JP2003530420A - ケラチン物質の化粧処置におけるアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤の使用 - Google Patents

ケラチン物質の化粧処置におけるアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤の使用

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ケラチン物質の化粧処置におけるアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤の使用を提供すること。 【解決手段】 本発明は、皮膚及びその付属器官の表面層における１級アルコールの望ましくない作用を阻止、緩和及び／又は抑制するための、ケラチン物質の化粧処置におけるアルコールデヒドロゲナーゼ阻害剤の使用に関する。“皮膚及びその付属器官の表面層”という表現は、皮膚角質層、表皮、頭皮、毛包、皮脂腺、粘膜及びエクリン汗腺又はアポクリン腺を意味する。アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を特に、１級アルコールの望ましくない作用によって生じる皮膚組織の早期老化を抑制するために使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、皮膚及びその付属器官の表面層に対する１級アルコールの望ましく
ない作用を阻止、緩和及び／又は抑制するための、ケラチン物質の化粧処置にお
けるアルコールデヒドロゲナーゼ酵素を阻害する剤の使用に関する。 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素を阻害するこれらの剤の使用により、１級ア
ルコールによって生じる皮膚組織の早期老化を抑制することも可能になる。
【０００２】
【従来の技術】
一般式Ｒ−ＣＨ2ＯＨの１級アルコール、例えばエタノールは、化粧品に通常
使用される剤である。多くの場合、これらは溶媒として作用する担体として使用
されるが、これらはその特定の性質によって、例えばグリセリンのように皮膚の
保湿剤としても使用することができる。 １級アルコールは皮膚の表面層の構造及び機能を損傷し、これらの変化は裸眼
で見て必ずしも検出できるものではないことが見出されている。長期的には、こ
れらの損傷により皮膚の表面が乾燥し又は急速に落屑が生じることとなる。 特に、毛細管循環の損傷が赤斑症又は紅斑症になる可能性があることが観察さ
れている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
このような皮膚の症状が、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素による１級アルコ
ールの酵素触媒反応で形成されたアルデヒドによって生じることは確立されてい
る（Jonathan K. Wilkin, M.D. Journal of Investigation Dermatology, 1980,
Vol. 91, No. 2, pp. 117-119）。 エチレングリコール摂取又はエタノールによって生じる毒性の治療のためにア
ルコールデヒドロゲナーゼ酵素の作用が研究されてきた。 さらに、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤が生化学的研究で、又はア
ルコール中毒を抑制するために治療目的で使用されている（Biochemical and Bi
ophysical Research Communication, V. 203, No. 3, 1994, 1994年9月30日）。 １級アルコールは表皮の表面層の組織に対する負の作用を有し、これが種々の
型の攻撃、例えば界面活性剤による洗浄に対してこれらの組織を攻撃を受けやす
くしていること、及び１級アルコールを含む化粧組成物中でアルコールデヒドロ
ゲナーゼ酵素の阻害剤を使用すると皮膚及びその付属器官の表面層に対する１級
アルコールの望ましくない作用を阻止、緩和及び／又は抑制することが可能であ
ることを、出願人は見出した。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の主題は、特に、１級アルコールの有害な作用によって生じる皮膚の早
期老化を抑制するために、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を使用する
ことである。 本発明の他の主題は、ケラチン物質の化粧処置方法である。 本発明は、ケラチン物質の化粧処置剤にも関する。 本発明の他の主題は、少なくとも一つの１級アルコールを含む化粧品として受
容可能な媒体中に、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の少なくとも一つの阻害剤
を含む化粧組成物である。 本発明の他の主題は以下の記載及び例から明らかとなろう。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明は、アルコールデヒドロゲナーゼ酵素、好ましくはヒトの酵素の阻害剤
の、皮膚及びその付属器官の表面層に対する１級アルコールの望ましくない作用
を阻止し、緩和し及び／又は抑制するための、ケラチン物質の化粧処置における
使用に関する。“皮膚及びその付属器官の表面層”という表現は、皮膚角質層、
表皮、頭皮、毛包、皮脂腺、粘膜及びエクリン汗腺又はアポクリン腺を意味する
。 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を特に、１級アルコールの望ましく
ない作用によって生じる皮膚組織の早期老化を抑制するために使用することがで
きる。 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤は、組成物の全質量に対して０．０
００１〜５０質量％、好ましくは０．０１〜１０質量％、さらに好ましくは０．
１〜１０質量％の濃度で存在することができる。 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を以下から選択することができるが
これに制限されない：オーラミンＯ、アリシン、１，５−アニリノナフタレンス
ルホン酸、１，７−アニリノナフタレンスルホン酸、１，８−アニリノナフタレ
ンスルホン酸、ベルベリン、カナバニン、２，２'−ジプリピル、イミダゾール
、ｍ−メチルベンズアミド、４−メチルピラゾール、ピラゾール、４−ペンチル
ピラゾール、Ｏ−フェナンスロリン、アルレスタチン（alrestatin）、アントラ
ン酸、Ｏ−カルボキシベンズアルデヒド、２，３−ジメチルコハク酸、エタクリ
ン酸、イソニコチン酸、フェナカミド、クエルセチン、クエルシトリン、ソルビ
ニル、テトラメチレングルタル酸、バルプロン酸、プロプラノロール、２，２，
２−トリクロロエタノール、４，５−ジアミノピラゾール及びその誘導体及び２
−エチル−５−メチル−２Ｈ−３，４−ジアミノピラゾール。
【０００６】 本発明の好ましい態様に従うと、エタノールの濃度が５．７５×１０-5Ｍかつ
阻害剤の濃度が１０-3Ｍにおいて、シグマ（Sigma）診断キット（参照333-B）を
使用して測定して、試験管内で少なくとも５０％の阻害率を生じる酵素を使用す
る。好ましい阻害剤のうち、以下を挙げることができる：ピラゾール、４−メチ
ルピラゾール、イミダゾール、２，２，２−トリクロロエタノール、４，５−ジ
アミノピラゾール及びそのアミン官能基及び／又はピラゾール環において置換し
た誘導体、及び２−エチル−５−メチル−２Ｈ−３，４−ジアミノピラゾール。 上記のアルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を、少なくとも一つの１級ア
ルコールを含む化粧組成物と同時に、付随して、又は該組成物の使用の前若しく
は後に順次使用することができる。 好ましくはこれらを同時に又は付随して適用する。
【０００７】 １級アルコールはＲ−ＣＨ2ＯＨの一般式を有し、式中Ｒは直鎖又は分岐した
、飽和又は不飽和の、環状又は非環状の、一又は複数のヘテロ原子及び一又は複
数の他のヒドロキシル基を含むことができる炭化水素をベースとする鎖である。
好ましくは、ヘテロ原子を硫黄、酸素及び窒素原子から選択する。好ましくはＲ
は１〜３０、好ましくは１〜１５の炭素原子を含む直鎖又は分岐したアルキル基
を意味する。 本発明に従って使用することができるアルコールは、エタノール、ｎ−プロパ
ノール、ｎ−ブタノール、ポリエチレングリコール、１，３−プロパンジオール
、ドデカノール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール
、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレ
イルアルコール、グリセリン及び１，２−プロパンジオールであり、最後の二つ
の化合物は１級アルコールと２級アルコールの両方の機能を含んでいる。 本発明に従う化粧組成物は種々の形態にあることができ、例えばローション、
ミルク、クリーム、シャンプー、スプレー、ムース、スティック等であることが
できる。
【０００８】 本発明の化粧組成物はさらに、意図する適用に応じて、上記の１級アルコール
の他に添加剤を含むことができ、これらの添加剤を以下から選択する：脂肪物質
、有機溶媒、ゲル化剤、エモリエント、柔軟剤、抗酸化剤、不透明化剤、安定剤
、シリコーン、消泡剤、抗水和剤、ビタミン、芳香剤、保存剤、アニオン性、カ
チオン性、ノニオン性、両性又は双イオン性界面活性剤又はこれらの混合物、フ
ィラー、封鎖剤、ポリマー、噴射剤、塩基性化剤又は酸性化剤、着色剤、顔料、
増粘剤、フリーラジカル除去剤、日焼け止め剤又は化粧品で通常使用する他の全
ての添加剤。 本化粧組成物をキットの形態にある化粧品として使用することもできる。これ
らの化粧品は少なくとも以下の二つの成分を含む： − 少なくとも一つの１級アルコールを含む第１の成分及び − アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の少なくとも一つの阻害剤を含む第２の
成分、 これらの二つの成分を、保護すべき皮膚組織に同時に、付随的に又は順次適用
することを意図している。
【０００９】 本発明は、以下の少なくとも二つの成分を適用することから成るケラチン物質
の化粧処置方法にも関する： − 少なくとも一つの１級アルコールを含む第１の成分及び − アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の少なくとも一つの阻害剤を含む第２の
成分、 これらの二つの成分を、保護すべき皮膚組織に同時に、付随的に又は順次適用
することを意図している。 本発明はさらに、化粧品として受容可能な媒体中に、少なくとも一つの上記の
１級アルコール、及び試験管内でアルコールデヒドロゲナーゼの活性を少なくと
も５０％阻害する少なくとも一つのアルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を
含む化粧組成物にも関する。 本組成物は上記したような化粧用添加剤を含むことができる。 以下の例は本発明を説明することを意図したものでありこれを制限するもので
はない。
【００１０】
【実施例】配合例 毛髪の損失を阻止するローション エタノール ３０％ ２，２，２−トリクロロエタノール ５％ ２，４−ジアミノピリミジン３−Ｎ−オキシド １．５％ 芳香剤 ０．５％ 水 適量 １００
【００１１】 アルコールを含む日焼けゲル エタノール ８％ イミダゾール ３％ カルボポール 980 ０．３％ トリエタノールアミン ０．４％ メチルパラ−ヒドロキシ安息香酸 ０．２％ 水 適量 １００
【００１２】 アルコールを含むシャンプー ラウリルエーテル硫酸ナトリウム １６％ テゴベタイン ８％ エタノール ５％ ４−メチルピラゾール １％ ポリエチレングリコールジオレエート ３％ クエン酸 ２．３％ 塩化ナトリウム ０．９％ パラ−ヒドロキシ安息香酸エステル ０．５％ 水 適量 １００
【００１３】 保湿クリーム セチルステアリルアルコール及びセチルステアリルアルコール ポリエチレングリコールエーテル（CTFA名：セテアリル アルコール及びセテアレス30）コンデ（Condea）社により Nonidac 1618Fの名称で市販されているもの ７％ ゲイトフォス（Gattefosse）社によりGeleolパステルの名称 で市販されているグリセリルモノ−ジステアレート ２％ コグニス（Cognis）社によりLanette 16 NFの名称で 市販されているセチルアルコール １．５％ ダウ コーニング（Dow Corning）社により DC200 Fluid 350 csの名称で市販されている シリコーンミクロエマルション １．５％ エッソ（Esso）社によりMarcol 82の名称で 市販されている流動ワセリン １５％ ブチルｐ−ヒドロキシベンゾエート ０．２％ 合成又は植物起源の純粋なグリセリンコーデックス ２０％ ピラゾール ４％ イミダゾリジニル尿素 ０．２％ 蒸留水 適量 １００
【００１４】アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の活性を阻害する試験 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の活性の阻害をシグマ診断キット（参照333-
B）を使用して測定した。 ３mlのアルコール試薬、１０μlのエタノール溶液（０．０８％エタノールｗ
／ｖ 参照330-20）及び１０μlの蒸留水中の阻害剤溶液を、室温で１０分間イ
ンキュベートした。 各アッセイに対して、３mlのアルコール試薬、１０μlの蒸留水及び１０μlの
蒸留水中の阻害剤溶液から成るブランクを調製する。 阻害剤を希釈して最終混合物を１０-3Ｍの濃度にする。 混合物をインキュベートした後、１００μｌを取り３４０nmにおいて１０分間
隔で値を読む。ＵＶ−可視性マルチウエル分光測光器（Spectramax Plus-Molecu
lar Devices）を使用し、９６−ウエルのマイクロプレート中でブランクに対し
て読みとりを行う。 阻害の結果を、参照（混合物中に阻害剤を含まないもの）に対する３４０nmに
おける吸収の百分率として表す：
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ６１Ｋ 31/4164 Ａ６１Ｋ 31/4164 45/00 45/00 Ａ６１Ｐ 17/16 Ａ６１Ｐ 17/16 43/00 １１１ 43/00 １１１ (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 4C083 AB332 AC012 AC072 AC102 AC182 AC291 AC302 AC311 AC402 AC422 AC482 AC542 AC551 AC641 AC712 AC782 AC791 AC811 AC812 AC851 AC852 AD092 AD152 AD391 BB04 BB05 BB06 BB07 BB11 BB31 BB41 BB42 BB43 BB45 BB46 BB47 BB48 BB49 BB51 CC05 CC19 CC37 CC38 DD27 DD41 EE12 EE17 4C084 AA17 MA63 NA06 ZA892 ZA922 ZC202 4C086 AA01 AA02 BC36 BC38 MA01 MA04 MA63 NA06 ZA89 ZA92 ZC20 4C206 AA01 AA02 CA03 MA01 MA04 MA83 NA06 ZA89 ZA92 ZC20

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 皮膚及びその付属器官の表面層に対する１級アルコールの望
    ましくない作用を阻止、緩和及び／又は抑制するための、ケラチン物質の化粧処
    置におけるアルコールデヒドロゲナーゼ酵素を阻害する剤の使用。
  2. 【請求項２】 皮膚及びその付属器官の表面層が皮膚角質層、表皮、頭皮、
    毛包、皮脂腺、粘膜及びエクリン汗腺又はアポクリン腺であることを特徴とする
    、請求項１に記載の使用。
  3. 【請求項３】 １級アルコールの望ましくない作用によって生じる皮膚組織
    の早期老化を抑制することを目的とする、請求項１又は２に記載の使用。
  4. 【請求項４】 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤である化合物が組
    成物の全質量に対して０．０００１〜５０質量％の濃度で存在することを特徴と
    する、請求項１ないし３のいずれか１項に記載の使用。
  5. 【請求項５】 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤である化合物が組
    成物の全質量に対して０．０１〜１０質量％、好ましくは０．１〜１０質量％の
    濃度で存在することを特徴とする、請求項１ないし４のいずれか１項に記載の使
    用。
  6. 【請求項６】 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤である化合物を以
    下から選択することを特徴とする、請求項１ないし５のいずれか１項に記載の使
    用：オーラミンＯ、アリシン、１，５−アニリノナフタレンスルホン酸、１，７
    −アニリノナフタレンスルホン酸、１，８−アニリノナフタレンスルホン酸、ベ
    ルベリン、カナバニン、２，２'−ジプリピル、イミダゾール、ｍ−メチルベン
    ズアミド、ピラゾール、４−メチルピラゾール、４−ペンチルピラゾール、Ｏ−
    フェナンスロリン、アルレスタチン（alrestatin）、アントラン酸、Ｏ−カルボ
    キシベンズアルデヒド、２，３−ジメチルコハク酸、エタクリン酸、イソニコチ
    ン酸、フェナカミド、クエルセチン、クエルシトリン、ソルビニル、テトラメチ
    レングルタル酸、バルプロン酸、プロプラノロール、２，２，２−トリクロロエ
    タノール、４，５−ジアミノピラゾール及びその誘導体及び２−エチル−５−メ
    チル−２Ｈ−３，４−ジアミノピラゾール。
  7. 【請求項７】 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤である化合物が試
    験管内で少なくとも５０％の阻害百分率となることを特徴とする、請求項１ない
    し６のいずれか１項に記載の使用。
  8. 【請求項８】 以下から選択する阻害剤の請求項７に記載の使用：ピラゾー
    ル、４−メチルピラゾール、イミダゾール、２，２，２−トリクロロエタノール
    、４，５−ジアミノピラゾール及びそのアミン官能基及び／又はピラゾール環に
    おいて置換した誘導体、及び２−エチル−５−メチル−２Ｈ−３，４−ジアミノ
    ピラゾール。
  9. 【請求項９】 アルコールデヒドロゲナーゼ酵素の阻害剤を、少なくとも一
    つの１級アルコールを含む化粧組成物と同時に、付随して、又は順次ケラチン物
    質に適用することを特徴とする、請求項１ないし８のいずれか１項に記載の使用
    。
  10. 【請求項１０】 １級アルコールが式Ｒ−ＣＨ2ＯＨに対応することを特徴
    とする請求項９に記載の使用、式中Ｒは直鎖又は分岐した、飽和又は不飽和の、
    環状又は非環状の、一又は複数のヘテロ原子及び一又は複数の他のヒドロキシル
    基を含むことができる炭化水素をベースとする鎖である。
  11. 【請求項１１】 基Ｒが１〜３０の炭素原子を含む直鎖又は分岐したアルキ
    ル基を意味することを特徴とする、請求項１０に記載の使用。
  12. 【請求項１２】 ヘテロ原子を硫黄、酸素及び窒素原子から選択することを
    特徴とする、請求項１０又は１１に記載の使用。
  13. 【請求項１３】 １級アルコールを以下から選択することを特徴とする、請
    求項９ないし１２のいずれか１項に記載の使用：エタノール、ｎ−プロパノール
    、ｎ−ブタノール、ポリエチレングリコール、１，３−プロパンジオール、ドデ
    カノール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、ステ
    アリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、リノレイルア
    ルコール、グリセリン及び１，２−プロパンジオール。
  14. 【請求項１４】 以下の少なくとも二つの成分を適用することから成ること
    を特徴とするケラチン物質の化粧処置方法： − 少なくとも一つの１級アルコールを含む第１の成分及び − アルコールデヒドロゲナーゼの少なくとも一つの阻害剤を含む第２の成分
    、 これらの二つの成分を、保護すべき皮膚組織に同時に、付随的に又は順次適用
    する。
  15. 【請求項１５】 少なくとも以下の二つの成分を含む、キットの形態にある
    化粧品： − 少なくとも一つの１級アルコールを含む第１の成分及び − アルコールデヒドロゲナーゼの少なくとも一つの阻害剤を含む第２の成分
    、 これらの二つの成分を、保護すべき皮膚組織に同時に、付随的に又は順次適用
    する。
  16. 【請求項１６】 化粧品として受容可能な媒体中に、少なくとも一つの１級
    アルコール、及び試験管内でアルコールデヒドロゲナーゼの活性を少なくとも５
    ０％阻害する少なくとも一つの阻害剤を含む化粧組成物。
  17. 【請求項１７】 アルコールデヒドロゲナーゼの阻害剤として以下から選択
    する化合物を含む、請求項１６に記載の組成物：ピラゾール、４−メチルピラゾ
    ール、イミダゾール、２，２，２−トリクロロエタノール、４，５−ジアミノピ
    ラゾール及びそのアミン官能基及び／又はピラゾール環において置換した誘導体
    、及び２−エチル−５−メチル−２Ｈ−３，４−ジアミノピラゾール。
  18. 【請求項１８】 組成物が先に定義した１級アルコール以外の以下の少なく
    とも一つの添加剤をさらに含むことを特徴とする、請求項１６又は１７に記載の
    組成物：脂肪物質、有機溶媒、ゲル化剤、エモリエント、柔軟剤、抗酸化剤、不
    透明化剤、安定剤、シリコーン、消泡剤、抗水和剤、ビタミン、芳香剤、保存剤
    、アニオン性、カチオン性、ノニオン性、両性又は双イオン性界面活性剤又はこ
    れらの混合物、フィラー、封鎖剤、ポリマー、噴射剤、塩基性化剤又は酸性化剤
    、着色剤、顔料、増粘剤、フリーラジカル除去剤及び日焼け止め剤
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