JP2003533899A - リッチコンテンツおよび直接ユーザ応答機構を備える、無線通信装置に統合される広告 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 システム、方法、およびソフトウェア製品は、無線通信装置に対して統合された広告機能を提供する。本システムは、広告の表示を管理する広告マネージャと、全画面広告およびバナー広告を含む広告を格納する広告ファイル記憶機構と、広告のコンテンツを解釈して、表示する広告コンテンツハンドラと、を含む。広告マネージャは、広告ファイル記憶機構から広告を選択し、それを表示のために広告コンテンツハンドラに提供する。広告は、関連広告のグループを含む多くの記憶領域から選択することができる。広告は、ランダムではあるが、優先度に基づいて選択され、優先度の高い広告ほど、優先度の低い広告よりも頻繁に表示できるようにする。また、広告は、いつ期限が切れて、それ以上表示すべきではないかを示す期限切れデータを有しうる。広告は、無許可の広告の格納および表示を回避するため、遠隔サーバから受信したときに、認証される。広告と共に、電話帳は、契約サービスによって電波によって提供されるデータ等、任意のデータを格納することが可能である。受信した電話帳データもまた、格納前に認証される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 ［関連出願への相互参照］ 本出願は、本発明と同一の譲渡人に譲渡され、本明細書にその全体が参照によ
り組み込まれる、１９９８年４月８日付けで出願された、Adam de BoorおよびMi
chael D. Eggersによる「WIRELESS COMMUNICATION DEVICE WITH MARKUP LANGUAG
E BASED MAN-MACHINE INTERFACE（マークアップ言語ベースのマンマシンインタ
フェースを備えた無線通信装置）」と題する米国特許出願番号第０９／０５７，
３９４号に関連する。

【０００２】 ［発明の分野］ 本発明は、無線通信装置に対する電子広告の配信に関する。

【０００３】 ［発明の背景］ 無線通信装置は、個人通信の必要性によりますます一般的になっている。これ
ら装置としては、例えば、セル式電話、英数字ページャ、「パームトップ」コン
ピュータ、およびパーソナルインフォメーションマネージャ（ＰＩＭ）、および
他の小型の主にハンドヘルド式の通信装置およびコンピューティング装置が挙げ
られる。無線通信装置は、その特徴において相当に成熟しており、現在では、電
話の呼び出しのような基本的な固定通信機能だけでなく、電子メール、ファクシ
ミリの送受信、インターネットアクセス、およびワールドワイドウェブの閲覧等
、より進んだ通信機能もサポートする。

【０００４】 無線通信装置にセルラサービスを提供するサービス運営者が直面している現在
の問題の１つは、電子広告の配信である。サービス運営者は、無線通信装置上に
直接広告を提供したいと望んでいるが、従来の無線通信装置のソフトウェアアー
キテクチャは、広告のユーザインタフェースへの直接統合、すなわちユーザが広
告に対して直接応答するという能力に適合していない。

【０００５】 例えば、電子広告の現在の方法の１つとして、メッセージングサービス運営者
のＧＳＭセルラネットワークに内蔵されたページングサービスを介するものがあ
る。顧客は、各自の無線通信装置上で、「ページ」を受信する。ページとは、プ
ロモーションと、新規レートまたはサービスプランへの変更のため、カスタマー
サービスセンターに到達するための命令と、を含むテキストメッセージである。

【０００６】 この方法は、多くの制約を有する。第１に、ユーザは概して、広告に対する耐
性が低いが、広告が各自機器の使用を妨げる場合には、それがさらに低くなる。
許容されるには、ユーザが、タスクを達成するために、無線通信装置を積極的に
使用していないときにのみ、広告を表示しなければならない。

【０００７】 しかし、ページング方法において、広告は、ユーザに対して極めて押しつけが
ましいものである。メッセージは、他のすべてのページングメッセージと共に、
ユーザの「インボックス」に配信される。ユーザは、重要な個人的メッセージを
得るために、広告のすべてを通して読み、広告を削除しなければならない。削除
されない広告は、インボックス（固定数のメッセージしか保持できない）を「詰
まらせ」て、重要なメールがユーザに配信されなくなる可能性がある。

【０００８】 第２に、ページング広告は、「リッチ」コンテンツを含まない。こういった広
告は、特に、単一フォント、グラフィックなし、ボールド体または斜体等の文字
スタイルなしといったショートメッセージングサービス（ＳＭＳ）のすべての制
約を受ける。このような広告を、視覚的に魅力のあるもの、すなわち人目を引く
ものにすることは、ほぼ不可能である。この制約により、潜在的な広告主に対す
る広告の価値が下がる。

【０００９】 第３に、ユーザが、さらなる情報が無線通信装置にダウンロードされているの
を待つ間、興味を失いうるという単純な理由により、ユーザが、「すぐその場で
契約」するために、広告に即座に応答できるようにすることが重要である。広告
主によっては、潜在的な顧客を直接販売代理店に結びつけることが好ましい場合
や、要求をログして、自動的にサービスを開始できる自動化システムを有する方
が好ましい場合がある（後者は、情報サービスの場合にありがちである）ため、
バックチャンネルを多様なものにすることが重要である。

【００１０】 しかし、ページング方法は、非常に限られた、原始的な応答機構を有する。広
告のできることは、ユーザが手動でダイアルしなければならない電話番号や、ユ
ーザが率先して取るべき他の命令を供給することだけである。さらに、ユーザは
自ら率先して電話をかけなければならないため、自らの責任において、電話した
目的を説明し、広告されていたサービスを得る。カスタマーサービスセンターは
、ユーザによって提供される以外の情報を受け取らない。

【００１１】 関連するタイプの電子広告は、ワールドワイドウェブ上で見出される。ワール
ドワイドウェブの商業的なページの大部分は、トップに小さな「バナー」広告を
含み、コンテンツプロバイダに対して追加収入を生み出している。ウェブバナー
広告は、通常、ユーザがマウスでクリックすると、ユーザを別のウェブサイトに
転送する動画である。このアプローチは、多くの理由により、無線通信装置には
不適である。

【００１２】 この種のウェブバナー広告は、セルラネットワーク上のデータチャネルを介し
て伝送するには、あまりに高価すぎる。ウェブバナー広告は、通常、大きな動画
グラフィックであり、セルラネットワークを介したデータ伝送は、高価である（
データのために電話をかけることが含まれ、これには、通常の通話料金（air-ti
me charge)がかかる）か、あるいは遅い（ＳＭＳは安価であるが、各メッセージ
は１４０オクテットの文字情報しか伝送できない）かのいずれかである。

【００１３】 第２に、通常の無線通信装置の表示画面のサイズは、ウェブバナー広告および
他のコンテンツを単一画面に収めるには小さすぎる。無線通信装置のグラフィカ
ル画面は、一般に２５×３７ｍｍであるが、装置のユーザインタフェースの通常
の画面コンテンツに広告を組み込むには、面積が不十分である。

【００１４】 第３に、従来のウェブバナー広告はまた、非常に限られた応答機構を有する。
従来のウェブバナー広告は、単に、広告提供者が主催する特別な広告ページにユ
ーザを転送するだけである。このシステムは、伝送媒体に本来備わっているレイ
テンシおよび低帯域幅により、無線通信装置に対しては有用でない。広告ページ
がダウンロードされる間、ユーザを３０秒まで待たせるのは、実際的ではない。
さらに、従来のバナー広告は、一般に、完全なトランザクションを形成するのに
十分な情報を収集しない。

【００１５】 バナー広告に関連するものは、デスクトップコンピュータにおいて見られるス
クリーンセーバーベースの広告である。このアプローチでは、スクリーンセーバ
ーは、コンピュータのアイドル時に、広告を表示することができる。スクリーン
セーバー広告は、ウェブバナー広告と非常に類似しており、無線通信装置に適用
する場合に全く同じ問題を抱え込む。

【００１６】 したがって、特に無線通信装置に適した電子広告システムおよび方法を提供す
ることが望ましい。

【００１７】 ［発明の概要］ 本発明は、無線通信装置のユーザインタフェース特徴に完全に統合される広告
システム、方法、およびソフトウェア製品を提供することで、従来の電子広告の
各種制約を克服する。本発明は、任意の各種フォント、タイプスタイル、および
グラフィック画像を含むリッチコンテンツ広告を、無線通信装置上の広告に含め
ることを提供する。本発明はさらに、ユーザが、各種異なるアクションで、広告
に直接応答できるようにする統合応答機構を提供する。こういった応答アクショ
ンは、ユーザによって起動されると共に、広告にエンコードされた電話番号で、
カスタマーサービスセンターに直接電話をかけること、メッセージのカスタマー
サービスセンターまたは他の取り扱い代理店への送信、広告されているアイテム
についてさらなる情報を得るため、または購買トランザクションを完了するため
、ワールドワイドウェブからのページの検索すること、または局所的に格納され
た電話帳への、株式市況等の将来の情報またはデータのフォームまたはリポジト
リとして、データの新しいエントリの作成することを含む。こういった各種アク
ションは、広告自体に直接エンコードされ、電話番号を覚えておく、メッセージ
を作成する等の必要があるといったユーザに対する負担を取り除く。むしろ、ユ
ーザは、ソフトキー等の馴染みのあるユーザインタフェースガジェット（gadget
)を選択することで、広告に応答したアクションを発効させることができる。

【００１８】 本発明はさらに、無線通信装置の使用を妨げないように、広告を配信する非割
り込み的な方法を提供する。この非割り込み的な方法は、無線通信装置のアイド
ル期間中での広告の選択的な表示と、画面表示のタイトルバーエリア上へのバナ
ー広告の表示と、を含む。

【００１９】 本発明のさらに別の特徴は、周期的に広告を受信し、認証し、無線通信装置に
格納するという能力である。これにより、広告を遠隔ソースから無線通信装置に
伝送し、後にユーザに表示されるまで、従来のページングシステムにおけるのと
同様に、ユーザ自身のコンテンツおよびメッセージに使用できる記憶量を侵略的
に低減することなく、内部に格納できるようになる。広告を認証することで、無
許可の広告が無線通信装置に格納され、表示されないようにする。

【００２０】 また、本発明は、ユーザを直接妨害せずに、電話帳データ格納装置に格納され
ている選択された情報を安全に受信するよう、無線通信装置を構成する能力を提
供する。この特徴は、株式市況、ニュースアイテム、および他のデータ等の情報
サービスの配信を促進する。この特徴は、広告の１つから情報サービスを直接契
約できるようにし、かつユーザの介入なく、情報サービスによって配信された情
報を伝送したり、電話帳に格納したりできるようにすることで、本発明の広告特
徴を増大させる。

【００２１】 本発明によるシステムは、広告を表示するための画面表示、プロセッサ、およ
びプロセッサによって実行される広告マネージャを格納するためのメモリを備え
る無線通信装置と、広告を格納するための広告ファイル格納装置と、を含む。広
告マネージャは、広告ファイル格納装置に格納されている広告の表示を管理する
。好ましくは、２つのタイプの広告、すなわち全画面広告と、バナー広告と、が
用いられる。広告マネージャは、広告ファイル格納装置から広告を選択して、そ
れを画面表示上に出力させる。広告マネージャは、無線通信装置が所定期間アイ
ドルになった後に、広告を選択して表示するため、呼び出されることが好ましい
。広告は、関連広告のグループを含む多くの記憶領域から選択可能である。好ま
しくは、広告は、優先度の高い広告ほど、優先度の低い広告よりも頻繁に表示す
ることができるよう、ランダムに、優先度を基にして選択される。また、広告は
、いつ期限が切れて、それ以上表示すべきではないかを示す期限切れデータを有
してもよい。広告マネージャはまた、無許可の広告の格納および表示を回避する
ため、遠隔サーバから受信した広告を認証する。

【００２２】 ［好ましい実施形態の詳細な説明］ Ａ．システムおよびソフトウェアアーキテクチャ Ｂ．広告マネージャ １．広告ファイル格納装置 ２．優先度および時間ベースの広告表示 Ｃ．応答アクション Ｄ．広告の表示およびユーザ応答アクションの処理 １．全画面広告 ２．バナー広告 Ｅ．トランスポートマネージャ Ｆ．入広告および電話帳更新の処理 １．バナー広告の処理 ２．電話帳更新の処理

【００２３】Ａ．システムおよびソフトウェアアーキテクチャ ここで図１を参照して、本発明による統合された広告特徴を備えた無線通信装
置１００のシステムおよびソフトウェアアーキテクチャの図を示す。無線通信装
置１００のハードウェアは、プロセッサ１２４と、メモリ１２６と、画面表示１
３６と、キーパッド１２８と、を含む。メモリ１２６は、ＲＯＭ、ＲＡＭ、およ
びデータ長期保存用のフラッシュメモリを含む。ハードウェア特徴の提供に適し
た無線通信装置１００は、Ｎｏｋｉａ Ｔｅｌｅｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ
、Ｉｎｃ．製のＮｏｋｉａ ６１００（商標）である。

【００２４】 無線通信装置１００は、パワー、メモリ、スレッド（通信接続）、キーパッド
入力、およびタイマアクティビティを管理するためのモジュールを含む従来のリ
アルタイムオペレーティングシステム１２２をメモリ１２６に格納して、実行す
る。リアルタイムオペレーティングシステム１２２は、標準的なアプリケーショ
ンプログラミングインタフェースを提供し、ソフトウェアの上位レベルのコンポ
ーネントが無線通信装置１００の機能性を要求するとともに、データを送受信で
きるようにする。

【００２５】 また、電話をかける、電話を受ける、複数の電話線（適用可能であれば）の管
理、テキストメッセージング（適用可能であれば）の管理、電話信号の監視、お
よび他の基本的な電話通信機能を含む、主要な電話制御を提供する電話通信制御
モジュール１２０もメモリ１２６に格納され、かつリアルタイムオペレーティン
グシステム１２２と連絡する。電話通信制御モジュール１２０は、エアインタフ
ェースプロトコルを実施する従来の電話プロトコルスタックを含む。電話通信制
御モジュール１２０は、これらの特徴にアクセスするため、マンマシンインター
フェース（「ＭＭＩ」）１０２に対するアプリケーションプログラミングインタ
フェースを提供する。電話通信制御モジュール１２０およびリアルタイムオペレ
ーティングシステム１２２は、通常、無線通信装置１００の製造業者によって設
けられ、それらの特定の実施は、本発明にとって重要ではない。

【００２６】 画面表示１３６は、ビットマップＬＣＤであるか、または同様の表示装置であ
る。画面表示１３６は、通常、コンパクトで携帯可能なハンドヘルド式電子装置
に適するように、例えば約９０×６０から１２０×１２０ピクセル（約０．２８
ｍｍのドットピッチで）と、解像度が非常に限られている。表示技術における進
歩の結果、かなり高い解像度の画面表示１３６になるものと予想されるが、そう
であっても、無線通信装置の人間工学およびフォームファクタ要件により、ノー
トブックおよびデスクトップコンピュータの画面表示と比べて比較的小さく（例
えば、２５×２５ｍｍから８０×１２０ｍｍの間）、その結果、かかるより大型
の画面表示用に設計されたコンテンツを厳密に同じ様式では表示しない。本発明
は、画面表示１３６の制約内で、リッチコンテンツの広告を提供するように適合
される。

【００２７】 無線通信装置１００は、無線通信装置１００の定義された機能（例えば、「送
信」、「終了」、および「電源」）にアクセスするための多くの固定機能キー１
３２と、数字入力用の（かつ適切にエンコードされた場合、他の文字を入力する
ための）数字キー１３４と、示されているユーザインタフェース定義ファイル１
０４の特定の内容に応じて変わる様々な機能性を有するプログラマブルソフトキ
ー１３０とを含むキーパッド１２８を備える。

【００２８】 無線通信装置１００は、マンマシンインタフェース（「ＭＭＩ」）１０２のイ
ンスタンスをメモリ１２６に格納し、実行する。ＭＭＩ１０２は、本発明の統合
された広告特徴を含むユーザインタフェース機能性を無線通信装置１００に提供
する。ＭＭＩ１０２は、シングルスレッドアプリケーションとして実行されると
ともに、一般に、任意のリアルタイムオペレーティングシステム１２２、電話通
信制御モジュール１２０、および十分なＲＯＭ、ＲＡＭ、およびフラッシュメモ
リ、画面表示１３６、および基本サービスを提供する無線通信装置１００上で実
行するよう設計される。

【００２９】 ＭＭＩ１０２は、ユーザインタフェース定義ファイル１０４のセットと、ユー
ザインタフェースマネージャ１０７と、を備える。ユーザインタフェースマネー
ジャ１０７は、主なユーザインタフェース機構をユーザに提供し、電気通信機能
およびインターネット／ワールドワイドウェブアクセスの双方へのアクセスを可
能にする。ユーザインタフェースマネージャ１０７は、上記参照した特許出願に
記載されるように、ブラウザとして実施してもよい。

【００３０】 ユーザインタフェースマネージャ１０７は、無線通信装置１００の基本的なユ
ーザインタフェースを提供し、かつユーザインタフェース定義ファイル１０４に
よって定義されるコンテンツ、および遠隔ウェブサイトへの通信リンクを介して
アクセスされるウェブコンテンツ等、遠隔サイトから検索することのできるコン
テンツを画面表示１３６に表示する責任を負う。好ましい実施形態において、ユ
ーザインタフェース定義ファイル１０４は、ＨＴＭＬまたは関連出願において記
載される好ましいバリアント型であるＨＴＭＬｐ等のマークアップ言語で書かれ
たコンテンツファイルおよびコードファイルのセットであり、実行可能埋め込み
コードオブジェクトを含みうる。マークアップ言語、特にＨＴＭＬは、各種フォ
ント、活字書体、テキストフォーマット化、グラフィックファイル等が可能であ
るため、マークアップ言語の使用により、広告にリッチコンテンツの一つの実施
を提供する。しかし、本発明は、ＨＴＭＬで構築されたユーザインタフェース定
義ファイル１０４に制限されず、ＳＧＭＬまたはＸＭＬ等の他の任意のマークア
ップ言語、またはＨＴＭＬ拡張のＮｅｔｓｃａｐｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏ
ｎｓのセット等、ＨＴＭＬの他の拡張された非標準バージョンと共にもまた動作
する。また、本発明は、表示されているファイルのコンテンツに含めるため、フ
ァイルが、テキストおよびイメージを含む他の外部データファイルを参照する能
力を含む、ユーザインタフェースのコンテンツを定義するために、他の任意の言
語または機構を使用してもよい。

【００３１】 本発明のＭＭＩ１０２を使用する無線通信装置を提供するサービス運営者はそ
れぞれ、装置製造業者によって提供されるユーザインタフェース定義ファイル１
０４のある部分を変更して、各自特定のユーザインタフェースを設計するであろ
うことから、ユーザインタフェース定義ファイル１０４の特定のコンテンツは可
変であり、かつ本明細書に記載される例示的なユーザインタフェース画面のいず
れとも異なるものと予期される。さらに、ＭＭＩ１０２は、いかなるユーザイン
タフェース定義ファイル１０４もない状態でサービス運営者に提供され、サービ
ス運営者に所望のこれらファイルを作成する余地を残してもよいことが予期され
る。したがって、ユーザインタフェース定義ファイル１０４は、本発明のＭＭＩ
１０２によって使用されるが、本発明の必須部分ではない。ユーザインタフェー
ス定義ファイル１０４は、ユーザに提示されるユーザインタフェースを定義する
ため、サービス運営者が、ユーザインタフェース定義ファイル１０４を単純に編
集するだけで、無線通信装置１００上に提供される広告のコンテンツを容易に変
更できるようにしている。これにより、カスタマイズ化を非常に容易で、費用効
率のよいものになる。

【００３２】 ワールドワイドウェブの専門用語に従い、本明細書では、個々のユーザのイン
タフェース画面を「ページ」と呼ぶ。次に図２を参照して、ユーザインタフェー
スマネージャ１０７によって画面表示１３６に表示されるページ１３５の基本的
なレイアウトを示す。各ページ１３５は、一般に、４つの基本エリアを有する。
常に提示されていることが好ましく、かつ信号強度２０２およびバッテリ強度２
０４、待機メッセージインジケータ２０６等のアイテムを表示するステータスバ
ー２００。タイトルバー２１０は、特定画面の名称を表示する（そのように定義
されている場合には）。本発明によるスクローリングバナー広告は、タイトルバ
ー２１０またはコンテンツエリア２１４に表示することができる。ステータスメ
ッセージエリア２１２は、かけているまたは受けている電話番号等、現行のコン
テンツに特定のステータスメッセージを提示するために使用することができる。
コンテンツエリア２１４は、ユーザインタフェースページの特定のコンテンツ、
例えばメッセージのテキスト、電話帳エントリ等を表示するために使用される。
全画面広告は、一般に、コンテンツエリア２１４に表示され、通常、ステータス
メッセージエリア２１２およびタイトルバー２１０をカバーする。ボタンに沿っ
て（他の場所を使用してもよいが）、ソフトキーラベル２１６があり、これは、
ユーザインタフェース定義ファイル１０４に設けられたキーの定義に従って動的
に更新される。ソフトキーラベル２１６は、ユーザインタフェース定義ファイル
１０４において定義されたキー関連に従って、ソフトキー１３０にバインディン
グされる。スクロールアロー２１５は、ユーザがスクロールしている現在の方向
（上か下のいずれか）を示す。コンテンツエリア２１４において、フォーカスを
有する、すなわち現行のユーザインタフェースガジェットおよび入力フィールド
であるコンテンツの特定のアイテムまたはラインを示すために、フォーカスおよ
び選択アイコン２２０をオプションとして使用してもよい。モードインジケータ
２１８は、英字（alpha）、数字、または組み合わせた英数字モードのいずれか
のテキストエントリのモードを示す。

【００３３】 画面表示１３６上に表示されたページまたはコンテンツはいずれも、ユーザイ
ンタフェース定義ファイル１０４からローカルに、またはインターネットまたは
ワールドワイドウェブから遠隔的に取得することができる。ローカルコンテンツ
の例としては、広告、電話帳、受信したテキストメッセージ等が挙げられる。

【００３４】 ユーザインタフェースマネージャ１０７は、エグゼクティブ１０６と、広告マ
ネージャ１０８と、広告コンテンツハンドラ１１０と、トランスポートマネージ
ャ１１２と、電話帳マネージャ１１４と、広告ファイルを格納する広告ファイル
記憶機構１１８と、を含む。ユーザインタフェースマネージャ１０７は、本明細
書に記載する各種の機能的特徴および構造的特徴を有するソフトウェア製品であ
る。ユーザインタフェースマネージャ１０７およびそのコンポーネントは、プロ
セッサ１２４によって実行される。

【００３５】 エグゼクティブ１０６は、表示画面１３６の汎用部分の維持、ユーザ入力およ
び広告ファイルを処理するための、各種マネージャの選択的な起動、およびユー
ザ入力のルーティングに責任を負う。ユーザ入力ルーティングは、入力数および
文字をフォームに入力する、または電話番号をダイアルする等、ユーザ入力キー
ストロークを、処理のためにマネージャまたは他のターゲットエンティティに渡
すことを含む。１つの実施形態において、エグゼクティブ１０６は、関連出願に
記載されるシェルのように実施される。

【００３６】 広告マネージャ１０８は、表示する広告ファイルの広告ファイル記憶機構１１
８からの選択、遠隔ソースから受信したメッセージパケットからの広告ファイル
の構築、および広告ファイル記憶機構１１８における広告ファイルの更新または
削除を含めた、広告ファイルの管理に責任を負う。

【００３７】 電話帳マネージャ１１４は、氏名および電話番号等の電話帳情報だけでなく、
ユニフォームリソースロケータ（ＵＲＬ）や、契約サービス等遠隔ソースから無
線通信装置１００に定期的にダウンロードされる株式市況、ニュースアイテム、
天気データ、スポーツスコア、旅行情報等、他の情報を含む任意の情報を含む電
話帳レコードを格納する内部電話帳データ記憶機構を管理する責任を負う。電話
帳マネージャ１１４は、電話帳データ記憶機構にレコードのフィールドを得て、
セットするメソッドを含む。

【００３８】 トランスポートマネージャ１１２は、広告ファイルまたは電話帳エントリにつ
いてのデータを含むメッセージパケットを受信し、かかるメッセージパケットを
、ファイル構築およびデータ格納のために、広告マネージャ１０８か、あるいは
電話帳マネージャ１１４のいずれかにルーティングする責任を負う。

【００３９】 広告コンテンツハンドラ１１０は、ユーザインタフェース定義ファイル１０４
および広告ファイルを解釈し、かかるファイルのコンテンツを表示画面１３６上
に表示する責任を負う。広告コンテンツハンドラ１１０は、広告マネージャ１０
８から選択された広告ファイルを受け取り、それらを画面表示１３６に出力する
。１つの実施形態において、広告コンテンツハンドラ１１０は、関連出願に開示
される汎用コンテンツハンドラ設計に従って実施される。マークアップ言語によ
って定義されるページまたはＨＴＭＬページを使用する好ましい実施形態では、
広告コンテンツハンドラ１１０は、マークアップ言語でエンコードされたページ
を解釈するために設けられたマークアップ言語コンテンツハンドラとインタフェ
ースする。ＨＴＭＬコンテンツハンドラは、ＨＴＭＬ３．２仕様に従って実施可
能である。この実施形態において、ユーザインタフェースマネージャ１０７は、
ＲＦＣ２０６８ハイパーテキスト転送プロトコル−ＨＴＴＰ／１．１において定
義される仕様に従うハイパーテキスト転送プロトコルハンドラを組み込む。

【００４０】 広告ファイル記憶機構１１８は、広告ファイルを格納する。好ましい実施形態
において、広告ファイル記憶機構１１８は、それぞれレコード識別子を有する様
々なサイズのレコードを保持する単純なデータベースである。好ましい実施形態
は、広告ファイル記憶機構１１８について、すべてのエントリ（広告データおよ
び他の記述データを含む）が、レコード識別子によって識別されるレコードであ
るデータベース編成を用いるが、パス名を用いる階層ファイルシステムや、オブ
ジェクトハンドルによって識別される格納オブジェクト等、他のデータ格納編成
を用いてもよい。

【００４１】Ｂ．広告マネージャ 好ましい実施形態において、広告は、２つのタイプ：無線通信装置１００のア
イドル時に表示される全画面広告と、無線通信装置１００のユーザインタフェー
スの一部であるページと共に表示されるバナー広告と、に分類される。

【００４２】 全画面広告は、ユーザが特定の時間量の間キーを押下せず、装置上で他に何も
起こっていないときに、ユーザに表示される、オプションとして関連するグラフ
ィックスファイルを有するページである。図３を参照して、全画面広告は、スタ
ンドアロン全画面広告ファイル３２０ａか、あるいはテンプレート全画面広告フ
ァイル３２０ｂのいずれかにおいて定義される。

【００４３】 バナー広告は、通常、画面表示１３６のトップを横切って、またはコンテンツ
エリア２１４内でスクロールするテキストメッセージである。バナー広告は、画
面表示１３６上に表示されているコンテンツと、何らかの方法で関連しているこ
とが好ましい。例えば、サービス運営者が提供するサービスを列挙する画面は、
新サービスを宣伝するサービス運営者からのバナー広告のスペースを含みうる。
バナー広告は、バナー広告ファイル３２０ｃによって定義される。

【００４４】 １．広告ファイル記憶機構 全画面広告およびバナー広告は双方とも、広告ファイル３２０として、広告フ
ァイル記憶機構１１８に格納される。好ましい実施形態では、３つのタイプの広
告ファイル３２０、すなわちスタンドアロン全画面広告３２０ａと、テンプレー
ト全画面広告３２０ｂと、バナー広告３２０ｃと、がある。（本開示では、文字
が添えられていない参照符号は、添字されたアイテムすべてを概して参照するも
のと理解され、文字が添えられた参照符号は、参照された特定のアイテムを参照
するものと理解される）。

【００４５】 図３は、広告ファイル記憶機構１１８の図式を示す。広告ファイル記憶機構１
１８内の最初のレコード３００は、広告ファイル記憶機構１８における記憶領域
３１０のリスト３００である。記憶領域３１０は、関連する広告ファイル３２０
のグループのためのマスタレコードである。複数の記憶領域３１０は、広範な異
なる広告のために備えることが可能である。任意の個々の記憶領域３１０は、全
画面広告か、あるいはバナー広告のいずれかの、広告ファイル３２０の１つのタ
イプのデータを格納するが、各タイプ毎に複数の記憶領域３１０があってもよい
。好ましい実施形態では、全画面広告用に１つの記憶領域３１０と、バナー広告
用の複数の記憶領域３１０がある。

【００４６】 各記憶領域３１０は、以下のデータを含むレコードによって定義される。 ・記憶領域３１０を識別すると共に、記憶機構３１０において識別される広告フ
ァイル３２０についてのカテゴリまたはトピックの定義付けに使用することがで
きる、ラベル３１１。例えば、１つの記憶領域３１０は、ラベル「Idle Screen
（アイドル画面）」を有し、アイドル時に表示すべき各種広告ファイル３２０を
識別する情報を格納しうる。そして、ラベル３１１は、ユーザインタフェース定
義ファイル１０４または他のファイルにおいてエンコードされ、広告マネージャ
１０８が、いずれの記憶領域３１０からそのファイルについての広告を選択すべ
きであるかを示すために表示される。 ・記憶領域のキー３１２は、受信され、記憶領域３１０に追加される広告ファイ
ル３２０を認証するために用いられるストリング値である。これにより、許可さ
れた広告ファイル３２０のみを広告ファイル記憶機構１１８に含めることが保証
される。 ・現行表示リスト３１３は、表示すべき広告ファイル３２０のシーケンスを識別
する。単一の広告ファイル３２０を、リスト３１３における様々なロケーション
に何度もリストしてもよいため、リストにおけるエントリは、一意である必要は
ない。好ましい実施形態において、表示リスト３１３は、回転式（円形のキュー
）である。 ・表示リスト３１３への現行広告インデックス３１４は、表示すべき現行の広告
ファイル３２０を識別する。このインデックス３１４は、広告ファイル３２０が
表示される都度、更新される。 ・現行広告リスト３１５は、記憶領域３１０に現在含まれるすべての広告ファイ
ル３２０のリストであり、これから表示リスト３１３が構築される。

【００４７】 広告ファイル３２０の３つすべてのタイプは、以下のデータを含むレコードに
よって記述される。 ・広告ファイル３２０を表示すべき回数である表示制限３２１。この制限３２１
は、サービス運営者または広告主のいずれか、または双方によって定義され、サ
ービス運営者が、広告ファイル３２０を表示するため、広告主から受け取る広告
収入の量に基づいてもよい。 ・広告ファイル３２０が表示された回数である表示カウント３２２。この数は、
広告ファイル３２０が表示される都度、広告マネージャ１０８によって更新され
、表示制限３２１と比較される。 ・広告ファイル３２０の期限切れ日付３２３。この日付もサービス運営者または
広告主のいずれか、または双方によって定義され、また、サービス運営者が、広
告ファイル３２０を表示するため、広告主から受け取る広告収入の量に基づいて
もよい。広告マネージャ１０８は、表示リスト３１３から広告ファイル３２０を
選択する際に、この日付３２３を現在の日付に対してチェックする。 ・広告ファイル３２０の優先度３２４。優先度値については、次の項である優先 度および時間ベースの広告表示 において、さらに詳細に後述する。

【００４８】 バナー広告ファイル３２０ｃは、以下により、広告ファイル記憶機構１１８に
定義される。 ・バナー広告のテキストデータ３４１。これは、通常バナーにおいてスクロール
される、表示すべきテキストを定義するストリングである。ストリングは、ユー
ザが広告に応答できるようにするため割り当てられているキーまたはキーシーケ
ンスの記述によって置換される、「@ｋ」等のエスケープシーケンスを含むこと
ができる。エスケープシーケンスは、サービス運営者または無線通信装置１００
の製造業者によって定義され、シーケンスを認識するためのプロトコルおよび機
能性は、無線通信装置１００内で実施される。 ・ユーザがバナー広告に応答する場合に取るべきアクション３４２。アクション
３４２のエンコード化については、応答アクションの項でより詳細に後述する。

【００４９】 バナー広告ファイル３２０ｃは、ページまたはファイル１０４に多くのバナー
広告を含む記憶領域３１０へのリファレンスをエンコードすることで、特定のペ
ージすなわちユーザインタフェース定義ファイル１０４にリンクされる。このよ
うにして、その記憶領域３１０について、表示リスト３１３において識別される
バナー広告ファイル３２０ｃは、ページに順次表示される。ユーザインタフェー
ス定義ファイル１０４のマークアップ言語エンコード化を用いる１つの好ましい
実施形態では、記憶領域３１０へのリファレンスは、「ad:banner?label=string
」ＵＲＬにおいてエンコードされる（但し、「ad」は、広告マネージャ１０８が
呼び出されるべきであることを特定し、「banner」は、バナー広告を示し、「st
ring」は使用すべき記憶領域３１０のラベル３１１を特定する）。したがって、
バナー広告の記憶領域３１０は、無線通信装置１００における複数のページにリ
ンク可能である。

【００５０】 全画面スタンドアロン広告３２０ａは、以下を含む。 ・広告のコンテンツデータ３２５。コンテンツデータ３２５は、画面表示１３６
上に表示される広告の実際のコンテンツを記述する。このコンテンツデータ３２
５は、広告マネージャ１０８により広告コンテンツハンドラ１１０に提供され、
広告コンテンツハンドラ１１０がコンテンツデータ３２５を解釈して、出力する
ためにフォーマットする。好ましい実施形態において、コンテンツデータ３２５
は、ＨＴＭＬ、ＳＧＭＬ等を含む多くの様々なマークアップ言語の任意のものか
らのマークアップ言語データである。１つの好ましいマークアップ言語は、関連
出願に記載のＨＴＭＬｐ拡張を有するＨＴＭＬである。他の実施形態において、
ページ記述言語（例えば、Display Postscript）や、Ｃまたは他のプログラミン
グ言語から構築される単なるプログラミング言語等、他のコンテンツデータ３２
５のフォーマットを用いてもよい。 ・関連ファイル３５０のリスト３２６。これは、表示時に、広告に含めるべきテ
キストまたはグラフィックスを含む０個またはそれ以上の関連ファイル３５０の
セットである。特定の広告ファイル３２０について、リスト３２６は、それが特
に依存する関連ファイル３５０を識別する。こういったファイルは、広告ファイ
ル記憶機構１１８に存在してもよく、あるいは遠隔的に格納されて、広告ファイ
ル３２０の表示時に、または広告ファイル３２０が広告ファイル記憶機構１１８
に格納されるときに、フェッチされてもよい。

【００５１】 関連ファイル３５０は、ファイルキャッシュ３６０に格納される。任意の関連
ファイル３５０は、任意の広告ファイル３２０によって使用されうる。関連ファ
イル３５０は、広告ファイル３２０の画面表示１３６への表示時に、広告ファイ
ル３２０に含まれるべきテキスト、グラフィックス、または他のデータを含む。
この特徴により、広告ファイル３２０は、それに特定なデータのみを含める必要
があり、多くの広告ファイル３２０に共通するデータを含む関連ファイル３５０
を参照することができるため、広告ファイル３２０を非常にコンパクトに表現で
きるようになる。例えば、特定のベンダーからの広告はすべて、ベンダーのロゴ
、導入テキスト、バックグランドグラフィックス等を含む関連ファイル３５０を
共有できる。

【００５２】 全画面テンプレート広告ファイル３２０ｂは、以下を含む。 ・テンプレートファイルで使用されるテンプレートデータ３３１。テンプレート
ファイルは、広告の基本的な形態を定義するファイルであり、広告ファイル３２
０ｂの表示時に、テンプレートのインスタンスを生成するための、特定のテンプ
レートデータ３３１が挿入されるフィールドを含む。例えば、テンプレートファ
イルを、サービス運営者によって提供される新サービスを説明するために使用し
てもよく、序文と、新サービスの名称、新サービスのテキストでの説明、および
新サービスの価格についてのテンプレートフィールドと、を含みうる。テンプレ
ートデータ３３１は、こういったフィールドについてのデータのみを含み、広告
ファイル３２０ｂの表示時に、テンプレートフィールドに併合される。

【００５３】 １つの好ましい実施形態では、テンプレートファイルは、関連出願に記載され
ているように、＜ＴＥＭＰＬＡＴＥ＞タグを使用したＨＴＭＬｐ言語で定義され
る。この実施形態では、テンプレートデータ３３１は、ＵＲＬ符号化引数フォー
マットにおけるname=value対のストリングである。 ・広告ファイル３２０ｂが依存する関連ファイル３５０のリスト３２６。テンプ
レート広告ファイル３２０ｂについて、テンプレートファイル３２７は常に、関
連ファイルリスト３２６において識別される最初の関連ファイル３５０である。

【００５４】 １つまたはそれ以上の広告ファイル３２０によって使用される各関連ファイル
３５０は、以下を含むレコードによって定義される。 ・関連ファイルのロングネーム３５１。これは、特定のファイルを特定するため
に使用される一意のネームである。実際のファイル名についてのネーム空間が限
られている場合があるため、ロングネームは有用である。ロングネームは、記憶
装置のネーム空間制限に関係なく、一意のネームを作成する方法を提供する。 ・関連ファイルの実際のファイル名３５２。これは、無線通信装置１００のファ
イルシステムにおけるファイル名である。 ・関連ファイル３５０へのリファレンスの数である、リファレンスカウント３５
３。これは、この関連ファイルを参照し、表示時にそのコンテンツを組み込む広
告ファイル３２０の数である。 ・関連ファイル３５０が最後に使用された日付３５４。この日付は、古くなった
関連ファイルの識別に使用される。

【００５５】 関連ファイル３５０は、ファイルキャッシュ３６０に格納され、それらを参照
する広告ファイル３２０が記憶領域３１０から削除された後であっても、記憶空
間の許す限り、そこに留まることができる。

【００５６】 ２．優先度および時間ベースの広告表示 広告は、時間制限されることが多く、また、広告スペースを売る側は、広告が
表示される頻度または時間に基づいて、値段を決めることが多い。このモデルに
適応するため、本発明は、サービス運営者が、様々な広告主の広告ファイル３２
０の表示頻度および広告ファイル３２０が有効である時間の長さを、区別を付け
て制御できるようにする。これらの特徴により、様々な広告収入モデルおよび価
格プランを開発できる。好ましい実施形態において、広告ファイル３２０は、多
数の優先度３２４のレベルを有する表示リスト３１３におけるレコードである。
１つの実施形態は、４つの優先度レベル（１〜４）を使用する。優先度３２４の
高い広告ほど、優先度のより低い広告よりも頻繁に表示される。

【００５７】 表示リスト３１３において識別される各広告ファイル３２０は、優先度３２４
を有する。広告ファイル３２０の優先度３２４は、サービス運営者および広告主
によって決定され、広告配置のためにサービス運営者が受け取る収入に基づきう
る。

【００５８】 広告マネージャ１０８は、表示リスト３１３を使用し、すべての広告の優先度
３２４を要約し、多くのスロットを備えたリスト３１３を作成することで、広告
ファイル３２０を表示する順序を維持する。例えば、記憶領域３１０に、優先度
全部の値が３０である１０個の広告ファイル３２０がある場合、表示リスト３１
３は、３０個のスロットを有する。広告マネージャ１０８は、各広告ファイル３
２０を、リスト３１３におけるｎ個のスロットにランダムに割り当てる（但し、
ｎは、広告ファイル３２０の優先度３２４である）。このようにして、各広告フ
ァイル３２０は、記憶領域３１０における他のすべての広告ファイル３２０の優
先度に関して、その優先度３２４に基づいた頻度で、表示リスト３１３に現れる
。

【００５９】 表示リスト３１３が作成されると、広告マネージャ１０８は、順序通りに表示
リスト３１３を通して配列し、現行広告インデックス３１４によって指示された
広告を検索する。

【００６０】 広告ファイル３２０が有効である時間は、期限切れ日付３２３によって定義さ
れる。期限切れ日付がいつ過ぎたかを決定する方法は、装置毎に異なる。実施形
態によっては、考えられ得るシステムクロックを使用するものもあれば、広告フ
ァイル３２０を提供するサーバが必要な情報を提供するものもある。

【００６１】 広告マネージャ１０８は、広告ファイル３２０を現行広告リスト３１５から削
除する（例えば、広告ファイル３２０が期限切れしたか、表示制限３２１に達し
たか、またはサービスプロバイダによって削除された）か、または新しい広告フ
ァイル３２０を追加すると、それを表示リスト３１５からも削除して、表示リス
ト３１３の長さを再計算し、それにおける現行広告ファイル３２０を再び割り当
てる。また、広告ファイル３２０が現行広告リスト３１５から削除されると、該
広告ファイル３２０が参照する各関連ファイル３５０のリファレンスカウント３
５３がデクリメントされ、リファレンスカウントがゼロである関連ファイル３５
０を、必要であれば削除することができる。

【００６２】 優先度ベースの表示が好ましいが、表示リスト３１３は、優先度ベースの割り
当てなしで使用してもよく、また、その割り当てをなくしてもよいことを、当業
者は理解されよう。例えば、単純な実施形態において、表示リスト３１３はなく
なり、現行広告リスト３１５における広告ファイル３２０はすべて、同じ頻度で
表示される。

【００６３】Ｃ．応答アクション 本発明の１つの利点は、ユーザが広告に対して直接応答する能力である。例え
ば、ユーザが店頭で宣伝されていた製品を購買する、電話番号をダイアルする等
によって、後にユーザ自身が率先して、広告に対してアクションを取るのではな
く、本発明は、ユーザが広告に対して即座に応答できるようにする。

【００６４】 本発明は、以下のタイプのアクションを含む。 ・特定の電話番号に電話をかける（例えば、宣伝されているアイテムについて、
カスタマーサービス員と話すため）。 ・ショートテキストメッセージを特定の宛先に送信する（例えば、さらなる情報
を要求するため、またはサービスに契約するため）。 ・ワールドワイドウェブから特定のページをロードする（例えば、さらなる情報
を得るため、または複数ページの手順を通して、購買または情報を得るため）。
・ローカル電話帳にエントリを作成する（例えば、定期的にダウンロードされる
さらなる情報のための場所）。

【００６５】 ユーザが広告に応答する際に、これらアクションを２つ以上行うことができる
。例えば、広告は、電話帳にエントリを作成すると共に、ショートテキストメッ
セージを送信して、作成された電話帳エントリに、コンテンツを定期的にダウン
ロードし始めることが可能である。

【００６６】 また、アクションが、表示画面１３６上に表示されている広告から直接起動可
能である限り、任意の他のタイプのアクションを、広告に応答するアクションと
して定義することができる。

【００６７】 全画面広告の場合、ユーザが広告に応答するためのアクションをエンコードす
るデータは、広告ファイル３２０ａ、３２０ｂ自体にエンコードされる。バナー
広告の場合、アクションは、バナー広告を伴うアクションデータ３４２にエンコ
ードされる。

【００６８】 好ましい実施形態において、アクションは、所望のアクションを発効するため
、無線通信装置１００の関数エンティティのメソッドと、該メソッドについての
引数データとを識別するデータをエンコードするストリングである。例えば、広
告に応答するため、電話番号をダイアルするためのアクションは、電話制御モジ
ュール１２０のダイアル関数と、ダイアルすべき数字のストリングとを識別する
データをエンコードすることができる。同様に、メッセージを送信するためのア
クションは、メッセージシステムのメッセージ送信関数と、メッセージコンテン
ツのテキストデータとを識別するデータをエンコードすることができる。ウェブ
ページをフェッチするためのアクションは、ウェブページのＵＲＬと、ＵＲＬを
フェッチするというハイパーテキスト転送プロトコルハンドラに対する要求とを
含む。電話帳エントリを作成するためのアクションは、電話帳マネージャ１１４
を呼び出し、新しい電話帳エントリを要求し、新しい電話帳エントリのコンテン
ツを定義するデータを渡す。

【００６９】 本発明の１つの好ましい実施形態は、アクションを発効させるため、プロトコ
ルコンポーネントが無線通信装置１００の関数エンティティを識別し、データコ
ンポーネントが呼び出すべき関数エンティティのメソッドと、該メソッドについ
ての引数データとを識別するＵＲＬとして、アクションをエンコードする。ＵＲ
Ｌが、関数エンティティおよびそのメソッドを識別するために用いられる場合、
無線通信装置１００において使用可能な任意のＵＲＬは、アクションとして特定
可能である。関連出願は、アクションのＵＲＬエンコード化を処理する特定の実
施形態を記載している。しかし、アクションのＵＲＬエンコード化は、本発明に
とって必要不可欠なものではない。

【００７０】 全画面広告の場合、アクションは、名称または番号で識別される、キーパッド
１２８上のキーにバインディングされる。好ましくは、このキーもまた、同時に
表示されるユーザインタフェースガジェットに関連付けられる。ユーザがキーを
選択することで、該キーにバインディングされたアクションが起動される。

【００７１】 ユーザがアクションを起動すると、広告ファイル３２０が、現行広告リスト３
１５および表示リスト３１３から除去される。関連ファイル３５０はいずれも、
各自のリファレンスカウント３５３を１つだけ減分し、カウントが０に達し、記
憶空間が必要な場合に、リファレンスカウント３５３を削除できるようにする。

【００７２】 バナー広告の場合、わずかに異なるアクションバインディングが使用される。
無線通信装置１００は、一般に、現行（すなわち最新の）バナー広告に関するア
クション３４２を起動するよう定義されるキーまたはキーシーケンスを含む。そ
のキーまたはキーシーケンスが押下されると、該広告に特定のアクション３４２
が取られる。この所定のバインディングは、サービス運営者または無線通信装置
１００の製造業者によって定義される。

【００７３】 １つの実施形態において、特権が最も少ないアクションが取られるが、これは
、別のページのコンテンツをフェッチするという例外がある他は、実施される前
に、ユーザに対して確認が行われることを意味する。

【００７４】Ｄ．広告の表示およびユーザ応答アクションの処理 １．全画面広告 次に、図４を参照して、全画面広告を非割り込み的に表示すると共に、ユーザ
応答アクションを管理するプロセスのフローチャートを示す。なお、ここで、各
種表示リスト３１３内へのスロットの割り当てを含め、広告ファイル３２０が受
信され、広告ファイル記憶機構１１８に格納されたものと仮定する。

【００７５】 図４のプロセスはまとめて、エグゼクティブ１０６、広告マネージャ１０８、
および広告コンテンツハンドラ１１０によって処理される。プロセスは、無線通
信装置１００が起動状態４００であり、画面表示１３６上に、あるユーザインタ
フェース定義ファイル１０４または他のコンテンツが表示されている状態で開始
される。エグゼクティブ１０６は、キー押下または画面表示１３６のコンテンツ
を変更する他のイベントがある毎に、ゼロにリセットされるアイドルカウンタを
管理する。

【００７６】 したがって、アクティブ状態から、エグゼクティブ１０６は、次のキー押下ま
たは１秒タイムアウトを待つ（４０２）。キー押下を受け取ると（４０４）、エ
グゼクティブ１０６は、アイドルカウンタをゼロにリセットし（４０５）、キー
押下を、現在表示されているページ上のユーザインタフェースガジェット等のタ
ーゲットエンティティ、またはマネージャエンティティにルーティングすること
で、キー押下を処理する（４０６）。

【００７７】 タイムアウトを受け取ると、エグゼクティブ１０６は、アイドルカウンタをイ
ンクリメントし（４０８）、アイドル時間の所定の閾値に対してカウンタをテス
トする（４１０）。好ましい実施形態において、アイドル時間閾値は３０秒であ
るが、広告を表示する頻度を多くしたり、低くしたりする場合、他の閾値を使用
してもよい。アイドルカウンタがアイドル時間閾値に達していない場合、エグゼ
クティブ１０６は、ループして、次の１秒タイムアウトまたはキー押下を待つ（
４０２）。

【００７８】 アイドル時間閾値に達すると、エグゼクティブ１０６は、次の広告の表示を管
理するため、広告マネージャ１０８を呼び出す。

【００７９】 広告を表示するため、広告マネージャ１０８は、ラベル３１１を用い、適切な
記憶領域３１０を識別して、アイドル画面に適した記憶領域３１０にアクセスす
る。全画面広告について複数の記憶領域３１０がある実施形態では、広告マネー
ジャ１０８は、現在表示されているページに保持されるラベルと、様々な記憶領
域３１０のラベル３１１とをマッチさせ、マッチした記憶領域３１０を選択する
。

【００８０】 広告マネージャ１０８は、全画面記憶領域３１０における現行広告インデック
ス３１４を、表示リスト３１３において識別される次の広告にインクリメントす
る（４１２）。広告マネージャ１０８は、広告ファイル３２０が期限切れしてい
るか否かをテストする（４１４）。ここで、期限切れには、現在の日付が期限切
れ日付３２３を越えているか、あるいは表示カウント３２２が表示制限３２１に
マッチするかのいずれかによるものが含まれる。広告ファイル３２０が期限切れ
している場合、広告マネージャ１０８は、現行広告リスト３１５から広告ファイ
ル３２０を削除し（４２０）、表示リスト３１３を再計算する。再計算は、広告
ファイル３２０の、優先度に基づく表示リスト３１３への割り当てを使用した好
ましい様式であっても、または単に、期限切れの広告を現行広告リスト３１５か
ら削除し、表示リスト３１３をコンパクト化し、該コンパクト化を補償するよう
現行広告インデックス３１４を調整する（このようにして当初計算された表示順
序が保持される）ことを含んでもよい。次に、広告マネージャ１０８は、ループ
して、現行広告インデックス３１４をインクリメントする（４１２）。削除され
た広告ファイル３２０が参照したすべての関連ファイル３５０のリファレンスカ
ウントは、デクリメントされる。

【００８１】 期限切れしていない広告ファイル３２０が表示リスト３１３で識別されると、
広告マネージャ１０８は、そのファイルの表示カウント３２２をインクリメント
する（４１５）。次に、広告マネージャ１０８は、それがテンプレート広告ファ
イル３２０ｂであるか否かを決定する（４１６）。そうであれば、広告マネージ
ャ１０８は、広告コンテンツハンドラ１１０を呼び出し、テンプレートデータ３
３１と、テンプレートファイル３２７のコンテンツとを渡す。テンプレートファ
イル３２７は、上述したように、関連ファイルリスト３２６における最初の関連
ファイルである。広告コンテンツハンドラ１１０はまた、関連ファイルリスト３
２６に従って関連ファイル３５０をいずれもフェッチし、その中のデータを用い
て、広告ファイル３２０のコンテンツを増大させる。広告コンテンツハンドラ１
１０は、テンプレートデータ３３１およびテンプレートファイル３２７と、任意
の関連するコンテンツを併合して、完全な広告を形成し、それを表示画面１３６
上に表示する（４２２）。

【００８２】 現行の広告ファイル３２０がテンプレート広告ファイル３２０ｂでない場合、
広告マネージャ１０８は、広告コンテンツハンドラ１１０を呼び出し、広告ファ
イル３２０のコンテンツデータ３２５を渡す。広告コンテンツハンドラ１１０は
また、関連ファイルリスト３２６に従って関連ファイル３５０をいずれもフェッ
チし、その中のデータを用いて、広告ファイル３２０のコンテンツを増大させる
。広告コンテンツハンドラ１１０は、コンテンツデータを解釈し、それを表示画
面１３６上に表示する（４１８）。

【００８３】 広告コンテンツハンドラ１１０は、広告に対する応答でありうるユーザのキー
押下を待つ（４２４）。広告コンテンツハンドラ１１０は、受け取ったユーザキ
ー押下が、広告ファイル３２０によって、応答アクションにバインディングされ
ているものと定義されているか否かをテストする（４２６）。キーのアクション
へのバインディングは、名称または番号により、アクションをキーに関連付ける
ことで、広告ファイル３２０自体内で定義される。１つの好ましい実施形態にお
いて、キーは、関連出願において定義される＜ＫＥＹ＞属性を使用して、アクシ
ョンにバインディングされる。

【００８４】 キー押下が、広告に応答するようアクションにバインディングされるキーであ
る場合、広告コンテンツハンドラ１１０は、アクションデータをエグゼクティブ
１０６に渡すか、あるいはアクションデータにエンコードされた関数エンティテ
ィおよびメソッドを直接呼び出すことで、アクションを起動する（４３０）。い
ずれの場合であっても、アクションを発効させる責任を負う関数エンティティは
、ダイアルすべき電話番号、送信すべきメッセージテキスト、検索すべきウェブ
ページ等、任意の受け取った引数データで、アクションを発効させる。キーが広
告に応答するアクションにバインディングされていない場合、キーは、通常のキ
ー押下として処理される（４２８）。

【００８５】 応答起動の副作用は、広告ファイル３２０が現行広告リスト３１５から削除さ
れ（４３２）、表示リスト３１３が再計算される。また、広告のコンテンツを示
しているページが閉じられる（４３４）。処理はアクションステータスに戻る。

【００８６】 図５ａ乃至図５ｃを参照して、全画面広告およびユーザ応答の統合処理の一例
を示す。図５ａにおいて、全画面広告５００は、アイドル時間に続いて、表示画
面１３６上に表示される。広告５００を定義する広告ファイル３２０ａは、「Ｙ
ＥＳ」ソフトキー１３０を表示されているソフトキーラベル５０３およびユーザ
アクションにバインディングする定義を含む。

【００８７】 図５ｂにおいて、ユーザは、無線通信装置１００上の適切なソフトキー１３０
を押下した。これにより、宣伝されているサービスについてのさらなる情報を含
む次の広告ページ５０２がフェッチされ、表示される。このページ５０２は、図
５ｃにおける次のページ５０４に示すように、提供者「Traffic Watch」の電話
番号をかける（タイトルバー２１０における「Dialing」ステータスメッセージ
に留意）といったアクションを開始するための、ソフトキーラベル「Tell me mo
re」５０５を定義する。このため、ユーザは、ソフトキー１３０を２つ選択する
以上のことを必要とせずに、広告に直接応答することが可能である。応答は、２
番目のページ５０２をなくして、「Ｙｅｓ」ソフトキーから直接ダイアルするこ
とで、さらに直接的にすることも可能である。

【００８８】 ２．バナー広告 バナー広告の表示は、いくらか異なった様式で動作する。これは、バナー広告
は、画面表示１３６を横切ってスクロールされるよう意図されるが、現行ページ
のコンテンツの置換は意図されないためである。このため、バナー広告は、無線
通信装置１００の長いアイドル時間に制限される必要がない。一般に、バナー広
告のコンテンツは、バナー広告ファイル３２０ｃへのリファレンスを含むページ
が、ロードされて表示されるときに、決定される。ページがロードされると、バ
ナー広告ファイル３２０ｃへのリファレンスが検査され、ラベルストリングが、
該リファレンスから抽出される。このラベルは、様々なバナー記憶領域３１０を
ラベル３１１とマッチさせ、マッチしたラベル３１１を有する記憶領域３１０を
使用して、現行バナー広告を提供する。広告マネージャ１０８は、表示リスト３
１３から現行広告ファイル３２０を検索し、上述した方法で、期限切れファイル
を計算する。

【００８９】 現行バナー広告ファイル３２０ｃが選択されると、そのコンテンツの表示は、
表示されているページにおけるバナーのロケーションに依存する。

【００９０】 タイトルバーでスクロールするバナー このページレイアウトでは、バナー広告ファイル３２０ｃは、ページのタイト
ルにおいてスクロールするオブジェクトの定義内に含まれる。例えば、ユーザイ
ンタフェース定義ファイル１０４の定義にマークアップ言語を使用する実施形態
では、バナー広告ファイル３２０ｃへのリファレンスは、ファイルのヘッダ部分
における＜ＭＡＲＱＵＥＥ＞タグに含まれる。（バナー広告ファイル３２０ｃを
参照する好ましい方法は、関連出願に記載される＜ＩＮＣ＞タグである）。この
場合、バナーテキスト３４１は、ページがロードされて、キャッシュに保持され
るときに、広告マネージャ１０８によってフェッチされる。エグゼクティブ１０
６は、５〜１０秒等、所定であるが、短いアイドル時間閾値を有する遅延カウン
タを維持する。アイドル時間閾値に達すると、バナーテキスト３４１は、エグゼ
クティブ１０６によって現行のコンテンツハンドラ１１０に渡され、現行のコン
テンツハンドラ１１０は、タイトルバー２１２にテキストがある、スクロールす
るバナーオブジェクトをインスタンス生成する。

【００９１】 コンテンツエリアにおいてスクロールするバナー このページレイアウトでは、広告マネージャ１０８は、ページをロードしたと
きにバナーテキスト３４１をフェッチし、それを現在のページを表示する現行の
コンテンツハンドラ１１０に渡す。現行コンテンツハンドラ１１０は、バナーテ
キスト３４１を使用してスクロールするバナーオブジェクトを作成し、それをコ
ンテンツエリア２１４に表示する。アイドル時間テストは必要なく、バナー広告
は、ページがロードされ、表示される限り、スクロールされる。この実施形態は
、関連出願に記載される＜ＭＡＲＱＵＥＥ＞タグをページの本文セクションにお
いて使用して、実施することができる。

【００９２】 コンテンツエリアにおける固定バナー このページレイアウトでは、バナーテキスト３４１がフェッチされ、スクロー
ルすることなく、コンテンツエリア２１４に表示されるページの一部を単に構成
する。バナー広告は、そのページの設計者の感性に従って、ページの残りの部分
から視覚的に区別してもよい。

【００９３】 バナー広告を表示する場合、広告マネージャ１０８は、現行ページを表示して
いるエンティティにテキストを戻す前に、エスケープシーケンスをいずれも、適
切なキーシーケンスで置換しうる。

【００９４】 図６ａ乃至図６ｅを参照して、バナー広告およびユーザ応答の一例を示す。図
６ａは、バナー広告を表示する前の、初期ページ６００を示す。図６ｂにおいて
、新しいバナー広告６０３が、タイトルバー２１０にわたってスクロールし始め
、タイトルバーのテキストを置換する。図６ｃにおいて、バナー広告６０３は、
スクロールし続け、バナーテキスト３４１に含まれていたエスケープシーケンス
の置換ストリング「Ｆｕｎｃｔｉｏｎ＋９」６０５を含む。これにより、サービ
ス運営者が、応答アクションのキーシーケンスをカスタム定義することが可能に
なる。この例では、アクションは、電話番号が「FlightAlert」サービスである
新しい電話帳エントリ、およびユーザが乗るべき飛行機がある度に使用される、
特定のフライトの状況についての通知を要求するためのエントリフォームの作成
として定義される。

【００９５】 図６ｄにおいて、ユーザは、Ｆｕｎｃｔｉｏｎ＋９キーを押下し、結果生じる
アクションにより、電話帳６０２に新しい電話帳エントリ６０７が作成されてい
る。図６ｅは、無線通信装置１００へのメッセージ送信を要求するフォームであ
る、新しい電話帳エントリのコンテンツ６０８を示す。該フォームにより、ユー
ザは、通知してもらいたい航空会社（例えば、「Ａｌａｓｋａ」）およびフライ
トナンバー（例えば、「３３３」）を指定することができる。ここで、「ＯＫ」
ソフトキーラベル６０９は、フォームのコンテンツを「ＦｌｉｇｈｔＡｌｅｒｔ
」のサービス提供者へのメッセージとして伝送するアクションにバインディング
され、「ＦｌｉｇｈｔＡｌｅｒｔ」のサービス提供者は、指定されたフライト「
Ａｌａｓｋａ３３３便」が遅れる場合、無線通信装置１００の電話帳に、メッセ
ージデータを送信するよう要求する。このため、ユーザは、非常に少ない数のソ
フトキー選択を通して、電話帳を使用するこのサービスを確立することができる
。他の例において、契約サービスは、電話帳にデータを直接配信することがある
。

【００９６】Ｅ．トランスポートマネージャ 本発明の特徴の１つは、無線通信装置１００と適切なサーバの間の無線接続を
介して、随時格納されている任意の広告ファイル３２０を更新する能力である。
これを行うため、本発明は、特定の伝送機構に依存しない。広告ファイル３２０
についてのデータ転送は、待ち時間が多いショートテキストまたはバイナリメッ
セージの連続を使用して、またはＴＣＰ／ＩＰ等のプロトコルを介したネットワ
ークストリームを使用して、実現することができる。

【００９７】 好ましい実施形態において、無線通信装置１００と広告ファイル３２０を提供
するサーバの間の、基礎をなすプロトコルは、以下の意味論を提供する。 ・ユニットとしてプロトコルに提示される広告ファイル３２０についてのデータ
は、ユニットとして配信される。 ・データがいつ送信されたかを概算するタイムスタンプは、受信側において使用
可能となる。これは、ターゲットの無線通信装置１００でクロックが使用できな
い場合に、広告を期限切れさせるために使用される。 ・データは、無線通信装置１００の特定のポートに配向される。これは、複数の
宛先に向けられたデータが同じチャネルを通して伝送されるが、それから無線通
信装置１００のそれぞれ適切な宛先に分けられることを意味する。

【００９８】 本発明は、データをそこに向けてアドレス指定することができる数多くの異な
るポートを定義する。データの意味論については、以下の入広告および電話帳更 新の処理 の項で説明する。

【００９９】 データグラムが特定のポートで受信されると、それは、そのポートを処理する
よう割り当てられたマネージャに提供されることが期待される。これは、広告マ
ネージャ１０８か、あるいは電話帳マネージャ１１４のいずれかである。以下の
ポートが、本発明において特定されている。

【０１００】

【表１】

【０１０１】 ポートは、パケットを組み立て、適切なリポジトリに格納するためにどのマネ
ージャを呼び出すかを決定するために、トランスポートマネージャ１１２により
使用される。広告マネージャ１０８および電話帳マネージャ１１４はそれぞれ、
トランスポートマネージャ１１２によって呼び出され、それに向けてルーティン
グされるデータグラムを受信し、処理するサーバ手順を有する。サーバ手順は、
void Server(void *data, unsigned len, void *from, unsigned fromlen, Lo
calTimestamp *time) として、呼び出される。

【０１０２】 ターゲットマネージャのサーバ手順は、データバイトおよびその数と、さらな
る要求をサーバに返信しなければならない場合、発信元アドレスと、データグラ
ムが送信された大まかな時刻とを受信する。広告マネージャ１０８マネージャは
、全画面広告ファイル３２０ａ、３２０ｂおよびバナー広告ファイル３２０ｃの
処理に、別個のサーバ手順を有することが好ましい。

【０１０３】 プロトコルは、配信の保証なしで、データグラムを発信元サーバに返信する手
段を提供する。 void Send(void *data, unsigned len, void *to, unsigned tolen, uint8 po
rt)

【０１０４】 発呼者は、適切であると思われるときにいつでも、応答を得ない場合、要求を
再送信するよう予期される。

【０１０５】 １つの実施形態において、上述した意味論が、ＧＳＭショートメッセージサー
ビスに課される。実施は、http://developer.intel.com/ial/nbs/spec#10.htmに
おいて定義される狭帯域ソケット仕様に基づく。狭帯域ソケット仕様については
、以下にさらに概要を述べる。一般に、狭帯域ソケットは、Ｗｉｎｄｏｗｓベー
スのＰＣ等の標準機構を許容し、ゲートウェイ装置による待ち時間が多く、帯域
幅が低い接続を使用するモバイルデバイスとの通信するために具現される。本発
明において、狭帯域ソケットデータグラムプロトコルは、メッセージを、無線通
信装置内の適切な関数にルーティングされるようフォーマット可能とするために
用いられ、ゲートウェイは必要なく、適切にフォーマットされたメッセージのみ
が必要である。

【０１０６】 狭帯域ソケット仕様は、それが経過した後にデータグラムを構成するフラグメ
ントを破棄すべきタイムアウト期間の問題を検討していない。本発明では、フラ
グメントが６時間まで、またはシーケンス番号が不完全なデータグラムの番号よ
りも１６大きいデータグラムが開始されるまで、保持される。そのときまでに残
りのフラグメントを受信すると、すべてのフラグメントが破棄される。

【０１０７】 クロックを備えない装置の場合、時間の経過は、すべての入メッセージのサー
ビスセンタータイムスタンプを見て、これをデータグラムについて最後に受信し
たフラグメントのタイムスタンプと比較することで、留意される。

【０１０８】 以下の項では、トランスポートマネージャ１１２によって呼び出されるサーバ
手順について述べる。

【０１０９】Ｆ．入広告および電話帳更新の処理 本発明は、新しい広告を随時広告ファイル記憶機構１１８に含めることが可能
である。これにより、サービス運営者が、古い広告が期限切れするにつれ、新し
い広告を提供するといった有用な広告サービスを配信できるようになる。

【０１１０】 全画面広告処理 図７は、全画面ポート１において、広告マネージャ１０８の全画面広告サーバ
に到来するメッセージのデータ構造を示す。これらのメッセージは、２つの形式
： 全画面広告ファイル３２０ａ、３２０ｂのための広告パッケージ７００ａ、 広告ファイル３２０について、広告パッケージ７００において参照される関
連ファイル３５０のための関連ファイルパッケージ７００ｂ、 のうちの１つを取る。

【０１１１】 データ構造の仕様は、次の通りである。

【０１１２】 関連ファイルフラグビット７０１がクリアされている場合、これは、パッケー
ジ７００が広告ファイル３２０のためのものであることを示し、そうでない場合
には、関連ファイル３５０であることを示す。テンプレートフラグビット７０２
は、広告がテンプレート広告（７０２がセットされている）であるか、またはス
タンドアロン広告（７０２がクリアされている）であるかを示す。フラグ７０３
は、関連ファイル３５０の数のカウントである。

【０１１３】 関連ファイル７００ｂおよび広告パッケージ７００ａは双方とも、フラグオク
テット７０４の後に、認証に使用される８オクテット署名フィールド７１１が続
く。認証は、無許可の広告ファイル３２０または関連ファイル３５０が、広告フ
ァイル記憶機構１１８にロードされないように、広告マネージャ１０８によって
用いられる。

【０１１４】 そして、広告パッケージ７００ａでは、署名フィールド７１１の後に、様々な
広告パラメータ：表示カウント７０５、優先度７０６、および期限切れ日付７０
７が続く。関連ファイルカウント７０３がゼロではない場合、この後に、それぞ
れ関連ファイル名の長さについて長さオクテット７０８によって識別される多く
の関連ファイル名、関連ファイル３０５のファイル名が続く。その後、広告につ
いてのデータが、データフィールド７１０において続く。関連ファイル３５０は
、後続する関連ファイルパッケージ７００ｂにおいてパッケージされる。

【０１１５】 関連ファイルパッケージ７００ｂでは、署名フィールド７１１の後に、受信し
ている関連ファイル３５０の名称が、長さオクテット７０８および名称７０９と
して続き、その後に、ファイル７１０を構成するデータが続く。

【０１１６】 次に図８を参照して、全画面広告のパッケージを処理する広告マネージャ１０
８のサーバプロセス８００を示す。

【０１１７】 記憶領域３１０に格納されているキー３１２を使用して、パッケージを認証す
る（８０１）（全画面広告のために、単一の記憶領域３１０があるものと仮定す
る）。好ましい実施形態において、これは、ＭＤ５アルゴリズム（ＲＦＣ１３２
１）を、キー３１２の後に続く署名フィールド７１１以外のパッケージ（７００
）のすべての部分に適用し、その結果を署名フィールド７１１と比較する（８０
２）ことによって行われる。２つがマッチしない場合、パッケージを拒絶する（
８０４）。署名がマッチする場合、パッケージは認証され、広告ファイル記憶機
構１１８に安全に格納することができる。このステップにより、無許可な広告フ
ァイルおよび関連ファイルが無線通信装置１００にロードされないようになる。
特に、これは、ユーザが、サービス提供者によって許可されない広告を受信しな
いことを意味すると共に、さらに、広告は、サーバから無線通信装置１００に一
旦送信されると、改竄できないことを意味する。

【０１１８】 関連ファイルフラグ７０１をチェックして、パッケージ７００が関連ファイル
３５０であるか、または広告ファイル３２０であるかを決定する（８０６）。

【０１１９】 パッケージが広告ファイル３２０である場合、「アイドル画面」記憶領域３１
０内の現行広告リスト３１５において、空のスロットを見つける（８１４）。空
のスロットがない場合、最も古く、優先度が最も低い広告（表示カウント３２２
および優先度３２４によって決定される）を破棄する（８１６）。

【０１２０】 広告レコード３２０を割り当て、パッケージ７００からの表示カウント７０５
、優先度７０６、および期限切れ日付７０７で、広告レコード３２０を初期化す
る（８１８）。

【０１２１】 各関連ファイルについて（８２０〜８３０）（フラグオクテット７０４のフィ
ールド７０３から抽出される番号を有する）： ８２２：ファイルキャッシュ３６０を検査して、所与の名称７０９の関連フ
ァイルがすでにわかっているか否かを調べる。 ８２８：関連ファイルがすでにわかっている場合、そのレコード識別子を関
連ファイルリスト３２６に配置し、そのリファレンスカウント３５３を増分する
。 ８２４：関連ファイルがわかっていない場合、関連ファイルについてのレコ
ードをキャッシュ３６０に作成し、ファイル名３５１および１であるリファレン
スカウント３５３を格納する。新しい関連ファイルの識別子をファイルキャッシ
ュ３６０および該広告の関連ファイルリスト３２６に格納する。 ８２６：名称が挙げられている関連ファイルについて、パッケージ７００の
送信側に要求を発する。この要求は、データフィールド７１０がない他は、関連
ファイルパッケージ７００ｂと全く同じ様に見える。パッケージ７００の送信側
は、データ７１０を含む完全なパッケージで応答すべきである。

【０１２２】 広告がテンプレートである（テンプレートビット７０２がセットされている）
場合、データ７１０をテンプレートデータフィールド３３１にコピーする（８３
２）。それ以外の場合、すなわち、広告がテンプレートではない（テンプレート
ビット７０２がクリアされている）場合、データ７１０をコンテンツデータフィ
ールド３２５にコピーする（８３２）。

【０１２３】 広告のすべての関連ファイル３５０が無線通信装置１００にある（ローカルフ
ァイル名３５２が、関連ファイルリスト３２６内の各関連ファイルレコード３５
０について空ではない）かどうかをチェックする（８３４）。空である場合、新
しい広告ファイルを含めるよう、記憶領域３１０の表示リスト３１３を再計算す
る（８３６）。空ではない場合、終了する。このステップにより、広告が依存す
るすべての関連ファイルを受信し、広告ファイル記憶機構１１８に格納するまで
、広告を表示しないことが保証される。任意の欠けていた関連ファイルを受信す
ると、ステップ８０６、８０８、８１２、および８３６のロジックが、表示リス
ト３１３を更新し、広告ファイル３２０を表示できるようにする。

【０１２４】 関連ファイルパッケージ７００ａが、要求毎に受信される（８２６）（ファイ
ルフラグビット７０１がセットされている）と、以下のステップが実行される。

【０１２５】 記憶領域３１０のキーフィールド３１２に格納されているキーを使用して、Ｍ
Ｄ５アルゴリズムを、キー３１２の後に続く署名フィールド７１１以外のパッケ
ージのすべての部分に適用し、その結果を署名フィールド７１１と比較すること
で、パッケージを認証する（８００）。２つがマッチしない場合、パッケージを
拒絶する（８０４）。

【０１２６】 ファイルキャッシュ３６０において、関連ファイル３５０を見つける（８０８
）。関連ファイルを見つけることができない場合（８０８）、リファレンスカウ
ント３５３が０であるファイルレコード３５０を作成する（８１０）。データを
保持するために、ローカルファイルを作成し、その名称をローカルファイル名フ
ィールド３５２に格納する（８２０）。

【０１２７】 データ７１０をこのローカルファイルにコピーする（８３２）。各自の関連フ
ァイルリスト３２６において、この関連ファイルを参照する広告についてのアイ
ドル画面記憶領域３１０をサーチする。該アイドル画面記憶領域３１０が見つか
り、かつこれがデータが欠けていた最後の関連ファイルである場合、記憶領域３
１０についての表示リスト３１３を再計算する（８３６）。

【０１２８】 １．バナー広告の処理 ポート２において、広告マネージャ１０８のバナー広告サーバによって受信さ
れるデータグラムは、図９に示す形式を取る。かかるデータグラムを受信すると
、バナー広告サーバは、図８に示すロジックに類似する、以下のアクションを取
る。しかし、バナー広告は関連ファイルを使用せず、したがってバナー広告を表
示リスト３１３に入れる前に、関連ファイルを確実にすべて受信する必要がない
ため、バナー広告処理のロジックはより単純である。

【０１２９】 エリア名長９０１によって与えら得る記憶領域名と、エリア名９０２フィール
ドを使用し、この名称９０２を記憶領域ラベル３１１とマッチングすることで、
適切な記憶領域３１０を見つける。かかる記憶領域３１０がマッチするラベルを
有する場合、データグラムが破棄される。

【０１３０】 好ましくは、ＭＤ５アルゴリズムを、マッチした記憶領域３１０のキーフィー
ルド３１２の後に続く署名フィールド９０３以外のデータグラムのすべての部分
に適用することで、データグラムを認証する。その結果が署名９０３と比較され
、それらがマッチしない場合、データグラムが破棄される。これらのステップは
、ここでも無許可の広告が無線通信装置１００に導入されないようにするため、
無線通信装置１００へのバナー広告を認証する機能を果たす。

【０１３１】 マッチした記憶領域３１０の広告リスト３１０において、空のスロットを見つ
ける。空のスロットがない場合、最も古く、優先度が最も低い広告（表示カウン
ト３２２および優先度３２４によって決定される）を破棄する。

【０１３２】 広告ファイル３２０ｃを割り当て、それを、データグラムからの表示カウント
９０４、優先度９０５、および期限切れ日付９０６を対応するレコードフィール
ドに初期化する。

【０１３３】 広告テキスト９０７を、ファイル３２０ｃのバナーテキスト３４１フィールド
にコピーする。

【０１３４】 アクション９０８を、ファイル３２０ｃの応答アクション３４２フィールドに
コピーする。

【０１３５】 記憶領域３１０の表示リスト３１３を再計算する。これにより、バナー広告が
表示リスト３１３に導入され、各優先度９０５に基づいて、表示リスト３１３内
のすべての他のバナー広告が発生する相対的頻度が調節される。

【０１３６】２．電話帳更新の処理 本発明の別の特徴は、電話帳が電話番号の他に任意のデータを保持するという
能力である。この特徴は、上述した広告特徴を補足するものである。図６ａ乃至
図６ｅに示すように、表示されている広告は、宣伝されているサービスについて
の新しい電話帳エントリを生成するアクションを有し得る。ユーザが即座に応答
し、契約するこのできる、この宣伝されているサービスは、次に、情報およびデ
ータを定期的に、格納のために電話帳に配信することができる。データは、電話
帳に入る前に認証される。情報およびデータは、株式市況等の契約サービスによ
って提供される契約データや、定期的に、または他の基準で有用に契約される任
意のデータであってもよい。

【０１３７】 図１０は、本発明の１つの実施形態において、この機能性を提供する電話帳レ
コード１０１０の関連フィールドを示す。図１０は、無線通信装置１０８に格納
された電話帳レコード１０１０と、電話帳レコード１０１０を更新するために受
信される電話帳更新レコード１０００と、電話帳更新レコード１０００が包含可
能な各種異なるデータフォーマット１００４ａ〜１００４ｄと、を示す。電話帳
は、電話帳マネージャ１１４の制御下で、電話帳レコードを格納する単純なデー
タベースである。

【０１３８】 電話帳レコード１０００は、通常格納される電話番号の相手または他の任意の
データの名称である、ネーム１０１１を含む。

【０１３９】 キー１０１２は、特定の電話帳レコード１０１０を更新するものである入電話
帳更新レコード１０００を認証するために提供される。キー１０１２ストリング
は、上述したように更新１０００を認証するため、入更新レコード１０００と連
結される。

【０１４０】 データフィールド１０１３は、レコードにおけるデータタイプを示すヌルで終
了するストリングで開始される。好ましい実施形態において、可能な値は、ＨＴ
ＭＬマークアップ言語の場合は「ＨＴＭＬ」、全部テキストの場合には「ｔｅｘ
ｔ」であり、ＧＩＦ８９ａグラフィックフォーマットの場合には「ＧＩＦ」であ
る。他のデータフォーマットも識別され、格納可能であることを、当業者は理解
しよう。ストリングのヌルターミネータの後には、データ１０１３を構成するオ
クテットが続く。

【０１４１】 サービスフィールド１０１５は、例えば購入したサービスのサービス提供者の
ウェブページ等、任意のウェブページへのＵＲＬを含む任意のデータを含む。 電話番号フィールド１０１４は、名称が挙げられたエンティティの電話番号を
ゼロ以上含む。

【０１４２】 電話帳マネージャ１１４が受信したデータグラムは、データフィールド１０１
３、サービスフィールド１０１５、または電話番号フィールド１０１４における
電話番号の１つに影響を及ぼしうる。さらに、その更新後に、これらフィールド
のすべてが空になると、電話帳レコード１０１０が削除される。

【０１４３】 図１１は、電話帳マネージャ１１４が受信するデータグラムの処理のフローチ
ャートである。

【０１４４】 電話帳は、ネーム１０１１が電話帳更新１０００のネームフィールド１００２
にあるものとマッチする（１１０４）レコード１０１０をサーチする（１１０２
）。マッチが見つからない場合、データグラムは破棄される。更新レコードが拒
絶されたことを示すメッセージが作成され、更新レコード１０００の送信側に送
信されて（１１０５）、送信側、例えば更新レコードを契約データの更新として
提供する情報サービスは、更新を提供する契約サービスを適当にキャンセルする
ことができる。次に、処理が終了する（１１１６）。この動作の１つの利点は、
ユーザが、単に契約データを格納する電話帳レコードを削除するだけで、契約サ
ービスをキャンセルすることができることである。

【０１４５】 電話帳更新レコード１０１０は、認証される（１１０６）。これは、好ましく
はＭＤ５のアルゴリズムを、電話帳レコード１０１０のキーフィールド１０１２
に連結される署名フィールド１００３を除く、電話帳更新１０００のすべての部
分に適用することで、行われる。結果は、署名フィールド１００３と比較される
（１１０８）。マッチしない場合、データグラムは破棄され、処理が終了する（
１１１６）。これにより、無許可の電話帳更新が既存の電話帳レコード１０００
に発効することが回避される。本発明では、ユーザが電話帳更新１０００の形態
で直接電話帳にデータを直接自動的に送信するサービスに契約できるため、この
特徴は望ましいものである。例えば、ユーザは、電話帳レコード１０１０のデー
タ１０１３フィールドに格納される、それぞれ特定のタイプのデータを含む適切
な電話帳更新を送信する、株式市況サービス、スポーツスコアサービス、ニュー
スヘッドラインサービス等を契約しうる。認証は、ユーザが無許可データを受信
しないように保護すると共に、サービス提供者が、伝送中の更新に伴う改竄によ
って顧客との関係を干渉されないように保護する。

【０１４６】 オペレーションフィールド１００５を検査して、電話帳レコード１０１０に対
してどのオペレーションを行うべきかを決定する（１１１０）。オペレーション
フィールドは、２つの４ビットフィールド、すなわちアクション１００５および
フィールド１００６に分割される。更新レコード１０００のデータ１００４の意
味は、これらフィールドの値に応じて異なる。これらのフィールドに対して可能
な値は、以下の通りである。

【０１４７】

【表２】

【０１４８】 フィールドコード１００６が、電話番号の変更を示す場合、電話番号フィール
ド１０１４がサーチされ、影響を受ける電話番号を見つける。 レコードは、変更されると、チェックされて、データ、サービス、または電話
番号がまだ残っているか否かが決定される（１１１２）。残っていない場合、そ
のレコードが削除される（１１１４）。

【０１４９】 本発明は、電話帳を任意のデータのデータ記憶機構として用いるが、当業者は
、更新およびデータを保持するために、他のデータリポジトリを上述したように
使用してもよいことを理解しよう。本発明は電話帳を用いるが、これは、このデ
ータリポジトリおよび処理の機能性が、セル式電話等、広範な大部分の無線通信
装置に存在するためである。このため、これら装置の電話帳機能性を電話データ
だけでなくそれよりも多くのものを格納するよう拡張することで、ユーティリテ
ィが実質的に強化される。

【０１５０】 要約すると、本発明は、統合された広告システムおよび広告を無線通信装置１
００に配信でき、非割り込み的に表示できる方法を提供する。本発明はさらに、
アクションを広告のコンテンツに直接エンコードすることで、ユーザが広告に直
接応答できるようにする。これにより、ユーザが広告に即座に応答できるように
なる。本発明はまた、広告が表示される時間の長さおよびその頻度を制御した状
態で、実施が柔軟な広告モデルを可能にする。最後に、本発明は、任意のデータ
を受信、認証して、電話帳（または同様なデータ記憶機構）に格納し、情報を無
線通信装置１００に配信する情報サービスの契約を促進することを可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による無線通信装置のソフトウェアおよびシステムのアー
キテクチャを示す。

【図２】 本発明による無線通信装置のユーザインタフェースのページのサ
ンプルを示す。

【図３】 広告マネージャによって管理される広告ファイル記憶機構の図式
である。

【図４】 広告表示プロセスおよびユーザ応答管理プロセスのフローチャー
トである。

【図５】 図５ａ〜図５ｃは、全画面広告および統合されたユーザ応答処理
の一例である。

【図６】 図６ａ〜図６ｅは、バナー広告およびユーザ応答の一例である。

【図７】 広告パッケージおよび関連するファイルパッケージのデータ構造
の図である。

【図８】 受信した広告または関連するファイルパッケージの処理のフロー
チャートである。

【図９】 無線通信装置によって受信されるバナー広告のデータ構造の図で
ある。

【図１０】 電話帳に関連するデータ構造の図である。

【図１１】 電話帳更新プロセスのフローチャートである。

【符号の説明】

１００：無線通信装置 １０２：マンマシンインターフェース １０４：ユーザインタフェース定義ファイル １０６：エグゼクティブ １０７：ユーザインタフェースマネージャ １０８：広告マネージャ １１０：広告コンテンツハンドラ １１２：トランスポートマネージャ １１４：電話帳マネージャ １１８：広告ファイル記憶機構 １２０：電話制御モジュール １２２：リアルタイムオペレーティングシステム １２４：プロセッサ １２６：メモリ １２８：キーパッド １３０：ソフトキー １３２：機能 １３４：数字キー １３６：画面表示 ３００：記憶領域リスト ３１０：記憶領域 ３１１：ラベル（"Idle Screen"） ３１２：キー（"336782"） ３１２：キー（"33678277"） ３１３：表示リスト ３１４：現行広告インデックス ３１５：現行広告リスト ３２０ａ：スタンドアロン全画面広告 ３２０ｂ：テンプレート全画面広告 ３２０ｃ：バナー広告 ３２１：表示制限 ３２２：表示カウント ３２３：期限切れ日付 ３２４：優先度 ３２５：コンテンツデータ ３２６：関連ファイルリスト ３３１：テンプレートデータ ３４１：バナーテキスト ３４２：応答アクション ３５０：関連ファイル ３５１：ロングネーム ３５２：ローカルファイル名 ３５３：リファレンスカウント ３５４：最後に使用したデータ ３６０：ファイルキャッシュ ７００ａ：広告パッケージ ７００ｂ：関連ファイルパッケージ ７０４：フラグ ７１１：署名 ７０５：表示カウント ７０６：優先度 ７０７：期限切れ ７０８：ファイル名＃１長 ７０９：ファイル名＃１ ７１０：コンテンツデータ ９０１：エリア名の長さ ９０２：エリア名 ９０３：署名 ９０４：表示カウント ９０５：優先度 ９０６：期限切れ ９０７：テキスト ９０８：アクション １０００：電話帳更新 １００１：ネーム長 １００２、１０１１：ネーム １００３：署名 １００４、１０１３、１０２２：データ １００４ａ：データ変更 １００４ｂ：電話番号変更 １００４ｃ：サービス更新 １００４ｄ：電話番号削除 １００５Ｈ：オペレーションハイ １００６Ｌ：オペレーションロー １０１０：電話帳レコード １０１２：キー １０１４：電話番号 １０１５：サービス １０２１：データタイプ １０３１：旧番号 １０３２：新番号 １０４１：新ＵＲＬ １０５１：電話番号

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１１年１２月６日（１９９９．１２．６）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，Ｚ Ｗ Ｆターム(参考） 5K067 AA34 BB21 DD17 DD51 EE16 KK13 KK15

Claims (24)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 メモリおよびプロセッサを備える無線通信装置に広告を提供
   するソフトウェア製品であって、 前記メモリにおける、複数の広告を格納するデータ記憶機構と、 前記プロセッサによって実行され、前記無線通信装置のアイドル時間を監視し
   、該アイドル時間が所定の閾値に達したことに応答して、広告マネージャを呼び
   出すエグゼクティブと、 前記プロセッサによって実行され、前記エグゼクティブに応答して、前記デー
   タ記憶機構から広告を選択的に読み出し、該選択された広告を、前記無線通信装
   置の画面表示上に表示させる広告マネージャと、 を備える、ソフトウェア製品。
2. 【請求項２】 前記広告マネージャは、前記データ記憶機構から広告をラン
   ダムに選択する、請求項１記載のソフトウェア製品。
3. 【請求項３】 各広告は、広告を表示することができる回数の制限を定義す
   る表示制限と、広告を表示した回数の表示カウントと、を有し、前記広告マネー
   ジャは、前記表示カウントが前記表示制限と等しいか、それを超過する場合、広
   告を表示しない、請求項１記載のソフトウェア製品。
4. 【請求項４】 各広告は、期限切れ日付を有し、前記広告マネージャは、現
   在の日付が前記期限切れ日付と等しいか、それを越えている場合、広告を表示し
   ない、請求項１記載のソフトウェア製品。
5. 【請求項５】 前記データ記憶機構は、広告に対する少なくとも１つの記憶
   領域を含み、該記憶領域はそれぞれ、 優先度をそれぞれ有する、前記記憶領域における現行広告のリストを含み、 前記広告マネージャは、優先度の高い広告ほど、優先度の低い広告よりも頻繁
   に表示されるよう、広告の優先度の関数として表示する広告を選択する、請求項
   １記載のソフトウェア製品。
6. 【請求項６】 前記広告マネージャは、遠隔ソースから広告を受信し、該広
   告を前記データ記憶機構に格納する前に、該広告を認証する、請求項１記載のソ
   フトウェア製品。
7. 【請求項７】 前記データ記憶機構における各広告は、期限切れ日付を含み
   、前記広告マネージャは、遠隔ソースから受信した新しい広告を格納する前に、
   最も古い広告を削除する、請求項１記載のソフトウェア製品。
8. 【請求項８】 広告を無線通信装置に提供するコンピュータ実施方法であっ
   て、 複数の広告を前記無線通信装置に格納することと、 前記無線通信装置がアイドルである時間量を監視することと、 前記無線通信装置が、所定の時間量の間、アイドルであることに応答して、 前記格納されている広告の１つを表示のために選択することと、 該選択された広告を前記無線通信装置に表示することと、 を含む方法。
9. 【請求項９】 前記格納されている広告を１つ選択することは、 前記広告が先に表示された回数が、該広告を表示可能な回数の表示制限を越え
   ない場合にのみ、格納されている広告を選択することを含む、請求項８記載の方
   法。
10. 【請求項１０】 前記広告の１つを選択することは、 現在の日付が、格納されている広告の期限切れ日付を越えていない場合にのみ
    、該格納されている広告を選択することを含む、請求項８記載の方法。
11. 【請求項１１】 遠隔ソースから広告を受信することと、 該広告を認証することと、 前記広告が認証されたことに応答して、該広告を前記無線通信装置に格納する
    ことと、 前記広告が認証されないことに応答して、前記広告を破棄することと、 をさらに含む、請求項８記載の方法。
12. 【請求項１２】 前記選択された広告を表示することは、 前記広告に応答するための、前記広告に定義されたアクションを、前記無線通
    信装置の画面表示上に表示されているユーザ選択可能なユーザインタフェース要
    素と関連付けることを含む、請求項８記載の方法。
13. 【請求項１３】 ユーザインタフェース要素のユーザ選択を受信することと
    、 該ユーザインタフェース要素が前記広告に応答するためのアクションに関連付
    けられていることに応答して、該アクションを発効させることと、 をさらに含む、請求項１２記載の方法。
14. 【請求項１４】 前記広告に定義されるアクションは、電話番号をダイアル
    することであり、該アクションを発効させることは、該電話番号をダイアルする
    ことを含む、請求項１３記載の方法。
15. 【請求項１５】 前記広告に定義されるアクションは、予め定義されたテキ
    ストを含むメッセージを、所定の受信者に送信することであり、該アクションを
    発効させることは、該メッセージを送信することを含む、請求項１３記載の方法
    。
16. 【請求項１６】 前記広告に定義されるアクションは、所定のユニフォーム
    リソースロケータにあるウェブページをフェッチすることであり、該アクション
    を発効させることは、該ウェブページをフェッチすることを含む、請求項１３記
    載の方法。
17. 【請求項１７】 前記広告に定義されるアクションは、前記無線通信装置の
    電話帳データ記憶機構内に所定のデータで、新しいエントリを作成することであ
    り、該アクションを発効させることは、該電話帳エントリを作成することを含む
    、請求項１３記載の方法。
18. 【請求項１８】 広告を無線通信装置に提供するコンピュータ実施方法であ
    って、 複数のバナー広告を前記無線通信装置に格納することと、 前記無線通信装置上に表示すべきコンテンツのページを受信することと、 該ページがバナー広告を含むか否かを決定することと、 前記格納されたバナー広告の１つを選択することと、 該選択されたバナー広告を含むページを表示することと、 とを含む、コンピュータ実施方法。
19. 【請求項１９】 前記格納されているバナー広告の１つを選択することは、 前記格納されたバナー広告の１つをランダムに選択することを含む、請求項１
    ８記載の方法。
20. 【請求項２０】 前記バナー広告を表示することは、 前記無線通信装置のアイドル時間を監視することと、 該アイドル時間が所定の閾値に達することに応答して、前記バナー広告を前記
    表示ページを横切ってスクロールすることで、前記バナー広告を表示することと
    、 を含む、請求項１８記載の方法。
21. 【請求項２１】 無線通信装置上での情報サービスを契約するコンピュータ
    実施方法であって、 複数の広告を前記無線通信装置に格納することと、 前記格納されている広告の１つを表示のために選択することと、 該選択された広告を前記無線通信装置に表示することと、 メッセージを前記情報サービスに送信することによって、前記選択された広告
    に応答するアクションと、前記選択された広告と共に表示されるユーザ選択可能
    なユーザインタフェース要素の間の関係であり、前記選択された広告において定
    義される関係を格納することと、 前記広告に応答するアクションに関連付けられた前記ユーザインタフェース要
    素のユーザ選択に応答して、前記メッセージを前記情報サービスに送信し、契約
    を可能にすることと、 前記情報サービスから契約データを受信することであって、 前記契約データを、前記情報サービスから発信されたものとして認証するこ
    とと、 前記契約データが認証されたことに応答して、前記データを前記無線通信装
    置のデータリポジトリに格納することと、を含み、 前記認証および格納動作は、契約データを前記情報サービスから受信する都度
    、繰り返される、コンピュータ実施方法。
22. 【請求項２２】 前記契約データが格納されるデータリポジトリは、電話帳
    データリポジトリである、請求項２１記載の方法。
23. 【請求項２３】 前記データリポジトリから、先に格納された契約データを
    削除することと、 新しい契約データを受信して、前記先に格納された契約データを更新すること
    と、 先に格納された削除されるデータに応答して、前記新しい契約データを拒絶す
    ることと、 をさらに含む、請求項２１記載の方法。
24. 【請求項２４】 先に格納された契約データの削除に応答して、前記契約を
    キャンセルするメッセージを前記情報サービスに自動的に送信することをさらに
    含む、請求項２３記載の方法。