JP2003527750A - ロックダウンロータを備える加工処理装置 - Google Patents

ロックダウンロータを備える加工処理装置

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JP2003527750A
JP2003527750A JP2001567997A JP2001567997A JP2003527750A JP 2003527750 A JP2003527750 A JP 2003527750A JP 2001567997 A JP2001567997 A JP 2001567997A JP 2001567997 A JP2001567997 A JP 2001567997A JP 2003527750 A JP2003527750 A JP 2003527750A
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bar
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comb
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ロバート・ウィーバー
ロナルド・シュラゲンハウファー
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セミトゥール・インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 半導体ウエハを処理するための装置(30)において、ロータ60は、2対のコーム(comb)(90、110)を備える。ロックダウンメカニズム(70)は、ロックバー(170、188)を備える。ロックバー(170、188)は、ローディング/アンローディングロボット(40)によって一時的に嵌合し移動させる。また、ウエハ側面に対してリテイナ(retainer)(130、160)を動かし、処理の間、ウエハを正しい位置により良く保持する。粒子が発生することによる汚染は減少する。ロータ(60)のコーム(comb)(90,110)は、弾力性部材を備える。ロックダウンメカニズム(70)によって正しい位置に動かされる時、ウエハ側面の低い部分は、弾力性部材(106)をわずかに圧縮し歪める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的にウエハもしくは他の半導体小型電子製品などの半導体製品
を保持するように適合させたロータを備える遠心力処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
小型電子製品及び半導体製品などのフラット媒体を製造する際、様々な製造工
程に、加工処理される製品に対して、加工用の液体や気体を塗布する工程が含ま
れる。試料や製品の露出表面へのこれら加工用流体の塗布、及び除去は、処理チ
ャンバ内の製品を回転運動させることによって促進できる。遠心力の作用によっ
て、処理表面への流体塗布が促進される。
【0003】 ある例では、半導体ウエハなどのフラット媒体製品を洗浄した後、乾燥させな
ければならない。水滴や、他の洗浄液体が残留すると、少なくとも、その後の操
作を妨害したり、最終的に完成した電気製品の欠陥の原因となる残留物もしくは
粒子が残る可能性が出てくる。半導体デバイスや小型電子デバイスと関連するほ
とんどの製造工程がそうであるように、実質的に粒子及び残留物などがない、極
めて優れたクリーン環境を持つことは、重要な要素である。製品を回転させるこ
とは、水や他の加工処理液体を取り除き、そのような残留物や粒子がほとんど残
らないようにするのに役に立つ。水滴は遠心力によって物理的に取り除かれるの
で、回転させることにより、処理の時間も減少する。
【0004】 米国特許第5,784,797号に記載されている遠心力加工処理装置において
、製品もしくはウエハはロータの中に保持される。ロータは、製品キャリアを使
わずに、製品を整列させて保持するロータフレームを備える。ロータは、製品と
接触し、それらを正しい位置に保持するリテイナ(retainer)を備える。このタ
イプの設計では、様々な程度の成功が得られたが、いくつかの欠点も残った。特
に、製品の側面と、製品を支持するロータ表面との相互作用によって、汚染粒子
が生成され得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような装置で処理された製品(半導体ウエハ)を処理後に分析すると、
炭素、フッ素、ある場合は、塩素が残留しているという結果を示す。残留物は、
ウエハ側面近くの、欠陥密度が最も高い部分にも存在する。ウエハとロータ間の
相対的なクロッキング(clocking)運動によって、このような残留物が発生する
。この運動によって、接触界面で運動摩擦が生じ、ウエハ側面がすり減って、熱
可塑性のロータコーム(comb)の上に付着する原因となる。
【0006】 そのため、残留物及び粒子の生成、堆積、及び、再分配を減らすか改善するこ
とのできる装置が必要とされている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第一の発明では、ロックダウンメカニズムのコンタクトバーは、ウエハ側面に
対しておよそ垂直な軌跡をたどって、ロータ内の製品やウエハに近づく。これに
よって、製品の側面でのスライディング接触を減少させ、もしくは、抑制し粒子
の発生を減少させる。
【0008】 他の発明では、改良したコーム(comb)が、複数の突起物と、弾力性のある材
料からできているロッドもしくは小片とを備える。コーム(comb)の歯が、製品
をガイドし保持する。一方、ダメージの危険なく、弾力性のあるロッドによって
、ロータ内に製品を保持させる。 従って、本発明の目的は、半導体製品を処理する時に使う改良ロータを提供す
ることである。 本発明は、ここに記載のサブコンビネーションの構成のいくつかの構成は、あ
る実施の形態で示し記載されているが、それらは、もちろん他の実施の形態でも
同様に利用できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1に示された図について、詳細に説明する。フラット媒体(即ち、半導体ウ
エハ、フラットパネルディスプレイ、データディスク、フォトマスク、及び他の
半導体、又は小型電子製品等であり、ここで集合的にウエハと称する。)を処理
するための装置30は、筐体32を備えており、筐体32は、一時的にウエハを
保管するための第一セクション35と、ウエハを加工処理するための第二セクシ
ョン37を備える。第一セクション35は、ウエハを筐体32へ、もしくは、筐
体32から移動させるためのロード/アンロードユニット34を備える。また、
第一セクション35は、好ましくは、処理される製品44を一時的に保管してお
くための棚、もしくは、他の保管領域36を備える。 第二セクション、即ち処理セクション37は、1以上の処理チャンバ38を備
える。チャンバ38内のウエハ44を回転させるためのロータ60が、処理チャ
ンバ38それぞれに備えられている。 例えば、米国特許第5,544,421号、米国特許第5,660,517号、米
国特許第5,678,320号、及び、米国特許第5,784,797号に記載され
ているように、移送デバイス、もしくは、ロボット40は、第一セクション、即
ち保管セクション35と、処理セクション37との間を動くことができ、処理さ
れるウエハを保管領域36から処理チャンバ38へ移動させ、また、処理された
ウエハをチャンバ38から保管領域36に戻して、装置30内において、ウエハ
を循環させることができる。
【0010】 図1及び2について言及する。ロボット、もしくは、移送デバイス40は、フ
レーム50を含むハンドもしくはエンドエフェクタ42を備える。溝、もしくは
スロット56を備える一対のアーム52が、フレーム50の前面に取り付けられ
ている。フレーム50の上部コーナー部から、ドライブ開口部54が延びている
。米国特許第5,784,797号に記載のように、ドライブ開口部54は、もう
一方のドライブ開口部と対称であり、鏡像の関係にある。
【0011】 図1及び図3について説明する。処理チャンバ38内のロータ60は、フロン
トリング62、及び、バックプレートもしくはリング64を備える。コネクティ
ングバー68によって、フロントリング62とバックプレートもしくはリング6
4とは互いに接続されている。バックプレート64に接続されたドライブシャフ
ト80は、処理チャンバ38の後部にあるスピンモータ81と連結している。ス
ピンモータ81は、処理の間、ロータを回転させる。コネクティングバー68は
、ドライブシャフト80と平行に延び、フロントリング62及びバックプレート
64の面に対して垂直に延びている。ロータ60は、一対のベースコーム(base
comb)90、及び一対のサイドコーム(side comb)110を備える。ベースコ
ーム(base comb)90、及びサイドコーム(side comb)110は、ロックダウ
ンアセンブリ70の逆サイドにある。ロックダウンアセンブリ70は、処理の間
ウエハ44を正しい位置に保持する。
【0012】 図4について説明する。図4は、真上、即ち0度の位置を向いたロータ60を
示している。ベースコーム(base comb)90は、およそ、5時と7時の位置に
ある。一方、サイドコーム(side comb)110は、およそ、4時と8時の位置
にある。ロックダウンアセンブリ70は、およそ12時の位置、即ち、ロータ6
0の鉛直センターラインに中心がある。
【0013】 図5から図8について説明する。ベースコーム(base comb)90は、複数の
歯92を備える。歯92は、ギャップ98だけ間があけられている。歯92は、
通常は、4つの面に囲まれたピラミッド型をしている。それぞれの歯92は、平
坦な背表面91、平坦な前表面93、平坦な側表面95及び97を備える。それ
ぞれの歯92の先端、即ち頂上付近において、表面91、93、95、及び97
は、先が細くなるように形成され、矩形の平坦面96に向かって、上方向に収束
する。隣接する歯92間のギャップ98は、平坦な側壁99、及び平坦な底面1
01を備える。歯92間のピッチ、即ち間隔は、ハンド42の溝もしくはスロッ
ト56のピッチと一致している。
【0014】 サイドフック102は、それぞれの歯92の前表面93のより低い部分に取り
つけられる。各々のサイドフック102は、鳩尾形をしたO−リング溝104を
備える。弾力的な部材を含むO−リング片、もしくはロッド106は、サイドフ
ック102の鳩尾形をしたO−リング溝104に保持されている。好ましくは、
O−リング片は、パーフルオロ系エラストマである。コーム(comb)90及び1
10は、好ましくは、より強固な熱可塑性の物質である。O−リング片106は
、歯92に沿って、実質的には、ベースコーム(base comb)90の全長と同程
度延びる。図3に図示したように、ベースコーム(base comb)90をコネクテ
ィングバー68上に取りつけるために、ベースコーム(base comb)90の最下
部には、鳩尾形をした取り付け溝108を備える。
【0015】 さらに詳細には、コネクティングバー68の最上部、もしくは内側の端面は、
図4に示したようにオスの鳩尾形をした固定部材を備える。一方の端からベース
コーム(base comb)90をスライドさせ、正しい場所に固定して、1以上のベ
ースコーム(base comb)90をコネクティングバー68上に取りつける。図3
に示したある実施形態では、二つ別々のベースコーム(base comb)90は、5
時と7時の位置にあるコネクティングバー68上に設置されている。しかし、ベ
ースコーム(base comb)90の具体的な長さ、及び/または、数は、ロータ6
0の長さ(及び、ウエハの容量)とともに変化する。ベースコーム(base comb
)90及びコネクティンバー68を貫通するピン109によって、前もってセッ
トした経線上の位置(前後位置)にベースコーム(base comb)を固定する。こ
れは、ベースコーム(base comb)90を設置した後に、ベースコーム(base co
mb)90が動くのを防止し、2つのベースコーム(base comb)90の歯同士の
配列を保つ。サイドコーム(side comb)110の歯も同様である。
【0016】 図9から図12について説明する。サイドコーム(side comb)110が、お
よそ4時と8時の場所に位置することを除いて、サイドコーム(side comb)1
10は、ベースコーム(base comb)90と同様である。それに加えて、サイド
コーム(side comb)110の歯112は、側表面114および115が丸く、
平坦な背表面120がより広く、平坦な前表面118がより短くより垂直となっ
ている。丸まった側表面114及び115、平坦な前表面118及び平坦な後表
面120は、小さな矩形の平坦部もしくは頂部116で合わさっている。図9か
ら図12に示したように、サイドコーム(side comb)の残りの特長は、図5か
ら図8に関して記載した特長と同様である。
【0017】 図3、および図17について簡単に説明する。ロックダウンアセンブリ70は
、一対のロックバー及びリテイナ(retainer)を備える。それらは、フロントリ
ング62とバックプレイト64に回動自在に取りつけられる。処理中、ロックバ
ーは、カムのような方式でリテイナ(retainer)に向かって移動し、ウエハ44
を安全にロータ60内の正しい位置に固定する。図3に記載のように、リテイナ
(retainer)130及び160、ロックバー170及び188は、フロントリン
グ62とバックプレイト64に取りつけられ、フロントリング62とバックプレ
イト64の間に、コネクティングバー68とドライブシャフト80に平行な方向
に延びている。図は、右と左の両リテイナ(retainer)130及び160、左と
右のロックバー170及び188を備える実施形態を示しているが、本発明の原
理は、単一のリテイナ(retainer)及びロックバーを備える実施の形態、もしく
は、それぞれを2つ以上備える実施の形態にも同様に適用できる。
【0018】 図13について説明する。左のリテイナ(retainer)130は、回動軸バー1
32を備える。回動軸バー132は、軸受筒134を用いて、フロントリング6
2とバックプレイト64に回動自在に取りつけられる。図13、15、及び16
に記載のように、1以上のカムアーム136(示された図では、3つ)は、回動
軸バー132に取りつけられたバックウォール152、及び、コンタクトバー1
38に取りつけられたフロントノッチ154を備える。コンタクトバー138は
、ウエハを正しい位置に保持するように、ウエハの周辺端面と実際に接触する面
となるため、弾力性のあるエラストマ非反応性カバー140で被覆されている。
エラストマ非反応性カバー140は、プラスティックのピン142、もしくは、
同様の留め具を用いて、コンタクトバー138の上に正しく保持されている。カ
バー140は、好ましくは、パーフルオロ系のエラストマである。
【0019】 カバー140及びO−リング片106にエラストマ材料を使うことにより、そ
の弾力的な性質に基いて、ロータ及びウエハの直径を可変としながら、ウエハ側
面の接触及び支持を強固にすることができる。ウエハは、強固に、もしくは、確
実に支持されるので、処理中のクロッキング、もしくは、偶発的なウエハの動き
、それに関連した汚染粒子の発生を減らすことができる。
【0020】 特に図15及び図16について説明する。カムアーム136は、直線的なアウ
ターセクション146を備える。アウターセクションは、第一カーブセクション
148につながっており、第一カーブセクション148は、第二カーブセクショ
ン150につながっている。これらの面146、148及び150は、以下に記
載のように、ロックバーによってリテイナ(retainer)130を動かし作用させ
る時に、リテイナ(retainer)130の旋回運動を制御するためのカム表面を構
成する。
【0021】 図13は、左のリテイナ(retainer)130を示している。図4に示すように
、それは、12時の位置、即ちロータ60の鉛直軸のすぐ左側にある軸を中心と
して回動する。図3、4、及び17に示した右リテイナ(retainer)160は、
好ましくは、左リテイナ(retainer)130と鏡像の関係にあり、12時の位置
、即ちロータ60の鉛直軸の右側において回動する。
【0022】 図18について説明する。左のロックバー170は、外側、即ち低部側の端面
182を有するカムバー172を備える。ドライブ軸178は、カムバー172
に取りつけられたステムアーム176から外側に伸びている。ステムキャップ、
もしくは、カバー180は、ドライブステム178上に固定されている。図3及
び図17について説明する。ロックバー170は、軸受筒174を用いて、フロ
ントリング62とバックプレイト64に回動自在に取り付ける。カムバー172
の端面182は、リテイナ(retainer)130のカムアーム136のカム表面上
部と滑動自在に係合する。カムバー172の端面182は、非金属の材料で被覆
し、カムアームと接触している間に粒子が発生するのを減らしたり防止したりす
ることが好ましい。
【0023】 右のロックバー188は、左のロックバー170と鏡像関係であるか同一であ
っても良い。
【0024】 図4について説明する。図4は、ロックしたポジション、即ちクローズドポジ
ションでのロータ60を示している。即ち、それぞれのリテイナ(retainer)の
コンタクトバー138が、外側に、即ちロータ60の中心スピン軸から離れる方
向に移動するように、バックプレイト64上のリテイナ(retainer)スプリング
190は、リテイナ(retainer)130と160の両方とに係合しており、リテ
イナ(retainer)130と160を外側もしくは、上方に(反対方向であって、
ロータの中心から離れる方向に)押しやって、傾かせる。左のロックバースプリ
ング192は、内側エンド193、コイル部195、外側エンド197を備える
。内側エンド193は、バックプレイト64に回動自在に取り付けられており、
外側エンド197は、左のロックバー170に回動自在に取り付けられている。
コイル部195は、内側エンド193、及び外側エンド197が離れるように押
し広げる。図19のように、ロータ60が、ウエハの導入又は取り出しのために
オープンポジションにある場合、スプリング194は、内側エンド193のまわ
りをロックバー170とともに回転し、ロックバーを反時計回りに押して、ロッ
クバーを上部に、即ちオープンポジションに保持する。ロータが回転している間
、カウンターウェイト196は、ロックバーがクローズドポジションの方向に回
るよう作用する遠心力によって、保持力を高める。カウンターウェイト166の
切り欠き201は、バックプレイト64上のハードストップ211と接触し、ロ
ックバーの動きを制限する。
【0025】 同様に、右のロックバースプリング194は、内側エンド203、コイル部2
05、外側エンド207を備える。それらは、左サイドと鏡像の関係のように動
作する。スプリング192及び194は、ロータ60がオープンポジションにあ
る時ロックバーを上部に保持するように動き、ロック60がクローズドポジショ
ン、即ちロックポジションにある時ロックバーを下部もしくはクローズドの状態
に保持するように動く。
【0026】 図19では、ロックアセンブリ70(ここでは左側に関してのみ図示し、記載
している)は、上部のポジション、即ちオープンポジションに示されており、ウ
エハ44を挿入したり、もしくは、取り出したりすることができる。ロックバー
170とリテイナ(retainer)130の外面形態(レバーアームの長さ)のため
、もしくは、スプリング190及び192のばね定数のため、ロックダウンアセ
ンブリ70は、図19に示されたオープンポジションに存在する。それは、スプ
リング192によって、左のロックバー170に作用する回転モーメントは、リ
テイナ(retainer)スプリング190の力に対抗してリテイナ(retainer)13
0を動かす程大きくないからである。従って、ロックダウンアセンブリ70は、
上部のポジション、収縮したポジション、即ち解放されたポジションに存在し、
ウエハを自由に挿入することができる。
【0027】 図1に示したロボット40の図2に図示したハンド42が、処理されるウエハ
44のバッチとともに処理チャンバ38に移動する際、ドライブ開口部54の低
部領域57は、ドライブステム178にかぶさるように移動する。ハンド42が
、適切な位置にくると、即ち、ウエハ44がコーム(comb)90と110のギャ
ップ98に対応する位置にくると、ロボット40は、ハンド42を下方向に移動
させる。これによって、ウエハ44の低部側面は、歯92及び112の表面によ
って導かれて、コーム(comb)のギャップ98に位置するようになる。同時に、
ハンド42が下方向に動くことによって、ドライブステム178が外側に動く。
なぜならば、ドライブステム178は、ハンド42のドライブ開口部54の内側
の部分57から、ドライブ開口部の外側の部分55に移動するからである。
【0028】 これが起こることによって、図19から図21に示したように、ロックバー1
70は、下方向に、また、互いに離れるように回転する。カムバー172の低部
端面182は、カムアーム136の上部端面上のカム表面に沿って、下方向に動
く。ハンド42が下方向に動き続けると、ロックバー170とリテイナ(retain
er)130は、図19に図示した位置から図20に図示した位置へ、最終的に図
21に図示した位置へ移動する。(右のロックバー188と右のリテイナ(reta
iner)160の動作は、図19から図21に図示した左ロックバー170と左リ
テイナ(retainer)130の動作と同様であるが、反対(鏡像の関係)である。
)結果的に、コンタクトバー138は、リテイナ(retainer)130の回転軸を
中心として弧状下方向に移動し、ウエハ44の周囲端面の上部と接触し、コーム
(comb)と確実に噛み合うようにウエハを下方向に動かす。コーム(comb)内の
オーリング106によって、ウエハ側面を弾力的に停止させる。図19及び図2
0に記載のように、リテイナ(retainer)130のコンタクトバー138は、そ
れが実質的に垂直にウエハ44に近づくように配置される。これにより、コンタ
クトバー138を、スライディング接触がほとんどないか、全くないように、ウ
エハ側面と接触させる。従って、ウエハを汚染する自由な粒子の形成を減少させ
るか防止することができる。
【0029】 ロボット40によって操作されるハンド42の動きが、ロックバー、及びリテ
イナ(retainer)を上部のポジション、即ちオープンポジションに保持するスプ
リングの力に十分勝るようにする。しかし、ハンド42を用いて、ロックバーと
リテイナ(retainer)を図21に図示した位置に移動させた後、ロックダウンア
センブリ70は、ハンド42を取り除いた後も、図21に図示したポジションが
保持される。これは、この時、カムバー182がコンタクトバー138と直線的
に並んでいるためである。従って、リテイナ(retainer)に作用しているスプリ
ングの力によって、リテイナ(retainer)をウエハ44から離れる方向に移動さ
せることはできない。カウンターウェイト196の遠心力は、スプリング192
及び194も加えて、ロックダウンされたポジションに、ロックバーを保持する
ように作用する。
【0030】 ドライブ開口部54、及び、カムアーム136の上部の第一カーブ表面148
及び第二カーブ表面150の形状により、コンタクトバー138が下方向の力を
ウエハに加え始める前に、まず、ウエハをコーム(comb)90及び110上に静
置させる。従って、ウエハ44は、最初に自重で下がってコーム(comb)90及
び110に入った後、ロックダウンアセンブリ70により、さらにコーム(comb
)に向かって緩やかに力を受ける。ウエハは、ロータ60の中で保持されている
ので、処理中の加減速及び/または、ロータの振動によるウエハのクロッキング
モーションは減少するか、又は解消される。その結果、粒子の発生及びその結果
起きるウエハの汚染が減少する。図22、及び図23に図示したように、ロック
ダウンアセンブリ70は、ロータ60内にウエハ44を保持する。
【0031】
【発明の効果】
米国特許第5,784,797号のような従来の構造と違って、ロータ60は、
ウエハの側面をO−リング片106やコンタクトバーカバー140などの弾力性
のあるエラストマ材料だけに接触させる。このため、汚染粒子の発生を抑制する
ことができる。それに加えて、遠心力がウエハを正しい位置に保持するのに必要
ではないから、ウエハは正しい位置に取りつける時、ウエハは、ロータの中心か
ら外れて取りつけるのではなく、ロータの中心に取りつけることができる。この
ことによって、従来の構造において問題であった、偏心した回転に関連して発生
する力、それに関連する磨耗、及び、粒子の発生を防止することができる。ロー
タがバランスを欠いた状態は防止され、遠心力はウエハを正しい位置に保持する
のに必要でないから、回転開始時、及び高速でスピンしている間の、ウエハのク
ロッキングは減少し避けられる。ウエハがロータの中心に位置しているか、中心
から離れたところに位置しているかにかかわらず、スプリング、ロックバー、及
びリテイナ(retainer)は、遠心力に依存することなく、積極的にウエハを正し
い位置に取りつける。それによって、意図しないウエハクロッキング、もしくは
ウエハの動きを減少させ解消してくれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、半導体ウエハや同様の製品などのフラット媒体を処理する装置の全体
図である。
【図2】 図2は、図1の装置で使っている移送のための器具、即ちハンドの全体図であ
る。
【図3】 図1に示した処理チャンバ内の遠心力処理ロータの全体図である。
【図4】 図3に示したロータの前面図である。
【図5】 図3及び図4に示したベースコーム(base comb)の全体図である。
【図6】 図6は、ベースコーム(base comb)の断面図である。
【図7】 図7は、ベースコーム(base comb)の前面図である。
【図8】 図8は、図5に図示したコーム(comb)部分の拡大図である。
【図9】 図4に図示した側面のコーム(comb)、即ちサイドコーム(side comb)の全体
図である。
【図10】 図10は、サイドコーム(side comb)の断面図である。
【図11】 図11は、サイドコーム(side comb)の前面図である。
【図12】 図12は、図9に図示したコーム(comb)部分の拡大図である。
【図13】 図13は、図3及び図4に示した右側の製品リテイナ(retainer)の全体図で
ある。そこに示されている左側の製品リテイナ(retainer)は、右側の製品リテ
イナ(retainer)と鏡像の関係にある。
【図14】 図14は、リテイナ(retainer)バーカバーの全体図である。それは、図示し
たように、図13に示した製品リテイナ(retainer)に取りつけられる。
【図15】 図13に示した一つの製品リテイナ(retainer)のアームの全体図である。
【図16】 図16は、製品リテイナ(retainer)のアームの前面図である。
【図17】 図17は、図3に示されたロータの拡大図である。
【図18】 図3及び図17に示した一つのロックバーの部分図である。
【図19】 図19は、図3に示されたロータの概略的な断面図であり、上部ポジション、
即ちオープンポジションにある左側製品リテイナ(retainer)を示している。
【図20】 図20は、図3に示した遠心力処理ロータの概略的な断面図を示しており、図
3、17及び18に図示されたロックバーによって、中間のポジションに移動さ
せられた左側製品リテイナ(retainer)を示している。
【図21】 図21は、図3に示した遠心力処理ロータの概略的な断面図を示しており、図
3、17及び18に図示されたロックバーによって、下部ポジション、即ちクロ
ーズドポジションに移動させられた左側製品リテイナ(retainer)を示している
【図22】 図22は、図3に図示された遠心力処理ロータの全体図であり、それは、丸い
製品のバッチを保持している。
【図23】 図23は、遠心力処理ロータの側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L113 AA06 AB08 AC63 AC69 BA34 DA24 5F031 CA02 FA01 FA09 FA12 FA18 GA02 GA18 HA74 MA23 MA24 MA26 PA08 PA23

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラット媒体を受け取る第一セクションと、 フラット媒体を処理するための処理チャンバを少なくとも有する第二セクショ
    ンと、 前記第一セクションと前記第二セクションの間を動くことができるロボットと
    、 少なくとも一つの処理チャンバに回転可能に設置されたロータとを備え、 前記ロータが、 ロータ内にフラット媒体を正しい位置に固定するため、前記ロボットと少なく
    とも間接的に嵌合可能なコンタクトバーであって、 フラット媒体を前記ロータ内に設置、又は取り出しができる第一ポジションか
    ら、当該コンタクトバーがフラット媒体に接触する第二ポジションへ動くことが
    できるコンタクトバー を有することを特徴とする、フラット媒体加工処理装置。
  2. 【請求項2】 フロントリングと、 前記フロントリングに回動自在に取りつけられたロックバーであって、ローダ
    /アンローダに嵌合可能なドライブステムを備えるロックバーと、 前記フロントリングに回動自在に取り付けられ、前記ロックバーと係合するリ
    テイナと、 を備えることを特徴とする、化学処理チャンバ内での使用のためのロータ。
  3. 【請求項3】 フロントリングと、 バックプレイトと、 前記フロントリングと前記バックプレイトを接続する一対のベースコネクティ
    ングバーと、 前記ベースコネクティングバー上の一対のベースコームと、 前記フロントリングと前記バックプレイトを接続する一対のサイドコネクティ
    ングバーと、 前記サイドコネクティングバー上の一対のサイドコームと、 当該ロータ上のロックダウンアセンブリと、を備えたロータであって、 前記アセンブリが、 前記フロントリングと前記バックプレイトに回動自在に取り付けられ、カムバ
    ーに連結されたドライブステムを備える左ロックバー及び右ロックバーと、 前記フロントリングと前記バックプレイトに回動自在に取り付けられ、左ロッ
    クバー又は右カムバーに接触する少なくとも一つのカムアームを有する左リテイ
    ナ及び右リテイナと、 を有しており、 ドライブステムが嵌合しながら動くことによって、 前記左リテイナと右リテイナが、 製品がロータ内へロード又はアンロードされるオープンポジションから、ロー
    タ内の製品がリテイナとコーム間に固定されるクローズドポジションに動くこと
    ができることを特徴とする、化学処理チャンバ内の使用のためのロータ。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つのコネクティングバーを備えるロータフレームと、 前記コネクティングバー上に設けられ、所定のギャップだけ離間した複数の歯
    を有するコームと、 前記コームの少なくとも一部に沿って延びている弾力性部材と、 を備えることを特徴とする処理チャンバ内で使用するためのロータ。
  5. 【請求項5】 前記コームに、互いに離間して形成された複数のフックをさらに備え、前記弾
    力性部材が前記フック上に支持されていることを特徴とする請求項4に記載のロ
    ータ。
  6. 【請求項6】 前記弾力性部材が、O−リング片を含むことを特徴とする請求項4に記載のロ
    ータ。
  7. 【請求項7】 前記歯の前記ギャップに面した表面が、傾斜した平坦な表面であることを特徴
    とする請求項4に記載のロータ。
  8. 【請求項8】 前記歯の前記ギャップに面した表面が、湾曲した表面であることを特徴とする
    請求項4に記載のロータ。
  9. 【請求項9】 前記歯の前記弾力性部材に面する表面が、平坦な表面であることを特徴とする
    請求項4に記載のロータ。
  10. 【請求項10】 前記コンタクトバーが、製品と垂直に接触し、前記コンタクトバーと製品間に
    滑り動作が生じないことを特徴とする請求項1に記載の装置。
  11. 【請求項11】 さらにリテイナ上に少なくとも一つのカムアームを備え、前記カムアームが第
    一曲面と、第一曲面に隣接する第二曲面を含むカム表面を備えることを特徴とす
    る請求項2に記載のロータ。
  12. 【請求項12】 製品のバッチをロータの中に設置するステップと、 前記製品が、ロータ内のコーム上に載置されるまで製品を下げるステップと、 第一ポジションから第二ポジションへロックバーを旋回させるステップと、 リテイナを、ロックバーの動きによって、オープンポジションからクローズド
    ポジションへ移動させるステップと、 リテイナとコーム間に製品を固定するステップと、 を備えることを特徴とする、製品加工処理装置のロータ内に製品のバッチを固定
    するための方法。
  13. 【請求項13】 前記リテイナ上にカム表面をさらに備え、前記ロックバーと前記カム表面が係
    合することを特徴とする請求項2に記載のロータ。
  14. 【請求項14】さらに、 前記ロータ内のコームと、 前記コンタクトバー上のカム表面と、 前記カム表面と係合するロックバーと、 を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  15. 【請求項15】 前記カム表面が、第一曲面と第二曲面を備えることを特徴とする請求項14に
    記載の装置。
  16. 【請求項16】 前記コンタクトバーが製品と接触する前に、製品が前記コーム上に静止するよ
    うに、前記カム表面が形成されることを特徴とする請求項15に記載の装置。
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