JP2003531806A - マイクロ波放射を使用したガラス及びガラス状材料の急速熱処理のための方法 - Google Patents

マイクロ波放射を使用したガラス及びガラス状材料の急速熱処理のための方法

Info

Publication number
JP2003531806A
JP2003531806A JP2001580824A JP2001580824A JP2003531806A JP 2003531806 A JP2003531806 A JP 2003531806A JP 2001580824 A JP2001580824 A JP 2001580824A JP 2001580824 A JP2001580824 A JP 2001580824A JP 2003531806 A JP2003531806 A JP 2003531806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass sheet
glass
temperature
microwave radiation
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001580824A
Other languages
English (en)
Inventor
バラディスラブ・イー・スキルヤレヴィッチ
ミクヘイロ・シェヴェレブ
Original Assignee
バラディスラブ・イー・スキルヤレヴィッチ
ミクヘイロ・シェヴェレブ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by バラディスラブ・イー・スキルヤレヴィッチ, ミクヘイロ・シェヴェレブ filed Critical バラディスラブ・イー・スキルヤレヴィッチ
Publication of JP2003531806A publication Critical patent/JP2003531806A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B23/00Re-forming shaped glass
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/02Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a discontinuous way
    • C03B29/025Glass sheets
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P40/00Technologies relating to the processing of minerals
    • Y02P40/50Glass production, e.g. reusing waste heat during processing or shaping
    • Y02P40/57Improving the yield, e-g- reduction of reject rates

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 従来のトンネル型炉を使用すること無くガラス又はガラス状材料、好ましくはガラスシート(2)を熱的に処理する方法は、ガラスシート(2)のひび割れ無しに、ガラスシート(2)の成形、曲げ、焼きなまし、焼き戻し、コーティング及びフローティングによりガラスシート(2)を処理することができるように任意の初期温度から任意の要求温度までガラス及びガラス状材料の急速加熱をもたらす。本発明の方法では、適切な均一性、周波数及びパワー密度を備えたマイクロ波放射(6)が、選択された短時間のうちに任意の初期温度から任意の要求温度(例えば軟化温度)までガラス(2)の加熱を達成するように選択され、これと共にマイクロ波照射により生じるガラスシート(2)の外側表面及び内部の温度分布は、ガラスシート(2)の内部熱的応力が、その破断係数を超えることを防止する上で十分均一となり、これによりガラス破損を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、任意型式のガラス及びガラス材料、好ましくは、ガラスシートの熱
処理に関する。このガラスシートは、成形、曲げ、焼き戻し、焼きなまし、コー
ティング、及び、フロートプロセッシングのために、該ガラスシートをひび割れ
無しに処理することができるようにマイクロ波放射を用いて該ガラスシートを急
速且つ均一に加熱することにより熱処理される。本発明の方法により熱処理され
得る、ガラス及びガラス状材料は、平坦ガラスシート、ガラス繊維、ガラス及び
ガラス状材料等を組み込んだ有機混合物である。本方法により処理されたガラス
シートは、例えば自動車等の車両のフロントガラス、サイドウィンドウ、リアウ
ィンドウの製造、並びに、建築窓ガラス等の製造に使用することができる。
【0002】
【従来技術】
ガラス及びガラス状材料の熱処理は、車両窓、建築ガラス、ガラス繊維の天井
及び複合物の製造にために幅広く使用される。莫大な数のガラス及びガラス状材
料、特にガラスシートは、世界中で、毎年熱処理されている。
【0003】 ガラスの熱処理(例えば、ガラスシートの成形又は曲げ加工)における主要な
問題点の一つは、ガラスが室温から柔らかくされる温度まで加熱されるとき、該
ガラスシートのひび割れを防止するため、これらのガラスシートの増加した加熱
率が比較的低く維持されなければならないということである。そうしなければ、
ガラスシートの異なる領域が異なる温度にまで加熱される場合にシートのひび割
れが発生し得る。異なる領域又はシートの各層の間の温度差は、ガラスの内部応
力を、該応力が加熱ガラスのシートの破断係数(modulus of rupture)より高く
なる点まで上昇させ、該ガラスをひび割れさせ又は粉々にさせる。
【0004】 一般に、ガラスシートは、次の各工程によって熱処理される。水平トンネル型
式の炉を通して、適切な支持機構によりシートを運搬し、赤外線、高温空気、ガ
ス又はこれらの方法の組み合わせを使用した炉において熱軟化温度にまで該シー
トを加熱し、次に、これらのガラスシートを成形し又は折り曲げる。成形の後、
ガラスシートは、シートが制御可能に冷却される冷却ステーションにまで移送さ
れる。上述したプロセスは、熱処理が適切な製造率で実施されることを保証して
いる。多数の特許(例えば、米国特許番号5,882,370号、5,858,
047号、5,743,931号、5,352,263号、5,022,908
号、5,079,931号、5,078,774号、5,066,320号、5
,059,233号、5,057,138号、5,057,137号、5,03
2,162号、5,005,318号、4,096,842号、5,066,3
20号、5,059,233号、5,057,138号、5,057,137号
、5,032,162号、5,005,318号、4,086,842号、4,
983,201号、4,976,762号、4,881,962号、4,816
,055号、4,767,439号及び3,951,634号参照)は、トンネ
ル型式の炉を使用してガラスシートを熱処理する、異なる方法を記載している。
これらの方法の全てにおいて、炉内に存在している間の各シートの合計加熱時間
は、数百秒である。
【0005】 トンネル型式の炉の生産性は、限られた方法においてしか、増加させることが
できない。生産性を高める最も簡単な方法は炉の長さを長くすることである。長
尺の炉は、コンベア速度を上げることを可能にする。各シートに対する合計加熱
時間が、これに従って増加し、ガラスシートの外側表面と内側層との間に必要と
なる低い温度差を維持することを可能とするからである。しかし、この変更無し
でさえ、現存する炉は、非常に長く、高価且つ非効率であり、材料操作問題を持
っている。
【0006】 例えば、トンネル型炉内で、ローラーからガラスへ高い熱伝導が存在する。こ
の熱伝導は、対流及びガラスの下方の放射熱とともに、ガラスの下側表面から転
移された熱の量が、対流及び放射のみを通して、ガラスの上側表面に転移された
熱量を超えるという結果をもたらす。加えて、搬送方向にはガラス温度の不均一
性が存在しており、これは、表面品質の及びガラスシートの光学品質特性の劣化
をもたらす。
【0007】 たとえガラスシートがこの型式の炉内部で均一に加熱されたとしても、ガラス
シートが炉外に搬出されたとき、ガラスシートの先端部及び後端部は、ガラスシ
ートが成形/曲げ装置における押圧/曲げ位置に達する前に夫々異なる期間で冷
却される。これは、ガラスシートが押されたり曲げられたりするとき、該ガラス
シートにひび割れを生じさせる。
【0008】 更に、大型の炉を使用して、特に自動式の構造ガラス製造工程でガラスシート
を成形且つ湾曲する際に、そのガラスシートの局部を確実に加熱するのは多くの
場合難しい。これらの局所的加熱作業は、炉の高価な変更(例えば、米国特許番
号5,735,922、5,591,25号、及び、5,755,845号)を
必要とするが、それでもまだ、限定された位置の効果的な過熱及び曲げ工程のた
めに必要とされる温度を保証することができない。
【0009】 当該技術分野におけるほとんどの改善点は、ガラスシートの熱処理においてト
ンネル型炉の使用を無くすというより、製造率を減少させることなく(合計の加
熱時間を減少させる)炉のサイズを減少させることに焦点が当てられてきた。こ
の目標を達成する方法の一つは、800℃乃至900℃の温度範囲(米国特許番
号5,232,482号)又は800℃乃至1000℃の温度範囲(米国特許番
号5,306,324号)を有する、強力な電子若しくはガスヒーターにより加
熱された炉の端部に別個のチャンバーを形成することによって、ガラス温度が4
50℃付近を超えた瞬間にガラスシートに印加される熱のパワーを増加させるこ
とである。420℃乃至450℃付近の温度(米国特許番号4,838,915
号、4,471,192号、5,656,053号及び5,822、879号)
で開始するガラス加熱プロセスの終わりにのみマイクロ波放射で処理することに
より合計の加熱時間を減少させるため、マイクロ波エネルギーも使用されてきた
【0010】 炉の長さ及び加熱時間を減少させる別の方法は、熱の均一性を増加させること
である。多数の特許はガラスの不均一加熱に関連した問題の解決に焦点を当て、
該解決法は、別々に独立に制御可能で且つ赤外線及び高温空気加熱を結合するこ
とによって熱の必要となる分配を形成する、加熱要素を設計し(米国特許番号5
,908,000、5,368,624号及び5,296,270号)、特定の
加熱装置を設計し(米国特許番号6,005,230号及び4,888,038
号)、ガラス表面に亘る特別の温度勾配を形成し(米国特許番号5,149,3
52号)、及び、炉のローラー熱を使用する(米国特許番号4,591,374
号)、各工程を備えている。
【0011】 しかし、上記したように、上述した特許の全ての共通した特徴は、それらが、
トンネル型炉におけるガラスシートの合計の加熱時間を減少させる方法を記載し
ているということであり、ガラス処理におけるこの型式の炉を無くす(又は、無
くすことができる)ことを示唆していない。かくして、トンネル型炉を無くすか
、又は、これらの炉をより効果的で安価にするためそれら炉の長さをかなり短く
する、ガラスシートの急速加熱のための方法に対する、明らかな必要性が当該技
術分野において存在している。ガラスシート上の狭く局所化された場所の急速加
熱を確保することができる、処理方法に対する必要性も存在している。
【0012】 加熱率を増加させることに関する主要な問題は、ガラスシートの内側及び外側
表面の間に必然的に温度差を形成するということである。上記したように、様々
に異なる特許が、ガラス表面上の赤外線若しくは対流熱の均等化を記載している
。マイクロ波ヒーターは、この目的のためにも同様に用いることができる(例え
ば、米国特許番号5,828,042号、1999年11月12日に出願された
米国特許出願番号09/439,533号を参照)。仮説として、これらに記載
された方法は、少なくとも、この温度差をガラス外側表面上で最小に保つ方法を
提供する。しかし、ガラスシートの厚さに亘って、その特性を変化させることな
く温度差を減少させることはきわめて困難である。
【0013】 ガラスシートの急速加熱のための従来の放射源の不適当さが、次の例及び図1
により示される。ガラスは、赤外放射を非常に良く吸収し、高温の空気及びガス
に対しても同様に不透明である。かくして、赤外線、又は、高温空気、ガス等に
より伝達された対流熱2がガラスシート2と相互作用するとき、大部分のパワー
は、ガラスシートの外側表面2a及び2zに配置されたガラスの薄い層により吸
収される。この自然の現象は、最も内側の層(例えば、2n)の温度がガラスシ
ート2a及び2zの外側表面での温度より低くなるように、外側ガラス表面2a
及び2zと、複数の内部ガラス層(例えば、2b、2c、2d,...2n)と
の間、並びに、ガラス内部の異なる層の間に温度差(温度プロフィール曲線3、
4及び5と表される)をガラスシート2の内部で形成する。加熱時間が十分に長
い場合(即ち、加熱率が十分に低い場合)、ガラスの熱伝導は、温度プロフィー
ル曲線3により表されたように、温度差を少なくさせることができる。しかし、
増加する加熱率が高くなった場合、内部層(例えば、2c、2n)とガラスシー
トの外側表面2a及び2zとの間の温度差は、増加し(温度プロフィール曲線4
)、加熱率がより高くなることは、これらの層の間により高い温度差(温度プロ
フィール曲線5)を結果的に形成する。この温度差は、ガラスシート内の内部応
力を上昇させ、ガラスの破壊をもたらしかねない。温度差の値は、主として赤外
線又は対流熱に関するガラスの吸収特性及びその熱伝導に依存し、その結果、高
い増加加熱率を用いて加熱する能力を制限する。
【0014】 ガラスの通常の機能が、赤外放射及び熱放射から物体を保護することであるの
で、ほとんどの種類のガラス及びガラス状材料、特に窓ガラスは、赤外線を非常
に良く吸収し、非常に低い熱伝導度を持っている。かくして、ガラス内部を貫通
する能力を持っていない熱源によりガラスを加熱するのに必要となる時間は、減
少させることができない本質的な制限を持っている。これは、破壊へと導くから
である。加熱時間におけるこの制限は、例えば赤外放射により照射されるガラス
シートの内部における熱の広がりを記載する熱方程式の解を通して推定すること
ができる。この方程式は、例えば、J.C.ジャガー(貢献者)、ホレイショS
.カースローによる、1986年オックスフォード大学プレス第2版の「固体熱 伝導 」に記載されたように、次式で書くことができる。
【0015】
【数1】
【0016】 ガラスシートの外側表面からの熱輸送(q)は、次式で書くことができる。
【0017】
【数2】
【0018】 ここで、T=T(x、t)は、照射時間(t)及び0<x<δに関する、x軸
(ガラスの厚さに亘る距離)に沿った温度分布である。T(0、t)は、室温T0 から出発した時間(t)に関するガラス表面の温度、ηはガラス熱伝導度、c
はガラスの比熱、ρはガラス密度、kは熱輸送係数、βはガラスの合計の放射率
、σはシュテファン・ボルツマン係数(1999年、CRCプレスLLC、化学 及び物理学ハンドブック第80版 参照)、qはガラス表面からの熱流量、Q=Q
(x)は、照射されている間にガラスに形成された、(x)軸に沿った(厚さに
沿った)吸収エネルギーの分布である。ガラスシート表面を横切る、吸収エネル
ギーの分布は、均一であると仮定されている。
【0019】 この熱方程式から、ガラスシートの内部の最大温度差(ΔTMAX)(即ち、最
も内部のガラス層とシートの外側表面との間の最大温度差)、及び、ガラスのひ
び割れを回避するのに十分低くなるであろう、対応する最大内部応力(στMAX
)を生み出す、最小の可能な加熱時間(t)を推定することが可能となる。換言
すれば、この最大内部応力は、στMAX<MoRである。ここで、MoRは平均
の破断係数であり、στMAX=KsΔTmax(ここでKsは、熱応力係数である)で
ある(例えば、E.B.シャンドによる1958年度「ガラス技術ハンドブック 第2版 」の112〜117頁、マグローヒルブック社、ニューヨーク、トロント
、ロンドン参照)。
【0020】 この時間(t)は、ガラスの内部の温度分布を計算し、平均温度と最小(又は
最大)温度(ΔTmax)との差を熱応力係数(Ks)で乗算し、この値をMoRと
比較することによって推定することができる。これらの計算は、ガラスに印加さ
れる放射の異なるパワー密度及び周波数(実際には赤外線周波数範囲に対しての
みならず)に対してなすことができる。
【0021】 これらの計算は、4mmの厚さ(δ)を備えた、室温でのソーダ石灰フロート
ガラスの次の特性に基づいており、E.B.シャンドによる、マグローヒルブッ
ク社の1958年度「ガラス技術ハンドブック第2版」の23、25、28及び
112〜113頁、並びに、クラレントンプレス、オックスフォード、J.E.
スタンワースによる1953年度「ガラスの物理的特性」の105頁で実行され
たものである。ソーダ石灰フロートガラスは自動車用及び建築用ガラスの製造に
おいて最も幅広く使用されているガラス型式であるため、ソーダ石灰フロートガ
ラスが、この例で使用されたガラスとなっている。
【0022】 η=0.937W/(m℃); c=0.21cal/(g℃); ρ=2350kg/m3; Ks=0.62MPa/℃; MoR=41MPa. 一例としての計算において、TMAXは640℃で選択され、室温T0は、27℃
として選択される。これらの計算は、4ミクロンより小さい平均波長の赤外放射
により加熱されたガラスシートに対してなされている。パワー密度l0の赤外放
射は、両側からガラスを加熱し、深さd<0.3mmにのみガラス内に浸透する
(例えば、例えば、E.B.シャンドによる1958年度「ガラス技術ハンドブ ック第2版 」の62頁、マグローヒルブック社、ニューヨーク、トロント、ロン
ドン参照)。Q(x)(照射されるガラスにおいて(x)軸に沿った吸収エネル
ギーの分布)は、次式のように計算される。
【0023】
【数3】
【0024】 これらの計算結果は、以下の共線図表に示されている(表1参照)。
【0025】
【表1】
【0026】 表1に表されたデータは、外側ガラス表面が、赤外放射によって相当均一に加
熱されるときでさえ、加熱時間に対する最下制限(即ち数十秒)が存在しており
、これに対応する増加加熱率は、(室温からの加熱ガラスに対して)12℃/秒
付近より低い。この結果は、対流熱、又は、対流熱と赤外放射との組み合わせに
も同様に適用可能である。事実、実際の増加加熱率はかなり低くなる。例えば、
4mmガラスシートに対しては、ガラス表面を均一に加熱する際に被る問題の故
に、加熱率は、6℃/秒〜8℃/秒以下となる。しかし、最も良い場合でさえ、
加熱時間(増加加熱率)における制限は、世界中の産業プラクティスにより確証
されたように、長いトンネル型式の炉の使用を不可避にする。
【0027】 かくして、一般的な赤外放射又は任意の対流熱源により加熱ガラスに対して要
求される時間は、トンネル型炉を無くす上では非常に長くなり、ガラス特性を変
えること無しには、この加熱時間を減少させることは不可能である。これらの特
性を変えることは、赤外放射に対するガラスの透明度を増加させ、及び、ガラス
の熱伝導度を増加させることを必要とする。しかし、この回答は、赤外放射又は
従来の放射に対して非常に透明度の高いガラス窓が高い熱伝導度を持ち、外部の
暑さ及び寒さから保護しないため、実用的ではない。その結果、そのようなガラ
ス窓は事実上価値がないことになる。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、従来のトンネル型式の炉を使用すること無く、制御された加熱
工程によって処理可能である任意のガラス又はガラス状材料の熱的処理のための
方法が提供される。ガラス状材料は、ガラス粉末、ガラス繊維等を含む材料を備
えている。これらの処置を使用して準備されたこれらの生産物は、例えば車両等
のフロントガラス、サイドウィンドウ及びリアウィンドウ、並びに、建築ガラス
、ガラス繊維から作られた生産物及び同様の生産物を含むが、これらに限定され
るものではない。本発明の方法は、任意の初期温度から開始して、熱的に処理さ
れるべき材料(例えばガラスシート)を急速に加熱するためマイクロ波放射を利
用する。ガラスシートの初期温度は、室温より低い任意の冷却された温度、室温
、及び、処理される特定のガラスが軟化される温度までの室温より高い温度を含
むことが理解されよう。 本発明の方法は、嵩張った非効率的なトンネル型式の炉の使用を回避し、ガラス
の成形、曲げ、焼き戻し、焼きなまし、コーティング、フローティング等に特に
応用可能である。建築窓ガラス及び類似の材料、並びに、ガラスシートの熱処理
が要求される他のガラス品目を、本方法を使用して熱的に処理することも可能で
ある。本発明の方法は、乾燥ガラス繊維、及び、低い熱伝導度を備え且つ赤外線
及び従来の熱に対して不透明な他の無機材料を容積ごと乾燥させるためにも使用
することができる。一旦、ガラスシートが、本発明の方法を使用して熱的に処理
されると、他の既知の処理工程が、ガラスシートの成形、曲げ、焼き戻し、焼き
なまし、コーティング又はフローティングを仕上げるため用いることができる。
これらの工程は、「従来技術」の欄に記載された米国特許に例示されており、こ
れらを参照することでその内容が本願に組み込まれる。 米国特許番号5,827,345号は、ガラスシートがその軟化ポイント以下に
なった場合、マイクロ波エネルギーの印加は、ガラスシートを破壊し得るという
ことを理解していた。事実、実際のプラクティスにおいては、マイクロ波放射は
、室温から、窓、マット等の大型サイズのガラスベースの製品の製造に適した温
度まで加熱するためには使用されてこなかった。
【0029】 本発明の方法は、該方法がガラスシート全体を又は任意の局所化領域を安全に
(即ちひび割れ無しに)、及び、任意の初期温度から任意の要求された温度(軟
化温度を含む)まで、高い効率で短く選択された時間内に制御可能に加熱するこ
とができるという点で、マイクロ波放射を使用したガラスの熱的処理のための以
前の方法とは異なっている。以前に使用されたマイクロ波ベースの加熱方法論と
本発明の方法との間の他の相違点は、「本発明の実施形態」の欄に記載されてお
り、とりわけ、本発明の方法は、印加されたマイクロ波放射のための最適な波長
の選択(照射されたガラスシートの厚さに対応するものを含んだ周波数)、マイ
クロ波加熱の間のガラスシートの内部におけるパワー(温度)分布の均一化、ガ
ラスシートの増加した温度に関する印加マイクロ波パワー密度の連続的調整(増
加温度が変化したガラス特性と相関している)、(高速加熱のために要求された
)最適なマイクロ波パワー分布の均一性の定義、並びに、成形/曲げツールによ
るガラスシートの加熱及びツールそれ自身の加熱といった特徴を備えている。
【0030】 高速な本方法の主要な利点は、製造コストを減少し、生産率を増加するという
ことである。他の特有の利点の多くは、高温ガラスを例えばプレス箇所に輸送し
たり移動させたりする際のコスト及び問題の削減、装置のサイズの小型化、焼き
戻し、成形、曲げ、焼き戻しの後の最終的な製品の品質の向上成形/曲げツール
の簡素化を含むということにもあるが、これらに限定されるものではない。
【0031】
【発明の実施の形態】
本発明は、ガラス又はガラス状材料、好ましくはガラスシートを、従来のトン
ネル型炉を使用すること無く熱的に処理する方法に関する。この方法は、ガラス
シートが、そのひび割れ無しに、該ガラスシートの、成形、曲げ、焼き戻し、焼
きなまし、コーティング、及び、フロートプロセッシングにより処理することが
できるように、任意の初期温度から任意に要求された温度までのガラス及びガラ
ス状材料の急速加熱をもたらす。本発明の方法では、適切な不均一性、周波数及
びパワー密度を備えたマイクロ波放射が使用される。本発明の実施形態の全てに
おいて、マイクロ波の波長(周波数)及び印加されたマイクロ波放射のパワー密
度が、本方法の重要なパラメータとなり、該パラメータは、各形式及び処理され
るガラスシートの厚さについて決定されなければならない。マイクロ波にさらさ
れることから生じる、ガラスシートの外側表面上及び内部の温度分布が、さらさ
れたガラスシートの内部熱応力がその破断係数を超えることを防止し、これによ
りガラスの破損を回避する上で十分均一であることを確保する一方で、選択され
た短時間のうちに、任意の初期温度から任意の要求された温度(例えば、柔らか
め)にまでガラスを加熱することを達成するように、これらのプロセスパラメー
タは選択される。一旦、ガラスシートが本方法を使用して急速加熱された場合、
該ガラスシートは、上述した当該技術分野において周知されたプロセス工程及び
設備を使用して、ひび割れ無しに、成形、曲げ、焼き戻し、焼きなまし、コーテ
ィング、及び、フロートプロセッシングにより処理することができる。
【0032】 これらのパラメータ及びそれらが如何に選択されるかは、本発明の実施形態に
関して以下で述べられる。本実施形態では、平坦ガラスシートが備品(即ち、成
形/曲げ/焼き戻し工程)内に配置され、マイクロ波放射により加熱される。し
かし、同じパラメータ及びそれらの選択は、ガラスシートが焼き戻され、焼きな
まされ、コーティングされ、フロートプロセッシングにより処理される、上述し
た本発明の代替実施形態に適用可能であり、該実施形態においても考慮されなけ
ればならないことが理解されよう。
【0033】 本発明の方法は、概して、任意型式のガラス若しくはガラス状材料、又は、そ
のような材料を含み且つ制御された加熱工程により処理可能な無機材料の熱処理
に適用可能である。これらの処理は、自動車等の車両用の、フロントガラス、サ
イドウィンドウ、リアウィンドウの製造、並びに、建築窓ガラス及び関連材料の
製造に用いられるガラスシートをその対象として含むが、これらに限定されるも
のではない。制御された加熱工程は、トンネル炉又はガラスシートを加熱する間
に炉を通して移動させることを必要とする他の型式の長い炉を使用することなく
、静止位置(例えば、成形箇所に直接ある状態)にある間に、ガラスシートの任
意の初期温度から出発して任意の要求された温度(例えば、軟化温度)までガラ
スシートの急速加熱を達成する。
【0034】 本発明の方法は、ガラスシートが、様々なパワー密度のマイクロ波放射で加熱
されるところの本発明の実施形態を、反射器を備えた型式及び備えていない型式
について以下に詳細に説明される。この説明は、適切に加熱されたガラスシート
が成形され、曲げられ、及び/又は焼き戻される、本発明の実施形態に適用可能
であることが理解されよう。 (入射マイクロ波放射の周波数及びパワー密度) 入射マイクロ波放射の周波数は、本発明の方法において重要な変数である。選
択された特定の周波数は、ガラスシートの厚さを通してガラス加熱の最大の均一
性を確保するべきである。加えて、選択された周波数は、コスト効果があるべき
であり、選択された周波数のためのマイクロ波生成器は、要求されたパワーにお
いて容易に利用可能であるべきである。
【0035】 マイクロ波放射6がガラスシート2に印加されたとき(図2参照)、マイクロ
波放射は、ガラスシート2を通過し、それを加熱する。マイクロ波放射源に最も
近いガラス層(例えば外側層2a)は、マイクロ波放射6の一部分を吸収し、そ
の結果、次の層(例えば2b)は、より少なく加熱される。その結果、温度差は
、ガラスシート内部に形成される。ガラスシートの熱伝導度がガラスシート内部
に設定された温度分布を均等化せず、僅かにのみ異ならせる状態を設けるのに加
熱時間が十分に短い場合には、温度差がガラスシート内部に形成される。より低
いマイクロ波放射の周波数が照射に関して選択された場合、それは、ガラスによ
るマイクロ波放射の低吸収(例えば、E.B.シャンドによる「ガラス技術ハン ドブック第2版 」の73〜75頁参照)の故に、より低い温度差(温度プロフィ
ール曲線7参照)を形成する。かくして、より低い周波数のマイクロ波放射は、
より高いマイクロ波放射の周波数(温度プロフィール曲線8参照)を使用するこ
とよりも、より高い増加加熱率を達成することを可能にする。しかし、より低い
マイクロ波放射周波数は、所望の増加加熱率(少なくとも1つの短い加熱時間)
を達成するため、より強力なマイクロ波源を要求する。
【0036】 図2は、一般に、シートが異なる周波数のマイクロ波放射により照射されると
き、どのような温度分布がガラスシートの内部に生じ得るかを概略的に示してい
る。しかし、図2は、本発明の方法の成功のために達成しなければならない特定
の温度分布を示しているわけではない。しかしながら、加熱されたガラスシート
の特性及びその厚さに依存して、必要な温度分布(即ち破断係数を超えない内部
応力を形成する分布)が適切なマイクロ波放射周波数を選択することによって達
成することができることは、図2から明らかである。
【0037】 この状況は、印加されたマイクロ波放射が、特にガラスを破壊することができ
るガラスシートの内部層において適度に均一であり、追加の温度差を形成しない
場合に真実である。換言すれば、マイクロ波パワーの不均一性から生じる任意の
温度差(ΔT)は、ガラスの破断係数を超える熱的応力を形成するべきではない
。即ち、
【0038】
【数4】
【0039】 である。 温度差(ΔT)は、Ψを均一性の度合いとしたとき、パワー密度の不均一度(
1−Ψ)に比例する。このため、Ψ 100%{1−MoR/(KsΔT)}
となる。
【0040】 破断係数は、温度に依存し、温度が変化する間に変わるので(例えば、オック
スフォード、クラレントンプレスの、J.E.スタンワースによる1953年度
ガラスの物理的特性」の105’頁、ニューヨーク、トロント、ロンドンのマ
グローヒルブック社の、E.B.シャンドによる1958年度「ガラス技術ハン ドブック第2版 」の33、38及び53頁、アッシュリー出版社のガラス産業部
門用書、フェイ、V、ツーリー博士による1984年度「ガラス製造ハンドブッ ク第3版 」、901頁参照)、MoRは、その最小ポイントで選択されるべきで
あり、熱的応力係数(Ks)は、その最大ポイントで選択されるべきである。
【0041】 ガラスシート内部の温度差を減少させることができ(温度プロフィール曲線9
参照)、マイクロ波放射6がガラスシート2a及び2zの両外側表面に同時に印
加される場合(図3参照)には、増加加熱率を増加させることができる。
【0042】 このように適切なパワー密度で低周波数のマイクロ波放射を使用することは、
短い加熱時間を可能にする。図4は、本発明の方法の要求に従って異なる周波数
を備えたマイクロ波放射を使用することによって、4mm厚のソーダ石灰フロー
トガラスに対して達成することのできる最小の加熱時間を示している。時間周波
数依存性は、赤外放射により加熱されたガラスのための最小の加熱時間を計算す
るため使用された同方法を使用することによって計算される(「従来技術」欄参
照)。図4は、異なるマイクロ波周波数に対して、1m2(92平方フィート)
のガラスシートを加熱するための時間を達成するのに必要とされるマイクロ波放
射11の合計パワーも示している。1m2のガラスシートは、それが異なる窓の
製造で使用される一般的なサイズの範囲内にあるので、図示のために選択された
【0043】 図4は、約200GHzより低い周波数を備えたマイクロ波放射を使用するこ
とによって、ガラスシートを加熱するため必要とされる時間を、トンネル炉の使
用を避ける上で十分に短くすることができる。しかし、この結果を達成すること
は、これに対応するマイクロ波パワー密度を必要とする。マイクロ波周波数が1
0GHzより低い場合、必要となるパワー密度は劇的に上昇し、多くの技術的及
び経済的な問題を生じさせる。例えば、2.45GHzの周波数(最も一般的な
産業上のマイクロ波周波数)を備えたマイクロ波放射を使用することによって、
15秒でガラスシートを640℃まで加熱することは、10メガワットより大き
いマイクロ波設備を組み立てることを要求する。しかし、これは、マイクロ波技
術の現在の当該技術レベルの状態では、0.1メガワットより高いパワーを備え
たパワーシステムを設置することさえも、非常に難しく、非常に高価である。こ
のため、本発明にとって好ましいマイクロ波周波数範囲は、約10GHz及び約
200GHzの間にある。
【0044】 本発明にとって最も好ましいマイクロ波周波数範囲fは、加熱されるガラス(
λ=cl/f、ここでclは真空中の高速度)において入射マイクロ波波長λが、
印加されるマイクロ波放射の効率(少なくとも3〜5倍)で劇的な増加を可能に
するガラス厚範囲において選択される。
【0045】 非金属材料(例えば、ガラス又はガラス状材料)の厚さが、該材料内部の入射
マイクロ波放射の波長に比例するとき、マイクロ波パワーの定常波分布が形成さ
れる(例えば、ニューヨーク、ケンブリッジ大学プレス、マックス・ボルン及び
エミル・ウォルフによる1999年度の「光学原理、電磁波伝播理論、光の干渉 及び回折 」、A.B.ブァチアらの寄与による拡張版を参照)。図5a、図5b
、図5c、及び、図5dは、ガラスシートにおけるこの分布の4つの異なるケー
スを示している。
【0046】 入射マイクロ波放射の波長λがガラス厚δよりかなり小さい場合(少なくとも
5〜10倍)、定常波分布は、減衰振動形態12(図5a参照)を有し、赤外放
射で得られるものに近い結果として生じた温度分布を形成し、よって、本発明の
方法には適当ではない。λ=δ(13)、λ=2δ(14)、又は、λ=4δ(
15)(各々、図5b〜5d)のとき、マイクロ波生成定常波の全て又は一部分
は、ガラスシートの内部にあるように見え、マイクロ波放射を使用する効率はか
なり増大する。
【0047】 図6は、約λ1=4δ及びλ2=δの間の波長λに対応する異なったマイクロ波
周波数を使用することによって、厚さ4mmのソーダ石灰フロートガラスシート
に対して達成することができる最小の加熱時間16を示している。ガラスシート
におけるマイクロ波放射に対するεが7.4付近であるので、これらの波長に対
応するマイクロ波周波数は、50GHz及び200GHzの間にある(これらの
値は、f1=cl/λ1、及び、f2=cl/λ2;λ1,2=4δε-1/2) 時間依存性は、赤外放射により加熱されたガラスに対する最小加熱時間の計算
のために使用されたのと同じ方法を使用して計算される(「従来技術」の欄参照
)。この計算では、放射Q(x)にさらされたガラスシートの内部の吸収エネル
ギーの分布は、次式の通り計算される。
【0048】
【数5】
【0049】 ここで、l0mは、マイクロ波パワー密度である。 図6は、約50GHz及び約200GHzの間のマイクロ波周波数に対して1
2(92平方フィート)ソーダ石灰ガラスシートに関して、対応する加熱時間
を達成するため必要とされたマイクロ波放射の合計パワー17も示している。
【0050】 図6のグラフは、λ=2δに対応する周波数(前記ガラスに対して約100G
Hz)を備えたマイクロ波エネルギーが最も好ましいことを示している。これら
のパラメータが、ガラスを加熱する上で最も効率的な方法を提供するからである
(要求されるパワーレベルが数倍も低い)。即ち、理に適ったマイクロ波パワー
を使用して比較的短い加熱時間を達成することができるからである。例えば、1
5秒を達成するためには、約100GHzの周波数のマイクロ波放射による64
0℃までの1m2のガラスシートの加熱は、約200KWパワーの発生器を要求
する。これらの周波数及びパワー密度でマイクロ波放射を供給することができる
ジャイロトロンが市販されている(例えば、バリアンによる「ジャイロ装置の紹 」、19頁参照)。そのような設備に対する今日の市場価格は、比較可能なト
ンネル炉よりも数十倍も安価であり、この場合で熱エネルギーを使用する効率は
、従来のトンネル炉よりも数十倍も良好である。
【0051】 加熱時間は、加熱の間に変動する、ガラス内部応力及び破断係数に関連してマ
イクロ波パワー密度を調整することによって更に減少させることができる。 上記したように、内部応力の体積及びガラスシートの破断係数は、加熱の間に
変化する。内部応力(στ)はガラスシート内部の温度差に次式のように比例す
る。
【0052】
【数6】
【0053】 ここで、ΔTは、主要にはマイクロ波パワー密度のレベルに依存している。 このため、最大パワー密度は、l0mmaxが内部熱的応力が任意に達成されたガ
ラス温度のための破断係数を超えないことをなおも確保し、これらのパラメータ
に次式のように関連付けられる。
【0054】
【数7】
【0055】 そして、最大パワー密度は、ガラス温度から、変化するMoR及びKsに従っ
て加熱工程の間に次式のように変化させることができる。
【0056】
【数8】
【0057】 ここで、l0mmax(Tr)は、その初期温度(Ti)からガラスを加熱するための
選択された開始パワー密度である。この初期パワー密度を、計算することができ
、或いは、実験的に見出すこともできる。
【0058】 内部熱的応力係数(Ks)並びに破断係数(MoR)は、技術文献、ハンドブ
ック、カタログ及び他の源(例えば、上記で与えられた文献参照)において見出
すことができる。
【0059】 全ての加熱プロセスについてのl0mmax(T)を同様に推定することができる。表
2は、異なる温度範囲に関するl0mmaxの値を示している。これらの計算は、1
00GHzの周波数のマイクロ波放射による4mmの厚さ(δ)のソーダ石灰ガ
ラスシートの加熱に対してなされている。計算は、以前使用された熱方程式に基
づいている。
【0060】
【表2】
【0061】 (注意)「*」は、開始パワー密度である。 この計算は、マイクロ波パワー密度が、加熱の間、内部熱応力の係数及び破断
係数を変化し続ける場合に、ほとんど2の因子で加熱時間の減少を示している。
【0062】 上記した本発明の実施形態では、加熱時間並びにコストは、マイクロ波放射6
及び追加の電磁気又は対流熱源1若しくはその両方(図7参照)を使用すること
によって、少なくとも10%〜20%、減少させることができる。この場合では
、マイクロ波放射は、内部からガラスシート2を加熱し、シートの内部に、それ
自身の温度分布(温度プロフィール曲線19参照)を生じさせる。追加の熱源は
、外側表面2a及び2z上でガラスを加熱し、これに対応する温度差(温度プロ
フィール曲線18参照)を生じさせる。連結された熱源20からの結果として生
じた温度プロフィールは、個々の熱源から得られたものよりも、より均一である
【0063】 追加の電磁波源の波長は、ガラスシートの内部層のみが加熱されるように、ガ
ラスシート厚よりかなり短くなるように(少なくとも10倍短くなるように)選
択される。電磁波源又は対流源、又は、これら2つの総和は、ガラスシートの内
部を加熱するマイクロ波放射と同じ増加加熱率で、ガラスシートの外側表面を加
熱するのに十分であるように選択される。
【0064】 赤外線、紫外線、レーザー、X線等を、追加の電磁波熱源として使用すること
ができる。天然ガス、高温空気等を、対流熱源として使用することができる。 マイクロ波パワー分布21の定常波の型式(図8参照)は、照射の間にガラス
厚内部にこの分布22、23、24を連続的に移動(振動)させることによって
ガラスシート2の内部のパワー及び温度分布の均等化を可能にする。振動の周期
(TOSC)は、この時間(振動の周期)の間のI0mmax(T)のガラス温度(ΔT
)は、ガラスの破断係数を超える熱的応力を形成するべきではない。換言すれば
【0065】
【数9】
【0066】 又は、
【0067】
【数10】
【0068】 となるべきである。ここで、温度に依存して加熱の間に変化する全てのパラメー
タは、その最大ポイントで選択される熱的応力係数(2つのアスタリスクによる
同定されたKs)を除いて、それらの最小ポイント(1つのアスタリスクで同定
される)で選択される。
【0069】 振動の適切な周波数(wopt w)を選択することによって、マイクロ波パワ
ーの非常に高い均一分布及びこれに対応する分布温度(図8の温度プロフィール
曲線25参照)を達成することができる。温度プロフィール曲線25は、温度プ
ロフィール曲線21〜24の追加の結果である。振動は、達成されるべきガラス
シートの非常に短い加熱時間を可能にする。
【0070】 マイクロ波放射分布の定常波型式は、伝達されるマイクロ波及びガラスシート
の反対側の外側表面から反射されたマイクロ波の間の干渉の結果である。本発明
の一実施形態では、反射器は、この干渉を強化するためガラスシートの背後に配
置されている。反射器と、最も近い外側表面との間の距離(L)は、L=kλ/
2に対応している。ここで、λ=cl/f、fは選択されたマイクロ波周波数、
及び、kは1、2、3である。特別な金属プレート、設備、又は、その一部分等
を反射器として使用することができる。
【0071】 上述した本発明の実施形態では、照射されたガラス内部のマイクロ波パワー(
温度)の均一分布が達成され、これに対応する短い加熱時間は、反射器と、ガラ
スシート外側表面との間の距離を約1/4λ以内で及び振動周波数が上述したよ
うに選択された状態で振動させることによって達成される。
【0072】 マイクロ波放射のためのミリメートル波長範囲(即ち、数十ギガヘルツの範囲
)は、集中的に制御可能なパワーを発生する発電機を使用することを可能にする
。この波長範囲を使用することは、ジャイロトロン26により発生されたマイク
ロ波パワー6(図9a参照)の必要となる部分が局所的スペース(例えば、ガラ
スシート2のエッジ領域)に集中することを可能にし、これら領域の全体積にお
ける急速加熱が全体より高い温度になることを可能にする。これは、必要となる
マイクロ波パワー分布28(図9c)を達成する可変反射表面(例えば、199
9年11月12日に出願された米国特許出願シリアル番号09/439,533
号参照)を備えた特殊反射ミラー27を使用することによって曲げ工程の直前に
、加熱プロセスの終了時期に実行することができる。そのようなパワー分布は、
追加のジャイロトロン29及びマイクロ波を分割し、合焦し、局所領域に差し向
ける追加のミラー30を(共通の焦合ミラー31に)追加することによって、達
成することもできる(図9b)。このジャイロトロンは、加熱された局所領域の
要求されたサイズほど長くない波長が選択される。本発明は、これらの領域が急
速加熱されることを可能にし(数秒以内又は数分の1秒以内でさえも)、及び、
そのサイズは、非常に小さくなり得、おおよそマイクロ波波長のサイズまで、(
数ミリメートルまで)となり得る。
【0073】 本発明は、加熱環境内に配置された成形/曲げシステムの十分な処理温度への
制御可能な加熱を提供する。このシステム(図10参照)のプレスエレメント3
2及び33は、例えば高温非金属材料等、印加されたマイクロ波放射6にとって
半透明である材料、即ち酸化セラミックス(アルミナ及びMgOを含む)、窒化
セラミックス(Si34)、クォーツ等から作られている。本発明は、プレス工
程又は重力成形作業の間でさえ、ガラスシートの連続的加熱も可能にしている。
マイクロ波放射6は、プレス用ツール32を通過し、ガラスシート2を加熱し続
ける。成形/曲げエレメントの温度並びにフォローアップ加熱の要求されたレベ
ルは、マイクロ波パワー密度及び成形/曲げシステムを構築するため使用される
材料の吸収特性の選択によって制御することができる。
【0074】 本発明は、全温度範囲におけるガラスシート内部の単独で制御可能な温度分布
を提供する。この温度範囲は、低温空気等の冷却ガス媒体が外側ガラス表面に印
加されたとき、例えば焼きなまし、焼き戻し等の、ガラスシートの温度を増減さ
せる工程を含む任意のプロセスに対して使用することができる。処理されるガラ
スシートの約2つ分の厚さに等しい波長を備えたマイクロ波放射を選択すること
によって、温度減少の間に、外側ガラス層と、ガラスシートの内部の任意層との
間に任意の温度差を達成することが可能となる。その結果、例えば強度、残存応
力、光学特性等のガラス品質を、根本的に増加させることができる。記載された
効果は、ガラスシートが、外側ガラス両表面又は側部からマイクロ波放射により
照射された場合、又は、反射器が、選択された周波数に対応する真空中の波長の
1/2により乗算された0、1、2,...に等しいマイクロ波源側から最も離
れているガラス表面からの距離のところにガラスシートの背後に配置された場合
、強化されるようになる。(数字の0は、当たっているマイクロ波放射とは反対
側のガラス表面上に反射器を直接配置することができることを意味している) 本発明は、ジャイロトロンの波長を選択することによって、局所表面層のみの
制御可能な加熱にための機会も提供している。例えば、フロートガラスプロセス
において、このオプションは、高温スズにより形成された、ガラスシート内の温
度分布を改善するため利用することができる。加熱の要求された深さにより乗算
された、加熱ガラスシートにおける屈折率の約12の複素部分としてマイクロ波
波長を選択することによって、及び、適切なパワー密度を選択することによって
、要求された温度分布を改善することができる(均等にすることができる)。温
度分布は、ガラスシートが既に400℃以上(フロートガラスプロセスにおいて
通常生じる温度)に加熱されたと場合に改善することができる。
【0075】 本発明は、ガラスシートのこの局所的な表面層の制御可能な加熱のための機会
も提供する。このオプションのために、ガラスが400℃より低い初期温度であ
る場合、マイクロ波放射の周波数は、加熱されるガラスシートの約4つの厚さ分
の波長に対応するように選択される。ガラスシートの背後の反射器を、選択され
た周波数に対応する真空中の1/2波長で乗算された0、1、2、...に等し
い、処理ガラス表面層から所定の距離のところに配置することによって所望の制
御可能な加熱を更に改善することができる。
【0076】 本発明は、ガラス(ファイバーガラスマット)に基づく材料の制御可能な高速
乾燥工程のための機会も提供している。このオプションのためには、マイクロ波
放射周波数は、加熱される材料の約2つ分の厚さの波長に対応するように選択さ
れる。波長λdrは、次式のように推定される。
【0077】
【数11】
【0078】 ここで、Ω1は、材料中のガラスのパーセンテージであり、Ω2は、材料湿り度
であり、εwは水の誘電定数である。加熱工程の効果は、選択された周波数に対
応する、真空中の1/2波長により乗算された、1、2、..に等しい処理表面
層からの所定距離のところに該材料の背後に反射器を配置することによって更に
強化することができる。 (マイクロ波源及び照射設定) 必要な周波数及びパワー密度を備えたマイクロ波放射は、例えばジャイロトロ
ン、クライストロン等のジェネレータを使用して達成することができる。図11
では、本発明の方法で使用することができるマイクロ波設置の一例が示されてい
る。
【0079】 マイクロ波ユニットは、40キロワットの最大出力CWパワーで82.9GH
【式1】 の周波数で動作するジャイロトロン37から構成される。ジャイロトロンは、5
00W(208V/25V)でフィラメント変圧器36及び240V/35kV
で電源35に接続されており、電流Iは3Aまで、パワーは90kWまでとされ
ている。マイクロ波ビームは、波ガイド40を通ってチャンバー42内へと至り
、そこでミラー41を用いてサンプル領域43へと差し向けられる。サンプル領
域は、図11には示されてはいない、本発明の特定の実施形態の各々に必要とな
る設備品、反射器等も備えていてもよい。ミラーは、0.2m2までのサンプル
領域に亘ってマイクロ波パワーの均一な分布を確保する。上記したように、96
%の均一性は、本発明の方法で要求されるものよりも大きい。
【0080】 マイクロ波パワーは、サイリスター式パワーレギュレータ/スイッチャー34
によって調整され、ジャイロトロン出力窓39に設置された比色計38によって
測定される。ジャイロトロンのマイクロ波パワー及び他の全てのパラメータは、
制御パネル44によって監視される。要求された軟化ガラス温度が達成された瞬
間にジャイロトロンを停止させることは、加熱時間を自動的に制御する。この時
間は、約0.2秒の精度を持つ電子ストップウォッチにより計算される。マイク
ロ波設備は、赤外線ヒーター、サンプルを冷却するため必要となる構成要素、高
温計、ミノルタ/ランドキクロップス300/AF、及び、他の設備をオプショ
ンで備えている。制御パネルは、ガラス温度が上昇するときマイクロ波パワーを
変化させることができる特別の電子機器デバイスを有する。オプションで、これ
らの変化は、コンピュータ45によって制御することができ、コンピュータは、
これらの変化を異なる仕方でもたらすようにプログラムすることができる。
【0081】 図11に示された特別の設備は、本発明の方法の研究開発又は実証試験のため
に最善に設計することができることが理解されよう。当業者は、様々なスケール
の製造プロセス用の設備を容易に変更することができる。この設定を使用して、
マイクロ波パワー密度及び処理時間を監視しながら、室温から軟化温度までの加
熱を実行することが可能である。 (プロセスパラメータの典型的な測定) 次の例は、本発明及びその好ましい実施形態のより詳しい説明を提供するため
与えられるが、説明の目的のためなされたものであり、本発明は、これらの例に
限定されるものではない。 (例1:可変のパワー密度のマイクロ波放射を用いたガラスシートの加熱) 200mm×100mm、4.76mm厚(3.16インチ)(δ)のソーダ
石灰フロートガラスシートが、加熱実験のために選択された。 (a) 予備計算 1.ガラスサンプルを加熱するためのマイクロ波パラメータは、次の連続した工
程を使用して決定された。 最善のマイクロ波周波数は、f=cl/λ、ここでλ=2δε-1/2である。この
周波数は、約85.7GHzである。 2.サンプル領域で達成することのできるマイクロ波パワー密度は、最大マイク
ロ波パワー(P)(即ち40kW)及びガラスサンプル面積(即ち20×10=
200cm2)から推定される。これらの計算は、印加されたマイクロ波放射の
パワー密度が200W/cm2程度であり得ることを示した。 3.共線図表(表3参照)は、任意に得られるガラス温度に関する破断係数を内
部熱応力が超えないことを確実にする、ガラス加熱工程の間に達成可能な様々な
最大パワー密度lomを推定するため作られた。この計算は、前述された熱方程式
を使用した。この熱方程式では、マイクロ波放射Q(x)にさらされたガラスシ
ートの内部の吸収エネルギーの分布が次式のように計算される。
【0082】
【数12】
【0083】 これらの計算は、ガラスシートの一方側からの加熱工程を用いた室温(27℃
)から640℃までの全加熱範囲内にある6つの特定の温度範囲(表3参照)に
対して実行された。破断係数の依存性は、オックスフォード、ラレントンプレス
の、J.E.スタンワースによる1953年度の「ガラスの物理的特性」の10
5頁(図13参照)から出展され、内部熱的応力係数は、全ての温度範囲に対し
て一定であると仮定された。
【0084】 全ての計算は、ソーダ石灰ガラスのリストに掲げられた特性に対して次の値を
使用した。これらの値は、マグローヒルブック社のE.Bシャンドによる195
8年度ガラス技術ハンドブックの23,25、28及び112〜113頁、並び
に、オックスフォード、ラレントンプレスの、J.E.スタンワースによる19
53年度の「ガラスの物理的特性」の105頁から得られた。
【0085】 熱伝導度=0.937W/(m℃) 比熱=0.21cal/(g℃) 密度=2350kg/m3 熱的内部応力係数=0.62MPa/℃ これらの計算の結果は、以下の共線図表内に示されている(表3参照)。
【0086】
【表3】
【0087】 前述した例は、特定のサイズ、厚さ及び特有の属性を備えたガラスシートの急
速加熱のためのパラメータの適切な選択の概要を提供するため当業者により実行
され得る型式の計算を示している。
【0088】 なお、ガラス内部に温度差及びガラス破損を避ける上で十分に低いであろう該
温度差に対応する内部応力を生じさせる最小加熱時間(最大増加加熱率)を確保
するための適切なパワー密度を、特定のガラスのテストサンプルをパワー密度を
様々に変えたマイクロ波ビームを用いた照射により処理し、その結果生じた材料
の外観及び特性を評価分析することによって、実験を通して実験的に選択するこ
とができる。当業者ならば、特定種類のガラス、そのサイズ及びその厚さに関し
て本発明の方法を最適化するため、これらの推定パラメータを容易に変えること
ができることが理解されよう。 (b) 実験 ガラスシートサンプルは、サンプル領域内のチャンバー内に配置された。ガラ
スシートは、ガラスシートを通過させられてガラスシートに戻るマイクロ波パワ
ーの反射を確保するように設計された特定の組織内に配置された。このサンプル
構成は、パワーが均一に反射されるということも確保した。共線図表からのパワ
ー密度データ(表3参照)は、上記した電子機器デバイス及びコンピュータを用
いて、ガラス工程の間にマイクロ波パワーを監視するため使用された。図11に
記載されたように設定されたマイクロ波ジェネレータがスイッチオンされた(8
2.9GHzのジャイロトロンが使用された。それが要求された85.7GHz
で利用可能なジャイロトロンに最も近かったからである。)。サンプルの温度は
、要求温度が達成されたときジャイロトロンを停止させる電子装置を制御するた
めの対応する電子信号を生成する高温計により制御された。
【0089】 ガラスシートが(視覚による検査で決定されたように)加熱工程の間にひび割
れなかった場合、第2のサンプルシートが、各々選択された温度範囲に対して約
5%乃至10%高いパワー密度で処理された。ガラスがひび割れ始めたとき、対
応するパワー密度は、約5%乃至約10%、減少された。このパラメータは、他
の温度範囲に対して別々に決定された。即ち、各範囲に対するパワー密度は、ガ
ラスが各温度範囲でひび割れるまで増加された。次に、各々の対応するパワー密
度は、約5乃至約10%、減少され、最終的には、最適な組のパワー密度が、室
温から640℃までサンプルを加熱するのに必要となる最小の時間が達成される
ことを確実にするように決定された。その組が見出されたとき、少なくとも80
%の確率の信頼レベルで可能となる最小の加熱時間の値を達成するため30回繰
り返し試験された。これらの実験の間に、少なくとも1つのサンプルがひび割れ
た場合、対応するパワー密度が、約5%乃至約10%だけ減少され、実験組の3
0ものガラスシートが最初から再び実行された。パワー密度が全ての30サンプ
ルがテストに合格するように選択されたとき、達成された平均過熱時間が、最小
加熱時間として計算された、これらの実験で達成された最小の時間は、推定値に
非常に近い(±20%)、14秒であった。加熱されたガラスシートを、曲げ、
成形、プレス等によって更には処理しなかったが、この例及び以下に述べる例2
は、そのような更なる処理が、ガラスシートのひび割れ又はその品質の低下をも
たらさないことを実証した。 (例2:振動する反射器を使用したマイクロ波放射を用いたガラスシートの加熱
工程) 4.76mm(3.16インチ)の厚さ(δ)の200mm×100mmのソ
ーダ石灰ガラスシートが、82.9GHz
【式2】 のマイクロ波放射及び反射器を使用した加熱実験のため選択された。 (a)予備計算 1.サンプル領域で達成することのできる最大のマイクロ波パワー密度は、20
0W/cm2であった。 2.反射器及びガラスシートの間の距離Lは、L=kλ/2=kcl/2f=5
.43mm(係数Kは3に等しく選択された。) 3.反射器の振動振幅は、 ΔL=λ/4=cl/4f=0.9mm 4.振動周波数は、上掲した次式を使用することによって計算された。
【0090】
【数13】
【0091】 全ての計算は、例1に掲げられた参照文献で提供されたように、ソーダ石灰ガラ
スの特性に関する次の値を使用した。 比熱=0.21cal/(g℃) 密度=2500kg/m3 熱的内部応力係数=0.6MPa/℃ MoR=13MPa マイクロ波パワー密度=200W/cm2 これらの計算に基づいて、選択された振動周波数は3Hzと推定された。 (d) 実験 ガラスシートサンプルが、ガラスから6.9±0.1mmの距離のところで設
備とガラスシートとの間に厚い金属プレートを備えた特定の設備におけるサンプ
ル領域内のチャンバー内に配置された。電子機械的装置は、精度±0.1mmで
且つ1乃至10Hzの周波数で、±0.58mmの距離でプレートを移動させた
。次に、ドライブは、スイッチオンされ、振動周波数が3Hzに調整された。ジ
ャイロトロンが、最大パワーでスイッチオンされ、ガラスシートが、200W/
cm2のパワー密度のマイクロ波放射により照射された。サンプルの温度は、6
40℃のガラス温度が達成されたときジャイロトロンを停止させる高温計により
制御された。
【0092】 ガラスシートが加熱工程の間にひび割れなかった場合、第2のガラスシートは
、ガラスがひび割れるときの瞬間まで約10%低いプレート振動周波数で処理さ
れた。これが起こったとき、振動周波数は、約10%だけ増加され、サンプルは
、少なくとも80%の確率の信頼度レベルを持つ適切な周波数の値を達成するた
め繰り返し試験された(約30回)。これらの実験の間、少なくとも1つのサン
プルがひび割れた場合、周波数は、追加の10%だけ増加され、30ものガラス
サンプルシートの実験の組が、最初から実行された。この方法論を使用して選択
された周波数が、30サンプルの全てがひび割れることなく処理されることを可
能にしたとき、最適な周波数として受け入れられた。最適な周波数は、当該ガラ
スサンプル及び当該マイクロ波パラメータに対して約4Hzであった。
【0093】 本発明は、図示の態様で説明された。使用された用語は、これに限定するもの
ではなく本質上、説明上の言葉として意図されている。本発明の多数の変形及び
変更が、上記した教えの観点で可能とされている。このため、請求の範囲内で、
本発明は、詳細に説明されたものとは異なるように実施され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、赤外放射又は従来放射等の不透明熱線が使用されたときにガラスシー
ト内部に異なる温度プロフィールを達成する従来技術の方法を示している。
【図2】 図2は、マイクロ波放射により1つの外側表面に照射されるとき、ガラスシー
トの内部で得られる、(ガラスシートの熱応力を形成する)異なる温度プロフィ
ールを示し、如何に該プロフィールの形状が選択されたマイクロ波放射により制
御され得るかを示している。
【図3】 図3は、本発明の方法を使用して同時に両側からマイクロ波放射により照射さ
れるときのガラスシート内部の温度プロフィールを示す。
【図4】 図4は、本発明の方法を使用して、印加されるマイクロ波放射の異なる周波数
及び対応するパワーレベルの要求に対して達成することのできる最小加熱時間を
グラフで示している。
【図5】 図5a、図5b、図5c及び図5dは、本発明の方法を使用して、加熱される
ガラスシートにおける入射マイクロ波の波長のガラスシート厚に対する様々な比
率に関する、ガラスシートの内部の異なるマイクロ波パワーを示している。
【図6】 図6は、本発明の方法を使用して、2つのガラス厚乃至8つのガラス厚の間に
ある波長を備えて印加されるマイクロ波放射を使用して達成することのできる最
小加熱時間及びこれに対応するパワーレベルの要求をグラフで示している。
【図7】 図7は、本発明の方法を使用して、ガラスシートの両側からマイクロ波及び赤
外放射により同時に照射されるとき、ガラスシートの内部で達成される、異なる
温度プロフィールを示している。
【図8】 図8は、本発明を使用して、ガラスが加熱された状態でおおよそ2つ分のガラ
スの厚さの波長を備えたマイクロ波放射によりガラスシートが照射され、パワー
分布が、ガラス厚内で連続的に振動するとき、ガラスシート内部で達成される異
なる温度プロフィールを示している。
【図9】 図9a及び図9bは、ガラスシートの1つの局所的な箇所が、シート全体より
も高い温度まで加熱される、本発明の代替実施形態を概略的に示し、図9cは、
そこで達成されたパワー分布を示している。
【図10】 図10は、成形/曲げシステムの制御可能な加熱工程が提供される、本発明の
代替実施形態を概略的に示している。
【図11】 図11は、本発明で使用される基本的なジャイロトロンビーム設置を示すブロ
ック図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 バラディスラブ・イー・スキルヤレヴィッ チ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19053, フィースターヴィル,ハイツ・レーン 95,ナンバー88 (72)発明者 ミクヘイロ・シェヴェレブ アメリカ合衆国ペンシルベニア州19053, フィースターヴィル,イースト・ストリー ト・ロード 400,アパートメント19 Fターム(参考) 3K086 AA01 BA01 3K090 PA00 4G015 CA02 CA10 CB01 CB03 4G059 AA01 AA20 AC16

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1つのガラスシートを成形のため熱処理する方法
    であって、 ガラスシートを設備上に配置し、 前記ガラスシートを均一度Ψでマイクロ波放射にさらす、各工程を含み、 前記Ψは、100%{1−MoR/(KsΔT)}以上であり、温度に依存する
    MoR及びKsは、それらの最小値及び最大値で夫々選択され、前記マイクロ波
    放射は、前記ガラスシートの少なくとも1つの選択領域を選択された時間内で任
    意の初期温度から任意の要求温度まで加熱する上で、有効な周波数及び十分なパ
    ワー密度を有し、これによって、ガラスシートの内部熱的応力がその破断係数を
    超えることを防止するように、ガラスシートの成形を可能にするため十分な温度
    分布が選択された領域内で得られる、方法。
  2. 【請求項2】 マイクロ波パワー密度は、ガラス温度が増加される間に、該
    パワー密度を、現在の温度についての内部熱的応力の係数に対する破断係数の比
    率で乗算することによって、連続的に変化させられる、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記ガラスシートの両外側表面はマイクロ波放射にさらされ
    る、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記マイクロ波放射の周波数は、約10GHz乃至約200
    GHzの間である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラスシートの両外側表面は、マイクロ波放射にさらさ
    れる、請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記設備は成形システムである、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記マイクロ波放射の周波数は、加熱されるガラスシートに
    おける約2つ分のガラス厚の波長に一致する、請求項1、3、4又は5に記載の
    方法。
  8. 【請求項8】 前記成形システムは、該成形システムがガラスシートの加熱
    と同時に要求された温度まで加熱されるように、印加されたマイクロ波放射に半
    透明である非金属高温材料から作られるか又は該材料により被覆されている、請
    求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 印加されたマイクロ波放射より有意に短い波長を備える追加
    の電磁波熱源、又は、対流熱源、又は、それらの両方が、前記ガラスシートを加
    熱するため使用され、各熱源のパワー密度又は両方の熱源の総和のパワー密度が
    、該マイクロ波放射が該ガラスシートの内部を加熱するのと同じ増加加熱率で該
    ガラスシートの少なくとも1つの外側表面を加熱するのに十分である、請求項7
    に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記ガラスシートの内部におけるマイクロ波パワーの分布
    は、適切な周波数でガラスシートを照射する間に連続的に振動される、請求項7
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】 選択された周波数に対応する真空中の2波長で乗算された
    1、2、3...に等しい距離のところにマイクロ波源にさらされない該ガラス
    シートの外側表面の背後に反射器が配置されている、請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 印加されたマイクロ波放射に半透明である非金属高温材料
    が、酸化セラミック、窒化セラミック、クォーツ及びダイアモンドからなるグル
    ープから選択される、請求項8に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記追加の電磁波熱源は、赤外線、紫外線、レーザー及び
    X線による熱源からなるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記追加の対流熱源は、燃焼可能ガス、燃焼可能流体及び
    高温空気からなるグループから選択される、請求項9に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記距離は、前記選択された周波数に対応する真空中の波
    長に対して1/4波長の範囲内で、前記ガラスシートの加熱工程の間に連続的に
    振動される、請求項11に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記振動周波数は、wKsl0mmax/δcMoRのよう
    に選択され、温度に依存し加熱の間に変化する全てのパラメータは、その最大値
    で選択されるKsを除いて、それらの最小値において選択される、請求項15に
    記載の方法。
  17. 【請求項17】 曲げ工程のため少なくとも1つのガラスシートを熱的に処
    理する方法であって、 ガラスシートを設備上に配置し、 前記ガラスシートを均一度Ψでマイクロ波放射にさらす、各工程を含み、 前記Ψは、100%{1−MoR/(KsΔT)}以上であり、温度に依存する
    MoR及びKsは、それらの最小値及び最大値で夫々選択され、前記マイクロ波
    放射は、前記ガラスシートの少なくとも1つの選択領域を選択された時間内で任
    意の初期温度から任意の要求温度まで加熱する上で、有効な周波数及び十分なパ
    ワー密度を有し、これによって、ガラスシートの内部熱的応力がその破断係数を
    超えることを防止するように、ガラスシートの曲げ工程を可能にするため十分な
    温度分布が選択された領域内で得られる、方法。
  18. 【請求項18】 前記設備は、曲げシステムである、請求項17に記載の方
    法。
  19. 【請求項19】 前記ガラスシートの両外側表面がマイクロ波放射にさらさ
    れる、請求項17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記ガラスシートの少なくとも1つの局所領域が、曲げ工
    程の直前に該ガラスシートの残りの部分の温度より高い温度まで加熱される、請
    求項17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記マイクロ波パワー密度は、ガラス温度が増加される間
    に、該パワー密度を、現在の温度についての内部熱的応力の係数に対する破断係
    数の比率で乗算することによって、連続的に変化させられる、請求項17に記載
    の方法。
  22. 【請求項22】 前記曲げシステムは、該曲げシステムがガラスシートの加
    熱と同時に要求された温度まで加熱されるように、印加されたマイクロ波放射に
    半透明である非金属高温材料から作られるか又は該材料により被覆されている、
    請求項18に記載の方法。
  23. 【請求項23】 印加されたマイクロ波放射の有効量が、曲げを被る前記ガ
    ラスシートの1つ又は複数の領域に集中される、請求項20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記ガラスシートの少なくとも1つの局所化領域は、加熱
    された局所領域の要求されたサイズ以下の波長を備えた追加のマイクロ波源にさ
    らされる、請求項20に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記印加されたマイクロ波放射に半透明である前記非金属
    高温材料は、酸化セラミックス、窒化セラミックス、クォーツ及びダイアモンド
    からなるグループから選択される、請求項22に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記マイクロ波放射の周波数は、約10GHz乃至約20
    0GHzの間である、請求項17に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記マイクロ波放射の周波数は、約10GHz乃至約20
    0GHzの間である、請求項23に記載の方法。
  28. 【請求項28】 前記マイクロ波放射の周波数は、加熱されるガラスシート
    における約2つ分のガラス厚の波長に一致するように選択される、請求項17、
    26又は27に記載の方法。
  29. 【請求項29】 印加されたマイクロ波放射より有意に短い波長を備える追
    加の電磁波熱源、又は、対流熱源、又は、それらの両方が、前記ガラスシートを
    加熱するため使用され、各熱源のパワー密度又は両方の熱源の総和のパワー密度
    が、該マイクロ波放射が該ガラスシートの内部を加熱するのと同じ増加加熱率で
    該ガラスシートの少なくとも1つの外側表面を加熱するのに十分である、請求項
    28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ガラスシートの内部におけるマイクロ波パワーの分布
    は、適切な周波数でガラスシートを照射する間に連続的に振動される、請求項2
    8に記載の方法。
  31. 【請求項31】 選択された周波数に対応する真空中の半波長で乗算された
    1、2、3...に等しい距離のところにマイクロ波源にさらされない該ガラス
    シートの外側表面の背後に反射器が配置されている、請求項28に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記追加の電磁波熱源は、赤外線、紫外線、レーザー及び
    X線による熱源からなるグループから選択される、請求項29に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記追加の対流熱源は、燃焼可能ガス、燃焼可能流体及び
    高温空気からなるグループから選択される、請求項29に記載の方法。
  34. 【請求項34】 前記反射器は、前記選択された周波数に対応する真空中の
    波長の1/4波長の範囲内で、前記ガラスシートの加熱工程の間に連続的に振動
    される、請求項31に記載の方法。
  35. 【請求項35】 前記振動周波数は、wKsl0mmax/δcMoRのよう
    に選択され、温度に依存し加熱の間に変化する全てのパラメータは、その最大値
    で選択されるKsを除いて、それらの最小値において選択される、請求項30に
    記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記振動周波数は、wKsl0mmax/δcMoRのよう
    に選択され、温度に依存し加熱の間に変化する全てのパラメータは、その最大値
    で選択されるKsを除いて、それらの最小値において選択される、請求項34に
    記載の方法。
  37. 【請求項37】 焼き戻し及び焼きなまし工程のため少なくとも1つのガラ
    スシートを熱的に処理する方法であって、 ガラスシートを設備上に配置し、 前記ガラスシートを均一度Ψでマイクロ波放射にさらす、各工程を含み、 前記Ψは、100%{1−MoR/(KsΔT)}以上であり、温度に依存する
    MoR及びKsは、それらの最小値及び最大値で夫々選択され、前記マイクロ波
    放射は、前記ガラスシートの少なくとも1つの選択領域を選択された時間内で任
    意の初期温度から任意の要求温度まで加熱する上で、有効な周波数及び十分なパ
    ワー密度を有し、これによって、ガラスシートの内部熱的応力がその破断係数を
    超えることを防止するように、ガラスシートの焼き戻し及び焼きなまし工程を可
    能にするため十分な温度分布が選択された領域内で得られる、方法。
  38. 【請求項38】 前記マイクロ波放射の周波数は、加熱されるガラスシート
    における約2つ分のガラス厚の波長に一致するように選択される、請求項37に
    記載の方法。
  39. 【請求項39】 冷却ガス媒体が前記ガラスシートの外側表面に印加されて
    いる間に、マイクロ波放射が該ガラスシートの内部の局所領域に印加される、請
    求項37に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記ガラスシートの両外側表面がマイクロ波放射にさらさ
    れる、請求項37に記載の方法。
  41. 【請求項41】 選択された周波数に対応する真空中の半波長で乗算された
    1、2、3...に等しい距離のところにマイクロ波源にさらされない該ガラス
    シートの外側表面の背後に反射器が配置されている、請求項38に記載の方法。
  42. 【請求項42】 フロートプロセッシング、コーティング又は乾燥工程のた
    め少なくとも1つのガラスシートを熱的に処理する方法であって、 前記ガラスシートを均一度Ψでマイクロ波放射にさらす、各工程を含み、 前記Ψは、100%{1−MoR/(KsΔT)}以上であり、温度に依存する
    MoR及びKsは、それらの最小値及び最大値で夫々選択され、前記マイクロ波
    放射は、前記ガラスシートの少なくとも1つの選択領域を選択された時間内で任
    意の初期温度から任意の要求温度まで加熱する上で、有効な周波数及び十分なパ
    ワー密度を有し、これによって、ガラスシートの内部熱的応力がその破断係数を
    超えることを防止するように、ガラスシートのフロートプロセッシング工程を可
    能にするため十分な温度分布が選択された領域内で得られる、方法。
  43. 【請求項43】 約425℃より高い温度にまで予備加熱されたガラスシー
    トに対して、マイクロ波放射の周波数は、加熱工程の要求された深さにより乗算
    された、加熱されたガラスシートの屈折率の約12の複素部分の波長に対応する
    ように選択される、請求項42に記載の方法。
  44. 【請求項44】 約425℃より低い温度のガラスシートに対して、マイク
    ロ波放射の周波数は、加熱されたガラスシートの約4つ分の厚さの波長に対応す
    るように選択される、請求項42に記載の方法。
  45. 【請求項45】 湿った非固体の材料に対して、マイクロ波放射の周波数λ
    は、λ=2δ(Ω1ε+Ω2εw-1/2付近の波長に対応するように選択される、
    請求項42に記載の方法。
  46. 【請求項46】 選択された周波数に対応する真空中の1/2波長で乗算さ
    れた1、2、3...に等しい距離のところにマイクロ波源にさらされない該ガ
    ラスシートの外側表面の背後に反射器が配置されている、請求項45に記載の方
    法。
JP2001580824A 2000-04-28 2001-04-26 マイクロ波放射を使用したガラス及びガラス状材料の急速熱処理のための方法 Withdrawn JP2003531806A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/561,451 US6408649B1 (en) 2000-04-28 2000-04-28 Method for the rapid thermal treatment of glass and glass-like materials using microwave radiation
US09/561,451 2000-04-28
PCT/US2001/013474 WO2001083387A1 (en) 2000-04-28 2001-04-26 A method for the rapid thermal treatment of glass and glass-like materials using microwave radiation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003531806A true JP2003531806A (ja) 2003-10-28

Family

ID=24242028

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001580824A Withdrawn JP2003531806A (ja) 2000-04-28 2001-04-26 マイクロ波放射を使用したガラス及びガラス状材料の急速熱処理のための方法

Country Status (7)

Country Link
US (2) US6408649B1 (ja)
EP (1) EP1283818A4 (ja)
JP (1) JP2003531806A (ja)
KR (1) KR20030009459A (ja)
CN (1) CN1438973A (ja)
AU (1) AU2001255703A1 (ja)
WO (1) WO2001083387A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500308A (ja) * 2002-09-19 2006-01-05 プレマカラン ティ. ボアズ、 ガラスを同時に加熱及び冷却して強化ガラスを製造するためのシステム及び方法
JP2011529433A (ja) * 2008-07-30 2011-12-08 フイブ・スタン 平板ガラスを熱調整することによりガラス表面を処理する装置及びその方法
JP2012140320A (ja) * 2010-12-30 2012-07-26 Samsung Corning Precision Materials Co Ltd 強化ガラス製造装置及び方法
JP2014091675A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Samsung Corning Precision Materials Co Ltd ガラス化学強化装置およびこれを利用した化学強化方法
JP2015505792A (ja) * 2011-11-02 2015-02-26 フエロ コーポレーション 低融点ガラス系を用いた無機基材のマイクロ波シーリング

Families Citing this family (48)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
MXPA01013022A (es) * 1999-06-17 2003-08-20 Iky Ustav Chemickych Procesu A Metodo y aparato para el tratamiento termico de materiales de vidrio y materiales naturales, especificamente de origen volcanico.
DE10045373B4 (de) * 2000-09-14 2007-02-01 Schott Ag Verfahren und Vorrichtung zum Erwärmen von Glas-Halbzeugen über die Klebetemperatur
US7231787B2 (en) * 2002-03-20 2007-06-19 Guardian Industries Corp. Apparatus and method for bending and/or tempering glass
US6983104B2 (en) * 2002-03-20 2006-01-03 Guardian Industries Corp. Apparatus and method for bending and/or tempering glass
US7140204B2 (en) * 2002-06-28 2006-11-28 Guardian Industries Corp. Apparatus and method for bending glass using microwaves
US7694532B1 (en) * 2002-09-19 2010-04-13 Boaz Premakaran T System and method for tempering glass containers
US7498549B2 (en) * 2003-10-24 2009-03-03 Raytheon Company Selective layer millimeter-wave surface-heating system and method
NL1025155C2 (nl) * 2003-12-30 2005-07-04 Draka Fibre Technology Bv Inrichting voor het uitvoeren van PCVD, alsmede werkwijze voor het vervaardigen van een voorvorm.
WO2006088892A2 (en) * 2005-02-15 2006-08-24 Gyrotron Technology, Inc. Method of manufacturing curved glass using microwaves
DE102007012146B4 (de) * 2007-03-12 2012-11-29 Lzh Laserzentrum Hannover E.V. Vorrichtung und Verfahren zur Umformung von Bauteilen aus unter Wärmeeinfluß verformbaren Materialien, insbesondere aus Glas
US20090100872A1 (en) * 2007-10-17 2009-04-23 Daniel Warren Hawtof Method for laminating glass, glass-ceramic, or ceramic layers
TWI413624B (zh) * 2007-11-29 2013-11-01 Univ Far East A method of producing bubbles in glass
TWI413621B (zh) * 2007-11-29 2013-11-01 Univ Far East A method of microwave assisted glass annealing
US20090320524A1 (en) * 2008-06-27 2009-12-31 Anatoli Anatolyevich Abramov Glass sheet cutting by laser-guided gyrotron beam
TW201002631A (en) * 2008-07-07 2010-01-16 Univ Nat Taiwan Science Tech Heating process and apparatus of molding glass
US8536528B2 (en) * 2008-12-12 2013-09-17 Baker Hughes Incorporated System and method for downhole voltage generation
CA2748283A1 (en) * 2008-12-22 2010-07-01 Vidrio Plano De Mexico, Sa De Cv Method and system for bending glass sheets with complex curvatures
KR101248380B1 (ko) * 2010-12-30 2013-03-28 삼성코닝정밀소재 주식회사 패턴드 강화유리 제조 장치 및 방법
US9090505B2 (en) 2011-07-15 2015-07-28 Corning Incorporated Microwave-based glass laminate fabrication
DE102011089884B4 (de) * 2011-08-19 2016-03-10 Von Ardenne Gmbh Niedrigemittierende Beschichtung und Verfahren zur Herstellung eines niedrigemittierenden Schichtsystems
KR20130024484A (ko) * 2011-08-31 2013-03-08 삼성코닝정밀소재 주식회사 강화유리 제조방법 및 강화유리 제조장치
US8556637B2 (en) * 2011-10-25 2013-10-15 Corning Incorporated Method and apparatus for forming a writable erasable area on an object
CN103524024A (zh) * 2012-09-29 2014-01-22 洛阳市凌空安全玻璃有限公司 一种汽车玻璃热弯曲中的加热方法
CN103524023A (zh) * 2012-09-29 2014-01-22 洛阳市凌空安全玻璃有限公司 一种汽车玻璃热弯曲中的微波加热方法
US9540279B2 (en) * 2013-05-24 2017-01-10 Corning Incorporated Method of producing glass-ceramic
US10526232B2 (en) 2013-05-30 2020-01-07 Ppg Industries Ohio, Inc. Microwave heating glass bending process
US9108875B2 (en) * 2013-05-30 2015-08-18 Ppg Industries Ohio, Inc. Heating and shaping system using microwave focused beam heating
US9505654B2 (en) * 2013-06-06 2016-11-29 Gyrotron Technology, Inc. Method for the chemical strengthening of glass
US20150284283A1 (en) * 2014-04-02 2015-10-08 Gyrotron Technology, Inc. Method for glass tempering using microwave radiation
US9624128B1 (en) 2014-05-13 2017-04-18 Owens—Brockway Glass Container Inc. Glass container coating and surface treatment process
CA2994524C (en) * 2015-08-06 2019-07-09 Ppg Industries Ohio, Inc. Microwave heating glass bending process
AU2016314971B2 (en) 2015-08-28 2018-11-01 Funzionano AS Method for manufacturing a surface-treated particulate inorganic material
EP3421432A4 (en) * 2016-02-26 2019-10-09 Agc Inc. METHOD FOR GLASS PLATE CURING HARDENED GLASS PLATE
CN108883976A (zh) * 2016-04-04 2018-11-23 Ppg工业俄亥俄公司 玻璃基材的微波回火
TW201739710A (zh) * 2016-04-18 2017-11-16 康寧公司 使用選擇式微波加熱及主動式冷卻以熱回火夾層玻璃的系統及方法
US10364176B1 (en) 2016-10-03 2019-07-30 Owens-Brockway Glass Container Inc. Glass precursor gel and methods to treat with microwave energy
US10427970B1 (en) 2016-10-03 2019-10-01 Owens-Brockway Glass Container Inc. Glass coatings and methods to deposit same
US10479717B1 (en) 2016-10-03 2019-11-19 Owens-Brockway Glass Container Inc. Glass foam
GB2558254A (en) * 2016-12-23 2018-07-11 Sibelco Nederland N V Methods of removing coatings from glass fibers
CN108569851A (zh) * 2017-03-14 2018-09-25 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 玻璃切割方法
CN107434358B (zh) * 2017-09-15 2023-05-16 内蒙古科技大学 一种微波加热玻璃陶瓷晶化方法及装置
WO2020005555A1 (en) 2018-06-28 2020-01-02 Corning Incorporated Continuous methods of making glass ribbon and as-drawn glass articles from the same
CN114450255B (zh) 2019-09-13 2023-11-21 康宁股份有限公司 采用回旋管微波加热装置形成玻璃带的连续方法
WO2021050651A1 (en) * 2019-09-13 2021-03-18 Corning Incorporated Systems and methods for forming glass ribbon using a heating device
US11199494B2 (en) * 2019-10-01 2021-12-14 General Electric Company Inspection system and method
CN113105104B (zh) * 2020-01-13 2023-06-27 维达力实业(深圳)有限公司 玻璃熔接方法及复合玻璃产品
EP4116270A1 (en) * 2020-03-02 2023-01-11 Consejo Superior De Investigaciones Científicas Method for modifying a vitreous material
US11621168B1 (en) 2022-07-12 2023-04-04 Gyrotron Technology, Inc. Method and system for doping semiconductor materials

Family Cites Families (107)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1481078A (en) * 1922-11-24 1924-01-15 Albertson & Company Flexible shafting
US2618735A (en) * 1947-01-11 1952-11-18 Raytheon Mfg Co Heating apparatus
US2701559A (en) * 1951-08-02 1955-02-08 William A Cooper Apparatus for exfoliating and collecting diagnostic material from inner walls of hollow viscera
DE1186570B (de) * 1958-10-01 1965-02-04 Robert Bosch Elektronik Ges Mi Schlitzstrahler fuer die Erwaermung von dielektrischen Stoffen
US3082805A (en) * 1960-12-21 1963-03-26 John H Royce Tissue macerator
US3732858A (en) * 1968-09-16 1973-05-15 Surgical Design Corp Apparatus for removing blood clots, cataracts and other objects from the eye
US3749085A (en) * 1970-06-26 1973-07-31 J Willson Vascular tissue removing device
US3673288A (en) * 1970-09-17 1972-06-27 Dolomite Brick Corp Of America Microwave method for tempering tar-bonded refractory bricks
US3945375A (en) * 1972-04-04 1976-03-23 Surgical Design Corporation Rotatable surgical instrument
US3800783A (en) * 1972-06-22 1974-04-02 K Jamshidi Muscle biopsy device
FR2288958A1 (fr) * 1974-10-21 1976-05-21 Desmarquest & Cec Installation pour le traitement par zone de produits de forme allongee
US4007732A (en) * 1975-09-02 1977-02-15 Robert Carl Kvavle Method for location and removal of soft tissue in human biopsy operations
US4030503A (en) * 1975-11-05 1977-06-21 Clark Iii William T Embolectomy catheter
US4020847A (en) * 1975-11-05 1977-05-03 Clark Iii William T Rotating cutter catheter
US4273128A (en) * 1980-01-14 1981-06-16 Lary Banning G Coronary cutting and dilating instrument
US4368730A (en) * 1981-02-12 1983-01-18 Nigel Sharrock Intravenous catheter
US4436091A (en) * 1981-03-20 1984-03-13 Surgical Design Corporation Surgical cutting instrument with release mechanism
US4445509A (en) * 1982-02-04 1984-05-01 Auth David C Method and apparatus for removal of enclosed abnormal deposits
US4512344A (en) * 1982-05-12 1985-04-23 Barber Forest C Arthroscopic surgery dissecting apparatus
US4424045A (en) * 1982-05-24 1984-01-03 Pennwalt Corporation Rigid high speed flexible shaft casing assembly for tight radii installations
US4589412A (en) * 1984-01-03 1986-05-20 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Method and apparatus for surgically removing remote deposits
US4819634A (en) * 1984-05-14 1989-04-11 Surgical Systems & Instruments Rotary-catheter for atherectomy system
US4894051A (en) * 1984-05-14 1990-01-16 Surgical Systems & Instruments, Inc. Atherectomy system with a biasing sleeve and method of using the same
US5002553A (en) * 1984-05-14 1991-03-26 Surgical Systems & Instruments, Inc. Atherectomy system with a clutch
US4732154A (en) * 1984-05-14 1988-03-22 Surgical Systems & Instruments, Inc. Rotary catheter system
US5007896A (en) * 1988-12-19 1991-04-16 Surgical Systems & Instruments, Inc. Rotary-catheter for atherectomy
US4842579B1 (en) * 1984-05-14 1995-10-31 Surgical Systems & Instr Inc Atherectomy device
US4754755A (en) * 1984-05-14 1988-07-05 Husted Royce Hill Catheter with a rotary blade
US4926858A (en) * 1984-05-30 1990-05-22 Devices For Vascular Intervention, Inc. Atherectomy device for severe occlusions
US4646719A (en) * 1984-06-11 1987-03-03 Aries Medical Incorporated Intra-aortic balloon catheter having flexible torque transmitting tube
DE3568570D1 (en) * 1984-07-03 1989-04-13 Stiftelsen Inst Mikrovags Method and apparatus for heating thick-walled glass tubes
US4646736A (en) * 1984-09-10 1987-03-03 E. R. Squibb & Sons, Inc. Transluminal thrombectomy apparatus
US4745919A (en) * 1985-02-01 1988-05-24 Bundy Mark A Transluminal lysing system
US4653496A (en) * 1985-02-01 1987-03-31 Bundy Mark A Transluminal lysing system
US4747406A (en) * 1985-02-13 1988-05-31 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Shaft driven, flexible intravascular recanalization catheter
US4664112A (en) * 1985-08-12 1987-05-12 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Catheter based surgical methods and apparatus therefor
US4646738A (en) * 1985-12-05 1987-03-03 Concept, Inc. Rotary surgical tool
CA1293663C (en) * 1986-01-06 1991-12-31 David Christopher Auth Transluminal microdissection device
US4794931A (en) * 1986-02-28 1989-01-03 Cardiovascular Imaging Systems, Inc. Catheter apparatus, system and method for intravascular two-dimensional ultrasonography
US4669469A (en) * 1986-02-28 1987-06-02 Devices For Vascular Intervention Single lumen atherectomy catheter device
US4728319A (en) * 1986-03-20 1988-03-01 Helmut Masch Intravascular catheter
US4729763A (en) * 1986-06-06 1988-03-08 Henrie Rodney A Catheter for removing occlusive material
US4747821A (en) * 1986-10-22 1988-05-31 Intravascular Surgical Instruments, Inc. Catheter with high speed moving working head
US4923462A (en) * 1987-03-17 1990-05-08 Cordis Corporation Catheter system having a small diameter rotatable drive member
US4844064A (en) * 1987-09-30 1989-07-04 Baxter Travenol Laboratories, Inc. Surgical cutting instrument with end and side openings
US4850957A (en) * 1988-01-11 1989-07-25 American Biomed, Inc. Atherectomy catheter
JPH01183432A (ja) * 1988-01-18 1989-07-21 Sumitomo Electric Ind Ltd 石英ガラス管の加熱方法
DE3801318A1 (de) * 1988-01-19 1989-07-27 Stocksmeier Uwe Medizinischer katheter mit schneidvorrichtung
US4919133A (en) * 1988-08-18 1990-04-24 Chiang Tien Hon Catheter apparatus employing shape memory alloy structures
GB8829182D0 (en) * 1988-12-14 1989-01-25 Univ Birmingham Surgical instrument
US4986807A (en) * 1989-01-23 1991-01-22 Interventional Technologies, Inc. Atherectomy cutter with radially projecting blade
US5087265A (en) * 1989-02-17 1992-02-11 American Biomed, Inc. Distal atherectomy catheter
US5431673A (en) * 1989-02-17 1995-07-11 American Biomed, Inc. Distal atherectomy catheter
US4994067A (en) * 1989-02-17 1991-02-19 American Biomed, Inc. Distal atherectomy catheter
US4921522A (en) * 1989-04-24 1990-05-01 Flaming Dale G Method and apparatus for forming a micropipette with uniform application of heat
US5078723A (en) * 1989-05-08 1992-01-07 Medtronic, Inc. Atherectomy device
US5100426A (en) * 1989-07-26 1992-03-31 Fts Engineering, Inc. Catheter for performing an atherectomy procedure
US5226909A (en) * 1989-09-12 1993-07-13 Devices For Vascular Intervention, Inc. Atherectomy device having helical blade and blade guide
US5092839A (en) * 1989-09-29 1992-03-03 Kipperman Robert M Coronary thrombectomy
US5009659A (en) * 1989-10-30 1991-04-23 Schneider (Usa) Inc. Fiber tip atherectomy catheter
US5026384A (en) * 1989-11-07 1991-06-25 Interventional Technologies, Inc. Atherectomy systems and methods
US5019088A (en) * 1989-11-07 1991-05-28 Interventional Technologies Inc. Ovoid atherectomy cutter
US5030201A (en) * 1989-11-24 1991-07-09 Aubrey Palestrant Expandable atherectomy catheter device
US5178625A (en) * 1989-12-07 1993-01-12 Evi Corporation Catheter atherotome
US5092873A (en) * 1990-02-28 1992-03-03 Devices For Vascular Intervention, Inc. Balloon configuration for atherectomy catheter
US5222966A (en) * 1990-02-28 1993-06-29 Devices For Vascular Intervention, Inc. Balloon connection and inflation lumen for atherectomy catheter
FR2659518B1 (fr) * 1990-03-07 1992-06-12 Microondes Syst Sa Dispositif applicateur d'ondes hyperfrequences pour le traitement de produits en feuille ou en nappe.
US5395311A (en) * 1990-05-14 1995-03-07 Andrews; Winston A. Atherectomy catheter
US5100424A (en) * 1990-05-21 1992-03-31 Cardiovascular Imaging Systems, Inc. Intravascular catheter having combined imaging abrasion head
US5181920A (en) * 1990-06-08 1993-01-26 Devices For Vascular Intervention, Inc. Atherectomy device with angioplasty balloon and method
US5078722A (en) * 1990-08-14 1992-01-07 Cordis Corporation Method and apparatus for removing deposits from a vessel
US5114399A (en) * 1990-10-01 1992-05-19 Intramed Laboratories Surgical device
US5112345A (en) * 1990-12-17 1992-05-12 Interventional Technologies Atherectomy cutter with arcuate blades
US5431966A (en) * 1991-01-25 1995-07-11 Saint-Gobain Vitrage Process for enamelling a glass substrate
EP0525176A4 (en) * 1991-02-19 1994-07-13 Fischell Robert Improved apparatus and method for atherectomy
US5284486A (en) * 1991-06-11 1994-02-08 Microvena Corporation Self-centering mechanical medical device
US5217474A (en) * 1991-07-15 1993-06-08 Zacca Nadim M Expandable tip atherectomy method and apparatus
US5423846A (en) * 1991-10-21 1995-06-13 Cathco, Inc. Dottering auger catheter system
US5224945A (en) * 1992-01-13 1993-07-06 Interventional Technologies, Inc. Compressible/expandable atherectomy cutter
US5192291A (en) * 1992-01-13 1993-03-09 Interventional Technologies, Inc. Rotationally expandable atherectomy cutter assembly
US5295493A (en) * 1992-03-19 1994-03-22 Interventional Technologies, Inc. Anatomical guide wire
US5176693A (en) * 1992-05-11 1993-01-05 Interventional Technologies, Inc. Balloon expandable atherectomy cutter
US5306294A (en) * 1992-08-05 1994-04-26 Ultrasonic Sensing And Monitoring Systems, Inc. Stent construction of rolled configuration
US5360432A (en) * 1992-10-16 1994-11-01 Shturman Cardiology Systems, Inc. Abrasive drive shaft device for directional rotational atherectomy
US5643297A (en) * 1992-11-09 1997-07-01 Endovascular Instruments, Inc. Intra-artery obstruction clearing apparatus and methods
US5501694A (en) * 1992-11-13 1996-03-26 Scimed Life Systems, Inc. Expandable intravascular occlusion material removal devices and methods of use
CH685738A5 (fr) * 1993-03-25 1995-09-29 Ferromec Sa Instrument médical pour l'élimination de dépôts formés sur les parois intérieures des artères ou des veines.
US5514115A (en) * 1993-07-07 1996-05-07 Device For Vascular Intervention, Inc. Flexible housing for intracorporeal use
GB2281016A (en) * 1993-08-10 1995-02-15 Ea Tech Ltd Microwave-assisted processing of materials
DE4330873A1 (de) * 1993-09-13 1995-03-16 Zeiss Carl Fa Koordinatenmeßgerät mit einem Tastkopf und einer Elektronik zur Verarbeitung des Tastsignals
US5507760A (en) * 1993-11-09 1996-04-16 Devices For Vascular Intervention, Inc. Cutter device
US5624457A (en) * 1994-04-07 1997-04-29 Devices For Vascular Intervention Directional atherectomy device with flexible housing
US5628761A (en) * 1994-07-08 1997-05-13 Rizik; David G. Guide wire passage creation device
US5507761A (en) * 1994-10-11 1996-04-16 Duer; Edward Y. Embolic cutting catheter
US5512044A (en) * 1994-10-11 1996-04-30 Duer; Edward Y. Embolic cutting catheter
US6032673A (en) * 1994-10-13 2000-03-07 Femrx, Inc. Methods and devices for tissue removal
US5632754A (en) * 1994-12-23 1997-05-27 Devices For Vascular Intervention Universal catheter with interchangeable work element
BR9607836A (pt) * 1995-03-28 1998-06-16 Straub Federnfabrik Cateter para retirara depósitos anormais de vasos sanguíneos em seres humanos
BR9607834A (pt) * 1995-03-28 1998-06-16 Straub Federnfabrik Cateter para retirar depósitos anormais de vasos sanguíneos em seres humanos
US5728123A (en) * 1995-04-26 1998-03-17 Lemelson; Jerome H. Balloon actuated catheter
DE69608746T2 (de) * 1995-09-07 2000-10-12 Ford Motor Co Verfahren zum Erhitzen einer Glasscheibe
EP0761614B1 (en) * 1995-09-07 2000-06-07 Ford Motor Company Method for heating, forming and tempering a glass sheet
US5707383A (en) * 1995-10-05 1998-01-13 Xomed Surgical Products, Inc. Method of removing soft tissue in the middle ear
US5766192A (en) * 1995-10-20 1998-06-16 Zacca; Nadim M. Atherectomy, angioplasty and stent method and apparatus
US5735816A (en) * 1996-07-23 1998-04-07 Medtronic, Inc. Spiral sheath retainer for autoperfusion dilatation catheter balloon
US5713913A (en) * 1996-11-12 1998-02-03 Interventional Technologies Inc. Device and method for transecting a coronary artery
US5772674A (en) * 1997-03-31 1998-06-30 Nakhjavan; Fred K. Catheter for removal of clots in blood vessels

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006500308A (ja) * 2002-09-19 2006-01-05 プレマカラン ティ. ボアズ、 ガラスを同時に加熱及び冷却して強化ガラスを製造するためのシステム及び方法
JP4703188B2 (ja) * 2002-09-19 2011-06-15 プレマカラン ティ. ボアズ、 ガラスを同時に加熱及び冷却して強化ガラスを製造するためのシステム及び方法
JP2011529433A (ja) * 2008-07-30 2011-12-08 フイブ・スタン 平板ガラスを熱調整することによりガラス表面を処理する装置及びその方法
JP2012140320A (ja) * 2010-12-30 2012-07-26 Samsung Corning Precision Materials Co Ltd 強化ガラス製造装置及び方法
JP2015505792A (ja) * 2011-11-02 2015-02-26 フエロ コーポレーション 低融点ガラス系を用いた無機基材のマイクロ波シーリング
JP2018108929A (ja) * 2011-11-02 2018-07-12 フエロ コーポレーション 低融点ガラス系を用いた無機基材のマイクロ波シーリング方法、及びシーリングガラス組成物
JP2014091675A (ja) * 2012-11-01 2014-05-19 Samsung Corning Precision Materials Co Ltd ガラス化学強化装置およびこれを利用した化学強化方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20030037570A1 (en) 2003-02-27
EP1283818A1 (en) 2003-02-19
CN1438973A (zh) 2003-08-27
AU2001255703A1 (en) 2001-11-12
US6408649B1 (en) 2002-06-25
KR20030009459A (ko) 2003-01-29
WO2001083387A1 (en) 2001-11-08
EP1283818A4 (en) 2004-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003531806A (ja) マイクロ波放射を使用したガラス及びガラス状材料の急速熱処理のための方法
US7000430B1 (en) Method of forming glass-ceramic parts and/or glass parts
JP5450331B2 (ja) 赤外線を用いたガラス及び/又はガラスセラミックを均一に加熱するための方法及び装置
US5827345A (en) Method for heating, forming and tempering a glass sheet
US9365446B2 (en) Systems and methods for altering stress profiles of glass
JP4703188B2 (ja) ガラスを同時に加熱及び冷却して強化ガラスを製造するためのシステム及び方法
JP6219725B2 (ja) 真空断熱ガラスユニット向け可変赤外線素子を組み込んだ局所加熱技術、及び/又は局所加熱装置
RU2245851C2 (ru) Способ и устройство для равномерного прогревания стекол и/или стеклокерамики с помощью инфракрасного излучения
RU2577562C2 (ru) Способ изготовления системы со слоем низкой излучательной способности
US20150284282A1 (en) Microwave-based glass laminate fabrication
US20030182966A1 (en) Device for homogenous heating glasses and/or glass ceramics
WO2017176634A1 (en) Microwave tempering of glass substrates
US5782947A (en) Method for heating a glass sheet
US2924695A (en) Electric furnace control method
JP2003261344A (ja) 熱強化ガラス物品の製造方法、およびそれに用いる製造装置
US20100112324A1 (en) Coatings on Glass
CN108423977B (zh) 低辐射玻璃热处理方法以及系统
US5656053A (en) Method for heating and forming a glass sheet
JP4999422B2 (ja) 連続式の熱処理方法及び連続式の熱処理炉
US20150284283A1 (en) Method for glass tempering using microwave radiation
CN108602708A (zh) 热强化的光致变色玻璃以及相关的系统和方法
DE10047576A1 (de) Verfahren zur Formgebung von Glaskeramikteilen und/oder Glasteilen
RU2246456C2 (ru) Способ изготовления деталей из стекла и/или стеклокерамики и устройство для его осуществления
WO2017023436A1 (en) Microwave heating glass bending process and apparatus
JPH02199817A (ja) 高周波アニール方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701