JP2003528874A - カベルゴリンの結晶形ii - Google Patents

カベルゴリンの結晶形ii

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JP2003528874A JP2001570657A JP2001570657A JP2003528874A JP 2003528874 A JP2003528874 A JP 2003528874A JP 2001570657 A JP2001570657 A JP 2001570657A JP 2001570657 A JP2001570657 A JP 2001570657A JP 2003528874 A JP2003528874 A JP 2003528874A
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トマジ,アツテイリオ
マジネス,ステフアーニア
ラメツラ,ジユリアーノ
ウンガリ,マリオ
パンドルフイ,マルコ
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フアルマシア・イタリア・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 カベルゴリン結晶形II、それを含有する医薬組成物、およびその製造法を開示する。該方法は、低温において有機溶媒中の粗カベルゴリンの溶液から結晶化するか、または約30℃未満の温度で溶媒中のカベルゴリン結晶形IおよびIIの混合物をスラリー法に付すことを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、カベルゴリンの新規結晶形、その医薬組成物、および単独かまたは
組合せた、治療に有効な薬剤としてのその使用に関する。本発明の他の局面は、
この結晶形の製造方法に関する。
【0002】 カベルゴリンは、D2ドーパミン受容体と相互作用するエルゴリン誘導体であ
り、種々の有効な医薬活性を有し、高プロラクチン血症、中枢神経系疾患(CN
S)および他の関連疾患の治療に使用されている。
【0003】 カベルゴリンは、米国特許第4526892号において開示され、特許請求さ
れている1((6−アリルエルゴリン−8β−イル)−カルボニル)−1−(3
−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルウレアの総称である。カベルゴリン分
子の合成は、Eur. J. Med. Chem., 24, 421(19
89)およびGB−2103603−Bにも記載されている。
【0004】 我々の研究の間に、カベルゴリンは、周囲条件下に少なくとも2つの結晶形で
存在しうることを我々は見い出した。1つの結晶形(結晶形I)は、無水非溶媒
和形であり、我々の知る限り、それは現在までに文献において報告されている唯
1つの結晶形である。結晶形IIも無水非溶媒和形である。
【0005】 従って、本発明は、カベルゴリンの新規多形体(結晶形II)およびその製造
に関する。他の局面は、>90%、好ましくは>99%の多形純度%を有するカ
ベルゴリン結晶形IIのサンプルに関する。本発明はさらに、カベルゴリン結晶
形IIの医薬組成物、および治療薬としてのその使用も提供する。
【0006】 (図面の簡単な説明) 図1は、カベルゴリン結晶形IIのXRD粉末パターンを示す図である。 図2は、カベルゴリン結晶形IIのDSC曲線を示す図である。 図3は、カベルゴリン結晶形IIのIRスペクトルを示す図である(試料はK
Br粉末法によって調製した)。 図4は、カベルゴリン結晶形IIの固体13C−NMRスペクトルを示す図で
ある。
【0007】 結晶形IIは、−70℃から+30℃の温度範囲で熱力学的に最も安定な多形
体である。それは、粗物質から出発して、低温においていくつかの溶媒から結晶
化することによって、容易に製造することができる。または、30℃未満の温度
において、溶媒中の結晶形IおよびIIの混合物のスラリーによって、それを製
造することもできる。カベルゴリン結晶形IIの重要性は、主として(限定的で
はない)熱力学的安定性である。
【0008】 それの高安定性に加えて、結晶形IIは、広範囲の温度において種々の溶媒を
使用して結晶化することによって製造しうるので、結晶形Iより有利である。
【0009】 特性決定 X線粉末回折(XRD)、示差走査熱量測定法(DSC)、赤外(IR)分光
分析法、およびソリッドステート(固体)13C−NMRを使用して、新規結晶
形を特性決定した。
【0010】 X線粉末回折 X線粉末回折は、Scintag DMS/NT(コピーライト) Ver
1.30aおよび1.36bでそれぞれ操作されるScintag X1または
X2 Advanced Diffraction System、およびMi
crosoft Windows NT 4.0(商標)ソフトウエアを使用し
て行った。該システムは、1.5406オングストロームのCuKα1発光を与
えるために45kVおよび40mAに維持した銅X線源、およびソリッドステー
トペルティエ冷却検出器を使用した。ビーム開口は、2から4mmの管開き(t
ube divergence)および散乱防止スリットおよび0.5から0.
3mm幅の検出器散乱防止及び受光スリットを使用して調節した。データは、1
秒/点のカウント時間を有する0.03°/点のステップスキャンを使用して2
から40°の2θを収集した。試料を、乳棒および乳鉢を使用して手で粉砕し、
12mm(直径)×0.5mmのキャビティーを有するアルミニウム試料皿に入
れた。
【0011】 DSC 示差走査熱量測定法の測定値は、Mettler TA 4000熱分析シス
テムで得た。約8.5mgの試料を正確に計量して、DSCパンに入れた。パン
を気密封止し、パンの蓋にピンホールを開けた。ピンホールの使用は、圧力解放
を可能にし、しかも熱反応が管理条件下に進行することを確実にする。試料をD
SC炉に導入し、次に、5℃/分の速度で加熱して、最終温度135℃にする。
【0012】 IR分光分析法 カベルゴリン結晶形IIのIRスペクトルを、Perkin Elmer F
T−IR分光光度計PARAGON 1000で得た。試料をKBr粉末法によ
って調製し、反射率(reflectance)におけるスペクトルを記録した
【0013】 ソリッドステート13C−NMR ソリッドステート設備および可変温度マジックアングルスピニングプローブを
取り付けたMSL 300 Bruker装置によって、ソリッドステート13 C−NMRスペクトルを得た。50KHzのデカプリング・フィールドおよびシ
ングル・パルス・マジックアングルスピニング実験によって、10から100レ
コードのリサイクル時間で、交差分極実験を行った。
【0014】 XRD、DSC、IRおよびNMR曲線をそれぞれ図1から4に示す。
【0015】 結晶形IIのX線粉末回折パターン(図1)は、約8.5、9.4、11.6
、16.5および21.5度2θにおいて有効な特徴的ピークを有する結晶構造
を示す。
【0016】 結晶形IIのDSC曲線(図2)は、約96から102℃における融解吸熱量
を示す。インテグレーテッド(integrated)融解吸熱量は、約70J
/gの融解熱を有する。
【0017】 結晶形IIのIRスペクトルを図3に示す。それは、カルボニル伸縮による約
1670および1690cm−1における特徴的なダブルバンドを示す。
【0018】 結晶形IIのソリッドステート13C−NMRスペクトルを、図4に示す。
【0019】 これらのデータは、カベルゴリン結晶形IIが、XRD、IR、およびソリッ
ドステート13C−NMR法によって結晶形Iから容易に識別できる結晶多形体
であることを示す。DSCも、他の分析法と組み合わせた場合に、2つの多形体
を識別する方法である。
【0020】 カベルゴリン結晶形Iは、Il Farmaco, 50(3), 175−
178(1995)に報告されている。しかし、本出願人の知る限り、他の結晶
形は報告されていない。
【0021】 要約すれば、カベルゴリンは少なくとも2つの結晶形で存在する。結晶形I(
融点:DSCにより98から105℃、融解熱:約60J/g)は、特徴的な粉
末XRDパターン、および結晶形IIと極めて異なるIRスペクトルを有する結
晶である。
【0022】 結晶形IIは、特徴的な粉末XRDパターンおよびIRスペクトルを有する結
晶である(融点:DSCにより96から102℃、融解熱:約70J/g)。
【0023】 本発明は、有機溶媒または有機溶媒混合物からの結晶化による、結晶形IIの
固形物を製造する方法も提供する。該方法は、Eur. J. Med. Ch
em., 24, 421(1989)に記載されている合成によって油状物と
して得られる粗最終カベルゴリンを、好適な量の有機溶媒に溶解させることを含
む。好適な有機溶媒は、ケトン、アセタール、エーテル、エステルおよびそれら
の混合物を包含する。ケトンおよびエステルは、アセトン、メチルエチルケトン
、酢酸メチルのような、直鎖または分岐鎖C〜Cケトン、C〜Cエステ
ルを包含する。
【0024】 エーテル溶媒は、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテルのような、直
鎖または分岐鎖C〜Cエーテルを包含する。好ましい溶媒は、ジエチルエー
テル、酢酸メチル、ジエトキシメタン(エチラール)、メチルtert−ブチル
エーテル、アセトンまたはメチルエチルケトンである。次に、得られた溶液を濃
縮し、冷却する。溶液を約−5℃で1から7日間、好ましくは1から3日間維持
するのが好ましい。このようにして得た結晶を、一般法、例えば、減圧下の濾過
または遠心濾過によって回収し、次に、結晶を乾燥して、本発明のカベルゴリン
結晶形IIを得ることができる。カベルゴリン結晶形IIは、カベルゴリン結晶
形IおよびIIの混合物を、30℃未満の温度でスラリー法に付すことによって
も製造することができる。
【0025】 好ましくは、混合物を、n−ヘキサンまたはジエチルエーテルのような有機脂
肪族直鎖C〜CアルカンまたはC〜Cエーテル中、室温で撹拌する。混
合物において、結晶形I/結晶形IIの比率は、好ましくは10:1から1:1
0である。得られた結晶を前記のように収集した。
【0026】 カベルゴリン結晶形Iと同様に、結晶形IIは、プロラクチンに対して有意な
阻害作用を示し、異常プロラクチンレベルに関連した病理学的症状を有する患者
の治療を可能にする治療特性を有し、従って、ヒトおよび/または獣医学におい
て有効である。カベルゴリンは、可逆性閉塞性気道疾患の治療、眼内圧の調節、
および緑内障の治療においても、単独かまたは組合せにおいて活性である。獣医
学分野において、抗プロラクチン薬として、および脊椎動物の繁殖を劇的に減少
させることにおいて、使用することもできる。カベルゴリンのいくつかの用途は
、例えば、WO9948484、WO9936095、US5705510、W
O9505176、EP040325に開示されている。
【0027】 本発明の結晶形IIは、パーキンソン病(PD)、下肢不穏症候群(RLS)
、進行性核上麻痺(PSP)および多全身性萎縮(Multysystemic
atrophy)(MSA)の治療に特に有効である。従って、本発明の他の
局面は、パーキンソン病(PD)、下肢不穏症候群(RLS)、進行性核上麻痺
(PSP)および多全身性萎縮(MSA)を治療する方法に関し、該方法は、有
効量のカベルゴリン結晶形IIを患者に投与することを含む方法である。
【0028】 本発明のカベルゴリン結晶形IIは、カベルゴリン結晶形Iと同じ方法で使用
することができ、従って、CNS疾患の治療に精通した者は、不適当な実験を行
わずに、本発明の化合物の投与に関して適切な治療プロトコルを確認することが
できる。本発明の化合物の投与量、投与の方法および計画は特に限定されず、使
用される特定化合物によって変化する。従って、本発明の結晶形IIは、好適な
投与経路、好ましくは経口によって投与することができる。CNS疾患の治療に
関して、投与量は、例えば、約0.5から約50mg/患者/日、好ましくは、
モノセラピー(monotherapy)として2から4mg/日、およびアジ
ュバントセラピー(adjuvant therapy)として2から6mg/
日で投与することができる。実際の用量は、処方された特定の組成物、投与経路
、および治療される特定の疾患によって変化する。患者の年齢、体重、性、食事
および健康状態を包含する、薬剤の作用を変化させる多くの要因を、用量を決め
る際に考慮する。
【0029】 本発明は、有効量の結晶形IIを、1つまたはそれ以上の医薬的に許容される
担体、賦形剤、稀釈剤または補助剤と組合せて含有する医薬組成物(製剤)も提
供する。例えば、本発明の結晶形IIは、錠剤、丸剤、粉末混合物、カプセル剤
、注射可能剤、液剤、懸濁剤、坐剤、乳剤、分散剤、フードプレミックス(fo
od premix)、および他の好適な形態に配合することができる。それは
、例えば、凍結乾燥し、必要であれば医薬的に許容される他の賦形剤と組み合わ
せた滅菌固体組成物の形態に製造することもできる。そのような固体組成物は、
非経口投与のために、滅菌水、生理食塩水、または水とプロピレングリコール、
エタノール等のような有機溶媒との混合物、または他のいくつかの滅菌注射可能
媒体を使用して、懸濁剤(ミクロ分散剤)としてまたは溶液状態において、使用
のすぐ前に再構成することができる。
【0030】 医薬的に許容される担体は、例えば、マンニトール、尿素、デキストラン、ラ
クトース、ポテト澱粉およびトウモロコシ澱粉、ステアリン酸マグネシウム、タ
ルク、植物油、ポリアルキレングリコール、エチルセルロース、ポリ(ビニルピ
ロリドン)、炭酸カルシウム、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、
安息香酸ベンジル、炭酸ナトリウム、ゼラチン、炭酸カリウム、珪酸である。医
薬製剤は、乳化剤、防腐剤、湿潤剤等のような非毒性補助物質、例えば、ソルビ
タンモノラウレート、トリエタノールアミンオレエート、ポリオキシエチレンモ
ノステアレート、グリセリルトリパルミテート、スルホ琥珀酸ジオクチルナトリ
ウム等も含有することができる。
【0031】 (実施例) 実施例1 Eur. J. Med. Chem., 24, 421(1989)に記
載されている製造法による合成経路の最終段階の後に、カラムクロマトグラフィ
ーで精製することによって得られ、純粋カベルゴリン37gを含有する油状物を
、ジエチルエーテル600mLに溶解した。炭素1.8gおよび硫酸ナトリウム
18gを添加し、混合物を室温で1時間撹拌し、次に、真空下にGF/Fフィル
ターで濾過した。フィルターをジエチルエーテル50mLで洗浄し、約80mL
の容量に濃縮した収集した溶液を、反応器に移し、−5℃で1から4日間にわた
って冷却した。懸濁液を、真空下にガラスフィルターで濾過し、結晶質固体ケー
クを、−5℃で予備冷却したジエチルエーテル50mLで洗浄した。次に、得ら
れた結晶を、恒量になるまで35℃で真空乾燥した。収率は、純粋カベルゴリン
初期含有量に基づいて約70%であった。多形純度>98%を有する得られた結
晶形IIを、XRD、DSC、IRおよびNMRによって確認し、データをそれ
ぞれ図1から4に示す。
【0032】 実施例2 純粋カベルゴリン35gを含有する油状物を、酢酸メチル210mLに溶解し
た。炭素1.8gおよび硫酸ナトリウム18gを添加し、混合物を室温で1時間
撹拌し、次に、真空下にGF/Fフィルターで濾過した。フィルターを酢酸メチ
ル50mLで洗浄し、約80mLの容量に濃縮した収集した溶液を、反応器に移
し、−10℃で1から3日間にわたって冷却した。懸濁液を、真空下にガラスフ
ィルターで濾過し、結晶質固体ケークを、−10℃で予備冷却した酢酸メチル5
0mLで洗浄した。次に、結晶を、恒量になるまで35℃で真空乾燥した、収率
約70%。分析データは実施例1と同じであった。
【0033】 実施例3 純粋カベルゴリン38.6gを含有する油状物を、エチラール850mLに溶
解した。炭素1.8gおよび硫酸ナトリウム18gを添加し、混合物を室温で1
時間撹拌し、次に、真空下にGF/Fフィルターで濾過した。フィルターをエチ
ラール50mLで洗浄し、約100mLの容量に濃縮した収集した溶液を、反応
器に移し、−5℃で1から4日間にわたって冷却した。懸濁液を、真空下にガラ
スフィルターで濾過し、結晶質固体ケークを、−5℃で予備冷却したエチラール
50mLで洗浄した。次に、結晶を、恒量になるまで35℃で真空乾燥した、収
率約50%。分析データは実施例1と同じであった。
【0034】 実施例4 純粋カベルゴリン30.5gを含有する油状物を、メチルtert−ブチルエ
ーテル650mLに溶解した。炭素1.8gおよび硫酸ナトリウム18gを添加
し、混合物を室温で1時間撹拌し、次に、真空下にGF/Fフィルターで濾過し
た。フィルターをメチルtert−ブチルエーテル50mLで洗浄した。約10
0mLの容量に濃縮した収集した溶液を、反応器に移し、−5℃で1から2日間
にわたって冷却した。懸濁液を、真空下にガラスフィルターで濾過し、結晶質固
体ケークを、−5℃で予備冷却したメチルtert−ブチルエーテル50mLで
洗浄した。形成された結晶、おそらくは溶媒和形を、35℃で真空乾燥して、結
晶形IIを得た、収率約75%。分析データは実施例1と同じであった。
【0035】 実施例5 200mgの結晶形Iおよび同量の結晶形IIの混合物を、n−ヘキサン50
mLに25℃で添加した。懸濁液を約12時間撹拌し、次に、真空下にガラスフ
ィルターで濾過した。収集した結晶は、純粋な結晶形IIであることを分析法に
よって確認した。分析データは実施例1と同じであった。
【0036】 実施例6 50mgの結晶形Iおよび350mgの結晶形IIの混合物を、ジエチルエー
テル5mLに−5℃で添加した。懸濁液を約12時間撹拌し、次に、真空下にガ
ラスフィルターで濾過した。収集した結晶は、純粋な結晶形IIであることを分
析法によって確認した。分析データは実施例1と同じであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カベルゴリン結晶形IIのXRD粉末パターンを示す図である。
【図2】 カベルゴリン結晶形IIのDSC曲線を示す図である。
【図3】 カベルゴリン結晶形IIのIRスペクトルを示す図である(試料はKBr粉末
法によって調製した)。
【図4】 カベルゴリン結晶形IIのソリッドステート13C−NMRスペクトルを示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ, VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ラメツラ,ジユリアーノ イタリー国、イ−26019・バイラテ、ピツ ツアーレ・エウローパ、1・ア (72)発明者 ウンガリ,マリオ イタリー国、イ−20129・ミラン、ビア・ ピエトロ・カルビ、10 (72)発明者 パンドルフイ,マルコ イタリー国、イ−20052・モンツア、ビ ア・デツラ・グエツリーナ、33 Fターム(参考) 4C064 AA16 CC02 DD08 FF02 GG01 HH07 4C086 AA01 AA04 CB20 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA15 ZA22 ZA23 ZC04

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カベルゴリン結晶形II。
  2. 【請求項2】 無水、非溶媒和であり、85%より高い純度パーセントを有
    する請求項1に記載のカベルゴリン結晶形II。
  3. 【請求項3】 無水、非溶媒和であり、98%より高い純度パーセントを有
    する請求項1に記載のカベルゴリンの結晶形II。
  4. 【請求項4】 図1のXRD粉末パターンを有するカベルゴリン結晶形II
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項に記載の結晶形IIの有効量
    を、1つまたはそれ以上の医薬的に許容される担体、賦形剤、稀釈剤または補助
    剤と組み合わせて含む医薬組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1から4のいずれか1項に記載のカベルゴリン結晶形
    IIの製造方法であって、該方法が、低温において有機溶媒中の粗カベルゴリン
    の溶液から、目的とする結晶形IIを結晶化することを含む方法。
  7. 【請求項7】 有機溶媒が、ケトン、アセタール、直鎖エーテル、エステル
    、またはそれらの混合物である請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 溶媒がジエチルエーテルまたはメチルtert−ブチルエー
    テルである請求項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 請求項1から4のいずれか1項に記載のカベルゴリン結晶形
    IIの製造方法であって、該方法が、約30℃未満の温度で、溶媒中のカベルゴ
    リン結晶形IおよびIIの混合物をスラリー法に付すことを含む方法。
  10. 【請求項10】 溶媒がジエチルエーテルまたはn−ヘキサンである請求項
    9に記載の方法。
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