JP2003533463A - チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物の、汚染防止化粧剤としての使用 - Google Patents
チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物の、汚染防止化粧剤としての使用Info
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Abstract
Description
の汚染防止化粧剤としての新規な使用に関する。
って広く代表される大気汚染物は、環境による酸化ストレスの主要な原因物質で
ある。 都市汚染は種々の型の化学物質、生体異物及び粒子から成る。 三つの主要な種類の汚染物質は皮膚及び毛髪に悪い影響を及ぼす可能性がある
:これらの物質は気体、重金属及び粒子であり、該粒子は多数の有機化合物が吸
着した燃焼残渣である。 環境の毒性物質に最初にかつ直接的に曝されるのは最外層の組織である。皮膚
は直接的かつ高頻度で酸化傾向にある環境に曝される。環境中にある酸化剤の供
給源は、酸素、太陽のUV照射及び汚染した空気中ではオゾン、窒素酸化物及び
硫黄酸化物を含む。家庭及び産業による燃焼の1次及び2次生成物が代表する大
気汚染物質、例えば単環式又は多環式芳香族炭化水素も、酸化ストレスの主要な
原因である。皮膚は酸化ストレスの作用に特に敏感であり、最外層は酸化による
障害に対して障壁としての役割を果たす。多くの環境下において、ケラチン物質
と反応した後酸化剤は中和されるが、生成した反応物質は細胞及び組織に対する
攻撃の原因となっているようである。
質/タンパク質の二相構造が、この皮膚障壁作用の重大な因子である。これらの
要素が酸化剤と反応し変化して、落屑の現象を促進することができる。オゾンが
誘導する脂質の過酸化は以下の二つの方法で皮膚を変化させることができる: 1)角質層の脂質の酸化及び分解によって、角質層の障壁機能を変化させること
ができる。外層の脂質及び蛋白質の構造の崩壊が多くの皮膚病(乾せん、アトピ
ー性皮膚炎及び刺激性皮膚炎)の誘因であると考えられる。 2)皮膚の上層において脂質の酸化生成物の形成が増加することが、皮膚の隣接
する層が攻撃を受ける誘因となる可能性がある。オゾン(O3)と不飽和脂質と
の反応はクリーゲー反応として知られている二重結合に対する付加反応を含み、
該反応は下記のように進行する:
ド、さらに過酸化水素の形成に至る。これは特別な機構であって従来記載されて
いる脂質過酸化の機構とは異なり、ラジカルが仲介する。オゾンが誘導する脂質
の2次又は3次酸化生成物はオゾンより反応性は低いが寿命が長く、オゾンの作
用を増大することができる。これらは相対的に安定であるために、脂質の酸化及
び過酸化生成物、すなわちコレステロールオキシド及びアルデヒドは、オゾンに
直接曝されていない離れた部位の細胞を変化させる能力を有する。 層の表面層に対するかなりの程度の酸化攻撃が引き続く局所化した炎症過程を
開始させる可能性があり、次いで食細胞の増加が生じ、酸化剤を生成することに
よりこのことが初期の酸化過程を増強する。 都市汚染では、オゾン及びUVに対する同時的な曝露によって酸化ストレスが
相乗的になる可能性がある。 同様に、オゾンと燃焼から誘導された有機化合物(単環式及び多環式芳香族化
合物)との間に相乗的な作用があると考えることができる。
において解決策が考慮されており、該化合物は重金属封鎖剤と同様に作用し、例
えば特許EP 0 557 042 A1におけるメタロチオネイン及び特許出願E
P 0 914 815 A1におけるチオール基を有するアミノ酸化合物である。 さらに、チオエーテル基又はスルホキシド基を有するカルボン酸が特許EP−
A−0 576 287に記載されており、該特許は皮膚の弾力性を改良する能力
をクレームしている。 イオウを含む基を有するカルボン酸を皮膚の落屑を促進し又は表皮の更新を刺
激するために使用する先行例がある。
染で遭遇するこれらの気体の有害な作用から皮膚を保護することである。
合物を局所適用で使用することにより、気体、特にオゾンに対してケラチン物質
、皮膚及び外皮の保護が可能であることを見出した。 理由は説明できないが、汚染の有害な作用に対してケラチン物質、皮膚及び外
皮をこれらの化合物が維持しかつ保護することを本出願人は見出した。 チオエーテルによってスルホキシドの形態でオゾンに安定な酸化生成物が生じ
、一方スルホキシドはオゾンと接触して対応するスルホンに変換される可能性が
ある。これらのスルホンは過剰量のオゾンの存在下で、対応するスルホン酸に変
換される。
局所適用における、汚染防止化粧剤としての使用である。 “汚染防止化粧剤”という表現は、皮膚及びケラチン物質を保護して、オゾン
及び燃焼残渣である有機化合物のような有害な気体の有害な作用を防止し、低下
させ及び/又は除去する剤を意味する。 チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含むこれらの化合物は以下の式
I、II及びIIIに対応する: n1は1〜10の範囲の整数を表し、 p1及びq1は、同一又は異なってもよく、0、1又は2を表し、 n2は0〜5の範囲の整数を表し、 p2は0、1又は2を表し、 q2は0、1、2又は3を表し、 m2は0〜10の範囲の整数を表し、 r2は0又は1を表し、 q2とn2は両者が同時に0であることはない。
C1〜C8アルキル又はC2〜C8アルケニル基を意味し; R4は水素原子又は直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルキル基、直鎖又は分岐
したC2〜C8アルケニル基又は直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルコキシ基を意
味し; R5及びR6は、独立して相互に、水素原子、C2〜C8アルケニル、直鎖又は分
岐したC1〜C8アルコキシ、フェニル、C1〜C6アルキルカルボキシル又はC2
〜C6アルケニルカルボキシル基を意味し; R11及びR12はR5及びR6と同一の意味を有し; R13は直鎖若しくは分岐したC1〜C17アルキル又はC2〜C17アルケニル基又
はアシル−CO−R14基を表し、ここでR14は直鎖若しくは分岐したC1〜C17
アルキル又はC2〜C17アルケニル基を意味し; R15を水素原子、直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルキル又はC2〜C8アルケ
ニル基、C1〜C5アルキルカルボキシル又はC2〜C5アルケニルカルボキシル基
、又は−COOH基から選択し、
OH、OCH3、OC(CH3)3、OCH2COOH; R23は水素原子、直鎖若しくは分岐したC1〜C6アルキル又はC2〜C6アルケ
ニル基を意味し、又はR22とR23は一緒になってアルカンジイル−(CH2)m3−
基を形成し、ここでm3は3〜5の範囲の整数を表し、又はR22とR23は一緒に
なって以下のアラルカンジイル基を表し: ここでn3は3又は4を表す;又はこれらの塩。 好ましくは本発明の酸を以下から選択する: a)R5=R6=H、p1=q1かつR1=R'1である式(I)に対応する化合物
; b)r2=1、R13=H、R15=−COOHかつm=1(システイン誘導体)
又はm=2(ホモシステイン誘導体)である式(II)に対応する化合物; c)R22が芳香族基、R23=HかつR21=R'21である式(III)に対応する化
合物。
酸、エチレン−2,2'−ジチオジ安息香酸、エチレン−2,2'−ジスルフィニ
ルジ安息香酸、2,2'−(1,3−プロパンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'
−(1,4−ブタンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,5−ペンタンジイ
ルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ安息香酸、
2,2'−(1,6−ヘキサンジイルジスルフィニル)ジ安息香酸、α,α'−(1
,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,8−オクタンジイル
ジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,10−デカンジイルジチオ)ジ安息香酸、α
,α'−(1,10−デカンジイルジチオ)ジ安息香酸、メチレン−α,α'−ジチ
オジ酢酸、エチレン−α,α'−ジチオジ酢酸、エチレン−α,α'−ジスルフィ
ニルジ酢酸、エチレン−α,α'−ジスルホニルジ酢酸、α,α'−(1,6−ヘ
キサンジイルジチオ)ジ酢酸、α,α'−(1,6−ヘキサンジイルジスルフィニ
ル)ジ酢酸、α,α'−(1,6−ヘキサンジイルジスルホニル)ジ酢酸、α,α'
−(1,10−デカンジイルジチオ)ジ酢酸、α,α'−(1,10−デカンジイル
ジスルフィニル)ジ酢酸、α,α'−(1,10−デカンジイルジスルホニル)ジ酢
酸、S−(カルボキシメチル)システイン、S−(カルボキシエチル)システイ
ン、S−(4−カルボキシブチル)システイン、S−(カルボキシメチル)スル
フィニルシステイン、S−(カルボキシメチル)スルホニルシステイン、S−(
1−カルボキシ−1−エチル)システイン、S−(2−カルボキシ−2−プロピ
ル)システイン、α,α'−(p−メトキシベンジリデンジチオ)ジコハク酸、
α,α'−(ベンジリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(ピペロニリデンジチ
オ)ジコハク酸、α,α'−(バニリリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(ベ
ラトリリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(4−ブトキシ−3−メトキシベ
ンジリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(4−カルボキシメチルオキシ−3
−メトキシベンジリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(p−メトキシベンジ
リデンジチオ)ジ酢酸、α,α'−(ベンジリデンジチオ)ジ酢酸、α,α'−(
ピペロニリデンジチオ)ジ酢酸、α,α'−(バニリリデンジチオ)ジ酢酸、α
,α'−(ベラトリリデンジチオ)ジ酢酸及び無機又は有機塩基とこれらとのモ
ノ塩及びジ塩。
モノ塩及びジ塩を、本発明に従って使用する。 チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含むこれらの化合物を、毒性気
体の捕捉用化粧剤として使用する。 本発明の主題はさらに、チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化
合物を、局所適用のための汚染防止化粧組成物の製造における又は製造のために
使用することでもある。 本発明で使用する化粧組成物は有利には、組成物の全質量に対して、チオエー
テル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物を、0.001質量%〜10質
量%、好ましくは0.01質量%〜5質量%含む。 本組成物はさらに少なくとも一つの他の汚染防止化合物を含むこともできる。 該汚染防止化合物を特に以下から選択することができる:アントシアン及び/
又はその誘導体、エルゴチオネイン及び/又はその誘導体、金属キレート化剤、
例えばN,N'−ジベンジルエチレンジアミン−N,N'−ジ酢酸誘導体、抗酸化
剤及びミズアオイ科植物の細胞抽出物。抗酸化剤のうち特に選択するものは、ポ
リフェノール、例えばエラグ酸である。
ともでき、これは特に水及び/又は化粧品として受容可能な有機溶媒から成る。 これらを以下から成る群から選択することができる:親水性有機溶媒、両親媒
性溶媒及び親油性有機溶媒、又はこれらの混合物。 親水性有機溶媒のうち例えば以下を挙げることができる:1〜8の炭素原子を
含む直鎖又は分岐した低級モノアルコール、例えばエタノール、プロパノール、
ブタノール、イソプロパノール及びイソブタノール、6〜80のエチレンオキシ
ドを含むポリエチレングリコール、ポリオール、例えばプロピレングリコール、
イソプレングリコール、ブチレングリコール、グリセリン、ソルビトール、アル
キル基が1〜5の炭素原子を含むモノアルキル又はジアルキルイソソルビド、例
えばジメチルイソソルビド、グリコールエーテル、例えばジエチレングリコール
モノメチルエーテル又はモノエチルエーテル、及びプロピレングリコールエーテ
ル、例えばジプロピレングリコールメチルエーテル。
ピレングリコール(PPG)誘導体、例えばポリプロピレングリコールと脂肪酸
のエステル、PPGと脂肪アルコールの誘導体、例えばPPG−23オレイルエ
ーテル、及びPPG−36オレエート。 挙げることができる親油性有機溶媒は例えば脂肪エステル、例えばジイソプロ
ピルアジペート、ジオクチルアジペート及びアルキルベンゾエートを含む。 有機溶媒を好ましくは以下から選択する:単官能性又は多官能性アルコール、
任意にオキシエチレン化したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルエステル、ソルビトール及びその誘導体、ジアルキルイソソルビド、グリコー
ルエーテル及びポリプロピレングリコールエーテル、及び脂肪エステル。 有機溶媒は組成物の全質量の5%〜98%存在することができる。 本発明で使用する組成物をより快適に使用し、適用をより柔らかくし、より滋
養に富みかつより緩和にするために、これらの組成物の媒体に脂肪相を添加する
ことができる。
できる: − 揮発性又は非揮発性、直鎖、分岐した又は環状の有機変性した又は有機変性
していない、水溶性又は脂溶性シリコーン、 − 鉱油、例えば流動パラフィン及び流動ワセリン、 − 動物起源の油、例えばペルヒドロスクアレン、 − 植物起源の油、例えばヘントウ油、アボカド油、ヒマシ油、オリーブ油、ホ
ホバ油、ゴマ油、グランドナッツ油、マカダミア油、ブドウ種子油、ナタネ油又
はココナツ油、 − 合成油、例えばパーセリン油及びイソパラフィン、 − フルオロ油及びペルフルオロ油、 − 脂肪酸エステル、例えばパーセリン油。 該脂肪相はさらに脂肪物質として一又は複数の脂肪アルコール、脂肪酸又はワ
ックス(パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、カルナウバワックス又は
ミツロウ)を含むこともできる。
添加物も含むことができる:標準的な水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤
、親水性又は親油性活性剤、保存剤、抗酸化剤、芳香剤、乳化剤、保湿剤、顔料
、脱色剤、角質溶解剤、ビタミン、エモリエント、封鎖剤、界面活性剤、ポリマ
ー、酸性化剤又は塩基性化剤、フィラー、フリーラジカル捕捉剤、セラミド、日
焼け止め剤、特に紫外線遮蔽剤、昆虫忌避剤、スライム剤、着色剤、殺菌剤及び
抗ふけ剤。 これらの種々の添加物の量は、対象とする分野で常用されるものである。 いうまでもなく当業者は、本発明に従って添加する任意の化合物を注意して選
択して、本発明に従う組成物が本来有している有利な性質が、目的とする添加に
よって有害な影響を受けないか実質的に受けないようにするであろう。
態であることができる:水性、水性−アルコール性又は油性溶液、水中油又は油
中水又は多層エマルション、水性又は油性ジェル、リキッド、ペースト状又は固
形無水製品又は球体を補助とする水性相中の油の分散物、これらの球体はナノス
フェア及びナノカプセルのようなポリマーナノ粒子であってもよく、又はさらに
はイオン性及び/又は非イオン性の脂質ベヒクルであってもよい。 本発明で使用する組成物は多少とも流体であることができ、白色又は着色した
クリーム、軟膏、ミルク、ローション、セラム、ペースト、ムース又は固形物の
外観を有することができる。 これらをエアゾールの形態で皮膚に適用することができる。 これらは又固形物の形態、例えばスティックの形態で適用することもできる。 これらをケア製品及び/又はメーキャップ製品として使用することができる。
物を化粧品として有効な量で皮膚に適用することから成る、汚染の作用に対して
身体を保護する化粧処置方法から成る。 汚染の作用に対して身体を保護する本発明に従う他の化粧処置方法は、上記の
本発明に従う化粧組成物を皮膚に適用することから成る。 以下の例は本発明を説明するためのものであり、本質的に制限するものではな
い。
質及び脂質ヒドロペルオキシドを生成する能力を有する。脂質ヒドロペルオキシ
ドの定量は、皮膚組織をこの汚染物に曝露した場合に誘導される酸化ストレスを
測定するための一つの手段である。この量が減少することは保護作用があること
を意味する。 細胞の型及び培養: ヒトのケラチン生成細胞の単層培養物について研究を行った。培養培地500
μl中に25,000細胞/cm2の割合で、48−ウェルのディッシュへD−3で
細胞を接種する。37℃、5%CO2の高湿度の大気圧下でインキュベーション
を行う。 S−カルボキシメチルシステイン(CMC)によるケラチン生成細胞の前処理: 細胞を24時間CMCで前処理した(培養培地に溶解した0.5mg/ml、この
量は細胞に対して非毒性である最大投与量の半量である)。
セテート)の取り込み: ヒドロペルオキシドは細胞内のストレスマーカーを構成する。これらを蛍光技
術によって検出し定量する(Lebel C. P., Ischiropoulos H.及び Bondy S. C.
(1992) Evaluation of the probe 2,7-dichlorofluorescin as an indicator of
Reactive Oxygen Species formation and oxidative stress. Chem. Res. Toxi
col.; 5: 227-231)。 細胞内のヒドロペルオキシド及びペルオキシダーゼの存在下に、DCFHは酸化
して蛍光性2,7−ジクロロフルオレセイン(DCF)となる。 CMCで24時間前処理した細胞を次いで、PBS緩衝液で洗浄し、培養培地
中で320μMの濃度としたDCFH−DA溶液(500μl/ウェル)と30分
間接触させる。
MC溶液(100μl/ウェル)と接触させる。37℃に設定したインキュベー
ター中、高湿度の大気圧下で、オゾン(1 ppm)にこれらを曝露する。 オゾンが誘導する脂質ヒドロペルオキシドの測定: ヒドロペルオキシドが生成した結果生じる蛍光性DCF(励起フィルターが4
85nmかつ発光フィルターが530nm)の形成を、異なる時間オゾンに曝露した
後測定する:0、5、10及び20分。 結果: 200μMの濃度のS−カルボキシメチルシステインの存在下又は非存在下にお
ける、曝露時間に対する関数としての培養ヒトケラチン生成細胞に対するオゾン
の毒性(n=4)
存在下における結果をこの対照の値に対して表現する。CMCはオゾンが誘導す
るストレスを顕著に減少させる。この保護は曝露時間が5分までの場合に最大で
ある(誘導されたストレスを67.7%低下させる)。曝露時間が20分後であ
っても保護のない対照に対して保護は顕著である(誘導されたストレスを53.
5%低下させる)。 ヒトの上皮を起源とする細胞(ケラチン生成細胞/皮膚)を使用し、試験管内
で生物学的なモデルを使用する場合、以下のことが示された: − 大気汚染物質の種類に入る代表的な剤、例えばオゾンは、本実験条件下で、
実質的な酸化ストレスを生じること、 − この汚染物質によって誘導された作用に対して、CMCが高度に顕著な保護
作用を示すこと。
造する。 局所適用のための組成物 S−カルボキシメチルシステイン 5 g 50モルのエチレンオキシドでオキシ エチレン化したポリエチレングリコール 3 g モノジグリセリルステアレート 3 g 流動ワセリン 24 g エチルアルコール 5 g 水 適量 100 g
ンを製造する: S−カルボキシメチルシステイン 1 g オクチルパルミテート 10 g グリセリルイソステアレート 4 g パーセリン油 23 g ビタミンE 1 g グリセリン 3 g 水 適量 100 g
ンを製造する: α,α'−(1,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ酢酸 1 g オクチルパルミテート 10 g グリセリルイソステアレート 4 g 流動ワセリン 20 g ソルビトール 2 g ビタミンE 1 g グリセリン 3 g 水 適量 100 g
ンを製造する: α,α'−(1,10−デカンジイルジスルフィニル)ジ酢酸 1 g オクチルパルミテート 10 g グリセリルイソステアレート 4 g 流動ワセリン 24 g ビタミンE 1 g グリセリン 3 g 水 適量 100 g
方法で得た:12のホテイアオイ植物を水洗し、次いで粗く水切りした。ナイフ
ミル(チョッピングプロセサー)でチョッピングした後、700gの材料を得た
。700mlの水を加え、次いで300mlのMilliQH2Oを加えた。チョッピング
プロセサーでさらに5分間チョッピングし、ワットマン(Whatmann)GFDを使
用して8000×Gで20分間遠心し、次いでGFFろ過し、凍結乾燥した:こ
のようにして5.43gの凍結乾燥物が得られる。
Claims (23)
- 【請求項1】 チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む式(I)
、(II)又は(III)の少なくとも一つの誘導体の、汚染防止剤、好ましくは汚
染防止化粧剤としての局所適用における使用: 式中、 n1は1〜10の範囲の整数を表し、 p1及びq1は、同一又は異なってもよく、0、1又は2を表し、 n2は0〜5の範囲の整数を表し、 p2は0、1又は2を表し、 q2は0、1、2又は3を表し、 m2は0〜10の範囲の整数を表し、 r2は0又は1を表し、 q2とn2は両者が同時に0であることはなく、 R1とR'1は、同一又は異なってもよく、以下の基から選択する基を表し: 式中、 R2及びR3は、同一又は異なってもよく、水素原子又は直鎖若しくは分岐した
C1〜C8アルキル又はC2〜C8アルケニル基を意味し; R4は水素原子又は直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルキル基、直鎖又は分岐
したC2〜C8アルケニル基又は直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルコキシ基を意
味し; R5及びR6は、独立して相互に、水素原子、C2〜C8アルケニル、直鎖又は分
岐したC1〜C8アルコキシ、フェニル、C1〜C6アルキルカルボキシル又はC2
〜C6アルケニルカルボキシル基を意味し; R11及びR12はR5及びR6と同一の意味を有し; R13は直鎖若しくは分岐したC1〜C17アルキル又はC2〜C17アルケニル基又
はアシル−CO−R14基を表し、ここでR14は直鎖若しくは分岐したC1〜C17
アルキル又はC2〜C17アルケニル基を意味し; R15を水素原子、直鎖若しくは分岐したC1〜C8アルキル又はC2〜C8アルケ
ニル基、C1〜C5アルキルカルボキシル又はC2〜C5アルケニルカルボキシル基
、又は−COOH基から選択し、 R21及びR'21は以下の式の基を意味し: 及び −CH2−CO2H、 R22は以下の基を表し: 式中、R24は以下から選択する基を表し: −CH2−COOH及び−CO−CH3、かつR25は以下から選択する基を表し:
OH、OCH3、OC(CH3)3、OCH2COOH; R23は水素原子、直鎖若しくは分岐したC1〜C6アルキル又はC2〜C6アルケ
ニル基を意味し、又はR22とR23は一緒になってアルカンジイル−(CH2)m3−
基を形成し、ここでm3は3〜5の範囲の整数を表し、又はR22とR23は一緒に
なって以下のアラルカンジイル基を表し: ここでn3は3又は4を表す;又はこれらの塩。 - 【請求項2】 チオエーテル基を含む誘導体がR5=R6=H、p1=q1かつ
R1=R'1である式(I)に対応することを特徴とする、請求項1に記載の使用
。 - 【請求項3】 スルホキシド基を含む誘導体がr2=1、R13=H、R15=
−COOHかつm=1(システイン誘導体)又はm=2(ホモシステイン誘導体
)である式(II)に対応することを特徴とする、請求項1に記載の使用。 - 【請求項4】 スルホン基を含む誘導体がR22が芳香族基、R23=HかつR21 =R'21である式(III)に対応することを特徴とする、請求項1に記載の使用
。 - 【請求項5】 チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む誘導体を
以下から選択することを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
使用:メチレン−2,2'−ジチオジ安息香酸、エチレン−2,2'−ジチオジ安
息香酸、エチレン−2,2'−ジスルフィニルジ安息香酸、2,2'−(1,3−
プロパンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,4−ブタンジイルジチオ)ジ
安息香酸、2,2'−(1,5−ペンタンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(
1,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1,6−ヘキサンジイ
ルジスルフィニル)ジ安息香酸、α,α'−(1,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ安
息香酸、2,2'−(1,8−オクタンジイルジチオ)ジ安息香酸、2,2'−(1
,10−デカンジイルジチオ)ジ安息香酸、α,α'−(1,10−デカンジイル
ジチオ)ジ安息香酸、メチレン−α,α'−ジチオジ酢酸、エチレン−α,α'−
ジチオジ酢酸、エチレン−α,α'−ジスルフィニルジ酢酸、エチレン−α,α'
−ジスルホニルジ酢酸、α,α'−(1,6−ヘキサンジイルジチオ)ジ酢酸、α
,α'−(1,6−ヘキサンジイルジスルフィニル)ジ酢酸、α,α'−(1,6−
ヘキサンジイルジスルホニル)ジ酢酸、α,α'−(1,10−デカンジイルジチ
オ)ジ酢酸、α,α'−(1,10−デカンジイルジスルフィニル)ジ酢酸、α,α
'−(1,10−デカンジイルジスルホニル)ジ酢酸、S−(カルボキシメチル)
システイン、S−(カルボキシエチル)システイン、S−(4−カルボキシブチ
ル)システイン、S−(カルボキシメチル)スルフィニルシステイン、S−(カ
ルボキシメチル)スルホニルシステイン、S−(1−カルボキシ−1−エチル)
システイン、S−(2−カルボキシ−2−プロピル)システイン、α,α'−(
p−メトキシベンジリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(ベンジリデンジチ
オ)ジコハク酸、α,α'−(ピペロニリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(
バニリリデンジチオ)ジコハク酸、α,α'−(ベラトリリデンジチオ)ジコハ
ク酸、α,α'−(4−ブトキシ−3−メトキシベンジリデンジチオ)ジコハク
酸、α,α'−(4−カルボキシメチルオキシ−3−メトキシベンジリデンジチ
オ)ジコハク酸、α,α'−(p−メトキシベンジリデンジチオ)ジ酢酸、α,
α'−(ベンジリデンジチオ)ジ酢酸、α,α'−(ピペロニリデンジチオ)ジ酢
酸、α,α'−(バニリリデンジチオ)ジ酢酸、α,α'−(ベラトリリデンジチ
オ)ジ酢酸及び無機又は有機塩基とこれらとのモノ塩及びジ塩。 - 【請求項6】 チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む式(I)
、(II)又は(III)の誘導体をカルボキシメチルシステイン及びその無機又は
有機塩基とのモノ塩及びジ塩から選択することを特徴とする、請求項1ないし5
のいずれか1項に記載の使用。 - 【請求項7】 請求項1ないし6の1項に記載した、チオエーテル、スルホ
キシド又はスルホン基を含む式(I)、(II)又は(III)の誘導体の少なくと
も一つの、オゾンのような有害気体を捕捉する化粧剤としての局所適用における
使用。 - 【請求項8】 請求項1ないし6の1項に記載した、チオエーテル、スルホ
キシド又はスルホン基を含む式(I)、(II)又は(III)の誘導体の少なくと
も一つの、より健康なケラチン物質を得るために細胞の再生及びケラチン物質に
おける生体恒常性への回帰を増加させるための使用。 - 【請求項9】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載した、チオエーテル
、スルホキシド又はスルホン基を含む式(I)、(II)又は(III)の誘導体の
、局所適用における汚染防止組成物、好ましくは汚染防止化粧組成物の製造にお
ける又は製造のための使用。 - 【請求項10】 汚染防止化粧組成物が組成物の全質量に対して、チオエー
テル、スルホキシド又はスルホン基を含む式(I)、(II)又は(III)の化合
物を、0.005質量%〜10質量%、好ましくは0.1質量%〜5質量%含む
ことを特徴とする、請求項9に記載の使用。 - 【請求項11】 組成物がさらに少なくとも一つの他の汚染防止化合物を含
むことを特徴とする、請求項9又は10に記載の使用。 - 【請求項12】 汚染防止化合物を以下から選択することを特徴とする、請
求項11に記載の使用:アントシアン及び/又はその誘導体、エルゴチオネイン
及び/又はその誘導体、金属キレート化剤、例えばN,N'−ジベンジルエチレ
ンジアミン−N,N'−ジ酢酸誘導体、抗酸化剤、例えばエラグ酸及びミズアオ
イ科植物の細胞抽出物。 - 【請求項13】 組成物がさらに以下から成る化粧品として受容可能な媒体
を含むことを特徴とする、請求項9ないし12のいずれか1項に記載の使用:水
及び/又は親水性有機溶媒、親油性有機溶媒及び両親媒性溶媒から成る群から選
択する少なくとも一つの有機溶媒、又はこれらの混合物。 - 【請求項14】 有機溶媒を以下から成る群から選択することを特徴とする
、請求項13に記載の使用:単官能性又は多官能性アルコール、任意にオキシエ
チレン化したポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールエステル、ソ
ルビトール及びその誘導体、ジアルキルイソソルビド、グリコールエーテル及び
ポリプロピレングリコールエーテル、及び脂肪エステル。 - 【請求項15】 有機溶媒が組成物の全質量に対して5%〜98%存在する
ことを特徴とする、請求項13又は14に記載の使用。 - 【請求項16】 組成物がさらに少なくとも一つの脂肪相を含むことを特徴
とする、請求項9ないし15のいずれか1項に記載の使用。 - 【請求項17】 脂肪相が組成物の全質量の0〜50%存在することを特徴
とする、請求項16に記載の使用。 - 【請求項18】 組成物がさらに以下から成る群から選択する少なくとも一
つの添加物を含むことを特徴とする、請求項9ないし17のいずれか1項に記載
の使用:標準的な水性又は親油性ゲル化剤及び/又は増粘剤、親水性又は親油性
活性剤、保存剤、抗酸化剤、芳香剤、乳化剤、保湿剤、顔料、脱色剤、角質溶解
剤、ビタミン、エモリエント、封鎖剤、界面活性剤、ポリマー、酸性化剤又は塩
基性化剤、フィラー、フリーラジカル捕捉剤、セラミド、日焼け止め剤、特に紫
外線遮蔽剤、昆虫忌避剤、スライム剤、着色剤、殺菌剤及び抗ふけ剤。 - 【請求項19】 組成物が以下の形態にあることを特徴とする、請求項9な
いし18のいずれか1項に記載の使用:水性、水性−アルコール性又は油性溶液
、水中油又は油中水又は多層エマルション、水性又は油性ジェル、リキッド、ペ
ースト状又は固形無水製品又は球体を補助とする水性相中の油の分散物。 - 【請求項20】 組成物が以下の外観を有することを特徴とする、請求項9
ないし19のいずれか1項に記載の使用:白色又は着色したクリーム、軟膏、ミ
ルク、ローション、セラム、ペースト、ムース又は固形物 - 【請求項21】 組成物が3〜8のpHを有することを特徴とする、請求項
9ないし20のいずれか1項に記載の使用。 - 【請求項22】 請求項1ないし6に記載した式(I)、(II)又は(III
)の、チオエーテル、スルホキシド又はスルホン基を含む化合物を化粧品として
有効な量でケラチン物質に適用することから成ることを特徴とする、汚染の作用
に対して身体を保護する化粧処置方法。 - 【請求項23】 請求項9ないし21のいずれか1項に記載の化粧組成物を
ケラチン物質に適用することから成ることを特徴とする、汚染の作用に対して身
体を保護する化粧処置方法。
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