JP3208661B2 - 乾燥処理装置及び乾燥処理方法 - Google Patents

乾燥処理装置及び乾燥処理方法

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JP3208661B2
JP3208661B2 JP14111097A JP14111097A JP3208661B2 JP 3208661 B2 JP3208661 B2 JP 3208661B2 JP 14111097 A JP14111097 A JP 14111097A JP 14111097 A JP14111097 A JP 14111097A JP 3208661 B2 JP3208661 B2 JP 3208661B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば半導体ウ
エハやガラス基板等の被処理体を回転させて乾燥させる
乾燥処理装置及び乾燥処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、半導体ウエハやガラス基板等
(以下にウエハ等という)に各種の処理を施して半導体
製品や液晶表示製品等を製造する過程においては、これ
らウエハ等の被処理体に各種の薬液等を作用させること
から、例えば薬液処理後に被処理体に残留する薬液を除
去する目的で、純水等を用いた洗浄が行われ、その後に
被処理体に付着した水分を除去する乾燥処理が行われて
いる。
【0003】このために用いられる乾燥処理装置とし
て、遠心力を利用してウエハ等に付着している洗浄液等
の水滴を除去するいわゆる公転式の乾燥処理装置が知ら
れている。また、薬液の無駄や装置の大型化を解消する
ために、複数のウエハ等を収容するキャリアを用いず
に、キャリアレスにて定数枚例えば25枚のウエハ等を
まとめてクレードルと称する支持手段にて保持して乾燥
処理する乾燥処理装置が知られている(特開平6−97
148号公報参照)。
【0004】上記乾燥処理装置は、処理室内に配設され
る回転体の回転軸を中心とする回転体上にクレードル
を、上下方向に傾動自在に軸支して対向状に設置すると
共に、両クレードルを水平状に対向すべく保持する水平
保持機構を両クレードルの下部側に設置して、搬送手段
により両クレードル内に搬入収容されたウエハ等を回転
体の高速回転により水切り乾燥するように構成されてい
る。また、この乾燥処理装置には、クレードルの両側壁
に、ウエハ等の外周縁部位を押さえ保持する押さえ機構
が開閉自在に配備されて、乾燥処理時にウエハ等が脱落
するのを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種の乾燥処理装置においては、ウエハ等を押さえ保
持する押さえ機構が、ベルクランク状の腕杆と、この腕
杆の上端を連結する連結部材及び連結部材にねじ止めさ
れる溝付き部材とで構成され、かつ腕杆の軸支ピンに巻
装されたばね材のばね力を利用してウエハ等を保持する
構造であるため、構造が複雑であるという問題がある。
また、ばね力によってウエハ等を押圧保持するため、ウ
エハ等への接触面積が増大し、ウエハ等にパーティクル
等が付着しコンタミネーションが発生する虞れがあると
共に、ばね力の押圧によってウエハ等が変形する虞れが
ある。
【0006】また、この種の乾燥処理装置においては、
高速回転によりウエハ等が衝撃を受けることによるダメ
ージを抑制する必要があった。
【0007】更には、この種の乾燥処理においては、ウ
エハ等の搬入・搬出動作、処理室の蓋の開閉動作及びク
レードルの相対移動動作等多くの動作を行うため、ウエ
ハ等の処理室への搬入から乾燥処理して搬出するまでの
時間に多くの時間を要するという問題があった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体の支持部の接触面積を可及的に少くしてパ
ーティクルやコンタミネーションの発生を少なくすると
共に、被処理体を安定な状態で保持して歩留まりの向上
を図り、かつスループットの向上を図れるようにした乾
燥処理装置及び乾燥処理方法を提供することを目的とす
るものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、回転手段により回転される
回転体と、この回転体の上方位置に配設される傾動可能
な被処理体用支持手段とを具備する乾燥処理装置におい
て、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持
する複数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理
体の両側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部
を有する支持枠とで主要部を構成し、上記下部支持体
を、この下部支持体と係脱可能な昇降手段により上記支
持枠に対して昇降可能に形成してなる、ことを特徴とす
る。
【0010】請求項2記載の発明は、回転手段により回
転される回転体と、この回転体の上方位置に配設される
傾動可能な被処理体用支持手段とを具備する乾燥処理装
置において、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部
側を保持する複数の保持溝を列設する下部支持体と、上
記被処理体の両側部側を保持する複数の保持溝を列設す
る保持部を有する支持枠とで主要部を構成し、 上記下
部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手段によ
り上記支持枠に対して昇降可能に形成し、 上記下部支
持体を、上記被処理体の最下端部より偏倚する下部2箇
所を保持する第1の保持棒と、これら第1の保持棒の外
側の2箇所を保持する第2の保持棒とからなる保持部
と、この保持部を支持する支持基部とで構成し、 か
つ、少なくとも上記支持基部の表面にフッ素樹脂を含浸
処理してなる、ことを特徴とする。
【0011】上記請求項1又は2記載の発明において、
上記被処理体用支持手段は、回転体の上方位置に配設さ
れる傾動可能なものであれば1つでもよく、あるいは、
2つ、3つ等の複数個であってもよい。支持手段を複数
個具備する場合には、複数の支持手段を、回転体の回転
中心に関して対称位置に配設する方が好ましい(請求項
3)。ここで、対称位置とは回転中心から同距離の位置
に配設されることを含む意味である。
【0012】また、請求項2記載の発明において、上記
支持基部の材質は任意でよいが、好ましくはアルミニウ
ム合金製部材である方がよい(請求項4)。
【0013】請求項5記載の発明は、回転手段により回
転される回転体と、この回転体の回転中心より偏心した
位置に配設されると共に、回転体と共に回転する傾動可
能な被処理体用支持手段と、上記回転体の回転中心に関
して上記支持手段と対向位置に配設されると共に、回転
体と共に回転する被処理体を支持した状態の上記支持手
段との重量バランスをとるバランス手段とを具備し、
上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、こ
の下部支持体と係脱可能な昇降手段により上記支持枠に
対して昇降可能に形成してなる、ことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、回転手段により回
転される回転体と、この回転体の回転中心より偏心した
位置に配設されると共に、回転体と共に回転する傾動可
能な被処理体用支持手段と、上記回転体の回転中心に関
して上記支持手段と対向位置に配設されると共に、回転
体と共に回転する被処理体を支持した状態の上記支持手
段との重量バランスをとるバランス手段とを具備し、
上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、こ
の下部支持体と係脱可能な昇降手段により上記支持枠に
対して昇降可能に形成し、 上記下部支持体を、上記被
処理体の最下端部より偏倚する下部2箇所を保持する第
1の保持棒と、これら第1の保持棒の外側の2箇所を保
持する第2の保持棒とからなる保持部と、この保持部を
支持する支持基部とで構成し、 かつ、少なくとも上記
支持基部の表面にフッ素樹脂を含浸処理してなる、こと
を特徴とする。この場合、上記支持基部をアルミニウム
合金製部材にて形成する方が好ましい(請求項7)。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1又は5記
載の乾燥処理装置において、上記下部支持体の保持部
を、上記被処理体の最下端部より偏倚する下部2箇所を
保持する第1の保持棒と、これら第1の保持棒の外側の
2箇所を保持する第2の保持棒とで構成してなる、こと
を特徴とする。この場合、上記第1の保持棒及び第2の
保持棒に設けられる保持溝の形状は任意であっても差し
支えないが、好ましくは、上記第1の保持棒の保持溝
を、断面V字状に形成し、上記第2の保持棒の保持溝
を、断面がV字状溝部と、このV字状溝部の開口端から
拡開方向に緩やかに傾斜する拡開溝部とで構成する方が
よい(請求項9)。
【0016】請求項10記載の発明は、請求項3記載の
乾燥処理装置において、 少なくとも一対の上記支持手
段を相対的に水平方向に接離移動する移動手段を具備す
ることを特徴とする。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項1又は
記載の乾燥処理装置において、 上記昇降手段は、一方
の支持手段の下部支持体を支持枠に対して昇降する第1
の昇降手段と、この第1の昇降手段とは別個独立に駆動
され、他方側の下部支持体を支持枠に対して昇降する第
2の昇降手段と、を具備することを特徴とする。この場
合、上記第2の昇降手段を上記第1の昇降手段に対して
接離移動する移動手段を具備する方が好ましい(請求項
12)。
【0018】請求項13記載の発明は、回転手段により
水平回転される回転体と、この回転体の回転中心に関し
て対称位置に配設される傾動可能な複数の被処理体用支
持手段と、上記回転体と支持手段を収容する処理室と、
上記処理室の上部開口部を開閉する蓋とを具備し、
記支持手段を、この支持手段と係脱可能な移動手段によ
り相対移動可能に形成し、 上記支持手段を、複数の被
処理体の下部側を保持する複数の保持溝を列設する下部
支持体と、上記被処理体の両側部側を保持する複数の保
持溝を列設する保持部を有する支持枠とで主要部を構成
し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な
昇降手段により上記支持枠に対して昇降可能に形成し、
上記蓋を開閉手段により開閉可能に形成し、かつ、上
記移動手段により上記支持手段を相対移動する際、上記
開閉手段により上記蓋を開閉動作可能に形成してなる、
ことを特徴とする。
【0019】請求項14記載の発明は、請求項1ないし
13記載の乾燥処理装置を用いて、水平に配置される複
数の上記被処理体を水平回転による遠心力を利用して乾
燥する乾燥処理方法であって、上記回転体の回転を、始
動時に低加速度回転させ、次いで高加速度回転させるよ
うにした、ことを特徴とする。
【0020】上記請求項14記載の発明において、更
に、被処理体の回転を一定の最大回転数に保持した後
に、第1の回転減速度で上記被処理体を回転させ、その
後停止させる方が好ましい(請求項15)。この場合、
好ましくは上記第1の回転減速度で被処理体を回転さ
せ、停止するまで第2の回転減速度で上記被処理体を回
転させる方がよい(請求項16)。更に、上記第1の回
転減速度から第2の回転減速度に移行するときに、一時
的に被処理体の回転減速度を零にする方が好ましい(
求項17)。
【0021】また、請求項18記載の発明は、遠心力を
利用して複数の被処理体から付着液を除去する乾燥処理
方法であって、 上記複数の被処理体が等間隔に垂直配
列されるように、複数個分のキャリアの被処理体を一括
して支持手段に受け入れる工程と、 受け入れられた上
記被処理体を少なくとも2つのグループに分ける工程
と、 各グループごとに上記被処理体を垂直姿勢から水
平姿勢に変位させる工程と、 低加速度で全グループの
上記被処理体を回転させる工程と、 上記被処理体の回
転が一定の最大回転数に達するまで、高加速度で全グル
ープの被処理体を引き続き回転加速する工程と、を有す
ることを特徴とする。
【0022】上記請求項18記載の発明において、更
に、上記被処理体の回転を一定の最大回転数に保持する
工程と、 上記最大回転数に保持した後に、第1の回転
減速度で上記被処理体を回転させる工程と、 上記第1
の回転減速度から第2の回転減速度に変更し、上記被処
理体の回転が停止するまで上記第2の回転減速度で被処
理体を回転する工程と、を有する方が好ましい(請求項
19)。加えて、上記第1の回転減速度から第2の回転
減速度に移行するときに、一時的に被処理体の回転減速
度を零にする方が好ましい(請求項20)。
【0023】請求項1又は5記載の発明によれば、支持
手段を、被処理体の下部側を保持する下部支持体と、被
処理体の両側部側を保持する保持部を有する支持枠とで
主要部を構成し、下部支持体を、この下部支持体と係脱
可能な昇降手段により上記支持枠に対して昇降可能に形
することにより、下部支持体を上昇させて例えば搬送
系との間で被処理体の受け渡しを行うことができ、下部
支持体を下降させた状態で、この下部支持体と支持枠の
保持部とで被処理体を保持することができる。また、被
処理体の上部側を保持する上部支持体を固定可能にする
ことができ、この上部支持体を固定することにより、回
転中の被処理体の保持を更に安定にすることができる。
【0024】請求項2又は6記載の発明によれば、少な
くとも上記支持基部の表面にフッ素樹脂を含浸処理する
ことで、耐食性をもたせることができる。この場合、支
持基部をアルミニウム合金製部材にて形成することによ
り、更に下部支持体を軽量にすることができる(請求項
4,7)。
【0025】請求項8記載の発明によれば、上記下部支
持体の保持部を、被処理体の最下端部より偏倚する下部
2箇所を保持する第1の保持棒と、これら第1の保持棒
の外側の2箇所を保持する第2の保持棒とで構成するこ
とにより、被処理体に付着した水滴を効率よく排除する
ことができると共に、被処理体を安定した状態で保持す
ることができる。この場合、上記第1の保持棒の保持溝
を、断面V字状に形成し、上記第2の保持棒の保持溝
を、断面がV字状溝部と、このV字状溝部の開口端から
拡開方向に緩やかに傾斜する拡開溝部とで構成すること
により、下端側の第1の保持棒の断面V字状溝部によっ
て被処理体の下端部を支持し、第2の保持棒の断面V字
状溝部によって被処理体の下端部より上方部位を支持す
ると共に、拡開溝部によって被処理体の横方向の移動を
規制することができる。したがって、被処理体との接触
を可及的に少なくすることができる(請求項9)。
【0026】請求項13記載の発明によれば、上記支持
手段を移動手段により相対移動可能に形成し、上記支持
手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複数の保持
溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両側部側を
保持する複数の保持溝を列設する保持部を有する支持枠
とで主要部を構成し、上記下部支持体を、この下部支持
体と係脱可能な昇降手段により上記支持枠に対して昇降
可能に形成することにより、下部支持体を上昇させて例
えば搬送系との間で被処理体の受け渡しを行うことがで
き、下部支持体を下降させた状態で、この下部支持体と
支持枠の保持部とで被処理体を保持することができる。
また、被処理体の上部側を保持する上部支持体を固定可
能にすることができ、この上部支持体を固定することに
より、回転中の被処理体の保持を更に安定にすることが
できる。また、回転体及び支持手段を収容する処理室を
開閉する蓋を開閉手段により開閉可能に形成し、かつ、
移動手段により支持手段を相対移動する際、開閉手段に
より蓋を開閉動作可能に形成することにより、支持手段
の相対移動と蓋の開閉動作を同時に行うことができるの
で、乾燥処理の前後の準備時間の短縮を図ることができ
る。
【0027】請求項14記載の発明によれば、上記回転
体の回転を、始動時に低加速度回転させ、次いで高加速
度回転させることにより、始動時に被処理体に与える衝
撃を緩和して被処理体のダメージを少なくすることがで
きる。
【0028】請求項18記載の発明によれば、複数の被
処理体が等間隔に垂直配列されるように、複数個分のキ
ャリアの被処理体を一括して支持手段に受け入れ、受け
入れられた被処理体を少なくとも2つのグループに分け
た後、各グループごとに被処理体を垂直姿勢から水平姿
勢に変位し、次いで、第1の回転加速度で全グループの
被処理体を回転させ、次いで、被処理体の回転が一定の
最大回転数に達するまで、第1の回転加速度よりも大き
い第2の回転加速度で全グループの被処理体を引き続き
回転加速することにより、上記請求項14記載の発明と
同様に、始動時に被処理体に与える衝撃を緩和して被処
理体のダメージを少なくすることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態を
図面に基づいて詳細に説明する。この実施形態では半導
体ウエハの乾燥処理装置に適用した場合について説明す
る。
【0030】◎第一実施形態 図1はこの発明の乾燥処理装置の第一実施形態を示す概
略断面図、図2はその要部断面図である。上記乾燥処理
装置は、回転手段であるモータ1により回転される回転
体2と、この回転体2の上方において回転体2の回転中
心に関して対称位置に配設されると共に、回転体2と共
に回転する、例えば25枚の半導体ウエハW(以下にウ
エハという)を支持する複数(図面では2つの場合を示
すが、3つ、4つ、5つ、6つ等であってもよい)の被
処理体用支持手段であるクレードル10a,10bと、
回転体2とクレードル10a,10bを収容する処理室
31を有する有底円筒状の処理容器30と、この処理容
器30の上部開口部30aを開閉する蓋32とを具備し
てなる。
【0031】上記回転体2は、例えば円板状部材にて形
成されており、下部周縁には振動防止用のオートバラン
サ2aが取り付けられている(図1,図2参照)。ま
た、処理容器30の底部を貫通する回転軸3に連結され
ている。この回転軸3には従動プーリ4が装着されてお
り、この従動プーリ4とモータ1の駆動軸1aに装着さ
れた駆動プーリ5とにタイミングベルト6が掛け渡され
て、モータ1の回転によって回転体2が水平回転し得る
ように構成されている。この場合、モータ1はサーボモ
ータを用い、回転体2及びクレードル10a,10bの
水平回転の始動、停止、制動及び微速回転が連続的に行
えるようになっている。
【0032】また、図1及び図2に示すように、処理容
器30の底部と回転体2の回転軸3との間はシール軸受
機構によって気水密に維持されている。このシール軸受
機構は、シールカバー7と、ボールベアリング7aと、
シール筒体7bとを具備してなる。この場合、シール筒
体7bは処理容器30の底部に取り付けられ、回転軸3
はボールベアリング7aを介してシール筒体7bに回転
自在に支持されている。
【0033】上記両クレードル10a,10bは、図2
ないし図7に示すように、側壁11と平行な壁部14a
を有する角筒状の支持枠14と、この支持枠14に対し
て昇降可能な格子状の下部支持体15とで構成されてい
る。したがって、クレードル10a,10bは、側壁1
1と平行な壁部14aと、回転体2の半径方向に開口す
る通気口(具体的には、角筒状の支持枠14の縁部と下
部支持体15の格子穴15aによって構成される。)を
有する筒状構造に形成される。また、支持枠14は、図
4に示すように、回転体2上に設けられたフード12に
支軸13をもって回転体2の回転方向と直交する方向に
回転可能に枢着されて、ウエハWを受け渡す垂直姿勢
と、乾燥処理時の水平姿勢とに変位し得るように構成さ
れている。
【0034】また、図3に示すように、フード12の側
壁11とクレードル10a,10bとの間には側壁11
と略平行な整流板16が配置されている。この整流板1
6によって側壁11とクレードル10a,10bの間に
沿って空気が流れることにより、空気が整流化され、ま
た外部から持ち込まれたパーティクルがウエハW側に侵
入するのを阻止できる。
【0035】また、クレードル10a,10bの一端す
なわち水平姿勢時の上端側には、ウエハWの外形とほぼ
同形の半円弧状のダミー板17が取り付けられている。
このダミー板17によってクレードル10a,10bに
保持される端部側のウエハWに流れる空気を整流化する
ことができ、乱気流による端部側ウエハWへのダメージ
を防止することができる。
【0036】また、クレードル10a,10bの最外周
部すなわち水平姿勢における支持枠14の外側端部に
は、傾斜部14bが設けられている。また、側壁11の
側端部にも同様に回転方向に沿って傾斜部11aが設け
られている。このように傾斜部14b,11aを設ける
ことにより、クレードル10a,10b及び側壁11に
付着する水滴の水切りを良好にすることができる。ま
た、側壁11の両端部に傾斜部11aを設けることによ
り、フード12に剛性をもたせることができる。なお、
傾斜部14b,11aに代えて円弧状部を設けるように
してもよい。
【0037】なお、図3に示すように、回転体2の回転
の下流側にあたる部位において、側壁11に水切り穴1
1bを設けるようにしてもよい。この場合、水切り穴1
1bは側壁11の下部に位置させる方が望ましい。この
ような水切り穴11bを設けることにより、格子穴15
a側の通気口のみでなく、液滴を水切り穴11bからも
排出することができ、更に乾燥効率の向上を図ることが
できる。
【0038】上記支持枠14は上部の対向する内側壁
に、複数例えば25個の保持溝18aを列設した保持部
18が設けられており、これら保持部18によってウエ
ハWの中心部両側が保持されるようになっている。ま
た、下部支持体15は、ウエハWの最下端部より偏倚す
る2箇所を保持する2本の第1の保持棒19と、ウエハ
Wにおける第1の保持棒19の外側の2箇所を保持する
第2の保持棒20と、これら第1の保持棒19と第2の
保持棒20を支持する支持基部21とで構成されてい
る。この場合、第1の保持棒19及び第2の保持棒20
には、それぞれ複数例えば25個の保持溝19a,20
aが列設されている(図4及び図7参照)。なお、保持
部18,第1の保持棒19及び第2の保持棒20は耐薬
品性及び耐強度性を有する材質例えばPTFE(ポリテ
トラフルオロエチレン)又はPFA(テトラフルオロエ
チレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合
体)、石英あるいはPEEK(ポリエーテルエーテルケ
トン)製部材にて形成されている。またこの場合、支持
枠14と支持基部21は、表面がタフラム処理されたア
ルミニウム合金製部材にて形成されると共に、その表面
にフッ素樹脂が含浸処理されている。このように、支持
枠14及び下部支持体15の主要部を構成する支持基部
21をアルミニウム合金製部材にて形成し、表面にフッ
素樹脂を含浸処理することにより、下部支持体15を軽
量にすることができると共に、耐薬品性をもたせて寿命
の増大を図ることができる。なお、少なくとも支持基部
21のみをアルミニウム合金製部材にて形成すると共
に、その表面にフッ素樹脂を含浸処理してもよい。な
お、支持基部21のみをタフラム処理したアルミニウム
合金製部材にて形成した場合は、支持枠14に電解研磨
したステンレス鋼製部材を使用することができる。
【0039】このように、第1の保持棒19をウエハW
の最下端部より偏倚した2箇所に配置し、第2の保持棒
20を第1の保持棒の外側の2箇所に配置することによ
り、ウエハWの下部側を安定した状態で保持することが
できる。また、第1の保持棒19がウエハWの最下端部
より偏倚した位置におかれることにより、ウエハWに付
着した水滴が自重により最下端部に落下し、第1の保持
棒19に付着することなく水切りすることができる。
【0040】この場合、第1の保持棒19に設けられる
保持溝19aは、図8(b)に示すように、断面V字状
溝にて形成されている。また、第2の保持棒20に設け
られる保持溝20aは、図8(c)に示すように、断面
V字状溝部20bと、このV字状溝部20bの開口端か
ら拡開方向に緩やかに傾斜する拡開溝部20cとで構成
されている。また、保持部18に設けられる保持溝18
aは、図8(d)に示すように、ウエハWの厚さより若
干幅広な溝基部18bと,この溝基部18bの開口端か
ら拡開方向に傾斜する拡開溝部18cを有する断面略Y
字状に形成されている。
【0041】このように、第1の保持棒19の保持溝1
9aを断面V字状に形成することにより、ウエハWの下
端部を支持することができ、第2の保持棒20の保持溝
20aをV字状溝部20bと、拡開溝部20cとで構成
することにより、V字状溝部20bによって第1の保持
棒19によって支持する部位の上方部位を支持すると共
に、拡開溝部20cによってウエハWの横移動を規制す
ることができる。また、保持部18に設けられる保持溝
18aを断面略Y字状に形成することにより、ウエハW
の中心部の両側部位を、横移動を規制した状態で保持す
ることができる。したがって、ウエハWとの接触を可及
的に少なくすることができると共に、ウエハWを安定し
た状態で保持することができる。
【0042】上記のように構成される第1の保持棒19
と第2の保持棒20を有する下部支持体15は、支持枠
14の両側に垂設されたガイド軸22に摺動可能に装着
されて、垂直方向に移動すなわち支持枠14に対して昇
降可能に形成されている(図4,図6及び図7参照)。
このように第1の保持棒19と第2の保持棒20を有す
る下部支持体15を、支持枠14に対して昇降させるこ
とにより、ウエハ搬送装置40との間でウエハWの受け
渡しを行うことができ、しかも、ウエハWを保持して昇
降しても、ウエハWと支持枠14に設けられた保持部1
8とが干渉することがなく、下部支持体15を下降した
状態ではウエハWの中心側側部を保持部18で保持する
ことができる。
【0043】上記下部支持体15は、処理容器30の下
方に配置された昇降手段23によって昇降されるように
なっている。この場合、昇降手段23は、図1に示すよ
うに、ステッピングモータ23aによって回転する垂直
方向に延びるボールねじ23bと、このボールねじ23
bに螺合する可動子23cに連結される操作ロッド23
dを具備しており、ステッピングモータ23aの駆動に
より操作ロッド23dが上昇することにより、下部支持
体15が上昇し、操作ロッド23dが下降することによ
り、下部支持体15が下降するように構成されている。
すなわち、両クレードル10a,10bが垂直姿勢で近
接位置におかれた状態で、昇降手段23の操作ロッド2
3dが上昇することにより下部支持体15が押し上げら
れ、ウエハ搬送装置40によって搬送された複数枚例え
ば50枚のウエハWを受け取ることができるように構成
されている(図7参照)。
【0044】なお、操作ロッド23dは可動子23cに
対して回転自在に連結されており、この操作ロッド23
dの下端部に連結されたロータリアクチェータ23eに
よって回転されることにより、操作ロッド23dの上端
部に装着されたフック23fが、図7に示すように、下
部支持体15の下面に設けられた係合部15aに係脱可
能に構成されている。このように昇降手段23と下部支
持体15とを係脱可能にすることにより、フック23f
と係合部15aとを係合させて操作ロッド23dを昇降
させることができ、また、下部支持体15を下降した
後、フック23fと係合部15aとの係合を解除して、
操作ロッド23dを更に下降させることで、乾燥処理時
の回転体2及びクレードル10a,10bの水平回転に
支障をきたすことがないようにしてある。
【0045】また、上記両クレードル10a,10bの
一方10aには、両側に走行ローラ24が設けられてお
り、フード12の側壁11に設けられたY軸方向に延在
するガイドレール25に沿って移動すなわち他方のクレ
ードル10bに対して接離移動(相対移動)し得るよう
に構成されている(図4〜図6,図9及び図10参
照)。そして、図9に示すように、処理容器30の側方
に設置された移動シリンダ26(移動手段)のピストン
ロッド26aによって一方のクレードル10aが他方の
クレードル10bに対して接離移動されるようになって
いる。
【0046】この場合、ピストンロッド26aの先端に
は、クレードル10aの支持枠14の側部に設けられた
係合部14aに係合するフック26bが設けられてお
り、ピストンロッド26aに連結するロータリーアクチ
ェータ26cによってフック26bと係合部14aとが
係脱可能になっている。このように移動シリンダ26と
クレードル10aとを係脱可能にすることにより、フッ
ク26bと係合部14aとを係合させて、移動シリンダ
26のピストンロッド26aを伸長させて一方のクレー
ドル10aを他方のクレードル10b側に近接移動する
ことができ、また、クレードル10a,10bにウエハ
Wが受け渡された後、ピストンロッド26aが収縮して
他方のクレードル10bに対して一方のクレードル10
aを離れた対向位置にセットすることができる。一方の
クレードル10aを所定の対向位置に移動した後、フッ
ク26bと係合部14aとの係合を解除してピストンロ
ッド26aが更に収縮されることにより、ピストンロッ
ド26aは乾燥処理時の回転体2とクレードル10a,
10bの回転動作に支障をきたさない位置に待機する。
【0047】また、両クレードル10a,10bの左右
側壁における一方の側壁の回転中心より偏心した位置に
は、突軸27が突設されている。この突軸27は、図1
0及び図11に示すように、押上シリンダ28に連結さ
れた押上部材28aによって押し上げられることによ
り、クレードル10a,10bが垂直姿勢となり、ま
た、押上部材28aが下降して突軸27との係合が解除
されることにより、ウエハWを保持したクレードル10
a,10bが自重によって水平面に対して10〜40度
傾斜した状態となるように構成されている。クレードル
10a,10bを10〜40度傾斜させる理由は、10
度以下にすると、停止時にウエハWが前に飛び出す虞れ
があり、また、40度以上にすると、回転時に水平姿勢
が保てなくなる虞れがあるからである。
【0048】一方、上記処理容器30の底部は、外周側
に向って下り勾配で、かつ回転方向に向かって順次下り
勾配の底面30bを有しており、また、処理容器30の
下部側の側部には、底部から少なくとも回転体2の上面
高さ位置まで延びる排気口33aが設けられており、こ
の排気口33aに排気ダクト33が接続されている(図
1参照)。また、処理容器30の上部開口部側には、中
央に通気穴34aを有するドーナツ状天板34が配置さ
れ、その上方位置にはドーナツ状のフィルタ35が配設
されると共に、このフィルタ35の中央部上方に中心側
が下方に向かって縮径形成された遮蔽板36が設けられ
ている。このように、天板34,ドーナツ状フィルタ3
5及び遮蔽板36を配置することにより、外周側からフ
ィルタ35を介して流れ込む清浄な空気を天板34の通
気穴34aを通って処理室31の中心部上方に流すこと
ができる。
【0049】また、処理容器30の上部開口部30aに
はヒンジ37を介して蓋32が開閉可能に取り付けられ
ており、ヒンジ37の枢支軸37aに連結する連結リン
ク38を介して連接する開閉シリンダ39(開閉手段)
のピストンロッド39aの収縮動作によって蓋32が開
閉し得るように構成されている。なお、蓋32には、ド
ーナツ状天板34,フィルタ35,遮蔽板36や後述す
るイオナイザ42及び洗浄液供給用ノズル43等が取り
付けられており、蓋32の開閉に伴なって動くようにな
っている。
【0050】また、乾燥処理装置の上部側にはコントロ
ーラボックス41が配置されており、このコントローラ
ボックス41内に、上記サーボモータ1,昇降手段23
のステッピングモータ23a,移動シリンダ26,昇降
手段23及び移動シリンダ26に設けられるロータリア
クチェータ23e,26c,押上シリンダ28及び開閉
シリンダ39の動作を制御するための制御器(図示せ
ず)の電気制御系が格納されている。この電気制御系に
より例えばサーボモータ1の始動時,停止時及び制動の
微速回転が連続的に制御される。また、移動シリンダ2
6と開閉シリンダ39が連動して駆動され、クレードル
10a,10bの接離移動(相対移動)と蓋32の開閉
動作が同時に行えるようになっている。したがって、乾
燥処理の前後の準備時間の短縮を図ることができる。ま
た、水洗処理から回転乾燥するまでの時間を短縮するこ
とで、ウエハW表面へのウォーターマークの発生を防止
することができる。
【0051】また、処理容器30の開口部30aには除
電用のイオナイザ42が配置されている。このイオナイ
ザ42は、例えばエミッターバーと、複数の電極とを間
隔をおいて設けたものであり、図示しない電源を有する
制御部によって所定の極性(プラス又はマイナス)と量
のイオンが生成されるようになっている。このようなイ
オナイザ42を空気取入口30aの中央部に配設するこ
とにより、外方からフィルタ35を介して処理容器30
内に流入する空気にプラス又はマイナスのイオンを照射
して空気中に存在するパーティクル等に帯電された静電
気を除去することができる。
【0052】また、開口部30aの中央及び内周側に
は、処理容器30内を洗浄する洗浄液供給ノズル43が
配設されている。なお、乾燥処理装置の上方には、フィ
ルタファンユニット44が配置されて、乾燥処理装置内
に供給される空気が清浄化されるようになっている。更
に、乾燥運転中には、乾燥処理装置を具備する洗浄装置
内の風速及び風量が一定になるよう設計されている。具
体的には、回転体2の回転数による処理容器30の外部
側の洗浄装置内の風速及び風量を測定し、その実験結果
により回転体2の回転数に対応させてフィルタファンユ
ニット44の風速及び風量を制御することによって洗浄
装置内の風速及び風量を一定に維持する。勿論、フィル
タの外部付近に風速・風量センサを設け、この風速・風
量センサの検出結果に基づいて常時風速及び風量を制御
してもよい。また、乾燥処理装置の外側にはウエハ搬送
装置40が横移動及び昇降可能に配設されている。この
ウエハ搬送装置40は、後述する半導体ウエハの洗浄処
理システムの搬入部50(図35参照)に待機された複
数個分のキャリア52内に収容された複数枚例えば50
枚のウエハWを保持する保持溝を有する複数例えば2本
の保持棒40aを有する2本の対向方向に接離移動自在
な保持アームからなるウエハチャック40bが形成され
ており、保持したウエハWを乾燥処理装置の上方へ移動
し、ウエハチャック40bを接離移動することで、50
枚のウエハWを上昇した上記クレードル10a,10b
に受け渡すことができるようになっている。
【0053】次に、上記乾燥処理装置の動作態様につい
て、図12〜図21を参照して説明する。まず、Y軸方
向に移動する移動シリンダ26のピストンロッド26a
を伸長して一方のクレードル10aを他方のクレードル
10bに近接させ、昇降手段23の操作ロッド23dの
上昇により下部支持体15を上昇させて、ウエハWの受
け取り可能な態勢にする(図12参照)。この状態で、
乾燥処理装置の上方に移動したウエハ搬送装置40のウ
エハチャック40bを下降させて下部支持体15(具体
的には第1及び第2の保持棒19,20)上に複数枚例
えば50枚のウエハWを一括して載置し(受け入れ)、
ウエハチャック40bを開放方向に移動してウエハWの
受け渡し(受け入れ)を行った後、ウエハ搬送装置40
のウエハチャック40bは上方へ後退する(図13,図
14参照)。このとき、昇降手段23の操作ロッド23
dは下降し、処理容器30の下方位置に待機する。
【0054】次に、移動シリンダ26のピストンロッド
26aが収縮して、一方のクレードル10aが他方のク
レードル10bから離れて2つのグループに分かれ、両
クレードル10a,10bが回転体2の中心に関して対
向位置におかれる。このとき同時に、開閉シリンダ39
が駆動して蓋32が閉じる(図15,図16参照)。こ
の状態において、移動シリンダ26のピストンロッド2
6aはクレードル10aとの係合が解かれて収縮し待機
する。また、押上シリンダ28の押上部材28aが下降
することにより、クレードル10a,10bが水平面に
対して10〜40度傾斜状態となる。
【0055】次に、サーボモータ1が駆動して回転体2
及びクレードル10a,10bが水平回転すると、遠心
力によりクレードル10a,10bが水平状態となり、
空気流が中心部から各ウエハWの間の隙間を通って外周
側に流れることで、ウエハWに付着した水滴が除去さ
れ、乾燥される(図17参照)。
【0056】このとき、図22に示すように、回転体2
を、起動からt1(sec)までの第1加速期E1は加速
度を抑えて回転数R1になるまで低加速度回転させ、次
の第2加速期E2(時間t1〜t3)には加速度を増して
回転数R3になるまで高加速度回転させる。定常速度期
E3(時間t3〜t4)は一定の回転数R3を維持し、第1
減速期E4(時間t4〜t5)は回転数R2まで一旦減速
すなわち第1の回転減速度で回転体2を回転し、回転減
速度が零となる定常速度期E5(時間t5〜t6)を経
て、第2減速期E6(時間t6〜t7)では回転数R2から
減速、すなわち第2の回転減速度に変更して回転体2を
停止させる。
【0057】因みに、図22に想像線C1,C2で示すよ
うに、起動から短時間t2で最高回転数R3まで一気に回
転体2を高加速度回転させると、ウエハWに振動を与え
ることとなり、ウエハWにダメージを与える虞れがあ
る。このため、初期E1には回転体2を低加速度回転さ
せ、ウエハWがダメージを受けないようにする。なお、
後期E4〜E6においては最高回転数R3から一気に減速
して回転体2を停止させてもよい。
【0058】回転体2及びクレードル10a,10bを
所定時間回転した後、サーボモータ1の駆動を停止した
後(図18参照)、押上シリンダ28を駆動して押上部
材28aを上昇させてクレードル10a,10bを垂直
姿勢にする(図19参照)。この状態で移動シリンダ2
6のピストンロッド26aをクレードル10aに係合さ
せると共に、伸長させて、一方のクレードル10aを他
方のクレードル10bに近接する(図20参照)。
【0059】次に、昇降手段23の操作ロッド23dを
下部支持体15に係合させると共に、上昇して、両クレ
ードル10a,10bの下部支持体15及びこれらに保
持される複数枚例えば50枚のウエハWを上昇させる
(図21参照)。そして、ウエハ搬送装置40のウエハ
チャック40bを乾燥処理装置の上方に移動し、下降さ
せて、ウエハチャック40bによって乾燥処理された例
えば50枚のウエハWを保持した後、上昇し、横移動し
て所定の場所にウエハWを搬送する。
【0060】◎第二実施形態 次にこの発明の乾燥処理装置の第二実施形態について、
図23〜図25を参照して説明する。
【0061】第二実施形態の乾燥処理装置は2つの昇降
手段23,90を備えている。第1の昇降手段23は上
記第一実施形態の乾燥処理装置と実質的に同じものであ
るので、ここでは説明は省略する。第2の昇降手段90
は昇降部を構成する垂直シリンダ90bと、水平移動部
を構成する水平シリンダ90d(移動手段)を具備して
なる。垂直シリンダ90bからロッド90aを突出させ
ると、ロッド90aによって一方側の下部支持体15が
支持枠14から突き上げられるようになっている。ま
た、水平シリンダ90dのロッド90cの先端部は、垂
シリンダ90bの下部に連結されている。ロッド90
cを水平シリンダ90dから突出又は後退させると、垂
直ロッド90aに支持された一方側の下部支持体15が
他方側の下部支持体15に接近したり離れたりするよう
になっている。なお、50枚のウエハWを一括に受け渡
すために、一方側の下部支持体15は他方側の下部支持
体15の方へ近接させてある。また、両クレードル10
a,10bは回転体2の軸に対して左右対称なところに
位置している。
【0062】次に、第二実施形態の乾燥処理装置の動作
について説明する。まず、第1の昇降手段23により他
方側の下部支持体15をクレードル10bから持ち上げ
る。また、第2の昇降手段90により一方側の下部支持
体15をクレードル10aから持ち上げ、更にこれをY
軸方向に移動させて一方側の下部支持体15を他方側の
下部支持体15に近接させ、ウエハWの受取り可能な形
態にする(図23参照)。この状態で、ウエハチャック
40bを下降させ、ウエハチャック40bから2つの下
部支持体15上にウエハWを一括移載し(一括受け入
れ)、ウエハチャック40bを上方へ退避させる。
【0063】次に、第1の昇降手段23により他方側の
下部支持体15をクレードル10bに下降させる。(図
24参照)。また、水平シリンダ90dのロッド90c
を収縮させて、第2の昇降手段90と係合する一方側の
下部支持体15をY軸方向に移動させた後、第2の昇降
手段90によりこれをクレードル10a内に下降させ
る。これにより各ウエハ群は下部支持体15と共にクレ
ードル10a,10bの中にそれぞれ収容される(図2
5参照)。このとき同時に、図示省略の開閉シリンダが
駆動して蓋(図示せず)が閉じる。その後は、上記第一
実施形態と同様にウエハWはスピン乾燥される。
【0064】◎第三実施形態 上記実施形態では、2つのクレードル10a,10bを
使用する場合について説明したが、1つのクレードルを
用いて同様にウエハWをスピン乾燥させることも可能で
ある。すなわち、図26に示すように、上記回転体2の
回転中心の偏心位置に、第一実施形態及び第二実施形態
と同様に構成される他方側のクレードル10bを配設
し、回転体2の回転中心に関してクレードル10bと対
向例えば対称位置に、回転体2と共に回転する傾動可能
かつウエハWを支持した状態のクレードル10bとの重
量バランスをとるべく略同等の重量を有するバランス手
段100を配設して、1つのクレードル10b内に例え
ば25枚のウエハWを収容してスピン乾燥させることが
できる。この場合、バランス手段100はウエハWを支
持した状態のクレードル100との重量のバランスがと
れるものであれば、回転中心に関してクレードル10b
と対称位置である必要はない。また、バランス手段10
0は必ずしも傾動可能でなくてもよい。
【0065】なお、第三実施形態において、その他の部
分は上記第一実施形態と同じであるので、同一部分には
同一符号を付して、その説明は省略する。
【0066】次に、第三実施形態の動作態様について図
26〜図34を参照して説明する。
【0067】まず、昇降手段23の操作ロッド23dの
上昇により下部支持体15を上昇させて、ウエハWの受
け取り(受け入れ)可能な態勢にする(図26参照)。
この状態で、乾燥処理装置の上方に移動したウエハ搬送
装置40Aのウエハチャック40bを下降させて下部支
持体15(具体的には第1及び第2の保持棒19,2
0)上にウエハWを載置し(受け入れ)、ウエハチャッ
ク40bを開放方向に移動してウエハWの受け渡しを行
った後、ウエハ搬送装置40Aのウエハチャック40b
は上方へ後退する(図27,図28参照)。このとき、
昇降手段23の操作ロッド23dは下降し、処理容器3
0の下方位置に待機する。
【0068】次に、開閉シリンダ39が駆動して蓋32
が閉じる(図29,図30参照)。この状態において、
クレードル10bとバランス手段100は水平面に対し
て10〜40度傾斜状態となる。
【0069】次に、サーボモータ1が駆動して回転体2
とクレードル10b及びバランス手段100が水平回転
すると、遠心力によりクレードル10bとバランス手段
100が水平状態となり、空気流が中心部から各ウエハ
Wの間の隙間を通って外周側に流れることで、ウエハW
に付着した水滴が除去され、乾燥される(図30参
照)。
【0070】回転体2、クレードル10b及びバランス
手段100を所定時間回転した後、サーボモータ1の駆
動を停止した後(図31参照)、押上シリンダ28を駆
動して押上部材28aを上昇させてクレードル10bを
垂直姿勢にする(図32参照)。
【0071】次に、昇降手段23の操作ロッド23dを
下部支持体15に係合させると共に、上昇して、両クレ
ードル10bの下部支持体15及びこれらに保持される
複数枚例えば25枚のウエハWを上昇させる(図33参
照)。そして、ウエハ搬送装置40Aのウエハチャック
40bを乾燥処理装置の上方に移動し、下降させて、ウ
エハチャック40bによって乾燥処理された例えば25
枚のウエハWを保持した後、上昇し、横移動して所定の
場所にウエハWを搬送する。
【0072】上記のように構成されるこの発明の乾燥処
理装置は単独の装置として使用できることは勿論である
が、半導体ウエハ表面のパーティクル、有機汚染物、金
属不純物等のコンタミネーションを除去するための洗浄
処理システムに組込んで使用することができる。
【0073】上記半導体ウエハの洗浄処理システムは、
図35に示すように、未処理のウエハWを収容する搬入
部50と、ウエハWの洗浄処理を行う洗浄処理部60と
洗浄後のウエハWを収容する搬出部51とで主要部が構
成されている。
【0074】搬入部50は、洗浄処理前の所定枚数例え
ば25枚のウエハWを収容するキャリア52を待機させ
る待機部53と、キャリア52からのウエハWの取り出
し、オリフラ合わせ及びウエハWの枚数検出等を行うロ
ーダ部54と、外部から搬送ロボットなどによって搬入
されるキャリア52の待機部53への移送及びこの待機
部53とローダ部54との間でキャリア52の移送を行
うためのキャリア搬送アーム55とを具備してなる。
【0075】洗浄処理部60には、搬入部50から搬出
部51に向かって直線状に順に、ウエハ搬送装置40の
ウエハチャック40bを洗浄・乾燥する第1のチャック
洗浄・乾燥処理室61、ウエハW表面の有機汚染物、金
属不純物、パーティクル等の不純物質を薬液によって洗
浄処理する第1の薬液処理室62、第1の薬液処理室6
2で洗浄されたウエハWを例えば純水によって洗浄する
2つの水洗処理室63,64、第1の薬液処理室62の
薬液とは異なる薬液で洗浄する第2の薬液処理室65、
第2の薬液処理室65で洗浄されたウエハWを例えば純
水によって洗浄する2つの水洗処理室66,67、ウエ
ハチャック40bを洗浄・乾燥する第2のチャック洗浄
・乾燥処理室68及び上記不純物質が除去されたウエハ
Wを乾燥させる本実施例の乾燥処理装置を具備する乾燥
処理室69が配設されている。
【0076】また、洗浄処理部60の側方には、各処理
室61〜69に沿って配設された案内部40cと、この
案内部40cに装着されて水平(X方向)及び垂直(Z
方向)に移動自在な3基のウエハ搬送ブロック40dと
で構成されるウエハ搬送装置40が設けられており、ウ
エハ搬送ブロック40dに設けられたウエハチャック4
0bにて保持されるウエハWが各処理室61〜68に搬
送された後、乾燥処理室69に搬送されて、上述の回転
体2の高速回転によって乾燥処理されるようになってい
る。
【0077】なお、洗浄処理部60の上方には空キャリ
ア及び満杯キャリアを搬送するキャリア搬送部70が設
けられている。また、洗浄処理部60の背面側には薬液
等の処理液を収容するタンクや配管群を含む処理液・配
管収容室71が設けられている。
【0078】上記実施形態では、この発明の乾燥処理装
置を半導体ウエハの乾燥処理装置に適用した場合につい
て説明したが、半導体ウエハ以外のガラス基板あるいは
LCD基板等の被処理体の乾燥処理装置にも適用できる
ことは勿論である。
【0079】
【発明の効果】1)請求項1又は5記載の発明によれ
ば、被処理体の下部側を保持する下部支持体を、この下
部支持体と係脱可能な昇降手段により支持枠に対して昇
降可能に形成することにより、下部支持体を上昇させて
被処理体の受け渡しを行うことができ、下部支持体を下
降させた状態で、この下部支持体と支持枠の保持部とで
被処理体を保持することができる。したがって、構造を
簡単にすることができる。また、被処理体との接触面積
を少なできると共に、被処理体の受け渡し及び保持を
確実にすることができるので、パーティクル及びコンタ
ミネーションの発生を防止すると共に、歩留まりの向上
を図ることができる。また、被処理体の上部側を保持す
る上部支持体を固定することができ、この上部支持体を
固定することにより、回転中の被処理体の保持を更に安
定させることができる。
【0080】2)請求項2又は6記載の発明によれば、
少なくとも支持基部の表面にフッ素樹脂を含浸処理する
ことで、耐食性をもたせることができる。したがって、
上記1)に加えて支持手段ひいては装置の寿命の増大を
図ることができる。また、支持基部をアルミニウム合金
製部材にて形成することにより、更に下部支持体を軽量
にすることができる(請求項4,7)。
【0081】3)請求項8記載の発明によれば、下部支
持体の保持部を、被処理体の最下端部より偏倚する下部
2箇所を保持する第1の保持棒と、これら第1の保持棒
の外側の2箇所を保持する第2の保持棒とで構成するの
で、上記1)に加えて被処理体に付着した水滴を効率よ
く排除することができると共に、被処理体を更に安定し
た状態で保持することができる。
【0082】4)請求項9記載の発明によれば、下端側
の第1の保持棒の断面V字状溝部によって被処理体の下
端部を支持し、第2の保持棒の断面V字状溝部によって
被処理体の下端部より上方部位を支持すると共に、拡開
溝部によって被処理体の横方向の移動を規制することが
できるので、上記3)に加えて被処理体との接触を可及
的に少なくすることができ、パーティクルやコンタミネ
ーションの発生の防止を更に確実にすることができる。
【0083】5)請求項13記載の発明によれば、支持
手段を、この支持手段と係脱可能な移動手段により相対
移動可能に形成し、被処理体の下部側を保持する下部支
持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手段により支
持枠に対して昇降可能に形成し、回転体及び支持手段を
収容する処理室を開閉する蓋を開閉手段により開閉可能
に形成し、かつ、移動手段により支持手段を相対移動す
る際、開閉手段により蓋を開閉動作可能に形成すること
により、上記1)に加えて支持手段の相対移動と蓋の開
閉動作を同時に行うことができるので、乾燥処理の前後
の準備時間の短縮を図ることができると共に、スループ
ットの向上を図ることができる。また、水洗処理から回
転乾燥までの時間を短縮することで、被処理体表面への
ウォーターマークの発生を防止することができる。
【0084】6)請求項14又は18記載の発明によれ
ば、回転体の回転を、始動時に低加速度回転させ、次い
高加速度回転させることにより、始動時に被処理体に
与える衝撃を緩和して被処理体のダメージを少なくする
ことができるので、歩留まりの向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の乾燥処理装置の第一実施形態を示す
概略断面図である。
【図2】乾燥処理装置の要部を示す断面図である。
【図3】この発明における回転体と支持手段を示す斜視
図である。
【図4】乾燥処理装置の要部を示す平面図である。
【図5】この発明における支持手段の側面図である。
【図6】図5の側面図である。
【図7】支持手段の断面図である。
【図8】被処理体の保持状態を示す概略断面図(a)、
(a)のA−A線に沿う断面図(b),(a)のB−B
線に沿う断面図(c)及び(a)のC−C線に沿う断面
図(d)である。
【図9】被処理体の受け渡し状態を示す支持手段の平面
図である。
【図10】この発明における支持手段の水平姿勢の状態
を示す概略側面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】第一実施形態における被処理体の搬入状態を
示す概略断面図である。
【図13】上記被処理体の受け渡し状態を示す概略断面
図である。
【図14】上記被処理体の受け渡し後の状態を示す概略
断面図である。
【図15】第一実施形態における支持手段を相対移動さ
せた状態を示す概略断面図である。
【図16】上記支持手段を水平姿勢にした処理直前の状
態を示す概略断面図である。
【図17】上記被処理体の乾燥処理時の状態を示す概略
断面図である。
【図18】上記乾燥処理後の状態を示す概略断面図であ
る。
【図19】上記乾燥処理後に支持手段を垂直姿勢させた
状態を示す概略断面図である。
【図20】乾燥処理された被処理体を保持する支持手段
を近接させた状態を示す概略断面図である。
【図21】乾燥処理された被処理体を搬送手段に受け渡
す状態を示す概略断面図である。
【図22】この発明の回転体及び支持手段の回転手段の
回転数と時間との関係を示すグラフである。
【図23】この発明の第二実施形態における被処理体の
搬入状態を示す概略断面図である。
【図24】上記被処理体の受け渡し後の状態を示す概略
断面図である。
【図25】上記被処理体の処理前の状態を示す概略断面
図である。
【図26】この発明の第三実施形態における被処理体の
搬入状態を示す概略断面図である。
【図27】上記被処理体の受け渡し状態を示す概略断面
図である。
【図28】上記被処理体の受け渡し後の状態を示す概略
断面図である。
【図29】上記被処理体の処理直前の状態を示す概略断
面図である。
【図30】上記被処理体の乾燥処理時の状態を示す概略
断面図である。
【図31】乾燥処理後の状態を示す概略断面図である。
【図32】乾燥処理後に支持手段を垂直姿勢させた状態
を示す概略断面図である。
【図33】乾燥処理された被処理体を搬送手段に受け渡
す状態を示す概略断面図である。
【図34】上記被処理体を受け渡した後の状態を示す概
略断面図である。
【図35】この発明の乾燥処理装置を組込んだ洗浄処理
システムを示す斜視図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 1 サーボモータ(回転手段) 2 回転体 10a,10b クレードル(支持手段) 14 支持枠 15 下部支持体 18 保持部 18a 保持溝 19 第1の保持棒 19a 保持溝 20 第2の保持棒 20a 保持溝 20b V字状溝部 20c 拡開溝部 21 支持基部 23 昇降手段(第1の昇降手段) 26 移動シリンダ(移動手段) 31 処理室 32 蓋 39 開閉シリンダ(開閉手段) 90 第2の昇降手段 90d 水平シリンダ(移動手段) 100 バランス手段

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転手段により回転される回転体と、こ
    の回転体の上方位置に配設される傾動可能な被処理体用
    支持手段とを具備する乾燥処理装置において、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
    数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
    側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
    る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手
    段により上記支持枠に対して昇降可能に形成してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  2. 【請求項2】 回転手段により回転される回転体と、こ
    の回転体の上方位置に配設される傾動可能な被処理体用
    支持手段とを具備する乾燥処理装置において、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
    数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
    側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
    る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手
    段により上記支持枠に対して昇降可能に形成し、 上記下部支持体を、上記被処理体の最下端部より偏倚す
    る下部2箇所を保持する第1の保持棒と、これら第1の
    保持棒の外側の2箇所を保持する第2の保持棒とからな
    る保持部と、この保持部を支持する支持基部とで構成
    し、 かつ、少なくとも上記支持基部の表面にフッ素樹脂を含
    浸処理してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の乾燥処理装置にお
    いて、 上記回転体の回転中心に関して対称位置に配設される複
    数の支持手段を具備することを特徴とする乾燥処理装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の乾燥処理装置において、 上記支持基部をアルミニウム合金製部材にて形成してな
    る、ことを特徴とする乾燥処理装置。
  5. 【請求項5】 回転手段により回転される回転体と、こ
    の回転体の回転中心より偏心した位置に配設されると共
    に、回転体と共に回転する傾動可能な被処理体用支持手
    段と、上記回転体の回転中心に関して上記支持手段と対
    向位置に配設されると共に、回転体と共に回転する被処
    理体を支持した状態の上記支持手段との重量バランスを
    とるバランス手段とを具備し、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
    数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
    側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
    る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手
    段により上記支持枠に対して昇降可能に形成してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  6. 【請求項6】 回転手段により回転される回転体と、こ
    の回転体の回転中心より偏心した位置に配設されると共
    に、回転体と共に回転する傾動可能な被処理体用支持手
    段と、上記回転体の回転中心に関して上記支持手段と対
    向位置に配設されると共に、回転体と共に回転する被処
    理体を支持した状態の上記支持手段との重量バランスを
    とるバランス手段とを具備し、 上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
    数の保持溝を列設する下部支持体と、上記被処理体の両
    側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
    る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手
    段により上記支持枠に対して昇降可能に形成し、 上記下部支持体を、上記被処理体の最下端部より偏倚す
    る下部2箇所を保持する第1の保持棒と、これら第1の
    保持棒の外側の2箇所を保持する第2の保持棒とからな
    る保持部と、この保持部を支持する支持基部とで構成
    し、 かつ、少なくとも上記支持基部の表面にフッ素樹脂を含
    浸処理してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の乾燥処理装置において、
    上記支持基部をアルミニウム合金製部材にて形成してな
    る、ことを特徴とする乾燥処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1又は5記載の乾燥処理装置にお
    いて、 上記下部支持体の保持部を、上記被処理体の最下端部よ
    り偏倚する下部2箇所を保持する第1の保持棒と、これ
    ら第1の保持棒の外側の2箇所を保持する第2の保持棒
    とで構成してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の乾燥処理装置において、 上記第1の保持棒の保持溝を、断面V字状に形成し、 上記第2の保持棒の保持溝を、断面がV字状溝部と、こ
    のV字状溝部の開口端から拡開方向に緩やかに傾斜する
    拡開溝部とで構成してなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項3記載の乾燥処理装置におい
    て、 少なくとも一対の上記支持手段を相対的に水平方向に
    移動する移動手段を具備することを特徴とする乾燥処
    理装置。
  11. 【請求項11】 請求項1又は2記載の乾燥処理装置に
    おいて、 上記昇降手段は、一方の支持手段の下部支持体を支持枠
    に対して昇降する第1の昇降手段と、この第1の昇降手
    段とは別個独立に駆動され、他方側の下部支持体を支持
    枠に対して昇降する第2の昇降手段と、を具備すること
    を特徴とする乾燥処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の乾燥処理装置におい
    て、 上記第2の昇降手段を上記第1の昇降手段に対して接離
    移動する移動手段を具備することを特徴とする乾燥処理
    装置。
  13. 【請求項13】 回転手段により水平回転される回転体
    と、この回転体の回転中心に関して対称位置に配設され
    る傾動可能な複数の被処理体用支持手段と、上記回転体
    と支持手段を収容する処理室と、上記処理室の上部開口
    部を開閉する蓋とを具備し、 上記支持手段を、この支持手段と係脱可能な移動手段に
    より相対移動可能に形成し、上記支持手段を、複数の被処理体の下部側を保持する複
    数の保持溝を列設する 下部支持体と、上記被処理体の両
    側部側を保持する複数の保持溝を列設する保持部を有す
    る支持枠とで主要部を構成し、 上記下部支持体を、この下部支持体と係脱可能な昇降手
    段により上記支持枠に対して昇降可能に形成し、 上記蓋を開閉手段により開閉可能に形成し、 かつ、上記移動手段により上記支持手段を相対移動する
    際、上記開閉手段により上記蓋を開閉動作可能に形成し
    てなる、 ことを特徴とする乾燥処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし13記載の乾燥処理装
    置を用いて、水平に配置される複数の上記被処理体を水
    平回転による遠心力を利用して乾燥する乾燥処理方法で
    あって、 上記回転体の回転を、始動時に低加速度回転させ、次い
    高加速度回転させるようにした、ことを特徴とする乾
    燥処理方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の乾燥処理方法におい
    て、 更に、被処理体の回転を一定の最大回転数に保持した後
    に、第1の回転減速度で上記被処理体を回転させ、その
    後停止させることを特徴とする乾燥処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の乾燥処理方法におい
    て、 上記第1の回転減速度で被処理体を回転させ、停止する
    まで第2の回転減速度で上記被処理体を回転させること
    を特徴とする乾燥処理方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の乾燥処理方法におい
    て、 上記第1の回転減速度から第2の回転減速度に移行する
    ときに、一時的に被処理体の回転減速度を零にすること
    を特徴とする乾燥処理方法。
  18. 【請求項18】 遠心力を利用して複数の被処理体から
    付着液を除去する乾燥処理方法であって、 上記複数の被処理体が等間隔に垂直配列されるように、
    複数個分のキャリアの被処理体を一括して支持手段に受
    け入れる工程と、 受け入れられた上記被処理体を少なくとも2つのグルー
    プに分ける工程と、 各グループごとに上記被処理体を垂直姿勢から水平姿勢
    に変位させる工程と、低加速度 で全グループの上記被処理体を回転させる工程
    と、 上記被処理体の回転が一定の最大回転数に達するまで、
    高加速度で全グループの被処理体を引き続き回転加速す
    る工程と、を有することを特徴とする乾燥処理方法。
  19. 【請求項19】 請求項18記載の乾燥処理方法におい
    て、 更に、上記被処理体の回転を一定の最大回転数に保持す
    る工程と、 上記最大回転数に保持した後に、第1の回転減速度で上
    記被処理体を回転させる工程と、 上記第1の回転減速度から第2の回転減速度に変更し、
    上記被処理体の回転が停止するまで上記第2の回転減速
    度で被処理体を回転する工程と、を有することを特徴と
    する乾燥処理方法。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の乾燥処理方法におい
    て、 上記第1の回転減速度から第2の回転減速度に移行する
    ときに、一時的に被処理体の回転減速度を零にすること
    を特徴とする乾燥処理方法。
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