JP2003535022A6 - セリンプロテアーゼ阻害剤としてのアルファー‐ケトオキサジアゾール含有ペプトイド及び非ペプトイド - Google Patents

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Abstract

本発明は、セリンプロテアーゼ、特にヒト好中球エラスターゼ(HNE)の阻害剤として有用な、ある特定の置換オキサジアゾールペプトイド及び非ペプトイドに関するものである。本発明の化合物は、成人呼吸窮迫症候群、敗血症性ショック及び多臓器不全の治療及び改善に有用である。HNEにより媒介される過程は、関節炎、歯周病、腎炎及び嚢胞性線維症などの状態とも関連している。

Description

【0001】
本出願は、1998年6月3日出願の米国特許出願番号09/090,046、1998年6月3日出願の米国特許出願番号09/090,274の一部継続出願であり、両者は、ここに参照のために記載される。
【0002】
発明の背景
セリンプロテアーゼは、酵素の一種であり、エラスターゼ、キモトリプシン、カテプシンG、トリプシン及びトロンビンが挙げられる。これらのプロテアーゼは、共通して,セリン‐195、ヒスチジン‐57及びアスパラギン酸‐102(キモトリプシンナンバーリング法)からなる触媒的三主徴(catalytic triad)を有している。ヒト好中球エラスターゼ(HNE)は、種々の炎症性刺激に応答して多形核白血球(PMN)により分泌される蛋白質分解酵素である。HNEのこの放出及びその細胞外蛋白質分解活性は、高度に制御されており、PMNの通常の有用な機能である。HNEの分解能は、通常の環境では、比較的高い血漿濃度のα‐プロテイナーゼ阻害剤(α‐PI)により変調される。しかし、PMNが刺激されると、活性酸素代謝産物が一気に生じ、その中のあるもの(例えば、次亜塩素酸)は、α‐PI中の臨界メチオニン残基を酸化することができる。酸化されたα‐PIは、HNE阻害剤として効力が限定されることが分かっており、このプロテアーゼ/抗プロテアーゼ平衡を変えることにより、局所的な制御された環境で、HNEがその分解機能を果たせるようにすることが提案されている。
このプロテアーゼ/抗プロテアーゼ活性の平衡にもかかわらず、この制御機構の破壊がその状態の病因に結びついているいくつかのヒトの病状がある。HNE活性の不適当な変調が、成人呼吸窮迫症候群、敗血症性ショック及び多臓器不全に関連する要因として示唆されている。一連の研究から、心筋虚血‐再潅流障害にPMN及び好中球エラスターゼが深く関わっていることも分かっている。α‐PIが通常の濃度よりも低いヒトは、肺気腫発病の可能性が高くなる。HNE媒介過程は,関節炎、歯周病、腎炎、皮膚炎、乾癬、嚢胞性線維症、慢性気管支炎、アテローム性硬化症、アルツハイマー病、臓器移植、角膜潰瘍、悪性腫瘍の侵入挙動などの他の病状と関連している。エラスターゼが関与している病気の治療及び/又は予防用の治療剤及び予防剤として、HNEの有効な阻害剤が必要になっている。
【0003】
発明の要約
1つの態様において、本発明は式Iの化合物を提供する。
【化3】
Figure 2003535022
ここで、X及びYは、独立にO又はNであり、
は、アルキル、α,α‐ジアルキルアルキルアリール又はシクロアルキル基が2つ以上のO原子で任意に置換されていてもよいα,α‐ジアルキルアルキル融合アリール‐シクロアルキルであり、
及びRは、独立にH又はアルキルであるか,あるいは環の1つ以上の炭素原子が、O、S又はNから選ばれるヘテロ原子で任意に置換されることができる、3〜5個の炭素からなる環を共に形成し、NはH又はアルキルで任意に置換されてもよく、好ましくは、RとRの一方がHであり、他方がイソプロピルであり、
は、アルキルオキシカルボニルである。
本発明の化合物は,好ましくは、1,3,4オキサジアゾール環(すなわち、XがNであり、YがOである)を含む。
本発明の1つの好ましい態様において、Rは、tert‐ブチルなどのアルキルである。他の態様では、Rは、α,α‐ジメチルベンジル基などのα,α‐ジアルキルアルキルアリールである。更に他の好ましい態様では、Rは、α,α‐ジメチル‐(3,4‐メチレンジオキシ)ベンジル基などのシクロアルキル基が2個のO原子で置換されたα,α‐ジアルキルアルキル融合アリール‐シクロアルキルである。また別の好ましい態様では、R及びRは、独立に、イソプロピルなどのアルキル又はHである。好ましくは、Rがイソプロピルで、RがHである。
他の態様において、本発明は、式IIの化合物又はその薬理学的に許容されうる塩を提供する。
【化4】
Figure 2003535022
ここで、X及びYは、独立にO又はNであり、
、R及びRは上記の通りであり、
R′及びR′は、独立にH又はアルキルであるか,あるいは環の1つ以上の炭素原子が、O、S又はNから選ばれるヘテロ原子で任意に置換されることができる、3〜5個の炭素からなる環を共に形成し、
NはH又はアルキルで任意に置換されてもよく、
Aは、直接結合、‐NH‐又は‐OC(O)‐NH‐であり、
は、H又はハロであり、
は、H、アルキル又はアリールアルキルであり、
又はこれらの薬学的に許容しうる塩である。
本発明のこの態様の化合物は,好ましくは、1,3,4オキサジアゾール環(すなわち、XがNであり、YがOである)を含む。
本発明の1つの好ましい態様において、Rは、tert‐ブチルなどのアルキルである。他の態様では、Rは、α,α‐ジメチル‐(3,4‐メチレンジオキシ)ベンジル基などのα,α‐ジアルキルアルキル融合アリール‐シクロアルキルである。更に他の好ましい態様では、Rは、α,α‐ジメチルベンジル基などのα,α‐ジアルキルアルキルアリールである。また別の好ましい態様では、R及びRは、独立に、イソプロピルなどのアルキル又はHである。更に好ましい態様では、Rがイソプロピル、RがH、R′及びR′が共にHである。Rがハロである場合、RはCl、F、I又はBrでもよく、中でもFであることが好ましい。
ここで用いられる場合、“任意に置換される”とは、置換される場合、1つから全てまでが置換されることを意味する。
ここで用いられる場合、“独立に”とは、置換基が同一であっても異なっていてもよいことを意味する。
ここで用いられる場合、“アルキル”とは、C〜C15、好ましくはC〜Cを意味する。このアルキル基は、直線状でも、枝分かれしていてもよいものとする。
ここで用いられる場合、“α,α‐ジアルキルアルキルアリール”とは、オキサジアゾール環、アリール基又は両者に対しα位において、アルキル基が置換されていることを意味する。1つのこのような例は、α,α‐ジアルキルベンジルであり、α‐置換基は、メチル、エチル又はプロピルであることが好ましい。具体例は、α,α‐ジメチルベンジルである。“α,α‐ジアルキルアルキル融合アリール‐シクロアルキル”とは、オキサジアゾール環又はアリール基に対しα位においてアルキル基が置換され、シクロアルキルがアリール環に融合していることを意味するものと定義される。“α,α‐ジアルキルアルキル融合アリール‐シクロアルキル”の1つのこのような例は、α,α‐ジアルキル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル基であり、α‐置換基は、メチル、エチル又はプロピルであることが好ましく、メチルが好ましい。具体例としては、α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル基が挙げられる。
ここで用いられる場合、アルキルオキシカルボニルとは、アルキル‐O‐C(O)‐を意味し、アルキルの意味は、上で定義されている。アルキルオキシカルボニルの1つのこのような例は、メチルオキシカルボニルであり、式CH‐O‐C(O)‐により定義される。
【0004】
詳細な説明
本発明の化合物は、セリンプロテアーゼヒト好中球エラスターゼ(HNE)の強力な阻害剤であることが分かった。これらは、活性部位セリン残基を有する中間の転移状態を形成すると考えられる可逆的阻害剤である。これらの化合物は、分子量が低く、HNEについての選択性が高く、生理的状態に関する安定性が良いという特徴がある。従って、これらの化合物は、HNEの存在に関連する分解作用によって媒介される病気を、予防し、緩和し及び/又はそうでなければ治療するために用いることができる。これらの使用は、種々のヒトの生体内治療に関連し、生体外診断手段として用いてもよいので、特に重要である。
本発明は、以下に述べるものの他に、実施例に記載されている具体的実施態様を提供するが、これらに限定されるものではない。
実施態様に関する命名法は、次の通りである(開示されている実施態様は、2‐メチルプロピル基の立体化学を、(S)立体配置を有するものとして示すが、鏡像異性的に純粋な(R)立体配置及びラセミ(R、S)立体配置の両者も本発明の範囲内にあるものとする)。
実施例1 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド。
実施例2 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐α,α‐ジメチルベンジル〕オキサジアゾリル)カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド。
実施例3 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド。
実施例4 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例5 2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例6 2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例7 2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例8 2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例9 2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例10 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例11 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例12 2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
実施例13 2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド。
【0005】
本発明の化合物は、ヒトエラスターゼ阻害の用途に限定されるものではない。エラスターゼは、セリンプロテアーゼとして知られている多くの種類の酵素である。この酵素の種類としては、例えば、キモトリプシン、カテプシンG、トリプシン及びトロンビンも挙げられる。これらのプロテアーゼは、共通して,セリン‐195、ヒスチジン‐57及びアスパラギン酸‐102(キモトリプシンナンバーリング法)からなる触媒的三主徴(catalytic triad)を有している。これらのアミノ酸残基の間に存在する精密な水素結合網目構造により、セリン‐195のヒドロキシルが、アミド基質のカルボニルと四面体の中間体を形成する。この中間体が分解して、遊離アミンとアシル化酵素を放出することになる。その後の段階で、この新しく形成されたエステルが加水分解されて、未変性酵素とカルボン酸を生ずる。この酵素に対する特異性を特徴づけるのを助けるのがこのカルボキシル成分である。カルボキシル成分がペプチドである例においては、アミノ酸のアルファ置換基が、優先的に、酵素に対する特異性の原因となる。一般に認められているSchechter及びBerger(Biochem. Biophy. Res. Commun., 27, 157 (1967)及びBiochem. Biophys. Res. Commun., 32, 898 (1968))による命名法を用いて、分解を受ける基質内のアミノ酸残基をN末端に向かってP・・・P、C末端に向かってP′・・・P′と定義する。従って、切断し易い結合は、ペプチドサブユニットのP残基とP′残基との間にある。基質のサブユニットを収容する結合ポケットを形成する酵素のアミノ酸残基についても、同様の命名法が用いられ、酵素に関する結合ポケットは、基質に関するP・・・Pの代わりに、S・・・Sで表される。
セリンプロテイナーゼ特異性を決めるP残基についての特性は、十分に証明されている。プロテイナーゼは、P残基のこれらの違いに基づいて、3つのサブクラス、すなわち、エラスターゼ、チマーゼ及びトリプターゼに分けることができる。エラスターゼは、バリンなどの小さい脂肪族の部分を選び、一方、チマーゼ及びトリプターゼは、それぞれ、大きい芳香族の疎水性残基及び正に帯電した残基を選ぶ。
これらの範疇のどれにも入らない1つの別のプロテイナーゼとして、プロピルエンドペプチダーゼがある。特異性を決めるP残基はプロリンである。この酵素は、アルツハイマー病患者の記憶喪失の進行に関連している。α‐ケト複素環からなる阻害剤がプロピルエンドペプチダーゼを阻害することが、最近分かってきている(Tsutsumi等、J. Med. Chem., 37, 3492-3502 (1994))。更にこのことを敷衍すれば、ここに規定されるα‐ケト複素環は、酵素のP′領域の結合を増大させる。
【0006】
【表1】
Figure 2003535022
【0007】
残基が優先的に基質の特異性を決めるので、本発明は、P〜P′修飾、具体的には、1,2,4‐オキサジアゾール及び1,3,4‐オキサジアゾールから構成されたある特定のアルファ置換ケト‐複素環に関するものである。アルファ置換基をケトンに、そして、ある程度、複素環の置換基に変えることにより、これらの化合物の特異性を、目的とするプロテイナーゼに向けることができる(例えば、エラスターゼについては小さい脂肪族基)。
種々の病気の治療についてのこれらの化合物の有効性は、当該技術分野において知られている科学的方法により測定することができる。HNE媒介病状の例を次に述べる。
急性呼吸不全症候群については、ヒト好中球エラスターゼ(HNE)モデルによる方法(AARD, 141, 227-677 (1990))、ミニピッグにおけるエンドトキシン誘発急性肺障害モデル(AARD, 142, 782-788 (1990))又はハムスターにおけるヒト多形核エラスターゼ誘発肺出血モデルによる方法(ヨーロッパ特許公開第0769498号)を用いてもよい。
虚血/再潅流においては、再潅流障害の犬のモデルによる方法(J. Clin. Invest., 81, 624-629 (1988))を用いてもよい。
【0008】
本発明の化合物、それらの塩及びそれらの中間体は、ここに述べるようにして、あるいは化学の技術分野に存在することが知られている種々の方法により、調製又は製造することができる(WO96/16080参照)。
これとは別に、本発明の化合物は、図1、2及び3に記載されているようにして調製してもよい。図1は、本発明で用いるBoc保護アミノアルコール中間体の合成に関するものである。図2及び3は、本発明の合成化合物のために中間体を使用することを示すものである。
2置換1,3,4‐オキサジアゾール(3)は、例えば、塩化チオニル及びメタノールを用い、次いで適当な溶剤中にてヒドラジンで処理してヒドラゾン酸(2)を生成し、対応する酸(1)からメチルエステルの形成を経て調製してもよい。これとは別に、エステルは、当該技術に習熟した者に知られている方法又はコンプリヘンシブ オーガニック トランスフォーメーションズ(Comprehensive Organic Transformations), 966-972,(R. Larock, VCH Publishers (1989))に記載されている方法によっても調製することができる。(2)をオルトギ酸トリエチル又はオルトギ酸トリメチル及びTsOHと反応させることにより、必要とする2置換1,3,4‐オキサジアゾール(3)が得られる。
中間体(3′)は、標準条件(例えば、ブチルリチウム又は他の公知のアルキルリチウム試薬、極性非プロトン性溶剤中低温、もし必要であればMgBr・OEtと反応させる)を用いて形成することができ、次いでアルデヒド(4)に加えてアルコール(5)を得る。
アルデヒド(4)は、図1に示すような3つの方法のいずれかによって調製してもよい。一つの方法は、Boc‐Val‐OHとクロロギ酸イソプロピルとの間で形成される中間体をホウ水素化ナトリウムで還元して、Boc‐バリノール(Valinol)(12)を得る。次の工程で、Boc‐バリノールをDMSO中にてSO‐Pyで酸化して、アルデヒド(4)を得る。他のこのような方法では、Boc‐Val‐OH(11)から調製したワインレブ(Weinreb)アミド(13)を取得し、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAL)を用いて、それをアルデヒドに還元する。これとは別に、アミノ酸のエステル(14)を作り、次いでDIBALで還元してアルデヒド(4)を得てもよい。
図2及び3に示すように、塩酸のジオキサン溶液を用いアミン(5)を脱保護して、アミノ塩酸塩(6)を得、次いで当該技術に習熟した者が用いうる方法によりそれを結合させて目的の酸(7)又は(7′)とし、中間体(8)又は(8′)を得る。スワーン(Swern)酸化、デス‐マーチンのペリオディナンス(Dess-Martin’s Periodinance)又はM. Hudlicky、有機化学における酸化(Oxidation in Organic Chemistry), 186, ACS Monograph (1990)に記載されているような他の方法を用いた酸化により、目的とするケトン(9)又は(9′)が生成する。
化合物が、ピリミジノン基の5位置においてベンジルオキシカルボニルアミン基で置換されている場合は、図3に記載されているように脱保護工程を行うことができる。この工程では、アミンからの保護基の除去が必要であり、多くの方法で実施することができる。例えば<HAN>、</HAN>塩化アルミニウム、アニソール及びニトロメタンをジクロロメタンなどの適当な溶剤に溶かして用い、5‐アミノ化合物(10′)を得てもよい。当該技術で使用できる脱保護の他の方法を用いてもよい。
【0009】
ここに記載された化合物は<HAN>、</HAN>純粋な薬品として投与してもよいが<HAN>、</HAN>有効成分を医薬組成物として与えるのが好ましい。かくして、本発明は、更に、1つ以上の化合物を、その1つ以上の薬理学的に許容されうる担体並びに必要に応じて他の治療及び/又は予防成分と共に含む医薬組成物の使用を提供する。担体は、組成物の他の成分と両立しうるものであって、その受容者に対して有害でないという意味で、‘許容されうる’ものでなければならない。
医薬組成物としては、経口又は非経口(筋肉内、皮下及び静脈内を含む)投与に適したものが挙げられる。組成物は<HAN>、</HAN>適当である場合、分離した単位用量形態で提供されるのが好ましく、薬学の技術でよく知られている任意の方法により調製される。このような方法としては、活性化合物を液体担体、固体マトリックス、半固体担体、微粉末固体担体又はそれらの組み合わせと混合し<HAN>、</HAN>次いで<HAN>、</HAN>必要であれば生成物を所望の搬送系に成形する工程が挙げられる。
経口投与に適した医薬組成物は、所定量の有効成分をそれぞれ含む硬質又は軟質ゼラチンのカプセル剤、カシェ剤又は錠剤などのような分離した単位用量形態として、粉剤又は顆粒剤として<HAN>、</HAN>あるいは液剤<HAN>、</HAN>懸濁剤又は乳剤として提供されてもよい。有効成分は、巨丸剤、舐剤又は軟膏として提供されてもよい。経口投与用錠剤及びカプセル剤は、結合剤、増量剤、潤滑剤、崩壊剤(disintegrants)、湿潤剤などの通常の賦形剤を含んでいてもよい。錠剤は、当該技術においてよく知られている方法により、例えば、腸溶コーティングで被覆されていてもよい。経口液体製剤は、例えば、水性又は油性懸濁剤、液剤、乳剤、シロップ剤又はエリキシル剤の形態でもよく、使用前に水又はその他の適当な賦形剤で液体製剤を構成するための乾燥製品として提供されてもよい。このような液体製剤は、懸濁化剤、乳化剤、非水性賦形剤(食用油を含んでもよい)、防腐剤などの通常の添加剤を含んでいてもよい。
これらの化合物は、非経口投与用(例えば、大量注射や連続注入などの注射による)に製剤化されてもよく、アンプル、あらかじめ薬剤を入れた注射器、小さい大量注入容器にて単位用量形態で提供されてもよく、あるいは防腐剤を添加した多用量容器で提供されてもよい。これらの組成物は、油性又は水性賦形剤での懸濁剤、液剤又は乳剤のような形態をとってもよく、懸濁化剤、安定化剤及び/又は分散剤などの製剤化剤(formulatory agents)を含んでいてもよい。
一方、有効成分は、使用前に、例えば無菌で発熱性物質を含まない水などの適当な賦形剤で製剤を構成するための、無菌固体の無菌分離又は溶液からの凍結乾燥によって得られる粉末状であってもよい。
外皮への局所投与に関しては、これらの化合物を、軟膏、クリーム若しくはローションとして、又は経皮パッチの有効成分として製剤化してもよい。適当な経皮搬送系は、例えば、Fisher等(米国特許第4,788,603号)又はBawas等(米国特許第4,931,279号、4,668,504号及び4,713,224号)に記載されている。軟膏及びクリームは、例えば、適当な増粘剤及び/又はゲル化剤を添加した水性又は油性基剤で製剤化してもよい。ローションは、水性又は油性基剤で製剤化してもよく、一般に、1つ以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤又は着色剤を含むであろう。有効成分は、例えば米国特許第4,140,122号、4,383,529号又は4,051,842号に記載されているように、イオン電気導入法を介して搬送されることもできる。口内局所投与に適する組成物としては、風味づけした基剤、通常はスクロースとアラビアゴムに有効成分を含むトローチ剤、ゼラチンとグリシン又はスクロースとアラビアゴムなどの不活性基剤に有効成分を含む香錠、粘膜接着性ゲル剤及び適当な液体担体に有効成分を含むうがい薬などの単位用量形態が挙げられる。
所望される場合は、上記組成物を、例えば、天然ゲル、合成ポリマーゲル又はそれらの混合物を含むある特定の親水性ポリマーマトリックスと組み合わせることにより、用いられる有効成分を持続放出させるように適応させることができる。本発明による医薬組成物は、着香剤、着色剤、抗菌剤、防腐剤などの助剤を含んでいてもよい。
【0010】
治療に使用するのに必要な、この化合物、その活性塩又はその誘導体の量は、選択された特定の塩だけでなく、投与の経路、治療される状態の性質並びに患者の年齢及び状態でも変わるであろうし、結局は、主治医又は臨床家の裁量に任されるであろうということが更に理解されるであろう。
しかし、一般に、適当な用量は、約0.5〜約100mg/kg/日の範囲内であり、例えば、1日当たり受容者の体重1kg当たり約3〜約50mgのように、1日当たり約1〜約75mg/kg体重、好ましくは、6〜90mg/kg/日の範囲内、もっとも好ましくは、15〜60mg/kg/日の範囲内であろう。
この化合物は、例えば、単位用量形態当たり0.5〜1000mg、便利には5〜750mg、最も便利には10〜500mgを含む単位用量形態で投与されるのが好都合である。
理想的には、活性化合物のピーク血漿中濃度が約0.5〜約75μM、より好ましくは約1〜約50μM、最も好ましくは約2〜約30μMとなるように、有効成分を投与すべきである。これは、例えば、有効成分の0.05〜5%溶液、必要に応じてその生理食塩水溶液の静脈注射、又は有効成分を約0.5〜500mg含む巨丸剤の経口投与により達成してもよい。望ましい血中濃度は、約0.01〜5.0mg/kg/時間を与える連続注入、又は有効成分を約0.4〜15mg/kg含む間欠注入により維持されてもよい。
目的とする用量は、1回量又は適当な間隔で、例えば1日当たり2回、3回、4回又はそれ以上に分けて投与される分割量として与えられるのが便利である。分割量それ自体を、例えば、注入器からの多数回注入や複数滴の点眼などの、多くの分離したおおまかに間隔をおいての投与に更に分割してもよい。
本発明をその特定の実施態様について説明したが、更なる改変が可能であり、本出願は、一般に本発明の原理に従い、本発明が属する技術内の公知又は習慣的なプラクティスに入るような、先に述べた本質的特徴に適用されるような、そして添付されたクレームの範囲内にあるような本開示からの逸脱をも含む、本発明のいかなる変更、使用又は翻案をもカバーすることを意図するものであることが理解されるであろう。
次の実施例は、本発明を説明するために示されるもので、いかなる意味でも包括的(inclusive)であることを意図するものではない。
【0011】
実施例
本発明の化合物、それらの塩及びそれらの中間体は、ここに述べるようにして、あるいは化学の技術分野に存在することが知られている種々の方法により、調製又は製造することができる。一例として、ここで規定されている方法の最終工程は、2°アルコールのケトンへの酸化である。アルコールからケトンへのこの変換は、ジメチルスルホキシドと塩化オキサリル、次いで塩基を用いて行われたもので、スワーン(Swern)酸化として知られている。しかし、スワーン酸化を改変したものも当該技術で知られており、本発明で使用可能である。塩化オキサリルを、ジシクロヘキシルカルボジイミド、無水酢酸、無水トリフルオロ酢酸又は三酸化硫黄などの別の求電子分子に置換できることが知られている(Mancuso等、Synthesis, 165 (1981))。これとは別に、本発明者等により米国特許第5,618,792号に記載されているように、N‐クロロスクシンイミド(NCS)、次いで塩基を用いる方法、又はデス‐マーチン試薬などのペリオディナンスなどの他の酸化方法を用いることができる。有機化学における酸化(Oxidation in Organic Chemistry)(M. Hudlicky, 186, ACS Monograph (1990))に記載されているような更に他の方法も適当であるかもしれない。
次に述べる方法の他に、置換オキサジアゾールノンペプチドを作るために、他の方法を用いることができる。ここに参照のために記載した米国特許第5,807,829号は、置換オキサジアゾールノンペプチドを作るいくつかの他の方法を教示している。
特定の鏡像異性体が述べられている場合、その鏡像の鏡像異性体又は鏡像異性体の混合物を使用できるということは、当業者であれば分かるであろう。
記号は、当該技術に習熟した者によく知られた標準的な意味を有するものであり、例として、次のものを使用した:ml(ミリリットル)、g(グラム)、TLC(薄層クロマトグラフィー)、R(TLC板上で、同一時間中に、溶剤が前方に移動した距離に対する化合物により移動された距離の比)、HNMR(プロトン核磁気共鳴)、DMSO‐d6(ジューテロジメチルスルホキシド)及びCDCl(ジューテロクロロホルム)。
【0012】
実施例1 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド
スワーン酸化などの当該技術に習熟した者に知られている方法の1つを用いて、第二級アルコール、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド、を酸化した。中間体、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドは、次のようにして調製した。
A.tert‐ブチルカルボヒドラゾン酸
トリメチル酢酸メチル(230ml)とヒドラジン一水和物(170ml)の混合物を24時間還流した。反応を室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残渣をトルエンで数回共沸させ、塩化ナトリウムの飽和水溶液に溶解し、クロロホルムで抽出した(4x)。該抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、下記の物理的データを有するtert‐ブチルカルボヒドラゾン酸(176g)を得た。
TLC:R=0.59、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(DMSO‐d):δ8.78(1H,brs),4.15(2H,brs),1.08(9H,s)。
B.2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール
tert‐ブチルカルボヒドラゾン酸(176g)、オルトギ酸トリメチル(250ml)及びp‐トルエンスルホン酸一水和物(4.3g)からなる混合物を加熱し、90℃から110℃までの範囲の温度で蒸留することによりメタノールを除去した。オルトギ酸トリメチルを除去し(50℃/43mmHg)、残渣を120℃/23mmHgで蒸留して、下記の物理的データを有する2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール(131g)を得た。
TLC:R=0.68、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(DMSO‐d):δ9.12(1H,s),1.36(9H,s)。
C.1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール
2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール(62.1g)のテトラヒドロフラン(1650ml)溶液に、n‐ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M、307.8ml)を−78℃でアルゴン雰囲気下にて滴下した。この混合物を−78℃で40分間攪拌し、臭化マグネシウムジエチルエーテレート(magnesium bromide diethyl etherate)(127.2g)を加え、得られた混合物を−45℃に温めた。1.5時間後、2‐(S)‐〔N‐(tert‐ブトキシカルボニル)アミノ〕‐3‐メチルブタナール(90g)のテトラヒドロフランBR(60ml)溶液を−45℃で滴下し、−15℃に温めた。塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えることによりこの反応混合物を冷却し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水(x3)及び塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(Merck7734)(酢酸エチル:ヘキサン=1:20から1:1へ)で精製して、下記の物理的データを有する1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール(78.6g)を得た。
TLC:R=0.42、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)。
HNMR(CDCl):δ5.16−4.90(2H,m),4.67(1H,m),4.23(1H,m),3.90(1H,m),3.66(1H,m),1.98(1H,m),1.42,1.41及び1.36(合計18H,それぞれs),1.13−0.90(6H,m)。
D.1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩
1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール(76.3g)のジオキサン(200ml)溶液に、4N塩酸のジオキサン溶液(1000ml)を0℃で滴下した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで固化させた。この固体をベンゼンで数回共沸させて、下記の物理的データを有する1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール(66.1g)塩酸塩を得た。
TLC:R=0.30、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.50−8.10(2H,br),7.10−6.80(1H,br),5.55−5.35(1H,m),3.95−3.60(2H,m),2.10(1H,m),1.41(9H,s),1.20−1.00(6H,m)。
E.メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド
メチルオキシカルボニル‐L‐Val-Pro-OH と1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩及び当該技術に習熟している者に知られているカップリング方法を用いて調製した。
生成物は、下記の物理的データを有していた。
TLC:R=0.58、酢酸エチル。
HNMR(200MHz,CDCl):δ7.53(brd,J=6.2Hz,1H,NH),δ5.45−5.29(m,2H,NH,及びPValのαCH),δ4.79−4.62(m,1H,ProのαCH),4.32(m,1H,P‐ValのαCH),3.83−3.51(m,2H、ProのNCH),3.68(s,3H,CHO),2.55−1.80(m,6H,iso‐PrのCHs及びProのCHCH),1.47(s,9H,t‐BuのCHs),1.16−0.86(m,12H,iso‐PrのCHs)。
【0013】
実施例2 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミド
スワーン酸化などの当該技術に習熟している者に知られている方法を用いて、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドを酸化することにより、この化合物を調製した。
中間体、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドは、メチルオキシカルボニル‐L‐Val‐Pro‐OH、1‐〔2‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩を用い及び当該技術に習熟している者に知られているカップリング方法を用いて調製した。中間体、塩酸1‐〔2‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オールは、トリメチル酢酸メチルの代わりにフェニルイソ酪酸メチルを用いた以外は、実施例1に記載したのと同様の方法を用いて調製した。
生成物は、下記の物理的データを有していた。
TLC:R=0.64、酢酸エチル。
HNMR(200MHz,CDCl):δ7.84及び7.49(それぞれbrd,J=7.6Hz,全体で1H,NH),7.40−7.20(m,5H,芳香族Hs),5.46−5.29(m,2H,NH及びPValのαCH),4.77−4.60(m,1H,ProのαCH),4.40−4.25(m,1H,PValのαCH),3.84−3.55(m,2H、ProのNCH),3.68(s,3H,CHO),2.55−1.76(m,6H,iso‐PrのCHs及びProのCHCH),1.88(s,6H,hetC(CHPh),1.12−0.82(m,12H,iso‐PrのCHs)。
【0014】
実施例3 メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドスワーン酸化などの当該技術に習熟している者に知られている方法を用いて、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドを酸化することにより、この化合物を調製した。
中間体、メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドは、メチルオキシカルボニル‐L‐Val‐Pro‐OH、1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩を用い及び当該技術に習熟している者に知られているカップリング方法を用いて調製した。中間体、1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩は、トリメチル酢酸メチルの代わりに3,4‐メチレンジオキシフェニルイソ酪酸メチルを用いた以外は、実施例1に記載したのと同様の方法を用いて調製した。
生成物は、下記の物理的データを有していた。
TLC:R=0.63、酢酸エチル。
HNMR(200MHz,CDCl):7.49(d,J=6.4Hz,1H,NH),6.85−6.73(m,3H,芳香族Hs),5.95(s,2H,OCHO),5.46−5.28(m,1H,ProのαCH),4.30(m,1H,P‐ValのαCH),3.84−3.54(m,2H、ProのNCH),3.68(s,3H,CHO),2.55−1.78(m,6H,iso‐PrのCHs及びProのCHCH),1.83(s,6H,HetC(CHPh),1.11−0.85(m,12H,iso‐PrのCHs)。
【0015】
実施例4 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
塩化オキサリル(5.80ml)のジクロロメタン(160ml)溶液に、ジメチルスルホキシド(9.44ml)のジクロロメタン(16ml)溶液を−78℃でアルゴン雰囲気下にてゆっくり滴下した。この混合物を78℃で30分間攪拌した。この混合物に、2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド(15.2g)のジクロロメタン(160ml)溶液を−78℃で滴下した。この混合物を、−78℃で2時間攪拌した。得られた溶液に、トリエチルアミン(97.2ml)を−78℃で滴下した。反応混合物を室温まで温めて、同一温度で34時間攪拌した。塩酸の2N水溶液を添加して、反応混合物を酸性にし、ジクロロメタンで抽出した。抽出物を、塩酸の2N水溶液、水及び塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濃縮した。残渣を、66〜100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配溶出を用いるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製して、下記の物理的データを有する2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド(10.92g)を得た。
TLC:R=0.63、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.00(1H,d,J=6.5Hz),7.64(2H,dd,J=8.6,5.4Hz),7.17(2H,t,J=8.6Hz),6.95(1H,brd,J=8.4Hz),6.50(1H,d,J=6.5Hz),5.43(1H,dd,J=8.4,4.8Hz),4.63及び4.58(それぞれ1H,それぞれd,J=15.4Hz),2.53(1H,m),1.48(9H,s),1.09(3H,d,J=6.8Hz),0.90(3H,d,J=6.8Hz)。
中間体、2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、次のようにして調製した。
A.tert‐ブチルカルボヒドラゾン酸
上記のようにして、t‐ブチルカルボヒドラゾン酸を調製した。
TLC:R=0.59、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(DMSO‐d):δ8.78(1H,brs),4.15(2H,brs),1.08(9H,s)。
B.2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール
上記のようにして、2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾールを調製した。
C.1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール
2‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール(62.1g)のテトラヒドロフラン(1650ml)溶液に、n‐ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M、307.8ml)を−78℃でアルゴン雰囲気下にて滴下した。この混合物を−78℃で40分間攪拌し、臭化マグネシウムジエチルエーテレート(magnesium bromide diethyl etherate)(127.2g)を加え、得られた混合物を−45℃に温めた。1.5時間後、2‐(S)‐〔N‐(tert‐ブトキシカルボニル)アミノ〕‐3‐メチルブタナール(90g)のテトラヒドロフラン(60ml)溶液を−45℃で滴下し、−15℃に温めた。塩化アンモニウムの飽和水溶液を加えることによりこの反応混合物を冷却し、酢酸エチルで抽出した。抽出物を水(x3)及び塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥して、濃縮した。残渣をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(Merck7734)(酢酸エチル:ヘキサン=1:20→1:1)で精製して、下記の物理的データを有する1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール(78.6g)を得た。
TLC:R=0.42、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)。
HNMR(CDCl):δ5.16−4.90(2H,m),4.67(1H,m),4.23(1H,m),3.90(1H,m),3.66(1H,m),1.98(1H,m),1.42,1.41及び1.36(合計18H,それぞれs),1.13−0.90(6H,m)。
D.1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩
1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐(tert‐ブトキシカルボニルアミノ)‐3‐メチルブタン‐1‐オール(76.3g)のジオキサン(200ml)溶液に、4N塩酸のジオキサン溶液(1000ml)を0℃で滴下した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルで固化させた。この固体をベンゼンで数回共沸させて、下記の物理的データを有する1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール(66.1g)塩酸塩を得た。
TLC:R=0.30、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.50−8.10(2H,br),7.10−6.80(1H,br),5.55−5.35(1H,m),3.95−3.60(2H,m),2.10(1H,m),1.41(9H,s),1.20−1.00(6H,m)。
E.2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾール〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
1‐〔2‐(5‐tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール(10.76g)塩酸塩、〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕酢酸(8.63g)及び1‐ヒドロキシベンゾトリアゾール(5.85g)のジメチルホルムアミド(100ml)溶液に、1‐エチル‐3‐〔3‐(ジメチルアミノ)プロピル〕カルボジイミド(7.33g)を0℃で添加した。得られた混合物に、4‐メチルモルホリン(4.21ml)を同一温度で添加した。反応混合物を、室温で17時間攪拌した。水を加えることにより反応を冷却し、酢酸エチルで抽出した(x3)。抽出物を、10%クエン酸水溶液、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液、水及び塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下で濃縮して、下記の物理的データを有する2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド(14.6g)を得た。
TLC:R=0.40、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(DMSO‐d):δ8.00及び7.94(それぞれ1H,それぞれd,J=6.6Hz),7.71及び7.55(それぞれ2H,それぞれm),7.19及び7.18(それぞれ2H,それぞれJ=6.6Hz),6.43及び6.38(それぞれ1H,それぞれd,J=6.6Hz),5.13(1H,d,J=2.2Hz),5.05(1H,d,J=4.4Hz),4.54(2H,s),4.43(2H,m),4.31(1H,m),4.04(1H,m),2.20−1.52(1H,m),1.41及び1.37(それぞれ9H,それぞれs),1.08,1.00,0.94及び0.92(それぞれ3H,それぞれd,J=6.6Hz)。
【0016】
実施例5 2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例1に記載したのと同様の酸化方法を用い、2°アルコールに2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドを用い、この化合物を調製した。標題の化合物、2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.66、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.76(1H,brs),7.63−7.52(2H,m),7.49(1H,brs),7.38(5H,brs),7.13(2H,t,J=8.6Hz),6.82−6.74(3H,m),6.71(1H,brd,J=8.6Hz),5.94(2H,s),5.42(1H,dd,J=8.6,5.0Hz),5.22(2H,s),4.58(2H,brs),2.50(1H,m),1.83(6H,s),1.05及び0.86(それぞれ3H,それぞれd,J=7.0Hz)。
中間体、2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕酢酸と1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩とを用いて,実施例1に記載されたのと類似の方法で調製した。中間体、1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩は、実施例1Dに記載されたのと同様の方法を用いて調製した。複素環中間体、2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾールは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.69、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.30(1H,s),6.78(1H,brs),6.74(2H,brs),5.94(2H,s),1.81(6H,s)。
【0017】
実施例6 2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
2‐〔5‐(ベンジルオキシカルボニルアミノ)‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミド(1.42g)に、臭化水素酸の30%酢酸溶液(50ml)を加えた。反応混合物を、室温で1時間攪拌した。氷水を加えて反応混合物を冷却し、酢酸エチルで抽出した(x2)。抽出物を合わせて、水(x2)及び塩化ナトリウムの飽和水溶液で洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して、減圧下で濃縮した。残渣を、50〜100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配溶出を用いるシリカゲルでのカラムクロマトグラフィーで精製して、下記の物理的データを有する2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド(457mg)を得た。
TLC:R=0.39、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ7.53(2H,dd,J=8.8,5.3Hz),7.48(1H,s),7.06(2H,t,J=8.8Hz),6.90(1H,brd,J=8.4Hz),6.84−6.70(3H,m),5.95(2H,s),5.43(1H,dd,J=8.4,4.8Hz),4.63及び4.54(それぞれ1H,Abq,J=15.0Hz),4.05(2H,brs),2.51(1H,m),1.84(6H,s),1.06及び0.87(それぞれ3H,それぞれd,J=7.0Hz)。
【0018】
実施例7 2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例1に記載したのと同様の酸化方法を用い、2°アルコールに2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドを利用して、この化合物を調製した。標題の化合物、2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.34、ヘキサン:酢酸エチル(1:1)。
HNMR(CDCl):δ8.78(1H,brs),7.60−7.30(1H,m),6.78(3H,m),6.68(1H,d,J=8.8Hz),5.94(2H,s),5.42(1H,dd,J=8.8,4.8Hz),5.23(2H,s),4.65及び4.57(2H,Abq,J=15.0Hz),2.49(1H,m),1.83(6H,s),1.04(3H,d,J=6Hz),0.84(3H,d,J=5.8Hz)。
中間体、2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル酢酸と1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩とを用いて,実施例1に記載されたのと類似の方法で調製した。中間体、1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩は、実施例1Dに記載されたのと同様の方法を用いて調製した。複素環中間体、2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾールは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.69、クロロホルム:メタノール(10:1)。
HNMR(CDCl):δ8.30(1H,s),6.78(1H,brs),6.74(2H,brs),5.94(2H,s),1.81(6H,s)。
【0019】
実施例8 2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例3に記載したのと同様の方法を用い、2‐〔5‐ベンジルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドを利用して、この化合物を調製した。
標題の化合物、2‐〔5‐アミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.40、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ7.59−7.34(3H,m),7.50(1H,s),6.86(1H,d,J=8.2Hz),6.86−6.72(3H,m),5.95(2H,s),5.43(1H,dd,J=8.2及び4.8Hz),4.66(1H,d,J=15.4Hz),4.56(2H,f,J=15.4Hz),4.05(2h,brs),2.62−2.36(1H,m),1.84(6H,s),1.05(3H,d,J=7.0Hz),0.85(3H,d,J=7.0Hz)。
【0020】
実施例9 2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
TLC:R=0.46、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ8.01(1H,d,J=6.6Hz),7.65−7.35(5H,m),6.87(1H,d,J=8.6Hz),6.86−6.70(3H,m),6.49(1H,d,J=6.6Hz),5.98(2H,s),5.42(1H,dd,J=8.6及び5.0Hz),4.67(1H,d,J=15.2Hz),4.54(1H,d,J=15.2Hz),2.63−2.37(1H,m),1.84(6H,s),1.05(3H,d,J=6.8Hz),0.85(3H,d,J=6.8Hz)。
【0021】
実施例10 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
TLC:R=0.43、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ7.99(1H,d,J=6.6Hz),7.63(2h,dd,J=8.6,5.2Hz),7.14(2H,t,J=8.6Hz),6.93(1H,brd,J=8.6Hz),6.84−6.70(3H,m),6.49(1H,d,J=6.6Hz),5.95(2H,s),5.41(1H,dd,J=8.6,5.0Hz),4.64及び4.53(それぞれ1H,Abq,J=15.0Hz),2.50(1H,m),1.84(6H,s),1.06及び0.87(それぞれ3H,それぞれd,J=7.0Hz)。
【0022】
実施例11 2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例1に記載したのと同様の酸化方法を用い、2°アルコールに2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドを利用して、この化合物を調製した。標題の化合物、2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.42、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ7.99(1H,d,J=6.6Hz),7.62(2H,m),7.40−7.20(5H,m),7.14(2H,t,J=8.8Hz),6.89(1H,brd,J=8.6Hz),6.49(1H,d,J=6.5Hz),5.42(1H,dd,J=8.6,5.0Hz),4.61及び4.54(それぞれ1H,それぞれd,J=15.0Hz),2.50(1H,m),1.88(6H,s),1.06及び0.86(それぞれ3H,それぞれd,J=6.7Hz)。
中間体、2‐〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、〔6‐オキソ‐2‐(4‐フルオロフェニル)‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕酢酸と1‐〔2‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩とを用いて,実施例1Eに記載されたのと類似の方法で調製した。中間体、1‐〔2‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オール塩酸塩は、実施例1Dに記載されたのと同様の方法を用いて調製した。複素環中間体、2‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾールは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.43、酢酸エチル:ヘキサン(1:2)。
HNMR(CDCl):δ8.31(1H,s),7.40−7.14(5H,m),1.86(6H,s)。
【0023】
実施例12 2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例4に記載したのと同様の酸化方法を用い、2°アルコールに2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドを利用して、この化合物を調製した。標題の化合物、2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、下記の物理的データを示した。
TLC:R=0.44、酢酸エチル。
HNMR(CDCl):δ8.02(1H,d,J=6.6Hz),7.64−7.24(10H,m),6.82(1H,brd,J=8.4Hz),6.50(1H,d,J=6.5Hz),5.44(1H,dd,J=8.4,4.8Hz),4.63及び4.56(それぞれ1H,それぞれd,J=15.4Hz),2.50(1H,m),1.89(6H,s),1.06及び0.86(それぞれ3H,それぞれd,J=6.8Hz)。
中間体、2‐〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕ヒドロキシメチル)‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドは、〔6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕酢酸と塩酸1‐〔2‐(α,α‐ジメチルベンジル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕‐2‐(S)‐アミノ‐3‐メチルブタン‐1‐オールとを用いて,実施例1Eに記載されたのと類似の方法で調製した。
【0024】
実施例13 2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(tert‐ブチル)‐1,3,4‐オキサジアゾリル〕カルボニル)‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド
実施例7の方法と類似の方法で調整した。生成物は、下記の物理的データを有していた。
TLC:R=0.57、メタノール:クロロホルム、1:10。
HNMR(200MHz,CDCl):8.78(brs,1H,ピリミジノンのH),7.62−7.40(m,6H,NH及び芳香族Hs),6.73(brd,J=8.5Hz,1H,CONH),5.45(dd,J=8.4,5.0Hz,1H,ValのαCH),4.67及び4.61(それぞれd,J=15.0Hz,それぞれ1H,GlyのCH),3.81(s,3H,CHO),2.51(m,1H,iso‐PrのCH),1.48(s,9H,t−BuのCHs),1.07−0.88(それぞれd,J=6.8Hz,それぞれ3H,iso‐PrのCHs)。
【0025】
実施例14 エラスターゼの生体外阻害
ここに述べた化合物の阻害活性を求めるのに、次のプロトコルを用いた。このプロトコルで用いたエラスターゼは、ヒトの痰(HSE)から得た。HSE酵素の母液は、食塩水で1,000U/mgに希釈することにより市販のHSE(875U/mg蛋白質、SE‐563、Elastin Product Co., Inc., Missouri (USA))から調製し、使用前に、0℃で更に2U/mlに希釈した。
0.2MのHEPES‐NaOH緩衝液(pH8.0)を100μl、2.5MのNaClを40μl、1%ポリエチレングリコール6000を20μl、蒸留水8μl、阻害剤のDMSO溶液10μl及びN‐メトキシスクシニル‐Ala‐Ala‐Pro‐Val‐p‐ニトロアニリン溶液(100、200及び400μMの濃度で)2μlを混合して、溶液を調製した。この溶液を、37℃で10分間インキュベートした。HSE(ヒトの痰由来のエラスターゼ)の酵素溶液をこれに添加した。得られた混合物を、次のレイトアッセイに供した。
p‐ニトロアニリンの産生率が直線状である期間中の反応速度を測定するために、酵素反応によって生ずるp‐ニトロアニリンによる405mnにおける吸光度(SPECTRA MAX 250, Molecular Devices)を37℃で測定した。速度(mO.D./分)を、酵素溶液の添加直後、30秒間隔で10分間測定した。IC50値をlog‐logit法により求め、ディクソンプロット法(Dixson plot method)によりK値に換算した。これらの化合物を、HNEに対する阻害活性(K値、nM)と共に、表2に示す。
【0026】
【表2】
Figure 2003535022
【0027】
実施例15 エラスターゼの生体外(ex vivo)阻害
阻害剤を適当な賦形剤と共に経口投与して60分後に、3.8%クエン酸ナトリウム溶液0.1mlを含む注射器により、腹部大動脈から血液サンプル(0.9ml)を採取した。
この血液サンプルを次のように処理する。オプソニン処理されたザイモサンのハンクス緩衝液懸濁液(最終0.1〜1mg/ml)60μlを、予備インキュベートされた(preincubated)全血(540μl)に、37℃にて5分間で添加し、得られた混合物を、同じ温度で30分間インキュベートする。試験管を氷水中に浸漬し反応を終了させる。次いで、反応混合物を、3,000rpm、4℃で、10分間遠心分離する。得られた各上澄み(サンプル)20μlについて、吸光度を測定する。
下記成分からなる混合物を、37℃で24時間インキュベートし、次いで、405nmで吸光度を測定する。
0.2Mトリス‐HCl緩衝液(pH8.0) 100μl
2.5MNaCl 40μl
蒸留水 36μl
基質()の50mM溶液 4μl
サンプル 20μl
N‐メチルスクシニル‐Ala‐Ala‐Pro‐Val‐p‐ニトロアニリン
基質の代わりに、1‐メチル‐2‐ピロリドンと混合したテストサンプルを、基質(−)とする。サンプルの代わりに、生理的食塩水と混合したテストサンプルをブランクとする。サンプル中の残存エラスターゼ活性は、p‐ニトロアニリンの量に関する標準曲線に基づく24時間にわたるp‐ニトロアニリンの全生成として、下記により計算される。
基質(+)の吸光度−(基質(−)の吸光度+ブランクの吸光度)
平均活性は、5〜6匹の動物のテストサンプルに基づいて計算される。3,10又は30mg/kgの剤を、24時間絶食させた動物に、血液サンプリングの60分前に、強制投与により経口投与する。吸光度は、SPECTRA MAX 250 (Molecular Devices)により測定する。
いくつかの代表的結果を、表3に示す。
【0028】
【表3】
Figure 2003535022
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるBoc保護アミノアルコール中間体を合成する式の模式図である。
【図2】本発明の一実施態様の化合物を合成する式の模式図である。
【図3】本発明の他の実施態様の化合物を合成する式の模式図である。

Claims (7)

  1. 式Iの化合物。
    Figure 2003535022
    ここで、Rは、tert‐ブチル、α,α‐ジメチルベンジル及びα,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジルから選ばれる。
  2. メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐α,α‐ジメチルベンジル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドである請求項1の化合物。
  3. メトキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシ)ベンジル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドである請求項1の化合物。
  4. メチルオキシカルボニル‐L‐バリル‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(S)‐メチルプロピル〕‐L‐プロリンアミドである請求項1の化合物。
  5. 式IIの化合物。
    Figure 2003535022
    ここで、Rは、tert‐ブチル及びα,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシベンジルから選ばれる。
  6. 2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド;
    2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(R)‐メチルプロピル〕アセトアミド;又は
    2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドから選ばれる請求項5の化合物。
  7. 2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐(α,α‐ジメチル‐3,4‐メチレンジオキシ)ベンジル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(R,S)‐メチルプロピル〕アセトアミド;
    2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(R)‐メチルプロピル〕アセトアミド;又は
    2‐〔5‐メチルオキシカルボニルアミノ‐6‐オキソ‐2‐フェニル‐1,6‐ジヒドロ‐1‐ピリミジニル〕‐N‐〔1‐(2‐〔5‐tert‐ブチル〕オキサジアゾリル)カルボニル‐2‐(S)‐メチルプロピル〕アセトアミドから選ばれる請求項5の化合物。
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