、実施例1と同じ方法および
下記の条件よって製造した。 フィルムNo.4は、110 gの衝撃強度(ISOスタンダード7765-1 (方法A)に従って
測定)に特徴を有する。 この極めて高い充填剤濃度においてさえも、フィルムは、硬い点状物のない平
滑な外観を保持しており、これは比類なき結果である。
【0024】 実施例5(比較例) 実施例1に従う組成物を使用し、フィルム(No.5)を下記の条件において上述のb
attenfeld 45押出機による押出吹込成形によって製造した。 フィルムNo.5は、40 g未満の衝撃強度に特徴を有する。事実、このフィルムは
、40 gに等しい利用可能な最軽量の各発射体衝撃によって破壊している。
【0025】 実施例6(本発明に従う) 商品名FILMLINKR 400としてECC International社によって市販されているコー
ティング炭酸カルシウム粉末を最終組成物に対し30質量%含有する実施例2に従
う組成物を使用し、フィルムを上述のBattenfeld 45押出機による押出吹込成形
によって製造した。 フィルム(No.6)を、この組成物を使用し下記の条件によって製造した。 フィルムNo.6は、167 gの衝撃強度(ISOスタンダード7765-1 (方法A)に従って
測定)、即ち、同様な厚さを有する実施例5において製造したフィルムによって得
られた値よりも極めて高い値に特徴を有する。このフィルムは、平滑な外観を有
している。 本発明に従って得られた各フィルムについて行った衝撃強度試験において、こ
れらのフィルムが欠損する前に脆性破壊を被らないことが判明している。発射体
衝撃は、減衰され、騒音を殆ど発生させていない。さらにまた、本発明に従う各
フィルムは衝撃領域の辺りで白化し、この事象は、適切なところ、破壊前に認知
し得る伸びの指標である。
【0026】 実施例7(比較例) Solvay社から市販されているポリ-ε-カプロラクトンCAPAR 650、50質量%とS
olvay社から市販されているポリ-ε-カプロラクトンCAPAR 680、50質量%の混合
物を、WERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の供給領域に30 kg/hの流量で導入し
、押出機の各領域に送った。 充填剤を含有しないフィルム(No.7)を、実施例7に従う組成物を使用し、上述
の方法および下記の条件により、Troester UP 30押出機によるフラットダイ押出
によって製造した。 フィルムNo.7は、平滑な外観を有し、77μmの厚さにおいて125 gの衝撃強度(I
SOスタンダード7765-1 (方法A)に従って測定)に特徴を有する。
【0027】 実施例8(本発明に従う) 実施例7を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウム粉末を最終組成物に対し30質量
%で上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添
加した。 フィルム(No.8)を、実施例8に従う組成物を使用し、実施例7と同じ方法および
下記の条件よって製造した。 フィルムNo.8は、97μm厚のフィルムにおいて717 gの衝撃強度(ISOスタンダー
ド7765-1 (方法A)に従って測定)、即ち、実施例7の衝撃強度よりも著しく良好
な衝撃強度に特徴を有する。 このフィルムは、実施例に従って得られたフィルム同様に外観が平滑である。
【0028】 実施例9(本発明に従う) 実施例7を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウムを最終組成物に対し40質量%で
上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添加し
た。 フィルム(No.9)を、実施例9に従う組成物を使用し、実施例7と同じ方法および
下記の条件よって製造した。 フィルムNo.9は、84μm厚のフィルムにおいて1 140 gよりも高い衝撃強度(ISO
スタンダード7765-1 (方法A)に従って測定)に特徴を有する。即ち、極めて驚く
べきことに、実施例7の衝撃強度に対しはるかに優れた衝撃強度が得られていた
。このフィルムは、依然として平滑な外観を保持している。
【0029】 実施例10(本発明に従う) 実施例7を繰返したが、商品名FILMLINKR 400としてECC International社によ
って市販されているコーティング炭酸カルシウム粉末を最終組成物に対し50質量
%で上述のWERNER & PFLEIDERER ZSKR 40押出機の炭酸カルシウム導入領域に添
加した。 フィルム(No.10)を、実施例10に従う組成物を使用し、実施例7と同じ方法およ
び下記の条件よって製造した。 フィルムNo.10は、591 gの衝撃強度(ISOスタンダード7765-1 (方法A)に従っ
て測定)に特徴を有する。 この極めて高い充填剤濃度においてさえも、フィルムは、硬い点状物のない平
滑な外観を保持しており、これは比類なき結果である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101/16 C08L 101/16 B29K 77:00 B29K 77:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4F071 AA43 AB21 AC09 AD02 AD06 AF23 AH05 BB06 BC01 BC10 4F207 AA29 AB11 AG01 KA01 KA17 4J002 CF191 DE236 FB236 FD016 GG01 4J200 AA04 AA06 AA19 AA27 AA28 BA18 CA01 CA09 DA01 DA03 EA07 EA21 EA22

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種のε-カプロラクトンポリマーと炭酸カルシウ
    ムを含む、ε-カプロラクトンポリマーベースの組成物。
  2. 【請求項2】 25質量%よりも多い炭酸カルシウムを含むことを特徴とする
    請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】 炭酸カルシウム粒子の平均直径が5μm未満であることを特
    徴とする上記請求の範囲いずれか1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】 10μmよりも大きい直径を有する炭酸カルシウム粒子の画分
    が3容量%未満であることを特徴とする上記請求の範囲いずれか1項記載の組成
    物。
  5. 【請求項5】 炭酸カルシウム粒子が12μm未満の上限値を有することを特
    徴とする上記請求の範囲いずれか1項記載の組成物。
  6. 【請求項6】 炭酸カルシウムが、天然源であり、粉砕大理石から得られる
    ことを特徴とする請求の範囲第5項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 炭酸カルシウムが0.5%未満の水分を含有することを特徴と
    する上記請求の範囲いずれか1項記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該炭酸カルシウムがコーティングされた粒子の形状である上
    記請求の範囲いずれか1項記載の組成物。
  9. 【請求項9】 該コーティングが炭酸カルシウム粒子の3質量%未満である
    請求の範囲第8項記載の組成物。
  10. 【請求項10】 コーティングが、8〜26個の炭素原子鎖を有する飽和およ
    び不飽和脂肪酸から選ばれた1種以上の脂肪酸を含む上記請求の範囲第8項又は
    第9項記載の組成物。
  11. 【請求項11】 炭酸カルシウムが、炭酸カルシウム粒子に結合した脂肪酸
    と炭酸カルシウム粒子に結合していない脂肪酸とを含む請求の範囲第10項記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 炭酸カルシウム粒子に結合していない脂肪酸の割合が、炭
    酸カルシウムの質量に対し0.5質量%未満である請求の範囲第11項記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】 少なくとも1種のε-カプロラクトンポリマーと炭酸カルシ
    ウムを押出機内で溶融混合することを特徴とする上記請求の範囲いずれか1項記
    載の組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求の範囲第1〜12項のいずれか1項記載の組成物から得
    られた物品。
  15. 【請求項15】 請求の範囲第1〜12項のいずれか1項記載の組成物を押出
    すことによって得られた請求の範囲第14項記載の物品。
  16. 【請求項16】 炭酸カルシウムを含まないが同一の参照組成物を使用し、
    同じ加工法により得られた同様な物品よりも良好である衝撃強度(ISOスタンダー
    ド7765-1 A (1988)に従って測定した)を有することを特徴とする請求の範囲第15
    項記載の物品。
  17. 【請求項17】 次のカテゴリーの物品:フィルム、発泡体、びん、プラッ
    クおよびシートから選ばれることを特徴とする請求の範囲第14〜16項のいずれか
    1項記載の物品。
  18. 【請求項18】 フィルムであることを特徴とする請求の範囲第17項記載の
    物品。
  19. 【請求項19】 押出吹込成形またはフラットダイ押出によって得られるこ
    とを特徴とする請求の範囲第18項記載の物品。
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