JP2003533576A - 流体抵抗減少組成物 - Google Patents

流体抵抗減少組成物

Info

Publication number
JP2003533576A
JP2003533576A JP2001585245A JP2001585245A JP2003533576A JP 2003533576 A JP2003533576 A JP 2003533576A JP 2001585245 A JP2001585245 A JP 2001585245A JP 2001585245 A JP2001585245 A JP 2001585245A JP 2003533576 A JP2003533576 A JP 2003533576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
polymer
weight
dispersion
fat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001585245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5372308B2 (ja
Inventor
エサ カルフ,
ミカ カルフ,
レイフ ロッカス,
ハンヌ ハルユハート,
Original Assignee
フォータム オー ワイ ジェー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フォータム オー ワイ ジェー filed Critical フォータム オー ワイ ジェー
Publication of JP2003533576A publication Critical patent/JP2003533576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5372308B2 publication Critical patent/JP5372308B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F17STORING OR DISTRIBUTING GASES OR LIQUIDS
    • F17DPIPE-LINE SYSTEMS; PIPE-LINES
    • F17D1/00Pipe-line systems
    • F17D1/08Pipe-line systems for liquids or viscous products
    • F17D1/16Facilitating the conveyance of liquids or effecting the conveyance of viscous products by modification of their viscosity
    • F17D1/17Facilitating the conveyance of liquids or effecting the conveyance of viscous products by modification of their viscosity by mixing with another liquid, i.e. diluting
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L23/00Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L23/02Compositions of homopolymers or copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond; Compositions of derivatives of such polymers not modified by chemical after-treatment
    • C08L23/18Homopolymers or copolymers of hydrocarbons having four or more carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L91/00Compositions of oils, fats or waxes; Compositions of derivatives thereof

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Braking Arrangements (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)
  • Colloid Chemistry (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、濃縮された、凝集していない可溶性かつ相溶性の流体抵抗減少剤組成物に関する。それは、 (a) (a)および(b)を合わせた重量に基づいて1〜60%の、流体抵抗を減少することができるポリマー、例えば非結晶性の超高分子量のポリ-α-オレフィン、および(b) (a)および(b)を合わせた重量に基づいて40〜99%の、天然脂肪または天然油、例えば亜麻仁油または菜種油を含む。好ましくは、それはまた、(c) (a)、(b)および(c)を合わせた重量に基づいて0.1〜50%の分散安定化剤、例えば脂肪酸石鹸を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体抵抗減少剤組成物、流体抵抗減少剤組成物の製造方法および、
炭化水素流の流体抵抗を減少させる方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体、例えば液体炭化水素が導管を通して送られるときには、流体流から生じ
る摩擦が、供給点からの距離と共に増加する圧力低下を引き起こす。そのような
摩擦損はまた流体抵抗と呼ばれるが、これは導管を通す流体輸送に必要とされる
エネルギーおよび装置の費用を増加させる。
【0003】 流体抵抗を減らすために、種々のポリマー物質が流体中の添加剤として使用さ
れてきた。適当な物質は、オレフィンのポリマー(ホモポリマーおよびコポリマ
ー)、特に非常に高分子量の非結晶性の、C3〜C30α-オレフィンの炭化水素可
溶性ポリマーであった。流体抵抗減少ポリマー物質の貯蔵、輸送および供給を促
進するために、それらは種々の形態で提供された。
【0004】 乾燥固体ポリマーのほかに、粉砕ポリマーのスラリーが使用されたが、それは
時間と共に凝集する傾向がある。凝集防止剤でコーティングされたポリマー粒子
は、他方では、供給されるべき炭化水素流体中に限られた溶解性を有する。ポリ
マーの溶液およびゲルは、配送および注入のために特別な装置を必要とする。そ
れらはまた、最大濃度として10重量%のポリマーに限定され、これは便利ではな
い。
【0005】 国際特許出願公開WO97/01582号は、溶媒中でα-オレフィンを重合し、得られ
たポリマー溶液に、ポリマーを小さい粒子として沈殿させる非溶媒を添加し、得
られたスラリーから上澄溶媒および非溶媒を分離し、および、追加の非溶媒を添
加するか、および/または溶媒を蒸発させることによりさらに溶媒の量を減らす
ことによって作られる流体抵抗減少剤組成物を開示する。この文献において使用
される溶媒は典型的にはケロセン、ジェット燃料ならびにパラフィンおよびイソ
パラフィン溶媒である。典型的な非溶媒は、C2〜C61価アルコールおよび多価
アルコール、エーテル、ケトンおよびエステルである。また、凝集防止剤、例え
ば高級脂肪酸の金属塩は、ポリマーの重量の25〜75%の量で添加することができ
る。
【0006】 国際特許出願公開WO98/16586号は、ポリ-α-オレフィンの粒子を、例えば脂肪
酸ろう(モノエステル)、脂肪酸の金属塩または脂肪酸アミドである非凝集(分
割)剤でコーティングすることによって作られた流体抵抗減少剤組成物を開示す
る。次に、コーティングされたポリ-α-オレフィン粒子は、<C141価アルコー
ル、<C14グリコールならびにポリプロピレンおよびポリエチレングリコールエ
ーテル中に分散される。
【0007】 流体抵抗減少ポリマーが、アルコール、エーテル、ケトンおよびエステル中に
分散される上記の技術的解決はなお、分散媒が、流体抵抗が減ぜられるべき炭化
水素流体と相溶性でないという不都合を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有効であり、かつ導管を通して供給されるべき炭化水素流体
と相溶性である流体抵抗減少剤組成物を提供することである。また、この組成物
は、十分に高い濃度を有していなければならず、製造および取り扱いが容易でな
ければならない。組成物の原料は、安価でかつ容易に入手可能でなければならな
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、 (a)1〜60%の、流体抵抗を減少することができるポリマー (b)40〜99%の、天然脂肪または天然油 (両方共(a)および(b)を合わせた重量に基づく) を含む分散物によって主として特徴づけられる流体抵抗減少剤組成物を提供する
ことにより、ここで達成された。 好ましくは、分散物はまた (c)0.1〜50%の添加剤、最も好ましくは分散安定化剤 ((a)、(b)および(c)の重量に基づく) を含む。
【0010】 有利には、成分(a)、(b)および(c)は、全流体抵抗減少剤組成物の少なくとも8
0%、最も好ましくは少なくとも約90%を形成する。3成分がすべて存在すると
きには、上記限界は、0.5〜59.4%の成分(a)、20〜98%の成分(b)および0.1〜50
%の成分(c)((a)、(b)および(c) を合わせた重量に基づく)になる。 分散物とは、分散された相の粒子は結合しないが、分散媒によって互いに離れ
ている系を意味する(Rompps Chemie-Lexicon, 7. Aufl. (1973), 2. Teil, 875
)。
【0011】 上記したように、流体抵抗を減らすことができる高分子量の非結晶性ポリマー
はそれ自体、従来よく知られており、当業者は、どのようにそれを選択するか知
っている。好ましいポリマーは、高分子量(Mw>3x105g/モル)のC2〜C30オレ
フィンポリマーであって、本質的に非結晶性で、炭化水素可溶性で、かつ炭化水
素の流体抵抗を減らすことができるものである。それらは、該オレフィンのホモ
ポリマーまたはコポリマーであることができ、それによって、コモノマーは別の
オレフィン[欧州特許出願第0,223,889号、第3頁、第38-44行参照(引用するこ
とにより本明細書に組み入れられる)]または、例えばジビニルモノマー、例え
ばジビニルベンゼンまたはジビニルシロキサン[米国特許第5,276,116号、第2欄
、1.45、第3欄、1.4参照(引用することにより本明細書に組み入れられる)]で
あることができる。いうまでもないが、コポリマーは、ターポリマーを包含する
、1つより多いタイプの繰り返し単位を含むポリマーである(アルガー(Alger),
M. S. M., Polymer Science Dictionary, 1990, Elsevier Appl. Sci., 第86頁
)。
【0012】 好ましくは該ポリマーは、超高分子量(UHMW、Mw>3x106g/モル)の非結晶性
3〜C30α-オレフィンポリマー、より好ましくはUHMWのC4〜C20α-オレフィ
ンポリマー、最も好ましくはUHMWのC5〜C12α-オレフィンポリマーである。そ
のようなポリマーは例えば国際特許出願公開WO97/01582号において使用されてお
り(引用することにより本明細書に含まれる)、これは、第5頁第5-12行におい
て、10x106g/モルの高分子量を有し、FLO(商標)で始まる商品名を有していて
、ベーカー パフォーマンス ケミカルズ社(Baker Performance chemicals, In
c.)の1部門のベーカー ピペリン プロダクツ(Baker Pipeline Products)によ
り販売されている、ポリα-オレフィンを挙げている。
【0013】 このように、本発明のポリα-オレフィンは当業者に容易に選択される。それ
らはまた、例えばマック アンド マック(Mack and Mack)らの方法(引用する
ことにより本明細書に含まれる)により、容易に製造することができる。米国特
許第4,415,714号明細書の第11-18欄の実施例、米国特許第4,358,572号明細書の
第7-10欄および米国特許第4,289,679号明細書の第4欄参照。ここではα-オレフ
ィンは、塩化チタン、電子供与体およびアルキルアルミニウム助触媒を含むチー
グラー-ナッタ系の存在下で重合され、重合は約20%転化率より下で止められる
。そのようなポリマーは炭化水素流体に溶解性であり、流体抵抗減少剤として働
く。
【0014】 典型的なα-オレフィンホモポリマーは、ポリブテン-1、ポリヘキセン-1、ポ
リオクテン-1、ポリデセン-1、ポリヘキサデセン-1およびポリエイコセン-1であ
る。典型的なα-オレフィンコポリマーは、プロペン-ドデセン-1コポリマー、ブ
テン-1-ドデセン-1コポリマー、ブテン-1-デセン-1コポリマー、ヘキセン-1-ド
デセン-1コポリマー、オクテン-1-テトラデセン-1コポリマー、ブテン-1-デセン
-1-ドデセン-1コポリマー、プロペン-ヘキセン-1-ドデセン-1コポリマー等であ
る。好ましいポリマーは、ポリヘキセン-1、ポリオクテン-1、ポリデセン-1、ポ
リドデセン-1、ポリテトラデセン-1、プロペン-ドデセン-1コポリマー、ブテン-
1-デセン-1コポリマー、ブテン-1-ドデセン-1コポリマーおよびヘキセン-1-ドデ
セン-1コポリマーである。特に好ましくは、ポリヘキセン-1およびポリオクテン
-1である。
【0015】 炭化水素流体のための流体抵抗減少剤として働くポリマーのほかに、特許請求
した組成物は、天然脂肪または天然油を含む。好ましくは、脂肪油を含む。選択
することができる脂肪または脂肪油は、植物もしくは動物の固体、半固体または
液体の生成物であり、化学的に、偶数の炭素原子数を有する高級脂肪酸のグリセ
リンエステルの混合物から本質的になる(Rompps Chemie-Lexicon, 7. Aufl. (1
973), 2. Teil, 1101)。当然、単一のグリセリンエステルおよび合成のグリセ
リンエステル混合物をまた本発明のために選択することができる。対応する合成
の脂肪または脂肪油がまた、特許請求の保護範囲内にある。
【0016】 従来、天然の脂肪および天然の脂肪油は主要な個々の脂肪酸に従ってさらに分
けられる。かくして、本発明において使用することができる脂肪は、ラウリン酸
-ミリスチン酸脂肪様のココナツ脂肪、パルミチン酸脂肪様のヤシ脂肪およびス
テアリン酸脂肪様のココアバターである。しかしながら、脂肪は24〜47℃の温度
でのみ溶融するので、炭化水素流体への分散、注入および分配のためには、加熱
しなければならない。
【0017】 したがって、脂肪に対して脂肪油が好ましい。典型的脂肪油は、パルミチン酸
油、例えばヤシ油、オレイン酸-リノール酸油、例えばオリーブ油、リノレン酸
油、例えば亜麻仁油、紫蘇油および麻実油ならびにエルカ酸油、例えば菜種油お
よびマスタード油である。好ましい油は、本質的な量のラウリン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸および/またはミリスチン酸に基づ
くか、またはこれらを含むものである。そのような油は、大豆油、ヒマワリ油、
亜麻仁油、紫蘇油、麻実油、菜種油およびマスタード油であり、最も好ましくは
、亜麻仁油および菜種油である。また他の油、例えばトールオイル(脂肪酸およ
び樹脂酸、例えばアビエチン酸に基づく)を本発明のために選択することができ
る。本発明のために選択することができる脂肪および油については、ウルマンズ
エンサイクロペディー デル テクニシェン ヘミー(Ulmanns Encyclopadie
der Technischen Chemie), 3. Aufl., 7. Band, 477-482頁(引用することによ
り本明細書に組み入れられる)参照。
【0018】 ポリマーは、単に機械的に脂肪または油中に分散することができるが、分散安
定化剤の添加が好ましい。好ましい分散安定化剤は、分散剤、例えば乳化剤およ
び他の凝集防止剤である。本発明のためには、ポリマーと脂肪または脂肪油との
間に適当な境界層活動を確立する慣用の乳化剤を容易に選択することができる。
そのような乳化剤は、ウルマンズ エンサイクロペディー デル テクニシェン
ヘミー(Ulmanns Encyclopadie der Technischen Chemie), 3. Aufl., 6. Band
, 504-507頁(引用することにより本明細書に組み入れられる)により与えられ
る。他の有用な凝集防止剤は、脂肪酸の非石鹸金属(例えばZn)塩から選択する
ことができる。
【0019】 しかしながら、好ましい乳化剤はO/W 油/水タイプのアニオン性活性種、例
えば石鹸および石鹸様の物質である。なおさらに好ましくは、12〜22個の炭素原
子を有する脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属またはアンモニウム石鹸で
ある。最も好ましくは、まさに脂肪または脂肪油の主成分が基づいている脂肪酸
のアルカリ金属またはアルカリ土類金属石鹸である。そのような有用な分散安定
化剤は、例えば亜麻仁油または菜種油のナトリウム塩である。
【0020】 本発明の流体抵抗減少組成物の分散物は、分散安定化剤が存在するときには、
(a)、(b)および(c)を合わせた重量に基づいて、0.5〜59.4%の成分(a)、20〜98
%の成分(b)および0.1〜50%の成分(c)を含む。上記参照。
【0021】 好ましくは、該ポリマー(a)の該分散物中の量は、(a)、(b)および(c)を合わせ
た重量に基づいて5〜50重量%、より好ましくは10〜40重量%、最も好ましくは
約20〜約30重量%である。
【0022】 独立して、該天然脂肪または天然油(b)の該分散物中の量は、(a)、(b)および(
c)を合わせた重量に基づいて、好ましくは50〜95重量%、より好ましくは60〜90
重量%、最も好ましくは70〜80重量%である。
【0023】 さらには、独立して、該分散安定化剤(c) の該分散物中の量は、(a)、(b)およ
び(c)を合わせた重量に基づいて、好ましくは0.5〜10重量%、より好ましくは1
〜5重量%、最も好ましくは2〜3重量%である。 特許請求された組成物はまた、その特性を改善する他の成分を含むことができ
る。
【0024】 上記した流体抵抗減少剤組成物の他に、本発明はまた、流体抵抗減少剤組成物
の製造方法に関する。従来技術によれば、有用な流体抵抗減少剤組成物の製造は
、ほとんど容易な課題であるとわかった。上記したように、ポリマー粒子は凝集
する傾向があり、低い溶解性を有し、または希薄すぎるかもしくは相溶性でない
組成物を形成する。
【0025】 これらの問題は、本質的に、分散物が、(a)先に記載した1〜60%の先に記載し
た流体抵抗を減らすことができるポリマーおよび(b)先に記載した40〜99%の先
に記載した脂肪または脂肪油(両方のパーセンテージは(a)および(b)を合わせた
重量に基づいて計算される)から形成されることを特徴とする方法によって、こ
こで解決された。
【0026】 分散物は、単に機械的手段によって形成することができるが、分散物が、(a)
該量の該ポリマー、(b)該量の該脂肪または脂肪油および(c)先に記載した0.1〜5
0%の先に記載した添加剤、好ましくは分散安定化剤から形成される((a)、(b)
および(c)を合わせた重量に基づいて計算される)ならそれが好ましい。
【0027】 ポリマー(a)、脂肪または脂肪油(b)および分散安定化剤(c)は本質的に、特許
請求した流体抵抗減少剤組成物のための対応する成分(a)、(b)および(c)の記載
に関して上記したように選択される。
【0028】 有利には、該ポリマーは、炭化水素ゲルの形態で提供される。例えば、ゲルは
、1〜20重量%、好ましくは約2〜約10重量%の該ポリマーを含むことができ、残
部は本質的に炭化水素であり、存在するなら残留モノマーを含む。典型的には、
α-オレフィン炭化水素を20%より下の転化率に重合するときに、ゲルが形成さ
れる。
【0029】 ポリマーゲルと天然脂肪または天然油とを接触させる前または接触中に好まし
くは、崩壊装置、好ましくはフレーカー(flaker)等を通して供給することによっ
て崩壊させ、薄片またはペレットの大きさは、好ましくは0.1〜6.0mm、最も好ま
しくは0.5〜3.0mmである。便利なフレーカーはギアポンプであり、それによって
ギアが小片を切断し、小片はその後、該薄片またはペレットの形態で出てくる。
好ましくはゲルは成分の分散のための装置の循環ギアポンプの吸引側に供給され
、それによって該ゲルの崩壊が、それが該脂肪または油(および分散安定化剤)
中へ分散されると同時に起こる。
【0030】 特許請求された方法は、崩壊したゲルと脂肪もしくは脂肪油とを予備接触させ
て、またはさせないで行うことができる。
【0031】 本発明の1つの実施態様に従えば、該ポリマーは、それが最終的に天然脂肪ま
たは天然油中に分散される前に、該天然脂肪または天然油と少なくとも1度予備
接触され、かつそれから分離される。好ましくは、予備接触する脂肪または油は
、ポリマーが最終的に分散されるのと同じ脂肪または油である。予備接触は有利
には室温で行われ、該ポリマーゲルと該脂肪または油との予備接触重量比は、好
ましくは1:0.5〜1:10、最も好ましくは1:2〜1:4である。
【0032】 予備接触後、ポリマーは濃縮される。濃縮は好ましくはポリマーを脂肪または
油から、ふるい、フィルター、サイクロン等を用いて重量測定的に(gravimietri
cally)または遠心分離によって、最も好ましくは減圧ろ過によって分離すること
により行われ、その後、ポリマーは該脂肪または油中に分散される。その量は、
上記した組成物を達成するような量である。分散は好ましくは、ポリマーを供給
するための供給ギアポンプおよび循環ギアポンプおよびポリマー/脂肪または脂
肪油混合物を再循環するための戻しパイプを含む分散ミキサーによって行われる
。典型的な温度は40〜150℃、好ましくは50〜100℃である。典型的分散時間は2
〜100時間、好ましくは10〜50時間である。
【0033】 ポリマーを該脂肪または脂肪油と予備接触させ、かつそれに分散させた後、不
必要な脂肪または脂肪油を、好ましくは篩い分けによって、最も好ましくは40〜
100μmのふるいを用いた篩い分けによって除去することができる。次に、該分散
安定化剤を添加する。好ましくは撹拌下で、より好ましくは激しい撹拌下で、最
も好ましくは均質化装置、例えば逆止弁および再循環を備えたギア付きポンプを
含むものによって、添加される。最後に、形成された混合物は0.5〜10時間、好
ましくは約2〜約6時間、例えばブレードミキサー(blade mixer)を用いて50〜200
rpmにて撹拌することができる。
【0034】 本発明の別の実施態様に従えば、該ポリマーは予備接触されないが、直接に該
脂肪または脂肪油および該分散安定化剤の混合物と接触される。次に、ポリマー
は通常、高められた温度、好ましくは40〜150℃、より好ましくは50〜100℃で混
合することによって、該脂肪または油中に分散され、それによって、最も好まし
くは、ポリマーはゲルの形態になる。予備接触の実施態様の最後におけるように
、最終的な撹拌を行うことができる。上記参照。
【0035】 分散安定化剤は好ましくは石鹸であり、より好ましくは、該脂肪または脂肪油
をアルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩基と反応させることにより、最も好
ましくは、分散媒として使用される脂肪または脂肪油を一部ケン化することによ
って、その場(in situ)で製造されたものであり、かくして、脂肪または脂肪油
および分散安定化剤の混合物を形成する。
【0036】 特許請求された流体抵抗減少剤組成物およびその製造の他に、本発明はまた、
炭化水素流の流体抵抗を減少する方法に関する。この方法は: A. 上記生成物の記載に従うか、または上記方法の記載に従って製造された流体
抵抗減少剤組成物を提供すること、 B. 流体抵抗減少剤組成物を、炭化水素が流れているかまたは流れる導管に供
給すること からなる工程によって特徴づけられる
【0037】 好ましくは、流体抵抗減少剤組成物は、約1〜200ppm、好ましくは10〜100ppm
、最も好ましくは20〜80ppmの量で供給される。
【0038】 以下の実施例は、他に示されなければ、部およびパーセントは重量に基づくも
のであるが、本発明を説明するためにのみ提供される。
【0039】
【実施例】
測定方法 流体抵抗減少剤組成物(以後、DRAと呼ぶ)を特徴づけるために使用される方
法はざっと、物性(乾燥物量、粘度)および実際の性能特性(DPT、DFT、Visco
50)へとさらに分けることができる。
【0040】 ゲル試料の乾燥物量は、加熱室で蒸発させることによりゲル溶媒を除去するこ
とによって決定される。ポリマーの他に、ゲルは他の固体をほとんど含まないの
で、乾燥物量は、生成物のポリマー含量を与える。ゲルの乾燥物量は、使用の部
位で達成される性能が流体に溶解したポリマーの量に依存する限りにおいて、著
しい物性である。すなわち、流体に等しい重量または体積の別の生成物を供給し
たときに、最も有効な剤が、大きい乾燥物量を有する生成物と共に供給される。
【0041】 粘度は、異なる剪断速度(例えば0.5、1、2.5、5、10、20、50および100rpm)
を使用するブルックフィールド粘度計により測定される動的粘度(cP)である。
【0042】 DPT(=Δ圧力対時間)は、寿命分析である。試験されるべき試料は、ギアポン
プによって維持される溶媒循環系に供給される。出口圧を測定することによって
、試料の溶解を追跡することができ、その後、試料が次々にポンプを通過するに
つれて流体抵抗減少効果の徐々の消失を追跡することができる。DPT測定におい
ては、パーセントDPTに特に注意が払われ、これは参照圧と測定中の瞬間圧との
間の差を合計することによる積分として得られる。流体抵抗減少は、以下の等式
を用いて計算できる:
【0043】
【数1】 %流体抵抗減少率=(p0−ps)/p0 x 100 ここで、p0は、流体抵抗減少剤なしの試験流体が試験ラインを通ってポンプで
くみ上げられたときに生じる、測定された低下であり、psは、流体抵抗減少剤を
含む試験流体が試験ラインを通ってポンプでくみ上げられたときに生じる、測定
された圧力低下である。
【0044】 DFT(Δ力対時間)は、激しく撹拌される炭化水素溶媒におけるDRAの効率を測
定するのに使用される。測定においては、流体抵抗減少の記録されたパーセント
がDRAの効率を表し、これが良いと、それだけ%流体抵抗減少率が大きくなる。C0 は、測定の条件下で最大の効率の67%に達するのに必要とされるDRAの量(ppm
で表す)を示す。
【0045】 Visco 50試験は、試料の動的粘度の測定に基づく。DRAの50ppm溶液が調製され
、その粘度が、純溶媒の粘度と比較される。Visco 50試験の結果は、DRAの溶解
度ならびに炭化水素流体の粘弾性特性を変えるその能力についての情報を含む。
Visco 50値が大きいとそれだけDRAが良いと考えられる。 製造
【0046】 1.装置 装置 - 分散装置は、加熱ジャケットおよび循環撹拌器を備えた円錐形の底の容器か
らなっていた。容器のカバーは、流出物の除去のための接続を有する水冷カラム
を有していた。それはまた、流出気体の液化のための別の冷却器を有していた。 - 別の循環ギアポンプおよび戻しパイプが、分散装置の底に接続された。 - もう1つ別の供給ギアポンプが、ポリマーゲルを脂肪油(および分散安定化
剤)中に注入するために備えられた。 - 真空ポンプが、例えば接触段階の間およびその後のろ過のために備えられた
。 - 無段階速度回転制御を有するステーター-ロータータイプの均質化装置がまた
使用された。
【0047】 2. 予備接触法 5〜10%(各実施例参照)のポリマーを含むゲルが与えられた。次に、ゲルを
脂肪油(実施例では菜種油を使用した)に添加し、該ポリマーゲルと該脂肪油と
の間の重量比は1:2〜1:4(各実施例参照)であった。接触温度は20℃であった
。予備接触後、予備接触しているゲル/脂肪油混合物を減圧ふるい(vacuum siev
e)に移し、そこで、ポリマーゲル粒子を脂肪油から分離した。
【0048】 予備接触および分離後、最終的な量の新たな脂肪油を、分離したポリマーゲル
粒子に、分散装置中で添加した。ゲルの量は、ポリマー(乾燥物量)対脂肪また
は脂肪油の重量比1:3〜1:9(各実施例参照)に対応していた。その後、ゲル/
脂肪油混合物を70℃にて18時間混合した。
【0049】 混合後、過剰の脂肪油を、88μmのフィルターを用いて、ろ過によって除去し
、最終的な量のポリマーおよび脂肪油(20〜30%のポリマーおよび70〜80%の脂
肪油、実施例による)を与えた。除去後、最終的な量(2〜3%、実施例による)
の分散安定化剤を添加し、最終的混合物を、実験室用のホモジナイザー(ギアポ
ンプ/逆止弁/再循環)によって均質化した。均質化後、実験室用の撹拌器を用
いて4時間、分散物をなお撹拌した。
【0050】 3. 分散安定化剤の製造を含む、直接接触法 分散安定化剤として、適当な量の亜麻仁脂肪油およびそのナトリウム塩(モル
比例えば20:80)を、室温で互いに混合する。あるいは、亜麻仁油および50%Na
OH溶液を約80℃で互いに混合して、同じモル比を有する亜麻仁油/ナトリウム塩
(石鹸)混合物を形成する。高められた温度で、可能性のある揮発性不純物を蒸
発によって取り除く。該混合物を、記載した分散装置中に保持する。
【0051】 次に、温度を約60℃に調節し、供給ギアポンプを開始させる。供給ギアポンプ
を通してポリマーゲルを供給し、小さいノズルを通して、亜麻仁油およびそのナ
トリウム塩の該混合物の循環流へと送る。供給を、装置の循環ギアポンプの吸引
側で行った後、ポリマーゲルを0.5〜3.0mmの小さいペレットに切断し、これは熱
混合物中に容易に分散される。ゲルペレットをすばやく加熱し、それによって、
炭化水素ゲル溶媒が蒸発により除去される。ゲルの供給は、所望の組成(例えば
請求の範囲参照)が達成されるまで続けられる。
【0052】 分散後、生成物は、上記した実験室用のホジモジナイザーによって最終的に均
質化される。
【0053】 実施例 実施例1(予備接触法) 4.5kgのα-オレフィンに基づくポリマーゲルを供給することによって、分散物
の製造を開始し、そのポリマー含量は、室温で、11kgの菜種油中に6.5重量%で
あった。得られたゲル/油混合物を減圧篩い分けし、処理したゲル粒子をさらな
る処理のために回収した。ポリマーゲル粒子に、1.8kgの純菜種油を添加し、得
られた混合物を70℃にて18時間混合した。混合後、過剰の菜種油を88μmのふる
いにより除去した後、30gの菜種油のナトリウム塩を分散安定化剤として添加し
、混合物を実験室用のホジモジナイザーを用いて均質化した。最後に、分散物を
ブレードスタラー(blade stirrer)にて4時間混合した。 生成物の分析
【0054】 減圧ろ過後のポリマー/油混合物の重量は1.401kgであった。70℃にて混合後
のポリマー/油混合物の重量は1.192kgであった。最終的な分散物のポリマー含
量は24.4%であった。DPT値は31.7%であり、DR値は29.0%であり、C0値は5.7で
あり、Visko 50値は0.234であった。
【0055】 実施例2(予備接触法) 1.8kgのα-オレフィンに基づくポリマーゲルを供給することによって、分散物
の製造を開始し、そのポリマー含量は、室温(20℃)で、5.5kgの菜種油中に6.5
重量%であった。得られたゲル/油混合物を減圧篩い分けし、処理したゲル粒子
をさらなる処理のために回収した。ポリマーゲル粒子に、0.9kgの純菜種油を添
加し、得られた混合物を70℃にて18時間混合した。同時に、ゲルに存在する炭化
水素を蒸発により除去し、再使用のために回収した。混合後、過剰の菜種油を88
μmのふるいにより除去した後、20gの菜種油のナトリウム塩を分散安定化剤とし
て添加し、混合物を実験室用のホジモジナイザーを用いて5分間均質化した。最
後に、分散物をブレードスタラー(blade stirrer)にて4時間混合した。 生成物の分析
【0056】 減圧篩い分け後のポリマー/油混合物の重量は1.031kgであった。70℃にて混
合後のポリマー/油混合物の重量は0.5kgであった。最終的な分散物のポリマー
含量は25.8%であった。DPT値は31.4%であり、DR値は28.7%であり、C0値は7.8
であり、Visko 50値は0.152であった。
【0057】 実施例3(直接接触法) 1850gの亜麻仁油および10gの50%NaOH溶液を、真空によって、分散装置の容器
に供給した。撹拌しながら温度を80℃に上げた。添加した化合物を、温度および
真空度を維持しながら1時間反応させた。
【0058】 次に、温度を60℃に調節し、ギア循環ポンプを開始させた。循環ポンプは、混
合物を容器から戻しパイプを通って容器へと戻して循環させた。次に、供給ギア
ポンプを開始させ、18,700gの流体抵抗減少ポリマーゲルを、それによって、2mm
のノズルを通して、循環ポンプの吸引側にゆっくりと供給した。循環ポンプは、
供給されたポリマーゲルを0.5〜3mm長さの小片に切断し、この小片は、油および
安定化剤の熱混合物中に分散された。 炭化水素溶媒の蒸発が止まった後、分散物を最終的に均質化した。
【0059】 分析 均質分散物の乾燥物量は約24%であった。流体抵抗減少特性をDPT装置で試験
し、粘度を50ppm溶液から測定した。DPT値は34.5%であり、DR値は25.5%であり
、C0値は7.2であり、Visko 50値は0.159であった。
【0060】 実施例4 分散物の製造において、流体抵抗減少ポリマーゲルNecadd 547(商標)を使
用した。ポリマーの重合においては、モノマーとしてヘキサンのみを使用し、溶
媒は使用しなかった。
【0061】 100リットルの大豆油に、30リットルの該Necadd 547(商標)を供給した。ゲ
ルの供給は、剥片化装置(flaking apparatus)によって行い、そこではゲルが、
小さい薄片の形態で20℃の油流と接触される。油/ゲル混合物を直接、スチーム
ジャケットを備えたディスパーサー(disperser)に移動させ、そこで混合物は80
℃に加熱され、ヘキセンが減圧によって除去された。モノマーの除去に4時間か
かった。
【0062】 その後、混合物をタンクに移した。減圧ふるいにて過剰の油を混合物から除去
し、200gの安定化剤ES 2を添加し、実験室用のホモジナイザー(ギアポンプ/逆
止弁/再循環、均質化時間5分間)にて均質化を行った。ミキサーは、100rpmの
パドルミキサー(paddle mixer)であった。
【0063】 減圧篩い分け後、ポリマー/油混合物の重量は3.2kgであった。最終分散物の
ポリマー含量は25%であった。
【0064】 分析 DPT値は32.3%であり、DR値は25.0%であり、C0値は8.0であり、Visko 50は0.
216であり、粒径は、D 50μm312, D 90μm 594およびD 10μm86であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EC,EE,ES,FI,GB, GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,I N,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC ,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD, MG,MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,P L,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK ,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG, US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ハルユハート, ハンヌ フィンランド国 06100 ポルヴォー, エデルフェルティンブレバルディ 11 Fターム(参考) 4J002 AE05W BB14X BB17X BB19X EF056 EG027 EG037 GT00

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体抵抗減少剤組成物であって、 (a) (a)および(b)を合わせた重量に基づいて1〜60%の、流体抵抗を減少する
    ことができるポリマー、および (b) (a)および(b)を合わせた重量に基づいて40〜99%の、天然脂肪または天然
    油 を含有する分散物を含むことを特徴とする組成物。
  2. 【請求項2】 該天然脂肪または天然油が脂肪油である請求項1記載の組成
    物。
  3. 【請求項3】 該分散物が、 (c) (a)、(b)および(c)を合わせた重量に基づいて0.1〜50%の、分散安定化剤
    又は他の添加剤 を含む請求項1または2記載の組成物。
  4. 【請求項4】 該ポリマーが、本質的に非結晶性かつ炭化水素可溶性である
    、高分子量(Mw>3x105g/モル)のC2〜C30オレフィンホモポリマーまたはコポ
    リマーである請求項1〜3のいずれか1項記載の組成物。
  5. 【請求項5】 該ポリマーが、超高分子量(UHMW、Mw>3x106g/モル)のC2 〜C30α-オレフィンポリマー、好ましくはUHMW C4〜C20α-オレフィンポリ
    マー、最も好ましくはUHMWC6〜C14α-オレフィンポリマーである請求項4記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 該天然脂肪または天然脂肪油が、その主成分がラウリン酸、
    パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸および/またはミリスチ
    ン酸に基づく天然脂肪または脂肪油である請求項1〜5のいずれか1項記載の組
    成物。
  7. 【請求項7】 該脂肪油が、大豆油、ヒマワリ油、亜麻仁油、紫蘇油、麻実
    油、菜種油およびマスタード油から選択される請求項6記載の組成物。
  8. 【請求項8】 該分散安定化剤が、石鹸および石鹸様の物質のようなO/Wタ
    イプのアニオン性活性種を包含する乳化剤である請求項3〜7のいずれか1項記
    載の組成物。
  9. 【請求項9】 該分散安定化剤が、脂肪又は脂肪油の主成分がそれに基づく
    ところの12〜22個の炭素原子を有する脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属
    またはアンモニウム石鹸である請求項8記載の組成物。
  10. 【請求項10】 該ポリマーの該分散物中の量が5〜50重量%、好ましくは1
    0〜40重量%、最も好ましくは20〜30重量%である請求項1〜9のいずれか1項
    記載の組成物。
  11. 【請求項11】 該天然脂肪または天然油の該分散物中の量が50〜95重量%
    、好ましくは60〜90重量%、最も好ましくは70〜80重量%である請求項1〜10
    のいずれか1項記載の組成物。
  12. 【請求項12】 該分散安定化剤の該分散物中の量が0.5〜10重量%、好ま
    しくは1〜5重量%、最も好ましくは2〜3重量%である請求項1〜11のいず
    れか1項記載の組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれか1項記載の流体抵抗減少剤組成
    物の製造方法であって、分散物が、(a) (a)および(b)を合わせた重量に基づい
    て該1〜60%の、該流体抵抗を減らすことができるポリマーおよび、(b) (a)お
    よび(b)を合わせた重量に基づいて該40〜99%の該天然脂肪または天然油から形
    成されることを特徴とする方法。
  14. 【請求項14】 分散物が、(a)該量の該ポリマー、(b)該量の該脂肪または
    脂肪油および(c) (a)、(b)および(c)を合わせた重量に基づいて0.1〜50%の、
    該分散安定化剤を包含する添加剤から形成される請求項12記載の方法。
  15. 【請求項15】 該ポリマーが炭化水素ゲルの形態で用意される請求項12
    または13記載の方法。
  16. 【請求項16】 ゲルが、1〜20重量%、好ましくは2〜10重量%の該ポ
    リマーを含む請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 該ゲルが、フレーク製造装置、ギアポンプ又は他の崩壊装
    置を通して供給されることによって崩壊されたものであり、好ましくは薄片の大
    きさが0.1〜6.0mm、最も好ましくは0.5〜3.0mmであることができる請求項15ま
    たは16記載の方法。
  18. 【請求項18】 該ゲルが、該天然脂肪または天然油中で、またはその中へ
    と崩壊されたものである請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】 該ポリマーが、それが天然脂肪または天然油中に分散され
    る前に、該脂肪または脂肪油と少なくとも1度予備接触され、かつそれから分離
    される請求項13〜18のいずれか1項記載の方法。
  20. 【請求項20】 該予備接触の天然脂肪または天然油は、ポリマーがその中
    に分散されるのと同じ脂肪または油である請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 該ポリマーゲルが天然脂肪または天然油の流れと、好まし
    くは室温で予備接触される請求項19または20記載の方法。
  22. 【請求項22】 該予備接触において、該ポリマーゲルと該天然脂肪または
    天然油との間の重量比が、1:0.5〜1:10、好ましくは1:2〜1:4である請求項
    21記載の方法。
  23. 【請求項23】 該予備接触後、ポリマー分散物が濃縮される請求項19〜
    22のいずれか1項記載の方法。
  24. 【請求項24】 該予備接触および濃縮後、ポリマー分散物が、該天然脂肪
    または天然脂肪油中に再分散される請求項19〜23のいずれか1項記載の方法
  25. 【請求項25】 ポリマーを該天然脂肪または天然脂肪油中に分散後、該分
    散安定化剤が添加される請求項14〜24のいずれか1項記載の方法。
  26. 【請求項26】 該分散安定化剤が撹拌下に、好ましくは激しい撹拌下に、
    最も好ましくはホモゲナイザーによる撹拌下に添加される請求項14〜25のい
    ずれか1項記載の方法。
  27. 【請求項27】 ポリマーおよび天然脂肪または天然油が接触され、かつ分
    散安定化剤と接触された後、形成された混合物が0.5〜10時間、好ましくは2〜
    6時間撹拌される請求項13〜26のいずれか1項記載の方法。
  28. 【請求項28】 該ポリマーが、該天然脂肪または天然油および該分散安定
    化剤の混合物と接触される請求項13〜17のいずれか1項記載の方法。
  29. 【請求項29】 高められた温度、好ましくは40〜150℃、最も好ましくは5
    0〜100℃で混合することにより、ポリマーが該天然脂肪または天然油中に分散さ
    れ、それによって最も好ましくはポリマーがゲルの形態になることができる請求
    項13〜28のいずれか1項記載の方法。
  30. 【請求項30】 該天然脂肪または天然脂肪油を、アルカリ金属、アルカリ
    土類金属またはアンモニウムの塩基と反応させることによって、好ましくは脂肪
    又は脂肪油をケン化することによって、分散安定化剤がその場(in situ)で製造
    され、脂肪または脂肪油および分散安定化剤の混合物を形成する請求項28また
    は29記載の方法。
  31. 【請求項31】 炭化水素流の流体抵抗を減少させる方法であって、 A. 請求項1〜12のいずれか1項記載の流体抵抗減少剤組成物または、請求項
    13〜30のいずれか1項記載の方法に従って製造された流体抵抗減少剤組成物
    を用意すること、 B. 該流体抵抗減少剤組成物を、炭化水素が流れているかまたは流れるであろう
    導管に供給すること を特徴とする方法。
  32. 【請求項32】 流体抵抗減少剤組成物が、約1〜200ppm、好ましくは10〜1
    00ppm、最も好ましくは20〜80ppmの量で供給される請求項31記載の方法。
JP2001585245A 2000-05-15 2001-05-14 流体抵抗減少組成物 Expired - Fee Related JP5372308B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
FI20001153A FI117704B (fi) 2000-05-15 2000-05-15 Menetelmä vastusta vähentävän koostumuksen valmistamiseksi ja menetelmä hiilivetyvirtauksen vastuksen vähentämiseksi
FI20001153 2000-05-15
PCT/FI2001/000461 WO2001088031A1 (en) 2000-05-15 2001-05-14 A drag reducing composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003533576A true JP2003533576A (ja) 2003-11-11
JP5372308B2 JP5372308B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=8558388

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001585245A Expired - Fee Related JP5372308B2 (ja) 2000-05-15 2001-05-14 流体抵抗減少組成物

Country Status (15)

Country Link
US (1) US20020173569A1 (ja)
EP (1) EP1285026B1 (ja)
JP (1) JP5372308B2 (ja)
CN (1) CN1429248A (ja)
AT (1) ATE257496T1 (ja)
AU (2) AU2001260362B2 (ja)
BR (1) BR0110833B1 (ja)
CA (1) CA2408737C (ja)
DE (1) DE60101737T2 (ja)
DK (1) DK1285026T3 (ja)
EA (1) EA005628B1 (ja)
FI (1) FI117704B (ja)
MX (1) MXPA02011225A (ja)
NO (1) NO20025411L (ja)
WO (1) WO2001088031A1 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6516652B1 (en) * 1999-06-08 2003-02-11 Cortana Corporation Design of viscoelastic coatings to reduce turbulent friction drag
US6774094B2 (en) * 2001-04-24 2004-08-10 Baker Hughes Incorporated Drag reduction using fatty acids
AU2003225677A1 (en) * 2002-03-07 2003-09-22 Brad A. Bucher Drag reducing compositions and methods of manufacture and use
US6649670B1 (en) 2002-12-17 2003-11-18 Baker Hughes Incorporated Continuous neat polymerization and ambient grinding methods of polyolefin drag reducing agents
US6946500B2 (en) 2002-12-17 2005-09-20 Baker Hughes Incorporated Non-cryogenic process for grinding polyolefin drag reducing agents
US6894088B2 (en) 2003-03-24 2005-05-17 Baker Hughes Incorporated Process for homogenizing polyolefin drag reducing agents
WO2005040669A1 (en) 2003-10-02 2005-05-06 Proflux Systems Llp Method for reducing the viscosity of viscous fluids
US8071667B2 (en) 2005-06-02 2011-12-06 Nalco Company Compositions comprising (poly) alpha olefins
CN100475879C (zh) * 2005-07-01 2009-04-08 中国石油天然气股份有限公司 减阻聚合物油基分散方法
US7256224B2 (en) * 2005-09-21 2007-08-14 Baker Hughes Incorporated Stabilized polymer drag reducing agent slurries
CN101074344B (zh) * 2006-05-18 2010-09-01 中国石油天然气集团公司 天然气输送管道用减阻剂及制造方法
US8342198B2 (en) 2008-08-27 2013-01-01 Baker Hughes Incorporated Additive to improve flow, reduce power consumption and pressure drop in heavy oil pipelines
US8865632B1 (en) 2008-11-10 2014-10-21 Cesi Chemical, Inc. Drag-reducing copolymer compositions
US8106114B2 (en) * 2009-10-29 2012-01-31 Beta Technologie Ag Drag reducing agent and method of use
US20130310296A1 (en) * 2011-02-24 2013-11-21 Serena Linley Sarl Bar soap composition with enhanced sensory properties in soft and very soft water
EP2853801A1 (en) * 2013-09-26 2015-04-01 M-I Finland Oy Drag reducing agent composition, process for its preparation and method for reducing drag
KR101885812B1 (ko) * 2015-11-30 2018-08-07 인디언 오일 코퍼레이션 리미티드 마찰저항 감소 폴리머를 제조하는 방법 및 이의 용도

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149304A (en) * 1975-06-06 1976-12-22 Gen Electric Liquid modifying composition
JPH10502389A (ja) * 1995-06-21 1998-03-03 ロレアル ポリマー粒子分散物を含有する化粧品用組成物

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4300207A1 (de) * 1993-01-07 1994-07-14 Basf Ag Mineralische schwefelarme Dieselkraftstoffe
US5449732A (en) * 1993-06-18 1995-09-12 Conoco Inc. Solvent free oil soluble drag reducing polymer suspension
US5376697B1 (en) * 1993-06-21 1998-06-02 Conoco Inc Drag reducers for flowing hydrocarbons
WO1995000582A1 (fr) * 1993-06-24 1995-01-05 Guanghua Plastics Company Procedes de recyclage des dechets de mousse de polystyrene
US5733953A (en) * 1995-06-29 1998-03-31 Baker Hughes Incorporated Low viscosity, high concentration drag reducing agent and method therefor
US6172151B1 (en) * 1996-10-15 2001-01-09 Conoco Inc. Nonaqueous drag reducing suspensions
US6126872A (en) * 1998-01-27 2000-10-03 Baker Hughes Incorporated Microencapsulated drag reducing agents

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149304A (en) * 1975-06-06 1976-12-22 Gen Electric Liquid modifying composition
JPH10502389A (ja) * 1995-06-21 1998-03-03 ロレアル ポリマー粒子分散物を含有する化粧品用組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CA2408737A1 (en) 2001-11-22
EA005628B1 (ru) 2005-04-28
EP1285026B1 (en) 2004-01-07
EA200201217A1 (ru) 2003-04-24
EP1285026A1 (en) 2003-02-26
CN1429248A (zh) 2003-07-09
ATE257496T1 (de) 2004-01-15
BR0110833A (pt) 2003-03-11
NO20025411L (no) 2003-01-14
DK1285026T3 (da) 2004-05-17
BR0110833B1 (pt) 2010-11-16
DE60101737D1 (de) 2004-02-12
AU2001260362B2 (en) 2005-07-14
NO20025411D0 (no) 2002-11-12
AU6036201A (en) 2001-11-26
MXPA02011225A (es) 2003-03-10
JP5372308B2 (ja) 2013-12-18
DE60101737T2 (de) 2004-12-09
US20020173569A1 (en) 2002-11-21
CA2408737C (en) 2010-06-22
WO2001088031A1 (en) 2001-11-22
FI20001153A (fi) 2001-11-16
FI117704B (fi) 2007-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5372308B2 (ja) 流体抵抗減少組成物
AU2001260362A1 (en) A drag reducing composition
EP0835268B1 (en) Low viscosity, high concentration drag reducing agent and method therefor
EP2106433B1 (de) Dispersionen polymerer öladditive
EP2773719B1 (en) Solid formulations suitable for oilfield applications
WO2007037799A1 (en) Stabilized polymer drag reducing agent slurries
EP3684892A1 (de) Dispersionen polymerer öladditive
US20060276566A1 (en) Particle size, percent drag effeciency and molecular weight control of bulk polymer polymerized polyalpha-olefins using high shear material processors
CN101560301B (zh) 一种输油管道减阻聚合物悬浮液的乳化方法
TWI391175B (zh) 水中油性乳膠組成物及其製造方法
RU2297574C2 (ru) Неводные суспензии, используемые в качестве агентов, снижающих сопротивление течению, и способы производства таких суспензий
EP3551718B1 (de) Wässrige zusammensetzungen von paraffininhibitoren
WO2015134856A1 (en) Heterogeneous particulate solid concentrates for yield stress fluids
JP2007161683A (ja) 乳化液体の製造方法
CN117881762A (zh) 石蜡抑制剂的水性分散体
JP3702088B2 (ja) 超重質油エマルジョン燃料の製造方法
CA3240087A1 (en) Drag reducing agent
US20240352371A1 (en) Aqueous dispersions of paraffin inhibitors
FR2520747A1 (fr) Compositions solubles dans l'eau, base de polymeres cationiques hydrophiles et d'agents tensioactifs anioniques
UA53667C2 (uk) Безводна суспензія для зменшення гідродинамічного опору та спосіб її приготування
JPH06145678A (ja) 超重質油エマルション燃料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050525

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050525

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080508

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111007

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120110

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120807

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20121030

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20121106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130827

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees