JP2003528850A - 血管形成および腫瘍成長の阻害 - Google Patents

血管形成および腫瘍成長の阻害

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チエレツシユ,デイビツド・エイ
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ザ・スクリプス・リサーチ・インステイチユート
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Abstract

(57)【要約】 腫瘍成長を抑制し、血管形成を阻害する、一般式(II)の化合物を提供する。これらの化合物は、芳香族の中心結合コアに結合したグリシルリジン誘導体を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の分野 本発明は、血管形成と腫瘍成長を阻害する組成物に関する。より詳細には、本
発明は、インテグリンαβに結合し、インテグリンαβとマトリックス
メタロプロテイナーゼ2(MMP2)の相互作用を遮断する組成物に関する。ま
た本発明は、インテグリンαβとMMP2の結合の選択的阻害剤を利用して
、血管形成および腫瘍成長を阻害する方法に関する。
【0002】 発明の背景 血管細胞が組織に侵入するには、細胞外マトリックス構造を再構築するプロテ
イナーゼ、ならびにその仮のマトリックスを認識する細胞接着分子を含む非常に
多くの因子の協調した相互作用が必要である。最近の報告は、72kDaマトリ
ックスメタロプロテイナーゼ2(MMP2)が血管の発達および血管形成の主役
であると示唆している。たとえば、Kitoh等(J.Cell Sci.、第
109巻、953〜8ページ(1996年))は、MMP2およびその活性化因
子である膜型1−マトリックスメタロプロテイナーゼ(MT1−MMP)が、間
葉細胞によってもっぱら胚発生中に協調して発現することを報告し、このような
組織でのマトリックスの再構築に関する特定の拘束を示唆している。さらに、血
管形成およびそれに付随する腫瘍成長は、MMP2ノックアウトマウスで低減す
る(Itoh等のCancer Res.、第58巻1048〜51ページ(1
998年)を参照のこと)。興味深いことに、Saftor等(Proc.Na
tl.Acad.Sci.U.S.A.、第89巻、1557〜61ページ(1
992年))は、それ自体が血管形成のメディエータとして知られているインテ
グリンαβの結合が、MMP2の産生を誘発することを示し、血管形成に伴
って血管が再構築される際の、これら2種の分子の協調した相互作用を示唆して
いる(Bafetti等のJ.Biol.Chem.、第273巻、143〜9
ページ(1998年)も参照のこと)。実際に、MMP2とインテグリンαβ の直接の相互作用が、Brooks等(Cell、第85巻、683〜93ペ
ージ(1996年))によって実証されている。その後Brooks等は、血管
が浸潤され、成熟する間、MMP2の負の調節がαβの発現に依存すること
を示した(Cell、第92巻、391〜400ページ(1998年))。
【0003】 MMP2を含めた、天然ならびに合成のMMP阻害剤による血管形成の阻害お
よびそれに伴う腫瘍成長の抑制が文献に記載されているものの、このような戦略
を臨床向けに変換することは、主としてこのような広スペクトル阻害剤の有害な
副作用のために、その成功には限界がある。一般に、MMP機能は、成体生物体
の多くのプロセスに必要であるので、酵素機能の活性部位阻害は、創傷の治癒な
ど、組織の再構築を含む様々な生物学的プロセスに、おそらく大きな影響を及ぼ
す。実際、様々なタイプの癌の臨床試験で、広スペクトルMMP阻害剤での治療
によって、炎症性腱炎、多発性関節炎、骨筋肉痛症候群(muscoskele
tal pain syndromes)を含む、用量を制限し、しばしば治療
中止後も続く重篤な副作用が引き起こされることが文献に記載されている。しか
し、成体生物体ではインテグリンαβの分布が限られていることを考えると
、MMP2とαβの相互作用を新血管新生または細胞浸潤の領域に対してタ
ーゲッティングすることにより、このような治療に関連した毒性作用がそれに応
じて制限されると予測されるはずである。実際に、MMP2とインテグリンα βの結合を媒介する、MMP2の組換え型非触媒カルボキシ末端ヘモペキシン
ドメイン(PEX)が、in vivoで抗血管形成活性および抗腫瘍活性を示
している。このような大きなタンパク質断片の潜在的な有用性は、欠点を伴うも
のの(たとえば、大規模生産の問題、FDAの品質安全管理の問題、および抗原
性)、この問題の実際的な解決法の必要性を示唆している。
【0004】 したがって、体の他の部位ではMMP阻害が最小で、腫瘍成長部位で選択的に
MMP活性を阻害する化学的化合物が求められている。
【0005】 発明の概要 本発明は、血管形成および腫瘍成長の阻害剤として有用な新規の化合物を提供
する。また本発明は、MMP2とインテグリンαβの相互作用を阻害する方
法、およびインテグリンαβを含む細胞で血管形成を阻害する方法も提供す
る。さらに、本発明は、MMP2−αβ相互作用阻害剤を投与することによ
って腫瘍成長を抑制する方法も提供する。
【0006】 本発明の化合物は、次式(I)で表され、結合基に化学結合したグリシルリジ
ン誘導体を含む。
【0007】
【化11】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]このような化合物は、αβに結合し、MM
P2とαβの相互作用を阻害する。
【0008】 好ましい構造式(I)の化合物は、構造式(II)で表される。
【0009】
【化12】 [RおよびRは、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、フェニル、ま
たはベンジルであり;XおよびXは、それぞれ独立に、ハロ、ニトロ、C 〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、またはC〜Cペルフルオロアルキ
ルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;ならびに、tは、0または1の値の
整数であり;ただし、AがHであるとき、tは0であり、Aが共有結合であると
き、tは1である。]Aが共有結合であり、かつtが1であるとき、グリシルリ
ジン誘導体部分は、ベンゼン結合基にオルト、メタ、またはパラの位置で結合し
ていてよい。
【0010】 式(I)および(II)の化合物がαβを含む細胞に投与されると、α βとMMP2の結合が阻害され、したがって、血管形成の本質的な機構が妨げ
られる。血管形成を妨害すると、腫瘍の血管新生を妨げ、それにより腫瘍を栄養
の欠乏に陥らせることによって腫瘍成長も抑制することができる。したがって、
本発明の血管形成および腫瘍成長阻害化合物は、腫瘍または血管形成性障害のあ
る患者の治療に有用な治療薬剤である。この化合物はαβに結合するので、
これを炎症性の事象の抑制に使用することもできる。
【0011】 本発明の化合物は、適切な薬剤として許容される媒質に含ませて製剤して、望
ましくない血管形成が関与している腫瘍および他の障害の治療に有用な薬剤組成
物とすることができる。
【0012】 本発明の方法の態様では、式(I)および(II)の化合物を含む薬剤組成物
を、化合物を薬剤として許容されるマトリックスに含ませて製剤することによっ
て調製する。この活性化合物の薬剤組成物を腫瘍のある患者に投与して、腫瘍成
長を低減または阻止する。この活性化合物は、注射する、または時間をかけて徐
々に注入することによって非経口的に、あるいは特定の剤形に適した他の何らか
の方法によって投与することができる。
【0013】 図面の簡単な説明 添付図面中、 図1は、MMP2のインテグリンαβとの相互作用およびその血管形成で
の役割、ならびに本発明の化合物などの拮抗薬によるMMP2とαβの相互
作用の阻害を示す略図である。 図2Aは、固体相結合アッセイで、式(I)の阻害剤化合物がMMP2とイン
テグリンαβの相互作用に及ぼす影響を示すグラフである。 図2Bは、式(I)の化合物と、インテグリンαβおよびαβとの結
合を示すグラフである。 図2Cは、本発明の化合物の作用を、αβへの結合について対照化合物と
比較するグラフである。 図2Dは、アミノ酸残基RGDが本発明の化合物のαβへの結合に及ぼす
影響と、RGDがbVNのαβへの結合に及ぼす影響を比較するグラフであ
る。 図3Aは、β陽性細胞およびβ陰性細胞でのプロテイナーゼ活性を示すグ
ラフである。 図3Bは、β陽性細胞およびβ陰性細胞でのMMP2結合を示す図である
。 図4Aは、ニワトリCAM組織での血管形成阻害の顕微鏡写真である。 図4Bは、ニワトリCAM組織での血管形成阻害を示すグラフである。 図4Cは、処理細胞および未処理細胞でのMMP2濃度を示す図である。 図5Aは、ニワトリCAM組織の腫瘍成長および脈管構造の顕微鏡写真である
。 図5Bは、ニワトリCAM組織での血管密度の顕微鏡写真である。 図5Cは、ニワトリCAM組織での腫瘍重量を示すグラフである。 図5Dは、ニワトリCAM組織での血管新生を示すグラフである。 図5Dは、ニワトリCAM組織での腫瘍細胞密度の顕微鏡写真である。
【0014】 発明の詳細な説明 MMP2のインテグリンαβへの結合は、血管形成プロセスの重要な機構
である。この結合相互作用の特異的阻害は、腫瘍など、成長組織での血管新生の
低減をもたらし、したがって腫瘍の成長を妨げる。MMP2とインテグリンα βの相互作用を図1に示す。血管形成および腫瘍成長の新しいクラスの阻害剤
は、MMP2がインテグリンαβに結合するのを特異的に妨げ、そのため新
規の重要な治療手段となる、以下で述べる小さな分子の拮抗薬である。
【0015】 本発明のある種の化合物は、1個または複数の不斉中心を有し、光学的に活性
な形で存在していてよい。追加の不斉中心は、アルキル基など、置換基中に存在
していてよい。純粋なS異性体、純粋なR異性体、異性体のラセミ混合物、およ
びこれらの混合物も本発明の範囲に含まれるものとする。本発明のある種の化合
物のキラルな形も企図されており、本発明の範囲に特に含まれる。
【0016】 用語「アルコキシ」は、指示するサイズの以下で定義するアルキル基にエーテ
ル結合によって結合した酸素原子を意味する。アルコキシ基の例は、メトキシ、
エトキシ、t−ブトキシなどである。用語「アルキル」は、直鎖または分枝鎖の
、指示するサイズの炭素基を意味する。アルキル基の代表例は、メチル、エチル
、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、t
−ブチル、2−エチルヘキシル、n−オクチル、2,4−ジメチルペンチルなど
である。用語「ヒドロキシアルキル」は、ヒドロキシル基に結合した、指示する
サイズの上記で定義したアルキル基を意味する。例には、ヒドロキシメチル、2
−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシ−1−プロピル、2−ヒドロキシ−1−プ
ロピル、4−ヒドロキシブチルなどが含まれる。
【0017】 用語「ペルフルオロアルキル」は、水素の各箇所にフルオロ置換基を含む、以
下で定義する指示するサイズのアルキル基、たとえば、トリフルオロメチルおよ
びペンタフルオロエチルを指す。
【0018】 用語「ハロ」または「ハロゲン」は、ブロモ、クロロ、フルオロ、およびヨー
ドを指す。
【0019】 本発明の化合物は、次式(I)で表され、結合基に化学結合したグリシルリジ
ン誘導体を含む。
【0020】
【化13】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。] GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH−(C)−X であり、YおよびYがOHであり、mおよびnが1であることが好ましい。
は、C〜Cペルフルオロアルキルであることが好ましく、トリフルオロ
メチルであることが最も好ましい。構造式(I)の範囲に入る好ましい化合物は
、次の構造式(II)で表され、ベンゼン結合基に、オルト、メタ、またはパラ
のいずれかの配向で結合したグリシルリジン誘導体を含む。
【0021】
【化14】 [RおよびRは、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、フェニル、ま
たはベンジルであり;XおよびXは、それぞれ独立に、ハロ、ニトロ、C 〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、またはC〜Cペルフルオロアルキ
ルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;ならびに、tは、0または1の値の
整数であり;ただし、AがHであるとき、tは0であり、Aが共有結合であると
き、tは1である。]Aが共有結合であり、かつtが1であるとき、グリシルリ
ジン誘導体部分は、ベンゼン結合基にオルト、メタ、またはパラの位置で結合し
ていてよい。
【0022】 置換基XおよびXは、ベンジル基のフェニル環にベンジルのCHに対し
て4位で結合している(すなわち、パラ置換基である)ことが好ましい。X
よびX基がC〜Cペルフルオロアルキルであることが好ましく、パラ−ト
リフルオロメチルであることが最も好ましい。好ましいRおよびR基は、水
素およびメチルである。置換基XおよびXは、同じでも異なっていてもよく
、置換基RおよびRも、同じでも異なっていてもよい。
【0023】 Aが共有結合であり、かつtが1である式(II)で表される化合物のファミ
リーのうち特に活性なメンバーは、以下の化合物1で表される化合物である。
【0024】
【化15】 式(I)および(II)の化合物は、適度な段階数の合成ステップで、容易に
入手できる材料から合成することができる。たとえば、スキーム1は、化合物1
の合成を示しており、Aが共有結合であり、RおよびRが同じであり、かつ
およびXが同じである式(II)の化合物を生成する一般の方法の例であ
る。スキーム1はさらに、XおよびXの両方がパラ−トリフルオロメチルで
あり、RおよびRの両方がメチルまたは水素のいずれかである式(II)の
化合物の合成を例示する。
【0025】
【化16】 スキーム1では、p−トリフルオロメチルベンジルアルコールを、ジスクシン
イミジルカルボナートと反応させて、活性エステル中間体を生成し、次にΕN−
ε−BOC−リジンメチルエステルと反応させて、化合物2を99%の収率で得
た。BOC保護基の加水分解およびその後のBOC−グリシンとの結合によって
、化合物3を96%の収率で得た。化合物3のBOC保護基を酸で加水分解する
ことにより、化合物4を99%の収率で得た。2当量の化合物4を二塩化イソフ
タロイルと結合させて、RおよびRがメチルであり、XおよびXがp−
トリフルオロメチルであり、Aが共有結合である式(II)に相当する化合物5
を、68%の収率で得た。化合物5を水酸化リチウムで加水分解して、93%の
収率で化合物1を生成した。
【0026】 他のRおよびX置換基を有する化合物1の類似体である式(I)および(II
)の化合物の合成は、スキーム1の変更形態によって実現することができ、その
変更形態は、合成化学分野の技術者に容易に明らかであろう。p−トリフルオロ
メチル以外の置換基(たとえば、ベンジルのCHに対してオルト、メタ、また
はパラのいずれかの位置の、ハロ、ニトロ、または他のC〜Cペルフルオロ
アルキル基)を有するベンジルアルコールを使用する、あるいはメチル以外のエ
ステル基を有する保護したリジンエステルを使用にすることよって、他の式(I
I)の化合物が得られる。
【0027】 1,3−フェニル以外のZ基を有する式(I)の化合物の合成は、たとえば、
スキーム1の二塩化イソフタロイルの代わりにビスクロロカルボニルアセチレン
、二塩化フマリル、二塩化フタロイルなど、他の二塩基酸の二塩化物を用いるこ
とによって実施する。あるいは、対応する酸の代わりに酸塩化物を利用し、さら
にその酸を当技術分野で知られている標準のペプチド結合技術によって適切なア
ミンに結合させてもよい。当分野の技術者には、スキーム1および2に例示した
合成方法で実施できる他の化学材料の代用は容易に明らかであり、式(I)およ
び(II)で表される化合物群の他のメンバーを合成することができる。式(I
)および(II)の化合物の合成に適合可能な、関連化合物の合成および有用な
化学的戦略は、Boger等のJ.Am.Chem.Soc.第123巻、12
80〜1288ページ(2001年)に記載されている。
【0028】 Aが共有結合であり、tが1であり、RがRと異なる、XがXと異な
る、またはR/RとX/Xの両方が異なる式(II)の化合物も、スキ
ーム1で提示した方法の変更形態によって合成することができ、これは、当分野
の技術者に容易に明らかであろう。たとえば、1当量の化合物4を、二塩化イソ
フタロイル、またはいずれの適切なイソフタルハロゲン化物もしくは活性エステ
ルと反応させることができ、続いて第2の活性酸基を、異なるX基もしくは異な
るR基のいずれか、またはその両方を有する化合物4の類似体と反応させること
ができる。同様に、異なるX基もしくは異なるR基のいずれか、またはその両方
を有する化合物4の2種の類似体を、二塩化イソフタロイル、または同等の活性
イソフタラートと連続的に反応させて、異なるX基とR基を有する化合物1の追
加の類似体を得ることができる。
【0029】 Aが水素であり、tが0である式(II)の化合物の合成を、以下のスキーム
2で、化合物6および7の合成によって例示する。
【0030】
【化17】 スキーム2では、スキーム1の化合物4を、塩化ベンゾイルと反応させると、
化合物6(R=メチル、X=p−トリフルオロメチル)が90%の収率で得
られる。6のエステル基を水酸化リチウムで加水分解することにより、化合物7
(R=H、X=p−トリフルオロメチル)を88%の収率で得た。
【0031】 異なるR基(たとえば、他のC〜Cアルキル基)を有するかつ/またはベ
ンジル基上に異なるX置換基を有する化合物4の類似体をベンゾイル化すると、
A=Hかつt=0である式(II)の他の化合物になる。
【0032】 スキーム2は、化合物8、すなわち式(II)のグリシン単位に結合したベン
ゾイル基がジグリコールアミドで置換されている化合物6および7の不活性類似
体の合成も例示する。化合物9は、化合物4をジグリコール酸と結合させること
によって77%の収率で得られる。
【0033】 以下のスキーム3は、化合物12、すなわち式(II)のp−トリフルオロメ
チルベンジルオキシカルボニル基がベンゾイルアミドで置換されている、化合物
1の不活性類似体の合成を例示する。
【0034】
【化18】
【0035】 本発明の方法の態様では、式(I)および(II)の化合物の薬剤調製物を、
化合物を薬剤として許容される担体マトリック中に含ませて製剤することにより
調製することができる。式(I)および(II)の活性化合物を含む薬剤組成物
を、腫瘍のある宿主に投与して、腫瘍成長を低減または阻止する。活性化合物は
、注射によって、または時間をかけて徐々に注入することによって非経口的に投
与することができる。治療する組織を腹腔内または皮下投与によって治療するこ
とが非常に多いが、この活性化合物は、眼内、静脈内、筋肉内、滑液内、腔内、
または経皮投与することもでき、そのうえ蠕動による手段によって送達すること
ができる。
【0036】 本明細書では、本発明の化合物または組成物の「投与」という用語は、従来の
非毒性の薬剤として許容される担体、補助剤、および賦形剤を望みに応じて含む
単位剤形製剤の形で、経口または非経口的に;吸入スプレーによって;鼻腔、直
腸、または口腔内経路で;あるいは局所的に投薬する場合の全身への使用を指す
。本明細書では、用語「非経口」には、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下
、および関節内への注射および注入技術が含まれる。
【0037】 「薬剤として許容される」とは、医学の良識から逸脱しない範囲で、過度の毒
性、刺激、アレルギー反応などなしに、ヒトおよび下等動物の組織と接触して使
用するのに適し、さらに腫瘍および血管形成関連障害の治療でのその目的とする
使用に有効な、妥当な利益/リスク比を有するその塩、アミド、およびエステル
を意味する。
【0038】 薬剤として許容される塩は、当技術分野でよく知られている。たとえば、S.
M Berge等は、J.Pharmaceutical Sciences、
第66巻、1〜19ページ(1977年)において、薬剤として許容される塩を
詳細に記述している。代表的な酸の付加塩には、塩化水素酸塩、臭化水素酸塩、
硫酸塩、重硫酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン
酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、ホウ酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸
塩、トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、
フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、アスコルビン酸塩、グルコヘプト酸塩、ラ
クトビオン酸塩、ラウリル硫酸塩などが含まれる。代表的なアルカリ金属または
アルカリ土類金属の塩には、ナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム
塩などが含まれる。
【0039】 本明細書では、用語「薬剤として許容される担体」は、非毒性の、不活性な固
体、半固体、または液体の、何らかのタイプの充填剤、希釈剤、カプセル化材料
、または製剤助剤を意味する。薬剤として許容される担体として使用できる材料
のいくつかの例は、ラクトース、グルコース、およびスクロースなどの糖類;ト
ウモロコシデンプンやジャガイモデンプンなどのデンプン類;カルボキシメチル
セルロースナトリウム、エチルセルロース、および酢酸セルロースなど、セルロ
ースおよびその誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;タルク;カカオ脂
や座剤用ロウ類などの添加剤;落花生油、綿実油、サフラワー油、ゴマ油、オリ
ーブ油、トウモロコシ油、および大豆油などの油類;プロピレングリコールなど
、グリコール類;グリセリン、ソルビトール、マンニトール、およびポリエチレ
ングリコールなど、ポリオール類;オレイン酸エチルやラウリン酸エチルなど、
エステル類;寒天;水酸化マグネシウムや水酸化アルミニウムなどの緩衝剤;ア
ルギン酸;パイロジェンフリー水;等張食塩水;リンガー溶液;エチルアルコー
ル、リン酸塩緩衝液、ならびに薬剤製剤中に使用する適合可能な他の非毒性物質
である。
【0040】 製剤する者の判断次第で、ラウリル硫酸ナトリウムやステアリン酸マグネシウ
ムなどの湿潤剤、乳化剤、および滑沢剤に加え、着色剤、放出剤、コーティング
剤、甘味剤、着香剤、香料剤、保存剤、および抗酸化剤が組成物中に存在してい
てもよい。薬剤として許容される抗酸化剤の例には、アスコルビン酸、塩酸シス
チン、亜硫酸水素ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウムなど
、水溶性抗酸化剤;パルミチン酸アスコルビル、ブチルヒドロキシアニソール(
BHA)、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、レシチン、没食子酸プロピル
、α−トコフェロールなど、油溶性抗酸化剤;およびクエン酸、エチレンジアミ
ン四酢酸(EDTA)、ソルビトール、酒石酸、リン酸など、金属キレート剤が
含まれる。
【0041】 本発明の薬剤または化合物の「治療有効量」とは、どんな医学的治療にも適合
可能な妥当な利益/リスク比で、腫瘍および血管形成関連障害を治療するのに十
分な化合物の量を意味する。しかし、本発明の化合物および組成物の合計1日使
用量は、主治医によって医学の良識から逸脱しない範囲で決定されることが理解
されよう。ある患者のための特定の治療上有効な用量レベルは、治療する障害お
よびその障害の重症度;使用する特定の化合物の活性;使用する特定の組成物;
患者の年齢、体重、全身の健康状態、性別、および食事;使用する特定の化合物
の投与時間、投与経路、および排泄率;治療期間;使用する特定の化合物と併せ
て、または同時に使用する薬物;ならびに医学の技術分野でよく知られている要
因を含む様々な要因に応じて決まる。
【0042】 本発明はまた、治療有効量の本発明の化合物(または組成物)を従来の薬剤用
担体との組合せで含む、単位投与形態の薬剤組成物も提供する。注射可能な調製
物、たとえば、注射可能な水性または油性の無菌懸濁液を、知られている技術に
従って、適切な分散剤もしくは湿潤剤、および懸濁化剤を使用して製剤すること
ができる。注射可能な無菌調製物は、非経口用として許容される非毒性希釈剤ま
たは溶媒に含ませて、たとえば、1,3−ブタンジオール溶液として、注射可能
な無菌溶液、懸濁液、または乳濁液にしてもよい。許容される賦形剤および溶媒
の中で使用できるものは、水、リンガー溶液、USP塩化ナトリウム溶液、およ
び等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、無菌の固定油も、溶媒または懸濁
媒質として従来から使用されている。この目的では、合成のモノグリセリドまた
はジグリセリドを含めて、どんな無刺激性固定油を使用してもよい。
【0043】 さらに、オレイン酸など、脂肪酸も注射可能薬物の調製に使用する。注射可能
製剤は、たとえば、細菌保持フィルターでの濾過によって、または使用直前に無
菌の水または他の注射可能な無菌媒質中に溶解または分散される無菌固体組成物
の形態に滅菌剤を組み込むことによって滅菌することができる。
【0044】 薬物の効果を持続させるために、皮下または筋肉内の注射による薬物の吸収を
遅らせることが多くの場合望ましい。これを実現するための最もよくある手段は
、水に溶けにくい結晶性または無定形材料の懸濁液を注射することである。薬物
の吸収速度は、薬物の溶解速度に依存するが、これは、薬物の物理的状態、たと
えば、結晶サイズや結晶形に応じて決まる。薬物の吸収を遅らせるための別の手
法は、薬物を油性溶液または懸濁液として投与することである。薬物と、ポリラ
クチド−ポリグリコリドなどの生分解性ポリマーとのマイクロカプセルマトリッ
クスを形成することによって注射可能なデポー剤を作製してもよい。薬物とポリ
マーの比およびポリマーの組成に応じて、薬物放出速度を制御することができる
。他の生分解性ポリマーの例には、ポリオルトエステルやポリ無水物が含まれる
。デポー注射薬物は、体組織に適合性のあるリポソームまたはマイクロエマルジ
ョン中に薬物を閉じ込めることによって作製することもできる。
【0045】 薬物を直腸投与するための座剤は、薬物を、常温では固体であるが直腸の温度
では液体となるために直腸で融けて薬物を放出する、カカオ脂やポリエチレング
リコールなどの適切な非刺激性の添加剤と混合することによって調製することが
できる。
【0046】 経口投与用の固体剤形には、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤、小球剤(pri
ll)、および顆粒剤が含まれるであろう。このような固体剤形では、活性化合
物を、スクロース、ラクロース、デンプンなど、少なくとも1種の不活性な希釈
剤と混ぜてもよい。このような剤形は、通常の慣行どおり、不活性な希釈剤以外
の追加の物質、たとえば、ステアリン酸マグネシウムや微結晶セルロースなど、
打錠滑沢剤(tableting lubricant)および他の打錠助剤を
含んでいてもよい。カプセル剤、錠剤、および丸剤の場合には、この剤形が緩衝
剤を含んでいてもよい。錠剤および丸剤はさらに、腸溶コーティングおよび他の
徐放コーティングを施して調製することができる。同様のタイプの固体組成物を
、ラクトースや乳糖などの添加剤、ならびに高分子量のポリエチレングリコール
などを利用して、軟ゼラチンカプセルまたは硬ゼラチンカプセルの充填剤として
使用してもよい。
【0047】 経口投与用の液体剤形には、水など、当技術分野で普通に使用される不活性な
希釈剤を含んだ乳剤、マイクロエマルジョン剤、液剤、懸濁剤、シロップ剤、お
よびエリキシル剤が含まれるであろう。このような組成物は、湿潤剤などの補助
剤;乳化剤および懸濁化剤;甘味剤;香味剤および着香剤を含んでいてもよい。
望むなら、本発明の化合物は、ポリマーマトリックス、リポソーム、およびマイ
クロスフェアなど、徐放システムまたは標的指向性送達(targeted d
elivery)システムに組み込むことができる。この化合物は、たとえば、
細菌保持フィルターでの濾過によって、または使用直前に無菌の水または他のい
くつかの注射可能な無菌媒質中に溶解される無菌固体組成物の形態に滅菌剤を組
み込むことによって滅菌することができる。活性化合物は、上記の1種または複
数の添加剤を有するマイクロカプセルの形とすることもできる。
【0048】 固体剤形の錠剤、糖衣丸、カプセル剤、丸剤、および顆粒剤は、医薬製薬の分
野でよく知られている腸溶コーティングや他のコーティングなど、剤皮や外皮を
施して調製してよい。このような剤形は、場合によって不透明化剤を含んでいて
よく、腸管のある部分で、活性成分をそれだけで、または選択して、場合によっ
てはゆっくりと放出する組成物としてもよい。使用できる包埋式組成物の例には
、ポリマー物質およびロウが含まれる。本発明の化合物の局所投与用または経皮
投与用剤形にはさらに、軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤
、粉末剤、液剤、スプレー剤、吸入剤、またはパッチ剤が含まれる。活性成分は
、必要に応じて、無菌条件下で、薬剤として許容される担体および何らかの保存
剤または緩衝剤と混合する。
【0049】 眼科用製剤、点耳剤、眼軟膏剤、粉末剤、および液剤も、本発明の範囲に入る
と考えられる。軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤、およびゲル剤は、本発明の活性
化合物に加え、動植物性の脂、脂、ロウ、パラフィン、デンプン、トラガカント
、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、ケイ素、ベントナイト、ケイ酸
、タルク、酸化亜鉛、またはこれらの混合物など、添加剤を含んでいてよい。
【0050】 粉末剤およびスプレー剤は、本発明の化合物に加えて、ラクトース、タルク、
ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、粉末ポリアミド、またはこれ
らの物質の混合物など、添加剤を含んでいてよい。スプレー剤は、クロロフルオ
ロヒドロカーボンなど、通常の噴射剤をさらに含んでいてよい。
【0051】 経皮パッチは、体への化合物の送達が制御されるという更なる利点を有する。
このような剤形は、化合物を適する媒質中に溶解または分散させることによって
作製することができる。吸収増強剤(absorption enhancer
s)を使用して、化合物の皮膚を介しての流入を増強させることもできる。速度
制御膜を設けることによって、または化合物をポリマーマトリックスもしくはゲ
ルに分散させることによって速度を制御することができる。
【0052】 活性化合物を含む組成物は、剤形に適合する方法で、治療有効量を投与する。
投与する量および投与のタイミングは、治療する宿主、宿主の器官系が活性成分
を利用する能力、および所望の治療効果の程度に応じて決まる。投与する必要の
ある活性成分の正確な量は、従事者の判断次第であり、各人で異なる。
【0053】 全身への適用に適する投与量の範囲を、本明細書に開示するが、これは投与経
路に応じて変わる。適切な投与レジメンも変わり得るが、最初の投与の後に、予
め決定した1または複数の間隔で投与を繰り返し、その後に注射または他の投与
経路を用いることを特徴とする。
【0054】 本発明は、本明細書に記載の治療方法を実践するのに有用な薬剤組成物も提供
する。組成物は、上述の活性化合物と共に薬剤として許容される担体を含む。
【0055】 本発明の化合物または組成物の非経口投与用調製物には、無菌の水性または非
水性液剤、懸濁剤、および乳剤が含まれる。非水性溶媒の例は、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール;オリーブ油などの植物油;およびオレイン酸
エチルなどの注射可能な有機エステル類である。水性担体には、食塩水、および
緩衝媒質を含めて、水、アルコール/水溶液;乳液、懸濁液が含まれる。非経口
用賦形剤には、塩化ナトリウム水溶液、リンゲルデキストロース、デキストロー
スと塩化ナトリウム、乳酸リンゲル液、または固形油が含まれる。静脈内用賦形
剤には、(リンゲルデキルトロースをベースとしたものなど)体液および栄養素
補充液、電解質補充液などが含まれる。たとえば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート
剤、不活性ガスなど、保存剤および他の添加物が含まれていてもよい。
【0056】 本発明の別の態様は、MMP2とαβの相互作用を阻害し、それにより腫
瘍組織での血管形成を阻害する方法を提供する。この阻害方法は、宿主に、血管
形成を阻害する量の上述の化合物を含む組成物を投与することを含む。MMP2
とαβの相互作用は、αβと本発明の化合物を接触させることにより阻
害される。
【0057】 血管形成は、既存の宿主の血管から新生血管網が形成されることであり、1〜
2mm超の腫瘍成長に必要である。本発明の目的では、血管形成を改善しさえ
すれば、血管形成および血管形成を媒介とする病状が抑制される。
【0058】 宿主に活性化合物を投与するための投与量範囲は、特定の活性化合物、および
特定の腫瘍もしくはインテグリンに対するその効力に応じて決まる。当分野の技
術者なら、大変な実験をせずとも、その活性化合物の正しい投与量を決定するこ
とができる。宿主は任意の哺乳動物であってよい。投与量は、血管形成および血
管形成が媒介となる病状が改善される所望の治療効果を生じるのに十分な量とす
べきであり、通常、活性化合物の血漿濃度を約0.01〜約100マイクロモル
濃度(μM)、好ましくは約0.2〜約20μM、より好ましくは約1〜約10
μMの範囲に維持するのに十分な量とする。しかし、投与量は、有害な副作用を
引き起こすほど多くすべきでない。体重1キログラム(kg)あたりの投与量は
、1日、数日間、または無期限で、1日あたり1回または複数回の投与で、1回
あたり1〜20mgの範囲をとり得る。
【0059】 血管形成の阻害では、治療有効量は、治療する組織での血管形成がはっきりと
阻害されるだけの活性化合物の量、すなわち血管形成阻害量またはMMP2−α β相互作用阻害量である。血管形成阻害は、本明細書に記載の免疫組織化学
によって、または当分野の技術者に知られている他の方法によってin sit
uで測定することができる。
【0060】 本発明はさらに、本明細書に記載の治療方法を実践するのに有用な薬剤組成物
を提供する。この組成物は、上記で定義した活性化合物と共に薬剤として許容さ
れる担体を含む。
【0061】 本発明は、腫瘍細胞のアポトーシスを誘発する方法も提供する。この方法は、
宿主に腫瘍細胞のアポトーシスを起こすのに十分な治療有効量の活性化合物を投
与することを含む。
【0062】 本発明の目的では、治療する標的腫瘍中で腫瘍細胞アポトーシスの増加が観察
されれば、腫瘍細胞アポトーシスが誘発されていることになる。腫瘍細胞のアポ
トーシスは、本明細書に記載の方法または当技術分野で一般に知られている方法
によって測定することができる。
【0063】 以下に非限定的な例を提示して、本発明の様々な態様を例示する。
【0064】 材料および方法 抗体細胞および試薬。CS−1ハムスター黒色腫細胞およびヒトβ−インテ
グリンサブユニット(βCS−1細胞)でトラスフェクトしたCS−1細胞は
、以前に記述されている(Cell、第85巻、683〜93ページ(1996
年);Cell、第92巻、391〜400ページ(1998年))。西洋ワサ
ビペルオキシダーゼ(HRP)と結合したモノクローナル抗体である抗ビオチン
mAbBN−34および抗アクチンmAbAC−40は、Sigma(ミズーリ
州セントルイス)より入手した。抗フォン−ウィルブランド因子(vWF)ポリ
クローナル抗体(pAb)は、DAKO(デンマーク、Glostrup)より
入手した。環状ペプチドcRGDfVおよびcRADfV、およびインテグリン
−αβは、Merck KGaA(ドイツ、ダルムシュタット)から好意で
提供を受けた。精製したproMMP2およびインテグリン−αβは、Ch
emicon International(カリフォルニア州Temecul
a)から提供された。精製した活性MMP2は、Calbiochem(カリフ
ォルニア州ラ ホーヤ)より入手した。塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)
は、Scios(カリフォルニア州マウンテンヴュー)から好意で提供を受けた
【0065】 [14C]化合物の合成。[14C]標識化合物1は、未標識の材料について
先に記載した手順(スキーム1)をわずかに変更し、N−BOC−[1−14
]−グリシン(55mCi/ミリモル、American Radiolabe
led Chemicals、ミズーリ州セントルイス)を利用することによっ
て合成した。4段階の手順での[14C]−化合物1の総合的な収率は25%で
あった。
【0066】 実施例1.固体相インテグリン結合アッセイ 精製したインテグリンを、終夜マイクロタイターウェル(1〜5μg/ml、
50μg/ウェル)に吸着させ、その後Caseinblocker(Pier
ce、イリノイ州ロックフォード)でブロックした。化合物1、化合物12、環
状RGDペプチド、環状RADペプチド、または緩衝賦形剤のみの存在下、ある
いはこれらの不在下で、精製したビオチン標識MMP2(bMMP2、3〜5n
M)を入れた結合緩衝液(50mMのトリス、pH8、150mMのNaCl、
1mMのMgCl、0.5mMのMnCl)をウェルに加えた。対照ウェル
には、インテグリンを吸着させなかった。ビオチン標識ビトロネクチン(bVN
、1μg/ml)を基準として使用した。結合したタンパク質をHRP−抗ビオ
チンmAbで検出し、3,3’,5,5’−テトラメチルベンジジン溶液(TM
B;ペルオキシダーゼの基質)(BioRad、カリフォルニア州Hercul
es)を用いて、450nmで定量した。
【0067】 化合物1によるインテグリンとの直接の結合を評価するために、αβおよ
びαβ(10μg/ml、50μl/ウェル)をImmulon−4マイク
ロタイターウェル(Dynatech Laboratories、ヴァージニ
ア州Chantilly)にコートし、これを十分にブロックし、[14C]化
合物1で滴定してから、0.1%のTween−20を含む結合緩衝液150μ
lを加えてインキュベートし、液体をすべて吸引した。乾燥したウェルを外し、
BetaMax液体シンチレーション反応混液(ICN Biochemica
ls、カリフォルニア州コスタメーサ)に浸し、定量した。その結合曲線から、
14C]化合物1がほぼ飽和する濃度(3μM)を、モルが25倍過剰の(7
5μl)の非標識の化合物1もしくは化合物12、または100μMの環状RG
Dペプチドもしくは環状RADペプチドの存在下または不在下で調べた。対照は
bVNとし、上述のとおりに使用し、検出した。
【0068】 実施例2.MMP2の細胞結合および[H]IV型コラーゲン分解アッセイ CS−1細胞またはβCS−1細胞を、4nMの精製した活性MMP2を単
独で、または10μMの化合物1あるいは化合物12との組合せで含む、0.5
%のウシ血清アルブミン(BSA)、0.4mMのMnCl、および10μg
/mlのアプロチニン)を補った接着緩衝液線維芽細胞基本培地(FBM)中、
37℃で45分間インキュベートしてから、洗浄し、[H]IV型コラーゲン
でコートしたウェルに加えた。ウェルは、0.414mCi/mlの[H]I
V型コラーゲン(ICN Biochemicals、カリフォルニア州コスタ
メーサ)50μlで終夜コートし、回収した洗浄溶液の放射能がバックグラウン
ドに達するまでよく洗浄しておいた。一方、対照として、細胞をMMP2の不在
下で上記のとおりに処理し、あるいは、MMP2溶液を直接、細胞を含まないウ
ェルに加えた。50μlの培地へ放射された放射能を液体シンチレーションカウ
ンタで測定することによって、IV型コラーゲン分解を定量した。ビオチン標識
MMP2のCS−1細胞への結合を評価するために、10μMの化合物1もしく
は化合物12の存在下または不在下で、細胞を接着緩衝液に懸濁させ、12nM
のbMMP2と共に37℃で45分間インキュベートした。その後、細胞を洗浄
してから、SDS−PAGEおよび抗ビオチンmAbでのイムノブロッティング
のために、溶解させ、プロセシングした。
【0069】 実施例3.ニワトリ漿尿膜(CAM)血管形成アッセイ 血管形成を、ほぼ以前に述べられたとおりに評価した(Cell、第85巻、
683〜93ページ(1996年);Cell、第92巻、391〜400ペー
ジ(1998年))。10日目ニワトリ胚CAMを、塩基性線維芽細胞成長因子
(bFGF)3μg/mlで刺激後、3μMの化合物1または化合物12 20
μlで処理した。誘発させてから3日後に、盲評価でCAMを定量した。各群か
らのCAMをプールし、ミンチにし、50mMのトリス、150nMのNaCl
、0.1%のTritonX−100を含むEDTAフリーのCOMPLETE
ブランドのプロテアーゼ阻害反応混液(Boehringer、ドイツ、マンハ
イム)で抽出を行い、ザイモグラフィによる分析に備えた。
【0070】 実施例4.SDS−PAGB、イムノブロット、およびザイモグラフィ イムノブロット。還元条件下でのSDS−PAGEによって、タンパク質を等
量に分離し、Immobilon−P膜(Millipore、メリーランド州
Bedford)に電気泳動ブロットした。膜をブロックし、窒素特異性第一抗
体、次いで必要に応じてHRP共役第二抗体と共にインキュベートして固定化タ
ンパク質を検出した。化学発光基質PS−3(Lumigen,Inc.、ミシ
ガン州Southfield)でバンドを視覚化した。
【0071】 ザイモグラフィ。上述のとおりにニワトリCAM溶解産物を調製し、還元剤ま
たは煮沸なしに、0.2%のゼラチンで包埋したポリアクリルアミドゲルで、タ
ンパク質を等量に分離した。ゲルを2%のTritonX−100で洗浄し、次
いで水でよく洗浄してから、コラゲナーゼ緩衝液(50mMのトリス7.4、2
00mMのNaCl、10mMのCaCl)中で、37℃で終夜インキュベー
トした。ゲルを0.5%のクーマシーブルーで染色することによってゼラチン溶
解(gelatinolytic)活性を視覚化した。
【0072】 実施例5.腫瘍成長アッセイ 5×10のCS−1細胞を移植し、7日間インキュベートすることによって
、原発腫瘍を、9日胚CAM上に成長させた。この時点で、この腫瘍の50mg
切片を新鮮な9日CAMに継代し、24時間移植させるようにした後、100μ
Mの試験化合物を含むハンクス液(HBSS)100μlを1回静脈内注射(I
V)した。緩衝液のみを対照として使用した。腫瘍は、合計10日間インキュベ
ートし、回収し、余分な間質を除いた後、湿重量を決定し、組織学用にプロセシ
ングした。
【0073】 実施例6.免疫蛍光アッセイ 急速冷凍した(snap−frozen)CS−1細胞切片を、4%のパラホ
ルムアルデヒドで固定し、0.1%のTritonX−100で浸透性にした。
切片を、リン酸緩衝食塩水(PBS)に入った5%のウシ血清アルブミン(BS
A)でブロックした後、抗vWFpAbで染色し、Alexa568と結合した
抗ウサギ第二抗体で視覚化した。サンプルをMRC1O24共焦点顕微鏡(Bi
oRad、カリフォルニア州Hercules)で分析した。1切片あたり4視
野かつ1条件あたり4腫瘍の血管密度を、倍率20×の対物レンズで定量した。
【0074】 実施例7.(S)−6−(((tert−ブチルオキシ)カルボニル)アミノ
−2−((4−トリフルオロメチル)ベンジルオキシカルボニル)ヘキサン酸メ
チル(2) N,N’−ジスクシンイミジルカルボナート(5.38g、21ミリモル)の
アセトニトリル(150mL)溶液を、4−(トリフルオロメチル)ベンジルア
ルコール(2.87mL、21ミリモル)およびEtN(5.8mL、42ミ
リモル)で処理し、25℃で攪拌した。3時間後、反応混合物を、N−∈−BO
C−リジンメチルエステル(4.2g、14ミリモル)を含んだアセトニトリル
を含むフラスコに加え、さらに3時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残渣をCH Cl(250mL)に溶解させ、10%のHCl水溶液(2×200mL)お
よび飽和NaHCO水溶液(200mL)で洗浄した。フラッシュクロマトグ
ラフィ(SiO、3:1のCHCl/EtOAc)によって、6.4g(
99%)の2を淡黄色の油として得た。[α] 25−8.9(c 5.6,C
OH);H NMR(CDCl,400MHz)δ7.57(d,J=
8.1Hz,2H)、7.39(d,J=8.1Hz,2H)、5.70(d,
J=7.9Hz,1H)、5.13(m,2H)、4.71(m,1H)、4.
28(m,1H)、3.67(s,3H)、3.03(m,2H)、1.78(
m,1H)、1.64,(m,1H)1.46〜1.32(m,4H)1.35
(s,9H);13C NMR(CDCl,100MHz)δ172.9、1
56.2、155.8、140.4、130.1(q,J=32.0Hz)、1
27.8、125.3、122.9(q,J=270.0Hz)、79.05、
65.8、53.7、52.3、39.8、31.7、29.5、28.4、2
2.2;IR(被膜)νmax 3357、2952、1790、1745、1
524cm−1;FABHRMS(NBA−NaI)m/z 463.2044
(M+H,C2129の計算値 463.2056)。
【0075】 実施例8.(S)−6−[2−(((tert−ブチルオキシ)カルボニル)
アミノ)アセトアミド]−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジルオキシカ
ルボニル]ヘキサン酸メチル(3) 化合物2(2.7g、5.8ミリモル)のCHCl(3mL)溶液を、4
N HCl−ジオキサン(10mL)で処理し、25℃で20分間攪拌した。減
圧下で溶媒および余分な酸を除去し、粗塩酸塩をDMF(50mL)に溶解させ
、N−((tert−ブチルオキシ)カルボニル)グリシン(1.0g、5.8
ミリモル)、1−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−エチルカルボジイ
ミド塩酸塩(EDCI)(1.2g、6.4ミリモル)、およびi−PrNE
t(2.0mL、11.6ミリモル)で処理し、25℃で12時間攪拌した。反
応混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、10%のHCl水溶液(3×2
50mL)および飽和NaHCO水溶液(250mL)で洗浄し、乾燥し(N
SO)、蒸発を行って、2.89g(96%)の化合物3を白色の泡状固
体として得た。[α] 25−10.4(c 2.5,CHOH);H N
MR(CDCl,400MHz)δ7.59(m,2H)、7.45(m,2
H)、6.19(m,1H)、5.51(m,1H)、5.13(m,2H)、
4.32(m,2H)、3.74(s,3H)、3.73(m,2H)、3.2
6(m,2H)、1.81〜1.39(m,6H)1.44(s,9H);13 C NMR(CDOD,100MHz)δ174.5、172、158.2、
158.1、142.7、130.8(q,J=31.8Hz)、128.8、
126.3、125.5(q,J=269.7Hz)、80.5、66.5、5
5.3、52.7、44.6、39.8、32.1、29.8、24.0;IR
(被膜)νmax 3320、2932、1721、1692、1326cm ;FABHRMS(NBA−CsI)m/z 652.1234(M+Cs ,C2332の計算値 652.1247)。
【0076】 実施例9.6−[2−(アミノ)アセトアミド]−2−[(4−トリフルオロ
メチル)−ベンジルオキシカルボニル]ヘキサノアート塩酸塩(4) 化合物3(350mg)のCHCl(2mL)溶液を、4N HCl−ジ
オキサン(5.0mL)で処理し、25℃で攪拌した。0.5時間後、減圧下で
溶媒および余分な酸を除去して、300mg(99%)の化合物4を淡黄色の油
として得た。[α] 25−10.4(c 3.0,CHOH);H NM
R(CDOD,400MHz)δ7.65(d,J=8.2Hz,2H)、5
.18(d,J=13.3Hz,1H)、5.16(d,J=13.3Hz,1
H)、4.16(m,1H)、3.70(s,3H)、3.65(s,2H)、
3.21(t,J=7.1Hz,2H)、1.84(m,1H)、1.68(m
,1H)、1.54(m,2H)、1.42(m,2H);13C NMR(C
OD,100MHz)δ174.5、167.1、158.2、142.8
、130.8(q,J=31.8Hz)、128.8、126.3、125.5
(q,J=270.1Hz)、 66.5、55.4、52.7、41.5、40.2、32.1、29.6、2
4.1;IR(被膜)νmax 3317、2954、1718、1684、1
530、1327cm−1;MALDIFTMS(DHB)m/z 442.1
586(M+Na,C1824の計算値 442.1566)
【0077】 実施例10.N,N−ビス[(5−(S)−(メトキシカルボニル)−5[
((4−トリフルオロメチル)−ベンジルオキシカルボニル)アミノ]ペンチル
)カルボキサミドメチル]ベンゼン−1,3ジカルボキサミド(5) 化合物4(2.05g、4.0ミリモル)のCHCl(3.0mL)溶液
を、4N HCl−ジオキサン(10.0mL)で処理し、25℃で20分間攪
拌した。減圧下で溶媒および余分な酸を除去し、粗塩酸塩をDMF(40mL)
中に懸濁させ、二塩化イソフタロイル(400mg、2.0ミリモル)およびi
−PrNEt(1.4mL、8.0ミリモル)で処理し、25℃で1時間攪拌
した。反応混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、10%のHCl水溶液
(3×200mL)および5%のNaCO水溶液(200mL)で洗浄し、
乾燥し(NaSO)、蒸発を行った。フラッシュクロマトグラフィ(SiO 、1:4.5:4.5のMeOH/CHCl/EtOAc)によって、1
.30g(68%)の化合物5を黄色の粉末として得た。[α] 25−6.4
(c 2.1,CHOH):H NMR(CDCl,400MHz)δ8
.29(m,2H)、8.11(m,2H)、7.87(m,4H)、7.53
(m,2H)、7.39(m,2H)、6.88(m,2H)、5.94(m,
2H)、5.08(m,4H)、4.30(m,2H)、4.01(m,4H)
、3.70(s,6H)、3.23(m,4H)、1.77(m,2H)、1.
67(m,2H)、1.51(m,4H)、1.37(m,4H);13C N
MR(CDOD,100MHz)δ174.6、171.5、169.3、1
58.3、142.7、135.3、131.6、30.8(q,J=32.2
)、129.8、128.8、127.6、126.3、125.5(q,J=
269.2)、66.5、55.4、52.7、44.1、40.0、32.1
、29.8、24.1;IR(被膜)νmax 3305、2951、1716
、1651、1538cm−1;FABHRMS(NBA−CsI)m/z 1
101.2398(M+Cs,C445012の計算値 110
1.2445)。
【0078】 実施例11.N,N−ビス−[(5−(S)−カルボキシ−5−[((4−
トリフルオロメチル)ベンジルオキシカルボニル)アミノ]−ペンチル)カルボ
キシアミドメチル]ベンゼン−1,3−ジカルボキサミド(1) 化合物5(0.95g、0.98ミリモル)のTHF−MeOH(8.0mL
,3:1)溶液を、HO(2.0mL)中LiOH・HO(165mg,3
.9ミリモル)で処理し、0℃で攪拌した。2時間後、10%のHCl水溶液(
20ml)を加えることによって反応をクェンチし、混合物をEtOAc(3×
50mL)での抽出にかけた。有機相を合わせ、飽和NaCl水溶液(50mL
)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、蒸発を行って、0.86g(93%)の
化合物1を白色の粉末として得た。[α] 25−0.6(c 3.2,CH OH);H NMR(CDOD,400MHz)δ8.40(m,1H、8
.03(dd,J=1.8,7.8Hz,2H,7.62(d,J=8.1Hz
,4H)、7.53(t,J=6.1Hz,1H)、7.51(d,J=8.1
Hz,4H,5.16(d.,J.=13.3Hz,2H)、5.13(d,J
=13.3Hz,2H)、4.12(m,2H)、4.00(s,4H)、3.
22(t,J=6.6Hz,4H)、1.85(m,2H)、1.70(m,2
H)、1.55(m,4H,1.37(m,4H);13C NMR(CD
D,100MHz)δ175.9、171.6、169.4、158.4、13
5.4、131.6、30.5(q,J=31.8)、129.8、128.8
、127.7、126.3、125.6(q.J=268.7);66.5、5
3.3、44.2、40.1、32.2、29.8、24.2;IR(被膜)νmax 3334、2933、1718、1646、1631、1528cm ;MALDIFTMS(DHB)m/z 963.2953(M+Na,C424612の計算値 963.2976)。
【0079】 実施例12.[14C]化合物(1) [1−14C]グリシン(American Radiolabeled C
hemicals、1.0mCi、55mCi/ミリモル、0.018ミリモル
)の0.1N HCl溶液を、4mL容バイアルに移し、Nストリーム中で溶
媒を除去した。得られた残渣を、NaHCO(4.6mg、0.054ミリモ
ル)のHO(0.25mL)溶液、および重炭酸ジ−tert−ブチル(10
.5mL、0.045ミリモル)のTHF(0.25m)溶液で処理し、25℃
で攪拌した。12時間後、溶液が均質になったので、それをHO(1.0mL
)で処理し、ジエチルエーテル(2×1.0mL)で洗浄した。次いでこの水溶
液を、10%のHCl水溶液(0.5mL)を加えることによって酸性化し、酢
酸エチル(4×1.0mL)での抽出にかけた。抽出物を合わせ、乾燥し(Na SO)、Nストリーム中で蒸発を行って、2.9mg(92%)の[1−14 C]−N−BOC−グリシンを白色のフィルムとして得た。
【0080】 化合物2(50mg、0.11ミリモル)のCHCl(1mL)溶液を、
4N HCl−ジオキサン(1mL)で処理し、25℃で1時間攪拌した。反応
混合物を酢酸エチル(25mL)で希釈し、10%のNaCO水溶液(25
mL)および飽和NaCl水溶液(25mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO )、蒸発を行って、未保護のリジンを無色のフィルムとして得た。DMF(0.
2mL)に入れたこの遊離アミン(4.5mg、0.013ミリモル)の一部を
、[1−14C]−N−BOC−グリシン(1.5mg、0.0085ミリモル
)を含む4mL容バイアルに加え、i−PrNEt(2mL)およびEDCI
(5.0mg、0.026ミリモル)の塩化メチレン(0.1mL)溶液で処理
し、25℃で3時間攪拌した。反応混合物をEtOAc(2.0mL)で希釈し
、10%の塩酸(3×l.0mL)、飽和NaCO水溶液(1.0mL)、
および飽和NaCl水溶液(1.0mL)で洗浄し、蒸発を行った。分取薄層ク
ロマトグラフィ(PTLC)(SiO、EtOAc/CHCl 1:1)に
よって、1.8mg(41%)の[14C]化合物3を白色のフィルムとして得
た。
【0081】 4mL容バイアルに含まれた[14C]化合物3(1.8mg、3.5ミリモ
ル)を4N HCl−ジオキサン(0.25mL)で処理し、反応物を25℃で
0.5時間攪拌した。Nストリーム中で溶媒および余分な酸を蒸発させ、得ら
れた粗塩酸塩を、CHCl(0.1mL)中二塩化イソフタロイル(355
mg、0.0018ミリモル)およびCHCl(0.05mL)中i−Pr NEt(2.4mL、0.014ミリモル)で処理した。25℃で3時間おい
た後、反応混合物を、直接PTLC(SiO、MeOH/CHCl/Et
OAc 1:9:9)によって精製して、1.2mg(71%)の[14C]化
合物5を得た。
【0082】 [14C]−化合物5(1.2mg)のTHF−MeOH(0.2mL、1:
1)溶液を、0℃のLiOH・HO(0.4mg)のHO(0.05mL)
溶液で処理し、1時間攪拌した。反応混合物をメタノール(1.0mL)で希釈
し、Dowex 50WX−8酸カチオン交換樹脂(200mg)で処理し、1
分間攪拌した。次いで混合物を脱脂綿で濾過し、濾液を蒸発にかけて、相対活量
がおよそ110mCi/ミリモルである、1.1mg(94%)の[14C]−
化合物1を得た。この化合物およびそのすべての合成中間体は、薄層クロマトグ
ラフィ(TLC)で対応する非標識の材料と比較すると同一であった。
【0083】 実施例13.(S)−6−[2−(ベンゾイルアミノ)アセトアミド]−2−
[(4−トリフルオロメチル)−ベンジルオキシカルボニル]ヘキサン酸メチル
(6) 化合物3(44mg、0.085ミリモル)のCHCl(1.0mL)溶
液を、4N HCl−ジオキサン(1.0mL)で処理し、25℃で1時間攪拌
した。Nストリーム中で溶媒および余分な酸を除去し、粗塩酸塩をCHCl (0.8mL)中に懸濁させ、i−PrNEt(30μL、017ミリモル
)および塩化ベンゾイル(11μL、0.094ミリモル)で処理し、25℃で
攪拌した。2時間後、反応混合物を直接フラッシュクロマトグラフィ(SiO 、1:9:9 MeOH/CHCl/EtOAc)によって精製して、40
mg(90%)の化合物6を白色の粉末として得た。[α] 25−2.7(c
0.70,CHCl);H NMR(CDOD,400MHz)δ7.
86(m,2H)、7.64(m,2H)、7.53(m,3H)、7.45(
m,2H)、5.16(m,2H)、5.16(dd,J=7.3,3.8Hz
,1H)、3.69(s,3H)、3.21(t,J=5.6Hz,2H)、1
.81(m,1H)、1.69(m,1H)、1.53(m 2H)、1.42
(m,2H);13C NMR(CDCl,100MHz)δ172.8、1
69.5、168.4、156.3、142.3、132.9、131.4、1
29.4(q,J=32.2Hz)、128.0、127.1、126.7、1
26.3(q,J−269.0Hz)、124.8、65.1、53.6、51
.6、42.6、38.4、30.6、28.1、22.2;IR(被膜)ν ax 3303、2923、1713、1651、1533cm−1;FABH
RMS(NBA−CsI)m/z 656.0961(M+Cs,C2525の計算値 656.0985)。
【0084】 実施例14.(S)−6−[2−(ベンゾイルアミノ)アセトアミド]−2−
(4−トリフルオロメチル)−ベンジルオキシカルボニル]ヘキサン酸(7) 化合物6(17mg、0.032ミリモル)のTHF−MeOH(0.4ml
、3:1)溶液を、HO(0.1mL)に溶解したLiOH・HO(2.0
mg、0.49ミリモル)で処理し、0℃で2時間攪拌した。反応混合物を、濃
HCl水溶液(5μL)を加ることによってクェンチし、EtOAc(30mL
)で希釈し、水(2×15mL)で洗浄した。乾燥(NaSO)し、蒸発を
行って、14.5mg(88%)の化合物7を白色の粉末として得た。[α] 25 +2.2(c 0.6,CHOH);H NMR(CDOD,400
MHz)δ7.86(d,J=7.2Hz,2H)、7.62(d,J=8.2
Hz,2H)、7.54(d,J=8.2Hz,2H)、7.53(m,1H)
、7.43(m,2H)、5.17(d,J=13.2Hz,1H)、5.14
(d,J−13.2Hz,1H0,4.14(m,1H)、4.04(s,2H
)、3.25(m,2H)、1.88(m,1H)、1.71(m,1H)、1
.52(m,2H)、1.44(m,2H);13C NMR(CDOD,1
25MHz)δ175.9、171.7、170.5、158.4、142.9
、135.1、132.9、130.9(q,J=32.4Hz)、129.5
、128.9、128.5、126.3、125.7(q,J−269.0Hz
)、66.5、55.4、44.1、40.1、32.3、29.9、24.2
;IR(被膜)νmax 3318、2935、1713、1644、1538
、1326cm−1;MALDIFTMS m/z 532.1672(M+N
,C2426の計算値 532.1671)。
【0085】 実施例15.(S)−6−[2−[(2−((カルボキシメチル)メトキシ)
アセトアミド]アセトアミド]−2−[(4−トリフルオロメチル)ベンジルオ
キシカルボニル]ヘキサン酸メチル(8) 化合物3(57mg、0.11ミリモル)のCHCl(1ml)溶液を、
4N HCl−ジオキサン(2mL)で処理し、25℃で1時間攪拌した。N ストリーム中で溶媒および余分な酸を除去し、残渣をDMF(1mL)に溶解さ
せ、ジグリコール酸(16mg、0.12ミリモル)、EDCI(23mg、0
.12ミリモル)、およびi−PrNEt(42μL、0.24ミリモル)で
処理し、25℃で攪拌した。4時間後、反応混合物をEtOAc(50mL)を
含む分液漏斗に注ぎ、10%のHCl水溶液(3×30mL)および飽和NaC
l水溶液(30mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、蒸発を行って、45
mg(77%)の一酸化合物8を白色の固体として得た。[α] 25−7.5
(c 1.8,CHOH);H NMR(CDOD,400MHz)δ7
.65(d,J=5.2Hz,2H)、7.54(d,J=5.3Hz,2H)
、5.18(d,J=9.0Hz,1H)、5.15(d,J=9.0Hz,1
H)、4.42(s,2H)、4.16(m,1H)、4.11(s,2H)、
3.87(s,2H)、3.70(s,3H)、3.20(t,J=4.5Hz
,2H)、1.81(m,1H)、1.68(m,1H)、1.53(m,2H
)、1.39(m,2H);13C NMR(CDOD,100MHz)δ1
74.5、173.7、172.5、171.2、158.2、142.6、1
30.9(q,J=33.2Hz)、128.2、126.2、125.4(q
,J=270.1Hz)、71.3、69.0、66.5、55.3、52.7
、42.9、39.9、32.0、29.7、23.9;IR(被膜)νmax 3315、2931、1725、1661、1538、1326cm−1
ALDIFTMS m/z 558.1686(M+Na,C2223の計算値 558.1673)。
【0086】 実施例16:(S)−2−(ベンゾイルアミノ)−6−(((tert−ブチ
ルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン酸メチル(9) N−∈−BOC−リジンメチルエステル塩酸塩(5.05g、17ミリモル)
のCHCl(100mL)溶液を、塩化ベンゾイル(2.0mL、17ミリ
モル)およびi−PrNEt(5.9ml、34ミリモル)で処理し、25℃
で攪拌した。1時間後、反応混合物を10%のHCl水溶液(100mL)で洗
浄し、乾燥し(NaSO)、蒸発を行ってCHCl−ヘキサンから白色
の粉末を結晶化して、4.8g(78%)の化合物9を、融点108〜109℃
の白色結晶性固体として得た。[α] 25−13.2(c 5.8)、CH OH);H NMR(DMSO−d,400MHz)δ8.72(d,J=
7.4Hz,1H)、7.89(m,2H)、7.55(m,1H)、7.48
(m,2H)、6.88(t,J−5.2Hz,1H)、4.42(m,1H)
、3.64(s,3H)、2.93(m,2H)、1.81(m,2H)、1.
41(m,4H)、1.37(s,9H);13C NMR(DMSO−d
100MHz)δ172.9、166.7、155.6、133.8、131.
5、128.3、127.6、77.4、52.8、51.9、40.8、30
.2、29.2、28.3、23.2;IR(被膜)νmax 3335、29
33、1740、1690、1647、1534cm−1;MALDIFTMS
(DHB)m/z 387.1895(M+Na,C1925の計
算値 387.1890)。
【0087】 実施例17.(S)−2−(ベンゾイルアミノ)−6−[2−(((tert
−ブチルオキシ)カルボニル)アミノ]−アセトアミド)ヘキサン酸メチル(1
0) 化合物9(4.4g、12.1ミリモル)のCHCl(5.0mL)溶液を
、4N HCl−ジオキサン(10.0mL)で処理し、25℃で3時間攪拌し
た。減圧下で溶媒および余分な酸を除去し、残渣をDMF(150mL)に溶解
させ、N−((tert−ブチルオキシ)カルボニル)グリシン(2.2g、1
2.1ミリモル)、PyBrOP(7.0g、15ミリモル)、およびPr
Et(8.4mL、48.4ミリモル)で処理し、25℃で攪拌した。12時間
後、反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、10%のHCl水溶液(
3×250mL)、5%のNaCO水溶液(250mL)、および飽和Na
Cl水溶液(250mL)で洗浄し、乾燥し(NaSO)、蒸発を行った。
フラッシュクロマトグラフィ(SiO、EtOAc)によって、4.6(90
%)の化合物10を無色の油として得た。[α] 25−10.3(c 0.3
0,CHOH);H NMR(CDCl,400MHz)δ7.84(m
,2H)、7.51(m,1H)、7.44(m,2H)、6.91(d,J−
7.6Hz,1H)、6.35(brt,J−5.3Hz,1H)、5.22(
m,1H)、4.76(m,1H)、3.76(s,3H)、3.70(brt
,J−6.3Hz,4H)、3.26(m,2H)、1.95(m,1H)、1
.84(m,1H)、1.57〜1.30(m,4H)、1.41(s,9H)
13C NMR(CDCl,100MHz)δ173.0、169.7、1
67.3、156.5、133.7、131.8、128.6、127.2、8
1.8、52.5、52.3、44.3、38.7、32.0、28.9、28
.3、22.4;IR(被膜)νmax 3318、2954、1718、16
47、1535、1491cm−1;MALDIFTMS m/z 444.2
108(M+Na,C2131の計算値 444.2110)。
【0088】 実施例18.N,N’−ビス[N−(−5−(S)−((ベンゾイル)アミノ
)−5−(メトキシカルボニル)ペンチル)−カルボキサミドメチル]ベンゼン
−1,3−ジカルボキサミド(11) 化合物10(4.4g、10.4ミリモル)のCHCl(3mL)溶液を
、4.0N HCl−ジオキサン(20mL)で処理し、25℃で1時間攪拌し
た。減圧下で溶媒および余分な酸を除去し、残渣をCHCl(50mL)に
溶解させ、EtN(5.8mL、42ミリモル)および二塩化イソフタロイル
(1.06g、5.2ミリモル)で処理し、25℃で攪拌した。16時間後、反
応混合物を10%のHCl水溶液(50mL)で洗浄し、蒸発を行って、黄色の
油とした。フラッシュクロマトグラフィ(SiO、5:5:2 EtOAc/
CHCl/MeOH)によって、2.5g(62%)の化合物11を白色の
泡状固体として得た。[α] 25−8.0(c 4.8,CHOH);
NMR(CDOD,500MHz)δ8.37(s,1H)、8.00(m
,2H)7.84(m,4H)、7.52(m,3H)、7.44(m,4H)
、4.58(m,2H)、3.99(2個 s,4H);3.72(s,6H)
、3.22(m,4H)、1.99〜1.83(m,4H)、1.59〜1.4
0(m,8H);13C NMR(CDOD,100MHz)δ174.2、
171.5、170.2、169.0、135.0、134.8、132.8、
131.5、129.4、128.4、127.6、54.3、52.7、44
.2、40.1、31.7、29.8、24.3;IR(被膜)νmax 33
04、2950、1738、1650、1644、1538cm−1;MALD
IFTMS m/z 795.3332(M+Na,C404510 の計算値 795.3330)。
【0089】 実施例19.N,N’−ビス−[N−(−5−(S)−((ベンゾイル)アミ
ノ)−5−(カルボキシ)ペンチル)−カルボキサミドメチル]ベンゼン−1,
3−ジカルボキサミド(12) 化合物11(1.1g、1.4ミリモル)のMeOH−THF(20mL、1
:1)溶液を、HO(10mL)に溶解したLiOH・HO(240mg、
5.7ミリモル)で処理し、0℃で1時間攪拌した。1時間後、反応物の溶媒を
蒸発させ、残渣をHO(20mL)に再溶解させ、0℃まで冷却した。濃HC
l水溶液(0.47mL、HCl 5.7ミリモル)を加え、沈殿した固体を濾
過にかけ、水(50mL)で洗浄して、0.78g(73%)の化合物12を白
色の粉末として得た。[α] 25−2.6(c 0.35,CHOH); H NMR(CDOD,400MHz)δ8.38(m,1H)、8.02(
m,2H)、7.84(m,4H)、7.55〜7.48(m,3H)、7.4
2(m,4H)、4.56(m,2H)、4.00および3.99(2個 s,
4H)、3.26(m,4H)、1.99〜1.83(m,4H)、1.63〜
1.45(m,8H);13C NMR(CDOD,100MHz)δ175
.5、171.9、170.4、169.2、135.0、134.9、132
.8、131.7、129.8、129.5、128.5、127.7、54.
4、44.0、40.2、31.7、29.6、24.3;IR(被膜)νma 3280、2923、1718、1641、1536cm−1;MALDI
FTMS(DHB)m/z 767.3005(M+Na,C384410の計算値 767.3017)。
【0090】 結果および考察 化合物1は、インテグリンαβとMMP2のRGD非依存性相互作用を妨
害する。MMP2のカルボキシ末端ヘモペキシン様ドメインが、MMP2のイン
テグリンαβへの結合を妨げ、そのため血管形成をブロックし得るという最
近の観察に促されて、我々は、治療上の投与でより扱いやすい、この相互作用の
有機阻害剤を探索した。MMP2とインテグリンαβの結合相互作用の特異
的阻害剤を特定するため、固定化したインテグリンおよびビオチン標識MMP2
を用いて、固相受容体結合アッセイを行った。cRGDfVは、αβとその
細胞外マトリックスリガンドであるビトロネクチンとの相互作用を阻害したが、
MMP2のインテグリンαβへの結合に対しペプチドが作用しなかったこと
によって証明されるとおり、精製したMMP2の結合が、この系では完全にRG
D非依存性であることが判明した(VN、図2A)。化合物1がVNでなくMM
P2の結合を阻止し、MMP2とαβの相互作用に対するその特異性が実証
されたことは重要である。さらに、MMP2とメタロプロテイナーゼ2組織阻害
因子(TIMP2)の結合は、化合物1に阻害されず、この化合物1の作用がM
MP2とインテグリンαβの結合に限られるという主張が裏付けられ、TI
MP2のMMP2PEXドメインとインテグリンαβの結合部位が区別され
ることが実証された。対照化合物も、対照ペプチドであるcRADfVも、MM
P2のインテグリンαβへの結合を妨げなかったことに注目すべきである(
図2A)。
【0091】 化合物1は、MMP2でなくインテグリンαβに直接結合する。化合物1
の作用機構をさらに詳しく研究するため、固定化したαβ、および[14
]標識化合物1もしくは対照のビオチン標識VNを用いて、追加の固相受容体結
合アッセイを行った。図2Bからわかるとおり、化合物1は、固相受容体結合ア
ッセイにおいてインテグリンαβに直接に結合した。この相互作用は、用量
依存性、飽和性、かつ特異的であり、化合物1と、無関係の対照インテグリンα
5βとの相互作用が最小であることが実証された(図2B)。実際インテグリ
ンα5βへの結合は、化合物が高濃度である場合にごくわずかに認められた(
データは示さず)。さらに、マイクロタイターウェルにMMP2をコートした場
合では化合物1の結合がなく(データは示さず)、MMP2/インテグリンα β結合アッセイで観察された作用が、化合物1がインテグリンαβに結合
したためであることを示唆している。この相互作用が25倍モル過剰の非標識化
合物1の存在によって阻害されたものの、関連対照化合物12では阻害されなか
った(図2C)ことは重要である。さらにまた、同じ系において、cRGDfV
ペプチドがbVNの固定化インテグリンへの結合を完全に阻止するものの、放射
能標識した化合物1とインテグリンαβの相互作用を阻害できないことによ
って実証されるとおり、化合物1は、インテグリンαβにRGD非依存的に
結合した(図2D)。対照ペプチドのcRGDfVは、結合阻害の特異性につい
ての対照として示してある。したがって、αβに結合した化合物1は、RG
D阻害について、MMP2に匹敵する特異性、選択性、および感受性欠如を示す
【0092】 興味深いことに、化合物6、すなわちAが水素であり、nが0であり、X
p−トリフルオロメチルであり、Rがメチルである式(II)の化合物は、固
体相結合アッセイにおいて化合物1より活性が若干劣り、一方、グリシン単位に
結合したフェニル基をもたない化合物8は不活性であった。この結果は、式(I
I)の阻害化合物にとってフェニル環が阻害活性の本質的な特徴であることを実
証し、さらに、少なくとも1個の置換グリシルリジン単位がこのクラスの阻害剤
の抗血管形成活性に必要であることも実証している。
【0093】 MMP2による細胞媒介IV型コラーゲン分解は、化合物1によってブロック
される。黒色腫細胞においてMMP2のインテグリンαβへの結合を防止す
ることは、細胞媒介IV型コラーゲン分解をαβ依存的に阻害することであ
ると以前に示されている。したがって、我々は、αβを発現しているまたは
欠いている黒色腫細胞が、活性型MMP2を利用して、固定化した[H]IV
型コラーゲンを分解することができるかを評価した。両方の細胞が、検出可能な
量のMMP2を内因的に産生しないことが重要である。どちらのタイプの細胞に
も、ある水準での基礎的なコラーゲン分解能があったが、Bでトランスフェク
トしたCS−1細胞だけにMMP2利用能があり、精製MMP2と共に予めイン
キュベートした後に、基礎放射能をずっと多く培地に放射したことが実証された
(図3A)。MMP2での処理に応じたこの基質分解の増強は、化合物1を入れ
ることによって特異的に阻止されるが、化合物12ではごくわずかにしか作用し
なかった(図3A)。重要なことに、化合物1または化合物12が存在するか否
かにかかわらず、精製活性MMP2は、細胞不在下でもなお固定化した[H]
IV型コラーゲンを分解することができるので、化合物1が細胞媒介コラーゲン
分解に及ぼす作用は、MMP2活性の直接的阻害によるものではない。図3Aで
認められる、細胞媒介コラーゲン分解の低減が、細胞表面上で化合物1によって
MMP2とインテグリンαβの相互作用が阻害された結果であることを実証
するために、CS−1細胞およびそのαβ含有相対物を、ビオチン標識MM
P2結合アッセイで調べた。予想どおり、β陰性CS−1細胞は、あるレベル
のMMP2を結合させることができたが、β陰性CS−1細胞のそうした能力
は、どちらの化合物が存在しても低下しなかった(図3B)。対照的に、かなり
大量のMMP2と結合したβCs−1細胞、およびこのMMP2結合の増強が
、化合物1によって特異的に抑制された。事実、抗アクチンmAbでの染色によ
って示されたレーンの負荷について補正した場合、化合物1は、MMP2のβ CS−1細胞への結合を、αβ(すなわち、CS−1細胞の親)の不在下で
、観察された水準まで実際に低減させた(図3B、レーン2)。
【0094】 化合物1は、MMP活性を抑制することなく、in vivoで血管形成を阻
止する。組換え型MMP2PEXドメインを外因的に適用することによってα β/MMP2相互作用を抑制すると、動物モデルで血管形成が低減されること
が以前に示されている。したがって、我々は、生後10日のニワトリCAMで、
化合物1が成長因子誘発性の血管形成に及ぼす影響を調べた。塩基性線維芽細胞
成長因子(bFGF)で刺激しておいたCAMに化合物1を塗布すると、この刺
激によって新血管の発達がほぼ完全に阻止され(図4Aおよび4B)たが、対照
化合物12はこの点で有効でなかった。重要なことに、処理した胚と未処理の胚
に由来するCAM組織で等レベルの活性MMP2(62kDa)が検出されたの
で、血管形成による浸潤が化合物1によって阻止されることは、MMP2活性の
抑制に関連していない(図4C)。これは、この系でMMP2活性を抑制した外
因性MMP2PEXドメインの作用とは全く対照的である。これらのデータは、
化合物1が、MMP2の活性に直接影響を与えることなく、MMP2のインテグ
リンαβへの結合を妨げるという概念と一致している。実際、CAM溶解産
物中で観察されたMMP2の総体的なレベルにはその上、血管形成組織における
MMP2の発現レベルへの影響を除いて、化合物1での処理による影響がなかっ
た(図4C)。これらの結果は、化合物1の抗血管形成作用がおそらく、図3B
に示すような、細胞表面上でのMMP2のインテグリンαβへの結合が抑制
されるためであることを示唆している。これらのデータはまた、十分に活性化し
たMMP2は、細胞表面上でインテグリンαβに結合しない限り、この系で
は血管形成に利用されないことを示唆している。
【0095】 化合物1は、in vivoで腫瘍成長を阻止する。血管形成を妨害すること
により、非常に多くの系で腫瘍成長が阻害されることが示されている。その結果
、MMPの阻害によって内皮細胞の浸潤特性をブロックすることがさらに、動物
モデルにおいて血管形成および腫瘍成長を抑制する。実際、いくらかのMMP阻
害剤に、ヒトにおける抗血管形成剤としての見込みがある。したがって、我々は
、この研究で観察されたMMP2/インテグリンαβ相互作用の遮断に伴う
血管形成の阻害がαβ陰性腫瘍の成長を抑制するのに十分であるか評価した
。αβ陰性腫瘍を使用することにより、化合物1が血管αβに及ぼす影
響の評価が選択的になった。図5Aに示すように、ニワトリCAM上の移植され
たαβ陰性CS−1黒色腫の成長は、化合物1の1回の静脈内(IV)注射
によって有意に妨げられ、腫瘍重量も同様に減少する(図5B)。このアッセイ
で使用した黒色腫細胞にはインテグリンαβが欠けているので、この作用は
、化合物1の腫瘍への直接の影響のためではない可能性が高い。実際に、これら
の腫瘍のin vitroでの成長は、化合物との共培養によって影響を受けな
かった(データは示さず)。化合物1で処理した腫瘍では、脈環構造の外観(図
5A)だけでなく、総血管密度(図5B)が顕著に縮小したことが明らかである
。重要なことに、対照腫瘍の質量が10日のアッセイ期間中に6倍の増加を示し
たにもかかわらず、こうして腫瘍脈管構造が縮小したことは、腫瘍塊内でのかな
りの細胞死と関連がある。
【0096】 これまでの説明および実施例は、限定的でなく例示的なものとして記載してい
る。当分野の技術者には、本発明の趣旨および範囲から逸脱しないさらに他の変
形が考えられ、自らで容易に実現できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 MMP2のインテグリンαβとの相互作用およびその血管形成での役割、
ならびに本発明の化合物などの拮抗薬によるMMP2とαβの相互作用の阻
害を示す略図である。
【図2A】 固体相結合アッセイで、式(I)の阻害剤化合物がMMP2とインテグリンα βの相互作用に及ぼす影響を示すグラフである。
【図2B】 式(I)の化合物と、インテグリンαβおよびαβとの結合を示すグ
ラフである。
【図2C】 本発明の化合物の作用を、αβへの結合について対照化合物と比較するグ
ラフである。
【図2D】 アミノ酸残基RGDが本発明の化合物のαβへの結合に及ぼす影響と、R
GDがbVNのαβへの結合に及ぼす影響を比較するグラフである。
【図3A】 β陽性細胞およびβ陰性細胞でのプロテイナーゼ活性を示すグラフである
【図3B】 β陽性細胞およびβ陰性細胞でのMMP2結合を示す図である。
【図4A】 ニワトリCAM組織での血管形成阻害の顕微鏡写真である。
【図4B】 ニワトリCAM組織での血管形成阻害を示すグラフである。
【図4C】 処理細胞および未処理細胞でのMMP2濃度を示す図である。
【図5A】 ニワトリCAM組織の腫瘍成長および脈管構造の顕微鏡写真である。
【図5B】 ニワトリCAM組織での腫瘍重量を示すグラフである。
【図5C】 ニワトリCAM組織での血管新生を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 271/22 A61K 37/64 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CO,CR,CU,CZ,DE ,DK,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD, GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,I S,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK ,LR,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG, MK,MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL ,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US, UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA02 AA07 BA01 BA10 BA14 BA23 CA59 DC32 MA52 MA56 MA63 MA66 MA67 NA14 ZB212 ZB261 ZB262 ZC022 ZC201 ZC202 4H006 AA01 AB28 BJ50 BS10 BT12 BV22 BV72 RA08 【要約の続き】

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の構造の化合物。 【化1】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  2. 【請求項2】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH−(
    )−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項1に記載の
    化合物。
  3. 【請求項3】 Xがトリフルオロメチルである請求項2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1である
    請求項2に記載の化合物。
  5. 【請求項5】次の構造の化合物。 【化2】 [RおよびRは、それぞれ独立に、H、C〜Cアルキル、フェニル、ま
    たはベンジルであり;XおよびXは、それぞれ独立に、ハロ、ニトロ、C 〜Cアルコキシ、C〜Cアルキル、またはC〜Cペルフルオロアルキ
    ルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;ならびに、tは、0または1の値の
    整数であり;ただし、AがHであるとき、tは0であり、Aが共有結合であると
    き、tは1である。]
  6. 【請求項6】 XおよびXの少なくとも一方がパラトリフルオロメチル
    であり、Aが共有結合である請求項5に記載の化合物。
  7. 【請求項7】 RおよびRの少なくとも一方がHであり、Aが共有結合
    である請求項5に記載の化合物。
  8. 【請求項8】 RおよびRの少なくとも一方がメチルであり、Aが共有
    結合である請求項5に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 XおよびXがそれぞれパラトリフルオロメチルであり、
    およびRがそれぞれメチルであり、Aが共有結合である請求項5に記載の
    化合物。
  10. 【請求項10】 RがHであり、AがHである請求項5に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 Rがメチルであり、AがHである請求項5に記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】 Xがパラトリフルオロメチルであり、RがHであり、
    AがHである請求項5に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 次の構造の化合物。 【化3】
  14. 【請求項14】 薬剤として許容される担体中に次の構造の化合物を含む薬
    剤調製物。 【化4】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  15. 【請求項15】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH
    (C)−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項14に記
    載の薬剤調製物。
  16. 【請求項16】 Xがトリフルオロメチルである請求項15に記載の薬剤
    調製物。
  17. 【請求項17】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1であ
    る請求項15に記載の薬剤調製物。
  18. 【請求項18】 Xがパラトリフルオロメチルであり、RがHであり、
    AがHである請求項15に記載の薬剤調製物。
  19. 【請求項19】 薬剤として許容される担体に含ませた次の構造の化合物を
    含む薬剤調製物。 【化5】
  20. 【請求項20】 腫瘍成長の抑制を必要とする宿主に、治療有効量の次式で
    表される化合物を投与することを含む、宿主の腫瘍成長を抑制する方法。 【化6】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  21. 【請求項21】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH
    (C)−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項20に記
    載の腫瘍成長を抑制する方法。
  22. 【請求項22】 Xがトリフルオロメチルである請求項21に記載の腫瘍
    成長を抑制する方法。
  23. 【請求項23】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1であ
    る請求項21に記載の腫瘍成長を抑制する方法。
  24. 【請求項24】 投与が腹腔内、皮下、静脈内、経皮、滑液内、筋肉内、ま
    たは経口投与を含む請求項20に記載の腫瘍成長を抑制する方法。
  25. 【請求項25】 腫瘍成長の抑制を必要とする宿主に、治療有効量の次式で
    表される化合物を投与することを含む、宿主の腫瘍成長を抑制する方法。 【化7】
  26. 【請求項26】 投与が腹腔内、皮下、静脈内、経皮、滑液内、筋肉内、ま
    たは経口投与を含む請求項25に記載の腫瘍成長を抑制する方法。
  27. 【請求項27】 腫瘍組織に、血管形成を阻害する有効量の次式で表される
    化合物を投与することを含む、腫瘍組織の血管形成を阻害する方法。 【化8】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  28. 【請求項28】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH
    (C)−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項27に記
    載の方法。
  29. 【請求項29】 Xがトリフルオロメチルである請求項28に記載の方法
  30. 【請求項30】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1であ
    る請求項28に記載の方法。
  31. 【請求項31】 投与が腹腔内、皮下、静脈内、経皮、滑液内、筋肉内、ま
    たは経口投与を含む請求項27に記載の腫瘍成長を抑制する方法。
  32. 【請求項32】 腫瘍細胞に、治療有効量の次式で表される化合物を投与す
    ることを含む腫瘍のアポトーシスを誘発する方法。 【化9】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  33. 【請求項33】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH
    (C)−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項32に記
    載の方法。
  34. 【請求項34】 Xがトリフルオロメチルである請求項33に記載の方法
  35. 【請求項35】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1であ
    る請求項33に記載の方法。
  36. 【請求項36】 投与が腹腔内、皮下、静脈内、経皮、滑液内、筋肉内、ま
    たは経口投与を含む請求項32に記載の腫瘍成長を抑制する方法。
  37. 【請求項37】 インテグリンと、相互作用を阻害する量の次式で表される
    化合物とを接触させることを含む、宿主細胞中でMMP2とインテグリンαβ の相互作用を阻害する方法。 【化10】 [式中、GおよびGは、それぞれ独立に、−NH−C(O)−O−R、−
    NH−C(O)−O−(CH−(C)−X、−NH−C(O)−
    NH−(CH−(C)−X、−O−C(O)−NH−(CH −(C)−X、−O−C(O)−O−(CH−(C)−
    、または−NH−C(O)−CH−(C)−Xであり;Yおよ
    びYは、それぞれ独立に、OH、C〜Cアルキル、C〜Cヒドロキシ
    アルキル、C〜Cアルコキシ、フェニル、ベンジル、または−NHであり
    ;RはC〜Cアルキルであり;Xは、ハロ、ニトロ、C〜Cアルキ
    ル、C〜Cアルコキシ、またはC〜Cペルフルオロアルキルであり;Z
    は、−C≡C−、−C−、cis−CH=CH−、trans−CH=C
    H−、cis−CH−CH=CH−CH−、trans−CH−CH=C
    H−CH−、1,4−ナフチル、cis−1,3−シクロヘキシル、tran
    s−1,3−シクロヘキシル、cis−1,4−シクロヘキシル、またはtra
    ns−1,4−シクロヘキシルであり;Aは、Hまたは共有結合であり;mおよ
    びnは、それぞれ独立に0または1の値の整数であり;tは、0または1の値の
    整数であり;vは、1または2の値の整数であり;ただし、AがHであるとき、
    tは0であり;Aが共有結合であるとき、tは1であり;mが0であるとき、Y はC〜Cヒドロキシアルキルであり;nが0であるとき、YはC〜C ヒドロキシアルキルである。]
  38. 【請求項38】 GおよびGが−NH−C(O)−O−(CH
    (C)−Xであり、Aが共有結合であり、vが1である請求項37に記
    載の方法。
  39. 【請求項39】 Xがトリフルオロメチルである請求項38に記載の方法
  40. 【請求項40】 YおよびYがOHであり、mが1であり、nが1であ
    る請求項38に記載の方法。
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